JP2000058613A - 拡散抵抗を求める方法、記録媒体及び半導体ウェハ - Google Patents

拡散抵抗を求める方法、記録媒体及び半導体ウェハ

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JP2000058613A
JP2000058613A JP22681198A JP22681198A JP2000058613A JP 2000058613 A JP2000058613 A JP 2000058613A JP 22681198 A JP22681198 A JP 22681198A JP 22681198 A JP22681198 A JP 22681198A JP 2000058613 A JP2000058613 A JP 2000058613A
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diffusion layer
length
terminal
diffusion
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JP22681198A
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Makoto Kidera
真琴 木寺
Motoaki Tanizawa
元昭 谷沢
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOSFETの拡散層でのシート抵抗の値を
精度よく求める。 【解決手段】 ドレイン電圧Vds一定下で、拡散層長
の異なる各MOSFETごとに電流Idsとゲート電圧
Vgsとの特性を測定する。そのデータから電圧Vds
を電流Idsで除した値、即ちドレイン−ソース間抵抗
Rtotと電圧Vgsとの特性を得る。さらに、抵抗R
totを電圧Vgsで微分した関数g(Vgs)と電圧
Vgsとの特性を得る。全てのテストデバイスについて
このグラフがほぼ一致するようにそれぞれシフトすべき
量Δiを求める。次に、抵抗Rtotと電圧Vgsとの
特性で、上記Δiだけグラフをシフトさせる。その結果
を用いて、ある電圧Vgscのときのさまざまな拡散層
長によるグラフをプロットして直線を求め、その傾きか
ら拡散層のシート抵抗を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOSFETの拡
散層におけるシート抵抗の値を抽出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7(a)に基本的なMOSFETの構
造を示す。このMOSFETは半導体基板1において製
造され、ドレイン領域2、ソース領域3、ゲート絶縁膜
4、ゲート電極5を備えている。さらに、ソース領域3
から電流を取り出すコンタクト端子の位置をPs、ドレ
イン領域2から電流を取り出すコンタクト端子の位置を
Pdとする。ドレイン領域2及びソース領域3に挟まれ
たチャネル領域の長さ(チャネル長)をLch、ソース
側のコンタクト端子の位置Psからドレイン側のコンタ
クト端子の位置Pdまでのチャネルに沿った距離をLt
ot、ゲート電極5の長さをLg、端子の位置Psから
ゲート電極5のソース側エッジまでのチャネルに沿った
距離をLs、端子の位置Pdからゲート電極5のドレイ
ン側エッジまでのチャネルに沿った距離をLdでそれぞ
れ表わす。また、ドレイン領域2及びソース領域3はい
ずれも不純物拡散で通常形成されるので拡散層と呼び、
これらの拡散層の幅はいずれもWであるとする。
【0003】また、図7(a)に示したMOSFETの
構造を改良して、さらにLDD(Lightly Doped Drai
n)領域2a,3aとサイドウォール6とを備えたMO
SFETを図7(b)に示す。このMOSFETにおい
ても図7(a)に示したMOSFETと同様にして、コ
ンタクト端子の位置Ps,Pd及び距離Ltot,L
s,Ld、幅Wを設定できる。この場合、チャネル長L
chはLDD領域2a,3a間のチャネルに沿った距離
として定義される。
【0004】また、図7(a),(b)どちらの構造に
おいても、ドレイン領域2とソース領域3とのチャネル
に沿った長さの合計は拡散層長Ldsとして
【0005】
【数1】
【0006】と定義される。
【0007】さて、電子回路のシミュレーションを行な
う場合、MOSFETは様々なパラメータを備えたモデ
ルで表現される。これらのパラメータのうち、拡散層に
おけるシート抵抗の値は、MOSFETを流れる電流の
値を決定する重要なパラメータの一つである。シート抵
抗とは、一定の薄い厚み及び単位幅及び単位長さという
規格化された薄膜構造をある材料が持つ場合の、当該材
料の長さ方向の抵抗値として定義されるものである。よ
って、MOSFETの拡散層におけるシート抵抗とは、
拡散層を構成する材質と拡散層の厚さとにより決定され
る。幾何学的情報とともにこのシート抵抗の値をあわせ
用いて計算すれば、拡散層の抵抗値が求まる。
【0008】例えば回路シミュレーションにおいてMO
SFETデバイスモデルを使用するときに、チャネル部
分以外の抵抗を表す外部抵抗として、拡散層の抵抗が採
用される場合がある。そして上述のように、拡散層の抵
抗はシート抵抗値にLds/Wを乗じて求められる。よ
って、シート抵抗の値が正確に得られておれば、各MO
SFETごとの拡散層長Ldsと拡散層幅Wという幾何
学的情報を回路シミュレータに与えるだけで、各MOS
FETの外部抵抗の値が正確に求められる。
【0009】図7(a)または(b)に示すようなMO
SFET(以下、テストデバイスと呼ぶ)においてドレ
イン側のコンタクト端子の位置Pdとソース側のコンタ
クトの位置Psの間の抵抗値をRtotとする。チャネ
ル部分のシート抵抗Rch(Vgs)について考えてみ
ると、例えばNチャネルMOSFETでは電圧Vgsの
値が大きいほど反転層の形成が進むので、チャネル部分
のシート抵抗Rchは電圧Vgsの関数となり、チャネ
ル部分のシート抵抗Rch(Vgs)は小さくなる。一
方、拡散層におけるシート抵抗Rdsは電圧Vgsによ
り変化することはないので定数である。よって抵抗Rt
otはゲート−ソース間電圧Vgsに依存した抵抗分
と、依存しない抵抗分とで構成されると考えられ、
【0010】
【数2】
【0011】と表わされる。ここで、R(Vgs)はR
ch(Vgs)とLch/Wの積として、Rconst
はRdsとLds/Wの積として、それぞれ得られる。
【0012】従来のシート抵抗抽出法の一つにShift&R
atio(以下S&R)法がある。この方法の主目的はチャ
ネル長を求めることであるが、付随して拡散層における
シート抵抗値も算出できる。
【0013】まず初めに、ゲート長Lgのみが異なりそ
の他の材質及び構造の特性はすべて同一であるいくつか
のテストデバイスを用意する。次に、ドレイン−ソース
間電圧Vdsをある一定値に保ち、さらにボディ−ソー
ス間電圧Vbsもある一定値に保って、ドレイン−ソー
ス間電流Idsとゲート−ソース間電圧Vgsとの特性
を各テストデバイスごとに求める。このときの電圧Vd
sには、Vds−Ids特性における抵抗性領域にある
値をひとつ決めて用いるとする。各テストデバイスのV
gs−Ids特性を併せて表示したものを図8に示す。
【0014】次に、ドレイン−ソース間電流Idsとゲ
ート−ソース間電圧Vgsとの特性から、電圧Vgsに
対して、電圧Vdsを電流Idsで割って得られる値の
変化を、各テストデバイスごとに求める。電圧Vdsを
電流Idsで割った値は抵抗Rtotの値となる。図9
は、各テストデバイスのRtot−Vgs特性を併せて
表示したグラフである。図9では例としてゲート長がL
g1>Lg0>Lg2のテストデバイスのそれぞれの抵
抗Rtot1,Rtot0,Rtot2のグラフを示し
ている。
【0015】抵抗Rtotの値を求めるには、本来は電
圧Vdsを電流Idsで微分しなければならないが、先
の測定にはVds−Ids特性における抵抗性領域での
値を電圧Vdsに用いており、この領域でのVds−I
ds特性は原点を通る直線としてほぼ近似できるので、
抵抗Rtotの値は単に比を求めることで足りる。
【0016】ゲート−ソース間に電圧Vgsを加えた場
合、端子の位置Psからゲート電極5のソース側エッジ
までのソース領域では分圧Vsが、ゲート電極5の直下
部分では分圧Vgsf+Vth(VthはMOSFET
のしきい値電圧)が印加されていると考えられ、電圧V
gsは
【0017】
【数3】
【0018】と表せる。このときの電圧Vgsfを実効
ゲート電圧と呼ぶ。
【0019】さて数2において、抵抗Rtotのうち電
圧Vgsに依存する部分の抵抗Rch(Vgs)は、電
圧Vth,Vsには依存せず、実効ゲート電圧Vgsf
に依存するので、数2は
【0020】
【数4】
【0021】と表せる。なお、S&R法において電圧V
gsは、チャネル長Lchが実効ゲート電圧Vgsfに
依存しない程度に低く設定される。
【0022】ここで、数4のRtot(Vgsf)の実
効ゲート電圧Vgsfについての導関数f(Vgsf)
を求める。すると、実効ゲート電圧Vgsfによらない
項Rconstは0となり、
【0023】
【数5】
【0024】が得られる。全てのテストデバイスについ
て、ゲート長Lgのみが異なり、その他の材質及び構造
の特性はすべて同一であるので、実効ゲート電圧Vgs
fのある値に対してシート抵抗Rch(Vgsf)の値
は同じであると考えられる。また、ゲート電極5とソー
ス領域3(LDD領域3aを含む)、ドレイン領域2
(LDD領域2aを含む)とが重なる部分の長さ(以下
「オーバーラップ部」という)も全てのテストデバイス
について等しいので、数5のうちテストデバイスによっ
て異なるのはチャネル長Lchのみということになる。
【0025】よって全てのテストデバイスについて数5
の関係を、縦軸をf(Vgsf)とし横軸をVgsfと
したグラフにとれば、各テストデバイスのグラフは他の
テストデバイスのグラフに対しあらゆるVgsfにおい
てf(Vgsf)が一定の比を有することになる。例え
ば、あるテストデバイスのグラフをf0(Vgsf)と
し、別のi番目(i=1,2,…)のテストデバイスの
グラフをfi(Vgsf)として比をとると、
【0026】
【数6】
【0027】となる。ここで、Lch0,Lchiはそ
れぞれのテストデバイスのチャネル長である。チャネル
長Lch0,Lchiは実効ゲート電圧Vgsfに依存
しないので、比riも実効ゲート電圧Vgsfに依存し
ない。つまり、ゲート長Lgの異なるテストデバイスの
f(Vgsf)−Vgsf特性をとり、全テストデバイ
スで比較すれば、各テストデバイスのチャネル長の比が
わかるのである。よって、チャネル長が既知のテストデ
バイスがあればそれを基にして他のテストデバイスのチ
ャネル長も分かることになる。
【0028】しかし、実際のテストデバイスからデータ
を得る場合、測定できるのは実効ゲート電圧Vgsfで
はなく、ゲート電極5とソースのコンタクト端子との間
の電圧Vgsである。図10は、図9に示されたRto
t−Vgs特性から、導関数f(Vgs)と電圧Vgs
との関係を得たグラフである。例として、ゲート長がL
g0,Lg1,Lg2のテストデバイスについてのそれ
ぞれの導関数f0(Vgs),f1(Vgs),f2
(Vgs)を示している)。複数のテストデバイスの各
々について求められる導関数f(Vgs)のグラフは、
電圧Vgsについて互いに一定の比の関係にあるとは限
らない。
【0029】そこでS&R法では、図10における各テ
ストデバイスのグラフのうち基準となるグラフf0(V
gs)をひとつ決め、他のi番目のテストデバイスのグ
ラフfi(Vgs)を横軸方向にシフトさせる、という
操作を行なう。シフト量δiは、i番目のテストデバイ
スのグラフfiが基準となるテストデバイスのグラフf
0に対し一定の比となるように各テストデバイスごとに
決める(図11)。なお、実際は測定誤差等の影響で正
確に一定の比になるわけではないため、一定の比に一番
近くなるようなシフト量δiを分散等の計算を行って探
し出さなくてはならない。このような操作を行い、基準
となるテストデバイスに対するi番目のテストデバイス
の比riがわかる。
【0030】比riが判明すれば、基準となるテストデ
バイスのチャネル長Lch0に比riを乗じてi番目の
テストデバイスのチャネル長Lchiが計算できる。
【0031】このようなチャネル長を求めるS&R法に
おいても、付随的に拡散層におけるシート抵抗Rdsが
求められる。数4をチャネル抵抗Rchとチャネル長L
chの関数であるとみた場合、電圧Vgsfを固定すれ
ば抵抗Rtotとチャネル長Lchとは一次関数となっ
ていることがわかる。よって、Rtot−Lch特性を
グラフにしたときのRtot軸における切片として抵抗
Rconstが求まり、この切片の値をLch/Wで除
すれば、拡散層におけるシート抵抗が求められる。
【0032】実測値としては電圧Vgsfではなく電圧
Vgsが得られることから、まず図9で得られた各ゲー
ト長に対するRtot−Vgs特性にそれぞれシフト量
δiの補正を施して図12に示されるグラフを得る。そ
の後、電圧Vgsをある値に固定してそのときの各テス
トデバイスのチャネル長Lchiと抵抗Rtotとの関
係をプロットし、最小自乗法を用いれば、図13に示さ
れるようにRtot−Lch特性が直線のグラフとして
求められる。このグラフの切片の値をLds/Wで除す
れば拡散層におけるシート抵抗Rdsが求められる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしS&R法では、
オーバーラップ部にも電荷が集中して実質的にチャネル
長が広がるという事態を避けるために、電圧Vgsを高
く設定することができない。さもないと数4においてチ
ャネル長Lchも実効ゲート電圧Vgsfの関数となっ
て数5が成立しないからである。あるいは更に、デバイ
スが絶縁破壊を起こす可能性もある。その一方、電圧V
gsを高く設定しなければ、チャネル領域での導電型の
反転が弱く、LDD領域2a,3aのうちゲート電極5
に覆われた部分の抵抗の電圧Vgs依存性を無視できな
くなり、数4におけるRconstは一定とみなせなく
なる。
【0034】以上のように、S&R法により拡散層のシ
ート抵抗を求める場合には、高精度が得られないという
問題点があった。拡散層のシート抵抗値の精度が低い
と、回路シミュレーションを行なう際に拡散層の大きさ
をテストデバイスの拡散層の大きさと異なるものにした
場合に、シミュレーション結果と実際のデバイスの測定
結果との差が大きくなる、などの問題が生じる。
【0035】本発明は以上の問題点に鑑み、精度良く拡
散層のシート抵抗を求める技術を提供することを目的と
している。
【0036】
【課題を解決するための手段】この発明のうち請求項1
にかかるものは、半導体基板の表面に設けられた第1及
び第2の拡散層と、前記第1及び第2の拡散層の間の前
記半導体基板に対向する制御電極とを備え、前記制御電
極に対向した前記半導体基板においてチャネルが形成さ
れるMOSデバイスにおいて、前記第1及び第2の拡散
層の抵抗である拡散抵抗を求める方法であって、(a)
前記第1の拡散層において前記制御電極の前記第1の拡
散層に近い側の端部から前記チャネルに沿った距離が第
1の長さの位置に第1の端子を設定し、前記第2の拡散
層において前記制御電極の前記第2の拡散層に近い側の
端部から前記チャネルに沿った距離が第2の長さの位置
に第2の端子を設定し、前記第1の端子と前記第2の端
子の間に第1の電圧を印加し、前記第1の端子と前記制
御電極との間に第2の電圧を印加し、前記第1の端子と
前記第2の端子との間に流れる電流と前記第2の電圧と
の間にある第1の関係を、前記第1の長さと前記第2の
長さとの合計である拡散層長に応じてそれぞれ求める工
程と、(b)前記第1の関係から、前記第1端子と前記
第2端子との間の全抵抗と前記第2の電圧との間にある
第2の関係を、前記拡散層長に応じてそれぞれ求める工
程と、(c)前記第2の関係から、前記全抵抗の前記第
2の電圧についての導関数と前記第2の電圧との間にあ
る第3の関係を、前記拡散層長に応じてそれぞれ求める
工程と、(d)前記拡散層長に応じて求められた前記第
3の関係が前記拡散層長に依らずに相互に一致するのに
必要な前記第2の電圧のシフト量を、前記拡散層長に応
じてそれぞれ求める工程と、(e)前記拡散層長に応じ
てそれぞれ、前記シフト量を用いて前記第2の関係にお
ける前記第2の電圧を換算し、前記全抵抗と換算後の前
記第2の電圧との第3の関係を、前記拡散層長に応じて
それぞれ求める工程と、(f)前記換算後の前記第2の
電圧に対する前記全抵抗を、前記拡散層長の1次関数と
して求め、前記拡散層長の係数から前記拡散抵抗を求め
る工程とを備える、拡散抵抗を求める方法である。
【0037】この発明のうち請求項2にかかるものは、
前記工程(a)において、前記第1の電圧は前記第1の
関係が抵抗性領域を呈するように設定される、請求項1
記載の拡散抵抗を求める方法である。
【0038】この発明のうち請求項3にかかるものは、
前記工程(f)において、前記拡散層長の係数は、前記
換算後の前記第2の電圧に応じて複数求められ、前記拡
散抵抗は複数の前記係数の平均から求められる、請求項
1又は2に記載の拡散抵抗を求める方法である。
【0039】この発明のうち請求項4にかかるものは、
半導体基板の表面に設けられた第1及び第2の拡散層並
びに前記第1及び第2の拡散層の間の前記半導体基板に
対向する制御電極を備え前記制御電極に対向した前記半
導体基板においてチャネルが形成されるMOSデバイス
に対して、前記第1の拡散層において前記制御電極の前
記第1の拡散層に近い側の端部から前記チャネルに沿っ
た距離が第1の長さの位置に設定された第1の端子と、
前記第2の拡散層において前記制御電極の前記第2の拡
散層に近い側の端部から前記チャネルに沿った距離が第
2の長さの位置に設定された第2の端子との間に第1の
電圧を印加し、前記第1の端子と前記制御電極との間に
第2の電圧を印加した場合に、前記第1の長さと前記第
2の長さとの合計である拡散層長に応じて得られる前記
第1の端子と前記第2の端子との間に流れる電流と前記
第2の電圧との間にある第1の関係から、前記第1端子
と前記第2端子との間の全抵抗の前記第2の電圧につい
ての導関数と前記第2の電圧との間にある第2の関係
を、前記拡散層長に応じてそれぞれ求める機能を、コン
ピュータに実現させるプログラムを記録した、コンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体である。
【0040】この発明のうち請求項5にかかるものは、
半導体基板の表面に設けられた第1及び第2の拡散層並
びに前記第1及び第2の拡散層の間の前記半導体基板に
対向する制御電極を備え前記制御電極に対向した前記半
導体基板においてチャネルが形成されるMOSデバイス
に対して、前記第1の拡散層において前記制御電極の前
記第1の拡散層に近い側の端部から前記チャネルに沿っ
た距離が第1の長さの位置に設定された第1の端子と、
前記第2の拡散層において前記制御電極の前記第2の拡
散層に近い側の端部から前記チャネルに沿った距離が第
2の長さの位置に設定された第2の端子との間に第1の
電圧を印加し、前記第1の端子と前記制御電極との間に
第2の電圧を印加した場合に、前記第1の長さと前記第
2の長さとの合計である拡散層長に応じて得られる、前
記第1の端子と前記第2の端子との間の全抵抗の前記第
2の電圧についての導関数と前記第2の電圧との間にあ
る第1の関係から、前記拡散層長に依らずに前記第1の
関係が相互に一致するのに必要な前記第2の電圧のシフ
ト量を、前記拡散層長に応じてそれぞれ求める機能を、
コンピュータに実現させるプログラムを記録した、コン
ピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0041】この発明のうち請求項6にかかるものは、
半導体基板の表面に設けられた第1及び第2の拡散層並
びに前記第1及び第2の拡散層の間の前記半導体基板に
対向する制御電極を備え前記制御電極に対向した前記半
導体基板においてチャネルが形成されるMOSデバイス
に対して、前記第1の拡散層において前記制御電極の前
記第1の拡散層に近い側の端部から前記チャネルに沿っ
た距離が第1の長さの位置に設定された第1の端子と、
前記第2の拡散層において前記制御電極の前記第2の拡
散層に近い側の端部から前記チャネルに沿った距離が第
2の長さの位置に設定された第2の端子との間に第1の
電圧を印加し、前記第1の端子と前記制御電極との間に
第2の電圧を印加した場合に、前記第1の長さと前記第
2の長さとの合計である拡散層長に応じて得られる、前
記第1の端子と前記第2の端子との間の全抵抗の前記第
2の電圧についての導関数と前記第2の電圧との間にあ
る第1の関係が、前記拡散層長に依らずに相互に一致す
るのに必要な、前記拡散層長に応じた前記第2の電圧の
シフト量を用いて、前記第1端子と前記第2端子との間
の全抵抗と前記第2の電圧との間にある第2の関係にお
ける前記第2の電圧を換算し、前記全抵抗と換算後の前
記第2の電圧との間にある第3の関係を前記拡散層長に
応じてそれぞれ求める機能を、コンピュータに実現させ
るプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な
記録媒体である。
【0042】この発明のうち請求項7にかかるものは、
第1及び第2の拡散層と、前記第1及び第2の拡散層の
間の前記半導体基板に対向する制御電極とを各々が備え
たMOSデバイスが複数形成され、一の前記MOSデバ
イスと他の前記MOSデバイスとは、前記第1の拡散層
及び前記第2の拡散層に電位を供給する端子の前記制御
電極に対する位置のみが異なっていることを特徴とす
る、半導体ウェハである。
【0043】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1に本実施の形
態に係るシート抵抗の抽出方法のフローチャートを示
す。本実施の形態も従来の技術であるS&R法と同様、
テストデバイスとなる図7(a)または(b)に示すよ
うなMOSFETにおいて端子の位置Pdと端子の位置
Psの間の抵抗値をRtotとして実測し、抵抗Rto
tの値からシート抵抗の値を算出する。ただし、本実施
の形態においてはS&R法とは異なり、拡散層長Lds
のみ異なりその他の材質及び構造の特性はすべて同一で
あるいくつかのテストデバイスを用いる。
【0044】まず最初にステップS1において、図8に
示されるように、ドレイン−ソース間電圧Vds及びボ
ディ−ソース間電圧Vbsをそれぞれある一定値に保
ち、ドレイン−ソース間電流Idsとゲート−ソース間
電圧Vgsとの特性を各テストデバイスごとに求める。
このときの電圧Vdsには、Vds−Ids特性におけ
る抵抗性領域にある値をひとつ決めて用いる。
【0045】次に、ステップS1で得られたデータを用
いて、電圧Vdsを電流Idsの値で割って得られる
値、つまり抵抗Rtotの値とそのときの電流Idsに
対応する電圧Vgsとを各テストデバイスごとにプロッ
トする(ステップS2)。図2は各テストデバイスのR
tot−Vgs特性を併せて表示したグラフである。こ
こでは拡散層長がLds0,Lds1,Lds2のテス
トデバイスのそれぞれの抵抗Rtot0,Rtot1,
Rtot2とVgsとの特性を併せて表示している。V
ds−Ids特性における抵抗性領域での値を電圧Vd
sに用いるので、Vds−Ids特性は直線で近似で
き、抵抗Rtotの値は電圧Vdsを電流Idsで微分
する必要はなく、単に比を求めることで足りる。
【0046】抵抗Rtotに関しては数2が成立し、そ
のうち電圧Vgsに依存しない抵抗Rconstは、図
7(a)または(b)におけるドレイン領域2及びソー
ス領域3及びLDD領域2a,3aのうちのゲート電極
5に覆われていない部分の抵抗であると考えられる。よ
って、数2を
【0047】
【数7】
【0048】と表わすことができる。
【0049】よって電圧VgsfをパラメータとするR
tot−Lds特性は、傾きがRds/Wである直線の
グラフとして得られる。よってこの傾きの値にWを乗じ
れば、拡散層におけるシート抵抗Rdsが求められる。
これが本実施の形態を用いて拡散層におけるシート抵抗
を求める原理である。
【0050】しかし、実測できるデータは実効ゲート電
圧Vgsfではなく、拡散層長に応じて異なる電圧Vg
s(Ldsj):j=0,1,2,…であるので、各デ
バイス毎にゲート電圧Vgs(Ldsj)を電圧Vgs
fに換算する必要がある。但し、S&R法によってシー
ト抵抗を求める場合とは異なり、直線のグラフの切片で
はなく傾きを知ればよい。従って、必ずしも実効ゲート
電圧Vgsfへ換算するのではなく、任意に設定される
固定値αだけシフトした電圧Vgsc=Vgsf+αへ
と換算すれば足りる。
【0051】一方、数7のRtot(Vgsf)を実効
ゲート電圧Vgsfで微分して導関数g(Vgsf)を
求めると、実効ゲート電圧Vgsfによらない数7の第
2項Lds・Rds/Wの微分が0となり、
【0052】
【数8】
【0053】という式が得られる。ここで、ゲート長L
gが全てのテストデバイスで同じであることを考える
と、ある実効ゲート電圧Vgsfの値に対して抵抗R
(Vgsf)の値は全てのテストデバイスに共通して等
しくなると考えられる。よって縦軸をg(Vgsf)と
し横軸をVgsfとしたグラフは、全てのテストデバイ
スについて共通になると考えられる。
【0054】そこでステップS3において、ステップS
2で得られた結果に基づいて、抵抗Rtotを電圧Vg
sで微分した関数g(Vgs)と電圧Vgsとの関係を
導き出す。関数g(Vgs)を縦軸にとり電圧Vgsを
横軸にとったグラフを全テストデバイスについて求め
る。図3では例として、導関数g0(Vgs),g1
(Vgs),g2(Vgs)のグラフを併せて示してい
る。
【0055】これらのグラフは横軸に電圧Vgsfを採
らずに電圧Vgsを採っており、数3に基づいてVgs
(Ldsj)=Vgsf+Vthj+Vs(Ldsj)
と書けるので、これらのグラフをVthj+Vs(Ld
sj)だけ横軸にシフトすればいずれも同一のグラフに
載ると考えられる。その一方、Vthj+Vs(Lds
j)の値自体は実測できないので、導関数g0(Vgs
(Lds0))=g0(Vgsf+Vth0+Vs(L
ds0))のグラフを基準として、これにgi(Vgs
f+Vthi+Vs(Ldsi))のグラフが一致する
ように横軸にシフトすれば、そのシフトに必要なシフト
量はΔi=Vth0+Vs(Lds0)−Vthi−V
s(Ldsi)として得られる。かかるシフト量がステ
ップS4において求められる。
【0056】そして、上述のように固定値αは任意に設
定することができるのであるから、α=Vth0+Vs
(Lds0)と設定すれば、ゲート電圧Vgs(Lds
j)を電圧Vgscに換算することができる。つまり全
てのjについて導関数gj(Vgsf+Vthj+Vs
(Ldsj)−Δj)は互いに等しく、g(Vgsc)
と表記することができる。
【0057】よって、導関数gj(Vgsf+Vthj
+Vs(Ldsj))のグラフ同士を一致させるのに必
要なシフト量Δjを用いてRtot(Vgs)のグラフ
を横軸に沿ってシフトさせて得られるグラフは、数7に
基づくLdsjをパラメータとした電圧Vgscと抵抗
Rtotとの関係を示すグラフとなる。
【0058】図4はこのようにしてシフトされるRto
t0〜Rtot2のグラフを示しており、図2に示され
たグラフが、横軸に沿って平行移動された様子を示して
いる。平行移動したグラフは、横軸には電圧Vgs(L
dsj)ではなく、電圧Vgscを採用していることに
なる。但し、Vgsc=Vgsf+Vth0+Vs(L
ds0)としているので、Rtot0は実は移動しな
い。このようにしてRtot−Vgs特性をシフトさせ
てRtot−Vgsc特性を、ステップS5において求
める。
【0059】理想的には、各テストデバイスのグラフg
i(Vgs)をシフト量Δiだけずらせば、これらは互
いに一致するはずではあるが、測定誤差等のため実際に
は完全に一致することはない。そこで、ずれの量が最小
となるシフト量Δiを見つけることがステップS4にお
いて必要となる。
【0060】このシフト量Δiを見つける手法として例
えば、基準となるテストデバイスのグラフg0(Vg
s)と各テストデバイスgi(Vgs−Δi)との比の
値の分散をとり、分散が最小値をとるときのシフト量Δ
iを探し出す方法が考えられる。つまり、シフト量Δi
を適当に決めた上で、
【0061】
【数9】
【0062】として比xiを定義し、電圧Vgsの下限
をVgs0、上限をVgs1として、比xiの平均値
を、
【0063】
【数10】
【0064】として求め、さらに比xiの自乗の平均値
を、
【0065】
【数11】
【0066】として求め、分散si2を、
【0067】
【数12】
【0068】として計算する。そして、シフト量Δiを
他の値に変更して数9乃至数12の計算を繰り返し、分
散si2が最小となるシフト量Δiを探し出すのであ
る。
【0069】ステップS6に進み、電圧Vgscをある
値に固定してそのときの各テストデバイスの拡散層長L
dsと抵抗Rtotとの関係を、縦軸をRtot、横軸
をLdsにとったグラフにプロットする。図5はこのプ
ロット点を最小自乗法により一次関数に帰着させて得ら
れる直線を示すグラフである。この傾きは数7からわか
るようにRds/Wとなっているので、傾きの値を求め
拡散層幅Wをその値に乗じれば、拡散層におけるシート
抵抗Rdsが求められる。
【0070】勿論、電圧Vgscの種々の値毎に上記直
線を求め、それらの傾きの平均値を採り、精度を高める
こともできる。数7から解るように、理想的にはこれら
の直線は互いに縦軸方向に平行移動した関係にあるから
である。
【0071】本実施の形態に係るシート抵抗の抽出方法
を用いれば、ある電圧Vgsc=Vgsf+αについて
拡散層長Ldsを異ならせてシート抵抗を求めるので、
チャネル長Lchが実効ゲート電圧Vgsfの関数とな
っても、その影響を受けることがない。よって測定に際
してゲート電圧Vgsを高くすることができ、LDD領
域2a,3aのうちゲート電極5に覆われた部分の抵抗
の電圧Vgs依存性を無視できる程度にチャネルを反転
させることができ、抽出するシート抵抗の値の精度を高
めることができる。
【0072】また、抽出された拡散層のシート抵抗の値
には、ゲート電極に覆われたオーバーラップ部やLDD
領域のようなゲート電圧によって変調されるような要素
が含まれておらず、正確に拡散層のシート抵抗の値が計
算できる。
【0073】その結果、回路シミュレーションを行なう
際に拡散層の大きさをテストデバイスの拡散層の大きさ
と異なるものにした場合であっても、シート抵抗が正確
に求められているのでシミュレーション結果と実際のデ
バイスの測定結果との差が大きくなることはない。
【0074】ここで示された手法の一部または全部をコ
ンピュータによって実現させることができる。その際、
コンピュータ読み取り可能な記録媒体に、かかる手法の
全部又は一部をコンピュータに実現させるためのプログ
ラムを記録させておくことも可能である。
【0075】実施の形態2.本実施の形態に係るシート
抵抗抽出用ウェハW1を図6に示す。このウェハW1に
は拡散層長のみが異なっており、その他の材質及び構造
(例えばゲートの幅やゲート長など)の特性が同一に設
定されたMOSトランジスタTr1〜Tr4が形成され
ている。例えばMOSトランジスタTr1よりもMOS
トランジスタTr4の方が拡散層長は大きい。
【0076】このように同一のウェハにおいて複数のテ
ストデバイスを形成する場合、不純物注入やリソグラフ
ィ技術が揃って施されるため、特性を同一に設定しやす
い。従って、実施の形態1に係る拡散層のシート抵抗の
抽出方法に適用するデバイスが容易に準備でき、高精度
にシート抵抗を抽出できる。
【0077】
【発明の効果】この発明のうち請求項1にかかる拡散抵
抗を求める方法を用いれば、換算後の第2の電圧のある
値に着目して拡散抵抗の値を求めることができるので、
第2の電圧に依存する抵抗成分が無視できるように第2
の電圧を高く設定し、正確に拡散抵抗の値が計算でき
る。
【0078】この発明のうち請求項2にかかる拡散抵抗
を求める方法を用いれば、第1の端子と第2の端子との
間に流れる電流は第1の電圧の1次関数として近似でき
るので、全抵抗は前記電流と第1の電圧の比として容易
に設定することができる。
【0079】この発明のうち請求項3にかかる拡散抵抗
を求める方法を用いれば、1次関数における拡散層長の
係数は、理想的には換算後の第2の電圧の値によらない
ので、複数の第2の電圧に応じて係数を複数求め、その
平均値を採ることによって拡散抵抗を求める際の精度を
高めることができる。
【0080】この発明のうち請求項4にかかる記録媒体
を用いれば、請求項1記載の工程(c)をコンピュータ
に実施させることができる。
【0081】この発明のうち請求項5にかかる記録媒体
を用いれば、請求項1記載の工程(d)をコンピュータ
に実施させることができる。
【0082】この発明のうち請求項6にかかる記録媒体
を用いれば、請求項1記載の工程(e)をコンピュータ
に実施させることができる。
【0083】この発明のうち請求項7にかかる半導体ウ
ェハを用いれば、半導体ウェハにおいて形成された複数
のMOSデバイスの特性は揃え易いので、第1の拡散層
及び第2の拡散層に電位を供給する端子の制御電極に対
する位置のみ異ならせた複数のMOSデバイスを容易に
形成することができる。よって請求項1記載の拡散抵抗
を求める方法に供するMOSデバイスを容易に得ること
ができ、高精度で拡散抵抗を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の手順を示すフローチ
ャートである。
【図2】 本発明の実施の形態1のステップS2で得ら
れるグラフである。
【図3】 本発明の実施の形態1のステップS3で得ら
れるグラフである。
【図4】 本発明の実施の形態1のステップS5で得ら
れるグラフである。
【図5】 本発明の実施の形態1のステップS6で得ら
れるグラフである。
【図6】 本発明の実施の形態2にかかるシート抵抗抽
出用ウェハを示す図である。
【図7】 MOSFETの構造を示す図である。
【図8】 従来の技術により得られるグラフである。
【図9】 従来の技術により得られるグラフである。
【図10】 従来の技術により得られるグラフである。
【図11】 従来の技術により得られるグラフである。
【図12】 従来の技術により得られるグラフである。
【図13】 従来の技術により得られるグラフである。
【符号の説明】
S1〜S6 拡散層のシート抵抗値を求めるステップ、
1 半導体基板、2ドレイン領域、3 ソース領域、5
ゲート電極、Ps,Pd 端子の位置、Ls,Ld
端子からゲート端部までの長さ、Lds 拡散層長、W
拡散層及びチャネルの幅、Tr1〜Tr4 MOSF
ET、W1 シート抵抗抽出用ウェハ、Vgs ゲート
−ソース間電圧、Ids ドレイン−ソース間電流、R
tot抵抗値、Rds 拡散層のシート抵抗値、g(V
gs) 導関数、Δi シフト量。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に設けられた第1及び
    第2の拡散層と、前記第1及び第2の拡散層の間の前記
    半導体基板に対向する制御電極とを備え、前記制御電極
    に対向した前記半導体基板においてチャネルが形成され
    るMOSデバイスにおいて、前記第1及び第2の拡散層
    の抵抗である拡散抵抗を求める方法であって、 (a)前記第1の拡散層において前記制御電極の前記第
    1の拡散層に近い側の端部から前記チャネルに沿った距
    離が第1の長さの位置に第1の端子を設定し、前記第2
    の拡散層において前記制御電極の前記第2の拡散層に近
    い側の端部から前記チャネルに沿った距離が第2の長さ
    の位置に第2の端子を設定し、前記第1の端子と前記第
    2の端子の間に第1の電圧を印加し、前記第1の端子と
    前記制御電極との間に第2の電圧を印加し、前記第1の
    端子と前記第2の端子との間に流れる電流と前記第2の
    電圧との間にある第1の関係を、前記第1の長さと前記
    第2の長さとの合計である拡散層長に応じてそれぞれ求
    める工程と、 (b)前記第1の関係から、前記第1端子と前記第2端
    子との間の全抵抗と前記第2の電圧との間にある第2の
    関係を、前記拡散層長に応じてそれぞれ求める工程と、 (c)前記第2の関係から、前記全抵抗の前記第2の電
    圧についての導関数と前記第2の電圧との間にある第3
    の関係を、前記拡散層長に応じてそれぞれ求める工程
    と、 (d)前記拡散層長に応じて求められた前記第3の関係
    が前記拡散層長に依らずに相互に一致するのに必要な前
    記第2の電圧のシフト量を、前記拡散層長に応じてそれ
    ぞれ求める工程と、 (e)前記拡散層長に応じてそれぞれ、前記シフト量を
    用いて前記第2の関係における前記第2の電圧を換算
    し、前記全抵抗と換算後の前記第2の電圧との第3の関
    係を、前記拡散層長に応じてそれぞれ求める工程と、 (f)前記換算後の前記第2の電圧に対する前記全抵抗
    を、前記拡散層長の1次関数として求め、前記拡散層長
    の係数から前記拡散抵抗を求める工程とを備える、拡散
    抵抗を求める方法。
  2. 【請求項2】 前記工程(a)において、前記第1の電
    圧は前記第1の関係が抵抗性領域を呈するように設定さ
    れる、請求項1記載の拡散抵抗を求める方法。
  3. 【請求項3】 前記工程(f)において、前記拡散層長
    の係数は、前記換算後の前記第2の電圧に応じて複数求
    められ、前記拡散抵抗は複数の前記係数の平均から求め
    られる、請求項1又は2に記載の拡散抵抗を求める方
    法。
  4. 【請求項4】 半導体基板の表面に設けられた第1及び
    第2の拡散層並びに前記第1及び第2の拡散層の間の前
    記半導体基板に対向する制御電極を備え前記制御電極に
    対向した前記半導体基板においてチャネルが形成される
    MOSデバイスに対して、前記第1の拡散層において前
    記制御電極の前記第1の拡散層に近い側の端部から前記
    チャネルに沿った距離が第1の長さの位置に設定された
    第1の端子と、前記第2の拡散層において前記制御電極
    の前記第2の拡散層に近い側の端部から前記チャネルに
    沿った距離が第2の長さの位置に設定された第2の端子
    との間に第1の電圧を印加し、前記第1の端子と前記制
    御電極との間に第2の電圧を印加した場合に、前記第1
    の長さと前記第2の長さとの合計である拡散層長に応じ
    て得られる前記第1の端子と前記第2の端子との間に流
    れる電流と前記第2の電圧との間にある第1の関係か
    ら、 前記第1端子と前記第2端子との間の全抵抗の前記第2
    の電圧についての導関数と前記第2の電圧との間にある
    第2の関係を、前記拡散層長に応じてそれぞれ求める機
    能を、コンピュータに実現させるプログラムを記録し
    た、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  5. 【請求項5】 半導体基板の表面に設けられた第1及び
    第2の拡散層並びに前記第1及び第2の拡散層の間の前
    記半導体基板に対向する制御電極を備え前記制御電極に
    対向した前記半導体基板においてチャネルが形成される
    MOSデバイスに対して、前記第1の拡散層において前
    記制御電極の前記第1の拡散層に近い側の端部から前記
    チャネルに沿った距離が第1の長さの位置に設定された
    第1の端子と、前記第2の拡散層において前記制御電極
    の前記第2の拡散層に近い側の端部から前記チャネルに
    沿った距離が第2の長さの位置に設定された第2の端子
    との間に第1の電圧を印加し、前記第1の端子と前記制
    御電極との間に第2の電圧を印加した場合に、前記第1
    の長さと前記第2の長さとの合計である拡散層長に応じ
    て得られる、前記第1の端子と前記第2の端子との間の
    全抵抗の前記第2の電圧についての導関数と前記第2の
    電圧との間にある第1の関係から、 前記拡散層長に依らずに前記第1の関係が相互に一致す
    るのに必要な前記第2の電圧のシフト量を、前記拡散層
    長に応じてそれぞれ求める機能を、コンピュータに実現
    させるプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
  6. 【請求項6】 半導体基板の表面に設けられた第1及び
    第2の拡散層並びに前記第1及び第2の拡散層の間の前
    記半導体基板に対向する制御電極を備え前記制御電極に
    対向した前記半導体基板においてチャネルが形成される
    MOSデバイスに対して、前記第1の拡散層において前
    記制御電極の前記第1の拡散層に近い側の端部から前記
    チャネルに沿った距離が第1の長さの位置に設定された
    第1の端子と、前記第2の拡散層において前記制御電極
    の前記第2の拡散層に近い側の端部から前記チャネルに
    沿った距離が第2の長さの位置に設定された第2の端子
    との間に第1の電圧を印加し、前記第1の端子と前記制
    御電極との間に第2の電圧を印加した場合に、前記第1
    の長さと前記第2の長さとの合計である拡散層長に応じ
    て得られる、前記第1の端子と前記第2の端子との間の
    全抵抗の前記第2の電圧についての導関数と前記第2の
    電圧との間にある第1の関係が、前記拡散層長に依らず
    に相互に一致するのに必要な、前記拡散層長に応じた前
    記第2の電圧のシフト量を用いて、 前記第1端子と前記第2端子との間の全抵抗と前記第2
    の電圧との間にある第2の関係における前記第2の電圧
    を換算し、前記全抵抗と換算後の前記第2の電圧との間
    にある第3の関係を前記拡散層長に応じてそれぞれ求め
    る機能を、コンピュータに実現させるプログラムを記録
    した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  7. 【請求項7】 第1及び第2の拡散層と、前記第1及び
    第2の拡散層の間の前記半導体基板に対向する制御電極
    とを各々が備えたMOSデバイスが複数形成され、 一の前記MOSデバイスと他の前記MOSデバイスと
    は、前記第1の拡散層及び前記第2の拡散層に電位を供
    給する端子の前記制御電極に対する位置のみが異なって
    いることを特徴とする、半導体ウェハ。
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WO2020209110A1 (ja) * 2019-04-08 2020-10-15 ローム株式会社 デバイスパラメータの測定方法

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WO2020209110A1 (ja) * 2019-04-08 2020-10-15 ローム株式会社 デバイスパラメータの測定方法
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