JP2976930B2 - 電界効果トランジスタの寄生ソース抵抗評価方法 - Google Patents
電界効果トランジスタの寄生ソース抵抗評価方法Info
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- 230000005669 field effect Effects 0.000 title claims description 5
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 title description 14
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 26
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 10
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- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 2
- NAWXUBYGYWOOIX-SFHVURJKSA-N (2s)-2-[[4-[2-(2,4-diaminoquinazolin-6-yl)ethyl]benzoyl]amino]-4-methylidenepentanedioic acid Chemical compound C1=CC2=NC(N)=NC(N)=C2C=C1CCC1=CC=C(C(=O)N[C@@H](CC(=C)C(O)=O)C(O)=O)C=C1 NAWXUBYGYWOOIX-SFHVURJKSA-N 0.000 description 1
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- Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電界効果トランジス
タ(以下FETと称する)に関し、特にショットキー・
ゲ−トFETの寄生ソース抵抗の評価方法に関する。
タ(以下FETと称する)に関し、特にショットキー・
ゲ−トFETの寄生ソース抵抗の評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、DC測定によってGaAsFET
のソース抵抗(Rs)およびドレイン抵抗(Rd)を求
める方法としては、簡便な方法としてEnd-resistance法
がある。この方法では、まずFETをコールドFET状
態(ドレイン電圧Vd=0V)とし、ゲートにVg>V
fなる順バイアス電圧Vgを印加して、ゲート幅1mm
あたり20mA程度のゲート電流Igを通電した状態に
する。次に、Ig一定の下でdVg/dIdを求めて、
Rs=dVg/dIdでソース抵抗Rsの値を決定す
る。しかしこの方法では、Rs、Rdの測定値にチャネ
ル抵抗の一部が含まれてしまうので正確な値が得られな
いという欠点があった。
のソース抵抗(Rs)およびドレイン抵抗(Rd)を求
める方法としては、簡便な方法としてEnd-resistance法
がある。この方法では、まずFETをコールドFET状
態(ドレイン電圧Vd=0V)とし、ゲートにVg>V
fなる順バイアス電圧Vgを印加して、ゲート幅1mm
あたり20mA程度のゲート電流Igを通電した状態に
する。次に、Ig一定の下でdVg/dIdを求めて、
Rs=dVg/dIdでソース抵抗Rsの値を決定す
る。しかしこの方法では、Rs、Rdの測定値にチャネ
ル抵抗の一部が含まれてしまうので正確な値が得られな
いという欠点があった。
【0003】この欠点を改善しようとした方法として、
L.Yangと S.I.Long による改良End-resistance法があり
(文献[1]:L.Yang and S.I.Long, "New Method to
Measure the Source and Drain Resistance of the GaA
s MESFET," IEEE Electron Device Lett., vol.EDL-7,
pp.75-77, Feb. 1986.)、原理的にはチャネル抵抗の混
入をうまく避けてRs、Rdの測定を行うことができる
とされており、たとえばHP社製自動パラメータ抽出プ
ログラムICCAPなどにも採用されている。
L.Yangと S.I.Long による改良End-resistance法があり
(文献[1]:L.Yang and S.I.Long, "New Method to
Measure the Source and Drain Resistance of the GaA
s MESFET," IEEE Electron Device Lett., vol.EDL-7,
pp.75-77, Feb. 1986.)、原理的にはチャネル抵抗の混
入をうまく避けてRs、Rdの測定を行うことができる
とされており、たとえばHP社製自動パラメータ抽出プ
ログラムICCAPなどにも採用されている。
【0004】この測定方法では、ドレイン電圧VdをF
ETのリニア領域(Vd<0.25V)に選び、ゲート
にVf以下の順方向バイアスVg(Vd<Vg<Vf)
を印加して小さなゲート電流Igを流し(このときドレ
イン電流Idに対して、Ig<Id/50とする。)、
Ig一定の条件下で、互いに異なったドレイン電流(電
圧)Id1(Vd1)、Id2(Vd2)に対応したゲ
ート電圧Vg1、Vg2を測定する。この測定条件での
FETの等価回路を図1で示すように、他の文献でもよ
く用いられている、ゲート直下からチャネルまでショッ
トキー・ダイオードを分布させたものでモデル化する。
ETのリニア領域(Vd<0.25V)に選び、ゲート
にVf以下の順方向バイアスVg(Vd<Vg<Vf)
を印加して小さなゲート電流Igを流し(このときドレ
イン電流Idに対して、Ig<Id/50とする。)、
Ig一定の条件下で、互いに異なったドレイン電流(電
圧)Id1(Vd1)、Id2(Vd2)に対応したゲ
ート電圧Vg1、Vg2を測定する。この測定条件での
FETの等価回路を図1で示すように、他の文献でもよ
く用いられている、ゲート直下からチャネルまでショッ
トキー・ダイオードを分布させたものでモデル化する。
【0005】位置xにおけるチャネル電位V(x)は、
【数1】 V(x)=Vs+(Vd'/Lg)x (1) で表される。ここでVd’はチャネルを横切ったときの
電位差、Lgはゲート長である。順方向バイアス時での
ゲート電流密度は、ダイオード特性から、
電位差、Lgはゲート長である。順方向バイアス時での
ゲート電流密度は、ダイオード特性から、
【数2】 J(x)=Js{exp[(Vg'-V(x))/(nVt)]-1} (2) と表せる。ここで、Vg’はRgの寄与を差し引いたゲ
ート電圧でVg’=Vg−RgIg、VtはVt=kT
/q(常温T=300Kの時、Vt=2.59*10-2
(V))である。Jsはゲート飽和電流密度と呼ばれ
る。
ート電圧でVg’=Vg−RgIg、VtはVt=kT
/q(常温T=300Kの時、Vt=2.59*10-2
(V))である。Jsはゲート飽和電流密度と呼ばれ
る。
【0006】ゲート電流Igは(2)式をxで積分する
ことによって得られる(Wはゲート幅)。ここで、Vs
はソース抵抗Rsによる電位差である。
ことによって得られる(Wはゲート幅)。ここで、Vs
はソース抵抗Rsによる電位差である。
【0007】
【数3】 ここで、
【0008】
【数4】 ただし、
【数5】 u=Vd'/(nVt) 〜{Vd-(Rs+Rd)Id}/(nVt) (5) である。
【0009】ゲート電流Igは次のようにも表せる。
【0010】
【数6】 Ig=WLgJs{exp[(Vg'-Vs+nVt*1n(F))/(nVt)]-1} (6) 従ってゲート電流Igが一定の下で、ドレイン電流をI
d1、Id2と変化させたときに対応するゲート電圧V
g1、Vg2は、以下の関係を満たす。
d1、Id2と変化させたときに対応するゲート電圧V
g1、Vg2は、以下の関係を満たす。
【0011】
【数7】 Vg1-RgIg-Rs(Id1+Ig)+nVt*1n(F1) =Vg2-RgIg-Rs(Id2+Ig)+nVt*1n(F2) (7) ここでIg<Id/50ゆえ、よい近似で、
【数8】 Vg1-RsId1+nVt*1n(F1) =Vg2-RsId2+nVt*1n(F2) (8) が成り立つ。チャネル抵抗の寄与は(8)式のFで考慮
されており、ソース抵抗Rsは、原理的にはこの式の中
に含まれるRsについて解くことによって決定される。
されており、ソース抵抗Rsは、原理的にはこの式の中
に含まれるRsについて解くことによって決定される。
【0012】ヤング&ロングの論文に記載されている従
来の評価方法は近似的な手法を用いており、ソース抵抗
を求める際にドレイン抵抗を(ドレイン抵抗を求める際
にはソース抵抗を)無視できる条件で測定する必要があ
る。n値が1.1程度の比較的小さな値を示すFETで
は、ドレイン電圧VdをFETのリニア領域の範囲内
(Vd<0.25V)でVd’=Vd−(Rs+Rd)
Id>7*nVt(n=1.1のとき7nVt〜0.1
99V)を満たすように選ぶことができる場合がある。
このとき、よい近似でexp(−u)<<1であるか
ら、
来の評価方法は近似的な手法を用いており、ソース抵抗
を求める際にドレイン抵抗を(ドレイン抵抗を求める際
にはソース抵抗を)無視できる条件で測定する必要があ
る。n値が1.1程度の比較的小さな値を示すFETで
は、ドレイン電圧VdをFETのリニア領域の範囲内
(Vd<0.25V)でVd’=Vd−(Rs+Rd)
Id>7*nVt(n=1.1のとき7nVt〜0.1
99V)を満たすように選ぶことができる場合がある。
このとき、よい近似でexp(−u)<<1であるか
ら、
【数9】 1n(F2)-1n(F1) = 1n(F2/F1) =1n{(u1/u2)*[1-exp(-u2)]/[1-exp(-u1)]} 〜 -1n(Vd2'/Vd1') 〜 -1n(Id2/Id1) (9) が成立するため、従来の方法ではRsを
【数10】 Rs=(Vg2-Vg1-nVt*1n(Id2/Id1)) / (Id2-Id1) (10) として求めていた(文献[1]参考)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の寄生ソ
ース抵抗の評価方法は、改良された方法であっても式
(10)によるRsの算出の際には、log(Ig)対
Vgのプロットなどから求めたnkT/q値(n:理想
因子、k:ボルツマン係数、T:接合の環境温度、q:
単一電子の電荷量)が必要なので、しばしば測定値に誤
差がともなうという欠点がある。
ース抵抗の評価方法は、改良された方法であっても式
(10)によるRsの算出の際には、log(Ig)対
Vgのプロットなどから求めたnkT/q値(n:理想
因子、k:ボルツマン係数、T:接合の環境温度、q:
単一電子の電荷量)が必要なので、しばしば測定値に誤
差がともなうという欠点がある。
【0014】本発明の目的は、誤差を生ずることのない
ショットキー・ゲートFETの寄生ソース抵抗評価方法
を提供することである。
ショットキー・ゲートFETの寄生ソース抵抗評価方法
を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで3点測定を適用し
てより正確にショットキー・ゲートFETの寄生ソース
抵抗Rsを求めることを考える。ドレイン電流をId
1、Id2=βId1、Id3=βId2(ただしβは
定数)と変化させたときに、対応するゲート電圧Vg
1、Vg2、Vg3を測定する(図1参考)。このとき
てより正確にショットキー・ゲートFETの寄生ソース
抵抗Rsを求めることを考える。ドレイン電流をId
1、Id2=βId1、Id3=βId2(ただしβは
定数)と変化させたときに、対応するゲート電圧Vg
1、Vg2、Vg3を測定する(図1参考)。このとき
【数11】 1n(Id3/Id2) =1n(Id2/Id1) (11) であるから、(10)式からn*Vtを消去することが
できて、Rsは
できて、Rsは
【数12】 Rs=(Vg1+Vg3-2*Vg2)/(Id1+Id3-2*Id2) (12) で決定することができる。
【0016】本発明のショットキー・ゲートFETの寄
生ソース抵抗評価方法は、ドレイン・バイアス電圧Vd
を選んで前記FETをリニア領域にする手順と、Vfを
ゲートの順方向ブレークダウン電圧として、ゲートにV
d<Vg<Vfとなる順方向バイアス電圧Vgを印加
し、Idをドレイン電流として、Ig<Id/50であ
るゲート電流Igが一定の下で、βを一定の値をもつ係
数として、ドレイン電流をId1、βId1の値に等し
いId2、続いてβId2の値に等しいId3と変化さ
せて、これらドレイン電流にそれぞれ対応する順方向バ
イアス電圧Vg1、Vg2およびVg3を測定する手順
と、前記測定手順により測定された順方向バイアス電圧
の値により、寄生ソース抵抗Rsを、 Rs=(Vg1+Vg3+2*Vg2)/(Id1+I
d3+2*Id2) で算出する手順とを有する。
生ソース抵抗評価方法は、ドレイン・バイアス電圧Vd
を選んで前記FETをリニア領域にする手順と、Vfを
ゲートの順方向ブレークダウン電圧として、ゲートにV
d<Vg<Vfとなる順方向バイアス電圧Vgを印加
し、Idをドレイン電流として、Ig<Id/50であ
るゲート電流Igが一定の下で、βを一定の値をもつ係
数として、ドレイン電流をId1、βId1の値に等し
いId2、続いてβId2の値に等しいId3と変化さ
せて、これらドレイン電流にそれぞれ対応する順方向バ
イアス電圧Vg1、Vg2およびVg3を測定する手順
と、前記測定手順により測定された順方向バイアス電圧
の値により、寄生ソース抵抗Rsを、 Rs=(Vg1+Vg3+2*Vg2)/(Id1+I
d3+2*Id2) で算出する手順とを有する。
【0017】また、前記係数が1.1から1.2の間の
値であってもよい。
値であってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0019】図1は本発明のショットキー・ゲートFE
Tの寄生ソース抵抗評価方法の一実施形態のフローチャ
ート、図2は図1の評価方法に使用される測定回路図で
ある。
Tの寄生ソース抵抗評価方法の一実施形態のフローチャ
ート、図2は図1の評価方法に使用される測定回路図で
ある。
【0020】この実施形態のショットキー・ゲートFE
Tの寄生ソース抵抗評価方法は図2の測定回路により、
以下に述べる手順に従ってショットキー・ゲートFET
の寄生ソース抵抗Rsを算出する。
Tの寄生ソース抵抗評価方法は図2の測定回路により、
以下に述べる手順に従ってショットキー・ゲートFET
の寄生ソース抵抗Rsを算出する。
【0021】図1のフローチャートに示すように、先
ず、図2の電圧源21によってドレイン・バイアス電圧
Vdを適当な値に選んで等価回路が図示されているショ
ットキー・ゲートFETをリニア領域にする(ステップ
1)。
ず、図2の電圧源21によってドレイン・バイアス電圧
Vdを適当な値に選んで等価回路が図示されているショ
ットキー・ゲートFETをリニア領域にする(ステップ
1)。
【0022】次に、ゲート22にVd<Vg<Vf(V
f:ゲートの順方向ブレークダウン電圧)なる順方向バ
イアス電圧Vgを印加し、電流源23の指示によりゲー
ト電流Ig(<Id/50 ただしId:ドレイン電
流)が一定である条件下において、ドレイン電流をId
1、Id2(=βId1)、Id3(=βId2)と変
化させて、対応する順方向バイアス電圧Vg1、Vg
2、Vg3を測定する。ここでβは係数で1.1から
1.2の値とする(ステップ2)。
f:ゲートの順方向ブレークダウン電圧)なる順方向バ
イアス電圧Vgを印加し、電流源23の指示によりゲー
ト電流Ig(<Id/50 ただしId:ドレイン電
流)が一定である条件下において、ドレイン電流をId
1、Id2(=βId1)、Id3(=βId2)と変
化させて、対応する順方向バイアス電圧Vg1、Vg
2、Vg3を測定する。ここでβは係数で1.1から
1.2の値とする(ステップ2)。
【0023】最後に、ステップ2で測定した値によっ
て、寄生ソース抵抗Rsを Rs=(Vg1+Vg3+2*2Vg2)/(Id1+
Id3+2*2Id2) で算出する。
て、寄生ソース抵抗Rsを Rs=(Vg1+Vg3+2*2Vg2)/(Id1+
Id3+2*2Id2) で算出する。
【0024】この実施形態の寄生ソース抵抗評価方法で
は寄生ソース抵抗Rsの算出のためにnVt値の評価が
不要なので評価手順が大幅に簡略化され、nVt値(=
nkT/q)を求めるためのlog(Ig)対Vgのプ
ロットが不要になるので、測定値に誤差をともなうこと
がない。また、半導体パラメータ・アナライザを用いた
R3 の測定に応用して測定手順がより簡単になるという
メリットがある。図3は、図1の評価方法の一実施例に
より測定されたソース抵抗Rsの評価値のグラフであ
る。
は寄生ソース抵抗Rsの算出のためにnVt値の評価が
不要なので評価手順が大幅に簡略化され、nVt値(=
nkT/q)を求めるためのlog(Ig)対Vgのプ
ロットが不要になるので、測定値に誤差をともなうこと
がない。また、半導体パラメータ・アナライザを用いた
R3 の測定に応用して測定手順がより簡単になるという
メリットがある。図3は、図1の評価方法の一実施例に
より測定されたソース抵抗Rsの評価値のグラフであ
る。
【0025】本実施例の評価方法では、ゲート長Lg=
1μm、ゲート幅Wg=50μm*2フィンガー、ゲー
ト長Lg=1μm、ゲート幅Wg=100μm*2フィ
ンガーおよびゲート長Lg=1μm、ゲート幅Wg=2
00μm*2フィンガーの3種類のGaAsMESFE
Tについて寄生ソース抵抗Rsの測定を行った。測定装
置にはHP社製半導体汎用パラメータ・アナライザHP
4155Aが用いられた。
1μm、ゲート幅Wg=50μm*2フィンガー、ゲー
ト長Lg=1μm、ゲート幅Wg=100μm*2フィ
ンガーおよびゲート長Lg=1μm、ゲート幅Wg=2
00μm*2フィンガーの3種類のGaAsMESFE
Tについて寄生ソース抵抗Rsの測定を行った。測定装
置にはHP社製半導体汎用パラメータ・アナライザHP
4155Aが用いられた。
【0026】先ず、ドレイン・バイアス電圧VdをVd
=0.21Vに選んでFETをリニア領域にした。
=0.21Vに選んでFETをリニア領域にした。
【0027】次に、ゲートにVd<Vg<Vfなる順方
向バイアス電圧Vg(0.46V程度)を印加し、ゲー
ト電流Ig(<Id/50 ただしId:ドレイン電
流)が100nA一定の下で、β=1.1として、ドレ
イン電流を Id1=5.0mA Id2=βId1=1.1×5.0mA=5.5mA Id3=βId2=1.1×5.5mA=6.05mA と変化させて、対応するVg1、Vg2、Vg3をそれ
ぞれ測定した。
向バイアス電圧Vg(0.46V程度)を印加し、ゲー
ト電流Ig(<Id/50 ただしId:ドレイン電
流)が100nA一定の下で、β=1.1として、ドレ
イン電流を Id1=5.0mA Id2=βId1=1.1×5.0mA=5.5mA Id3=βId2=1.1×5.5mA=6.05mA と変化させて、対応するVg1、Vg2、Vg3をそれ
ぞれ測定した。
【0028】最後に、寄生ソース抵抗値Rsを Rs=(Vg1+Vg3+2*Vg2)/(Id1+I
d3+2*Id2) で算出した。
d3+2*Id2) で算出した。
【0029】図3は算出されたRs値をゲート幅Wgの
逆数1/Wgに対してプロットしたものである。
逆数1/Wgに対してプロットしたものである。
【0030】評価の対象とされたサンプルでは、ソース
パッドの面積はゲート幅Wgに正確に比例しているの
で、Rs値の1/Wgに対するプロットは、理想的には
原点を通る右上がりの直線に乗る筈である。図3におい
て、白丸は従来方法の式(10)によるRsの算出値で
あり、黒丸は本実施例の方法によるRsの算出値であ
る。従来方法による算出値は上述した右上がりの直線か
ら外れているが、本実施例の算出値はその直線上に乗っ
ており、本発明の方法により正確に寄生ソース抵抗Rs
が測定されたことがわかる。
パッドの面積はゲート幅Wgに正確に比例しているの
で、Rs値の1/Wgに対するプロットは、理想的には
原点を通る右上がりの直線に乗る筈である。図3におい
て、白丸は従来方法の式(10)によるRsの算出値で
あり、黒丸は本実施例の方法によるRsの算出値であ
る。従来方法による算出値は上述した右上がりの直線か
ら外れているが、本実施例の算出値はその直線上に乗っ
ており、本発明の方法により正確に寄生ソース抵抗Rs
が測定されたことがわかる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ドレイン
電流の変化に対応する3点の順方向バイアス電圧を測定
し、寄生ソース抵抗Rsをドレイン電流値と順方向バイ
アス電圧値のみによる式で算出することにより、Rsの
算出のためにnVt値の評価が不要なので、log(I
g)対Vgのプロットなどにより値を算出する必要がな
くなり、評価手順が大幅に簡略化され、かつそれに伴な
う誤差が発生するおそれがなくなり正確な寄生ソース抵
抗の評価ができるという効果がある。
電流の変化に対応する3点の順方向バイアス電圧を測定
し、寄生ソース抵抗Rsをドレイン電流値と順方向バイ
アス電圧値のみによる式で算出することにより、Rsの
算出のためにnVt値の評価が不要なので、log(I
g)対Vgのプロットなどにより値を算出する必要がな
くなり、評価手順が大幅に簡略化され、かつそれに伴な
う誤差が発生するおそれがなくなり正確な寄生ソース抵
抗の評価ができるという効果がある。
【図1】本発明のショットキー・ゲートFETの寄生ソ
ース抵抗評価方法の一実施形態のフローチャートであ
る。
ース抵抗評価方法の一実施形態のフローチャートであ
る。
【図2】図1の評価方法に使用される測定回路図であ
る。
る。
【図3】図1の評価方法の一実施例により評価された寄
生ソース抵抗Rsのグラフである。
生ソース抵抗Rsのグラフである。
1、2、3 ステップ 21 電圧源 22 ゲート 23 電流源
Claims (2)
- 【請求項1】 ショットキー・ゲート電界効果トランジ
スタのソース抵抗評価方法において、 ドレイン・バイアス電圧Vdを選んで前記ショットキー
・ゲート電界効果トランジスタをリニア領域にする手順
と、 Vfをゲートの順方向ブレークダウン電圧として、ゲー
トにVd<Vg<Vfとなる順方向バイアス電圧Vgを
印加し、Idをドレイン電流として、Ig<Id/50
であるゲート電流Igが一定の下で、βを一定の値をも
つ係数として、ドレイン電流をId1、βId1の値に
等しいId2、続いてβId2の値に等しいId3と変
化させて、これらドレイン電流にそれぞれ対応する順方
向バイアス電圧Vg1、Vg2およびVg3を測定する
手順と、 前記測定手順により測定された順方向バイアス電圧の値
により、寄生ソース抵抗Rsを、 Rs=(Vg1+Vg3+2*Vg2)/(Id1+I
d3+2*Id2) で算出する手順とを有することを特徴とするショットキ
ー・ゲート電界効果トランジスタの寄生ソース抵抗評価
方法。 - 【請求項2】 前記係数が1.1から1.2の間の値で
ある請求項1記載のショットキー・ゲート電界効果トラ
ンジスタの寄生ソース抵抗評価方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9143954A JP2976930B2 (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 電界効果トランジスタの寄生ソース抵抗評価方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9143954A JP2976930B2 (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 電界効果トランジスタの寄生ソース抵抗評価方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10332775A JPH10332775A (ja) | 1998-12-18 |
JP2976930B2 true JP2976930B2 (ja) | 1999-11-10 |
Family
ID=15350922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9143954A Expired - Lifetime JP2976930B2 (ja) | 1997-06-02 | 1997-06-02 | 電界効果トランジスタの寄生ソース抵抗評価方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2976930B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7859288B2 (en) | 2008-09-12 | 2010-12-28 | Advantest Corporation | Test apparatus and test method for testing a device based on quiescent current |
-
1997
- 1997-06-02 JP JP9143954A patent/JP2976930B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10332775A (ja) | 1998-12-18 |
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