JP4748552B2 - Misfetのオーバラップ長抽出方法、抽出装置及び抽出プログラムを収納した記録媒体 - Google Patents

Misfetのオーバラップ長抽出方法、抽出装置及び抽出プログラムを収納した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、MOSトランジスタ等のMISFETの回路シミュレーションを行う際に、物理的に重要なデバイスパラメータの1つであるオーバラップ長を正確に求めることのできるMISFETのオーバラップ長の抽出方法、抽出装置及びオーバラップ長抽出プログラムを収納した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のDRAM、不揮発性メモリのメモリデバイスあるいはロジックデバイスのような超LSIでは、半導体素子の最小寸法は微細化され、0.1μm程度での設計が視野に入ってきている。このような超LSIの技術分野において、上記半導体デバイスを新規に設計開発したり、拡散濃度等の製造プロセスを変えたい場合に、その都度、実際の半導体集積回路を試作するとすれば、開発に要する時間が長くなり、開発コストも嵩むことになる。そこで、従来から、実際の回路を試作して設計を進める代わりに、一連のコンピュータ・シミュレーションにより設計を進める作業が行われている。
【0003】
この一連のシミュレーションは、不純物濃度等のプロセスデータを抽出するためのプロセスシミュレーションと、半導体素子であるMISFETの実効チャネル長等のデバイスパラメータを抽出するためのデバイスシミュレーションと、回路シミュレーションとから成る。ここで、上記回路シミュレーションでは、上記デバイスパラメータに基づいて得た正確なMISFETの電気的特性に基づき、スパイス(SPICE;Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis)と称される回路解析プログラムを起動して、メモリ動作、フリップフロップ動作等が調べられる。
【0004】
これらのシミュレーションの結果が、実験結果と高い精度で一致するほど、短い期間で所望の超LSIを開発できることになるので、精度の良いシミュレーション技術の開発が強く望まれている。
【0005】
この種のコンピュータ・シミュレーションについてさらに詳述すると、新しく設計された、あるいは、製造プロセスに変更が加えられた超LSIについて、メモリ動作やフリップフロップ動作等の回路シミュレーションを行うにあたっては、回路シミュレーションに組み込まれたデバイスモデルが、実際のデバイス特性を再現できるように、予め、上述のプロセスシミュレーション及びデバイスシミュレーションを実施して、デバイスパラメータの抽出を正確に行っておく必要がある。
【0006】
このようなデバイスパラメータのうち特に重要なものとして、MISFET(例えば、MOSトランジスタ)のオーバラップ長ΔLがある。ここで、オーバラップ長ΔLとは、図9に図説するように、MOSトランジスタのゲート電極101とソース・ドレイン拡散層領域102,103とがオーバラップする領域の長さと定義される。ここで、ゲート電極101は、ゲート絶縁膜104を介してMOSトランジスタのチャネル領域及び上記オーバラップ領域上に形成されることになる。
【0007】
そして、MOSトランジスタの実効チャネル長Leff は、図9に示すように、シリコン基板105の表面におけるソース側pn接合部−ドレイン側pn接合部間の距離、換言すれば、ゲート長Lからオーバラップ長ΔLを差し引いた距離を意味するので、オーバラップ長ΔLが求まれば、実効チャネル長Leff も正確に判る。
【0008】
従来の技術としては、オーバラップ長ΔLの導出は、例えば特開昭54−02667号、7−176740号公報等に記載されているように、ゲート長Lの異なる複数のMOSトランジスタについて、式(1)で表される様々の実効ゲート電圧Vgeごとに、MOSトランジスタのドレイン電圧Vdが微小なときの、式(2)で与えられるチャネル抵抗(ソース電極−ドレイン電極間の抵抗)Rを測定することによって行われていた(以下、第1の従来例と記す)。
【0009】
すなわち、Vge=Vg−Vth … (1)、ここで、Vg:ゲート電圧(ゲート−ソース間電圧)、Vth:しきい値電圧である。
【0010】
また、R=(ΔId/ΔVd)-1 … (2)、ここで、Vd:ドレイン電圧(ドレイン−ソース間電圧)、Id:ドレイン電流(ドレイン−ソース間電流)である。
【0011】
図10は、上記第1の従来例でのオーバラップ長ΔL抽出を実施する際に得られる、実効ゲート電圧Vgeごとの、チャネル抵抗Rのゲート長L依存性を示す特性図である。ここで、図10は、チャネル幅W(=10μm)、ゲート絶縁膜のシリコン酸化膜換算の膜厚Tox(=10nm)のnMOSトランジスタのデータである。同図において、プロットが測定点、直線群は最小自乗法による補間演算で求められた、各実効ゲート電圧Vge1〜Vge5=1.0〜3.0Vでのデータに対する回帰直線群である。
【0012】
この実効ゲート電圧Vge1〜Vge5に対応する複数の回帰直線は、同図に示すように、略一点(a,b)に収斂する。この収斂点における横軸上の座標値aがオーバラップ長ΔLに相当する。なお、縦軸上の座標値bはソース・ドレイン拡散層の寄生抵抗に相当する。
【0013】
また、最近では、MOSトランジスタでの上記オーバラップ長ΔLを容量値から導出する方法が提案されている。この方法は、プロシーディング アイ・イー・イー・イー 1995 インターナショナル コンファレンス マイクロエレクトロニクス テスト ストラクチャー (Proc.IEEE 1995 Int.Conference on Microelectronic Test Structure)Vol8,March 1995,p151-p155 に記載されている(以下、第2の従来例と記す)。
【0014】
この技術について、図11と図12に基づいて説明する。ここで、図11は、櫛形のゲート電極を有するMOSトランジスタとMOSキャパシタの断面図である。そして、図12は、上記MOSトランジスタ及びMOSキャパシタの容量値のゲート電圧依存性を示すグラフである。
【0015】
図11に示す2つの測定試料を作製する。すなわち、図11(a)に示すように、半導体基板106表面にゲート酸化膜を介して、一定のゲート長(Lとする)となる複数のゲート電極107を形成し、これらの複数(Nfとする)のゲート電極107間にMOSトランジスタのソース・ドレイン領域となる拡散層108を設ける。ここで、チャネル幅は全てのゲート電極に亘り同一である。
【0016】
また、図11(b)に示すように、半導体基板106上にゲート酸化膜を介して1つの容量電極109を形成する。ここで、上記MOSトランジスタのゲート酸化膜とMOSキャパシタのゲート酸化膜は膜厚及び材料の同一な絶縁膜であり、上記ゲート電極107の全て及び上記容量電極109は同一材料で同一の平面積になるように設計される。
【0017】
そして、図11(a)に示すように、拡散層108を全て接地し、上記ゲート電極を全て接続したH端子と半導体基板106のL端子との間に直流電圧(上記ゲート電圧となる)と交流(10kHz)微少電圧とを印加し、この間の容量値を計測する。ここで、直流電圧は可変である。同様に、図11(b)に示すように、容量電極109のH端子と半導体基板106のL端子との間に直流電圧と交流(10kHz)微少電圧とを印加し、この間の容量値を計測する。この場合も、上記直流電圧は種々に変えられる。
【0018】
図12は、上記のMOSトランジスタの容量値あるいはMOSキャパシタの容量値とゲート電圧(あるいは容量電圧)の関係を示すグラフである。ここで、半導体基板は導電型がP型にシリコン基板であり、MOSトランジスタでは、図中のCgbに示すような関係が得られ、MOSキャパシタでは、図中のCpに示すような関係が得られる。そして、上記Cp−Cgbを求めると、図中に示すように、ゲート電圧がVmのところ(いわゆるフラットバンドに対応する電圧値)でピーク値が現れる。このピーク値をCdiffとすると、オーバラップ長ΔLは式(3)で求められる。
【0019】
すなわち、ΔL=Cdiff・Lp/(Cp・Nf) … (3)、ここで、Lp=(ゲート長L)×(ゲート本数Nf)である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、近年の超LSIの微細化、高密度化に伴い、使用されるMOSトランジスタの構造は、より短いゲート長となる傾向にある。
【0021】
しかし、上記第1の従来例のようなオーバラップ長ΔL導出方法では、ゲート長が短くなると、チャネル抵抗Rのゲート長L依存性の直線性が崩れ、上記回帰直線群が1点に収斂しなくなり、このため、オーバラップ長ΔLを正確に求めることが困難になる、という欠点があった。これは、MOSトランジスタが短チャネル化すると、主として、短チャネル効果の1つである2次元の効果(電流密度の2次元分布)を、無視することができなくなるためである。
【0022】
また、上記の第2の従来例の技術をゲート長が0.2μm以下のMOSトランジスタに適用すると、上述したようなCp−Cgbのピーク値は現れない。現在、この理由は不明である。
【0023】
更に、第2の従来例では、MOSトランジスタのゲート電極の全面積とMOSキャパシタの容量電極の面積とを同一にする必要があるが、これらの素子の作製工程、特に、微細加工工程でのバラツキから上記面積の誤差が生じる。そして、上記求めるオーバラップ長ΔL誤差が大きくなる。
【0024】
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、MISFETの回路シミュレーションを行うに当たり、物理的に重要なデバイスパラメータの1つであるオーバラップ長ΔLを予め正確に求めることのできるMISFETのオーバラップ長の抽出方法、抽出装置及び抽出プログラムを収納した記憶媒体を提供することを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】
このために、本発明では、半導体基板の表面部又は該表面部のウェル内に形成されたゲート長Lの異なる複数のMISFETについて、各MISFETをON状態に保つ所定の電圧を各ゲートに印加して、各ゲート長Lに対するゲート−ソース・ドレイン間の容量Cgを測定し、該測定結果から前記容量Cgのゲート長依存性を求め、得られた前記容量Cgのゲート長依存性に基づいて、ゲートとソース・ドレイン拡散層領域とがオーバラップする長さΔLを抽出する。
【0026】
あるいは、前記半導体基板又はウェルを接地電位にし、前記ゲート−ソース・ドレイン間に所定の直流バイアス電圧と交流電圧を印加して、少なくとも、電流計測手段にて前記ゲート−ソース・ドレイン間に流れる交流電流を計測し、得られた測定結果に基づいて、前記各ゲート長Lに対するゲート−ソース・ドレイン間の前記容量Cgを算出する。
【0027】
あるいは、前記ゲートに直流バイアス電圧や交流電圧を印加するための電圧源を当該ゲートに接続し、電流計測手段の一方の端子を前記ソース・ドレインに接続し、電圧計測手段の一方の端子を前記ゲートに、他方の端子を前記ソース・ドレインに接続し、かつ、前記電流計測手段の他方の端子と、前記半導体基板又はウェルとを接地した状態で、前記電圧計測手段にて前記ゲート−ソース・ドレイン間の電圧値を測定すると共に、前記電流計測手段にて前記ゲート−ソース・ドレイン間を流れる交流電流値を測定し、得られた測定結果に基づいて、前記各ゲート長Lに対するゲート−ソース・ドレイン間の前記容量Cgを算出する。
【0028】
あるいは、半導体基板の表面部又は該表面部のウェル内に形成されたゲート長Lの異なる複数のMISFETについて、各MISFETをOFF状態に保つ所定の電圧を各ゲートに印加して、各ゲート長Lに対するゲート−ソース・ドレイン及び基板間あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間の容量Cgnを測定し、該測定結果から前記容量Cgnのゲート長依存性を探り、得られた前記容量Cgnのゲート長依存性に基づいて、ゲートとソース・ドレイン拡散層領域とがオーバラップする長さΔLを求める。
【0029】
あるいは、前記ゲート−ソース・ドレイン及び基板間あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間に所定の直流バイアス電圧と交流電圧とを印加して、少なくとも、電流計測手段にて前記ゲート−ソース・ドレイン及び基板間あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間に流れる交流電流を計測し、得られた測定結果に基づいて、前記各ゲート長Lに対するゲート−ソース・ドレイン及び基板間あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間の容量Cgnを算出する。
【0030】
あるいは、前記ゲートに直流バイアス電圧や交流電圧を印加するための電圧源を当該ゲートに接続し、電流計測手段の一方の端子を前記ソース・ドレイン及び基板あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間に接続し、電圧計測手段の一方の端子を前記ゲートに、他方の端子を前記ゲート−ソース・ドレイン及び基板間あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間に接続し、かつ、前記電流計測手段の他方の端子を接地した状態で、前記電圧計測手段にて前記ゲート−ソース・ドレイン及び基板間あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間の電圧値を測定すると共に、前記電流計測手段にて前記ゲート−ソース・ドレイン及び基板間あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間を流れる交流電流値を測定し、得られた測定結果に基づいて、前記各ゲート長Lに対するゲート−ソース・ドレイン及び基板間あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間の前記容量Cgを算出する。
【0031】
あるいは、半導体基板の表面部又は該表面部のウェル内に形成されたゲート長Lの異なる複数のMISFETについて、前記半導体基板又はウェルを接地電位にし、前記ゲート−ソース・ドレイン間に可変の直流バイアス電圧と交流電圧を印加して、少なくとも、電流計測手段にて前記ゲート−ソース・ドレイン間に前記可変の直流バイアスに対応して流れる交流電流を計測し、得られた測定結果に基づいて、前記各ゲート長Lに対してそれぞれゲート−ソース・ドレイン間の容量Cgのゲート電圧依存性を導出し、更に、前記MISFETのチャネルが形成できるゲート電圧近傍でCgのVgによる微分値をゲート長の異なる2つのMISFETでそれぞれ求め、前記2つのMISFETでの前記微分値の差分析からゲート−ソースあるいはドレイン間のゲートオーバラップ容量値とフリンジ容量値との和を算出する。
【0032】
あるいは、前記算出した容量CgあるいはCgnのゲート長依存性に外挿法を適用して、前記ゲート長が零になるときの容量を算出し、得られた前記算出結果から前記フリンジ容量値と前記ゲートオーバラップ容量値とを分離して求める。ここで、上記微分値はCgのVgによる1階微分値または2階微分値である。
【0033】
そして、本発明は、ゲート長Lの異なる複数のMISFETにおいて、ゲート−ソース・ドレイン間の容量Cgのゲート電圧Vg依存性を計測する手段と、前記CgをVgで微分しゲート長の異なる2つのMISFET間の前記微分値の差を分析する手段と、前記微分値の差の分析から前記複数のMISFET共通の容量成分となるゲート−ソース・ドレイン間のフリンジ容量値とゲートオーバラップ容量値の和容量値を導出する手段とを備える。
【0034】
あるいは、ゲート長Lの異なる複数のMISFETにおいて、所定のゲート電圧でのゲート−ソース・ドレイン間の容量のゲート長依存性を計測する手段と、前記容量のゲート長依存性よりゲート長が零での外挿容量値を算出する手段と、上記手段より求めた和容量値と前記容量のゲート長依存性よりオーバラップ長ΔLを算出する手段とを備える。
【0035】
あるいは、上記に求められた外挿容量値よりゲート−ソース・ドレイン間のフリンジ容量値を算出する手段と、上記導出された複数のMISFET共通の容量成分となる和容量値からゲートオーバラップ容量値を算出する手段とを備えている。
【0036】
あるいは、本発明は、ゲート長Lの異なる複数のMISFETにおいて、ゲート−ソース・ドレイン間の容量Cgとゲート電圧Vgとの関係を導出する処理と、前記CgのVgでの1階微分値あるいは2階微分値を算出する処理と、前記ゲート長の異なる2つのMISFET間の微分値の差を分析し前記複数のMISFET共通の容量成分となるゲート−ソース・ドレイン間のフリンジ容量値とゲートオーバラップ容量値の和容量値を算出する処理と、をコンピュータに実行させるプログラムを収納した記録媒体である。
【0037】
あるいは、本発明は、ゲート長Lの異なる複数のMISFETより求めた所定のゲート電圧でのゲート−ソース・ドレイン間容量のゲート長依存性のデータからゲート長が零での外挿容量値を算出する処理と、上記求められた和容量値と前記容量のゲート長依存性よりオーバラップ長ΔLを算出する処理と、をコンピュータに実行させるプログラムを収納した記録媒体である。
【0038】
あるいは、本発明は、上記求められたゲート長Lの異なる複数のMISFET共通の和容量値と上記求められたゲート長が零での外挿容量値とからフリンジ容量値とゲートオーバラップ容量値とを算出する処理と、をコンピュータに実行させるプログラムを収納した記録媒体である。
【0039】
本発明の主要部では、ゲート長Lの異なる複数のMISFETにおいて、ゲート−ソース・ドレイン間の容量Cgのゲート電圧Vg依存性を導出し、上記CgをVgで微分しゲート長の異なる2つのMISFET間の上記微分値の差を分析する。そして、上記微分値の差の分析から複数のMISFET共通の容量成分となるゲート−ソース・ドレイン間のフリンジ容量値とゲートオーバラップ容量値の和容量値を導出する。また、ゲート長Lの異なる複数のMISFETにおいて、所定のゲート電圧でのゲート−ソース・ドレイン間の容量のゲート長依存性を導出し、上記容量のゲート長依存性に基づいて上記和容量値からオーバラップ長ΔLを算出する。また、上記容量のゲート長依存性よりゲート長が零での外挿容量値を求め、上記MISFETのフリンジ容量値とゲートオーバラップ容量値とを分離して算出する。
【0040】
本発明では、ゲート長の異なる複数のMISFETのゲートとソース・ドレイン間の容量を計測するために、MISFETの回路シミュレーションを行うに当たり、物理的に重要なデバイスパラメータの1つであるオーバラップ長ΔLを極めて正確に求めることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明のMISFETのオーバラップ長の抽出装置の電気的構成を示すブロック図あり、図2は、同抽出装置を構成する容量計測装置の電気的構成を示す回路図である。
【0042】
本発明の大きな特徴は、ゲート電極の異なる複数のMISFETのゲートとソース・ドレイン間の容量値を計測し、この容量値のゲート(電極)長依存性から上記オーバラップ長ΔLを算出する点にある。ここで、上記容量値のゲート電圧依存性に基づいて容量解析処理し、フリンジ容量およびオーバラップ長ΔLの抽出を行う。
【0043】
そこで、本発明の方法を具現するために、この例のオーバラップ長抽出装置は、図1に示すように、被測定素子群1について、上述のゲート−ソース・ドレイン間容量を計測する容量計測装置2と、キーボードやマウス等の入力装置3と、各種処理プログラムを記録した記録媒体4と、上述の各種処理プログラムの制御により動作するCPU等のデータ処理装置5と、計測データや演算データ等を一時記憶する記憶装置6と、ディスプレイ装置やプリンタ等の出力装置7とから概略構成されている。
【0044】
上記容量計測装置2は、図2に示すように、被測定素子群1を取り付けるための素子取付部21と、データ処理装置5の制御により、被測定素子群1の各測定対象素子についてゲート−ソース・ドレイン間の電流・電圧を計測するための計測部22とからなっている。
【0045】
素子取付部21は、ゲート1g、ソース1s、ドレイン1d、半導体基板1bのそれぞれに電気的に接続される取付端子を有し、これら取付端子は、ウェハ状態の被測定素子群1にプローブを立てる場合は、プローバからなり、被測定素子群1がパッケージに組み込まれている場合は、パッケージ取付用のソケットからなる。なお、ゲート1gと基板1b間にはゲート絶縁膜1oxが介在する。
【0046】
また、計測部22は、各ゲート1gに直流バイアス電圧を印加するための可変の直流バイアス電圧源221と、この直流バイアス電圧源221に直列接続された交流電圧源222と、ゲート1g−ソース1s及びドレイン1d間の印加電圧を計測するための電圧計223と、ゲート1gからソース1s及びドレイン1dに流れる電流を測定するための電流計224とを備えてなっている。
【0047】
この例では、直流バイアス電圧源221と交流電圧源222とは互いに直列接続され、その一方の出力端は、素子取付部21のゲート取付端子に接続され、他方の出力端は、接地されている。ここで、素子取付部21の基板1b取付端子は接地され、ソース取付端子及びドレイン取付端子は、電流計224を介して接地されている。また、ゲート取付端子とソース・ドレイン取付端子の間には、電圧計223が介挿されている。このように、各測定対象素子は、素子取付部21を介して電気的に計測部22に接続されるようになっている。
【0048】
また、上記記録媒体4には、データ処理装置5に各種処理機能を実現させるための、容量計測プログラム4a、容量曲線算出プログラム4b、容量曲線微分プログラム4c、パラメータ抽出プログラム4d、及びオーバラップ長算出プログラム4eが記録されている。
【0049】
容量計測プログラム4aは、データ処理装置5に、容量計測装置2を制御して、ゲート長の異なる複数の測定対象素子を順次切り替えながら、ゲート電圧Vgを順次変化させて、ゲートバイアス電圧毎に、ゲート−ソース・ドレイン間容量Cgの算出に必要な電流・電圧計測を行う手順を実行させる。
【0050】
容量曲線算出プログラム4bは、データ処理装置5に、容量計測装置2の計測結果に基づいて、各測定対象素子に対して、上記ゲート−ソース・ドレイン間容量Cgのゲート電圧Vg依存性を求め、Cg−Vg曲線を導出する。
【0051】
そして、容量曲線微分プログラム4cは、各測定対象素子において、チャネルの形成され始める領域のゲートバイアス電圧での上記Cgの微分値を算出し、上記測定対象素子間での上記微分値の差分を算出する処理をデータ処理装置5に実行させる。
【0052】
パラメータ抽出プログラム4dは、各測定対象素子において、チャネル領域が完全に形成されるゲートバイアス電圧でのCgのゲート長(L)依存性を求め、パラメータ抽出のできる処理を行う。
【0053】
そして、オーバラップ長算出プログラム4eは、容量曲線微分プログラム4cの実行から得られるゲートオーバラップ容量値とパラメータ抽出プログラム4dの実行から得られるフリンジ容量値から、データ処理装置5に、オーバラップ長ΔL算出実行させる。ここで、フリンジ容量とは、図2のゲート1gとソース1sあるいはドレイン1d間での容量であってゲート1g側部に生じる容量のことである。詳細については、図6のところで説明する。
【0054】
なお、記録媒体4は、磁気ディスク、磁気テープ等の磁気的メモリ、ROMやRAM等の半導体メモリ、CD−ROM等の光磁気メモリ、光学的メモリその他の記録媒体であっても良い。
【0055】
次に、図3のフローチャート等を参照して、本発明の特徴となるオーバラップ長ΔL抽出の手順を説明する。
【0056】
まず、デバイスパラメータの抽出を行う対象の素子と同一プロセスによって製造されたゲート長L1,L2,L3,…の異なる複数のnMOSトランジスタ(チャネル幅W(=10μm)、ゲート酸化膜厚Tox(=3nm))からなる被測定素子群1を用意し、予め、これを容量計測装置2の素子取付部21に取り付けておく。この取付は、図2に示すように、各測定対象nチャネル素子のゲート1g、ソース1s、ドレイン1d、半導体基板1bを素子取付部21の対応取付端子に接続するという形で行われる。
【0057】
こうして、ゲート1gに直流バイアス電圧源221と交流電圧源222とが接続され、ソース取付端子及びドレイン取付端子は、電流計224を介して接地される。なお、ゲート取付端子とソース取付端子及びドレイン取付端子の間には、電圧計223が介挿されているので、ゲート−ソース・ドレイン間の印加電圧が測定可能な状態となる。
【0058】
この状態で、入力装置3から測定開始の指示が与えられると、容量計測制御プログラム4aが記録媒体4からデータ処理装置5に読み込まれ、データ処理装置5の動作を制御する。データ処理装置5は、容量計測プログラム4aの制御によりMISFETの容量計測処理(ステップSP1)を実行する。
【0059】
ステップSP1においては、データ処理装置5は、可変の直流バイアス電圧源221によりゲート電圧VgをMOSトランジスタのゲート1gに印加し、更に交流電圧源222により10kHz〜100kHzの振幅100mVの交流電圧を加えて、電流計224で交流電流値を測定し容量値に換算する。このようにして、所定のゲート電圧Vgでのゲート−ソース・ドレイン間容量(Cg)を計測する。そして、上記直流バイアス電圧源221を一定の刻みで順次変化させ、それに対するCgを測定する。そして、この容量測定は、複数の測定対象nチャネル素子を順次切り替えながら行う。この切り替えは、計測部22内に備えられた図示せぬスイッチを切り替えるか、又は素子取付部21としてプローバを使用する場合には、素子取付部21のプローブを立てる位置を移動することで行う。これら切り替えは、データ処理装置により制御される。なお、上記Cgの算出に当たって、パッド容量や配線容量を無視できない場合には、予めパッド容量や配線容量を実測しておき、次に、算出されたCgからパッド容量や配線容量の実測値を減算する。
【0060】
次に、ステップSP2において、上記容量計測処理で得られた容量値からCgのVg依存性を算出する。このようにして容量(Cg)−ゲート電圧(Vg)曲線を導出する。この曲線の一例を図4に示す。図4では、横軸(X軸)にゲート電圧Vgを縦軸(Y軸)に上記容量Cgを示す。そして、ゲート長L1とL2の2種類のMOSトランジスタのCg−Vg曲線が示されている。
【0061】
図4に示すように、ゲート電圧Vgが増大すると、Cgは特徴的なパターンで増加する。これについて以下に簡単に説明する。ゲート電圧VgがnMOSトランジスタのしきい値(ディープ・インバージョンの状態である)以下であると、MOSトランジスタはOFF状態であり、MOSトランジスタのチャネル領域の電荷は、上記交流電圧に対して応答しない。このためにCgは小さな値である。ゲート電圧Vgが増大ししきい値を超えてくるとチャネル領域が形成されCgが増加する。そして、ゲート絶縁膜下の基板表面が完全に反転し充分な電子キャリア層が形成されると、Cg値は飽和するようになる。この飽和する領域での所定のVgすなわち図4に示すV1での各MOSトランジスタのCg値をCL1、CL2…とする。
【0062】
ステップSP2での処理が完了すると、今度は、ステップSP3で、上記Cg−Vg曲線のVgでの1階の微分処理を実行する。この微分処理は、後述するがMOSトランジスタのしきい値電圧以下の領域で行うことになる。このような領域は、図4に示すVg=Vxの領域であり、ゲート長の異なるMOSトランジスタ間でCgに差が生じ始める領域となる(図4中のCxに対応している)。
【0063】
次に、ステップSP4で、異なる被測定対象素子(nMOSトランジスタ)間で上記微分値の差分Δ(δCg/ δVg)を求め、Δ(δCg/ δVg)のゲート電圧Vg依存性を導出する。これの一例について図5に示す。図5に示すように、差分Δ(δCg/ δVg)は上記Vg=Vxで急峻に立ち上がる。そして、しきい値Vthまでほぼ直線的に増加し、Vth以上になると直線的に減少するようになる。本発明者の実験では、このVx値は相対比較する被測定対象素子にはよらない。
【0064】
次に、ステップSP5で、図4で説明したCL1、CL2…を各ゲート長Lに対して算出し、上記飽和する領域での所定のVg=V1でのCgとゲート長Lとの関係を求める。この関係は、図6に示すように、直線関係となる。この理由は次のようである。すなわち、ゲート電圧Vg=V1領域では、被測定対象素子であるMOSトランジスタのチャネル領域は完全に反転し電子キャリア層が形成される。このために、容量値Cgとゲート長Lとの間には正確に上記の関係が成立するようになる。
【0065】
次に、ステップSP6で、上記の容量値Cgとゲート長の関係からパラメータ抽出処理を行う。そして、フリンジ容量と共にオーバラップ長ΔLを算出することになる。
【0066】
これについて、図6に基づいて説明する。図6において、上記Cg値とゲート長Lとの直線関係において、ゲート長L=0におけるY軸切片のCg外挿値は2Cfとなる。ここで、Cfは、上述したゲートとソース、ゲートとドレイン間に生じるゲート側壁を介するフリンジ容量値である。そして、図5で算出したVg=Vxでの容量値をCxとすると、式(4)が成り立つ。
【0067】
すなわち、Cx=2Cf+2Cov … (4)、ここで、Cfはフリンジ容量、Covはソースあるいはドレインとゲート間のゲート絶縁膜を介するゲートオーバラップ容量である。
【0068】
このように、Cx値は、ゲート−ソース及びドレイン間のフリンジ容量値、ゲート絶縁膜を介したゲート−ソース及びドレイン間のゲートオーバラップ容量値の和容量値となる。
【0069】
そして、上記CgとVgの関係を示す直線からCoxに対応するゲート長Lが求めるオーバラップ長ΔLとなる。
【0070】
このように、本発明の構成によれば、測定対象nチャネル素子のソース拡散領域1s及びドレイン拡散層領域1dを、電流計224を介して接地して、ゲート−ソース・ドレイン間の容量計測を行うので、短チャネルになると顕著になるゲートオーバラップ容量やフリンジ容量の効果(短チャネル効果、2次元効果)を正確に求めることができる。そして、微細なMOSトランジスタにおいても正確なオーバラップ長ΔLを求めることができる。
【0071】
本発明では、図4で示したVx値及びそれに対応するCx値を算出する精度が非常に高い。これは、図5で説明したCgのVgでの1階微分値が急峻に変化するようになるためである。このようにして、本発明では、オーバラップ長ΔLの算出誤差は5%以下になることを確認した。
【0072】
次に、図面を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。この実施の形態は、基本的には第1の実施の形態と同じであるが、第1の実施の形態で説明した飽和する領域での所定のVgでのCgの抽出が異なる。ステップSP1〜ステップSP4の処理までは第1の実施の形態と同一である。本実施の形態ではステップSP5で第1の実施の形態と異なる。
【0073】
ステップSP2でのCg−Vg曲線導出において、図4に示したようにゲート電圧Vgが増大するとき、Cgが逆に少し低減することが生じる。これは、ゲート電極を構成するポリシリコン層のゲート絶縁膜側に空乏層が生じるためである。このようなゲート電極の空乏化の問題は、MOSトランジスタが微細化しゲート絶縁膜厚が薄くなると顕在化する。この第2の実施の形態は、被測定対象素子であるMOSトランジスタが微細化する場合に対応する方法を示す。
【0074】
上述したCg−Vg曲線導出において、上記Cgが逆に少し低減する場合には、図2に示した端子接続を次のように変える。すなわち、図7に示すようにnMOSトランジスタのソース1sとドレイン1dと半導体基板1bを短絡する。そして、可変の直流バイアス電圧源221と交流電圧源222とは互いに直列接続され、その一方の出力端は、素子取付部21のゲート取付端子に接続され、他方の出力端は、上記短絡したソース1sとドレイン1dと半導体基板1bに接続され、電流計224を介して接地される。そして、ゲート取付端子とソース・ドレイン・基板取付端子の間には、電圧計223が介挿される。各測定対象素子は、素子取付部21を介して電気的に計測部22に接続される。
【0075】
上記のような接続にして、データ処理装置5は、可変の直流バイアス電圧源221によりゲート電圧VgをMOSトランジスタのゲート1gに印加し、更に交流電圧源222により10kHz〜100kHzの振幅100mVの交流電圧を加えて、電流計224で交流電流値を測定し容量値に換算する。
【0076】
このようにして、所定のゲート電圧Vgでのゲート−ソース・ドレイン・基板間容量Cgnを計測する。そして、上記直流バイアス電圧源221を一定の刻みで順次変化させ、それに対するCgnを測定する。この容量測定は、複数の測定対象nチャネル素子を順次切り替えながら行う。この場合も、上記Cgnの算出に当たって、パッド容量や配線容量を無視できない場合には、予めパッド容量や配線容量を実測しておき、次に、算出されたCgからパッド容量や配線容量の実測値を減算する。
【0077】
次に、上記容量計測処理で得られた容量値から上記CgnのVg依存性を算出する。このようにして容量(Cgn)−ゲート電圧(Vg)曲線を導出する。この曲線の一例を図8に示す。図8では、横軸(X軸)にゲート電圧Vgを縦軸(Y軸)に上記容量Cgnを示す。そして、ゲート長L1とL2の2種類のnMOSトランジスタのCgn−Vg曲線が示されている。
【0078】
図8に示すように、図4の場合と異なり、ゲート電圧Vgが負の場合に、例えばVg=V2ではCgn値は完全に飽和するようになる。これは、ゲート絶縁膜下のソース・ドレイン領域及びチャネル部(蓄積状態)の基板表面の電荷が上記交流電圧に追随するからである。更にゲート電圧VgがMOSトランジスタのしきい値が向かって増加すると、基板表面に空乏層ができ容量Cgnが減少する。そして、しきい値を超えるとそれから再度増加に転じる。そして、ゲート電圧Vg値が大きくなり、ゲート絶縁膜下の基板表面が完全に反転し充分な電子キャリア層が形成されると、Cgn値は飽和し、そして、上述したゲート電極の空乏化により減少する。
【0079】
この実施の形態では、上述したVg=V2での各MOSトランジスタのCgn値をCL1、CL2…とする。そして、図6で説明したようなCgnとゲート長Lの関係を求める。
【0080】
後の手順は第1の実施の形態で説明した通りであり、上記CgnとVgの関係を示す直線からフリンジ容量及びオーバラップ長ΔLを算出する。
【0081】
この実施の形態では、上述したように、MOSトランジスタのようなMISFETが微細化する場合でも容易に正確なオーバラップ長ΔLを抽出することができる。
【0082】
本発明のオーバラップ長ΔLの抽出で1つの重要な手順である、図5で説明したVxは、ゲート長の異なるMOSトランジスタ間で、CgのVgによる2階微分の差分を求めて算出してもよい。
【0083】
上記の実施の形態では、Vxの算出では、CgをVgで微分処理してから求めている。本発明は、これに限定することはない。異なる複数のMISFET間ののCg値の差からVxを求めてもよいことにも言及しておく。但し、この場合には、Cgの測定精度を向上させる必要がある。
【0084】
また、上記MISFETのゲート−ソース・ドレイン間の容量Cg計測では、交流電圧源の交流周波数が100kHz以上になると、Cgの交流周波数依存性がみられるようになる。この周波数依存性からでも上記Cxを算出することができる。この周波数依存性は、nチャネルMOSトランジスタよりpチャネルMOSトランジスタで顕著である。
【0085】
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0086】
例えば、測定対象素子は、nチャネルMOSトランジスタに限らず、pチャネルMOSトランジスタでも良い。また、MISFETである限り、MOS構造に限らず、例えばMONOS構造のFETでも良い。また、LDD(Lightly Doped Drain)構造のMOSFETでも良い。
【0087】
上記の実施の形態では、MISFETが半導体基板上に形成される場合について説明しているが、MISFETがウェル層内に形成される場合でも、本発明は同様に適用できることに言及しておく。この場合では、上記の実施の形態で半導体基板をウェル層に置き換えればよい。
【0088】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、実施の形態が適宜変更され得るものである。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、ゲート長Lの異なる複数のMISFETにおいて、ゲート−ソース・ドレイン間の容量Cgのゲート電圧Vg依存性を導出し、上記CgをVgで微分しゲート長の異なる2つのMISFET間の上記微分値の差を分析する。そして、上記微分値の差の分析から複数のMISFET共通の容量成分となるゲート−ソース・ドレイン間のフリンジ容量値とゲートオーバラップ容量値の和容量値を導出する。また、ゲート長Lの異なる複数のMISFETにおいて、所定のゲート電圧でのゲート−ソース・ドレイン間の容量のゲート長依存性を導出し、上記容量のゲート長依存性に基づいて上記和容量値からオーバラップ長ΔLを算出する。また、上記容量のゲート長依存性よりゲート長が零での外挿容量値を求め、上記MISFETのフリンジ容量値とゲートオーバラップ容量値とを分離して算出する。
【0090】
このために、短チャネルになると顕著になるゲートオーバラップ容量値およびフリンジ容量値を正確に算出することができる。その上に正確な容量値Cgに基づいて算出されるオーバラップ長ΔLも一段と確度の高いものとなる。
【0091】
そして、このようなオーバラップ長ΔLを用いて実効チャネル長Leff を算出するのであるから、得られる実効チャネル長Leff も正確である。したがって、実際のデバイス特性を一段と忠実に再現できるMOSFETのデバイスモデルを実現できる。
【0092】
このようにして、本発明は、微細化、高集積化あるいは多機能化する半導体装置の実現を容易とし、高性能の半導体装置の実現を促進するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するMISFETのオーバラップ長測定装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】同オーバラップ長測定装置を構成する容量計測装置の電気的構成を示す回路図である。
【図3】本発明の特徴となるオーバラップ長抽出の手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明に使用するゲート容量(Cg)−ゲート電圧(Vg)曲線の一例のグラフである。
【図5】上記Cg−Vg曲線でCgをVgで1階微分した場合のグラフである。
【図6】オーバラップ長ΔLを算出するためのCg−ゲート長Lの関係を示すグラフである。
【図7】本発明の第2の実施の形態で用いる容量計測装置の電気的構成を示す回路図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態で使用するゲート容量(Cgn)−ゲート電圧(Vg)曲線の一例のグラフである。
【図9】物理的に重要なデバイスパラメータの1つであるオーバラップ長ΔLを説明するための説明図である。
【図10】第1の従来例のオーバラップ長ΔL導出方法を説明するための図で、実効ゲート電圧Vgeごとの、チャネル抵抗Rのゲート長L依存性を示す特性図である。
【図11】第2の従来例のオーバラップ長ΔL導出方法を説明するための図で、MOSトランジスタとMOSキャパシタの断面図である。
【図12】第2の従来例のオーバラップ長ΔL導出方法を説明するための図で、容量値−ゲート(容量)電圧曲線の一例のグラフである。
【符号の説明】
1 被測定素子群
1g ゲート
1ox ゲート絶縁膜
1s ソース(拡散層領域)
1d ドレイン(拡散層領域)
1b 基板(半導体基板)
2 容量計測装置
21 素子取付部
22 計測部
221 直流バイアス電圧源
222 交流電圧源
223 電圧計(電圧計測手段)
224 電流計(電流計測手段)
3 入力装置(容量入力手段)
4 記録媒体
4a 容量計測プログラム
4b 容量曲線算出プログラム
4c 容量曲線微分プログラム
4d パラメータ抽出プログラム
4e オーバラップ長算出プログラム

Claims (13)

  1. 半導体基板の表面部又は該表面部のウェル内に形成されたゲート長Lの異なる複数のMISFETについて、
    前記半導体基板又はウェルを接地電位にし、
    ゲートに直流バイアス電圧や交流電圧を印加するための電圧源を当該ゲートに接続し、
    電流計測手段の一方の端子をソース・ドレインに接続し、他方の端子を接地し、
    電圧計測手段の一方の端子を前記ゲートに、他方の端子を前記ソース・ドレインに接続した状態で、
    各MISFETをON状態に保つ所定の直流バイアス電圧と交流電圧とを各ゲートに印加して、前記電圧計測手段にてゲート−ソース・ドレイン間の電圧値を測定すると共に、前記電流計測手段にて前記ゲート−ソース・ドレイン間を流れる交流電流値を測定し、得られた測定結果に基づいて、各ゲート長Lに対する前記ゲート−ソース・ドレイン間の容量Cgを算出し、
    前記容量Cgのゲート長依存性を求め、
    得られた前記容量Cgのゲート長依存性に基づいて、ゲートとソース・ドレイン拡散層領域とがオーバラップする長さΔLを抽出することを特徴とするMISFETのオーバラップ抽出方法。
  2. 半導体基板の表面部又は該表面部のウェル内に形成されたゲート長Lの異なる複数のMISFETについて、各MISFETをOFF状態に保つ所定の電圧を各ゲートに印加して、各ゲート長Lに対するゲート−ソース・ドレイン及び基板間あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間の容量Cgnを測定し、該測定結果から前記容量Cgnのゲート長依存性を探り、得られた前記容量Cgnのゲート長依存性に基づいて、ゲートとソース・ドレイン拡散層領域とがオーバラップする長さΔLを求めることを特徴とするMISFETのオーバラップ抽出方法。
  3. 前記ゲート−ソース・ドレイン及び基板間あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間に所定の直流バイアス電圧と交流電圧とを印加して、少なくとも、電流計測手段にて前記ゲート−ソース・ドレイン及び基板間あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間に流れる交流電流を計測し、得られた測定結果に基づいて、前記各ゲート長Lに対するゲート−ソース・ドレイン及び基板間あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間の容量Cgnを算出することを特徴とする請求項記載のMISFETのオーバラップ抽出方法。
  4. 前記ゲートに直流バイアス電圧や交流電圧を印加するための電圧源を当該ゲートに接続し、電流計測手段の一方の端子を前記ソース・ドレイン及び基板あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間に接続し、電圧計測手段の一方の端子を前記ゲートに、他方の端子を前記ゲート−ソース・ドレイン及び基板間あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間に接続し、かつ、前記電流計測手段の他方の端子を接地した状態で、前記電圧計測手段にて前記ゲート−ソース・ドレイン及び基板間あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間の電圧値を測定すると共に、前記電流計測手段にて前記ゲート−ソース・ドレイン及び基板間あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間を流れる交流電流値を測定し、得られた測定結果に基づいて、前記各ゲート長Lに対するゲート−ソース・ドレイン及び基板間あるいはゲート−ソース・ドレイン及びウェル間の前記容量Cgを算出することを特徴とする請求項記載のMISFETのオーバラップ抽出方法。
  5. 半導体基板の表面部又は該表面部のウェル内に形成されたゲート長Lの異なる複数のMISFETについて、前記半導体基板又はウェルを接地電位にし、前記ゲート−ソース・ドレイン間に可変の直流バイアス電圧と交流電圧を印加して、少なくとも、電流計測手段にて前記ゲート−ソース・ドレイン間に前記可変の直流バイアスに対応して流れる交流電流を計測し、得られた測定結果に基づいて、前記各ゲート長Lに対してそれぞれゲート−ソース・ドレイン間の容量Cgのゲート電圧依存性を導出し、更に、前記MISFETのチャネルが形成できるゲート電圧近傍でCgのVgによる微分値をゲート長の異なる2つのMISFETでそれぞれ求め、前記2つのMISFETでの前記微分値の差分析からゲート−ソースあるいはドレイン間のゲートオーバラップ容量値とフリンジ容量値との和を算出することを特徴とするMISFETのオーバラップ抽出方法。
  6. 前記請求項1乃至請求項のうちの1つの方法で算出した容量CgあるいはCgnのゲート長依存性に外挿法を適用して、前記ゲート長が零になるときの容量を算出し、得られた前記算出結果から前記フリンジ容量値と前記ゲートオーバラップ容量値とを分離して求めることを特徴とする請求項記載のMISFETのオーバラップ抽出方法。
  7. 前記微分値はCgのVgによる1階微分値あるいは2階微分値であることを特徴とする請求項または請求項記載のMISFETのオーバラップ長抽出方法。
  8. ゲート長Lの異なる複数のMISFETにおいて、ゲート−ソース・ドレイン間の容量Cgのゲート電圧Vg依存性を計測する手段と、前記CgをVgで微分しゲート長の異なる2つのMISFET間の前記微分値の差を分析する手段と、前記微分値の差の分析から前記複数のMISFET共通の容量成分となるゲート−ソース・ドレイン間のフリンジ容量値とゲートオーバラップ容量値の和容量値を導出する手段と、を備えたことを特徴とするMISFETオーバラップ長測定装置。
  9. ゲート長Lの異なる複数のMISFETにおいて、所定のゲート電圧でのゲート−ソース・ドレイン間の容量のゲート長依存性を計測する手段と、前記容量のゲート長依存性よりゲート長が零での外挿容量値を算出する手段と、請求項より求めた和容量値と前記容量のゲート長依存性よりオーバラップ長ΔLを算出する手段と、を備えたことを特徴とするMISFETオーバラップ長測定装置。
  10. 請求項により求めた外挿容量値よりゲート−ソース・ドレイン間のフリンジ容量値を算出する手段と、請求項より導出した複数のMISFET共通の容量成分となる和容量値からゲートオーバラップ容量値を算出する手段とを備えたことを特徴とするMISFETオーバラップ長測定装置。
  11. ゲート長Lの異なる複数のMISFETにおいて、ゲート−ソース・ドレイン間の容量Cgとゲート電圧Vgとの関係を導出する処理と、前記CgのVgでの1階微分値あるいは2階微分値を算出する処理と、前記ゲート長の異なる2つのMISFET間の微分値の差を分析し前記複数のMISFET共通の容量成分となるゲート−ソース・ドレイン間のフリンジ容量値とゲートオーバラップ容量値の和容量値を算出する処理と、をコンピュータに実行させるためのMISFETのオーバラップ長の抽出プログラムを収納した記録媒体
  12. ゲート長Lの異なる複数のMISFETより求めた所定のゲート電圧でのゲート−ソース・ドレイン間容量のゲート長依存性のデータからゲート長が零での外挿容量値を算出する処理と、請求項13より求めた和容量値と前記容量のゲート長依存性よりオーバラップ長ΔLを算出する処理と、をコンピュータに実行させるためのMISFETのオーバラップ長の抽出プログラムを収納した記録媒体
  13. 請求項11より求めたゲート長Lの異なる複数のMISFET共通のゲート−ソース・ドレイン間のフリンジ容量値とゲートオーバラップ容量値の和容量値と請求項12で求めたゲート長が零での外挿容量値とからフリンジ容量値とゲートオーバラップ容量値とを算出する処理と、をコンピュータに実行させるためのMISFETのオーバラップ長の抽出プログラムを収納した記録媒体
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