JP4896380B2 - 電界効果型トランジスタの評価方法及び当該評価方法を用いた電界効果型トランジスタの作製方法 - Google Patents

電界効果型トランジスタの評価方法及び当該評価方法を用いた電界効果型トランジスタの作製方法 Download PDF

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本発明は、電界効果型トランジスタの設計及び製造時に必要な特性パラメータの評価方法に関し、特に低濃度ドレイン構造を有する電界効果型トランジスタの外部抵抗の評価方法に関する。
電界効果型トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)と呼ばれる3端子素子は、ソース領域及びドレイン領域と呼ばれる2つの不純物領域とそれらに挟まれたチャネル領域を電流経路とし、ゲートと呼ばれる端子の電圧によってチャネル領域を変調して流れる電流を制御する構成を有している。このFETの中でも、特にMOST(Metal Oxide Semiconductor Transistor)、特に、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)はコンピュータやディスプレイなど電子機器の主要な構成要素として広く用いられている。
電子機器への応用では、FETをスイッチング素子として利用する形態が広く用いられているが、この場合、FETのオフ(リーク)電流が大きくなるとスイッチング特性が劣化することが一つの問題となっている。オフ(リーク)電流を抑える方法としては一般に、チャネル領域の外側に低濃度のドレイン領域を持つ、いわゆるLDD(Lightly Doped Drain)構造にすることが行われている。その場合は、LDD領域の抵抗値とその長さの最適化が必要である。つまりLDD抵抗の最適化が必要である。LDD領域のドーパント密度を小さくし抵抗を大きくすればオフ(リーク)電流の抑制には効果がある。しかしその反面、オン電流や動作速度が低下するという問題が生じる。そのため、それらのメリットとデメリットを考慮し、最適なLDD抵抗を設定する必要がある。しかしながら、LDD抵抗のようなFETの外部抵抗(FET中の電流経路の抵抗のうちチャネル抵抗以外の抵抗)を求めることは難しい。
ソース・ドレイン領域やLDD領域の抵抗値は、リンや硼素といった一導電型不純物の濃度や深さと活性化方法で制御することが可能である。活性層中にソース・ドレイン領域とチャネル領域のみを有する従来型構造のFETについてはいくつかの評価方法が提案されている。例えば、以下に示すような線形領域におけるチャネル抵抗を測定する方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
この方法によれば、外部抵抗(r)を含まないFETのチャネル抵抗を(rch)は下記の式で表される。
Figure 0004896380
ここで、Vは外部ドレイン電圧(FETのドレイン電極に印加する電圧)、IdはFETを流れる電流を表し、Lg、ΔLjはそれぞれチャネル長の設計値とソース、ドレイン領域における拡散層の横方向の広がりの和を表す。そしてμ、Cox、WはそれぞれFETの移動度、ゲート絶縁膜容量、チャネル幅を表し、Vg、Vthはそれぞれ外部ゲート電圧(FETのゲート電極に印加する電圧)、FETのしきい値電圧を示す。
また、FET中の電流経路の全抵抗(Rch)は、チャネル抵抗(rch)と外部抵抗(r)との和で与えられる。
Figure 0004896380
(1)式からわかるように、外部ゲート電圧VgにかかわらずLg=ΔLjのとき実効チャネル長は0となり、rch=0となる。そして(2)式より、このときRchは外部抵抗(r)に等しい。したがってΔLj、rが外部ゲート電圧依存性をもたなければ任意のゲート電圧におけるrch−Lgプロットは図8(a)のように一点で交わる。そしてその交点のx座標がΔLjを、y座標が外部抵抗(r)を与える。ところが、LDD構造のFETにこの手法を適用してもrch−Lgプロットは図8(b)のように一点では交わらない。従ってLDD構造のFETにこの手法を適用することはできない。これは、LDD抵抗の一部が外部ゲート電圧(Vg)に依存し、チャネルの一部とみなされるためである。このため、これまでLDD構造の外部抵抗(r)を見積もることは困難であった。
ドーパントのドーズ量と活性化方法を実際のFETのLDD領域と同じにしたTEG(Test Element Group)を作製し、そのシート抵抗からFETのLDD抵抗を見積もる方法がある。しかし、この手法から求められるシート抵抗は単なる膜抵抗であり、実動作におけるFETのLDD抵抗とは異なる。FEDのLDD抵抗は接合抵抗であり、外部ゲート電圧(Vg)に依存し変化するためである。
さらに、従来よく知られた技術のシート抵抗の測定では、精度良く測定するために、シート抵抗測定用TEGはFETのLDD領域に比べてかなり大きなものとなってしまう。そのため測定される抵抗値は大きな領域の平均値であり、個々のFETのLDD抵抗のバラツキを評価することは困難であった。
小柳光正著、「サブミクロンデバイスII」、丸善株式会社、1988年1月30日、p.202−208
そこで本発明は、FETの実動作上のLDD抵抗を見積もり、最適なLDD領域を形成することが可能な技術を提供することを目的とする。また、それにより、オフ(リーク)電流を抑え、かつスイッチング特性に優れたFETを提供することを目的とする。
本発明は、LDD構造を有するFETの外部抵抗を求めるために、外部抵抗の無いFETに外部抵抗をつけたモデルを考え、そのFETのドレイン電流と、外部ゲート電圧およびドレイン電流の関係から外部抵抗を求めることを特徴とするものである。
本発明では、LDD構造を有するFETの外部抵抗を求めるために、従来型構造のFETのドレイン側に外部抵抗が直列に接続された等価回路を仮定する。そして、LDD構造を有するFETのしきい値電圧を求め、次に一定のゲート電圧を印加した状態でのLDD構造を有するFETのドレイン電圧対ドレイン電流特性を測定し、これを等価回路に当てはめる。このとき、ドレイン電流が飽和する外部ドレイン電圧を外部飽和ドレイン電圧とし、しきい値電圧と外部ゲート電圧とから、従来型構造(評価を行うLDD構造を有するFETから外部抵抗を取り除いた仮想的構造)のFETにおける飽和ドレイン電圧を求める。以上で求めた外部飽和ドレイン電圧、飽和ドレイン電流、飽和ドレイン電圧より外部抵抗を求める。外部抵抗の値は主としてLDD抵抗に相当するので、以上の手順を行うことによりFETのLDD抵抗を評価することができる。
すなわち、本発明は、LDD構造を有するFETの外部ゲート電圧に対するドレイン電流の特性を測定してしきい値電圧(Vth)を抽出する段階と、外部ドレイン電圧に対するドレイン電流の特性を測定して外部飽和ドレイン電圧(Vsat)と飽和ドレイン電流(Idsat)を抽出する段階と、LDD構造を有するFETから外部抵抗を取り除いた仮想的な従来型構造における飽和ドレイン電圧(Vdsat)をしきい値電圧(Vth)から決定して、外部飽和ドレイン電圧(Vsat)、飽和ドレイン電流(Idsat)、飽和ドレイン電圧(Vdsat)より、外部抵抗(r)をVdsat=Vsat−Idsat×rの関係式より求めることでLDD領域の抵抗値を見積もる段階を有することを特徴としている。
本発明によれば、FETの実動作上のLDD抵抗を見積もり、最適なLDD領域を形成することが可能となる。また、それにより、オフ(リーク)電流を抑え、スイッチング特性に優れたFETを提供することができる。
本発明を用いることによって、実際のFETの外部抵抗を評価することができるため、ドーピングやその活性化率の局所的なバラツキも評価することができる。従来は外部抵抗を評価する方法として、外部ドレイン電圧とドレイン電流の関係からソース-ドレイン間の抵抗を求める方法が用いられてきたが、この手法では外部抵抗はチャネル抵抗を含んだ値で評価するしかなかった。しかし、本発明を用いることによって、外部抵抗とチャネル抵抗を分離して評価することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図7は本発明の実施形態を説明するフローチャートである。本発明では、LDDの抵抗値を求めるために、従来構造のFETのドレイン側に外部抵抗が直列に接続された等価回路を仮定する。
まず、外部ゲート電圧(Vg)対ドレイン電流(Id)特性を測定し、その特性よりしきい値電圧(Vth)を抽出する(第1段階)。次いで、外部ドレイン電圧(V)対ドレイン電流(Id)特性を測定して、ドレイン電流が飽和する外部ドレイン電圧、すなわち外部飽和ドレイン電圧(Vsat)を決定する(第2段階)。そして、しきい値電圧(Vth)から、LDD構造を有するFETから外部抵抗を取り除いた仮想的な従来型構造のFETにおける飽和ドレイン電圧(Vdsat)を求め、外部飽和ドレイン電圧(Vsat)、飽和ドレイン電流(Idsat)、飽和ドレイン電圧(Vdsat)を以下で説明する理論式に代入して外部抵抗を求める(第3段階)。外部抵抗の値はLDDの抵抗値に相当するので、以上の手順を行うことによりFETのLDDの抵抗値を評価することができる。
LDD構造を有するFETとして、図1(A)で示すような素子を考える。すなわち、ゲート電極10、ドレイン領域11、ソース領域12、LDD領域13、チャネル形成領域14が備えられたFETである。本発明は、このような構成のFETに対し、従来型構造のFETのドレイン側に外部抵抗が直列に接続された等価回路を考えている。その等価回路を図1(B)に示す。
FETには図1(A)(B)のように外部ドレイン電圧(V)と外部ゲート電圧(Vg)が印加されており、ドレイン電流(Id)が流れているものとする。
このときの外部抵抗に印加される電圧(Vr)と、LDD構造のFETから外部抵抗を取り除いた仮想的な従来型構造部分に印加される電圧(Vd)はそれぞれ次のよう表される。
Figure 0004896380
Figure 0004896380
また、グラデュアルチャネル近似を用いると線形領域におけるドレイン電流(Id)は次式で与えられる。
Figure 0004896380
ここで、WとLはそれぞれFETのチャネル幅とチャネル長を表す。またCox、μはゲート絶縁膜容量とFETの移動度を表す。Vg、Vth、Vはそれぞれ外部ゲート電圧、FETのしきい値電圧、ドレイン電圧を表す。
次に飽和領域の成り立つ条件式を求めるために(4)式と(5)式の関係を使ってドレイン電流(Id)を外部ドレイン電圧(V)で微分する。
Figure 0004896380
ドレイン電流が飽和するための条件はd(Id)/d(V)=0だから、(6)式からd(Id)/d(Vd)=0が成り立つときであることがわかる。そこで(5)式をドレイン電圧Vdで微分する。
Figure 0004896380
(7)式において、ドレイン電流が飽和する条件、すなわちd(Id)/d(Vd)=0を考慮すると次式が成り立つ。
Figure 0004896380
飽和ドレイン電流をIdsat、そのときの外部ドレイン電圧をVsat、LDD構造中のFET中の仮想的な従来型構造部分に印加される電圧をVdsatとおくと、(4)式と(8)式より次式が成り立つ。
Figure 0004896380
Figure 0004896380
従って、(9)、(10)式より次式が得られる。
Figure 0004896380
(9)式は外部抵抗が加わることにより外部飽和ドレイン電圧(Vsat)がIdsat×rの分大きくなることを示している。また、外部抵抗(r)は外部ゲート電圧に依存することがわかる。
次に、(8)式を(5)式に代入すれば飽和ドレイン電流の式が得られる。
Figure 0004896380
(12)式には外部抵抗(r)の項がなく、LDD構造のFETから外部抵抗を取り除いた従来型構造のFETの飽和電流を与える式を表す。そこで、(12)式の両辺の平方根を取ると、外部ゲート電圧(Vg)とドレイン電流(Id)の平方根が線形関係を有することがわかる。外部ゲート電圧(Vg)を横軸、ドレイン電流(Id)の平方根を縦軸としてグラフをプロットしたとき、横軸(Vg)と交わる点(Id=0となる点)がしきい値電圧(Vth)を与える。よって、しきい値電圧(Vth)は外部抵抗の有無に依らない。これによりしきい値電圧(Vth)が求まることがわかる。
次に、任意のゲート電圧(Vg)におけるドレイン電流(Id)−外部ドレイン電圧(V)曲線を測定する。そしてこの曲線からドレイン電流(Id)が飽和するときの外部飽和ドレイン電圧(Vsat)と飽和ドレイン電流(Idsat)を求める。
仮想的な従来型構造のFETにおける飽和ドレイン電圧(Vdsat)を(10)式を用いて求める。以上で求めたVsat、Idsat、Vdsatを(9)式に代入すれば外部抵抗(r)を求めることができる。
本発明はpチャネル型及びnチャネル型FETの両者に適用することができる。また、単結晶ウエハ、またはガラス基板上に成膜または結晶化させた非晶質または多結晶の半導体で製作したFETに適用することができる。さらにSi、Geなどの単体のほかGaAs、InP、SiC、ZnSe、GaNなどの化合物半導体、およびSiGe、AlxGaAs1-xのような混晶半導体で作成したFETに適用することができる。
LDD領域に添加する不純物のドーズ量が異なる2種類のFETについてLDD抵抗を評価した。これらのFETはガラス基板上に形成した多結晶Siで作成した。このFETのサイズは、チャネル長(L)/チャネル幅(W)=10/10μm、LDD長=1μmであり、nチャネル型である。外部ゲート電圧が5Vのときのこれら2種類のFETの外部抵抗を求め、LDD抵抗を評価した。
LDD領域のドーズ量が5×1012atoms/cm2のしきい値電圧を求めるために外部ドレイン電圧が3Vのときのドレイン電流(Id)−外部ゲート電圧(Vg)曲線を測定した。図3はLDD領域へのドーズ量が5×1012/cm2の試料のドレイン電流(Id)−外部ゲート電圧(Vg)曲線を表す。ただし、縦軸はドレイン電流Idの平方根で表されている。この図から(12)式を用いてしきい値電圧(Vth)を求めると、Vth=0.81Vとなった。
図2はLDDのドーズ量が5×1012atoms/cm2のFETの外部ゲート電圧が5Vのときのドレイン電流(Id)−外部ドレイン電圧(V)曲線を表している。外部飽和ドレイン電圧はドレイン電流が一定となる(飽和する)外部ドレイン電圧で定義される。しかし、飽和領域におけるドレイン端の電界が強いときはアバランシェまたはドレイン誘起障壁低下現象(DIBL:Drain Induced Barrier Lowering)が起こるため、外部ドレイン電圧が外部飽和ドレイン電圧を越えてもドレイン電流は上昇し、一定にはならない。このような場合は、次のように外部飽和ドレイン電圧を決めることができる。図2のように飽和領域に沿った直線からドレイン電流(Id)−外部ドレイン電圧(V)曲線が離れる点の外部ドレイン電圧V(外部電圧)を外部飽和ドレイン電圧Vsatとする。そしてその点のY座標が飽和ドレイン電流Idsatとなる。このようにしてVsat、 Idsatを求めると、それぞれ8V、4.78×10-5Aが得られた。従って(10)式に従ってLDD構造のFET中の仮想的な従来型構造部分の飽和ドレイン電圧Vdsatを求めるとVdsat=5−0.81=4.19Vが得られる。以上からVsat、Idsat、Vdsatが求められた。従って(9)式を使って外部抵抗(r)は次のように求められる。
Figure 0004896380
これはチャネル両端のLDD抵抗の和を表すので、片側のみではこれの1/2となる。さらにこれをsheet抵抗(rs)に換算すると、rs=r×(w/2l)=(7.97×104)×(10/2)=3.99×105(ohm/square)となる。ここで、wとlはそれぞれLDD領域の幅と長さを表す。
同様に、LDD領域へのドーズ量が3×1013atoms/cm2のFETについても同様にLDD抵抗を求めた。図5はLDD領域へのドーズ量が3×1013atoms/cm2のFETのドレイン電流(Id)−外部ゲート電圧(Vg)曲線を表す。ただし、縦軸はドレイン電流Idの平方根で表されている。この図から(12)式を用いてしきい値電圧(Vth)を求めると、Vth=0.52Vとなった。図4は、LDD領域へのドーズ量が3×1013atoms/cm2、FETの外部ゲート電圧が5Vのときのドレイン電流(Id)−外部ドレイン電圧(V)曲線を表す。この図からVsat、Idsatはそれぞれ5.75V、6.65×10-5Aが得られた。
従ってLDD構造を有するFET中の仮想的な従来型構造部分の飽和ドレイン電圧(Vdsat)を求めるとVdsat=5−0.52=4.48Vが得られる。以上から外部抵抗(r)を求めると、
Figure 0004896380
これをシート抵抗(rs)に換算するとrs=r(w/2l)=(1.91×104)(10/2)=9.55×104(ohm/square)となる。
以上の結果をまとめると表1のようになる。
Figure 0004896380
次にL/W=4/10μm、LDD=1μmのFETを使ってソース・ドレイン間の抵抗と本発明から求めたLDD抵抗のゲート電圧依存性を調べた。ここで、ソース・ドレイン間の抵抗は、ドレイン電流(Id)−外部ドレイン電圧(V)曲線から見積もられる外部飽和ドレイン電圧を飽和ドレイン電流で割ることにより求めた。
図6はその結果を表す。横軸はゲート電圧(Vg)からしきい値電圧(Vth)を引いた飽和ドレイン電圧(Vdsat)を表す。縦軸は抵抗を表し、黒丸がソース-ドレイン間の抵抗を、白丸がLDD抵抗を表す。そしてこれら二つの抵抗値の差はチャネル抵抗に相当する。これまでは黒丸の抵抗が示すように、外部抵抗はチャネル抵抗を含んだ値で評価するしかなかった。しかし本発明を用いることによって、外部抵抗とチャネル抵抗を分離して評価することができる。
実施の形態で説明するLDD構造を有するFETとその等価回路を示す図である。 LDDのドーズ量が5×1012atoms/cm2、FETのゲート電圧が5Vのときのドレイン電流(Id)−外部ドレイン電圧(V)特性を示すグラフである。 LDDのドーズ量が5×1012 atoms/cm2におけるFETのドレイン電流(Id)−外部ゲート電圧(Vg)特性を示すグラフである。 LDDのドーズ量が3×1013 atoms/cm2、FETのゲート電圧が5Vのときのドレイン電流(Id)−外部ドレイン電圧(V)特性を示すグラフである。 LDDへのドーズ量が3×10atoms/cm2におけるFETのドレイン電流(Id)-外部ゲート電圧(Vg)特性を示すグラフである。 ソース・ドレイン間の抵抗を飽和電圧を飽和電流で割ることにより求めた結果と本発明によりLDD抵抗を求めた結果を示すグラフである。 本発明の一実施形態を説明するフローチャート図である。 従来型構造のFETのrch−Lgプロット、LDD構造のFETのrch−Lgプロットを示す図である。

Claims (4)

  1. 低濃度ドレイン構造を有する電界効果型トランジスタの構造を、低濃度ドレイン構造を有さない電界効果型トランジスタのソース側またはドレイン側に外部抵抗が直列に接続された等価回路であると仮定し、
    前記低濃度ドレイン構造を有する電界効果型トランジスタにおいて、
    ゲート電圧に対するドレイン電流の特性を測定してしきい値電圧を求め、
    一定のゲート電圧を印加した状態において、前記低濃度ドレイン構造を有する電界効果トランジスタのドレイン電圧対ドレイン電流特性を測定し、
    前記ドレイン電圧対ドレイン電流特性を前記等価回路に当てはめ、
    ドレイン電流が飽和する飽和ドレイン電流(I dsat )における外部ドレイン電圧を外部飽和ドレイン電圧(V sat として、前記しきい値電圧と、前記ゲート電圧とから、前記従来型構造を有する電界効果型トランジスタにおける飽和ドレイン電圧(V dsat を求め、
    前記外部飽和ドレイン電圧(V sat )、前記飽和ドレイン電流(I dsat )、前記飽和ドレイン電圧(V dsat )及び、V dsat =V sat −I dsat ×rの関係式を用いることにより、前記等価回路における外部抵抗である付加抵抗rを求めることを特徴とする電界効果型トランジスタの評価方法。
  2. 請求項1において、
    前記低濃度ドレイン構造を有する電界効果型トランジスタはMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタであることを特徴とする電界効果型トランジスタの評価方法。
  3. 請求項1において、
    前記低濃度ドレイン構造を有する電界効果型トランジスタは薄膜トランジスタ(TFT)であることを特徴とする電界効果型トランジスタの評価方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一に記載の電界効果型トランジスタの評価方法を用いて、所望の低濃度ドレイン構造を形成することを特徴とする電界効果型トランジスタの作製方法。
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