JP2000058407A - 基板熱処理装置および基板熱処理方法 - Google Patents

基板熱処理装置および基板熱処理方法

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JP2000058407A
JP2000058407A JP10230932A JP23093298A JP2000058407A JP 2000058407 A JP2000058407 A JP 2000058407A JP 10230932 A JP10230932 A JP 10230932A JP 23093298 A JP23093298 A JP 23093298A JP 2000058407 A JP2000058407 A JP 2000058407A
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板が保持される処理空間の温度分布を均一
化することができる基板熱処理装置および基板熱処理方
法を提供する。 【解決手段】 基板搬入出口2を有する筐体1内に加熱
プレート5が配置されてる。筐体1の処理空間30に
は、ガス供給系7のガス供給源13から給気管路8を通
して不活性ガスが供給される。加熱プレート5の周囲に
排気孔14が設けられている。排気孔14につながる排
気口15は排気系16の排気管路17を通して排気用力
設備19に接続される。基板の搬入または搬出時に基板
搬入出口2が開放される際には、ガス供給系7の流量調
整弁10を調整することにより処理空間30への不活性
ガスの供給量を増加させ、かつ排気系16の流量調整弁
18を調整することにより処理空間30からの排気量を
増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に所定の熱処
理を行う基板熱処理装置および基板熱処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基
板、液晶表示装置用ガラス基板、光ディスク用基板等の
基板の処理工程の1つに、基板上にレジストパターンを
形成するフォトリソグラフィ工程がある。フォトリソグ
ラフィ工程では、基板上にレジスト液が回転塗布された
後、プリべーク処理、露光処理および現像処理がそれぞ
れ行われる。
【0003】プリベーク処理とは、基板上に塗布された
レジスト液中の余分な溶媒を蒸発させるための処理であ
り、基板熱処理装置を用いて行われる。
【0004】図4は従来の基板熱処理装置の概略構成を
示す模式的断面図である。図4において、基板熱処理装
置は、基板搬入出口2を有する筐体1を備える。筐体1
の基板搬入出口2には、シャッタ3が駆動装置4により
開閉自在に設けられている。
【0005】筐体1内には加熱プレート5が設けられて
いる。加熱プレート5にはヒータ等の熱源が内蔵されて
おり、その上面には基板Wの裏面を支持する3つの球状
スペーサ6が設けられている。
【0006】筐体1内の上部には、複数の孔23を有す
る天板22が筐体1の上面と間隔を隔てて設けられてい
る。加熱プレート5と天板22との間には処理空間30
が形成されている。筐体1の上面には、窒素ガス等の不
活性ガスを供給する給気管路8が接続されており、筐体
1の上面と天板22との間にはガス導入空間21が形成
されている。不活性ガスは給気管路8からガス導入空間
21内に供給され、さらに天板22の孔23を通して処
理空間30内に供給される。
【0007】また、加熱プレート5の周囲には排気孔1
4が設けられている。排気孔14は筐体1の排気口15
に連通している。さらに、排気口15は、排気管路17
を介して工場の排気設備(図示せず)に接続されてい
る。これにより、給気管路8を通して処理空間30に供
給された不活性ガスは、処理空間30内で基板W上のレ
ジスト液中から蒸発した溶媒を伴って排気孔14から排
気口15および排気管路17を通して外部へ排気され
る。
【0008】通常、不活性ガスの供給量は、不活性ガス
が処理空間30内で対流して処理空間30内の温度分布
を乱さないように低く抑えられている。例えば、外径2
00mmの基板Wを処理する基板熱処理装置の場合、処
理空間30内には窒素ガスが1L/分で供給され、ゲー
ジ圧力表示で−50Paの圧力で排気される。
【0009】基板Wの搬入または搬出時には、駆動装置
4によりシャッタ3が開かれ、基板搬入出口2が開放さ
れる。そして、開放された基板搬入出口2を通して筐体
1内に基板Wが搬入または搬出される。
【0010】プリベーク処理時には、レジスト液が塗布
された基板Wが加熱プレート5の球状スペーサ6上に支
持され、加熱プレート5に内蔵された熱源により約10
0℃に昇温される。それにより、基板W上のレジスト液
中から余分な溶媒が蒸発して除去される。プリベーク処
理が終了した基板Wは、基板冷却装置に移され、ほぼ常
温にまで降温される。
【0011】近年では、半導体デバイスの高集積化に伴
って基板上に形成されるパターンが微細化している。こ
のため、基板上に塗布されるレジスト膜の膜厚も小さく
なり、膜厚の許容誤差も厳しくなっている。基板熱処理
装置による基板のプリベーク処理では、レジスト膜の膜
厚は、昇温時の基板Wの温度に影響される。すなわち、
基板Wの温度が所定の温度から外れると、それに伴って
レジスト膜の膜厚も所望の値から外れる。
【0012】また、基板Wの面内で温度不均一が生じる
と、溶媒の蒸発量にむらが生じ、それによってレジスト
膜の膜厚が不均一となる。このため、基板Wが保持され
る基板熱処理装置の処理空間30内の温度分布を均一に
保つことが要求されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基板W
の搬入または搬出時に、基板搬入出口2が開放される
と、基板熱処理装置の上方から下降する低温の清浄な外
気の一部が処理空間30内に侵入する。また、基板熱処
理装置の処理空間30内の高温の不活性ガスの一部が基
板搬入出口2から外部に排出される。このため、基板搬
入出口2側の基板Wの部分は、基板搬入出口2と反対側
(処理空間30の奥側)の基板Wの部分に比べて低温の
外気の影響を受けやすい。
【0014】図5はプリベーク処理における基板の温度
変化(a)とシャッタの開閉(b)との関係を示す図で
ある。図5(a)において、実線は基板搬入出口2側で
の基板の温度変化を示し、破線は基板搬入出口2と反対
側での基板の温度変化を示している。
【0015】加熱プレート5は熱源によりほぼ一定温度
に昇温されている。このため、基板Wの搬入前の処理空
間30の温度はほぼ一定の温度に保持されている。
【0016】基板Wの搬入時には、基板搬入出口2が開
放され、基板Wが処理空間30内に搬入され、球状スペ
ーサ6上に載置される。その後、基板搬入出口2が閉塞
される。この際には、処理空間30内の温度よりも低温
の外気が基板搬入出口2から処理空間30内に侵入す
る。このため、処理空間30内の基板搬入出口2側の温
度が低下し、基板Wの基板搬入出口2側の昇温速度が基
板搬入出口2と反対側の基板Wの昇温速度に比べて遅く
なる。
【0017】また、所定時間の熱処理が終了すると、基
板搬入出口2が開放され、基板Wが処理空間30から外
部へ搬出される。この際には、再び低温の外気が基板搬
入出口2から処理空間30内に侵入する。そのため、処
理空間30内の基板搬入出口2側の温度が低下し、基板
Wの基板搬入出口2側の降温速度が基板搬入出口2と反
対側の基板Wの降温速度に比べて速くなる。
【0018】このように、従来の基板熱処理装置におい
ては、基板Wの搬入時または搬出時に基板搬入出口2か
ら外気が処理空間30内に侵入することにより、基板搬
入出口2側とその反対側とで温度分布が不均一となり、
基板Wに供給される熱量に差が生じる。この結果、基板
W上のレジスト膜の膜厚に不均一が生じるおそれがあ
る。
【0019】本発明の目的は、基板が保持される処理空
間の温度分布を均一化することができる基板熱処理装置
および基板熱処理方法を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る基板熱処理装置は、基板に熱処理を行う基板
熱処理装置であって、基板を支持する支持部および基板
を昇温する熱源を有する基台と、基台の支持部に支持さ
れた基板の上方および周囲を取り囲み、基板の搬入およ
び搬出のための基板搬入出口を有する筐体と、筐体の基
板搬入出口を開閉する開閉手段と、筐体内に気体を供給
する給気手段と、筐体内の気体を排出する排気手段と、
給気手段により筐体内に供給される気体の量を開閉手段
の開閉動作に連動して調整する給気量調整手段とを備え
たものである。
【0021】本発明に係る基板熱処理装置においては、
給気手段により筐体内に気体が供給され、排気手段によ
り筐体内の気体が排出される。開閉手段により筐体の基
板搬入出口が開放され、基板が基板搬入出口を通して筐
体内に搬入され、基台の支持部に支持される。そして、
開閉手段により基板搬入出口が閉塞された後、支持部に
支持された基板が熱源により昇温された後、所定温度に
保持される。熱処理の終了後、開閉手段により筐体の基
板搬入出口が開放され、基板が基板搬入出口から外部に
搬出される。
【0022】基板の搬入および搬出時には、開閉手段に
より開放された筐体の基板搬入出口から低温の外気が筐
体内に侵入するとともに筐体内の高温の気体の一部が基
板搬入出口から外部に漏れ出ることにより、筐体内の温
度分布が乱されやすい。そこで、給気量調整手段により
開閉手段の開閉動作に連動して筐体内に供給される気体
の量が調整される。これにより、筐体内の温度分布の均
一性を保持することができる。したがって、均一な温度
分布下で基板の熱処理を行うことができる。
【0023】第2の発明に係る基板熱処理装置は、第1
の発明に係る基板熱処理装置の構成において、給気量調
整手段は、開閉手段により筐体の基板搬入出口が開放さ
れた際に筐体内に供給される気体の量を増加させ、開閉
手段により筐体の基板搬入出口が閉塞された際に筐体内
に供給される気体の量を減少させるものである。
【0024】この場合、開閉手段により筐体の基板搬入
出口が開放された際に筐体内に供給される気体の量が増
加するので、筐体内に基板搬入出口から外気が侵入する
ことが困難になる。また、筐体内に基板搬入出口から外
気が侵入した場合でも、筐体内に侵入した外気が筐体内
の気体により速やかに攪拌される。その結果、筐体内の
温度分布が均一化される。
【0025】また、開閉手段により筐体の基板搬入出口
が閉塞された際に筐体内に供給される気体の量が減少す
るので、熱処理中には筐体内の気体の流動による均熱性
の乱れが防止される。
【0026】第3の発明に係る基板熱処理装置は、第1
または第2の発明に係る基板熱処理装置の構成におい
て、給気手段は、気体供給源と、気体供給源からの気体
を筐体内に導く給気管路とを備え、給気量調整手段は、
給気管路の通気量を調整する第1の通気量調整手段と、
開閉手段の開閉動作に連動して第1の通気量調整手段を
制御する給気制御手段とを備えたものである。
【0027】この場合、気体供給源から給気管路を通し
て筐体内に気体が導かれる。開閉手段の開閉動作に連動
して第1の通気量調整手段を制御することにより、給気
管路の通気量が調整される。それにより、基板搬入出口
の開放時および閉塞時を通じて筐体内の温度分布を均一
に保持し、基板に均一な熱処理を行うことができる。
【0028】第4の発明に係る基板熱処理装置は、第1
〜第3のいずれかの発明に係る基板熱処理装置の構成に
おいて、排気手段により筐体内から排出される気体の量
を開閉手段の開閉動作に連動して調整する排気量調整手
段をさらに備えたものである。
【0029】この場合、開閉手段の開閉動作に連動して
排気量調整手段により筐体内から排出される気体の量が
調整される。それにより、筐体内の気体の流動状態を所
望の状態に調整することができる。したがって、筐体内
の温度分布をより均一に保持することができる。
【0030】第5の発明に係る基板熱処理装置は、第4
の発明に係る基板熱処理装置の構成において、排気量調
整手段は、開閉手段により筐体の基板搬入出口が開放さ
れた際に筐体内から排出される気体の量を増加させ、開
閉手段により筐体の基板搬入出口が閉塞された際に筐体
内から排出される気体の量を減少させるものである。
【0031】この場合、開閉手段により筐体の基板搬入
出口が開放された際に筐体内から排出される気体の量が
増加するので、筐体内の気体が新たに供給される気体で
速やかに置換される。
【0032】また、開閉手段により筐体の基板搬入出口
が閉塞された際に筐体内から排出される気体の量が減少
するので、熱処理中には筐体内の気体の流動による均熱
性の乱れが防止される。
【0033】第6の発明に係る基板熱処理装置は、第4
または第5の発明に係る基板熱処理装置の構成におい
て、排気手段が、筐体内の気体を所定の排気設備に導く
排気管路を備え、排気量調整手段が、排気管路の通気量
を調整する第2の通気量調整手段と、開閉手段の開閉動
作に連動して第2の通気量調整手段を制御する排気制御
手段とを備えたものである。
【0034】この場合、排気管路を通して筐体内の気体
が排気設備に導かれる。開閉手段の開閉動作に連動して
第2の通気量調整手段を制御することにより、排気管路
の通気量が調整される。それにより、基板搬入出口の開
放時および閉塞時を通じて筐体内の温度分布を均一に保
持し、基板に均一な熱処理を行うことができる。
【0035】第7の発明に係る基板熱処理方法は、開閉
可能な基板搬入出口を有する筐体内に気体を供給すると
ともに筐体内の気体を排出しつつ、筐体内で基板に熱処
理を行う基板熱処理方法であって、筐体の基板搬入出口
の開閉に連動して筐体内に供給する気体の量を調整する
ものである。
【0036】本発明に係る基板熱処理装置においては、
筐体内に気体が供給されるとともに筐体内から気体が排
出される。筐体の基板搬入出口が開放され、基板が基板
搬入出口を通して筐体内に搬入される。そして、基板搬
入出口が閉塞された後、筐体内の基板が昇温された後、
所定温度に保持される。熱処理の終了後、筐体の基板搬
入出口が開放され、基板が基板搬入出口から外部に搬出
される。
【0037】基板の搬入および搬出時には、開放された
筐体の基板搬入出口から低温の外気が筐体内に侵入する
とともに筐体内の高温の気体の一部が基板搬入出口から
外部に漏れ出ることにより、筐体内の温度分布が乱され
やすい。そこで、基板搬入出口の開閉に連動して筐体内
に供給する気体の量が調整される。これにより、筐体内
の温度分布の均一性を保持することができる。したがっ
て、均一な温度分布下で基板の熱処理を行うことができ
る。
【0038】第8の発明に係る基板熱処理方法は、第7
の発明に係る基板熱処理方法において、筐体の基板搬入
出口の開閉に連動して筐体内から排出される気体の量を
調整するものである。
【0039】この場合、開閉動作に連動して筐体内から
排出される気体の量が調整される。それにより、筐体内
の気体の流動状態を所望の状態に調整することができ
る。したがって、筐体内の温度分布をより均一に保持す
ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例による基
板熱処理装置の模式的断面図である。
【0041】図1において、基板熱処理装置は、基板搬
入出口2を有する筐体1を備える。筐体1の基板搬入出
口2には、シャッタ3がエアシリンダ等の駆動装置4に
より開閉自在に設けられている。
【0042】筐体1内には加熱プレート5が配置されて
いる。加熱プレート5の上面には、基板Wの裏面を支持
する3つの球状スペーサ6が三角形状に配置されてい
る。また、加熱プレート5にはヒータ、ペルチェ素子等
からなる熱源(図示せず)が内蔵されている。
【0043】筐体1内の上部には、複数の孔23を有す
る天板22が筐体1の上面と間隔を隔てて設けられてい
る。加熱プレート5と天板22との間には処理空間30
が形成されている。また、筐体1の上面と天板22との
間にはガス導入空間21が形成されている。筐体1の上
面にはガス導入空間21に窒素ガス等の不活性ガスを供
給するガス供給系7が接続されている。
【0044】ガス供給系7は、不活性ガスを通過させる
給気管路8、給気管路8内の通気量を測定する流量計
9、給気管路8内の通気量を調整する流量調整弁10、
フィルタ11、給気管路8を開閉する開閉弁12および
不活性ガスを供給するガス供給源13を備える。ガス供
給系13から開閉弁12、フィルタ11、流量調整弁1
0、流量計9および給気管路8を通して不活性ガスがガ
ス導入空間21内に供給され、さらに天板22の孔23
を通して処理空間30内に供給される。
【0045】加熱プレート5の周囲には排気孔14が環
状に設けられている。排気孔14は筐体1の排気口15
に連通している。排気口15には排気系16が接続され
ている。排気系16は、排気口15と工場の排気用力設
備19とを接続する排気管路17、および排気管路17
内の通気量を調整する流量調整弁18を備える。処理空
間30に供給された不活性ガスは、処理空間30内で基
板W上のレジスト液から蒸発する溶媒を伴って排気孔1
4、排気口15、排気管路17および流量調整弁18を
通して排気用力設備19により外部へ排出される。
【0046】制御部20は、シャッタ3の駆動装置4お
よび流量調整弁10,18の各動作を制御するコントロ
ーラおよびCPU(中央演算処理装置)を備える。
【0047】本実施例では、加熱プレート5が基台に相
当し、シャッタ3および駆動装置4が開閉手段を構成
し、ガス供給系7が給気手段に相当し、排気系16が排
気手段に相当する。また、流量調整弁10および制御部
20が給気量調整手段を構成し、ガス供給源13が気体
供給源に相当し、流量調整弁10が第1の通気量調整手
段に相当し、制御部20が給気制御手段に相当する。流
量調整弁18および制御部20が排気量調整手段を構成
し、流量調整弁18が第2の通気量調整手段に相当し、
制御部20が排気制御手段に相当する。
【0048】次に、上記の基板熱処理装置を用いた基板
の熱処理について説明する。フォトリソグラフィ工程で
は、基板W上に回転塗布された処理液であるレジスト液
の薄膜(以下、レジスト膜と称する)にパターンの露光
処理を行う前にプリベーク処理が行われる。プリベーク
処理は、基板Wを昇温してレジスト膜中の余分な溶媒を
蒸発させるために行われる。
【0049】図2はプリベーク処理における基板の温度
変化(a)、シャッタの開閉(b)、処理空間へのガス
供給量(c)および処理空間からの排気量(d)の関係
を示す図である。以下の基板熱処理装置の動作におい
て、シャッタ3の駆動装置4、流量調整弁10および流
量調整弁18の各動作は制御部20により制御されてい
る。
【0050】プリベーク処理中、加熱プレート5に内蔵
された熱源は連続的にして駆動され、処理空間30内を
予め所定の温度に保持する。
【0051】プリベーク処理の開始時には、ガス供給系
7から低供給量、例えば1L/分の不活性ガスが処理空
間30内に供給されるとともに、排気系16を通して低
排気量で排気が行われている。
【0052】図2の(b)〜(d)において、シャッタ
3が開かれる数秒前には、制御部20がガス供給系7の
流量調整弁10の開度を増加させ、給気管路8から天板
22の孔23を通して処理空間30内に供給される不活
性ガスの供給量を増加させる。同時に、制御部20は排
気系16の流量調整弁18の開度を増加させ、処理空間
30からの排気量を増加させる。例えば、ガス供給系7
では不活性ガスの供給量を2〜3L/分に増加させ、排
気系16ではゲージ圧力表示で−100Paの圧力で排
気する。
【0053】基板Wの搬入時には、シャッタ3が開か
れ、基板搬入出口2が開放される。そして、レジスト液
が塗布された基板Wが基板搬入出口2から処理空間30
内に搬入され、球状スペーサ6上に載置される。
【0054】このとき、処理空間30内では不活性ガス
の供給量および排気量が増加され、不活性ガスが対流状
態になっている。このため、この基板熱処理装置が設置
されたクリーンルーム内の上方から降下する低温の外気
が基板搬入出口2から処理空間30に侵入しにくくな
る。また、基板搬入出口2から処理空間30内に低温の
外気が侵入した場合でも、その外気が不活性ガスの対流
により速やかに攪拌され、処理空間30内の温度分布が
均一化される。
【0055】基板Wの搬入が終了すると、シャッタ3が
閉じられ、基板搬入出口2が閉塞される。これにより、
基板Wは外気と遮断された処理空間30内に保持され
る。
【0056】基板搬入出口2が閉塞されると、数秒後に
制御部20はガス供給系7の流量調整弁10の開度を絞
り、処理空間30へ供給される不活性ガスの供給量を減
少させる。また、制御部20は排気系16の流量調整弁
18の開度を絞り、処理空間30からの排気量を減少さ
せる。例えば、ガス供給系7では不活性ガスの供給量を
1L/分に減少させ、排気系16ではゲージ圧力表示で
−50Paの圧力で排気する。この場合には、処理空間
30内での不活性ガスの対流は抑制され、対流による均
熱性の乱れが発生するおそれがなくなる。基板W上のレ
ジスト膜から蒸発した溶媒は、不活性ガスとともに処理
空間30から排気系16を通して外部に排出される。
【0057】さらに、基板Wの熱処理が終了する数秒前
から、再び制御部20がガス供給系7の流量調整弁10
の開度を増加させて処理空間30への不活性ガスの供給
量を増加させるとともに、排気系16の流量調整弁18
の開度を増加させて処理空間30からの排気量を増加さ
せる。これにより、処理空間30内で不活性ガスが対流
状態になる。
【0058】この状態で、シャッタ3が開かれ、基板搬
入出口2が開放される。そして、熱処理が終了した基板
Wが基板搬入出口2から筐体1の外部へ搬出される。
【0059】この際、基板の搬入時と同様に、処理空間
30内では不活性ガスが対流しているので、外気の侵入
が抑制される。また、低温の外気が処理空間30内に侵
入した場合でも、不活性ガスにより速やかに攪拌され
る。これにより、処理空間30内の温度分布が均一に保
持される。その後、基板Wが筐体1の外部に搬出される
と、外気に触れて基板Wの全体の温度がほぼ均一に降下
する。
【0060】このように、基板搬入出口2が開放される
際に、処理空間30への不活性ガスの供給量および処理
空間30からの排気量を増加させることにより、処理空
間30内の温度分布を均一化することができる。これに
より、図2(a)に示すように、基板Wの温度を全面に
わたって均一に変化させることができ、温度分布の不均
一によるレジスト膜の膜厚不均一の発生を防止すること
ができる。
【0061】処理空間30への不活性ガスの供給量が所
定の値となるように流量計9を用いて流量調整弁10の
開度を予め求めておいてもよく、流量計9の出力を制御
部20に与え、その出力に基づいて流量調整弁10の開
度を調整してもよい。
【0062】上記実施例では、1系統のガス供給系7を
用いる場合について説明したが、複数系統のガス供給系
を設けてもよい。図3は複数系統のガス供給系を備えた
基板熱処理装置の要部の平面模式図である。
【0063】図3においては、筐体1には主となるガス
供給系7に加えて補助のガス供給系50が接続されてい
る。補助のガス供給系50は、給気管路51、開閉弁5
2およびガス供給源53から構成される。基板の搬入お
よび搬出時以外には、補助のガス供給系50の開閉弁5
2を閉じ、基板の搬入および搬出時には、開閉弁52を
開き、不活性ガスの供給量を増加させる。
【0064】ガス供給系7,50の給気管路8,51の
下流端は筐体1の上面の複数の箇所に均等に分散して接
続されることが好ましい。これにより、処理空間30内
に均一に不活性ガスの対流を生じさせることができる。
【0065】また、上記実施例の基板熱処理装置におい
て、排気系16の排気能力を高めるために、排気管路1
7中にアスピレータ等の排気手段をさらに設けてもよ
い。
【0066】なお、本発明に係る基板熱処理装置は、レ
ジスト膜が塗布された基板のプリベーク処理のみならず
他の処理液が供給された基板の熱処理に用いることもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による基板熱処理装置の構成
を示す模式的断面図である。
【図2】プリベーク処理における基板の温度変化、シャ
ッタの開閉、処理空間へのガス供給量および処理空間か
らの排気量の関係を示す図である。
【図3】複数系統のガス供給系を有する基板熱処理装置
の要部の平面模式図である。
【図4】従来の基板熱処理装置の概略構成を示す模式的
断面図である。
【図5】プリベーク処理における基板温度の変化とシャ
ッタの開閉との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 基板搬入出口 3 シャッタ 5 加熱プレート 6 球状スペーサ 7 ガス供給系 8 給気管路 9 流量計 10,18 流量調整弁 13,53 ガス供給源 16 排気系 17 排気管路 20 制御部 21 ガス導入空間 30 処理空間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に熱処理を行う基板熱処理装置であ
    って、 基板を支持する支持部および基板を昇温する熱源を有す
    る基台と、 前記基台の前記支持部に支持された基板の上方および周
    囲を取り囲み、基板の搬入および搬出のための基板搬入
    出口を有する筐体と、 前記筐体の前記基板搬入出口を開閉する開閉手段と、 前記筐体内に気体を供給する給気手段と、 前記筐体内の気体を排出する排気手段と、 前記給気手段により前記筐体内に供給される気体の量を
    前記開閉手段の開閉動作に連動して調整する給気量調整
    手段とを備えたことを特徴とする基板熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記給気量調整手段は、前記開閉手段に
    より前記筐体の前記基板搬入出口が開放された際に前記
    筐体内に供給される気体の量を増加させ、前記開閉手段
    により前記筐体の前記基板搬入出口が閉塞された際に前
    記筐体内に供給される気体の量を減少させることを特徴
    とする請求項1記載の基板熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記給気手段は、気体供給源と、前記気
    体供給源からの気体を前記筐体内に導く給気管路とを備
    え、 前記給気量調整手段は、前記給気管路の通気量を調整す
    る第1の通気量調整手段と、前記開閉手段の開閉動作に
    連動して前記第1の通気量調整手段を制御する給気制御
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1または2記載
    の基板熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記排気手段により前記筐体内から排出
    される気体の量を前記開閉手段の開閉動作に連動して調
    整する排気量調整手段をさらに備えたことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の基板熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記排気量調整手段は、前記開閉手段に
    より前記筐体の前記基板搬入出口が開放された際に前記
    筐体内から排出される気体の量を増加させ、 前記開閉手段により前記筐体の前記基板搬入出口が閉塞
    された際に前記筐体内から排出される気体の量を減少さ
    せることを特徴とする請求項4記載の基板熱処理装置。
  6. 【請求項6】 前記排気手段は、前記筐体内の気体を所
    定の排気設備に導く排気管路を備え、 前記排気量調整手段は、前記排気管路の通気量を調整す
    る第2の通気量調整手段と、前記開閉手段の開閉動作に
    連動して前記第2の通気量調整手段を制御する排気制御
    手段とを備えたことを特徴とする請求項4または5記載
    の基板熱処理装置。
  7. 【請求項7】 開閉可能な基板搬入出口を有する筐体内
    に気体を供給するとともに前記筐体内の気体を排出しつ
    つ、前記筐体内で基板に熱処理を行う基板熱処理方法で
    あって、 前記筐体の前記基板搬入出口の開閉に連動して前記筐体
    内に供給する気体の量を調整することを特徴とする基板
    熱処理方法。
  8. 【請求項8】 前記筐体の前記基板搬入出口の開閉に連
    動して前記筐体内から排出される気体の量を調整するこ
    とを特徴とする請求項7記載の基板熱処理方法。
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