JP2000057775A - マルチポートメモリ、データプロセッサ及びデータ処理システム - Google Patents

マルチポートメモリ、データプロセッサ及びデータ処理システム

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JP2000057775A JP10225593A JP22559398A JP2000057775A JP 2000057775 A JP2000057775 A JP 2000057775A JP 10225593 A JP10225593 A JP 10225593A JP 22559398 A JP22559398 A JP 22559398A JP 2000057775 A JP2000057775 A JP 2000057775A
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低消費電力に寄与でき、見掛上のポートマル
チ化数を増やしても見掛上の並列リードアクセスの遅れ
を改善できるマルチポートメモリを提供する。 【解決手段】 マルチポートメモリ(1)は、複数個の
RAM(10,11)、RAMのアクセスポートに接続
されたポート拡張部(12)を有する。ポート拡張部
は、RAMをメモリサイクル毎に並列動作させるための
アクセス制御情報を複数メモリサイクル分まとめて入力
可能とする入力回路、クロック信号(ck)の1サイク
ル期間に前記メモリサイクルを直列的に複数回規定可能
な内部クロック信号を生成するタイミング発生回路(1
4)、入力回路のアクセス制御情報を内部クロック信号
に同期する直列的なメモリサイクル毎に分けて順次複数
個のRAMに並列的に供給可能な論理回路(15)を有
する。ポート拡張部は、複数個のRAMを見掛上単一の
マルチポートメモリとしてアクセス可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個のRAMを
見掛上単一のマルチポートメモリとして利用可能にする
技術に関し、例えばマルチポートメモリ、更には、マイ
クロコンピュータ若しくはマイクロプロセッサなどと称
されるデータプロセッサ等に適用して有効な技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者は半導体メモリのマルチポート
化について検討した。例えば理論上完全に並列アクセス
可能なマルチポートメモリのメモリセルには、データ入
出力端子とメモリセルの選択端子とがポート数分だけ設
けられている。したがって、ビット線及びワード線が複
数組設けられ、メモリセルの選択トランジスタが各ビッ
ト線及びワード線のペア毎に設けられている。このた
め、必要なポート数に応じてワード線やビット線の数を
増やすとメモリチップの面積が著しく増大し、また、ビ
ット線相互間のクロストーク等によって誤動作を生ずる
虞が増し、単一のメモリにおけるポート数の増加には自
ずと制限が有る。
【0003】そこで、複数個のRAMを用いて見掛け上
マルチポートRAMを構成することができる。このよう
な技術に関しては特開平1−251387号公報に記載
が有る。例えば、並列的にアクセス可能なライトポート
とリードポートを持つ2ポートRAMを2個用いて見掛
上1個の3ポートRAMを構成する場合、データ書き込
みに際して2個の2ポートRAMには同一データを書き
込まなければならないから、2個の2ポートRAMのラ
イトポートは共通接続して1ポートとする。同様に上記
2ポートRAMをn(3以上の整数)個用いて見掛上n
+1のポートを持つマルチポートメモリを構成する場合
にも、n個の2ポートRAMのライトポートは共通接続
しなければならない。このようなマルチポートRAM
は、書込みに関しては異なるデータを並列ライトアクセ
スすることはできないが、読み出しに関してはn個のポ
ートに対してn個の異なるデータを並列リードアクセス
できる。しかしながら、必要なポート数に応じて並列動
作されるメモリチップの数が増えるため、電力消費量が
大きくなうと言う問題点が有る。
【0004】また、本発明者はマルチポート化に関する
発明を先に出願している(特開平7-84987号)。
これによれば、メモリのアクセスポートに、アドレスや
データを並列・直列変換して外部とのインタフェースを
行う速度変換回路を設け、外部からのアクセス速度に対
して内部のメモリアクセス速度を例えば2倍にし、シン
グルポーチRAMを見掛上デュアルポートRAMとして
アクセス可能にする。この構成ではメモリの数を増やさ
なくても、速度変換回路の論理構成によって、一つのポ
ートに対する見掛上のマルチポート数を増やすこと、例
えば4ポート、8ポートというように見掛上のポート数
を増やすことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記速度変換回路を用
いた場合にはRAMを直列的に動作させて見掛上のマル
チポート数を増やすから、並列動作させるべきRAMの
数を減らすことができ、従来に比べて低消費電力に寄与
することができる。しかしながら、メモリの数を増やす
ことなく見掛上のマルチポート数を増やすと、メモリに
対する実際のアクセスが直列的に行なわれている関係
で、見掛上増えた全てのリードポートから読み出される
データが全て確定する時間は、見掛上のマルチポート数
が増えるほど遅くなるという問題点のあることが本発明
者によって明らかにされた。
【0006】本発明の目的は、低消費電力に寄与できる
と共に、見掛上のマルチポート数を増やしても見掛上の
並列リードアクセスの遅れを改善できるマルチポートメ
モリを提供することにある。
【0007】本発明の別の目的は、汎用メモリチップを
用いて単一のマルチポートメモリを実現可能にすると共
に、実現されたマルチポートメモリに関しては、低消費
電力で、しかも、見掛上のマルチポート数を増やしても
見掛上の並列リードアクセスの遅れを改善できるデータ
プロセッサを提供することにある。
【0008】本発明のその他の目的は、多ポートメモリ
を用いるデータ処理システムのコスト並びに電力消費量
を低減することにある。
【0009】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0011】〔1〕マルチポートメモリは、複数個のR
AMと、前記複数個のRAMのアクセスポートに接続さ
れたポート拡張部(12,22,32,42)とを有す
る。前記ポート拡張部は、前記複数個のRAMをメモリ
サイクル毎に並列動作させるためのアクセス制御情報を
複数メモリサイクル分まとめて入力可能とする入力回路
と、外部から供給されるクロック信号の1サイクルの期
間に前記メモリサイクルを直列的に複数回規定可能な内
部クロック信号を生成するタイミング発生回路と、前記
入力回路のアクセス制御情報を前記内部クロック信号に
同期する直列的なメモリサイクル毎に分けて順次複数個
のRAMに並列的に供給可能な論理回路とを有する。こ
のポート拡張部は、前記複数個のRAMを見掛上単一の
マルチポートメモリとしてアクセス可能にするものであ
る。
【0012】上記によれば、個々のRAMを直列的に動
作させて見掛上のマルチポート数を増やすから、並列動
作させるべきRAMの数を減らすことができ、従来に比
べて低消費電力に寄与することができる。しかも、RA
Mを複数個用いているので、個々のRAMがシングルポ
ートの場合でも、リードアクセスに関しては個々のRA
Mを実質的に並列アクセスすることができ、外部からの
見掛上の並列リードアクセスの遅れを改善できる。RA
Mがマルチポートを持つ場合も同じである。一方、ライ
トアクセスに関しては、個々のRAMが同一データを保
持しなければならないから、各RAMにおいて並列ライ
トアクセス可能なポート数分だけライトアクセスの実質
的な並列化が行なわれる。
【0013】本発明の第1の具体的な態様では、図1に
例示されるように、前記夫々のRAMは、データ入出力
端子と選択端子とを1組有するメモリセルを内蔵したシ
ングルポートRAM(10,11)である。このとき、
前記入力回路(13)は、前記シングルポートRAMの
数に夫々等しい数のリードアドレス入力回路(130,
131)、ライトアドレス入力回路(132,13
3)、ライトデータ入力回路(134,135)を有す
る。前記ライトアドレス入力回路はライトアドレスのラ
ッチ回路(136,137)を有し、前記ライトデータ
入力回路はライトデータのラッチ回路(138,13
9)を有する。前記論理回路(15)は、外部から供給
されるクロック信号(CK)の1サイクル毎に、一つの
内部クロック信号(φ1)に同期して、個々のリードア
ドレス入力回路のアドレス信号を対応するシングルポー
トRAMに並列に供給してリード動作を可能にし、他の
内部クロック信号(φ2、φ3)に順次同期して、ライ
トアドレス及びライトデータ入力回路毎のラッチ回路に
ラッチされたライトアドレス及びライトデータをシング
ルポートRAMに並列に供給して複数回直列的にライト
動作を可能にするものである。
【0014】本発明の第2の具体的な態様では、図7に
例示されるように、前記夫々のRAMは、データ入出力
端子と選択端子とを2組有するメモリセルを内蔵し外部
より並列アクセス可能な2ポートを持つ2ポートRAM
(20,21)である。このとき、前記入力回路(2
3)は、前記2ポートRAMの数に夫々等しい数のリー
ドアドレス入力回路(230,231)、ライトアドレ
ス入力回路(232,233)及びライトデータ入力回
路(234,235)を有する。前記ライトアドレス入
力回路はライトアドレスのラッチ回路(236)を有
し、前記ライトデータ入力回路はライトデータのラッチ
回路(238)を有する。前記論理回路(25)は、外
部から供給されるクロック信号(CK)の1サイクル毎
に、一つの内部クロック信号(φ1)に同期して、個々
のリードアドレス入力回路のアドレス信号を対応する2
ポートRAMの一方のポートに並列に供給してリード動
作を可能にすると共に、一つのライトアドレス及びライ
トデータ入力回路のラッチ回路にラッチされたライトア
ドレス及びライトデータを前記全ての2ポートRAMの
他方のポートに並列に供給してライト動作を可能にし、
他の内部クロック信号(φ2)に同期して、他のライト
アドレス及びライトデータ入力回路のラッチ回路にラッ
チされたライトアドレス及びライトデータを全ての2ポ
ートRAMに並列に供給してライト動作を可能にするも
のである。
【0015】本発明の第3の具体的な態様では、図10
に例示されるように、前記夫々のRAMは、データ入出
力端子と選択端子とを2組有するメモリセルを内蔵し外
部より並列的にアクセス可能な2ポートを持つn個の2
ポートRAM(30,31)である。このとき、前記入
力回路(33)は、前記2ポートRAMの夫々のポート
に対応してアドレス入力回路(330A〜333A)、
ライトデータ入力回路(330D〜333D)及びリー
ド・ライト信号入力回路(330C〜333C)を有す
る。前記アドレス入力回路はアドレスのラッチ回路(3
30AL〜333AL)を有し、前記ライトデータ入力
回路はライトデータのラッチ回路(330DL〜333
DL)を有し、前記リード・ライト信号入力回路はリー
ド・ライト信号のラッチ回路(330CL〜333L)
を有する。前記タイミング発生部(34)は、前記内部
クロック信号として相互にノンオーバーラップの第1乃
至第n内部クロック信号(φ1、φ2)を生成する。前
記論理回路(35)は、外部から供給されるクロック信
号(CK)の1サイクル毎に、第1内部クロック信号
(φ1)に同期して、リード動作が指示されたアドレス
入力回路のアドレス信号を対応する2ポートRAMのポ
ートに並列に供給してリード動作を可能にし、第1乃至
第n内部クロック信号(φ2)に順次同期して、ライト
動作が指示されたアドレス及びライトデータ入力回路の
ラッチ回路にラッチされたライトアドレス及びライトデ
ータを全ての2ポートRAMに供給してライト動作を可
能にするものである。
【0016】本発明の第4の具体的な態様では、図14
に例示されるように、前記夫々のRAMは、データ入出
力端子と選択端子とを2組有するメモリセルを内蔵し外
部より並列的にアクセス可能な2ポートを持つn個の2
ポートRAM(40,41)である。このとき、前記入
力回路(43)は、夫々2n個のリードアドレス入力回
路(430R〜433R)、ライトアドレス入力回路
(430W〜433W)及びライトデータ入力回路(4
30D〜433D)を有する。前記ライトアドレス入力
回路はライトアドレスのラッチ回路(430WL〜43
3WL)を有し、前記ライトデータ入力回路はライトデ
ータのラッチ回路(430DL〜433DL)を有し、
前記タイミング発生部(44)は、前記内部クロック信
号として相互にノンオーバーラップの第1乃至第n+1
番目の内部クロック信号(φ1、φ2、φ3)を生成す
る。前記論理回路(45)は、外部から供給されるクロ
ック信号(CK)の1サイクル毎に、第1内部クロック
信号(φ1)に同期して、リードアドレス入力回路のア
ドレス信号を2ポートRAMに並列に供給して全てのR
AMで別々のデータの並列リード動作を可能にし、第2
乃至第n+1番目の内部クロック信号(φ2、φ3)に
順次同期して、ライトアドレス及びライトデータ入力回
路のラッチ回路にラッチされたライトアドレス及びライ
トデータを順番に全ての2ポートRAMに供給して全て
のRAMに同一データの順次ライト動作を可能にするも
のである。
【0017】前記RAMはクロック信号に同期してメモ
リサイクルが規定されるものであるとき、前記タイミン
グ発生回路は前記内部クロック信号を相互にノンオーバ
ラップのクロック信号とし、それらノンオーバラップの
内部クロック信号の論理和信号を前記夫々のRAMにイ
ネーブルクロック信号として与えることができる。
【0018】前記RAMがダイナミックRAMやスタテ
ィックRAMのように、読み出し動作の開始前にビット
線レベルを所定レベルにプリチャージしなければならな
いRAMを想定したとき、外部クロック信号で規定され
るサイクル期間において、論理回路は、RAMに対する
リード動作をライト動作に優先させる事が望ましい。書
込み動作では書き込みアンプでビット線をドライブすれ
ばよく、プリチャージ動作は必要ない。書込み動作をリ
ード動作の前に行うと、読み出し動作の前にビット線プ
リチャージ動作を行わなければならない。したがって、
リード動作をライト動作に優先させれば、リード動作と
ライト動作が連続される見掛け上のマルチポートアクセ
ス時間を短縮することができる。
【0019】上記マルチポートメモリは1個の半導体チ
ップに形成することができる。RAMに汎用RAMチッ
プを用い、ポート拡張部をTTL回路で構成することも
可能である。
【0020】〔2〕データプロセッサ(5)は、CPU
(50)とポート拡張回路(52)とが半導体チップに
形成されて成る。前記ポート拡張回路は、内部バスを介
してCPUに接続され、且つ前記半導体チップの外部に
設けられる複数個のRAM(60〜62)のアクセスポ
ートに接続され、前記複数個のRAMを見掛上単一のマ
ルチポートメモリとしてアクセス可能にするものであ
り、前記複数個のRAMをメモリサイクル毎に並列動作
させるためのアクセス制御情報を複数メモリサイクル分
まとめて入力可能とする入力回路(521)と、データ
プロセッサの同期クロック信号(CK)の1サイクルの
期間に前記メモリサイクルを直列的に複数回規定可能な
制御クロック信号を生成するタイミング発生回路(52
0)と、前記入力回路のアクセス制御情報を前記制御ク
ロック信号に同期する直列的なメモリサイクル毎に分け
て順次複数個のRAMに並列的に供給可能な論理回路
(522)と、を有して成る。
【0021】外部インタフェース回路として前記ポート
拡張回路を備えたデータプロセッサを用いれば、DRA
MやSDRAMなどのシングルポート又はデュアルポー
トの汎用RAMチップを用いて、見掛け上必要な数のリ
ードポートを備えたマルチポートメモリを容易に実現で
きる。そのようにして実現されるマルチポートメモリは
機能上、上記マルチポートメモリと同一機能を発揮す
る。
【0022】〔3〕データ処理システムは、アクセス制
御回路(60)、ポート拡張回路(61)、及び複数個
のRAM(63)を有する。前記ポート拡張回路は、前
記アクセス制御回路に接続され、且つ前記複数個のRA
Mのアクセスポートに接続され、前記複数個のRAMを
見掛上単一のマルチポートメモリとしてアクセス可能に
するものであり、前記複数個のRAMをメモリサイクル
毎に並列動作させるためのアクセス制御情報を複数メモ
リサイクル分まとめて入力可能とする入力回路と、外部
から供給されるクロック信号の1サイクルの期間に前記
メモリサイクルを直列的に複数回規定可能な制御クロッ
ク信号を生成するタイミング発生回路と、前記入力回路
のアクセス制御情報を前記制御クロック信号に同期する
直列的なメモリサイクル毎に分けて順次複数個のRAM
に並列的に供給可能な論理回路とを有して成る。
【0023】これによれば、ポート拡張回路とRAMに
より、上記同様、見掛け上必要な数のリードポートを備
えたマルチポートメモリが実現される。よって、多ポー
トメモリを用いるデータ処理システムのコスト並びに電
力消費量を低減することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】《第1のマルチポートメモリ》図
1にはマルチポートメモリの第1の例として、2個のシ
ングルポートRAMを用いて見掛け上4ポートRAMと
して機能されるマルチポートメモリが示される。同図に
示されるマルチポートメモリ1は、2個のRAM10,
11と各々のRAM10,11のアクセスポートに接続
されたポート拡張部12とを有する。
【0025】前記夫々のRAM10,11は相互に同一
回路構成を有し、データ入出力端子と選択端子とを1組
有するメモリセルを内蔵した所謂シングルポートRAM
である。RAM10,11が例えばSRAMであれば、
メモリセルは例えば公知のスタティックラッチ形態で構
成することができる。
【0026】RAM10,11において、ckはクロッ
ク(イネーブルクロック)入力端子、AIPはアドレス
入力端子群、DIPはデータ入力端子群、DOPはデー
タ出力端子群、R/Wはリード・ライト信号入力端子で
あり、それらは、一つのアクセスポート(シングルポー
ト)を構成する。データ入力端子群DIPとデータ出力
端子群DOPは便宜上分けられているに過ぎず、並列ア
クセス可能なデュアルポートを構成するものではない。
【0027】前記ポート拡張部12は、前記RAM1
0,11をメモリサイクル毎に並列動作させるためのア
クセス制御情報AD,DIを複数メモリサイクル分まと
めて入力可能とする入力回路13と、外部から供給され
るクロック信号CKの1サイクルの期間に前記メモリサ
イクルを直列的に複数回規定可能な内部クロック信号φ
1、φ2、φ3、φcを生成するタイミング発生回路
(TG)14と、前記入力回路13のアクセス制御情報
を前記内部クロック信号に同期する直列的なメモリサイ
クル毎に分けて順次複数個のRAMに並列的に供給可能
な論理回路15と、を有する。特に制限されないが、マ
ルチポートメモリ1は1個の半導体チップに形成されて
いるが、RAM10,11とポート拡張部12とを別々
の半導体チップに構成することも可能である。
【0028】前記入力回路13は、前記RAM10,1
1(シングルポートRAM10,11とも称する)の数
(=2)に夫々等しい数の、リードアドレス入力回路1
30、131と、ライトアドレス入力回路132,13
3と、ライトデータ入力回路134,135とを有す
る。アドレス入力回路130〜133の夫々のアドレス
入力ビット数はRAM10,11のアドレス入力端子群
AIPのビット数に等しくされ、また、ライトデータ入
力回路134,135のビット数も夫々前記RAM1
0,11のデータ入力端子群DIPのビット数に等しく
されている。
【0029】図1のマルチポートメモリ1では、RAM
10,11の出力端子群DOPと共にリードアドレス入
力回路130、131が2個のリードアクセスポートを
構成し、ライトアドレス入力回路132及びライトデー
タ入力回路134が1個のライトアクセスポートを構成
し、ライトアドレス入力回路133及びライトデータ入
力回路135がもう1個のライトアクセスポートを構成
する。マルチポートメモリ1は見掛上、2個のライトポ
ートと2個のリードポートを有する合計4ポートのRA
Mを構成する。
【0030】前記リードアドレス入力回路130、13
1は、特に制限されないが、図示を省略するアドレス入
力バッファを有し、信号線を介してリードアドレスAD
(Ra),AD(Rb)が供給される。ライトアドレス
入力回路132,133は、特に制限されないが、図示
を省略するアドレス入力バッファを有し、信号線を介し
てライトアドレスAD(Wc),AD(Wd)が供給さ
れる。図示を省略するアドレス入力バッファの次段に
は、ライトアドレスのラッチ回路136,137が設け
られている。ライトデータ入力回路134,135は、
特に制限されないが、図示を省略するデータ入力バッフ
ァを有し、信号線を介してライトデータDI(Wc),
DI(Wd)が供給される。図示を省略するデータ入力
バッファの次段には、ライトデータのラッチ回路138
が、139が設けられている。RAM10,11のアク
セス動作は直列的に行われるので、予め並列的に供給さ
れたライトアドレス及びライトデータをライト動作の開
始まで保持するのに、前記ラッチ回路136〜139が
設けられている。
【0031】前記タイミング発生回路14は、図2に例
示されるように、外部から供給されるクロック信号CK
の1サイクルに、ノンオーバーラップ3相の内部クロッ
ク信号φ1、φ2、φ3を生成すると共に、クロック信
号φ1の立ち上がエッジに同期して立ち上がり前記クロ
ック信号φ3の立ち下がりに同期して立ち下がるクロッ
ク信号φcを出力する。前記クロック信号φ1〜φ3、
φcはクロック信号CKと同信号CKを遅延させた信号
との論理積(負論理積)信号を基本とし、遅延時間を夫
々相違させることによって形成することができる。前記
ラッチ回路136〜139はクロック信号φcのハイレ
ベル期間にラッチ状態にされる。前記ラッチ回路136
〜139をクロック信号φcの立ち上がりエッジに同期
してラッチ動作させてもよい。この場合には、クロック
信号φcはφ1で代替可能である。
【0032】論理回路15は、クロック信号CKの1サ
イクルから、クロック信号φ1、φ2、φ3に同期して
RAM10,11のメモリサイクルを直列的に3サイク
ル生成する。具体的にはクロック信号φ1、φ2、φ3
を入力する論理和ゲート150の出力φ123をRAM
10,11のイネーブルクロック信号としてクロック入
力端子ckに供給する。これによってRAM10,11
は信号φ123の立ち上がりエッジに同期してメモリサ
イクルを開始する。その時のRAM10,11の動作形
態は論理和ゲート151の出力信号によって決定され
る。即ち、論理和ゲート151はクロック信号φ2、φ
3の反転信号が供給されるから、信号φ1のハイレベル
に同期するメモリサイクルはリードアクセス、信号φ
2、φ3のハイレベルに同期するメモリサイクルはライ
トアクセスが指示される。信号φ1のハイレベルに同期
するリードアクセスでは、論理積ゲート152,153
と論理和ゲート154,155を介してリードアドレス
AD(Ra)、AD(Rb)がRAM10,11のアド
レス入力端子群AIP、AIPに入力され、データDO
(Ra)、DO(Rb)が並列出力される。信号φ2の
ハイレベルに同期するライトアクセスでは、論理積ゲー
ト156,157と論理和ゲート158,159,15
4,155を介してライトアドレスAD(Wc)及びラ
イトデータDI(Wc)が2個のRAM10,11に並
列的に供給され、同一データの書込みが行なわれる。信
号φ3のハイレベルに同期するライトアクセスでは、論
理積ゲート160,161と論理和ゲート158,15
9,154,155を介してライトアドレスAD(W
d)及びライトデータDI(Wd)が2個のRAM1
0,11に並列的に供給され、同一データの書込みが行
なわれる。
【0033】図2にはマルチポートメモリ1の動作タイ
ミングが示されている。上述の説明から明らかなよう
に、クロック信号φ1に同期する最初のメモリサイクル
は、夫々異なるリードアドレスAD(Ra),AD(R
b)によるRAM10,11に対する並列的なリードサ
イクルである。これによってRAM10,11から別々
のデータDO(Ra),DO(Rb)が並列的に読み出
される。クロック信号φ2に同期する次のメモリサイク
ルは、ライトアドレスAD(Wc)による双方のRAM
10,11に対する並列的な同一ライトサイクルであ
る。これによって双方のRAM10,11には夫々同一
のライトアドレスAD(Wc)に同一データDI(W
c)が書き込まれる。クロック信号φ3に同期する最後
のメモリサイクルは、ライトアドレスAD(Wd)によ
る双方のRAM10,11に対する並列的な同一ライト
サイクルである。これによって双方のRAM10,11
には夫々同一のライトアドレスAD(Wd)に同一デー
タDI(Wd)が書き込まれる。2個のRAM10,1
1は夫々別々にリードポートを有するから、ライトアク
セスに関し、個々のRAM10,11は同一データを保
持しなければならない。
【0034】図3には前記RAM10,11の一例が示さ
れる。メモリアレイ100は、リード・ライト可能なメ
モリセルMCがマトリクス配置され、メモリセルMCの
選択端子が対応する行のワード線WLに結合され、その
データ入出力端子が対応する列のビット線BLに結合さ
れる。ビット線BLは実際には相補信号線である。メモ
リセルMCを選択するためのアドレス信号はアドレス入
力端子群AIPからアドレス入力回路101に供給さ
れ、これがデコーダ102にて解読されることにより、
ワード線選択信号とデータ線選択信号が形成される。ワ
ード線選択信号はワードドライバ103に供給され、選
択されるべきワード線がそれによって選択レベルに駆動
される。データ線選択信号はカラムスイッチ回路104
に供給され、それによって選択されるべきデータ線をコ
モンデータ線105に導通させる。コモンデータ線10
5はリード・ライト制御回路106に結合される。リー
ド・ライト制御回路106は上記コモンデータ線105
に導通されたメモリセルMCに対して読み出しを行うか
書き込みを行うかを選択する。その動作はリード・ライ
ト信号R/Wによって指示される。外部からの書き込み
データはデータ入力端子群DIPからデータ入力回路1
07に供給され、所定のタイミングを以ってリード・ラ
イト制御回路106に供給される。メモリセルMCから
コモンデータ線15に読み出されたデータは所定のタイ
ミングでリード・ライト制御回路106を介してセンス
アンプ108に供給され、これによって増幅された読出
しデータはその後段のデータ出力回路109から所定の
タイミングでデータ出力端子群DOPに出力される。1
10はRAM10(11)のタイミング発生回路であ
り、クロック信号ckに同期して内部の各種動作タイミ
ング信号を発生する。クロック信号はRAM10(1
1)のイネーブルクロック信号とされ、例えば、その立
ち上がりエッジ変化に同期して1メモリの内部動作を制
御を活性化する。
【0035】上記マルチポートメモリ1によれば以下の
作用効果を得ることができる。即ち、2個のシングルポ
ートRAM10,11を用いて見掛上4ポートのマルチ
ポートRAMを実現できる。即ち、2個のRAM10,
11を直列的に動作させて見掛上のポート数を4個とし
ている。上記と同一機能を実現するために4個の2ポー
トRAMを並列動作させる構成(図4の比較例に示され
る)を採用する必要はない。したがって、並列動作させ
るべきRAMの数を少なくすることができ、従来に比べ
て低消費電力に寄与することができる。
【0036】しかも、RAMを複数個用いているので、
個々のRAMがシングルポートの場合でも、リードアク
セスに関しては個々のRAMを実質的に並列アクセスす
ることができ、外部からの見掛上の並列リードアクセス
の遅れを改善できる。比較例として図5にはシングルポ
ートRAMに並列・直列変換回路を用いて擬似的に構成
した2ポートRAMが示され、図6にはその動作タイミ
ングが示されている。この並列・直列変換回路を変更す
れば擬似的に4ポートRAMも実現できるが、その場合
であっても、リード動作も含めて全てのアクセス動作は
直列的とならざるを得ないから、図5の比較例の構成で
は擬似的なマルチポート数を増やすほどリードアクセス
は遅れざるを得ない。
【0037】また、前記RAM10,11は、読み出し
動作の開始前にビット線レベルを所定レベルにプリチャ
ージされる必要がある。このとき、外部クロック信号C
Kで規定されるサイクル期間において、論理回路15
は、RAM10,11に対するリード動作をライト動作
に優先させる論理構成になっている。書込み動作では書
き込みアンプでビット線をドライブすればよく、プリチ
ャージ動作は必要ない。書込み動作をリード動作の前に
行うと、読み出し動作の前にビット線プリチャージ動作
を行わなければならない。したがって、リード動作をラ
イト動作に優先させれば、リード動作とライト動作が連
続される見掛け上のマルチポートアクセス時間を短縮す
ることができる。
【0038】上記マルチポートメモリは1個の半導体チ
ップに形成されているが、RAM10,11に汎用RA
Mチップを用い、ポート拡張部12をTTL回路等で構
成することも可能である。このような場合、ポート拡張
部12の入力回路13には入力バッファを設けなくても
よい。
【0039】《第2のマルチポートメモリ》図7にはマ
ルチポートメモリの第2の例として、2個の2ポートR
AMを用いて見掛け上4ポートRAMとして機能される
マルチポートメモリが示される。同図に示されるマルチ
ポートメモリ2は、2個のRAM20,21と各々のR
AM20,21のアクセスポートに接続されたポート拡
張部22とを有する。
【0040】前記夫々のRAM20,21は相互に同一
回路構成を有し、データ入出力端子と選択端子とを各々
2組有するメモリセルを内蔵した所謂デュアルポートR
AMである。RAM20,21が例えばSRAMであれ
ば、メモリセルは例えば公知のスタティックラッチの入
出力ノードに対して選択トランジスタを2組設けて構成
することができる。
【0041】RAM20,21は、特に制限されない
が、ライトポートとリードポートとによってデュアルポ
ートを構成する。ライトポートは、ライトアクセス用ア
ドレス入力端子群AIPw、データ入力端子群DIP、
ライトイネーブル信号入力端子WEを有する。リードポ
ートはリードアクセス用アドレス入力端子群AIPr、
データ出力端子群DOP、リードイネーブル信号入力端
子REを有する。ckはクロック(イネーブルクロッ
ク)入力端子であり、RAM20,21はクロック入力
端子ckの立ち上がりエッジに同期して内部メモリ動作
を開始し、前記リードポートとライトポートを、完全並
列で入出力動作させることができる。
【0042】前記ポート拡張部22は、前記RAM2
0,21をメモリサイクル毎に並列動作させるためのア
クセス制御情報AD,DIを複数メモリサイクル分まと
めて入力可能とする入力回路23と、外部から供給され
るクロック信号CKの1サイクルの期間に前記メモリサ
イクルを直列的に複数回規定可能な内部クロック信号φ
1、φ2、φcを生成するタイミング発生回路(TG)
24と、前記入力回路23のアクセス制御情報を前記内
部クロック信号に同期する直列的なメモリサイクル毎に
分けて順次複数個のRAM20,21に並列的に供給可
能な論理回路25と、を有する。特に制限されないが、
マルチポートメモリ1は1個の半導体チップに形成され
ているが、RAM20,21とポート拡張部22とを別
々の半導体チップに構成することも可能である。
【0043】前記入力回路23は、前記RAM20,2
1(2ポートRAM20,21とも称する)の数(=
2)に夫々等しい数の、リードアドレス入力回路23
0、231と、ライトアドレス入力回路232,233
と、ライトデータ入力回路234,235とを有する。
アドレス入力回路230〜233の夫々のアドレス入力
ビット数はRAM20,21のアドレス入力端子群AI
Pw(AIPr)のビット数に等しくされ、また、ライ
トデータ入力回路234,235のビット数も夫々前記
RAM20,21のデータ入力端子群DIPのビット数
に等しくされている。
【0044】図7のマルチポートメモリ2では、RAM
20,21の出力端子群DOPと共にリードアドレス入
力回路230、231が夫々1個づつリードアクセスポ
ートを構成し、ライトアドレス入力回路232及びライ
トデータ入力回路234が1個のライトアクセスポート
を構成し、ライトアドレス入力回路233及びライトデ
ータ入力回路235がもう1個のライトアクセスポート
を構成する。マルチポートメモリ2は見掛上、2個のラ
イトポートと2個のリードポートを有する合計4ポート
のRAMを構成する。図1との相違点は、RAM20,
21が完全デュアルポートを持ち、リード動作とライト
動作を完全に並列できることである。
【0045】前記リードアドレス入力回路230、23
1は、特に制限されないが、図示を省略するアドレス入
力バッファを有し、信号線を介してリードアドレスAD
(Ra),AD(Rb)が供給される。ライトアドレス
入力回路232,233は、特に制限されないが、図示
を省略するアドレス入力バッファを有し、信号線を介し
てライトアドレスAD(Wc),AD(Wd)が供給さ
れる。図示を省略する一方のアドレス入力バッファの次
段には、ライトアドレスのラッチ回路236が設けられ
ている。ライトデータ入力回路234,235は、特に
制限されないが、図示を省略するデータ入力バッファを
有し、信号線を介してライトデータDI(Wc),DI
(Wd)が供給される。図示を省略する一方のデータ入
力バッファの次段には、ライトデータのラッチ回路23
8が設けられている。メモリ2は2個のRAM20,2
1に夫々異なるリードポートを割り当てているから、何
れのRAM20,21からも同一データを読み出せるこ
とを保証するため、双方のRAM20,21には同一ア
ドレスに同一データを格納しておかなければならない。
したがって、2個のRAM20,21に同一データを書
き込む動作を直列的に行う場合、予め並列的に供給され
た2組のライトアドレス及びライトデータの内の一方
を、後のライト動作の開始まで保持するために、前記ラ
ッチ回路136〜139が設けられている。
【0046】前記タイミング発生回路24は、図8に例
示されるように、外部から供給されるクロック信号CK
の1サイクルに、ノンオーバーラップ2相の内部クロッ
ク信号φ1、φ2を生成すると共に、クロック信号φ1
の立ち上がエッジに同期して立ち上がり前記クロック信
号φ2の立ち下がりに同期して立ち下がるクロック信号
φcを出力する。前記クロック信号φ1,φ2、φc
は、図9に例示されるように、クロック信号CKと同信
号CKを遅延させた信号との負論理積(論理積)信号を
基本とし、遅延時間を夫々相違させることによって形成
することができる。前記ラッチ回路236,238はク
ロック信号φcのハイレベル期間にラッチ状態にされ
る。前記ラッチ回路236,238をクロック信号φc
の立ち上がりエッジに同期してラッチ動作させてもよ
い。この場合には、クロック信号φcはφ1で代替可能
である。
【0047】論理回路25は、クロック信号CKの1サ
イクルからクロック信号φ1、φ2に同期してRAM2
0,21のメモリサイクルを直列的に2サイクル生成す
る。具体的にはクロック信号φ1、φ2を入力する論理
和ゲート250の出力φ12をRAM20,21のイネ
ーブルクロック信号としてクロック入力端子ckに供給
する。これによってRAM20,21は信号φ12の立
ち上がりエッジに同期してメモリサイクルを開始する。
その時のRAM20,21の動作形態は、論理和ゲート
250の出力信号によってライト動作の可否を決定し、
前記クロック信号φ1によってリード動作の可否を決定
する。即ち、信号φ1のハイレベルに同期するメモリサ
イクルはリードアクセスとライトアクセスが指示され、
信号φ2のハイレベルに同期するメモリサイクルはライ
トアクセスが指示される。信号φ1のハイレベルに同期
するリードアクセスでは、論理積ゲート252,253
を介してリードアドレスAD(Ra)、AD(Rb)が
RAM20,21のアドレス入力端子群AIP、AIP
に入力され、データDO(Ra)、DO(Rb)が並列
出力される。また、これに並行する、信号φ1同期のラ
イトアクセスでは、論理積ゲート254,255と論理
和ゲート256,257を介してライトアドレスAD
(Wc)及びライトデータDI(Wc)が2個のRAM
20,21に並列的に供給され、同一データの書込みが
行なわれる。信号φ2のハイレベルに同期するライトア
クセスでは、論理積ゲート258,259と論理和ゲー
ト256,257を介してライトアドレスAD(Wd)
及びライトデータDI(Wd)が2個のRAM20,2
1に並列的に供給され、同一データの書込みが行なわれ
る。
【0048】図8にはマルチポートメモリ2の動作タイ
ミングが示されている。上述の説明から明らかなよう
に、クロック信号φ1に同期する最初のメモリサイクル
は、相互に並列的に行われるリードアクセスサイクルと
第1ライトアクセスサイクルである。リードアクセスサ
イクルは、夫々異なるリードアドレスAD(Ra),A
D(Rb)によるRAM20,21に対する並列的なリ
ードサイクルである。これによってRAM20,21か
ら別々のデータDO(Ra),DO(Rb)が並列的に
読み出される。前記第1ライトアクセスサイクルは、ラ
イトアドレスAD(Wc)による双方のRAM20,2
1に対する並列的な同一ライトサイクルである。これに
よって双方のRAM20,21には夫々同一のライトア
ドレスAD(Wc)に同一データDI(Wc)が書き込
まれる。クロック信号φ2に同期するメモリサイクル
は、ライトアドレスAD(Wd)による双方のRAM2
0,21に対する並列的な同一ライトサイクルである。
これによって双方のRAM20,21には夫々同一のラ
イトアドレスAD(Wd)に同一データDI(Wd)が
書き込まれる。
【0049】上記マルチポートメモリ2によれば以下の
作用効果を得る。マルチポートメモリ2は、2個のデュ
アルポートRAM20,21を用いて見掛上4ポートの
マルチポートRAMを実現でき、4個の2ポートRAM
を並列動作させる構成を採用する必要はないから、並列
動作させるべきRAMの数を少なくすることができ、従
来に比べて低消費電力に寄与することができる。しか
も、RAMを複数個用いているので、リードアクセスに
関しては個々のRAMを実質的に並列アクセスすること
ができ、外部からの見掛上の並列リードアクセスの遅れ
を改善できる。また、前記RAM20,21は、リード
動作をライト動作に優先させるので、リード動作とライ
ト動作が連続される見掛け上のマルチポートアクセス時
間を短縮することができる。上記マルチポートメモリは
1個の半導体チップに形成されているが、RAM20,
21に汎用RAMチップを用い、ポート拡張部22をT
TL回路等で構成することも可能である。このような場
合、ポート拡張部22の入力回路23には入力バッファ
を設けなくてもよい。
【0050】《第3のマルチポートメモリ》図10には
マルチポートメモリの第3の例として、2個の2ポート
RAMを用いて見掛け上4ポートRAMとして機能され
るマルチポートメモリが示される。前記マルチポートメ
モリ2との相違点は各ポートに対するリードアクセスと
ライトアクセスを外部から任意に指定できることであ
る。
【0051】同図に示されるマルチポートメモリ3は、
2個のRAM30,31と各々のRAM30,31のア
クセスポートに接続されたポート拡張部32とを有す
る。
【0052】前記夫々のRAM30,31は相互に同一
回路構成を有し、データ入出力端子と選択端子とを各々
2組有するメモリセルを内蔵した所謂デュアルポートR
AMである。RAM30,31が例えばSRAMであれ
ば、メモリセルは例えば公知のスタティックラッチの入
出力ノードに対して選択トランジスタを2組設けて構成
することができる。
【0053】RAM30,31は、特に制限されない
が、リードアクセスとライトアクセスを任意に行うこと
ができるポートを夫々2個づつ有する。各ポートは、ア
ドレス入力端子群AIP、データ入力端子群DIP、デ
ータ出力端子群DOP、ライトイネーブル端子WE、及
びリードイネーブル端子REを一単位として有する。c
kはクロック(イネーブルクロック)入力端子であり、
RAM30,31はクロック入力端子ckの立ち上がり
エッジに同期して内部メモリ動作を開始し、完全並列で
2個のアクセスポートを夫々動作させることができる。
【0054】前記ポート拡張部32は、前記RAM3
0,31をメモリサイクル毎に並列動作させるためのア
クセス制御情報AD,DI,R/Wを複数メモリサイク
ル分まとめて入力可能とする入力回路33と、外部から
供給されるクロック信号CKの1サイクルの期間に前記
メモリサイクルを直列的に複数回規定可能な内部クロッ
ク信号φ1、φ2、φcを生成するタイミング発生回路
(TG)34と、前記入力回路33のアクセス制御情報
を前記内部クロック信号に同期する直列的なメモリサイ
クル毎に分けて順次複数個のRAM30,31に並列的
に供給可能な論理回路35と、を有する。特に制限され
ないが、マルチポートメモリ1は1個の半導体チップに
形成されているが、RAM30,31とポート拡張部3
2とを別々の半導体チップに構成することも可能であ
る。
【0055】前記入力回路33は、前記RAM30,3
1(2ポートRAM30,31とも称する)の夫々のポ
ートに対応して、アドレス入力回路330A〜333A
と、ライトデータ入力回路330D〜333Dと、リー
ド・ライト信号入力回路330C〜333Cとを有す
る。アドレス入力回路330A〜333Aの夫々のアド
レス入力ビット数はRAM30,31のアドレス入力端
子群AIPのビット数に等しくされ、また、ライトデー
タ入力回路330D〜333Dのビット数も夫々前記R
AM30,31のデータ入力端子群DIPのビット数に
等しくされている。
【0056】図10のマルチポートメモリ3は、アドレ
ス入力回路330A、ライトデータ入力回路330D、
リード・ライト信号入力回路330C及びデータ出力端
子群DOPによって第1のポートを構成する。アドレス
入力回路331A、ライトデータ入力回路331D、リ
ード・ライト信号入力回路331C及びデータ出力端子
群DOPによって第2のポートを構成する。アドレス入
力回路332A、ライトデータ入力回路332D、リー
ド・ライト信号入力回路332C及びデータ出力端子群
DOPによって第3のポートを構成する。アドレス入力
回路333A、ライトデータ入力回路333D、リード
・ライト信号入力回路333C及びデータ出力端子群D
OPによって第4のポートを構成する。このように、マ
ルチポートメモリ3は見掛上、リード・ライト可能な4
個のアクセスポートを持つ、4ポートのRAMを構成す
る。
【0057】前記アドレス入力回路330A〜333A
は、特に制限されないが、図示を省略するアドレス入力
バッファを有し、それらには信号線を介してアドレス信
号AD(1)〜AD(4)が供給され、供給されたアド
レス信号をラッチするラッチ回路330AL〜333A
Lを有する。ライトデータ入力回路330D〜333D
は、特に制限されないが、図示を省略するデータ入力バ
ッファを有し、それらには信号線を介してライトデータ
DI(1)〜DI(4)が供給され、供給されたライト
データ信号をラッチするラッチ回路330DL〜333
DLを有する。リード・ライト信号入力回路330C〜
333Cは、特に制限されないが、図示を省略する制御
信号入力バッファを有し、それらには信号線を介してリ
ード・ライト信号R/W(1)〜R/W(4)が供給さ
れ、供給されたリード・ライト信号をラッチするラッチ
回路330CL〜333CLを有する。メモリ3は2個
のRAM30,31に夫々異なるリードポートを割り当
てているから、何れのRAM30,31からも同一デー
タを読み出せることを保証するため、双方のRAM3
0,31には同一アドレスに同一データを格納しておか
なければならない。したがって、2個のRAM30,3
1に同一データを書き込む動作を直列的に行う場合、予
め並列的に供給された2組のライトアドレス及びライト
データ等の内の一方を、後のライト動作の開始まで保持
するために、前記ラッチ回路330AL〜333AL、
330DL〜333DL、330CL〜333CLが設
けられている。
【0058】前記タイミング発生回路34は、図11に
例示されるように、外部から供給されるクロック信号C
Kの1サイクルに、ノンオーバーラップ2相の内部クロ
ック信号φ1、φ2を生成すると共に、クロック信号φ
1の立ち上がエッジに同期して立ち上がり前記クロック
信号φ2の立ち下がりに同期して立ち下がるクロック信
号φcを出力する。前記クロック信号φ1,φ2、φc
は、クロック信号CKと同信号CKを遅延させた信号と
の負論理積(論理積)信号を基本とし、遅延時間を夫々
相違させることによって形成することができる。前記ラ
ッチ回路330AL〜333AL、330DL〜333
DL、330CL〜333CLはクロック信号φcのハ
イレベル期間にラッチ状態にされる。前記ラッチ回路3
30AL〜333AL、330DL〜333DL、33
0CL〜333CLをクロック信号φcの立ち上がりエ
ッジに同期してラッチ動作させてもよい。この場合に
は、クロック信号φcはφ1で代替可能である。
【0059】論理回路35は、クロック信号CKの1サ
イクルからクロック信号φ1、φ2に同期してRAM2
0,21のメモリサイクルを直列的に2サイクル生成す
る。具体的にはクロック信号φ1、φ2を入力する論理
和ゲート350の出力φ12をRAM30,31のイネ
ーブルクロック信号としてクロック入力端子ckに供給
する。これによってRAM30,31は信号φ12の立
ち上がりエッジに同期してメモリサイクルを開始する。
【0060】その時のRAM30,31の動作形態は、
図11に示される通りとされる。すなわち、RAM3
0,31のリードサイクル(RE=“1”で指示され
る)はクロック信号φ1に同期する前半のメモリサイク
ルで選択可能にされ、ライトサイクル(WE=“1”で
指示される)はクロック信号φ1、φ2の双方のメモリ
サイクルで選択可能にされる。実際にそれが選択される
か否かは信号R/W(1)〜R/W(4)によって制御
される。また、並列的に供給されるアドレス信号AD
(1)〜AD(4)は2個のRAM30,31のアクセ
スポートに対して次のように供給される。φ1同期のメ
モリサイクルでは、RAM30の2ポートにはAD
(1),AD(2)が割り当てられ、RAM31の2ポ
ートにはAD(3),AD(4)が割り当てられる。φ
2同期のメモリサイクルでは、RAM30の2ポートに
はAD(3),AD(4)が供給され、RAM31の2
ポートにはAD(1),AD(2)が与えられる。した
がって、信号R/W1〜R/W4によって4ポートの全
てにリード動作が指示されると、図11に例示されるよ
うにφ1同期のメモリサイクルでRAM30,31の各
ポートに別々のアドレス信号AD(1)〜D(4)が供
給され、RAM30,31の合計4個のポートから所望
のリードデータが並列的に出力される。ライトアクセス
では双方のRAM30,31の同一アドレスに同一デー
タを保持させなければならないから、φ1同期のメモリ
サイクルでRAM30、31に与えられたアドレス信号
と書き込みデータは、必ずφ2同期のメモリサイクルで
前記とは異なるRAM31,30に与えられる。例え
ば、アドレス信号AD(1)、AD(2)に対するライ
トアクセスが指示された場合、φ1同期のメモリサイク
ルではRAM30にアドレス信号AD(1)、AD
(2)とライトデータDI(1),DI(2)が与えら
れ、φ2同期のメモリサイクルではRAM31にアドレ
ス信号AD(1)、AD(2)とライトデータDI
(1),DI(2)が与えられ、これによって双方のR
AM31,30の同一アドレスに同一データが書き込ま
れる。
【0061】図11にはマルチポートメモリ3の動作タ
イミングが示されている。上述の説明から明らかなよう
に、アドレス信号AD(1)〜AD(4)の全てに対し
てリード動作が指示されている場合にはクロック信号φ
1に同期するメモリサイクルではRAM30,31に対
して4ポート独立のリード動作が並列的に行われる。
【0062】アドレス信号AD(1)に対してリード動
作が指示され、アドレス信号AD(2)〜AD(4)に
対してライト動作が指示されている場合、クロック信号
φ1に同期するメモリサイクルでは、RAM30の一つ
のポートにはアドレス信号AD(1)によるリード動作
が行われ、RAM30の他方のポートにはアドレスAD
(2)による書き込み動作が行われ、RAM31に対す
る双方のポートにはアドレス信号AD(3)、AD
(4)による書き込みが並列に行われる。次のクロック
信号φ2に同期するメモリサイクルでは、RAM30の
双方のポートにはアドレス信号AD(3)、AD(4)
によるライト動作が並列に行われ、RAM31の一方の
ポートにはアドレスAD(2)による書き込み動作が行
われる。
【0063】アドレス信号AD(1)、AD(2)に対
してリード動作が指示され、アドレス信号AD(3)、
AD(4)に対してライト動作が指示されている場合、
クロック信号φ1に同期するメモリサイクルでは、RA
M30の双方のポートにはアドレス信号AD(1)、A
D(2)によるリード動作が行われ、RAM31に対す
る双方のポートにはアドレス信号AD(3)、AD
(4)による書き込みが並列に行われる。次のクロック
信号φ2に同期するメモリサイクルでは、RAM30の
双方のポートにはアドレス信号AD(3)、AD(4)
によるライト動作が並列に行われ、RAM31に対する
アクセスは行われない。
【0064】図12には前記RAM30のメモリセル及
びカラム系回路の一例が示される。メモリセルはpチャ
ンネルMOSトランジスタMP1、MP2とnチャンネ
ルMOSトランジスタMN1,MN2とから成るスタテ
ィックラッチを有する。スタティックラッチの入出力ノ
ード(記憶ノード)は、nチャンネル型の選択MOSト
ランジスタMN3A,MN3Bを介して相補ビット線B
L1t,BL1bに接続され、nチャンネル型の選択M
OSトランジスタMN4A,MN4Bを介して相補ビッ
ト線BL2t,BL2bに接続される。前記MOSトラ
ンジスタMN3A,MN3Bのゲートはワード線WL2
に接続され、前記MOSトランジスタMN4A,MN4
Bのゲートはワード線WL1に接続されている。
【0065】前記相補ビット線BL1t,BL1bは代
表的に示されたpチャンネル型のカラムスイッチMOS
トランジスタMP14,MP15を経てコモンデータ線
CDt,CDbに接続される。コモンデータ線CDt,
CDbはセンスアンプSAに接続され、センスアンプS
Aの出力DOit,DOibが外部に出力可能にされ
る。カラムスイッチMOSトランジスタMP14,MP
15は図示を省略するカラムアドレスデコーダによるデ
コード信号の1つであるカラムリードセレクト信号YS
irによってスイッチ制御される。
【0066】pチャンネル型のMOSトランジスタMP
10,MP11はビット線プリチャージと共にデータ書
き込みにも利用される。DIit,DIibは書き込み
データが伝達される相補書き込み信号線である。前記M
OSトランジスタMP10,MP11のゲートにはナン
ドゲートNAND1、NAND2の出力が結合される。
ナンドゲートNAND1,NAND2の一方の入力端子
には前記カラムリードセレクト信号YSirの反転信号
が供給され、また、ナンドゲートNAND1,NAND
2の他方の入力端子にはカラムライト非選択状態(YS
iw=ローレベル)においてオン動作されるpチャンネ
ルMOSトランジスタMP12,MP13が接続され、
これにより、カラムリード非選択状態(YSir=ロー
レベル)及びカラムライト非選択状態ではMOSトラン
ジスタMP10,MP11がオン状態にされ、ビット線
BL1t,BL1bのプリチャージが行われる。
【0067】リードアクセスにおけるカラムリード選択
状態、即ちカラムリードセレクト信号YSirが選択レ
ベル(YSir=ハイレベル)にされると、プリチャー
ジ動作が停止される。
【0068】ライトアクセスにおけるカラムライト選択
状態、即ちカラムライトセレクト信号YSiwが選択レ
ベル(YSir=ハイレベル)にされる場合には、前記
プルアップMOSトランジスタMP12,MP13がカ
ットオフされる。更に、書き込み信号線DIit,DI
ibの相補信号の状態に応じて、MOSトランジスタM
N10,MN11の一方がオン状態にされ、また、MO
SトランジスタMN12,MN13の一方がオン動作さ
れる。MOSトランジスタMP10,MP11の一方が
オン状態にされると一方のビット線が電源電圧Vddに
向けてドライブされ、MOSトランジスタMN12,M
N13の一方がオン動作されると他方のビット線が接地
電圧Vssに向けてドライブされる。これによって、相
補ビット線BLt,BLbが書き込みデータに従って駆
動される。
【0069】図13には図12の回路におけるリードア
クセスとライトアクセスの動作タイミング図の一例が示
される。前記RAM30,31は、読み出し動作の開始
前にビット線レベルを所定レベルにプリチャージされる
必要がある。このとき、外部クロック信号CKで規定さ
れるサイクル期間において、論理回路15は、RAM3
0,31に対するリード動作をライト動作に優先させる
論理構成になっている。書込み動作では書き込みアンプ
でビット線をドライブすればよく、プリチャージ動作は
必要ない。書込み動作をリード動作の前に行うと、読み
出し動作の前にビット線プリチャージ動作を行わなけれ
ばならない。したがって、リード動作をライト動作に優
先させれば、リード動作とライト動作の間隔時間を最小
限とすることができる。
【0070】上記マルチポートメモリ3によれば以下の
作用効果を得る。マルチポートメモリ3は、2個のデュ
アルポートRAM30,31を用いて見掛上4ポートの
マルチポートRAMを実現でき、4個の2ポートRAM
を並列動作させる構成を採用する必要はないから、並列
動作させるべきRAMの数を少なくすることができ、従
来に比べて低消費電力に寄与することができる。しか
も、RAMを複数個用いているので、リードアクセスに
関しては個々のRAMを実質的に並列アクセスすること
ができ、外部からの見掛上の並列リードアクセスの遅れ
を改善できる。また、前記RAM30,31は、リード
動作をライト動作に優先させるので、リード動作とライ
ト動作が連続される見掛け上のマルチポートアクセス時
間を短縮することができる。上記マルチポートメモリは
1個の半導体チップに形成されているが、RAM30,
31に汎用RAMチップを用い、ポート拡張部32をT
TL回路等で構成することも可能である。このような場
合、ポート拡張部32の入力回路33には入力バッファ
を設けなくてもよい。
【0071】《第4のマルチポートメモリ》図14には
マルチポートメモリの第4の例として、2個の2ポート
RAMを用いて見掛け上8ポートRAMとして機能され
るマルチポートメモリが示される。
【0072】同図に示されるマルチポートメモリ4は、
2個のRAM40,41と各々のRAM40,41のア
クセスポートに接続されたポート拡張部42とを有す
る。
【0073】前記夫々のRAM40,41は相互に同一
回路構成を有し、データ入出力端子と選択端子とを各々
2組有するメモリセルを内蔵した所謂デュアルポートR
AMである。RAM40,41が例えばSRAMであれ
ば、メモリセルは例えば公知のスタティックラッチの入
出力ノードに対して選択トランジスタを2組設けて構成
することができる。具体的な回路構成は図12と同一に
することができる。
【0074】RAM40,41は、特に制限されない
が、リードアクセスとライトアクセスを任意に行うこと
ができるポートPORT1、PORT2を有する。各ポ
ートPORT1、PORT2は、アドレス入力端子群A
IP、データ入力端子群DIP、データ出力端子群DO
P、リード・ライト端子R/Wを一単位として有する。
ckはクロック(イネーブルクロック)入力端子であ
り、RAM40,41はクロック入力端子ckの立ち上
がりエッジに同期して内部メモリ動作を開始し、完全並
列で2個のアクセスポートPORT1、PORT2を夫
々動作させることができる。
【0075】前記ポート拡張部42は、前記RAM4
0,41をメモリサイクル毎に並列動作させるためのア
クセス制御情報AD,DIを複数メモリサイクル分まと
めて入力可能とする入力回路43と、外部から供給され
るクロック信号CKの1サイクルの期間に前記メモリサ
イクルを直列的に複数回規定可能な内部クロック信号φ
1、φ2、φ3、φcを生成するタイミング発生回路
(TG)44と、前記入力回路43のアクセス制御情報
を前記内部クロック信号に同期する直列的なメモリサイ
クル毎に分けて順次複数個のRAM40,41に並列的
に供給可能な論理回路45と、を有する。特に制限され
ないが、マルチポートメモリ4は1個の半導体チップに
形成されているが、RAM40,41とポート拡張部4
2とを別々の半導体チップに構成することも可能であ
る。
【0076】前記入力回路43は、前記各RAM40,
41(2ポートRAM40,41とも称する)のポート
数の2倍である4個づつ、リードアドレス入力回路43
0R〜333R、ライトアドレス入力回路430W〜4
33W、及びライトデータ入力回路430D〜433D
を有する。前記アドレス入力回路430R〜433R、
430W〜433Wの夫々のアドレス入力ビット数はR
AM40,41のアドレス入力端子群AIPのビット数
に等しくされ、また、ライトデータ入力回路430D〜
433Dのビット数も夫々前記RAM40,41のデー
タ入力端子群DIPのビット数に等しくされている。
【0077】図14のマルチポートメモリ4は、リード
アドレス入力回路430R〜433Rの一つと一つのデ
ータ出力端子群DOPとによってリードポートを構成し
合計4個のリードポートを有する。また、マルチポート
メモリ4は、ライトアドレス入力回路430W〜433
Wの一つとライトデータ入力回路430D〜433Dの
一つとによってライトポートを構成し合計4個のライト
ポートを有する。このように、マルチポートメモリ4は
見掛上、4個のリードポートと4個のライトポートを持
つ、8ポートのRAMを構成する。
【0078】前記リードアドレス入力回路430R〜4
33Rは、特に制限されないが、図示を省略するアドレ
ス入力バッファを有し、それらには信号線を介してアド
レス信号AD(R1)〜AD(R4)が供給される。前
記ライトアドレス入力回路430W〜433Wは、特に
制限されないが、図示を省略するアドレス入力バッファ
を有し、それらには信号線を介してライトアドレス信号
AD(W1)〜AD(W4)が供給され、供給されたラ
イトアドレス信号をラッチするラッチ回路430WL〜
433WLを有する。前記ライトデータ入力回路430
D〜433Dは、特に制限されないが、図示を省略する
データ入力バッファを有し、それらには信号線を介して
ライトデータDI(W1)〜DI(W4)が供給され、
供給されたライトデータ信号をラッチするラッチ回路4
30DL〜433DLを有する。メモリ4は2個のRA
M40,41に夫々異なるリードポートを割り当ててい
るから、何れのRAM40,41からも同一データを読
み出せることを保証するため、双方のRAM40,41
には同一アドレスに同一データを格納しておかなければ
ならない。したがって、2個のRAM40,41に同一
データを書き込む動作を直列的に行う場合、予め並列的
に供給された4組のライトアドレスAD(W1)〜AD
(W4)及びライトデータDI(W1)〜DI(W4)
を、後のライト動作の開始まで保持するために、前記ラ
ッチ回路430AL〜433AL、430DL〜433
DLが設けられている。
【0079】前記タイミング発生回路44は、図15に
例示されるように、外部から供給されるクロック信号C
Kの1サイクルに、ノンオーバーラップ3相の内部クロ
ック信号φ1、φ2、φ3を生成すると共に、クロック
信号φ1の立ち上がエッジに同期して立ち上がり前記ク
ロック信号φ3の立ち下がりに同期して立ち下がるクロ
ック信号φcを出力する。前記クロック信号φ1,φ
2、φ3、φcは、クロック信号CKと同信号CKを遅
延させた信号との負論理積(論理積)信号を基本とし、
遅延時間を夫々相違させることによって形成することが
できる。前記ラッチ回路430WL〜433WL、43
0DL〜433DLはクロック信号φcのハイレベル期
間にラッチ状態にされる。前記ラッチ回路430WL〜
433WL、430DL〜433DLをクロック信号φ
cの立ち上がりエッジに同期してラッチ動作させてもよ
い。この場合には、クロック信号φcはφ1で代替可能
である。
【0080】論理回路45は、クロック信号CKの1サ
イクルからクロック信号φ1、φ2、φ3に同期してR
AM40,41のメモリサイクルを直列的に3サイクル
生成する。具体的にはクロック信号φ1、φ2、φ3を
入力する論理和ゲート450の出力クロック信号φ12
3をRAM40,41のイネーブルクロック信号として
クロック入力端子ckに供給する。これによってRAM
40,41は信号φ123の立ち上がりエッジに同期し
てメモリサイクルを開始する。その時のRAM40,4
1の動作形態は論理和ゲート451の出力信号によって
決定される。即ち、論理和ゲート451はクロック信号
φ2、φ3の反転信号が供給されるから、信号φ1のハ
イレベルに同期するメモリサイクルにはリードアクセス
を、信号φ2、φ3のハイレベルに同期するメモリサイ
クルにはライトアクセスを指示する。
【0081】信号φ1のハイレベルに同期するリードア
クセスにおいて、RAM40では、論理積ゲート45
2,453と論理和ゲート454,455を介してリー
ドアドレスAD(R1)、AD(R2)がRAM40の
アドレス入力端子群AIP、AIPに入力され、データ
DO(R1)、DO(R2)が並列出力される。同様
に、信号φ1のハイレベルに同期するリードアクセスに
おいて、RAM41では、論理積ゲート456,457
と論理和ゲート458,459を介してリードアドレス
AD(R3)、AD(R4)がRAM41のアドレス入
力端子群AIP、AIPに入力され、データDO(R
3)、DO(R4)が並列出力される。
【0082】信号φ2のハイレベルに同期するライトア
クセスにおいて、RAM40,41の夫々のポートPO
RT1には、書き込みアドレスAD(W1)と書き込み
データDI(W1)がラッチ回路430WL,430D
Lから、論理積ゲート460,461、論理和ゲート4
54,458,464,470を介して供給され、RA
M40,41の夫々のポートPORT2には、書き込み
アドレスAD(W2)と書き込みデータDI(W2)が
ラッチ回路431WL,431DLから、論理積ゲート
462,463、論理和ゲート455,459,46
5,471を介して供給され、これによって、RAM4
0とRAM41とには双方のデータDI(W1),DI
(W2)が並列に書き込まれる。
【0083】信号φ3のハイレベルに同期するライトア
クセスにおいて、RAM40,41の夫々のポートPO
RT1には、書き込みアドレスAD(W3)と書き込み
データDI(W3)がラッチ回路432WL,432D
Lから、論理積ゲート466,467、論理和ゲート4
54,458,464,470を介して供給され、RA
M40,41の夫々のポートPORT2には、書き込み
アドレスAD(W4)と書き込みデータDI(W4)が
ラッチ回路433WL,433DLから、論理積ゲート
468,469、論理和ゲート455,459,46
5,471を介して供給され、これによって、RAM4
0とRAM41とには双方のデータDI(W3),DI
(W4)が並列に書き込まれる。
【0084】図15にはマルチポートメモリ4の動作タ
イミングが示されている。図16にはφ1〜φ3に同期
する各メモリサイクルにおけるRAM40,41の各ポ
ートの入出力状態が示される。上述の説明から明らかな
ように、クロック信号φ1に同期する最初のメモリサイ
クルは、夫々異なるリードアドレスAD(R1)〜AD
(R4)によるRAM40,41の4つのポートに対す
る並列的なリードサイクルである。これによってRAM
40,41から別々のデータDO(R1)〜DO(R
4)が並列的に読み出される。クロック信号φ2に同期
する次のメモリサイクルは、夫々のRAM40,41が
持つ2ポートPORT1,PORT2に対するアドレス
AD(W1)、AD(W2)によるデータDI(W
1),DI(W2)の並列ライトサイクルとされる。こ
れによってRAM40及びRAM41の同一ライトアド
レスAD(W1)、AD(W2)には同一データDI
(W1),DI(W2)が書き込まれる。クロック信号
φ3に同期する次のメモリサイクルは、夫々のRAM4
0,41が持つ2ポートPORT1,PORT2に対す
るアドレスAD(W3)、AD(W4)によるデータD
I(W3),DI(W4)の並列ライトサイクルとされ
る。これによってRAM40及びRAM41の同一ライ
トアドレスAD(W3)、AD(W4)には同一データ
DI(W3),DI(W4)が書き込まれる。
【0085】上記マルチポートメモリ4によれば以下の
作用効果を得る。マルチポートメモリ4は、2個のデュ
アルポートRAM40,41を用いて見掛上8ポートの
マルチポートRAMを実現でき、4個の2ポートRAM
を並列動作させる構成を採用する必要はないから、並列
動作させるべきRAMの数を少なくすることができ、従
来に比べて低消費電力に寄与することができる。しか
も、RAMを複数個用いているので、リードアクセスに
関しては個々のRAMを実質的に並列アクセスすること
ができ、外部からの見掛上の並列リードアクセスの遅れ
を改善できる。また、前記RAM40,41は、リード
動作をライト動作に優先させるので、リード動作とライ
ト動作が連続される見掛け上のマルチポートアクセス時
間を短縮することができる。上記マルチポートメモリは
1個の半導体チップに形成されているが、RAM40,
41に汎用RAMチップを用い、ポート拡張部42をT
TL回路等で構成することも可能である。このような場
合、ポート拡張部42の入力回路43には入力バッファ
を設けなくてもよい。
【0086】《データプロセッサ》図17にはデータプ
ロセッサの一例が示される。同図に示されるデータプロ
セッサ5は、特に制限されないが、半導体チップに、C
PU50と共にポート拡張回路52、ROM51、その
他の入出力回路(I/O)53、及びクロックパルスジ
ェネレータ(CPG)56等を備えて構成される。54
で示されるものは、アドレス、データ及び制御信号等の
内部バスである。55で示されるものは、アドレス、デ
ータ及び制御信号等の外部バスである。
【0087】ポート拡張回路52は、前記ポート拡張回
路15、25,35,45と同様の回路構成を有する。
即ち、ポート拡張回路52は、バス54を介してCPU
50に接続され、且つ外部に設けられる複数個のRAM
チップ60〜62のアクセスポートに接続され、前記複
数個のRAMチップ60〜62を見掛上単一のマルチポ
ートメモリとしてアクセス可能にするものである。ポー
ト拡張回路52は、前記複数個のRAMチップ60〜6
2をメモリサイクル毎に並列動作させるためのアクセス
制御情報を複数メモリサイクル分まとめて入力可能とす
る入力回路521と、データプロセッサ5の同期クロッ
ク信号CKの1サイクルの期間に前記メモリサイクルを
直列的に複数回規定可能な前記制御クロック信号φ1、
φ2等を生成するタイミング発生回路(TG)520
と、前記入力回路521のアクセス制御情報を前記制御
クロック信号φ、φ2などに同期する直列的なメモリサ
イクル毎に分けて順次複数個のRAMチップ60〜62
に並列的に供給可能な論理回路522とを有して成る。
前記同期クロック信号CKは、PLLなどを用いて構成
されたCPG56から出力される。
【0088】データプロセッサ5は、図示を省略する実
装ボードのような回路基板に搭載され、同じく当該回路
基板に搭載された複数個のRAMチップ60〜62が前
記ポート拡張回路52に接続され、それらRAMチップ
60〜62はデータプロセッサ5によってアクセス制御
される。外部インタフェース回路として前記ポート拡張
回路52を備えたデータプロセッサ5を用いれば、DR
AMやSDRAMなどのシングルポート又はデュアルポ
ートの汎用RAMチップを用いて、見掛け上必要な数の
リードポートを備えたマルチポートメモリを容易に実現
できる。そのようにして実現されるマルチポートメモリ
は機能上、上記マルチポートメモリ1,2,3,4と同
一機能を発揮する。更に、多ポートメモリを用いるデー
タ処理システムの電力消費量を低減することができる。
【0089】前記RAMチップ60〜62を半導体チッ
プに搭載してデータプロセッサを構成することも可能で
ある。このとき、前記RAMチップ60〜62は、それ
と実質的に同一のマスクパターンを用いて、換言すれ
ば、同一のレイアウトパターン設計データライブラリを
用いて、共通の半導体チップに形成される。
【0090】図17の構成に対してRAMチップを半導
体チップ上に搭載した回路はデータプロセッサに限定さ
れず、データバッファとして多ポートRAMを備えた通
信制御用若しくはプロトコル制御用のコントローラなど
の半導体集積回路に適用することも可能である。
【0091】《データ処理システム》図18にはポート
拡張回路を用いて多ポートメモリを構成したデータ処理
システムの一例が示される。同図に示されるデータ処理
システムは、特に制限されないが、マイクロプロセッサ
62、グラフィックコントローラ60、ポート拡張回路
61、複数個のRAMチップ63、及び表示装置64を
備えて構成される。65で示されるものは、アドレス、
データ及び制御信号等のバスである。
【0092】前記RAMチップ63には汎用シングルポ
ート又はデュアルポートのRAMチップを用いることが
でき、それらはポート拡張回路61によって多ポートメ
モリとして機能できるようにされ、フレームバッファメ
モリ66として利用される。
【0093】グラフィックコントローラ60は描画プロ
セッサ600、表示プロセッサ602、及び制御部60
1を有し、MPU62からのコマンド及び表示データな
どを制御部601が受け取る。制御部601は、受け取
ったコマンドの解読結果に従って、描画プロセッサ60
0を制御して、RAMチップ63に描画アドレスと描画
データを出力させる。また、制御部601は、受け取っ
たコマンドの解読結果に従って、表示プロセッサ602
を制御して、RAMチップ63に描画された表示データ
を表示装置64に出力させる。表示装置はRAMチップ
63から供給される表示フレームの表示データに従って
ラスタスキャン方式でディスプレイを表示駆動する。
【0094】ポート拡張回路61は、前述のポート拡張
回路15、25,35,45と同様の回路構成を有す
る。即ち、ポート拡張回路61は、グラフィックコント
ローラ60に接続され、且つ複数個のRAMチップ63
のアクセスポートに接続され、前記複数個のRAMチッ
プ63を見掛上単一のマルチポートメモリとしてアクセ
ス可能にするものである。ポート拡張回路61は、前記
複数個のRAMチップ63をメモリサイクル毎に並列動
作させるためのアクセス制御情報を複数メモリサイクル
分まとめて入力可能とする入力回路と、グラフィックコ
ントローラ60の同期クロック信号CKの1サイクルの
期間に前記メモリサイクルを直列的に複数回規定可能な
前記制御クロック信号φ1、φ2等を生成するタイミン
グ発生回路と、前記入力回路のアクセス制御情報を前記
制御クロック信号φ、φ2などに同期する直列的なメモ
リサイクル毎に分けて順次複数個のRAMチップ63に
並列的に供給可能な論理回路とを有して成る。このポー
ト拡張回路61は、半導体集積回路化されたもの、或い
はTTL回路などで構成されたものを利用することがで
きる。尚、フレームバッファに対する描画のためのライ
トアクセスと表示ためのリードアクセスが専ら非同期で
行なわれる場合は、ポート拡張回路61には図10で説
明しポート拡張回路32を採用することが望ましい。ポ
ート拡張回路32はポートのリード・ライトを任意に指
定できるからである。
【0095】図18に示されるデータ処理システムにお
いて、ポート拡張回路61を用いれば、DRAMやSD
RAMなどのシングルポート又はデュアルポートの汎用
RAMチップを用いて、見掛け上必要な数のリードポー
トを備えたマルチポートメモリを容易に実現できる。そ
のようにして実現されるマルチポートメモリは機能上、
上記マルチポートメモリ1,2,3,4と同一機能を発
揮する。したがって、ディスプレイサイズに応じたフレ
ームバッファをDRAMやSDRAMなどのシングルポ
ート又はデュアルポートの汎用RAMチップを用いて容
易に実現できる。更に、多ポートメモリを用いるデータ
処理システムの電力消費量を低減することができる。
【0096】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは言うまでもない。
【0097】例えば、バスマスタモジュールはCPU,
マイクロプロセッサ、グラフィックコントローラに限定
されず、プロトコルコントローラ、ダイレクトメモリア
クセスコントローラなどであってもよい。また、前述の
RAMチップ及びRAMモジュールは、シングルポート
RAMであっても、データ入力端子とデータ出力端子を
別々の外部端子としているが、並列アクセスされる端子
でなければ、共通のデータ入出力端子として構成しても
よい。
【0098】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である多ポー
トメモリ、データプロセッサ、表示システムなどに適用
した場合について説明したが、それらは、パーソナルコ
ンピュータやワークステーションなどのコンピュータシ
ステム等に広く適用することができる。
【0099】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0100】すなわち、個々のRAMを直列的に動作さ
せて見掛上のマルチポート数を増やすから、並列動作さ
せるべきRAMの数を減らすことができ、従来に比べて
低消費電力に寄与することができる。しかも、RAMを
複数個用いているので、個々のRAMがシングルポート
の場合でも、リードアクセスに関しては個々のRAMを
実質的に並列アクセスすることができ、外部からの見掛
上の並列リードアクセスの遅れを改善できる。
【0101】外部インタフェース回路として前記ポート
拡張回路を備えたデータプロセッサを用いれば、DRA
MやSDRAMなどのシングルポート又はデュアルポー
トの汎用RAMチップを用いて、見掛け上必要な数のリ
ードポートを備えたマルチポートメモリを容易に実現で
きる。
【0102】ポート拡張回路を用いてデータ処理システ
ムを構成すれば、多ポートメモリを用いるデータ処理シ
ステムのコスト並びに電力消費量を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチポートメモリの第1の例として2個のシ
ングルポートRAMを用いて見掛け上4ポートRAMと
して機能されるマルチポートメモリを示すブロック図で
ある。
【図2】図1のマルチポートメモリの動作タイミングの
一例を示すタイミング図である。
【図3】マルチポートメモリに用いるRAMの一例を示
すブロック図である。
【図4】2個の2ポートRAMによって構成した比較例
に係るマルチポートRAMのブロック図である。
【図5】シングルポートRAMに並列・直列変換回路を
用いて擬似的に構成した比較例に係るマルチポートRA
Mのブロック図である。
【図6】図5のマルチポートRAMの動作タイミングの
一例を示すタイミング図である。
【図7】マルチポートメモリの第2の例として2個の2
ポートRAMを用いて見掛け上4ポートRAMとして機
能されるマルチポートメモリを示すブロック図である。
【図8】図7のマルチポートメモリの動作タイミングを
示すタイミング図である。
【図9】タイミング発生回路の一例を示す論理回路図で
ある。
【図10】マルチポートメモリの第3の例として2個の
2ポートRAMを用いて見掛け上4ポートRAMとして
機能されるマルチポートメモリを示すブロック図であ
る。
【図11】図10のマルチポートメモリの動作タイミン
グを示すタイミング図である。
【図12】RAMのメモリセル及びカラム系回路の一例
を示す回路図である。
【図13】図12の回路におけるリードアクセスとライ
トアクセスの動作タイミングの一例を示すタイミング図
である。
【図14】マルチポートメモリの第4の例として2個の
2ポートRAMを用いて見掛け上8ポートRAMとして
機能されるマルチポートメモリを示すブロック図であ
る。
【図15】図14のマルチポートメモリの動作タイミン
グを示すタイミング図である。
【図16】図15のマルチポートメモリのφ1〜φ3に
同期する各メモリサイクルにおけるRAMの各ポートの
入出力状態を示す動作説明図である。
【図17】データプロセッサの一例を示すブロック図で
ある。
【図18】ポート拡張回路を用いた多ポートメモリをフ
レームバッファメモリとして利用するデータ処理システ
ムの一例を示すブロック図である。
【符号の説明】 1 マルチポートメモリ 10,11 RAM ck クロック入力端子 AIP アドレス入力端子群 DIP データ入力端子群 DOP データ出力端子群 R/W リード・ライト信号入力端子 12 ポート拡張回路 13 入力回路 130,131 リードアドレス入力回路 132,133 ライトアドレス入力回路 134,135 ライトデータ入力回路 136〜139 ラッチ回路 14 タイミング発生回路 φ1、φ2、φ3 内部クロック信号 15 論理回路 φ123 イネーブルクロック信号 2 マルチポートメモリ 20,21 RAM ck クロック入力端子 AIPw ライトアドレス入力端子群 AIPr リードアドレス入力端子群 DIP データ入力端子群 WE ライトイネーブル端子 RE リードイネーブル端子 22 ポート拡張回路 23 入力回路 24 タイミング発生回路 25 論理回路 3 マルチポートメモリ 30,31 RAM 32 ポート拡張回路 33 入力回路 34 タイミング発生回路 35 論理回路 4 マルチポートメモリ 40,41 RAM 42 ポート拡張回路 43 入力回路 44 タイミング発生回路 45 論理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 陽一 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 柳沢 勇治 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 飯岡 義雄 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 北川 嘉 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 内田 万亀夫 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 5B015 AA01 AA07 BA01 BA29 BA62 BA64 BA65 FA01 GA00 5B060 KA03 KA04

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のRAMと、前記複数個のRAM
    のアクセスポートに接続されたポート拡張部とを有する
    マルチポートメモリであって、 前記ポート拡張部は、前記複数個のRAMをメモリサイ
    クル毎に並列動作させるためのアクセス制御情報を複数
    メモリサイクル分まとめて入力可能とする入力回路と、
    外部から供給されるクロック信号の1サイクルの期間に
    前記メモリサイクルを直列的に複数回規定可能な内部ク
    ロック信号を生成するタイミング発生回路と、前記入力
    回路のアクセス制御情報を前記内部クロック信号に同期
    する直列的なメモリサイクル毎に分けて順次複数個のR
    AMに並列的に供給可能な論理回路と、を有して成るも
    のであるマルチポートメモリ。
  2. 【請求項2】 前記夫々のRAMは、データ入出力端子
    と選択端子とを1組有するメモリセルを内蔵したシング
    ルポートRAMであり、 前記入力回路は、前記シングルポートRAMの数に夫々
    等しい数のリードアドレス入力回路、ライトアドレス入
    力回路及びライトデータ入力回路を有し、 前記ライトアドレス入力回路はライトアドレスのラッチ
    回路を有し、 前記ライトデータ入力回路はライトデータのラッチ回路
    を有し、 前記論理回路は、外部から供給されるクロック信号の1
    サイクル毎に、一つの内部クロック信号に同期して、個
    々のリードアドレス入力回路のアドレス信号を対応する
    シングルポートRAMに並列に供給してリード動作を可
    能にし、他の内部クロック信号に順次同期して、ライト
    アドレス及びライトデータ入力回路毎のラッチ回路にラ
    ッチされたライトアドレス及びライトデータをシングル
    ポートRAMに並列に供給して複数回直列的にライト動
    作を可能にするものである、請求項1記載のマルチポー
    トメモリ。
  3. 【請求項3】 前記夫々のRAMは、データ入出力端子
    と選択端子とを2組有するメモリセルを内蔵し外部より
    並列アクセス可能な2ポートを持つ2ポートRAMであ
    り、 前記入力回路は、前記2ポートRAMの数に夫々等しい
    数のリードアドレス入力回路、ライトアドレス入力回路
    及びライトデータ入力回路を有し、 前記ライトアドレス入力回路はライトアドレスのラッチ
    回路を有し、 前記ライトデータ入力回路はライトデータのラッチ回路
    を有し、 前記論理回路は、外部から供給されるクロック信号の1
    サイクル毎に、一つの内部クロック信号に同期して、個
    々のリードアドレス入力回路のアドレス信号を対応する
    2ポートRAMの一方のポートに並列に供給してリード
    動作を可能にすると共に一つのライトアドレス及びライ
    トデータ入力回路のラッチ回路にラッチされたライトア
    ドレス及びライトデータを前記全ての2ポートRAMの
    他方のポートに並列に供給してライト動作を可能にし、
    他の内部クロック信号に同期して、他のライトアドレス
    及びライトデータ入力回路のラッチ回路にラッチされた
    ライトアドレス及びライトデータを全ての2ポートRA
    Mに並列に供給してライト動作を可能にするものであ
    る、請求項1記載のマルチポートメモリ。
  4. 【請求項4】 前記夫々のRAMは、データ入出力端子
    と選択端子とを2組有するメモリセルを内蔵し外部より
    並列的にアクセス可能な2ポートを持つn個の2ポート
    RAMであり、 前記入力回路は、前記2ポートRAMの夫々のポートに
    対応してアドレス入力回路、ライトデータ入力回路及び
    リード・ライト信号入力回路を有し、 前記アドレス入力回路はアドレスのラッチ回路を有し、 前記ライトデータ入力回路はライトデータのラッチ回路
    を有し、 前記リード・ライト信号入力回路はリード・ライト信号
    のラッチ回路を有し、 前記タイミング発生部は、前記内部クロック信号として
    相互にノンオーバーラップの第1乃至第n内部クロック
    信号を生成し、 前記論理回路は、外部から供給されるクロック信号の1
    サイクル毎に、第1内部クロック信号に同期して、リー
    ド動作が指示されたアドレス入力回路のアドレス信号を
    対応する2ポートRAMのポートに並列に供給してリー
    ド動作を可能にし、第1乃至第n内部クロック信号に順
    次同期して、ライト動作が指示されたアドレス及びライ
    トデータ入力回路のラッチ回路にラッチされたライトア
    ドレス及びライトデータを全ての2ポートRAMに供給
    してライト動作を可能にするものである、請求項1記載
    のマルチポートメモリ。
  5. 【請求項5】 前記夫々のRAMは、データ入出力端子
    と選択端子とを2組有するメモリセルを内蔵し外部より
    並列的にアクセス可能な2ポートを持つn個の2ポート
    RAMであり、 前記入力回路は、夫々2n個のリードアドレス入力回
    路、ライトアドレス入力回路及びライトデータ入力回路
    を有し、 前記ライトアドレス入力回路はライトアドレスのラッチ
    回路を有し、 前記ライトデータ入力回路はライトデータのラッチ回路
    を有し、 前記タイミング発生部は、前記内部クロック信号として
    相互にノンオーバーラップの第1乃至第n+1番目の内
    部クロック信号を生成し、 前記論理回路は、外部から供給されるクロック信号の1
    サイクル毎に、第1内部クロック信号に同期して、リー
    ドアドレス入力回路のアドレス信号を2ポートRAMに
    並列に供給して全てのRAMで別々のデータの並列リー
    ド動作を可能にし、第2乃至第n+1番目の内部クロッ
    ク信号に順次同期して、ライトアドレス及びライトデー
    タ入力回路のラッチ回路にラッチされたライトアドレス
    及びライトデータを順番に全ての2ポートRAMに供給
    して全てのRAMに同一データの順次ライト動作を可能
    にするものである、請求項1記載のマルチポートメモ
    リ。
  6. 【請求項6】 前記RAMはクロック信号に同期してメ
    モリサイクルが規定され、前記タイミング発生回路は前
    記内部クロック信号を相互にノンオーバラップのクロッ
    ク信号とし、それらノンオーバラップの内部クロック信
    号の論理和信号を前記夫々のRAMにイネーブルクロッ
    ク信号として与えるものである請求項1乃至5の何れか1
    項に記載のマルチポートメモリ。
  7. 【請求項7】 外部クロック信号で規定されるサイクル
    期間において、論理回路は、RAMに対するリード動作
    をライト動作に優先させるものである請求項1乃至6の
    何れか1項に記載のマルチポートメモリ。
  8. 【請求項8】 1個の半導体チップに形成さて成るもの
    である請求項1乃至7の何れか1項に記載のマルチポー
    トメモリ。
  9. 【請求項9】 CPUとポート拡張回路とが半導体チッ
    プに形成されて成るデータプロセッサであって、 前記ポート拡張回路は、内部バスを介してCPUに接続
    され、且つ前記半導体チップの外部に設けられる複数個
    のRAMのアクセスポートに接続され、前記複数個のR
    AMを見掛上単一のマルチポートメモリとしてアクセス
    可能にするものであり、前記複数個のRAMをメモリサ
    イクル毎に並列動作させるためのアクセス制御情報を複
    数メモリサイクル分まとめて入力可能とする入力回路
    と、データプロセッサの同期クロック信号の1サイクル
    の期間に前記メモリサイクルを直列的に複数回規定可能
    な制御クロック信号を生成するタイミング発生回路と、
    前記入力回路のアクセス制御情報を前記制御クロック信
    号に同期する直列的なメモリサイクル毎に分けて順次複
    数個のRAMに並列的に供給可能な論理回路と、を有し
    て成るものであるデータプロセッサ。
  10. 【請求項10】 アクセス制御回路、ポート拡張回路、
    及び複数個のRAMを有するデータ処理システムであっ
    て、 前記ポート拡張回路は、前記アクセス制御回路に接続さ
    れ、且つ前記複数個のRAMのアクセスポートに接続さ
    れ、前記複数個のRAMを見掛上単一のマルチポートメ
    モリとしてアクセス可能にするものであり、前記複数個
    のRAMをメモリサイクル毎に並列動作させるためのア
    クセス制御情報を複数メモリサイクル分まとめて入力可
    能とする入力回路と、外部から供給されるクロック信号
    の1サイクルの期間に前記メモリサイクルを直列的に複
    数回規定可能な制御クロック信号を生成するタイミング
    発生回路と、前記入力回路のアクセス制御情報を前記制
    御クロック信号に同期する直列的なメモリサイクル毎に
    分けて順次複数個のRAMに並列的に供給可能な論理回
    路と、を有して成るものであるデータ処理システム。
  11. 【請求項11】 前記夫々のRAMは、データ入出力端
    子と選択端子とを1組有するメモリセルを内蔵したシン
    グルポートRAMであり、 前記入力回路は、前記シングルポートRAMの数に夫々
    等しい数のリードアドレス入力回路、ライトアドレス入
    力回路及びライトデータ入力回路を有し、 前記ライトアドレス入力回路はライトアドレスのラッチ
    回路を有し、 前記ライトデータ入力回路はライトデータのラッチ回路
    を有し、 前記論理回路は、外部から供給されるクロック信号の1
    サイクル毎に、一つの内部クロック信号に同期して、個
    々のリードアドレス入力回路のアドレス信号を対応する
    シングルポートRAMに並列に供給してリード動作を可
    能にし、他の内部クロック信号に順次同期して、ライト
    アドレス及びライトデータ入力回路毎のラッチ回路にラ
    ッチされたライトアドレス及びライトデータをシングル
    ポートRAMに並列に供給して複数回直列的にライト動
    作を可能にするものである、請求項10記載のデータ処
    理システム。
  12. 【請求項12】 前記夫々のRAMは、データ入出力端
    子と選択端子とを2組有するメモリセルを内蔵し外部よ
    り並列アクセス可能な2ポートを持つ2ポートRAMで
    あり、 前記入力回路は、前記2ポートRAMの数に夫々等しい
    数のリードアドレス入力回路、ライトアドレス入力回
    路、ライトデータ入力回路を有し、 前記ライトアドレス入力回路はライトアドレスのラッチ
    回路を有し、 前記ライトデータ入力回路はライトデータのラッチ回路
    を有し、 前記論理回路は、外部から供給されるクロック信号の1
    サイクル毎に、一つの内部クロック信号に同期して、個
    々のリードアドレス入力回路のアドレス信号を対応する
    2ポートRAMの一方のポートに並列に供給してリード
    動作を可能にすると共に一つのライトアドレス及びライ
    トデータ入力回路のラッチ回路にラッチされたライトア
    ドレス及びライトデータを前記全ての2ポートRAMの
    他方のポートに並列に供給してライト動作を可能にし、
    他の内部クロック信号に同期して、他のライトアドレス
    及びライトデータ入力回路のラッチ回路にラッチされた
    ライトアドレス及びライトデータを全ての2ポートRA
    Mに並列に供給してライト動作を可能にするものであ
    る、請求項10記載のデータ処理システム。
  13. 【請求項13】 前記夫々のRAMは、データ入出力端
    子と選択端子とを2組有するメモリセルを内蔵し外部よ
    り並列的にアクセス可能な2ポートを持つn個の2ポー
    トRAMであり、 前記入力回路は、前記2ポートRAMの夫々のポートに
    対応してアドレス入力回路、ライトデータ入力回路及び
    リード・ライト信号入力回路を有し、 前記アドレス入力回路はアドレスのラッチ回路を有し、 前記ライトデータ入力回路はライトデータのラッチ回路
    を有し、 前記リード・ライト信号入力回路はリード・ライト信号
    のラッチ回路を有し、 前記タイミング発生部は、前記内部クロック信号として
    相互にノンオーバーラップの第1乃至第n内部クロック
    信号を生成し、 前記論理回路は、外部から供給されるクロック信号の1
    サイクル毎に、第1内部クロック信号に同期して、リー
    ド動作が指示されたアドレス入力回路のアドレス信号を
    対応する2ポートRAMのポートに並列に供給してリー
    ド動作を可能にし、第1乃至第n内部クロック信号に順
    次同期して、ライト動作が指示されたアドレス及びライ
    トデータ入力回路のラッチ回路にラッチされたライトア
    ドレス及びライトデータを全ての2ポートRAMに供給
    してライト動作を可能にするものである、請求項10記
    載のデータ処理システム。
  14. 【請求項14】 前記夫々のRAMは、データ入出力端
    子と選択端子とを2組有するメモリセルを内蔵し外部よ
    り並列的にアクセス可能な2ポートを持つn個の2ポー
    トRAMであり、 前記入力回路は、夫々2n個のリードアドレス入力回
    路、ライトアドレス入力回路及びライトデータ入力回路
    を有し、 前記ライトアドレス入力回路はライトアドレスのラッチ
    回路を有し、 前記ライトデータ入力回路はライトデータのラッチ回路
    を有し、 前記タイミング発生部は、前記内部クロック信号として
    相互にノンオーバーラップの第1乃至第n+1番目の内
    部クロック信号を生成し、 前記論理回路は、外部から供給されるクロック信号の1
    サイクル毎に、第1内部クロック信号に同期して、リー
    ドアドレス入力回路のアドレス信号を2ポートRAMに
    並列に供給して全てのRAMで別々のデータの並列リー
    ド動作を可能にし、第2乃至第n+1番目の内部クロッ
    ク信号に順次同期して、ライトアドレス及びライトデー
    タ入力回路のラッチ回路にラッチされたライトアドレス
    及びライトデータを順番に全ての2ポートRAMに供給
    して全てのRAMに同一データの順次ライト動作を可能
    にするものである、請求項10記載のデータ処理システ
    ム。
  15. 【請求項15】 第1クロック信号に同期動作されるバ
    スマスタモジュールと、前記第1クロック信号よりも周
    波数の高い複数相の第2クロック信号に同期動作される
    複数のRAMモジュールと、前記バスマスタモジュール
    と複数個のRAMモジュールに接続され前記バスマスタ
    モジュールが前記複数個のRAMモジュールを見掛上単
    一のマルチポートメモリとしてアクセス可能にするポー
    ト拡張モジュールとを有する半導体集積回路であって、 前記バスマスタモジュールは、前記複数個のRAMモジ
    ュールを並列的に複数メモリサイクル分動作させるため
    のアクセス制御情報を出力可能にされ、 ポート拡張モジュールは、前記複数個のRAMモジュー
    ルをメモリサイクル毎に並列動作させるためのアクセス
    制御情報を前記バスマスタモジュールから複数メモリサ
    イクル分まとめて入力可能とする入力回路と、第1クロ
    ック信号の1サイクルの期間に前記メモリサイクルを直
    列的に複数回規定可能な第2クロック信号を生成するタ
    イミング発生回路と、前記入力回路のアクセス制御情報
    を前記第2クロック信号に同期する直列的なメモリサイ
    クル毎に分けて順次複数個のRAMモジュールに並列的
    に供給可能な論理回路と、を有して成るものである半導
    体集積回路。
  16. 【請求項16】 前記RAMモジュールは第2クロック
    信号に同期してメモリサイクルが規定され、前記タイミ
    ング発生回路は前記第2クロック信号を相互にノンオー
    バラップのクロック信号とし、それらノンオーバラップ
    の第2クロック信号の論理和信号を前記夫々のRAMモ
    ジュールにイネーブルクロック信号として与えるもので
    ある請求項15に記載の半導体集積回路。
  17. 【請求項17】 外部クロック信号で規定されるサイク
    ル期間において、論理回路は、RAMモジュールに対す
    るリード動作をライト動作に優先させるものである請求
    項15又は16に記載の半導体集積回路。
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