JP2000056378A - 多機能ファインダー付き防水カメラハウジング - Google Patents

多機能ファインダー付き防水カメラハウジング

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JP2000056378A
JP2000056378A JP10223270A JP22327098A JP2000056378A JP 2000056378 A JP2000056378 A JP 2000056378A JP 10223270 A JP10223270 A JP 10223270A JP 22327098 A JP22327098 A JP 22327098A JP 2000056378 A JP2000056378 A JP 2000056378A
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camera housing
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light emitting
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Akihide Inoue
彰英 井上
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TAKEMATSU Y
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INON KK
TAKEMATSU Y
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中撮影用の防水カメラハウジング、特に、
多機能ファインダー付き防水カメラハウジングを提供す
る。 【解決手段】 防水ハウジングのファインダーから覗き
込まれる内蔵カメラのファインダーのすぐ上に、ハウジ
ング付属のLED発光ダイオードや、電子ブザー信号発
振体等の信号系を装着し、水中撮影者が、防水カメラハ
ウジングのファインダーを覗き続けたまま、防水カメラ
ハウジングからのLED発光信号を視認したり、電子ブ
ザー発振体の発振音信号を聞いて、外部ストロボチャー
ジOK、TTL撮影OK、水漏れチェックOK等の確認
をすることができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、水中撮影
用の防水カメラハウジング、特に、多機能ファインダー
付き防水カメラハウジングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の一眼レフカメラは、ファインダー
内に、露出や、焦点合わせや、撮影モード等の撮影関連
情報を合わせて表示して、撮影者が状況を把握しやすい
ように設計されている。しかし、従来の防水カメラハウ
ジングを使用した水中撮影では、ダイバーの撮影者は、
ファインダー内表示情報だけでは、撮影状況が、殆ど把
握できない。
【0003】即ち、水中撮影では、光量が圧倒的に不足
するため、大型の水中撮影専用外部ストロボライトを装
着することが必須である。また、TTLオート撮影モー
ド、即ち、TTLによる適正露出撮影の設定にしておい
ても、焦点合わせのための絞り込みや光量不足などのた
め、適正露光状態で撮影されていない場合も多い。
【0004】さらに、防水カメラハウジングのシール
部、操作部、ストロボ接続部などの箇所からの水漏れを
常に警戒していなくてはならない。ダイバーの水中撮影
者は、ダイビング自体の安全確認をしつつ、魚群等の被
写体に注意を払い、そして、防水カメラハウジングのフ
ァインダーから覗く内蔵カメラのファインダー表示情報
を通じて撮影状況の一部を把握しつつ、接続アーム等を
介してカメラ本体から離れた位置にある外部ストロボの
チャージOKランプ等の表示部や、防水カメラハウジン
グの内蔵カメラチェック用透明窓部等も常に眼を配っ
て、ストロボチャージOK、TTL撮影OK、水漏れチ
ェックOK等の確認をする必要がある。
【0005】従って、ダイバーの水中撮影者は、撮影自
体に意識を集中できず、意図しているようなショットが
なかなか撮れないのが実情である。なお、最新の高級な
一眼レフカメラでは、そのファインダーの内部表示情報
が充実していて、ストロボチャージOK、TTL撮影O
K等までも表示する機種があるが、それらの内部ファイ
ンダー表示は、レイアウトが緻密で、細かく、暗いた
め、地上撮影では有効であっても、水中でダイバー撮影
者が水中マスク越しに防水カメラハウジングのファイン
ダー部を通して、距離をおいて覗く場合には、見づらく
て役に立たないのが実情である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
防水カメラハウジングは、内蔵カメラを防水ケースで覆
うことが機能の殆どであり、かろうじて、内蔵カメラの
操作スイッチ類のうちで重要なものを外部操作できるよ
うに、防水機構付き外部操作ノブなどを付設した構成の
ものであるから、それ自体としては高機能で操作性の良
いカメラを内蔵しても、水中カメラ撮影システムとして
全体評価すると、きわめて低機能で、操作性の悪いもの
になっている。
【0007】しかも、水中撮影では、プランクトンなど
の水中浮遊物の影響もあってカメラのオートフォーカス
機構が十分に機能しないので、レンズ系を手動でフォー
カス合わせしなくてはならない場合も多い。また。水流
変化などのため、撮影者のダイバーと、被写体の魚との
位置関係も常に変化するので、レンズ系の手動ズーム調
整も頻繁に行う必要がある。
【0008】水中撮影は、地上での撮影操作に比して、
多大の労力と手間と努力が要求され、熟練ダイバー撮影
者が、熟知したカメラを防水カメラハウジングに収納し
て水中撮影しても、意図した写真は数十枚のうちに一枚
撮れるかどうか、と言うほどに難しいものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この出願の発明
は、以上のとおりの従来の課題を解決するものとして、
まず第1には、内蔵カメラのファインダー近傍に組み付
けられる、防水カメラハウジング付属の組み付け部材
に、LED発光ダイオードを保持するプレートが付設さ
れており、内蔵カメラ組み込み後の防水カメラハウジン
グのファインダー部を通じて、内蔵カメラのファインダ
ーと共にプレート上のLED発光ダイオードも、外部か
ら覗けるように構成されており、ストロボチャージO
K、TTL撮影OK、水漏れチェックOK等のLED発
光ダイオードの発光信号を防水カメラハウジングのファ
インダー部を通じて視認できるように構成された防水カ
メラハウジング(請求項1)を提供する。
【0010】また、第2には、内蔵カメラのファインダ
ー近傍に組み付けられる、防水カメラハウジング付属の
組み付け部材に、電子ブザー発振体を保持するプレート
が付設されており、内蔵カメラ組み込み後の防水カメラ
ハウジングのファインダー部を通じて外部から、内蔵カ
メラのファインダーを覗けると共に、電子ブザー発振体
のストロボチャージOK、TTL撮影OK、水漏れチェ
ックOK等の発振音信号も聴覚で確認できるように構成
された防水カメラハウジング(請求項2)を提供する。
【0011】第3には、内蔵カメラのファインダー近傍
に組み付けられる、防水カメラハウジング付属の組み付
け部材に、LED発光ダイオードと電子ブザー発振体と
を保持するプレートが付設されており、内蔵カメラ組み
込み後の防水カメラハウジングのファインダー部を通じ
て外部から、内蔵カメラのファインダーと共にプレート
上のLED発光ダイオードも覗けるように構成されてお
り、ストロボチャージOK、TTL撮影OK、水漏れチ
ェックOK等のLED発光ダイオードの発光信号を防水
カメラハウジングのファインダー部を通じて視覚で確認
できるとともに、電子ブザー発振体の発振音信号も聴覚
で確認できるように構成された防水カメラハウジング
(請求項3)を提供する。
【0012】第4には、収容する内蔵カメラが、35m
m判などの銀塩フィルム対応一眼レフカメラ、磁気記録
部を併せもつ新型銀塩フィルム対応カメラ等であり、フ
ァインダー近傍上部にホットシュー受け座を備えている
場合には、防水カメラハウジング付属の組み付け部材
が、ホットシュー組み付け部材として形成されている、
前記いずれかの防水カメラハウジング(請求項4)を、
第5には、収容する内蔵カメラが、CCDイメージキャ
プチャー部をもつディジタルカメラ、ビデオカメラなど
であり、ファインダー近傍上部にホットシュー受け座を
備えていない場合には、防水カメラハウジング付属の組
み付け部材が、係止、貼着、吸着、螺着等の固着手段を
もつ組み付け部材として形成されている、前記いずれか
の防水カメラハウジング(請求項5)をも提供する。
【0013】以上のとおりのこの出願の発明の多機能フ
ァインダー付き防水カメラハウジングを使用して水中撮
影システムを組むと、ハウジングのファインダーから覗
き込まれる内蔵カメラのファインダーのすぐ上に、LE
D発光ダイオードや、電子ブザー信号発振体を装着して
いるので、水中撮影者は、防水カメラハウジングのファ
インダーを覗き続けたまま、防水カメラハウジングから
のLED発光信号を視認したり、電子ブザー発振体の発
振音信号を聞いて、外部ストロボチャージOK、TTL
撮影OK、水漏れチェックOK等の確認をすることがで
きる。
【0014】この防水カメラハウジングに内蔵されるL
ED発光ダイオードの光量や、サイズ、色は、水中でダ
イバー撮影者が水中マスク越しに防水カメラハウジング
のファインダー部を通して、距離をおいて覗いても、確
実に認識できるように、十分に明るくなるように配慮さ
れる。したがって、光信号表示部には、反射型液晶表示
パネル等ではなく、自ら発光するLED発光ダイオード
等を使用することが望ましい。
【0015】この防水カメラハウジングを使用すれば、
地上での一眼レフカメラによる撮影と同様に、ファイン
ダーでの情報確認だけで、ほほすべての撮影状況が把握
できるので、操作性や機器保持取扱い性が優れているの
で、初心者も構図設定、ピント合わせ、目標合わせなど
が暗い水面下でも的確にでき、単純な撮影ミスが軽減さ
れ、撮影内容の質的向上もはかれる。
【0016】また、防水カメラハウジング内部に、表示
機能部などを集約しているため、高機能にもかかわら
ず、全体フォルムが小さくコンパクトで軽量なので取り
回しも楽であり、防水構造やメカ部分も簡略化でき、信
頼性の向上、コスト低減もできる。
【0017】
【発明の実施の形態】この出願の発明の多機能ファイン
ダー付き防水カメラハウジングは、防水カメラハウジン
グに設けられたファインダーを覗くだけで、内蔵カメラ
のファインダーを通じて被写体の確認と、露出や、焦点
合わせや、撮影モード等の撮影関連情報が把握できると
同時に、防水カメラハウジング付属のLED発光信号を
視認したり、電子ブザー発振体の発振音信号により、外
部ストロボチャージOK、TTL撮影OK、水漏れチェ
ックOKなどの確認をすることができる。
【0018】水中撮影者は、防水カメラハウジングのフ
ァインダーを覗き続けたまま、撮影状況が把握できるの
で、右手でカメラ部をグリップしつつカメラスイッチを
操作し、左手でレンズ部、即ちポートを支えつつレンズ
操作を行うことにより、一眼レフカメラと同じ操作で撮
影ができ、撮影内容に意識を集中できる。この発明の多
機能ファインダー付き防水カメラハウジングの具体的な
構成を以下図面を参照しつつ説明する。
【0019】
【実施例】まず、図1は、従来の水中カメラハウジング
を使用した水中カメラ撮影システムの構成例である。水
中カメラハウジングに、大型の水中撮影用ストロボライ
トを付加したシステムを ファインダーFのある後ろ側
から見た図である。ストロボSは、水中カメラ、即ち、
一眼レフカメラCを内蔵する水中カメラハウジングHの
底部に付加されたベースプレートBから伸びるアームA
の先に取り付けられ、さらに、電気信号ケーブル(シン
クロコードとも言われる。)EDによって水中カメラ側
とリンクしている。
【0020】ダイバーの撮影者は、水中の撮影現場にた
どりつくと、まず、ストロボSの位置や向きを直して撮
影システムを整えるが、この時に、ストロボSの電源ス
イッチSW1がオンにされる。数秒後には、ストロボの
発光用電源の充電が完了して、ストロボ発光の準備が完
了するので、それを撮影者に報知するべく、暖色系のレ
ディランプRLが点灯する。
【0021】ストロボSの光量スイッチSW2は、撮影
時ライティングの光量を選択するものであり、フル発
光、1/2発光、TTLオート発光のいずれかを選択で
きる。通常は、TTLオート発光を選択使用することが
多いので、首尾よくTTLオート発光により適正露光で
TTLオート撮影が完了した直後には、それを撮影者に
報知するべく、TTLオート撮影完了でグリーン系ラン
プGLが点灯する。
【0022】従来の水中カメラハウジングを使用した水
中カメラ撮影システムでは、ダイバーの撮影者は、撮影
するたびに、毎回その前後に、覗いているファインダー
から眼を離して、撮影システムを保持する姿勢も変え
て、水中撮影用ストロボライトの表示ランプを見て、撮
影システムの動作状況や撮影状況を確認する必要があ
り、煩雑であった。
【0023】ここで、水中撮影システムでのTTLオー
ト撮影の仕組みを図2に整理しておく。ストロボSの光
量スイッチSW2が、TTLオート発光の設定にされ、
電源スイッチSW1がオンにされて、数秒後には、スト
ロボの発光用電源の充電が完了して、ストロボ発光の準
備が完了するので、レディランプRLが点灯するととも
に、ストロボSからカメラCに、電気信号ケーブルED
を通じて、ストロボの発光準備完了のレディ信号(1)
が送り出される。
【0024】内蔵カメラCが一眼レフカメラの場合に
は、ストロボSとカメラCとの電気的接続は、図2に示
されるように、電気信号ケーブルED、防水カメラハウ
ジングHの電気信号処理ユニットHU、防水カメラハウ
ジングH付属のホットシュー組み付け部材HSA、一眼
レフカメラCのホットシュー受け座HSBを介して実現
されている。
【0025】レディ信号(1)は、それらを介して、そ
のままカメラCに伝えられるので、以下の手順で、TT
Lオートのストロボ発光撮影が行われる。カメラのシャ
ッターボタンを押し始めると、シャッターボタン半押し
状態(2)以降、すべての機能が働き、カメラのCPU
は、ストロボからのレディ信号(1)を受信してストロ
ボ発光撮影の準備に入り、シャッター速度をそのカメラ
のストロボ同調速度(1/125秒以下等と設定されて
いるものが多い)よりも遅い速度とするストロボ発光撮
影体制に切り替わる。
【0026】シャッターボタンが全押し状態になると、
カメラ内のシャッター幕が開き、撮影開始となるととも
に、カメラCからストロボSに、電気信号ケーブルED
等を介して、発光開始指示信号(3)が送り出される。
ストロボSは、発光開始指示信号(3)を受信して、た
だちに発光を開始(4)する。発光した光が被写体に当
たり、その反射光(5)がレンズを通してカメラに入
る。(Througf The Lens)(TTLの語源)カメラCは
適正露出を計算し、ストロボSの発光量を調節すべく、
電気信号ケーブルEDを通じてストロボSへ発光停止指
示信号(6)を送り出す。
【0027】ストロボSは、発光停止指示信号(6)を
受信して、ただちに発光を停止し、まもなくカメラCの
シャッター幕も閉じて、TTLオートのストロボ発光撮
影が終了する。このように、防水カメラハウジングH付
属のホットシュー組み付け部材HSAは、カメラCとス
トロボSとの電気的なリンクの中継点となる重要な電気
部材である。
【0028】図3には、この発明の防水カメラハウジン
グH付属の電気信号出力系を備えたホットシュー組み付
け部材HSAと、内蔵カメラCのホットシュー受け座H
SBとの組み付けの様子、ハウジングHへのカメラCの
組込の様子を示す。防水カメラハウジング前半部HFの
内側底面に位置する電気信号処理ユニットHUから信号
ケーブルを介して伸びるホットシュー組み付け部材HS
Aは、内蔵カメラCのホットシュー受け座HSBに填め
込まれて固定され、カメラCとストロボSとの電気的な
リンクにつながる。同時に、付設された電気信号出力系
のLED発光ダイオードと、電子ブザー発振体BZも、
内蔵カメラCのファインダーCFのすぐ上に固定される
ことになる。
【0029】次に、内蔵カメラCが、防水カメラハウジ
ング前半部HFの内側底面のカメラ取付部HCに固定さ
れる。最後に、多機能ファインダーMFを備えた防水カ
メラハウジング後半部HBが被せられて、パッチン錠P
Jで固定される。ハウジングの前半部HFと後半部HB
のと間には、防水ゴムシールリングGが介在して、水の
侵入を防ぐ。
【0030】この発明では、防水カメラハウジングHの
ホットシュー組み付け部材HSAが、内蔵カメラCのフ
ァインダーCFのすぐ上に位置するホットシュー受け座
HSBに組み付けられることに着目した。ここに、LE
D発光ダイオードと、電子ブザー発振体BZを付設すれ
ば、これらの電気信号出力系は、簡単、確実に、カメラ
CとストロボSとの電気的なリンクにつながり、しか
も、内蔵カメラCのファインダーCFのすぐ上に位置す
ることになるので、LED発光ダイオードの発光信号
は、防水カメラハウジングのファインダー部HFを通じ
て視覚で確認できるし、電子ブザー発振体BZの発振音
は、防水カメラハウジングのファインダー部HF近傍を
通じてダイバー撮影者の耳に確実に伝わる。
【0031】また、ホットシュー組み付け部材HSA
に、LED発光ダイオードと、電子ブザー発振体BZを
一体的に組み込む事により、部品点数や、組立工数を減
らすことが出来、また、電気的接続や、諸動作の確実性
も高い。しかも、水や湿気によるダメージも受けにく
い。LED発光ダイオード、電子ブザー発振体BZ等の
防水カメラハウジングとしての電気信号出力系を、防水
カメラハウジングHの内側のダイバー撮影者と最も近接
している部位、即ち、防水カメラハウジングのファイン
ダーHFの内側に配設することにより、複雑な防水ゴム
シール部などが省略でき、機器のコストを抑えられる点
も重要である。
【0032】なお、内蔵カメラがビデオカメラ等のファ
インダー近傍上部にホットシュー受け座を備えていない
タイプの場合には、防水カメラハウジング付属のLED
発光ダイオード、電子ブザー発振体BZ等を備えた組み
付け部材HSBは、係止、貼着、吸着、螺着等の固着手
段をもつ組み付け部材として構成され、吸着ゴム等でフ
ァインダー近傍上部に固着されると共に、別途、電気接
続端子などを通じて、カメラと、防水ハウジング等との
電気的接続が実現される。
【0033】図4には、ホットシュー組み付け部材HS
Aと、それに付設されるプレート上のLED発光ダイオ
ード、電子ブザー発振体BZ、及び、それらが組み付け
られた内蔵カメラCのホットシュー受け座HSB、内蔵
カメラCのファインダーCFの配置の関係を後ろから見
た様子を示す。図5は、内蔵カメラCを組み込んだ後の
防水カメラハウジングHを ハウジングの多機能ファイ
ンダーMFの側から見た様子を示す。ハウジングのファ
インダーHFを覗くと、内蔵カメラCのファインダーC
Fが見えると共に、LED発光ダイオードも見える。電
子ブザー発振体BZは見えないが、その発振音は、ハウ
ジングのファインダーMF近傍を通じて外部に伝わるの
で、ダイバーの撮影者は、確実に聞き取ることが出来
る。
【0034】図6は、内蔵カメラCを組み込んだ後の防
水カメラハウジングHの横断面図である。ハウジングの
多機能ファインダーMFは、この図6に示すように複数
レンズ群LLと回転鏡胴RRの組み込みで、アイポイン
トを伸ばすと共に、視度補正の機能を付加した構成にす
ることもできる。次に、電気信号出力系の信号形態につ
いて述べる。まず、電子ブザー発振体BZの電子発振音
については、例えば、ストロボチャージOKのときは
「ピッ」と瞬間の信号、TTL撮影OKのときは「ピ
ー」と連続した信号、水漏れのときは「ピッピッピッピ
ッ」と繰り返し信号などと使い分けられる。また、LE
D発光ダイオードも、一つであれば、同様の信号出力に
より、複数のメッセージに使い分けられる。もちろん、
複数のLED発光ダイオードを備えていれば、ストロボ
チャージOKのときはオレンジ色信号、TTL撮影OK
のときは緑色信号、水漏れのときは赤色信号などと使い
分けることもできる。
【0035】また、水漏れ等の緊急事態には、電子ブザ
ー発振音と、LED発光ダイオードの発光信号とをシン
クロナイズして信号出力してもよい。一方、電気信号出
力系の用途には、複数の外部ストロボをリンクして水中
撮影システムを組んだ場合など、それら複数のストロボ
のそれぞれのチャージOKを複数のLED発光ダイオー
ドの発光信号で報知する等の使い方がある。
【0036】内蔵カメラのファインダー内表示情報のう
ち、見づらいが重要なものについては、カメラ側や、ス
トロボ側から表示情報を拾い上げて、カメラハウジング
の備えるLED発光ダイオードの発光信号で見やすくし
て報知する等の使い方もある。なお、これら電気信号出
力系の駆動電源としては、外部ストロボからカメラに出
力されるそれぞれの信号をそのまま駆動エネルギーとし
て流用することもできるし、防水カメラハウジングHの
電気信号処理ユニットHUにバッテリーを備えていても
よい。
【0037】この発明の多機能ファインダー付き防水カ
メラハウジングを使用して水中撮影システムを組むと、
ハウジングのファインダーから覗き込まれる内蔵カメラ
のファインダーのすぐ上に、LED発光ダイオードや、
電子ブザー信号発振体を装着しているので、水中撮影者
は、防水カメラハウジングのファインダーを覗き続けた
まま、防水カメラハウジングからのLED発光信号を視
認したり、電子ブザー発振体の発振音信号を聞いて、外
部ストロボチャージOK、TTL撮影OK、水漏れチェ
ックOK等の確認をすることができる。
【0038】即ち、この防水カメラハウジングを使用す
れば、地上での一眼レフカメラによる撮影と同様に、フ
ァインダー部分からの情報確認だけで、ほほすべての撮
影状況が把握できるので、操作性や機器保持取扱い性が
優れているので、初心者も構図設定、ピント合わせ、目
標合わせなどが暗い水面下でも的確にでき、単純な撮影
ミスが軽減され、撮影内容の質的向上もはかれる。
【0039】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この出願の
発明は、多機能ファインダー付き防水カメラハウジング
を提供するものであって、水中撮影者は、この発明の防
水カメラハウジングを使用すれば、そのファインダーを
覗くだけで、ハウジング内部のLED発光ダイオードの
発光信号や、電子ブザー発振体からの発振音信号で、ス
トロボチャージOK、TTL撮影OK、水漏れチェック
OK等の確認ができる。
【0040】この防水カメラハウジングを使用すれば、
ファインダーでの情報確認だけで、ほほすべての撮影状
況が把握でき、操作性や機器保持取扱い性が優れている
ので、撮影内容の質的向上もはかれる。また、防水カメ
ラハウジング内部に、表示機能部などを集約しているた
め、高機能にもかかわらず、全体フォルムが小さくコン
パクトで軽量なので取り回しも楽であり、防水構造やメ
カ部分も簡略化でき、信頼性の向上、コスト低減もでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の水中カメラハウジングを使用した水中カ
メラ撮影システムの構成例を示した図である。
【図2】水中撮影システムでのTTLオート撮影の仕組
みを示した図である。
【図3】防水カメラハウジングのホットシュー組み付け
部材、内蔵カメラの受け座、カメラCの組込の様子を示
した図である。
【図4】ホットシュー組み付け部材と、プレート上のL
ED、電子ブザー発振体、内蔵カメラの受け座、内蔵カ
メラのファインダー等の配置の関係を後ろから見た様子
を示した図である。
【図5】内蔵カメラ組込み後の防水カメラハウジングを
多機能ファインダー側から見た様子を示した図である。
【図6】内蔵カメラを組込み後の防水カメラハウジング
の横断面図を示した図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内蔵カメラのファインダー近傍に組み付
    けられる、防水カメラハウジング付属の組み付け部材
    に、LED発光ダイオードを保持するプレートが付設さ
    れており、内蔵カメラ組み込み後の防水カメラハウジン
    グのファインダー部を通じて、内蔵カメラのファインダ
    ーと共にプレート上のLED発光ダイオードも、外部か
    ら覗けるように構成されており、ストロボチャージO
    K、TTL撮影OK、水漏れチェックOK等のLED発
    光ダイオードの発光信号を防水カメラハウジングのファ
    インダー部を通じて視認できるように構成された防水カ
    メラハウジング。
  2. 【請求項2】 内蔵カメラのファインダー近傍に組み付
    けられる、防水カメラハウジング付属の組み付け部材
    に、電子ブザー発振体を保持するプレートが付設されて
    おり、内蔵カメラ組み込み後の防水カメラハウジングの
    ファインダー部を通じて外部から、内蔵カメラのファイ
    ンダーを覗けると共に、電子ブザー発振体のストロボチ
    ャージOK、TTL撮影OK、水漏れチェックOK等の
    発振音信号も聴覚で確認できるように構成された防水カ
    メラハウジング。
  3. 【請求項3】 内蔵カメラのファインダー近傍に組み付
    けられる、防水カメラハウジング付属の組み付け部材
    に、LED発光ダイオードと電子ブザー発振体とを保持
    するプレートが付設されており、内蔵カメラ組み込み後
    の防水カメラハウジングのファインダー部を通じて外部
    から、内蔵カメラのファインダーと共にプレート上のL
    ED発光ダイオードも覗けるように構成されており、ス
    トロボチャージOK、TTL撮影OK、水漏れチェック
    OK等のLED発光ダイオードの発光信号を防水カメラ
    ハウジングのファインダー部を通じて視覚で確認できる
    とともに、電子ブザー発振体の発振音信号も聴覚で確認
    できるように構成された防水カメラハウジング。
  4. 【請求項4】 収容する内蔵カメラが、35mm判など
    の銀塩フィルム対応一眼レフカメラ、磁気記録部を併せ
    もつ新型銀塩フィルム対応カメラ等であり、ファインダ
    ー近傍上部にホットシュー受け座を備えている場合に
    は、防水カメラハウジング付属の組み付け部材が、ホッ
    トシュー組み付け部材として形成されている、請求項1
    ないし3のいずれかの防水カメラハウジング。
  5. 【請求項5】 収容する内蔵カメラが、CCDイメージ
    キャプチャー部をもつディジタルカメラ、ビデオカメラ
    などであり、ファインダー近傍上部にホットシュー受け
    座を備えていない場合には、防水カメラハウジング付属
    の組み付け部材が、係止、貼着、吸着、螺着等の固着手
    段をもつ組み付け部材として形成されている、請求項1
    ないし3のいずれかの防水カメラハウジング。
JP10223270A 1998-08-06 1998-08-06 多機能ファインダー付き防水カメラハウジング Pending JP2000056378A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2864643A1 (fr) * 2003-12-30 2005-07-01 By Coms Boitier etanche et polyvalent pour appareil photographique, notamment appareil jetable ou numerique
WO2005073797A2 (fr) * 2003-12-30 2005-08-11 By-Coms Boitier etanche et polyvalent pour appareil photographique, notamment appareil jetable ou numerique
JP2010033073A (ja) * 2009-11-09 2010-02-12 Inon:Kk コンパクトながら高機能の水中撮影用ストロボ

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