JP2000206600A - ストロボ撮影での適正露光確認表示機能付き水中カメラハウジング - Google Patents

ストロボ撮影での適正露光確認表示機能付き水中カメラハウジング

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JP2000206600A
JP2000206600A JP11003622A JP362299A JP2000206600A JP 2000206600 A JP2000206600 A JP 2000206600A JP 11003622 A JP11003622 A JP 11003622A JP 362299 A JP362299 A JP 362299A JP 2000206600 A JP2000206600 A JP 2000206600A
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strobe
camera
camera housing
circuit
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Yoshiyuki Takematsu
良行 竹松
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TAKEMATSU Y
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ストロボ連動オート撮影であっても、適正露
光の撮影の場合には、必ず、撮影直後に、適正露光であ
ったことを報知する水中カメラ撮影のためのハウジング
を提供する。 【解決手段】 一眼レフカメラ、デジタルカメラ等のカ
メラを内蔵するハウジングであって、外部のストロボと
の信号ケーブルを接続する信号ケーブル接続端子、内部
のカメラのホットシュー電気接点との接続端子、及び、
カメラからの発光停止の信号を検知する回路と該信号検
知に基づきLED発光やブザー発振で適正露光を報知す
る回路等をもつ回路ユニットを備えた、ストロボ撮影で
の適正露光確認表示機能付き水中カメラハウジングによ
って、どのようなカメラや、ストロボを組み込んだ撮影
システムにおいても、確実に、適正露光であったことを
報知する水中カメラ撮影システムを実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、水中カメ
ラハウジングに関するものである。さらに詳しくは、こ
の出願の発明は、ストロボ撮影での適正露光確認表示機
能付きの水中カメラハウジングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】水中カメラ撮影では、赤い波長の光が水
に吸収されてカラーバランスが崩れており、また、概し
て光量が不足しているので、外部ストロボが必須であ
る。水中撮影におけるストロボは、水中に浮遊するプラ
ンクトンや砂粒等を目立たなく写真撮影できるよう、水
中カメラからアーム等を介して離して取り付ける必要が
ある。
【0003】そこで、従来から、図1に示すように、ス
トロボSは、水中カメラ、即ち、一眼レフカメラ等のカ
メラCを内蔵する水中カメラハウジングHの底部に付加
されたベースプレートBから伸びるアームAの先に取り
付けて使用される。また、ストロボは、撮影状況に応じ
てアームを動かして位置を変え、種々のライティングに
使用される。
【0004】被写体を的確に写したいとき,あるいはで
きるだけ影をつけたくないときには、カメラに近い正面
やや上のフロントからのライティングとなる。また、被
写体に部分的に影をつけて立体的に浮び上がらせたり,
コントラストを強くしたいときには、ストロボをカメラ
の右側または左側の低い位置に配置してサイドからのラ
イティングとなる。
【0005】なお、図1のストロボSにおいて、Swは
ストロボの電源スイッチであり、Sdはストロボの使用
モード選択ダイアルでありTTLオート、マニュアル1
/2発光、マニュアル1/1発光などから選択できるよ
うになっている。又、L1、L2は、ストロボの発光準
備完了(チャージOK)ランプや、TTLオート撮影O
K確認表示ランプなどである。
【0006】次に、図2とともに、従来の外部ストロボ
を組み付けた水中カメラ撮影システムでのオート撮影の
仕組みを説明する。ダイバーの水中撮影者は、水中の撮
影現場にたどりつくと、まず、ストロボSの位置や向き
を直して撮影システムを整えるが、この時に、ストロボ
Sの電源スイッチSWはオンにされる。
【0007】しばらくすると、ストロボからカメラに、
電気信号ケーブルEDを通じて、ストロボの発光準備完
了のready信号(1)が送り出される。ストロボ発
光撮影のときには、ストロボのready信号(1)
は、そのままカメラに伝わるようになっているので、以
下の手順で、ストロボ発光撮影が行われる。
【0008】カメラのシャッターボタンを押し始める
と、シャッターボタン半押し状態(2)以降、すべての
機能が働き、カメラのCPUは、ストロボからのrea
dy信号(1)を受信してストロボ発光撮影の準備に入
り、シャッター速度をそのカメラのストロボ同調速度
(1/125秒以下等と設定されているものが多い)よ
りも遅い速度とするストロボ発光撮影体制に切り替わ
る。
【0009】シャッターボタンが全押し状態になると、
カメラ内のシャッター幕が開き、撮影開始となるととも
に、カメラからストロボに、電気信号ケーブルEDを通
じて、発光開始指示信号(3)が送り出される。ストロ
ボは、発光開始指示信号(3)を受信して、ただちに発
光を開始(4)する。
【0010】発光した光が被写体に当たり、その反射光
(5)がレンズを通してカメラに入り、カメラは適正露
光量を計算し、ストロボの発光量を調節すべく、電気信
号ケーブルEDを通じてストロボへ発光中途停止指示信
号(6)を送り出す。ストロボは、発光中途停止指示信
号(6)を受信して、ただちに発光を停止し、まもなく
シャッター幕も閉じて、撮影が終了する。
【0011】ストロボを使ったオート露光の撮影は、こ
のようにTTL(Through The Lens)オート撮影、つま
り、ストロボから発光した光が被写体に当たり、それが
反射してレンズに入り、光量が計測され、十分な光量と
なり次第、ストロボに発光中途停止信号を出す仕組みで
行われる。そして、従来は、ストロボ発光中途停止指示
信号が出され、ストロボの中途発光停止の応答処理があ
った撮影のときのみ、撮影直後に、外部ストロボは、該
応答処理にともなって、適正露光の撮影であったことを
確認する表示(LEDランプが数秒点灯する、或いは、
併せて、ブザーの発振音が出る等)を出力し、撮影者は
適正露光であったことを知ることが出来た。
【0012】(ストロボは、一般に、フル発光したと
き、チャージされていたエネルギーをすべて放出し終え
て機能停止するように構成されており、適正露光の確認
表示は出ないようになっている。)また、一部の高級一
眼レフカメラを防水カメラハウジングに組み込んだ撮影
の場合に、やはり、ストロボ発光中途停止指示信号が出
され、ストロボの中途発光停止の応答処理があった撮影
のときのみ、撮影直後に、適正露光の撮影であったこと
を確認できる表示(フィアインダー内部でLEDランプ
が数秒点灯する等)が出て、撮影者は適正露光であった
ことを知ることが出来た。
【0013】なお、地上でのストロボ連動オート撮影で
は、ストロボがフル発光してやっと適正露光になるよう
な撮影は稀であり、殆どの場合、ストロボ発光中途停止
指示信号が出て撮影が完了するので、カメラからの該信
号発信によるストロボの中途発光停止の応答処理をもっ
て、カメラは、適正露光の確認表示をしている。地上で
の撮影を前提とした一般の高級一眼レフカメラのファイ
ンダー内部LED表示では、このように、ストロボ発光
中途停止指示信号が出され、ストロボの中途発光停止の
応答処理があった撮影のときのみ、撮影直後に、該信号
をもとに適正露光の撮影であったことを確認できる表示
を行う方式で、実際上の問題はない。
【0014】ところで、水中カメラ撮影では、赤い波長
の光が水に吸収されてカラーバランスが崩れており、ま
た、概して光量が不足しているので、数十分の1秒の長
い露光時間を要することが多く、ストロボがフル発光し
たのち自然光での露光も加わって、結果的に適正露光の
撮影となる場合も多いが、このような場合には、ストロ
ボ発光中途停止指示信号が出されないので、撮影直後
に、外部ストロボに、適正露光の撮影であったことを確
認できる表示が出ることはなく、又、高級一眼レフカメ
ラを組み込んだ撮影の場合でも、ファインダー内に適正
露光の撮影であったことを確認できる表示は出ないの
で、水中撮影者は適正露光であったことを知ることが出
来ないケースが多い。
【0015】また、被写体(魚類など)の背景の海水の
青さを表現する等のため、ストロボをマニュアル方式で
やや弱く発光させて水中カメラ撮影する場合も多いが、
この場合、カメラからストロボ発光中途停止指示信号が
出ることがあるがストロボ側の応答処理が行われないの
で、撮影直後に、外部ストロボやカメラに、適正露光の
撮影であったことを確認できる表示が出ることはなく、
水中撮影者は適正露光であったか否かを 現像処理後ま
で知ることが出来ない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
ストロボ組み付け水中カメラ撮影システムでは、ストロ
ボ連動オート撮影であって、しかも、ストロボがフル発
光せずに途中でストロボ発光中途停止指示信号が出され
た撮影のときのみ、撮影直後に、適正露光の撮影であっ
たことを確認できる表示が出て、水中撮影者は適正露光
であったことを知ることが出来るのみである。
【0017】さらに、図1の説明からも明らかなよう
に、ダイバーの水中撮影者の眼と、外部ストロボとの位
置は、数十cm以上離れているので、外部ストロボのL
ED確認表示は、見逃されやすい。又、水中撮影では、
概して露光時間が長く、上記以外の撮影条件でも、適正
露光で撮影できている場合が多いにもかかわらず、それ
を確認することが出来ない。
【0018】水中撮影では、地上でのカメラ撮影以上
に、ストロボ光に依存することが多いが、ストロボ光の
応用の仕方は図1の説明でも触れたように多様であり、
オートでないマニュアル発光での利用の割合も多く、適
正露光であったか否かが不明の場合が多く、大変不便で
ある。従って、適正露光の撮影の場合には、撮影モード
にかかわらず、必ず、撮影直後に、適正露光であったこ
とを報知する水中カメラ撮影システムが望まれる。
【0019】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、この
ような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、水中カメラ撮影システムで、適正
露光の撮影の場合には、撮影モードにかかわらず、必
ず、撮影直後に、適正露光であったことを報知する機能
を実現することにある。
【0020】上記目的を達成するために、この出願の発
明では、水中カメラ撮影システムの中核となる水中カメ
ラハウジングについて、特に、電装部に工夫を凝らして
いる。即ち、カメラを内蔵して防水化、耐圧化して、水
中での撮影を可能とする水中カメラハウジングであっ
て、外部のストロボとの信号ケーブルを接続する信号ケ
ーブル接続端子、内部のカメラのホットシュー電気接点
との接続端子に加えて、カメラからの露光OK・発光停
止の信号を検知する回路と、該信号検知に基づきLED
発光やブザー発振で適正露光を報知する回路等をもつ回
路ユニットを備えているものである。
【0021】ホットシュー電気接点(X接点)を備えた
カメラは、すべて、ストロボからのready信号を受
信すると、カメラにストロボが付設されていることを認
識して、ストロボ撮影モードに入るので、オート撮影で
あろうがマニュアル撮影であろうが、必ず、ストロボに
対して、発光開始指示信号と、発光停止指示信号を送り
出す。なお、発光停止指示信号は、地上撮影の場合に
は、早いタイミングで出されて発光中途停止信号となる
ケースが殆どであるのに対して、水中撮影では、遅いタ
イミングで出されてフル発光後の発光停止信号となるケ
ースが多い。
【0022】また、ストロボ使用のマニュアル撮影の場
合には、ストロボは、カメラからの発光開始指示信号の
みを受信する態勢になり、カメラからの発光停止指示信
号は受信しない。そこで、この水中カメラハウジング
は、内蔵カメラからの発光停止指示信号をTTLオート
撮影モードに限らず、すべからく検知して、該信号を検
知した場合には、必ず、撮影終了直後に、数秒間、LE
D発光やブザー発振で適正露光であったことを確認でき
るように報知するものである。
【0023】この水中カメラハウジングを使用して、水
中カメラ撮影システムを組めば、内蔵カメラと、外部ス
トロボとが異なるメーカーの製品で、両者の応答信号処
理方式が微妙に相違しているなどの場合でも、内蔵カメ
ラから必ず発信される露光OK・発光停止の信号を水中
カメラハウジング側で着実に把握して、水中カメラハウ
ジング付設のLED発光体やブザー発振体により撮影者
に報知されるので、確実に適正露光であったことを確認
できる。
【0024】そして、ダイバーの水中撮影者の眼や顔
と、水中カメラハウジング付設のLED発光体やブザー
発振体との距離は、数cmも離れていないので、外部ス
トロボのLED確認表示のように見逃されることもな
い。この水中カメラハウジングを使用した撮影システム
での撮影直後に、このような適正露光の確認できる報知
がなければ、「直前の撮影は露光不足であった」という
ことであり、すぐに、絞りを開いたり、シャッター開放
時間を長くしたり、ストロボを増設したり、被写体にも
っと近づいたり等の対応策がたてられるので、極めて便
利である。
【0025】なお、ストロボをTTLオート発光でなく
マニュアル発光に設定して撮影する場合は、内蔵カメラ
からストロボに向けて発信される露光OK・発光停止の
信号は、ストロボが受信しないので、万が一、早く露光
が充分となり、内蔵カメラからストロボ発光中途停止指
示信号が出ても、ストロボは発光しつづけることにな
り、このような場合は、理論的には、露光オーバーの撮
影となる。
【0026】そして、水中カメラハウジングは、この場
合も、カメラからの露光OK・発光停止の信号を把握し
て、LED発光体やブザー発振体により「適正」露光を
撮影者に報知するが、使用者が心得ていれば全く問題は
生じない。なぜならば、そもそも水中カメラ撮影では、
圧倒的に光量不足であり、ストロボ発光中途停止指示信
号が、地上撮影のようにかなり早く発信されることは殆
どない。しかも、水中カメラ撮影では、水が光を吸収す
るので、万が一、露光オーバーであっても、過剰光量は
少なく、写真フィルムのラチチュードの範囲におさまる
からである。
【0027】
【発明の実施の形態】この出願の発明は、以上のとおり
の特徴をもつものであるが、以下に実施例を示し、さら
に詳しく発明の実施の形態とその作用効果について例示
説明する。
【0028】
【実施例】(実施例1)図3に示すように、一眼レフカ
メラ、デジタルカメラ等のカメラCを内蔵する本発明の
水中カメラハウジングHは、外部のストロボとの信号ケ
ーブルを接続する信号ケーブル接続端子T、内部のカメ
ラのホットシュー電気接点との接続端子HS、及び、カ
メラからの露光OK・発光停止の信号を検知する回路と
該信号検知に基づきLED発光やブザー発振で適正露光
を報知する回路等をもつ回路ユニットCBを備えた構成
になっている。
【0029】報知回路により駆動されるLED発光体
は、水中カメラハウジングの防水ファインダーから視認
できるように、ホットシュー電気接点との接続端子HS
の後端部に設けられる。また、LED発光体は、水中カ
メラハウジングの防水ファインダー近傍の別の視認窓を
通して見れるようにすることもできる。又、報知回路に
より駆動されるブザー発振体BZは、発振音が水中カメ
ラハウジングの外側に伝達しやすいように水中カメラハ
ウジングの内壁に近接して設けられ、又、回路ユニット
CBは、駆動用バッテリーと共に、水中カメラハウジン
グ内部のカメラ取付台座に設けられている。
【0030】報知回路により駆動されるブザー発振体B
Zは、より具体的には、図3のように、ホットシュー電
気接点との接続端子HSの後端部に設けられたり、回路
ユニットCBやカメラ取付台座の後端部に設けられたり
すればよい。図4に本発明の水中カメラハウジングの回
路構成例を示す。カメラのホットシュー電気接点(X接
点)には、接地電位端子Cg、発光開始を同期させる信
号の出力される端子Cs、発光停止信号の出力される端
子Ctの3端子があり、それぞれ、水中カメラハウジン
グ、電気信号ケーブルを介して、ストロボの3端子に接
続される。なお、カメラのホットシュー電気接点には、
厳密には、ストロボからの発光準備完了のready信
号を受ける端子があるが、ここでは詳述しないので図面
は省略する。
【0031】Csからの発光開始信号を契機に、ストロ
ボは発光を開始し、同時に、水中カメラハウジングの回
路ユニットCB内のゲート回路G1は、ほぼ1回の撮影
時間(シャッター開口時間)をカバーしうる程度の短時
間(例えば、1/100秒間)ゲート信号を出して開
く。ゲート信号はそのままトランジスタQ1に伝えられ
る。まもなくCtからの発光停止信号がトランジスタQ
2に伝えられ、Q1の信号とQ2の信号の論理積に相当
する信号電流i1が生じて、信号駆動回路D1及び駆動
時間タイマー用コンデンサーCDに伝達される。
【0032】信号駆動回路D1は、信号電流i1を契機
にLEDを発光させ、ブザーBZを鳴らし始めて、タイ
マー用コンデンサーCDが電圧を保持している数秒間の
あいだ、LED発光や、BZ発振を続ける。この一連の
動作の概略を 図5、図6にタイミングチャートで示
す。図5は、ストロボ中途発光停止の場合のLED確認
表示に至るタイミングチャートである。ストロボ発光開
始の約1/1500秒後に発光中途停止指示信号が出さ
れて、ストロボは、発光を直ちに停止、同じタイミング
でトランジスタQ2にも信号が伝えられ、Q1の信号と
Q2の信号の論理積に相当する信号電流i1が生じて、
信号駆動回路D1及び駆動時間タイマー用コンデンサー
CDに伝達され、信号駆動回路D1は、その後、タイマ
ー用コンデンサーで設定されている数秒間、LED発光
や、BZ発振を行う。
【0033】図6は、ストロボフル発光後撮影完了の場
合のLED確認表示に至るタイミングチャートである。
ストロボは発光開始の約1/1000秒後にフル発光し
て停止し、その後まもなくカメラから発光停止指示信号
が出され、同時にシャッター幕も閉じて撮影が完了す
る。発光停止指示信号は、ストロボの回路ユニットCB
内のトランジスタQ2にも伝えられ、Q1の信号とQ2
の信号の論理積に相当する信号電流i1が生じて、信号
駆動回路D1及び駆動時間タイマー用コンデンサーCD
に伝達され、信号駆動回路D1は、その後、タイマー用
コンデンサーで設定されている数秒間、LED発光や、
BZ発振を行う。ストロボを使用した水中マニュアル撮
影のときや、オート撮影でもストロボ光量が適量のとき
には、このようにストロボのフル発光停止のタイミング
よりも遅れてくるカメラの発光停止信号を契機に数秒間
のLED発光や、BZ発振が行われる。
【0034】このような仕組みをもつ水中カメラハウジ
ングにより、適正露光の撮影の場合には、撮影モードに
かかわらず、必ず、撮影直後に、適正露光であったこと
を報知する水中カメラ撮影システムが実現できる。 (実施例2)水中カメラハウジングの信号ケーブル接続
端子は、通常の基本仕様では、電気信号ケーブルを接続
する端子として構成されるが、最近の高防水性能の光信
号リンク式のストロボとのリンクを優先して、光信号ケ
ーブルを接続する光信号ケーブル接続端子C−OTとし
て構成することもできる。(図10参照)光信号ケーブ
ル接続端子C−OTを備えた場合、水中カメラハウジン
グの回路ユニットCBは、光リンク式ストロボとカメラ
との間の信号応答を光電変換して中継して、レディ信号
応答、発光開始信号応答、発光停止指示信号応答等を行
う光信号応答接続回路をも備える必要がある。
【0035】図7に、光リンク式ストロボ対応型の水中
カメラハウジングの回路構成例を示す。基本的な動作の
仕組みは図4のものと同様だが、カメラからの発光開始
の電気信号や、発光停止の電気信号をストロボにそのま
ま伝えることは出来ないので、光信号ケーブル接続端子
C−OT内の光信号ケーブル用LED(LED−D)に
より光信号に変換して、光信号ケーブル経由で光リンク
式ストロボに信号伝達する。
【0036】ストロボ側の受光素子Fとの間で、LED
−Dの発光開始を発光開始指示信号を伝えるサイン、L
ED−Dの発光終了を発光停止指示信号を伝えるサイン
と取り決めておけば、簡単に、カメラCからの情報を水
中カメラハウジングH経由で光リンク式ストロボPSに
信号伝達できる。光リンク式ストロボPSは、光信号応
答のみを行う専用のストロボでも良いが、通常のストロ
ボに、図8に示すような回路構成の光信号センシングユ
ニットPSUを付加して構成しても良い。
【0037】図の右側は、従来からの電気信号ケーブル
接続式のストロボ本体に相当する。電気信号ケーブル接
続式のストロボに、光信号センシングユニットPSUを
組み合わせて一体化すれば、実質的に光リンク式ストロ
ボが構成できる。カメラから、光信号ケーブル経由で伝
達される発光開始信号は、急激な光の立上り信号である
から、これを受光センサーFで検出して、ストロボへの
発光開始指示の電気信号に変換、増幅して、ストロボ内
部の発光制御回路に送出する。
【0038】発光開始から数ミリ秒の後、カメラから、
光信号ケーブル経由で伝達される発光停止信号は、急激
な光の立下がり信号として受光センサーFが検出するの
で、これをストロボへの発光停止指示の電気信号に変
換、増幅して、ストロボ内部の発光回路に送出する仕組
みである。光電変換信号回路の働きの概略を示すと、受
光センサーFが急激な立ち上がり光を検出すると、抵抗
3にプラスの電圧が発生する。その電圧をアンプ6で増
幅しスイッチング信号としてストロボの発光開始信号に
してS1端子から、ストロボに出力する。数ミリ秒の
後、受光センサーFが急激な立ち下り光を検出すると、
コンデンサー2と抵抗4等からなる微分回路によりマイ
ナスの立下り信号が発生する。マイナス信号の時だけ動
作するように設定されているアンプ5によってこれを増
幅し、ストロボの発光停止信号としてS2端子から、ス
トロボに出力するという具合である。
【0039】図9の右図には、従来のストロボSの電気
信号ケーブル接続端子S−ENに、光信号センシングユ
ニットPSUを組み付けて、光リンク式ストロボ及び光
ケーブル接続端子S−INを構成する様子を示す。光セ
ンシング・ユニットPSUは、防水性接続部に、遊嵌リ
ングをもっており、該遊嵌リング内側の雌ネジと、スト
ロボの電気信号ケーブル接続口S−ENの外周雄ネジと
で、締め付け固定され、同時に、ユニットPSUの電子
回路接点は、ストロボ側の電気接点と電気的に接続され
る。接続固定方法は、ネジ締めに限られず、樹脂バネ等
を使ったワンタッチ方式でもよい。いずれの接続方法で
も、ゴムリングRなどを配設して電気接点部分の防水を
確保することが必須である。光センシング・ユニットP
SUは、親指程の大きさにまとめられた機器であり、接
続部の反対側には、透光性防水窓とその内側に配設され
た受光センサーFをもつ受光部、受光部の光検知信号を
もとにストロボの発光開始、発光停止等の電気制御信号
を発生する信号変換回路、等を備えている。
【0040】一方、光信号ケーブルDは、プラスチック
光ファイバーの先端に、透明樹脂封止末端をゴムカバー
で覆い、さらに樹脂製ワンタッチ固定具を付加したスト
ロボ接続端子D−STを備えている。他端には、カメラ
接続端子D−CTを備えている。また、図9の左図に
は、光リンク式ストロボ対応型水中カメラハウジングの
光信号ケーブル接続端子C−OTと、光信号ケーブルと
の接続の様子を示す。
【0041】なお、このような光リンク式ストロボを組
み付けた水中カメラ撮影システムでは、通常、光信号ケ
ーブルDが1本だけでカメラ側とストロボとをリンクし
ており、また、ストロボは、光通信ケーブルD経由でカ
メラ側へ光信号を送出する機能を備えていないので、ス
トロボからカメラ側へ、ストロボの発光準備完了のre
ady信号(1)が送出されることがない。
【0042】従って、電気信号ケーブルEDによるリン
クの場合のように、ストロボ発信のready電気信号
がカメラ側に受信されるのを契機に、カメラのシャッタ
ー速度がストロボ同調速度(1/125秒以下))に切
り替わるという動作は起きない。そこで、ここに使用さ
れる水中カメラハウジングPHは、光通信ケーブル接続
式ストロボPSに対応した光電子回路ユニットPCBを
備える必要がある。
【0043】すなわち、光電回路ユニットPCBは、自
身から擬似的なストロボready電気信号ERを発生
して、カメラ側に送り出すように構成されている。内蔵
カメラCは、ハウジングのカメラ用電気接点HH、カメ
ラ自体のホットシュー電気接点CSを通じて、擬似的ス
トロボ発光ready電気信号ERを受信し、それを契
機に、カメラのシャッター速度がストロボ同調速度(1
/125秒以下))に切り替わる仕組みである。(図1
0の上図参照) カメラのシャッターボタンが押されると、カメラ内のシ
ャッター幕が開き、撮影開始となるとともに、カメラか
らストロボに、発光開始指示電気信号eが送り出される
が、システム内でのストロボまでの信号伝達経路は以下
のようになる。(図10の下図参照) 内蔵カメラCのホットシュー電気接点CSを通じて送り
出された発光開始指示電気信号eは、水中カメラハウジ
ングの光電子回路ユニットPCB内により変換されて、
LED発光指示信号e’になり、光発信部C−OTの発
光体LED−Dに伝えられる。発光体LED−Dの光信
号hvは、光信号ケーブルを伝って、ストロボの光セン
シングユニットPSUに伝達される。光信号hvは、光
センシングユニットPSU内の受光センサーFにより検
知されて、再び電気信号e”になり、PSU内の信号変
換回路にて信号変換され、ストロボ制御電気信号e”’
となり、ストロボ内部に伝達される。
【0044】ストロボは、ただちに発光を開始する。発
光した光が被写体に当たり、その反射光がレンズを通し
てカメラに入り、カメラは適正露出を計算する。次い
で、カメラは、ストロボの発光量を調節すべく、再び、
上述の信号伝達経路を通じてストロボへ発光停止指示信
号を送り出す。ストロボは、発光停止指示信号を受信し
て、ただちに発光を停止し、まもなくシャッター幕も閉
じて、撮影が終了する。
【0045】上記した実施例1や実施例2の動作機構
は、一眼レフカメラや水中ストロボの基本的な機能(各
社メーカーの製品に共通する基本的な性能、機能)のみ
を利用して、本発明の水中カメラハウジングに応用する
ことで確実に実現できるものであるから、カメラのメー
カーとストロボのメーカーが異なっていても全く問題な
くシステムに組み上げることが出来る。
【0046】なお、回路構成等は、実施例に限定され
ず、適宜変更しうる。例えば、図4や図7のトランジス
タ回路部やゲート回路部をデジタル回路で構成しても良
いし、表示駆動回路のコンデンサ式タイマー部をワンシ
ョットマルチ回路で構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストロボ組み付け水中カメラ撮影システムと、
それを使用した撮影の様子を示した図である。
【図2】TTLオート水中撮影システムの動作機構を示
した図である。
【図3】この発明の水中カメラハウジングHに一眼レフ
カメラを組み込んだ様子の側面図である。(水中カメラ
ハウジングのみ縦カットして、内部の様子を示してい
る。)
【図4】この発明の水中カメラハウジングの回路ユニッ
トの回路構成例を示した図である。
【図5】図4の回路ユニットを備えた水中カメラハウジ
ングの水中撮影システムにおける、ストロボ中途発光停
止の撮影の場合のLED確認表示に至るタイミングチャ
ート図である。
【図6】同上のシステムにおける、ストロボフル発光後
撮影完了の場合のLED確認表示に至るタイミングチャ
ート図である。
【図7】この発明の光リンク式ストロボ対応型水中カメ
ラハウジングの回路ユニットの回路構成例を示した図で
ある。
【図8】水中撮影用ストロボの電気信号ケーブル接続端
子に、アダプター型の光センシング・ユニットを取付け
固定一体化して、光リンク式ストロボを構成する場合の
回路構成例を示した図である。
【図9】この発明の光リンク式ストロボ対応型水中カメ
ラハウジングと光信号ケーブルとの接続状況(左図)、
及び、光リンク式ストロボと光信号ケーブルとの接続状
況(右図)を示した図である。
【図10】光リンク式ストロボ対応型水中カメラハウジ
ングの回路ユニットから内蔵カメラに対して擬似的スト
ロボ発光ready電気信号を送出する様子(上図)、
及び、それを契機にストロボ撮影モードとなったカメラ
からの発光開始電気信号や発光停止電気信号を回路ユニ
ットと接続端子のLED(LED−D)で光信号に変え
て光リンク式ストロボに送出する様子(下図)を示した
図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラを内蔵するハウジングであって、
    外部のストロボとの信号ケーブルを接続する信号ケーブ
    ル接続端子、内部のカメラのホットシュー電気接点との
    接続端子、及び、カメラからの発光停止の信号を検知す
    る回路と該信号検知に基づき、LED発光あるいはブザ
    ー発振あるいはそれらの組合せからなる報知手段で適正
    露光を報知する回路等をもつ回路ユニットを備えた、ス
    トロボ撮影での適正露光確認表示機能付き水中カメラハ
    ウジング。
  2. 【請求項2】 報知回路により駆動されるLED発光体
    は、水中カメラハウジングの防水ファインダー又はその
    近傍から視認できるように、ホットシュー電気接点との
    接続端子の後端部に設けられ、また、報知回路により駆
    動されるブザー発振体は、発振音が水中カメラハウジン
    グの外側に伝達されるように、水中カメラハウジングの
    内部に設けられるとともに、回路ユニットは、駆動用バ
    ッテリーと共に、水中カメラハウジング内部のカメラ取
    付台座に設けられている請求項1の水中カメラハウジン
    グ。
  3. 【請求項3】 信号ケーブル接続端子が、光信号リンク
    方式の外部ストロボとリンクする光信号ケーブルを接続
    する光信号ケーブル接続端子であり、回路ユニットは、
    光リンク式ストロボとカメラとの間の信号応答を光電変
    換して中継して信号応答を行う光信号応答接続回路をも
    有する請求項1または2の水中カメラハウジング。
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