JP2756819B2 - リモコンカメラ - Google Patents

リモコンカメラ

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JP2756819B2 JP7810789A JP7810789A JP2756819B2 JP 2756819 B2 JP2756819 B2 JP 2756819B2 JP 7810789 A JP7810789 A JP 7810789A JP 7810789 A JP7810789 A JP 7810789A JP 2756819 B2 JP2756819 B2 JP 2756819B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は赤外光などを利用して遠隔から操作できるリ
モコンカメラに関する。
〔従来技術〕
赤外光や超音波を利用してテレビ、オーディオ、エア
コンなどを遠隔から操作するリモコン方式が普及してい
るが、最近ではリモコン式のカメラも出回ってきた(特
開昭61−42627号および同62−145232号など参照)。
またリモコン送信器からの信号を受けた後にレリーズ
を駆動させるための信号を発するリモコン受信ユニット
をカメラに取り付けるものも発売されている。
リモコンカメラを使うとグループ写真のように大勢の
人々を撮影する場合には撮影者も一緒になって写ること
ができるとか、仲間がいない場合にも他人に頼まずに撮
影者が自分自身を写せるなど写真撮影の可能性が広がっ
て楽しみが倍増する。
ところで従来のリモコンカメラは一般にカメラの前方
からリモコン信号を送り撮影を行なう方式であるが、写
真撮影の可能性をさらに広げて考えると、動物や子供の
自然な姿を相手に気付かせずに撮影したいあるいはカメ
ラを三脚等に固定したまま手ブレを防止して撮影を行な
いたいという要望もあり、これがリモコンカメラで満足
できそうである。そのためには、従来カメラの前面(撮
影レンズ側)に設けられているカメラ前方からのリモコ
ン信号受信用の受光部と同様の受光部をカメラの背面に
も設け、撮影者がカメラの後方の離れた位置にかくれて
あるいはカメラに触れることなくリモコン操作したとき
にリモコン信号を受光するようにすればよいが、撮影時
の状況を考えてみると、カメラの前方に撮影者が立って
リモコンを操作する場合は撮影者がリモコン操作のため
にリモコン送信器をカメラの方に向けて構える姿勢がそ
のまま撮影されないように、従来のリモコン式カメラで
はリモコン操作後カメラの撮影動作が開始されるまでに
遅延時間を設けてあり、この間に撮影者が姿勢を直すこ
とができるようにしている。
ところが、上述したようにカメラの後方からリモコン
操作で撮影するような状況では遅延時間があるとシャッ
ターチャンスを逃すおそれがある。
〔発明の目的および構成〕
本発明は上記の点にかんがみてなされたもので、カメ
ラの前方からも後方からもリモコン操作で適確な写真を
撮影することを目的とし、この目的を達成するために、
カメラの前方および後方のいずれからもリモコン信号を
受信できるようにし、カメラ前方からのリモコン信号を
受信したときはカメラ後方からのリモコン信号を受信し
たときよりレリーズ動作を遅延させるように構成した。
〔実施例〕
以下本発明を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明によるリモコンカメラの一実施例の外
観を示しており、(イ)はカメラの前面、(ロ)はカメ
ラの背面である。
リモコンカメラといっても外観は通常のカメラとほと
んど変ることはなく、カメラ本体1の前面中央には撮影
レンズ2が設けられ前面上部にはストロボ発光窓3、フ
ァインダ窓4、一対の測距用窓5a,5bが横に並んで配置
され、一対の測距用窓5aと5bとの間には測光用窓7とセ
ルフタイマ作動中点灯するセルフタイマランプ8とが設
けられている。さらに、カメラ本体の端部上面にはレリ
ーズボタン6が設けられている。
またカメラ本体1の背面にはフィルム装填のために開
閉可能な裏蓋9が設けられ、裏蓋9の中央には日付を液
晶表示する表示窓10が設けられている。また、カメラ本
体1の上部にはカメラ前面のファインダ窓3に対応する
位置にファインダ接眼窓4′が設けられている。
ここまでは通常のカメラと何ら変るところはないが、
リモコンカメラではカメラ前面の中央部に近い位置に後
述するリモコン送信器15(第2図参照)からの赤外光を
受光する受光窓12が設けられ、さらにカメラ背面上部に
同様の受光窓13が設けられている点が通常のカメラと異
なる。
第2図はリモコン操作に用いるリモコン送信器15を示
しており、このリモコン送信器15はカメラ本体1の側面
に形成された凹部14に着脱自在に収納ができるようにな
っている。
リモコン送信器15は一面に押しボタン15aがあって、
この押しボタン15aを押すと、前面の発光窓15bから前方
に赤外光が投光されるようになっている。リモコン送信
器15の内部回路および赤外光のリモコン信号については
すでに知られており、且つ本発明の要旨ではないのでこ
こでは説明しない。
第3図は本発明によるリモコンカメラのカメラ本体に
内蔵された回路の構成を示すブロック線図である。
図において、21はカメラの電源電池、22はカメラの各
部に所定の電源電圧をを供給する電源保持回路、23はレ
リーズボタン6およびリモコン送信器15の着脱に連動す
る起動スイッチ、24は制御用のマイコンである。レリー
ズボタン6を押すと、起動スイッチ23がONし、電源保持
回路22はマイコン24に所定の電源電圧を供給する。マイ
コン22は信号線Aによって電源保持回路22に自己保持信
号を出力し、マイコン24自身で電源供給を制御し、起動
スイッチ23がOFFになってもマイコン24は動作状態を維
持する。
25aはカメラ前面に設けられた受光窓12を通してリモ
コン送信器15からのリモコン信号を受信する前方リモコ
ン受信回路、25bはカメラ背面に設けられた受光窓13を
通してリモコン送信器15からのリモコン信号を受信する
後方リモコン受信回路、26はカメラ本体1の前面上部に
設けられた測光用窓7から外光を受けて被写体輝度を測
定する測光回路、27はファインダ2内に測光、測距の結
果を表示するファインダ内LED表示器、28はカメラ本体
1の前面上部に設けられた測距用窓5aから測距用赤外光
を発光させるための赤外発光回路、29は被写体からの反
射光をもう1つの測距用窓5bで受けて被写体距離に応じ
た測距データを出力するAF制御回路、30は撮影レンズ2
を測定結果に応じて移動させるためのレンズ駆動回路、
31はシャッタを開放させるためのシャッタ駆動回路、32
はフィルム給送のための巻上げ、巻戻し駆動回路、33は
セルフタイマが設定されたときセルフタイマランプ8を
点灯させるためのセルフ表示回路である。なお、このセ
ルフタイマランプ8はリモコンモードの終了間際にも点
滅するが、その点については後述する。
次にスイッチ類について説明すると、S1はシャッタボ
タン6を軽く押すとONするスイッチで、ONされると撮影
情報をマイコンに読込んだり、測距や測光を開始する。
S2はさらに深く押し下げるとONするスイッチで、カメラ
の撮影動作を開始するものである。35はカメラ本体1に
装着されているリモコン送信器15をカメラ本体1から取
り外すとONするリモコンスイッチである。このリモコン
スイッチ35がONするとカメラはリモコンモードになる。
次に第4図のフローチャートを用いて本実施例の動作
を説明する。
まずリモコンモードでない通常の撮影モードについて
説明する。
レリーズボタン6が押されてS1がONすると(F−
1)、測光(F−2)および測距(F−3)が行なわれ
る。次にリモコンスイッチ35のON/OFFがチェックされる
が(F−4)、今の場合OFFだから(リモコンモードで
ないから)ステップ(F−8)へとんで、測光および測
距の結果をファインダ内へ表示する。撮影者の意志でレ
リーズの操作が行なわれているか否かを確認するために
スイッチS1のON/OFFを再びチェックして(F−9)、次
いでスイッチS2がONかどうかをみて(F−10)、ONであ
れば撮影レンズ2を1度繰り出したかどうかを判断する
(F−11)。撮影レンズ2が繰り出されていなければ、
測距に応じて撮影レンズ2を繰り出し(F−12)、シャ
ッタを駆動し、フィルムに露光を与える(F−13)。そ
の後繰り出した撮影レンズ2を初期位置に復帰させ(F
−14)、フィルムモータを駆動させてフィルムを巻き上
げる(F−15)。次にリモコンスイッチ35がONかどうか
判断するが(F−16)、ここではONでないのでシーケン
スは終了する。
次にリモコンモード時の動作を説明する。
ステップ(F−1)から(F−3)までは前述と同様
であるが、ステップ(F−4)においてリモコンスイッ
チ35がONであれば、すなわちリモコンモードのときは、
次にリモコン送信器15からのリモコン信号を受信したか
どうかをみて(F−5)、リモコン受信があれば、一連
の撮影動作すなわち前述したステップ(F−11)から
(F−15)までを実行する。その後再びリモコンスイッ
チ35のON/OFFをみて(F−16)、依然としてONであれ
ば、5分タイマをセットして(F−17)、リモコンモー
ドを継続する。そしてステップ(F−18)、(F−19)
および(F−20)で形成されるループによって、5分間
の間にリモコン受信があるか(F−19)、キャンセルが
あるか(F−20)をチェックする。ステップ(F−19)
において、リモコン受信があったと判断されたときは、
次に、その受信がカメラ前方からの受信か後方からの受
信かを前方リモコン受信回路25aからの出力か後方リモ
コン受信回路25bからの出力かで判別する(F−21)。
その結果、カメラ前方からのリモコン受信であれば2秒
の遅延時間を設定して(F−22)ステップ(F−2)か
ら(F−5)へと進み、そこからさらにステップ(F−
11)ないし(F−15)へと進んで一連の撮影動作が行な
われる。
ステップ(F−21)においてカメラ後方からのリモコ
ン受信であると判断すれば遅延時間を設定せずにすぐに
ステップ(F−2)へもどって上述したと同様の一連の
撮影動作が行われる。
このように、カメラ前方からのリモコン受信であれ
ば、リモコン送信器15の押しボタン15aを押してから撮
影動作、具体的にはレリーズ動作が開始するまでに2秒
の遅延があるので、この間に撮影者はリモコン操作の姿
勢を直すことができて正常な姿勢での撮影ができるし、
カメラ後方からのリモコン受信であれば、リモコン操作
と同時にレリーズ動作が行われるので動物や子供などの
動く被写体をカメラの振動によるブレなしにシャッター
チャンスを失うことなく瞬時に撮影できる。なお、前記
遅延時間は、上記実施例に限定する必要はない。また必
要に応じて遅延時間を可変とする手段を設けて任意に設
定できるようにしてもよい。
本実施例は、リモコンによる一連の撮影動作が終って
もなおリモコンモードであれば再び5分のタイマがセッ
トされる(F−17)。
ステップ(F−20)においてリモコンモードのキャン
セルがあればシーケンスは終了する。リモコンモードは
リモコン送信器15をカメラ本体1へ装着したり(つまり
リモコンスイッチ35のOFF)、レリーズボタン6による
撮影が終了したときにキャンセルされる。
さて、5分間のタイマ時間が経過すると、次に30秒タ
イマがセットされ(F−23)カメラ本体1の前面に設け
られたセルフタイマランプ8が点滅してリモコンモード
終了間際の「お知らせ」が行なわれる(F−24)。そし
てステップ(F−25)および(F−26)のループによっ
て、この30秒間にリモコン受信があるかをチェックして
いる。リモコン受信があれば(F−26)、ステップ(F
−17)にとんで5分タイマが再度セットされるが、リモ
コン受信がなければシーケンスは終了する。
ところで、上記実施例のように、カメラの前面と背面
とにリモコン信号受信用の受光部を別々に設ける場合は
次の点を考慮するのが好ましい。
(1) カメラ前方からリモコン操作する場合は撮影者
は撮影画角内に居ることが多いが、カメラ後方からリモ
コン操作する場合は撮影者はカメラの真うしろにいると
は限らない。
(2) 多くの撮影は太陽光をカメラの背面に受け被写
体に光があたっている状態で行われる(順光撮影)。
上記(1)を考慮し、第5図(イ)に示すように、カ
メラの背面に設けられる受光窓13を通って受光素子13a
に到達する赤外光の案内壁16bのなす角θをカメラの
前面に設けられる受光窓12の案内壁16aのなす角θ
り大きくなるように選ぶ(θ>θ)のが好ましい。
θは撮影画角(たとえば焦点距離40mmの撮影レンズに
対しては57゜、80mmに対しては30゜)よりやや広目に選
べばよい。
このようにすることによりカメラ後方からのリモコン
操作は撮影者がカメラの横方向にずれても広い範囲から
可能になる。
一方、上記(2)を考慮し、カメラの上下方向につい
ては、第5図(ロ)に示すように、受光窓13のすぐ内側
のカメラ本体1に設けられる遮光部材17bをカメラ前面
に設けられる受光窓12のすぐ内側に設けられる遮光部材
17aよりやや下げて取り付けるのが好ましい。
このようにすることにより、順光撮影時にカメラの後
方から当る太陽直射光が受光素子13bに入りにくくな
り、太陽光に含まれる赤外成分のために受光素子の受光
量が飽和してリモコン信号を受けてもカメラが動作しな
いということがない。
第6図および第7図はリモコン受光素子への遮光を行
うための他の例であり、これらはカメラ前面にもカメラ
背面にも必要に応じて適用できる。
第6図の例は、カメラ本体1の内部に点Bを支点にし
て回動可能な遮光板18を設けておき、カメラ本体1の表
面に設けた開閉レバー19を矢印で示す閉方向に操作する
と遮光板18が回動して受光窓13を閉じるようになる。こ
れにより太陽からの直射光などが受光窓13に入ってリモ
コンが誤動作するのを防止することができる。
第7図は、カメラ本体1の内側に角穴20aをあけた回
転可能な円板20を設けておき、撮影時のカメラの縦、横
の位置に応じてこの円板20を手で適当に回転させ太陽の
直射光が受光窓13に入るのを防いでリモコンの誤動作を
防止するようにしたものである。
その他の遮光部材としては、カメラ本体1に開閉式カ
バーやスライド式カバーを設けておくなど種々考えられ
る。
上記実施例では、リモコン受光部をカメラ本体の前面
と背面に別々に設けたが、本発明はこの実施例に限定さ
れるものではなく、カメラ本体の上部に突出するような
形で2つの受光部を一体に設けてもよいし、上下2段に
設けてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明においては、カメラの前
方および後方からのリモコン信号を受光できるように構
成したので、カメラの前方からばかりでなく後方からも
遠隔操作で撮影ができることになり、子供や動物などの
動く被写体を相手に気付かせずに手振れのない状態で瞬
時撮影ができる。そのため自然な姿をシャッターチャン
スを逃すことなく適確に撮影できる。
また、カメラ前方からのリモコン操作と後方からのリ
モコン操作でレリーズ動作の開始までの時間に差を設け
れば、希望する適確な写真が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるリモコンカメラの一実施例の外観
を示しており、(イ)はカメラの正面図、(ロ)はカメ
ラの背面図、第2図はリモコン送信器の一例の斜視図、
第3図は本発明によるリモコンカメラの一実施例の回路
構成を示すブロック線図、第4図は本発明によるリモコ
ンカメラの動作を説明するフローチャート、第5図
(イ)および(ロ)はリモコン信号受光部への遮光構造
を示す平面および側面概略線図、第6図および第7図は
太陽光の遮光構造を示す2つの異なる例である。 1……カメラ本体、12,13……リモコン信号受光窓、15
……リモコン送信器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡垣内 清茂 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ 株式会社内 (72)発明者 境 善一 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−229445(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラ前方からのリモコン信号およびカメ
    ラ後方からのリモコン信号を受信する受光部を有するこ
    とを特徴とするリモコンカメラ。
  2. 【請求項2】前記受光部がカメラ本体の前面および背面
    にそれぞれ設けられた請求項1に記載のリモコンカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】カメラ前方からのリモコン信号を受信した
    ときはカメラ後方からのリモコン信号を受信したときよ
    りレリーズ動作を遅延させるレリーズ制御手段を有する
    請求項1または2に記載のリモコンカメラ。
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JPH02259632A JPH02259632A (ja) 1990-10-22
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JPH10332477A (ja) * 1997-05-31 1998-12-18 Omron Corp 振動監視装置
JP4623061B2 (ja) * 2004-12-28 2011-02-02 ソニー株式会社 表示装置および携帯機器
JP4581726B2 (ja) * 2004-12-28 2010-11-17 ソニー株式会社 表示装置および携帯機器

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