JP2000055838A - Bragg反射自動選出方法および装置並びに結晶方位自動決定方法およびシステム - Google Patents

Bragg反射自動選出方法および装置並びに結晶方位自動決定方法およびシステム

Info

Publication number
JP2000055838A
JP2000055838A JP11146379A JP14637999A JP2000055838A JP 2000055838 A JP2000055838 A JP 2000055838A JP 11146379 A JP11146379 A JP 11146379A JP 14637999 A JP14637999 A JP 14637999A JP 2000055838 A JP2000055838 A JP 2000055838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angle
bragg
reflection
crystal
crystal orientation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11146379A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3561738B2 (ja
Inventor
Ryoichi Yokoyama
亮一 横山
Jinpei Harada
仁平 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rigaku Denki Co Ltd, Rigaku Corp filed Critical Rigaku Denki Co Ltd
Priority to JP14637999A priority Critical patent/JP3561738B2/ja
Priority to US09/321,554 priority patent/US6198796B1/en
Priority to DE69931556T priority patent/DE69931556T2/de
Priority to EP99304293A priority patent/EP0962762B1/en
Publication of JP2000055838A publication Critical patent/JP2000055838A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3561738B2 publication Critical patent/JP3561738B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/20Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by using diffraction of the radiation by the materials, e.g. for investigating crystal structure; by using scattering of the radiation by the materials, e.g. for investigating non-crystalline materials; by using reflection of the radiation by the materials
    • G01N23/20058Measuring diffraction of electrons, e.g. low energy electron diffraction [LEED] method or reflection high energy electron diffraction [RHEED] method

Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶試料の結晶方位の決定を容易に、且つ自
動で行うことのできる、新しいBragg反射自動選出
方法および装置並びに結晶方位自動決定方法およびシス
テムを提供する。 【解決手段】 2反射法による結晶試料の結晶方位の決
定において、基準となる二つのBragg反射pc1お
よびpc2をコンピュータを用いて自動的に選出するB
ragg反射自動選出方法であって、測定可能な全Br
agg反射各々のX線強度および回折条件である2θ
角、ω角、χ角、φ角を入力された結晶情報から計算し
(ステップ2)、各Bragg反射に、そのX線強度の
大きさおよび試料面法線と散乱ベクトルとの開き角に基
づいて重み点数付けを行い(ステップ3)、重み点数の
大きい順に二つのBragg反射pc1およびpc2を
選出する(ステップ4)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、Brag
g反射自動選出方法および装置並びに結晶方位自動決定
方法およびシステムに関するものである。さらに詳しく
は、この出願の発明は、半導体用ウェハーやそのウェハ
ー上に形成された薄膜等の結晶試料の構造解析、並びに
構造評価に有用な、結晶方位の決定を容易に、且つ自動
で行うことのできる、新しいBragg反射自動選出方
法および装置並びに結晶方位自動決定方法およびシステ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来より、物質の原子的構造
の解析として、X線、または中性子線や電子線等の粒子
線を結晶構造未知の結晶試料に入射し、その結晶試料に
よるそれら散乱線の回折現象を利用して、結晶試料の格
子形や格子内の原子配列を明らかにする結晶構造解析の
技術が盛んに研究・開発されてきている。たとえば、X
線は結晶試料の電子密度の解析、中性子線は結晶試料の
原子核位置の解析、電子線は結晶試料の電気的ポテンシ
ャルの解析に用いられる。
【0003】一方、結晶構造既知の結晶試料に対して、
その結晶の逆空間内の二つのBragg反射を検索測定
し、得られた二つのBragg反射の位置から結晶方位
を決定することがしばしば行われている。このような結
晶方位決定の方法は、一般に、2反射法と呼ばれてい
る。より詳しくは、この2反射法では、まず、図1
(a)に例示したように、結晶試料の逆格子が基準位置
にあるときに、結晶試料の結晶方位を決定するための基
準となる二つのBragg反射K1 ,K2 を任意に選択
する。そして、図1(b)に例示したように、基準Br
agg反射K1 ,K2 各々の回折条件2θ角、ω角、χ
角およびφ角を実際に満足するBragg反射K1 ’,
2 ’を四軸型ゴニオメータ測定装置により実測し、測
定されたBragg反射K1 ’,K2 ’の位置、つまり
基準Bragg反射K1 ,K2 の位置からの回転角を用
いて、逆格子の基準位置からの回転角が求まり、これに
よって、実際の結晶試料の結晶方位が決定される。
【0004】なお、四軸型ゴニオメータ測定装置は、周
知のものであり、たとえば図2および図3に例示したよ
うに、結晶の方向を決めるΩ軸と、Ω軸上に乗っている
Χ−Φアセンブリ、および回折X線を検出する2Θ軸の
四つの回転軸を有する四軸型ゴニオメータ(100)、
X線を発生させるX線源(110)、回折線を検出する
X線カウンタなどの検出器(120)、CPU(13
1)とメモリ(132)とCRTディスプレイ(13
3)とを有する制御用コンピュータ(130)、および
四軸型ゴニオメータ(100)の各回転軸を回転させる
2θ回転駆動装置(141)、ω回転駆動装置(14
2)、χ回転駆動装置(143)、φ回転駆動装置(1
44)を備えている。
【0005】四軸型ゴニオメータ(100)における2
Θ軸、Ω軸、Χ軸およびΦ軸それぞれの回転角度が、回
折角である2θ角、入射角であるω角、結晶試料のti
lt回転角であるχ角および結晶試料のΧ軸上の回転角
であるφ角となる。コンピュータ(130)は、2θ回
転駆動装置(141)、ω回転駆動装置(142)、χ
回転駆動装置(143)およびφ回転駆動装置(14
4)各々を制御して、四軸型ゴニオメータ(100)に
おける実際の2θ角、ω角、χ角およびφ角それぞれが
基準Bragg反射の回折条件の各角と同じ値となるよ
うに、各回転軸を回転させる。
【0006】そして、それら各角における回折X線、つ
まり回折条件を満足する実際のBragg反射が検出器
(120)で検出される。しかしながら、従来、このよ
うな2反射法による結晶方位決定では、結晶方位決定の
ための基準となる二つのBragg反射選択を手動で行
わなければならず、コンピュータを用いた自動選択の技
術が確立されていないため、手動で選出したBragg
反射を別途測定して正確な位置を求め、そして、結晶方
位を計算させるので、非常に煩雑で、時間がかかるとい
った問題があり、結晶方位の決定を一貫して自動で行う
ことのできる技術の確立が強く望まれていた。
【0007】そこで、この出願の発明は、以上の通りの
事情に鑑みてなされたものであり、従来技術の問題点を
解消し、結晶試料の結晶方位の決定を容易に、且つ自動
で行うことのできる、新しいBragg反射自動選出方
法および装置並びに結晶方位自動決定方法およびシステ
ムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決する第1の発明として、2反射法による結
晶試料の結晶方位の決定において、基準となる二つのB
ragg反射pc1およびpc2をコンピュータを用い
て自動的に選出するBragg反射自動選出方法であっ
て、測定可能な全Bragg反射各々のX線強度および
回折条件である2θ角、ω角、χ角、φ角を入力された
結晶情報から計算し、各Bragg反射に、そのX線強
度の大きさおよび試料面法線と散乱ベクトルとの開き角
に基づいて重み点数付けを行い、重み点数の大きい順に
二つのBragg反射pc1およびpc2を選出するこ
とを特徴とするBragg反射自動選出方法(請求項
1)を提供し、この方法において、各Bragg反射毎
に、その構造因子を最大強度のBragg反射の構造因
子で正規化した値を点数Aとし、且つ、その試料面法線
と散乱ベクトルとの開き角の余弦を点数Bとし、これら
点数Aおよび点数BならびにX線強度に対する重みm%
および前記開き角に対する重みn%を用いて、重み点数
=A×m/100+B×n/100を計算し、各Bra
gg反射に当該重み点数を付けること(請求項2)や、
入射角、出射角、ω角、χ角およびφ角のいずれか一つ
の角が一定の条件において、回折条件である2θ角、ω
角、χ角、φ角を計算すること(請求項3)や、結晶情
報として、少なくとも空間群、格子定数および原子位置
を入力すること(請求項4)などをその態様として提供
する。
【0009】また、この出願の発明は、第2の発明とし
て、各種演算処理を行うコンピュータ、およびこのコン
ピュータからの計算値に基づき各種測定を行う四軸型ゴ
ニオメータ測定装置を用いて結晶試料の結晶方位を自動
的に決定する結晶方位自動決定方法であって、入力され
た結晶情報から測定可能な全Bragg反射各々のX線
強度および回折条件である2θ角、ω角、χ角、φ角を
計算し、各Bragg反射に、そのX線強度の大きさお
よび試料面法線と散乱ベクトルとの開き角に基づいて重
み点数付けを行い、重み点数の大きい順に二つのBra
gg反射pc1およびpc2を選出し、次いで、Bra
gg反射pc1およびpc2各々の回折条件を実際に満
足するBragg反射po1およびpo2を四軸型ゴニ
オメータ測定装置により検索測定し、さらに、Brag
g反射po1およびpo2間の開き角αoを計算し、B
ragg反射pc1およびpc2各々の等価反射を対称
操作により求め、Bragg反射pc1およびpc2各
々の等価反射の中から、開き角が前記開き角αoと等し
く、且つ散乱ベクトル長がBragg反射pc1および
pc2の散乱ベクトル長に一致する等価反射pc1’お
よびpc2’の組み合わせを選出し、そして、これら等
価反射pc1’およびpc2’について、2反射法によ
り結晶方位を計算することを特徴とする結晶方位自動決
定方法(請求項5)をも提供し、この方法において、計
算された結晶方位を有する結晶構造の結晶系が三方晶系
である場合において、c軸上にないBragg反射p1
およびそのBragg反射p1をc軸周りに60°回転
させたBragg反射p2を選出し、Bragg反射p
1およびp2各々のX線強度I1およびI2を四軸型ゴ
ニオメータ測定装置により測定し、X線強度I1および
I2間の大小関係とBragg反射p1およびp2各々
の構造因子間の大小関係とが一致するかどうかを判断
し、一致していない場合には、前記結晶構造をc軸周り
に60°回転させること(請求項6)や、計算された結
晶方位を有する結晶構造の結晶系が三方晶系である場合
において、その結晶方位を、結晶情報から別に算出され
た結晶方位にできるだけ一致させるために、結晶の軸変
換を行うこと(請求項7)や、各Bragg反射毎に、
その構造因子を最大強度のBragg反射の構造因子で
正規化した値を点数Aとし、且つ、その試料面法線と散
乱ベクトルとの開き角の余弦を点数Bとし、これら点数
Aおよび点数BならびにX線強度に対する重みm%およ
び前記開き角に対する重みn%を用いて、重み点数=A
×m/100+B×n/100を計算し、各Bragg
反射に当該重み点数を付けること(請求項8)や、結晶
情報として、少なくとも空間群、格子定数および原子位
置が入力されること(請求項9)や、入射角、出射角、
ω角、χ角およびφ角のいずれか一つの角が一定の条件
において、回折条件である2θ角、ω角、χ角、φ角を
計算すること(請求項10)や、結晶方位として、試料
面法線とのOff角が計算されること(請求項11)
や、結晶方位として、入射X線と指定入射方向との開き
角が計算されること(請求項12)などをその態様とし
て提供する。
【0010】さらにまた、この出願の発明は、第3の発
明として、2反射法による結晶試料の結晶方位の決定に
おいて、基準となる二つのBragg反射pc1および
pc2を自動的に選出するBragg反射自動選出装置
であって、測定可能な全Bragg反射各々のX線強度
および回折条件である2θ角、ω角、χ角、φ角を入力
された結晶情報から計算するX線強度・回折条件計算手
段と、各Bragg反射にそのX線強度の大きさおよび
試料面法線と散乱ベクトルとの開き角に基づいて重み点
数付けを行う重み点数付手段と、重み点数の大きい順に
二つのBragg反射pc1およびpc2を選出するB
ragg反射選出手段とを備えていることを特徴とする
Bragg反射自動選出装置(請求項13)をも提供
し、この装置において、重み点数付手段は、各Brag
g反射毎に、その構造因子を最大強度のBragg反射
の構造因子で正規化した値を点数Aとし、且つ、その試
料面法線と散乱ベクトルとの開き角の余弦を点数Bと
し、これら点数Aおよび点数BならびにX線強度に対す
る重みm%および前記開き角に対する重みn%を用い
て、重み点数=A×m/100+B×n/100を計算
し、各Bragg反射に当該重み点数を付けること(請
求項14)や、結晶情報として、少なくとも空間群、格
子定数および原子位置が入力されること(請求項15)
や、X線強度・回折条件計算手段は、入射角、出射角、
ω角、χ角およびφ角のいずれか一つの角が一定の条件
において、回折条件である2θ角、ω角、χ角、φ角を
計算すること(請求項16)などをその態様として提供
する。
【0011】さらに、この出願の発明は、第4の発明と
して、各種演算処理を行う演算処理装置と、この演算処
理装置からの各種計算値に基づいて各種測定を行う四軸
型ゴニオメータ測定装置とを備えた、結晶試料の結晶方
位を自動的に決定する結晶方位自動決定システムであっ
て、演算処理装置は、二つのBragg反射pc1およ
びpc2を選出するBragg反射選出部と、四軸型ゴ
ニオメータ測定装置からの各種測定値に基づき結晶方位
を計算する結晶方位計算部とを備えており、Bragg
反射選出部は、測定可能な全Bragg反射各々のX線
強度および回折条件である2θ角、ω角、χ角、φ角を
入力された結晶情報から計算するX線強度・回折条件計
算手段と、各Bragg反射にそのX線強度の大きさお
よび試料面法線と散乱ベクトルとの開き角に基づいて重
み点数付けを行う重み点数付手段と、重み点数の大きい
順に二つのBragg反射pc1およびpc2を選出す
るBragg反射選出手段とを備えており、四軸型ゴニ
オメータ測定装置は、Bragg反射選出部からのBr
agg反射pc1およびpc2各々の回折条件を実際に
満足するBragg反射po1およびpo2を検索測定
し、結晶方位計算部は、四軸型ゴニオメータ測定装置か
らのBragg反射po1およびpo2間の開き角αo
を計算する開き角計算手段と、Bragg反射pc1お
よびpc2各々の等価反射を対称操作により求める等価
反射計算手段と、Bragg反射pc1およびpc2各
々の等価反射の中から、開き角が前記開き角αoと等し
く、且つ散乱ベクトル長がBragg反射pc1および
pc2の散乱ベクトル長に一致する等価反射pc1’お
よびpc2’の組み合わせを選出する等価反射選出手段
と、等価反射pc1’およびpc2’について、2反射
法により結晶方位を計算する結晶方位計算手段とを備え
ていることを特徴とする結晶方位自動決定システム(請
求項17)を提供し、このシステムにおいて、演算処理
装置は、計算された結晶方位を有する結晶構造の結晶系
が三方晶系である場合において、c軸上にないBrag
g反射p1およびそのBragg反射p1をc軸周りに
60°回転させたBragg反射p2とを選出する第2
Bragg反射選出手段を有し、四軸型ゴニオメータ測
定装置は、Bragg反射p1’およびp2’各々のX
線強度I1およびI2を測定し、さらに、演算処理装置
は、X線強度I1およびI2間の大小関係と、Brag
g反射p1およびp2各々の構造因子間の大小関係とが
一致するかどうかを判断する大小関係判断手段と、大小
関係が一致していない場合に前記結晶構造をc軸周りに
60°回転させる回転手段とを備えていること(請求項
18)や、演算処理装置は、計算された結晶方位を有す
る結晶構造の結晶系が三方晶系である場合において、そ
の結晶方位を、結晶情報から別に算出された結晶方位に
できるだけ一致させるために、結晶の軸変換を行う軸変
換手段を備えていること(請求項19)や、重み点数付
手段は、各Bragg反射毎に、その構造因子を最大強
度のBragg反射の構造因子で正規化した値を点数A
とし、且つ、その試料面法線と散乱ベクトルとの開き角
の余弦を点数Bとし、これら点数Aおよび点数Bならび
にX線強度に対する重みm%および前記開き角に対する
重みn%を用いて、重み点数=A×m/100+B×n
/100を計算し、各Bragg反射に当該重み点数を
付けること(請求項20)や、結晶情報として、少なく
とも空間群、格子定数および原子位置が入力されること
(請求項21)や、X線強度・回折条件計算手段は、入
射角、出射角、ω角、χ角およびφ角のいずれか一つの
角が一定の条件において、回折条件である2θ角、ω
角、χ角、φ角を計算すること(請求項22)や、結晶
方位として、試料面法線とのOff角が計算されること
(請求項23)や、結晶方位として、入射X線と指定入
射方向との開き角が計算されること(請求項24)など
をその態様として提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】図4は、この発明のBragg反
射自動選出方法の各処理ステップのフローを例示したも
のである。この発明のBragg反射自動選出方法は、
前述した公知の2反射法による結晶試料の結晶方位決定
において、基準となる二つのBragg反射pc1およ
びpc2をコンピュータを用いて自動的に選出する方法
であって、まず、図4に例示したように、コンピュータ
に結晶試料の結晶情報を入力する(ステップ1)。この
結晶情報としては、たとえば空間群、格子定数、原子位
置、温度定数、面法線、X線入射方向を入力する。
【0013】入力された結晶情報から、測定可能な全B
ragg反射各々のX線強度および回折条件である2θ
角、ω角、χ角、φ角を計算する(ステップ2)。ここ
で、X線強度は、たとえば、空間群、格子定数、原子位
置および温度定数を用いる公知の方法により算出される
Bragg反射の構造因子を二乗したものにほぼ等し
い。また、回折条件は、たとえば、入射角、出射角、ω
角、χ角およびφ角のいずれか一つの角が一定の条件に
おいて、2θを一定として、ω角、χ角およびφ角が計
算される。
【0014】次いで、各Bragg反射に、そのX線強
度の大きさ、試料面法線と散乱ベクトルとの開き角に基
づいて重み点数付けを行う(ステップ3)。この重み点
数付け(ステップ3)では、図5に例示したように、ま
ず、各Bragg反射毎に、その構造因子を最大強度の
Bragg反射の構造因子で正規化し、得られた値を点
数Aとする(ステップ31)。したがって、たとえば、
最大強度の正規化値は1.0となり、この1.0が最大
強度を有するBragg反射の点数Aとなる。すなわ
ち、より大きな強度を有するBragg反射ほど、より
大きな点数Aを有するようになる。なお、Bragg反
射の最大強度とは、強度と見なされる結晶構造の最大値
のことである。
【0015】また、各Bragg反射毎に、その試料面
法線と散乱ベクトルとの開き角(以下、この開き角をΔ
Gとする)の余弦(cos)を計算し、得られた値を点
数Bとする(ステップ31)。したがって、たとえば、
ΔG=0°の余弦は1であり、この1がΔG=0°を有
するBragg反射の点数Bとなり、ΔG=90°の余
弦は0であり、この0がΔG=90°を有するBrag
g反射の点数Bとなる。すなわち、より0°に近い開き
角ΔGを有するBragg反射ほど、より大きな点数B
を有するようになる。
【0016】一方、X線強度に対する重みm%および開
き角ΔGに対する重みn%をコンピュータに入力する
(ステップ32)。これらmおよびnは、次ぎに算出す
る重み点数において点数Aおよび点数Bがそれぞれどの
程度の重み(または割合)となるか、すなわち点数Aお
よび点数Bのどちらが重み点数においてより重要視され
るか、を決める値である。これらmおよびnは、様々な
結晶試料について予め行なわれた実験の結果に基づい
て、すなわち経験則に基づいて任意に決められる値であ
り、たとえば結晶試料によってm:n=7:3の値など
となる。なお、mおよびnの関係は、たとえばn=10
0−mとすることができる。
【0017】そして、計算された点数Aおよび点数Bな
らびに入力されたm%およびn%を用いて、各Brag
g反射毎の重み点数=A×m/100+B×n/100
を計算する(ステップ33)。続いて、このように重み
点数付けされた全Bragg反射の中から、基準となる
Bragg反射pc1およびpc2として、重み点数が
一番大きいBragg反射と二番目に大きいBragg
反射を選出する(ステップ4)。ただし、二番目のBr
agg反射が、原点と一番目のBragg反射とによる
直線の上にある場合には、その直線上にない次の反射
(たとえば三番目の反射)を選ぶ。つまり、選出する二
つの反射は、原点からの同一直線上にないことが条件と
なる。
【0018】以上の各処理はコンピュータにより行われ
るので、必要データをコンピュータに入力するだけで、
簡単に、且つ自動的に基準Bragg反射二つを選出す
ることができる。そして、これら二つの基準Bragg
反射について、前述したように、図2および3に例示し
たような公知の四軸型ゴニオメータ測定装置によって各
基準Bragg反射の回折条件を実際に満足する二つの
Bragg反射を検索測定し、測定Bragg反射の基
準Bragg反射からの回転角を用いて逆格子の位置が
求められて、結晶試料の結晶方位が決定される。
【0019】この際、この発明のBragg反射自動選
出方法によって二つの基準Bragg反射の選出がコン
ピュータを用いて自動化されたことで、たとえば、四軸
型ゴニオメータ測定装置のコンピュータ(130)を用
いて、選出、測定、計算を一貫して、自動的に行うこと
ができ、結晶方位決定が非常に簡単に、且つ短時間で実
現できるようになる。
【0020】もちろん、この発明の方法による二つの基
準Bragg反射選出は、四軸型ゴニオメータ測定装置
のコンピュータ(130)とは別体のコンピュータを用
いて行ってもよく、この場合にも、コンピュータ間でデ
ータの送受信が行われることとなるので、結晶方位の一
貫した自動決定が行われる。図6は、この発明の結晶方
位自動決定方法の各処理のフローを例示したものであ
る。
【0021】たとえばこの図6に例示したように、この
発明の結晶方位自動決定方法では、まず、コンピュータ
を用いて、結晶方位の決定の基準となる二つのBrag
g反射pc1およびpc2を、上述の図4および図5に
例示したこの発明のBragg反射自動選出方法の各処
理と同じ処理、つまりX線強度・回折条件の計算処理、
重み点数付け処理、および選出処理を行うことにより、
自動選出する(ステップ10)。
【0022】次いで、選出されたBragg反射pc1
の回折条件とBragg反射pc2の回折条件とを四軸
型ゴニオメータ測定装置に送り、四軸型ゴニオメータ測
定装置によって各回折条件を実際に満足するBragg
反射po1およびpo2を検索測定する(ステップ1
1)。なお、四軸型ゴニオメータ測定装置は、前述の図
2および図3に例示した構成を有する公知のものが用い
られる。
【0023】ところで、このように測定されたBrag
g反射pc1およびpc2が目的の反射とは別の等価反
射である可能性があり、等価反射である場合には、真の
結晶構造を見誤る恐れがある。そこで、この発明の方法
では、正確な結晶方位を求め、真の結晶構造を解析する
ために、以下のような処理を行うようにする。まず、コ
ンピュータにより、四軸型ゴニオメータ測定装置により
測定されたBragg反射po1およびpo2間の開き
角αoを計算する(ステップ12)。Bragg反射p
c1およびpc2各々の等価反射を対称操作により求
め、その等価反射の中から、開き角が測定Bragg反
射po1およびpo2間の開き角αoと等しく、且つ散
乱ベクトル長がBragg反射pc1およびpc2の散
乱ベクトル長に一致する等価反射pc1’およびpc
2’の組み合わせを選出する。
【0024】より詳しくは、元の基準Bragg反射p
c1およびpc2各々の等価反射pc1’およびpc
2’を対称操作により求め(ステップ13)、等価反射
pc1’およびpc2’間の開き角αcを計算する(ス
テップ14)。次いで、この開き角αcとBragg反
射po1およびpo2間の開き角αoとが等しいかどう
かを判断する(ステップ15)。等しくなければ、再度
別の等価反射pc1’およびpc2’を求めて、それら
の開き角αcを計算し、開き角αoと等しいかを判断す
る。このループがαc=αoとなる等価反射pc1’お
よびpc2’が得られるまで行う。
【0025】αc=αoとなる等価反射pc1’および
pc2’が得られると、それら等価反射pc1’および
pc2’の散乱ベクトル長が、基準Bragg反射pc
1およびpc2の散乱ベクトル長と一致するかどうかを
判断する(ステップ16)。一致しなければ、再度、α
c=αoとなる別の等価反射pc1’およびpc2’を
求めて(ステップ13〜15)、散乱ベクトル長の一致
判断が行われる(ステップ16)。このループが散乱ベ
クトル長が一致する等価反射pc1’およびpc2’が
得られるまで行われる。
【0026】そして、選出された等価反射pc1’およ
びpc2’について、前述したように公知の2反射法に
より結晶方位を計算する(ステップ17)。つまり、等
価反射pc1’およびpc2’の回折条件各々実際に満
足するBragg反射を四軸型ゴニオメータ装置により
検索測定し、コンピュータにより、それら二つの測定B
ragg反射の等価反射pc1’およびpc2’からの
回転角を用いて逆格子の位置が求められて、結晶試料の
結晶方位が最終的に決定される。
【0027】この結晶方位としては、試料面法線とのO
ff角や、入射X線と指定入射方向との間の開き角が計
算される。このようにして各処理をコンピュータおよび
四軸型ゴニオメータ測定装置により行うことで、コンピ
ュータに結晶情報などの必要データを入力するだけで、
自動的に結晶方位が決定されて、結晶試料の結晶構造を
解析することができる。
【0028】ところで、上述のように各処理(ステップ
10〜16)を行って最終的に2反射法により決定され
た(ステップ17)結晶方位を有する結晶構造におい
て、その結晶系が三方晶系である場合では、その結晶構
造が真の構造からc軸周りに60°(正・負どちらでも
よい)ずれている可能性がある。そこで、この発明の結
晶方位自動決定方法では、解析された結晶構造の結晶系
が三方晶系である場合、すなわちLAUE群(対称)が
−3、−31m、−3m1のいずれかの場合[ステップ
18Yes]には、結晶構造から特定のBragg反射
を選び、そのX線強度と、そのBragg反射からc軸
周りに60°ずらしたBragg反射のX線強度とを比
較して、X線強度の大小関係が、それらBragg反射
の構造因子の大小関係と一致しているかどうかを判断
し、一致していないならば、その結晶構造から60°ず
らして、真の結晶構造を得るようにする。
【0029】より詳しくは、この処理は、たとえば図7
に例示したように実行される。まず、c軸上にないBr
agg反射p1およびこのBragg反射p1をc軸周
りに60°回転させたc軸上にないBragg反射p2
を選出し(ステップ19)、それらの回折条件を四軸型
ゴニオメータ測定装置に送る。選出するBragg反射
p1およびp2は、互いの強度の差が大きいことが好ま
しい。
【0030】次いで、四軸型ゴニオメータ測定装置によ
り、Bragg反射p1のX線強度I1およびBrag
g反射p2のX線強度I2を測定する(ステップ2
0)。四軸型ゴニオメータ測定装置による測定X線強度
I1およびI2はコンピュータに送られ、そして、これ
らX線強度I1およびI2間の大小関係と、Bragg
反射p1およびp2各々の構造因子間の大小関係とが一
致するかどうかを判断し(ステップ21)、一致してい
ない場合には、元の結晶構造をc軸周りに60°回転さ
せる(ステップ22)。
【0031】このようにして、従来の2反射法では不可
能であった、結晶系が三方晶系である場合における結晶
方位の決定を、コンピュータを用いて自動で実現でき、
正確な結晶構造解析が行われるようになる。さらにま
た、以上のように計算された結晶方位と、結晶情報から
別に算出された結晶方位とをできるだけ一致させるため
に、結晶の軸変換、つまり軸を入れ換えても結晶構造が
変わらない変換をも行うようにしてもよい。このような
結晶の軸変換を行うことにより、より正確な結晶方位を
求めることができる。
【0032】これらの各処理もコンピュータにより行わ
れるので、結晶方位の高精度な決定が全て自動的に行わ
れるようになる。図8は、この発明のBragg反射自
動選出装置の構成の一例を示したものである。たとえば
この図8に示したように、この発明のBragg反射自
動選出装置(40)は、コンピュータシステムであっ
て、X線強度・回折条件計算手段(41)と、重み点数
付け手段(42)と、Bragg反射選出手段(43)
とを備えている。
【0033】X線強度・回折条件計算手段(41)は、
入力された結晶情報(たとえば空間群、格子定数、原子
位置、温度定数、面法線、X線入射方向)を用いて、測
定可能な全Bragg反射各々のX線強度および回折条
件である2θ角、ω角、χ角、φ角を計算し、この計算
データを重み点数付け手段(42)に送る。なお、ここ
でのX線強度および回折条件の計算は、前述したこの発
明の方法と同様に行われる。
【0034】次いで、重み点数付け手段(42)は、受
け取ったX線強度の大きさおよび試料面法線と散乱ベク
トルとの開き角ΔGに基づいて、各Bragg反射に重
み点数付けを行う。この重み点数付けは、前述したこの
発明のBragg反射選出方法における重み点数付け処
理と同じ処理が行われる。すなわち、各Bragg反射
毎に、その構造因子を最大強度のBragg反射の構造
因子で正規化した値を点数Aとし、且つ、その試料面法
線と散乱ベクトルとの開き角の余弦を点数Bとし、これ
ら点数Aおよび点数BならびにX線強度に対する重みm
%および前記開き角に対する重みn%を用いて、重み点
数=A×m/100+B×n/100を計算し、各Br
agg反射に当該重み点数を付ける。
【0035】そして、Bragg反射選出手段(43)
は、重み点数付け手段(42)から送られてきた重み点
数の大きい順に、原点からの同一直線上にない二つのB
ragg反射pc1およびpc2を選出する。この発明
のBragg反射自動選出装置では、このような各手段
によって必要な処理が施されて、2反射法を用いた結晶
方位決定において必要な基準となる二つのBragg反
射を容易に、且つ自動的に選出するこができ、よって、
二反射方による結晶方位決定の一連の処理を、必要なデ
ータの入力のみで、コンピュータにより自動的に行うこ
とができるようになる。
【0036】図9は、この発明の結晶方位自動決定シス
テムの構成の一例を示したものである。この図9に例示
したように、この発明の結晶方位自動決定システムは、
各種演算処理を行うコンピュータである演算処理装置
と、この演算処理装置からの各種計算値に基づいて各種
測定を行う四軸型ゴニオメータ測定装置とから構成され
ている。四軸型ゴニオメータ測定装置は、図2および図
3に例示した構成を有する公知のものである。
【0037】演算処理装置は、二つのBragg反射を
選出するBragg反射選出部(50)と、四軸型ゴニ
オメータ測定装置からの各種測定値に基づき結晶方位を
計算する結晶方位計算部(60)とを備えている。Br
agg反射選出部(50)は、入力された結晶情報を用
いて、測定可能な全Bragg反射各々のX線強度およ
び回折条件である2θ角、ω角、χ角、φ角を計算する
X線強度・回折条件計算手段(51)と、このX線強度
・回折条件計算手段(51)により計算されたX線強度
の大きさおよび試料面法線と散乱ベクトルとの開き角Δ
Gに基づいて、各Bragg反射に重み点数付けを行う
重み点数付手段(52)と、この重み点数付け手段(5
2)により付けられた重み点数の大きい順に二つのBr
agg反射pc1およびpc2を選出するBragg反
射選出手段(53)とを備えている。このBragg反
射選出部(50)における各処理は、前述のこの発明の
Bragg反射自動選出装置における各手段による処理
と同様にして行われる。
【0038】選出が終わると、Bragg反射選出部
(50)は、Bragg反射pc1およびpc2各々の
回折条件2θ1 角、ω1 角、χ1 角、φ1 角および2θ
2 角、ω2 角、χ2 角、φ2 角を四軸型ゴニオメータ測
定装置に送る。四軸型ゴニオメータ測定装置は、それら
回折条件2θ1 、ω1 角、χ1 角、φ1 角および2
θ2、ω2 角、χ2 角φ2 角付近でそれぞれのBrag
g角を実際に満足するBragg反射po1およびpo
2を検索測定し、続いて、開き角計算手段(61)と等
価反射計算手段(62)と等価反射選出手段(63)と
結晶方位計算手段(64)とを備えた結晶方位計算部
(60)に送る。
【0039】この結晶方位計算部(60)では、開き角
計算手段(61)が、送られてきたBragg反射po
1およびpo2間の開き角αoを計算し、一方で、等価
反射計算手段(62)が、Bragg反射pc1および
pc2各々の等価反射を対称操作により求める。続い
て、等価反射選出手段(63)は、等価反射計算手段
(62)により求められたBragg反射pc1および
pc2各々の等価反射の中から、開き角αcが、開き角
計算手段(61)により得られた開き角αoと等しく、
且つ散乱ベクトル長がBragg反射pc1およびpc
2の散乱ベクトル長と等しい等価反射pc1’およびp
c2’の組み合わせを選出する。この選出は、前述した
この発明の方法における処理と同様にして、αc=α
o、且つ散乱ベクトル長が一致する等価反射pc1’お
よびpc2’の組み合わせが得られるまで、ループ処理
により実行される。
【0040】そして、選出された等価反射pc1’およ
びpc2’について、結晶方位計算手段(64)が、公
知の2反射法を用い、四軸型ゴニオメータ測定装置との
データ送受信を介して、結晶方位を計算する。さらに、
この発明の結晶方位自動決定システムでは、前述したよ
うに、結晶方位計算手段(64)により計算された結晶
方位を有する結晶構造の結晶系が三方晶系である場合に
対応するために、以下のようになっていることが望まし
い。
【0041】すなわち、演算処理装置は、c軸上にない
Bragg反射p1およびそのBragg反射p1をc
軸周りに60°回転させたBragg反射p2とを選出
する第2Bragg反射選出手段(70)を有してお
り、この第2Bragg反射選出手段(70)がBra
gg反射p1およびp2各々の回折条件を四軸型ゴニオ
メータ測定装置に送ると、四軸型ゴニオメータ測定装置
は、それらBragg反射p1およびp2各々のX線強
度I1およびI2を測定し、演算処理装置に送る。
【0042】さらに、演算処理装置は、大小関係判断手
段(71)と回転手段(72)をも備えており、この大
小関係判断手段(71)が、送られてきたX線強度I1
およびI2間の大小関係と、Bragg反射p1および
p2各々の構造因子間の大小関係とが一致するかどうか
を判断し、大小関係が一致していないと判断された場合
に、回転手段(72)が、前記結晶構造をc軸周りに6
0°回転させる。
【0043】このようにすることによって、様々な結晶
構造既知の結晶試料に対して、真の結晶構造を自動的に
得ることができる。さらにまた、演算処理装置は、計算
された結晶方位と、結晶情報から別に算出された結晶方
位とをできるだけ一致させるために、結晶の軸変換を行
う軸変換手段(73)を備えていてもよく、この軸変換
手段(73)によって、より高精度な結晶方位の決定を
実現させることができる。
【0044】このように、この発明の結晶方位自動決定
システムでは、必要な各計算・測定が一連の流れで自動
的に行われるため、結晶試料の結晶方位の決定を容易
に、且つ自動で行い、優れた結晶構造解析が実現され
る。なお、上述したこの発明のBragg反射自動選出
装置またはこの発明の結晶方位自動決定システムの演算
処理装置は、前述の図3に例示した公知の四軸型ゴニオ
メータ測定装置におけるコンピュータ(130)に内蔵
されていても、別体のコンピュータとされていてもよい
ことは言うまでもない。
【0045】以下、添付した図面に沿って実施例を示
し、この発明の実施の形態についてさらに詳しく説明す
る。
【0046】
【実施例】この発明を用いて結晶試料Al2 3 の結晶
方位を決定した。ここで、最初に入力する結晶情報とし
ては、以下の表示1に示したものとする。
【0047】
【表1】
【0048】このような入力結晶情報を用いて、上述し
た各処理をコンピュータおよび四軸型ゴニオメータを用
いて実行したところ、結晶方位として、試料面法線との
Off角=0.0866°、および入射X線と指定入射
方向との開き角=27.9615°が自動的に得られ、
正確な結晶構造の解析を行うことができた。もちろん、
この発明は以上の例に限定されるものではなく、細部に
ついては様々な態様が可能であることは言うまでもな
い。
【0049】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、結晶試料の結晶方位の決定を容易に、且つ自動で
行うことのできる、新しいBragg反射自動選出方法
および装置並びに結晶方位自動決定方法およびシステム
が提供され、これらのこの発明を用いることにより、結
晶試料の構造解析および評価を非常に容易に、且つ高精
度で実現させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は、各々、2反射法による結晶方
位決定を模式的に例示した図である。
【図2】公知の四軸型ゴニオメータ測定装置における四
軸型ゴニオメータの回転軸構成を例示した模式図であ
る。
【図3】公知の四軸型ゴニオメータ測定装置の一例を示
した要部構成図である。
【図4】この発明のBragg反射自動選出方法の各処
理のフローを例示した図である。
【図5】重み点数付け処理のフローを例示した図であ
る。
【図6】この発明の結晶方位自動決定方法の各処理のフ
ローを例示した図である。
【図7】三方結晶の場合の軸回転処理のフローを例示し
た図である。
【図8】この発明のBragg反射自動選出装置を例示
した構成図である。
【図9】この発明の結晶方位自動決定システムを例示し
た構成図である。
【符号の説明】
1,2,3,31,32,33,4 各処理ステップ 10〜22 各処理ステップ 40 Bragg反射自動選出装置 41 X線強度・回折条件計算手段 42 重み点数付け手段 43 Bragg反射選出手段 50 Bragg反射選出部 51 X線強度・回折条件計算手段 52 重み点数付け手段 53 Bragg反射選出手段 60 結晶方位計算部 61 開き角計算手段 62 等価反射計算手段 63 等価反射選出手段 64 結晶方位計算手段 70 第2Bragg反射選出手段 71 大小関係判断手段 72 回転手段 73 軸変換手段 100 四軸型ゴニオメータ 101 ω回転台 102 2θ回転台 110 X線源 120 検出器 130 コンピュータ 131 CPU 132 メモリ 133 CRTディスプレイ 141 2θ回転駆動装置 142 ω回転駆動装置 143 χ回転駆動装置 144 φ回転駆動装置 150 X線強度演算回路 160 入力装置 200 結晶試料

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2反射法による結晶試料の結晶方位の決
    定において、基準となる二つのBragg反射pc1お
    よびpc2をコンピュータを用いて自動的に選出するB
    ragg反射自動選出方法であって、測定可能な全Br
    agg反射各々のX線強度および回折条件である2θ
    角、ω角、χ角、φ角を入力された結晶情報から計算
    し、各Bragg反射に、そのX線強度の大きさおよび
    試料面法線と散乱ベクトルとの開き角に基づいて重み点
    数付けを行い、重み点数の大きい順に二つのBragg
    反射pc1およびpc2を選出することを特徴とするB
    ragg反射自動選出方法。
  2. 【請求項2】 各Bragg反射毎に、その構造因子を
    最大強度のBragg反射の構造因子で正規化した値を
    点数Aとし、且つ、その試料面法線と散乱ベクトルとの
    開き角の余弦を点数Bとし、これら点数Aおよび点数B
    ならびにX線強度に対する重みm%および前記開き角に
    対する重みn%を用いて、重み点数=A×m/100+
    B×n/100を計算し、各Bragg反射に当該重み
    点数を付ける請求項1のBragg反射自動選出方法。
  3. 【請求項3】 入射角、出射角、ω角、χ角およびφ角
    のいずれか一つの角が一定の条件において、回折条件で
    ある2θ角、ω角、χ角、φ角を計算する請求項1また
    は2のBragg反射自動選出方法。
  4. 【請求項4】 結晶情報として、少なくとも空間群、格
    子定数および原子位置を入力する請求項1ないし3のい
    ずれかのBragg反射自動選出方法。
  5. 【請求項5】 各種演算処理を行うコンピュータ、およ
    びこのコンピュータからの計算値に基づき各種測定を行
    う四軸型ゴニオメータ測定装置を用いて結晶試料の結晶
    方位を自動的に決定する結晶方位自動決定方法であっ
    て、入力された結晶情報から測定可能な全Bragg反
    射各々のX線強度および回折条件である2θ角、ω角、
    χ角、φ角を計算し、各Bragg反射に、そのX線強
    度の大きさおよび試料面法線と散乱ベクトルとの開き角
    に基づいて重み点数付けを行い、重み点数の大きい順に
    二つのBragg反射pc1およびpc2を選出し、次
    いで、Bragg反射pc1およびpc2各々の回折条
    件を実際に満足するBragg反射po1およびpo2
    を四軸型ゴニオメータ測定装置により検索測定し、さら
    に、Bragg反射po1およびpo2間の開き角αo
    を計算し、Bragg反射pc1およびpc2各々の等
    価反射を対称操作により求め、Bragg反射pc1お
    よびpc2各々の等価反射の中から、開き角が前記開き
    角αoと等しく、且つ散乱ベクトル長がBragg反射
    pc1およびpc2の散乱ベクトル長に一致する等価反
    射pc1’およびpc2’の組み合わせを選出し、そし
    て、これら等価反射pc1’およびpc2’について、
    2反射法により結晶方位を計算することを特徴とする結
    晶方位自動決定方法。
  6. 【請求項6】 計算された結晶方位を有する結晶構造の
    結晶系が三方晶系であある場合において、c軸上にない
    Bragg反射p1およびそのBragg反射p1をc
    軸周りに60°回転させたBragg反射p2を選出
    し、Bragg反射p1およびp2各々のX線強度I1
    およびI2を四軸型ゴニオメータ測定装置により測定
    し、X線強度I1およびI2間の大小関係とBragg
    反射p1およびp2各々の構造因子間の大小関係とが一
    致するかどうかを判断し、一致していない場合には、前
    記結晶構造をc軸周りに60°回転させる請求項5の結
    晶方位自動決定方法。
  7. 【請求項7】 計算された結晶方位を有する結晶構造の
    結晶系が三方晶系である場合において、その結晶方位
    を、結晶情報から別に算出された結晶方位にできるだけ
    一致させるために、結晶の軸変換を行う請求項5または
    6の結晶方位自動決定方法。
  8. 【請求項8】 各Bragg反射毎に、その構造因子を
    最大強度のBragg反射の構造因子で正規化した値を
    点数Aとし、且つ、その試料面法線と散乱ベクトルとの
    開き角の余弦を点数Bとし、これら点数Aおよび点数B
    ならびにX線強度に対する重みm%および前記開き角に
    対する重みn%を用いて、重み点数=A×m/100+
    B×n/100を計算し、各Bragg反射に当該重み
    点数を付ける請求項5ないし7のいずれかの結晶方位自
    動決定方法。
  9. 【請求項9】 結晶情報として、少なくとも空間群、格
    子定数および原子位置が入力される請求項5ないし8の
    いずれかの結晶方位自動決定方法。
  10. 【請求項10】 入射角、出射角、ω角、χ角およびφ
    角のいずれか一つの角が一定の条件において、回折条件
    である2θ角、ω角、χ角、φ角を計算する請求項5な
    いし9のいずれかの結晶方位自動決定方法。
  11. 【請求項11】 結晶方位として、試料面法線とのOf
    f角が計算される請求項5ないし10のいずれかの結晶
    方位自動決定方法。
  12. 【請求項12】 結晶方位として、入射X線と指定入射
    方向との開き角が計算される請求項5ないし11のいず
    れかの結晶方位自動決定方法。
  13. 【請求項13】 2反射法による結晶試料の結晶方位の
    決定において、基準となる二つのBragg反射pc1
    およびpc2を自動的に選出するBragg反射自動選
    出装置であって、測定可能な全Bragg反射各々のX
    線強度および回折条件である2θ角、ω角、χ角、φ角
    を入力された結晶情報から計算するX線強度・回折条件
    計算手段と、各Bragg反射にそのX線強度の大きさ
    および試料面法線と散乱ベクトルとの開き角に基づいて
    重み点数付けを行う重み点数付手段と、重み点数の大き
    い順に二つのBragg反射pc1およびpc2を選出
    するBragg反射選出手段とを備えていることを特徴
    とするBragg反射自動選出装置。
  14. 【請求項14】 重み点数付手段は、各Bragg反射
    毎に、その構造因子を最大強度のBragg反射の構造
    因子で正規化した値を点数Aとし、且つ、その試料面法
    線と散乱ベクトルとの開き角の余弦を点数Bとし、これ
    ら点数Aおよび点数BならびにX線強度に対する重みm
    %および前記開き角に対する重みn%を用いて、重み点
    数=A×m/100+B×n/100を計算し、各Br
    agg反射に当該重み点数を付ける請求項13のBra
    gg反射自動選出装置。
  15. 【請求項15】 結晶情報として、少なくとも空間群、
    格子定数および原子位置が入力される請求項13または
    14のBragg反射自動選出装置。
  16. 【請求項16】 X線強度・回折条件計算手段は、入射
    角、出射角、ω角、χ角およびφ角のいずれか一つの角
    が一定の条件において、回折条件である2θ角、ω角、
    χ角、φ角を計算する請求項13ないし15のいずれか
    のBragg反射自動選出装置。
  17. 【請求項17】 各種演算処理を行う演算処理装置と、
    この演算処理装置からの各種計算値に基づいて各種測定
    を行う四軸型ゴニオメータ測定装置とを備えた、結晶試
    料の結晶方位を自動的に決定する結晶方位自動決定シス
    テムであって、演算処理装置は、二つのBragg反射
    pc1およびpc2を選出するBragg反射選出部
    と、四軸型ゴニオメータ測定装置からの各種測定値に基
    づき結晶方位を計算する結晶方位計算部とを備えてお
    り、Bragg反射選出部は、測定可能な全Bragg
    反射各々のX線強度および回折条件である2θ角、ω
    角、χ角、φ角を入力された結晶情報から計算するX線
    強度・回折条件計算手段と、各Bragg反射にそのX
    線強度の大きさおよび試料面法線と散乱ベクトルとの開
    き角に基づいて重み点数付けを行う重み点数付手段と、
    重み点数の大きい順に二つのBragg反射pc1およ
    びpc2を選出するBragg反射選出手段とを備えて
    おり、四軸型ゴニオメータ測定装置は、Bragg反射
    選出部からのBragg反射pc1およびpc2各々の
    回折条件を実際に満足するBragg反射po1および
    po2を検索測定し、結晶方位計算部は、四軸型ゴニオ
    メータ測定装置からのBragg反射po1およびpo
    2間の開き角αoを計算する開き角計算手段と、Bra
    gg反射pc1およびpc2各々の等価反射を対称操作
    により求める等価反射計算手段と、Bragg反射pc
    1およびpc2各々の等価反射の中から、開き角が前記
    開き角αoと等しく、且つ散乱ベクトル長がBragg
    反射pc1およびpc2の散乱ベクトル長に一致する等
    価反射pc1’およびpc2’の組み合わせを選出する
    等価反射選出手段と、等価反射pc1’およびpc2’
    について、2反射法により結晶方位を計算する結晶方位
    計算手段とを備えていることを特徴とする結晶方位自動
    決定システム。
  18. 【請求項18】 演算処理装置は、計算された結晶方位
    を有する結晶構造の結晶系が三方晶系である場合におい
    て、c軸上にないBragg反射p1およびそのBra
    gg反射p1をc軸周りに60°回転させたBragg
    反射p2とを選出する第2Bragg反射選出手段を有
    し、四軸型ゴニオメータ測定装置は、Bragg反射p
    1’およびp2’各々のX線強度I1およびI2を測定
    し、さらに、演算処理装置は、X線強度I1およびI2
    間の大小関係と、Bragg反射p1およびp2各々の
    構造因子間の大小関係とが一致するかどうかを判断する
    大小関係判断手段と、大小関係が一致していない場合に
    前記結晶構造をc軸周りに60°回転させる回転手段と
    を備えている請求項17の結晶方位自動決定システム。
  19. 【請求項19】 演算処理装置は、計算された結晶方位
    を有する結晶構造の結晶系が三方晶系である場合におい
    て、その結晶方位を、結晶情報から別に算出された結晶
    方位にできるだけ一致させるために、結晶の軸変換を行
    う軸変換手段を備えている請求項17または18の結晶
    方位自動決定システム。
  20. 【請求項20】 重み点数付手段は、各Bragg反射
    毎に、その構造因子を最大強度のBragg反射の構造
    因子で正規化した値を点数Aとし、且つ、その試料面法
    線と散乱ベクトルとの開き角の余弦を点数Bとし、これ
    ら点数Aおよび点数BならびにX線強度に対する重みm
    %および前記開き角に対する重みn%を用いて、重み点
    数=A×m/100+B×n/100を計算し、各Br
    agg反射に当該重み点数を付ける請求項17ないし1
    9のいずれかの結晶方位自動決定システム。
  21. 【請求項21】 結晶情報として、少なくとも空間群、
    格子定数および原子位置が入力される請求項17ないし
    20のいずれかの結晶方位自動決定システム。
  22. 【請求項22】 X線強度・回折条件計算手段は、入射
    角、出射角、ω角、χ角およびφ角のいずれか一つの角
    が一定の条件において、回折条件である2θ角、ω角、
    χ角、φ角を計算する請求項17ないし21のいずれか
    の結晶方位自動決定システム。
  23. 【請求項23】 結晶方位として、試料面法線とのOf
    f角が計算される請求項17ないし22のいずれかの結
    晶方位自動決定システム。
  24. 【請求項24】 結晶方位として、入射X線と指定入射
    方向との開き角が計算される請求項17ないし23のい
    ずれかの結晶方位自動決定システム。
JP14637999A 1998-06-02 1999-05-26 Bragg反射自動選出方法および装置並びに結晶方位自動決定方法およびシステム Expired - Fee Related JP3561738B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14637999A JP3561738B2 (ja) 1998-06-02 1999-05-26 Bragg反射自動選出方法および装置並びに結晶方位自動決定方法およびシステム
US09/321,554 US6198796B1 (en) 1998-06-02 1999-05-28 Method and apparatus of automatically selecting bragg reflections, method and system of automatically determining crystallographic orientation
DE69931556T DE69931556T2 (de) 1998-06-02 1999-06-02 Verfahren und Vorrichtung zur automatischen Selektion von Braggreflexen und zur automatischen Bestimmung der kristallographischen Orientierung
EP99304293A EP0962762B1 (en) 1998-06-02 1999-06-02 Method and apparatus of automatically selecting Bragg reflections and method and system of automatically determining crystallographic orientation

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15342298 1998-06-02
JP10-153422 1998-06-02
JP14637999A JP3561738B2 (ja) 1998-06-02 1999-05-26 Bragg反射自動選出方法および装置並びに結晶方位自動決定方法およびシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000055838A true JP2000055838A (ja) 2000-02-25
JP3561738B2 JP3561738B2 (ja) 2004-09-02

Family

ID=26477248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14637999A Expired - Fee Related JP3561738B2 (ja) 1998-06-02 1999-05-26 Bragg反射自動選出方法および装置並びに結晶方位自動決定方法およびシステム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6198796B1 (ja)
EP (1) EP0962762B1 (ja)
JP (1) JP3561738B2 (ja)
DE (1) DE69931556T2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004264260A (ja) * 2003-03-04 2004-09-24 Kyocera Corp 電子回折パターンの解析方法及び解析装置
JP2013257298A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Fujitsu Ltd X線分析装置及びx線分析方法
JP2021096091A (ja) * 2019-12-13 2021-06-24 株式会社リガク 制御装置、システム、方法およびプログラム

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3561738B2 (ja) * 1998-06-02 2004-09-02 株式会社リガク Bragg反射自動選出方法および装置並びに結晶方位自動決定方法およびシステム
DE19954662B4 (de) * 1999-11-13 2004-06-03 Smiths Heimann Gmbh Vorrichtung und Verfahren zum Detektieren von unzulässigen Reisegepäckgegenständen
JP2002031609A (ja) * 2000-07-17 2002-01-31 Philips Japan Ltd 結晶構造解析方法
GB0031040D0 (en) * 2000-12-20 2001-01-31 Koninkl Philips Electronics Nv X-ray diffractometer
EP2392659B1 (en) 2002-06-17 2015-01-14 Thrasos Innovation, Inc. Single domain TDF-related compounds and analogs thereof
JP3697251B2 (ja) * 2003-05-29 2005-09-21 株式会社リガク X線回折の散乱ベクトルの動的表示方法
JP3731207B2 (ja) * 2003-09-17 2006-01-05 株式会社リガク X線分析装置
CA2571218C (en) 2004-06-17 2015-11-03 William D. Carlson Tdf-related compounds and analogs thereof
KR20060066799A (ko) * 2004-12-14 2006-06-19 한국기초과학지원연구원 연속 x-선을 이용한 다 차수 반사율 동시 측정방법 및측정 장치
US7237438B1 (en) 2005-03-16 2007-07-03 United Technologies Corporation Systems and methods for determining the velocity of ultrasonic surface skimming longitudinal waves on various materials
CA2623415A1 (en) 2005-09-20 2007-03-29 Thrasos, Inc. Tdf-related compounds and analogs thereof
CN101216440B (zh) * 2008-01-09 2010-11-10 北京钢研高纳科技股份有限公司 取向硅钢[001]晶向偏离角α,β的测定方法
US7978821B1 (en) 2008-02-15 2011-07-12 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force Laue crystallographic orientation mapping system
US8605858B2 (en) 2011-06-27 2013-12-10 Honeywell International Inc. Methods and systems for inspecting structures for crystallographic imperfections
CN103616393B (zh) * 2013-12-02 2015-08-05 中国工程物理研究院化工材料研究所 简易晶体定向方法
JP6775777B2 (ja) * 2017-08-29 2020-10-28 株式会社リガク X線回折測定における測定結果の表示方法
JP7460180B2 (ja) * 2019-08-30 2024-04-02 国立研究開発法人産業技術総合研究所 配向度分布計算方法、配向度分布解析装置および配向度分布解析プログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE409372B (sv) * 1976-07-13 1979-08-13 Edwall Gunnar Elektrod for bestemning av ph mm i vetskor
US4412345A (en) * 1981-08-03 1983-10-25 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Apparatus and method for precise determinations of crystallographic orientation in crystalline substances
JP3561738B2 (ja) * 1998-06-02 2004-09-02 株式会社リガク Bragg反射自動選出方法および装置並びに結晶方位自動決定方法およびシステム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004264260A (ja) * 2003-03-04 2004-09-24 Kyocera Corp 電子回折パターンの解析方法及び解析装置
JP2013257298A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Fujitsu Ltd X線分析装置及びx線分析方法
JP2021096091A (ja) * 2019-12-13 2021-06-24 株式会社リガク 制御装置、システム、方法およびプログラム
JP7300718B2 (ja) 2019-12-13 2023-06-30 株式会社リガク 制御装置、システム、方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US6198796B1 (en) 2001-03-06
EP0962762B1 (en) 2006-05-31
EP0962762A2 (en) 1999-12-08
DE69931556D1 (de) 2006-07-06
DE69931556T2 (de) 2007-05-16
JP3561738B2 (ja) 2004-09-02
EP0962762A3 (en) 2001-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000055838A (ja) Bragg反射自動選出方法および装置並びに結晶方位自動決定方法およびシステム
Petoukhov et al. ATSAS 2.1–towards automated and web-supported small-angle scattering data analysis
CN108401437A (zh) 用于高高宽比结构的x光散射测量计量
CN105444666B (zh) 用于光学关键尺寸测量的方法及装置
US6301330B1 (en) Apparatus and method for texture analysis on semiconductor wafers
JP5444610B2 (ja) 光計測を用いた半導体製造プロセスのプロセスパラメータの測定方法
US6873681B2 (en) Method of estimating preferred orientation of polycrystalline material
Dingley et al. Determination of crystal phase from an electron backscatter diffraction pattern
US8008621B2 (en) Apparatus of measuring the orientation relationship between neighboring grains using a goniometer in a transmission electron microscope and method for revealing the characteristics of grain boundaries
Li et al. Moving rate of positive patient results as a quality control tool for high-sensitivity cardiac troponin T assays
EP0959345B1 (en) Diffraction condition simulation device, diffraction measurement system, and crystal analysis system
US7337098B2 (en) Diffraction condition simulation device, diffraction measurement system, and crystal analysis system
US11255802B2 (en) Best solution calculation method and dominant solution calculation method for calculation parameter in powder diffraction pattern, and program thereof
EP1413878B1 (en) Nonuniform-density sample analyzing method, device,and system
Han et al. Blind lattice-parameter determination of cubic and tetragonal phases with high accuracy using a single EBSD pattern
Nolze et al. Manual measurement of angles in backscattered and transmission Kikuchi diffraction patterns
JPH09113468A (ja) 正極点図測定方法
JP3954936B2 (ja) ブラッグ反射条件シミュレーション装置およびブラッグ反射測定システム
JPS649575B2 (ja)
Zhao et al. Study on the Evaluation Method of Angularity and Position Errors for Plane Features
Laundy et al. Software for automatic calibration of synchrotron powder diffractometers
Bois et al. A decision process implementation for microwave near-field characterization of concrete constituent makeup
JP3570643B2 (ja) 単結晶試料のx線回折測定における多重反射効果の除去方法
Wieder Simultaneous determination of the strain/stress tensor and the unstrained lattice constants by x‐ray diffraction
WO2023067580A1 (en) Characterizing and measuring in small boxes using xps with multiple measurements

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080611

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100611

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees