JP2013257298A - X線分析装置及びx線分析方法 - Google Patents

X線分析装置及びx線分析方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013257298A
JP2013257298A JP2012135186A JP2012135186A JP2013257298A JP 2013257298 A JP2013257298 A JP 2013257298A JP 2012135186 A JP2012135186 A JP 2012135186A JP 2012135186 A JP2012135186 A JP 2012135186A JP 2013257298 A JP2013257298 A JP 2013257298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
stage
ray
sample
optimization step
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012135186A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5998666B2 (ja
Inventor
Kenji Nomura
健二 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2012135186A priority Critical patent/JP5998666B2/ja
Priority to US13/856,511 priority patent/US9063064B2/en
Publication of JP2013257298A publication Critical patent/JP2013257298A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5998666B2 publication Critical patent/JP5998666B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/20Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by using diffraction of the radiation by the materials, e.g. for investigating crystal structure; by using scattering of the radiation by the materials, e.g. for investigating non-crystalline materials; by using reflection of the radiation by the materials
    • G01N23/20008Constructional details of analysers, e.g. characterised by X-ray source, detector or optical system; Accessories therefor; Preparing specimens therefor
    • G01N23/20025Sample holders or supports therefor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2223/00Investigating materials by wave or particle radiation
    • G01N2223/60Specific applications or type of materials
    • G01N2223/61Specific applications or type of materials thin films, coatings

Abstract

【課題】高分解能で、かつ、短時間で歪評価等の分析を行なうことのできるX線分析装置を提供する。
【解決手段】試料設置部130は、第1のφ軸回転ステージ134の上に設置されており、第2のφ軸回転駆動部145により、φ軸を中心に試料を回転させる第2のφ軸回転ステージ135と、第1のφ軸回転駆動部144により、φ軸を中心に前記第2のφ軸回転ステージ135の全体を回転させる第1のφ軸回転ステージ134と、第1のφ軸回転ステージ134の全体を、χ軸を中心に回転させるχ軸回転ステージ133と、χ軸回転ステージ133の全体を、ω軸を中心に回転させるω軸回転ステージ132と、X線検出部120を、2θ軸を中心に回転させる2θ回転ステージ131と、を有しており、第2のφ軸回転駆動部145は、第1のφ軸回転駆動部144よりも高速に回転するものであることを特徴とするX線分析装置を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、X線分析装置及びX線分析方法に関するものである。
一般に、エピタキシャル膜の歪み評価等を行う際には、X線分析装置として4軸を調整することのできるX線回折装置が用いられている。具体的には、このX線分析装置は、図1に示されるように、X線源910と、試料901が設置される試料設置部930と、X線を検出するためのX線検出部920とを有している。
X線源910は、いわゆる単色のX線を出射するものであり、X線源910より出射されたX線は、試料設置部920に設置された試料901に照射される。X線検出部920は、スリット921とシンチレーション検出器922とを有しており、試料901からのX線はスリット921を通りシンチレーション検出器922において検出される。尚、スリット921とシンチレーション検出器922は2θアーム923に設置されている。
試料設置部930は、2θ軸を中心に回転する2θ軸回転ステージ931と、ω軸を中心に回転するω軸回転ステージ932と、χ軸を中心に回転するχ軸回転ステージ933と、φ軸を中心に回転するφ軸回転ステージ934の4軸を有している。2θ軸回転ステージ931は、2θ軸を中心に2θアーム923を回転させるものであり、2θ軸回転駆動部941により回転させることができる。ω軸回転ステージ932は、ω軸を中心にχ軸回転ステージ933の全体を回転させるものであり、ω軸回転駆動部942により回転させることができる。χ軸回転ステージ933は、χ軸を中心にφ軸回転ステージ934の全体を回転させるものであり、χ軸回転駆動部943により回転させることができる。φ軸回転ステージ934は、φ軸を中心に試料901を回転させるものであり、φ軸回転駆動部944により回転させることができる。尚、2θ軸とω軸とは同軸であり、ω軸とχ軸とは直交する軸であり、χ軸とφ軸とは直交する軸である。
このようなX線分析装置を用いて試料901の評価等を行なう際には、通常、2θ軸回転ステージ931、ω軸回転ステージ932、χ軸回転ステージ933、φ軸回転ステージ934により、2θ軸、ω軸、χ軸及びφ軸の4軸を調整することにより行なわれる。このため2θ軸回転駆動部941、ω軸回転駆動部942、χ軸回転駆動部943、φ軸回転駆動部944は、位置制御を行なうことができるように、パルスモータ等が用いられている。
特に、試料901がエピタキシャル膜のような結晶性や配向性に優れた膜が形成されている場合、より高分解能な歪評価を行なうことが求められる。このため、入射部やシンチレーション検出器922の前に設置されるスリット921の幅を狭く、かつ、ダブルスリットにすることや、入射部にチャネルカット結晶を用いて、X線の発散角を抑制することや、X線のエネルギー幅を小さくすることが行なわれている。
特開2005−300305号公報
ところで、上述したX線分析装置において、2θ軸、ω軸、χ軸及びφ軸の4軸を調整する際に多大な時間を要するため、試料901の評価等するため長時間要していた。また、このようなX線分析装置である高分解能4軸X線回折装置を用いて、回折ピークにおける4軸角の最適化を行う場合には、初期値から最適値までの収束が低分解能装置に比べて遅く、各軸のスキャンを繰り返し行う必要があった。その結果、測定に多くの時間を要することから、高速な検査が要求される製造現場等において、検査装置として用いることは困難とされていた。
よって、高分解能で、かつ、短時間で歪評価等の分析を行なうことのできるX線分析装置及びX線分析方法が求められていた。
本実施の形態の一観点によれば、試料に照射されるX線を出射するX線源と、前記試料が設置される試料設置部と、前記試料からのX線を検出するX線検出部と、を有し、前記試料設置部は、第1のφ軸回転ステージの上に設置されており、第2のφ軸回転駆動部により、φ軸を中心に前記試料を回転させる第2のφ軸回転ステージと、第1のφ軸回転駆動部により、前記φ軸を中心に前記第2のφ軸回転ステージの全体を回転させる第1のφ軸回転ステージと、前記第1のφ軸回転ステージの全体を、χ軸を中心に回転させるχ軸回転ステージと、前記χ軸回転ステージの全体を、ω軸を中心に回転させるω軸回転ステージと、前記X線検出部を、2θ軸を中心に回転させる2θ回転ステージと、を有しており、前記第2のφ軸回転駆動部は、前記第1のφ軸回転駆動部よりも高速に回転するものであることを特徴とする。
また、本実施の形態の他の一観点によれば、第1のφ軸回転ステージの上に設置されており、試料を、φ軸を中心に回転させる第2のφ軸回転ステージと、前記第2のφ軸回転ステージの全体を、前記φ軸を中心に回転させる第1のφ軸回転ステージと、前記第1のφ軸回転ステージの全体を、χ軸を中心に回転させるχ軸回転ステージと、前記χ軸回転ステージの全体を、ω軸を中心に回転させるω軸回転ステージと、X線検出部を、2θ軸を中心に回転させる2θ回転ステージを有する試料設置部を備えたX線分析装置におけるX線分析方法において、前記第2のφ軸回転ステージを高速に回転させた状態で、前記ω軸回転ステージを回転させてω軸を最適化する工程と、前記ω軸を最適化した後に、前記第1のφ軸回転ステージを回転させてφ軸を最適化する工程と、を有することを特徴とする。
開示のX線分析装置及びX線分析方法によれば、高分解能で、かつ、短時間で歪評価等の分析を行なうことができる。
従来のX線分析装置の構造図 第1の実施の形態におけるX線分析装置の構造図 第2の実施の形態におけるX線分析装置の説明図 第3の実施の形態におけるX線分析装置の構造図 第3の実施の形態におけるX線分析方法の説明図
発明を実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
第1の実施の形態におけるX線分析装置について説明する。本実施の形態におけるX線分析装置は、図2に示されるように、X線源110と、試料101が設置される試料設置部130と、X線を検出するためのX線検出部120とを有している。
X線源110は、いわゆる単色のX線を出射するものであり、X線源110より出射されたX線は、試料設置部130に設置された試料101に照射される。X線検出部120は、スリット121とX線検出器122であるシンチレーション検出器とを有しており、試料101からのX線はスリット121を通りX線検出器122により検出される。尚、スリット121とX線検出器122は2θアーム123に設置されている。また、X線検出器122は、シンチレーション検出器以外のものであって、X線を検出することのできるものを用いてもよい。
試料設置部130は、2θ軸を中心に回転する2θ軸回転ステージ131と、ω軸を中心に回転するω軸回転ステージ132と、χ軸を中心に回転するχ軸回転ステージ133とを有している。更に、試料設置部130は、φ軸を中心に回転する第1のφ軸回転ステージ134及び第2のφ軸回転ステージ135を有している。本実施の形態におけるX線分析装置においては、第2のφ軸回転ステージ135は、第1のφ軸回転ステージ134の上に設置されており、試料101は、第2のφ軸回転ステージ135に設置されている。
2θ軸回転ステージ131は、2θ軸を中心に2θアーム123を回転させるものであり、2θ軸回転駆動部141により回転させることができる。ω軸回転ステージ132は、ω軸を中心にχ軸回転ステージ133の全体を回転させるものであり、ω軸回転駆動部142により回転させることができる。χ軸回転ステージ133は、χ軸を中心に第1のφ軸回転ステージ134及び第2のφ軸回転ステージ135の全体を回転させるものであり、χ軸回転駆動部143により回転させることができる。第1のφ軸回転ステージ134は、φ軸を中心に第2のφ軸回転ステージ135の全体を回転させるものであり、第1のφ軸回転駆動部144により回転させることができる。第2のφ軸回転ステージ135は、φ軸を中心に試料101を回転させるものであり、第2のφ軸回転駆動部145により回転させることができる。従って、試料101は、第2のφ軸回転ステージ135を介して第1のφ軸回転ステージ134によりφ軸を中心に回転させることができる。即ち、試料101は、第1のφ軸回転ステージ134または第2のφ軸回転ステージ135のいずれにおいてもφ軸を中心に回転させることができる。
尚、本実施の形態においては、2θ軸とω軸とは同軸であり、ω軸とχ軸とは直交する軸であり、χ軸とφ軸とは直交する軸である。よって、φ軸を第1の軸と、χ軸を第2の軸と、2θ軸及びω軸を第3の軸と記載する場合がある。この場合、第1の軸と第2の軸とは直交し、第2の軸と第3の軸とは直交する。この表現に基づくならば、第1のφ軸回転ステージ134及び第2のφ軸回転ステージ135は、第1の軸を中心に回転するものであり、χ軸回転ステージ133は、第2の軸を中心に回転するものである。また、ω軸回転ステージ132は、第3の軸を中心に回転するものであり、2θ軸回転ステージ131は、第3の軸を中心に2θアーム123を回転させるものである。
本実施の形態においては、2θ軸回転駆動部141、ω軸回転駆動部142、χ軸回転駆動部143、第1のφ軸回転駆動部144は、位置制御を行なうことができるように、パルスモータ等が用いられている。また、第2のφ軸回転駆動部145は、第1のφ軸回転駆動部144よりも高速に回転させることのできるモータが用いられており、例えば、高速で連続回転可能なモータが用いられている。
一般に、X線分析装置において、試料101の評価等を行なう際には、2θ軸、ω軸、χ軸及びφ軸の4軸の調整がなされる。ここで、試料101がエピタキシャル膜の成膜されているものであって、このエピタキシャル膜における非対称回折ピークの最適化を行なう場合について説明する。この場合、一般的には、2θ軸、ω軸、χ軸、φ軸の4軸のうち、あらかじめ対称回折ピークにより決定されたχ軸を除いた残りの3軸においてスキャンを繰り返すことにより、最も強度が強くなる最適値を見つけ出すことが行なわれる。尚、本実施の形態においては、各々の軸における最適化とは、各々の軸において最も強度が強くなる最適値を見つけ出すことを意味するものとする。
本実施の形態におけるX線分析装置では、第2のφ軸回転駆動部145により第2のφ軸回転ステージ135に設置された試料101を高速回転させる。この状態で、2θ軸及びω軸の2軸においてスキャンを繰り返すことにより、最も強度が強くなる最適値を短時間で見つけ出すことができる。即ち、繰り返しスキャンを必要とする軸の数を3軸から2軸に減らすことにより、短時間で4軸角における最適化が可能となり、その結果、より短時間で試料101における歪評価を行なうことができる。具体的には、φ軸を中心に試料101を高速回転させた状態で、2θ軸回転駆動部141により2θ軸回転ステージ131と、ω軸回転駆動部142によりω軸回転ステージ132とを回転させて調整する。これにより、短時間で試料101における歪評価を行なうことができる。
次に、本実施の形態におけるX線分析装置において、第1のφ軸回転ステージ134及び第1のφ軸回転駆動部144と、第2のφ軸回転ステージ135及び第2のφ軸回転駆動部145とが設けられている理由について説明する。一般的に、X線分析装置においては、φ軸の回転にはパルスモータが用いられており、高分解能な装置においては、1パルスあたりの駆動角は非常に小さいことから動作が遅い。一方、上述したように、試料を面内に回転させながらω軸やχ軸をスキャンする方法においては、1ステップあたり遅くても1秒以内であることが求められている。つまり、試料101の面内配向を均一化して測定するためには、φ軸は、遅くても1回転/秒、理想的には10回転/秒程度の回転数が求められる。しかしながら、高分解能な装置に用いられているパルスモータ等の場合では、φ軸を中心に高速回転させることは困難である。
従って、本実施の形態におけるX線分析装置においては、第1のφ軸回転ステージ134と第2のφ軸回転ステージ135とが設けられている。このような、第1のφ軸回転ステージ134は、パルスモータ等の位置制御が可能な第1のφ軸回転駆動部144により回転させることができ、第2のφ軸回転ステージ135は、高速回転可能な第2のφ軸回転駆動部145により回転させることができる。これにより、本実施の形態においては、試料101における歪評価を短時間で行なうことができる。尚、第1のφ軸回転ステージ134と第2のφ軸回転ステージ135とは、中心位置及び回転軸が一致していることが好ましい。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態におけるX線分析装置において、第1のφ軸回転ステージ134と第2のφ軸回転ステージ135との中心位置及び回転軸を一致させる機能を有するものである。本実施の形態におけるX線分析装置について、図3に基づき説明する。本実施の形態におけるX線分析装置は、第1のφ軸回転ステージ134と第2のφ軸回転ステージ135との間に、X軸調整ステージ211、Y軸調整ステージ212、スイベルRx軸調整ステージ213、スイベルRy軸調整ステージ214を有している。X軸調整ステージ211は、第1のφ軸回転ステージ134と第2のφ軸回転ステージ135との間におけるX軸方向の位置を並進させ調整を行なうものである。Y軸調整ステージ212は、第1のφ軸回転ステージ134と第2のφ軸回転ステージ135との間におけるY軸方向の位置を並進させて調整を行なうものである。スイベルRx軸調整ステージ213は、第1のφ軸回転ステージ134に対する第2のφ軸回転ステージ135のX軸方向における傾きの調整を行なうものである。スイベルRy軸調整ステージ214は、第1のφ軸回転ステージ134に対する第2のφ軸回転ステージ135のY軸方向における傾きの調整を行なうものである。このように、X軸調整ステージ211、Y軸調整ステージ212、スイベルRx軸調整ステージ213、スイベルRy軸調整ステージ214により、第1のφ軸回転ステージ134と第2のφ軸回転ステージ135との中心位置及び回転軸を一致させることができる。尚、本実施の形態においては、便宜上、X軸、Y軸の表現を用いているが、X軸、Y軸、Z軸は相互に直交する軸であって、X軸及びY軸は、Z軸をφ軸とした場合に対応する軸である。また、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
〔第3の実施の形態〕
(X線分析装置)
次に、第3の実施の形態におけるX線分析装置について説明する。本実施の形態におけるX線分析装置は、図4に示されるように、X線源110と、試料101が設置される試料設置部130と、X線を検出するためのX線検出部220とを有している。
X線源110は、いわゆる単色のX線を出射するものであり、X線源110より出射されたX線は、試料設置部130に設置された試料101に照射される。X線検出部220は、スリット121と第1のX線検出器222と第2のX線検出器223とを有している。第1のX線検出器222は、第1の実施の形態におけるX線検出器122と同様のものであり、シンチレーション検出器等により形成されている。第2のX線検出器223は、イオンチェンバー等の透過型積分電離箱により形成されており、入射したX線を透過させた状態で、入射したX線の強度を測定することができる。本実施の形態においては、X線検出部220は、X線の入射方向から順に、第2のX線検出器223、スリット221、第1のX線検出器222の順に配置されている。従って、X線検出部220に入射したX線は、第2のX線検出器223においてX線が検出され、更に、第2のX線検出器223を透過したX線のうち、スリット221を通ったX線が、第1のX線検出器222に入射して検出される。本実施の形態においては、第2のX線検出器223の前にはスリット等が設けられていないため、第2のX線検出器223により比較的広い角度におけるX線を測定することができる。尚、スリット221、第1のX線検出器222、第2のX線検出器223は2θアーム123に設置されている。また、第1のX線検出器222は、シンチレーション検出器以外のものであって、X線を検出することのできるものを用いてもよい。
試料設置部130は、2θ軸を中心に回転する2θ軸回転ステージ131と、ω軸を中心に回転するω軸回転ステージ132と、χ軸を中心に回転するχ軸回転ステージ133とを有している。更に、試料設置部130は、φ軸を中心に回転する第1のφ軸回転ステージ134及び第2のφ軸回転ステージ135を有している。本実施の形態におけるX線分析装置においては、第2のφ軸回転ステージ135は、第1のφ軸回転ステージ134の上に設置されており、試料101は、第2のφ軸回転ステージ135に設置されている。
2θ軸回転ステージ131は、2θ軸を中心に2θアーム123を回転させるものであり、2θ軸回転駆動部141により回転させることができる。ω軸回転ステージ132は、ω軸を中心にχ軸回転ステージ133の全体を回転させるものであり、ω軸回転駆動部142により回転させることができる。χ軸回転ステージ133は、χ軸を中心に第1のφ軸回転ステージ134及び第2のφ軸回転ステージ135の全体を回転させるものであり、χ軸回転駆動部143により回転させることができる。第1のφ軸回転ステージ134は、φ軸を中心に第2のφ軸回転ステージ135の全体を回転させるものであり、第1のφ軸回転駆動部144により回転させることができる。第2のφ軸回転ステージ135は、φ軸を中心に試料101を回転させるものであり、第2のφ軸回転駆動部145により回転させることができる。従って、試料101は、第2のφ軸回転ステージ135を介して第1のφ軸回転ステージ134によりφ軸を中心に回転させることができる。即ち、試料101は、第1のφ軸回転ステージ134または第2のφ軸回転ステージ135のいずれにおいてもφ軸を中心に回転させることができる。
尚、本実施の形態においては、2θ軸とω軸とは同軸であり、ω軸とχ軸とは直交する軸であり、χ軸とφ軸とは直交する軸である。よって、φ軸を第1の軸と、χ軸を第2の軸と、2θ軸及びω軸を第3の軸と記載する場合がある。この場合、第1の軸と第2の軸とは直交し、第2の軸と第3の軸とは直交する。
本実施の形態においては、2θ軸回転駆動部141、ω軸回転駆動部142、χ軸回転駆動部143、第1のφ軸回転駆動部144は、位置制御を行なうことができるように、パルスモータ等が用いられている。また、第2のφ軸回転駆動部145は、第1のφ軸回転駆動部144よりも高速に回転させることのできるモータが用いられており、例えば、高速で連続回転するモータが用いられている。
一般に、X線分析装置において、試料101の評価等を行なう際には、2θ軸、ω軸、χ軸及びφ軸の4軸の調整がなされる。本実施の形態におけるX線分析装置では、第2のφ軸回転駆動部145により第2のφ軸回転ステージ135を高速に回転させ、第2のX線検出器223を用いることにより、ω軸とχ軸における最適化を短時間で行なうことができる。尚、一般的には、χ軸は分解能が低いため、1回スキャンするだけで、正しい値が得られる場合が多い。
(X線分析方法)
次に、本実施の形態におけるX線分析装置を用いたX線分析方法について説明する。本実施の形態におけるX線分析方法は、試料101における歪評価方法であって、最初に、対称回折ピークの最適化を行ない、この後、非対称回折ピークの最適化を行なうものである。図5に基づき、本実施の形態におけるX線分析方法について説明する。
まず、ステップ102からステップ106に示されるように、対称回折ピークの最適化を行なう。
最初に、ステップ102(S102)において、χ軸の最適化を行なう。具体的には、2θ軸回転ステージ131、第1のφ軸回転ステージ134及び第2のφ軸回転ステージ135を止めた状態で、χ軸回転ステージ133を回転させて、第2のX線検出器223により検出される値に基づきχ軸の最適化を行なう。この際、ω軸回転ステージ132は止まっている。前述したように、一般的には、χ軸は分解能が低いため、1回スキャンするだけで、正しい値が得られる場合が多い。
次に、ステップ104(S104)において、ω軸の最適化を行なう。具体的には、2θ軸回転ステージ131、第1のφ軸回転ステージ134及び第2のφ軸回転ステージ135を止めた状態で、ω軸回転ステージ132を回転させて、第2のX線検出器223により検出される値に基づきω軸の最適化(ω対称)を行なう。この際、χ軸回転ステージ133は固定されている。この後、必要に応じてχ軸の最適値の確認を行ってもよい。
次に、ステップ106(S106)において、2θ軸の最適化を行なう。具体的には、ω軸回転ステージ132、χ軸回転ステージ133、第1のφ軸回転ステージ134及び第2のφ軸回転ステージ135を固定した状態で、2θ軸回転ステージ131を回転させて、2θ軸の最適化(2θ対称)を行なう。この2θ軸の最適化では、第1のX線検出器222により検出される値に基づき、2θ軸の最適化(2θ対称)を行なう。これにより、短時間で対称回折ピークにおけるピーク位置の最適化を行なうことができる。
次に、ステップ108からステップ112に示されるように、非対称回折ピークにおけるピーク位置の最適化を行なう。この非対称回折ピークにおけるピーク位置の最適化においては、χ軸に関しては対称回折ピークにおける最適化により得られた値を用いることができるため、実際には、2θ軸、ω軸、φ軸における最適化を行なえばよい。
具体的には、ステップ108(S108)において、ω軸の最適化を行なう。具体的には、第2のφ軸回転ステージ135を第2のφ軸回転駆動部145により高速に回転させた状態でω軸の最適化を行なう。この際、χ軸回転ステージ133を固定し、2θ軸回転ステージ131及び第1のφ軸回転ステージ134を止めた状態で、ω軸回転ステージ132を回転させて、第2のX線検出器223により検出される値に基づきω軸の最適化(ω非対称)を行なう。
次に、ステップ110(S110)において、φ軸の最適化を行なう。具体的には、ω軸回転ステージ132、χ軸回転ステージ133を固定し、2θ軸回転ステージ131、第2のφ軸回転ステージ135を止め、第1のφ軸回転ステージ134を回転させて、第2のX線検出器223により検出される値に基づきφ軸の最適化を行なう。
次に、ステップ112(S112)において、2θ軸の最適化を行なう。具体的には、ω軸回転ステージ132、χ軸回転ステージ133、第1のφ軸回転ステージ134及び第2のφ軸回転ステージ135を固定した状態で、2θ軸回転ステージ131を回転させて、2θ軸の最適化(2θ非対称)を行なう。この2θ軸の最適化では、第1のX線検出器222により検出される値に基づき、2θ軸の最適化(2θ非対称)を行なう。以上により、短時間で非対称回折ピークにおけるピーク位置の最適化を行なうことができる。
本実施の形態におけるX線分析方法では、短時間で対称回折ピークにおけるピーク位置及び非対称回折ピークにおけるピーク位置を最適化することができる。
このようにして得られた対称回折ピーク及び非対称回折ピークにおける2θとωを用いることにより、試料101における歪の算出が可能となる。具体的には、対称回折ピーク及び2θの最適値を2θ対称、非対称回折ピークにおける2θの最適値を各々2θ非対称とすると、下記の数1及び数2に示されるブラッグの式より、対称回折ピークの面間隔d対称及び非対称回折ピークの面間隔d非対称を算出することができる。ここで、λは、X線の波長であるものとする。
Figure 2013257298
Figure 2013257298
ここで、基板面垂直方向の歪εzは、d対称を下記の数3に示す式に代入することにより、算出することができる。尚、d0対称は完全にリラックスした状態の対称回折ピークの面間隔であり、あらかじめ無歪試料を測定することにより値を取得しておけばよい。
Figure 2013257298
同様に、非対称回折ピークを用いて、基板面垂直方向の歪εzを算出することも可能である。この場合には、非対称回折ピークの面間隔d非対称を基板面垂直方向d⊥非対称と基板面内方向d//非対称の2成分に分離する必要がある。ここで、対称及び非対称回折ピークのωの最適値を各々、ω対称、ω非対称とすると、d⊥非対称とd//非対称は、各々下記の数4及び数5で表わされる。
Figure 2013257298
Figure 2013257298
従って、基板面垂直方向の歪εzは、非対称回折ピークを用いた場合においても、下記の数6に示す式により、算出することができる。
Figure 2013257298
更に、非対称回折ピークの場合には、下記の数7に示す式を用いることにより、基板面内方向の歪εxを算出することも可能である。
Figure 2013257298
d0⊥非対称及びd0//非対称は、各々、完全にリラックスした状態の非対称回折ピークの基板面垂直方向と基板面内方向の面間隔を意味し、あらかじめ無歪試料を測定することにより、値を取得することができる。
本実施の形態におけるX線分析装置は、繰り返しスキャンを行う必要がなく、決められた手順に基づき、歪を算出可能であることから、自動測定に適している。従って、あらかじめ電気特性と歪の関係を調査し、そのデータベースを本実施の形態におけるX線分析装置に付加することにより、成膜のなされた試料における歪みを自動的に検査し、良否判定をすることも可能となる。更に、半導体製造装置において、本実施の形態におけるX線分析装置を備えることにより、半導体膜の成膜後に、自動的に歪を検査し、所望の半導体膜を形成することができたか否かを短時間で判定することも可能となる。尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。また、本実施の形態は、第2の実施の形態に記載されているものを適用してもよい。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
上記の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
試料に照射されるX線を出射するX線源と、
前記試料が設置される試料設置部と、
前記試料からのX線を検出するX線検出部と、
を有し、
前記試料設置部は、
第1のφ軸回転ステージの上に設置されており、第2のφ軸回転駆動部により、φ軸を中心に前記試料を回転させる第2のφ軸回転ステージと、
第1のφ軸回転駆動部により、前記φ軸を中心に前記第2のφ軸回転ステージの全体を回転させる第1のφ軸回転ステージと、
前記第1のφ軸回転ステージの全体を、χ軸を中心に回転させるχ軸回転ステージと、
前記χ軸回転ステージの全体を、ω軸を中心に回転させるω軸回転ステージと、
前記X線検出部を、2θ軸を中心に回転させる2θ回転ステージと、
を有しており、
前記第2のφ軸回転駆動部は、前記第1のφ軸回転駆動部よりも高速に回転するものであることを特徴とするX線分析装置。
(付記2)
前記X線検出部は、スリット及びX線検出器を有し、
前記X線検出器は、前記スリットを通ったX線を検出するものであることを特徴とする付記1に記載のX線分析装置。
(付記3)
前記X線検出部は、スリット、第1のX線検出器及び第2のX線検出器を有し、
前記第2のX線検出器は、透過型積分電離箱であり、
前記第1のX線検出器は、前記第2のX線検出器を透過したX線のうち、前記スリットを通ったX線を検出するものであることを特徴とする付記1に記載のX線分析装置。
(付記4)
前記透過型積分電離箱は、イオンチェンバーであることを特徴とする付記3に記載のX線分析装置。
(付記5)
前記第1のφ軸回転ステージと前記第2のφ軸回転ステージとの間には、前記φ軸に直交する2次元方向において、
前記第1のφ軸回転ステージに対する前記第2のφ軸回転ステージの位置を調整するX軸調整ステージ及びY軸調整ステージと、
前記第1のφ軸回転ステージに対する前記第2のφ軸回転ステージの傾きを調整するスイベルRx軸調整ステージ及びスイベルRy軸調整ステージと、
を有することを特徴とする付記1から4のいずれかに記載のX線分析装置。
(付記6)
前記2θ軸と前記ω軸は同軸であることを特徴とする付記1から5のいずれかに記載のX線分析装置。
(付記7)
前記ω軸と前記χ軸は直交する軸であり、前記χ軸と前記φ軸は直交する軸であることを特徴とする付記1から6のいずれかに記載のX線分析装置。
(付記8)
試料に照射されるX線を出射するX線源と、
前記試料が設置される試料設置部と、
前記試料からのX線を検出するX線検出部と、
を有し、
前記試料設置部は、
第1のφ軸回転ステージの上に設置されており、第2のφ軸回転駆動部により、第1の軸を中心に前記試料を回転させる第2のφ軸回転ステージと、
第1のφ軸回転駆動部により、前記第1の軸を中心に前記第2のφ軸回転ステージの全体を回転させる第1のφ軸回転ステージと、
前記第1のφ軸回転ステージの全体を、第2の軸を中心に回転させるχ軸回転ステージと、
前記χ軸回転ステージの全体を、第3の軸を中心に回転させるω軸回転ステージと、
前記X線検出部を、前記第3の軸を中心に回転させる2θ回転ステージと、
を有しており、
前記第1の軸と前記第2の軸とは直交し、前記第2の軸と前記第3の軸とは直交するものであって、
前記第2のφ軸回転駆動部は、前記第1のφ軸回転駆動部よりも高速に回転するものであることを特徴とするX線分析装置。
(付記9)
第1のφ軸回転ステージの上に設置されており、試料を、φ軸を中心に回転させる第2のφ軸回転ステージと、
前記第2のφ軸回転ステージの全体を、前記φ軸を中心に回転させる第1のφ軸回転ステージと、
前記第1のφ軸回転ステージの全体を、χ軸を中心に回転させるχ軸回転ステージと、
前記χ軸回転ステージの全体を、ω軸を中心に回転させるω軸回転ステージと、
X線検出部を、2θ軸を中心に回転させる2θ回転ステージを有する試料設置部を備えたX線分析装置におけるX線分析方法において、
前記第2のφ軸回転ステージを高速に回転させた状態で、前記ω軸回転ステージを回転させてω軸を最適化する工程と、
前記ω軸を最適化した後に、前記第1のφ軸回転ステージを回転させてφ軸を最適化する工程と、
を有することを特徴とするX線分析方法。
(付記10)
前記ω軸を最適化する工程及び前記φ軸を最適化する工程は、透過型積分電離箱を用いて、前記試料からのX線を検出することにより行なわれるものであることを特徴とする付記9に記載のX線分析方法。
(付記11)
前記φ軸を最適化した後に、前記2θ回転ステージを回転させて2θ軸を最適化する工程を有することを特徴とする付記9または10に記載のX線分析方法。
(付記12)
前記2θ軸を最適化する工程は、透過型積分電離箱を透過しスリットを通った前記試料からのX線を検出することにより行なわれるものであることを特徴とする付記11に記載のX線分析方法。
(付記13)
前記ω軸を最適化する工程の前に、前記第2のφ軸回転ステージを高速に回転させた状態で、前記χ軸回転ステージを回転させてχ軸を最適化する工程を有することを特徴とする付記9から12のいずれかに記載のX線分析方法。
(付記14)
前記χ軸を最適化する工程は、透過型積分電離箱を用いて、前記試料からのX線を検出することにより行なわれるものであることを特徴とする付記13に記載のX線分析方法。
(付記15)
前記ω軸を最適化する工程は、第2のω軸最適化工程であり、
前記第2のω軸最適化工程及び前記φ軸を最適化する工程の前に、
前記χ軸回転ステージを回転させてχ軸を最適化する工程と、
前記χ軸を最適化した後、前記ω軸回転ステージを回転させてω軸を最適化する第1のω軸最適化工程と、
前記第1のω軸最適化工程の後に、前記2θ回転ステージを回転させて2θ軸を最適化する第1の2θ軸最適化工程と、
前記第2のω軸最適化工程及び前記φ軸を最適化する工程の後に、前記2θ回転ステージを回転させて2θ軸を最適化する第2の2θ軸最適化工程と、
を有し、
前記第2のω軸最適化工程及び前記φ軸を最適化する工程は、第1の2θ軸最適化工程の後に行なわれるものであって、
前記χ軸を最適化する工程、前記第1のω軸最適化工程及び前記第1の2θ軸最適化工程により、前記試料における対称回折ピークの最適化がなされ、
前記第2のω軸最適化工程、前記φ軸を最適化する工程及び前記第2の2θ軸最適化工程により、前記試料における非対称回折ピークの最適化がなされることを特徴とする付記9に記載のX線分析方法。
(付記16)
前記χ軸を最適化する工程、第1のω軸最適化工程、前記第2のω軸最適化工程及び前記φ軸を最適化する工程は、透過型積分電離箱を用いて、前記試料からのX線を検出することにより行なわれるものであることを特徴とする付記15に記載のX線分析方法。
(付記17)
前記第1の2θ軸最適化工程及び前記第2の2θ軸最適化工程は、透過型積分電離箱を透過しスリットを通った前記試料からのX線を検出することにより行なわれるものであることを特徴とする付記15または16に記載のX線分析方法。
(付記18)
前記第1のω軸最適化工程、前記第1の2θ軸最適化工程、前記第2のω軸最適化工程及び前記第2の2θ軸最適化工程において最適化された値に基づき前記試料における歪みを算出することを特徴とする付記15から17のいずれかに記載のX線分析方法。
(付記19)
前記2θ軸と前記ω軸は同軸であることを特徴とする付記9から18のいずれかに記載のX線分析方法。
(付記20)
前記ω軸と前記χ軸は直交する軸であり、前記χ軸と前記φ軸は直交する軸であることを特徴とする9から19のいずれかに記載のX線分析方法。
101 試料
110 X線源
120 X線検出部
121 スリット
122 X線検出器
123 2θアーム
130 試料設置部
131 2θ軸回転ステージ
132 ω軸回転ステージ
133 χ軸回転ステージ
134 第1のφ軸回転ステージ
135 第2のφ軸回転ステージ
141 2θ軸回転駆動部
142 ω軸回転駆動部
143 χ軸回転駆動部
144 第1のφ軸回転駆動部
145 第2のφ軸回転駆動部

Claims (8)

  1. 試料に照射されるX線を出射するX線源と、
    前記試料が設置される試料設置部と、
    前記試料からのX線を検出するX線検出部と、
    を有し、
    前記試料設置部は、
    第1のφ軸回転ステージの上に設置されており、第2のφ軸回転駆動部により、φ軸を中心に前記試料を回転させる第2のφ軸回転ステージと、
    第1のφ軸回転駆動部により、前記φ軸を中心に前記第2のφ軸回転ステージの全体を回転させる第1のφ軸回転ステージと、
    前記第1のφ軸回転ステージの全体を、χ軸を中心に回転させるχ軸回転ステージと、
    前記χ軸回転ステージの全体を、ω軸を中心に回転させるω軸回転ステージと、
    前記X線検出部を、2θ軸を中心に回転させる2θ回転ステージと、
    を有しており、
    前記第2のφ軸回転駆動部は、前記第1のφ軸回転駆動部よりも高速に回転するものであることを特徴とするX線分析装置。
  2. 前記X線検出部は、スリット、第1のX線検出器及び第2のX線検出器を有し、
    前記第2のX線検出器は、透過型積分電離箱であり、
    前記第1のX線検出器は、前記第2のX線検出器を透過したX線のうち、前記スリットを通ったX線を検出するものであることを特徴とする請求項1に記載のX線分析装置。
  3. 前記第1のφ軸回転ステージと前記第2のφ軸回転ステージとの間には、前記φ軸に直交する2次元方向において、
    前記第1のφ軸回転ステージに対する前記第2のφ軸回転ステージの位置を調整するX軸調整ステージ及びY軸調整ステージと、
    前記第1のφ軸回転ステージに対する前記第2のφ軸回転ステージの傾きを調整するスイベルRx軸調整ステージ及びスイベルRy軸調整ステージと、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載のX線分析装置。
  4. 第1のφ軸回転ステージの上に設置されており、試料を、φ軸を中心に回転させる第2のφ軸回転ステージと、
    前記第2のφ軸回転ステージの全体を、前記φ軸を中心に回転させる第1のφ軸回転ステージと、
    前記第1のφ軸回転ステージの全体を、χ軸を中心に回転させるχ軸回転ステージと、
    前記χ軸回転ステージの全体を、ω軸を中心に回転させるω軸回転ステージと、
    X線検出部を、2θ軸を中心に回転させる2θ回転ステージを有する試料設置部を備えたX線分析装置におけるX線分析方法において、
    前記第2のφ軸回転ステージを高速に回転させた状態で、前記ω軸回転ステージを回転させてω軸を最適化する工程と、
    前記ω軸を最適化した後に、前記第1のφ軸回転ステージを回転させてφ軸を最適化する工程と、
    を有することを特徴とするX線分析方法。
  5. 前記ω軸を最適化する工程及び前記φ軸を最適化する工程は、透過型積分電離箱を用いて、前記試料からのX線を検出することにより行なわれるものであることを特徴とする請求項4に記載のX線分析方法。
  6. 前記φ軸を最適化した後に、前記2θ回転ステージを回転させて2θ軸を最適化する工程を有することを特徴とする請求項4または5に記載のX線分析方法。
  7. 前記ω軸を最適化する工程は、第2のω軸最適化工程であり、
    前記第2のω軸最適化工程及び前記φ軸を最適化する工程の前に、
    前記χ軸回転ステージを回転させてχ軸を最適化する工程と、
    前記χ軸を最適化した後、前記ω軸回転ステージを回転させてω軸を最適化する第1のω軸最適化工程と、
    前記第1のω軸最適化工程の後に、前記2θ回転ステージを回転させて2θ軸を最適化する第1の2θ軸最適化工程と、
    前記第2のω軸最適化工程及び前記φ軸を最適化する工程の後に、前記2θ回転ステージを回転させて2θ軸を最適化する第2の2θ軸最適化工程と、
    を有し、
    前記第2のω軸最適化工程及び前記φ軸を最適化する工程は、第1の2θ軸最適化工程の後に行なわれるものであって、
    前記χ軸を最適化する工程、前記第1のω軸最適化工程及び前記第1の2θ軸最適化工程により、前記試料における対称回折ピークの最適化がなされ、
    前記第2のω軸最適化工程、前記φ軸を最適化する工程及び前記第2の2θ軸最適化工程により、前記試料における非対称回折ピークの最適化がなされることを特徴とする請求項4に記載のX線分析方法。
  8. 前記第1のω軸最適化工程、前記第1の2θ軸最適化工程、前記第2のω軸最適化工程及び前記第2の2θ軸最適化工程において最適化された値に基づき前記試料における歪みを算出することを特徴とする請求項7に記載のX線分析方法。
JP2012135186A 2012-06-14 2012-06-14 X線分析装置及びx線分析方法 Active JP5998666B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012135186A JP5998666B2 (ja) 2012-06-14 2012-06-14 X線分析装置及びx線分析方法
US13/856,511 US9063064B2 (en) 2012-06-14 2013-04-04 X-ray analysis apparatus and method of X-ray analysis

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012135186A JP5998666B2 (ja) 2012-06-14 2012-06-14 X線分析装置及びx線分析方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013257298A true JP2013257298A (ja) 2013-12-26
JP5998666B2 JP5998666B2 (ja) 2016-09-28

Family

ID=49755914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012135186A Active JP5998666B2 (ja) 2012-06-14 2012-06-14 X線分析装置及びx線分析方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9063064B2 (ja)
JP (1) JP5998666B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017504044A (ja) * 2014-01-28 2017-02-02 ブルカー・エイエックスエス・インコーポレイテッドBruker AXS, Inc. X線回折ベースの結晶学解析を行う方法
WO2017159097A1 (ja) * 2016-03-17 2017-09-21 国立大学法人東京大学 位置決め装置、密閉容器、および真空チャンバ
WO2019130663A1 (ja) * 2017-12-28 2019-07-04 株式会社リガク X線検査装置
JP2020003213A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 株式会社ミツトヨ 計測用x線ct装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6033160B2 (ja) * 2013-04-17 2016-11-30 株式会社リガク X線回折装置、x線回折測定方法および制御プログラム
JP7300718B2 (ja) * 2019-12-13 2023-06-30 株式会社リガク 制御装置、システム、方法およびプログラム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0587748A (ja) * 1991-09-25 1993-04-06 Ricoh Co Ltd X線回折装置
JP2000039409A (ja) * 1998-05-18 2000-02-08 Rigaku Corp 回折条件シミュレ―ション装置、回折測定システムおよび結晶分析システム
JP2000055838A (ja) * 1998-06-02 2000-02-25 Rigaku Corp Bragg反射自動選出方法および装置並びに結晶方位自動決定方法およびシステム
JP2002228604A (ja) * 2001-01-31 2002-08-14 Rigaku Corp X線装置
US20030009316A1 (en) * 1998-05-18 2003-01-09 Ryouichi Yokoyama Diffraction condition simulation device, diffraction measurement system, and crystal analysis system
JP2004294136A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Rigaku Corp X線回折装置
JP2006162407A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Rigaku Corp 格子定数測定装置及び方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05188019A (ja) 1991-07-23 1993-07-27 Hitachi Ltd X線複合分析装置
US5359640A (en) * 1993-08-10 1994-10-25 Siemens Industrial Automation, Inc. X-ray micro diffractometer sample positioner
US6882739B2 (en) * 2001-06-19 2005-04-19 Hypernex, Inc. Method and apparatus for rapid grain size analysis of polycrystalline materials
KR20050037086A (ko) * 2003-10-17 2005-04-21 삼성전자주식회사 X선 회절 분석기 및 이 분석기의 측정 위치 보정방법
JP4565546B2 (ja) 2004-04-09 2010-10-20 株式会社リガク X線分析方法及びx線分析装置
JP4375555B2 (ja) * 2004-05-14 2009-12-02 株式会社島津製作所 X線ct装置
US7848489B1 (en) * 2009-04-02 2010-12-07 Broker Axs, Inc. X-ray diffractometer having co-exiting stages optimized for single crystal and bulk diffraction

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0587748A (ja) * 1991-09-25 1993-04-06 Ricoh Co Ltd X線回折装置
JP2000039409A (ja) * 1998-05-18 2000-02-08 Rigaku Corp 回折条件シミュレ―ション装置、回折測定システムおよび結晶分析システム
US20030009316A1 (en) * 1998-05-18 2003-01-09 Ryouichi Yokoyama Diffraction condition simulation device, diffraction measurement system, and crystal analysis system
JP2000055838A (ja) * 1998-06-02 2000-02-25 Rigaku Corp Bragg反射自動選出方法および装置並びに結晶方位自動決定方法およびシステム
US6198796B1 (en) * 1998-06-02 2001-03-06 Rigaku Corporation Method and apparatus of automatically selecting bragg reflections, method and system of automatically determining crystallographic orientation
JP2002228604A (ja) * 2001-01-31 2002-08-14 Rigaku Corp X線装置
JP2004294136A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Rigaku Corp X線回折装置
JP2006162407A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Rigaku Corp 格子定数測定装置及び方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017504044A (ja) * 2014-01-28 2017-02-02 ブルカー・エイエックスエス・インコーポレイテッドBruker AXS, Inc. X線回折ベースの結晶学解析を行う方法
WO2017159097A1 (ja) * 2016-03-17 2017-09-21 国立大学法人東京大学 位置決め装置、密閉容器、および真空チャンバ
WO2019130663A1 (ja) * 2017-12-28 2019-07-04 株式会社リガク X線検査装置
KR20200099597A (ko) * 2017-12-28 2020-08-24 가부시키가이샤 리가쿠 X선 검사 장치
JPWO2019130663A1 (ja) * 2017-12-28 2020-12-17 株式会社リガク X線検査装置
US11079345B2 (en) 2017-12-28 2021-08-03 Rigaku Corporation X-ray inspection device
KR102409643B1 (ko) 2017-12-28 2022-06-16 가부시키가이샤 리가쿠 X선 검사 장치
JP2020003213A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 株式会社ミツトヨ 計測用x線ct装置
JP7211722B2 (ja) 2018-06-25 2023-01-24 株式会社ミツトヨ 計測用x線ct装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5998666B2 (ja) 2016-09-28
US20130336454A1 (en) 2013-12-19
US9063064B2 (en) 2015-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5998666B2 (ja) X線分析装置及びx線分析方法
US8437450B2 (en) Fast measurement of X-ray diffraction from tilted layers
CN109863583A (zh) 基于小角度x射线散射测量的计量系统的校准
US8644450B2 (en) X-ray fluorescence spectrometer and X-ray fluorescence analyzing method
CN110618408A (zh) 一种精密测距系统天线相位中心的系统标定方法
CN109416330B (zh) 混合检查系统
KR102093687B1 (ko) 광학 측정 장치 및 광학 측정 방법
US8008621B2 (en) Apparatus of measuring the orientation relationship between neighboring grains using a goniometer in a transmission electron microscope and method for revealing the characteristics of grain boundaries
Cline et al. The optics and alignment of the divergent beam laboratory X-ray powder diffractometer and its calibration using NIST standard reference materials
EP3835767B1 (en) Control apparatus, system, method, and program
US9562867B2 (en) Optical axis adjustment device for X-ray analyzer
US9146204B2 (en) X-ray analyzing apparatus and method
JPH0689887A (ja) 結晶方位決定方法
JP2010237069A (ja) レーダ反射断面積計測装置
JP6256152B2 (ja) X線測定装置
Tantau et al. High accuracy energy determination and calibration of synchrotron radiation by powder diffraction
Berger et al. Omega-Scan: An X-ray tool for the characterization of crystal properties
CN105548227B (zh) 一种InAlSb薄膜中铝组分含量的测定方法及装置
JP2013217775A (ja) X線装置、方法、及び構造物の製造方法
JP2010122044A (ja) マルチビーム送信アンテナのビーム指向方向測定方法およびそれを用いたマルチビーム送信アンテナサブシステム
CN116413297A (zh) 波长色散x荧光光谱仪调试方法、系统、电子设备和介质
JP2010239060A (ja) オリエンテーションフラット指定方法、オリエンテーションフラット検出装置及びオリエンテーションフラット指定用プログラム
JP2019184294A (ja) X線分析装置及びx線分析方法
Zheng et al. Data acquisition in powder X-ray diffraction measurements using an area detector
JP6308072B2 (ja) X線反射率測定装置及びx線反射率測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5998666

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150