JP3954936B2 - ブラッグ反射条件シミュレーション装置およびブラッグ反射測定システム - Google Patents

ブラッグ反射条件シミュレーション装置およびブラッグ反射測定システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、ブラッグ反射条件シミュレーション装置およびブラッグ反射測定システムに関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、半導体用ウェハーやそのウェハー上に形成された薄膜等の結晶試料の構造解析ならびに構造評価に有用な、新しいブラッグ反射条件シミュレーション装置およびブラッグ反射測定システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、物質の原子的構造の解析として、X線、または中性子線や電子線等の粒子線を結晶構造未知の結晶試料に入射し、その結晶試料によるそれら散乱線の回折現象を利用して、結晶試料の格子形や格子内の原子配列を明らかにする結晶構造解析の技術が盛んに研究・開発されてきている。たとえば、X線は結晶試料の電子密度の解析、中性子線は結晶試料の原子核位置の解析、電子線は結晶試料の電気的ポテンシャルの解析に用いられる。
【0003】
一方、既知の格子定数等の結晶情報などに基づいて、結晶固有の逆格子を算出することにより、実際の結晶試料によるブラッグの回折条件であるX線等の入射角・出射角または結晶の方位角であるω角、χ角、φ角や、強度情報などを得て、結晶構造解析することもしばしば行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来より知られているこのような結晶構造解析にあっては、いまだ、ある一つの結晶試料に対して無数に存在するブラッグ反射条件を容易に且つ正確に取得することのできる技術は存在しておらず、半導体デバイス等の最先端技術分野からそのような技術の実現が切望されているのである。
【0005】
この出願の発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、コンピュータを用いて所望する結晶試料についての任意のブラッグ反射条件を迅速、容易、且つ正確に取得し表示したり、それを用いて実際のブラッグ反射を測定したりすることのできる、新しいブラッグ反射条件シミュレーション装置およびブラッグ反射測定システムを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、第1には、結晶試料が、試料面の原点を通るΩ軸をω角回転され、且つ、試料面の原点を通るとともに試料面と垂直に交わるΦ軸をφ角In-plane回転され、検出器が、Ω軸と垂直に交わる赤道面に沿ってΩ軸を中心に2θ角回転され、且つ、Ω軸が乗るとともに赤道面と垂直に交わる試料面の原点を中心に2θχ角回転されるIn-plane回折測定装置による結晶試料から発生するX線または粒子線のブラッグ反射条件を取得するブラッグ反射条件シミュレーション装置であって、予め結晶試料を構成する結晶の格子定数を記憶したデータベース、結晶試料を構成する結晶の結晶名および結晶方位を入力する入力手段、結晶名から、前記データベースから該当する結晶の格子定数を自動的に検索取得する手段、結晶方位を用いて、前記回折測定装置における測定条件に基づくUBマトリックスのうちの結晶方位を表す結晶方位マトリックスUを算出するU算出手段、格子定数を用いて、前記UBマトリックスのうちの結晶格子および結晶初期方位を表す結晶格子マトリックスBを算出するB算出手段、および結晶方位マトリックスUと、結晶格子マトリックスBと、前記回折測定装置が有する複数の回転軸のうちで任意に指定した一回転軸の回転角度とを用いて、任意に指定したブラッグ反射の回折条件を満足する前記回折測定装置が有する他の回転軸の回転角度を表す回転マトリックスRを算出するR算出手段を備え、前記任意に指定したブラッグ反射は、回転マトリックスRの算出時に当該装置の操作者により指定したものであり、且つ、前記回折測定装置が有する複数の回転軸のうちで任意に指定した一回転軸の回転角度は、回転マトリックスRの算出時に当該装置の操作者により指定したものであり、且つ、前記式(1−1)で表されるUBマトリックスを用いるとともに前記式(1−2)で表される回転マトリックスRを用い、(i)ω角の値が入力された場合、φ角、2θχ角および2θ角の値を前記式(1−3)、(1−4)、(1−5)により求め、(ii)2θ角の値が入力された場合、2θχ角、φ角およびω角の値を前記式(1−6)、(1−7)、(1−8)により求め、(iii)2θχ角の値が入力された場合、2θ角、φ角およびω角の値を前記式(1−9)、(1−10)、(1−11)により求めることを特徴とするブラッグ反射条件シミュレーション装置を提供し、第2には、結晶試料が、試料面の原点を通るΩ軸をω角回転され、且つ、試料面の原点を通るとともに試料面と垂直に交わるΦ軸をφ角In-plane回転され、検出器が、Ω軸と垂直に交わる赤道面に沿ってΩ軸を中心に2θ角回転され、且つ、Ω軸が乗るとともに赤道面と垂直に交わる試料面の原点を中心に2θχ角回転されるIn-plane回折測定装置による結晶試料から発生するX線または粒子線のブラッグ反射条件を取得してコンピュータ画面上に表示するブラッグ反射条件シミュレーション装置であって、予め結晶試料を構成する結晶の格子定数を記憶したデータベース、結晶試料を構成する結晶の結晶名および結晶方位を入力する入力手段、結晶名から、前記データベースから該当する結晶の格子定数を自動的に検索取得する手段、結晶方位を用いて、前記回折測定装置における測定条件に基づくUBマトリックスのうちの結晶方位を表す結晶方位マトリックスUを算出するU算出手段、格子定数を用いて、前記UBマトリックスのうちの結晶格子および結晶初期方位を表す結晶格子マトリックスBを算出するB算出手段、結晶方位マトリックスUと、結晶格子マトリックスBと、前記回折測定装置が有する複数の回転軸のうちで任意に指定した一回転軸の回転角度とを用いて、任意に指定したブラッグ反射の回折条件を満足する前記回折測定装置が有する他の回転軸の回転角度を表す回転マトリックスRを算出するR算出手段、回転マトリックスRと結晶方位マトリックスUと結晶格子マトリックスBとを掛け算するRUB掛算手段、および掛算結果値を用いて、前記任意に指定したブラッグ反射が乗る回折面および前記任意に指定したブラッグ反射の逆格子点をブラッグ反射条件として表示する表示手段を備え、前記任意に指定したブラッグ反射は、回転マトリックスRの算出時に当該装置の操作者により指定したものであり、且つ、前記回折測定装置が有する複数の回転軸のうちで任意に指定した一回転軸の回転角度は、回転マトリックスRの算出時に当該装置の操作者により指定したものであり、且つ、前記式(1−1)で表されるUBマトリックスを用いるとともに前記式(1−2)で表される 回転マトリックスRを用い、(i)ω角の値が入力された場合、φ角、2θχ角および2θ角の値を前記式(1−3)、(1−4)、(1−5)により求め、(ii)2θ角の値が入力された場合、2θχ角、φ角およびω角の値を前記式(1−6)、(1−7)、(1−8)により求め、(iii)2θχ角の値が入力された場合、2θ角、φ角およびω角の値を前記式(1−9)、(1−10)、(1−11)により求めることを特徴とするブラッグ反射条件シミュレーション装置を提供し、第3には、コンピュータと、結晶試料が、試料面の原点を通るΩ軸をω角回転され、且つ、試料面の原点を通るとともに試料面と垂直に交わるΦ軸をφ角In-plane回転され、検出器が、Ω軸と垂直に交わる赤道面に沿ってΩ軸を中心に2θ角回転され、且つ、Ω軸が乗るとともに赤道面と垂直に交わる試料面の原点を中心に2θχ角回転されるIn-plane回折測定装置とを用いて、X線または粒子線の任意に指定したブラッグ反射を測定するシステムであって、コンピュータは、予め結晶試料を構成する結晶の格子定数を記憶したデータベース、結晶試料を構成する結晶の結晶名および結晶方位を入力する入力手段、結晶名から、前記データベースから該当する結晶の格子定数を自動的に検索取得する手段、結晶方位を用いて、前記回折測定装置における測定条件に基づくUBマトリックスのうちの結晶方位を表す結晶方位マトリックスUを算出するU算出手段、格子定数を用いて、前記UBマトリックスのうちの結晶格子および結晶初期方位を表す結晶格子マトリックスBを算出するB算出手段、結晶方位マトリックスUと、結晶格子マトリックスBと、前記回折測定装置が有する複数の回転軸のうちで任意に指定した一回転軸の回転角度とを用いて、任意に指定したブラッグ反射の回折条件を満足する前記回折測定装置が有する他の回転軸の回転角度を表す回転マトリックスRを算出するR算出手段、および、前記回折測定装置が有する各回転軸を回転マトリックスRと同じ回転角度となるように回転させる回転軸制御手段を備え、前記任意に指定したブラッグ反射は、回転マトリックスRの算出時に当該システムの操作者により指定したものであり、且つ、前記回折測定装置が有する複数の回転軸のうちで任意に指定した一回転軸の回転角度は、回転マトリックスRの算出時に当該システムの操作者により指定したものであり、且つ、前記式(1−1)で表されるUBマトリックスを用いるとともに前記式(1−2)で表される回転マトリックスRを用い、(i)ω角の値が入力された場合、φ角、2θχ角および2θ角の値を前記式(1−3)、(1−4)、(1−5)により求め、(ii)2θ角の値が入力された場合、2θχ角、φ角およびω角の値を前記式(1−6)、(1−7)、(1−8)により求め、(iii)2θχ角の値が入力された場合、2θ角、φ角およびω角の値を前記式(1−9)、(1−10)、(1−11)により求めることを特徴とするブラッグ反射測定システムを提供し、第4には、コンピュータと、結晶試料が、試料面の原点を通るΩ軸をω角回転され、且つ、試料面の原点を通るとともに試料面と垂直に交わるΦ軸をφ角In-plane回転され、検出器が、Ω軸と垂直に交わる赤道面に沿ってΩ軸を中心に2θ角回転され、且つ、Ω軸が乗るとともに赤道面と垂直に交わる試料面の原点を中心に2θχ角回転されるIn-plane回折測定装置とを用いて、X線または粒子線の任意に指定したブラッグ反射を測定するシステムであって、コンピュータは、予め結晶試料を構成する結晶の格子定数を記憶したデータベース、結晶試料を構成する結晶の結晶名および結晶方位を入力する入力手段、結晶名から、前記データベースから該当する結晶の格子定数を自動的に検索取得する手段、結晶方位を用いて、前記回折測定装置における測定条件に基づくUBマトリックスのうちの結晶方位を表す結晶方位マトリックスUを算出するU算出手段、格子定数を用いて、前記UBマトリックスのうちの結晶格子および結晶初期方位を表す結晶格子マトリックスBを算出するB算出手段、結晶方位マトリックスUと、結晶格子マトリックスBと、前記回折測定装置が有する複数の回転軸のうちで任意に指定した一回転軸の回転角度とを用いて、任意に指定したブラッグ反射の回折条件を満足する前記回折測定装置が有する他の回転軸の回転角度を表す回転マトリックスRを算出するR算出手段、前記回折測定装置が有する各回転軸を回転マトリックスRと同じ回転角度となるように回転させる回転軸制御手段、回転マトリックスRと結晶方位マトリックスUと結晶格子マトリックスBとを掛け算するRUB掛算手段、および掛算結果値を用いて、前記任意に指定したブラッグ反射が乗る回折面および前記任意に指定したブラッグ反射の逆格子点をブラッグ反射条件として表示する表示手段を備え、前記任意に指定したブラッグ反射は、回転マトリックスRの算出時に当該システムの操作者により指定したものであり、且つ、前記回折測定装置が有する複数の回転軸のうちで任意に指定した一回転軸の回転角度は、回転マトリックスRの算出時に当該システムの操作者により指定したものであり、且つ、前記式(1−1)で表されるUBマトリックスを用いるとともに前記式(1−2)で表される回転マトリックスRを用い、(i)ω角の値が入力された場合、φ角、2θχ角および2θ角の値を前記式(1−3)、(1−4)、(1−5)により求め、(ii)2θ角の値が入力された場合、2θχ角、φ角およびω角の値を前記式(1−6)、(1−7)、(1−8)により求め、(iii)2θχ角の値が入力された場合、2θ角、φ角およびω角の値を前記式(1−9)、(1−10)、(1−11)により求めることを特徴とするブラッグ反射測定システムを提供する
【0008】
【発明の実施の形態】
上記のとおりの特徴を有するこの出願の発明は、たとえば図1および図2に示したように、コンピュータを用いて、構造解析・構造評価の対象となる所望の結晶試料について、無数に存在するブラッグ反射条件のうちの任意の条件をコンピュータ演算によって取得し表示したり、あるいは実際にその条件を満たすブラッグ反射を測定したりすることを実現するのものである。以下に、機能ブロックおよび処理フローを示した図1および図2に沿って、各処理について説明する。
【0009】
<データ入力>
まず、コンピュータの操作者が、所望する結晶試料を構成する結晶の格子定数および結晶方位を入力する(入力手段(1)、ステップS1)。
【0010】
このとき、予め様々な結晶の格子定数データを有するデータベース(7)を用意しておき、たとえば結晶名などの入力によって、自動的にそのデータベースから該当する結晶の格子定数データを検索取得するようにシステム構築してもよい。結晶方位については、対象となる結晶試料に因るので、その都度入力する必要がある。
【0011】
入力は、たとえば、コンピュータ画面上に数値入力部や結晶名入力部が表示され、それにキーボードやマウス等の入力手段(1)を用いて入力することにより行う。
【0012】
<結晶方位マトリックスU算出>
入力された結晶方位を用いて、UBマトリックスのうちの、結晶方位を表す結晶方位マトリックスUを算出する(U算出手段(2)、ステップS2)。
【0013】
<結晶格子マトリックスB算出>
入力されたあるいは検索取得された格子定数を用いて、UBマトリックスのうちの、結晶格子および結晶初期方位を表す結晶格子マトリックスBを算出する(B算出手段(3)、ステップS3)。
【0014】
<回転マトリックスR算出>
U算出手段(2)により算出された結晶方位マトリックスUと、B算出手段(3)により算出された結晶格子マトリックスBとを用い、さらには所望の回折測定装置が有する複数の回転軸のうちで任意に指定した一回転軸の回転角度を用いて、任意に指定したブラッグ反射の回折条件を満足する前記回折測定装置が有する他の回転軸の回転角度を表す回転マトリックスRを算出する(R算出手段(4)、ステップS4)。
【0015】
なおもちろん、ここでいう回転軸とは、X線源・粒子線源と試料とX線・粒子線検出器の相対的な配置と向きを設定する軸のことである。
【0016】
<UBマトリックスおよび回転マトリックスR>
上記UBマトリックスおよび回転マトリックスRを構成する行列式は、回折測定装置の種類によって異なるものである。たとえば、3軸ゴニオメータと4軸ゴニオメータとはそれぞれ異なる行列式となり、また同じ回転軸数のゴニオメータであっても軸構成や軸機構によって行列式は異なる。したがって、UBマトリックスおよび回転マトリックスRを構成する行列式は、予め個々の回折測定装置毎に求めておく必要があり、それぞれ予め記憶させておくことが好ましい(マトリックス記憶手段(8))。
【0017】
後は、前記各処理によるブラッグ反射条件取得シミュレーション時に、所望の回折測定装置を指定し、格子定数および結晶方位に加えて、一回転軸の回転角度を入力すれば、指定した回折測定装置に対応するUBマトリクスおよび回転マトリックスRを用いて行列計算が自動的に行われる。
【0018】
なお、一度格子定数および結晶方位を入力した後はUBマトリックスの具体的数値はその結晶試料の結晶に対して一定に決まったものとなるので、以後所望する回折測定装置における任意の一回転軸の回転角度を入力していけば、その入力回転角度に対してブラッグ反射の回折条件を満足する他の回転軸の回転角度を表す回転マトリックスRを得ることができる。
【0019】
ここで、一例として、この出願の出願人による一製品であるATX−EゴニオメータおよびATX−Gゴニオメータに対応したUBマトリックスおよび回転マトリックスRについて説明する。
【0020】
ATX−Eゴニオメータ
ATX−Eゴニオメータは、4軸回折測定装置であり、図3に例示したように、回転軸として、垂直装置軸であるΩ軸、Ω軸を含んだ垂直面に乗り且つ装置中心を通るΧ軸、Χ軸に沿ってχ角に設定されるΦ軸を有する。また、Χ軸から支持されるΦシャフトを有し、結晶試料はΦ軸で回転されるようにΦシャフトに装着される。
【0021】
このATX−Eゴニオメータに対応したUBマトリックスは、たとえば数1のように表すことができる。
【0022】
【数1】
【0023】
また、回転マトリックスRは、たとえば数2のように表すことができる。
【0024】
【数2】
【0025】
この回転マトリックスRを用いる場合、指定したブラッグ反射の回折条件の一つとしてω角の値が入力されたとき、χ角およびφ角の値は、その入力されたω角の値を用いて、数3により算出することができる。
【0026】
【数3】
【0027】
そして、回転マトリックスRは、入力されたω角ならびに算出されたχ角およびφ角の各値を用いて、上記数2により算出される。
【0028】
また、指定したブラッグ反射の回折条件の一つとしてχ角の値が入力されたとき、ω角およびφ角の値は、その入力されたχ角の値を用いて、数4により算出することができる。
【0029】
【数4】
【0030】
そして、回転マトリックスRは、入力されたχ角ならびに算出されたω角およびφ角の各値を用いて、上記数2により算出される。
【0031】
さらにまた、指定したブラッグ反射の回折条件の一つとしてφ角の値が入力されたとき、χ角およびω角の値は、その入力されたφ角の値を用いて、数5により算出することができる。
【0032】
【数5】
【0033】
そして、回転マトリックスRは、入力されたφ角ならびに算出されたχ角およびω角の各値を用いて、上記数2により算出される。
【0034】
上記各数式において、ω0,χ0,φ0は数6で求めることができる。
【0035】
【数6】
【0036】
以上により、回転マトリックスRを、指定したブラッグ反射のブラッグ反射条件として、取得することができる。
【0037】
ATX−Gゴニオメータ
続いて、この出願の出願人によるIn-plane回折測定装置であるATX−Gゴニオメータについて説明する。
【0038】
ATX−Gゴニオメータでは、図4に例示したように、結晶試料は、試料面の原点を通るΩ軸をω角回転される。検出器は、Ω軸と垂直に交わる赤道面に沿ってΩ軸を中心に2θ角回転され、且つ、Ω軸が乗るとともに赤道面と垂直に交わる試料面の原点を中心に2θχ角回転される。結晶試料はまた、試料面の原点を通るとともに試料面と垂直に交わるΦ軸をφ角in-plane回転される。
【0039】
このATX−Gゴニオメータに対応したUBマトリックスは、前述したATX−Eゴニオメータのそれ(数1参照)と同じに表すことができる。
【0040】
回転マトリックスRは、たとえば数7のように表すことができる。
【0041】
【数7】
【0042】
この回転マトリックスRを用いる場合、指定したブラッグ反射の回折条件の一つとしてω角の値が入力されたとき、φ角、2θχ角および2θ角の値はそれぞれ、その指定されたω角の値を用いて、数8、数9および数10により算出することができる。
【0043】
【数8】
【0044】
【数9】
【0045】
【数10】
【0046】
そして、回転マトリックスRは、入力されたω角ならびに算出されたφ角、2θχ角および2θ角の各値を用いて、上記数7により算出される。
【0047】
また、指定したブラッグ反射の回折条件の一つとして2θ角の値が入力されたとき、2θχ角、φ角およびω角の値はそれぞれ、その入力されたχ角の値を用いて、数11、数12および数13により算出することができる。
【0048】
【数11】
【0049】
【数12】
【0050】
【数13】
【0051】
そして、回転マトリックスRは、入力されたχ角ならびに算出された2θχ角、φ角およびω角の各値を用いて、上記数7により算出される。
【0052】
さらにまた、指定したブラッグ反射の回折条件の一つとして2θχ角の値が入力されたとき、2θ角、φ角およびω角の値はそれぞれ、その入力された2θχ角の値を用いて、数14、数15および数16により算出することができる。
【0053】
【数14】
【0054】
【数15】
【0055】
【数16】
【0056】
そして、回転マトリックスRは、入力された2θχ角ならびに算出された2θ角、φ角およびω角の各値を用いて、上記数7により算出される。
【0057】
以上により、回転マトリックスRを、指定したブラッグ反射のブラッグ反射条件として、取得することができる。
【0058】
<回折面・逆格子点の表示>
この出願の発明では、さらに、上述の通りに算出した回転マトリックスRと結晶方位マトリックスUと結晶格子マトリックスBとを掛け算し、その掛算結果値を用いることで、任意に指定したブラッグ反射が乗る回折面および任意に指定したブラッグ反射の逆格子点を、ブラッグ反射条件としてコンピュータディスプレイ等に表示させるようにすることもできる(RUB掛算手段(5)・表示手段(6)、ステップS5・ステップS6)。
【0059】
より具体的には、そのような表示を実現するためには、まず、数17の計算を実行する必要がある。
【0060】
【数17】
【0061】
UBマトリックスの結晶方位マトリックスUに回転マトリックスRを掛けることは、回転マトリックスRで表されている回転角に従って結晶を回転させることを意味する。このため、上式におけるx*,y*,z*は、回転マトリックスRに従って回転された結晶の逆格子空間における位置を意味することになる。言い換えると、x*,y*,z*は、回転マトリックスRに従って結晶を回転させる際に生じる指定したブラッグ反射に対する逆格子点の位置を表すのである。したがって、コンピュータディスプレイ等には、x*,y*,z*が位置する回折面が表示され、且つ、逆格子点がその回折面内のx*,y*,z*の位置にて表示されることとなる。
【0062】
図5は、回折面と逆格子点とをコンピュータ画面上に表示させた場合の一例を示したものである。この図5に示したコンピュータ画面表示例では、GaAs基板上にAlGaAs薄膜を形成してなる結晶試料について、回折測定装置としてATX−Eゴニオメータを用いる場合に、ω角を77.20°と入力指定したとき、数3によりχ角およびφ角が−0.11°および−45.16°と算出されて、これらの数値を用いて数2により回転マトリックスRが算出され、さらに数17の計算が実行されて、任意に指定したブラッグ反射が乗る回折面および任意に指定したブラッグ反射の逆格子点が表示されている。
【0063】
なお、このコンピュータ画面表示例のように、任意に指定したブラッグ反射の逆格子点のミラー指数をも同時に表示するようにしてもよく、また任意に指定したブラッグ反射の逆格子点の構造因子を算出して表示するようにしてもよい。構造因子の算出は、下記数18の公知式により可能である。
【0064】
【数18】
【0065】
以上により、この出願の発明によれば、使用者が所望するあらゆる様々な結晶試料についての任意のブラッグ反射条件を、取得し表示することができるようになる。
【0066】
<ブラッグ反射の実測>
またもちろん、指定したブラッグ反射を実際に測定することも可能になる。すなわち、回折測定装置における各回転軸を上述の通りに算出した回転マトリックスRと同じ回転角度となるように回転させ(回転軸制御手段(9)、ステップS7・ステップS8)、その状態で測定を開始すればよい。
【0067】
より具体的には、たとえば、上記各ステップを実行するプログラムがインストールされた汎用あるいは専用コンピュータと、そのコンピュータと信号送受信可能に構築されたゴニオメータとを用い、算出した回転マトリックスRを構成する各数値データに基づいてゴニオメータの各回転軸駆動装置でそれぞれ対応する回転軸を回転させることで、任意に指定したブラッグ反射の実測が可能となる。
【0068】
この出願の発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能である。
【0069】
【発明の効果】
以上詳しく説明したとおり、この出願の発明によって、コンピュータを用いて所望する結晶試料についての任意のブラッグ反射条件を迅速、容易、且つ正確に取得し表示したり、それを用いて実際のブラッグ反射を測定したりすることのできる、新しいブラッグ反射条件シミュレーション装置およびブラッグ反射測定システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明を説明するための機能ブロック図である。
【図2】この出願の発明を説明するためのフローチャートである。
【図3】ATX−Eゴニオメータを例示した概略図である。
【図4】ATX−Gゴニオメータを例示した概略図である。
【図5】この出願の発明によるコンピュータ画面表示の一例を示した図である。
【符号の説明】
1 入力手段
2 U算出手段
3 B算出手段
4 R算出手段
5 RUB掛算手段
6 表示手段
7 データベース
8 マトリックス記憶手段
9 回転軸制御手段

Claims (4)

  1. 結晶試料が、試料面の原点を通るΩ軸をω角回転され、且つ、試料面の原点を通るとともに試料面と垂直に交わるΦ軸をφ角In-plane回転され、検出器が、Ω軸と垂直に交わる赤道面に沿ってΩ軸を中心に2θ角回転され、且つ、Ω軸が乗るとともに赤道面と垂直に交わる試料面の原点を中心に2θχ角回転されるIn-plane回折測定装置による結晶試料から発生するX線または粒子線のブラッグ反射条件を取得するブラッグ反射条件シミュレーション装置であって、
    予め結晶試料を構成する結晶の格子定数を記憶したデータベース、
    結晶試料を構成する結晶の結晶名および結晶方位を入力する入力手段、
    結晶名から、前記データベースから該当する結晶の格子定数を自動的に検索取得する手段、
    結晶方位を用いて、前記回折測定装置における測定条件に基づくUBマトリックスのうちの結晶方位を表す結晶方位マトリックスUを算出するU算出手段、
    格子定数を用いて、前記UBマトリックスのうちの結晶格子および結晶初期方位を表す結晶格子マトリックスBを算出するB算出手段、および
    結晶方位マトリックスUと、結晶格子マトリックスBと、前記回折測定装置が有する複数の回転軸のうちで任意に指定した一回転軸の回転角度とを用いて、任意に指定したブラッグ反射の回折条件を満足する前記回折測定装置が有する他の回転軸の回転角度を表す回転マトリックスRを算出するR算出手段を備え、
    前記任意に指定したブラッグ反射は、回転マトリックスRの算出時に当該装置の操作者により指定したものであり、且つ、前記回折測定装置が有する複数の回転軸のうちで任意に指定した一回転軸の回転角度は、回転マトリックスRの算出時に当該装置の操作者により指定したものであり、且つ、下記式(1−1)で表されるUBマトリックスを用いるとともに下記式(1−2)で表される回転マトリックスRを用い、
    (i)ω角の値が入力された場合、φ角、2θχ角および2θ角の値を下記式(1−3)、(1−4)、(1−5)により求め、
    (ii)2θ角の値が入力された場合、2θχ角、φ角およびω角の値を下記式(1−6)、(1−7)、(1−8)により求め、
    (iii)2θχ角の値が入力された場合、2θ角、φ角およびω角の値を下記式(1−9)、(1−10)、(1−11)により求めることを特徴とするブラッグ反射条件シミュレーション装置。
  2. 結晶試料が、試料面の原点を通るΩ軸をω角回転され、且つ、試料面の原点を通るとともに試料面と垂直に交わるΦ軸をφ角In-plane回転され、検出器が、Ω軸と垂直に交わる赤道面に沿ってΩ軸を中心に2θ角回転され、且つ、Ω軸が乗るとともに赤道面と垂直に交わる試料面の原点を中心に2θχ角回転されるIn-plane回折測定装置による結晶試料から発生するX線または粒子線のブラッグ反射条件を取得してコンピュータ画面上に表示するブラッグ反射条件シミュレーション装置であって、
    予め結晶試料を構成する結晶の格子定数を記憶したデータベース、
    結晶試料を構成する結晶の結晶名および結晶方位を入力する入力手段、
    結晶名から、前記データベースから該当する結晶の格子定数を自動的に検索取得する手段、
    結晶方位を用いて、前記回折測定装置における測定条件に基づくUBマトリックスのうちの結晶方位を表す結晶方位マトリックスUを算出するU算出手段、
    格子定数を用いて、前記UBマトリックスのうちの結晶格子および結晶初期方位を表す結晶格子マトリックスBを算出するB算出手段、
    結晶方位マトリックスUと、結晶格子マトリックスBと、前記回折測定装置が有する複数の回転軸のうちで任意に指定した一回転軸の回転角度とを用いて、任意に指定したブラッグ反射の回折条件を満足する前記回折測定装置が有する他の回転軸の回転角度を表す回転マトリックスRを算出するR算出手段、
    回転マトリックスRと結晶方位マトリックスUと結晶格子マトリックスBとを掛け算するRUB掛算手段、および
    掛算結果値を用いて、前記任意に指定したブラッグ反射が乗る回折面および前記任意に指定したブラッグ反射の逆格子点をブラッグ反射条件として表示する表示手段を備え、
    前記任意に指定したブラッグ反射は、回転マトリックスRの算出時に当該装置の操作者により指定したものであり、且つ、前記回折測定装置が有する複数の回転軸のうちで任意に指定した一回転軸の回転角度は、回転マトリックスRの算出時に当該装置の操作者により指定したものであり、且つ、下記式(1−1)で表されるUBマトリックスを用いるとともに下記式(1−2)で表される回転マトリックスRを用い、
    (i)ω角の値が入力された場合、φ角、2θχ角および2θ角の値を下記式(1−3)、(1−4)、(1−5)により求め、
    (ii)2θ角の値が入力された場合、2θχ角、φ角およびω角の値を下記式(1−6)、(1−7)、(1−8)により求め、
    (iii)2θχ角の値が入力された場合、2θ角、φ角およびω角の値を下記式(1−9)、(1−10)、(1−11)により求めることを特徴とするブラッグ反射条件シミュレーション装置。
  3. コンピュータと、結晶試料が、試料面の原点を通るΩ軸をω角回転され、且つ、試料面の原点を通るとともに試料面と垂直に交わるΦ軸をφ角In-plane回転され、検出器が、Ω軸と垂直に交わる赤道面に沿ってΩ軸を中心に2θ角回転され、且つ、Ω軸が乗るとともに赤道面と垂直に交わる試料面の原点を中心に2θχ角回転されるIn-plane回折測定装置とを用いて、X線または粒子線の任意に指定したブラッグ反射を測定するシステムであって、
    コンピュータは、
    予め結晶試料を構成する結晶の格子定数を記憶したデータベース、
    結晶試料を構成する結晶の結晶名および結晶方位を入力する入力手段、
    結晶名から、前記データベースから該当する結晶の格子定数を自動的に検索取得する手段、
    結晶方位を用いて、前記回折測定装置における測定条件に基づくUBマトリックスのうちの結晶方位を表す結晶方位マトリックスUを算出するU算出手段、
    格子定数を用いて、前記UBマトリックスのうちの結晶格子および結晶初期方位を表す結晶格子マトリックスBを算出するB算出手段、
    結晶方位マトリックスUと、結晶格子マトリックスBと、前記回折測定装置が有する複数の回転軸のうちで任意に指定した一回転軸の回転角度とを用いて、任意に指定したブラッグ反射の回折条件を満足する前記回折測定装置が有する他の回転軸の回転角度を表す回転マトリックスRを算出するR算出手段、および、
    前記回折測定装置が有する各回転軸を回転マトリックスRと同じ回転角度となるように回転させる回転軸制御手段を備え、
    前記任意に指定したブラッグ反射は、回転マトリックスRの算出時に当該システムの操作者により指定したものであり、且つ、前記回折測定装置が有する複数の回転軸のうちで任意に指定した一回転軸の回転角度は、回転マトリックスRの算出時に当該システムの操作者により指定したものであり、且つ、下記式(1−1)で表されるUBマトリックスを用いるとともに下記式(1−2)で表される回転マトリックスRを用い、
    (i)ω角の値が入力された場合、φ角、2θχ角および2θ角の値を下記式(1−3)、(1−4)、(1−5)により求め、
    (ii)2θ角の値が入力された場合、2θχ角、φ角およびω角の値を下記式(1−6)、(1−7)、(1−8)により求め、
    (iii)2θχ角の値が入力された場合、2θ角、φ角およびω角の値を下記式(1−9)、(1−10)、(1−11)により求めることを特徴とするブラッグ反射測定システム。
  4. コンピュータと、結晶試料が、試料面の原点を通るΩ軸をω角回転され、且つ、試料面の原点を通るとともに試料面と垂直に交わるΦ軸をφ角In-plane回転され、検出器が、Ω軸と垂直に交わる赤道面に沿ってΩ軸を中心に2θ角回転され、且つ、Ω軸が乗るとともに赤道面と垂直に交わる試料面の原点を中心に2θχ角回転されるIn-plane回折測定装置とを用いて、X線または粒子線の任意に指定したブラッグ反射を測定するシステムであって、
    コンピュータは、
    予め結晶試料を構成する結晶の格子定数を記憶したデータベース、
    結晶試料を構成する結晶の結晶名および結晶方位を入力する入力手段、
    結晶名から、前記データベースから該当する結晶の格子定数を自動的に検索取得する手段、
    結晶方位を用いて、前記回折測定装置における測定条件に基づくUBマトリックスのうちの結晶方位を表す結晶方位マトリックスUを算出するU算出手段、
    格子定数を用いて、前記UBマトリックスのうちの結晶格子および結晶初期方位を表す結晶格子マトリックスBを算出するB算出手段、
    結晶方位マトリックスUと、結晶格子マトリックスBと、前記回折測定装置が有する複数の回転軸のうちで任意に指定した一回転軸の回転角度とを用いて、任意に指定したブラッグ反射の回折条件を満足する前記回折測定装置が有する他の回転軸の回転角度を表す回転マトリックスRを算出するR算出手段、
    前記回折測定装置が有する各回転軸を回転マトリックスRと同じ回転角度となるように回転させる回転軸制御手段、
    回転マトリックスRと結晶方位マトリックスUと結晶格子マトリックスBとを掛け算するRUB掛算手段、および
    掛算結果値を用いて、前記任意に指定したブラッグ反射が乗る回折面および前記任意に指定したブラッグ反射の逆格子点をブラッグ反射条件として表示する表示手段を備え、
    前記任意に指定したブラッグ反射は、回転マトリックスRの算出時に当該システムの操作者により指定したものであり、且つ、前記回折測定装置が有する複数の回転軸のうちで任意に指定した一回転軸の回転角度は、回転マトリックスRの算出時に当該システムの操作者により指定したものであり、且つ、下記式(1−1)で表されるUBマトリックスを用いるとともに下記式(1−2)で表される回転マトリックスRを用い、
    (i)ω角の値が入力された場合、φ角、2θχ角および2θ角の値を下記式(1−3)、(1−4)、(1−5)により求め、
    (ii)2θ角の値が入力された場合、2θχ角、φ角およびω角の値を下記式(1−6)、(1−7)、(1−8)により求め、
    (iii)2θχ角の値が入力された場合、2θ角、φ角およびω角の値を下記式(1−9)、(1−10)、(1−11)により求めることを特徴とするブラッグ反射測定システム。
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