JP4784984B2 - X線回折装置とその制御方法 - Google Patents

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Description

この発明は、試料の残留応力測定に好適なX線回折装置とその制御方法に関する。
結晶材料では外力により弾性限界内の応力が生じると、応力の大きさに比例して結晶の格子面間隔(d値)がシフトする。そして、引張り応力では、応力方向のd値が大きくなり、応力に直角な方向のd値は小さくなる。この中間のd値はその角度に応じて変化する。また、圧縮応力では、引張り応力の逆になる。
さて、図1に示すように、試料面法線Nと格子面法線N’のなす角度ψをかえて、その回折線があらわれる回折角度2θの変化を測定すれば、次の数2式によって応力が求まる。
Figure 0004784984

σ:応力(MPa)、E:ヤング率(MPa)
ν:ポアソン比、θ:標準ブラッグ角(Deg)
ここで、Κは材料及び測定波長によって決まる定数である。
したがって、応力σは、測定値(ψ−2θ)から図2に示すような2θ−sinψ図を描き、各点間の勾配を最小二乗法にて求め、それにΚを乗ずることにより算出することができる。
従来の残留応力測定装置は、並傾法(iso-inclination method)を利用した構成のものと、側傾法(side-inclination method)を利用した構成のものの2種類が知られている。
並傾法による応力測定装置では、図3に示すように、ψ角の設定面h1とカウンタ走査(2θ走査)面h2とが同一面となっている。一方、側傾法による応力測定装置では、図4に示すように、カウンタ走査面h2がψ角設定面h1と直交している。このうち、特に側傾法による応力測定装置は、例えば、機械部品等の測定対象物に対し、その側面についてもψ角を大きくとることができるという利点がある。
(以上、非特許文献1を参照)
「X線回折ハンドブック」:2003年6月10日、理学電機株式会社(現:株式会社リガク)発行、103頁〜105頁
しかしながら、従来の側傾法による応力測定装置は、試料を固定して、X線源とゴニオメータの本体とを試料に対して駆動する構成か、あるいは試料をψ方向に倒す構成となっており、前者の構成にあっては大形で重量物のゴニオメータを駆動しなければならないため、その位置制御を高精度に行うことに困難性があり、しかも残留応力測定専用の装置になってしまい汎用性がなくなる欠点があった。
一方、試料をψ方向に倒す構成の従来装置では、試料台、試料を傾ける機構、試料を回転させる機構、及び試料を上下に動かす機構のすべてをゴニオメータの可動部より内側に収納しなければならないため、試料台を小さくしなければならず、したがって測定対象となる試料の大きさに制限が生じていた。さらに、傾けることのできる試料に測定対象が限定されるという制約があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、試料に対しゴニオメータの本体を駆動させることなく残留応力測定が実施できるようにすることを第1の目的とする。
さらに、試料台をψ方向に倒したりすることなく、試料を水平に保ったままで残留応力測定を実施できるようにすることを第2の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、試料面内の任意軸を中心とする試料面のあおり角(α)と、試料の面内回転角度(β)とを調整して、入射X線を回折させる格子面の法線(N’)を試料面と直交する平面(ψ設定面)に沿って移動させ、これにより試料面の法線(N)と格子面の法線(N’)とのなす角度(ψ)を変え、更に格子面の法線(N’)を含みψ設定面と直交する平面(2θ走査面)に沿ってX線検出器を移動させ、各角度(ψ)ごとに試料面からの回折線を検出し、当該回折線の検出角度(2θ)を求めて試料の残留応力を測定する残留応力測定法、
に相当する方法を実施可能なX線回折装置であって、
試料を支持する試料台と、
試料面にX線を照射するX線源と、
試料面から回折してきたX線を検出するX線検出器と、
試料を面内回転させるφ回転手段と、
試料面と直交する仮想平面に沿ってX線源または試料面を回転させて、入射X線の試料面に対する相対角度(ω)を設定するω回転手段と、
仮想平面と同一又は平行な仮想平面に沿ってX線検出器を回転させる2θ回転手段と、
2θ回転手段によるX線検出器の回転軌道面と直交する仮想平面に沿ってX線検出器を回転させる2θχ回転手段と、
φ回転手段、ω回転手段、2θ回転手段、及び2θχ回転手段の各回転角度を、上記残留応力測定法で用いられるあおり角(α)、試料の面内回転角度(β)、及び回折線の検出角度(2θ)に基づいて制御する回転角制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
上記構成のX線回折装置は、回転角制御手段を除き、いわゆるインプレーン回折装置として利用できる構成となっているため、汎用性が高く、しかも重量物であるゴニオメータの本体を駆動させる必要がないので、駆動系の高精度な位置制御を実現して、測定精度の向上を図ることができる。
ここで、回転角制御手段は、回折線の検出角度(2θ)、あおり角(α)、及び試料の面内回転角度(β)に基づき、次の数3式によりφ回転手段の回転角度φ、ω回転手段の回転角度ω、2θ回転手段の回転角度2θ、及び2θχ回転手段の回転角度2θχを算出することができる。
Figure 0004784984
また、試料台は、試料面を水平配置して試料を装着する構成とし、
ω回転手段は、X線源を回転駆動して入射X線の試料面に対する相対角度(ω)を設定するように構成することが好ましい。
これにより、試料台をψ方向に倒したりすることなく、試料を水平に保ったままで残留応力測定を実施できるようになる。
次に、本発明に係るX線回折装置の制御方法は、
試料を支持する試料台と、
試料面にX線を照射するX線源と、
試料面から回折してきたX線を検出するX線検出器と、
試料を面内回転させるφ回転手段と、
試料面と直交する仮想平面に沿ってX線源または試料面を回転させて、入射X線の試料面に対する相対角度(ω)を設定するω回転手段と、
仮想平面と同一又は平行な仮想平面に沿ってX線検出器を回転させる2θ回転手段と、
2θ回転手段によるX線検出器の回転軌道面と直交する仮想平面に沿ってX線検出器を回転させる2θχ回転手段と、を備えたX線回折装置の制御方法であって、
試料面内の任意軸を中心とする試料面のあおり角(α)と、試料の面内回転角度(β)とを調整して、入射X線を回折させる格子面の法線(N’)を試料面と直交する平面(ψ設定面)に沿って移動させ、これにより試料面の法線(N)と格子面の法線(N’)とのなす角度(ψ)を変え、更に格子面の法線(N’)を含みψ設定面と直交する平面(2θ走査面)に沿ってX線検出器を移動させて、各角度(ψ)ごとに試料面からの回折線を検出し、当該回折線の検出角度(2θ)を求めて試料の残留応力を測定する残留応力測定法を前提とし、
φ回転手段、ω回転手段、2θ回転手段、及び2θχ回転手段の各回転角度を、上記残留応力測定法で用いられるあおり角(α)、試料の面内回転角度(β)、及び回折線の検出角度(2θ)に基づいて制御することを特徴とする。
ここでも、φ回転手段の回転角度φ、ω回転手段の回転角度ω、2θ回転手段の回転角度2θ、及び2θχ回転手段の回転角度2θχは、回折線の検出角度(2θ)、あおり角(α)、及び試料の面内回転角度(β)に基づき、上記数3の式によりを算出することができる。
以上説明したように、本発明によれば、回転角制御手段を除き、いわゆるインプレーン回折装置として利用できる構成となっているため、汎用性が高く、しかも重量物であるゴニオメータの本体を駆動させる必要がないので、駆動系の高精度な位置制御を実現して、測定精度の向上を図ることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係るX線回折装置は、図4に示した側傾法による残留応力測定に相当する測定方法を実施できる機能を備えている。そこで、まず側傾法による残留応力測定について、図4を参照して説明する。
側傾法による残留応力測定においては、試料面内の任意軸BB’を中心とする試料面Saのあおり角αと、試料の面内回転角度βとを調整することにより、入射X線aを回折させる格子面の法線N’を試料面Saと直交する平面(ψ設定面)h1に沿って移動させる。これにより試料面Saの法線Nと格子面の法線N’とのなす角度ψを任意に設定する。
試料面Saの法線Nに対して角度ψだけ法線N’が傾いた格子面にX線を入射させると、格子面から回折線bが反射する。そこで、格子面の法線N’を含みψ設定面と直交する平面(2θ走査面)h2に沿ってX線検出器を移動させて、格子面から反射してくる回折X線を検出する。
かかる回折線の測定を先に設定した角度ψごとに行い、それらの測定値から図2に示したような2θ−sinψ図を描き、各点間の勾配を最小二乗法にて求めて、その値に既出した定数Κを乗ずることで、数2の式に示した応力σを求めることができる。
次に、本実施形態に係るX線回折装置について、図5を参照して説明する。図5は本実施形態に係るX線回折装置の斜視図である。
同図に示すように、X線回折装置は、試料Sを支持する試料台10と、試料Sの表面(試料面Sa)にX線を照射するX線源20と、試料面Saから回折してきた回折線を検出するX線検出器30と、ゴニオメータ40とを備えている。
本実施形態では、試料台10は、試料面Saを水平配置する構成となっている。この試料台10には、試料面Saを面内回転させるφ回転機構11(φ回転手段)が組み込まれている。この試料台10は、ゴニオメータ40の本体41に搭載されている。
ゴニオメータ40は、θs回転アーム42(ω回転手段)と、θd回転アーム43(2θ回転手段)とを有しており、θs回転アーム42にX線源20が搭載されている。また、θd回転アーム43には、2θχ回転機構44(2θχ回転手段)が搭載され、この2θχ回転機構44が有する2θχ回転アーム45にX線検出器30が搭載されている。
θs回転アーム42は、水平配置された試料面Saと直交する仮想平面に沿ってX線源20を回転させる。このθs回転アーム42の駆動によって、X線源20から試料面Saに向かって照射される入射X線の試料面Saに対する入射角度ωが設定される。なお、θs回転アーム42の回転角度θsは水平軸を基準とし、入射角度ωは試料面Saを基準としている。試料面Saが水平は位置されているときは、θs=ωとなる。
θd回転アーム43は、θs回転アーム42と同じく水平配置された試料面Saと直交する仮想平面に沿ってX線検出器30を回転させる。本明細書では、図5に示すように、θd回転アーム43の水平軸に対する回転角度θdに、上記θs回転アーム42の水平軸に対する回転角度θsを加えた角度をもって2θを定義する。すなわち、2θ=θs+θdである。
2θχ回転機構44は、θd回転アーム43の回転軌道面と直交する仮想平面に沿って2θχ回転アーム45を回転させる。本明細書ではこの回転角度を2θχと定義する。X線検出器30は、θd回転アーム43とともに角度θdだけ回転移動し、更に2θχ回転アーム45とともに角度2θχだけ回転移動して、試料面Saから反射してくる回折線の走査を行う。このような機能を有する本実施形態のX線回折装置は、いわゆるインプレーン回折装置として汎用的に利用することができる。
さらに、X線回折装置には、既述した残留応力測定に相当する測定法を実施するために回転角制御部50と入力部60が設けられている。上述したφ回転機構11と、ゴニオメータ40の各回転アーム(θs回転アーム42、θd回転アーム43、2θχ回転アーム45)の回転角度は、回転角制御部50によって制御されている。すなわち、回転角制御部50は、既述した数3の式によりφ回転機構11の回転角度φ、θs回転アーム42の回転角度ω、θd回転アーム43の回転による角度2θ、及び2θχ回転アーム45の回転角度2θχをそれぞれ算出する。
さて、数3の式では、側傾法による残留応力測定法で用いられる回折線の検出角度2θ、試料面Saのあおり角α、及び試料の面内回転角度βをあらかじめ設定しておき、それらの設定値から上記回転角度φ、ω、2θ、及び2θχを算出するようになっている。それらの設定値(2θ、α、β)は、入力部60から入力して設定する。
図6はあらかじめ設定される角度と回転角制御部によって算出される角度の関係を示した図である。また、図7は、図6に示す入射X線と回折線の方向を示す3面図であり、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が右側面図である。
側傾法による残留応力測定法では、試料面Saに対して、あおり角αだけ傾斜した走査面h2に沿ってX線検出器30が移動して試料面Saから反射してくる回折線bを検出する。これに対し、本実施形態のX線回折装置は、θd回転アーム43による2θ回転と、2θχ回転アーム45の2θχ回転により、X線検出器30を回折線bの反射してくる角度位置へ移動させる。
例えば、2θ=50°、β=0°に固定したとき、試料面法線Nと格子面法線N’のなす角度ψが90°,60°,30°,0°における2θ,ω,2θχ,φは、図8に示す表のようになる。また、この表に基づいて入射X線aのベクトル、回折X線bのベクトル、及びそれらベクトルの積cを表示すると、図9乃至図12のようになる。図9はψ=90°、図10はψ=60°、図11はψ=30°、図12はψ=0°の場合を示しており、各図の(a)は斜め右上方から見た図、(b)は右側面から見た図、(c)は上方から見た図である。
本実施形態のX線回折装置によれば、側傾法による残留応力測定法で用いられる回折線の検出角度2θ、試料面Saのあおり角α、及び試料の面内回転角度βを入力するだけで、回転角制御部50が数3の式に基づき回転角度φ、ω、2θ、及び2θχを算出し、φ回転機構11、及びゴニオメータ40の各回転アーム(θs回転アーム42、θd回転アーム43、2θχ回転アーム45)を駆動させて、残留応力測定を実施できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、2θχ回転手段としては、図13に示すように、θd回転アーム43に湾曲形状の2θχ案内レール46を設置し、この2θχ案内レール46に沿ってX線検出器30を移動させる構成とすることもできる。2θχ案内レール46は、θd回転アーム43の回転軌道面と直交する仮想平面に沿って、試料面SaのX線入射点を中心とする円弧状に形成されている。
また、上述した実施形態では、θs回転アーム42を有するゴニオメータ40を用い、このθs回転アーム42にX線源20を搭載して回転移動させる構成としたが、X線源20は固定しておき、代わりに試料台10へω回転手段を組み込み、試料Sをω方向へ回転させる構成とすることもできる。
X線回折を利用した応力測定の原理を説明するための図である。 X線回折を利用した応力測定に用いられる2θ−sinψ図の例を示す図である。 並傾法による応力測定法装置を説明するための図である。 側傾法による応力測定装置を説明するための図である。 本発明の実施形態に係るX線回折装置を示す斜視図である。 本実施形態に係るX線回折装置による残留応力測定において、あらかじめ設定される角度と回転角制御部によって算出される角度の関係を示した図である。 図6に示す入射X線と回折線の方向を示す3面図であり、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が右側面図である。 2θ=50°、β=0°に固定したとき、試料面法線Nと格子面法線N’のなす角度ψが90°,60°,30°,0°における2θ,ω,2θχ,φの値を示す表である。 図8の表に基づいて、ψ=90°のときの入射X線aのベクトル、回折X線bのベクトル、及びそれらベクトルの積cを表示した図である。 図8の表に基づいて、ψ=60°のときの入射X線aのベクトル、回折X線bのベクトル、及びそれらベクトルの積cを表示した図である。 図8の表に基づいて、ψ=30°のときの入射X線aのベクトル、回折X線bのベクトル、及びそれらベクトルの積cを表示した図である。 図8の表に基づいて、ψ=0°のときの入射X線aのベクトル、回折X線bのベクトル、及びそれらベクトルの積cを表示した図である。 本発明に係るX線回折装置の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
10:試料台、11:φ回転機構、20:X線源、30:X線検出器、40:ゴニオメータ、41:ゴニオメータ本体、42:θs回転アーム、43:θd回転アーム、44:2θχ回転機構、45:2θχ回転アーム、2θχ案内レール

Claims (5)

  1. 試料面内の任意軸を中心とする試料面のあおり角(α)と、試料の面内回転角度(β)とを調整して、入射X線を回折させる格子面の法線(N’)を試料面と直交する平面(ψ設定面)に沿って移動させ、これにより試料面の法線(N)と前記格子面の法線(N’)とのなす角度(ψ)を変え、更に前記格子面の法線(N’)を含みψ設定面と直交する平面(2θ走査面)に沿ってX線検出器を移動させ、各角度(ψ)ごとに試料面からの回折線を検出し、当該回折線の検出角度(2θ)を求めて試料の残留応力を測定する残留応力測定法、
    に相当する方法を実施可能なX線回折装置であって、
    試料を支持する試料台と、
    試料面にX線を照射するX線源と、
    試料面から回折してきたX線を検出するX線検出器と、
    試料を面内回転させるφ回転手段と、
    試料面と直交する仮想平面に沿ってX線源または試料面を回転させて、入射X線の試料面に対する相対角度(ω)を設定するω回転手段と、
    前記仮想平面と同一又は平行な仮想平面に沿って前記X線検出器を回転させる2θ回転手段と、
    前記2θ回転手段によるX線検出器の回転軌道面と直交する仮想平面に沿ってX線検出器を回転させる2θχ回転手段と、
    前記φ回転手段、ω回転手段、2θ回転手段、及び2θχ回転手段の各回転角度を、前記残留応力測定法で用いられるあおり角(α)、および試料の面内回転角度(β)に基づいて制御する回転角制御手段と、を備え、
    前記ω回転手段および2θ回転手段が、ゴニオメータの本体に対し回転する一対の回転アームにより構成されており、前記ω回転手段に前記X線源が搭載され、前記2θ回転手段に前記2θχ回転手段が搭載され、且つ前記2θχ回転手段に前記X線検出器が搭載されていることを特徴とするX線回折装置。
  2. 前記回転角制御手段は、前記回折線の検出角度(2θ)、あおり角(α)、及び試料の面内回転角度(β)に基づき、次の数1式によりφ回転手段の回転角度φ、ω回転手段の回転角度ω、2θ回転手段の回転角度2θ、及び2θχ回転手段の回転角度2θχを算出することを特徴とする請求項1のX線回折装置。
    Figure 0004784984
  3. 前記試料台は、試料面を水平配置して試料を装着する構成であり、
    前記ω回転手段は、X線源を回転駆動して入射X線の試料面に対する相対角度(ω)を設定する構成であることを特徴とする請求項1又は2のX線回折装置。
  4. 試料を支持する試料台と、
    試料面にX線を照射するX線源と、
    試料面から回折してきたX線を検出するX線検出器と、
    試料を面内回転させるφ回転手段と、
    試料面と直交する仮想平面に沿ってX線源または試料面を回転させて、入射X線の試料面に対する相対角度(ω)を設定するω回転手段と、
    前記仮想平面と同一又は平行な仮想平面に沿って前記X線検出器を回転させる2θ回転手段と、
    前記2θ回転手段によるX線検出器の回転軌道面と直交する仮想平面に沿ってX線検出器を回転させる2θχ回転手段と、を備え、
    前記ω回転手段および2θ回転手段が、ゴニオメータの本体に対し回転する一対の回転アームにより構成されており、前記ω回転手段に前記X線源が搭載され、前記2θ回転手段に前記2θχ回転手段が搭載され、且つ前記2θχ回転手段に前記X線検出器が搭載されているX線回折装置の制御方法であって、
    試料面内の任意軸を中心とする試料面のあおり角(α)と、試料の面内回転角度(β)とを調整して、入射X線を回折させる格子面の法線(N’)を試料面と直交する平面(ψ設定面)に沿って移動させ、これにより試料面の法線(N)と前記格子面の法線(N’)とのなす角度(ψ)を変え、更に前記格子面の法線(N’)を含みψ設定面と直交する平面(2θ走査面)に沿ってX線検出器を移動させて、各角度(ψ)ごとに試料面からの回折線を検出し、当該回折線の検出角度(2θ)を求めて試料の残留応力を測定する残留応力測定法を前提とし、
    前記φ回転手段、ω回転手段、2θ回転手段、及び2θχ回転手段の各回転角度を、前記残留応力測定法で用いられるあおり角(α)、および試料の面内回転角度(β)に基づいて制御することを特徴とするX線回折装置の制御方法。
  5. 前記回折線の検出角度(2θ)、あおり角(α)、及び試料の面内回転角度(β)に基づき、前記数1の式によりφ回転手段の回転角度φ、ω回転手段の回転角度ω、2θ回転手段の回転角度2θ、及び2θχ回転手段の回転角度2θχを算出することを特徴とする請求項4の制御方法。
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