JP2000054321A - 斜ケーブルの架設方法 - Google Patents
斜ケーブルの架設方法Info
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Abstract
ルを作業効率よく、経済的に架設する。 【解決手段】 主塔5の上部に、左右に連続するケーブ
ルを支持するサドル部を設け、このサドル部の両側に、
ケーブルの保護管となる管部材8の上端部を吊支持す
る。そして管部材の一方8aの下端からガイドワイヤ2
1を挿通し、サドル部及び他方の管部材8b内を通過さ
せて先端を複数の鋼より線を束ねたケーブル12の先端
に連結する。このガイドワイヤを牽引することによって
管部材の下方へのたわみを小さい状態に維持し、さらに
ガイドワイヤを牽引することによってケーブルを一方の
管部材、サドル部及び他方の管部材内に引き込む。ケー
ブルを所定位置まで引き込んだ後、ケーブルの先端部を
コンクリート桁4の定着部に係止し、所定の緊張力を導
入する。なお、この方法は主塔の両側に配置されるケー
ブルが分割され、主塔で定着される場合にも適用するこ
とができる。
Description
吊材、桁橋又はトラス橋における外ケーブル等、斜め方
向に張設されるケーブルの架設方法に関するものであ
る。
ーブルによって桁を吊支持する構造の橋梁であり、桁と
してはコンクリートト桁、鋼桁又はトラスを用いるもの
等がある。このような斜張橋で用いられるケーブルは、
一般に鋼線又は鋼より線を束ねたものであり、その外周
面には防錆のための措置が必要となる。このため、ケー
ブルを保護管で覆い、この保護管内にモルタル又は油脂
等を充填したり、あるいは工場で合成樹脂による被覆層
が設けられたケーブルを用いる等によって耐久性に優れ
た斜吊材としている。
桁橋においてプレストレスを導入するためのPC鋼材
は、コンクリート部材内に埋設されるのが一般的である
が、部材外に配置されるいわゆる外ケーブルとして用い
られ、斜め方向に配置されることがある。また、トラス
橋等において、プレストレスを導入するために外ケーブ
ルが用いられ、斜め方向に配置されることもある。この
ような外ケーブルも、斜材と同様の構成のケーブルが用
いられる。
の架設方法として、従来からいくつかの方法が知られて
おり、例えば、特開平7−189213号公報、特開平
9−78525号公報、特開平7−331615号公報
に開示されるもの等がある。
る技術は、ケーブルを張架しようとする位置の上側にガ
イドワイヤを張架し、このガイドワイヤに所定間隔で取
りつけられた複数の吊持リングによって架設中のケーブ
ルを支持しながら、引き込みワイヤで鋼より線を一本づ
つ架設してゆくものである。なお、この方法では、保護
管は全部の鋼より線が張架され後に二つ割にした管を嵌
めあわせて取りつけられる。
技術は、斜めに張架されたガイドロープによって溝状の
架設シュートをややたわみが生じた状態で斜めに吊支持
し、プッシングマシンによって送り出される鋼より線を
一本ずつ架設シュート内に挿通させるものである。送り
出される鋼より線はガイドパイプによって、斜めに支持
された架設シュートの上端部に導かれ、上から斜め下方
に挿入される。所定本数の鋼より線が配置されると、こ
れらに張力を導入することによって上記溝状の架設シュ
ートから上方に脱出させ、両端を定着部に定着する。
る技術は、ケーブルが巻き付けられたドラムを回転可能
に支持し、ケーブルの一端をクレーンによって吊り上げ
るとともに、上記ドラムを水平方向に移動してケーブル
を展開するものである。展開されたケーブルの両端部は
それぞれ定着部に係止され、張力が導入される。この方
法は、複数の鋼線又は鋼より線を束ね、合成樹脂等によ
る保護層が工場においてあらかじめ形成された、いわゆ
るプレハブケーブルの架設に適した方法である。
0に示すように、複数の鋼より線を束ねたケーブル10
1をクレーン102で吊り上げ、仮設ワイヤ103によ
って吊支持された保護管104に上側から挿入する技術
が知られている。
ような従来から知られている技術には次のような問題点
がある。特開平7−189213号公報又は特開平9−
78525号公報に記載の方法では、複数の鋼より線を
一本ずつ架設してゆくため、作業工数が多くなり、工期
が長くなってしまう。このため桁を構築する工程等にも
影響を及ぼし、工事費も多く必要となる。また、架設中
のケーブルを支持するための仮設ワイヤが必要となり、
この仮設ワイヤの架設及び撤去に多くの作業を要し、こ
の点においても作業効率が悪いという問題がある。
載の方法又は図10に示す方法では、複数の鋼より線を
重ねた状態で架設するものであるため、工期の短縮を図
ることができるが、主塔上又は主塔付近にクレーンが必
要となり、特に図10に示す方法では吊り上げたケーブ
ルを保護管に挿入してゆくのに複雑なクレーンの操作が
必要となる。さらに、円滑にケーブルを挿入するために
は、保護管の上端部での補助的な作業も必要となる。
載の方法は、工場で保護被覆層が形成されたプレハブケ
ーブルの架設には適しているが、現場で保護管を挿着す
るタイプのケーブルでは、この保護管の挿着に多くの作
業が必要となり、経済的なメリットは少ない。
されたものであり、その目的は、作業効率が良く経済性
に優れた斜ケーブルの架設方法を提供することである。
決するために、請求項1に記載の発明は、 構造物の上
部位置に、左右に連続するケーブルを支持するサドル部
を設け、このサドル部の両側方の下部位置に設けられた
定着部との間にケーブルを斜めに架設する方法であっ
て、 前記サドル部の両側部に、それぞれ該サドル部と
前記定着部との距離にほぼ等しい長さの管部材の上端部
を吊支持し、 該管部材の一方の下端からガイドワイヤ
を該管部材に挿通し、サドル部及び他方の管部材内を通
過させて、先端を複数の鋼線又は鋼より線を束ねたケー
ブルと連結し、 該ガイドワイヤを牽引することによっ
て、前記ケーブルを一方の管部材、サドル部及び他方の
管部材内に引き込み、 該ケーブルの両端を前記構造物
の前記定着部に係止し、 該ケーブルに所定の緊張力を
導入する斜ケーブルの架設方法を提供するものである。
下方部は曲率半径が過度に小さくなって破損することが
ないように支持すればよい。したがって、この管部材は
柔軟に変形が可能なものが望ましい。
端部で吊支持された管部材中に挿通したガイドワイヤを
牽引すると、引き出されるケーブルの抵抗によって張力
が導入され、この張力によって管部材をほぼ斜め方向に
支持することができる。すなわち、ガイドワイヤを滑車
等によって適切な方向に牽引することによって、上記管
部材はケーブル架設しようとする位置付近において、多
少のたわみは生じるもののほぼ斜めに支持される。この
ような状態でさらにガイドワイヤを牽引することによっ
てケーブルは管部材内に引き込まれ、上部のサドル部も
ガイドワイヤに牽引されたまま通過し、サドル部の両側
に架設される。このようにしてケーブルを架設すること
により、鋼より線を数多く束ねたケーブルであっても簡
単な作業で短い期間で迅速に架設することができる。ま
た、架設中のケーブルを吊支持するためのクレーンや仮
設用のワイヤ又はケーブルも不要となる。
載の斜ケーブルの架設方法において、 前記サドル部
は、構造物に湾曲する金属管を固定することによって形
成し、前記管部材の上端部には、前記金属管と接合され
る連結金具をあらかじめ固着しておき、 この連結金具
を介して、前記サドル部付近に該管部材の上端部を吊支
持し、 前記ケーブルを該管部材内に挿通した後、前記
連結金具を前記金属管に連結するものである。
管部材の上端部に固定された連結金具を介して該管部材
を吊支持するので、管部材がポリエチレン等柔軟に変形
する材料を用いたものであっても強固に支持することが
できる。また、ケーブルを牽引するワイヤを管部材に挿
通し、該管部材内にケーブルを引き込むときには、ワイ
ヤに張力が導入され、管部材のたわみ量が大きく変動す
ることもあるが、管部材の上端部は吊支持されているだ
けで、自由に変位又は回動することができ、ケーブルの
挿通時に管部材に大きな力が作用することがなく、該管
部材の破損、折れ曲がり等が防止される。さらに、ケー
ブルに充分な張力を導入したのちには、上記連結金具に
よってサドル部の金属管に容易に連結することができ
る。
請求項2に記載のケーブルの架設方法において、 前記
ケーブルを前記管部材内へ引き込む前に、該ケーブルに
複数の鋼線又は鋼より線の相対位置を拘束するスぺーサ
ーを取り付けておくものとする。
た複数の鋼線又は鋼より線はスぺーサーによって相対位
置が拘束されるので、管部材内に引き込むときに複雑に
ねじれたり、よじれたりすることがなく、管部材内でほ
ぼ平行に配置することができる。また、サドル部では、
鋼線又は鋼より線が上記金属管の内面に強く押し付けら
れることになるが、すべての鋼線又は鋼より線がほぼ平
行に整然と配置されることにより、これらが束ねられた
ケーブルの終局耐力が本来の値より低下することがな
く、充分な強度が維持される。
位置に設けられた上位定着部と、下部位置に設けられた
下位定着部との間に斜めにケーブルを架設する方法であ
って、 前記上位定着部付近に、該上位定着部と前記下
位定着部との距離にほぼ等しい長さの管部材を吊支持
し、 該管部材の上端からガイドワイヤを該管部材内に
挿通して、該ガイドワイヤの先端を複数の鋼線又は鋼よ
り線を束ねたケーブルに連結し、 前記ガイドワイヤを
上位定着部側から牽引することによって前記ケーブルを
前記管部材内に挿通し、 該ケーブルの両端部をそれぞ
れ前記上位定着部及び下位定着部に係止し、 該ケーブ
ルに所定の緊張力を導入する斜ケーブルの架設方法を提
供するものである。
部材の上端部を上位定着部付近に吊支持し、この管部材
に上端から挿通したガイドワイヤを牽引することによっ
て、管部材は斜め方向にたわみの小さい状態で支持され
る。そして、さらに牽引することによってケーブルを該
管部材内に引き込むとともに、ケーブルの一端を上位定
着部まで円滑に引き上げ、所定位置に張架することがで
きる。
態を図に基づいて説明する。図1は請求項1、請求項2
又は請求項3に記載の斜ケーブルの架設方法を用いて構
築することができる斜張橋の例を示す概略側面図であ
る。この斜張橋は二つの橋台1、2間に架け渡されたコ
ンクリート桁4と、中央部で上記コンクリート桁を支持
する橋脚3と、この橋脚上に立設された主塔5と、この
主塔5から両側斜め下方に張架され、コンクリート桁を
吊支持する複数の斜吊材6とを有するものである。
3上でコンクリート桁4の両側に二本が立設されてい
る。また、上記コンクリート桁4はプレストレスが導入
され、橋脚3および主塔5と一体に形成されている。
ケーブルと、その外側に保護管として装着されたポリエ
チレン管とで主要部が構成されており、主塔5の所定高
さから左右両側の斜め下方に張架され、下端はコンクリ
ート桁4に連結されている。これらの斜吊材6は、主塔
5の中心軸線に関して左右対称に配置されており、主塔
部分で左右のケーブルが連続し、サドル部によって支持
されている。このサドル部は、図2に示すように、鋼管
材7を主塔のコンクリート内に埋め込み固定することに
よって形成されており、ケーブル12は、このサドル部
で所定の曲率で曲げられるとともに、その張力によって
鋼管材7の内面に強く押し付けられている。
に示すようにコンクリート桁4に設けられた定着部10
の貫通孔に挿通され、桁の下側でくさびおよび定着プレ
ート11を介してコンクリート桁4に定着されるもので
あり、この定着部10からジャッキによって所定の張力
が導入される。上記ケーブル12に外挿されて保護管と
なるポリエチレン管8は、主塔5のサドル部とコンクリ
ート桁4の定着部との間の距離にほぼ等しい長さに調整
されたものであり、上端部に連結用金具9が取り付けら
れ、上記サドル部を形成する鋼管材7と連結される。
主塔のコンクリートを順次打ち足して立ち上げていくと
ともに、コンクリート桁4を両側に所定の長さずづ順次
張り出すように構築することにより行なう。そして、こ
のコンクリート桁4が所定長さまで伸長されるごとに、
主塔5との間に順次斜吊材6を張架する。
て、本願の請求項1、請求項2又は請求項3に記載の発
明の一実施形態である斜ケーブルの架設方法について説
明する。先ず、斜吊材6の保護管となるポリエチレン管
8の上端部を、主塔5に設けられたサドル部の左右両側
にそれぞれ吊支持する。このときポリエチレン管8は、
図4(a)に示すように、その自重によって下側にたわ
んだ状態となるが、このポリエチレン管8が折れ曲がら
ない程度に仮支持する。このような状態で、図4(b)
に示すように一方のポリエチレン管8aの下端からワイ
ヤ21を挿入し、このポリエチレン管8aの上端からサ
ドル部の鋼管材7に導く。そして、このサドル部の鋼管
材7を通過したワイヤ21を他方のポリエチレン管8b
の上端から挿入して下端から引き出し、滑車22に掛け
回して先端を斜吊材6の本体部分となるケーブル12す
なわち複数の鋼より線の束の先端に連結する。
すように紡垂形のガイド部材23が取り付けられてお
り、上記ワイヤ21はこのガイド部材23の先端に接続
される。なお、このガイド部材23はケーブル12がポ
リエチレン管8及びサドル部を円滑に通過するように案
内するものである。また、この鋼より線の束12には、
所定の位置にスぺーサー13が取り付けられている。こ
のスぺーサー13は、図6(b)に示すように、やや厚
い円板状の部材であって、貫通孔13aと周囲にほぼ半
円状の切り欠き13bとがそれぞれ複数設けられてお
り、これらに個々の鋼より線12aが挿通又は嵌め込ま
れ、鋼より線12aが外れないように線材24で結束さ
れている。これにより、鋼より線12aの相互の位置関
係が維持され、複数の鋼より線のねじれ又はよじれが防
止される。また、架設後にサドル部に位置する部分の前
後に取り付けられたスぺーサーによりサドル部で鋼より
線がよじれることなく整然と配列され、破断に対する充
分な耐力が維持される。
うに、ドラム状のアンリーラー25に巻き取られてお
り、徐々にアンリーラー25から引き出すことができる
ようになっている。また、このケーブル12の引き出し
には、所定の引張力を要するように引き出し抵抗が付与
されており、ケーブル12の引き出し中には常にケーブ
ル12に引張力が導入された状態を維持することができ
るようになっている。
たワイヤ21の他端は、滑車26に掛け回されてウイン
チ27に導かれている。この滑車26は、斜吊材の下端
の定着位置付近において、コンクリート桁4に取り付け
られたものであり、後述のように、ワイヤ21に張力が
導入されたときの張架される位置を定めるものである。
りワイヤ21を牽引し、張力を導入することにより、図
5(a)に示すように、このワイヤ21およびこのワイ
ヤが挿通されたポリエチレン管8a、8bのたわみが減
少し、主塔5とコンクリート桁4との間で斜めに張り渡
された状態となる。そして、さらにワイヤ21を牽引す
ることによって、ケーブル12は上記ガイド部材23に
案内されて、ポリエチレン管8b内に徐々に引き込まれ
ていく。
が作用しているので、ワイヤ21及び引き出されたケー
ブル12には常にほぼ引き出し抵抗に相当する張力が作
用しており、この張力によってワイヤ、ケーブル及びポ
リエチレン管は斜め方向でたわみが小さい状態に維持さ
れる。したがって、鋼より線を束ねたケーブル12は円
滑にポリエチレン管8に引き込まれる。
レン管8bに引き込むときには、ポリエチレン管8bの
下端部の変位を拘束するのが望ましい。これによりケー
ブル12とポリエチレン管8bとの摩擦によってポリエ
チレン管8bがその軸線方向に不規則に動くのが防止さ
れ、ケーブル12の引き込みが円滑に行なわれる。
8bに挿通されたケーブル12は、さらにサドル部の鋼
管材7の内側に挿通され、他のポリエチレン管8aの上
端から下方に挿通される。なお、上記ケーブル12の後
端は、アンリーラー25から全長が引き出されても、こ
のケーブルに導入されている張力が維持できるように把
持されており、上記のようにケーブル12を牽引して主
塔の両側のほぼ所定位置まで引き出した時にも、ケーブ
ル12のたわみがわずかに抑えられた状態に維持され
る。
2がほぼ所定の位置に配置されると、両端部をそれぞれ
コンクリート桁4に設けられた定着部14の貫通孔内に
引き込み、桁の下側から定着部に係止する。そして、保
護管となるポリエチレン管8をサドル部の鋼管材7およ
び下端の定着部14に接合するとともに、図5(b)に
示すように、コンクリート桁4の下側から装着したジャ
ッキ28によりケーブル12を緊張し、主塔5からコン
クリート桁4を所定の位置で吊支持するように適切な張
力を導入する。
ねられたケーブル12を主塔の両側に一括して配設する
ことができ、架設中に鋼より線を支持する仮設ワイヤや
大きなクレーンを必要とせず、簡単かつ迅速に架設する
ことができる。
である斜ケーブルの架設方法について説明する。このケ
ーブルの架設方法が適用される斜張橋は、図7に示すよ
うに、主塔35の両側に配置される斜吊材36a、36
bのケーブルが分割されたものであり、それぞれのケー
ブルの上端が主塔35に定着される構造となっている。
にも、図8(a)に示すように、保護管となるポリエチ
レン管38を、主塔35に設けられた定着部37のやや
下方位置に仮に支持する。そして、主塔35に設けられ
た定着部の貫通孔37aに上側からワイヤ51を挿入
し、さらにポリエチレン管38に挿通する。このワイヤ
51の先端は、図8(b)に示すように、アンリーラー
55に巻き取られているケーブル42に連結する。一
方、ワイヤの後方部は、主塔35の定着部付近に取り付
けられた滑車52及びコンクリート桁34に取り付けら
れた滑車53に掛け回してウインチ54に接続され、牽
引される。上記のようにワイヤ51に張力が導入される
ことによって上端部が吊支持されたポリエチレン管38
は、図9(a)に示すようにたわみが少ない状態で斜め
方向に支持され、さらにワイヤ51を牽引することによ
って、鋼より線を束ねたケーブル42がポリエチレン管
38及び主塔の定着部37に引き込まれる。
張橋で用いられているものと同様に、先端にガイド部材
が取り付けられており、中間部には適宜スぺーサーが取
り付けられている。そして、アンリーラー55から抵抗
が付与された状態で徐々に引き出され、後端はアンリー
ラー55又はコンクリート桁34に係止され、全長がア
ンリーラー55から引き出された時にも張力が導入され
た状態に維持される。
が配置されると、下端部をコンクリート桁34に設けら
れた定着部44に挿入し、該ケーブル42の両端をぞれ
ぞれ主塔35及びコンクリート桁34の定着部に係止す
るとともに、コンクリート桁34の下側からジャッキ5
6によって適切な張力を導入する。この適切な張力と
は、コンクリート桁34に過大な応力を生じることなく
主塔35から斜めにコンクリート桁34を吊支持するの
に充分な張力である。このような工程は、主塔の反対側
に張設される斜吊材についても同様に行なう。
に支持されたポリエチレン管(保護管)に、鋼より線が
束ねられたケーブルを一括して下端から引き込むことに
よって、ケーブルが主塔部分で分割されている場合にも
作業量を低減し、迅速にケーブルを架設することが可能
となる。
橋のケーブルを架設するものであるが、本願に係る発明
は斜張橋のケーブルに限定されるものではなく、桁橋又
はトラス橋等において外ケーブルを張架する場合におい
ても適用することができる。この場合には、サドル部又
は上位の定着部は、横桁の上部又は桁もしくはトラスの
上部に設けられる。また、下位の定着部は桁又はトラス
の下部に設けられる。
ーブルの架設方法では、管部材を簡易に支持し、これに
鋼線又は鋼より線を束ねたケーブルを一括して引き込む
ので、少ない作業工数で迅速にケーブルを架設すること
ができる。また、ワイヤの張力によって管部材を斜めに
支持しながら、この管部材にケーブルを挿通することが
でき、仮設材が簡易化されて施工の経済性が向上する。
ーブルの架設方法を用いて構築することができる斜張橋
の例を示す概略側面図である。
を示す概略断面図である。
たケーブルの定着部を示す概略断面図である。
法を示す概略図である。
法を示す概略図である。
ブルを示す概略図である。
することができる斜張橋の主塔におけるケーブル定着部
を示す概略断面図である。
施形態を示す概略図である。
施形態を示す概略図である。
図である。
ート桁 5 主塔 6 斜吊材 7 鋼管材 8 ポリエチ
レン管(保護管) 9 連結金具 10 定着部 11 定着プレート 12 ケーブ
ル 13 スぺーサー 21 ワイヤ 22 滑車 23 ガイド
部材 24 線材 25 アンリ
ーラー 26 滑車 27 ウイン
チ 28 ジャッキ 33 橋脚 34 コンクリート桁 35 主塔 36 斜吊材 37 定着部 38 ポリエチレン管(保護管) 42 ケーブ
ル 51 ワイヤ 52 滑車 53 滑車 54 ウイン
チ 55 アンリーラー 56 ジャッ
キ
Claims (4)
- 【請求項1】 構造物の上部位置に、左右に連続する
ケーブルを支持するサドル部を設け、このサドル部の両
側方の下部位置に設けられた定着部との間にケーブルを
斜めに架設する方法であって、 前記サドル部の両側部に、それぞれ該サドル部と前記定
着部との距離にほぼ等しい長さの管部材の上端部を吊支
持し、 該管部材の一方の下端からガイドワイヤを該管部材に挿
通し、サドル部及び他方の管部材内を通過させて、先端
を複数の鋼線又は鋼より線を束ねたケーブルと連結し、 該ガイドワイヤを牽引することによって、前記ケーブル
を一方の管部材、サドル部及び他方の管部材内に引き込
み、 該ケーブルの両端を前記構造物の前記定着部に係止し、 該ケーブルに所定の緊張力を導入することを特徴とする
斜ケーブルの架設方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の斜ケーブルの架設方
法において、 前記サドル部は、構造物に湾曲する金属管を固定するこ
とによって形成し、 前記管部材の上端部には、前記金属管と接合される連結
金具をあらかじめ固着しておき、 この連結金具を介して、前記サドル部付近に該管部材の
上端部を吊支持し、 前記ケーブルを該管部材内に挿通した後、前記連結金具
を前記金属管に連結することを特徴とする斜ケーブルの
架設方法。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のケーブ
ルの架設方法において、 前記ケーブルを前記管部材内へ引き込む前に、該ケーブ
ルに複数の鋼線又は鋼より線の相対位置を拘束するスぺ
ーサーを取り付けておくことを特徴とする斜ケーブルの
架設方法。 - 【請求項4】 構造物の上部位置に設けられた上位定
着部と、下部位置に設けられた下位定着部との間に斜め
にケーブルを架設する方法であって、 前記上位定着部付近に、該上位定着部と前記下位定着部
との間の距離にほぼ等しい長さの管部材を吊支持し、 該管部材の上端からガイドワイヤを該管部材内に挿通し
て、該ガイドワイヤの先端を複数の鋼線又は鋼より線を
束ねたケーブルに連結し、 前記ガイドワイヤを上位定着部側から牽引することによ
って前記ケーブルを前記管部材内に挿通し、 該ケーブルの両端部をそれぞれ前記上位定着部及び下位
定着部に係止し、 該ケーブルに所定の緊張力を導入することを特徴とする
斜ケーブルの架設方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23647698A JP4336401B2 (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | 斜ケーブルの架設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23647698A JP4336401B2 (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | 斜ケーブルの架設方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000054321A true JP2000054321A (ja) | 2000-02-22 |
JP4336401B2 JP4336401B2 (ja) | 2009-09-30 |
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ID=17001312
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23647698A Expired - Fee Related JP4336401B2 (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | 斜ケーブルの架設方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP4336401B2 (ja) |
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