JP2000052910A - サイドエアバッグ装置のエアバッグ - Google Patents

サイドエアバッグ装置のエアバッグ

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JP2000052910A
JP2000052910A JP10221941A JP22194198A JP2000052910A JP 2000052910 A JP2000052910 A JP 2000052910A JP 10221941 A JP10221941 A JP 10221941A JP 22194198 A JP22194198 A JP 22194198A JP 2000052910 A JP2000052910 A JP 2000052910A
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    • B60R21/231Inflatable members characterised by their shape, construction or spatial configuration
    • B60R21/232Curtain-type airbags deploying mainly in a vertical direction from their top edge

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  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 膨張完了前に、乗員を拘束可能なエリアを素
早く広く配設させることができるサイドエアバッグ装置
のエアバッグを提供すること。 【解決手段】 エアバッグ20は、車内側の開口周縁に
折り畳まれて収納される。エアバッグ20は、車内側の
開口を覆うように膨張する袋状の膨張本体部24と、膨
張本体部24の前端側に配置されて、膨張本体部24へ
膨張用ガスを流入させるためのガス流入部23と、を備
えて構成される。膨張本体部24は、ガス流入部23か
ら略直線状に後方へ延びて配設される主膨張室25と、
主膨張室25の後部25aと連通されて主膨張室25の
上下にそれぞれ配置される上・下副膨張室26・27
と、を備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に装着され
るサイドエアバッグ装置のエアバッグに関し、詳しく
は、車内側の開口周縁に折り畳まれて収納され、膨張用
ガスの流入時、開口を覆うように膨張するサイドエアバ
ッグ装置のエアバッグに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、この種のサイドエアバ
ッグ装置のエアバッグでは、国際公開特許W096/2
6087や英国特許出願公開第2314300号等に記
載されているように、膨張用ガスの流入用のガス流入部
と、ガス流入部に連通して、車内側の開口を覆うように
膨張する袋状の膨張本体部と、を備えて構成されてい
た。
【0003】そして、袋状の膨張本体部は、膨張時、上
下方向の非膨張部を水平方向に複数個並設し、上下方向
に延びる膨張室を水平方向に並設する構成としていた。
さらに、ガス流入部は、前端側から膨張本体部の上縁側
に配設されて、各膨張室と連通するように前後方向に長
く延びて形成されていた。
【0004】このような構成では、膨張用ガスは、ガス
流入部を経て下向きに各膨張室に流入することとなり、
ガス流入部が開口周縁に配置されていることから、各膨
張室がある程度膨張するまでには、時間がかかり、膨張
完了前に乗員を拘束可能なエリアを素早く広く設ける点
に、改善の余地があった。
【0005】本発明は、上記の課題を解決するものであ
り、膨張完了前に、乗員を拘束可能なエリアを素早く広
く配設させることができるサイドエアバッグ装置のエア
バッグを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエアバッグ
は、車内側の開口を覆うように膨張する袋状の膨張本体
部と、該膨張本体部の前後方向の一端側に配置されて前
記膨張本体部へ膨張用ガスを流入させるためのガス流入
部と、を備えて構成され、車内側の前記開口周縁に折り
畳まれて収納されるサイドエアバッグ装置のエアバッグ
であって、前記膨張本体部が、前記ガス流入部から略直
線状に前後方向に延びるように配設される主膨張室と、
該主膨張室の前記ガス流入部から離れた端部側と連通さ
れて前記主膨張室の上下にそれぞれ配置される上・下副
膨張室と、を備えて構成されることを特徴とする。
【0007】前記主膨張室の前記ガス流入部から離れた
端部側に、前記上・下副膨張室にわたって上下方向に延
びる非膨張部を配設させるとともに、前記上・下副膨張
部の膨張用ガスの流入口を、前記主膨張室の前記ガス流
入部から離れた端部側で、上下に対向して配設させるこ
とが望ましい。
【0008】さらに、その場合には、上下の副膨張室の
膨張用ガスの流入口について、上副膨張室より下副膨張
室の開口面積を大きく設定することが望ましい。
【0009】
【発明の効果】本発明に係るサイドエアバッグ装置のエ
アバッグでは、膨張用ガスの流入時、ガス流入部を経て
膨張本体部における主膨張室に膨張用ガスが流入され、
さらに、主膨張室から上・下副膨張室に膨張用ガスが流
入されることとなる。
【0010】すなわち、上・下副膨張室に膨張用ガスが
流入されてエアバッグが膨張を完了させる前に、主膨張
室が膨張することとなり、この主膨張室は、ガス流入部
から略直線状に前後方向に延びるように配設されている
ことから、素早く膨張し、また、上・下副膨張室の上下
方向の中間部位、すなわち、膨張本体部の上下方向の中
間部位で前後方向に長く配置されていることから、広い
面積で膨張することとなる。
【0011】したがって、本発明に係るサイドエアバッ
グ装置のエアバッグは、膨張完了前に、素早くかつ広い
面積で主膨張室を膨張させることができて、この主膨張
室のエリアによって、膨張完了前に乗員を素早くかつ広
い面積で拘束可能となる。
【0012】そして、主膨張室の前記ガス流入部から離
れた端部側に、上・下副膨張室にわたって上下方向に延
びる非膨張部を配設させるとともに、上・下副膨張部の
膨張用ガスの流入口を、主膨張室のガス流入部から離れ
た端部側で、上下に対向して配設させるようにすれば、
主膨張室を経た膨張用ガスが、上下方向に延びた非膨張
部に案内されて上下に分離し、各流入口を経て上・下副
膨張室内に流れることとなり、上・下副膨張室を円滑に
膨張させることができる。
【0013】さらに、その場合、上下の副膨張室の膨張
用ガスの流入口について、上副膨張室より下副膨張室の
開口面積を大きく設定しておけば、上副膨張室に比べて
下副膨張室が素早く膨張し、下膨張室は、開口周縁から
離れた部位であって、上副膨張室より乗員を円滑に拘束
できるエリアであることから、一層、膨張完了前の乗員
拘束性能を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明すると、図1〜4に示す実施形態のエア
バッグ20は、車内側のドアや窓部の開口Wの周縁にお
けるフロントピラー部PFとルーフサイドレール部Rと
にわたって配設されるサイドエアバッグ装置Mに、使用
されるものである。
【0015】サイドエアバッグ装置Mは、エアバッグ2
0と、インフレーター18と、取付ブラケット15と、
エアバッグカバー11と、を備えて構成されている。
【0016】インフレーター18は、折り畳まれたエア
バッグ20に膨張用ガスを供給するシリンダタイプとし
ており、エアバッグ20の後述する連結筒部23aが外
装されることとなる。
【0017】取付ブラケット15は、板金製として、エ
アバッグ20の連結筒部23aを外装させたインフレー
ター18を、連結筒部23aごと外周側から挟持し、ボ
ルト16を利用して、サイドパネル2に取り付けること
となる。
【0018】エアバッグカバー11は、フロントピラー
部PFに配置されるピラーガーニッシュ12と、ルーフ
サイドレール部Rに配置されるルーフ内装材13と、か
ら構成されている。ピラーガーニッシュ12は、合成樹
脂製として、図1・2に示すように、図示しない取付手
段によって、フロントピラー本体4のインナパネル7に
取付固定され、エアバッグ20の膨張時に、エアバッグ
20を突出可能にドア部12aが押されて開くように構
成されている。ルーフ内装材13も、合成樹脂製とし
て、図1・3に示すように、図示しない取付手段によっ
て、板金製のルーフサイドレール本体9に取付固定され
ている。そして、このルーフ内装材13も、エアバッグ
20の膨張時に、エアバッグ20を突出可能にドア部1
3aが押されて開くように構成されている。なお、フロ
ントピラー本体4は、それぞれ板金製のリーンフォース
パネル5、アウタパネル6、及び、インナパネル7から
構成され、ルーフサイドレール本体9やサイドパネル2
とともに、ボディ1を構成することとなる。
【0019】エアバッグ20は、図4〜7に示すよう
に、可撓性を有した袋状として、ポリアミド糸等を使用
した袋織りよって形成されるエアバッグ本体21と、エ
アバッグ本体21の後縁30aに縫着されてポリアミド
糸等を使用した織布からなるベルト部35と、を備えて
構成されている。
【0020】エアバッグ本体21は、インフレーター1
8からの膨張用ガスを流入させて、折り畳み状態から展
開して、厚さを増すように膨張する膨張部22と、厚さ
を増さない非膨張部29と、から構成されている。な
お、エアバッグ本体21では、袋織りして各部22・2
9を形成した後、耐熱性とシール性とを高めるために、
表面側にシリコン等を塗布しても良い。
【0021】膨張部22は、前端側に配置される膨張用
ガスの流入用のガス流入部23と、ガス流入部23に連
通して後方側へ延び、車内側の開口Wを覆うように膨張
する袋状の膨張本体部24と、を備えて構成されてい
る。
【0022】ガス流入部23の先端は、インフレーター
18を挿入させる連結筒部23aを構成している。連結
筒部23aは、インフレーター18を挿入させ、取付ブ
ラケット15によって、インフレーター18側に締め付
けられることにより、インフレーター18と連結される
こととなる。なお、ガス流入部23の内周面側には、連
結筒部23aも含めて、耐熱性を確保するために、別
途、エアバッグ本体21自体と同じ材料等から形成した
インナチューブを固着させても良い。
【0023】膨張本体部24は、ガス流入部23から直
線状に斜め上後方へ延びるように配設される主膨張室2
5と、主膨張室25の後部25aと連通されて主膨張室
25の上下にそれぞれ配置される上・下副膨張室26・
27と、を備えて構成されている。
【0024】非膨張部29は、エアバッグ本体21の車
内側壁部21aと車外側壁部21bとが接合されたよう
に織成されて形成され、ガス流入部23・膨張本体部2
4の外周縁で気密性を確保できるように密に織成される
周縁部30と、周縁部30の前部側から、膨張本体部2
4の領域内に、真直に斜め上後方に延びる2本の上・下
規制部31・32と、を備えて構成されている。
【0025】上・下規制部31・32は、主膨張室25
の上下の縁を形成して、主膨張室25と上・下副膨張室
26・27とを区画する役目の他に、膨張本体部24の
膨張時の厚さを規制する役目を果たす。
【0026】これらの上・下規制部31・32は、図4
に示すように、周縁部30における上下方向に配置され
た後縁30aと交差する方向で、後縁30aとの間に間
隙Hを空けて配設されている。
【0027】さらに、上・下規制部31・32の後端3
1a・32aは、上・下副膨張室26・27における主
膨張室25から流入する膨張用ガスの流入口26a・2
7aについて、上副膨張室26より下副膨張室27の開
口面積を大きくするように、配設されている。ちなみ
に、実施形態の場合には、図4に示すように、上規制部
31の後端31aと周縁部30の上縁30bとの距離X
が、下規制部32の後端32aと周縁部30の後縁30
aとの距離Yより短く設定されて、上副膨張室26の流
入口26aより下副膨張室27の流入口27aの開口面
積を大きくしている。
【0028】また、周縁部30におけるガス流入部23
若しくは膨張本体部24の上縁30b側には、複数の取
付片部33が形成されている。各取付片部33には、そ
れぞれ、中央に、取付ボルト38を挿通させる取付孔3
3aが袋織り後の孔明け加工により形成されている。さ
らに、各取付片部33には、図1〜3に示すように、折
り畳まれたエアバッグ20をボディ1のインナパネル7
やルーフサイドレール本体9に取り付けるための板金製
の取付ブラケット37が固定されることとなる。
【0029】各取付ブラケット37は、取付片部33を
間にした車内側の内プレート37aと車外側の外プレー
ト37bとから構成され、内・外プレート37a・37
bの間に各取付片部33を介在させて、内・外プレート
37a・37bを部分的にかしめて各取付片部33に取
り付けている。内・外プレート37a・37bには、各
取付片部33の取付孔33aに対応する取付孔37cが
貫通されている。そして、図2・3に示すように、取付
ボルト38を、取付孔37c・33aに挿通させて、イ
ンナパネル7やルーフサイドレール本体9の取付孔9a
・7a周縁に固着されたナット7b・9bに螺合させる
ことにより、折り畳まれたエアバッグ20がボディ1に
取り付けられることとなる。
【0030】ベルト部35は、実施形態の場合、取付片
部35a・35b・35cを備えた三つ又状として、取
付片部35a・35bの端部がエアバッグ本体21の後
縁30aにおける上下に縫着されている。取付片部35
cの先端には、取付孔35dが形成されるとともに、エ
アバッグ20の折り畳み後、取付ブラケット37が取り
付けられる。そして、取付片部35cは、取付片部33
と同様に、ボルト38止めされて、ルーフサイドレール
本体9に取り付けられることとなる。
【0031】なお、ベルト部35は、エアバッグ20の
車両への装着後における膨張時、エアバッグ本体21の
下縁30cに、後方への張力が作用するように、所定長
さに設定されている。
【0032】そして、エアバッグ20を折り畳む際に
は、非膨張部29における周縁部30の下縁30cと平
行な線Lに沿って、折目を付けて、展開状態のエアバッ
グ20の下縁側から上縁側へ蛇腹折りする。さらに、折
り畳んだ後には、折り崩れしないように、所定間隔で破
断可能なテープ材を巻き付けておく。
【0033】また、折り畳んだ後には、各取付片部33
・35cを引っ張り出して取付ブラケット37を取り付
けるとともに、連結筒部23aを引っ張り出して、イン
フレーター18を連結筒部23aに挿入し、連結筒部2
3aの外周に取付ブラケット15を取り付けて、エアバ
ッグ組立体を形成しておき、車両への取付待機状態とし
ておく。
【0034】その後、取付ブラケット15をサイドパネ
ル2の所定位置に配置させて、ボルト16止めし、各取
付ブラケット37をインナパネル7やルーフサイドレー
ル本体9の所定位置に配置させてボルト38止めして、
さらに、ピラーガーニッシュ12とルーフ内装材13と
をボディ1に取り付ければ、サイドエアバッグ装置Mを
車両に装着することができる。
【0035】そして、車両への装着後、インフレーター
18が作動されれば、インフレーター18からの膨張用
ガスが、ガス流入部23を経て膨張本体部24に供給さ
れることとなって、エアバッグ20は、巻き付けていた
図示しないテープ材を破断させるとともに、ピラーガー
ニッシュ12やルーフ内装材13を押して、それぞれの
ドア部12a・13aを開かせ、図1〜3の二点鎖線で
示すように、開口Wを覆うように、大きく膨張すること
となる。
【0036】実施形態のエアバッグ20では、この膨張
用ガスの流入当初、図4に示すように、膨張用ガスG
が、ガス流入部23を経て、最初に、膨張本体部24に
おける主膨張室25に流入され、さらに、主膨張室25
の後部25aから流入口26a・27aを経て、上・下
膨張室26・27に流入されることとなる。
【0037】すなわち、上・下膨張室26・27に膨張
用ガスGが流入されてエアバッグ20が膨張を完了させ
る前に、主膨張室25が膨張することとなり、この主膨
張室25は、ガス流入部23から直線状に後方へ延びて
いることから、素早く膨張し、また、上・下副膨張室2
6・27の上下方向の中間部位、すなわち、膨張本体部
24の上下方向の中間部位で前後方向に長く配置されて
いることから、広い面積で膨張することとなる。
【0038】したがって、実施形態のエアバッグ20
は、膨張完了前に、素早くかつ広い面積で主膨張室25
を膨張させることができて、この主膨張室25のエリア
によって、膨張完了前に乗員を素早くかつ広い面積で的
確に拘束できることとなる。
【0039】なお、エアバッグ20の膨張完了状態で
は、図5に示すように、後部側のベルト部35によっ
て、エアバッグ本体21の下縁30c側が後方へ引っ張
られた形状となる。
【0040】そして、実施形態のエアバッグ20では、
図4に示すように、上・下規制部31・32が周縁部3
0における上下方向に配置された後縁30aと交差する
方向に配置されており、主膨張室25の後部25a側
に、上・下副膨張室26・27にわたって上下方向に延
びる非膨張部29の後縁30aが配設される構造として
いる。また、主膨張室25の後部25a側で、上・下副
膨張室26・27の流入口26a・27aが上下に対向
して配設されている。そのため、膨張用ガスGの流入当
初、主膨張室25を経た膨張用ガスGが、上下方向に延
びた後縁30aに案内されて上下に分離し、各流入口2
6a・27aを経て上・下副膨張室26・27内へ流れ
ることとなり、上・下副膨張室26・27を円滑に膨張
させることができる。
【0041】さらに、実施形態のエアバッグ20では、
上下の副膨張室26・27における主膨張室25から流
入する膨張用ガスGの流入口26a・27aについて、
上副膨張室26より下副膨張室27の開口面積を大きく
設定している。そのため、上副膨張室26に比べて下副
膨張室27が素早く膨張する。そして、下膨張室27
は、開口Wの周縁から離れた部位であって、上副膨張室
26より乗員を円滑に拘束できるエリアであることか
ら、一層、膨張完了前の乗員拘束性能を向上させること
ができることとなる。
【0042】なお、実施形態のエアバッグ20では、主
膨張室25を流入してきた膨張用ガスGを、上下方向に
配置される非膨張部周縁部30の後縁30aに当てるよ
うに構成したが、上下方向に配置されていない周縁部3
0の上縁30bや下縁30cに、主膨張室25を流入し
てきた膨張用ガスGを、当てるようにしても良い。例え
ば、図8に示すエアバッグ40のように構成して、主膨
張室25の後部25aを非膨張部29における周縁部3
0の上縁30b側に配置させ、主膨張室25を流入して
きた膨張用ガスGを上縁30bに当てるように構成して
も良い。
【0043】また、実施形態のエアバッグ20では、上
下の副膨張室26・27の流入口26a・27aについ
て、上副膨張室26より下副膨張室27の開口面積を大
きく設定した場合を示したが、両者の開口面積の大小を
逆転させたり、あるいは、図9に示すエアバッグ50の
ように、上・下副膨張室26・27の流入口26a・2
7aの開口面積を略等しくしても良い。
【0044】さらに、実施形態のエアバッグ20では、
上・下規制部31・32を真直として、主膨張室25
を、ガス流入部23から斜め上方へ真直の直線状に、ガ
ス流入部23から離れる後方側に配設した場合を示した
が、図9に示すように、主膨張室25は、若干曲がって
前後方向に延びるように構成しても良い。すなわち、ガ
ス流入部23から延びる主膨張部25は、真直に延びる
場合を含めて、略直線状に、ガス流入部23から前後方
向へ延びるように配設すれば良い。
【0045】さらにまた、実施形態のエアバッグ20で
は、上下の副膨張室26・27をそれぞれ一室ずつとし
た場合を示したが、適宜、分割しても良い。例えば、図
8に示すエアバッグ40のように、主膨張室25の下縁
を区画した下規制部32の下方に、非膨張部29の周縁
部30における下縁30cから延びる第2下規制部42
を設けて、下膨張室27を二室にしても良い。あるい
は、図9に示すエアバッグ50のように、主膨張室25
の上縁を区画した上規制部31の上方に、非膨張部29
の周縁部30における上縁30bから延びる第2上規制
部51を設けて、上膨張室26を二室にしても良い。
【0046】ちなみに、上・下副膨張室26・27を分
割する場合には、非膨張部29の周縁部30における後
縁30aから延びる規制部で区画しても良い。例えば、
図9に示すエアバッグ50のように、下副膨張室27を
分割する第2下規制部52を後縁30aから延設させて
も良い。
【0047】なお、規制部31・32・42・51・5
2を設ける場合には、エアバッグ20・40・50のよ
うに、相互に略平行に設けて、膨張時の膨張室25・2
6・27の厚さを前後方向にわたって極力均一にするこ
とが望ましい。
【0048】さらに、実施形態のエアバッグ20では、
エアバッグ本体21の後部に縫着したベルト部35を設
けた場合を示したが、図8・9のエアバッグ40・50
のように、エアバッグ本体21の非膨張部29における
周縁部30の後縁30aを、三角板状に形成して、ベル
ト部35を省略しても良い。
【0049】さらにまた、実施形態のエアバッグ20で
は、エアバッグ本体21を袋織りして製造した場合を示
したが、エアバッグは、2枚の布材の外周縁相互を縫合
したり接着剤で接合させて形成したり、あるいは、一枚
の布材を2つ折りして、周縁相互を縫合したり接着剤で
接合させて形成しても良い。
【0050】さらに、実施形態のエアバッグ20では、
膨張本体部24の前端側にガス流入部23を配置させた
場合を示したが、前後方向を逆にしても良い。例えば、
車両のリアピラー部からルーフサイドレール部Rにかけ
て、エアバッグを配設させるようにしても良く、その場
合には、リアピラー部の下部にインフレーター18が配
置されるとともに、そのインフレーター18にガス流入
部が連結されることとなる。すなわち、車両の前方側に
膨張本体部が配置されることとなって、その膨張本体部
の後端側にガス流入部が配置されることとなる。また、
センターピラー部PCから前方側若しくは後方側のルー
フサイドレール部Rにかけてエアバッグを配設させるよ
うにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のエアバッグが収納された
状態の車内側から見た正面図である。
【図2】図1のII−II部位の概略拡大断面図である。
【図3】図1の III− III部位の概略拡大断面図であ
る。
【図4】同実施形態のエアバッグにおける非膨張時の展
開状態を示す正面図である。
【図5】同実施形態のエアバッグ単体の膨張完了時の状
態を示す正面図である。
【図6】同実施形態のエアバッグの膨張完了時を示す縦
断面図であり、図5のVI−VI部位の拡大断面図である。
【図7】同実施形態のエアバッグの膨張完了時を示す横
断面図であり、図5の VII− VII部位の拡大端面図であ
る。
【図8】他の実施形態のエアバッグにおける非膨張時の
展開状態を示す正面図である。
【図9】さらに他の実施形態のエアバッグにおける非膨
張時の展開状態を示す正面図である。
【符号の説明】
20・40・50…エアバッグ、 23…ガス流入部、 24…膨張本体部、 25…主膨張室、 25a…後部、 26…上副膨張室、 26a…流入口、 27…下副膨張室、 27a…流入口、 30a…(非膨張部)周縁部後縁、 W…開口、 M…サイドエアバッグ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 光由 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D054 AA02 AA03 AA07 AA20 CC04 CC08 CC42 CC47 FF16 FF20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車内側の開口を覆うように膨張する袋状
    の膨張本体部と、該膨張本体部の前後方向の一端側に配
    置されて前記膨張本体部へ膨張用ガスを流入させるため
    のガス流入部と、を備えて構成され、 車内側の前記開口周縁に折り畳まれて収納されるサイド
    エアバッグ装置のエアバッグであって、 前記膨張本体部が、前記ガス流入部から略直線状に前後
    方向に延びるように配設される主膨張室と、該主膨張室
    の前記ガス流入部から離れた端部側と連通されて前記主
    膨張室の上下にそれぞれ配置される上・下副膨張室と、
    を備えて構成されることを特徴とするサイドエアバッグ
    装置のエアバッグ。
  2. 【請求項2】 前記主膨張室の前記ガス流入部から離れ
    た端部側に、前記上・下副膨張室にわたって上下方向に
    延びる非膨張部が配設されるとともに、 前記上・下副膨張部の膨張用ガスの流入口が、前記主膨
    張室の前記ガス流入部から離れた端部側で上下に対向し
    て配設されていることを特徴とする請求項1に記載のサ
    イドエアバッグ装置のエアバッグ。
  3. 【請求項3】 前記上・下副膨張室の膨張用ガスの流入
    口が、上副膨張室より下副膨張室の開口面積を大きく設
    定されていることを特徴とする請求項2に記載のサイド
    エアバッグ装置のエアバッグ。
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