JP2000052631A - 孔版印刷用原紙組立体 - Google Patents

孔版印刷用原紙組立体

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JP2000052631A
JP2000052631A JP10223007A JP22300798A JP2000052631A JP 2000052631 A JP2000052631 A JP 2000052631A JP 10223007 A JP10223007 A JP 10223007A JP 22300798 A JP22300798 A JP 22300798A JP 2000052631 A JP2000052631 A JP 2000052631A
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JP10223007A
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Koichi Uchiyama
耕一 内山
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Riso Kagaku Corp
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Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーシートにヤスリ機能を持たせることに
より、より簡便で操作性が良く安価に構成できること。 【解決手段】 カバーシート2の表面2Aには、製版用
の微細凹凸面5が設けられる。微細凹凸面5は、微細粒
子で構成される。この他、カバーシート2を硬質基材で
成型する際に凹凸を有する熱ローラで形成したり、多孔
シートを貼付する等がある。孔版原紙3は、カバーシー
ト2の一辺を中心に表裏に折り返し自在である。製版時
には、カバーシート2の微細凹凸面5に孔版原紙3を折
り返し、筆記具等で描画すると、その筆記圧で微細な穿
孔が形成される。印刷時には、孔版原紙3をカバーシー
ト2の裏面2B側に折り返してインクを載せて印刷す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版原紙をヤスリ
等の微細な凹凸面上に載置して筆記具等の押圧力で製版
する孔版印刷用原紙組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】孔版原紙をヤスリを用いて製版する方法
は、ヤスリ上に孔版原紙を載せ置き、この上から鉄筆、
鉛筆などの筆記具で描画する。このヤスリとしては、一
般に鉄のヤスリ、または特開平9−220800号公報
に記載されているようにシリコンカーバイド、アルミナ
などの硬質粒子が紙、布に貼り付けられてなる所謂ペー
パーヤスリが用いられている。また、家庭用簡易印刷器
には、孔版原紙とこの孔版原紙にインク層を介して重ね
られるカバーシートを有する孔版原紙組立体(実公昭5
6−33728号公報記載)が用いられており、ハンド
リングの良さでこの種の簡易印刷器の主流となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の孔版原紙組立体においても、前記筆記具を用いた製
版には、別にヤスリを用意しなければならず、煩雑であ
るとともに、ヤスリを製版面に位置合わせする必要があ
った。
【0004】本発明は、上記カバーシートに着目し、こ
のカバーシートにヤスリ機能を持たせることにより、よ
り簡便で操作性が良く安価な孔版印刷用原紙組立体を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の孔版印刷用原紙組立体は、一方の面に製版
用の微細凹凸面を有するカバーシートと、前記カバーシ
ートの一辺を中心に該カバーシートの表裏面にそれぞれ
折り返し自在な孔版原紙とを備えたことを特徴とする。
【0006】また、請求項2記載のように、前記孔版原
紙は合成樹脂フィルムと多孔性支持体とが重合密着され
た構成とすることができる。
【0007】また、請求項3記載のように、前記合成樹
脂フィルムは0.1〜10μmの範囲とすることができ
る。
【0008】また、請求項4記載のように、前記微細凹
凸面は、前記カバーシートの一方の面の一部分を加工変
形させて形成してもよい。
【0009】また、請求項5記載のように、前記微細凹
凸面は、前記カバーシートの一方の面に多孔シートを密
着形成して構成してもよい。
【0010】また、請求項6記載のように、前記微細凹
凸面は、前記カバーシートの一方の面にスクリーン印刷
により形成してもよい。
【0011】また、請求項7記載のように、前記カバー
シートが硬質基材で形成され、前記微細凹凸面は、前記
カバーシートの一方の面に硬質微粒子あるいは微細針の
固着により形成してもよい。
【0012】また、請求項8記載のように、前記カバー
シートが硬質基材で形成され、前記微細凹凸面は、前記
カバーシートの一方の面を彫刻により形成してもよい。
【0013】また、請求項9記載のように、前記孔版原
紙は、外周縁に沿って保持用の枠体が設けられ、前記枠
体の一辺を中心に前記カバーシートが前記孔版原紙の表
裏面にそれぞれ折り返し自在とすることができる。
【0014】上記構成の孔版印刷用組立体は、カバーシ
ートの一方の面に製版用の微細凹凸面が形成されてい
る。製版時には、カバーシートの一辺を中心に孔版原紙
を微細凹凸面側に折り返し、筆記具等で描画すると、こ
の押圧力で孔版原紙に微細な穿孔を形成できる。印刷時
には、カバーシートあるいは孔版原紙を微細凹凸面が設
けられた面と反対側に折り返した状態で製版箇所にイン
クを載せて印刷する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の孔版印刷用原紙
組立体の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1の側
面図である。図1に示すように、孔版印刷用原紙組立体
1は、所定の厚さを有する矩形のカバーシート2と、孔
版原紙3によって構成されている。孔版原紙3の幅方向
一端部3cはカバーシート2の幅方向一端部2cに所定
幅を有して接着されている。また、カバーシート2の幅
W1に対し孔版原紙3の幅W2は広い幅に形成されてい
る。
【0016】カバーシート2には例えば厚紙で構成さ
れ、可撓性を有する。孔版原紙3は、和紙等の多孔性支
持体3aと、合成樹脂フィルム3bを貼り合わせたもの
である。孔版原紙3は、カバーシート2の表面2A側に
折り曲げたとき合成樹脂フィルム3bが面し、外側に多
孔性支持体3aが面する。また、逆にカバーシート2の
裏面2B側に折り曲げたとき多孔性支持体3aが面し、
外側に合成樹脂フィルム3bが面する。
【0017】多孔性支持体3aとしては、多孔質の合成
繊維や天然繊維、又はこれら繊維の混紡の抄造紙、各種
織布、不織布等が用いられるが、これらのうちでは和紙
等の薄葉紙が好ましい。薄葉紙は、あまり密度が大きい
か、又は坪量が大きくなると、印刷時にインクの通過が
悪く、鮮明な印刷が不可能となる。逆に密度が小さい
か、又は坪量が小さくなると、印刷時の耐刷性が小さく
なる。このため、坪量としては5g/m2 〜25g/m
2 が望ましい。合成樹脂フィルム3bとしては、PET
(ポリエチレンテレフタレート)が好ましい。その厚さ
は0.1μm〜10μmの範囲が好ましく、更に好まし
くは2μm〜3μmの範囲で、本例では最適値の2μm
である。このような構成の孔版原紙3は半透明体であ
る。
【0018】そして、カバーシート2の表面2Aには、
微細凹凸面5が設けられている。カバーシート2が紙の
場合には、この紙上にペーパーヤスリを貼付して構成す
る。この他、硬質の微細粒子を接着した構成とすること
もできる。微細粒子としては、ケイ素、酸化アルミニウ
ム、シリコンカーバイド、ダイヤモンド等を利用でき
る。利用しうる微細粒子のメッシュ番号(#)は、#3
0〜#4000の範囲のものが用いられる。微細粒子は
球形ではなく角張った形状とされ、それぞれの大きさも
所定の範囲内でバラツキを持たせてあり、ランダムな配
置でカバーシート2に接着されている。
【0019】上記微細粒子は、その粒径が数値の前後1
〜2割の数値範囲で分布していることを意味する。ま
た、メッシュ番号#とは、微細粒子の最大の粒径を規定
するものであり、例えば#240とは1インチ四方に縦
横240本のメッシュを有するふるいを通過した粒径を
示すものである。
【0020】次に、上記構成の孔版印刷用原紙組立体1
の製版と印刷の手順を説明する。図3は、製版状態を示
す側面図である。図示の様に、孔版原紙3をカバーシー
ト2の表面2A側に折り曲げる。この状態でカバーシー
ト2の表面2A側に折り曲げたとき合成樹脂フィルム3
bが面し、外側に多孔性支持体3aが面する。
【0021】そして、筆記具15を用いて孔版原紙3の
多孔性支持体3側の面から、所望の文字・画像等を描
く。この筆記具15としては鉄筆、鉛筆、ボールペン、
竹ひご等を用いることができる。鉛筆の場合、その硬さ
は6Bから9H、望ましくはBから4Hのものが用いら
れる。この場合、硬いほどシャープに濃く、柔らかいほ
ど淡い表現ができる。製版しようとしている文字・画像
は多孔性支持体3aの上に描かれるので、直接視認しな
がら描いていくことができる。また、描画した部分を目
で確認することができる。孔版原紙3の合成樹脂フィル
ム3bは、多孔性支持体3aの上に描かれたパターンに
対応したパターンで筆記による圧力を受け、微細凹凸面
5の間に押し込まれる。
【0022】そして、孔版原紙3の合成樹脂フィルム3
bには、筆記具15を用いて多孔性支持体3aに描いた
文字・画像に対応したパターンで多数の微細な穿孔が形
成される。このように、孔版印刷用原紙組立体1のみで
製版することができる。なお、上記微細な孔は微細凹凸
面5の微細粒子の形状と配置に対応し、それぞれ独立し
た孔形状となり、かつランダムな配置となるため、印刷
した際に、独立した孔により裏移りが少なく、ランダム
な配置の孔によりモアレの影響のない画像が得られる。
【0023】次に、図4に示すように、この孔版原紙3
には前記描画した画像形成領域内に所望の色彩のインク
16を載せる。このとき、描画した筆記具15の跡(穿
孔15a)が残っていて目で確認できるため、インク1
6を載せる位置が容易に分かる。このインク16はイン
クチューブ16aを押し出して直接載せていくことがで
きる。このインク16は、孔版原紙3の多孔性支持体3
a上に載せられた形となる。
【0024】図5は、印刷時の状態を示す側面図であ
る。印刷時には、孔版原紙3をカバーシート2の一端部
2cを中心として逆方向に180度折り曲げる。この状
態で、カバーシート2の裏面2B側に折り曲げたとき多
孔性支持体3aが面し、外側に合成樹脂フィルム3bが
面する。また、インク16は内部に包み込まれる。
【0025】また、カバーシート2の幅W1に対し孔版
原紙3の幅W2が長く形成されている。これにより、カ
バーシート2の他端部2dから孔版原紙3の他端部3d
が表出する。この表出した部分の孔版原紙3を図示のよ
うにカバーシート2の表面2A側で重なるよう180度
折り返す。そして、折り返した部分の孔版原紙3をカバ
ーシート2に接着させる。この接着は、例えば粘着シー
ルを用いる。以上で孔版印刷用原紙組立体1の組み立て
の作業を終える。
【0026】そして、この孔版印刷用原紙組立体1の合
成樹脂フィルム3b側を印刷用紙上に置いて上部から面
全体に均一な圧力を加えるとインク16は多孔性支持体
3aと合成樹脂フィルム3bの製版部(穿孔部)を通過
して印刷用紙に転移し、製版のパターンに対応した印刷
画像を印刷用紙に形成できるようになる。
【0027】このようにして組み立てられた孔版印刷用
原紙組立体1は、例えば以下に説明する押圧印刷器20
や簡易印刷装置30に装着して印刷することができる。
【0028】図6は、押圧印刷器20を示す展開図であ
る。押圧印刷器20は、1枚のシート21を折曲組み立
てて形成され、厚紙、合成紙、例えばポリプロピレン等
で構成される。剛性を有するとともに、ある程度の湾曲
が可能なものが用いられる。このシート21は、平坦部
22、湾曲部23、リブ部24,25、接合舌片26が
設けられている。そして、各部の接合辺を折り込むこと
により、図7に示すように組み立てられる。この組み立
てによって平坦部22の裏面22Bは、印刷用の版に印
刷圧力を加えるための押圧面となる。この裏面22Bに
はスポンジ等の弾性部材27を設けてもよい。
【0029】この組立時、平坦部2の裏面2Bには、前
記孔版原紙組立体1が取付けられる。図示のように、孔
版印刷用原紙組立体1は、可撓性を有するため、図示の
ように、両端部(図1に示すカバーシート2の長さ方向
両端部2e,2f)を平坦部2の上面2Aに折り返し、
テープ体等で止める。この組み立て状態で、平坦部2の
裏面2B部分には、孔版原紙組立体1の合成樹脂フィル
ム3bが面しており、リブ部24,25を持って湾曲部
23の上方から所定の圧力を加えると、製版された穿孔
画像に対応した印刷を施すことができる。
【0030】また、図8は、簡易印刷装置30を示す側
面図である。簡易印刷装置30は、作業台上等に設置さ
れる基板31に対して押圧板32が開閉可能に取り付け
られ構成されている。基板31上には、その一長辺に沿
って所定高さのスペーサ部材33が取り付けられ、この
スペーサ部材33に設けられたヒンジ33aを介して押
圧板32が開閉自在である。
【0031】基板31の上面には、印刷時に印刷用紙を
保持する所定厚さのスポンジ35が設けられている。ス
ポンジ35の上面には、印刷用紙を粘着保持する粘着シ
ート36が取り付けられている。押圧板32側には、ス
ポンジ35の対向位置に製版後の孔版印刷用原紙組立体
1を保持する粘着シート39が取り付けられている。
【0032】そして、組み立て後の孔版印刷用原紙組立
体1を粘着シート39に貼り付ける。その際、孔版印刷
用原紙組立体1の合成樹脂フィルム3b側を表側にす
る。また、スポンジ35の粘着シート36には印刷用紙
を保持させる。そして、押圧板32を基板31の方向に
回動させ、孔版印刷用原紙組立体1を印刷用紙方向に押
圧する。これにより、孔版印刷用原紙組立体1内のイン
ク16が印刷用紙に転移し、印刷用紙に製版された穿孔
画像に対応した印刷が施される。なお、押圧板32は、
圧縮受け部材34により、規定値で押圧され印刷用紙と
孔版印刷用原紙組立体1とを互いの全面が均一な圧力と
なるよう密接できる。
【0033】ところで、微細凹凸面5の粒子径を変更さ
せれば、大きさの異なる微細粒子により製版状態が異な
り、対応して印刷の仕上がり状態も変えることができ
る。
【0034】上記説明では、孔版印刷用原紙組立体1の
孔版原紙3として多孔性支持体3aと合成樹脂フィルム
3bを貼り合わせたものを用いる構成としたが、合成樹
脂フィルム3bのみを用いてもよい。
【0035】なお、上記説明の孔版印刷用原紙組立体1
では、孔版原紙3の一端部3aをカバーシート2の一端
部2aに所定幅で接着した構成とした。これに限らず、
孔版原紙3をカバーシート2の全面に接着して、さらに
図1の如く所定幅W2で突出するよう構成してもよい。
このようにカバーシート2の全面に孔版原紙3を設けた
構成により、孔版原紙3がインク16のバックシート
(製版された孔版原紙3上にあるインク16を覆うシー
ト)としての機能を兼ねることができるので、カバーシ
ート2の材質が限定されない利点がある。例えば、カバ
ーシート2としてインキが浸透しやすい上質紙を用いる
こともできる。
【0036】ところで、上記実施形態のカバーシート2
及び微細凹凸面5をいずれも透明体の材質で形成すれ
ば、図9の斜視図に示す如く、製版時にカバーシート2
の裏面2B側に原稿Gを置いて原稿画像をなぞり書きで
きるようになる。なお、孔版原紙3は半透明体である。
そして微細凹凸面5を形成している微細粒子は、例えば
酸化アルミニウム等の透明体材質が用いられる。
【0037】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。上記微細凹凸面5は、上述したような微細粒子を
硬質の紙上に接着した構成以外の構成でもよい。例え
ば、カバーシート2自体に微細凹凸面5を形成すること
もできる。この場合、カバーシート2は、PET,アク
リル等の樹脂材を用い、この樹脂材の成型時に微細凹凸
面5を同時に型成型する。
【0038】図10は、カバーシート2の成型装置を示
す斜視図である。カバーシート2の成型装置40は、テ
ンション送りローラ41と、ヒータ42aを有する型ロ
ーラ42と、型ローラ42に対向配置された対向圧ロー
ラ43が設けられている。この型ローラ42の外周面に
は、微細な凹凸42bが形成されている。この凹凸42
bは、前記微細凹凸面5形成用の型である。図11は成
型後におけるカバーシート2の部分拡大側断面図であ
る。同図に示すように、ヒータ42aの熱によりカバー
シート2の表面2A上に微細凹凸面5を形成していく。
このように、微細凹凸面5は、カバーシート2の成型時
に熱成型することができる。
【0039】また、図12の部分拡大側面図に示すよう
に、微細凹凸面5は、カバーシート2の表面2Aを彫刻
して形成することもできる。この微細凹凸面5は、例え
ば図示のような剣山状の突起5Gや、鋸切状の突起とし
てもよい。また、図13の部分拡大側面図に示すよう
に、微細凹凸面5は、カバーシート2の表面2A上にス
クリーン印刷法で突起5Rを形成することもできる。こ
れらの加工法によれば、図13(a),(b)に示すよ
うに、この突起5Rの形状は、所定の円弧状や矩形状に
形成できる。これら微細凹凸面5は、カバーシート2の
表面2A側にのみ形成されるものとし、カバーシート2
の裏面2Bには貫通しないよう形成する。
【0040】また、図14の部分拡大側面図に示すよう
に、微細凹凸面5は、カバーシート2の表面2A上に多
数の微細針5Tを固着させて形成することもできる。以
上説明した他の実施形態において、カバーシート2に硬
質基材を用いる場合は、可撓性を有する薄さ(例えば4
0μm)にするか、折曲部のみを軟質材にすれば上記の
折り曲げ操作を行えるようになっている。
【0041】次に、図15の部分拡大側面図に示すよう
に、微細凹凸面5は、カバーシート2の表面2A上に多
数の孔50aが開孔形成された多孔シート50を貼付し
て形成することもできる。
【0042】図16は、家庭用の簡易印刷器で使用され
る孔版印刷用原紙組立体60を示す図である。図示のよ
うに、厚紙等で構成される枠体61には、孔版原紙3の
4辺が貼付されている。図示の状態で孔版原紙3の多孔
性支持体3aが上面に位置し、下面側に合成樹脂フィル
ム3bが面している。なお、枠体61の長手方向両端部
には、それぞれ簡易印刷器への装着時に位置決めするた
めの係合突起61a、及び係合溝61bが形成されてい
る。
【0043】この枠付きの孔版原紙3に上述したカバー
シート2が設けられる。このカバーシート2は、孔版原
紙3の長手方向一端部において枠体61上に接着等で設
けられる。カバーシート2は、孔版原紙3の幅と同程度
の幅で、長さL2は孔版原紙3の長さL1より長く形成
されている。図示の如く、カバーシート2を展開した状
態において、微細凹凸面5は下面に位置している。この
微細凹凸面5なお、カバーシート2には、係合突起61
aの位置に対応して切欠部2mが開口形成されている。
【0044】図17は、製版及び印刷状態を示す部分側
断面図である。製版時には、図17(a)に示すよう
に、カバーシート2を孔版原紙3の裏面側に折り曲げ
る。これにより、孔版原紙3の合成樹脂フィルム3bの
面にカバーシート2の微細凹凸面5が面する。この状態
で孔版原紙3の多孔性支持体3a側から筆記具により所
定の画像を筆記してこの画像に対応した穿孔が形成され
る。
【0045】この後、印刷時には、図17(b)に示す
ように、孔版原紙3の多孔性支持体3a上に所望のイン
クを載せる。また、カバーシート2を孔版原紙3の上面
で折り返す。この状態でカバーシート2の裏面2Bは孔
版原紙3との間にインクを保持するバックシートとして
機能する。この孔版印刷用原紙組立体1を簡易印刷器に
装着し、印刷する。このように、枠付きの孔版原紙にカ
バーシート3を備えた構成であっても、上記実施形態同
様にこの孔版印刷用原紙組立体1のみで製版することが
できる。
【0046】
【発明の効果】本発明の孔版印刷用原紙組立体によれ
ば、カバーシートに対し孔版原紙が折り返し自在に設け
られ、カバーシートのの一方の面に製版用の微細凹凸面
が形成されている構成であるため、この一枚の孔版印刷
用原紙組立体のみで製版することができる。これによ
り、製版用に別体でヤスリ等を用意する必要がなく取り
扱いを容易化できる。また、孔版原紙とヤスリの位置決
めも不要である。さらに、この孔版印刷用原紙組立体
は、カバーシートと孔版原紙だけで構成されているため
軽量で安価に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の孔版印刷用原紙組立体の実施形態を示
す斜視図
【図2】図1の側面図。
【図3】製版状態を示す側面図。
【図4】印刷手順を示す斜視図。
【図5】印刷時の状態を示す側面図。
【図6】印刷時に用いられる押圧印刷器を示す展開図。
【図7】孔版印刷用原紙組立体を押圧印刷器に装着した
状態を示す斜視図。
【図8】簡易印刷装置を示す側面図。
【図9】孔版印刷用原紙組立体を透明体とした場合の製
版状態を示す斜視図。
【図10】カバーシートの成型装置を示す斜視図。
【図11】カバーシートの部分拡大即断面図。
【図12】微細凹凸面の他の構成例を示す部分拡大側面
図。
【図13】微細凹凸面の他の構成例を示す部分拡大側面
図。
【図14】微細凹凸面の他の構成例を示す部分拡大側面
図。
【図15】微細凹凸面の他の構成例を示す部分拡大側面
図。
【図16】枠付きの孔版印刷用原紙組立体の他の構成例
を示す斜視図。
【図17】枠付きの孔版印刷用原紙組立体による製版、
印刷動作を説明するための部分拡大側断面図。
【符号の説明】
1…孔版印刷用原紙組立体、2…カバーシート、3…孔
版原紙、3a…多孔性支持体、3b…合成樹脂フィル
ム、5…微細凹凸面、15…筆記具、16…インク、2
0…押圧印刷器、30…簡易印刷装置、61…枠体。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に製版用の微細凹凸面を有する
    カバーシートと、 前記カバーシートの一辺を中心に該カバーシートの表裏
    面にそれぞれ折り返し自在な孔版原紙とを備えたことを
    特徴とする孔版印刷用原紙組立体。
  2. 【請求項2】 前記孔版原紙は合成樹脂フィルムと多孔
    性支持体とが重合密着されてなる請求項1記載の孔版印
    刷用原紙組立体。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂フィルムは0.1〜10μ
    mの範囲とされている請求項1記載の孔版印刷用原紙組
    立体。
  4. 【請求項4】 前記微細凹凸面は、前記カバーシートの
    一方の面の一部分を加工変形させて形成した請求項1記
    載の孔版印刷用原紙組立体。
  5. 【請求項5】 前記微細凹凸面は、前記カバーシートの
    一方の面に多孔シートを密着形成してなる請求項1記載
    の孔版印刷用原紙組立体。
  6. 【請求項6】 前記微細凹凸面は、前記カバーシートの
    一方の面にスクリーン印刷により形成された請求項1記
    載の孔版印刷用原紙組立体。
  7. 【請求項7】 前記カバーシートが硬質基材で形成さ
    れ、 前記微細凹凸面は、前記カバーシートの一方の面に硬質
    微粒子あるいは微細針の固着により形成された請求項1
    記載の孔版印刷用原紙組立体。
  8. 【請求項8】 前記カバーシートが硬質基材で形成さ
    れ、 前記微細凹凸面は、前記カバーシートの一方の面を彫刻
    により形成された請求項1記載の孔版印刷用原紙組立
    体。
  9. 【請求項9】 前記孔版原紙は、外周縁に沿って保持用
    の枠体が設けられ、 前記枠体の一辺を中心に前記カバーシートが前記孔版原
    紙の表裏面にそれぞれ折り返し自在とされた請求項1記
    載の孔版原紙組立体。
JP10223007A 1998-08-06 1998-08-06 孔版印刷用原紙組立体 Pending JP2000052631A (ja)

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