JP3598005B2 - 孔版印刷用原版及び孔版原紙の製版方法 - Google Patents

孔版印刷用原版及び孔版原紙の製版方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、簡易方式の孔版印刷に用いる孔版印刷用原版及び孔版原紙の製版方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、簡単で熟練を要しない孔版原紙の製版方法を特願平8−29396号にて提案している。この方法では、シリコンカーバイド等の硬質の微粒子面を使用する。この微粒子面の上に孔版原紙を重ね、孔版原紙の上から直接ボールペンで任意の画像を描く。孔版原紙はボールペンによって微粒子面に押しつけられ、画像の形状に沿って微細な孔が形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記製版方法において孔版原紙を製版するためには、孔版原紙が押しつけられる微細粒子面にはある程度の硬さが必要である。このため、微細粒子面を構成する微細粒子としてシリコンカーバイド等が用いられていた。ところが、実際に製版を行うと、このように硬い微細粒子面ではボールペンのボールがもたないという問題があった。微細粒子面の硬度を落とすことも考えられるが、それでは製版の鮮明さが低下してしまう。
【0004】
また、前記製版方法では、微細粒子面に重ねた孔版原紙にボールペンを使用して直接画像を描くので、所定の画像を所定の位置に形成することが困難であった。
【0005】
本発明は、所定の画像を所定の位置に形成することが従来に比べて比較的容易でありながら、しかも製版画像の画質に製版した人の個性が現れ、美しい印刷画質が得られる孔版印刷用原版及び孔版原紙の製版方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された孔版原紙の製版方法は、微細粒子面(6,74)の上に孔版原紙(2)を重ね、画像が予め形成されている描画シート(3)を前記孔版原紙の上に重ね、前記描画シートの前記画像に筆記具(ボールペン7)を用いて圧力を加えることにより、前記孔版原紙を前記画像に対応して製版することを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載された孔版印刷用原版は、請求項1記載の孔版原紙の製版方法に使用される孔版印刷用原版であって、インク通過性支持体とフィルムとを貼り合わせてなり、樹脂フィルム側を下にして前記微細粒子面の上に載せる孔版原紙(2)と、前記孔版原紙の前記フィルムに穿孔される画像が印刷されており、前記孔版原紙の前記インク通過性支持体に重ね合わされ、筆記具を用いて前記画像に圧力が加えられる描画シート(3)とを有することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の第1の形態を図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すように、孔版印刷用原版1は孔版原紙2と描画シート3からなる。図3に示すように、孔版原紙2は、インク通過性支持体4と、前記インク通過性支持体4に貼り合わされた樹脂フィルム5からなる。描画シート3は、製版しようとする画像が、その表面側に予め印刷されている紙等のシートである。本例では、図1に示すように孔版原紙2の一縁部と描画シート3の一縁部が一体とされている。図2に示すように、描画シート3を孔版原紙2のインク通過性支持体4の上に重ねることができる。また、描画シート3は孔版原紙2から取り外すこともできる。
【0014】
インク通過性支持体4としては、多孔質の合成繊維や天然繊維、又はこれら繊維の混紡の抄造紙、各種織布、不織布等が用いられるが、これらのうちでは和紙等の薄葉紙が好ましい。薄葉紙は、あまり密度が大きいか、又は坪量が大きくなると、印刷時にインクの通過が悪く、鮮明な印刷が不可能となる。逆に密度が小さいか、又は坪量が小さくなると、印刷時の耐刷性が小さくなる。このため、坪量としては5g/m〜25g/mが望ましい。
【0015】
樹脂フィルム5としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)のような樹脂フィルムが好ましい。その厚さは1.5μm〜7μmの範囲が好ましく、更に好ましくは2μm〜3μmの範囲で、本例では最適値の2μmである。
【0016】
製版時には、図2及び図3に示すように、描画シート3を孔版原紙2のインク通過性支持体4に重ね合わせ、樹脂フィルム5側を下にして孔版原紙2を微細粒子面6の上に載せる。
【0017】
微細粒子面6を構成する微細粒子6aとしては、ケイ素、酸化アルミニウム、シリコンカーバイド、ダイヤモンド等を利用できる。利用しうる微細粒子6aの平均粒径は20μm〜60μmの範囲(メッシュ番号では#800〜#320の範囲)が好ましい。本例では最適値の平均粒径35μm(メッシュ番号では#500)である。微細粒子6aは球形ではなく角張った形状とされ、それぞれの大きさも所定の範囲内でバラツキを持たせてあり、ランダムな配置で基体6bに接着されている。基体6bは、硬質の微細粒子6aを支えるため、ある程度の硬さがあり、後述する加圧によっても容易には変形しないものであることが好ましく、ここでは厚さ2mmのボール紙が用いられている。
【0018】
上記微細粒子6aの平均粒径とは、その数値の前後1〜2割の数値範囲で分布していることを意味する。また、上記微細粒子面6は、上述したような微細粒子6aを硬質の基体6bに接着した構成以外の構成でもよく、例えば鉄等の金属面をエッチング加工してなる構成、電鋳加工で作成した構成、硬質プラスチックを型で作成した構成としてもよい。
【0019】
そして図3に示すように、描画シート3の表面から、セラミックボールチップを有するボールペン7で描画シート3の画像をなぞる。孔版原紙2の樹脂フィルム5は、描画シート3の画像に対応したパターンで微細粒子面6に向けた圧力を受け、硬質の微細粒子6aの間に押し込まれる。これによって、孔版原紙2の樹脂フィルム5には、ボールペン7でなぞった描画シート3の画像に対応したパターンで多数の微細な孔が形成される。
【0020】
上記微細な孔は微細粒子面6の微細粒子6aの形状と配置に対応し、それぞれ独立した孔形状となり、かつランダムな配置となる。このため、製版された前記孔版原紙を用いて印刷した際には、孔版原紙の孔は独立しているためにインクの通過量が適当になり、印刷済みの印刷用紙を重ねた場合の裏移りが少ない。また、孔の配置がランダムであるために、モアレの影響の少ない画像が得られる。
【0021】
本例によれば、ボールペン7による描画は作業者の手作業ではあるが、予め形成された描画シート3の画像をなぞることにより行うので、これによって製版された孔版原紙を用いて印刷すれば、所定の位置に所定の画像を形成できる。特に、同一人物が同一の描画シートを用いて複数の孔版原紙を前記手順で製版した場合、これらの孔版原紙を用いて得られた複数の印刷画像は、ほぼ同一の位置にほぼ同一の画質・濃度で形成される。即ち、ある作業者の筆圧や描画時のくせはほぼ一定しているので、同一の描画シートを用いて製版を行えば印刷した結果もほぼ同一になる。
【0022】
同一人物が筆圧を異なえて同一の描画シートを用いて複数の孔版原紙を製版すると、これら孔版原紙を用いて印刷した場合には、ほぼ同一の位置に印刷濃度の異なる所定の画像を形成できる。
【0023】
筆圧や描画時のくせは作業者によって異なる。よって、同一の描画シートを用いても、ボールペンで製版する作業者が異なれば、得られる製版画像は微妙に異なる。即ち、ほぼ同一の画像をほぼ同一の位置に形成することはできるが、完全には同一ではなく、製版画像及びこれを用いて作成した印刷画像の画質には製版した人の個性が表れる。
【0024】
本例では、ボールペン7は描画シート3を介して孔版原紙2を微細粒子面6に押しつける。即ち、ボールペン7のボールと微細粒子面6の間には、描画シート3と孔版原紙2がある。従って、ボールペン7で孔版原紙2を微細粒子面6に直接押しつける従来の方法に比べ、ボールペンが傷みにくい。即ち、美しい印刷画質が得られるように微細粒子面6の硬度を高くしても、ボールペン7は傷みにくい。
【0025】
本例においては、一般的には樹脂フィルム5が厚い場合には微細粒子6aの粒径を大きくする必要がある。その場合には樹脂フィルム5の製版領域を構成する孔は比較的大きくなるので、印刷時には硬めのインクを使用して印刷するとよい。また、樹脂フィルム5が薄い場合には微細粒子6aの粒径を小さくする必要がある。その場合には樹脂フィルム5の製版領域を構成する孔は比較的小さくなるので、柔らかめのインクを使用して印刷するとよい。また、樹脂フィルム5の製版領域を構成する孔が比較的小さい場合には、製版領域の孔から印刷用紙に転移するインクの量が少ないので、印刷直後に印刷用紙を重ねても裏移りしにくい。
【0026】
本発明の実施の第2の形態を図4を参照して説明する。
本例の孔版印刷用原版11は、第1の例と同様にインク通過性支持体4とフィルムからなる孔版原紙2と、描画シート3を有している。描画シート3は、孔版原紙2のインク通過性支持体4に対して弱粘着層12を介して接着されている。弱粘着層12は、孔版原紙2のインク通過性支持体4の表面に設けられていてもよいし、描画シート3の下面に設けられていてもよい。孔版原紙2と描画シート3は弱粘着層12によって密着するので、ボールペンで製版する際にずれにくい。製版が完了したら描画シート3を孔版原紙2から剥がして廃棄することができる。
【0027】
本発明の実施の第3の形態を図5を参照して説明する。
本例の孔版印刷用原版21は、第1の例と同様、インク通過性支持体4及び樹脂フィルム5からなる孔版原紙2と、描画シート13とを有している。但し、本例の描画シート13は剥離紙から剥がして使用するシールであり、孔版原紙2よりも小さい。即ち、シートは弱粘着層を介して剥離紙に貼り付けられており、このシートには切れ目によってシールが形成されている。各シールには種々の文字・画像等が印刷されている。使用者は、多くの文字・画像の中から好みのものを選択して剥離紙から剥がし、孔版原紙2のインク通過性支持体4の所望の位置に貼り付ける。そして、そのシールに印刷された画像をボールペンでなぞる。前記各例と同様に、孔版原紙2はその画像に応じたパターンで多数の孔が形成される。
【0028】
本発明の実施の第4の形態を図6を参照して説明する。
本例の孔版印刷用原版31は、第1の例と同様、インク通過性支持体4及びフィルムからなる孔版原紙2と、描画シート3とを有している。但し、本例の描画シート3の下面(孔版原紙2のインク通過性支持体4に接する面)には、感圧色材層が設けられている。ここで、感圧色材層とは、圧力を加えられた際に、圧力が加えられた部分に接している孔版原紙2に色を付着させる機能を有する層を意味している。まず本例では、感圧色材層として感圧転写層15であるワックスを用いることができる。ワックスは、孔版原紙2のインク通過性支持体4と異なる色を有している。描画シート3がボールペンから圧力を受けると、ワックスは孔版原紙2に転写される。次に、本例では、感圧色材層として感圧発色層を使用することができる。感圧発色層は、孔版原紙2のインク通過性支持体4と異なる色の色素を含むマイクロカプセルを含有する層である。描画シート3がボールペンから圧力を受けると、感圧発色層のマイクロカプセルが潰れて色素が孔版原紙2に転写される。
【0029】
本例におけるボールペンを用いた製版方法は前記各例と同様である。製版の途中で描画シート3をめくれば、孔版原紙2のインク通過性支持体4の上にはすでに製版された画像の一部分が地色と異なる色であらわれている。描画シート3上に形成されている画像をなぞって製版を行うばあいには、なぞり忘れによる未製版が起きやすいと想像されるが、本例のように描画シート3の下面に感圧転写層15を設けておけばそのような心配はない。
【0030】
本発明の実施の第5の形態を図7を参照して説明する。
本例の孔版印刷用原版41は、第1の例と同様、インク通過性支持体4及びフィルムからなる孔版原紙2と、描画シート3とを有している。但し、本例の孔版原紙2のインク通過性支持体4には、感圧色材層としての感圧発色層17が設けられている。ボールペンで描画シート3の画像をなぞると、孔版原紙2の感圧発色層17の画像に対応する部分のみが圧力を受け、圧力を受けた部分のマイクロカプセルが潰れて色素が現れる。本例によっても、第4の例と同様の効果が得られる。
【0031】
本発明の実施の第6の形態を図8を参照して説明する。
本例の孔版印刷用原版51は、以上説明した各例とは異なる。本例の孔版印刷用原版51は、樹脂フィルム5と描画シート3からなる。製版の方法は前記各例と同様である。製版時に樹脂フィルム5と描画シート3がずれないように、樹脂フィルム5と描画シート3は一部又は全部で固定されている。
【0032】
例えば、描画シート3に、厚さ6〜12μmの樹脂フィルム5(PET等)を貼っておく。前記各例と同様の方法で製版したら、製版済みの樹脂フィルム5を描画シート3から剥がす。剥がした樹脂フィルム5は、例えばインクを含浸させた硬めのスポンジ等に取り付け、スタンプとして用いることができる。
【0033】
本発明の実施の第7の形態を図9及び図10を参照して説明する。
図9に示すように、本例の孔版印刷用原版61は、所定の厚さと剛性を有する略矩形の枠体19を基体としている。枠体19の一方の面には、孔版原紙2が貼り付けられている。孔版原紙2は、インク通過性支持体4と、感熱性の樹脂フィルム5を貼り合わせたものである。孔版原紙2は、樹脂フィルム5の側を外側とし、インク通過性支持体4を枠体19に貼り合わせてある。インク通過性支持体4と樹脂フィルム5の材質は第1の例と同一である。
【0034】
枠体19の他方の面には、描画シート3が固定されている。図示しないが、描画シート3の上面には画像が予め印刷されている。描画シート3の外形は枠体19と略同一である。描画シート3は、その一辺において枠体19の一短縁辺に固定されている。本例の描画シート3は、印刷時にインクを枠体19内に閉じ込めるためのバックシートとしても使用される。従って、この描画シート3はインク不通過性である。所望の画像が印刷された描画シート3を選択して、これを枠体19に固定してもよいし、所望の画像が印刷された描画シート3を有する孔版印刷原版61を選択してもよい。
【0035】
製版時には、図9及び図10に示すような製版装置70を使用する。この製版装置70は、矩形の基体71を有している。基体71の上面の外縁部には、保持枠72が設けられている。保持枠72の厚さ、即ち基体71の上面から保持枠72の上面までの高さは、前記孔版印刷用原版61の枠体19の厚さに略相当する。保持枠72の一短辺の略中央には切り欠き73が設けられている。
【0036】
保持枠72の内部の基体71の上面には、微細粒子面74が形成されている。微細粒子面74は、硬質の微細粒子が矩形の領域の内部の全面に密に配された部分である。微細粒子面74の形状及び寸法は、前記孔版印刷用原版61における枠体19の内部の孔版原紙2の形状及び寸法に略相当する。微細粒子面74を構成する微細粒子は第1の例の場合と同一である。
【0037】
製版においては、図10に示すように、微細粒子面74に、孔版印刷用原版61の孔版原紙2のフィルムの側を重ねる。そして、前記保持枠72と前記微細粒子面74の間に孔版印刷用原版61の枠体19を固定保持させる。描画シート3を閉じる。描画シート3の上から画像をボールペンでなぞる。図10においては、この画像は図示の複雑化をさけるために省略されている。第1の例と同様に、孔版原紙2の樹脂フィルム5には、描画シート3の画像に対応したパターンで多数の微細な孔が形成される。
【0038】
製版が終了したら、孔版印刷用原版61を製版装置70から取り外す。描画シート3を開いて枠体19内に所望の色彩のインクを所望の位置に配置し、描画シート3を閉める。この孔版印刷用原版61の樹脂フィルム5と印刷用紙を密着させ、インクに圧力を加える。インクはインク通過性支持体4と樹脂フィルム5の製版部を通過して印刷用紙に転移し、製版のパターンに対応した印刷画像が印刷用紙に形成される。
【0039】
以上説明した各例において、写真を製版しようとする場合には、プリントされた印画紙を電子複写したコピーを描画シート3として使用するとよい。プリントされた写真が一枚しかなくても、コピーは好きなだけとれるのでボールペンによる製版に失敗してもやり直しがきく。また、印画紙よりもコピー用紙の方が薄いので、ボールペンによる製版が楽である。
【0040】
写真を原画として本例の孔版印刷原版を製版し、これを用いて孔版印刷すれば、写真に忠実に対応した絵画風の孔版印刷画像が得られる。しかしながら、その孔版印刷画像の画質には製版する人に応じた微妙な差異が生じる。例えば、筆圧が高ければ樹脂フィルムに形成される孔が大きくなり、印刷時にはより多くのインクが通過して得られる画像は濃くなる(又は太くなる)。また、描画シートの画像をボールペンでなぞる際の線の区切り方によっても、得られる孔版印刷画像の画質に差異が生じる。即ち、連続した線でなぞるか、又は短い多数の線をつなげてなぞるかによって、得られる孔版印刷画像のタッチが異なってくる。
【0041】
このように本発明によれば、得られる孔版印刷画像には製版する人によって画質の差異が生じる。即ち、得られる孔版印刷画像は、描画シートに形成された画像の単なるコピーではなく、創作者の個性が現れる芸術的な効果を備えた作品となる。
【0042】
【発明の効果】
本発明の孔版印刷用原版によれば、予め画像が印刷された描画シートを孔版原紙の上に重ね合わせ、該画像を筆記具でなぞることによって孔版原紙の製版を行うことができる。かかる本発明によれば、所定の画像を所定の位置に形成することが従来に比べて比較的容易でありながら、しかも製版画像の画質に製版した人の個性が表れ、美しい印刷画質が得られるという効果がある。
【図の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の第1の形態において製版時の状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の第1の形態において製版時の状態を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の第2の形態において製版時の状態を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の第3の形態を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の第4の形態において製版時の状態を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の第5の形態において製版時の状態を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の第6の形態において製版時の状態を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の第7の形態における孔版印刷用原版と製版装置を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施の第7の形態における印刷時の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41,51,61 孔版印刷用原版
2 孔版原紙
3,13 描画シート
4 インク通過性支持体
5 樹脂フィルム
6,74 微細粒子面
7 筆記具としてのボールペン
12 弱粘着層
15 感圧色材層としての感圧転写層
17 感圧色材層としての感圧発色層
19 枠体
70 製版装置

Claims (2)

  1. 微細粒子面の上に孔版原紙を重ね、画像が予め形成されている描画シートを前記孔版原紙の上に重ね、前記描画シートの前記画像に筆記具を用いて圧力を加えることにより、前記孔版原紙を前記画像に対応して製版することを特徴とする孔版原紙の製版方法。
  2. 請求項1記載の孔版原紙の製版方法に使用される孔版印刷用原版であって、インク通過性支持体とフィルムとを貼り合わせてなり、樹脂フィルム側を下にして前記微細粒子面の上に載せる孔版原紙と、
    前記孔版原紙の前記フィルムに穿孔される画像が印刷されており、前記孔版原紙の前記インク通過性支持体に重ね合わされ、筆記具を用いて前記画像に圧力が加えられる描画シートとを有する孔版印刷用原版。
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