JP2000052305A - 化粧板の製造方法 - Google Patents

化粧板の製造方法

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JP2000052305A
JP2000052305A JP10291061A JP29106198A JP2000052305A JP 2000052305 A JP2000052305 A JP 2000052305A JP 10291061 A JP10291061 A JP 10291061A JP 29106198 A JP29106198 A JP 29106198A JP 2000052305 A JP2000052305 A JP 2000052305A
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武 岩城
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桂 永田
Yasushi Mizuta
康司 水田
Takeshi Ito
武志 伊藤
Masanori Sugawara
正紀 菅原
Akihiro Takahashi
昭博 高橋
Toshiki Oyanagi
俊樹 大柳
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 台板と化粧材とを接着剤を用いて接着せ
しめてなる化粧版の製造方法であって、該接着剤とし
て、アクリル系エマルション及び/または合成ゴムラテ
ックス固形分換算100重量部に対し、(メタ)アクリ
ルアミド60−99重量%と不飽和カルボン酸単量体1
−40重量%とからなる水溶性ポリマーを固形分換算4
−150重量部を混合して得られる接着剤またはこれに
フィラー、熱硬化性樹脂を混合して使用することを特徴
とする化粧板の製造方法。 【効果】 本発明は、化粧加工成形板からの、表面化粧
材への耐浸み出し性、耐干割れ性、耐候性、耐温水及
び、耐煮沸接着力に優れた接着剤を提供すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リグノセルロース
板、珪酸カルシウム板等を台板として用い、表面に化粧
材を接着する化粧加工成型板の製造方法に関する。更に
詳しくは、表面化粧材への浸み出し汚染防止と、耐干割
れ性、耐候性、耐温水及び耐煮沸接着力を有する低ホル
ムアルデヒド系接着剤を使用した化粧板の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧板製造用の接着剤又はバイン
ダーとしては、熱硬化性である尿素系縮合樹脂、メラミ
ン系縮合樹脂、メラミン−尿素系縮合樹脂、又は尿素−
メラミン系縮合樹脂(以下アミノ系縮合樹脂と略称す
る)を単独で用いる他、これらアミノ系縮合樹脂と酢酸
ビニル系エマルション、又はスチレン−ブタジエン系共
重合体ラテックスの混合物が広く用いられている。通常
これらの接着剤又はバインダーの実際の使用に当たって
は、水、小麦粉、架橋剤、硬化剤等を混合後、被着体に
種々の方法で塗布し、加熱圧締され製造されている。こ
れらアミノ系縮合樹脂は安価で接着力も優れ、比較的短
時間で硬化するという特質を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】化粧板は周知のごとく
床材、壁材、天井材、家具類等に多用されており、しか
しながら、化粧材の厚さが薄くなるほど化粧材表面への
接着剤の浸み出し及び、干割れ(木目に沿って発生する
細かい亀裂)が多く発生する問題がある。このうち、後
者の干割れの発生については、化粧板用台板がリグノセ
ルロースを主原料とする木質板の場合、四季の温度変化
や、湿度の変化により木材繊維が膨張と収縮を繰り返
し、台板表面に微細な亀裂が入り、それが表面の化粧材
にそのまま移行することが判明している。また、化粧板
用台板としてリグノセルロース成型板以外の珪酸カルシ
ウム板等を用いた場合においても、化粧材と台板との線
膨張率が異なり、温度や湿度の変化により、リグノセル
ロース成形板(前者)と同様に表面の化粧材に亀裂を生
じる。
【0004】これらを改良する接着剤として、特開平5
−306383号公報にはpHを調整したカルボキシル
変性スチレン−ブタジエン合成ゴムラテックスとエチレ
ン−酢酸ビニルエマルションと尿素との混合物に、尿素
樹脂、小麦粉、水を加えた接着剤が提案されているが、
この場合には耐水接着力には優れるものの、小麦粉との
混和性が悪く化粧板表面への接着剤の浸み出し汚染、更
には化粧板表面の干割れ防止には限界があり、これでは
十分な改良とはなっていない。
【0005】また接着剤の改良方法以外に、フィラーの
改良として特公昭52−6330号公報には、配合糊に
長さ1〜6mmのガラス繊維または同効性の同サイズの
繊維を1〜8%混合して錯綜状に分散させ、この接着剤
にて化粧単板を台板に接着する提案がなされているが、
台板と化粧材の伸縮運動を完全に阻止出来ていないた
め、相互移行を生じ突板の干割れが発生する。従って、
この方法では従来の接着剤の改良に比べ、干割れ発生は
減少するが十分に満足できるものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、化粧加工成型
板において、表面化粧材への耐浸み出し性、耐干割れ
性、耐候性、耐温水及び耐煮沸接着力に優れた接着剤を
提供することにある。本発明者らは、化粧材表面への接
着剤の浸み出し汚染防止、耐水接着力、更には木材や珪
カル板等への耐膨張、耐収縮を具備した接着剤の開発
や、干割れのメカニズム等の検討を重ねた結果、台板表
面に発生する伸縮運動に対して、アクリル系エマルショ
ンおよび/または合成ゴムラテックスと、(メタ)アク
リルアミド60−99重量%及び不飽和カルボン酸単量
体1−40重量%(必要に応じてその他共重合可能な単
量体も使用)からなる水溶性ポリマーとの混合物を用い
ることで台板表面に塗膜を形成され、台板から化粧材へ
の応力が緩和され、化粧材表面の干割れを生じないこと
を見い出した。
【0007】また、接着剤混合物にフィラーを含有させ
ることで、接着剤混合物中の固形分が上がることにより
乾燥性、造膜性が向上し、耐染み出し汚染性が向上する
と共に、台板と表面の化粧材間の応力が緩和され耐干割
れ性は更に向上することも併せて見い出した。上記に加
えて更に熱硬化性樹脂であるアミノ系縮合樹脂等を使用
することにより常態接着力は勿論のこと耐水接着力につ
いても著しく向上することを見い出し、さらにこれらに
より化粧材と台板間の相互移行を防止することをも見い
出した。
【0008】即ち、本発明は以下の(1)〜(4)を提
供するものである。 (1) 台板と化粧材とを接着剤を用いて接着せしめて
なる化粧板の製造方法であって、該接着剤としてアクリ
ル系エマルション(A)および/または合成ゴムラテッ
クス(B)の樹脂分換算100重量部に対して (メタ)アクリルアミド 60−99重量%と 不飽和カルボン酸単量体 1−40重量%と からなる水溶性ポリマー(C)を樹脂分換算4−150
重量部を混合する事で得られる接着剤を使用することを
特徴とする化粧板の製造方法。
【0009】(2) 台板と化粧材とを接着剤を用いて
接着せしめてなる化粧板の製造方法であって、該接着剤
として、アクリル系エマルション(A)および/または
合成ゴムラテックス(B)の樹脂分換算で100重量部
に対し (メタ)アクリルアミド 60−99重量%と 不飽和カルボン酸単量体 1−40重量%と からなる水溶性ポリマー(C)の樹脂分換算4−150
重量部を混合した接着剤であって、この接着剤の樹脂分
換算100重量部に対して、フィラー(D)20−30
0重量部を混合して得られる接着剤混合物を使用するこ
とを特徴とする化粧板の製造方法。
【0010】(3) (1)記載の接着剤または(2)
記載の接着剤混合物に、さらに熱硬化性樹脂(E)を混
合してなる接着剤混合物を使用することを特徴とする化
粧板の製造方法。
【0011】(4) (1)〜(3)のいずれかに記載
の化粧板の製造方法により得られる化粧板。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明の台板と化粧材とを接着剤を用いて接着せ
しめてなる化粧板の製造方法において使用する接着剤と
は、 アクリル系エマルション(A)および/または合
成ゴムラテックス(B)の樹脂分換算で100重量部に
対して (メタ)アクリルアミド 60−99重量%と 不飽和カルボン酸単量体 1−40重量%と からなる水溶性ポリマー(C)を樹脂分換算で4−15
0重量部を混合したものからなる接着剤である。
【0013】以下、各構成成分について説明する。本発
明で用いられるアクリル系エマルション(A)および/
または合成ゴムラテックス(B)の製造方法は、一般的
な重合方法を用いて合成することが出来る。その重合方
法としては、所謂一般的な重合方法で良く、好ましくは
乳化重合が良いが、特に制限はない。また、これには一
段重合からなる単層構造、或いは多段重合からなる異相
構造を有するように重合する方法があるが、どちらの重
合法を用いても良い。
【0014】また、得られる固形分の範囲は、30〜6
0重量%であり、好ましくは35〜55重量%であり、
さらに好ましくは40〜52重量%である。該固形分が
上記範囲より過小であると接着剤の水バランスがとれ
ず、目的とする接着剤混合物が得られにくい傾向にあ
る。一方、上記範囲より過大であると重合時の安定性の
低下や、接着剤混合物の粘度が高くなり、作業性が悪く
なる傾向にある。
【0015】以下、アクリル系エマルション(A)につ
いて説明する。本発明において使用するアクリル系エマ
ルション(A)は、芳香族ビニル系単量体、不飽和カル
ボン酸エステル系単量体、アミド基を有するアクリル系
単量体および不飽和カルボン酸系単量体からなるモノマ
ー組成物を乳化重合して得られる。
【0016】ここで、アクリル系エマルション(A)の
乳化重合に用いる芳香族ビニル系単量体としては、スチ
レン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、ビニル
トルエン、p−メチルスチレン等を挙げることが出来
る。これら単量体は単独で、或いは2種以上を組み合わ
せて使用することができる。
【0017】また、不飽和カルボン酸エステル系単量体
としては、酢酸ビニル、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレ
ート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ラウリル(メタ)アクリレート等の炭素数1〜
12のアルキル基を有するアクリル酸もしくはメタアク
リル酸エステル化合物等が挙げられ、好ましくは炭素数
4〜12のアルキル基を有するアクリル酸もしくはメタ
アクリル酸エステル化合物等が良い。
【0018】本発明のアクリル系エマルション(A)の
乳化重合に用いる不飽和カルボン酸系単量体としては、
アクリル酸、メタアクリル酸、クロトン酸等のモノカル
ボン酸類が、またイタコン酸、マレイン酸、フマール酸
等のジカルボン酸類が挙げられる。
【0019】本発明のアクリル系エマルション(A)の
乳化重合に用いるアミド基を有するアクリル系単量体、
即ち不飽和アミド系単量体としては、アクリルアミド、
メタアクリルアミド、マレイミド、N−メチロールアク
リルアミド、N−メチロールメタアクリルアミド、N−
メトキシメチルアクリルアミド、N−イソプロポキシメ
チルアクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミ
ド、N−イソブトキシメチルアクリルアミド、N−オク
チロキシメチルアクリルアミド、N−カルボキシメチル
アクリルアミド等が挙げられ、これらの中でも良好な接
着力、耐水性、耐温水性、耐煮沸性等を発現することか
ら、メチロール基を有するN−メチロールアクリルアミ
ド及びN−メチロールメタアクリルアミドが好ましい。
【0020】以下、合成ゴムラテックス(B)について
説明する。本発明において使用する合成ゴムラテックス
(B)は、脂肪族共役ジエン系単量体、芳香族ビニル系
単量体、不飽和カルボン酸エステル系単量体、アミド基
を有するアクリル系単量体および不飽和カルボン酸系単
量体からなるモノマー組成物を乳化重合して得られる。
【0021】合成ゴムラテックス(B)の乳化重合に用
いられる脂肪族共役ジエン系単量体としては、1,3−
ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2−ク
ロロ−1,3−ブタジエン等を挙げることができる。こ
れら単量体は単独で、或いは2種以上を組み合わせて使
用することができる。
【0022】また、合成ゴムラテックス(B)の乳化重
合に用いる芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、
α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、ビニルトルエ
ン、p−メチルスチレン等を挙げることが出来る。これ
ら単量体は単独で、或いは2種以上を組み合わせて使用
することができる。
【0023】また、不飽和カルボン酸エステル系単量体
としては、酢酸ビニル、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレ
ート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ラウリル(メタ)アクリレート等の炭素数1〜
12のアルキル基を有するアクリル酸もしくはメタアク
リル酸エステル化合物等が挙げられ、好ましくは炭素数
4〜12のアルキル基を有するアクリル酸もしくはメタ
アクリル酸エステル化合物等が良い。
【0024】本発明の合成ゴムラテックス(B)の乳化
重合に用いる不飽和カルボン酸系単量体としては、アク
リル酸、メタアクリル酸、クロトン酸等のモノカルボン
酸類が、またイタコン酸、マレイン酸、フマール酸等の
ジカルボン酸類が挙げられる。
【0025】本発明の合成ゴムラテックス(B)の乳化
重合に用いるアミド基を有するアクリル系単量体、即ち
不飽和アミド系単量体としては、アクリルアミド、メタ
アクリルアミド、マレイミド、N−メチロールアクリル
アミド、N−メチロールメタアクリルアミド、N−メト
キシメチルアクリルアミド、N−イソプロポキシメチル
アクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、
N−イソブトキシメチルアクリルアミド、N−オクチロ
キシメチルアクリルアミド、N−カルボキシメチルアク
リルアミド等が挙げられ、これらの中でも良好な接着
力、耐水性、耐温水性、耐煮沸性等を発現することか
ら、メチロール基を有するN−メチロールアクリルアミ
ド及びN−メチロールメタアクリルアミドが好ましい。
【0026】上記のアクリル系エマルション(A)、合
成ゴムラテックス(B)に挙げられた単量体は単独、あ
るいは2種以上組み合わせて使用することができる。上
記したように、単量体の組み合わせについて何等制限は
ないが、アクリル系エマルション(A)及び合成ゴムラ
テックス(B)に用いられるモノマーについて、例えば
下記のようなモノマー組成が好ましく挙げられる。
【0027】アクリル系エマルション(A)に用いられ
るモノマーは、 芳香族ビニル系単量体 0.1〜80重量% 不飽和カルボン酸エステル系単量体 18〜98重量% アミド基を有するアクリル系単量体 0.5〜 6重量% 不飽和カルボン酸系単量体 0.5〜10重量% であり、また合成ゴムラテックス(B)に用いられるモ
ノマーは、 脂肪族共役ジエン系単量体 8〜70重量% 芳香族ビニル系単量体 0.1〜85重量% 不飽和カルボン酸エステル系単量体 5〜88重量% アミド基を有するアクリル系単量体 0.5〜 6重量% 不飽和カルボン酸系単量体 0.5〜10重量% である。
【0028】上記したアクリル系エマルション(A)及
び合成ゴムラテックス(B)に用いられるモノマーの
内、芳香族ビニル系単量体については、その使用量が上
記範囲内であると、好ましい接着層が形成され、耐水接
着力等の目的とする物性が得られやすく、好ましい。不
飽和カルボン酸エステル系単量体については、その使用
量が上記範囲内であると、好ましい接着層が形成され、
耐水接着力等の目的とする物性が得られやすく、好まし
い。脂肪族共役ジエン系単量体については、その使用量
が上記範囲内であると、好ましい接着層が形成され、耐
水接着力等の目的とする物性が得られやすく、好まし
い。
【0029】またアクリル系エマルション(A)及び合
成ゴムラテックス(B)に用いられる上記モノマーのう
ち、アミド基を有するアクリル系単量体の使用量は、モ
ノマー総量100重量%中、0.5〜6重量%であり、
乳化重合時の安定性及び耐水接着力より、好ましくは2
〜5重量%である。使用量が上記範囲内であると、目的
とする耐水接着力が得られ、乳化重合時の安定性が向上
し、さらにエマルション粘度又はラテックス粘度並びに
接着剤配合物の粘度が適性となり、作業性に優れ、好ま
しい。
【0030】さらにアクリル系エマルション(A)及び
合成ゴムラテックス(B)に用いられる上記モノマーの
うち、不飽和カルボン酸系単量体については、その使用
量が上記範囲内であると、重合時の化学的安定性及び機
械的安定性が向上し、ロールコーター等での接着剤塗布
時に塗布性が良くなり被着体への安定な塗布状態が得ら
れやすく、乳化重合速度が適性に保たれて所定時間内に
重合が完結し、耐水接着力も得られやすく、またエマル
ション粘度又はラテックス粘度並びに接着剤配合物の粘
度が適性となり、作業性に優れ、好ましい。また、アク
リル系エマルション(A)と合成ゴムラテックス(B)
を混合して使用する場合には、その混合比については特
に制限はなく、単独又は二種以上混合して使用できる。
【0031】本発明に使用するアクリル系エマルション
(A)の重合方法は一般的乳化重合法で良い。又、合成
ゴムラテックス(B)の重合方法は通常の合成ゴムラテ
ックスの乳化重合法で良い。アクリル系エマルション
(A)及び合成ゴムラテックス(B)の重合方法として
は、水、上記単量体混合物、乳化剤(界面活性剤)、
(ラジカル)重合開始剤、分子量調節剤(連鎖移動剤又
は重合度調節剤)を基本構成とする乳化重合法である。
【0032】本発明におけるアクリル系エマルション
(A)、合成ゴムラテックス(B)の乳化重合に使用す
る乳化剤、重合開始剤、分子量調整剤、得られるラテッ
クスの粒子径、及びラテックスを中和により安定化させ
る方法に関しては、以下に説明するように、両者とも全
く同様のもの及び方法であって、何等差し支えない。
【0033】上記のアクリル系エマルション(A)、合
成ゴムラテックス(B)の乳化重合に使用する乳化剤に
ついては、特に制限はなく、ノニオン型および/または
アニオン型の界面活性剤を使用することができる。
【0034】具体的には、例えば、脂肪酸石鹸、ロジン
酸石鹸、ドデシル硫酸ナトリウム等の高級アルコールの
硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、(ジ)アルキ
ルジフェニルエーテル(ジ)スルホン酸ナトリウム、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベン
ゼンスルホン酸塩、ジアルキルアリールスルホン酸塩、
ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等のアルキルスル
ホコハク酸塩等のスルホン酸系、ポリオキシエチレンア
ルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリール硫
酸塩等のアニオン型界面活性剤、ポリエチレングリコー
ルのアルキルエステル、アルキルフェノールエーテル、
アルキルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、オキシ
エチレンオキシプロピレンブロックコポリマー等のノニ
オン型界面活性剤が挙げられ、これらは単独又は2種以
上組み合わせて使用されるが、通常アニオン性界面活性
剤単独またはアニオン性界面活性剤とノニオン性界面活
性剤の混合系で用いられる。上記界面活性剤の単量体混
合物に対する使用割合としては、0.01〜5重量%の
範囲が一般的である。
【0035】また、上記アクリル系エマルション
(A)、合成ゴムラテックス(B)の乳化重合に使用す
る(ラジカル)重合開始剤としては、過硫酸カリウム、
過硫酸アンモニウム、過硫酸ソーダ(ナトリウム)等の
過硫酸塩等の水溶性の開始剤が使用できるが、特に過硫
酸塩が好ましい。この場合単独で使用することが望まし
いが、還元剤と組み合わせてレドックス系重合開始剤と
しても使用できる。この場合の還元剤としては、例えば
N、N、N’、N’−テトラメチルメチレンジアミン等
の有機アミン、アルドース、ケトース等の還元糖を挙げ
ることができる。
【0036】また他には、過酸化水素、過酸化ベンゾイ
ル、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイド
ロパーオキサイド等の過酸化物、2、2−アゾビスイソ
ブチロニトリル等のアゾビス化合物等が挙げられ、中で
も過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル等の
油溶性開始剤も好ましく使用できる。
【0037】また、上記アクリル系エマルション
(A)、合成ゴムラテックス(B)の乳化重合に使用す
る分子量調整剤としては、一般的な乳化重合に使用され
ている公知の分子量調整剤を使用することができる。具
体的には、例えば、n−オクチルメルカプタン、n−ド
デシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、メル
カプトエタノール等のメルカプタン類、四塩化炭素等の
ハロゲン化炭化水素類、ジメチルキサントゲンジスルフ
ィド、ジエチルキサントゲンジスルフィド、ジイソプロ
ピルキサントゲンジスルフィド等のキサントゲンジスル
フィド類、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラ
エチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジ
スルフィド等のチウラムジスルフィド類、ターピノーレ
ン等のテルペノイド類、2,4−ジメチル−6−t−ブ
チルフェノール、α−メチルスチレンダイマー、2−エ
チルヘキシルチオグリコレート、3−フェニル−1−ペ
ンテン、1,4−シクロヘキサジエン、ヒドロキノン、
t−ブチルカテコール、2,6−ジ−t−ブチル−4−
メチルフェノール、2,6−キシレノールの他アリルア
ミン、アリルアルコール等のアリル化合物、システアミ
ン等が挙げられる。
【0038】乳化重合して得られたエマルション又はラ
テックスの粒子径は、150nm−450nmが好まし
く、この範囲より過小であると、接着剤混合物の粘度が
高くなり、作業性が悪くなる傾向にある。一方、この範
囲より過大であると、重合安定性が悪くなる傾向にあ
る。また、粒子径の設定は乳化剤量により調節すること
ができる。また、このエマルション又はラテックスは、
中和することにより安定化される。特にアンモニアに代
表される揮発性アミン類を用いると、耐水接着力向上の
ために好ましい。中和により調整されるpHの範囲とし
ては、好ましくは4−9であり、さらに好ましくは5−
8である。この範囲より過小であると、機械的安定性が
得られず被着体への安定な塗布状態が得られにくい傾向
にある。一方、この範囲より過大であると、得られる接
着剤混合物の硬化が遅延される傾向にあるためやはり好
ましくない。
【0039】次に、本発明で使用する(メタ)アクリル
アミド 60−99重量%と不飽和カルボン酸単量体
1−40重量%とからなる、(メタ)アクリルアミドを
主成分とする水溶性ポリマー(C)について説明する。
本発明の(メタ)アクリルアミド60−99重量%、不
飽和カルボン酸単量体1−40重量%からなる水溶性ポ
リマー(C)とは、前記単量体を公知の水溶性ポリマー
の重合方法により得られるものである。本発明で使用す
る不飽和カルボン酸単量体の具体的な例としては、(メ
タ)アクリル酸、クロトン酸等のモノカルボン酸類、マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸、シトラコン酸等の
ジカルボン酸類及びそのハーフエステル類、3−ブテン
−1,2,3−トリカルボン酸、4−ペンテン−1,
2,4−トリカルボン酸、アスコット酸等のトリカルボ
ン酸類等が挙げられる。
【0040】その使用量は1−40重量%であり、この
範囲より過小である場合には、水溶性ポリマーが不安定
となり易い傾向にあり、また架橋剤等を添加した際に十
分に効果が得られにくい傾向にある。一方過大である場
合には、水溶性ポリマーの粘度が高くなり易く、作業性
が悪くなり易い傾向にある。また、上記不飽和カルボン
酸単量体に、必要に応じて共重合可能な単量体も使用す
ることができる。
【0041】本発明の(メタ)アクリルアミドと共重合
して使用可能な単量体の例として、イオン性、親水性、
疎水性の単量体が挙げられる。イオン性単量体のうちア
ニオン性の単量体としては、具体的には、例えば、ビニ
ルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−スルホエチル
アクリレート、アクリルアミドプロパンスルホン酸、ア
クリルアミド−tert−ブチルスルホン酸等のスルホ
ン酸基含有不飽和単量体およびその塩等が挙げられる。
【0042】イオン性単量体のうちカチオン性の単量体
としては、具体的には、例えば、N,N−ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルア
ミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメ
チルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−
ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等の第
3級アミノ基含有不飽和単量体およびこれらとメチルク
ロライド、ジメチル硫酸、ベンジルクロライド等の4級
化剤との反応によって得られる第4級アミノ基含有不飽
和単量体等が挙げられる。
【0043】親水性の単量体としては、具体的には、例
えば、メタアクリルアミド、N−メチロール(メタ)ア
クリルアミド、アセトンアクリルアミド、N,N−ジメ
チル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−プロピルアクリルアミド、N−アクリロイルピ
ロリジン、N−アクリロイルピペリジン、N−アクリロ
イルモルホリン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、各種の
メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート
類、N−ビニル−2−ピロリドン等を挙げることができ
る。
【0044】疎水性の単量体としては、具体的には、例
えば、N,N−ジ−n−プロピル(メタ)アクリルアミ
ド、N−n−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−n−
ヘキシル(メタ)アクリルアミド、N−n−オクチル
(メタ)アクリルアミド、N−tert−オクチル(メ
タ)アクリルアミド、N−ドデシルアクリルアミド、N
−n−ドデシルアクリルアミド等のN−アルキル(メ
タ)アクリルアミド誘導体;N,N−ジグリシジル(メ
タ)アクリルアミド、N−(4−グリシドキシブチル)
(メタ)アクリルアミド、N−(5−グリシドキシペン
チル)アクリルアミド、N−(6−グリシドキシヘキシ
ル)アクリルアミド等のN−(ω−グリシドキシアルキ
ル)(メタ)アクリルアミド誘導体;メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、2
−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、グリシジル
(メタ)アクリレート等のアクリレート誘導体;酢酸ビ
ニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピ
レン、ブテン等のオレフィン類; アクリロニトリル、
メタクリロニトリル等のエチレン系ニトリル化合物;
スチレン、α−メチルスチレン、ブタジエン、イソプレ
ン等を挙げることができる。
【0045】これらの単量体成分は、1種または2種以
上の組み合わせで使用することができるが、その使用量
は、10重量%以下であり、この範囲以上である場合に
は、重合安定性、貯蔵安定性等の問題を生じる場合があ
る。
【0046】また、上記化合物の他に(メタ)アクリル
アミドと共重合として使用可能な単量体の例として、架
橋性ビニル単量体が挙げられる。具体的な例としては、
例えば、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレ
ンビス(メタ)アクリルアミド、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ジビニルベンゼンなどの2官能型架橋性
単量体、あるいは、1,3,5−トリアクリロイルヘキ
サヒドロ−S−トリアジン、トリアリルイソシアヌレー
ト、トリアクリル酸ペンタエリスリトール等の多官能型
架橋性単量体等が挙げられる。
【0047】これら架橋性ビニル単量体の使用量は、ア
クリルアミドを主成分とする水溶性ポリマーを構成する
全単量体の総量に対して5重量%以下であるが、架橋構
造の均一性の点から2重量%以下であることが望まし
い。その他に耐水性を向上させる目的でモノメチロール
グリオキザールモノウレン、ジメチロールグリオキザー
ルモノウレン、モノメチルグリオキザールモノウレン、
ジメチルグリオキザールモノウレン、モノメチロールモ
ノメチルグリオキザールモノウレン等のグリオキザール
モノウレン類を使用することが可能である(特開平6−
341095号公報)。これらグリオキザールモノウレ
ン類の使用量としては、アクリルアミドを主成分とする
水溶性ポリマー100重量部に対して0.1〜10重量
部である。
【0048】本発明のアクリルアミドを主成分とする水
溶性ポリマー(C)の重合方法に関しては、特に制限は
なく、公知の水溶性ポリマーの重合方法に従うが、中で
もラジカル重合が好ましく用いられる。その製造方法と
しては、全単量体を反応容器に一括で仕込み、重合する
回分重合、単量体の一部を重合中に連続で添加する半回
分重合法のどちらの方法でも良い。
【0049】本発明の水溶性ポリマー(C)の重合にお
いて使用する重合開始剤としては、特に制限はないが、
水溶性の開始剤である方が好ましい。その添加方法とし
ては、モノマーを仕込んだ反応容器に一括添加しても良
いし、あるいは連続添加しても良い。上記重合開始剤の
具体的な例としては、例えば、過硫酸アンモニウム、過
硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩類、過酸
化水素、過酸化ベンゾイル、過酸化ジ第三ブチル等の過
酸化物が挙げられる。これらの開始剤は単独で使用する
ことも還元剤と組み合わせてレドックス系重合開始剤と
して使用することもできる。この場合の還元剤として
は、例えば亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、N,N,N’,
N’−テトラメチルエチレンジアミン等の有機アミン、
更にアルドース、ケトース等の還元糖を挙げることがで
きる。
【0050】また、アゾ化合物も好ましい開始剤であ
り、2,2’−アゾビス−2−メチルプロピオンアミジ
ン塩酸塩、2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル、2,2’−アゾビス−N,N’−ジメチレ
ンイソブチルアミジン塩酸塩、2,2’−アゾビス−2
−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プロピオン
アミド、2,2’−アゾビス−2−(2−イミダゾリ」
ン−2−イル)−プロパンおよびその塩、4,4’−ア
ゾビス−4−シアノ吉草酸およびその塩を使用すること
ができる。また上記した重合開始剤を2種類以上併用す
ることも可能である。
【0051】本発明の水溶性ポリマー(C)の重合にお
いて使用する連鎖移動剤としては、特に制限はないが、
水溶性の連鎖移動剤が好ましく、具体例としては、例え
ば、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、およびそ
れらのナトリウム塩もしくはカリウム塩等のアルカリ金
属塩あるいはアンモニウム塩、アリルアミン、アリルア
ルコール等のアリル化合物、メルカプトエタノール、メ
ルカプトプロピオン酸、チオグリコール酸等のメルカプ
タン類、システアミン等が挙げられる。さらに、本発明
のアクリル系エマルション(A)および/または合成ゴ
ムラテックス(B)と水溶性ポリマー(C)を混合して
なる接着剤について説明する。
【0052】本発明のアクリル系エマルション(A)お
よび/または合成ゴムラテックス(B)に、(メタ)ア
クリルアミド60−99重量%及び不飽和カルボン酸単
量体1−40重量%からなる水溶性ポリマー(C)を混
合する方法としては、アクリル系エマルション(A)お
よび/または合成ゴムラテックス(B)を重合する際に
添加しても良いし、重合後にブレンドしても良い。
【0053】水溶性ポリマーの樹脂固形分としての添加
量はアクリル系エマルションおよび/または合成ゴムラ
テックスの固形分換算100重量部に対して4−150
重量部であり、好ましくは10−50重量部である。こ
の範囲より過剰になると耐水接着強度が低下し易く過小
であると目的とする効果が得られにくい傾向にある。得
られる接着剤固形分の範囲は、25〜60重量%であ
り、好ましくは30〜50重量%である。該固形分が上
記範囲より過小であると接着剤の水バランスがとれず、
目的とする接着剤混合物が得られにくい傾向にある。一
方、上記範囲より過大であると重合時の安定性が低下し
易く、接着剤混合物の粘度が高くなり易く、作業性が悪
くなり易い傾向にある。
【0054】本発明において使用するフィラー(D)に
ついて説明する。接着剤混合物にフィラーを含有させる
ことで、接着剤混合物中の固形分が上がることにより乾
燥性、造膜性が向上し、耐染み出し汚染性が向上すると
共に、台板と表面の化粧材間の応力が緩和され耐干割れ
性は更に向上する効果が得られる。
【0055】フィラーについては、無機および有機フィ
ラーがあるが、無機フィラーとしては、具体的には、例
えばクレー、タルク、炭酸カルシウム、酸化カルシウ
ム、硅砂、スレート粉、マイカ粉、ガラス粉末、亜鉛
華、二酸化チタン、カオリン、硅石粉(石英)、硅藻
土、ベントナイト、雲母、寒水、軽石、水酸化アルミニ
ウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、石膏、硫
酸バリウム、水酸化マグネシウム等が挙げられる。
【0056】また有機フィラーとしては、具体的には、
例えば小麦粉、スターチ、木粉、澱粉、大麦粉、米粉、
塩ビ粉、酢ビ粉、尿素樹脂填料、メラミン樹脂填料、尿
素−メラミン樹脂填料等が挙げられる。中でも原料の価
格、接着剤混合物の固形分及び作業性を考慮するとクレ
ー、タルク、炭酸カルシウム、小麦粉が好ましい。これ
らフィラーは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用
することができる。この使用量は、アクリル系エマルシ
ョン(A)および/または合成ゴムラテックス(B)と
水溶性ポリマー(C)からなる接着剤の固形分換算10
0重量部に対して20−300重量部であり、好ましく
は20−200重量部である。この範囲より過剰となる
場合には、干割れ抵抗性、耐温水接着性および耐煮沸接
着性が低下して目的とする効果が得られにくい傾向にあ
り、過小である場合には、浸み出しを起こしやすい傾向
にある。また、化粧材に浸み出しが起こりにくいものを
使用した場合には、特にフィラーを含有しなくてもよ
い。
【0057】本発明において使用する熱硬化性樹脂
(E)について説明する。熱硬化性樹脂としては、具体
的には、例えば、ホルムアルデヒド系樹脂である尿素系
縮合樹脂、メラミン系縮合樹脂、尿素−メラミン系縮合
樹脂、メラミン−尿素系樹脂に代表されるアミノ系縮合
樹脂、フェノール系縮合樹脂等が挙げられる。これらは
単独であるいは2種以上を組み合わせて使用することが
できる。
【0058】これら熱硬化性樹脂の使用量としては、上
記接着剤混合物100重量部に対して5−200重量部
であり、好ましくは15−100重量部である。この範
囲より過剰になると、干割れ等が発生し易く、この範囲
より過小であると耐水接着力が得られにくい傾向にあ
る。
【0059】本発明の接着剤混合物は、所望の効果を阻
害しない範囲で防腐剤、水、分散剤、消泡剤、アミノ系
縮合樹脂、造膜助剤、可塑剤、着色剤及び、凍結防止
剤、ポバールやセルロース等の水溶性高分子等を併用し
ても良い。本発明の接着剤混合物の製造方法としては、
公知の方法で製造して良く、特に限定されるものではな
い。
【0060】具体的な本発明の接着剤混合物の1例とし
ては、例えば1リットルビーカーに固形分40%のアク
リル系エマルション(A)及び/又は合成ゴムラテック
ス(B)と(メタ)アクリルアミド60−99重量%、
不飽和カルボン酸単量体1−40重量%(必要に応じて
その他共重合可能な単量体)からなる水溶性ポリマー
(C)を混合してなる接着剤を採集し、攪拌下にフィラ
ー(D)、熱硬化性樹脂(E)を混合して得られる。
【0061】本発明において使用する台板とは、特に制
限はないが、公知の台板が使用できる。具体的には、例
えば、リグノセルロース等を主原料とする木質合板、珪
酸カルシウムを主原料とする無機質板、等を挙げること
が出来る。また、一般的に、その大きさ及び厚さについ
ては、主として使用する場所、即ち、例えば天井材、壁
材または床材などの用途に合わせて、様々なサイズのも
のを自在に選択・組み合わせて使用されるものであり、
その用途によって異なるため、特に限定されるものでは
ない。
【0062】また、本発明で使用する化粧材とは、特に
制限はないが、公知の化粧材が使用できる。具体的に
は、木質系のものとしては、杉、檜、ホワイトオーク突
板等の天然木を薄くスライスしたもの等が挙げられ、ま
たそれ以外のものとしては、紙、メラミン含浸紙等の化
粧用材料等が挙げられる。
【0063】また、上記と同様、一般的に、その大きさ
及び厚さについては、主として使用する場所、即ち、例
えば天井材、壁材または床材などの用途に合わせて、様
々なサイズのものを自在に選択・組み合わせて使用され
るものであり、その用途によって異なるため、特に限定
されるものではない。
【0064】本発明の化粧板の製造方法としては、特に
限定されるものではなく、一般的な製造方法で良い。即
ち、所定の配合割合で調整された接着剤混合物を、スプ
レッダーロールやロールコーター等の接着剤塗布機を用
い所定量の接着剤を台板に塗布し、その上に化粧材を重
ねて貼り合わせることにより製造する。この時、熱圧締
する場合には、プレス温度105〜135℃、プレス圧
力5〜15Kgf/cm2、プレス時間20〜150秒
で、冷圧締し成型する場合は、プレス圧力5〜15Kg
f/cm2、プレス時間15分〜24時間圧締し、本発
明の化粧板が得られる。
【0065】
【実施例】以下に、本発明の接着剤組成物の製造例、実
施例及び比較例をあげて説明するが本発明はこれらに限
定されるものではない。又、例中の部及び%は特に指定
のない限り重量基準による。又、表中の数字は特に指定
のない限り重量部を表す。
【0066】[アクリル系エマルション(A)の合成] 合成例1及び2 表−1の1及び2に示す組成割合の混合モノマー100
部と連鎖移動剤(tDM;tert−ドデシルメルカプ
タン)0.1部の混合物を別々に予め計量し、各々蒸留
水50部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5部
中に、攪拌条下で滴下しプレ乳化モノマーとした。次い
で、別途、攪拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入
管、滴下口を備えた1リットルフラスコに蒸留水50
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.1部仕込
み、窒素シール下で攪拌しながら70℃に昇温後、0.
5部の過硫酸カリウムとシードエマルションとして、n
−ブチルアクリレート、メチルメタアクリレート及びヒ
ドロキシエチルメタアクリレートの等量混合モノマー
0.5部を仕込み、30分反応させシードエマルション
を形成させた。次いで、前記プレ乳化モノマーを3時間
かけて連続滴下し、残モノマーの反応を3時間行った
後、40℃に冷却し、14%アンモニア水を用いpH6
に調整し、100メッシュの金網でろ過し、固形分48
%のアクリル系エマルション1及び 2を得た。
【0067】[合成ゴムラテックス(B)の合成] 合成例3及び4 表−1の3及び4に示す組成割合の混合モノマー100
部と連鎖移動剤(tDM)0.5部の混合物を予め計量
し、蒸留水50部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
0.4部中に、攪拌条件下で滴下しプレ乳化モノマーと
した。次いで、攪拌機付き3リットルオートクレーブ中
に、蒸留水50部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
0.1部、過硫酸カリウム0.5部を仕込み、密閉し、
窒素にてオートクレーブ内圧を5kg/cmにし、5
分間漏れテストを実施後500mmHg迄減圧した。本
操作を2回繰り返した後、窒素気流中で、攪拌下、65
℃まで昇温した。窒素シール下で攪拌しながら65℃に
昇温後、シードエマルションとして乳化モノマーの0.
5%仕込み、30分反応させシードエマルションを形成
させた。次いで、残りの乳化モノマーを8時間かけて連
続滴下し、残モノマーの反応を10時間行った後、40
℃に冷却し、14%アンモニア水を用いpH6に調整
し、100メッシュの金網でろ過し、固形分48%の合
成ゴムラテックス3及び4を得た。
【0068】[(メタ)アクリルアミドを主成分とする
水溶性ポリマー(C)の合成] 合成例5及び6 攪拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、滴下口
を備えた5つ口のフラスコに脱イオン水および表−1の
5及び6に示したモノマーを仕込み、窒素ガスを吹き込
みながら水溶液温度を30℃に調整した。この水溶液に
開始剤として過硫酸アンモニウムおよびレドックス開始
剤の還元剤として亜硫酸ナトリウムを蒸留水にそれぞれ
溶解した後に添加して反応を開始した。60分間重合を
行い、その間水溶液の温度制御は行わず、自然発熱させ
た。冷却して反応を終了させ、樹脂固形分20%の水溶
性ポリマー5及び6を得た。
【0069】[(メタ)アクリルアミドを主成分とする
水溶性ポリマー(C)存在下の接着剤の合成] 合成例7 表−1の7に示す組成割合の混合モノマー100部と連
鎖移動剤(tDM)0.1部と合成例5で得られたアク
リルアミドを主成分とする水溶性ポリマー20部の混合
物を別々に予め計量し、各々蒸留水50部、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ソーダ0.5部中に、攪拌条下で滴下
しプレ乳化モノマーとした。次いで、攪拌機、還流冷却
器、温度計、窒素ガス導入管、滴下口を備えた1リット
ルフラスコに蒸留水50部、ドデシルベンゼンスルホン
酸ソーダ0.1部仕込み、窒素シール下で攪拌しながら
70℃に昇温後、0.5部の過硫酸カリウムとシードエ
マルションとして、n−ブチルアクリレート、メチルメ
タアクリレート及びヒドロキシエチルメタアクリレート
の等量混合モノマー0.5部を仕込み、30分反応させ
シードエマルションを形成させた。次いで、前記プレ乳
化モノマーを3時間かけて連続滴下し、残モノマーの反
応を3時間行った後、40℃に冷却し、14%アンモニ
ア水を用いpH6に調整し、100メッシュの金網でろ
過し、固形分43%の接着剤7を得た。
【0070】合成例8 表−1の8に示す組成割合の混合モノマー100部と連
鎖移動剤(tDM)0.1部と合成例5で得られたアク
リルアミドを主成分とする水溶性ポリマー20部の混合
物を別々に予め計量し、各々蒸留水50部、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ソーダ0.4部中に、攪拌条件下で滴
下しプレ乳化モノマーとした。次いで、攪拌機付き3リ
ットルオートクレーブ中に、蒸留水50部、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ソーダ0.1部、過硫酸カリウム0.
5部を仕込み、密閉し、窒素にてオートクレーブ内圧を
5kg/cmにし、5分間漏れテストを実施後500
mmHg迄減圧した。
【0071】本操作を2回繰り返した後、窒素気流中
で、攪拌下、65℃まで昇温した。窒素シール下で攪拌
しながら65℃に昇温後、シードエマルションとして乳
化モノマーの0.5%仕込み、30分反応させシードエ
マルションを形成させた。次いで、残りの乳化モノマー
を8時間かけて連続滴下し、残モノマーの反応を10時
間行った後、40℃に冷却し、14%アンモニア水を用
いpH6に調整し、100メッシュの金網でろ過し、固
形分43%の接着剤8を得た。
【0072】実施例1 合成例1で得たアクリル系エマルション(1)70重量
部と合成例5で得たアクリルアミドを主成分とする水溶
性ポリマー(5)30重量部からなる接着剤に対して水
15重量部を攪拌下混合し、次いで小麦粉(日本製粉
(株)製、商品名:赤牡丹(グルテン高含有品))35
重量部を攪拌下にて均一混合し、粘度5000−100
00cpsの接着剤混合物を得た。該接着剤混合物を、
スプレッダー塗布機を用いて、12mm厚合板尺角当た
り10g塗布し、予め水中に浸漬させて置いた0.25
mm厚のホワイトオーク突板を覆せ、115℃熱プレス
を用いプレス圧10Kg/cm2で1分間圧締し、室温
迄冷却し、アミノアルキッド樹脂を焼き付け塗装し、化
粧板を製造した。得られた化粧板を、下記に示す評価試
験に供し、その結果を表−2に示した。
【0073】実施例2−13 表−2に示す配合割合に従って、合成例1及び2で得た
アクリル系エマルションおよび/または合成例3及び4
で得た合成ゴムラテックス、合成例5及び6で得たアク
リルアミドを主成分とする水溶性ポリマー、合成例7及
び8で得た接着剤、小麦粉、水、尿素樹脂U−310
(三井化学(株)製)等を均一に混合し、粘度5000
−20000cpsの接着剤混合物を得た。該接着剤混
合物を用いて、実施例1と同様にして化粧板を製造し、
得られた化粧板を下記評価試験に供し、その結果を表−
4及び5に示した。
【0074】比較例1〜4 表−3に示す配合割合に従って、合成例1及び2で得た
アクリル系エマルションおよび/または合成例3及び4
で得た合成ゴムラテックス、小麦粉、水、尿素樹脂U−
310(三井化学(株)製)等を均一に混合し、粘度5
000−20000cpsの接着剤混合物を得た。該接
着剤混合物を用いて、実施例1と同様にして化粧板を製
造し、得られた化粧板を下記評価試験に供し、その結果
を表−5に示した。
【0075】[化粧板の評価方法] <評価試験> 1.作業性 小麦粉配合時の流動性の有無を目視で観察し下記のごと
く表示した。 4:配合が容易で流動性がありロールコーター塗布が十
分可能 3:配合が容易で流動性あり、但し経時で粘度が増加す
るがロールコーター塗布が十分可能 2:配合可能、但し高粘度化し流動性に欠けるがロール
コーター塗布可能 1:配合が困難で、まま粉状態になりロールコーター塗
布不可能
【0076】2.二類浸漬剥離試験 前記試料から1辺が75mmの正方形状のものを4片裁
断し、70℃温水に2時間浸漬後、60℃乾燥機で3時
間乾燥し、同一接着層における剥離しない部分の長さを
それぞれの側面で測定した。JAS適合基準に準じ判定
し合格片数を表示した。JAS適合基準とは、同一接着
層における剥離しない部分の長さがそれぞれの側面にお
いて50mm以上であることである。
【0077】3.一類浸漬剥離試験 前記二類浸漬剥離試験同様の試料を煮沸水に4時間浸漬
後、60℃乾燥機で20時間乾燥後、再度煮沸水に4時
間浸漬し、60℃乾燥機で3時間乾燥して、前記同様の
評価を行い同様に表示した。
【0078】4.寒熱繰り返し試験 前記試料から1辺が150mmの正方形状のものを2片
裁断し、80℃乾燥機で2時間、−20℃で2時間を1
サイクルとして5サイクル(合計20時間)処理後室温
に戻し、突板表面の干割れの数を測定し表示した。JA
S適合基準とは、試験片に割れ、ふくれ、しわ等を生じ
ないことである。 4:面積当たりの干割れ数 なし 3: 〃 1−2カ所 2: 〃 10ヶ所未満 1: 〃 10ヶ所以上
【0079】5.接着剤浸み出し汚染 熱プレス直後のプレス盤からの剥がれ易さ及び、突板表
面の接着剤浸み出しを観察し下記のごとく表示した。 4:プレス盤からの剥がれ良好、且つ突板表面に接着剤
の浸み出しなし 3:プレス盤からの剥がれ良好、但し突板表面に若干の
接着剤の浸み出しあり 2:プレス盤からの剥がれ良好、但し突板表面に多くの
接着剤の浸みだしあり 1:突板表面に接着剤の浸み出しがあり、プレス盤から
の剥離が困難
【0080】6.総合判定 評価試験1〜5のJAS適合基準で合否の判定を表示し
た。 ○:JAS適合基準に合格 ×:JAS適合基準に不合格
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】
【0083】
【表3】
【0084】
【表4】
【0085】
【表5】
【0086】
【発明の効果】以上のごとく、リグノセルロース板、珪
酸カルシウム板等を台板として用い表面に化粧材を接着
する化粧加工成型板の製造方法に関して本発明の化粧板
の製造方法によれば、本発明の接着剤混合物を使用する
ことにより、耐干割れ性、耐候性、耐温水及び耐煮沸接
着力(常態接着力、耐水接着力)を有する低ホルムアル
デヒド系接着剤を使用した化粧板の製造が可能となっ
た。さらに熱硬化性樹脂を含有することにより、耐温水
性及び耐煮沸性等の接着力が更に向上する。また、化粧
材と台板間の相互移行を防止でき、さらに木材や珪カル
板等への耐膨張、耐収縮を具備した接着剤が得られた。
更には、ロールコーターやスプレッダー等での接着剤混
合物塗布時の機械的安定性、作業性及び被着体への安定
な塗布性を始め、化粧材表面への接着剤の浸み出し汚染
が低く、また台板表面から化粧材への応力が緩和される
ことにより、耐干割れ性が更に向上し、化粧材表面の干
割れを生じないことから、とりわけ化粧板の製造方法と
しての実用価値が高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 4/06 C09J 4/06 11/04 11/04 121/00 121/00 133/00 133/00 133/26 133/26 (72)発明者 伊藤 武志 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 菅原 正紀 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 高橋 昭博 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 大柳 俊樹 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台板と化粧材とを接着剤を用いて接着せ
    しめてなる化粧板の製造方法であって、該接着剤として
    アクリル系エマルション(A)および/または合成ゴム
    ラテックス(B)の樹脂分換算100重量部に対して (メタ)アクリルアミド 60−99重量%と 不飽和カルボン酸単量体 1−40重量%と からなる水溶性ポリマー(C)を樹脂分換算4−150
    重量部を混合する事で得られる接着剤を使用することを
    特徴とする化粧板の製造方法。
  2. 【請求項2】 台板と化粧材とを接着剤を用いて接着せ
    しめてなる化粧板の製造方法であって、該接着剤として
    アクリル系エマルション(A)および/または合成ゴム
    ラテックス(B)の樹脂分換算100重量部に対し (メタ)アクリルアミド 60−99重量%と 不飽和カルボン酸単量体 1−40重量%と からなる水溶性ポリマー(C)の樹脂分換算4−150
    重量部を混合した接着剤であって、この混合した接着剤
    の樹脂分換算100重量部に対して、フィラー(D)
    20−300重量部を混合する事で得られる接着剤混合
    物を使用することを特徴とする化粧板の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の接着剤または請求項2記
    載の接着剤混合物に、さらに熱硬化性樹脂(E)を混合
    してなる接着剤混合物を使用することを特徴とする化粧
    板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の化粧板
    の製造方法により得られる化粧板。
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