JP2000052305A - 化粧板の製造方法 - Google Patents
化粧板の製造方法Info
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Abstract
しめてなる化粧版の製造方法であって、該接着剤とし
て、アクリル系エマルション及び/または合成ゴムラテ
ックス固形分換算100重量部に対し、(メタ)アクリ
ルアミド60−99重量%と不飽和カルボン酸単量体1
−40重量%とからなる水溶性ポリマーを固形分換算4
−150重量部を混合して得られる接着剤またはこれに
フィラー、熱硬化性樹脂を混合して使用することを特徴
とする化粧板の製造方法。 【効果】 本発明は、化粧加工成形板からの、表面化粧
材への耐浸み出し性、耐干割れ性、耐候性、耐温水及
び、耐煮沸接着力に優れた接着剤を提供すること。
Description
板、珪酸カルシウム板等を台板として用い、表面に化粧
材を接着する化粧加工成型板の製造方法に関する。更に
詳しくは、表面化粧材への浸み出し汚染防止と、耐干割
れ性、耐候性、耐温水及び耐煮沸接着力を有する低ホル
ムアルデヒド系接着剤を使用した化粧板の製造方法に関
する。
ダーとしては、熱硬化性である尿素系縮合樹脂、メラミ
ン系縮合樹脂、メラミン−尿素系縮合樹脂、又は尿素−
メラミン系縮合樹脂(以下アミノ系縮合樹脂と略称す
る)を単独で用いる他、これらアミノ系縮合樹脂と酢酸
ビニル系エマルション、又はスチレン−ブタジエン系共
重合体ラテックスの混合物が広く用いられている。通常
これらの接着剤又はバインダーの実際の使用に当たって
は、水、小麦粉、架橋剤、硬化剤等を混合後、被着体に
種々の方法で塗布し、加熱圧締され製造されている。こ
れらアミノ系縮合樹脂は安価で接着力も優れ、比較的短
時間で硬化するという特質を有する。
床材、壁材、天井材、家具類等に多用されており、しか
しながら、化粧材の厚さが薄くなるほど化粧材表面への
接着剤の浸み出し及び、干割れ(木目に沿って発生する
細かい亀裂)が多く発生する問題がある。このうち、後
者の干割れの発生については、化粧板用台板がリグノセ
ルロースを主原料とする木質板の場合、四季の温度変化
や、湿度の変化により木材繊維が膨張と収縮を繰り返
し、台板表面に微細な亀裂が入り、それが表面の化粧材
にそのまま移行することが判明している。また、化粧板
用台板としてリグノセルロース成型板以外の珪酸カルシ
ウム板等を用いた場合においても、化粧材と台板との線
膨張率が異なり、温度や湿度の変化により、リグノセル
ロース成形板(前者)と同様に表面の化粧材に亀裂を生
じる。
−306383号公報にはpHを調整したカルボキシル
変性スチレン−ブタジエン合成ゴムラテックスとエチレ
ン−酢酸ビニルエマルションと尿素との混合物に、尿素
樹脂、小麦粉、水を加えた接着剤が提案されているが、
この場合には耐水接着力には優れるものの、小麦粉との
混和性が悪く化粧板表面への接着剤の浸み出し汚染、更
には化粧板表面の干割れ防止には限界があり、これでは
十分な改良とはなっていない。
改良として特公昭52−6330号公報には、配合糊に
長さ1〜6mmのガラス繊維または同効性の同サイズの
繊維を1〜8%混合して錯綜状に分散させ、この接着剤
にて化粧単板を台板に接着する提案がなされているが、
台板と化粧材の伸縮運動を完全に阻止出来ていないた
め、相互移行を生じ突板の干割れが発生する。従って、
この方法では従来の接着剤の改良に比べ、干割れ発生は
減少するが十分に満足できるものではない。
板において、表面化粧材への耐浸み出し性、耐干割れ
性、耐候性、耐温水及び耐煮沸接着力に優れた接着剤を
提供することにある。本発明者らは、化粧材表面への接
着剤の浸み出し汚染防止、耐水接着力、更には木材や珪
カル板等への耐膨張、耐収縮を具備した接着剤の開発
や、干割れのメカニズム等の検討を重ねた結果、台板表
面に発生する伸縮運動に対して、アクリル系エマルショ
ンおよび/または合成ゴムラテックスと、(メタ)アク
リルアミド60−99重量%及び不飽和カルボン酸単量
体1−40重量%(必要に応じてその他共重合可能な単
量体も使用)からなる水溶性ポリマーとの混合物を用い
ることで台板表面に塗膜を形成され、台板から化粧材へ
の応力が緩和され、化粧材表面の干割れを生じないこと
を見い出した。
ることで、接着剤混合物中の固形分が上がることにより
乾燥性、造膜性が向上し、耐染み出し汚染性が向上する
と共に、台板と表面の化粧材間の応力が緩和され耐干割
れ性は更に向上することも併せて見い出した。上記に加
えて更に熱硬化性樹脂であるアミノ系縮合樹脂等を使用
することにより常態接着力は勿論のこと耐水接着力につ
いても著しく向上することを見い出し、さらにこれらに
より化粧材と台板間の相互移行を防止することをも見い
出した。
供するものである。 (1) 台板と化粧材とを接着剤を用いて接着せしめて
なる化粧板の製造方法であって、該接着剤としてアクリ
ル系エマルション(A)および/または合成ゴムラテッ
クス(B)の樹脂分換算100重量部に対して (メタ)アクリルアミド 60−99重量%と 不飽和カルボン酸単量体 1−40重量%と からなる水溶性ポリマー(C)を樹脂分換算4−150
重量部を混合する事で得られる接着剤を使用することを
特徴とする化粧板の製造方法。
接着せしめてなる化粧板の製造方法であって、該接着剤
として、アクリル系エマルション(A)および/または
合成ゴムラテックス(B)の樹脂分換算で100重量部
に対し (メタ)アクリルアミド 60−99重量%と 不飽和カルボン酸単量体 1−40重量%と からなる水溶性ポリマー(C)の樹脂分換算4−150
重量部を混合した接着剤であって、この接着剤の樹脂分
換算100重量部に対して、フィラー(D)20−30
0重量部を混合して得られる接着剤混合物を使用するこ
とを特徴とする化粧板の製造方法。
記載の接着剤混合物に、さらに熱硬化性樹脂(E)を混
合してなる接着剤混合物を使用することを特徴とする化
粧板の製造方法。
の化粧板の製造方法により得られる化粧板。
する。本発明の台板と化粧材とを接着剤を用いて接着せ
しめてなる化粧板の製造方法において使用する接着剤と
は、 アクリル系エマルション(A)および/または合
成ゴムラテックス(B)の樹脂分換算で100重量部に
対して (メタ)アクリルアミド 60−99重量%と 不飽和カルボン酸単量体 1−40重量%と からなる水溶性ポリマー(C)を樹脂分換算で4−15
0重量部を混合したものからなる接着剤である。
明で用いられるアクリル系エマルション(A)および/
または合成ゴムラテックス(B)の製造方法は、一般的
な重合方法を用いて合成することが出来る。その重合方
法としては、所謂一般的な重合方法で良く、好ましくは
乳化重合が良いが、特に制限はない。また、これには一
段重合からなる単層構造、或いは多段重合からなる異相
構造を有するように重合する方法があるが、どちらの重
合法を用いても良い。
0重量%であり、好ましくは35〜55重量%であり、
さらに好ましくは40〜52重量%である。該固形分が
上記範囲より過小であると接着剤の水バランスがとれ
ず、目的とする接着剤混合物が得られにくい傾向にあ
る。一方、上記範囲より過大であると重合時の安定性の
低下や、接着剤混合物の粘度が高くなり、作業性が悪く
なる傾向にある。
いて説明する。本発明において使用するアクリル系エマ
ルション(A)は、芳香族ビニル系単量体、不飽和カル
ボン酸エステル系単量体、アミド基を有するアクリル系
単量体および不飽和カルボン酸系単量体からなるモノマ
ー組成物を乳化重合して得られる。
乳化重合に用いる芳香族ビニル系単量体としては、スチ
レン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、ビニル
トルエン、p−メチルスチレン等を挙げることが出来
る。これら単量体は単独で、或いは2種以上を組み合わ
せて使用することができる。
としては、酢酸ビニル、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレ
ート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ラウリル(メタ)アクリレート等の炭素数1〜
12のアルキル基を有するアクリル酸もしくはメタアク
リル酸エステル化合物等が挙げられ、好ましくは炭素数
4〜12のアルキル基を有するアクリル酸もしくはメタ
アクリル酸エステル化合物等が良い。
乳化重合に用いる不飽和カルボン酸系単量体としては、
アクリル酸、メタアクリル酸、クロトン酸等のモノカル
ボン酸類が、またイタコン酸、マレイン酸、フマール酸
等のジカルボン酸類が挙げられる。
乳化重合に用いるアミド基を有するアクリル系単量体、
即ち不飽和アミド系単量体としては、アクリルアミド、
メタアクリルアミド、マレイミド、N−メチロールアク
リルアミド、N−メチロールメタアクリルアミド、N−
メトキシメチルアクリルアミド、N−イソプロポキシメ
チルアクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミ
ド、N−イソブトキシメチルアクリルアミド、N−オク
チロキシメチルアクリルアミド、N−カルボキシメチル
アクリルアミド等が挙げられ、これらの中でも良好な接
着力、耐水性、耐温水性、耐煮沸性等を発現することか
ら、メチロール基を有するN−メチロールアクリルアミ
ド及びN−メチロールメタアクリルアミドが好ましい。
説明する。本発明において使用する合成ゴムラテックス
(B)は、脂肪族共役ジエン系単量体、芳香族ビニル系
単量体、不飽和カルボン酸エステル系単量体、アミド基
を有するアクリル系単量体および不飽和カルボン酸系単
量体からなるモノマー組成物を乳化重合して得られる。
いられる脂肪族共役ジエン系単量体としては、1,3−
ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2−ク
ロロ−1,3−ブタジエン等を挙げることができる。こ
れら単量体は単独で、或いは2種以上を組み合わせて使
用することができる。
合に用いる芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、
α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、ビニルトルエ
ン、p−メチルスチレン等を挙げることが出来る。これ
ら単量体は単独で、或いは2種以上を組み合わせて使用
することができる。
としては、酢酸ビニル、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレ
ート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、ラウリル(メタ)アクリレート等の炭素数1〜
12のアルキル基を有するアクリル酸もしくはメタアク
リル酸エステル化合物等が挙げられ、好ましくは炭素数
4〜12のアルキル基を有するアクリル酸もしくはメタ
アクリル酸エステル化合物等が良い。
重合に用いる不飽和カルボン酸系単量体としては、アク
リル酸、メタアクリル酸、クロトン酸等のモノカルボン
酸類が、またイタコン酸、マレイン酸、フマール酸等の
ジカルボン酸類が挙げられる。
重合に用いるアミド基を有するアクリル系単量体、即ち
不飽和アミド系単量体としては、アクリルアミド、メタ
アクリルアミド、マレイミド、N−メチロールアクリル
アミド、N−メチロールメタアクリルアミド、N−メト
キシメチルアクリルアミド、N−イソプロポキシメチル
アクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、
N−イソブトキシメチルアクリルアミド、N−オクチロ
キシメチルアクリルアミド、N−カルボキシメチルアク
リルアミド等が挙げられ、これらの中でも良好な接着
力、耐水性、耐温水性、耐煮沸性等を発現することか
ら、メチロール基を有するN−メチロールアクリルアミ
ド及びN−メチロールメタアクリルアミドが好ましい。
成ゴムラテックス(B)に挙げられた単量体は単独、あ
るいは2種以上組み合わせて使用することができる。上
記したように、単量体の組み合わせについて何等制限は
ないが、アクリル系エマルション(A)及び合成ゴムラ
テックス(B)に用いられるモノマーについて、例えば
下記のようなモノマー組成が好ましく挙げられる。
るモノマーは、 芳香族ビニル系単量体 0.1〜80重量% 不飽和カルボン酸エステル系単量体 18〜98重量% アミド基を有するアクリル系単量体 0.5〜 6重量% 不飽和カルボン酸系単量体 0.5〜10重量% であり、また合成ゴムラテックス(B)に用いられるモ
ノマーは、 脂肪族共役ジエン系単量体 8〜70重量% 芳香族ビニル系単量体 0.1〜85重量% 不飽和カルボン酸エステル系単量体 5〜88重量% アミド基を有するアクリル系単量体 0.5〜 6重量% 不飽和カルボン酸系単量体 0.5〜10重量% である。
び合成ゴムラテックス(B)に用いられるモノマーの
内、芳香族ビニル系単量体については、その使用量が上
記範囲内であると、好ましい接着層が形成され、耐水接
着力等の目的とする物性が得られやすく、好ましい。不
飽和カルボン酸エステル系単量体については、その使用
量が上記範囲内であると、好ましい接着層が形成され、
耐水接着力等の目的とする物性が得られやすく、好まし
い。脂肪族共役ジエン系単量体については、その使用量
が上記範囲内であると、好ましい接着層が形成され、耐
水接着力等の目的とする物性が得られやすく、好まし
い。
成ゴムラテックス(B)に用いられる上記モノマーのう
ち、アミド基を有するアクリル系単量体の使用量は、モ
ノマー総量100重量%中、0.5〜6重量%であり、
乳化重合時の安定性及び耐水接着力より、好ましくは2
〜5重量%である。使用量が上記範囲内であると、目的
とする耐水接着力が得られ、乳化重合時の安定性が向上
し、さらにエマルション粘度又はラテックス粘度並びに
接着剤配合物の粘度が適性となり、作業性に優れ、好ま
しい。
合成ゴムラテックス(B)に用いられる上記モノマーの
うち、不飽和カルボン酸系単量体については、その使用
量が上記範囲内であると、重合時の化学的安定性及び機
械的安定性が向上し、ロールコーター等での接着剤塗布
時に塗布性が良くなり被着体への安定な塗布状態が得ら
れやすく、乳化重合速度が適性に保たれて所定時間内に
重合が完結し、耐水接着力も得られやすく、またエマル
ション粘度又はラテックス粘度並びに接着剤配合物の粘
度が適性となり、作業性に優れ、好ましい。また、アク
リル系エマルション(A)と合成ゴムラテックス(B)
を混合して使用する場合には、その混合比については特
に制限はなく、単独又は二種以上混合して使用できる。
(A)の重合方法は一般的乳化重合法で良い。又、合成
ゴムラテックス(B)の重合方法は通常の合成ゴムラテ
ックスの乳化重合法で良い。アクリル系エマルション
(A)及び合成ゴムラテックス(B)の重合方法として
は、水、上記単量体混合物、乳化剤(界面活性剤)、
(ラジカル)重合開始剤、分子量調節剤(連鎖移動剤又
は重合度調節剤)を基本構成とする乳化重合法である。
(A)、合成ゴムラテックス(B)の乳化重合に使用す
る乳化剤、重合開始剤、分子量調整剤、得られるラテッ
クスの粒子径、及びラテックスを中和により安定化させ
る方法に関しては、以下に説明するように、両者とも全
く同様のもの及び方法であって、何等差し支えない。
成ゴムラテックス(B)の乳化重合に使用する乳化剤に
ついては、特に制限はなく、ノニオン型および/または
アニオン型の界面活性剤を使用することができる。
酸石鹸、ドデシル硫酸ナトリウム等の高級アルコールの
硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、(ジ)アルキ
ルジフェニルエーテル(ジ)スルホン酸ナトリウム、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベン
ゼンスルホン酸塩、ジアルキルアリールスルホン酸塩、
ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等のアルキルスル
ホコハク酸塩等のスルホン酸系、ポリオキシエチレンア
ルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリール硫
酸塩等のアニオン型界面活性剤、ポリエチレングリコー
ルのアルキルエステル、アルキルフェノールエーテル、
アルキルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、オキシ
エチレンオキシプロピレンブロックコポリマー等のノニ
オン型界面活性剤が挙げられ、これらは単独又は2種以
上組み合わせて使用されるが、通常アニオン性界面活性
剤単独またはアニオン性界面活性剤とノニオン性界面活
性剤の混合系で用いられる。上記界面活性剤の単量体混
合物に対する使用割合としては、0.01〜5重量%の
範囲が一般的である。
(A)、合成ゴムラテックス(B)の乳化重合に使用す
る(ラジカル)重合開始剤としては、過硫酸カリウム、
過硫酸アンモニウム、過硫酸ソーダ(ナトリウム)等の
過硫酸塩等の水溶性の開始剤が使用できるが、特に過硫
酸塩が好ましい。この場合単独で使用することが望まし
いが、還元剤と組み合わせてレドックス系重合開始剤と
しても使用できる。この場合の還元剤としては、例えば
N、N、N’、N’−テトラメチルメチレンジアミン等
の有機アミン、アルドース、ケトース等の還元糖を挙げ
ることができる。
ル、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイド
ロパーオキサイド等の過酸化物、2、2−アゾビスイソ
ブチロニトリル等のアゾビス化合物等が挙げられ、中で
も過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル等の
油溶性開始剤も好ましく使用できる。
(A)、合成ゴムラテックス(B)の乳化重合に使用す
る分子量調整剤としては、一般的な乳化重合に使用され
ている公知の分子量調整剤を使用することができる。具
体的には、例えば、n−オクチルメルカプタン、n−ド
デシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、メル
カプトエタノール等のメルカプタン類、四塩化炭素等の
ハロゲン化炭化水素類、ジメチルキサントゲンジスルフ
ィド、ジエチルキサントゲンジスルフィド、ジイソプロ
ピルキサントゲンジスルフィド等のキサントゲンジスル
フィド類、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラ
エチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジ
スルフィド等のチウラムジスルフィド類、ターピノーレ
ン等のテルペノイド類、2,4−ジメチル−6−t−ブ
チルフェノール、α−メチルスチレンダイマー、2−エ
チルヘキシルチオグリコレート、3−フェニル−1−ペ
ンテン、1,4−シクロヘキサジエン、ヒドロキノン、
t−ブチルカテコール、2,6−ジ−t−ブチル−4−
メチルフェノール、2,6−キシレノールの他アリルア
ミン、アリルアルコール等のアリル化合物、システアミ
ン等が挙げられる。
テックスの粒子径は、150nm−450nmが好まし
く、この範囲より過小であると、接着剤混合物の粘度が
高くなり、作業性が悪くなる傾向にある。一方、この範
囲より過大であると、重合安定性が悪くなる傾向にあ
る。また、粒子径の設定は乳化剤量により調節すること
ができる。また、このエマルション又はラテックスは、
中和することにより安定化される。特にアンモニアに代
表される揮発性アミン類を用いると、耐水接着力向上の
ために好ましい。中和により調整されるpHの範囲とし
ては、好ましくは4−9であり、さらに好ましくは5−
8である。この範囲より過小であると、機械的安定性が
得られず被着体への安定な塗布状態が得られにくい傾向
にある。一方、この範囲より過大であると、得られる接
着剤混合物の硬化が遅延される傾向にあるためやはり好
ましくない。
アミド 60−99重量%と不飽和カルボン酸単量体
1−40重量%とからなる、(メタ)アクリルアミドを
主成分とする水溶性ポリマー(C)について説明する。
本発明の(メタ)アクリルアミド60−99重量%、不
飽和カルボン酸単量体1−40重量%からなる水溶性ポ
リマー(C)とは、前記単量体を公知の水溶性ポリマー
の重合方法により得られるものである。本発明で使用す
る不飽和カルボン酸単量体の具体的な例としては、(メ
タ)アクリル酸、クロトン酸等のモノカルボン酸類、マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸、シトラコン酸等の
ジカルボン酸類及びそのハーフエステル類、3−ブテン
−1,2,3−トリカルボン酸、4−ペンテン−1,
2,4−トリカルボン酸、アスコット酸等のトリカルボ
ン酸類等が挙げられる。
範囲より過小である場合には、水溶性ポリマーが不安定
となり易い傾向にあり、また架橋剤等を添加した際に十
分に効果が得られにくい傾向にある。一方過大である場
合には、水溶性ポリマーの粘度が高くなり易く、作業性
が悪くなり易い傾向にある。また、上記不飽和カルボン
酸単量体に、必要に応じて共重合可能な単量体も使用す
ることができる。
して使用可能な単量体の例として、イオン性、親水性、
疎水性の単量体が挙げられる。イオン性単量体のうちア
ニオン性の単量体としては、具体的には、例えば、ビニ
ルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−スルホエチル
アクリレート、アクリルアミドプロパンスルホン酸、ア
クリルアミド−tert−ブチルスルホン酸等のスルホ
ン酸基含有不飽和単量体およびその塩等が挙げられる。
としては、具体的には、例えば、N,N−ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルア
ミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメ
チルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−
ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等の第
3級アミノ基含有不飽和単量体およびこれらとメチルク
ロライド、ジメチル硫酸、ベンジルクロライド等の4級
化剤との反応によって得られる第4級アミノ基含有不飽
和単量体等が挙げられる。
えば、メタアクリルアミド、N−メチロール(メタ)ア
クリルアミド、アセトンアクリルアミド、N,N−ジメ
チル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−プロピルアクリルアミド、N−アクリロイルピ
ロリジン、N−アクリロイルピペリジン、N−アクリロ
イルモルホリン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、各種の
メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート
類、N−ビニル−2−ピロリドン等を挙げることができ
る。
えば、N,N−ジ−n−プロピル(メタ)アクリルアミ
ド、N−n−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−n−
ヘキシル(メタ)アクリルアミド、N−n−オクチル
(メタ)アクリルアミド、N−tert−オクチル(メ
タ)アクリルアミド、N−ドデシルアクリルアミド、N
−n−ドデシルアクリルアミド等のN−アルキル(メ
タ)アクリルアミド誘導体;N,N−ジグリシジル(メ
タ)アクリルアミド、N−(4−グリシドキシブチル)
(メタ)アクリルアミド、N−(5−グリシドキシペン
チル)アクリルアミド、N−(6−グリシドキシヘキシ
ル)アクリルアミド等のN−(ω−グリシドキシアルキ
ル)(メタ)アクリルアミド誘導体;メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、2
−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、グリシジル
(メタ)アクリレート等のアクリレート誘導体;酢酸ビ
ニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピ
レン、ブテン等のオレフィン類; アクリロニトリル、
メタクリロニトリル等のエチレン系ニトリル化合物;
スチレン、α−メチルスチレン、ブタジエン、イソプレ
ン等を挙げることができる。
上の組み合わせで使用することができるが、その使用量
は、10重量%以下であり、この範囲以上である場合に
は、重合安定性、貯蔵安定性等の問題を生じる場合があ
る。
アミドと共重合として使用可能な単量体の例として、架
橋性ビニル単量体が挙げられる。具体的な例としては、
例えば、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレ
ンビス(メタ)アクリルアミド、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ジビニルベンゼンなどの2官能型架橋性
単量体、あるいは、1,3,5−トリアクリロイルヘキ
サヒドロ−S−トリアジン、トリアリルイソシアヌレー
ト、トリアクリル酸ペンタエリスリトール等の多官能型
架橋性単量体等が挙げられる。
クリルアミドを主成分とする水溶性ポリマーを構成する
全単量体の総量に対して5重量%以下であるが、架橋構
造の均一性の点から2重量%以下であることが望まし
い。その他に耐水性を向上させる目的でモノメチロール
グリオキザールモノウレン、ジメチロールグリオキザー
ルモノウレン、モノメチルグリオキザールモノウレン、
ジメチルグリオキザールモノウレン、モノメチロールモ
ノメチルグリオキザールモノウレン等のグリオキザール
モノウレン類を使用することが可能である(特開平6−
341095号公報)。これらグリオキザールモノウレ
ン類の使用量としては、アクリルアミドを主成分とする
水溶性ポリマー100重量部に対して0.1〜10重量
部である。
溶性ポリマー(C)の重合方法に関しては、特に制限は
なく、公知の水溶性ポリマーの重合方法に従うが、中で
もラジカル重合が好ましく用いられる。その製造方法と
しては、全単量体を反応容器に一括で仕込み、重合する
回分重合、単量体の一部を重合中に連続で添加する半回
分重合法のどちらの方法でも良い。
いて使用する重合開始剤としては、特に制限はないが、
水溶性の開始剤である方が好ましい。その添加方法とし
ては、モノマーを仕込んだ反応容器に一括添加しても良
いし、あるいは連続添加しても良い。上記重合開始剤の
具体的な例としては、例えば、過硫酸アンモニウム、過
硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩類、過酸
化水素、過酸化ベンゾイル、過酸化ジ第三ブチル等の過
酸化物が挙げられる。これらの開始剤は単独で使用する
ことも還元剤と組み合わせてレドックス系重合開始剤と
して使用することもできる。この場合の還元剤として
は、例えば亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、N,N,N’,
N’−テトラメチルエチレンジアミン等の有機アミン、
更にアルドース、ケトース等の還元糖を挙げることがで
きる。
り、2,2’−アゾビス−2−メチルプロピオンアミジ
ン塩酸塩、2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル、2,2’−アゾビス−N,N’−ジメチレ
ンイソブチルアミジン塩酸塩、2,2’−アゾビス−2
−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プロピオン
アミド、2,2’−アゾビス−2−(2−イミダゾリ」
ン−2−イル)−プロパンおよびその塩、4,4’−ア
ゾビス−4−シアノ吉草酸およびその塩を使用すること
ができる。また上記した重合開始剤を2種類以上併用す
ることも可能である。
いて使用する連鎖移動剤としては、特に制限はないが、
水溶性の連鎖移動剤が好ましく、具体例としては、例え
ば、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、およびそ
れらのナトリウム塩もしくはカリウム塩等のアルカリ金
属塩あるいはアンモニウム塩、アリルアミン、アリルア
ルコール等のアリル化合物、メルカプトエタノール、メ
ルカプトプロピオン酸、チオグリコール酸等のメルカプ
タン類、システアミン等が挙げられる。さらに、本発明
のアクリル系エマルション(A)および/または合成ゴ
ムラテックス(B)と水溶性ポリマー(C)を混合して
なる接着剤について説明する。
よび/または合成ゴムラテックス(B)に、(メタ)ア
クリルアミド60−99重量%及び不飽和カルボン酸単
量体1−40重量%からなる水溶性ポリマー(C)を混
合する方法としては、アクリル系エマルション(A)お
よび/または合成ゴムラテックス(B)を重合する際に
添加しても良いし、重合後にブレンドしても良い。
量はアクリル系エマルションおよび/または合成ゴムラ
テックスの固形分換算100重量部に対して4−150
重量部であり、好ましくは10−50重量部である。こ
の範囲より過剰になると耐水接着強度が低下し易く過小
であると目的とする効果が得られにくい傾向にある。得
られる接着剤固形分の範囲は、25〜60重量%であ
り、好ましくは30〜50重量%である。該固形分が上
記範囲より過小であると接着剤の水バランスがとれず、
目的とする接着剤混合物が得られにくい傾向にある。一
方、上記範囲より過大であると重合時の安定性が低下し
易く、接着剤混合物の粘度が高くなり易く、作業性が悪
くなり易い傾向にある。
ついて説明する。接着剤混合物にフィラーを含有させる
ことで、接着剤混合物中の固形分が上がることにより乾
燥性、造膜性が向上し、耐染み出し汚染性が向上すると
共に、台板と表面の化粧材間の応力が緩和され耐干割れ
性は更に向上する効果が得られる。
ラーがあるが、無機フィラーとしては、具体的には、例
えばクレー、タルク、炭酸カルシウム、酸化カルシウ
ム、硅砂、スレート粉、マイカ粉、ガラス粉末、亜鉛
華、二酸化チタン、カオリン、硅石粉(石英)、硅藻
土、ベントナイト、雲母、寒水、軽石、水酸化アルミニ
ウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、石膏、硫
酸バリウム、水酸化マグネシウム等が挙げられる。
例えば小麦粉、スターチ、木粉、澱粉、大麦粉、米粉、
塩ビ粉、酢ビ粉、尿素樹脂填料、メラミン樹脂填料、尿
素−メラミン樹脂填料等が挙げられる。中でも原料の価
格、接着剤混合物の固形分及び作業性を考慮するとクレ
ー、タルク、炭酸カルシウム、小麦粉が好ましい。これ
らフィラーは単独でまたは2種以上を組み合わせて使用
することができる。この使用量は、アクリル系エマルシ
ョン(A)および/または合成ゴムラテックス(B)と
水溶性ポリマー(C)からなる接着剤の固形分換算10
0重量部に対して20−300重量部であり、好ましく
は20−200重量部である。この範囲より過剰となる
場合には、干割れ抵抗性、耐温水接着性および耐煮沸接
着性が低下して目的とする効果が得られにくい傾向にあ
り、過小である場合には、浸み出しを起こしやすい傾向
にある。また、化粧材に浸み出しが起こりにくいものを
使用した場合には、特にフィラーを含有しなくてもよ
い。
(E)について説明する。熱硬化性樹脂としては、具体
的には、例えば、ホルムアルデヒド系樹脂である尿素系
縮合樹脂、メラミン系縮合樹脂、尿素−メラミン系縮合
樹脂、メラミン−尿素系樹脂に代表されるアミノ系縮合
樹脂、フェノール系縮合樹脂等が挙げられる。これらは
単独であるいは2種以上を組み合わせて使用することが
できる。
記接着剤混合物100重量部に対して5−200重量部
であり、好ましくは15−100重量部である。この範
囲より過剰になると、干割れ等が発生し易く、この範囲
より過小であると耐水接着力が得られにくい傾向にあ
る。
害しない範囲で防腐剤、水、分散剤、消泡剤、アミノ系
縮合樹脂、造膜助剤、可塑剤、着色剤及び、凍結防止
剤、ポバールやセルロース等の水溶性高分子等を併用し
ても良い。本発明の接着剤混合物の製造方法としては、
公知の方法で製造して良く、特に限定されるものではな
い。
ては、例えば1リットルビーカーに固形分40%のアク
リル系エマルション(A)及び/又は合成ゴムラテック
ス(B)と(メタ)アクリルアミド60−99重量%、
不飽和カルボン酸単量体1−40重量%(必要に応じて
その他共重合可能な単量体)からなる水溶性ポリマー
(C)を混合してなる接着剤を採集し、攪拌下にフィラ
ー(D)、熱硬化性樹脂(E)を混合して得られる。
限はないが、公知の台板が使用できる。具体的には、例
えば、リグノセルロース等を主原料とする木質合板、珪
酸カルシウムを主原料とする無機質板、等を挙げること
が出来る。また、一般的に、その大きさ及び厚さについ
ては、主として使用する場所、即ち、例えば天井材、壁
材または床材などの用途に合わせて、様々なサイズのも
のを自在に選択・組み合わせて使用されるものであり、
その用途によって異なるため、特に限定されるものでは
ない。
制限はないが、公知の化粧材が使用できる。具体的に
は、木質系のものとしては、杉、檜、ホワイトオーク突
板等の天然木を薄くスライスしたもの等が挙げられ、ま
たそれ以外のものとしては、紙、メラミン含浸紙等の化
粧用材料等が挙げられる。
及び厚さについては、主として使用する場所、即ち、例
えば天井材、壁材または床材などの用途に合わせて、様
々なサイズのものを自在に選択・組み合わせて使用され
るものであり、その用途によって異なるため、特に限定
されるものではない。
限定されるものではなく、一般的な製造方法で良い。即
ち、所定の配合割合で調整された接着剤混合物を、スプ
レッダーロールやロールコーター等の接着剤塗布機を用
い所定量の接着剤を台板に塗布し、その上に化粧材を重
ねて貼り合わせることにより製造する。この時、熱圧締
する場合には、プレス温度105〜135℃、プレス圧
力5〜15Kgf/cm2、プレス時間20〜150秒
で、冷圧締し成型する場合は、プレス圧力5〜15Kg
f/cm2、プレス時間15分〜24時間圧締し、本発
明の化粧板が得られる。
施例及び比較例をあげて説明するが本発明はこれらに限
定されるものではない。又、例中の部及び%は特に指定
のない限り重量基準による。又、表中の数字は特に指定
のない限り重量部を表す。
部と連鎖移動剤(tDM;tert−ドデシルメルカプ
タン)0.1部の混合物を別々に予め計量し、各々蒸留
水50部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.5部
中に、攪拌条下で滴下しプレ乳化モノマーとした。次い
で、別途、攪拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入
管、滴下口を備えた1リットルフラスコに蒸留水50
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ0.1部仕込
み、窒素シール下で攪拌しながら70℃に昇温後、0.
5部の過硫酸カリウムとシードエマルションとして、n
−ブチルアクリレート、メチルメタアクリレート及びヒ
ドロキシエチルメタアクリレートの等量混合モノマー
0.5部を仕込み、30分反応させシードエマルション
を形成させた。次いで、前記プレ乳化モノマーを3時間
かけて連続滴下し、残モノマーの反応を3時間行った
後、40℃に冷却し、14%アンモニア水を用いpH6
に調整し、100メッシュの金網でろ過し、固形分48
%のアクリル系エマルション1及び 2を得た。
部と連鎖移動剤(tDM)0.5部の混合物を予め計量
し、蒸留水50部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
0.4部中に、攪拌条件下で滴下しプレ乳化モノマーと
した。次いで、攪拌機付き3リットルオートクレーブ中
に、蒸留水50部、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
0.1部、過硫酸カリウム0.5部を仕込み、密閉し、
窒素にてオートクレーブ内圧を5kg/cm2にし、5
分間漏れテストを実施後500mmHg迄減圧した。本
操作を2回繰り返した後、窒素気流中で、攪拌下、65
℃まで昇温した。窒素シール下で攪拌しながら65℃に
昇温後、シードエマルションとして乳化モノマーの0.
5%仕込み、30分反応させシードエマルションを形成
させた。次いで、残りの乳化モノマーを8時間かけて連
続滴下し、残モノマーの反応を10時間行った後、40
℃に冷却し、14%アンモニア水を用いpH6に調整
し、100メッシュの金網でろ過し、固形分48%の合
成ゴムラテックス3及び4を得た。
水溶性ポリマー(C)の合成] 合成例5及び6 攪拌機、還流冷却器、温度計、窒素ガス導入管、滴下口
を備えた5つ口のフラスコに脱イオン水および表−1の
5及び6に示したモノマーを仕込み、窒素ガスを吹き込
みながら水溶液温度を30℃に調整した。この水溶液に
開始剤として過硫酸アンモニウムおよびレドックス開始
剤の還元剤として亜硫酸ナトリウムを蒸留水にそれぞれ
溶解した後に添加して反応を開始した。60分間重合を
行い、その間水溶液の温度制御は行わず、自然発熱させ
た。冷却して反応を終了させ、樹脂固形分20%の水溶
性ポリマー5及び6を得た。
水溶性ポリマー(C)存在下の接着剤の合成] 合成例7 表−1の7に示す組成割合の混合モノマー100部と連
鎖移動剤(tDM)0.1部と合成例5で得られたアク
リルアミドを主成分とする水溶性ポリマー20部の混合
物を別々に予め計量し、各々蒸留水50部、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ソーダ0.5部中に、攪拌条下で滴下
しプレ乳化モノマーとした。次いで、攪拌機、還流冷却
器、温度計、窒素ガス導入管、滴下口を備えた1リット
ルフラスコに蒸留水50部、ドデシルベンゼンスルホン
酸ソーダ0.1部仕込み、窒素シール下で攪拌しながら
70℃に昇温後、0.5部の過硫酸カリウムとシードエ
マルションとして、n−ブチルアクリレート、メチルメ
タアクリレート及びヒドロキシエチルメタアクリレート
の等量混合モノマー0.5部を仕込み、30分反応させ
シードエマルションを形成させた。次いで、前記プレ乳
化モノマーを3時間かけて連続滴下し、残モノマーの反
応を3時間行った後、40℃に冷却し、14%アンモニ
ア水を用いpH6に調整し、100メッシュの金網でろ
過し、固形分43%の接着剤7を得た。
鎖移動剤(tDM)0.1部と合成例5で得られたアク
リルアミドを主成分とする水溶性ポリマー20部の混合
物を別々に予め計量し、各々蒸留水50部、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ソーダ0.4部中に、攪拌条件下で滴
下しプレ乳化モノマーとした。次いで、攪拌機付き3リ
ットルオートクレーブ中に、蒸留水50部、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ソーダ0.1部、過硫酸カリウム0.
5部を仕込み、密閉し、窒素にてオートクレーブ内圧を
5kg/cm2にし、5分間漏れテストを実施後500
mmHg迄減圧した。
で、攪拌下、65℃まで昇温した。窒素シール下で攪拌
しながら65℃に昇温後、シードエマルションとして乳
化モノマーの0.5%仕込み、30分反応させシードエ
マルションを形成させた。次いで、残りの乳化モノマー
を8時間かけて連続滴下し、残モノマーの反応を10時
間行った後、40℃に冷却し、14%アンモニア水を用
いpH6に調整し、100メッシュの金網でろ過し、固
形分43%の接着剤8を得た。
部と合成例5で得たアクリルアミドを主成分とする水溶
性ポリマー(5)30重量部からなる接着剤に対して水
15重量部を攪拌下混合し、次いで小麦粉(日本製粉
(株)製、商品名:赤牡丹(グルテン高含有品))35
重量部を攪拌下にて均一混合し、粘度5000−100
00cpsの接着剤混合物を得た。該接着剤混合物を、
スプレッダー塗布機を用いて、12mm厚合板尺角当た
り10g塗布し、予め水中に浸漬させて置いた0.25
mm厚のホワイトオーク突板を覆せ、115℃熱プレス
を用いプレス圧10Kg/cm2で1分間圧締し、室温
迄冷却し、アミノアルキッド樹脂を焼き付け塗装し、化
粧板を製造した。得られた化粧板を、下記に示す評価試
験に供し、その結果を表−2に示した。
アクリル系エマルションおよび/または合成例3及び4
で得た合成ゴムラテックス、合成例5及び6で得たアク
リルアミドを主成分とする水溶性ポリマー、合成例7及
び8で得た接着剤、小麦粉、水、尿素樹脂U−310
(三井化学(株)製)等を均一に混合し、粘度5000
−20000cpsの接着剤混合物を得た。該接着剤混
合物を用いて、実施例1と同様にして化粧板を製造し、
得られた化粧板を下記評価試験に供し、その結果を表−
4及び5に示した。
アクリル系エマルションおよび/または合成例3及び4
で得た合成ゴムラテックス、小麦粉、水、尿素樹脂U−
310(三井化学(株)製)等を均一に混合し、粘度5
000−20000cpsの接着剤混合物を得た。該接
着剤混合物を用いて、実施例1と同様にして化粧板を製
造し、得られた化粧板を下記評価試験に供し、その結果
を表−5に示した。
く表示した。 4:配合が容易で流動性がありロールコーター塗布が十
分可能 3:配合が容易で流動性あり、但し経時で粘度が増加す
るがロールコーター塗布が十分可能 2:配合可能、但し高粘度化し流動性に欠けるがロール
コーター塗布可能 1:配合が困難で、まま粉状態になりロールコーター塗
布不可能
断し、70℃温水に2時間浸漬後、60℃乾燥機で3時
間乾燥し、同一接着層における剥離しない部分の長さを
それぞれの側面で測定した。JAS適合基準に準じ判定
し合格片数を表示した。JAS適合基準とは、同一接着
層における剥離しない部分の長さがそれぞれの側面にお
いて50mm以上であることである。
後、60℃乾燥機で20時間乾燥後、再度煮沸水に4時
間浸漬し、60℃乾燥機で3時間乾燥して、前記同様の
評価を行い同様に表示した。
裁断し、80℃乾燥機で2時間、−20℃で2時間を1
サイクルとして5サイクル(合計20時間)処理後室温
に戻し、突板表面の干割れの数を測定し表示した。JA
S適合基準とは、試験片に割れ、ふくれ、しわ等を生じ
ないことである。 4:面積当たりの干割れ数 なし 3: 〃 1−2カ所 2: 〃 10ヶ所未満 1: 〃 10ヶ所以上
面の接着剤浸み出しを観察し下記のごとく表示した。 4:プレス盤からの剥がれ良好、且つ突板表面に接着剤
の浸み出しなし 3:プレス盤からの剥がれ良好、但し突板表面に若干の
接着剤の浸み出しあり 2:プレス盤からの剥がれ良好、但し突板表面に多くの
接着剤の浸みだしあり 1:突板表面に接着剤の浸み出しがあり、プレス盤から
の剥離が困難
た。 ○:JAS適合基準に合格 ×:JAS適合基準に不合格
酸カルシウム板等を台板として用い表面に化粧材を接着
する化粧加工成型板の製造方法に関して本発明の化粧板
の製造方法によれば、本発明の接着剤混合物を使用する
ことにより、耐干割れ性、耐候性、耐温水及び耐煮沸接
着力(常態接着力、耐水接着力)を有する低ホルムアル
デヒド系接着剤を使用した化粧板の製造が可能となっ
た。さらに熱硬化性樹脂を含有することにより、耐温水
性及び耐煮沸性等の接着力が更に向上する。また、化粧
材と台板間の相互移行を防止でき、さらに木材や珪カル
板等への耐膨張、耐収縮を具備した接着剤が得られた。
更には、ロールコーターやスプレッダー等での接着剤混
合物塗布時の機械的安定性、作業性及び被着体への安定
な塗布性を始め、化粧材表面への接着剤の浸み出し汚染
が低く、また台板表面から化粧材への応力が緩和される
ことにより、耐干割れ性が更に向上し、化粧材表面の干
割れを生じないことから、とりわけ化粧板の製造方法と
しての実用価値が高い。
Claims (4)
- 【請求項1】 台板と化粧材とを接着剤を用いて接着せ
しめてなる化粧板の製造方法であって、該接着剤として
アクリル系エマルション(A)および/または合成ゴム
ラテックス(B)の樹脂分換算100重量部に対して (メタ)アクリルアミド 60−99重量%と 不飽和カルボン酸単量体 1−40重量%と からなる水溶性ポリマー(C)を樹脂分換算4−150
重量部を混合する事で得られる接着剤を使用することを
特徴とする化粧板の製造方法。 - 【請求項2】 台板と化粧材とを接着剤を用いて接着せ
しめてなる化粧板の製造方法であって、該接着剤として
アクリル系エマルション(A)および/または合成ゴム
ラテックス(B)の樹脂分換算100重量部に対し (メタ)アクリルアミド 60−99重量%と 不飽和カルボン酸単量体 1−40重量%と からなる水溶性ポリマー(C)の樹脂分換算4−150
重量部を混合した接着剤であって、この混合した接着剤
の樹脂分換算100重量部に対して、フィラー(D)
20−300重量部を混合する事で得られる接着剤混合
物を使用することを特徴とする化粧板の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の接着剤または請求項2記
載の接着剤混合物に、さらに熱硬化性樹脂(E)を混合
してなる接着剤混合物を使用することを特徴とする化粧
板の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の化粧板
の製造方法により得られる化粧板。
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JP29106198A JP3638451B2 (ja) | 1998-06-04 | 1998-10-13 | 化粧板の製造方法 |
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---|---|---|---|---|
JP2005344084A (ja) * | 2004-06-07 | 2005-12-15 | Toyo Plywood Kk | 水性接着剤組成物及びその製造方法 |
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JP2007009027A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc | 木質複合材製造用粘着付与剤および接着剤組成物、この粘着付与剤を用いた木質複合材の製造方法 |
CN103963137A (zh) * | 2013-01-31 | 2014-08-06 | 戴武兵 | 无甲醛纤维材料及其形成方法和纤维装饰材料及其制作方法 |
-
1998
- 1998-10-13 JP JP29106198A patent/JP3638451B2/ja not_active Expired - Fee Related
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