JP2000052110A - 切削工具のチップのクランプ構造 - Google Patents

切削工具のチップのクランプ構造

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JP2000052110A
JP2000052110A JP10227151A JP22715198A JP2000052110A JP 2000052110 A JP2000052110 A JP 2000052110A JP 10227151 A JP10227151 A JP 10227151A JP 22715198 A JP22715198 A JP 22715198A JP 2000052110 A JP2000052110 A JP 2000052110A
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JP
Japan
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tip
chip
holder
clamp member
cutting tool
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JP10227151A
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English (en)
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Masafumi Ono
雅史 尾野
Takeshi Ono
武 尾野
Yoshiko Ono
佳子 尾野
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NISSHIN KIKO KK
Original Assignee
NISSHIN KIKO KK
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、チップをホルダーに強固に固定で
き、剛性を向上させることを課題とする。 【解決手段】 ホルダー1と、該ホルダー1の先端部に
設けられた取付部12に、チップ2を締結具5により固
定するクランプ部材3とを備えた切削工具のチップのク
ランプ構造において、前記取付部12の一側には、前記
チップ2の内面が押圧される押圧面9と、チップ2の下
面と接触すべく外側方に向けて上方に傾斜するテーパー
受け面14aとが形成され、また、前記クランプ部材3
の下面には、前記チップ2の上面を押圧すべく外側方に
向けて下方に傾斜するテーパ押圧面26が形成されてい
ることにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばNC自動旋
盤等の切削加工機械に取付けられる切削工具のチップの
クランプ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の切削工具は、特開平3−
149105号公報に記載されているように、旋盤の刃
物台に保持されるホルダーと、該ホルダーの先端部に設
けられた取付部に、チップを締結具を介して固定するク
ランプ部材とを備えたものが公知である。
【0003】そして、チップをホルダーに固定する手段
としては、ホルダーの取付け部の上面に形成されたV字
状溝又は平面にチップを載置し、該チップをクランプ部
材で上方から取付け部にボルトで締結固定したり、また
は、横方向からボルトで締結固定する等の構造である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のチップのク
ランプ構造は、チップをホルダーとクランプ部材とで単
に上下方向から挟持するだけの構造であるため、また
は、横方向からチップの一部分を締め付けるだけの構造
であるため、ワークの切削加工の際にチップがずれてチ
ップを強固に固定することができず、取付け強度(剛
性)が劣る欠点があった。
【0005】そこで、本発明はこのような問題点を解決
するためになされたもので、チップをホルダーに強固に
固定でき、剛性を向上することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明が上記課題を解決
するために講じた技術的手段は、ホルダー1と、該ホル
ダー1の先端部に設けられた取付部12に、チップ2を
締結具5により固定するクランプ部材3とを備えた切削
工具のチップのクランプ構造において、前記取付部12
の一側には、前記チップ2の内面が押圧される押圧面9
と、チップ2の下面と接触すべく外側方に向けて上方に
傾斜するテーパー受け面14aとが形成され、また、前
記クランプ部材3の下面には、前記チップ2の上面を押
圧すべく外側方に向けて下方に傾斜するテーパ押圧面2
6が形成されていることにある。
【0007】そして、締結具5を締結すると、チップ2
は、クランプ部材3のテーパ押圧面26及び取付部14
のテーパー受け面14aに挟持され、且つチップ2は前
記テーパ押圧面26及びテーパー受け面14aとのテー
パー係合により、取付部12の押圧面9に押圧される。
従って、チップ2は抱えられるように確実にホルダー1
に保持される。尚、ホルダー1の上方とはクランプ部材
3が取り付けられる方向を便宜上設定する。
【0008】また、チップ2とクランプ部材3及び取付
部12とのテーパー係合をより確実にすべく、前記チッ
プ2の上面及び下面の少なくとも一方は、テーパー面2
b,2cが形成されているのが好ましい。
【0009】しかも、前記取付部12の上面には、前記
クランプ部材3の凸部22が嵌入される溝部16が形成
され、取付部12における溝部16に対してチップ2側
の一方の壁部20aは、他方の壁部20bよりも低く設
定され、クランプ部材3は、締結具5で締結することに
より、前記テーパ押圧面26がチップ2を押圧する方向
に傾斜可能に設けられていることにある。かかる場合に
は、クランプ部材3は、チップ2を抱える方向に傾斜可
能となり、取付部12との協働により、より強固にチッ
プ2を保持することができる。
【0010】更に、前記チップ2の後方には、該チップ
2を出退調整するためのチップ位置調整手段30が設け
られているのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る
切削工具は、図1及び図2に示す如く、ホルダー1の先
端部にチップ2を嵌め、該チップ2をクランプ部材3で
挟持すべく、該クランプ部材3を締結具としてのボルト
5でホルダー1に締結固定したものである。
【0012】ホルダー1は例えば旋盤の刃物台に保持さ
れるシャンク部10と、該シャンク部10よりも先端側
の取付部12とからなる。取付部12の一側には、下部
に受部14を残すように、凹部8が切欠き形成されてい
る。受部14の上面は、図3及び図4に示す如く、外側
方に向けて次第に高くなるように傾斜するテーパ受け面
14aが形成されていると共に、凹部8にはチップ2が
押圧される押圧面9が形成されている。
【0013】また、取付部12の上面には、取付部12
の前面に開口する溝部16がホルダー1の長手方向に形
成されている。そして、溝部16の底面には、前記ボル
ト5が螺合される雌ねじ部18が下方に向けて形成され
ている。尚、雌ねじ部18は取付部12を貫通しても、
あるいは、途中まで設けても良い。取付部12における
溝部16に対して一方の壁部20a(チップ2側の壁
部)の上面21aは、他方の壁部20bの上面21bよ
りも低く設定されている。
【0014】前記チップ2は、先端に上面に段差状とな
った切刃部2aをそれぞれ有し、その所定の取付け部分
の断面形状が台形状となっている。即ち、チップ2の下
面には、外側方に向けて次第に上方に傾斜するテーパー
面2bが形成され、上面には下方に向けて傾斜するテー
パー面2cが形成されている。また、チップ2の裏面
(前記取付部12の押圧面9に押圧される面)は平坦面
となっおり、チップ2の上端2dは、前記取付部12の
一方の壁部20aの上面21aよりも若干上方に突出し
ているのが好ましいが、チップ2の上端2dは、壁部2
0aの上面21aと略同等又はそれ以下であっても良
い。
【0015】前記クランプ部材3は、例えば平面視略矩
形状を呈し、その下面で且つ略中央には、前記溝部16
に嵌入可能な凸部22が形成されている。該凸部22の
左右方向の幅は前記溝部16の幅よりも若干小さくなっ
ており、クランプ部材3はチップ2の方向に傾斜し、ク
ランプ部材3の前後方向の全長A全体でチップ2を抱
え、平坦面の押圧面9に密着させながら押圧できるよう
になっている。
【0016】クランプ部材3には、上下面に貫通する挿
通孔25が形成されている。該挿通孔25は、前記ボル
ト5のねじ径に対して若干大きめに形成されている。ク
ランプ部材3における前記凸部22に対して一方側(チ
ップ2側)は、その肉厚を外方に向けて次第に厚くする
ことにより、下面にテーパー押圧面26が形成されてい
る。尚、このテーパー押圧面26の傾斜角度は、前記チ
ップ2のテーパー面2cの傾斜角度と略同等になってい
るのが好ましい。
【0017】また、前記凸部22よりも他方側の肉厚は
一定となっており、その厚さL1は、前記一方側の最大
肉厚と最小肉厚との間に設定されるのが好ましい。
【0018】前記チップ2の後方には、チップ位置調整
手段30が設けられている。該チップ位置調整手段30
は、前記凹部8内に位置し且つホルダー1の長手方向に
移動自在に設けられている。即ち、チップ調整手段30
は、例えば逆台形状の板状体からなり、その先端面及び
後端面にテーパー面31a,31bがそれぞれ形成さ
れ、移動方向に長孔32が形成されている。
【0019】長孔32の内面には段部35が設けられて
おり、該長孔32に挿通された複数のビス34をホルダ
ー1に螺合した際に、ビス34の頭部で段部35を押圧
することにより、チップ位置調整手段30を所定の位置
で固定させることができる。
【0020】また、チップ位置調整手段30は前記受部
14から後方に延設されたスライド凸部37上を摺動さ
せることができるようになっており、チップ2の後端に
形成された傾斜面38が前記チップ位置調整手段30の
前方のテーパー面31aに接触することにより、チップ
2を所定位置で位置決めすることができる。
【0021】上記構成からなる切削工具において、先
ず、チップ2をホルダー1に対して出退調整する際に
は、前記ビス34を緩めてチップ位置調整手段30を移
動させて所定の位置で再びビス34で締結固定する。
【0022】次に、チップ2を取付部12の受部14の
テーパ受け面14aに載置し、且つ、チップ2の後端を
前記チップ位置調整手段30に当接させる。更に、クラ
ンプ部材3に挿通されたボルト5を回転すると、ボルト
5はクランプ部材3をホルダー1の取付部14側に押圧
するため、クランプ部材3とホルダー1の受部14とで
チップ2を挟持する。
【0023】更に、ボルト5を回転して締結することに
より、取付部14の一方の壁部20aは他方の壁部20
bよりも低くなっているため、図3に示す如くクランプ
部材3の他方側は他方の壁部20bに支持されるが、ク
ランプ部材3の一方側はチップ2に当接するまで傾斜可
能となる。この結果、クランプ部材3には、チップ2を
ホルダー1側に抱え込むように傾斜しようとする力が作
用し、チップ2は取付部12の受け面9に押圧される。
【0024】また、クランプ部材3はホルダー1に対し
て平行に傾斜(クランプ部材3は前後方向が均等にチッ
プ2に接触)するため、その全長A全体にわたってチッ
プ2を抱えるようにして押圧面9に引きつけて確実に固
定することができる。
【0025】ワークの切削加工時には、上記の如くチッ
プ2は上下方向及び外方向から確実に保持されることと
なり、剛性が向上する。また、同時にチップ2をホルダ
ー1の後方へ押す力も作用するが、チップ2はチップ位
置調整手段30とで前記の如くテーパ係合していること
から、チップ2は受部14に押圧されることとなり、チ
ップ2を固定する方向に力が作用する。
【0026】また、チップ2は、ホルダー1の一側に取
り付ける構成であるため、上下方向の長さの大きなもの
が採用可能である。
【0027】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、チップ2は用途に応じて任意の形状のものが
採用可能である。例えば、図6に示す如くチップ2の上
面及び下面を凸状に形成しても良く、また、上面のみか
あるいは、下面のみを凸状に形成することも可能であ
る。更に、チップ2をホルダー1の他側に設けた勝手違
いのものであっても良い。しかも、クランプ部材3の全
長とはチップ2を押圧する側の長さを意味し、矩形状の
クランプ部材3にあっては、その一辺の長さをいう。ク
ランプ部材3は全体でチップを押圧するのが好ましい
が、チップ2を所定の力で固定できる限り、必ずしも全
長にわたって押圧する必要はない。
【0028】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、前記取付部の一
側には、前記チップの内面が押圧される押圧面と、チッ
プの下面と接触すべく外側方に向けて上方に傾斜するテ
ーパー受け面とが形成され、また、前記クランプ部材の
下面には、前記チップの上面を押圧すべく外側方に向け
て下方に傾斜するテーパ押圧面が形成されているので、
チップをテーパー嵌合によりホルダー側に抱え込むよう
にして確実に固定することが可能となり、チップの取付
け剛性の向上を図ることができる。
【0029】しかも、前記取付部の上面には、前記クラ
ンプ部材の凸部が嵌入される溝部が形成され、取付部に
おける溝部に対してチップ側の一方の壁部は、他方の壁
部よりも低く設定され、クランプ部材は、締結具で締結
することにより、前記テーパ押圧面がチップを押圧する
方向に傾斜可能に設けられている場合には、クランプ部
材と取付部との協働により、より強固にチップを保持す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図。
【図2】同分解斜視図。
【図3】同チップの取付け状態を示す一部断面正面図。
【図4】同チップを取り付ける前の分解断面図。
【図5】同要部を示す側面図。
【図6】本発明の他の実施形態を示す一部断面正面図。
【符号の説明】
1…ホルダー、2…チップ、2b,2c…テーパー面、
5…ボルト(締結具)、9…押圧面、12…取付部、1
4a…テーパー受け面、26…テーパー受け面、30…
チップ位置調整手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾野 佳子 大阪市西区立売堀3─2─10 日進機工株 式会社内 Fターム(参考) 3C046 EE13 EE16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルダー(1)と、該ホルダー(1)の
    先端部に設けられた取付部(12)に、チップ(2)を
    締結具(5)により固定するクランプ部材(3)とを備
    えた切削工具のチップのクランプ構造において、前記取
    付部(12)の一側には、前記チップ(2)の内面が押
    圧される押圧面(9)と、チップ(2)の下面と接触す
    べく外側方に向けて上方に傾斜するテーパー受け面(1
    4a)とが形成され、また、前記クランプ部材(3)の
    下面には、前記チップ(2)の上面を押圧すべく外側方
    に向けて下方に傾斜するテーパ押圧面(26)が形成さ
    れていることを特徴とする切削工具のチップのクランプ
    構造。
  2. 【請求項2】 前記チップ(2)の上面及び下面の少な
    くとも一方は、テーパー面(2b),(2c)が形成さ
    れている請求項1に記載の切削工具のチップのクランプ
    構造。
  3. 【請求項3】 前記取付部(12)の上面には、前記ク
    ランプ部材(3)の凸部(22)が嵌入される溝部(1
    6)が形成され、取付部(12)における溝部(16)
    に対してチップ(2)側の一方の壁部(20a)は、他
    方の壁部(20b)よりも低く設定され、クランプ部材
    (3)は、締結具(5)で締結することにより、前記テ
    ーパ押圧面(26)がチップ(2)を押圧する方向に傾
    斜可能に設けられている請求項1又は2に記載の切削工
    具のチップのクランプ構造。
  4. 【請求項4】 前記チップ(2)の後方には、該チップ
    (2)を出退調整するためのチップ位置調整手段(3
    0)が設けられている請求項1、2又は3に記載の切削
    工具のチップのクランプ構造。
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