JP2000050839A - 大豆胚軸加工品を用いる食品 - Google Patents

大豆胚軸加工品を用いる食品

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Abstract

(57)【要約】 【課題】大豆胚軸を乾熱加熱した後、水性溶媒で抽出し
て得た大豆胚軸抽出物を用い、イソフラボンを高濃度か
つ簡単に摂取でき、かつ風味良好な食品の提供を課題と
した。 【解決手段】本発明は、大豆胚軸を乾熱加熱した後、水
性溶媒で抽出して得た大豆胚軸抽出物を食品の含水物に
対して、乾燥固形分換算で0.01〜40重量%含有す
ることを特徴とする食品である。更に詳しくは、140
℃で20分間乾熱加熱した大豆胚軸を20℃で4時間と
熱水98℃で10分間の2段階抽出で得た例示の大豆胚
軸抽出物を食品中に乾燥固形分換算で0.01〜40重
量%用い、イソフラボンを高濃度かつ簡便に摂取でき、
上記の課題を解決出来た。これにより、公衆の保健など
に貢献することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の属する技術分野】本発明は、大豆胚軸加工
品、とりわけイソフラボンを高い濃度で簡便に摂取でき
る食品に関する。
【0002】
【従来の技術】大豆にはダイゼイン、ゲニステイン、グ
リシテインをはじめとするイソフラボンが含まれてい
る。特にダイゼイン、ゲニステインはエストロゲン作用
をはじめチロシンキナーゼ阻害作用、血管新生阻害作
用、抗酸化作用などの生理作用を有することが知られ、
がん予防などの観点から世界的に注目されている(S.Ba
rnes et.al. ,Nutr.Cancer ,21,113,199
4)。また、イソフラボン類には骨のカルシウムの過剰
な溶出を抑え、カルシウム代謝を正常に保つ作用があ
り、骨粗鬆症等の予防に効果があることも知られてお
り、骨粗鬆症治療食品として、豆科の補骨脂成分(豆科
の一年性植物オランダビユの種より抽出されるクマリン
類、フラボノイド類等)等の提案がなされている。
【0003】一方、イソフラボンは大豆の中でも発芽時
に幼芽、幼根となる胚軸部分に多量に含まれていること
が知られているが、独特の苦味を有するため、大豆加工
食品製造時にはむしろ積極的に除去されることが多い。
【0004】大豆の胚軸中には、イソフラボン類として
1%前後と多く含まれていることが知られているが、風
味が悪い。本発明者らは、先に焙煎した大豆胚軸とトレ
ハロースを併用することにより風味良好な錠菓となるこ
とを出願した(特願平09−230823)。しかし、
原料由来の油分を含有しているためか風味の保存性に改
善の余地がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、大豆
胚軸より抽出した低油分の大豆胚軸抽出物を使用し保存
性が高く、イソフラボンを高濃度でかつ簡便に摂取で
き、かつ、風味良好な食品を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、食品の含水物
に対して、大豆胚軸加工品である胚軸抽出物を乾燥固形
分換算で0.01〜40重量%含有することを特徴とす
る食品である。詳しくは、食品を製造する際に、大豆胚
軸を乾熱加熱した後、水性溶媒で抽出して得た大豆胚軸
抽出物を用い、その添加量が乾燥固形分換算で0.01
〜40重量%とする時に、イソフラボンを豊富に含み、
風味良好で風味保存が長持ちする食品が得られることを
見出し本発明を完成させた。
【0007】
【本発明の実施の形態】本発明で用いる用語を先ず説明
する。本発明で言う大豆胚軸加工品とは、大豆胚軸を乾
熱加熱した後、水性溶媒で抽出して得る大豆胚軸抽出物
を意味し、液状に限らず、ペースト状(濃縮物)、粉末
状・粒状(乾燥品)であってもよい。本発明における食
品とは、焼菓子(ビスケット、クラッカー等)、米菓
(煎餅、あられ、おかき等)、菓子パン(ラスク等)、
油菓子(かりん糖等)、チョコレート、洋菓子、生菓
子、キャンデー・キャラメル、干菓子、打菓子、豆菓
子、ようかん等を含む菓子類、及びまんじゅう、シリア
ル、スナック類、パン、麺類、乳製品、練り製品、冷凍
食品、惣菜類、調味料、飲料類、などが挙げられるがこ
れらに限定するものでは無く全ての飲食物に適用するこ
とが出来る。好ましくは、ビスケット、クッキー、クラ
ッカー、ウエハース、スナック、シリアル、パン等、せ
んべい、おかき、あられ等の米菓子等の小麦、トウモロ
コシ、ライ麦、オーツ麦、米等の穀物粉を主原料とする
食品などを製造するに際し、食品の含水物に対して、大
豆胚軸抽出物を乾燥固形分換算で0.01〜40重量%
添加し、必要に応じて糖質、油脂、卵、乳製品、膨張
剤、食塩、乳化剤、香料等の副原料を添加して生地を調
製し、その後混練、焼成の工程または、混練、発酵、焼
成の工程を経て得られるものである。また、焼成の中に
は油を用いて揚げることも含まれる。一方、一般的に上
記の食品群に比較して含有水分が多い飲料類、ゼリー菓
子類などの場合も基本的には同様であり、食品の含水物
に対して、大豆胚軸抽出物を乾燥固形分換算で0.01
〜40重量%添加し、必要に応じて副原料を添加して、
常法によりその食品を製造することが出来る。
【0008】本発明で用いる大豆胚軸加工品は、大豆胚
軸より抽出工程を経て得られる物であり、その例示とし
ては特願平10−119184号に記載の方法にて調製
する。すなわち、大豆胚軸を色差計L値25〜55、好
ましくは30〜50になる様に加熱処理した後、水又は
含水アルコール等の水性溶媒で抽出する方法や、同じ加
熱胚軸を抽出前に抽出温度より低い水又は塩溶液或いは
緩衝液等の水性溶媒で洗浄することによりイソフラボン
以外の可溶性成分を優先的に除去した上で、水又は含水
アルコール等の水性溶媒で抽出する方法等が挙げられ
る。なお、大豆胚軸の抽出工程は上記の他に、これに準
じる方法や簡素化した方法を用いることも出来る。いず
れにしろ、この大豆胚軸抽出物は液状に限らず、ペース
ト状(濃縮物)、粉末状・粒状(乾燥品)であっても使
用することが出来る。L値は、色調の明るさであり、加
熱大豆胚軸をそのまま用いてZ−2−OPTICAL
SENSOR(日本電色工業株式会社製)にて測定す
る。
【0009】本発明で言う乾燥固形分とは、一般の乾燥
減量法(105℃で4時間)による乾燥固形分の重量%
である。
【0010】本発明で言うイソフラボンとは、ダイジ
ン、ゲニスチン、ダイゼイン、ゲニステインの合計量と
した。また、その定量を行う場合は一定量の抽出粉末を
メタノールで還流抽出し高速液体クロマトグラフィ法に
て各成分を定量し、その合計量を算出する。
【0011】本発明で添加する大豆胚軸抽出物は、食品
中、0.01重量%未満ではイソフラボンの摂取として
効果があまり期待できず、40重量%を越えると苦味が
出て食品の風味が悪くなる。
【0012】このようにして得られた大豆胚軸加工品含
有食品はイソフラボンを高濃度かつ簡便に摂取でき、更
に苦味、エグ味もなく風味も良好なものとなる。
【0013】
【実施例】次に実施例等により本発明を具体的に説明す
るが、これらによって本発明の技術思想が限定されるも
のではない。なお、実施例中、%は特に断らない限り重
量基準である。
【0014】試料の調製1 大豆胚軸50kgをガスロースター(フジローヤル株式
会社製。以下、同様)を用いて140℃の熱風で20分
間乾熱加熱処理した。加熱処理した大豆胚軸10kgに
20℃の水50kgを加え、4時間浸漬洗浄した。残渣
に熱水50kgを加え98℃で10分間加熱抽出した。
その後抽出液を分離し、残渣に熱水50kgを加え再度
98℃で10分間加熱抽出した。次いで両抽出液を混合
し、減圧濃縮後スプレー乾燥により抽出粉末1. 5kg
を得た。そのイソフラボン含量は4.09重量%(無水
物当り)であった。イソフラボン含量は、一定量の試料
をメタノールで還流抽出し高速液体クロマトグラフィー
法にてダイジン、ゲニスチン、ダイゼニン、ゲニステイ
ンを定量し、その合計量をイソフラボン含量とした(以
下、同様)。
【0015】試料の調製2 大豆胚軸50kgを「試料の調製1」と同様にガスロー
スターを用いて140℃の熱風で20分間乾熱加熱処理
した。加熱処理した大豆胚軸10kgをグラインダーに
て粉砕・篩別し、粒度100メッシュの粉砕物9.8k
g得た。そのイソフラボン含量は1.00重量%(無水
物当り)であった。
【0016】試料の調製3 加熱処理していない生の大豆胚軸10kgに20℃の水
50kgを加え、4時間浸漬洗浄した。残渣に熱水50
kgを加え98℃で10分間加熱抽出した。その後抽出
液を分離し、残渣に熱水50kgを加え再度98℃で1
0分間加熱抽出した。次いで両抽出液を混合し、減圧濃
縮後スプレー乾燥により抽出粉末1. 5kgを得た。そ
のイソフラボン含量は4.05重量%(無水物当り)で
あった。
【0017】実施例1、比較例1 表1に示す配合で原料を混合し、ゼリー菓子を調製し
た。原料中の大豆胚軸抽出物は「試料の調製1」で得た
ものを、大豆胚軸粉砕物は「試料の調製2」で得たもの
を使用した。表1に示す配合割合は重量%で示した。イ
ソフラボン含量は、調製した食品(例えば、焼成した場
合はその焼成品100g当り)の含水物当りのmgで示
し、上記の「試料の調製1」の場合と同じ方法で定量し
た。以下の実施例、比較例においても同様である。風
味、食感の評価は、実施例1、比較例1で調製したゼリ
ーで官能評価を行い、その結果を以下に示した。官能評
価の方法は、食品として特に苦味が無く風味が良いもの
は◎、やや良いは○、やや劣るは△、悪いを×、の4段
階の評価とした。以下の実施例、比較例においても同様
の官能評価の方法を用いた。
【0018】 表1。ゼリー菓子。 大豆胚軸抽出物と大豆胚軸粉砕物の利用品での品質(官能)評価結果。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 比較例1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 大豆胚軸抽出物 1.0 0 大豆胚軸粉砕物 0 1.0 砂糖 15 15 グレープフルーツ果汁 10 10 ゲル化剤 1.2 1.2 リキュール 1.5 1.5 グレープフルーツフレーバー 0.2 0.2 水 71.1 71.1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 計 100 100 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ゼリー中の大豆胚軸品の量(%) 1.0 1.0 イソフラボン含量(mg/100 g)40 10 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 官能評価:風味 ◎ × 食感 ◎ △ざらつきが残る −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0019】実施例2、比較例2 表2に示す配合で原料を混合し、紅茶飲料を調製した。
原料中の大豆胚軸抽出物は「試料の調製1」で得たもの
を、大豆胚軸粉砕物は「試料の調製2」で得たものを使
用した。風味、食感の評価は、実施例2、比較例2で調
製した紅茶飲料で官能評価を行い、その結果を以下に示
した。
【0020】 表2。紅茶飲料。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 比較例1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 大豆胚軸抽出物 0.3 0 大豆胚軸粉砕物 0 0.3 顆粒紅茶 0.6 0.6 砂糖 7.5 7.5 紅茶フレーバー 0.03 0.03 水 91.57 91.57 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 計 100 100 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 紅茶飲料中の大豆胚軸品の量(%) 0.3 0.3 イソフラボン含量(mg/100 g)12 3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 官能評価:風味 ◎ × 食感 ◎ △ざらつきが残る 沈澱物見られる −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0021】実施例3、比較例3 表3に示す配合で原料を混合し、クッキーを調製した。
実施例3の大豆胚軸抽出物は「試料の調製1」で得たも
のを、比較例3の生胚軸抽出物は「試料の調製3」で得
たものを使用した。風味、食感の評価は、実施例3、比
較例3で調製したクッキーで官能評価を行い、その結果
を以下に示した。
【0022】 表3。クッキー。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例3 比較例3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 大豆胚軸抽出物 1.0 0 生胚軸抽出物 0 1.0 薄力粉 50.3 50.3 マーガリン 27.5 27.5 上白糖 17.6 17.6 全卵 3.0 3.0 食塩 0.6 0.6 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 計 100 100 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− クッキー中の大豆胚軸品の量(%) 1.1 1.1 イソフラボン含量(mg/100 g)44 44 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 官能評価:風味 ◎ ×エグ味あり 食感 ◎ ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0023】実施例4、比較例4 ヌガーを表4の配合で、常法により調製した。実施例4
では、胚軸抽出物は「試料の調製1」で得たものを、比
較例4では、生胚軸抽出物は「試料の調製3」で得たも
のを使用した。
【0024】 表4。ヌガー −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例4 比較例4 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 大豆胚軸抽出物 20 0 生胚軸粉砕物 0 20 砂糖 23.2 23.2 水あめ 40 40 脱脂粉乳 4 4 気泡剤 2 2 水 10.8 10.8 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 計 100 100 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ヌガー中の大豆胚軸品の量(%) 22 22 イソフラボン含量(mg/100 g)900 891 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 官能評価:風味 ◎ ×青臭く、エグ味 食感 ◎ ○ あり −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0025】実施例5、比較例5 ビスケットを表5の配合で、常法により調製した。配合
は表5にまとめて例示する。実施例5では、先ず予め大
豆たん白とマーガリンをよく混合し、次に小麦粉、大豆
胚軸抽出物、副原料、水を合わせミキサーでよく混合し
生地を調製した。生地は表面が乾燥しない様に25℃で
約20分間放置した。その後、生地を厚み3mm、幅3
cm、長さ7cmに成形し、オーブンで180℃にて2
0分間焼成した。比較例5も、同様に行った。
【0026】 表5。ビスケット −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例5 比較例5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 小麦粉(薄力粉) 33 33 大豆胚軸抽出物 5 0 大豆胚軸粉砕物 0 5 マーガリン 14 14 大豆たん白 7 7 デキストリン 5 5 食物繊維 3 3 砂糖 7 7 全卵 5 5 膨張剤 2 2 香料 1 1 水 18 18 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 計 100 100 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ビスケット中の大豆胚軸品の量(%) 7 7 イソフラボン含量(mg/100 g)290 86 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 官能評価:風味 ◎良 △ 食感 ◎ ◎ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 注:デキストリンは旭フーズ社製トヨデックス、食物繊維は松谷化学社製ファ イバーソル、大豆たん白白は不二製油社製プロリーナー200を用いた。
【0027】実施例6、比較例6 クラッカーを表6の配合で、常法により調製した。配合
は表6にまとめて例示する。実施例6では、中種をミキ
サーで軽く混合し、温度25℃、湿度70%で18時間
発酵させる。次に、この中種に残りの原料を加えて本捏
(こね)りをミキサーで5分間行う。この生地を発酵室
で4時間発酵させた。その後、生地を、厚み3mm、幅
4cm、長さ4cmに成形し、オーブンで180℃にて
20分間焼成した。比較例6も、同様に行った。
【0028】 表6。クラッカー −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例6 比較例6 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 中種: 小麦粉(薄力粉) 40 40 イースト 0.4 0.4 水 18 18 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 本捏り: 小麦粉(薄力粉) 20 20 大豆胚軸抽出物 4 0 大豆胚軸粉砕物 0 4 ショートニング 6 6 大豆たん白 9.5 9.5 食塩 0.4 0.4 膨張剤 1.7 1.7 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 計 100 100 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− クラッカー中の大豆胚軸品の量(%) 6 6 ソフラボン含量(mg/100 g)259 83 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 官能評価:風味 ◎良 △ 食感 ◎ ◎ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 注:大豆たん白白は不二製油社製プロリーナー200を用いた。
【0029】実施例7、比較例7 ウエハースを表7の配合で、常法により調製した。実施
例7は、水に原料を順次加えてミキサーでよく混合した
後、200℃に加熱したウエハース焼機に流し込み、1
枚につき2分間焼成した。このウエハースを幅2.5c
m、長さ8cmにカットしウエハースを得た。比較例7
も、同様に行った。次に、ウエハースのクリームを表7
Aに示す配合で、ミキシングを行い、ウエハースに1.
5gになるようにサンドした。
【0030】 表7。ウエハース −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例7 比較例7 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 小麦粉(薄力粉) 12 12 大豆たん白 8 8 水 72 72 大豆胚軸抽出物 4 0 大豆胚軸粉砕物 0 4 シヨートニング 1 1 全卵 2 2 粉糖・塩・レシチン 膨張剤の混合物 1 1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 計 100 100 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ウエハース中の大豆 胚軸品の量(%) 16 16 イソフラボン含量(mg/100 g)682 212 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 官能評価:風味 ○ △ 食感 ◎ △ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 注:大豆たん白は不二製油社製プロリーナー200を用いた。
【0031】 表7A。ウエハースに用いたクリームの組成 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− シヨートニング 40% 粉糖 30 オリゴ糖 25 脱脂粉乳 4 卵殻カルシウム 1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 計 100 注:オリゴ糖は日研化学社製イソマルト900Pを用いた。
【0032】実施例8、比較例8 シリアルを表8の配合で、常法により調製した。実施例
8は、米粉、小麦粉、コーンスターチ、大豆たん白、大
豆胚軸、食物繊維を混合後、水と副原料を順次加えてミ
キサーでよく混合した。その後、エクストルーダーで1
30〜140℃、約30秒かけて押し出した。次に熱風
乾燥機にて110℃で30分間乾燥した。比較例8も、
同様に行った。
【0033】 表8。シリアル −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例8 比較例8 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 米粉 10 10 小麦粉(薄力粉) 10 10 コーンスターチ 30 30 大豆たん白 10 10 大豆胚軸抽出物 4 0 大豆胚軸粉砕物 0 4 食物繊維 10 10 水 23 23 マーガリン 1 1 食塩 2 2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 計 100 100 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− シリアル中の大豆胚軸品の量(%) 6 6 イソフラボン含量(mg/100 g)261 84 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 官能評価:風味 ◎ ○ 食感 ◎ ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 注:食物繊維は松谷化学社製ファイバーソル、大豆たん白は不二製油社製プロ リーナー200を用いた。
【0034】実施例9、比較例9 あられを、表9の配合で、常法により調製した。実施例
9では、もち米精白米を洗米、水浸漬後、水切りし、蒸
煮した後、餅つきし練り出す。この時点で、大豆胚軸抽
出物を生地に対して5重量%加えて混合した。その後2
〜5℃で急冷して、硬化し、型製し、生地を作った。通
風乾燥機で水分含量を20%前後まで乾燥させたのち、
手焼きした。主としてしょう油、及びみりん味で味付け
をし、30分間再乾燥し、あられを仕上げた。比較例6
は、実施例9の大豆胚軸抽出物の代わりに大豆胚軸粉砕
物を用いた他は、同様に行った。
【0035】 表9。あられ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例9 比較例6 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− あられ中の大豆胚軸品の量(%) 10 10 イソフラボン含量 388 95 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 官能評価:風味 ◎ △ 食感 ◎ ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0036】
【発明の効果】本発明の食品を製造する際に、大豆胚軸
抽出物を添加、加工することにより、イソフラボンを高
濃度かつ簡便に摂取でき、かつ、風味良好な食品を提供
することが可能になった。これにより、公衆の保健など
に貢献することが出来る。
フロントページの続き Fターム(参考) 4B014 GB07 GB11 GG02 GG07 GG09 GG10 GG11 GG13 GG14 GG17 GK02 GK03 GK05 GK08 GK09 GK12 GL03 GP01 GP04 GP14 GP15 GP27 GQ01 GQ05 GU04 4B018 LB01 LB02 LB04 LB08 LB09 LE02 LE03 LE05 MS03 MS12 4B023 LC09 LE11 LE26 LG01 LG04 LG06 LG08 LG10 LK05 LK07 LK08 LL01 LP05 LP07 LP08 LP20 LT01 LT60 LT61 LT62 LT64 4B032 DB21 DB23 DB28 DB29 DG02 DK02 DK03 DK12 DK15 DK18 DK21 DK26 DK29 DK43 DK47 DK54 DK70 DL01 DL05 DP08 DP16 DP29 DP33 DP40 DP50 DP66

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食品の含水物に対して、大豆胚軸加工品で
    ある胚軸抽出物を乾燥固形分換算で0.01〜40重量
    %含有することを特徴とする食品。
  2. 【請求項2】胚軸抽出物が、乾熱加熱した大豆胚軸を水
    性溶媒で抽出したものである請求項1に記載の食品。
  3. 【請求項3】胚軸抽出物中のイソフラボン含量が、乾燥
    固形分として1.5%以上である請求項1又は請求項2
    に記載の食品。
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