JP2000049392A - 熱電半導体材料の製造方法 - Google Patents

熱電半導体材料の製造方法

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JP2000049392A
JP2000049392A JP10217755A JP21775598A JP2000049392A JP 2000049392 A JP2000049392 A JP 2000049392A JP 10217755 A JP10217755 A JP 10217755A JP 21775598 A JP21775598 A JP 21775598A JP 2000049392 A JP2000049392 A JP 2000049392A
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powder
compound
thermoelectric semiconductor
semiconductor material
ingot
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Akio Konishi
明夫 小西
Katsushi Fukuda
克史 福田
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱電半導体材料となり得る化合物を均一な組織
になるように合成する。 【解決手段】放電プラズマ焼結装置10を用いて、粉末
化した原料14に対して、パルス状の電流が通電される
ことにより粉体粒子間で放電が行われ、均一の組織の化
合物PbBi2Te4 が合成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱電半導体材料の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ペル
チェ効果、あるいはエッチングスハウゼン効果を利用し
た電子冷却素子、あるいはゼ―ベック効果を利用した熱
電発電素子は、構造が簡単で、かつ取扱いが容易で安定
な特性を維持できることから、広範囲にわたる利用が注
目されている。特に電子冷却素子としては、局所冷却お
よび室温付近の精密な温度制御が可能であることから、
オプトエレクトロニクス、半導体レーザなどの温調、小
型冷蔵庫などへの適用に向けて広く研究開発が進められ
ている。
【0003】この電子冷却および熱電発電に用いる熱電
素子の材料には、その利用温度域で、物質固有の定数で
あるゼーベック係数αと比抵抗ρと熱伝導率κによって
表わされる性能指数Z(=α2/ρκ)が大きな材料が
用いられる。
【0004】すなわち、電子冷却素子などに一般に用い
られる結晶材は、テルル化ビスマス(Bi2Te3)、テル
ル化アンチモン(Sb2Te3)、セレン化ビスマス(Bi2
Se3)の混晶系である従来こうした複数の元素から成る
化合物を合成する方法としては、原料元素をガラス管に
封入して溶解し、液相で合成してから冷却、凝固させる
という「溶解、凝固法」が一般に用いられていた。
【0005】しかし上記溶解、凝固法によると、化合物
の組成によっては、液相から単純に冷却するだけである
ため凝固時に2相に分離してしまい均一な相が得られな
いことがある。
【0006】たとえば化合物PbBi2Te4 を合成するこ
とを考える。
【0007】化合物PbBi2Te4 は、PbTeとBi2Te
3 が化学量論比で1:1にて混合された化合物である。
このPbTe−Bi2Te3合金系の状態図は図3に示され
る。この状態図からわかるように溶解、凝固法でPbBi
2Te4 を合成しようとすると、目的とする組成PbBi2
Te4よりもPbTeが過剰な化合物と、目的とする組成P
bBi2Te4よりもBi2Te3 が過剰な化合物とに分離して
しまい、均一な組織の化合物が得られない。
【0008】すなわち図3において50mol% Bi2Te3
−50mol% PbTeの組成は直線1で表される。この直
線1上で水平線5から下の温度のとき固体のPbBi2Te
4 化合物になる。そこでこの組成になるように秤量し溶
解した融液を冷却していくと、融液の温度が直線1と液
相線2が交わる点Aの温度T1(融点)に達したとき融
液から固相線3上の点B(温度T1)に対応する組成4
の固体が析出する。
【0009】さらに温度を下げていくと、融液の組成は
点Aから点Cへと変化し、析出した固体の組成は点Bか
ら点Dへと変化していく。水平線5の温度T2に達した
とき点Cにおける組成の融液と点Dにおける組成の固体
が混在することになる。
【0010】この温度T2では点Cにおける融液と点D
における固体の反応が起こる。ここで十分な時間この温
度T2に保持することができれば、点Cにおける融液と
点Dにおける固体がすべて反応して点Cにおける組成P
bBi2Te4 の化合物を均一に形成することが可能であ
る。しかし、非常に長い時間一定の温度に保持すること
は実用上難しく、実際には少しの温度のゆらぎで別の組
成の化合物が析出してしまう。結局、冷却して得られる
固体は、所望するPbBi2Te4 化合物の他に、点C近傍
の組成の化合物と、点D近傍の化合物が入り混じったも
のとなる。
【0011】そこでこのような溶解、凝固法で均一相が
得られない化合物についてはゾーンメルト法あるいはゾ
ーンレベリング法などの方法を適用して対処することが
考えられる。
【0012】しかしゾーンメルト法あるいはゾーンレベ
リング法を実施する装置は複雑であり高価なものとな
る。また得られるインゴット中には目的の組成とは異な
る組成となる部分が存在することが多く、歩留まりが悪
くなる。
【0013】一方において、凝固時に2相に分離してし
まうことを避けるために、融点よりも低い温度で合成す
る固相反応法を適用することが考えられる。
【0014】しかし、固相反応法で完全に反応を終了さ
せるためには何十時間という長い時間を必要とし、製造
効率が良くなく、製造コストが高くなってしまう。
【0015】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、熱電半導体材料として使用できる化合物を製
造することにあたって、均一な組織となるようにこれを
製造でき、しかも効率よく製造することができる製造方
法を提供することを解決課題とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段および作用効果】そこで、
本発明の第1発明の熱電半導体材料の製造方法では、所
望の組成をもつ熱電半導体材料の原料の粉末に対してパ
ルス状の電流を通電させることにより粉体粒子間で放電
を行わせ、均一の組織の化合物を合成する合成工程を含
むことを特徴とする。
【0017】第2発明の熱電半導体材料の製造方法で
は、第1発明において、前記所望の組成をもつ熱電半導
体材料の原料の粉末は、二種類以上の元素または合金の
粉末を混合したものであり、前記合成される化合物は、
前記二種類以上の化合物とは異なる新たな種類の化合物
であることを特徴とする。
【0018】第3発明の熱電半導体材料の製造方法で
は、第1発明において、前記所望の組成をもつ熱電半導
体材料の原料の粉末は、二種類以上の元素の粉末を混合
したものであることを特徴とする。
【0019】第4発明の熱電半導体材料の製造方法で
は、所望の組成をもつように熱電半導体材料の原料とな
る各元素を混合し、加熱溶融させる加熱工程と、前記加
熱溶融された各元素の混合物を凝固させ、熱電半導体材
料の溶製材を形成する凝固工程と、前記溶製材を粉砕し
溶製材の粉末を生成する粉砕工程と、前記溶製材粉末の
粒径を一定粒径以下に分級する分級工程と、粒径が一定
粒径となった溶製材粉末に対してパルス状の電流を通電
させるとともに圧力を加えて、粉体粒子間で放電を行わ
せ均一の組織の化合物を合成するとともに当該化合物の
焼結体を形成する合成工程とを含むことを特徴とする。
【0020】第5発明の熱電半導体材料の製造方法で
は、熱電半導体材料の原料となる二種類以上の元素また
は合金をそれぞれ加熱溶融させる加熱工程と、前記加熱
溶融された各元素または合金をそれぞれ凝固させ、各元
素または合金毎に溶製材を形成する凝固工程と、前記各
元素または合金毎の溶製材をそれぞれ粉砕し各元素また
は合金毎に溶製材の粉末を生成する粉砕工程と、前記各
元素または合金毎の溶製材粉末の粒径を一定粒径以下に
分級する分級工程と、粒径が一定粒径以下となった各元
素または合金毎の溶製材粉末を、所望の組成をもつよう
に混合する混合工程と、前記各元素または合金毎の溶製
材粉末を混合したものに対してパルス状の電流を通電さ
せるとともに圧力を加えて、粉体粒子間で放電を行わせ
均一の組織を有する、前記二種類以上の元素または合金
とは異なる新たな種類の化合物を合成するとともに当該
新たな化合物の焼結体を形成する合成工程とを含むこと
を特徴とする。
【0021】第6発明の熱電半導体材料の製造方法で
は、熱電半導体材料の原料となる二種類以上の元素の各
インゴットをそれぞれ粉砕し各元素毎に粉末を生成する
粉砕工程と、前記各元素毎に得られた粉末の粒径を一定
粒径以下に分級する分級工程と、粒径が一定粒径以下と
なった各元素毎の粉末を、所望の組成をもつように混合
する混合工程と、前記各元素毎の粉末を混合したものに
対してパルス状の電流を通電させるとともに圧力を加え
て、粉体粒子間で放電を行わせ均一の組織を有する化合
物を合成するとともに当該化合物の焼結体を形成する合
成工程とを含むことを特徴とする。
【0022】すなわち、本発明では、図1に示すよう
に、放電プラズマ焼結装置10を用いて、粉末化した原
料14に対して、パルス状の電流が通電される。これに
より粉体粒子間で放電が行われ、均一の組織の化合物P
bBi2Te4 が合成される。
【0023】より詳しく説明すれば、粉末原料14にパ
ルス状の電流が通電されることによって、粉体粒子間で
放電が発生する。この粉体粒子間で起こる放電による粉
体の自己発熱作用により加熱がなされる。このとき粉体
粒子間は放電によりプラズマ状態となっており局所的な
高温場が形成されている。これにより反応が促進され
る。また放電の衝撃により結晶内に欠陥が生じており、
この欠陥を通じて原子の拡散が促進される。こうした粉
体粒子間の反応の促進、原子の拡散の促進によって化合
物の組織がきわめて均一なものとなる。
【0024】粉末原料14に対してパルス状の電流の通
電と加圧を同時に行い、化合物の合成と焼結を同時に行
うようにしてもよい。ただし、必ずしも粉末原料14を
固めることは同時に行う必要はない。工程の順序として
は、まず粉末原料14に対してパルス状の電流を通電さ
せた後に、加圧を行ってもよい。また粉末原料14を加
圧した後に、パルス状の電流を通電させてもよい。
【0025】ここで、本発明でパルス状の電流を加える
対象となる粉末原料14は、 (1)二種類以上の化合物(たとえばPbTe化合物とB
i2Te3化合物)の粉末を混合したもの (2)二種類以上の元素(たとえばPb、Bi、Te)の
粉末を混合したもの (3)各元素(たとえばPb、Bi、Te)を混合した
後、加熱溶融し、加熱溶融された各元素の混合物を凝固
させ、生成された溶製材を粉砕した粉末 (4)各化合物(たとえばPbTe化合物とBi2Te3化合
物)をそれぞれ加熱溶融し、加熱溶融された各化合物を
それぞれ凝固させ、各化合物毎に溶製材を形成し、各化
合物毎の溶製材をそれぞれ粉砕し、各化合物毎に溶製材
の粉末を生成し、各化合物毎の溶製材粉末を、混合した
もの (5)二種類以上の元素(たとえばCo、Sb)の各イン
ゴットをそれぞれ粉砕し各元素毎に粉末を生成し、各元
素毎の粉末を混合したもの が含まれる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0027】本実施形態では、熱電半導体材料としてP
bBi2Te4なる化合物を製造する場合を例にとり、その
合成方法について説明する。しかし、本発明としては熱
電半導体材料であればいかなる組成の化合物の製造に対
しても適用することができる。
【0028】さて前述したように化合物PbBi2Te
4は、PbTe化合物とBi2Te3化合物が化学量論比で
1:1にて混合された化合物である。しかし前述した図
3の状態図から明らかなように従来の溶解、凝固法でこ
れを合成しようとすると均一な組織の化合物を得ること
ができない。
【0029】図4は溶解、凝固法で得られた化合物の結
晶構造(組成)をX線回折法にて解析した結果を示す。
【0030】図4の横軸はX線の入射角と反射角を合成
した角度2θであり、縦軸はX線カウンタのカウント値
(反射強度)を示す。合成角2θから格子面間隔d(オ
ングストローム)が求まる。文献データによれば化合物
PbBi2Te4 の結晶構造では面指数(h、k、l)=
(0、0、9)で格子面間隔はd=4.61(オングス
トローム)を示す。
【0031】図4によれば矢印Gに示すように理論値
4.61に相当するd=4.623のピークが観測され
るものの、矢印Hに示すようにその近傍に目的以外の結
晶構造を示すd=4.801のピークが観測される。こ
のようにX線解析の結果からも目的とするPbBi2Te4
とは異なる組成(結晶構造)のものが生成されている
のがわかる。
【0032】本実施形態では、つぎのようにして化合物
PbBi2Te4 を均一に合成するようにしている。
【0033】・合成例1 (加熱工程)まず、熱電半導体材料の原料となる鉛P
b、ビスマスBi、テルルTeの元素単体を、化学量論比
1:2:4(PbBi2Te4 )となるように秤量して混合
した。なおキャリア濃度を調整する化合物を適量に添加
してもよい。
【0034】つぎに、この熱電半導体材料の原料混合物
をガラス管に減圧封入して溶融させた。
【0035】(凝固工程)つぎにこの溶融された原料混
合物を一方向性凝固により凝固させ、溶製材料を作成し
た。
【0036】このときインゴット中には、前述した図4
に示すX線回折データが示すようにPbTeが過剰な化合
物と、Bi2Te3 が過剰な化合物とが混在しており、均
一なPbBi2Te4 化合物は得られない。
【0037】(粉砕工程)つぎにこの溶製材たるインゴ
ットを不活性雰囲気(たとえば窒素)内にてスタンプミ
ル、ボ―ルミル等を用いてで粉砕し溶製材の粉末を生成
した。
【0038】(分級工程)つぎに上記溶製材粉末を篩に
かけ、粒径125μm以下に分級した。
【0039】(合成工程)つぎに図1に示す放電プラズ
マ焼結装置10を用いて上記粉末化した原料14(以
下、粉末原料14という)に対して、パルス状の電流を
通電させることにより粉体粒子間で放電を行わせ、均一
の組織の化合物PbBi2Te4を合成するとともに、当該
化合物PbBi2Te4の焼結体14′を形成した。
【0040】この放電プラズマ焼結装置10は、熱電半
導体材料の粉末原料14を所定形状(たとえば直方体形
状)に形成する金型であるダイ13、上部パンチ11、
下部パンチ12と、上部パンチ11、下部パンチ12を
介して粉末原料14に対して圧縮力J1、J2を加える加
圧機構18と、上部パンチ11と一体に設けられた上部
電極15と、下部パンチ12と一体に設けられた下部電
極16と、上部電極15、下部電極16間に直流パルス
電圧を印加することによって粉末原料14にパルス電流
を通電させる電源19と、粉末原料14の雰囲気をアル
ゴンガス雰囲気に維持するとともに所望の真空圧に維持
するチャンバ17と、これら加圧機構18、電源19を
制御するコントローラ20とを備えている。加圧機構1
8はたとえば油圧アクチュータを中心に構成されてお
り、上部パンチ11に対して図面中下向きの圧縮力J1
を作用させるとともに、下部パンチ12に対して図面中
上向きの圧縮力J2を作用させる。
【0041】ダイ13は粉末原料14の周囲を囲繞する
金型である。ダイ13内に、上記粉末原料14が注入さ
れて、粉末原料14の周囲形状が形成される。ダイ13
には粉末原料14の温度を検出する温度センサ21(た
とえば熱電対が使用される)が配設されている。コント
ローラ20は温度センサ21の検出温度をフィードバッ
ク信号として電源19を制御して粉末原料14の温度を
所望の加熱温度に設定する。
【0042】上部パンチ11は粉末原料14の上面に当
接される金型である。上部パンチ11がダイ13内に上
方から挿入されることでパンチ先端面が粉末原料14の
上面に当接され、粉末原料14の上面形状が形成され
る。
【0043】下部パンチ12は粉末原料14の下面に当
接される金型である。下部パンチ12がダイ13内に下
方から挿入されることでパンチ先端面が粉末原料14の
下面に当接され、粉末原料14の下面形状が形成され
る。
【0044】以下、上記放電プラズマ焼結装置10が作
動されることによって粉末原料14から直方体形状の焼
結体14′が製造されるまでの様子について説明する。
【0045】まず放電プラズマ焼結装置10の金型1
1、12、13内に、上記粉砕工程、分級工程で粉砕分
級した熱電半導体材料の粉末原料14が注入される。
【0046】そしてコントローラ20は粉末原料14が
圧力400kgf/cm2 で加圧されるように加圧機構
18に対して加圧制御信号を出力する。この結果上部パ
ンチ11が下降するとともに下部パンチ12が上昇し粉
末原料14が圧力400kgf/cm2 で加圧される。
こうして粉末原料14は直方体形状に固められる。
【0047】一方、コントローラ20は粉末原料14が
温度500゜Cで加熱されるように電源19に対してパ
ルス制御信号を出力する。この結果上部電極15、下部
電極16間に所定の間隔の直流パルス電圧が印加され、
粉末原料14に所定間隔の直流パルス電流が流れ、粉末
原料14が温度500゜C下で加熱される。
【0048】すなわち粉末原料14にパルス状の電流が
通電されることによって、粉体粒子間で放電が発生す
る。この粉体粒子間で起こる放電による粉体の自己発熱
作用により加熱がなされる。このとき粉体粒子間は放電
によりプラズマ状態となっており局所的な高温場が形成
されている。これにより反応が促進される。また放電の
衝撃により結晶内に欠陥が生じており、この欠陥を通じ
て原子の拡散が促進される。こうした粉体粒子間の反応
の促進、原子の拡散の促進によって化合物の組織がきわ
めて均一なものとなる。
【0049】以上のようにして粉末原料14を温度50
0゜C、圧力400kgf/cm2の条件下で2時間焼結
させた。
【0050】この結果化合物の合成と焼結が同時に行わ
れて、きわめて均一な組織の化合物PbBi2Te4の焼結
体14′が形成された。
【0051】図5は上記放電プラズマ法で得られた化合
物の結晶構造(組成)をX線回折法にて解析した結果を
示す。
【0052】図5は図4と同様に、横軸はX線の入射角
と反射角を合成した角度2θであり、縦軸はX線カウン
タのカウント値(反射強度)を示す。合成角2θから格
子面間隔d(オングストローム)が求まる。文献データ
によれば化合物PbBi2Te4の結晶構造の場合、面指数
(h、k、l)=(0、0、9)で格子面間隔d=4.
61(オングストローム)を示す。
【0053】図5によれば矢印Iに示すように理論値
4.61に相当するd=4.628のピークが観測され
た。図4と異なりその近傍に目的以外の結晶構造を示す
ピークは観測されなかった。このようにX線解析の結果
から目的とするRucklidgeite鉱物(構造式:(Pb,B
i)3 Te4 )と同じ構造を持つ均一な化合物PbBi2Te
4が合成されたことがわかった。
【0054】なお本実施形態では、放電プラズマ焼結装
置10を使用して粉末原料14に対してパルス状の電流
の通電と加圧を同時に行い、化合物の合成と焼結を同時
に行うようにしているが、必ずしも粉末原料14を固め
ることは同時に行う必要はない。
【0055】工程の順序としては、まず粉末原料14に
対してパルス状の電流を通電させた後に、加圧を行って
もよい。また粉末原料14を加圧した後に、パルス状の
電流を通電させてもよい。
【0056】つぎに上記合成例1とは異なる工程でPb
Bi2Te4 化合物を製造する方法について述べる。
【0057】・合成例2 (加熱工程)まず、熱電半導体材料の原料となる各元素
単体、つまりPbとTeをガラス管に減圧封入して、Pb
Te化合物を溶融させた。また同様にBiとTeをガラス
管に減圧封入して、Bi2Te3化合物をそれぞれ溶融させ
た。
【0058】(凝固工程)つぎにこの溶融されたPbTe
化合物、Bi2Te3 化合物をそれぞれ一方向性凝固によ
り凝固させ、PbTe化合物、Bi2Te3 化合物毎に溶製
材料を作成した。
【0059】(粉砕工程)つぎにPbTe化合物、Bi2
e3 化合物毎に得られた各インゴットをそれぞれ不活性
雰囲気(たとえば窒素)内にてスタンプミル、ボ―ルミ
ル等を用いて粉砕し、PbTe化合物、Bi2Te3 化合物
毎に溶製材の粉末を生成した。
【0060】(分級工程)つぎにPbTe化合物、Bi2
e3 化合物毎に得られた溶製材粉末をそれぞれ篩にか
け、粒径125μm以下に分級した。
【0061】(混合工程)つぎに粒径が一定粒径以下と
なったPbTe化合物の溶製材粉末と、同様に粒径が一定
粒径以下となったBi2Te3 化合物の溶製材粉末とを、
化学量論比で1:1となるように秤量して、混合した。
【0062】(合成工程)つぎに図1に示す放電プラズ
マ焼結装置10を用いて上記混合した粉末原料14に対
して、パルス状の電流を通電させることにより粉体粒子
間で放電を行わせ、均一の組織の化合物PbBi2Te4
合成するとともに、当該化合物PbBi2Te4の焼結体1
4′を形成した。焼結条件は合成例1と同様であり、粉
末原料14を温度500゜C、圧力400kgf/cm2
の条件下で2時間焼結させるというものである。
【0063】この結果合成例1と同様にして、放電プラ
ズマ焼結装置10によって、化合物の合成と焼結が同時
に行われて、きわめて均一な組織の化合物PbBi2Te4
の焼結体14′が形成された。
【0064】なお、この合成例2では、放電プラズマ焼
結装置10を使用して粉末原料14に対してパルス状の
電流の通電と加圧を同時に行い、化合物の合成と焼結を
同時に行うようにしているが、必ずしも粉末原料14を
固めることは同時に行う必要はない。工程の順序として
は、まず粉末原料14に対してパルス状の電流を通電さ
せた後に、加圧を行ってもよい。また粉末原料14を加
圧した後に、パルス状の電流を通電させてもよい。
【0065】なおこの合成例2では出発材料としてP
b、Te、Biといった元素単体を用いたるが、これらの
元素を含む化合物、合金などを出発材料としてもよい。
すなわち出発材料としては、 (1)固溶体 (2)化合物(金属間化合物) (3)共融混合物 (4)これら(1)、(2)、(3)を適宜組み合わせ
た混合物 のいずれであってもよい。
【0066】なお上記(1)、(2)を合わせて広義の
化合物という。(1)、(2)は安定な一つの結晶構造
を有する。また(3)、(4)は複数の結晶構造を有す
る。(1)、(2)、(3)、(4)をまとめて合金と
いう。
【0067】要するに出発材料としては複数の結晶構造
を有する混合物であってもまた単一の結晶構造を有する
化合物であってもよいが、最終的に合成されるものが単
一の結晶構造を有する化合物(PbBi2Te4)になれば
よい。つまり合成工程までの途中の工程(溶融工程、凝
固工程、粉砕工程、分級工程、混合工程)は、元素や合
金であってもよく、合成工程を経て最終的に化合物にな
ればよい。
【0068】つぎに上記合成例1、合成例2とは異なる
工程で化合物を製造する方法について述べる。下記合成
例3では近年、熱電半導体材料として注目されているC
oSb3 化合物を合成する場合を例にとる。このCoSb3
化合物もPbBi2Te4 化合物と同様に溶解、凝固法では
均一な化合物が合成できない材料である。
【0069】・合成例3 (粉砕工程)まず、熱電半導体材料の原料となる各元素
のインゴット、つまりコバルトCoのインゴット、アン
チモンSbのインゴットをそれぞれ用意し、各インゴッ
トをそれぞれ不活性雰囲気(たとえば窒素)内にてスタ
ンプミル、ボ―ルミル等を用いて粉砕し、Co、Sb毎に
粉末を生成した。
【0070】(分級工程)つぎにCo粉末、Sb粉末をそ
れぞれ篩にかけ、粒径125μm以下に分級した。
【0071】(混合工程)つぎに粒径が一定粒径以下と
なったCo粉末と、同様に粒径が一定粒径以下となった
Sb粉末とを、化学量論比で1:3となるように秤量し
て、混合した。
【0072】(合成工程)つぎに図1に示す放電プラズ
マ焼結装置10を用いて上記混合した粉末原料14に対
して、パルス状の電流を通電させることにより粉体粒子
間で放電を行わせ、均一の組織の化合物CoSb3を合成
するとともに、当該化合物CoSb3の焼結体14′を形
成した。焼結条件は、粉末原料14を温度600゜C、
圧力400kgf/cm2 の条件下で2時間焼結させる
というものである。
【0073】この結果合成例1、合成例2と同様にし
て、放電プラズマ焼結装置10によって、化合物の合成
と焼結が同時に行われて、きわめて均一な組織の化合物
CoSb3の焼結体14′が形成された。X線解析の結果
からもCoSb3 の単一相であることが確認された。
【0074】なお、この合成例3では、放電プラズマ焼
結装置10を使用して粉末原料14に対してパルス状の
電流の通電と加圧を同時に行い、化合物の合成と焼結を
同時に行うようにしているが、必ずしも粉末原料14を
固めることは同時に行う必要はない。工程の順序として
は、まず粉末原料14に対してパルス状の電流を通電さ
せた後に、加圧を行ってもよい。また粉末原料14を加
圧した後に、パルス状の電流を通電させてもよい。
【0075】図2は他の化合物の合成例4〜18を示
す。各合成例毎に、合成されるべき化合物の「組成」、
合成例1、合成例2と同様の合成方法によって合成を実
施したかを示す「合成法」(合成例1と同様の合成法で
あれば「1」、合成例2と同様の合成法であれば
「2」)、合成例2と同様の合成方法によって合成を行
った場合に使用された「化合物」、粉末を加熱する「温
度」、焼結している「時間」、合成された化合物が均一
か(○)否か(×)を示す「合成結果」を示す。比較の
ためにホットプレス装置によるPbBi2Te4 化合物の合
成例19を掲げる。合成例19では合成例2と同様にし
てPbTe化合物、Bi2Te3 化合物を化合物としてホッ
トプレス装置を用いてPbBi2Te4 化合物を合成した。
なお、加圧力はいずれの合成例についても400kgf
/cm2 とした。
【0076】合成例4〜18のいずれについても合成例
1と同様の合成方法によって合成を実施した。合成例4
〜18のうち、合成例2と同様の合成方法によって合成
を実施した場合には使用した「化合物」を掲げている。
合成例4〜18のいずれについても、合成結果は「○」
であり、ホットプレスによる合成例19の合成結果は
「×」となった。よって、ホットプレスにより合成を実
施した場合に比較して、本実施形態の製造方法によれば
化合物の組織がきわめて均一になったことがわかる。
【0077】なお、本実施形態によれば、合成例2と同
様に合成を実施した場合に、合成に使用される化合物の
種類を2種類あるいは3種類としているが、もちろん4
種類以上の化合物に基づいて化合物を合成してもよい。
【0078】こうして本実施形態によって合成された化
合物の焼結体14′から、熱電素子の使用目的に応じた
形状に熱電半導体材料が切り出される。たとえば熱電素
子の使用目的からみて形状としてドーナツ状であること
が要求される場合には、直方体形状の焼結体14′から
ドーナツ状に材料が切り出され、成形加工される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施形態の放電プラズマ焼結装置を示す
図である。
【図2】図2は合成例1、2、3以外の他の化合物の合
成例を示す表である。
【図3】図3はPbTe−Bi2Te3 系の状態図である。
【図4】図4は従来の溶解、凝固法の場合のX線反射強
度の測定結果を示す図である。
【図5】図5は本実施形態の場合のX線反射強度の測定
結果を示す図である。
【符号の説明】
10 放電プラズマ焼結装置 11 上部パンチ 12 下部パンチ 13 ダイ 14 粉末原料 14′焼結体 15 上部電極 16 下部電極 17 チャンバ 18 加圧機構 19 電源 20 コントローラ 21 温度センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の組成をもつ熱電半導体材料の
    原料の粉末に対してパルス状の電流を通電させることに
    より粉体粒子間で放電を行わせ、均一の組織の化合物を
    合成する合成工程を含むことを特徴とする熱電半導体材
    料の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記所望の組成をもつ熱電半導体材
    料の原料の粉末は、二種類以上の元素または合金の粉末
    を混合したものであり、 前記合成される化合物は、前記二種類以上の元素または
    合金とは異なる新たな種類の化合物である請求項1記載
    の熱電半導体材料の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記所望の組成をもつ熱電半導体材
    料の原料の粉末は、二種類以上の元素の粉末を混合した
    ものである請求項1記載の熱電半導体材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 所望の組成をもつように熱電半導体
    材料の原料となる各元素を混合し、加熱溶融させる加熱
    工程と、 前記加熱溶融された各元素の混合物を凝固させ、熱電半
    導体材料の溶製材を形成する凝固工程と、 前記溶製材を粉砕し溶製材の粉末を生成する粉砕工程
    と、 前記溶製材粉末の粒径を一定粒径以下に分級する分級工
    程と、 粒径が一定粒径以下となった溶製材粉末に対してパルス
    状の電流を通電させるとともに圧力を加えて、粉体粒子
    間で放電を行わせ均一の組織の化合物を合成するととも
    に当該化合物の焼結体を形成する合成工程とを含むこと
    を特徴とする熱電半導体材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 熱電半導体材料の原料となる二種類
    以上の元素または合金をそれぞれ加熱溶融させる加熱工
    程と、 前記加熱溶融された各元素または合金をそれぞれ凝固さ
    せ、各元素または合金毎に溶製材を形成する凝固工程
    と、 前記各元素または合金毎の溶製材をそれぞれ粉砕し各元
    素または合金毎に溶製材の粉末を生成する粉砕工程と、 前記各元素または合金毎の溶製材粉末の粒径を一定粒径
    以下に分級する分級工程と、 粒径が一定粒径以下となった各元素または合金毎の溶製
    材粉末を、所望の組成をもつように混合する混合工程
    と、 前記各元素または合金毎の溶製材粉末を混合したものに
    対してパルス状の電流を通電させるとともに圧力を加え
    て、粉体粒子間で放電を行わせ均一の組織を有する、前
    記二種類以上の元素または合金とは異なる新たな種類の
    化合物を合成するとともに当該新たな化合物の焼結体を
    形成する合成工程とを含むことを特徴とする熱電半導体
    材料の製造方法。
  6. 【請求項6】 熱電半導体材料の原料となる二種類
    以上の元素の各インゴットをそれぞれ粉砕し各元素毎に
    粉末を生成する粉砕工程と、 前記各元素毎に得られた粉末の粒径を一定粒径以下に分
    級する分級工程と、 粒径が一定粒径以下となった各元素毎の粉末を、所望の
    組成をもつように混合する混合工程と、 前記各元素毎の粉末を混合したものに対してパルス状の
    電流を通電させるとともに圧力を加えて、粉体粒子間で
    放電を行わせ均一の組織を有する化合物を合成するとと
    もに当該化合物の焼結体を形成する合成工程とを含むこ
    とを特徴とする熱電半導体材料の製造方法。
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