JP2000044710A - 樹脂発泡シート及び容器 - Google Patents

樹脂発泡シート及び容器

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JP2000044710A
JP2000044710A JP21614298A JP21614298A JP2000044710A JP 2000044710 A JP2000044710 A JP 2000044710A JP 21614298 A JP21614298 A JP 21614298A JP 21614298 A JP21614298 A JP 21614298A JP 2000044710 A JP2000044710 A JP 2000044710A
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JP
Japan
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resin
styrene
foam sheet
weight
olefin
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JP21614298A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Fujinaka
敏彦 藤中
Fumio Takenaka
史夫 竹中
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形性の高い樹脂発泡シートを用いて、耐溶
剤性、耐熱性の高い容器を得る。 【解決手段】 スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂と必
要により相溶化剤とを含む樹脂発泡シートを形成する。
前記発泡シートは、25℃でテトラヒドロフランに24
時間浸漬させた後、単位面積(cm2 )当たりの残存重
量率が10〜50重量%程度である。前記樹脂発泡シー
トは、少くとも表層部がオレフィン系樹脂で構成されて
いる。前記スチレン系樹脂は、ゴム成分と芳香族ビニル
単量体との共重合体などで構成でき、前記オレフィン系
樹脂は、融点が120〜240℃程度であってもよい。
前記相溶化剤としては、(a)ビニル芳香族化合物の単
位と、共役ジエン化合物の単位とで構成された共重合体
の水素添加物及び(b)ビニル芳香族化合物の単位と、
共役ジエン化合物の単位とで構成された共重合体のエポ
キシ化物の水素添加物から選択された少くとも一種の水
素添加物などが使用できる。このような樹脂発泡シート
は容器成形用シートとして有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、耐油性、
耐溶剤性および成形性が高く、トレー,カップなどの食
品包装材料,その他の容器、断熱材、緩衝材、梱包材な
どを得るのに有用な樹脂発泡シートおよびその容器に関
する。
【0002】
【従来の技術】食品類を収納する容器として、合成樹脂
発泡シートを成形した容器が多岐にわたって用いられて
いる。また、シートや成形品の嵩や、スタック高さを小
さくし、在庫又は保存スペースを低減するとともに、廃
棄時の容量を低減させるため、容器成形用シートとして
は、低発泡の合成樹脂シートが利用されている。特に、
スチレン系樹脂発泡シートは、断熱性、成形加工性に優
れ、軽量であるため、トレー、カップなどの食品用容器
に使用されている。
【0003】特公昭61−3820号公報には、ゴム分
含有量20重量%以下、発泡倍率1.5〜7.0、厚み
0.3〜1.0mm、厚み方向の気泡膜数5〜20、残
ガス量0.3モル/kg以下である薄肉成形品の加熱成
形用押出し発泡ポリスチレンシートが開示されている。
この発泡ポリスチレンシートから得られる成形品の嵩高
さ、強度のバランスは実用的なレベルにあるものの、耐
熱性、耐油性及び耐溶剤性が実用上十分でない。
【0004】近年、電子レンジなどの加熱調理器によ
り、食品類を容器に収納したまま調理又は処理(解凍処
理など)する方法が広く利用されている。このような加
熱調理用容器には、耐熱性の高いスチレン系樹脂が利用
されている。例えば、特公平5−79251号公報に
は、スチレンモノマー92〜96重量%、メタクリル酸
および無水マレイン酸8〜4重量%との共重合体(重量
平均分子量24×104 以上、ビカット軟化点107〜
117℃)で構成され、厚み1.4〜2.4mm,厚さ
方向1mm当たりのセル数6〜12個/mmの耐熱性ス
チレン系樹脂発泡シートが開示されている。しかし、こ
の発泡シートでは、成形性、耐油性、及びスタック性が
十分でない。
【0005】特公平6−89167号公報には、メタク
リル酸5〜50重量%およびスチレン95〜50重量%
の共重合体で構成され、見掛け密度0.1〜0.35g
/cc、温度140℃に加熱したときの収縮率が、引取
り方向に20%以上、引取り方向に直角な方向に10%
未満の熱収縮性発泡シートが開示されている。しかし、
この発泡シートでも、容器に収容した揚げ物などを過度
に加熱すると、容器に穴があいたり、容器が変形したり
する場合があり、耐油性や耐熱性が不十分であるととも
に、容器成形性,スタック性が十分でない。また、容器
成形に供すると、成形品の表面均一性や外観が損なわれ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、耐熱性および成形性が高く、容器成形品を得るのに
有用な樹脂発泡シートおよびそれを用いた容器を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、耐油性,耐溶剤
性、耐衝撃性の高い成形品を得るのに有用な樹脂発泡シ
ートおよびそれを用いた容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成するため鋭意検討の結果、スチレン系樹脂とオレフ
ィン系樹脂と、必要により相溶化剤とで構成された発泡
樹脂シートを用いると、耐熱性、耐油性、耐溶剤性に優
れ、成形時の寸法安定性が良好で、高品質の容器が得ら
れることを見いだし、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明の樹脂発泡シートは、ス
チレン系樹脂とオレフィン系樹脂とを含み、テトラヒド
ロフランに24時間浸漬させた後の単位面積(cm2
当たりのシートの残存重量率が10〜50重量%程度で
ある。また、本発明の樹脂発泡シートは、スチレン系樹
脂とオレフィン系樹脂とのポリマーアロイで構成され、
少くともシートの表層部はオレフィン系樹脂で構成され
ている。前記スチレン系樹脂は、ゴム成分と芳香族ビニ
ル単量体との共重合体で構成されていてもよく、前記オ
レフィン系樹脂は、融点が120〜240℃程度であっ
てもよい。前記樹脂発泡シートは、さらに相溶化剤を含
んでもよい。相溶化剤としては、(a)ビニル芳香族化
合物の単位と、共役ジエン化合物の単位とで構成された
共重合体の水素添加物及び(b)ビニル芳香族化合物の
単位と、共役ジエン化合物の単位とで構成された共重合
体のエポキシ化物の水素添加物から選択された少くとも
一種の水素添加物などが使用できる。本発明には、前記
樹脂発泡シートで形成される容器、並びにスチレン系樹
脂、オレフィン系樹脂及び相溶化剤を含むベース樹脂組
成物を押出し発泡成形する樹脂発泡シートの製造方法も
含まれる。
【0009】なお、本明細書において、「平均気泡膜
数」とは、発泡シートの厚み方向の断面を顕微鏡で観察
したとき、各発泡層の表皮層を除き、少くとも5箇所で
厚み方向に存在する気泡の隔壁の数の平均値を意味す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂発泡シートは、スチ
レン系樹脂と、オレフィン系樹脂とで構成されており、
さらに相溶化剤を含んでもよい。前記スチレン系樹脂
は、押出し成形性および加工成形性が高く、例えば、芳
香族ビニル単量体の単独重合体、芳香族ビニル単量体と
共重合性ビニル単量体との共重合体、ゴム成分とスチレ
ン系樹脂とで構成されたゴム変性スチレン系樹脂(スチ
レン系熱可塑性エラストマーを含む)などが含まれる。
特に発泡シートの成形性,耐衝撃性、柔軟性、アンチブ
ロッキング性などを高めるためには、スチレン系樹脂は
少なくともゴム変性スチレン系樹脂を含むのが有利であ
る。
【0011】芳香族ビニル単量体には、例えば、スチレ
ン、スチレン誘導体(例えば、p−メチルスチレン、p
−エチルスチレン、p−イソプロピルスチレン、ブチル
スチレン、p−t−ブチルスチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエンなどのアルキルスチレンなど)が挙
げられる。好ましい芳香族ビニル単量体にはスチレンお
よびα−メチルスチレンなどが含まれる。
【0012】共重合性ビニル単量体には、例えば、シア
ン化ビニル単量体(アクリロニトリル、メタクリロニト
リルなど)、(メタ)アクリル酸エステル系単量体(例
えば、メタクリル酸メチルなどの(メタ)アクリル酸C
1-10アルキルエステル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロ
キシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピ
ルなどのヒドロキシル基含有(メタ)アクリレート、グ
リシジル(メタ)アクリレートなど)、カルボキシル基
含有単量体((メタ)アクリル酸,無水マレイン酸,マ
レイン酸,フマル酸,イタコン酸など)、マレイミド系
単量体(マレイミド,N−メチルマレイミド,N−ブチ
ルマレイミド,N−フェニルマレイミドなど)などが例
示できる。好ましい共重合性ビニル単量体には、メタク
リル酸メチルなどの(メタ)アクリル酸エステル、(メ
タ)アクリル酸、無水マレイン酸、N−フェニルマレイ
ミドなどのマレイミド系単量体などが含まれる。
【0013】芳香族ビニル単量体の単独重合体には、ポ
リスチレンが含まれ、芳香族ビニル単量体を用いた共重
合体としては、スチレン−アクリロニトリル共重合体
(AS樹脂)、スチレン−メチルメタクリレート共重合
体、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、スチレン
−無水マレイン酸共重合体などが例示できる。
【0014】ゴム変性スチレン系樹脂において、ゴム成
分としては、例えば、共役ジエン系ゴム[ポリブタジエ
ン、ポリイソプレン、ポリ(2−クロロ−1−1,3−
ブタジエン)、ポリ(1−クロロ−1,3−ブタジエ
ン)、ブタジエン−スチレン共重合体など]、エチレン
−プロピレンゴム(EPDMゴム)、アクリルゴム、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレンなど
が例示できる。これらのゴム成分は単独で又は二種以上
組合わせて使用できる。好ましいゴム成分としては共役
ジエン系ゴムを用いる場合が多い。
【0015】ゴム変性スチレン系樹脂は、ゴム成分と、
ゴム変性されていないスチレン系樹脂との混合による混
和物で構成された耐衝撃性スチレン系樹脂であってもよ
いが、通常、(a)ゴム成分の存在下で少くとも芳香族
ビニル単量体を重合して得られるゴム成分と芳香族ビニ
ル単量体とのグラフト共重合体(耐衝撃性スチレン系樹
脂)および(b)ゴムブロックと芳香族ビニル重合体ブ
ロックとのブロック共重合体(ABA型ブロック共重合
体など)から選択された少なくとも一種の共重合体であ
る。ブロック共重合体は熱可塑性エラストマーを形成す
る場合が多い。グラフト共重合体はランダム共重合体で
あってもよく、ブロック共重合体の構造はリニアー状で
もスター状(星型)であってもよい。
【0016】グラフト重合体において、前記芳香族ビニ
ル単量体はシアン化ビニル単量体と組み合わせて使用す
る場合が多く、必要に応じて前記共重合性ビニル単量体
を併用してもよい。芳香族ビニル単量体とシアン化ビニ
ル単量体との割合は、例えば、前者/後者=10/90
〜90/10(重量%)、好ましくは20/80〜80
/20(重量%)、さらに好ましくは30/70〜70
/30(重量%)程度である。また、芳香族ビニル単量
体と共重合性ビニル単量体との割合は、例えば、前者/
後者=10/90〜100/0(重量%)、特に30/
70〜70/30(重量%)程度である。ゴム変性スチ
レン系樹脂は単独で又は二種以上混合して使用できる。
【0017】好ましいゴム変性スチレン系樹脂には、グ
ラフト重合体[特に耐衝撃性(HighImpact, HI)ポリス
チレン、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体(SB
樹脂)、ブタジエン−スチレン−無水マレイン酸共重合
体(ゴム変性スチレン−無水マレイン酸共重合体)、ス
チレン−アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(AB
S樹脂)、AXS樹脂(式中、Aはアクリロニトリル,
Xはエチレン−プロピレンゴム(EPDMゴム)、アク
リルゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリ
エチレンから選択された少くとも一種のゴム成分,Sは
スチレンを示す)]、スチレン系ブロック共重合体(例
えば、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)共重
合体、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)共重
合体などの熱可塑性エラストマー)などが挙げられ、こ
れらのゴム変性スチレン系樹脂は水素添加物であっても
よい。特に好ましいゴム変性スチレン系樹脂には、SB
樹脂、ゴム変性スチレン−無水マレイン酸共重合体、ス
チレン−アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(AB
S樹脂)、スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)
ブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン
(SIS)ブロック共重合体などが含まれる。
【0018】ゴム変性スチレン系樹脂におけるゴム成分
の含有量は、例えば5〜70重量%、好ましくは6〜5
0重量%程度である。
【0019】発泡シートは、種類の異なる複数のスチレ
ン系樹脂、例えば、スチレン系単量体の単独又は共重
合体、スチレン系単量体と共重合性ビニル単量体との
共重合体、およびゴム変性スチレン系樹脂から選択さ
れた二種以上の樹脂を組み合わせることにより構成して
もよい。特に、発泡シートや成形品に強度と耐衝撃性と
を高いレベルでバランスよく付与するためには、少くと
も一種のゴム変性スチレン系樹脂(特に耐衝撃性ポリス
チレンや熱可塑性エラストマー)で発泡シートを構成す
るか、少くともゴム変性スチレン系樹脂を含む複数のス
チレン系樹脂で発泡シートを構成するのが好ましい。特
に、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)を主成分として
用いると、シートの耐衝撃性、柔軟性、アンチブロッキ
ング性を改善できる。
【0020】発泡シートを構成する樹脂組成物(スチレ
ン系樹脂およびオレフィン系樹脂で構成される樹脂組成
物)において、ゴム含有量は、例えば、1〜20重量%
(例えば、5〜20重量%)、好ましくは3〜15重量
%(例えば、5〜15重量%)、特に4〜10重量%
(例えば、5〜10重量%)程度である。ゴム含有量が
1重量%未満では耐衝撃性が低下し、20重量%を越え
ると発泡シートや容器の腰強度が低下する。(a)グラ
フト共重合体と(b)ブロック共重合体との組み合わせ
でゴム変性スチレン系樹脂を構成する場合、ゴム含量の
重量割合は、前者/後者=0.01〜15、好ましくは
0.05〜2、特に0.1〜1.5程度である。上記重
量比が0.01未満では、容器成形性が低下し、成形時
にシートが破れたり、偏肉が生じやすく、15を越える
と、ゲルが生成したり、耐衝撃性も低下しやすい。成形
性および耐衝撃性を付与するため、樹脂組成物における
スチレン含量は、例えば、20〜80重量%、好ましく
は25〜75重量%(例えば、30〜60重量%)程度
である。
【0021】前記スチレン系樹脂組成物は、各成分のゴ
ム含有量やスチレン含有量などに応じて調製でき、例え
ば、(1)スチレン系単量体の単独重合体100重量
部に対して、スチレン系単量体と共重合性ビニル単量
体との共重合体0〜100重量部(好ましくは0〜50
重量部程度)、ゴム変性スチレン系樹脂10〜100
重量部(好ましくは20〜80重量部、さらに好ましく
は30〜70重量部)程度のスチレン系樹脂組成物、
(2)一種又は二種以上のゴム変性スチレン系樹脂1
00重量部に対して、スチレン系単量体の単独又は共
重合体0〜50重量部、スチレン系単量体と共重合性
ビニル単量体との共重合体0〜50重量部程度のスチレ
ン系樹脂組成物などであってもよい。
【0022】スチレン系樹脂およびオレフィン系樹脂で
構成された樹脂組成物において、ゴム成分の平均粒子径
は0.5〜5μm、好ましくは1〜4.5μm(例え
ば、1〜3μm)、さらに好ましくは1.5〜4.5μ
m程度である。ゴム成分の平均粒子径が0.5μm未満
であると、耐衝撃性が低下し、5μmを越えると成形品
の表面光沢が低下する。なお、ゴム成分の平均粒子径
は、(株)堀場製作所製,レーザー回折−散乱式粒度分
布測定装置LA−910を用いるレーザー法により測定
した値である。ゴム成分の形態は、単一の粒子形状に限
らず、オニオン構造、サラミ構造、コアシェル構造など
を含んでいてもよい。
【0023】オレフィン系樹脂としては、融点120〜
240℃(好ましくは140〜220℃、さらに好まし
くは150〜200℃)程度の種々のオレフィン系樹脂
が使用できる。融点が120℃未満では耐熱性が低下
し、240℃を越えると、均一な混合分散および発泡成
形が困難となり、外観不良となりやすく、耐衝撃性が低
下する場合がある。なお、融点は、JIS K7121
に準じて測定した値である。
【0024】前記オレフィン系樹脂としては、例えば、
ポリプロピレン,メタロセン触媒などを用いて得られる
分子量分布のシャープなポリプロピレン,エチレン−プ
ロピレン共重合体,ポリメチルペンテンなどの結晶性又
は非結晶性オレフィン系樹脂が挙げられ、これらのオレ
フィン系樹脂は単独で又は二種以上組合せて使用でき
る。オレフィン系樹脂、例えば、ポリプロピレン系樹脂
(例えば、プロピレン90〜100モル%とα−オレフ
ィン0〜10モル%との共重合体、特に結晶性プロピレ
ン系樹脂)が好ましい。
【0025】前記スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂と
の割合は、例えば、前者/後者=50/50〜90/1
0(重量比)、好ましくは50/50〜80/20(重
量比)、さらに好ましく60/40〜70/30(重量
比)程度の範囲から選択でき、通常、60/40〜75
/25(重量比)程度である。
【0026】前記スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂と
で構成された樹脂発泡シートでは、オレフィン系樹脂
が、スチレン系樹脂マトリックス中でドメインを構成
し、一部又は全部が層状に分布している。特に、前記発
泡シートの少くとも表層部がオレフィン系樹脂で構成さ
れている。すなわち、オレフィン系樹脂ドメインがシー
トの表層部に層状に分布しており、シート表面にオレフ
ィン系樹脂の薄い層が形成され、そこから内部へオレフ
ィン系樹脂ドメインが繁がっているようである。このよ
うな発泡シートは、耐油性及び耐熱性が高い。また、本
発明の発泡シートは、耐溶剤性が高く、例えば、テトラ
ヒドロフランに24時間浸漬させた後の単位面積(cm
2 )当たりのシートの残存重量率が、10〜50重量
%、好ましくは20〜45重量%(例えば、30〜40
重量%)程度である。
【0027】スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂との混
和性、濡れ性を改善するため、相溶化剤を添加するのが
好ましい。このような相溶化剤は、樹脂の種類および組
合わせに応じて、両樹脂の濡れ性を改善する成分から選
択できる。相溶化剤としては、両樹脂の少なくとも何れ
か一方の樹脂と反応して濡れ性を改善する成分、両樹脂
の少なくとも一部の骨格や構造に近い構造を有する成分
などが利用できる。相溶化剤には、ビニル芳香族化合物
−共役ジエン共重合体などの水素添加物などが含まれ、
例えば、下記(a)及び(b)から選択された少なくとも
一種などを用いることができる。
【0028】(a)ビニル芳香族化合物(スチレンな
ど)の単位(単量体単位又は重合体単位)と共役ジエン
化合物(ブタジエンなど)の単位(単量体単位又は重合
体単位)とで構成された共重合体(ランダム,ブロック
又はグラフト共重合体)の水素添加物 (b)ビニル芳香族化合物(スチレンなど)の単位(単
量体単位又は重合体単位)と共役ジエン化合物(ブタジ
エンなど)の単位(単量体単位又は重合体単位)とで構
成された共重合体(ランダム,ブロック又はグラフト共
重合体)のエポキシ化物の水素添加物 相溶化剤としては、例えば、次のような組み合わせが例
示できる。 スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(S
EBS),スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン
共重合体(SEPS),ビニル芳香族化合物を主体とす
る重合体ブロックと、共役ジエンを主体とする重合体ブ
ロックとで構成されたブロック共重合体において、共役
ジエン化合物の不飽和二重結合をエポキシ化したエポキ
シ変性ブロック重合体、又はその部分又は完全水添化エ
ポキシ変性ブロック重合体など 相溶化剤の使用量は、例えば、スチレン系樹脂とオレフ
ィン系樹脂との総量100重量部に対して0.1〜20
重量部、好ましくは1〜15重量部、特に2〜10重量
部程度である。
【0029】本発明の樹脂発泡シートは、前記スチレン
系樹脂、オレフィン系樹脂及び相溶化剤を含むベース樹
脂組成物を押出し発泡成形することにより製造する。樹
脂発泡シートを得るためのベース樹脂組成物は発泡剤を
含んでいる。発泡剤は、スチレン系樹脂およびオレフィ
ン系樹脂のうち少なくとも一方の樹脂に、添加、含有又
は含浸させてもよく、スチレン系樹脂とオレフィン系樹
脂とのペレットや混合物に、添加、含有又は含浸させて
もよい。発泡剤としては、慣用の化合物、例えば、プロ
パン、ブタン、ペンタン、ヘキサンなどの揮発性発泡
剤、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、重炭酸ナ
トリウム、クエン酸ナトリウム、アゾ化合物(アゾビス
イソブチロニトリル、アゾジカルボンアミド、ジアゾア
ミノベンゼンなど)、スルホニルヒドラジド化合物(ベ
ンゼンスルホニルヒドラジド、p−トルエンスルホニル
ヒドラジド、ジフェニルオキシ−4,4′−ビススルホ
ニルヒドラジドなど)、ニトロソ化合物(N,N′−ジ
ニトロソペンタメチレンテトラミンなど)などの化学発
泡剤(分解型発泡剤)、二酸化炭素、窒素ガス、水など
が例示できる。これらの発泡剤は組合わせて使用しても
よい。発泡剤の含有量は、例えば、前記ベース樹脂成分
100重量部に対して0.1〜5重量部、好ましくは
0.3〜2.5重量部、さらに好ましくは0.5〜1.
5重量部程度である。
【0030】ベース樹脂組成物に核剤を含有させると、
気泡数を調整できる。核剤としては、無機微粉末、例え
ば、タルク、シリカ、ケイソウ土、クレー、アルミナ、
炭酸カルシウム、硫酸バリウムなどが挙げられる。核剤
の使用量は、所望する平均気泡膜数などに応じて選択で
き、例えば、前記ベース樹脂成分100重量部に対して
0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部程度
の範囲から選択できる。
【0031】また、ベース樹脂組成物は、他の熱可塑性
樹脂、例えば、結晶性ポリスチレン(アイソタクチッ
ク,シンジオタクチック),ポリエステル系樹脂(ポリ
エチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート
などのポリアルキレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート,ポリブチレンナフタレートなどのポリアル
キレンナフタレート、ポリアルキレンテレフタレート又
はポリアルキレンナフタレート単位を50モル%以上、
好ましくは70モル%以上含むコポリエステル、芳香族
ポリエステルなど),ポリアミド系樹脂(ナイロン6,
ナイロン66,ナイロン10,ナイロン12,ナイロン
610,ナイロン612などの単独又は共重合ナイロ
ン,芳香族ポリアミドなど),ポリカーボネート系樹脂
(ビスフェノールA型ポリカーボネートなど),ポリス
ルホン系樹脂(ポリスルホン,ポリエーテルスルホンな
ど),ポリフェニレンエーテル系樹脂,ポリフェニレン
スルフィド系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン系樹
脂,ポリアセタール系樹脂(単独又は共重合ポリアセタ
ール),熱可塑性エラストマー(熱可塑性ポリウレタン
エラストマー,ポリエステルエラストマーなど)などと
組合せて用いてもよい。
【0032】前記熱可塑性樹脂を含む場合、その割合
は、オレフィン系樹脂に対して、0〜40重量%、例え
ば5〜30重量%程度である。
【0033】樹脂発泡シートを形成するためのベース樹
脂組成物は、慣用の添加剤、例えば、安定剤(酸化防止
剤、紫外線吸収剤,熱安定剤など),難燃剤,滑剤,離
型剤,帯電防止剤,充填剤,着色剤(酸化チタン,ベン
ガラ,アゾ系,ペリレン系,フタロシアニン系,複素環
系などの着色剤),可塑剤や展着剤(例えば、ポリエチ
レングリコール、ミネラルオイルなど)などを含有して
いてもよい。
【0034】本発明の樹脂発泡シートは、前記ベース樹
脂組成物を押出し成形機に供給し、溶融混練してダイ
(フラット状、T状(Tダイ)、円筒状(サーキュラダ
イ)など)から押出して発泡成形することにより得るこ
とができる。前記ダイは、前記樹脂発泡シートの厚みに
対応するリップ開度を有していればよい。なお、気泡膜
数および発泡倍率を増加させる方法としては、スクリュ
ー形状を、混練性の高い形状(例えば、複数の突起部が
形成されたミキシングピン付きフルフラット型スクリュ
ーなどのミキシング機能付きスクリューなど)とする方
法((株)プラスチックス・エージー発行,「押出成
形」,村上健吉監修,154頁参照)、冷却可能な構造
のTダイなどで冷却する方法などが例示できる。
【0035】樹脂発泡シートの発泡倍率は、1.1〜3
倍(例えば、1.3〜2.5倍)、好ましくは1.5〜
2.5倍(例えば、1.7〜2.3倍)程度の範囲から
選択できる。発泡倍率が1.1倍未満では断熱性や保温
性が低下するとともに、外観不良となりやすく、3倍を
越えると嵩高くなり保管スペースが大きくなる。
【0036】本発明の樹脂発泡シートの厚みは、容器成
形性を損なわない範囲、例えば、0.3〜2mm(例え
ば、0.5〜2mm)、好ましくは0.5〜1.5m
m、さらに好ましくは0.7〜1.3mm程度である。
厚みが薄いと、容器の機械的強度や腰、保温性が低下
し、厚すぎると成形性が低下したり、容器の肉厚が不均
一化しやすい。なお、シート厚みは発泡倍率、押出し機
の吐出量、引取り機の引取り速度およびリップ開度など
により調整できる。
【0037】押出し機のダイから押出し発泡されたシー
トは、必要に応じて一軸又は二軸延伸され、急冷却する
ことにより発泡シートが得られる。なお、サーキュラダ
イを用いる場合、円筒状シートはピンチロールで折畳ま
れトリミング(耳切り)により切り開くことにより発泡
シートが得られる。
【0038】なお、本発明の樹脂発泡シートは、単層シ
ートであってもよく、樹脂発泡シートの少なくとも一方
の面に非発泡表面層が形成された積層シートであっても
よい。この表面層は、スキン層であってもよく、接着剤
層を介して又は介することなく積層された被覆層(例え
ば、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂,ポリエス
テル,ポリアミドなどの延伸又は非延伸フィルム又はシ
ートのラミネート層など)であってもよい。
【0039】なお、合成樹脂発泡シートには、外観など
を向上させるため、押し出しラミネート、又は接着剤
(酢酸ビニル系接着剤,エチレン−酢酸ビニル系共重合
体接着剤,ウレタン系接着剤など)を用いるドライラミ
ネートなどによりフィルム(ポリエチレン,ポリプロピ
レン,ポリスチレンなど)を積層してもよい。さらに、
合成樹脂発泡シートには、離型剤(エマルジョンなどの
形態のポリシロキサンなど)を塗布してもよい。
【0040】このようにして得られた合成樹脂発泡シー
トは、通常、巻取ロールなどにより巻き取られる。ま
た、成形工程において、発泡シートは、加熱(ベース樹
脂の軟化点以上の温度に加熱)して容器成形などの成型
加工に供される。本発明の合成樹脂発泡シートは、種々
の容器(トレー類,コップ類,カップ類など)を成形す
るためのシートとして有用である。容器は、通常、被収
容物を収容するための収容凹部を備えており、必要によ
り前記収容凹部の上端から延出するフランジ部を形成し
てもよい。
【0041】本発明の容器は耐熱性が高いので、電子レ
ンジなどの加熱調理器により調理可能な食品を収容する
容器として有用である。また、耐油性に優れているの
で、油分を多く含む食品を過度に加熱しても容器に穴が
あく虞がない。さらに前記容器は、表面均一性,肉厚の
均一性および外観特性に優れている。
【0042】
【発明の効果】本発明の樹脂発泡シートは、スチレン系
樹脂と、オレフィン系樹脂とを含むので、耐熱性及び成
形性に優れ、容器成形に適している。また、耐油性,耐
溶剤性、耐衝撃性の高い成形品を得るのに有用である。
【0043】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。実施例および比較例では以下のスチレ
ン系樹脂,オレフィン系樹脂および相溶化剤を用いた。 [スチレン系樹脂] (a−1):汎用ポリスチレンGPPS:ダイセル化学
工業(株)製,「ダイセルスチロール51」 (a−2):耐衝撃性ポリスチレンHIPS:ダイセル
化学工業(株)製,商品名「ダイセルスチロールS8
5」,ゴム含有率8重量% (a−3):スチレン−ブタジエンブロック共重合体S
BS 旭化成工業(株)製「タフプレン126」,スチレン含
有量40重量% [ポリオレフィン系樹脂] (b−1):ポリプロピレンPP(住友化学工業(株)
製,FS−8611) (b−2):ポリプロピレンPP(グランドポリマー
(株)製,F103) (b−3):ポリプロピレンPP(グランドポリマー
(株)製,F109D) (b−4):ポリプロピレンPP(グランドポリマー
(株)製,F226D) (b−5):ポリプロピレンPP(グランドポリマー
(株)製,F219D) (b−6):ポリプロピレンPP(グランドポリマー
(株)製,F769) [相溶化剤] (c−1):スチレン−エチレン−プロピレン−スチレ
ン共重合体 クラレ(株)製,「セプトン2104」 (c−2):スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレ
ン共重合体 シェル(株)製,「クレイトンG1650」 (c−3):水素添加エポキシ変性スチレン−ブタジエ
ン共重合体 特開平7−25984号公報に記載の方法により、ダイ
セル化学工業(株)製,エポフレンドA1020を水素
添加することにより得られた水添エポフレンドA102
0 実施例1〜11および比較例1〜4 表1、表2に示す割合でスチレン系樹脂と熱可塑性樹脂
と相溶化剤とを二軸押出し機で溶融混練して樹脂ペレッ
トを調製した。発泡剤として重炭酸ナトリウムとクエン
酸モノナトリウムとの混合物(三協化成(株)製,セル
マイク623)を用い、樹脂ペレット100重量部に対
して1重量部のミネラルオイルを用いて展着した。この
ようにして調製した発泡性樹脂組成物を、φ50mmの
押出し機に供給し、押出し機で加熱して、溶融混練し、
押出し機先端のTダイよりシート状に押出し発泡し、急
冷して発泡シートを作製した。なお、押出し機およびT
ダイ出口の樹脂温度は、樹脂ペレットのビカット軟化点
に応じて調整し、発泡シートを得た。そして、発泡シー
トをφ90mm、深さ60mm,テーパー7°のカップ
に容器成形し、成形性,耐熱変形、および断熱性につい
て以下の方法により評価した。 [成形性]カップの側面と底部コーナー部の外観を以下
の基準で目視判定した。 ○:均一に伸びて均一な厚みにカップが成形されている △:側面又はコーナー部の一部が薄くなっている ×:側面又はコーナー部に破れが発生する [耐熱変形]カップを用いてJIS S 2033に準じ
て評価し、変形が生じない温度を耐熱変形の指標とし
た。 [断熱性]カップに70℃の温水を8分目まで注ぎ、カ
ップの外側側面を表面温度計で測定して、下記の基準で
評価した。 ○:60℃以下 ×:60℃を越えて70℃以下 また、シート及びシートから成形したトレーを用いて耐
溶剤性、耐熱性及び耐油性について下記のように評価し
た。 [耐溶剤性]シートを2cm四方に切断し、重量を測定
した後、過剰量のテトラヒドロフランに24時間浸漬攪
拌した。残存物を乾燥し、面積及び重量を測定した。テ
トラヒドロフラン浸漬後のシート重量を浸漬前のシート
重量で除し、さらに浸漬後のシート面積で除して、シー
トの単位面積(cm2 )当たりの残存重量率(重量%)
を算出し、耐溶剤性の指標とした。 [耐熱性及び耐油性]樹脂発泡シートから、開口部にフ
ランジを有し、底部の側壁側に溝状凹部を有する平面長
方形状のトレー(長さ1400mm×幅105mm×高
さ20mm)を成形し、約25gの鶏の唐揚げを載せ、
出力1600Wの業務用電子レンジで2分間加熱し、ト
レーの変形度合いを目視にて評価し、耐熱性及び耐油性
の指標とした。 ○:全く変形しない △:僅かに変形する ×:変形する [加熱荷重変形]空気撹拌つき恒温槽(100℃)の中
に、金属の角棒を2本配置し、その上に約25gの鶏の
唐揚げを載せたトレー(耐熱性及び耐油性の評価で使用
したトレーと同形)を置き1時間放置した。放置後、恒
温槽から取りだし常温まで冷却し、目視にて下記の基準
で容器の変形度合いを評価した。 ○:全く変形しない △:僅かに変形する ×:変形する 比較として、25℃でテトラヒドロフランに24時間浸
漬させた後、単位面積(cm2 )当たりの残存重量率が
10重量%未満又は50重量%を越える例について実施
例と同様に評価を行なった(比較例1〜4)。また、ス
チレン系樹脂を使用しない例及びオレフィン系樹脂を使
用しない例について同様に評価を行なった。評価結果を
表1および表2に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂とを
    含有する樹脂発泡シートであって、25℃でテトラヒド
    ロフランに24時間浸漬させた後、単位面積(cm2
    当たりの残存重量率が10〜50重量%である樹脂発泡
    シート。
  2. 【請求項2】 スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂との
    ポリマーアロイで構成された樹脂発泡シートであって、
    少くとも表層部がオレフィン系樹脂で構成されている樹
    脂発泡シート。
  3. 【請求項3】 スチレン系樹脂が、ゴム成分と芳香族ビ
    ニル単量体との共重合体で構成されている請求項1又は
    2記載の樹脂発泡シート。
  4. 【請求項4】 スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂とで
    構成される樹脂組成物が、ゴム成分を1〜20重量%含
    む請求項1又は2記載の樹脂発泡シート。
  5. 【請求項5】 ゴム成分が、スチレン系ブロックと共役
    ジエン系ブロックとのブロック共重合体である請求項3
    記載の樹脂発泡シート。
  6. 【請求項6】 オレフィン系樹脂の融点が120〜24
    0℃である請求項1又は2記載の樹脂発泡シート。
  7. 【請求項7】 オレフィン系樹脂が、ポリプロピレン系
    樹脂である請求項1又は2記載の樹脂発泡シート。
  8. 【請求項8】 さらに相溶化剤を含む請求項1又は2記
    載の樹脂発泡シート。
  9. 【請求項9】 相溶化剤が、(a)ビニル芳香族化合物
    の単位と、共役ジエン化合物の単位とで構成された共重
    合体の水素添加物及び(b)ビニル芳香族化合物の単位
    と、共役ジエン化合物の単位とで構成された共重合体の
    エポキシ化物の水素添加物から選択された少くとも一種
    の水素添加物である請求項8記載の樹脂発泡シート。
  10. 【請求項10】 スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂と
    の割合が、前者/後者=50/50〜90/10(重量
    比)である樹脂100重量部に対して、相溶化剤0.1
    〜20重量部を含む請求項8記載の樹脂発泡シート。
  11. 【請求項11】 発泡倍率が1.1〜3倍、シートの厚
    みが0.3〜3mmである請求項1又は2記載の樹脂発
    泡シート。
  12. 【請求項12】 スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂及
    び相溶化剤を含むベース樹脂組成物を押出し発泡成形す
    る樹脂発泡シートの製造方法。
  13. 【請求項13】 分解型発泡剤、不活性ガス及び水から
    選択される少くとも一種の発泡剤を用いて発泡させる請
    求項12記載の製造方法。
  14. 【請求項14】 発泡剤の割合が、スチレン系樹脂、オ
    レフィン系樹脂及び相溶化剤で構成される樹脂100重
    量部に対して、0.1〜5重量部である請求項12記載
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1又は2記載の樹脂発泡シート
    で形成されている容器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002194129A (ja) * 2000-12-22 2002-07-10 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd スチレン系樹脂押出発泡体およびその製造方法

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