JP2000043227A - 製版装置におけるマスタロールの支持構造 - Google Patents
製版装置におけるマスタロールの支持構造Info
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Abstract
した場合等において、異音が発生したり、マスタのバッ
クテンション(張力)のばらつきが大きくなったり、あ
るいはマスタロールの端面部分が折れたりする課題を解
決する。 【解決手段】 マスタ1が紙管3の周りにロール状に巻
かれたマスタロール2の紙管3の端面3aに当接し、か
つ、紙管3内に嵌入してマスタロール2を回転可能に支
持するロールフランジ対4a,4bを有し、ロールフラ
ンジ対4a,4bと紙管3の端面3aとが当接するとき
の摩擦力を減少させるPETシート10を、ロールフラ
ンジ対4a,4bの紙管3の各端面3aと当接する部位
である各シート貼着部4gに設けた。
Description
さらに詳しくは製版装置におけるマスタロールの支持構
造に関する。
式の孔版印刷装置が知られている。この孔版印刷装置
は、熱可塑性樹脂フィルムを有する感熱孔版用マスタ
(以下、「マスタ」という)に対してサーマルヘッドに
より画像情報に応じて加熱穿孔し、その加熱穿孔された
製版済みのマスタを版胴に巻装した上で、版胴内部から
インキを供給するようになっている。そして、版胴内部
から供給されたインキを版胴表面に滲み出させ、製版済
みのマスタを介して版胴表面に印刷用紙をプレスローラ
や圧胴等の押圧手段により押し付けることによって、製
版済みのマスタの穿孔部分から滲み出るインキを印刷用
紙に転移させて画像を印刷する。
する装置は、製版装置もしくは製版書込み装置と呼ばれ
ている。製版装置としては、マスタが芯管の周りにロー
ル状に巻かれたマスタロールからマスタを繰り出し可能
に支持し、芯管の端面に当接可能であって芯管内に嵌入
してマスタロールを回転可能に位置決め支持するマスタ
ロール支持手段を有するマスタロールの支持構造を具備
したものが知られている。従来の製版装置におけるマス
タロールの支持構造の一例として、例えば図6に示すよ
うなものがある。これは、図6に示すように、シート状
のマスタ1がマスタ1の幅と略同じ長さに形成されたパ
イプ状の紙製の芯管3(以下、「紙管3」というときが
ある)の周りに巻かれたマスタロール2を装着・セット
するとき、2個の専用のフランジ20を使用して、マス
タロール2の両側の紙管3内に各フランジ20の爪部2
0aをそれぞれ挿入し各フランジ20を固定した後、各
フランジ20の芯軸20bを製版装置本体側の位置決め
支持部に装着・セットするものであった。各フランジ2
0は、合成樹脂で一体成形されていて、芯軸20bを介
し金属製または合成樹脂製の上記位置決め支持部に装着
・セット後、マスタロール2と一緒に回転するようにな
っていた。このように、各芯軸20bの部分と上記位置
決め支持部の部分とがマスタロール2の回転時にこすれ
るようになっていたので、特に異音を発生することはな
かった。
ちいちフランジ20をセットするのは面倒な操作である
ので、これを改良すべく、フランジ20をセットするこ
となくマスタロール2を製版装置本体側にダイレクトに
セットすることのできるマスタロールのダイレクトセッ
ト方式を、特開平9−226088号公報で提案した。
このダイレクトセット方式の一例が、図7および図8に
簡略化して示されている。上記ダイレクトセット方式で
は、図7に示すように、マスタ保持ユニット21のロー
ル受台27側に固設された一方のロールフランジ25a
にマスタロール2の紙管3の一端側をセットした後、図
8に示すように、他方のロールフランジ25bにマスタ
ロール2の紙管3の他端側をセットすることにより、他
方のロールフランジ25bが、フランジ取付部材129
を介してフランジ軸126に巻着されたねじりコイルバ
ネ127の付勢力によって図中矢印A方向に揺動してマ
スタロール2の他方の端面2aおよび紙管3の端面3a
に当接することで、マスタロール2を3次元方向に位置
決めするものである。そして、ロールフランジ対25
a,25bは、例えば、アクリロニトリルブタジエンス
チレン樹脂(ABS樹脂)、ポリカーボネート樹脂(P
C)等の合成樹脂でできているものであった。
たマスタロールのダイレクトセット方式では、マスタロ
ール2からマスタ2を繰り出す引き出し時において、製
版装置本体側で固定状態にあるロールフランジ対25
a,25bに対してマスタロール2と紙管3とが回るこ
とにより、合成樹脂製のロールフランジ対25a,25
bの摩擦抵抗部25dに対して各紙管3の端面3aが直
接接触し押し付けられながら回転するので、紙管3が振
動して、異音(キーキーというこすれ音)が発生すると
いう問題点がある。
ール2からマスタ搬送方向Tに引き出されるマスタ1の
弛みによるしわ等の発生を防止する目的で、マスタロー
ル2から引き出されるマスタ1にバックテンション(張
力)を付与すべく、マスタロール2の回転時において上
記したロールフランジ対25a,25bの摩擦抵抗部2
5dおよびねじりコイルバネ127の付勢力によってブ
レーキ力を作用させるようになっている。ところが、上
記したように合成樹脂製のロールフランジ対25a,2
5bの摩擦抵抗部25dに対して各紙管3の端面3aや
マスタロール2の端面2aが直接接触し押し付けられな
がら回転する状態下では、図4(a),(b)に示すよ
うに、ロール径が大きいマスタロール2の使い始めのと
きと、ロール径の小さい使い終わりのときとで、マスタ
ロール2からマスタ1を引き出すのに要する引出力の差
が大きく変動し、換言すればマスタ1のバックテンショ
ン(張力)のばらつきが230gf〜500gf(その
差が270gf)と大きく、これによってマスタ1の送
り量が変化して画像の寸法再現精度がばらついてしまう
という問題点がある。
端がはみ出して巻かれているとき(図5における紙管3
の端面3aに対するマスタロール2’の端面2aの位置
状態参照)には、はみ出した部分のマスタロール2’の
端面2aにロールフランジ対25a,25bの摩擦抵抗
部25dが当接することで、マスタロール2’の端面2
a部分に折れが発生しやすいという問題もある。
みてなされたものであって、その目的とするところは、
マスタロールのダイレクトセット方式を採用した場合ま
たはロールフランジが回転しない方式の場合等におい
て、異音が発生したり、マスタのバックテンション(張
力)のばらつきが大きくなったり、あるいはマスタロー
ルの端面部分が折れたりしない改良された製版装置にお
けるマスタロールの支持構造を提供することにある。
ために、請求項1記載の発明は、マスタが芯管の周りに
ロール状に巻かれたマスタロールの上記芯管の端面に当
接し、かつ、上記芯管内に嵌入して上記マスタロールを
回転可能に支持するマスタロール支持手段を有する製版
装置におけるマスタロールの支持構造において、上記マ
スタロール支持手段と上記芯管の端面とが当接するとき
の摩擦力を減少させる摩擦減少手段を上記マスタロール
支持手段および/または上記芯管の端面に設けたことを
特徴とする。
たように、マスタロール支持手段および/または芯管の
端面に設けてもよいが、マスタロール支持手段および芯
管の端面に設ける場合や、芯管の端面に設ける場合に
は、マスタロールがサプライであるためその1つ1つに
対して設ける必要があり、このためコスト的に不利であ
る。したがって、摩擦減少手段の配置位置としては、摩
擦減少手段の配置位置によるその摩擦減少手段の耐久
性、摩擦力を所定の範囲に入れるための摩擦力の安定化
および経済性の点から、マスタロール支持手段に、すな
わちマスタロール支持手段側の芯管の端面と当接する部
位に設けることが好ましい。また、上記と同様の理由お
よび取り付け作業性容易化の点からは、摩擦減少手段が
シート状からなるものが好ましい。
版装置におけるマスタロールの支持構造において、上記
マスタロールの各端面は、上記芯管の各端面と略同じ位
置に形成されており、上記摩擦減少手段は、上記芯管の
端面の外径寸法と同じかまたは該外径寸法よりもやや小
さく形成されていて略リング状をなすことを特徴とす
る。
版装置におけるマスタロールの支持構造において、上記
マスタロール支持手段は、上記マスタロールの端面との
接触を避けるための逃げを有することを特徴とする。
本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を説
明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等
を有する構成部品等については、同一符号を付すことに
よりその説明をできるだけ省略する。図において一対で
構成されていて特別に区別して説明する必要がない構成
部品は、説明の簡明化を図る上から、その片方を適宜記
載することでその説明に代えるものとする。
けるマスタロールの支持構造に係る実施形態を示す。こ
の実施形態は、特開平9−226088号公報の図1お
よび図2に示されている従来の実施形態例と比較する
と、その従来の実施形態例における製版装置20に代え
て、製版装置15を有することのみ相違する。まず、図
3を参照して、製版装置15が適用される印刷装置とし
ての孔版印刷装置の要部の構成を簡単に説明する。図3
に示す孔版印刷装置は、クランパ13を備えた版胴14
が配置された孔版印刷工程部を備えていて、それぞれ図
示を省略した、給紙装置、排版部、排紙部および上記し
た製版装置15から主に構成されている。同孔版印刷装
置において、製版装置15は本発明に係る新規な構成を
有しており、これ以外の上記給紙装置、上記排版部およ
び上記排紙部等は特開平9−226088号公報の図1
および図2に示されているものと同様の構成を具備して
いる。
置されている。製版装置15は、特開平9−22608
8号公報の図1および図2等に示されている製版装置2
0と比較すると、その製版装置20に配設されているマ
スタ保持ユニット21に代えて、マスタ保持ユニット1
6を有することのみ相違する。製版装置15は、前記し
たマスタ保持ユニット16、プラテン圧制御部55およ
び裁断部70から主に構成されていて、マスタ保持ユニ
ット16以外のプラテン圧制御部55および裁断部70
周りの構成は、特開平9−226088号公報の図1お
よび図2に示されていると同様の構成を具備しているた
め、重複説明を避ける上から、主要な構成部品名のみを
挙げておくに留める。図3において、符号51はガイド
部材を、符号56はサーマルヘッドを、符号57はヘッ
ドベースを、符号65はプラテンローラを、符号71は
ロータリカッタを、符号72は第1搬送ローラ対を、符
号74は第2搬送ローラ対を、符号79はガイドレール
をそれぞれ示す。
3に示すように、特開平9−226088号公報の図1
ないし図6に示されているマスタ保持ユニット21と比
較すると、そのマスタ保持ユニット21に配設されてい
る左右一対のロールフランジ25a,25bに代えて、
左右一対のロールフランジ4a,4bを有することが主
に相違する。マスタ保持ユニット16は、ロール受台2
7、上記した左右一対のロールフランジ4a,4b、ガ
イド板35および引き出しローラ40から主に構成され
ていて、ロールフランジ4a,4b周りの構成以外のロ
ール受台27、ガイド板35および引き出しローラ40
周りの構成は、特開平9−226088号公報の図1な
いし図6に示されていると同様の構成を具備しているた
め、重複説明を避ける上から、主要な構成部品名のみを
挙げておくに留める。図1ないし図3において、符号2
6はフランジ支持板を、符号32はマスタ検知センサ
を、符号33はマスタセット検知センサを、符号27b
はロール受台27の把手を、符号27cは左右一対のス
ライドレールを、符号27eはマスタロール2の収納部
を、符号41はローラ軸を、符号42はローラギヤを、
符号43はローラアームを、符号78は側板をそれぞれ
示す。なお、フランジ支持板26および側板78の配置
は、特開平9−226088号公報の図4に示されてい
る配置と左右逆の配置構成となっている。
管としての紙管3の周りにロール状に巻かれたマスタロ
ール2の紙管3の端面3aに当接し、かつ、紙管3内に
嵌入してマスタロール2を回転可能に支持するマスタロ
ール支持手段としての左右一対のロールフランジ4a,
4bを備えている。マスタ保持ユニット16は、製版装
置15の本体内に挿入された製版挿入位置(図3に示し
た位置)と、この製版挿入位置から外れた、マスタロー
ル2の着脱を行うロール着脱位置(図示せず)との間
で、ガイドレール79を介して図中矢印方向F,Rに摺
動自在となっている。ここで、ロール着脱位置とは、製
版装置15を内蔵している孔版印刷装置から外方へ摺動
した位置も含まれる。
搬送方向を、符号MBはマスタ搬送方向Tに直交しマス
タロール2の軸方向と平行な方向でもあるマスタ幅方向
をそれぞれ示す。図3において、符号MRはマスタロー
ル2から繰り出されたマスタ1を搬送するためのマスタ
搬送路を示す。
長めに形成されたパイプ状をなし、紙管3の各端面3a
は、マスタロール2の各端面2aと略同じ位置になって
いる。紙管3は、ウェブ状の比較的厚手の用紙を斜めに
巻きつけて紙製の長いパイプを形成し、所定の寸法に切
断して作られたものである。マスタ1は、光透過性を有
する1〜2μm程度の薄い熱可塑性樹脂フィルムに対し
て和紙繊維あるいは合成繊維、もしくはこれら両材料を
混抄したものからなる多孔性支持体を貼り付けてラミネ
ート構造としたものが用いられ、サーマルヘッド等の発
熱素子によって加熱穿孔されるものである。上記熱可塑
性樹脂フィルムは、例えばポリエステル等でできてい
る。なお、芯管は、上記した紙管3に限らず、アクリロ
ニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS樹脂)、ポリ
カーボネート樹脂(PC)等の合成樹脂でできているも
のもある。
るマスタの厚さ40〜60μmの約1/2程度となって
いて、この第1の実施形では3〜30μmのものを用い
ることができるようになっている。それ故に、マスタロ
ール2の外径は、従来のそれに比べて著しく小さくコン
パクトになっていて、装置の小型化に寄与している。ま
た、マスタ1の厚さが、従来のマスタの厚さに比べて非
常に薄いものを用いることができるので、いわゆる繊維
目を低減させることによる画質の向上、加熱穿孔時間を
速めることによる高速製版を可能としている。また、マ
スタロール2には、特開平9−226088号公報で開
示したと同様の低反射率部(図示せず)が形成されてい
る。
台27の両側部に配設されている。ロールフランジ対4
a,4bには、同一サイズの、マスタロール2の紙管3
内に嵌入自在な円錐面部4cと、マスタロール2の端面
2aとの接触を避けるための逃げとしての逃げ凹部4d
と、マスタロール2の紙管3内に緩く嵌入する嵌入支持
部4fと、後述するPETシート10を貼着するシート
貼着部4gとがそれぞれ一体的に形成されている。円錐
面部4cは円錐台状を、逃げ凹部4dはリング帯溝状
を、嵌入支持部4fは円柱状をそれぞれなしている。ロ
ールフランジ対4a,4bの円錐面部4c、嵌入支持部
4fとシート貼着部4gは、マスタロール2の紙管3内
に嵌入すると共に、上記PETシート10を介して紙管
3の端面3aに当接して、マスタ搬送方向T、マスタ幅
方向MBおよび高さ方向の3次元方向にマスタロール2
の位置決めをする機能を有する。ロールフランジ対4
a,4bの嵌入支持部4fの外径は、紙管3の内径より
も僅かに小さく形成されている。ロールフランジ対4
a,4bは、例えばアクリロニトリルブタジエンスチレ
ン樹脂(ABS樹脂)、ポリカーボネート樹脂(PC)
等の合成樹脂でできている。
部4gには、各ロールフランジ4a,4bと紙管3の各
端面3aとが当接するときの摩擦力を減少させると共
に、その摩擦力を所定の範囲に安定化させるための摩擦
減少手段としてのPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)シート10が接着剤で貼着・固定されている。PE
Tシート10は、紙管3の端面3aの外径寸法よりもや
や大きく形成されていて、略リング帯状をなしている。
〜0.3mmの程度のものが用いられる。PETシート
10の厚さは、各図において幾分誇張して示している。
PETシート10は、表面平滑性が高く、かつ、紙管3
の端面3aの表面状態に対して滑りやすい摩擦係数の小
さい材質でできている。PETシート10の配置位置
は、その耐久性、摩擦力の安定化および経済性の点か
ら、PETシート10をロールフランジ対4a,4bの
各シート貼着部4gに貼着して設けた構成を採ってい
る。
10に限らず、例えば、テフロンテープ(商品名)やウ
ルトラテープ(商品名)、あるいは上記テフロンテープ
やウルトラテープの表面にアルミニウム等の金属箔や粉
末をコーティングしたものであってもよい。
ンジ4bは、ロール受台27の一側内壁に固設されてい
る。一方、図において左側のロールフランジ4aは、ロ
ール受台27とは別の部材であるフランジ支持板26の
内壁に固設されロールフランジ4b側に突出した案内部
材5を介して、マスタ幅方向MBに移動自在に、かつ、
回転不能になされている。ロールフランジ4aには、案
内部材5を緩く嵌入する断面が丸孔状の挿通孔4eと、
後述する案内部材5の突起部5bを緩く嵌入してロール
フランジ4aの回り止めの機能を有する断面矩形状の案
内溝4hとがそれぞれ形成されていて、その全体的な断
面が概略キー溝付き丸孔状をなしている。
等の金属でできていて、断面が概略キー付き丸棒状をな
している。案内部材5の右端にはロールフランジ4aの
移動を規制する頭部5aが、案内部材5上にはロールフ
ランジ4aをマスタ幅方向MBと平行に、かつ、ロール
フランジ4b側の嵌入支持部4fとロールフランジ4a
側の嵌入支持部4fとを平行に同軸的にスライド案内す
るための矩形状の突起部5bがそれぞれ一体形成されて
いる。
ジ4aの左端壁との間の案内部材5には、PETシート
10を介してロールフランジ4aのシート貼着部4gを
紙管3の端面3aに圧接する向きに付勢する圧縮バネ6
が巻着されている。圧縮バネ6は、PETシート10を
介してロールフランジ4aのシート貼着部4gを紙管3
の端面3aに圧接すべく作用することにより、マスタロ
ール2が繰り出し方向に回転する時に、紙管3の各端面
3aと各PETシート10との間で所定の範囲の摩擦力
を生じさせてマスタロール2からのマスタ1の繰り出し
に対して抵抗する力、換言すればマスタロール2から引
き出されるマスタ1にバックテンション(張力)を生じ
させる機能を有する。これにより、マスタ1が繰り出さ
れる際に生じやすい弛みをなくすことができる利点があ
る。
は、マスタ保持ユニット16が製版挿入位置を占めたと
き、上記PETシート10を介して紙管3の一方の端面
3aに当接可能であってマスタロール2の位置決めをす
る位置決め位置(図2に仮想線で示す位置)と、マスタ
保持ユニット16がロール着脱位置を占めたとき、紙管
3の一方の端面3aから離間する非位置決め位置(図2
に実線で示す位置)との間で移動自在なロール位置決め
手段としての機能を有する。
へのマスタ1を巻装するまでの動作は、特開平9−22
6088号公報に開示されている動作と基本的に同様で
あるためその説明を省略する。
をそれぞれ貼着されると共に、逃げ凹部4dをそれぞれ
形成されたロールフランジ対4a,4bと、圧縮バネ6
とを有することにより、各紙管3の端面3aとPETシ
ート10とが直接接触し押し付けられながら回転して
も、従来のような異音(キーキーというこすれ音)を発
生することがなくなった。
ロール径が大きいマスタロール2の使い始めのときと、
ロール径の小さい使い終わりのときとで、マスタロール
2からマスタ1を引き出すのに要する引出力の差を小さ
い範囲で抑えることができ、換言すればマスタ1のバッ
クテンション(張力)のばらつきを、本発明を実施しな
い場合の230gf〜500gf(その差が270g
f)から、本発明を実施した場合の290gf〜420
gf(その差が130gf)へと略半減することができ
た。これにより、マスタ1の送り量が安定することで画
像の寸法再現精度も安定するようになった。
の変形例は、上記実施形態におけるPETシート10に
代えて、紙管3の端面3aの外径寸法と同じに形成され
たPETシート10’を各ロールフランジ4a,4bの
シート貼着部4gに貼着したことのみ相違する。なお、
図5において、ロールフランジ4aの逃げ凹部4dの図
示は、マスタロール2’の端面2aとの明確化を図るた
め、端面図的に描いている。
に加えて、紙管3の端面3aからマスタ1の側端がはみ
出して巻かれているマスタロール2’であっても、その
はみ出した部分のマスタロール2’の端面2aにロール
フランジ対4a,4bのPETシート10’の外周縁が
接触するようなことがなくなるので、マスタロール2’
の端面2a部分の折れを発生しにくくすることができ
る。なお、PETシート10’の外径は、紙管3の外径
の寸法精度のばらつきを考慮して紙管3の外径よりもや
や小さく形成されていてもよい。
実施形態や変形例等に限らず、例えば、特開平9−22
6088号公報の図22ないし図31に示されていると
同様の実施形態例やその変形例等にも適用することがで
きる。つまり、本発明の摩擦減少手段は、マスタが芯管
の周りにロール状に巻かれたマスタロールの芯管の端面
に当接し、かつ、芯管内に嵌入してマスタロールを回転
可能に支持するマスタロール支持手段を有する製版装置
におけるマスタロールの支持構造を具備しているものな
らば、どのような製版装置にも応用できるものである。
特定の実施形態等について説明したが、本発明の構成
は、上述した実施形態や変形例等に限定されるものでは
なく、これらを適宜組合わせて構成してもよく、本発明
の範囲内において、その必要性及び用途等に応じて種々
の実施形態や実施例を構成し得ることは当業者ならば明
らかである。
によれば、マスタロール支持手段と芯管の端面とが当接
するときの摩擦力を減少させる摩擦減少手段をマスタロ
ール支持手段および/または芯管の端面に設けたことに
より、摩擦減少手段を介してマスタロール支持手段と芯
管の端面とが当接するので、マスタロールと芯管とが回
転することに伴う異音を発生することがない。また、マ
スタロールから引き出されるマスタに付与されるバック
テンション(張力)のばらつきを小さく抑えることがで
き、これによってマスタの送り量が安定することで画像
の寸法再現精度を安定することができる。
段は芯管の端面の外径寸法と同じかまたは該外径寸法よ
りもやや小さく形成されていて略リング状をなすことに
より、請求項1記載の発明の効果に加えて、芯管の端面
からマスタの側端がはみ出して巻かれているマスタロー
ルを使用する場合であっても、そのはみ出した部分のマ
スタロールの端面に摩擦減少手段の外周縁が接触するよ
うなことがなくなるので、マスタロールの端面部分の折
れを発生しにくくすることができる。
ル支持手段はマスタロールの端面との接触を避けるため
の逃げを有することにより、請求項1または2記載の発
明の効果に加えて、マスタロールの端面部分の折れを確
実に防止することができる。
タロールの支持構造の要部の一部断面平面図である。
一部断面正面図である。
付与されるバックテンションの最小値と最大値とを説明
するための説明図であり、(b)は本発明の未実施およ
び実施時におけるバックテンションの最小値と最大値と
のばらつきを説明する図表である。
るマスタロールの支持構造の要部の一部断面平面図であ
る。
造の問題点を説明する要部の一部断面平面図である。
造およびその動作の問題点を簡略化して説明する一部断
面平面図である。
造およびその動作の問題点を簡略化して説明する要部の
一部断面平面図である。
ランジ対 5 案内部材 6 圧縮バネ 10,10’ 摩擦減少手段としてのPETシート 15 製版装置 16 製版装置を構成するマスタ保持ユニット MB マスタ幅方向 T マスタ搬送方向
Claims (3)
- 【請求項1】マスタが芯管の周りにロール状に巻かれた
マスタロールの上記芯管の端面に当接し、かつ、上記芯
管内に嵌入して上記マスタロールを回転可能に支持する
マスタロール支持手段を有する製版装置におけるマスタ
ロールの支持構造において、 上記マスタロール支持手段と上記芯管の端面とが当接す
るときの摩擦力を減少させる摩擦減少手段を上記マスタ
ロール支持手段および/または上記芯管の端面に設けた
ことを特徴とする製版装置におけるマスタロールの支持
構造。 - 【請求項2】請求項1記載の製版装置におけるマスタロ
ールの支持構造において、 上記マスタロールの各端面は、上記芯管の各端面と略同
じ位置に形成されており、 上記摩擦減少手段は、上記芯管の端面の外径寸法と同じ
かまたは該外径寸法よりもやや小さく形成されていて略
リング状をなすことを特徴とする製版装置におけるマス
タロールの支持構造。 - 【請求項3】請求項2記載の製版装置におけるマスタロ
ールの支持構造において、 上記マスタロール支持手段は、上記マスタロールの端面
との接触を避けるための逃げを有することを特徴とする
製版装置におけるマスタロールの支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21690398A JP4293386B2 (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 製版装置および孔版印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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