JP3570245B2 - インクリボンホルダ及び熱転写式画像形成装置 - Google Patents

インクリボンホルダ及び熱転写式画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱転写式画像形成装置のインクリボンロールを収納するインクリボンホルダ及びそれを用いた熱転写式画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、普通紙ファクシミリ装置やプリンタなどの画像形成を行う装置として電気的な熱エネルギーを利用して印字シートに印字する熱転写式画像形成装置が普及している。このような熱転写式画像形成装置では、インクが塗布されたインクリボンを印字シートに重ね合わせ、サーマルヘッドをインクリボン側から押し当て、画像情報に応じた電気信号をサーマルヘッドに印加することで、サーマルヘッドから発生する熱エネルギーによりインクリボン上のインクを印字シートに転写させる。サーマルヘッドから発生させる熱エネルギーは、インクリボンの厚みやインクの材質等により適度に調節される。
【0003】
図9(a)はインクリボンロールの斜視図であり、図9(b)は従来のインクリボンホルダの斜視図であり、図9(c)は従来の熱転写式画像形成装置のホルダ収納部の斜視図である。
【0004】
図9において、1はインクリボンホルダ、1aはインクリボンホルダ1の両側枠を構成する側部枠体、1bは側部枠体1aの後端部に形設された供給側スプール支持板、1cは側部枠体1aの前端部に形設された巻取側スプール支持板、1dは左右の供給側スプール支持板1bに連接しインクリボンホルダ1の後部枠を形成する後部枠板、1eは左右の巻取側スプール支持板1cに連接しインクリボンホルダ1の前部枠を形成する前部枠板、1fは供給側スプール支持板1bの略中央部に切欠溝状に形成され供給側スプール4aが嵌脱する水平方向の供給側スプール軸受溝、1f’は供給側スプール軸受溝1f内に形設され供給側スプール4aを軸承する供給側軸承部、1gは巻取側スプール支持板1cの略中央部に切欠溝状に形設され巻取側スプール5aが嵌脱する水平方向の巻取用スプール軸受溝、1g’は巻取側スプール軸受溝1g内に形設され巻取側スプール5aを軸承する巻取側軸承部、1iは後部枠板1d、前部枠板1e、及び両側部枠体1aに囲繞されて形成された窓部である。供給側供給側スプール支持板1b及び巻取側スプール支持板1cは略半円形板で構成されている。後部枠板1dは左右の供給側スプール支持板1bの上端部から後側にかけて円弧板状に構成されており、前部枠板1eは左右の巻取側スプール支持板1cの上端部から前側にかけて円弧板状に構成されている。また、供給側スプール軸受溝1fは巻取側スプール支持板1cに対向する側に開口しており、巻取側スプール軸受溝1gは供給側スプール支持板1bに対向する側に開口している。
【0005】
2はインクリボンホルダ1に脱着可能なインクリボンロール、3はインクリボン、3aは円筒状の供給側心筒3a’に巻回されたインクリボン3のロールである供給側ロール、3bは円筒状の巻取側心筒3b’に巻回されたインクリボン3のロールである巻取側ロールである。4は供給側心筒3a’の左右に脱着可能に装着される供給側フランジギア、4aは未使用のインクリボン3を巻回する円柱状の供給側スプール、4bは供給側スプール4aの左右両端付近に軸設された円板状の供給側フランジ、4cは左右の供給側フランジ4bの外側に連設された供給側歯車、5は巻取側心筒3b’の左右に脱着可能に装着される巻取側フランジギア、5aは使用済みのインクリボン3を巻回する円柱状の巻取側スプール、5bは巻取側スプール5aの左右両端付近に脱着可能に軸設された円板状の巻取側フランジ、5cは左右の巻取側フランジ5bの外側に連設された巻取側歯車である。インクリボン3は供給側心筒3a’と巻取側心筒3b’とにそれぞれ逆巻きとなるようにS字状に巻回されている。供給側スプール4aが供給側スプール軸受溝1fに回転自在に嵌合し、巻取側スプール5aが巻取用スプール軸受1gに回転自在に嵌合することにより、インクリボンロール2はインクリボンホルダ1に装着される。
【0006】
6はインクリボンホルダ1を収納するホルダ収納部、6aは供給側ロール3aを収納する断面がJ字型の板状の供給側ロール収納部、6bは巻取側ロール3bを収納する下に凸の円弧板状の巻取側ロール収納部、6cは供給側ロール収納部6aと巻取ロール側収納部6bとの左右両側端に連設されたホルダ側枠部、6dは供給側ロール収納部6aと巻取側ロール収納部6bと左右のホルダ側枠体6cとに囲繞された印字開口部、6b’は巻取側ロール収納部6bの後端部に形成され印字開口部6d側に延設された排紙誘導板である。インクリボンホルダ1はホルダ収納部6の上方から収納される。
【0007】
図10は従来の熱転写式画像形成装置の要部断面図である。
図10において、1はインクリボンホルダ、1aは側枠部、1bは供給側スプール支持板、1cは巻取側スプール支持板、1dは後部枠体、1eは前部枠体、1fは供給側スプール軸受溝、1gは巻取側スプール軸受溝、1iは窓部、3はインクリボン、3aは供給側ロール、3bは巻取側ロール、4aは供給側スプール、4bは供給側フランジ、5aは巻取側スプール、5bは巻取側フランジ、6aは供給側ロール収納部、6bは巻取側ロール収納部、6b’は排紙誘導板、6dは印字開口部であり、これらは図9と同様のものであるので同一の符号を付して説明を省略する。
【0008】
10は熱転写式画像形成装置、11は熱転写式画像形成装置10のハウジング、12はハウジング11の上部後方で回動自在に軸支された蓋部である。インクリボンホルダ1はハウジング11の上部に配設されたホルダ収納部6(供給側ロール収納部6a及び巻取側ロール収納部6bにより構成されている。)に装填される。13はハウジング11の後部に開口する給紙口、Pは画像が印字される印字シート、14は給紙口13に装填された用紙Pを搬送する給紙ローラ、15は給紙口13に装填された用紙Pを給紙ローラ14に適度な圧力で押圧する押圧板、16はハウジング11の前面下部に開口する排紙口、17はインクリボンホルダ1が装填された状態で印字開口部6d中央付近に位置するようにハウジング11内に軸支されたプラテンローラ、18は蓋部12に支持体18aにより配設されたサーマルヘッド、19は給紙口13から搬送ローラ14により搬送される印字シートPをサーマルヘッド18によりプラテンローラ17に押圧されたインクリボン3とプラテンローラ17とに間に誘導する給紙誘導板である。サーマルヘッド18は蓋部12を閉蓋した時に印字開口部6dでインクリボン3と印字シートPとを上方からプラテンローラ17に押圧するように付勢されている。また、インクリボン3は、供給側ロール3a上部から巻取側ロール3b下部へS字状に巻架されており、蓋部12を閉蓋した状態において、両ロール間に張り渡された部分がサーマルヘッド18によりプラテンローラ17に押圧される。
【0009】
以上のように構成された従来の熱転写式画像形成装置について、以下その動作を説明する。
【0010】
まず、給紙口13に装填された印字シートPは給紙ローラ14により印字開口部6dに搬送される。印字開口部6dに搬送された印字シートPは印字開口部6dの上を摺動し、印字開口部6dによりサーマルヘッド18の方向へ偏向され、サーマルヘッド18とプラテンローラ17との間に搬送される。
【0011】
一方、インクリボン3は、トルクリミッタ(図示せず)により一定トルクとなるように回転する巻取側フランジギア駆動機構(図示せず)により駆動された巻取側フランジギア5の回転により、供給側ロール3aからサーマルヘッド18上を摺動しながら巻取側ロール3bに一定張力で巻き取られる。
【0012】
プラテンローラ17の上に印字シートP、インクリボン3の順に重ね合わされ、その上からサーマルヘッド18がインクリボン3を押圧した状態で、印字シートPとインクリボン3とはプラテンローラ17とサーマルヘッド18との間を搬送される。このとき、画像情報に応じた電気信号をサーマルヘッド18に印加することで、サーマルヘッド18から熱を発生させ、インクリボン3上のインクを印字シートPに転写させる。サーマルヘッド18から発生させる熱は、予め決められたインクリボン3の厚みやインクの材質等により適度に調節されている。
【0013】
印字が済みのインクリボン3はそのまま前方向斜め上方に搬送され、巻取側ロール3bに巻き取られる。一方、サーマルヘッド18により印字された印字シートPはそのまま前方に搬送され、排紙誘導板6b’の下面を摺動し、押し下げられ、排紙口16に搬送される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の熱転写式画像形成装置においては、インクリボンは、その幅が、例えばA4版サイズのように、標準的な幅が決められており、各社が同様のサイズのインクリボンロールを使用しているため、これらと互換可能なインクリボンロールの模造品が市場に多く出回っている。このような模造品のインクリボンロールは、インクリボンの厚みやインクの材質等が熱転写式画像形成装置で使用が想定されている規格と同じである保証はない。従って、このような模造品のインクリボンロールを使用した場合、サーマルヘッドからインクリボンに与えられる熱エネルギーが最適なものでないため、印字の滲みや掠れなどが生じる可能性があり、熱転写式画像形成装置の製造者側からは印字品質を保証することができない。
【0015】
しかしながら上記従来のインクリボンホルダでは、インクリボンロールが容易に換脱可能であり、模造品のインクリボンロールの装着が極めて容易であり、模造品のインクリボンロールの使用を抑止することができないという問題点を有していた。
【0016】
また、上記従来の熱転写式画像形成装置では、上記インクリボンホルダを使用しているため、模造品のインクリボンロールの装着が極めて容易であり、また、上記インクリボンホルダを使用しなくても模造品のインクリボンロールに供給側フランジギアと巻取側フランジギアとを装着しさえすれば、熱転写式画像形成装置に直接装着することが可能なため、使用者が模造品のインクリボンロールを使用することを防止することができず、そのような場合に印字品質が保証されないという問題点を有していた。
【0017】
本発明のインクリボンホルダは上記従来の課題を解決するもので、使用済みのインクリボンロールの抜脱を困難とし、使用者が模造品のインクリボンロールに抜換する事を抑止することが可能なインクリボンホルダを提供することを目的とする。
【0018】
本発明の熱転写式画像形成装置は上記従来の課題を解決するもので、使用者が模造品のインクリボンロールを使用することを防止し、印字品質を保証することのできる熱転写式画像形成装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のインクリボンホルダは、中央に開口した窓部を有する正方又は長方状の枠体と、枠体の後端両側部に形成された供給側スプール支持板と、枠体の前端両側部に形成された巻取側スプール支持板と、供給側スプール支持板に切欠溝状に形成されインクリボンロールの供給側スプールを軸承する供給側スプール軸受溝と、巻取側スプール支持板に切欠溝状に形成されインクリボンロールの巻取側スプールを軸承する巻取側スプール軸受溝と、左右の巻取側スプール支持板間で枠体に固設されたロール抜換防止部と、を備え、ロール抜換防止部は、一端部が左右の巻取側スプール軸受溝の該端部に対し遠方側の溝内面を結絡する結絡面に対し巻取側スプールに巻回されるインクリボンの最大半径と巻取側スプールの半径とを加えた距離よりも小さく巻取側スプールの直径よりも大きい距離だけ離間して配設され、又は左右の巻取側スプール軸受溝の溝内面を結絡する結絡面の両側に巻取側スプールに巻回されるインクリボンの最大半径よりも小さく巻取側スプールの半径よりも大きい距離だけ離間し対向して配設されていることを特徴とした構成より成る。
【0020】
この構成により、使用済みのインクリボンロールの抜脱を困難とし、使用者が模造品のインクリボンロールに抜換する事を抑止することが可能なインクリボンホルダを提供することができる。
【0021】
また、上記課題を解決するために本発明の熱転写式画像形成装置は、a.巻取側スプール支持板から下方に向けて膨出状に形成され左右の巻取側スプール支持板間に連設された排紙ガイドを備えた請求項1乃至3の内何れか一項に記載のインクリボンホルダと、b.インクホルダを上部に内包し収納するホルダ収納部と、c.ホルダ収納部の排紙ガイド下方に開口された排紙口と、を備えた構成より成る。
【0022】
この構成により、使用者が模造品のインクリボンロールを使用することを防止し、印字品質を保証することのできる熱転写式画像形成装置を提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
この目的を達成するために本発明の請求項1に記載のインクリボンホルダは、中央に開口した窓部を有する正方又は長方状の枠体と、枠体の後端両側部に形成された供給側スプール支持板と、枠体の前端両側部に形成された巻取側スプール支持板と、供給側スプール支持板に切欠溝状に形成されインクリボンロールの供給側スプールを軸承する供給側スプール軸受溝と、巻取側スプール支持板に切欠溝状に形成されインクリボンロールの巻取側スプールを軸承する巻取側スプール軸受溝と、左右の巻取側スプール支持板間で枠体に固設されたロール抜換防止部と、を備え、ロール抜換防止部は、一端部が左右の巻取側スプール軸受溝の該端部に対し遠方側の溝内面を結絡する結絡面に対し巻取側スプールに巻回されるインクリボンの最大半径と巻取側スプールの半径とを加えた距離よりも小さく巻取側スプールの直径よりも大きい距離だけ離間して配設され、又は左右の巻取側スプール軸受溝の溝内面を結絡する結絡面の両側に巻取側スプールに巻回されるインクリボンの最大直径よりも小さく巻取側スプールの直径よりも大きい距離だけ離間し対向して配設されていることを特徴とする構成としたものであり、この構成による作用を次に示す。▲1▼インクリボンの供給側スプールは供給側スプール軸受溝に嵌挿され、インクリボンの巻取側スプールは巻取側スプール軸受溝に嵌挿され、インクリボンは供給側スプールと巻取側スプールとに巻架され、インクリボンの使用に随伴して供給側スプールから巻取側スプールへインクリボンが巻き取られる。▲2▼インクリボンロールが未使用の状態では、巻取側スプールに巻回されたインクリボンのロール(以下、巻取側ロールと呼ぶ。)の半径rは小さいため、巻取側スプールは巻取側スプール軸受溝に脱着可能である。▲3▼インクリボンロールを使用し巻取側ロールの半径rが大きくなり、巻取側ロールを巻取側スプール軸受溝から抜出するときに巻取側ロールがロール抜換防止部に接触する最小の半径(以下、制限半径と呼ぶ。)r0よりも大きくなった状態では、巻取側スプールを巻取側スプール軸受溝から抜出しようとすると、巻取側ロールの外縁がロール抜換防止部に接触し、抜出が阻止される。▲4▼インクリボンロールを使い切った状態では、巻取側ロールの半径rは最大半径rmaxとなっており、巻取側スプールを巻取側スプール軸受溝から抜出しようとすると巻取側スプールに巻回されたインクリボンを巻取側ロールの半径rが制限半径r0以下となるまで繰り出す必要があり、巻取側スプールを巻取側スプール軸受溝から抜出することが極めて煩雑であるため、使用者がインクリボンロールを抜換することが抑止される。
【0024】
ここで、制限半径r0としては、インクリボンの最大半径rmaxよりも小さく巻取側スプールの半径rsよりも大きい値とされるが、巻取側ロールの最大半径rmaxに対して0.5倍以下の値にすることが好ましい。制限半径r0は最大半径rmaxに対して小さいほど使用者が模造品のインクリボンを使用することに対する抑止効果が大きく、r0/rmaxが0.5より大きくなるに従って、インクリボンを繰り出して巻取側スプールを取り外すことが容易となり、前記抑止効果が薄れてくるからである。
【0025】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクリボンホルダにおいて、ロール抜換防止部が、枠体の前枠及び/又は巻取側スプール支持板の1乃至複数箇所に延設された延設部であることを特徴とする構成としたものであり、この構成によって、請求項1の作用に加え、極めて簡単な構成により、インクリボンロールを使用し巻取側ロールの半径rが制限半径r0よりも大きくなった状態において、巻取側スプールの巻取側スプール軸受溝からの抜出が阻止されるという作用が得られる。
【0026】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のインクリボンホルダにおいて、ロール抜換防止部が、枠体の前枠を構成する前部枠体であることを特徴とする構成としたものであり、この構成によって、請求項1の作用に加え、極めて簡単な構成により、インクリボンロールを使用し巻取側ロールの半径rが制限半径r0よりも大きくなった状態において、巻取側スプールの巻取側スプール軸受溝からの抜出が阻止されるという作用が得られる。
【0027】
本発明の請求項4に記載の熱転写式画像形成装置は、a.巻取側スプール支持板から下方に向けて膨出状に形成され左右の巻取側スプール支持板間に連設された排紙ガイドを備えた請求項1乃至3の内何れか一項に記載のインクリボンホルダと、b.インクホルダを上部に内包し収納するホルダ収納部と、c.ホルダ収納部の排紙ガイド下方に開口された排紙口とを備えた構成としたものであり、この構成によって、請求項1乃至3の内何れか一項に記載の作用に加える作用を次に示す。▲1▼印字されインクリボンに同伴して搬送される印字シートは、排紙ガイドの下面に接触し、印字シートの搬送により下方に押し下げられ排紙口に誘導される。▲2▼インクリボンホルダを使用せずホルダ収納部にインクリボンロールのみを装着して画像形成装置を使用すると、印字されインクリボンに同伴して搬送される印字シートは、排紙口の方向へ誘導されず、巻取側スプールの下方で紙詰まりを生じるため、収納部に模造品のインクリボンロールのみを装着して画像形成装置を使用することが不可能であり、使用者が模造品のインクリボンロールを使用することが防止される。
【0028】
以下に本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1(a)はインクリボンロールの斜視図であり、図1(b)は本発明の実施の形態1におけるインクリボンホルダの斜視図であり、図1(c)は実施の形態1における熱転写式画像形成装置のホルダ収納部の斜視図であり、図2はインクリボンホルダを装着した状態を示す実施の形態1の熱転写式画像形成装置の側面図であり、図3はインクリボンホルダを装着せずインクリボンロールのみを装着した状態を示す実施の形態1の熱転写式画像形成装置の側面図である。
【0029】
図1〜図3において、1はインクリボンホルダ、1aは側部枠体、1bは供給側スプール支持板、1cは巻取側スプール支持板、1dは後部枠板、1eは前部枠板、1fは供給側スプール軸受溝、1f’は供給側軸承部、1gは巻取側スプール軸受溝、1g’は巻取側軸承部、1iは窓部、2はインクリボンロール、3はインクリボン、3aは供給側ロール、3bは巻取側ロール、4は供給側フランジギア、4aは供給側スプール、4bは供給側フランジ、4cは供給側歯車、5は巻取側フランジギア、5aは巻取側スプール、5bは巻取側フランジ、5cは巻取側歯車、6はホルダ収納部、6aは供給側ロール収納部、6bは巻取側ロール収納部、6cはホルダ側枠体、6dは印字開口部、10は熱転写式画像形成装置、11はハウジング、12は蓋部、13は給紙口、14は給紙ローラ、15は押圧板、16は排紙口、17はプラテンローラ、18はサーマルヘッド、18aは支持体、19は給紙誘導板、Pは印字シートであり、これらは図9及び図10において説明したものと同様のものであるため同一の符号を付して説明は省略する。
【0030】
1hは前部枠板1eの上端縁部から窓部1iの側に円弧状に延設された延設板、1jは左右の巻取側スプール支持板1cに連設され巻取側スプール支持板1cの下端部に膨出状に形設され窓部1iの側に円弧板状に形設された排紙ガイドである。
【0031】
また、巻取側ロール収納部6bは排紙ガイド1jが装着される位置が切欠された切欠部6eを有し、インクリボンホルダ1がホルダ収納部6に装着された状態においては、排紙ガイド1jは切欠部6eに遊嵌する(図2参照)。
【0032】
以上のように構成された実施の形態1の熱転写式画像形成装置について、以下その動作を説明する。
【0033】
まず、給紙口13に装填された印字シートPは給紙ローラ14により印字開口部6dに搬送される。印字開口部6dに搬送された印字シートPは印字開口部6dの上を摺動し、印字開口部6dによりサーマルヘッド18の方向へ偏向され、サーマルヘッド18とプラテンローラ17との間に搬送される。
【0034】
一方、インクリボン3は、トルクリミッタ(図示せず)により一定トルクとなるように回転する巻取側フランジギア駆動機構(図示せず)により駆動された巻取側フランジギア5の回転により、供給側ロール3aからサーマルヘッド18上を摺動しながら巻取側ロール3bに一定張力で巻き取られる。
【0035】
プラテンローラ17の上に印字シートP、インクリボン3の順に重ね合わされ、その上からサーマルヘッド18がインクリボン3を押圧した状態で、印字シートPとインクリボン3とはプラテンローラ17とサーマルヘッド18との間を搬送される。このとき、画像情報に応じた電気信号をサーマルヘッド18に印加することで、サーマルヘッド18から熱を発生させ、インクリボン3上のインクを印字シートPに転写させる。サーマルヘッド18から発生させる熱は、予め決められたインクリボン3の厚みやインクの材質等により適度に調節されている。
【0036】
インクリボンホルダ1を装着している場合(図2参照)、印字が済みのインクリボン3はそのまま前方向斜め上方に搬送され、巻取側ロール3bに巻き取られ、一方、サーマルヘッド18により印字された印字シートPはそのまま前方に搬送され、排紙ガイド1jの下面を摺動しながら、押し下げられ、排紙口16に搬送される。
【0037】
インクリボンホルダ1を装着せず、インクリボンロール2の供給側心筒3a’及び巻取側心筒3b’に供給側フランジギア4及び巻取側フランジギア5のみを装着したインクリボンロール2をホルダ収納部6に直接装着した場合(図3参照)には、印字が済みのインクリボン3はそのまま前方向斜め上方に搬送され巻取側ロール3bに巻き取られ、サーマルヘッド18により印字された印字シートPは、排紙ガイド1jが無いため、インクリボン3に同伴し巻取側ロール3bの方向に巻き込まれ、紙詰まりを生じる。
【0038】
従って、使用者がインクリボンホルダ1を装着せずにインクリボンロール2をホルダ収納部6に直接装着して熱転写式画像形成装置10を使用することはできず、必ずインクリボンホルダ1をホルダ収納部6に装着してから使用する必要がある。
【0039】
図4(a)は実施の形態1のインクリボンロールをインクリボンホルダに装着している状態を示す断面図であり、図4(b)はインクリボンロールをインクリボンホルダに装着した状態を示す断面図であり、図4(c)はインクリボンロールを使い終わった状態を示す断面図である。
【0040】
図4において、1aは側部枠体、1bは供給側スプール支持板、1cは巻取側スプール支持板、1dは後部枠板、1eは前部枠板、1fは供給側スプール軸受溝、1f’は供給側軸承部、1gは巻取側スプール軸受溝、1g’は巻取側軸承部、1hは延設板、1jは排紙ガイド、3aは供給側ロール、3a’は供給側心筒、3bは巻取側ロール、3b’は巻取側心筒、4bは供給側フランジ、5bは巻取側フランジであり、これらは図1と同様のものであり同一の符号を付けて説明を省略する。
【0041】
延設板1hは前部枠板1eの上端部から左右の巻取側スプール軸受溝1gの開口部付近の上部側壁を結ぶ結絡面付近まで延設されている。排紙ガイド1jは左右の巻取側スプール支持板1cの下端部に円弧板状に連設されており、その上端部は左右の巻取側スプール軸受溝1gの開口部付近の下部側壁を結ぶ結絡面付近まで延設されている。延設板1hの下端部と排紙ガイド1jの上端部とは巻取側スプール5aに巻回されるインクリボン3の最大直径2rmaxよりも小さく巻取側スプール5aの直径2rsよりも大きい距離だけ離間するように形設されている。
【0042】
インクリボンロール2をインクリボンホルダ1に装着するときには、巻取側ロール3bの半径rは制限半径(巻取側ロール3bを巻取側スプール軸受溝1gから抜出する際に、巻取側ロール3bが延設板1hに接触する巻取側ロール3bの最小の半径。即ち、延設板1hの下端部と排紙ガイド1jの上端部との距離の半分の距離。)r0よりも小さいため、巻取側ロール3bは延設板1h及び排紙ガイド1jに接触することなく巻取側スプール5aを巻取側スプール軸受溝1gに挿脱することが可能である(図4(a)参照)。
【0043】
インクリボンロール2を使い終わった状態では、巻取側ロール3bの半径rは最大半径rmaxになっており、制限半径r0よりも大きいため、延設板1hと排紙ガイド1jとの間隙を通過することができず、巻取側スプール5aを巻取側スプール軸受溝1gから抜出することができない(図4(c)参照)。すなわち、rs<r0<rmaxの関係にあり、巻取側ロール3bの半径rは巻取側スプール5aにインクリボン3が巻き取られるに従ってrsからrmaxに増大し、rがr0より大きくなると、巻取側スプール5aは巻取側スプール軸受溝1gから抜出することができなくなる。従って、巻取側スプール5aを巻取側スプール軸受溝1gから抜出しようとした場合、巻取側ロール3bの半径rがr0以下になるまで巻取側ロール3bに巻回されたインクリボン3を繰り出す必要があり、極めて煩雑であるため、インクリボンロール2を使い終わった後、使用者がインクリボンロール2を模造品と抜換して再利用しようとすることが抑止される。
【0044】
以上のように、本実施の形態によれば、中央に開口した窓部1iを有し左右の側部枠体1a、後部枠板1d、前部枠板1eから構成される長方状の枠体と、枠体の後端両側部に形成された供給側スプール支持板1bと、枠体の前端両側部に形成された巻取側スプール支持板1cと、供給側スプール支持板1bに切欠溝状に形成されインクリボンロール2の供給側スプール4aを軸承する供給側スプール軸受溝1fと、巻取側スプール支持板1cに切欠溝状に形成されインクリボンロール2の巻取側スプール5aを軸承する巻取側スプール軸受溝1gと、巻取側スプール支持板1cから下方に向けて膨出状に形成され左右の巻取側スプール支持板1c間に連設された排紙ガイド1jと、左右の巻取側スプール軸受溝1gの溝内面を結絡する結絡面の両側に巻取側スプールに巻回されるインクリボンの最大直径2rmaxよりも小さく巻取側スプールの直径2rsよりも大きい距離だけ離間し対向して配設された、延設板1hと排紙ガイド1jの上端部とから構成されるロール抜換防止部と、を備えたインクリボン1と、インクリボンホルダ1を上部に内包し収納するホルダ収納部6と、ホルダ収納部6の排紙ガイド1j下方に開口された排紙口13と、を備えたことによる作用を次に示す。▲1▼インクリボン3の供給側スプール4aは供給側スプール軸受溝1fに嵌挿され、インクリボン3の巻取側スプール5aは巻取側スプール軸受溝1gに嵌挿され、インクリボン3は供給側スプール4aと巻取側スプール5aとに巻架され、インクリボン3の使用に随伴して供給側スプール4aから巻取側スプール5aへインクリボン3が巻き取られる。▲2▼インクリボンロール2が未使用の状態では、巻取側ロール3bの半径は制限半径r0よりも小さく、巻取側スプール5aは巻取側スプール軸受溝1gに脱着可能である。▲3▼インクリボンロール2を使用し巻取側ロール3bの半径rが制限半径r0よりも大きくなった状態では、巻取側スプール5aを巻取側スプール軸受溝1gから抜出しようとすると、巻取側ロール3bの外縁が延設板1hの下端部及び排紙ガイド1jの上端部に接触し、抜出が阻止される。▲4▼インクリボンロール2を使い切った状態では、巻取側ロール3bの半径rは最大半径rmaxとなっており、巻取側スプール5aを巻取側スプール軸受溝1gから抜出しようとすると巻取側スプール5aに巻回されたインクリボン3を巻取側ロール3bの半径rが制限半径r0以下となるまで繰り出す必要があり、巻取側スプール5aを巻取側スプール軸受溝1gから抜出することが極めて煩雑であるため、使用者がインクリボンロール2を抜換することが抑止される。▲5▼インクリボンホルダ1を装着せず、インクリボンロール2の供給側心筒3a’及び巻取側心筒3b’に供給側フランジギア4及び巻取側フランジギア5のみを装着したインクリボンロール2をホルダ収納部6に直接装着した場合には、サーマルヘッド18により印字された印字シートPはインクリボン3に同伴し巻取側ロール3bの方向に巻き込まれ、紙詰まりを生じるため、使用者が、模造品のインクリボンロール2の供給側心筒3a’及び巻取側心筒3b’に供給側フランジギア4及び巻取側フランジギア5のみを装着して使用することが防止される。
【0045】
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2におけるインクリボンホルダの斜視図であり、図6は実施の形態2におけるインクリボンホルダの要部断面図である。
【0046】
図5及び図6において、1はインクリボンホルダ、1aは側部枠体、1bは供給側スプール支持板、1cは巻取側スプール支持板、1dは後部枠板、1eは前部枠板、1fは供給側スプール軸受溝、1f’は供給側軸承部、1gは巻取側スプール軸受溝、1g’は巻取側軸承部、2はインクリボンロール、3はインクリボン、3aは供給側ロール、3bは巻取側ロール、4aは供給側スプール、4bは供給側フランジ、4cは供給側歯車、5aは巻取側スプール、5bは巻取側フランジ、5cは巻取側歯車、であり、これらは図1と同様のものであるため同一の符号を付して説明を省略する。
【0047】
1kは左右の巻取側スプール支持板1cに連設された円弧板状のロール抜換防止枠体である。ロール抜換防止枠体1kは下端部が左右の巻取側スプール軸受溝1gの開口端の上部内壁を結ぶ結絡面付近まで延設されおり、左右の巻取側スプール軸受溝1gの開口端の下部内壁を結ぶ結絡面からの距離が、巻取側ロール3bの最大半径rmaxと巻取側スプール5aの半径rsとを加えた距離rmax+rsよりも小さく巻取側スプール5aの直径2rsよりも小さい距離だけ離間して形設されている。
【0048】
以上のような構成により、インクリボンロール2をインクリボンホルダ1に装着するときには、巻取側ロール3bの半径rは制限半径(巻取側ロール3bを巻取側スプール軸受溝1gから抜出する際に、巻取側ロール3bがロール抜換防止枠体1kに接触する巻取側ロール3bの最小の半径。即ち、ロール抜換防止枠体1kの下端部と左右の巻取側スプール軸受溝1gの開口端の下部内壁を結ぶ結絡面との距離の半分の距離。)r0よりも小さいため、巻取側ロール3bはロール抜換防止枠体1kに接触することなく巻取側スプール5aを巻取側スプール軸受溝1gに挿脱することが可能である(図6(a)参照)。
【0049】
インクリボンロール2を使い終わった状態では、巻取側ロール3bの半径rは最大半径rmaxになっており、制限半径r0よりも大きいため、巻取側ロール3bの外縁部がロール抜換防止枠体1kに接触し、巻取側スプール5aは巻取側スプール軸受溝1gの下部側壁に阻まれ下方には移動することができないため、巻取側スプール5aを巻取側スプール軸受溝1gから抜出することができない(図6(b)参照)。従って、巻取側スプール5aを巻取側スプール軸受溝1gから抜出しようとした場合、巻取側ロール3bの半径rがr0以下になるまで巻取側ロール3bに巻回されたインクリボン3を繰り出す必要があり、極めて煩雑であるため、インクリボンロール2を使い終わった後、使用者がインクリボンロール2を模造品と抜換して再利用しようとすることが抑止される。
【0050】
尚、本実施の形態においてはロール抜換防止枠体1kは前部枠板1eを兼ねてもよく、この場合、前部枠板1eはなくてもよい。
【0051】
(実施の形態3)
図7は本発明の実施の形態3におけるインクリボンホルダの斜視図である。
【0052】
図7において、1はインクリボンホルダ、1aは側部枠体、1bは供給側スプール支持板、1cは巻取側スプール支持板、1dは後部枠板、1eは前部枠板、1fは供給側スプール軸受溝、1f’は供給側軸承部、1gは巻取側スプール軸受溝、1g’は巻取側軸承部、1hは延設板、1iは窓部であり、これらは実施の形態1で説明したものと同様のものであるので、同符号を付して説明を省略する。
【0053】
本実施の形態においては、供給側スプール軸受溝1fと巻取側スプール軸受溝1gとは上向きに開口部を有し、前部枠板1eは左右の巻取側スプール支持板1cの下端から前端を連設する円弧板状に形成されている。また、延設板1hは前部枠板1e上端部から左右の巻取側スプール軸受溝1gの開口部付近の前側内壁を結ぶ結絡面付近まで延設されており、左右の巻取側スプール軸受溝1gの開口端の後側内壁を結ぶ結絡面からの距離が、巻取側ロール3bの最大半径rmaxと巻取側スプール5aの半径rsとを加えた距離rmax+rsよりも小さく巻取側スプール5aの直径2rsよりも小さい距離だけ離間して形設されている。
【0054】
以上のような構成により、実施の形態2と同様に、インクリボンロール2を使い終わった状態では、巻取側ロール3bの半径rは最大半径rmaxになっており、制限半径(巻取側ロール3bを巻取側スプール軸受溝1gから抜出する際に、巻取側ロール3bが延設板1hに接触する巻取側ロール3bの最小の半径。即ち、延設板1hの上端部と左右の巻取側スプール軸受溝1gの開口端の後側内壁を結ぶ結絡面との距離の半分の距離。)r0よりも大きいため、巻取側ロール3bの外縁部が延設板1hに接触し、巻取側スプール5aを巻取側スプール軸受溝1gから抜出することができない。従って、巻取側スプール5aを巻取側スプール軸受溝1gから抜出しようとした場合、巻取側ロール3bの半径rがr0以下になるまで巻取側ロール3bに巻回されたインクリボン3を繰り出す必要があり、極めて煩雑であるため、インクリボンロール2を使い終わった後、使用者がインクリボンロール2を模造品と抜換して再利用しようとすることが抑止される。
【0055】
(実施の形態4)
図8は本発明の実施の形態4におけるインクリボンホルダの斜視図である。
【0056】
図8において、1はインクリボンホルダ、1aは側部枠体、1bは供給側スプール支持板、1cは巻取側スプール支持板、1dは後部枠板、1eは前部枠板、1fは供給側スプール軸受溝、1f’は供給側軸承部、1gは巻取側スプール軸受溝、1g’は巻取側軸承部、1hは延設板、1iは窓部であり、これらは実施の形態1で説明したものと同様のものであるので、同符号を付して説明を省略する。
【0057】
本実施の形態においては、延設板1hは前部枠板1e両側部のみに配設されており、延設板1hの外側側部は左右の巻取側スプール支持板1cに連設されている。延設板1hの下端は、上端部から左右の巻取側スプール軸受溝1gの開口部付近の前側内壁を結ぶ結絡面付近まで延設されており、左右の巻取側スプール軸受溝1gの開口端の後側内壁を結ぶ結絡面からの距離が、巻取側ロール3bの最大半径rmaxと巻取側スプール5aの半径rsとを加えた距離rmax+rsよりも小さく巻取側スプール5aの直径2rsよりも小さい距離だけ離間して形設されている。
【0058】
以上のような構成により、実施の形態2と同様に、インクリボンロール2を使い終わった状態では、巻取側ロール3bの半径rは最大半径rmaxになっており、制限半径(巻取側ロール3bを巻取側スプール軸受溝1gから抜出する際に、巻取側ロール3bが延設板1hに接触する巻取側ロール3bの最小の半径。即ち、延設板1hの上端部と左右の巻取側スプール軸受溝1gの開口端の下部内壁を結ぶ結絡面との距離の半分の距離。)r0よりも大きいため、巻取側ロール3bの外縁部が延設板1hに接触し、巻取側スプール5aを巻取側スプール軸受溝1gから抜出することができない。従って、巻取側スプール5aを巻取側スプール軸受溝1gから抜出しようとした場合、巻取側ロール3bの半径rがr0以下になるまで巻取側ロール3bに巻回されたインクリボン3を繰り出す必要があり、極めて煩雑であるため、インクリボンロール2を使い終わった後、使用者がインクリボンロール2を模造品と抜換して再利用しようとすることが抑止される。
【0059】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載のインクリボンホルダによれば、中央に開口した窓部を有する正方又は長方状の枠体と、枠体の後端両側部に形成された供給側スプール支持板と、枠体の前端両側部に形成された巻取側スプール支持板と、供給側スプール支持板に切欠溝状に形成されインクリボンロールの供給側スプールを軸承する供給側スプール軸受溝と、巻取側スプール支持板に切欠溝状に形成されインクリボンロールの巻取側スプールを軸承する巻取側スプール軸受溝と、左右の巻取側スプール支持板間で枠体に固設されたロール抜換防止部と、を備え、ロール抜換防止部は、一端部が左右の巻取側スプール軸受溝の該端部に対し遠方側の溝内面を結絡する結絡面に対し巻取側スプールに巻回されるインクリボンの最大半径と巻取側スプールの半径とを加えた距離よりも小さく巻取側スプールの直径よりも大きい距離だけ離間して配設され、又は左右の巻取側スプール軸受溝の溝内面を結絡する結絡面の両側に巻取側スプールに巻回されるインクリボンの最大直径よりも小さく巻取側スプールの直径よりも大きい距離だけ離間し対向して配設されていることにより、次のような有利な効果が得られる。▲1▼インクリボンロールが未使用の状態においては、巻取側スプールを巻取側スプール軸受溝に脱着可能であり、組立時にインクリボンホルダにインクリボンロールを装着する作業が容易であり、組立作業性の優れたインクリボンホルダを提供することができる。▲2▼インクリボンロールを使い切った状態で、巻取側スプールを巻取側スプール軸受溝から抜出することが極めて煩雑なため、使用者が模造品のインクリボンロールを使用することを抑止することのできるインクリボンホルダを提供することができる。
【0060】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のインクリボンホルダであって、ロール抜換防止部が、前記枠体の前枠及び/又は前記巻取側スプール支持板の1乃至複数箇所に延設された延設部であることにより、請求項1の効果に加え、生産コストが低く、且つ、使用者が模造品のインクリボンロールを使用することを抑止することができるインクリボンホルダを提供することができるという有利な効果が得られる。
【0061】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載のインクリボンホルダにおいて、ロール抜換防止部が、枠体の前枠を構成する前部枠体であることにより、請求項1の効果に加え、生産コストが低く、且つ、使用者が模造品のインクリボンロールを使用することを抑止することができるインクリボンホルダを提供することができるという有利な効果が得られる。
【0062】
請求項4に記載の熱転写式画像形成装置によれば、a.巻取側スプール軸受溝内に形設され巻取側スプールを軸承する巻取側軸承部と、巻取側スプール支持板から下方に向けて膨出状に形成され左右の巻取側スプール支持板間に連設された排紙ガイドと、を備えた請求項1乃至3の内何れか一項に記載のインクリボンホルダと、b.インクホルダを上部に内包し収納するホルダ収納部と、c.ホルダ収納部の排紙ガイド下方に開口された排紙口とを備えたことにより、使用者が模造品のインクリボンロールを使用することを防止し、印字品質を保証することのできる熱転写式画像形成装置を提供することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)インクリボンロールの斜視図
(b)本発明の実施の形態1におけるインクリボンホルダの斜視図
(c)実施の形態1における熱転写式画像形成装置のホルダ収納部の斜視図
【図2】
インクリボンホルダを装着した状態を示す実施の形態1の熱転写式画像形成装置の側面図
【図3】インクリボンホルダを装着せずインクリボンロールのみを装着した状態を示す実施の形態1の熱転写式画像形成装置の側面図
【図4】(a)実施の形態1のインクリボンロールをインクリボンホルダに装着している状態を示す断面図
(b)インクリボンロールをインクリボンホルダに装着した状態を示す断面図
(c)インクリボンロールを使い終わった状態を示す断面図
【図5】本発明の実施の形態2におけるインクリボンホルダの斜視図
【図6】実施の形態2におけるインクリボンホルダの要部断面図
【図7】本発明の実施の形態3におけるインクリボンホルダの斜視図
【図8】本発明の実施の形態4におけるインクリボンホルダの斜視図
【図9】(a)インクリボンロールの斜視図
(b)従来のインクリボンホルダの斜視図
(c)従来の熱転写式画像形成装置のホルダ収納部の斜視図
【図10】従来の熱転写式画像形成装置の要部断面図
【符号の説明】
1 インクリボンホルダ
1a 側部枠体
1b 供給側スプール支持板
1c 巻取側スプール支持板
1d 後部枠板
1e 前部枠板
1f 供給側スプール軸受溝
1f’ 供給側軸承部
1g 巻取側スプール軸受溝
1g’ 巻取側軸承部
1h 延設板
1i 窓部
1j 排紙ガイド
1k ロール抜換防止枠体
2 インクリボンロール
3 インクリボン
3a 供給側ロール
3a’ 供給側心筒
3b 巻取側ロール
3b’ 巻取側心筒
4 供給側フランジギア
4a 供給側スプール
4b 供給側フランジ
4c 供給側歯車
5 巻取側フランジギア
5a 巻取側スプール
5b 巻取側フランジ
5c 巻取側歯車
6 ホルダ収納部
6a 供給側ロール収納部
6b 巻取側ロール収納部
6b’ 排紙誘導板
6c ホルダ側枠体
6d 印字開口部
6e 切欠部
10 熱転写式画像形成装置
11 ハウジング
12 蓋部
13 給紙口
14 給紙ローラ
15 押圧板
16 排紙口
17 プラテンローラ
18 サーマルヘッド
18a 支持体
19 給紙誘導板
P 印字シート

Claims (4)

  1. 中央に開口した窓部を有する正方又は長方状の枠体と、前記枠体の後端両側部に形成された供給側スプール支持板と、前記枠体の前端両側部に形成された巻取側スプール支持板と、前記供給側スプール支持板に切欠溝状に形成されインクリボンロールの供給側スプールを軸承する供給側スプール軸受溝と、前記巻取側スプール支持板に切欠溝状に形成され前記インクリボンロールの巻取側スプールを軸承する巻取側スプール軸受溝と、左右の前記巻取側スプール支持板間にて前記枠体に当該枠体の端部から突出するように設けられたロール抜換防止部と、を備え、前記ロール抜換防止部は、一端部が左右の前記巻取側スプール軸受溝の該端部に対し遠方側の溝内面を結絡する結絡面に対し前記巻取側スプールに巻回されるインクリボンの最大半径と前記巻取側スプールの半径とを加えた距離よりも小さく前記巻取側スプールの直径よりも大きい距離だけ離間して配設され、又は左右の前記巻取側スプール軸受溝の溝内面を結絡する結絡面の両側に前記巻取側スプールに巻回されるインクリボンの最大直径よりも小さく前記巻取側スプールの直径よりも大きい距離だけ離間し対向して配設されていることを特徴とするインクリボンホルダ。
  2. 前記ロール抜換防止部が、前記枠体の前枠及び/又は前記巻取側スプール支持板の1乃至複数箇所に延設された延設部であることを特徴とする請求項1に記載のインクリボンホルダ。
  3. 前記ロール抜換防止部が、前記枠体の前枠を構成する前部枠体であることを特徴とする請求項1に記載のインクリボンホルダ。
  4. a.前記巻取側スプール支持板から下方に向けて膨出状に形成され左右の前記巻取側スプール支持板間に連設された排紙ガイドを備えた請求項1乃至3の内何れか一項に記載のインクリボンホルダと、b.前記インクホルダを上部に内包し収納するホルダ収納部と、c.前記ホルダ収納部の前記排紙ガイド下方に開口された排紙口と、を備えたことを特徴とする熱転写式画像形成装置。
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