JP2000042285A - 洗濯機の防振装置 - Google Patents

洗濯機の防振装置

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JP2000042285A
JP2000042285A JP10217244A JP21724498A JP2000042285A JP 2000042285 A JP2000042285 A JP 2000042285A JP 10217244 A JP10217244 A JP 10217244A JP 21724498 A JP21724498 A JP 21724498A JP 2000042285 A JP2000042285 A JP 2000042285A
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cap body
slider
washing machine
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水槽を洗濯機本体の上部から支持棒によりサ
スペンションを介して垂下防振支持する洗濯機の防振装
置において、使用環境温度が変わっても、スライダーと
スライダー内面を摺動するキャップ体との摺動特性、す
なわちダンパー力が使用環境温度に影響されにくいダン
パー性能を得て、減衰力を有効に働かせ、共振周波数に
対応する回転数通過時のアンバランスによる衝突音や、
本体の移動をなくすとともに、安価で品質の優れた防振
装置を得る。 【解決手段】 水槽を洗濯機本体の上部から支持棒18
によりサスペンション21を介して垂下防振支持し、支
持棒18を貫通した筒状のスライダー20によりサスペ
ンション21を被い、スライダー20の内面を摺動する
キャップ体19を支持棒18の下端部に設ける。筒状の
スライダー20とキャップ体19は、樹脂の異種材料に
て、かつ線膨張係数が略同等の材料にて形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水槽を洗濯機本体
の上部から支持棒によりサスペンションを介して垂下防
振支持する洗濯機の防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の防振装置を備えた洗濯機
は、図9に示すように構成していた。以下、その構成に
ついて説明する。
【0003】図9に示すように、水槽1は、洗濯時の水
を溜めるもので、この水槽1の内部に洗濯兼脱水槽2を
回転自在に設け、この洗濯兼脱水槽2は中央内低部に衣
類攪拌用のパルセータ3を設け、側壁には水抜き用の小
穴4を多数設けている。水槽1には軸受け箱5、モータ
6を配設し、モータ6は、洗濯時にはパルセータ3のみ
を回転駆動し、脱水時には洗濯兼脱水槽2のみを回転駆
動するようベルト7、プーリ8を介して駆動力を軸受け
箱5に伝達している。
【0004】また、スライダー9は、支持棒10を介し
て支持金具11に係合支持し、同時に球面座12を介し
て水槽1を支持している。サスペンション13は、コイ
ルばねで構成し、スライダー9の内部に設けている。洗
濯兼脱水槽2の上部にバランサー14を設けている。
【0005】スライダー9の上部中央には、図10に示
すように、貫通穴9aを設け、この貫通穴9aは支持棒
10の径よりも若干大きめに設けており、支持棒10を
貫通している。支持棒10の下方にはゴム性のキャップ
体15を設け、このキャップ体15の外周に形成したシ
ール部15aをスライダー9の円筒筒部の内壁と接して
いる。
【0006】キャップ体15は支持棒10に設けた支持
部10aにより支持している。サスペンション13は、
スライダー9の内面とキャップ体15との間に配設して
いる。ばね体16は、キャップ体15の外周に形成した
シール部15aの内側に配設し、外方へ応力を分散させ
るようにしている。なお、17はキャップ体を補強する
金具である。
【0007】上記構成において、脱水時に、衣類が洗濯
兼脱水槽2内部に不均一に入れられると、回転物のアン
バランスとなって、振動を発生させる原因となる。ここ
で、支持棒10およびサスペンション13等の防振系に
より支持された構成を振動系と称する。この防振系およ
び振動系は固有振動数を有する。
【0008】最近のように洗濯機が大型し、洗濯量が増
えると、脱水回転数が振動系の共振周波数に対応する回
転数と合致した場合、振動系の振動は極めて大きくな
り、例えば水槽1が上下に大きく振動し、下死点に達し
た時に、サスペンション13が密着状態になったり、ま
た、上死点に達した時には上部の天板に衝突しやすくな
る。
【0009】このような場合、大きな衝突音を発し、更
には製品全体がその衝撃力で移動してしまうという極め
て悪い現象になる。このような現象は特にサスペンショ
ン13の減衰力の大きさに依存するが、使用環境温度が
変わっても、この減衰力を安定して得ることが必要であ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の構成では、スライダー9をポリアミドにより形
成し、キャップ体15をゴムで形成しており、線膨張係
数が異なるため、使用環境温度が変わった場合に、スラ
イダー9とスライダー9の内面を摺動するキャップ体1
5との摺動特性、すなわちダンパー力が変化し、特に、
低温時にダンパー力が大きくなり、共振周波数に対応す
る回転数通過時のアンバランスによる衝突音が大きくな
るという問題を有してすいた。
【0011】また、ばね体16は、キャップ体15の外
周に形成したシール部15aの内側に配設し、外方へ応
力を分散させるようにしているが、キャップ体15がス
ライダー9の内面を摺動して上下方向に移動するとき、
ばね体16が円周方向に移動するため、スライダー9と
キャップ体15との摺動特性が安定せず、安定したダン
パー性能を得ることができないという問題を有してい
た。
【0012】本発明は上記課題を解決するもので、使用
環境温度が変わっても、スライダーとスライダー内面を
摺動するキャップ体との摺動特性、すなわちダンパー力
が使用環境温度に影響されにくいダンパー性能を得て、
減衰力を有効に働かせ、共振周波数に対応する回転数通
過時のアンバランスによる衝突音や、本体の移動をなく
すとともに、安価で品質の優れた防振装置を得ることを
第1の目的としている。
【0013】また、スライダーとスライダー内面を摺動
するキャップ体との摺動特性を安定させ、安定したダン
パー性能を得ることを第2の目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、水槽を洗濯機本体の上部から支持棒
によりサスペンションを介して垂下防振支持し、支持棒
を貫通した筒状のスライダーによりサスペンションを被
い、スライダー内面を摺動するキャップ体を支持棒の下
端部に設ける。筒状のスライダーとキャップ体は、樹脂
の異種材料にて、かつ線膨張係数が略同等の材料にて形
成したものである。
【0015】これにより、使用環境温度が変わっても、
スライダーとスライダー内面を摺動するキャップ体との
摺動特性、すなわちダンパー力が使用環境温度に影響さ
れにくいダンパー性能を得ることができ、減衰力を有効
に働かせ、共振周波数に対応する回転数通過時のアンバ
ランスによる衝突音や、本体の移動をなくすとともに、
安価で品質の優れた防振装置を得ることができる。
【0016】また、上記第2の目的を達成するために、
水槽を洗濯機本体の上部から支持棒によりサスペンショ
ンを介して垂下防振支持し、支持棒を貫通した筒状のス
ライダーによりサスペンションを被い、スライダー内面
を摺動するキャップ体を支持棒の下端部に設ける。キャ
ップ体は、樹脂などの可とう性の材料にて形成し、キャ
ップ体の摺動リップ内側から外方へ応力を分散させる略
環状のばね体を配設し、このばね体の両端部の間には、
ばね体の円周方向の移動を防止する突起リブを設け、突
起リブは、キャップ体と一体に形成したものである。
【0017】これにより、スライダーとスライダー内面
を摺動するキャップ体との摺動特性を安定させことがで
き、安定したダンパー性能を得ることができる。
【0018】
【発明の実態の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、水槽を洗濯機本体の上部からサスペンションを介し
て垂下防振支持する支持棒と、前記支持棒を貫通しかつ
前記サスペンションを被う筒状のスライダーと、前記支
持棒の下端部に設け前記スライダー内面を摺動するキャ
ップ体とを備え、前記筒状のスライダーとキャップ体
は、樹脂の異種材料にて、かつ線膨張係数が略同等の材
料にて形成したものであり、使用環境温度が変わって
も、スライダーと、スライダー内面を摺動するキャップ
体との摺動特性、すなわちダンパー力が使用環境温度に
影響されにくいダンパー性能を得ることができ、減衰力
を有効に働かせ、共振周波数に対応する回転数通過時の
アンバランスによる衝突音や、本体の移動をなくすとと
もに、安価で品質の優れた防振装置を得ることができ
る。
【0019】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、キャップ体には、キャップ体の摺
動方向と略平行に、スライダー内部空間と外部と連通さ
せる空気通路穴を設けたものであり、スライダーと支持
棒とをしっくりした嵌合状態にし、安定した流通面積を
有する別の空気通路穴を設けているため、カタカタ音を
防止しながら安定した減衰力作用を得ることができ、ま
た、空気通路穴がスライダー内部になることからキャッ
プ体の空気通過音を最小限に抑えることができる。
【0020】請求項3に記載の発明は、上記請求項2に
記載の発明において、キャップ体に設けた空気通路穴の
外部側の穴端面入口は、面取りまたは断面円弧状に形成
したものであり、キャップ体が摺動し、サスペンション
の伸縮時における空気流通時の空気通路穴からの風切り
音を防止することができる。
【0021】請求項4に記載の発明は、水槽を洗濯機本
体の上部からサスペンションを介して垂下防振支持する
支持棒と、前記支持棒を貫通しかつ前記サスペンション
を被う筒状のスライダーと、前記支持棒の下端部に設け
前記スライダー内面を摺動するキャップ体とを備え、前
記キャップ体は、樹脂などの可とう性の材料にて形成
し、前記キャップ体の摺動リップ内側から外方へ応力を
分散させる略環状のばね体を配設し、このばね体の両端
部の間には、前記ばね体の円周方向の移動を防止する突
起リブを設け、前記突起リブは、前記キャップ体と一体
に形成したものであり、キャップ体が摺動しているとき
のばね体の円周方向の移動を防止できるとともに、スラ
イダー内面の摺接面の外側方向全体に安定した接触圧を
与えることができ、スライダーとスライダー内面を摺動
するキャップ体との摺動特性を安定させことができ、安
定したダンパー性能を得ることができる。
【0022】請求項5に記載の発明は、上記請求項4に
記載の発明において、ばね体の両端部は、略環状の中心
方向へ折り曲げた折曲部を形成し、キャップ体に形成し
た突起リブは、前記折曲部に略平行に当接する面を有す
るものであり、ばね体の円周方向の移動を防止するため
に、ばね体の両端部に形成した折曲部が略平行に当接す
る面を有する突起リブに接するため、突起リブの局所的
な摩耗、傷等を防ぐことができ、さらに、キャップ体の
摺動時にばね体により、スライダー内面の摺接面に安定
した接触圧を与えることができる。
【0023】請求項6に記載の発明は、上記請求項4ま
たは5に記載の発明において、ばね体は、キャップ体の
摺動リップ内側に複数設けた係着リブと線接触の嵌め合
いにしたものであり、係着リブによりばね体の脱落を防
止できるとともに、キャップ体の摺動時にばね体によ
り、スライダー内面の摺接面に安定した接触圧を与える
ことができる。
【0024】請求項7に記載の発明は、上記請求項4〜
6に記載の発明において、キャップ体の摺動リップは、
円周方向に略均等に複数の切り欠き部を設け、前記切り
欠き部は、スライダー内部から外部へ空気が流出入する
通気機能を有するものであり、通気機能を有する切り欠
き部からの空気流出入による冷却作用で、スライダー内
面と摺動するキャップ体との摩擦による温度上昇を下げ
ることができる。
【0025】請求項8に記載の発明は、上記請求項1〜
7に記載の発明において、支持棒の下端部とキャップ体
の間に、防振用のゴム体を設けたものであり、脱水起動
時において、ゴム体により支持棒の下端部とキャップ体
の間の衝撃音を吸収できるとともに、振動系の振幅を低
減することができる。
【0026】請求項9に記載の発明は、上記請求項8に
記載の発明において、防振用のゴム体の外周は、キャッ
プ体に設けた環状リブにより覆うようにしたものであ
り、垂下防振支持する全荷重時や衝撃荷重時に、防振用
のゴム体の圧縮による外周膨張をキャップ体に設けた環
状リブによって規制することができ、ゴム体の脱落を防
止するとともに、耐久性を向上することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0028】(実施例1)図1に示すように、支持棒1
8は、水槽(図示せず)を含む振動系を吊り下げ支持し
ており、この支持棒18の下端にキャップ体19を設け
ている。キャップ体19は、摺動リップ19aを形成し
ており、この摺動リップ19aをスライダー20の内壁
に気密に摺動するよう摩擦接触させている。
【0029】サスペンション21は、筒状のスライダー
20により被われるように、スライダー20の内面とキ
ャップ体19との間に配設し、このサスペンション21
の自由長は、無負荷の時にはキャップ体19がスライダ
ー20の下端よりも若干中に入り込む程度の長さに設定
している。支持棒18は、スライダー20に支持棒18
の直径と略同じ直径を有する貫通穴20aを貫通して、
スライダー20とほとんど隙間のない状態で嵌合してい
る。
【0030】サスペンション21を被う筒状のスライダ
ー20と、スライダー20の内面を摺動するキャップ体
19とは、樹脂の異種材料にて形成し、かつ線膨張係数
が略同等の材料にて形成している。
【0031】代表的な例として、スライダー20は、高
密度ポリエチレン(HDPE)とし、キャップ体19
は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)として組み
合わせるのがよい。その他、スライダー20の材料とし
て、ポリスチレン(PS)、キャップ体19の材料とし
て、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)な
どが適している。各材料の組合わせについては、洗濯機
の洗濯容量や、洗濯兼脱水槽の上部に設けたバランサー
の形態に応じて選択すればよい。
【0032】要するに、スライダー20とキャップ体1
9とは、樹脂の異種材料にて構成し、かつ線膨張係数が
略同等の材料にて形成することにより、安定したダンパ
ー性能を得るものである。
【0033】また、キャップ体19には、図2に示すよ
うに、キャップ体19の摺動方向(矢印A)と略平行
に、スライダー20の内部空間と外部と連通させる空気
通路穴22を設け、空気通路穴22の外部側の穴端面入
口22aは、図3に示すように、面取り又は断面円弧状
に形成している。
【0034】上記構成において作用を説明すると、筒状
のスライダー20と、このスライダー20の内面を摺動
するキャップ体19とを線膨張係数が略同等の材料にて
形成していることから、使用環境温度が変わっても、ス
ライダー20とスライダー20内面を摺動するキャップ
体19との嵌合寸法を一定に保つことができ、摺動特
性、すなわちダンパー力は、図4の実線で示すように、
破線で示した従来品に比べ使用環境温度に影響されにく
いダンパー特性を得ることができ、かつ、樹脂の異種材
料の組合せによる摩耗耐久性が非常に高いものが得られ
る。
【0035】一方、振動系が上下に振動するとき、スラ
イダー20に対して、内部のキャップ体19が上下にス
ライドするため、スライダー20の内部の容積が振動に
伴って激しく変化し、そのために内部へ空気が流出入で
きる空気通路穴22が必要になる。もし、この空気通路
穴22がなかったり、断面積が小さすぎたりすると、内
部の空気が抜けずに、スライダー20が空気ばねとなっ
て、異常な振動を起こすこととなる。
【0036】本実施例では、スライダー20と支持棒と
をしっくりした嵌合状態にし、キャップ体19の摺動方
向(矢印A)と略平行に、スライダー20の内部空間と
外部と連通させる空気通路穴22を設けているので、ス
ライダー20と支持棒との間のカタカタ音を防止しなが
ら、安定した減衰力を得ることができる。
【0037】また、空気通路穴22がスライダー20内
部になることにより、キャップ体19の空気通過音を最
小限に抑えることができる。また、空気通路穴22をキ
ャップ体19の摺動方向と略平行に設けることにより、
空気通路穴22を一体成形により形成することができ
る。
【0038】また、空気通路穴22の外部側の穴端面入
口22aは、面取り又は断面円弧状に形成しているの
で、キャップ体19が摺動し、サスペンション21の伸
縮時における空気流通時の空気通路穴22からの風切り
音を防止することができる。
【0039】(実施例2)図5に示すように、キャップ
体23は、スライダー24の内面を摺動するもので、樹
脂等の可とう性を有する材料にて形成している。この可
とう性を有する材料として、ポリブチレンテレフタレー
ト(PBT)、ポリスチレン(PS)などが適してい
る。要するに、可とう性を有する材料にて形成したキャ
ップ体23により、スライダー24の内面の摺接面に安
定した接触圧を与えるよう構成することにより、安定し
たダンパー性能を得るものである。
【0040】このキャップ体23の摺動リップ23aの
内側から外方へ応力を分散させる略環状のばね体25を
配設している。このばね体25の両端部は、略環状の中
心方向へ折り曲げた折曲部26を形成し、この折曲部2
6の間に、ばね体25の円周方向の移動を防止する突起
リブ27を設けている。
【0041】この突起リブ27は、キャップ体23と一
体に形成し、かつ折曲部26に略平行に当接する面27
aを有している。また、ばね体25は、図6に示すよう
に、キャップ体23の摺動リップ23aの内側に複数設
けた係着リブ28と線接触の嵌め合いにしている。他の
構成は上記実施例1と同じである。
【0042】上記構成において作用を説明すると、キャ
ップ体23が摺動しているときのばね体25の円周方向
の移動を突起リブ27により防止できるとともに、ばね
体25によりスライダー24の内面の摺接面の外側方向
全体に安定した接触圧を与えることができ、スライダー
24とスライダー24の内面を摺動するキャップ体23
との摺動特性を安定させことができ、安定したダンパー
性能を得ることができる。
【0043】また、ばね体25の円周方向の移動を防止
するために、ばね体25の両端部に形成した折曲部26
が略平行に当接する面27aを有する突起リブ27に接
するため、突起リブ27の局所的な摩耗、傷等を防ぐこ
とができ、さらに、キャップ体23の摺動時にばね体2
5により、スライダー24の内面の摺接面に安定した接
触圧を与えることができる。安定したダンパー性能を得
ることができる。
【0044】また、ばね体25の両端部を略環状の中心
方向へ折り曲げて形成した折曲部26を挟み込むように
手でもち、キャップ体23の突起リブ27を案内ガイド
にして容易に着脱することができ、サービス性を向上す
ることができる。
【0045】また、ばね体25は、キャップ体23の摺
動リップ23aの内側に複数設けた係着リブ28と線接
触の嵌め合いにしているので、係着リブ28によりばね
体25の脱落を防止できるとともに、キャップ体23の
摺動時にばね体25により、スライダー24の内面の摺
接面に安定した接触圧を与えることができる。
【0046】(実施例3)図7に示すように、キャップ
体29は、摺動リップ29aに円周方向に略均等に複数
の切り欠き部30を設け、この切り欠き部30は、スラ
イダー31の内部から外部へ空気が流出入する通気機能
を有するものである。他の構成は上記実施例1または2
と同じである。
【0047】上記構成において作用を説明すると、通気
機能を有する切り欠き部30からの空気流出入(矢印
B)による冷却作用で、スライダー31の内面と摺動す
るキャップ体29との摩擦による温度上昇を下げること
ができ、スライダー31の内面と摺動するキャップ体2
9との摩耗を最小限に抑えることができ、耐久性を向上
することができる。
【0048】(実施例4)図8に示すように、支持棒3
2は、水槽(図示せず)をを含む振動系を吊り下げ支持
しており、この支持棒32の下端にキャップ体33を設
け、支持棒32の下端部32aとキャップ体33の間
に、防振用のゴム体34を設けている。この防振用のゴ
ム体34の外周は、キャップ体33に設けた環状リブ3
3aにより覆うようにしている。他の構成は上記実施例
1または2と同じである。
【0049】上記構成において作用を説明すると、脱水
起動時において、洗濯兼脱水槽(図示せず)内の衣類が
不均一でアンバランスとなっているときの発生する振動
により、キャップ体33がスライダー35の内面を上下
に摺動したとき、ゴム体34により支持棒32の下端部
32aとキャップ体33との間の衝撃音を吸収するとと
もに、振動系の振幅を低減することができ、低騒音化、
低振動化を図ることができる。
【0050】また、防振用のゴム体34の外周は、キャ
ップ体33に設けた環状リブ33aにより覆うようにて
いるので、垂下防振支持する全荷重時や衝撃荷重時に、
防振用のゴム体34の圧縮による外周膨張をキャップ体
33に設けた環状リブ33aによって規制することがで
き、ゴム体34の脱落を防止するとともに、耐久性を向
上することができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、水槽を洗濯機本体の上部からサスペンシ
ョンを介して垂下防振支持する支持棒と、前記支持棒を
貫通しかつ前記サスペンションを被う筒状のスライダー
と、前記支持棒の下端部に設け前記スライダー内面を摺
動するキャップ体とを備え、前記筒状のスライダーとキ
ャップ体は、樹脂の異種材料にて、かつ線膨張係数が略
同等の材料にて形成したから、使用環境温度が変わって
も、スライダーと、スライダー内面を摺動するキャップ
体との嵌合寸法が一定に保たれ、摺動特性、すなわちダ
ンパー力が使用環境温度に関わらず常に安定した特性を
得ることができ、減衰力を有効に働かせ、共振周波数に
対応する回転数通過時のアンバランスによる衝突音や、
本体の移動をなくすとともに、樹脂の異種材料の組合せ
による摩耗耐久性の非常に高いものが得られ、安価で品
質の優れた防振装置を得ることができる。
【0052】また、請求項2に記載の発明によれば、キ
ャップ体には、キャップ体の摺動方向と略平行に、スラ
イダー内部空間と外部と連通させる空気通路穴を設けた
から、スライダーと支持棒とをしっくりした嵌合状態に
し、安定した流通面積を有する別の空気通路穴を設けて
いるため、カタカタ音を防止しながら安定した減衰力作
用を得ることができ、また、空気通路穴がスライダー内
部になることからキャップ体の空気通過音を最小限に抑
えることができる。
【0053】また、請求項3に記載の発明によれば、キ
ャップ体に設けた空気通路穴の外部側の穴端面入口は、
面取りまたは断面円弧状に形成したから、キャップ体が
摺動し、サスペンションの伸縮時における空気流通時の
空気通路穴からの風切り音を防止することができる。
【0054】また、請求項4に記載の発明によれば、水
槽を洗濯機本体の上部からサスペンションを介して垂下
防振支持する支持棒と、前記支持棒を貫通しかつ前記サ
スペンションを被う筒状のスライダーと、前記支持棒の
下端部に設け前記スライダー内面を摺動するキャップ体
とを備え、前記キャップ体は、樹脂などの可とう性の材
料にて形成し、前記キャップ体の摺動リップ内側から外
方へ応力を分散させる略環状のばね体を配設し、このば
ね体の両端部の間には、前記ばね体の円周方向の移動を
防止する突起リブを設け、前記突起リブは、前記キャッ
プ体と一体に形成したから、キャップ体が摺動している
ときのばね体の円周方向の移動を防止できるとともに、
スライダー内面の摺接面の外側方向全体に安定した接触
圧を与えることができ、スライダーとスライダー内面を
摺動するキャップ体との摺動特性を安定させことがで
き、安定したダンパー性能を得ることができる。
【0055】また、請求項5に記載の発明によれば、ば
ね体の両端部は、略環状の中心方向へ折り曲げた折曲部
を形成し、キャップ体に形成した突起リブは、前記折曲
部に略平行に当接する面を有するから、ばね体の円周方
向の移動を防止するために、ばね体の両端部に形成した
折曲部が略平行に当接する面を有する突起リブに接する
ため、突起リブの局所的な摩耗、傷等を防ぐことがで
き、さらに、キャップ体の摺動時にばね体により、スラ
イダー内面の摺接面安定した接触圧を与えることがで
き、安定したダンパー性能を得ることができる。また、
ばね体の両端部を挟み込むように手でもち、キャップ体
の突起リブを案内ガイドにして容易に着脱可能であるこ
とから、非常にサービス性の良い構成が得られる。
【0056】また、請求項6に記載の発明によれば、ば
ね体は、キャップ体の摺動リップ内側に複数設けた係着
リブと線接触の嵌め合いにしたから、係着リブによりば
ね体の脱落を防止できるとともに、キャップ体の摺動時
にばね体により、スライダー内面の摺接面安定した接触
圧を与えることができる。
【0057】また、請求項7に記載の発明によれば、キ
ャップ体の摺動リップは、円周方向に略均等に複数の切
り欠き部を設け、前記切り欠き部は、スライダー内部か
ら外部へ空気が流出入する通気機能を有するから、通気
機能を有する切り欠き部からの空気流出入による冷却作
用で、スライダー内面と摺動するキャップ体との摩擦に
よる温度上昇を下げることができ、スライダーの内面と
摺動するキャップ体との摩耗を最小限に抑え、耐久性を
向上することができる。
【0058】また、請求項8に記載の発明によれば、支
持棒の下端部とキャップ体の間に、防振用のゴム体を設
けたから、脱水起動時において、ゴム体により支持棒の
下端部とキャップ体の間の衝撃音を吸収できるととも
に、振動系の振幅を低減することができ、低騒音化、低
振動化を図ることができる。
【0059】また、請求項9に記載の発明によれば、防
振用のゴム体の外周は、キャップ体に設けた環状リブに
より覆うようにしたから、垂下防振支持する全荷重時や
衝撃荷重時に、防振用のゴム体の圧縮による外周膨張を
キャップ体に設けた環状リブによって規制することがで
き、ゴム体の脱落を防止するとともに、耐久性を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機の防振装置の縦
断面図
【図2】同洗濯機の防振装置の要部拡大断面図
【図3】同洗濯機の防振装置のキャップ体の拡大断面図
【図4】同洗濯機の防振装置のダンパー特性図
【図5】(a) 本発明の第2の実施例の洗濯機の防振装置
の要部断面図 (b) 同洗濯機の防振装置の一部切欠した下面図
【図6】同洗濯機の防振装置の要部拡大断面図
【図7】本発明の第3の実施例の洗濯機の防振装置の要
部断面図
【図8】本発明の第4の実施例の洗濯機の防振装置の要
部断面図
【図9】従来の洗濯機の防振装置を備えた洗濯機の縦断
面図
【図10】同洗濯機の防振装置の縦断面図
【符号の説明】
18 支持棒 19 キャップ体 20 スライダー 21 サスペンション

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽を洗濯機本体の上部からサスペンシ
    ョンを介して垂下防振支持する支持棒と、前記支持棒を
    貫通しかつ前記サスペンションを被う筒状のスライダー
    と、前記支持棒の下端部に設け前記スライダー内面を摺
    動するキャップ体とを備え、前記筒状のスライダーとキ
    ャップ体は、樹脂の異種材料にて、かつ線膨張係数が略
    同等の材料にて形成した洗濯機の防振装置。
  2. 【請求項2】 キャップ体には、キャップ体の摺動方向
    と略平行に、スライダー内部空間と外部と連通させる空
    気通路穴を設けた請求項1記載の洗濯機の防振装置。
  3. 【請求項3】 キャップ体に設けた空気通路穴の外部側
    の穴端面入口は、面取りまたは断面円弧状に形成した請
    求項2記載の洗濯機の防振装置。
  4. 【請求項4】 水槽を洗濯機本体の上部からサスペンシ
    ョンを介して垂下防振支持する支持棒と、前記支持棒を
    貫通しかつ前記サスペンションを被う筒状のスライダー
    と、前記支持棒の下端部に設け前記スライダー内面を摺
    動するキャップ体とを備え、前記キャップ体は、樹脂な
    どの可とう性の材料にて形成し、前記キャップ体の摺動
    リップ内側から外方へ応力を分散させる略環状のばね体
    を配設し、このばね体の両端部の間には、前記ばね体の
    円周方向の移動を防止する突起リブを設け、前記突起リ
    ブは、前記キャップ体と一体に形成した洗濯機の防振装
    置。
  5. 【請求項5】 ばね体の両端部は、略環状の中心方向へ
    折り曲げた折曲部を形成し、キャップ体に形成した突起
    リブは、前記折曲部に略平行に当接する面を有する請求
    項4記載の洗濯機の防振装置。
  6. 【請求項6】 ばね体は、キャップ体の摺動リップ内側
    に複数設けた係着リブと線接触の嵌め合いにした請求項
    4または5記載の洗濯機の防振装置。
  7. 【請求項7】 キャップ体の摺動リップは、円周方向に
    略均等に複数の切り欠き部を設け、前記切り欠き部は、
    スライダー内部から外部へ空気が流出入する通気機能を
    有する請求項4〜6のいずれか1項に記載の洗濯機の防
    振装置。
  8. 【請求項8】 支持棒の下端部とキャップ体の間に、防
    振用のゴム体を設けた請求項1〜7のいずれか1項に記
    載の洗濯機の防振装置。
  9. 【請求項9】 防振用のゴム体の外周は、キャップ体に
    設けた環状リブにより覆うようにした請求項8記載の洗
    濯機の防振装置。
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