JP2015150378A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗濯機左右幅の限界がある条件下で、水槽並びにドラムの大形化(大径化)を実現し、洗濯容量の増大化を図ることのできるドラム式洗濯機を提供する。【解決手段】水槽を外箱の内部で主として上下方向に緩衝支持するサスペンションのダンパを、オイル中に強磁性粒子が混入されて生成され、磁界発生装置が発生する磁界により粘度を高めて上記水槽の振動に対する減衰力を増大させる磁気粘性流体を具えたものとし、その磁気粘性流体における強磁性粒子の混入濃度を82.5〔wt%〕超として、水槽の左右方向の振動の共振点一帯で、上記磁界発生装置が発生する磁界により磁気粘性流体の粘度を高めることによるダンパの減衰力の増大化を実施するようにした。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態はドラム式洗濯機に関する。
従来より、ドラム式洗濯機においては、外箱の内部に水槽が位置し、この水槽の内部に横軸状のドラムが位置していて、このドラムが水槽外のモータにより回転駆動されることにより、洗濯、脱水、更には乾燥を行うようになっている。又、水槽は、外箱の内部でサスペンションにより支持されている。
洗濯機における水槽は、単体で重量が大きい上に洗濯物及び洗濯水を収容して更に重量が大きくなるものであり、このような水槽を支持するために、ドラム式洗濯機におけるサスペンションは、軸方向がほゞ上下方向となるように設置されており、その上下方向に緩衝機能を果たすようになっている。すなわち、ドラム式洗濯機におけるサスペンションは、水槽の主として上下方向の振動に対して有効に機能するようになっているのである。
又、ドラム式洗濯機におけるサスペンションには水槽の振動を減衰させるダンパが具えられており、このダンパには、通常、減衰力が不変のものが用いられているが、近年、減衰力が可変のものを用いる考えがあり、それには作動流体に磁気粘性流体(MR流体)を使用することが考えられている。
磁気粘性流体は、例えば、オイルの中に鉄、カルボニル鉄等の強磁性粒子(いわゆる鉄粉)を混入したものであって、磁力が印加されると強磁性粒子が鎖状のクラスタを形成することで粘度が上昇するものであり、それによって、例えば、脱水行程起動時の水槽の共振が現れる回転速度域で、磁気粘性流体の粘度を上げてダンパの減衰力を大きくすることにより、水槽の共振の発生を回避して脱水回転の立ち上がり性能を良くし、それ以後の脱水行程定常(高速回転)域では、磁気粘性流体の粘度を下げて減衰力を小さくすることにより、水槽の振動が外箱に伝わるのを避け、更にその振動が洗濯機を設置した家屋の床面に伝わるのを避けるようにすることが可能である。
特開2012−61228号公報
しかしながら、ドラム式洗濯機における水槽は、ドラムが洗濯物の偏在を因とした偏荷重により横方向(水平方向)にも振れることに伴い、横方向にも振動するものであり、この水槽の横方向の振動に対して、上記サスペンションは有効には機能し得ないものであった。
このため、一般的には、水槽とこれの横方向に存在する外箱左右の両側板部との間に水槽の振幅以上の間隔をあけることにより、外箱側板部に対する水槽の衝突を避けるようにしている。しかしながら、このものでは、外箱が幅方向に大形化して全体の幅方向の大形化を招来し、もしくは水槽並びにドラムが小形化(小径化)して洗濯容量の低下を招来していた。
特に、近年のマンションの廊下や部屋の出入り口等の幅の規定から、洗濯機左右幅の限界が定まるものであり、それは例えば600〔mm〕であって、その条件のもとで水槽並びにドラムを大形化(大径化)して洗濯容量の増大化を図ることが望まれている。
そこで、洗濯機左右幅の限界がある条件下で、水槽並びにドラムの大形化を実現し、洗濯容量の増大化を図ることのできるドラム式洗濯機を提供する。
本実施形態のドラム式洗濯機は、外箱と、この外箱の内部に位置する水槽と、この水槽の内部に位置して回転駆動される横軸状のドラムと、前記水槽を前記外箱の内部で主として上下方向に緩衝支持する、ダンパを有するサスペンションとを具備する洗濯機において、前記ダンパは、磁界発生装置と、オイル中に強磁性粒子が混入されて生成され、前記磁界発生装置が発生する磁界により粘度を高めて前記水槽の振動に対する減衰力を増大させる磁気粘性流体を具えたものであり、その磁気粘性流体における前記強磁性粒子の混入濃度を82.5〔wt%〕超とし、前記水槽の左右方向の振動の共振点一帯で、前記磁界発生装置が発生する磁界により前記磁気粘性流体の粘度を高めることによる前記ダンパの減衰力の増大化を実施するようにしたことを特徴とする。
一実施形態を、水槽の振動の発生と磁気粘性流体に印加する磁力の強さとの関係で示すタイムチャート ドラム式洗濯機全体の、一部を破断した縦断側面図 サスペンション単体の縦断面図 ダンパの減衰力を磁気粘性流体の強磁性粒子混入濃度別に示す特性図 水槽の左右方向の振動の振幅を磁気粘性流体の強磁性粒子混入濃度別に示す特性図
以下、一実施形態につき、図面を参照して説明する。
まず、図2には、ドラム式洗濯乾燥機の全体構造を示しており、外箱1を外殻としている。この外箱1は、最下部に底板1aを有しており、この底板1aの外下面の四隅部にそれぞれ脚1bを有している(前方より見て左側の前後2つのみ図示)。外箱1の前側板部(図2で左側)のほゞ中央部には、洗濯物出入口2を有しており、この出入口2に対しては、それを開閉する扉3を設けている。又、外箱1の前側板部の上部には、操作パネル4を設けており、その裏側(外箱1内)に運転制御用の例えばマイクロコンピュータを主体とする制御装置5を設けている。
外箱1の内部には、水槽6を配設している。この水槽6は軸方向が前後(図2で左右)の横軸状を成すものであり、それを外箱1の前記底板1a上に、左右一対(図2では、前方より見て右側の一方のみ図示)の二つのサスペンション7によって前上がりの傾斜状に弾性支持している。サスペンション7の詳細構造は後に述べる。
水槽6の背部にはモータ8と軸受ハウジング9を取付けている。モータ8は、この場合、例えば直流のブラシレスモータであって、アウターロータ形であり、ロータ8aの中心部に有する回転軸(図示省略)を、軸受ハウジング9を介して水槽6の内部に挿入している。
水槽6の内部には、ドラム10を配設している。このドラム10も軸方向が前後の横軸状を成すもので、それを図示しない後部の中心部で上記モータ8の回転軸の先端部に取付けることにより、水槽6と同軸の前上がりの傾斜状に支持している。又、その結果、ドラム10はモータ8により回転されるようになっており、従って、ドラム10は回転槽であり、モータ8はドラム10を回転させるドラム駆動装置として機能するようになっている。
ドラム10の周側部(胴部)には、小孔11を全域にわたって多数(一部のみ図示)形成している。又、ドラム10及び水槽6は、ともに前面部に開口部12,13を有しており、そのうちの水槽6の開口部13に、環状のベローズ14を介して前記洗濯物出入口2を連ねている。この結果、洗濯物出入口2は、ベローズ14、水槽6の開口部13、及びドラム10の開口部12を介して、ドラム10の内部に連なっている。
水槽6の最低部である底部の後部には、図示しない排水口を形成しており、この排水口に排水弁15を介して、排水管16を接続している。
水槽6の背部から上方そして前方には、乾燥ユニット17を配設している。この乾燥ユニット17は、除湿器18と、送風装置19、及び加熱装置20を有しており、水槽6内の空気を除湿し、次いで加熱して水槽6内に戻す循環を行わしめることにより、洗濯物を乾燥させるようになっている。
ここで、サスペンション7の詳細について述べる。サスペンション7はダンパ21を有しており、このダンパ21は、図3に示すように、主部材として、シリンダ22とロッド23とを具えており、このシリンダ22及びロッド23はともに磁性材から成っている。又、そのうち、シリンダ22は円筒状を成しており、ロッド23はシリンダ22より径小な円棒状を成している。
シリンダ22の内部には、下端寄りの中間部の周囲部に突出部24を形成し、更にその直上部の一箇所に凸部25を形成している。加えて、シリンダ22の上端部の一箇所には、該シリンダ22の開放端部から下方へU字状の欠除部26を形成している。
一方、ロッド23のほゞ下半部には、磁界発生装置27を嵌装している。この磁界発生装置27は、リング状の中間ヨーク28と、これの上下にOリング29,30を介して配置した上下両ボビン31,32、及びこの両ボビン31,32にそれぞれ巻装した上下両コイル33,34、上下両ボビン31,32の更に上下にOリング35,36を介して配置した上下両ヨーク37,38、下コイル34から上コイル33にかけてそれらの外側に配設したリード線39、リード線39の導出部分を覆ったブッシュ40を有し、これらをモールド樹脂41で覆って、該樹脂41を固化させることにより、一体化(ユニット化)したものである。
なお、リード線39は、上下両コイル33,34に通電するためのもので、詳細にはそれら両コイル33,34に直列に通電するようになっている。
上記磁界発生装置27における中間ヨーク28と上下両ボビン31,32及び上下両ヨーク37,38と、ロッド23との間には、微小な間隙42が存在しており、従って、ロッド23は中間ヨーク28と上下両ボビン31,32及び上下両ヨーク37,38をそれらとの間に微小な間隙42を存し貫通している。
加えて、上記磁界発生装置27の上下部である上ヨーク37の上部と下ヨーク38の下部には、上下両オイルシール43,44を密嵌している。ロッド23はこの両オイルシール43,44に密接してそれらをも貫通しており、その上で、上述の間隙42には磁気粘性流体(MR流体)45を充填している。
磁気粘性流体45は、前述のように、例えば、オイルの中に鉄、カルボニル鉄などの強磁性粒子(いわゆる鉄粉)を混入したもので、磁力が印加されると強磁性粒子が鎖状のクラスタを形成することで粘度が上昇するものであり、この磁気粘性流体45における強磁性粒子の混入濃度(質量パーセント濃度)は、従来、80.0〜82.5〔wt%〕であり、それを本実施形態においては82.5〔wt%〕超、特には89.0〔wt%〕としている。上下両オイルシール43,44は、この磁気粘性流体45の、磁界発生装置27からの漏出を抑止すべく機能するものである。
上記上下両オイルシール43,44の更に上下に位置してロッド23には、第2の上オイルシール46及び上軸受47を収容したケース48と、下軸受49を収容したハウジング50とを嵌装している。この場合、軸受47,49は、ともに焼結含油メタルから成るものであり、上軸受47はロッド23の磁界発生装置27より上端側を、下軸受49はロッド23の磁界発生装置27より下端側を、それぞれ軸方向(上下方向)移動可能に支承するものであり、それによって、サスペンション7全体としても軸方向(上下方向)に伸縮するようになっている。
又、前記下ヨーク38には下方へ突出する突起51を形成しており、それに対応して、ハウジング50には凹部52を形成し、これらを係合させることにより、下ヨーク38にハウジング50を回り止めしている。ハウジング50には又、シリンダ22の前記凸部25と対応する凹部53を形成している。
そして、ロッド23の下端部にはストップリング54を取付けて、ロッド23の抜け止めをしている。
以上のように構成して後、ロッド23と共にハウジング50、磁界発生装置27及びケース48を、上方よりシリンダ22の内部に挿入し、ハウジング50をシリンダ22の突出部24に当接させている。これにより、ハウジング50がシリンダ22の下方に位置決めされ、ひいては磁界発生装置27及びケース48もシリンダ22の下方に位置決めされている。
又、そのとき、ハウジング50は先に凹部52を下ヨーク38の突起51に係合させており、このハウジング50の凹部53をシリンダ22の凸部25に係合させている。これにより、上記ハウジング50、磁界発生装置27及びケース48がシリンダ22に回り止めされ、同時に、磁界発生装置27のブッシュ40部分(リード線39の導出部分)の位置がシリンダ22の欠除部26の位置に合致されて、その欠除部26にブッシュ40が挿入されている。
この後、シリンダ22の、ケース48が収納された部分である上方の開放端部を径方向の外方よりかしめて、ケース48をシリンダ22のそのかしめ部により締め付け固定している。
そして、シリンダ22の上記かしめ部には、それを覆うキャップ55を圧嵌している。それにより、ケース48と磁界発生装置27及びハウジング50を抜け止めすると共に、シリンダ22の前記欠除部26に挿入したブッシュ40の抜け止めをしており、このようにしてダンパ21を組成している。
キャップ55は中心部に孔56を有しており、それに対して、ケース48は中心部に前記上軸受47を収容して上方へ突出する突部48aを有していて、シリンダ22の上記かしめ部にキャップ55を圧嵌したのに伴い、突部48aが孔56を貫通してキャップ55外に突出するようにしており、その突出部にはスプリング57の下端部を被嵌している。スプリング57は圧縮コイルスプリングである。
又、ロッド23には、ダンパ21より所定距離上方の箇所にばね座板58を装着しており、このばね座板58と上記キャップ55との間に上記スプリング57を介在させ、このようにして前記サスペンション7を組成している。
ロッド23の上記ばね座板58より上方の上端部は取付部23aであり、それに対して、前記水槽6は、図2に示すように、外周側面に取付部6aを有し、この取付部6a下に取付板59を図示しない複数のねじ等で取付けている。そして、その取付板59に、ゴム材から成る上下の防振クッション60,61と上下のワッシャ62,63を介して、上記ロッド23の取付部23aを挿通し、その上方突出端部にナット64を螺合して締付けることにより、ロッド23の上端部を取付板59に取付け、ひいてはサスペンション7の上端部を水槽6に取付けている。
一方、シリンダ22の下端部には、図3に示す突起65aを中心部下に有する取付キャップ65を取付けており、それに対して、前記外箱1の底板1aには、図2に示すように、例えば隆起板状の取付部1cを形成して、該取付部1c上に取付板66を図示しない複数のねじ等で取付けている。そして、この取付板66に、ゴム材から成る上下の防振クッション67,68とワッシャ69を介して、上記取付キャップ65の突起65aを挿通し、その下方突出端部にナット70を螺合して締付けることにより、取付キャップ65を取付板66に取付け、ひいてはサスペンション7の下端部を外箱1の底板1aに取付けている。
このようにして水槽6を外箱1の底板1a上にサスペンション7を介在させて取付けており、そのサスペンション7により水槽6を外箱1の底板1a上で主として上下方向に緩衝支持するようにしている。
そして、そのほか、水槽6の上部における前部と後部には、水槽6の振動を検知する振動センサ71,72を装着している。
次に、上記構成のものの作用を述べる。
上記構成のドラム式洗濯乾燥機においては、操作パネル4の操作に基づき、制御装置5が運転を開始させると、標準的には洗濯、脱水、及び乾燥が行われる。
そのうち、洗濯は、図示しない給水弁から水槽6内への所定水位の給水が行われた後に、ドラム10がモータ8により正逆両方向に交互に低速回転されることにより行われるもので、それにより、ドラム10内にあらかじめ収容された洗濯物が上昇されてから落下されることが繰返されて撹拌され、洗浄される。
洗濯物の洗濯には、洗剤を含む水で洗浄する洗いと、清水で洗浄するすすぎとがあり、そのいずれの場合にも、上述の運転が行われ、それらの終了後には、排水弁15が開放されて水槽6内の水を排水管16を通じ機外に排出する排水が行われる。
脱水は、排水弁15を開放させた状態で、ドラム10がモータ8により一方向に高速回転されることにより行われるもので、それにより、ドラム10内の洗濯後の洗濯物が小孔11を通して遠心脱水される。
そして、乾燥は、ドラム10がモータ8により正逆両方向に交互に低速回転されると同時に、乾燥ユニット17が作動されることにより行われるもので、乾燥ユニット17では、前述のように、水槽6内の空気が、送風装置19で循環される状況で、除湿器18で除湿され、次いで加熱装置20で加熱されて、水槽6内に戻されることを繰返すことにより、ドラム10内の脱水後の洗濯物が乾燥される。
このようなドラム式洗濯乾燥機の運転の中で、ドラム10が回転されるときには、該ドラム10が振動し、中でもドラム10が高速回転される脱水時に大きく振動する。更にその場合、ドラム10内の洗濯物に偏在があれば、ドラム10は偏荷重のために一層大きく振動する。このようにドラム10が振動すると、ドラム10を収容して該ドラム10と一体化した水槽6も振動する。
水槽6の振動、中でも上下方向の振動に対して、サスペンション7では、水槽6に取付けたダンパ21のロッド23が、スプリング57を伸縮させつつ、キャップ55、上軸受47、上オイルシール43、上ヨーク37、上ボビン31(上コイル33)、中間ヨーク28、下ボビン32(下コイル34)、下ヨーク38、下オイルシール44、及び下軸受49を通って、シリンダ22内を上下方向(軸方向)に往復動する。
このようにロッド23が上記各部品を通って上下方向に往復動するとき、ロッド23と上下両ヨーク37,38及び中間ヨーク28との間の間隙42に充填した磁気粘性流体45は、その粘性による摩擦抵抗でサスペンション7に減衰力を与え、水槽6の振幅を減衰させる。
そして、このとき、中でも水槽6が共振するとき、ダンパ21の上下両コイル33,34にリード線39を介して通電(直流)をする。すると、その両コイル33,34による磁界が発生して、磁気粘性流体45に磁力が印加され、磁気粘性流体45の粘度が高まる。
詳細には、両コイル33,34に通電したことで、ロッド23−磁気粘性流体45−上ヨーク37−シリンダ22−中間ヨーク28−磁気粘性流体45−ロッド23の磁気回路が発生すると共に、ロッド23−磁気粘性流体45−中間ヨーク28−シリンダ22−下ヨーク38−磁気粘性流体45−ロッド23の磁気回路が発生し、それぞれ磁束が通過する箇所の磁気粘性流体45の粘度が高まる。特に磁束密度の高いロッド23と上ヨーク37との間、中間ヨーク28とロッド23との間、及び下ヨーク38とロッド23との間の、各磁気粘性流体45の粘度が高まり、摩擦抵抗が増加する。
このようにして、ロッド23が前記各部品、特には上下両コイル33,34と、上ヨーク37、中間ヨーク28、及び下ヨーク38を通って上下方向に振動するとき、中でも水槽6が共振するときの、摩擦抵抗が増加することにより、減衰力が大きくなる。これにより、水槽6に上下方向の振動が発生しにくくできる。
又、本実施形態においては、磁気粘性流体45における強磁性粒子の混入濃度を82.5〔wt%〕超、特には89.0〔wt%〕としている。図4は、磁気粘性流体45における強磁性粒子の混入濃度が82.5〔wt%〕のものと、89.0〔wt%〕のものとの、ダンパ21の減衰力の違いを、発明者の実験に基づいて示しており、前者に比して後者のダンパ21の減衰力が大きいことが判明している。
又、図5は、磁気粘性流体45に磁力を印加しないときと、磁気粘性流体45における強磁性粒子の混入濃度が82.5〔wt%〕のもの、同85.0〔wt%〕のもの、同89.0〔wt%〕のもの、及び同90〔wt%〕のものとにそれぞれ磁力を印加したときとの、それぞれ水槽6の左右方向の振動の振幅を、発明者の実験に基づいて示しており、磁気粘性流体45における強磁性粒子の混入濃度が高いものほど、水槽6の左右方向の振動の振幅が小さくなることが判明している。ダンパ21の減衰力は、上述のように磁気粘性流体45における強磁性粒子の混入濃度が高いものほど、大きく得られるものであり、それによって、水槽6の左右方向の振動も効果的に低減でき、振幅を小さくすることができる。
特に、この場合、水槽6の左右方向の振動の振幅は、磁気粘性流体45における強磁性粒子の混入濃度が82.5〔wt%〕のものでは15〔mm〕であり、同85.0〔wt%〕のものでは12.5〔mm〕、同89.0〔wt%〕のものでは10〔mm〕、同90〔wt%〕のものでは8〔mm〕である。これらをもとに、本実施形態においては、水槽6の周側部と外箱1の左右両側壁との間の間隙を、片側で15〔mm〕未満(特には10〔mm〕)としている。
そして、図1は、水槽6の左右方向の振動と、上下方向の振動、並びに前後方向の振動と、ドラム10の回転速度、そして磁気粘性流体45に印加する磁力の強さ(コイル33,34に印加する電流の大きさ)との関係を発明者の実験に基づいて示しており、ドラム10が回転を開始してよりその速度を上げて100〜200〔rpm〕の一帯で水槽6の左右方向の振動が大きくなる共振が現れ、それ以後、200〜250〔rpm〕の一帯で水槽6の上下方向の振動が大きくなる共振が現れ、300〜350〔rpm〕の一帯で水槽6の前後方向の振動が大きくなる共振が現れることが判明している。
これをもとに、本実施形態においては、水槽6の左右方向の振動の共振点一帯(100〜200rpm〕)で磁気粘性流体45に印加する磁力の強さを大きくすることにより、磁界発生装置27が発生する磁界により磁気粘性流体45の粘度を高めることによるダンパ21の減衰力の増大化を実施するようにしている(破線参照)。
なお、水槽6の上下方向の振動の共振点一帯(200〜250〔rpm〕)と、前後方向の振動の共振点一帯(300〜350〔rpm〕)でも、それぞれ左右方向の振動の共振点一帯ほどでもないが、磁気粘性流体45に印加する磁力の強さを大きくしており、その後の高速回転域では、両コイル33,34の通電をせず、あるいはその通電を少なくして、ダンパ21の減衰力を小さくし、それにより、水槽6の振動が外箱1に伝わるのを避け、更にその振動が洗濯機を設置した家屋の床面に伝わるのを避けるようにしている。
このように本実施形態においては、水槽6を外箱1の内部で主として上下方向に緩衝支持するサスペンション7のダンパ21を、オイル中に強磁性粒子が混入されて生成され、磁界発生装置27が発生する磁界により粘度を高めて上記水槽6の振動に対する減衰力を増大させる磁気粘性流体45を具えたものとし、その磁気粘性流体45における強磁性粒子の混入濃度を82.5〔wt%〕超として、水槽6の左右方向の振動の共振点一帯で、上記磁界発生装置27が発生する磁界により磁気粘性流体45の粘度を高めることによるダンパ21の減衰力の増大化を実施するようにしている。
これにより、水槽6の左右方向の振動の振幅を小さくでき、水槽6と外箱1の左右の両側板部との間の間隔を縮めることができるので、前述のように例えば近年のマンションの廊下や部屋の出入り口等の幅の規定から洗濯機左右幅の限界がある条件下で、水槽6の大形化(大径化)を実現し得、それに伴ってドラム10の大形化(大径化)も実現できて、洗濯容量の増大化を達成することができる。
ことに本実施形態においては、水槽6の周側部と外箱1の左右両側壁との間の間隙を、片側で15〔mm〕未満(特には10〔mm〕)としており、それによって、水槽6並びにドラム10の大形化をより具体的に実現し得、洗濯容量の増大化も又より具体的に達成することができる。
加えて、本実施形態においては、水槽6の左右方向の振動の共振点一帯で磁気粘性流体45に印加する磁力の強さを最も大きくしており、それ以外の、水槽6の上下方向の振動の共振点一帯と、前後方向の振動の共振点一帯では、磁気粘性流体45に印加する磁力の強さを相応に弱め、そして、その後の高速回転域では、両コイル33,34の通電をせず、あるいはその通電を少なくして、ダンパ21の減衰力を小さくするようにしている。
これにより、水槽6の上下方向の振動の振幅を小さくできると共に、前後方向の振動の振幅も小さくでき、そして、高速回転域では、既述のように、水槽6の振動が外箱1に伝わるのを避け、更にその振動が洗濯機を設置した家屋の床面に伝わるのを避けることができる。
併せて、本実施形態のように磁気粘性流体45の強磁性粒子の混入濃度を高くしてダンパ21の減衰力を大きく発生させるようにしたものの場合、磁気粘性流体45の粘度を高めたときの摩擦熱やコイル33,34の通電で生じる熱により磁気粘性流体45が従来より多くの熱を帯び、該磁気粘性流体45の劣化や変性が危惧されるが、上述のように磁気粘性流体45に印加する磁力の強さを最も大きくするのを水槽6の左右方向の振動の共振点一帯に留めることにより、磁気粘性流体45が従来より多くの熱を帯びる機会を少なくし、該磁気粘性流体45の熱による劣化や変性を少なく留めることができる。
以上説明したドラム式洗濯機は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
その一つとして、ドラム10内における洗濯物の偏在による偏荷重を検知する偏荷重検知手段として前記振動センサ71,72を使用し、その検知結果からドラム10内における偏荷重が前後両位置の少なくともいずれかの位置にあるかを制御装置5により判定し、その前後両位置の少なくともいずれかの位置にあると判定したときに、磁界発生装置27が発生する磁界により磁気粘性流体45の粘度を高めることによるダンパ21の減衰力の増大化を実施するようにすることが可能である。
この場合、ドラム10内における偏荷重が前後両位置の少なくともいずれかの位置にあるときは、いわゆる頭振り現象又は尻振り現象により水槽6の左右方向の振動が非常に大きくなるものであり、このときに上述のようにダンパ21の減衰力の増大化を実施することで、水槽6の左右方向の振動を小さくすることができるので、このようにして水槽6並びにドラム10の大形化を実現し、洗濯容量の増大化を達成することも可能である。
又、この場合、ドラム10内における偏荷重が前後両位置の少なくともいずれかの位置にあるときに限ってダンパ21の減衰力の増大化を実施し、それ以外のときはそれよりも小さな(従来程度の)減衰力を発揮するように留めることにより、前述同様に磁気粘性流体45が従来より多くの熱を帯びる機会を少なくし、該磁気粘性流体45の熱による劣化や変性を少なく留めることができる。
なお、この場合、ドラム10内における偏荷重を検知する偏荷重検知手段としては、上述の振動センサ71,72に代え、モータ8に流れる電流を検知する電流センサを用い、この電流センサで検知される電流のうちのq軸電流を制御装置5により算出するようにしても良い。一般に、ドラム10を回転させるモータ8のS,N極で作られる磁束に対して、平行方向(回転方向)をd軸電流と言い、直角方向をq軸電流と言う。このq軸電流はモータ8の回転トルクが影響するため、回転トルクが大きくなると、q軸電流が大きくなる。モータ8の回転トルクは、ドラム10を回転させるときの偏荷重がドラム10内の前後両位置の少なくともいずれかの位置にあるときは、上述のように水槽6の左右方向の振動が非常に大きくなることにより大きくなる。従って、制御装置5が上記q軸電流を算出することにより、ドラム10内における偏荷重が前後両位置の少なくともいずれかの位置にあると判定したときに、上述のようにダンパ21の減衰力の増大化を実施することで、水槽6の左右方向の振動を小さくすることができて、水槽6並びにドラム10の大形化を実現し、洗濯容量の増大化を達成することが可能である。
この実施形態は前述の実施形態と組み合わせて実施することも可能である。
又、ドラム10内における洗濯物の偏在による偏荷重の重量を検知する偏荷重量検知手段として前記振動センサ71,72を使用し、その検知結果からドラム10内における偏荷重の重量を前記制御装置5により判定し、その偏荷重の重量が大きいと判定したときに、前記磁界発生装置27が発生する磁界により磁気粘性流体45の粘度を高めることによる前記ダンパ21の減衰力の増大化を実施するようにすることが可能である。
この場合、ドラム10内における偏荷重の重量が大きいときは、水槽6の左右方向の振動が非常に大きくなるものであり、このときに上述のようにダンパ21の減衰力の増大化を実施することで、水槽6の左右方向の振動を小さくすることができるので、このようにして水槽6並びにドラム10の大形化を実現し、洗濯容量の増大化を達成することも可能である。
又、この場合、ドラム10内における偏荷重の重量が大きいときに限ってダンパ21の減衰力の増大化を実施し、それ以外のときはそれよりも小さな(従来程度の)減衰力を発揮するように留めることにより、やはり前述同様に磁気粘性流体45が従来より多くの熱を帯びる機会を少なくし、該磁気粘性流体45の熱による劣化や変性を少なく留めることができる。
なお、この場合も、ドラム10内における偏荷重を検知する偏荷重量検知手段としては、上述の振動センサ71,72に代え、モータ8に流れる電流を検知する電流センサを用い、この電流センサで検知される電流のうちのq軸電流を制御装置5により算出するようにしても良い。上述のように、q軸電流はモータ8の回転トルクが影響するため、回転トルクが大きくなると、q軸電流が大きくなる。モータ8の回転トルクは、ドラム10を回転させるときの偏荷重の重量が大きいときは、水槽6の左右方向の振動が非常に大きくなることにより大きくなる。従って、制御装置5が上記q軸電流を算出することにより、ドラム10内における偏荷重の重量が大きいと判定したときに、上述のようにダンパ21の減衰力の増大化を実施することで、水槽6の左右方向の振動を小さくすることができて、水槽6並びにドラム10の大形化を実現し、洗濯容量の増大化を達成することが可能である。
又、この実施形態も他の実施形態と組み合わせて実施することが可能である。
以上、本発明の幾つかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は外箱、6は水槽、7はサスペンション、8はモータ(ドラム駆動装置)、10はドラム、21はダンパ、27は磁界発生装置、45は磁気粘性流体、71,72は振動センサ(偏荷重検知手段、偏荷重量検知手段)を示す。

Claims (4)

  1. 外箱と、
    この外箱の内部に位置する水槽と、
    この水槽の内部に位置して回転駆動される横軸状のドラムと、
    前記水槽を前記外箱の内部で主として上下方向に緩衝支持する、ダンパを有するサスペンションとを具備する洗濯機において、
    前記ダンパは、
    磁界発生装置と、
    オイル中に強磁性粒子が混入されて生成され、前記磁界発生装置が発生する磁界により粘度を高めて前記水槽の振動に対する減衰力を増大させる磁気粘性流体を具えたものであり、
    その磁気粘性流体における前記強磁性粒子の混入濃度を82.5〔wt%〕超とし、
    前記水槽の左右方向の振動の共振点一帯で、前記磁界発生装置が発生する磁界により前記磁気粘性流体の粘度を高めることによる前記ダンパの減衰力の増大化を実施するようにしたことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 前記ドラム内における偏荷重を検知する偏荷重検知手段を具え、その検知結果からドラム内における偏荷重が前後両位置の少なくともいずれかの位置にあると判定されたときに前記磁界発生装置が発生する磁界により前記磁気粘性流体の粘度を高めることによる前記ダンパの減衰力の増大化を実施するようにしたことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  3. 前記ドラム内における偏荷重の重量を検知する偏荷重量検知手段を具え、その検知結果からドラム内における偏荷重の重量が大きいと判定されたときに前記磁界発生装置が発生する磁界により前記磁気粘性流体の粘度を高めることによる前記ダンパの減衰力の増大化を実施するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のドラム式洗濯機。
  4. 前記水槽の周側部と前記外箱の左右両側壁との間の間隙を、片側で15〔mm〕未満としたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載のドラム式洗濯機。
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