JP2004084921A - 防振支持装置 - Google Patents

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Hisao Futamata
二又 久夫
Teruyuki Ito
伊藤 輝幸
Tatsu Sato
佐藤 龍
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Abstract

【課題】洗濯機の洗濯槽のような、振動を発生する装置を、軸4を介して弾性的に支持するものにおいて、軸4を支持する支持装置の防振機能を高める。
【解決手段】洗濯槽を吊支する複数の吊軸4の上端4aには、L字形に屈曲した被吊支部41が形成されており、外筐1の支持ステー8は、吊軸4を遊挿可能な穴8aを有する。防振支持装置10は、支持ステー8に挿通される吊軸4の上部に、支持ステー8の上面に支持される鍔部142を有するカラー14が外挿され、鍔部142の上側に位置して、吊軸4に設けたホルダ15との間に、ゴム状弾性材料からなる弾性体11Iを介在させた構造を備える。
【選択図】 図13

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば洗濯機の洗濯槽のような、振動を発生する部分を弾性的に支持する防振支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
全自動洗濯機等は、洗濯槽の外周が、外筐の内側に、複数の吊軸を介して吊支されている。吊軸と洗濯槽との結合部には、洗濯槽の撹拌翼を回転させて洗濯を行ったり、脱水かごを回転させて洗濯物の脱水をした時の振動を低減するために、コイルスプリングを内蔵したアブソーバが介在されている。また、吊軸の上端は、外筐の上部内面に設けた支持ステーに、支持装置を介して結合されている。
【0003】
図15は、従来の技術による支持装置を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B断面図である。この支持装置100は、合成樹脂材料で成形されたものであって、支持ステー110の穴110aに遊挿される中空軸部101と、その上端に形成され支持ステー110の上面に支持される鍔部102と、鍔部102に形成されて吊軸120の上端にL字形に屈曲形成された被吊支部121との係合部103とを備えている(例えば下記特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−162085
【0005】
上述の構造によれば、洗濯槽で発生した振動は、アブソーバである程度吸収された後、吊軸120及び支持装置100を介して外筐に伝達される。しかし、従来の支持装置100は、径方向あるいはこじり方向の振動Vに対しては、鍔部102の球面状の下面102aが支持ステー110の上面と摺動することによって振動を絶縁するが、この支持装置100は剛性が大きいため、軸方向(上下方向)の振動Vを吸収することができず、したがって、外筐への伝達振動の吸収が十分ではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のような問題に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、洗濯機の洗濯槽のような、振動を発生する装置を、軸を介して弾性的に支持するものにおいて、軸を支持する支持装置の防振機能を高めることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
従来の技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係る防振支持装置は、支持ステーに挿通された軸に、前記の支持ステーの上側に位置して外挿され、前記軸に設けた被吊支部との間に介在されたゴム状弾性材料からなる弾性体を備えるものである。
【0008】
請求項2の発明に係る防振支持装置は、請求項1に記載の構成において、弾性体が、相対的に硬質のゴム状弾性材料で成形された下部硬質弾性体と、相対的に軟質のゴム状弾性材料で成形された上部軟質弾性体とからなる。
【0009】
請求項3の発明に係る防振支持装置は、請求項1に記載の構成において、弾性体が、相対的に硬質のゴム状弾性材料で成形された下部硬質弾性体及び上部硬質弾性体と、この下部硬質弾性体及び上部硬質弾性体の間にあって、相対的に軟質のゴム状弾性材料で成形された中間軟質弾性体とからなる。
【0010】
請求項4の発明に係る防振支持装置は、請求項1に記載の構成において、弾性体が、支持ステーの上面に転動可能に載置される円筒体の内周に設けられ、軸の被吊支部が、前記弾性体の内周に挿通されたものである。
【0011】
請求項5の発明に係る防振支持装置は、請求項1に記載の構成において、軸が、支持ステーの上面に転動可能に載置された球体に遊挿され、弾性体が、前記軸の被吊支部と前記球体との間に挿通されたものである。
【0012】
請求項6の発明に係る防振支持装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成において、支持ステーの上面に接触される弾性体の下面が、湾曲した凸面をなすものである。
【0013】
請求項7の発明に係る防振支持装置は、請求項4に記載の構成において、弾性体における軸の被吊支部が挿通された位置の両側にすぐりが形成されたものである。
【0014】
請求項8の発明に係る防振支持装置は、請求項5に記載の構成において、弾性体が、球体の軸孔とその内周に挿通された軸との間に介在される筒状部を有するものである。
【0015】
請求項9の発明に係る防振支持装置は、支持ステーに挿通される軸の上部に、前記支持ステーの上面に支持される鍔部を有するカラーが外挿され、前記鍔部の上側に位置して、前記軸に設けたホルダとの間に、ゴム状弾性材料からなる弾性体を介在させたものである。
【0016】
請求項10の発明に係る防振支持装置は、請求項9に記載の構成において、支持ステーの上面に接触されるカラーの鍔部の下面が湾曲した凸面をなす。
【0017】
請求項11の発明に係る防振支持装置は、請求項9に記載の構成において、弾性体が、カラーの軸孔とその内周に挿通された軸との間に介在される筒状部を有するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、全自動洗濯機の概略構造を示す説明図である。すなわち、図1に示される全自動洗濯機において、参照符号1は外郭をなす外筐であり、上面に、図示されていない蓋で開閉される衣類出し入れ口1aが開口され、図中左が正面側、右が背面側である。外筐1の下面の四隅近傍には、ゴム脚2が設けられ、外筐1、ひいては当該全自動洗濯機全体が、家屋等の床面に対して、このゴム脚2によって所定の高さに支持された状態で設置される。
【0019】
外筐1の内側には洗濯槽3が配置され、外筐1の四隅上部の内側に結合された複数の吊軸4を介して外周を吊支されている。洗濯槽3の内側には脱水用の多数の穴があいた脱水かご5が配置されており、更にその底部には撹拌翼6が配置されている。洗濯槽3の底部からは、排水弁によって開閉される排水口3aが延びている。脱水かご5及び撹拌翼6は回転可能に設けられており、図示されていないクラッチの切換操作によって、外筐1内部の下部室に設けたモータからの動力が伝達され、洗い及び濯ぎの際には撹拌翼6が正逆回転し、脱水の際には脱水かご5が回転する。脱水かご5の上縁部には、脱水かご5内に濡れた衣類が偏って存在することによる回転時の振れを極力防止する目的で、環状のバランサ5aが設けられている。
【0020】
洗濯槽3を吊支する複数の吊軸4は、それぞれ下端がコイルスプリングを内蔵したアブソーバ7を介して洗濯槽3のブラケット3bを支持しており、上端4aが、外筐1の四隅上部内面に設けた支持ステー8に、本発明による防振支持装置10を介して結合されている。
【0021】
[第一の形態]
図2は、本発明に係る防振支持装置10の第一の形態を示す装着状態の断面図である。吊軸4の上端4aには、略L字形に屈曲した被吊支部41が形成されており、外筐1の支持ステー8は、吊軸4よりも大径の穴8aを有し、その周囲の上面が、テーパ状又は球面状に凹んだ受け部8bとなっている。
【0022】
本形態の防振支持装置10は、相対的に硬質のゴム状弾性材料で成形された下部硬質弾性体11Aと、相対的に軟質のゴム状弾性材料で成形された上部軟質弾性体11Bとからなる。下部硬質弾性体11Aは、支持ステー8における受け部8bの上面と接触される下面11bが、球面状の凸面をなし、上部軟質弾性体11Bは、円盤状に形成されている。下部硬質弾性体11A及び上部軟質弾性体11Bは、同時成形により互いに一体的に成形することができる。また、これら下部硬質弾性体11A及び上部軟質弾性体11Bの内周部には、吊軸4を挿通する軸孔11aが連続して開設されている。
【0023】
防振支持装置10の軸孔11aに挿通された吊軸4は、支持ステー8の穴8aを通って下方へ延びている。また、この吊軸4の上端4aに屈曲形成された被吊支部41は、洗濯槽3からの荷重によって、軟質のゴム状弾性材料で成形された上部軟質弾性体11Bの上面に食い込んだ状態となっている。
【0024】
以上の構成を備える防振支持装置10において、吊軸4を介して洗濯槽3からの軸方向(上下方向)の振動Vが入力されると、吊軸4の被吊支部41と支持ステー8の受け部8bとの間で、ゴム状弾性材料からなる防振支持装置10が変形を受ける。特に、上部軟質弾性体11Bは柔軟に変形するので、その低ばね特性によって、入力振動Vを吸収する。洗濯槽3に発生した軸方向の振動Vは、図1に示されるアブソーバ7によってある程度吸収されるが、吸収しきれなかった振動Vは、更に防振支持装置10によって吸収されるので、洗濯機の外筐1の振動や騒音の発生を有効に抑制することができる。
【0025】
また、洗濯槽3には、その内部で回転される洗浄水や洗濯物のアンバランスによって横方向の揺れが発生するため、洗濯槽3を吊支している各吊軸4にはこじり方向あるいは軸直角方向の振動Vが加わる。そして、このような振動Vが入力されると、防振支持装置10は、その下部硬質弾性体11Aにおける球面状の凸面をなす下面11bが、支持ステー8における受け部8bの上面と摺動することによって低ばねとなるので、外筐1への振動Vの伝達を有効に低減することができる。
【0026】
[第二の形態]
図3は、本発明に係る防振支持装置10の第二の形態を示す装着状態の断面図である。この形態による防振支持装置10は、相対的に硬質のゴム状弾性材料で成形された下部硬質弾性体11A及び上部硬質弾性体11Cと、この下部硬質弾性体11A及び上部硬質弾性体11Cの間にあって、相対的に軟質のゴム状弾性材料で成形された中間軟質弾性体11Dとからなる。下部硬質弾性体11Aは、支持ステー8におけるテーパ状又は球面状の受け部8bの上面と接触される下面11bが、球面状の凸面をなし、上部硬質弾性体11C及び中間軟質弾性体11Dは、円盤状に形成されている。下部硬質弾性体11A、上部硬質弾性体11C及び中間軟質弾性体11Dは、同時成形により互いに一体的に成形することができる。また、これら下部硬質弾性体11A、上部硬質弾性体11C及び中間軟質弾性体11Dの内周部には、吊軸4を挿通する軸孔11aが連続して開設されている。
【0027】
防振支持装置10の軸孔11aに挿通された吊軸4は、支持ステー8の穴8aを通って下方へ延びている。また、この吊軸4の上端4aに屈曲形成された被吊支部41は、洗濯槽3からの荷重によって、上部硬質弾性体11Cの上面に食い込んだ状態となっているが、上部硬質弾性体11Cは、相対的に硬質のゴム状弾性材料からなるため、先の図2に示される第一の形態に比較して、食い込み量が小さいものとなっている。
【0028】
以上の構成を備える防振支持装置10において、吊軸4を介して図1に示される洗濯槽3からの軸方向(上下方向)の振動Vが入力されると、この振動Vは、図1に示されるアブソーバ7によってある程度吸収されるが、吸収しきれなかった振動Vは、更に防振支持装置10によって吸収される。この防振支持装置10は、吊軸4の被吊支部41と支持ステー8の受け部8bとの間で変形されるが、吊軸4の被吊支部41を、硬質のゴム状弾性材料からなる上部硬質弾性体11Cで受けることによって、被吊支部41の食い込み量が小さく、中間軟質弾性体11Dの局部的な圧縮が緩和され、これによって、低ばね特性が確保されている。このため、特に中間軟質弾性体11Dの柔軟な変形性によって、伝達振動Vを有効に吸収し、洗濯機の外筐1の振動や騒音の発生を抑制することができる。
【0029】
また、こじり方向あるいは軸直角方向の入力振動Vに対しては、図2に示される第一の形態と同様、防振支持装置10は、その下部硬質弾性体11Aにおける球面状の凸面をなす下面11bが、支持ステー8における受け部8bの上面と摺動することによって低ばねとなるので、外筐1への振動Vの伝達を有効に低減することができる。
【0030】
[第三の形態]
図4は、本発明に係る防振支持装置10の第三の形態を示す装着状態の断面図である。この形態においては、防振支持装置10は、ゴム状弾性材料で成形された球状弾性体11Eからなる。球状弾性体11Eには、その中心を通って貫通した軸孔11aが開設されており、この軸孔11aに挿通された吊軸4は、支持ステー8の穴8aを通って下方へ延びている。また、この吊軸4の上端4aに屈曲形成された被吊支部41は、洗濯槽3からの荷重によって、球状弾性体11Eの上面の一部に食い込んだ状態となっている。
【0031】
なお、その他の部分の構成は、先に説明した図2,図3と同様である。
【0032】
以上の構成を備える防振支持装置10において、吊軸4を介して図1に示される洗濯槽3からの軸方向(上下方向)の振動Vが入力されると、吊軸4の被吊支部41と支持ステー8の受け部8bとの間で、球状弾性体11Eからなる防振支持装置10が変形を受けるので、そのばね特性によって入力振動Vを吸収し、洗濯機の外筐1の振動や騒音の発生を有効に抑制することができる。
【0033】
また、洗濯槽3の横方向の揺れによって、吊軸4にこじり方向あるいは軸直角方向の振動Vが加わった場合は、防振支持装置10は、その球状弾性体11Eの球面状の凸面をなす下面11bが、支持ステー8における受け部8bの上面と摺動することによって低ばねとなるので、外筐1への振動Vの伝達を有効に低減することができる。
【0034】
[第四の形態]
図5は、本発明に係る防振支持装置10の第四の形態を示す装着状態の断面図、図6は、同じく分離斜視図である。この形態において、防振支持装置10は、支持ステー8の受け部8bの上面に転動可能に載置された合成樹脂製の球体12を有し、この球体12には、吊軸4が挿通されると共に、吊軸4の上部に外挿された弾性体11Fが嵌合されており、この弾性体11Fの一部が、吊軸4の上端4aに屈曲形成された被吊支部41と前記球体12との間に介在している。
【0035】
詳しくは、図6に示されるように、球体12には、その中心を通って貫通した軸孔12aと、この軸孔12aからその軸心を通る平面と平行に延びるスリット12bが形成されており、スリット12bの幅Wは、軸孔12aの内径よりも僅かに小さく、かつ吊軸4の外径よりも大きいものとなっている。一方、弾性体11Fは、球体12の軸孔12a内に嵌合されると共に内周に吊軸4が挿通される軸孔11aが開設された筒状部111と、その上端から鍔状に形成された本体部112とを有し、本体部112が、吊軸4の被吊支部41と球体12の上面部との間に介在されるようになっている。
【0036】
したがって、吊軸4に弾性体11Fを外挿した図6の状態から、まず弾性体11Fの下側で、吊軸4を、スリット12bを介して球体12の軸孔12a内へ横から通し、その後、軸孔12a内へその上方から弾性体11Fの筒状部111を挿入することで、弾性体11Fと球体12とを、図5の状態に容易に組み立てられる。また、弾性体11Fの軸孔11aに挿通された吊軸4は、支持ステー8の穴8aを通って下方へ延びている。
【0037】
以上の構成を備える防振支持装置10において、図5に示されるように、吊軸4を介して図1に示される洗濯槽3からの軸方向(上下方向)の振動Vが入力されると、吊軸4の被吊支部41と支持ステー8の受け部8bとの間で、弾性体11Fにおける本体部112が変形を受けるので、そのばね特性によって入力振動Vを吸収し、洗濯機の外筐1の振動や騒音の発生を有効に抑制することができる。
【0038】
また、洗濯槽3の横方向の揺れによって、吊軸4にこじり方向あるいは軸直角方向の振動Vが加わった場合は、防振支持装置10は、球体12の下面12cが、支持ステー8における受け部8bの上面と摺動又は転動することによって低ばねとなるので、外筐1への振動Vの伝達を有効に低減することができる。特に、このような振動Vが微小振幅である場合は、球体12の転動を伴わなくても、その軸孔12aと吊軸4との間で、弾性体11Fの筒状部111が微小変形を受けることによって、振動Vが有効に絶縁される。
【0039】
[第五の形態]
図7は、本発明に係る防振支持装置10の第五の形態を示す斜視図、図8は、同じく断面図である。この形態において、防振支持装置10は、支持ステー8の上面に転動可能に載置される金属又は合成樹脂製の円筒体13と、その内周に設けられたゴム状弾性材料からなる弾性体11Gとを備え、吊軸4は、支持ステー8の穴8aを通って下方へ延びると共に、その上端4aに屈曲形成された被吊支部41が、弾性体11Gの内周に挿通されている。また、弾性体11Gには、吊軸4の被吊支部41が挿通された部分の上下両側に位置して、すぐり11c,11dが形成されている。
【0040】
以上の構成を備える防振支持装置10において、図7に示されるように、吊軸4を介して図1に示される洗濯槽3からの軸方向(上下方向)の振動Vが入力されると、吊軸4の被吊支部41と、支持ステー8上に支持された円筒体13との間で、弾性体11Gが変形を受ける。そしてこの変形は、すぐり11c,11d間の部分113,114の剪断方向へ生じるため、ばね定数が低いものとなり、入力振動Vを有効に絶縁して、洗濯機の外筐1の振動や騒音の発生を抑制することができる。
【0041】
また、洗濯槽3の横方向の揺れによって、吊軸4に、その被吊支部41を中心とする軸直角方向の振動V2Xが加わった場合は、防振支持装置10は、円筒体13が、支持ステー8の上面と摺動又は転動することによって低ばねとなるので、外筐1への振動V2Xの伝達を有効に低減することができる。
【0042】
また、洗濯槽3の横方向の揺れによって、吊軸4に、その被吊支部41に対してもこじり方向又は軸直角方向となる振動V2Yが加わった場合は、防振支持装置10は、円筒体13と前記被吊支部41との間で、弾性体11Gにおけるすぐり11c,11d間の部分113,114が、図8に矢印Fで示される方向へ捩られるように剪断を受けることになるので、低ばねとなり、外筐1への振動V2Yの伝達を有効に低減することができる。
【0043】
[第六の形態]
図9は、本発明に係る防振支持装置10の第六の形態を示す装着状態の断面図である。この形態において、防振支持装置10は、吊軸4の上部に外挿されるカラー14と、このカラー14の鍔部142の上側に配置されると共に、吊軸4の上端4aに取り付けたホルダ15と、前記鍔部142とホルダ15の間に介在された弾性体11Hとを備える。
【0044】
カラー14は合成樹脂材料で成形されたものであって、支持ステー8に開設された穴8aに遊挿される中空軸部141と、その上端に形成され支持ステー8における受け部8bの上面に支持される鍔部142と、この鍔部142の外周から上方へ延びる周壁部143からなり、中空軸部141の内周の軸孔141aに吊軸4が挿通されるようになっている。鍔部142の下面142aは球面状凸面をなし、支持ステー8における受け部8bの凹面状の上面と線接触又は面接触している。軸孔141aが開口した鍔部142の上面内周には環状突条144が形成されている。
【0045】
ホルダ15は金属板又は合成樹脂で円盤状に形成されたものであって、その外径はカラー14における周壁部143の内径よりも適宜小径であり、吊軸4の上端4aに、図示されていない止め環やネジなど、適当な固定手段によって取り付けられている。すなわち、先に説明した各形態においては、吊軸4を、その上端を屈曲させた被吊支部41によって抜け止めしているのに対し、本形態では、吊軸4を屈曲させずにホルダ15によって抜け止めしている。
【0046】
弾性体11Hは、ゴム状弾性材料で環状に成形されたものであって、その下部はカラー14における環状突条144の外周に圧入嵌着されており、上部には、ホルダ15の下面と当接される環状プレート16が配置され、その内周に形成された環状突条16aが圧入嵌着されている。なお、弾性体11Hはカラー14及びホルダ15と一体的に接着しても良い。
【0047】
以上の構成を備える防振支持装置10において、吊軸4を介して図1に示される洗濯槽3からの軸方向(上下方向)の振動Vが入力されると、吊軸4の上端4aに設けたホルダ15に上面を支持されたプレート16と、支持ステー8上に支持されたカラー14の鍔部142との間で、弾性体11Hが変形を受けるので、そのばね特性によって入力振動Vを吸収し、洗濯機の外筐1の振動や騒音の発生を有効に抑制することができる。
【0048】
また、洗濯槽3の横方向の揺れによって、吊軸4にこじり方向あるいは軸直角方向の振動Vが加わった場合は、カラー14における鍔部142の球面状凸面をなす下面142aが、支持ステー8におけるテーパ状又は球面状凹面をなす受け部8bの上面と摺動することによって低ばねとなるので、外筐1への振動Vの伝達を有効に低減することができる。
【0049】
[第七の形態]
図10は、本発明に係る防振支持装置10の第七の形態を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−O−B’で切断した装着状態の断面図である。この形態における防振支持装置10は、吊軸4の上端4aをL字形に屈曲した被吊支部41によって、この吊軸4を抜け止めするものについて実施されるものであり、吊軸4の上部に外挿されるカラー14と、このカラー14の鍔部142の上側に配置されると共に、吊軸4の上端4aに屈曲形成した被吊支部41に嵌合したホルダ15と、前記鍔部142とホルダ15の間に介在された弾性体11Hとを備えている。
【0050】
図11は、図10の第七の形態におけるカラー14を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−O−B’で切断した断面図である。この図11にも示されるように、カラー14は合成樹脂材料で成形されたものであって、図10の支持ステー8に開設された穴8aに遊挿される中空軸部141と、その上端に形成され支持ステー8における受け部8bの上面に支持される鍔部142と、この鍔部142の外周から上方へ延びる周壁部143からなり、中空軸部141の内周の軸孔141aに吊軸4が挿通されるようになっている。鍔部142の下面142aは、支持ステー8における受け部8b上面のテーパ状又は球面状凹面と線接触又は面接触する球面状凸面をなしており、鍔部142の上面には複数の係合突条145が放射状に形成されている。
【0051】
図12は、図10の第七の形態におけるホルダ15を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B’で切断した断面図、(C)は(A)におけるC方向の矢視図である。この図12にも示されるように、ホルダ15は、金属板を打ち抜きプレス成形することにより製作され、あるいは合成樹脂で成形されたものであって、カップ部151と、その底面中央部から下方へ突出した軸孔部152と、カップ部151の上端から展開した鍔部153と、カップ部151の円周方向一箇所から鍔部153の径方向へ延びる樋状係合部154とを有する。軸孔部152には図10に示されるように吊軸4が挿通可能であり、鍔部153は図11に示されるカラー14における周壁部143の内径よりも小径に形成され、樋状係合部154には、吊軸4の被吊支部41が係合可能となっている。
【0052】
図10に示されるように、弾性体11Hはゴム状弾性材料で環状に成形されたものであって、カラー14における周壁部143の内周に収容され、上部11eの内周に、ホルダ15のカップ部151、軸孔部152及び樋状係合部154が嵌合され、上面にホルダ15の鍔部153が密接される。この弾性体11Hは上部11eに比較して下部11fが適宜小径に形成されており、このため、軸方向(上下方向)に圧縮を受けることによって径方向へ膨張変形しても、下部11fの外周面とカラー14における周壁部143の内周面との間には適当なクリアランスが形成されるようになっている。
【0053】
弾性体11Hの上部11eは、ホルダ15の鍔部153よりも大径に形成されており、その外周面がカラー14における周壁部143の内周面と接触可能となっている。また、ホルダ15における軸孔部152の下端は、弾性体11Hが上下方向へある程度の圧縮を受けても、カラー14における鍔部142の上面と非接触の状態が保たれるようになっている。更に、弾性体11Hの下面は、係合突条145が放射状に形成されたカラー14の鍔部142の上面に押し付けられることによって凹凸係合している。なお、弾性体11Hとカラー14及びホルダ15は、一体的に接着しても良い。
【0054】
この第七の形態による防振支持装置10の装着に際しては、被吊支部41を屈曲形成していない吊軸4の上部に、当該防振支持装置10におけるカラー14、弾性体11H及びホルダ15を順に通した後で、吊軸4の上端4aを屈曲させて被吊支部41を形成し、この被吊支部41をホルダ15の樋状係合部154に嵌め込んで係止させる。そして吊軸4及びカラー14の中空軸部141を支持ステー8の穴8aに挿通し、吊軸4の下端を図1に示されるアブソーバ7を介して洗濯槽3のブラケット3bに取り付ける。
【0055】
以上の構成を備える防振支持装置10において、吊軸4を介して図1に示される洗濯槽3からの軸方向(上下方向)の振動Vが入力されると、吊軸4の被吊支部41に係止されたホルダ15と、支持ステー8の受け部8b上に支持されたカラー14の鍔部142との間で、弾性体11Hが変形を受けるので、そのばね特性によって入力振動Vを吸収し、洗濯機の外筐1の振動や騒音の発生を有効に抑制することができる。
【0056】
洗濯槽3の横方向の揺れによって、吊軸4にこじり方向あるいは軸直角方向の振動Vが加わった場合は、吊軸4の変位が弾性体11Hとカラー14の接触部及び中空軸部141を介してカラー14に伝達され、このカラー14の変位によって、鍔部142の球面状凸面をなす下面142aが、支持ステー8における球面状凹面をなす受け部8bの上面と摺動して低ばねとなるので、外筐1への径方向の振動Vの伝達を有効に低減することができる。
【0057】
また、吊軸4は、その被吊支部41がホルダ15の樋状係合部154に嵌め込まれていることによって、このホルダ15と円周方向に係合しており、ホルダ15は、樋状係合部154が弾性体11Hの円周方向一部と嵌合していることによって、この弾性体11Hと円周方向に係合しており、弾性体11Hの下面は、カラー14における鍔部142に形成された係合突条145と凹凸係合していることによって、このカラー14と円周方向に係合しているので、吊軸4、ホルダ15、弾性体11H及びカラー14の相対的な捩り変位が抑制される。
【0058】
[第八の形態]
図13は、本発明に係る防振支持装置10の第八の形態を示す装着状態の断面図である。この形態における防振支持装置10は、上述した図10に示される形態と基本的には同様であって、吊軸4の上部に外挿されるカラー14と、このカラー14の鍔部142の上側に配置されると共に、吊軸4の上端4aに屈曲形成した被吊支部41に嵌合されるホルダ15と、前記鍔部142とホルダ15の間に介在された弾性体11Iとを備えている。図10のものと異なるところは、カラー14及び弾性体11Iの形状にある。
【0059】
すなわち、カラー14は、図10における周壁部143が形成されておらず、支持ステー8に開設された穴8aに遊挿される中空軸部141と、その上端に形成され支持ステー8における受け部8bの上面に支持される鍔部142とからなるものである。また、弾性体11Iは、カラー14における鍔部142とホルダ15におけるカップ部151との間に介在される厚肉環状部115と、その内周部から延在されてカラー14における中空軸部141の軸孔141aとこれに挿通される吊軸4との間に介在される薄肉筒状部116とからなる。厚肉環状部115の外周面には、その軸方向圧縮ばね定数を低下させる環状凹部11gが形成されている。
【0060】
したがって、以上の構成を備える防振支持装置10の場合も、吊軸4を介して図1に示される洗濯槽3からの軸方向(上下方向)の振動Vが入力されると、吊軸4の被吊支部41に係止されたホルダ15と、支持ステー8の受け部8b上に支持されたカラー14の鍔部142との間で、弾性体11Iの厚肉環状部115が変形を受けるので、その低ばね特性によって、入力振動Vを吸収し、洗濯機の外筐1の振動や騒音の発生を有効に抑制することができる。
【0061】
洗濯槽3の横方向の揺れによって、吊軸4にこじり方向あるいは軸直角方向の振動Vが加わった場合は、吊軸4の変位が弾性体11Iの薄肉筒状部116及び中空軸部141を介してカラー14に伝達され、このカラー14の変位によって、鍔部142の球面状凸面をなす下面142aが、支持ステー8における球面状凹面をなす受け部8bの上面と摺動して低ばねとなるので、外筐1への径方向の振動Vの伝達を有効に低減することができる。しかも、前記振動Vの振幅が微小である場合は、吊軸4と中空軸部141の間で弾性体11Iの薄肉筒状部116が微小変形を受けることによって、振動Vが有効に吸収され、前記振動Vの振幅が比較的大きい場合は、薄肉筒状部116の径方向ばね定数が大きくなって、過大変位を抑制する効果が得られる。
【0062】
なお、この第八の形態による防振支持装置10の装着方法も、先に説明した第七の形態(図10)と同様であり、すなわち、被吊支部41が未形成の吊軸4の上部に、カラー14、弾性体11I及びホルダ15を順に通した後で、吊軸4の上端4aを屈曲させて被吊支部41を形成し、この被吊支部41をホルダ15の樋状係合部154に嵌め込んで係止させてから、吊軸4及びカラー14の中空軸部141を支持ステー8の穴8aに挿通し、吊軸4の下端を図1に示されるアブソーバ7を介して洗濯槽3のブラケット3bに取り付ければ良い。
【0063】
[第九の形態]
図14は、本発明に係る防振支持装置10の第九の形態を示す装着状態の断面図である。この形態における防振支持装置10は、弾性体11Iが、カラー14の鍔部142とホルダ15のカップ部151との間に介在される厚肉環状部115と、カラー14における中空軸部141の軸孔141aと吊軸4との間に介在される薄肉筒状部116に分割形成されている点のみが、上述した図13に示される形態と異なるものである。
【0064】
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、例えば乾燥機など、振動を発生する部材を軸によって支持する機器においても、軸の支持部に同様に実施可能である。
【0065】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る防振支持装置は、ゴム状弾性材料からなり、軸に外挿されて、支持ステーと軸の被吊支部との間で変形を受けるようにしたため、軸を介して入力される軸方向振動を、ゴム状弾性材料のばね特性によって、有効に低減することができる。
【0066】
請求項2の発明に係る防振支持装置によれば、相対的に硬質のゴム状弾性材料で成形された下部硬質弾性体と、相対的に軟質のゴム状弾性材料で成形された上部軟質弾性体とからなるため、軸方向振動に対しては、上部軟質弾性体の低ばね特性によって優れた防振性能を発揮することができる。また、軸のこじり方向あるいは軸直角方向の振動の入力に対しては、下部硬質弾性体が支持ステーにおける受け部の上面と摺動することによって、このようなこじり方向あるいは軸直角方向振動を有効に吸収することができる。
【0067】
請求項3の発明に係る防振支持装置によれば、相対的に硬質のゴム状弾性材料で成形された下部硬質弾性体及び上部硬質弾性体と、相対的に軟質のゴム状弾性材料で成形された中間軟質弾性体とからなり、軸に設けた被吊支部を、上部硬質弾性体で受けることによって中間軟質弾性体の低ばね性が確保されるため、請求項2による効果に加え、軸方向振動に対する一層優れた防振性能を発揮することができる。
【0068】
請求項4の発明に係る防振支持装置によれば、弾性体が、支持ステーの上面に転動可能に載置される円筒体の内周に設けられ、軸の被吊支部が、前記弾性体の内周に挿通されているため、軸方向振動に対しては、弾性体のばね特性によって優れた防振性能を発揮し、軸のこじり方向あるいは軸直角方向の振動の入力に対しては、円筒体の転動あるいは弾性体の剪断変形による防振性能を発揮することができる。
【0069】
請求項5の発明に係る防振支持装置によれば、軸方向振動に対しては、弾性体のばね特性によって優れた防振性能を発揮することができ、軸のこじり方向あるいは軸直角方向の振動の入力に対しては、支持ステー上での球体の転動によって、防振性能を発揮することができる。
【0070】
請求項6の発明に係る防振支持装置によれば、支持ステーの上面に接触される弾性体の下面が、湾曲した凸面をなすものであるため、軸のこじり方向あるいは軸直角方向の振動が入力されると、弾性体の凸面状の下面が、支持ステーにおける受け部の上面と摺動することによって低ばねとなるので、こじり方向あるいは軸直角方向振動を有効に吸収することができる。
【0071】
請求項7の発明に係る防振支持装置によれば、円筒体の内周の弾性体が、軸の被吊支部の両側に形成されたすぐりによって、軸方向振動に対しても、こじり方向あるいは軸直角方向の振動に対しても、剪断による低ばね特性を発揮するので、請求項4による効果を一層優れたものとすることができる。
【0072】
請求項8の発明に係る防振支持装置によれば、請求項5による効果に加え、こじり方向あるいは軸直角方向の振動に対して、球体の軸孔と軸との間で弾性体の筒状部が微小変形を受けることによる優れた防振効果が得られる。
【0073】
請求項9の発明に係る防振支持装置によれば、軸方向振動に対し、支持ステーの上面に支持されるカラーの鍔部と、その上側に位置して軸に設けたホルダとの間に介在する弾性体のばね特性によって、優れた防振性能を発揮することができる。また、軸のこじり方向あるいは軸直角方向の振動の入力に対しては、カラーにおける鍔部が支持ステーにおける受け部の上面と摺動することによって、このようなこじり方向あるいは軸直角方向振動を有効に吸収することができる。
【0074】
請求項10の発明に係る防振支持装置によれば、支持ステーの上面に接触されるカラーの下面が、湾曲した凸面をなすものであるため、軸のこじり方向あるいは軸直角方向の振動が入力されると、カラーの凸面状の下面が、支持ステーにおける受け部の上面と摺動することによって低ばねとなり、請求項9の効果に加えて、こじり方向あるいは軸直角方向振動も有効に吸収することができる。
【0075】
請求項11の発明に係る防振支持装置によれば、こじり方向あるいは軸直角方向の振動の振幅が微小である場合に、カラーの軸孔と軸との間で弾性体の筒状部が微小変形を受けるので、請求項9の効果に加えて、一層優れた防振効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全自動洗濯機の概略構造を示す説明図である。
【図2】本発明に係る防振支持装置の第一の形態を示す装着状態の断面図である。
【図3】本発明に係る防振支持装置の第二の形態を示す装着状態の断面図である。
【図4】本発明に係る防振支持装置の第三の形態を示す装着状態の断面図である。
【図5】本発明に係る防振支持装置の第四の形態を示す装着状態の断面図である。
【図6】第四の形態において球体と弾性体を分離して示す斜視図である。
【図7】本発明に係る防振支持装置の第五の形態を示す斜視図である。
【図8】本発明に係る防振支持装置の第五の形態を示す装着状態の断面図である。
【図9】本発明に係る防振支持装置の第六の形態を示す装着状態の断面図である。
【図10】本発明に係る防振支持装置の第七の形態を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−O−B’で切断した装着状態の断面図である。
【図11】本発明に係る防振支持装置の第七の形態におけるカラーを示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−O−B’で切断した断面図である。
【図12】本発明に係る防振支持装置の第七の形態におけるホルダを示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B’で切断した断面図、(C)は(A)におけるC方向の矢視図である。
【図13】本発明に係る防振支持装置の第八の形態を示す装着状態の断面図である。
【図14】本発明に係る防振支持装置の第九の形態を示す装着状態の断面図である。
【図15】従来の技術による支持装置を示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B断面図である。
【符号の説明】
4 吊軸(軸)
41 被吊支部
8 支持ステー
8a 穴
10 防振支持装置
11A 下部硬質弾性体
11B 上部軟質弾性体
11C 上部硬質弾性体
11D 中間軟質弾性体
11E 球状弾性体
11F〜11I 弾性体
11a,12a 軸孔
11b 下面
11c,11d すぐり
111 筒状部
112 本体部
113,114 すぐりの間の部分
115 厚肉環状部
116 薄肉筒状部
12 球体
12b スリット
13 円筒体
14 カラー
141 中空軸部
142 鍔部
143 周壁部
145 係合突条
15 ホルダ
151 カップ部
152 軸孔部
153 鍔部
154 樋状係合部
16 環状プレート

Claims (11)

  1. 支持ステー(8)に挿通された軸(4)に、前記支持ステー(8)の上側に位置して外挿され、前記軸(4)に設けた被吊支部(41)との間に介在されたゴム状弾性材料からなる弾性体(11A〜11G)を備えることを特徴とする防振支持装置。
  2. 弾性体が、相対的に硬質のゴム状弾性材料で成形された下部硬質弾性体(11A)と、相対的に軟質のゴム状弾性材料で成形された上部軟質弾性体(11B)とからなることを特徴とする請求項1に記載の防振支持装置。
  3. 弾性体が、相対的に硬質のゴム状弾性材料で成形された下部硬質弾性体(11A)及び上部硬質弾性体(11C)と、前記下部硬質弾性体(11A)及び上部硬質弾性体(11C)の間にあって、相対的に軟質のゴム状弾性材料で成形された中間軟質弾性体(11D)とからなることを特徴とする請求項1に記載の防振支持装置。
  4. 弾性体(11G)が、支持ステー(8)の上面に転動可能に載置される円筒体(13)の内周に設けられ、軸(4)の被吊支部(41)が、前記弾性体(11G)の内周に挿通されたことを特徴とする請求項1に記載の防振支持装置。
  5. 軸(4)が、支持ステー(8)の上面に転動可能に載置された球体(12)に遊挿され、弾性体(11F)が、前記軸(4)の被吊支部(41)と前記球体(12)との間に挿通されたことを特徴とする請求項1に記載の防振支持装置。
  6. 支持ステー(8)の上面に接触される弾性体(11A,11E)の下面(11b)が、湾曲した凸面をなすことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防振支持装置。
  7. 弾性体(11G)における軸(4)の被吊支部(41)が挿通された位置の両側にすぐり(11c,11d)が形成されたことを特徴とする請求項4に記載の防振支持装置。
  8. 弾性体(11F)が、球体(12)の軸孔(12a)とその内周に挿通された軸(4)との間に介在される筒状部(111)を有することを特徴とする請求項5に記載の防振支持装置。
  9. 支持ステー(8)に挿通される軸(4)の上部に、前記支持ステー(8)の上面に支持される鍔部(142)を有するカラー(14)が外挿され、前記鍔部(142)の上側に位置して、前記軸(4)に設けたホルダ(15)との間に、ゴム状弾性材料からなる弾性体(11H,11I)を介在させたことを特徴とする防振支持装置。
  10. 支持ステー(8)の上面に接触されるカラー(14)の鍔部(142)の下面(142a)が湾曲した凸面をなすことを特徴とする請求項9に記載の防振支持装置。
  11. 弾性体(11I)が、カラー(14)の軸孔(141a)とその内周に挿通された軸(4)との間に介在される筒状部(116)を有することを特徴とする請求項9に記載の防振支持装置。
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