JP2000040826A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2000040826A
JP2000040826A JP11202502A JP20250299A JP2000040826A JP 2000040826 A JP2000040826 A JP 2000040826A JP 11202502 A JP11202502 A JP 11202502A JP 20250299 A JP20250299 A JP 20250299A JP 2000040826 A JP2000040826 A JP 2000040826A
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gate
film
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gate electrode
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薄いゲート酸化膜を有し、金属をゲート材料と
し、セルファラインでソース/ドレイン領域が形成され
た、浅いチャネル領域の、0.5μm以下のゲート長を
持つ微細なMOSトランジスタを実現する。 【解決手段】ソース領域、チャネル領域、ドレイン領域
と、ソース領域とドレイン領域との領域上に熱酸化膜を
介して形成された層間酸化膜と、チャネル領域上に自己
整合的に形成されたゲート酸化膜と、チャネル領域上に
ゲート酸化膜を介して自己整合的に形成されたゲート電
極とからなるMOSトランジスタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に係り、特にMOSトランジスタのゲート電極形成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来例のゲート電極形成の工程
断面図である。半導体基板101上に厚さ10nmのゲ
ート酸化膜102を熱酸化によって形成する。次に厚さ
約400nmのポリシリコン103をCVD法によって
堆積する。次にフォトリソグラフィ工程によりゲート電
極のレジストパターン104を形成する(図8
(a))。
【0003】次に、このレジストパターン104をマス
クにリアクティブイオンエッチング(RIE法)により
ゲートポリシリコン103を異方的にエッチングする。
この際ゲートポリシリコン103とゲート酸化膜102
の厚さの比は約40あるので、ゲートポリシリコン10
3のエッチングを10%オーバーに行なうと40倍、2
0%オーバーに行なうと80倍のエッチング選択比がな
いとゲート酸化膜102はエッチングされつくしてしま
う。更に、ゲートポリシリコン103と半導体基板10
1のエッチング選択比は、ほぼ1に近いので瞬時にして
半導体基板101はエッチングされてしまう。この際、
半導体基板101に入ったダメージにより、素子がリー
クするなどの悪影響がある(図8(b))。
【0004】次に、この状態で酸化を行なうと酸化膜1
05形成時にゲートポリシリコン103端に酸化膜10
5がバーズビーク106の様にくい込み、ゲート端でゲ
ート酸化膜102の厚さが厚くなるため、閾値の変動な
ど素子の特性劣化を招来する(図8(c))。
【0005】次に、ソース/ドレイン領域107を形成
すると酸化膜105のバーズビーク106の為、ゲート
ポリシリコン103端とソース/ドレイン領域107端
との重なりが小さくなりすぎホットキャリアに対する信
頼性が低下する(図8(d))。
【0006】以上に示す様なゲート電極の形成方法にお
いては、ゲートポリシリコン103のリアクティブイオ
ンエッチング時に、半導体基板101がエッチングされ
る為リークの発生、素子特性の変動、劣化あるいは素子
の信頼性の低化等の問題をひきおこす。しかしながら現
状のエッチング技術では、ポリシリコンと酸化膜のエッ
チング選択比を40倍以上に向上させることは難しい。
従って、厚さ約10nm以下の薄いゲート酸化膜を持つ
MOSトランジスタを製造することは極めて困難であ
る。
【0007】図9は従来のアルミゲートトランジスタ形
状の工程断面図である。半導体基板108上に酸化膜1
09を厚さ約200nm堆積しフォトリソグラフィ工程
によりゲート電極のレジストパターン110を形成し、
これをマスクに酸化膜109をエッチングする(図9
(a))。
【0008】次にレジストをはく離し、酸化膜109を
マスクに不純物を拡散させ、半導体基板108中にソー
ス/ドレイン領域111を形成する(図9(b))。次
に、酸化膜109をエッチング除去後、厚さ約100n
mのゲート酸化膜112を熱酸化法によって形成する。
次に、厚さ約400nmのアルミニウム合金をスパッタ
法により堆積する。次にフォトリソグラフィ工程により
ゲート電極のレジストパターンを形成し、これをマスク
にアルミニウムゲート113をエッチングにより形成す
る(図9(c))。
【0009】以上に示す様なアルミニウムゲートトラン
ジスタの形成方法においては、ソース/ドレイン領域1
11とアルミニウムゲート113の形成が異なるフォト
リソグラフィ工程により行なわれている為ソース/ドレ
イン領域111とアルミニウムゲート113との間の合
わせずれを見込んで素子を形成する必要があり、素子の
微細化には適さない。
【0010】図10は、従来のポリシリコンゲートトラ
ンジスタ形成の工程断面図である。n型半導体基板11
4上に厚さ約20nmの酸化膜115を熱酸化法によっ
て形成する。次にチャネル不純物層115を形成する為
に、ボロンを加速電圧20keV、ドーズ量2×1012
cm-2の条件でイオン注入する。この際のチャネル不純
物層1141の深さは約0.1μmである(図10
(a))。
【0011】次に、リンを拡散させたポリシリコンを半
導体基板114上に堆積後、フォトリソグラフィ工程に
よりゲート電極のレジストパターンを形成し、これをマ
スクにエッチングを行ないポリシリコンゲート116を
形成する。次に、レジストパターンをはく離後、ポリシ
リコンゲート116を熱酸化する。この熱酸化の際、チ
ャネル不純物層1141の深さは約0.15μm迄伸び
る(図10(b))。
【0012】次に、ソース/ドレイン領域117をボロ
ンのイオン注入と900℃、30分程度のアニールによ
って形成する。このアニール処理の際、チャネル不純物
層115の深さは約0.2μm迄伸びる(図10
(c))。
【0013】一般にn+ゲートを用いた場合、ゲートポ
リシリコンと半導体基板の仕事関数の差から、半導体基
板の表面を薄いp型にする必要があるがこのp型不純物
層が浅ければ浅い程ゲート電極によるチャネル領域の制
御がしやすくなり、いわゆるショートチャネル効果に有
利である。
【0014】しかしながら、以上に示した様なポリシリ
コンゲートトランジスタの形成方法においては、チャネ
ル不純物をイオン注入してからの熱処理工程が、数多く
入る為、浅いチャネル不純物層を形成できない。従っ
て、素子を微細化することも難しくなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上の様に、従来のM
OSトランジスタの形成方法においては、薄いゲート酸
化膜を用いたMOSトランジスタが形成できない、金属
をゲート材料とした場合セルファラインでソース/ドレ
イン領域が形成できない、浅いチャネル領域の不純物拡
散層が形成できず従って0.5μm以下のゲート長を持
つ微細なMOSトランジスタを製造できない、という問
題点があった。本発明は、この様な課題を解決する半導
体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記事情に鑑み
て為されたもので、半導体基板上のゲート電極形成予定
域にこのゲート電極と同一形状のダミーゲートを形成す
る工程と、このダミーゲートをマスクに不純物を導入し
ソース/ドレイン領域を形成する工程と、このソース/
ドレイン領域上に前記ダミーゲート以下の厚さに絶縁膜
を形成する工程と、前記ダミーゲートをエッチング除去
し溝を形成する工程と、このエッチング除去された溝に
ゲート電極材料を埋め込む工程とを具備したことを特徴
とする半導体装置の製造方法を提供する。
【0017】[作用]この様に本発明によればダミーゲ
ートをマスクにして自己整合的にソース/ドレイン領域
を形成すると共に、ダミーゲートを除去後更に自己整合
的にゲート電極を形成している為、ソース/ドレイン領
域とゲート電極に合わせずれが生じず微細化された素子
を形成することができる。また、ゲート電極と周囲の絶
縁膜の高さをそろえることが可能であるので素子の平坦
化をはかることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施例と記す)を図面を参照して説明する。 (第1の実施例)図1は、本発明の第1の実施例の半導
体装置の製造方法の工程断面図である。n型シリコン基
板1表面に熱酸化により酸化膜2を形成する。次にフォ
トリソグラフィ工程により厚さ約1μmのゲート電極の
レジストパターンを形成する。このレジストパターンが
ダミーゲート3となる。なお、この際レジストとしては
疎水性のものを用いる(図1(a))。
【0019】次に、ダミーゲート3をマスクにボロンを
加速電圧20keV、ドーズ量5×1015cm-2の条件
でイオン注入し、ソース/ドレイン領域4を形成する。
この際、ソース/ドレイン領域4はダミーゲート3に対
して自己整合的に形成される(図1(b))。
【0020】次に、シリカを飽和させたケイフッ化水素
酸水溶液にウェーハを浸漬し、Alを添加すると、n型
シリコン基板1上にSiO2膜5が形成される。この
際、レジストから成るダミーゲート3は疎水性である
為、ダミーゲート3上には、SiO2膜5は形成されな
い。通常ポジ型レジストは疎水性を示すが、フッ素を含
むプラズマにさらすことにより、より一層疎水性を示す
様になる為、SiO2膜5を形成する工程に先だってn
型シリコン基板1にプラズマ処理を施しておいてもよ
い。また、このSiO2膜5は、ダミーゲート3より薄
く例えば厚さ約0.8μmとする。この際、SiO2
5は、ダミーゲート3に対して自己整合的に形成される
(図1(c))。
【0021】次に、レジストから成るダミーゲート3を
除去し、チャネル不純物としてボロンを加速電圧20k
eV、ドーズ量2×1013の条件でイオン注入する。こ
の際、既にソース/ドレイン領域4は形成されているの
で、チャネルイオン注入後の熱処理に従来に比べ短時間
で済む。従ってチャネル不純物層はシャープなチャネル
プロファイルを得ることができる(図1(d))。
【0022】次に、フッ化アンモニウム溶液を用いてダ
ミーゲート3を除去することにより露出した酸化膜2を
エッチング除去し、ゲート酸化を行って厚さ約5nmの
ゲート酸化膜6を形成する。ここで酸化膜2を除去した
のは、酸化膜2上にはレジストが形成されていたので、
この酸化膜2をそのままゲート酸化膜として用いるとレ
ジストによる汚染で素子特性を劣化させる為である。次
に、除去されたダミーゲート3の部分にポリシリコン7
をCVD法により堆積する。CVD法により形成された
ポリシリコン7は、カバレージが良く、除去されたダミ
ーゲートの溝部を埋め込むことができる(図1
(e))。
【0023】次に、このポリシリコン7にリンを拡散し
た後、リアクティブイオンエッチングを行なうことによ
り、除去されたダミーゲートの部分にのみ、ポリシリコ
ン7が埋め込まれることになる。この際、ポリシリコン
7から成るゲート電極は、ソース/ドレイン領域4に対
して自己整合的に形成される(図1(f))。
【0024】以上に示した様な半導体装置の製造方法に
よれば、ダミーゲートをマスクにして自己整合的にソー
ス/ドレイン領域を形成し、このダミーゲートを除去
後、従来に比べ比較的短時間の熱処理によりチャネル不
純物層を形成し、続いてゲート酸化膜を形成し、更にこ
のゲート酸化膜上に自己整合的にポリシリコンゲート電
極を形成している為、以下の効果を奏する。即ち、ゲー
ト酸化膜厚が5nmという極めて薄い場合でもシリコン
基板に損傷を与えることなくゲートの加工ができる。ま
た、チャネル不純物プロファイルをシャープに形成する
ことができる。また、ソース/ドレイン領域より後にゲ
ート電極を形成しているにもかかわらず両者に合わせず
れが生じず、微細化された素子を形成することができ
る。更に、ゲート電極とその周囲のSiO2膜の高さが
ほぼそろうので、例えば、この後の工程において絶縁膜
の堆積平坦化を容易に行なうことが可能となる。
【0025】なお、ポリシリコンのかわりにアルミニウ
ムをスパッタ法又はCVD法により堆積後エッチバック
することによりアルミニウムゲート電極のMOSトラン
ジスタを形成することができる。以上の様なアルミニウ
ムゲート電極のMOSトランジスタの形成方法によれば
上記に示した効果の他に以下に示す様な効果を得ること
ができる。
【0026】即ち、ソース/ドレイン領域形成後にゲー
ト電極を形成しているので熱処理が少なくてすみアルミ
ニウムの様な比較的融点の低い材料をゲート電極に用い
ることができる。
【0027】(第2の実施例)図2は、本発明の第2の
実施例の半導体装置の製造方法の工程断面図である。p
型シリコン基板8上に厚さ約20nmの熱酸化膜9を形
成する。次に厚さ約0.3μmのポリシリコン10をC
VD法により堆積し、リンを拡散させ、更にこのポリシ
リコン10上にシリコンチッ化膜11をCVD法により
堆積する。次にフォトリングラフィ工程により、ゲート
電極のレジストパターンを形成し、このレジストパター
ンをマスクにリアクティブイオンエッチングによりシリ
コンチッ化膜11、ポリシリコン10をエッチング除去
する。この際残置したシリコンチッ化膜11、ポリシリ
コン10がダミーゲート12となる。ダミーゲート12
の材料としては、レジスト、絶縁物、タングステン等の
高融点金属、ポリシリコン、ポリシリコンとシリサイ
ド、高融点金属の積層膜等を用いることができる(図2
(a))。
【0028】次にレジストをはく離し、ヒ素のイオン注
入により、n+型のソース/ドレイン領域13を形成す
る(図2(b))。次に絶縁膜例えばSiO2膜14を
厚さ約0.35μm異方性堆積させる。これは、例えば
プラズマエレクトロンサイクロトロンレゾナンス法(プ
ラズマECR法)によって実現することが可能である。
このプラズマECR法によれば垂直方向にはSiO2
14は堆積するが、横方向にはほとんど堆積しない(図
2(c))。
【0029】次に、レジスト141を厚さ約1μm塗布
し、そのまま現象し厚さ約0.2μm残す様にする(図
2(d))。次に、NH4OH溶液によってダミーゲー
ト12上のSiO2膜14のみをエッチング除去する。
次にレジストをはく離すると、SiO2膜14の残渣が
シリコンチッ化膜11上に残る。次にケミカルドライエ
ッチング法によりシリコンチッ化膜11を除去する。こ
の際、シリコンチッ化膜11上のSiO2膜14の残渣
も同時に除くことができる。これがダミーゲート12を
積層構造にする理由である(図2(e))。
【0030】次に、ポリシリコン10をエッチングによ
り取り除く。次に、この除去されたダミーゲート12部
及びSiO2膜14上にシリコンチッ化膜を形成し、全
面リアクティブイオンエッチングすることにより、ゲー
ト領域15の内側に側壁16を形成することができる。
次に、チャネル部へのイオン注入を行なう(図2
(f))。次に、ゲート領域15に露出している熱酸化
膜9をエッチング除去する。次に、第1の実施例で示し
た工程を用いてゲート電極17を形成する。この後、絶
縁膜を堆積して次の工程に進んでよい(図2(g))。
【0031】または、絶縁膜を堆積して次の工程に進む
かわりにゲート領域15の内側に設けられた側壁16を
ケミカルドライエッチング法により除去し、この除去さ
れた部分にリンをイオン注入することによりLDD構造
のn-領域18を形成することができる(図2
(h))。
【0032】以上に示した様な半導体装置の製造方法に
よれば、ゲート領域15の内側にシリコンチッ化膜の側
壁16を設けることにより、リソグラフィの限界より更
に細いゲート電極17を形成することができる。また、
熱酸化膜9のエッチング時にゲート領域15の側部のS
iO2膜14の後退を防ぐことができる。また、従来の
工程で形成されたLDD構造のn-領域に比べて熱処理
工程が少ないので不純物濃度の制御がしやすい。
【0033】ここでダミーゲートの側部に形成される絶
縁膜の形成方法について説明する。ダミーゲートの下部
が平坦な場合は通常の酸化膜堆積、エッチバック法を用
いて絶縁膜をダミーゲート以下の厚さに形成することは
可能であるが、通常の場合は、ダミーゲートの下部には
少なくともフィールド酸化膜の段差があるので、このよ
うにはできない。
【0034】図3の断面図に示したように通常のMOS
トランジスタでは、シリコン基板19上にフィールド酸
化膜20のある領域と、ゲート酸化膜21のある領域で
数百nmの段差がある。この上をダミーゲートとしての
ポリシリコン22が厚さ300nmで堆積され、さらに
酸化膜23を通常のCVD法によって堆積、エッチバッ
クすると段差上部(フィールド酸化膜20上)では酸化
膜23がダミーゲート以下の厚さになるが、段差下部
(ゲート酸化膜21上)ではダミーゲートの方が絶縁膜
より薄くなってしまう。この状態ではダミーゲートをエ
ッチング除去できない。従って第1または第2実施例で
示したように絶縁膜の選択成長または異方性堆積を用い
ることが望ましい。
【0035】(第3の実施例)図4は、本発明の第3の
実施例の半導体装置の製造方法の工程断面図である。
尚、以下の第3の実施例、第4の実施例、第5の実施例
では、その製造方法の前半の工程は、第1の実施例の製
造方法の工程と同様である。このため、前半の工程に付
いては、図1(a)乃至図1(d)を、シリコン基板1
をシリコン基板24、酸化膜2を酸化膜25、ダミーゲ
ート3をダミーゲート26、ソース/ドレイン領域4を
ソース/ドレイン領域27、SiO2膜5をSiO2膜2
8、とそれぞれ読み替えてそのまま使用する。
【0036】n型シリコン基板24表面に熱酸化により
酸化膜25を形成する。次にフォトリソグラフィ工程に
より厚さ約1μmのゲート電極のレジストパターンを形
成する。このレジストパターンがダミーゲート26とな
る。なお、この際レジストとしては疎水性のものを用い
る(図1(a))。
【0037】次に、ダミーゲート26をマスクにボロン
を加速電圧20keV、ドーズ量5×1015cm-2の条
件でイオン注入し、ソース/ドレイン領域27を形成す
る。この際、ソース/ドレイン領域27はダミーゲート
26に対して自己整合的に形成される(図1(b))。
【0038】次に、シリカを飽和させたケイフッ化水素
酸水溶液にウェーハを浸漬し、Alを添加すると、n型
シリコンを基板24上にSiO2膜28が形成される。
この際、レジストからなるダミーゲート26は疎水性で
ある為、ダミーゲート26上には、SiO2膜28は形
成されない。通前ポジ型レジストは疎水性を示すが、フ
ッ素を含むプラズマにさらすことにより、より一層疎水
性を示す様になる為、SiO2膜28を形成する工程に
先だってn型シリコン基板24にプラズマ処理を施して
おいてもよい。また、このSiO2膜28は、ダミーゲ
ート26より薄く例えば厚さ約0.8μmとする。この
際、SiO2膜28は、ダミーゲート26に対して自己
整合的に形成される(図1(c))。
【0039】次に、レジストから成るダミーゲート26
を除去し、チャネル不純物としてボロンを加速電圧20
keV、ドーズ量2×1013の条件でイオン注入する。
この際、既にソース/ドレイン領域27は形成されてい
るので、チャネルイオン注入後の熱処理は従来に比べ短
時間で済む。従ってシャープなチャネルプロファイルを
得ることができる。ここまでは、第1の実施例と同様の
工程である(図1(d))。
【0040】次に、チタンナイトライド膜29をスパッ
タ又はCVD法により厚さ約600A(オングストロー
ム)堆積する。続いて、ダミーゲート26を除去するこ
とにより生じた溝部30にタングステン膜31をCVD
法により埋め込む(図4(a))。
【0041】次に、チタンナイトライド膜29及びタン
グステン膜31をリアクティブイオンエッチングにより
エッチングし溝部30以外のタングステン膜31及びチ
タンナイトライト膜29を除去する(図4(b))。
【0042】以上に示した様な半導体装置の製造方法に
よれば、第1の実施例と同様の効果を奏するのみならず
低抵抗で高熱の処理に耐え得るゲート電極を得ることが
できる。
【0043】(第4の実施例)図5は、本発明の第4の
実施例の半導体装置の製造方法の工程断面図である。n
型シリコン基板24表面に熱酸化により酸化膜25を形
成する。次にフォトリソグラフィ工程により厚さ約1μ
mのゲート電極のレジストパターンを形成する。このレ
ジストパターンがダミーゲート26となる。なお、この
際レジストとしては疎水性のものを用いる(図1
(a))。
【0044】次にダミーゲート26をマスクにボロンを
加速電圧20keV、ドーズ量5×1015cm-2の条件
でイオン注入し、ソース/ドレイン領域27を形成す
る。この際、ソース/ドレイン領域27はダミーゲート
26に対して自己整合的に形成される(図1(b))。
【0045】次にシリカを飽和させたケイフッ化水素酸
水溶液にウェーハを浸漬し、Alを添加すると、n型シ
リコン基板24上にSiO2膜28が形成される。この
際、レジストから成るダミーゲート26は疎水性である
為、ダミーゲート26上には、SiO2膜28は形成さ
れない。通常ポジ型レジストは疎水性を示すが、フッ素
を含むプラズマにさらすことにより、より一層疎水性を
示す様になる為、SiO2膜28を形成する工程に先だ
ってn型シリコン基板24にプラズマ処理を施しておい
てもよい。また、SiO2膜28は、ダミーゲート26
より薄く例えば厚さ約0.8μmとする。この際、Si
2膜28は、ダミーゲート26に対して自己整合的に
形成される(図1(c))。
【0046】次に、レジストから成るダミーゲート26
を除去し、チャネル不純物としてボロンを加速電圧20
keV、ドーズ量2×1013の条件でイオン注入する。
この際、既にソース/ドレイン領域27は形成されてい
るので、チャネルイオン注入後の熱処理に従来に比べ短
時間で済む。従ってシャープなチャネルプロファイルを
得ることができる。ここまでは、第1の実施例と同様の
工程である(図1(d))。
【0047】次に、ダミーゲートを除去することにより
生じた溝部30にポリシリコン32をCVD法により堆
積し、この溝部30を埋め込む(図5(a))。次に、
リアクティブイオンエッチングによりポリシリコン32
を溝部30の深さ以下の厚さになるまで除去する(図5
(b))。
【0048】次にチタンをスパッタ法により厚さ約50
nm堆積し、800℃チッ素雰囲気でアニールするとポ
リシリコン32上にのみチタンシリサイド層33が形成
される。アンモニア処理により未反応のチタンを除去す
ることでポリシリコン32上にのみチタンシリサイド層
33を残置することができる(図5(c))。
【0049】以上に示した様な半導体装置の製造方法に
よれば、第1の実施例と同様の効果を奏するのみならず
低抵抗のポリシリコンゲート電極を得ることができる。 (第5の実施例)図6は、本発明の第5の実施例の半導
体装置の製造方法の工程断面図である。
【0050】n型シリコン基板24表面に熱酸化により
酸化膜25を形成する。次にフォトリソグラフィ工程に
より厚さ約1μmのゲート電極のレジストパターンを形
成する。このレジストパターンがダミーゲート26とな
る。なお、この際レジストとしては疎水性のものを用い
る(図1(a))。
【0051】次に、ダミーゲート26をマスクにボロン
を加速電圧20keV、ドーズ量5×1015cm-2の条
件でイオン注入し、ソース/ドレイン領域27を形成す
る。この際ソース/ドレイン領域27はダミーゲート2
6に対して自己整合的に形成される(図1(b))。
【0052】次に、シリカを飽和させたケイフッ化水素
酸水溶液にウェーハーを浸漬し、Alを添加すると、n
型シリコン基板24上にSiO2膜28が形成される。
この際、レジストから成るダミーゲート26は疎水性で
ある為、ダミーゲート26上にはSiO2膜28は形成
されない。通常ポジ型レジストは疎水性を示すが、フッ
素を含むプラズマにさらすことにより、より一層疎水性
を示す様になる為、SiO2膜28を形成する工程に先
だってn型シリコン基板24にプラズマ処理を施してお
いてもよい。また、このSiO2膜28は、ダミーゲー
ト26より薄く例えば厚さ約0.8μmとする。この
際、SiO2膜28はダミーゲート26に対して自己整
合的に形成される。(図1(c))。
【0053】次にレジストからなるダミーゲート26を
除去し、チャネル不純物としてボロンを加速電圧20k
eV、ドーズ量2×1013の条件でイオン注入する。こ
の際、既にソース/ドレイン領域27は形成されている
ので、チャネルイオン注入後の熱処理は従来に比べ短時
間で済む。従ってシャープなチャネルプロファイルを得
ることができる。ここまでは、第1の実施例と同様の工
程である(図1(d))。
【0054】次に、パラジウム34をスパッタ法にて厚
さ約30nm堆積する。次にレジスト35を塗布し、そ
のまま現像を行なってダミーゲートを除去することによ
り生じた溝部30のみに残置する様にする(図6
(a))。
【0055】次に硝酸とフッ酸の混合液により、レジス
ト35で覆われた部分以外のパラジウム34をエッチン
グ除去する。次に、酸素アッシャでレジスト36をはく
離する(図6(b))。
【0056】次に硫酸銅溶液にウェーハーを浸漬するこ
とでパラジウム34上の部分にのみ選択的に銅351
堆積する(図6(c))。以上に示した様な半導体装置
の製造方法によれば、第1の実施例と同様の効果を奏す
るのみならず、低抵抗のゲート電極を得ることができ
る。
【0057】(第6の実施例)図7は本発明の第6の実
施例の半導体装置の製造方法の工程断面図である。p型
シリコン基板36上に熱酸化膜37を厚さ約20nm形
成する。次に、シリコンチッ化膜38をCVD法により
厚さ約0.3μm堆積する。次にポリシリコン膜39を
CVD法により厚さ約0.1μm堆積する。次にフォト
リソグラフィ工程及びエッチング工程によりポリシリコ
ン膜39とシリコンチッ化膜38との積層膜から成るダ
ミーゲート40を形成する(図7(a))。
【0058】次に、ポリシリコンをCVD法により厚さ
約0.1μm堆積し、全面リアクティブイオンエッチン
グを行うことにより、ポリシリコン膜39がシリコンチ
ッ化膜38をくるんだ形状のダミーゲート40が形成さ
れる。次にヒ素をイオン注入し、ソース/ドレイン領域
41を形成する(図7(b))。
【0059】次に、第1の実施例で示したプラズマEC
R法を用いて、熱酸化膜37上のSiO2膜42を選択
的に成長させる。次に800℃、N2中でアニール処理
を行なう(図7(c))。
【0060】次に、シリコンチッ化膜38の周囲に形成
されたポリシリコン膜39をケミカルドライエッチング
を用いて除去し、このシリコンチッ化膜38とSiO2
膜42の隙間にリンをイオン注入してn-不純物層43
を形成する(図7(d))。
【0061】次に、シリコンチッ化膜38を選択的にエ
ッチング除去し、第1の実施例に示した工程によりゲー
ト電極44を形成する(図7(e))。以上に示した半
導体装置の製造方法によれば、従来のLDD構造の形成
方法に比べ、ゲート電極とn-不純物層のオーバラップ
部が大きくとれてMOSトランジスタの信頼性が向上す
る。
【0062】
【発明の効果】以上述べた様に半発明によればソース/
ドレイン領域とゲート電極が自己整合的に形成されてい
るので両者あわせずれが生じす、微細化された素子を形
成することができる。また、ゲート電極と周囲の絶縁膜
の高さをそろえることが可能であるので素子の平坦化を
はかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の半導体装置の製造方法
を示す工程断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造方法
を示す工程断面図である。
【図3】従来例の半導体装置を示す工程断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例の半導体装置の製造方法
を示す工程断面図である。
【図5】本発明の第4の実施例の半導体装置の製造方法
を示す工程断面図である。
【図6】本発明の第5の実施例の半導体装置の製造方法
を示す工程断面図である。
【図7】本発明の第6の実施例の半導体装置の製造方法
を示す工程断面図である。
【図8】従来例の半導体装置の製造方法の工程断面図で
ある。
【図9】従来例の半導体装置の製造方法の工程断面図で
ある。
【図10】従来例の半導体装置の製造方法の工程断面図
である。
【符号の説明】
1…シリコン基板 2…酸化膜 3…ダミーゲート 4…ソース/ドレイン領域 5…SiO2膜 6…ゲート酸化膜 7…ポリシリコン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、前記半導体基板上面に互い
    に離間して形成されたソース領域及びドレイン領域と、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の前記半導体
    基板上面に形成されたチャネル領域と、前記ソース領域
    上及び前記ドレイン領域上に形成された第1の酸化膜
    と、前記チャネル領域上に形成された第2の酸化膜と、
    前記ソース領域上及び前記ドレイン領域上に前記第1の
    酸化膜を介して形成された二酸化珪素膜と、前記チャネ
    ル領域上に前記第2の酸化膜を介して形成されたゲート
    電極とを具備し、前記第2の酸化膜は前記第1の酸化膜
    とは異なる膜であることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記二酸化珪素膜上面と前記ゲート電極上
    面とがほぼ同一の平坦面をなしていることを特徴とする
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】半導体基板と、前記半導体基板上面に互い
    に離間して形成されたソース領域及びドレイン領域と、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域との間に形成された
    チャネル領域と、前記ソース領域及び前記ドレイン領域
    上に形成された第1の酸化膜と、前記チャネル領域上の
    前記対向する側面の間に形成された第2の酸化膜と、前
    記ソース領域上及び前記ドレイン領域上に前記第1の酸
    化膜を介して形成された二酸化珪素膜と、前記チャネル
    領域上に形成されたゲート電極とを具備し、前記ソース
    領域上及び前記ドレイン領域上の前記第1の酸化膜の対
    向する側面にそれぞれ形成された側壁を更に有すること
    を特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】前記第2の酸化膜は前記対向する側壁の間
    のみに形成されていることを特徴とする請求項3に記載
    の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記ゲート電極はアルミニウムで有ること
    を特徴とする請求項1乃至請求項2の何れか1項に記載
    の半導体装置。
  6. 【請求項6】半導体基板と、前記半導体基板上面に互い
    に離間して形成されたソース領域及びドレイン領域と、
    前記ソース領域上及び前記ドレイン領域上に形成された
    二酸化珪素膜と、前記ソース領域と前記ドレイン領域と
    の間のチャネル領域上に形成された酸化膜と、前記チャ
    ネル領域上に前記酸化膜を介して形成されたゲート電極
    とを具備し、前記ゲート電極と前記二酸化珪素膜との界
    面及び前記ゲート電極と前記酸化膜との界面全面に連続
    したチタンナイトライド膜が形成されていることを特徴
    とする半導体装置。
  7. 【請求項7】前記ゲート電極はタングステンで形成され
    ていることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
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JP2001291867A (ja) * 2000-03-09 2001-10-19 Samsung Electronics Co Ltd ダマシンゲート工程で自己整合コンタクトパッド形成方法
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