JP3455742B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3455742B2
JP3455742B2 JP2002297066A JP2002297066A JP3455742B2 JP 3455742 B2 JP3455742 B2 JP 3455742B2 JP 2002297066 A JP2002297066 A JP 2002297066A JP 2002297066 A JP2002297066 A JP 2002297066A JP 3455742 B2 JP3455742 B2 JP 3455742B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に係り、特にMOSトランジスタのゲート電極形成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来例のゲート電極形成の工程
断面図である。半導体基板101上に厚さ10nmのゲ
ート酸化膜102を熱酸化によって形成する。次に厚さ
約400nmのポリシリコン103をCVD法によって
堆積する。次にフォトリソグラフィ工程によりゲート電
極のレジストパターン104を形成する(図8
(a))。次に、このレジストパターン104をマスク
にリアクティブイオンエッチング(RIE法)によりゲ
ートポリシリコン103を異方的にエッチングする。こ
の際ゲートポリシリコン103とゲート酸化膜102の
厚さの比は約40あるので、ゲートポリシリコン103
のエッチングを10%オーバーに行なうと40倍、20
%オーバーに行なうと80倍のエッチング選択比がない
とゲート酸化膜102はエッチングされつくしてしま
う。更に、ゲートポリシリコン103と半導体基板10
1のエッチング選択比は、ほぼ1に近いので瞬時にして
半導体基板101はエッチングされてしまう。この場
合、半導体基板101に入ったダメージにより、素子が
リークするなどの悪影響がある(図8(b))。
【0003】次に、この状態で酸化を行なうと酸化膜1
05形成時にゲートポリシリコン103端に酸化膜10
5がバーズビーク106の様にくい込み、ゲート端でゲ
ート酸化膜102の厚さが厚くなるため、閾値の変動な
ど素子の特性劣化を招来する(図8(c))。次に、ソ
ース/ドレイン領域107を形成すると酸化膜105の
バーズビーク106の為、ゲートポリシリコン103端
とソース/ドレイン領域107端との重なりが小さくな
りすぎホットキャリアに対する信頼性が低下する(図8
(d))。以上に示す様なゲート電極の形成方法におい
ては、ゲートポリシリコン103のリアクティブイオン
エッチング時に、半導体基板101がエッチングされる
為リークの発生、素子特性の変動、劣化あるいは素子の
信頼性の低化等の問題をひきおこす。しかしながら現状
のエッチング技術では、ポリシリコンと酸化膜のエッチ
ング選択比を40倍以上に向上させることは難しい。従
って、厚さ約10nm以下の薄いゲート酸化膜を持つM
OSトランジスタを製造することは極めて困難である。
【0004】図9は、従来のアルミゲートトランジスタ
形状の工程断面図である。半導体基板108上に酸化膜
109を厚さ約200nm堆積しフォトリソグラフィ工
程によりゲート電極のレジストパターン110を形成
し、これをマスクに酸化膜109をエッチングする(図
9(a))。次に、レジストをはく離し、酸化膜109
をマスクに不純物を拡散させ、半導体基板108中にソ
ース/ドレイン領域111を形成する(図9(b))。
次に、酸化膜109をエッチング除去後、厚さ約100
nmのゲート酸化膜112を熱酸化法によって形成す
る。次に、厚さ約400nmのアルミニウム合金をスパ
ッタ法により堆積する。次にフォトリソグラフィ工程に
よりゲート電極のレジストパターンを形成し、これをマ
スクにアルミニウムゲート113をエッチングにより形
成する(図9(c))。以上に示す様なアルミニウムゲ
ートトランジスタの形成方法においては、ソース/ドレ
イン領域111とアルミニウムゲート113の形成が異
なるフォトリソグラフィ工程により行なわれている為ソ
ース/ドレイン領域111とアルミニウムゲート113
との間の合わせずれを見込んで素子を形成する必要があ
り、素子の微細化には適さない。
【0005】図10は、従来のポリシリコンゲートトラ
ンジスタ形成の工程断面図である。n型半導体基板11
4上に厚さ約20nmの酸化膜115を熱酸化法によっ
て形成する。次に、チャネル不純物層115を形成する
為に、ボロンを加速電圧20keV、ドーズ量2×10
12cm−2の条件でイオン注入する。この際のチャネ
ル不純物層1141の深さは約0.1μmである(図1
0(a))。次に、リンを拡散させたポリシリコンを半
導体基板114上に堆積後、フォトリソグラフィ工程に
よりゲート電極のレジストパターンを形成し、これをマ
スクにエッチングを行ないポリシリコンゲート116を
形成する。次に、レジストパターンをはく離後、ポリシ
リコンゲート116を熱酸化する。この熱酸化の際、チ
ャネル不純物層1141 の深さは約0.15μm迄伸び
る(図10(b))。
【0006】次に、ソース/ドレイン領域117をボロ
ンのイオン注入と900℃、30分程度のアニールによ
って形成する。このアニール処理の際、チャネル不純物
層115の深さは約0.2μm迄伸びる(図10
(c))。一般にn+ゲートを用いた場合、ゲートポリ
シリコンと半導体基板の仕事関数の差から、半導体基板
の表面を薄いp型にする必要があるがこのp型不純物層
が浅ければ浅い程ゲート電極によるチャネル領域の制御
がしやすくなり、いわゆるショートチャネル効果に有利
である。しかしながら、以上に示した様なポリシリコン
ゲートトランジスタの形成方法においては、チャネル不
純物をイオン注入してからの熱処理工程が、数多く入る
為、浅いチャネル不純物層を形成できない。従って、素
子を微細化することも難しくなる。なお、ソース/ドレ
イン領域上に形成された複数の絶縁膜を有し、この絶縁
膜の上面とゲート絶縁膜上のゲート電極の上面の半導体
基板からの高さが、略同一である半導体装置は、例え
ば、特許文献1、2に記載されているように公知であ
る。
【0007】
【特許文献1】実願昭55−163400号(実開昭5
7−87545号)のマイクロミドフィルム(第2図〜
第5図、第6図〜第10図、及びそれらの説明箇所)。
【特許文献2】特開平3−104236号公報(第1図
及びその説明箇所(実施例))。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上の様に、従来のM
OSトランジスタの形成方法においては、薄いゲート酸
化膜を用いたMOSトランジスタが形成できない、金属
をゲート材料とした場合セルファラインでソース/ドレ
イン領域が形成できない、浅いチャネル領域の不純物拡
散層が形成できず、従って0.5μm以下のゲート長を
持つ微細なMOSトランジスタを製造できない、という
問題点があった。本発明は、この様な課題を解決する半
導体装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記事情に鑑
みて為されたもので、半導体基板と、前記半導体基板に
形成された絶縁領域と、前記半導体基板に、前記絶縁領
域に隣接し互いに離間して形成されたソース領域及びド
レイン領域と、前記ソース領域と前記ドレイン領域との
間の前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜と、前
記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記ソー
ス領域上及び前記ドレイン領域上に形成された熱酸化膜
と、前記熱酸化膜上に形成された絶縁膜とを具備し、前
記ゲート電極は、前記ゲート絶縁膜上及び前記絶縁領域
に形成されており、かつ前記絶縁膜の上面と前記ゲート
絶縁膜上の前記ゲート電極の上面の前記半導体基板から
の高さが略同一であり、前記熱酸化膜は、前記ゲート絶
縁膜より厚いことを特徴としている。この様に、本発明
によれば、ダミーゲートをマスクにして自己整合的にソ
ース/ドレイン領域を形成すると共に、ダミーゲートを
除去後更に自己整合的にゲート電極を形成している為、
ソース/ドレイン領域とゲート電極に合わせずれが生じ
ず微細化された素子を形成することができる。また、ゲ
ート電極と周囲の絶縁膜の高さを揃えることが可能なの
で素子の平坦化をはかることができる。さらに発明が解
決しようとする課題の欄において述べた従来の問題を解
決して薄いゲート酸化膜を用いたMOSトランジスタの
実現を可能にした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施例)図1は、本発明の第1の実施例の半導
体装置の製造方法の工程断面図である。n型シリコン基
板1表面に熱酸化により酸化膜2を形成する。次にフォ
トリソグラフィ工程により厚さ約1μmのゲート電極の
レジストパターンを形成する。このレジストパターンが
ダミーゲート3となる。なお、この際レジストとしては
疎水性のものを用いる(図1(a))。次に、ダミーゲ
ート3をマスクにボロンを加速電圧20keV、ドーズ
1015cm−2の条件でイオン注入し、ソース/ドレ
イン領域4を形成する。この際、ソース/ドレイン領域
4はダミーゲート3に対して自己整合的に形成される
(図1(b))。
【0011】次に、シリカを飽和させたケイフッ化水素
酸水溶液にウェーハを浸漬し、Alを添加すると、n型
シリコン基板1上にSiO2 膜5が形成される。この
際、レジストから成るダミーゲート3は、疎水性である
為、ダミーゲート3上には、SiO2 膜5は形成されな
い。通常ポジ型レジストは疎水性を示すが、フッ素を含
むプラズマにさらすことにより、より一層疎水性を示す
様になる為、SiO2 膜5を形成する工程に先だってn
型シリコン基板1にプラズマ処理を施しておいてもよ
い。また、このSiO2 膜5は、ダミーゲート3より薄
く例えば厚さ約0.8μmとする。この際、SiO2
5は、ダミーゲート3に対して自己整合的に形成される
(図1(c))。次に、レジストから成るダミーゲート
3を除去し、チャネル不純物としてボロンを加速電圧2
0keV、ドーズ量2×1013の条件でイオン注入す
る。この際、既にソース/ドレイン領域4は形成されて
いるので、チャネルイオン注入後の熱処理に従来に比べ
て短時間で済む。したがって、チャネル不純物層はシャ
ープなチャネルプロファイルを得ることができる(図1
(d))。
【0012】次に、フッ化アンモニウム溶液を用いてダ
ミーゲート3を除去することにより露出した酸化膜2を
エッチング除去し、ゲート酸化を行って厚さ約5nmの
ゲート酸化膜6を形成する。ここで酸化膜2を除去した
のは、酸化膜2上にはレジストが形成されていたので、
この酸化膜2をそのままゲート酸化膜として用いるとレ
ジストによる汚染で素子特性を劣化させる為である。次
に、除去されたダミーゲート3の部分にポリシリコン7
をCVD法により堆積する。CVD法により形成された
ポリシリコン7は、カバレージが良く、除去されたダミ
ーゲートの溝部を埋め込むことができる(図1
(e))。次に、このポリシリコン7にリンを拡散した
後、リアクティブイオンエッチングを行なうことによ
り、除去されたダミーゲートの部分にのみ、ポリシリコ
ン7が埋め込まれることになる。この際、ポリシリコン
7から成るゲート電極は、ソース/ドレイン領域4に対
して自己整合的に形成される(図1(f))。
【0013】以上に示した様な半導体装置の製造方法に
よれば、ダミーゲートをマスクにして自己整合的にソー
ス/ドレイン領域を形成し、このダミーゲートを除去
後、従来に比べ比較的短時間の熱処理によりチャネル不
純物層を形成し、続いてゲート酸化膜を形成し、更にこ
のゲート酸化膜上に自己整合的にポリシリコンゲート電
極を形成している為、以下の効果を奏する。即ち、ゲー
ト酸化膜厚が5nmという極めて薄い場合でもシリコン
基板に損傷を与えることなくゲートの加工ができる。ま
た、チャネル不純物プロファイルをシャープに形成する
ことができる。また、ソース/ドレイン領域より後にゲ
ート電極を形成しているにもかかわらず両者に合わせず
れが生じず、微細化された素子を形成することができ
る。更に、ゲート電極とその周囲のSiO2 膜の高さが
ほぼ揃うので、例えば、この後の工程において絶縁膜の
堆積平坦化を容易に行なうことが可能となる。
【0014】なお、ポリシリコンのかわりにアルミニウ
ムをスパッタ法又はCVD法により堆積後エッチバック
することによりアルミニウムゲート電極のMOSトラン
ジスタを形成することができる。以上の様なアルミニウ
ムゲート電極のMOSトランジスタの形成方法によれば
上記に示した効果の他に以下に示す様な効果を得ること
ができる。即ち、ソース/ドレイン領域形成後にゲート
電極を形成しているので熱処理が少なくてすみアルミニ
ウムの様な比較的融点の低い材料をゲート電極に用いる
ことができる。
【0015】(第2の実施例)図2は、本発明の第2の
実施例の半導体装置の製造方法の工程断面図である。p
型シリコン基板8上に厚さ約20nmの熱酸化膜9を形
成する。次に、厚さ約0.3μmのポリシリコン10を
CVD法により堆積し、リンを拡散させ、更にこのポリ
シリコン10上にシリコンチッ化膜11をCVD法によ
り堆積する。次にフォトリングラフィ工程により、ゲー
ト電極のレジストパターンを形成し、このレジストパタ
ーンをマスクにリアクティブイオンエッチングによりシ
リコンチッ化膜11、ポリシリコン10をエッチング除
去する。この際残置したシリコンチッ化膜11、ポリシ
リコン10がダミーゲート12となる。ダミーゲート1
2の材料としては、レジスト、絶縁物、タングステン等
の高融点金属、ポリシリコン、ポリシリコンとシリサイ
ド、高融点金属の積層膜等を用いることができる(図2
(a))。次にレジストをはく離し、ヒ素のイオン注入
により、n+型のソース/ドレイン領域13を形成する
(図2(b))。
【0016】次に、絶縁膜例えばSiO2 膜14を厚さ
約0.35μm異方性堆積させる。これは、例えばプラ
ズマエレクトロンサイクロトロンレゾナンス法(プラズ
マECR法)によって実現することが可能である。この
プラズマECR法によれば垂直方向にはSiO2 膜14
は堆積するが、横方向にはほとんど堆積しない(図2
(c))。次に、レジスト141を厚さ約1μm塗布
し、そのまま現象し厚さ約0.2μm残す様にする(図
2(d))。
【0017】次に、NH4 OH溶液によってダミーゲー
ト12上のSiO2 膜14のみをエッチング除去する。
次にレジストをはく離すると、SiO2 膜14の残渣が
シリコンチッ化膜11上に残る。次にケミカルドライエ
ッチング法によりシリコンチッ化膜11を除去する。こ
の際、シリコンチッ化膜11上のSiO2 膜14の残渣
も同時に除くことができる。これがダミーゲート12を
積層構造にする理由である(図2(e))。次に、ポリ
シリコン10をエッチングにより取り除く。次に、この
除去されたダミーゲート12部及びSiO2 膜14上に
シリコンチッ化膜を形成し、全面リアクティブイオンエ
ッチングすることにより、ゲート領域15の内側に側壁
16を形成することができる。次に、チャネル部へのイ
オン注入を行なう(図2(f))。
【0018】次に、ゲート領域15に露出している熱酸
化膜9をエッチング除去する。次に、第1の実施例で示
した工程を用いてゲート電極17を形成する。この後絶
縁膜を堆積して次の工程に進んでよい(図2(g))。
または絶縁膜を堆積して次の工程に進むかわりにゲート
領域15の内側に設けられた側壁16をケミカルドライ
エッチング法により除去し、この除去された部分にリン
をイオン注入することによりLDD構造のn−領域18
を形成することができる(図2(h))。以上に示した
様な半導体装置の製造方法によれば、ゲート領域15の
内側にシリコンチッ化膜の側壁16を設けることによ
り、リソグラフィの限界より更に細いゲート電極17を
形成することができる。また、熱酸化膜9のエッチング
時にゲート領域15の側部のSiO2 膜14の後退を防
ぐことができる。また、従来の工程で形成されたLDD
構造のn−領域に比べて熱処理工程が少ないので不純物
濃度の制御がしやすい。
【0019】ここでダミーゲートの側部に形成される絶
縁膜の形成方法について説明する。ダミーゲートの下部
が平坦な場合は通常の酸化膜堆積、エッチバック法を用
いて絶縁膜をダミーゲート以下の厚さに形成することは
可能であるが、通常の場合は、ダミーゲートの下部には
少なくともフィールド酸化膜の段差があるので、このよ
うにはできない。図3の断面図に示したように通常のM
OSトランジスタでは、シリコン基板19上にフィール
ド酸化膜20のある領域と、ゲート酸化膜21のある領
域で数百nmの段差がある。この上をダミーゲートとし
てのポリシリコン22が厚さ300nmで堆積され、さ
らに酸化膜23を通常のCVD法によって堆積、エッチ
バックすると段差上部(フィールド酸化膜20上)では
酸化膜23がダミーゲート以下の厚さになるが、段差下
部(ゲート酸化膜21上)ではダミーゲートの方が絶縁
膜より薄くなってしまう。この状態ではダミーゲートを
エッチング除去できない。従って第1又は第2実施例で
示したように絶縁膜の選択成長または異方性堆積を用い
ることが望ましい。
【0020】(第3の実施例)図4は、第3の実施例の
半導体装置の製造方法の工程断面図である。尚、以下の
第3の実施例、第4の実施例、第5の実施例では、その
製造方法の前半の工程は、第1の実施例の製造方法の工
程と同様である。このため、前半の工程に付いては、図
1(a)乃至図1(d)を、シリコン基板1をシリコン
基板24、酸化膜2を酸化膜25、ダミーゲート3をダ
ミーゲート26、ソース/ドレイン領域4をソース/ド
レイン領域27、SiO2 膜5をSiO2 膜28、とそ
れぞれ読み替えてそのまま使用する。この実施例は、ゲ
ート絶縁膜と酸化膜25とは同じ酸化膜から構成されて
いる。
【0021】n型シリコン基板24表面に熱酸化により
酸化膜25を形成する。次にフォトリソグラフィ工程に
より厚さ約1μmのゲート電極のレジストパターンを形
成する。このレジストパターンがダミーゲート26とな
る。なお、この際レジストとしては疎水性のものを用い
る(図1(a))。次に、ダミーゲート26をマスクに
ボロンを加速電圧20keV、ドーズ量5×1015cm
-2の条件でイオン注入し、ソース/ドレイン領域27を
形成する。この際、ソース/ドレイン領域27はダミー
ゲート26に対して自己整合的に形成される(図1
(b))。
【0022】次に、シリカを飽和させたケイフッ化水素
酸水溶液にウェーハを浸漬し、Alを添加すると、n型
シリコンを基板24上にSiO2 膜28が形成される。
この際、レジストからなるダミーゲート26は疎水性で
ある為、ダミーゲート26上には、SiO2 膜28は形
成されない。通前ポジ型レジストは疎水性を示すが、フ
ッ素を含むプラズマにさらすことにより、より一層疎水
性を示す様になる為、SiO2 膜28を形成する工程に
先だってn型シリコン基板24にプラズマ処理を施して
おいてもよい。また、このSiO2 膜28は、ダミーゲ
ート26より薄く例えば厚さ約0.8μmとする。この
際、SiO2 膜28は、ダミーゲート26に対して自己
整合的に形成される(図1(c))。次に、レジストか
ら成るダミーゲート26を除去し、チャネル不純物とし
てボロンを加速電圧20keV、ドーズ量2×1013
の条件でイオン注入する。この際、既にソース/ドレイ
ン領域27は形成されているので、チャネルイオン注入
後の熱処理は従来に比べ短時間で済む。従ってシャープ
なチャネルプロファイルを得ることができる。ここまで
は、第1の実施例と同様の工程である(図1(d))。
【0023】次に、チタンナイトライド膜29をスパッ
タ又はCVD法により厚さ約600A(オングストロー
ム)堆積する。続いて、ダミーゲート26を除去するこ
とにより生じた溝部30にタングステン膜31をCVD
法により埋め込む(図4(a))。次に、チタンナイト
ライド膜29及びタングステン膜31をリアクティブイ
オンエッチングによりエッチングし溝部30以外のタン
グステン膜31及びチタンナイトライト膜29を除去す
る(図4(b))。以上に示した様な半導体装置の製造
方法によれば、第1の実施例と同様の効果を奏するのみ
ならず、低抵抗で高熱の処理に耐え得るゲート電極を得
ることができる。
【0024】(第4の実施例)図5は、この実施例の半
導体装置の製造方法の工程断面図である。n型シリコン
基板24表面に熱酸化により酸化膜25を形成する。こ
の実施例では、酸化膜25とゲート絶縁膜は、同じ酸化
膜から構成されている。が次に、フォトリソグラフィ工
程により厚さ約1μmのゲート電極のレジストパターン
を形成する。このレジストパターンがダミーゲート26
となる。なお、この際レジストとしては疎水性のものを
用いる(図1(a))。次にダミーゲート26をマスク
にボロンを加速電圧20keV、ドーズ量5×1015
-2の条件でイオン注入し、ソース/ドレイン領域27
を形成する。この際、ソース/ドレイン領域27は、ダ
ミーゲート26に対して自己整合的に形成される(図1
(b))。
【0025】次に、シリカを飽和させたケイフッ化水素
酸水溶液にウェーハを浸漬し、Alを添加すると、n型
シリコン基板24上にSiO2 膜28が形成される。こ
の際、レジストから成るダミーゲート26は疎水性であ
る為、ダミーゲート26上にはSiO2 膜28は形成さ
れない。通常ポジ型レジストは、疎水性を示すが、フッ
素を含むプラズマにさらすことにより、より一層疎水性
を示す様になる為、SiO2 膜28を形成する工程に先
だってn型シリコン基板24にプラズマ処理を施してお
いてもよい。また、SiO2 膜28は、ダミーゲート2
6より薄く、例えば、厚さ約0.8μmとする。この
際、SiO2 膜28は、ダミーゲート26に対して自己
整合的に形成される(図1(c))。次に、レジストか
ら成るダミーゲート26を除去し、チャネル不純物とし
てボロンを加速電圧20keV、ドーズ量2×1013
条件でイオン注入する。この際、既にソース/ドレイン
領域27は形成されているので、チャネルイオン注入後
の熱処理に従来に比べ短時間で済む。従ってシャープな
チャネルプロファイルを得ることができる。ここまで
は、第1の実施例と同様の工程である(図1(d))。
【0026】次に、ダミーゲートを除去することにより
生じた溝部30にポリシリコン32をCVD法により堆
積し、この溝部30を埋め込む(図5(a))。次に、
リアクティブイオンエッチングによりポリシリコン32
を溝部30の深さ以下の厚さになるまで除去する(図5
(b))。次に、チタンをスパッタ法により厚さ約50
nm堆積し、800℃チッ素雰囲気でアニールするとポ
リシリコン32上にのみチタンシリサイド層33が形成
される。アンモニア処理により未反応のチタンを除去す
ることでポリシリコン32上にのみチタンシリサイド層
33を残置することができる(図5(c))。以上に示
した様な半導体装置の製造方法によれば、第1の実施例
と同様の効果を奏するのみならず低抵抗のポリシリコン
ゲート電極を得ることができる。
【0027】(第5の実施例)図6は、この実施例の半
導体装置の製造方法の工程断面図である。n型シリコン
基板24表面に熱酸化により酸化膜25を形成する。こ
の実施例では、ゲート絶縁膜と酸化膜25とは同じ酸化
膜から構成されている。次に、フォトリソグラフィ工程
により厚さ約1μmのゲート電極のレジストパターンを
形成する。このレジストパターンがダミーゲート26と
なる。なお、この際レジストとしては疎水性のものを用
いる(図1(a))。次に、ダミーゲート26をマスク
にボロンを加速電圧20keV、ドーズ量5×1015
-2の条件でイオン注入し、ソース/ドレイン領域27
を形成する。この際ソース/ドレイン領域27はダミー
ゲート26に対して自己整合的に形成される(図1
(b))。
【0028】次に、シリカを飽和させたケイフッ化水素
酸水溶液にウェーハーを浸漬し、Alを添加すると、n
型シリコン基板24上にSiO2 膜28が形成される。
この際、レジストから成るダミーゲート26は疎水性で
ある為、ダミーゲート26上にはSiO2 膜28は形成
されない。通常ポジ型レジストは疎水性を示すが、フッ
素を含むプラズマにさらすことにより、より一層疎水性
を示す様になる為、SiO2 膜28を形成する工程に先
だってn型シリコン基板24にプラズマ処理を施してお
いてもよい。また、このSiO2 膜28は、ダミーゲー
ト26より薄く例えば厚さ約0.8μmとする。この
際、SiO2 膜28は、ダミーゲート26に対して自己
整合的に形成される。(図1(c))。
【0029】次にレジストからなるダミーゲート26を
除去し、チャネル不純物としてボロンを加速電圧20k
eV、ドーズ量2×1013の条件でイオン注入する。こ
の際、既にソース/ドレイン領域27は形成されている
ので、チャネルイオン注入後の熱処理は、従来に比べ短
時間で済む。したがってシャープなチャネルプロファイ
ルを得ることができる。ここまでは、第1の実施例と同
様の工程である(図1(d))。次に、パラジウム34
をスパッタ法にて厚さ約30nm堆積する。次にレジス
ト35を塗布し、そのまま現像を行なってダミーゲート
を除去することにより生じた溝部30のみに残置する様
にする(図6(a))。
【0030】次に、硝酸とフッ酸の混合液により、レジ
スト35で覆われた部分以外のパラジウム34をエッチ
ング除去する。次に、酸素アッシャでレジスト36をは
く離する(図6(b))。次に硫酸銅溶液にウェーハー
を浸漬することでパラジウム34上の部分にのみ選択的
に銅351 を堆積する(図6(c))。以上に示した様
な半導体装置の製造方法によれば、第1の実施例と同様
の効果を奏するのみならず、低抵抗のゲート電極を得る
ことができる。
【0031】(第6の実施例)図7は、この実施例の半
導体装置の製造方法の工程断面図である。p型シリコン
基板36上に熱酸化膜37を厚さ約20nm形成する。
この実施例では、ゲート絶縁膜と酸化膜37とは同じ酸
化膜から構成されている。次に、シリコンチッ化膜38
をCVD法により厚さ約0.3μm堆積する。次に、ポ
リシリコン膜39をCVD法により厚さ約0.1μm堆
積する。次にフォトリソグラフィ工程及びエッチング工
程によりポリシリコン膜39とシリコンチッ化膜38と
の積層膜から成るダミーゲート40を形成する(図7
(a))。次に、ポリシリコンをCVD法により厚さ約
0.1μm堆積し、全面リアクティブイオンエッチング
を行うことにより、ポリシリコン膜39がシリコンチッ
化膜38をくるんだ形状のダミーゲート40が形成され
る。次にヒ素をイオン注入し、ソース/ドレイン領域4
1を形成する(図7(b))。
【0032】次に、第1の実施例で示したプラズマEC
R法を用いて、熱酸化膜37上のSiO2 膜42を選択
的に成長させる。次に800℃、N2 中でアニール処理
を行なう(図7(c))。次に、シリコンチッ化膜38
の周囲に形成されたポリシリコン膜39をケミカルドラ
イエッチングを用いて除去し、このシリコンチッ化膜3
8とSiO2 膜42の隙間にリンをイオン注入してn−
不純物層43を形成する(図7(d))。次に、シリコ
ンチッ化膜38を選択的にエッチング除去し、第1の実
施例に示した工程によりゲート電極44を形成する(図
7(e))。以上に示した半導体装置の製造方法によれ
ば、従来のLDD構造の形成方法に比べ、ゲート電極と
n−不純物層のオーバラップ部が大きくとれてMOSト
ランジスタの信頼性が向上する。
【0033】
【発明の効果】以上、述べた様に、本発明によればソー
ス/ドレイン領域とゲート電極が自己整合的に形成され
ているので両者合わせずれが生じす、微細化された素子
を形成することができる。また、ゲート電極と周囲の絶
縁膜の高さを揃えることが可能であるので素子の平坦化
をはかることができる。また、ゲート絶縁膜を薄くする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の半導体装置の製造方法
を示す工程断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例の半導体装置の製造方法
を示す工程断面図である。
【図3】従来例の半導体装置を示す工程断面図である。
【図4】本発明の第3の半導体装置の製造方法を示す工
程断面図である。
【図5】本発明の第4の実施例の半導体装置の製造方法
を示す工程断面図である。
【図6】本発明の第5の実施例の半導体装置の製造方法
を示す工程断面図である。
【図7】本発明の第6の実施例の半導体装置の製造方法
を示す工程断面図である。
【図8】従来例の半導体装置の製造方法の工程断面図で
ある。
【図9】従来例の半導体装置の製造方法の工程断面図で
ある。
【図10】従来例の半導体装置の製造方法の工程断面図
である。
【符号の説明】
1…シリコン基板 2…酸化膜 3…ダミーゲート 4…ソース/ドレイン領域 5…SiO2 膜 6…
ゲート酸化膜 7…ポリシリコン。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板に形成された絶縁領域と、 前記半導体基板に、前記絶縁領域に隣接し互いに離間し
    て形成されたソース領域及びドレイン領域と、 前記ソース領域と前記ドレイン領域との間の前記半導体
    基板上に熱酸化により形成されたゲート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、 前記ソース領域上及びドレイン領域上に形成された熱酸
    化膜と、 前記熱酸化膜上に形成された絶縁膜と 前記ゲート電極と前記ゲート絶縁膜との間及び前記ゲー
    ト電極と前記絶縁膜との間に一体形成された金属膜と
    具備し、 前記ゲート電極は、前記ゲート絶縁膜上及び前記絶縁領
    域に形成されており、且つ前記絶縁膜の上面と前記ゲー
    ト絶縁膜上の前記ゲート電極の上面の前記半導体基板か
    らの高さが略同一であり、前記熱酸化膜は、前記ゲート
    絶縁膜より厚いことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記金属膜がチタンナイトライド膜また
    はパラジウム膜であることを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲート電極はアルミニウム、タング
    ステン、銅の何れかからなることを特徴とする請求項1
    又は請求項2のいずれかに記載の半導体装置。
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