JP2000040506A - 非水電解液二次電池用電極板およびその製造方法 - Google Patents
非水電解液二次電池用電極板およびその製造方法Info
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- JP2000040506A JP2000040506A JP11139424A JP13942499A JP2000040506A JP 2000040506 A JP2000040506 A JP 2000040506A JP 11139424 A JP11139424 A JP 11139424A JP 13942499 A JP13942499 A JP 13942499A JP 2000040506 A JP2000040506 A JP 2000040506A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 活物質層を高精度に、かつ効率的にパターニ
ングすることが可能な非水電解液二次電池用電極板の製
造方法を提供する。 【解決手段】 集電体1上の所定領域に剥離層10を形
成し、集電体1および剥離層10上に活物質層2を成膜
し、剥離シート4を活物質層2に接着し、接着された剥
離シート4を剥離することにより所定領域の活物質層2
を剥離層10とともに除去して活物質層2をパターニン
グする。
ングすることが可能な非水電解液二次電池用電極板の製
造方法を提供する。 【解決手段】 集電体1上の所定領域に剥離層10を形
成し、集電体1および剥離層10上に活物質層2を成膜
し、剥離シート4を活物質層2に接着し、接着された剥
離シート4を剥離することにより所定領域の活物質層2
を剥離層10とともに除去して活物質層2をパターニン
グする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、リチウム
二次電池に代表される非水電解液二次電池用電極板およ
びその製造方法に関する。
二次電池に代表される非水電解液二次電池用電極板およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器や通信機器の小型化およ
び軽量化が急速に進んでおり、これらの駆動用電源とし
て用いられる二次電池に対しても小型化および軽量化の
要求が強くなってきている。このような要求に対して、
従来のアルカリ蓄電池に代わり、高エネルギー密度で、
かつ高電圧を得ることができるリチウムイオン二次電池
に代表される非水電解液二次電池が提案されている。
び軽量化が急速に進んでおり、これらの駆動用電源とし
て用いられる二次電池に対しても小型化および軽量化の
要求が強くなってきている。このような要求に対して、
従来のアルカリ蓄電池に代わり、高エネルギー密度で、
かつ高電圧を得ることができるリチウムイオン二次電池
に代表される非水電解液二次電池が提案されている。
【0003】また、二次電池の性能に大きく影響を及ぼ
す電極板に関しては、充放電サイクル寿命を延長させる
とともに高エネルギー密度化のために薄膜大面積化を図
ることが提案されている。例えば、特開昭63−104
56号公報や特開平3−285262号公報等には、金
属酸化物、硫化物、ハロゲン化物等の正極活物質粉末
に、導電剤および結着剤(バインダー)を適当な潤湿剤
(溶媒)に分散溶解させて調製したペースト状の活物質
塗工液を、金属箔からなる集電体上に塗工して活物質層
を形成した正極電極板が開示されている。
す電極板に関しては、充放電サイクル寿命を延長させる
とともに高エネルギー密度化のために薄膜大面積化を図
ることが提案されている。例えば、特開昭63−104
56号公報や特開平3−285262号公報等には、金
属酸化物、硫化物、ハロゲン化物等の正極活物質粉末
に、導電剤および結着剤(バインダー)を適当な潤湿剤
(溶媒)に分散溶解させて調製したペースト状の活物質
塗工液を、金属箔からなる集電体上に塗工して活物質層
を形成した正極電極板が開示されている。
【0004】この場合、結着剤として、例えば、ポリフ
ッ化ビニリデン等のフッ素系樹脂、またはシリコーン・
アクリル共重合体が用いられている。また、負極電極板
はカーボン等の負極活物質に結着剤を適当な潤湿剤(溶
剤)に溶解させたものを加えてぺースト状の活物質塗工
液を調製し、これを上記の集電体に塗工することにより
得られる。さらにその後、集電体に対する塗工膜の密着
性を向上させるため、通常はプレス処理が施される。
ッ化ビニリデン等のフッ素系樹脂、またはシリコーン・
アクリル共重合体が用いられている。また、負極電極板
はカーボン等の負極活物質に結着剤を適当な潤湿剤(溶
剤)に溶解させたものを加えてぺースト状の活物質塗工
液を調製し、これを上記の集電体に塗工することにより
得られる。さらにその後、集電体に対する塗工膜の密着
性を向上させるため、通常はプレス処理が施される。
【0005】なお、上記のように塗布により電極板を形
成する場合には、活物質塗工液の調製に用いられる結着
剤は非水電解液に対して電気化学的に安定であって、電
解液へ溶出しないこと、さらには塗布をすることから何
らかの溶媒に可溶であることが必要である。また、上記
の活物質塗工液を塗布後、乾燥して得られる活物質層は
電池の組み立て工程および充放電時に、剥離、脱落、ひ
び割れが生じないように十分な可撓性が要求される。
成する場合には、活物質塗工液の調製に用いられる結着
剤は非水電解液に対して電気化学的に安定であって、電
解液へ溶出しないこと、さらには塗布をすることから何
らかの溶媒に可溶であることが必要である。また、上記
の活物質塗工液を塗布後、乾燥して得られる活物質層は
電池の組み立て工程および充放電時に、剥離、脱落、ひ
び割れが生じないように十分な可撓性が要求される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通常、電極板には電流
取り出しのための端子部分を設ける必要がある。また、
電池の設計上、集電体上において活物質の存在が好まし
くない領域が存在する。このため、電極板は集電体の全
面に形成されるのではなく、電池の設計に従って所定形
状にパターニングされる。このようなパターニングを行
うため、現状では電極塗工液を集電体上に塗布するに際
して、コーターヘッドの機械的制御によって塗工部と非
塗工部とを形成して直接的にパターニングする方法や、
乾燥後の塗工膜を機械的手段により剥離させることによ
り、全面に形成された電極板を後からパターニングする
方法がある。
取り出しのための端子部分を設ける必要がある。また、
電池の設計上、集電体上において活物質の存在が好まし
くない領域が存在する。このため、電極板は集電体の全
面に形成されるのではなく、電池の設計に従って所定形
状にパターニングされる。このようなパターニングを行
うため、現状では電極塗工液を集電体上に塗布するに際
して、コーターヘッドの機械的制御によって塗工部と非
塗工部とを形成して直接的にパターニングする方法や、
乾燥後の塗工膜を機械的手段により剥離させることによ
り、全面に形成された電極板を後からパターニングする
方法がある。
【0007】しかしながら、前者の方法では機械精度に
起因して高速なパターニングが困難であり、かつ塗工膜
厚にばらつきが生じる。また、すでに非塗工部が形成さ
れた状態の電極に対してプレス加工を施すこととなるた
め、均一かつ高速なプレス処理が難く、さらに表裏の電
極板のパターンが一致していない場合には塗布が困難で
ある。
起因して高速なパターニングが困難であり、かつ塗工膜
厚にばらつきが生じる。また、すでに非塗工部が形成さ
れた状態の電極に対してプレス加工を施すこととなるた
め、均一かつ高速なプレス処理が難く、さらに表裏の電
極板のパターンが一致していない場合には塗布が困難で
ある。
【0008】また、後者の方法では剥離に時間がかか
る、パターニング精度が高くない、あるいは剥離に際し
てパターンのエッジ部分が壊れやすく、いわゆる粉落ち
が生ずる等の短所がある。
る、パターニング精度が高くない、あるいは剥離に際し
てパターンのエッジ部分が壊れやすく、いわゆる粉落ち
が生ずる等の短所がある。
【0009】本発明の第1の目的は、活物質層の高精度
にかつ効率的にパターニングすることが可能な非水電解
液二次電池用電極板の製造方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、高品質な非水電解液二次
電池用電極板を得ることにある。
にかつ効率的にパターニングすることが可能な非水電解
液二次電池用電極板の製造方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、高品質な非水電解液二次
電池用電極板を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、集電体(1)上の所定領域(2a)に剥離層(1
0)を形成する剥離層形成工程と、集電体(1)および
剥離層(10)上に活物質層(2)を成膜する活物質層
成膜工程と、剥離シート(4)を活物質層(2)に接着
する接着工程と、接着された剥離シート(4)を剥離す
ることにより選択的に所定領域(2a)の活物質層
(2)を剥離層(10)とともに除去する剥離工程とを
備えるものである。
は、集電体(1)上の所定領域(2a)に剥離層(1
0)を形成する剥離層形成工程と、集電体(1)および
剥離層(10)上に活物質層(2)を成膜する活物質層
成膜工程と、剥離シート(4)を活物質層(2)に接着
する接着工程と、接着された剥離シート(4)を剥離す
ることにより選択的に所定領域(2a)の活物質層
(2)を剥離層(10)とともに除去する剥離工程とを
備えるものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の非水電解液二次電池用電極板の製造方法において、活
物質層成膜工程は、活物質および結着剤を含有する塗工
液を塗布する塗布工程と、塗布された塗工液を乾燥する
乾燥工程とを備えるものである。
の非水電解液二次電池用電極板の製造方法において、活
物質層成膜工程は、活物質および結着剤を含有する塗工
液を塗布する塗布工程と、塗布された塗工液を乾燥する
乾燥工程とを備えるものである。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の非水電解液二次電池用電極板の製造方法にお
いて、接着工程では、活物質層(2)の所定領域のみに
選択的に剥離シート(4)を熱圧着するものである。
2に記載の非水電解液二次電池用電極板の製造方法にお
いて、接着工程では、活物質層(2)の所定領域のみに
選択的に剥離シート(4)を熱圧着するものである。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の非水電解液二次電池用電極板の製造方法において、接
着工程では、耐熱シート(5)を剥離シート(4)上に
重ねて熱圧着するものである。
の非水電解液二次電池用電極板の製造方法において、接
着工程では、耐熱シート(5)を剥離シート(4)上に
重ねて熱圧着するものである。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1項に記載の非水電解液二次電池用電極板の製
造方法において、剥離層(10)として高分子材料を用
いるものである。
いずれか1項に記載の非水電解液二次電池用電極板の製
造方法において、剥離層(10)として高分子材料を用
いるものである。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の非水電解液二次電池用電極板の製造方法において、前
記の高分子材料として、スチレン−アクリルニトリル、
ポリメチルメタクリレート、ポリジイソプロピルフマレ
ート、または、それらの誘導体のうちのいずれかを用い
るものである。
の非水電解液二次電池用電極板の製造方法において、前
記の高分子材料として、スチレン−アクリルニトリル、
ポリメチルメタクリレート、ポリジイソプロピルフマレ
ート、または、それらの誘導体のうちのいずれかを用い
るものである。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項5に記載
の非水電解液二次電池用電極板の製造方法において、前
記の剥離層は、さらに粉体を含有しているものである。
の非水電解液二次電池用電極板の製造方法において、前
記の剥離層は、さらに粉体を含有しているものである。
【0017】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれか1項に記載の製造方法により製造されたもので
ある。
いずれか1項に記載の製造方法により製造されたもので
ある。
【0018】なお、本発明の理解を容易にするために添
付図面の参照符号を括弧書きにて付記しているが、それ
により本発明が図示の形態に限定されるものではない。
付図面の参照符号を括弧書きにて付記しているが、それ
により本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図12を用いて、本
発明による非水電解液二次電池用電極板の製造方法の実
施の形態について説明する。
発明による非水電解液二次電池用電極板の製造方法の実
施の形態について説明する。
【0020】図1(a)は本発明の製造方法を用いて製
造される電極板の一例を示す平面図、図1(b)は図1
(a)のB−B線における拡大断面図である。図1
(a)および図1(b)に示すように、電極板100は
集電体1と、集電体1上に形成された活物質層2とを備
え、活物質層2に形成された切り欠き2aを介して集電
体1が露出されている。
造される電極板の一例を示す平面図、図1(b)は図1
(a)のB−B線における拡大断面図である。図1
(a)および図1(b)に示すように、電極板100は
集電体1と、集電体1上に形成された活物質層2とを備
え、活物質層2に形成された切り欠き2aを介して集電
体1が露出されている。
【0021】集電体1としては、通常は金属箔が用いら
れ、例えば、正極電極板としてはアルミニウム箔等が、
負極電極板としては銅箔等が用いられる。これら金属箔
の厚さは、5〜30μm程度とするのが好ましい。
れ、例えば、正極電極板としてはアルミニウム箔等が、
負極電極板としては銅箔等が用いられる。これら金属箔
の厚さは、5〜30μm程度とするのが好ましい。
【0022】図2の電極板100Aは、図1に示す電極
板100を裁断することにより作製される。図2に示す
ように、切り欠き2aを介して露出された集電体1に端
子3を接触させることにより、集電体1から電流を引き
出すことができる。このように活物質層2の切り欠き2
aは集電体1からの電流を引き出すために必要とされ、
電極板100の製造に際しては何らかの方法により切り
欠き2aを形成する必要がある。なお、電極板100に
描かれた図1の横線は、電極板100Aを作成する際の
裁断個所を示している。
板100を裁断することにより作製される。図2に示す
ように、切り欠き2aを介して露出された集電体1に端
子3を接触させることにより、集電体1から電流を引き
出すことができる。このように活物質層2の切り欠き2
aは集電体1からの電流を引き出すために必要とされ、
電極板100の製造に際しては何らかの方法により切り
欠き2aを形成する必要がある。なお、電極板100に
描かれた図1の横線は、電極板100Aを作成する際の
裁断個所を示している。
【0023】次に、集電体1上に活物質層2を形成して
電極板100を製造する方法について説明する。
電極板100を製造する方法について説明する。
【0024】まず、図3に示すように、集電体1上の切
り欠き2aに対応する部分に剥離層10を形成する。剥
離層10を形成する方法としては、溶解、または溶融し
た剥離剤を集電体1上にパターン状に塗布する方法が好
ましい。塗布する際には、グラビアコート、グラビアリ
バースコート、ロールコート、マイヤーバーコート、ブ
レードコート、ナイフコート、エアーナイフコート、ス
ロットダイコート、スライドダイコート、ディップコー
ト、ノズル塗工、ディスペンサー、ダイヘッド等の一般
的な塗工装置が使用可能である。
り欠き2aに対応する部分に剥離層10を形成する。剥
離層10を形成する方法としては、溶解、または溶融し
た剥離剤を集電体1上にパターン状に塗布する方法が好
ましい。塗布する際には、グラビアコート、グラビアリ
バースコート、ロールコート、マイヤーバーコート、ブ
レードコート、ナイフコート、エアーナイフコート、ス
ロットダイコート、スライドダイコート、ディップコー
ト、ノズル塗工、ディスペンサー、ダイヘッド等の一般
的な塗工装置が使用可能である。
【0025】また例えば、所定のタイミングで塗工液を
滴下することができる滴下装置をX−Yプロッタに取り
付け、X−Yプロッタを文字や図形等を描く場合と同様
に動作させることにより、X−Yプロッタの動きに合わ
せて任意のパターンに剥離剤を滴下し、これを乾燥させ
ることにより剥離層10を形成することができる。具体
的には、図1の切り欠き2aに相当する領域にのみ剥離
剤を滴下することにより、この部分に剥離層10を形成
することができる。塗工する剥離層10の乾燥厚みとし
ては、後に形成する活物質層2の厚みと同程度か、ある
いはそれよりも薄い方が好ましい。
滴下することができる滴下装置をX−Yプロッタに取り
付け、X−Yプロッタを文字や図形等を描く場合と同様
に動作させることにより、X−Yプロッタの動きに合わ
せて任意のパターンに剥離剤を滴下し、これを乾燥させ
ることにより剥離層10を形成することができる。具体
的には、図1の切り欠き2aに相当する領域にのみ剥離
剤を滴下することにより、この部分に剥離層10を形成
することができる。塗工する剥離層10の乾燥厚みとし
ては、後に形成する活物質層2の厚みと同程度か、ある
いはそれよりも薄い方が好ましい。
【0026】集電体上に剥離剤を含有する塗工液を所定
のパターン状に塗布し乾燥させることにより剥離剤層を
形成した後で、さらに活物質を含有する塗工液(活物質
層用塗工液)を全面的に塗布すると、剥離剤層の一部又
は全部が活物質層用塗工液に再溶解してから乾燥する。
このようにして形成された活物質層においては、剥離剤
層を形成しなかった部分は結着剤のみにより結着してい
るのに対して、剥離剤層を形成した部分は活物質層用塗
工液に元々含有されていた結着剤と剥離剤によって結着
している。このため、剥離剤層を形成した部分の活物質
層は、剥離剤層を形成していない部分の活物質層と比べ
て凝集力が高くなっていて、集電体から剥離しやすくな
っている。一方、集電体への密着性に関しては、剥離剤
層を形成した部分の活物質層は、剥離剤層を形成してい
ない部分の活物質層と比べて同等か、好ましくは弱くな
っているか、或いは、高くなっていても凝集力の増大に
よって向上した剥離性を損なうほどではない。
のパターン状に塗布し乾燥させることにより剥離剤層を
形成した後で、さらに活物質を含有する塗工液(活物質
層用塗工液)を全面的に塗布すると、剥離剤層の一部又
は全部が活物質層用塗工液に再溶解してから乾燥する。
このようにして形成された活物質層においては、剥離剤
層を形成しなかった部分は結着剤のみにより結着してい
るのに対して、剥離剤層を形成した部分は活物質層用塗
工液に元々含有されていた結着剤と剥離剤によって結着
している。このため、剥離剤層を形成した部分の活物質
層は、剥離剤層を形成していない部分の活物質層と比べ
て凝集力が高くなっていて、集電体から剥離しやすくな
っている。一方、集電体への密着性に関しては、剥離剤
層を形成した部分の活物質層は、剥離剤層を形成してい
ない部分の活物質層と比べて同等か、好ましくは弱くな
っているか、或いは、高くなっていても凝集力の増大に
よって向上した剥離性を損なうほどではない。
【0027】また、これとは別のタイプの剥離剤層は、
活物質層用塗工液に全く或いはわずかしか再溶解しない
で、その大部分が活物質層塗工液を塗布・乾燥させた後
も集電体と活物質層の間に介在したまま残る。このタイ
プの剥離剤層は、主に、活物質層と集電体との間の密着
性を弱くさせることにより、活物質層の剥離性を向上さ
せる。
活物質層用塗工液に全く或いはわずかしか再溶解しない
で、その大部分が活物質層塗工液を塗布・乾燥させた後
も集電体と活物質層の間に介在したまま残る。このタイ
プの剥離剤層は、主に、活物質層と集電体との間の密着
性を弱くさせることにより、活物質層の剥離性を向上さ
せる。
【0028】すなわち、剥離層10に使用する剥離剤
は、集電体上に当該剥離剤層を介して活物質層を形成し
た時に、活物質層の凝集力を高めるか或いは当該活物質
層の集電体に対する密着性を弱めることにより、集電体
に対する活物質層の剥離性を向上させる。したがって剥
離剤としては、活物質層の凝集力を高めるか或いは当該
活物質層の集電体に対する密着性を弱めることができ、
且つ、溶液として或いは加熱溶融した液体として集電体
上に塗工することにより剥離剤層を形成し得るような材
料を使用する。ただし、活物質層用塗工液に再溶解して
活物質層の凝集力を高めるタイプの剥離剤は活物質塗工
用の溶剤に可溶性でなければならないが、再溶解しない
まま集電体と活物質層の間に大部分が残って密着性を低
減させるタイプの剥離剤は、必ずしも溶剤に可溶である
必要はない。
は、集電体上に当該剥離剤層を介して活物質層を形成し
た時に、活物質層の凝集力を高めるか或いは当該活物質
層の集電体に対する密着性を弱めることにより、集電体
に対する活物質層の剥離性を向上させる。したがって剥
離剤としては、活物質層の凝集力を高めるか或いは当該
活物質層の集電体に対する密着性を弱めることができ、
且つ、溶液として或いは加熱溶融した液体として集電体
上に塗工することにより剥離剤層を形成し得るような材
料を使用する。ただし、活物質層用塗工液に再溶解して
活物質層の凝集力を高めるタイプの剥離剤は活物質塗工
用の溶剤に可溶性でなければならないが、再溶解しない
まま集電体と活物質層の間に大部分が残って密着性を低
減させるタイプの剥離剤は、必ずしも溶剤に可溶である
必要はない。
【0029】活物質層用塗工液に再溶解するタイプの剥
離剤としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化ビニリ
デン、またはスチレン−アクリロニトリル、ポリメチル
メタクリレート、ポリジイソプロピルフマレート、ポリ
カーボネート、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩
化ビニル、エチレン酢酸ビニル、エチレンビニルアルコ
ール、ポリアクリロニトリル、ポリウレタン、エポキシ
樹脂、ポリビニルアルコール(PVA)、ブチラール化
PVA、あるいはそれらの誘導体から選ばれる熱可塑性
の高分子材料、またはポリスチレン−ブタジエン共重合
体、ポリブタジエン、ゴムのような弾性を有する架橋材
料等を例示することができる。前記例示の熱可塑性樹脂
の誘導体としては、他のモノマーまたは重合体との共重
合体や、例示の熱可塑性樹脂またはその共重合体の側鎖
に置換基を導入したものなどであって、剥離剤としての
機能を失っていないものを例示することができる。
離剤としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化ビニリ
デン、またはスチレン−アクリロニトリル、ポリメチル
メタクリレート、ポリジイソプロピルフマレート、ポリ
カーボネート、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩
化ビニル、エチレン酢酸ビニル、エチレンビニルアルコ
ール、ポリアクリロニトリル、ポリウレタン、エポキシ
樹脂、ポリビニルアルコール(PVA)、ブチラール化
PVA、あるいはそれらの誘導体から選ばれる熱可塑性
の高分子材料、またはポリスチレン−ブタジエン共重合
体、ポリブタジエン、ゴムのような弾性を有する架橋材
料等を例示することができる。前記例示の熱可塑性樹脂
の誘導体としては、他のモノマーまたは重合体との共重
合体や、例示の熱可塑性樹脂またはその共重合体の側鎖
に置換基を導入したものなどであって、剥離剤としての
機能を失っていないものを例示することができる。
【0030】これらの材料を溶解する溶媒は任意に選択
することができ、例えばポリスチレン−ブタジエン共重
合体の場合にはトルエン等を、ポリフッ化ビニリデンの
場合にはN−メチル−2−ピロリドン等を、スチレン−
アクリロニトリルの場合にはトルエン:メチルエチルケ
トンの1:1混合溶剤等をそれぞれ溶媒として使用する
ことができる。
することができ、例えばポリスチレン−ブタジエン共重
合体の場合にはトルエン等を、ポリフッ化ビニリデンの
場合にはN−メチル−2−ピロリドン等を、スチレン−
アクリロニトリルの場合にはトルエン:メチルエチルケ
トンの1:1混合溶剤等をそれぞれ溶媒として使用する
ことができる。
【0031】剥離剤として溶剤に難溶な熱可塑性樹脂を
用いることもできる。この場合、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、あるいはそれらの誘導体から選ばれる熱可塑
性樹脂が適しており、これらの中から金属箔で形成され
た集電体1に対して密着性が劣る材料を選択して使用す
る。また、このタイプの剥離剤としては、加熱により流
動性が発現するものが適しており、その融点は100〜
250℃、好ましくは120〜170℃程度がよい。融
点が低すぎる場合には、室温で柔らかくなるため剥離剤
の取り扱いが難しく、生産性が劣るとともに、後から活
物質層を形成後、乾燥させるときに剥離層10が溶融し
てしまうので好ましくない。また、融点が高すぎるとエ
ネルギー的に不経済であり、かつ基材である集電体1を
浸してしまう。また、その溶融粘度は100〜50,0
00cps程度が良い。溶融粘度が高すぎるとエネルギ
ー的に不経済であり、また溶融粘度が低すぎると溶融し
たときに集電体1上で広がり易くなり、パターニングが
困難となる。
用いることもできる。この場合、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、あるいはそれらの誘導体から選ばれる熱可塑
性樹脂が適しており、これらの中から金属箔で形成され
た集電体1に対して密着性が劣る材料を選択して使用す
る。また、このタイプの剥離剤としては、加熱により流
動性が発現するものが適しており、その融点は100〜
250℃、好ましくは120〜170℃程度がよい。融
点が低すぎる場合には、室温で柔らかくなるため剥離剤
の取り扱いが難しく、生産性が劣るとともに、後から活
物質層を形成後、乾燥させるときに剥離層10が溶融し
てしまうので好ましくない。また、融点が高すぎるとエ
ネルギー的に不経済であり、かつ基材である集電体1を
浸してしまう。また、その溶融粘度は100〜50,0
00cps程度が良い。溶融粘度が高すぎるとエネルギ
ー的に不経済であり、また溶融粘度が低すぎると溶融し
たときに集電体1上で広がり易くなり、パターニングが
困難となる。
【0032】溶剤に難溶なタイプの剥離剤として用いる
ポリエチレンあるいはポリプロピレンとしては、非酸化
型低密度タイプ、非酸化型中密度タイプ、非酸化型高密
度タイプ、酸化型低密度タイプ、酸化型中密度タイプ、
酸化型高密度タイプ、非極性タイプ、極性タイプ、微粉
末タイプ等のポリエチレンあるいはポリプロピレンが挙
げられる。
ポリエチレンあるいはポリプロピレンとしては、非酸化
型低密度タイプ、非酸化型中密度タイプ、非酸化型高密
度タイプ、酸化型低密度タイプ、酸化型中密度タイプ、
酸化型高密度タイプ、非極性タイプ、極性タイプ、微粉
末タイプ等のポリエチレンあるいはポリプロピレンが挙
げられる。
【0033】剥離層10中には、粉体を分散させてもよ
い。剥離層を集電体の両面に形成し、ロール状に一旦巻
き取った後で、活物質層用塗工液を塗布するために再び
繰り出そうとしても、剥離層同士がくっついて原反が繰
り出せなく場合や、剥離層同士がくっついて集電体から
剥がれてしまう場合がある。すなわち、ブロッキングが
発生しやすい。剥離層中に粉体を分散させると、ブロッ
キング防止及び滑性付与の役割を果たす。さらに、粉体
の添加によって、集電体と活物質層の密着性を低減させ
る効果も期待できる。
い。剥離層を集電体の両面に形成し、ロール状に一旦巻
き取った後で、活物質層用塗工液を塗布するために再び
繰り出そうとしても、剥離層同士がくっついて原反が繰
り出せなく場合や、剥離層同士がくっついて集電体から
剥がれてしまう場合がある。すなわち、ブロッキングが
発生しやすい。剥離層中に粉体を分散させると、ブロッ
キング防止及び滑性付与の役割を果たす。さらに、粉体
の添加によって、集電体と活物質層の密着性を低減させ
る効果も期待できる。
【0034】粉体は、剥離剤を含有する塗工液を調製す
る溶剤に分散し、塗工後に形成された剥離層中に粒子の
まま存在する。好ましい粉体としては、ポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)、ポリメチルメタクリレート
(PMMA)、スチレン、セルロース繊維等の材料から
なる粒子を例示することができ、そのなかでもポリテト
ラフルオロエチレン(PTFE)粒子が特に好ましい。
粒子径は0.1〜1μm程度が好ましい。剥離剤100
重量部に対して、粉体を1〜80重量部の割合で配合す
るのが好ましい。剥離剤が少なすぎると塗膜を形成しに
くくなり、逆に粉体が少なすぎると塗膜のブロッキング
が発生しやすくなる。
る溶剤に分散し、塗工後に形成された剥離層中に粒子の
まま存在する。好ましい粉体としては、ポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)、ポリメチルメタクリレート
(PMMA)、スチレン、セルロース繊維等の材料から
なる粒子を例示することができ、そのなかでもポリテト
ラフルオロエチレン(PTFE)粒子が特に好ましい。
粒子径は0.1〜1μm程度が好ましい。剥離剤100
重量部に対して、粉体を1〜80重量部の割合で配合す
るのが好ましい。剥離剤が少なすぎると塗膜を形成しに
くくなり、逆に粉体が少なすぎると塗膜のブロッキング
が発生しやすくなる。
【0035】特に好ましい剥離剤は、スチレン−アクリ
ロニトリル、ポリメチルメタクリレート、ポリジイソプ
ロピルフマレート、あるいは、それらの誘導体から選ば
れる熱可塑性樹脂である。これらの熱可塑性樹脂に粉体
を混合するのも非常に好ましい。前記ポリフッ化ビニリ
デン(PVDF)は、主として活物質層の凝集力を高め
ることにより集電体に対する当該活物質層の剥離性を向
上させるものである。これに対して、スチレン−アクリ
ロニトリル等はPVDFと同じように活物質層用塗工液
に再溶解して活物質層の凝集力を高めるが、それと同時
に、集電体に対する密着性も弱く、集電体に対する活物
質層の密着性を低減させる効果はPVDFよりも大き
い。
ロニトリル、ポリメチルメタクリレート、ポリジイソプ
ロピルフマレート、あるいは、それらの誘導体から選ば
れる熱可塑性樹脂である。これらの熱可塑性樹脂に粉体
を混合するのも非常に好ましい。前記ポリフッ化ビニリ
デン(PVDF)は、主として活物質層の凝集力を高め
ることにより集電体に対する当該活物質層の剥離性を向
上させるものである。これに対して、スチレン−アクリ
ロニトリル等はPVDFと同じように活物質層用塗工液
に再溶解して活物質層の凝集力を高めるが、それと同時
に、集電体に対する密着性も弱く、集電体に対する活物
質層の密着性を低減させる効果はPVDFよりも大き
い。
【0036】次に、図4に示すように、上記の剥離層1
0を形成した集電体1上に正極活物質または負極活物質
を含有する活物質層2を形成する。活物質層2は、集電
体1の片面又は両面に、少なくとも活物質と結着剤とを
含有する活物質塗工液を塗布し、塗工膜を乾燥させるこ
とにより成膜される。なお、図4は集電体1の片面に活
物質層2を成膜する場合を示している。
0を形成した集電体1上に正極活物質または負極活物質
を含有する活物質層2を形成する。活物質層2は、集電
体1の片面又は両面に、少なくとも活物質と結着剤とを
含有する活物質塗工液を塗布し、塗工膜を乾燥させるこ
とにより成膜される。なお、図4は集電体1の片面に活
物質層2を成膜する場合を示している。
【0037】集電体1と活物質層2との密着性を向上さ
せるために、塗工液の塗布に先立って必要に応じて集電
体1の表面にカップリング剤層を形成してもよい。カッ
プリング剤としては、例えば、シラン系、チタネート
系、アルミニウム系等のカップリング剤を使用すること
ができ、これらの中から、集電体1と活物質層2との密
着性に優れたものを選択して使用する。
せるために、塗工液の塗布に先立って必要に応じて集電
体1の表面にカップリング剤層を形成してもよい。カッ
プリング剤としては、例えば、シラン系、チタネート
系、アルミニウム系等のカップリング剤を使用すること
ができ、これらの中から、集電体1と活物質層2との密
着性に優れたものを選択して使用する。
【0038】シラン系カップリング剤としては、例え
ば、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメト
キシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピル
メチルジメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、N−β−(N−ビニルベンジル
アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン・塩酸塩、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、アミノシラン、γ−メルカプトプロピルトリメト
キシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエ
トキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−クロ
ロプロピルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラ
ン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシラン、ビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、オクタデシ
ルジメチル[3−(トリメトキシシリル)プロピル]ア
ンモニウムクロライド、γ−クロロプロピルメチルジメ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキ
シシラン、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロ
シラン、トリメチルクロロシラン等が挙げられる。
ば、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメト
キシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピル
メチルジメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、N−β−(N−ビニルベンジル
アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン・塩酸塩、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン、アミノシラン、γ−メルカプトプロピルトリメト
キシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエ
トキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−クロ
ロプロピルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラ
ン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシラン、ビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、オクタデシ
ルジメチル[3−(トリメトキシシリル)プロピル]ア
ンモニウムクロライド、γ−クロロプロピルメチルジメ
トキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキ
シシラン、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロ
シラン、トリメチルクロロシラン等が挙げられる。
【0039】チタネート系カップリング剤としては、例
えば、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、
イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタネー
ト、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェー
ト)チタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチル
ホスファイト)チタネート、テトラオクチルビス(ジト
リデシルホスファイト)チタネート、テトラ(2,2−
ジアリルオキシメチル)ビス(ジトリデシル)ホスファ
イトチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェー
ト)オキシアセテートチタネート、ビス(ジオクチルパ
イロホスフェート)エチレンチタネート、イソプロピル
トリオクタノイルチタネート、イソプロピルジメタクリ
ルイソステアロイルチタネート、イソプロピルイソステ
アロイルジアクリルチタネート、イソプロピルトリ(ジ
オクチルホスフェート)チタネート、イソプロピルトリ
クミルフェニルチタネート、イソプロピルトリ(N−ア
ミドエチル・アミノエチル)チタネート、ジクミルフェ
ニルオキシアセテートチタネート、ジイソステアロイル
エチレンチタネート等が挙げられる。
えば、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、
イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタネー
ト、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェー
ト)チタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチル
ホスファイト)チタネート、テトラオクチルビス(ジト
リデシルホスファイト)チタネート、テトラ(2,2−
ジアリルオキシメチル)ビス(ジトリデシル)ホスファ
イトチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェー
ト)オキシアセテートチタネート、ビス(ジオクチルパ
イロホスフェート)エチレンチタネート、イソプロピル
トリオクタノイルチタネート、イソプロピルジメタクリ
ルイソステアロイルチタネート、イソプロピルイソステ
アロイルジアクリルチタネート、イソプロピルトリ(ジ
オクチルホスフェート)チタネート、イソプロピルトリ
クミルフェニルチタネート、イソプロピルトリ(N−ア
ミドエチル・アミノエチル)チタネート、ジクミルフェ
ニルオキシアセテートチタネート、ジイソステアロイル
エチレンチタネート等が挙げられる。
【0040】アルミニウム系カップリング剤としては、
例えば、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレ
ート等がある。
例えば、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレ
ート等がある。
【0041】上記のカップリング剤を集電体1の表面に
形成する方法としては、カップリング剤を水/有機溶剤
混合液に溶解させた溶液、あるいはカップリング剤を有
機溶媒に溶解させた溶液を集電体1の表面に塗布する方
法がある。このとき、カップリング剤の加水分解を促進
させるために、塗工液のpHを3〜5に調節してもよ
い。また、カップリング剤の加水分解用触媒として、例
えば塩酸、酢酸等を添加してもよい。カップリング剤と
集電体1表面との脱水反応を促進させるために、カップ
リング剤を塗工後、120〜130℃の温度条件で加熱
してもよい。上記のカップリング剤用の有機溶媒として
は、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルア
ルコール、トルエン、ベンゼン、アセトン、テトラヒド
ロフラン、セルソルブメチル等が挙げられる。
形成する方法としては、カップリング剤を水/有機溶剤
混合液に溶解させた溶液、あるいはカップリング剤を有
機溶媒に溶解させた溶液を集電体1の表面に塗布する方
法がある。このとき、カップリング剤の加水分解を促進
させるために、塗工液のpHを3〜5に調節してもよ
い。また、カップリング剤の加水分解用触媒として、例
えば塩酸、酢酸等を添加してもよい。カップリング剤と
集電体1表面との脱水反応を促進させるために、カップ
リング剤を塗工後、120〜130℃の温度条件で加熱
してもよい。上記のカップリング剤用の有機溶媒として
は、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルア
ルコール、トルエン、ベンゼン、アセトン、テトラヒド
ロフラン、セルソルブメチル等が挙げられる。
【0042】カップリング剤を集電体1の表面に塗布す
る方法としては、グラビアコート、グラビアリバースコ
ート、ロールコート、マイヤーバーコート、ブレードコ
ート、ナイフコート、エアーナイフコート、スロットダ
イコート、スライドダイコート、ディップコート等が挙
げられ、塗布、乾燥により形成されるカップリング剤層
の乾燥厚みとしては0.001〜5μmの範囲が好まし
い。
る方法としては、グラビアコート、グラビアリバースコ
ート、ロールコート、マイヤーバーコート、ブレードコ
ート、ナイフコート、エアーナイフコート、スロットダ
イコート、スライドダイコート、ディップコート等が挙
げられ、塗布、乾燥により形成されるカップリング剤層
の乾燥厚みとしては0.001〜5μmの範囲が好まし
い。
【0043】必要に応じてカップリング剤層を形成した
後、活物質を含有する塗工液を集電体1に塗布する。活
物質には、正極活物質と負極活物質があり、正極活物質
としては、例えばLiCoO2、LiNiO2、LiMn
2O4もしくはLiNixMyO2(但し、M=Co,A
l;x,yはx+y=1を満たす任意の数)で表わされ
るリチウム酸化物、またはTiS2、MnO2、MoO3
もしくはV2O5等のカルコゲン化合物を例示することが
できる。これらの正極活物質は単独で用いてもよいし、
2種以上を組み合わせて用いてもよい。負極活物質とし
ては、例えば、金属リチウムまたはリチウム合金のよう
なリチウム含有金属、グラファイト、カーボンブラック
またはアセチレンブラックのような炭素質材料が好んで
用いられる。特に、LiCoO2またはLiMn2O4を
正極活物質として用い、炭素質材料を負極活物質として
用いることにより、4ボルト程度の高い放電電圧のリチ
ウム系2次電池が得られる。正極活物質および負極活物
質は、これらの活物質を活物質層中に均一に分散させる
ために、1〜100μmの範囲の粒径を有する粉体であ
るのが好ましい。
後、活物質を含有する塗工液を集電体1に塗布する。活
物質には、正極活物質と負極活物質があり、正極活物質
としては、例えばLiCoO2、LiNiO2、LiMn
2O4もしくはLiNixMyO2(但し、M=Co,A
l;x,yはx+y=1を満たす任意の数)で表わされ
るリチウム酸化物、またはTiS2、MnO2、MoO3
もしくはV2O5等のカルコゲン化合物を例示することが
できる。これらの正極活物質は単独で用いてもよいし、
2種以上を組み合わせて用いてもよい。負極活物質とし
ては、例えば、金属リチウムまたはリチウム合金のよう
なリチウム含有金属、グラファイト、カーボンブラック
またはアセチレンブラックのような炭素質材料が好んで
用いられる。特に、LiCoO2またはLiMn2O4を
正極活物質として用い、炭素質材料を負極活物質として
用いることにより、4ボルト程度の高い放電電圧のリチ
ウム系2次電池が得られる。正極活物質および負極活物
質は、これらの活物質を活物質層中に均一に分散させる
ために、1〜100μmの範囲の粒径を有する粉体であ
るのが好ましい。
【0044】結着剤(バインダー)は、非水電解液に対
して電気化学的に安定であり、電解液中に溶出せず、金
属箔からなる集電体上に塗工液を薄く塗布できるよう何
らかの溶媒に可溶であることが必要である。
して電気化学的に安定であり、電解液中に溶出せず、金
属箔からなる集電体上に塗工液を薄く塗布できるよう何
らかの溶媒に可溶であることが必要である。
【0045】結着剤としては、例えば、熱可塑性樹脂、
より具体的にはポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リアクリル酸エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リウレタン樹脂、セルロース樹脂、ポリオレフィン樹
脂、ポリビニル樹脂、フッ素系樹脂またはポリイミド樹
脂等を使用することができる。この際、反応性官能基を
導入したアクリレートモノマーまたはオリゴマーを結着
剤中に混入させることも可能である。また、アクリレー
トオリゴマー単独、あるいはオリゴマーとモノマーの混
合系等も使用できる。
より具体的にはポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リアクリル酸エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポ
リウレタン樹脂、セルロース樹脂、ポリオレフィン樹
脂、ポリビニル樹脂、フッ素系樹脂またはポリイミド樹
脂等を使用することができる。この際、反応性官能基を
導入したアクリレートモノマーまたはオリゴマーを結着
剤中に混入させることも可能である。また、アクリレー
トオリゴマー単独、あるいはオリゴマーとモノマーの混
合系等も使用できる。
【0046】しかし、結着剤としてとくに好ましいのは
ポリフッ化ビニリデン、ポリスチレン−ブタジエン共重
合体、水添化したポリスチレン−ブタジエン共重合体で
ある。
ポリフッ化ビニリデン、ポリスチレン−ブタジエン共重
合体、水添化したポリスチレン−ブタジエン共重合体で
ある。
【0047】塗工液は、適宜選択した活物質と結着剤と
を、N−メチル−2−ピロリドン、トルエン、メチルエ
チルケトン或いはこれらの混合物のような有機溶媒から
なる分散媒または溶媒中にいれて結着剤をあらかじめ溶
解しておき、さらに必要に応じて導電剤を混合させた混
合物を、ホモジナイザー、ボールミル、サンドミル、ロ
ールミルまたはプラネタリーミキサー等の分散機により
混合分散して調製することができる。この場合、結着剤
と活物質との配合比としては、電極板の性能および塗工
性の両者を考慮して決定すればよく、例えば負極活物質
では結着剤:活物質=1:9(重量比)程度とするのが
好ましい。また、正極活物質には必要に応じて導電剤を
混入してもよい。導電剤としては、例えばグラファイ
ト、カーボンブラックまたはアセチレンブラック等の炭
素質材料が必要に応じて用いられる。
を、N−メチル−2−ピロリドン、トルエン、メチルエ
チルケトン或いはこれらの混合物のような有機溶媒から
なる分散媒または溶媒中にいれて結着剤をあらかじめ溶
解しておき、さらに必要に応じて導電剤を混合させた混
合物を、ホモジナイザー、ボールミル、サンドミル、ロ
ールミルまたはプラネタリーミキサー等の分散機により
混合分散して調製することができる。この場合、結着剤
と活物質との配合比としては、電極板の性能および塗工
性の両者を考慮して決定すればよく、例えば負極活物質
では結着剤:活物質=1:9(重量比)程度とするのが
好ましい。また、正極活物質には必要に応じて導電剤を
混入してもよい。導電剤としては、例えばグラファイ
ト、カーボンブラックまたはアセチレンブラック等の炭
素質材料が必要に応じて用いられる。
【0048】調製された塗工液は、グラビアコート、グ
ラビアリバースコート、ロールコート、マイヤーバーコ
ート、ブレードコート、ナイフコート、エアーナイフコ
ート、スロットダイコート、スライドダイコート、ディ
ップコート、ダイコート、コンマロールコート、コンマ
リバースコート、スクリーン印刷等の方法により、基体
である集電体1上に塗布された後、乾燥されて活物質層
2が形成される。
ラビアリバースコート、ロールコート、マイヤーバーコ
ート、ブレードコート、ナイフコート、エアーナイフコ
ート、スロットダイコート、スライドダイコート、ディ
ップコート、ダイコート、コンマロールコート、コンマ
リバースコート、スクリーン印刷等の方法により、基体
である集電体1上に塗布された後、乾燥されて活物質層
2が形成される。
【0049】活物質層2は、複数回塗布、乾燥を繰り返
すことにより形成してもよい。乾燥工程における熱源と
しては、例えば、熱風、赤外線、マイクロ波、高周波な
ど、或いは、それらの組み合わせが用いられる。乾燥工
程において集電体1をサポートする金属ローラや金属シ
ート等を加熱して、その放出熱を利用して塗工膜を塗
布、乾燥させてもよい。また、乾燥後、電子線または放
射線を照射することにより、結着剤を架橋反応させて活
物質層2を得ることもできる。こうして、活物質層2の
膜厚を通常10〜200μm、好ましくは50〜170
μmの範囲にする。さらに、得られた活物質層2を真空
オーブン等でエージングして、活物質層2中の水分を除
去することが好ましい。
すことにより形成してもよい。乾燥工程における熱源と
しては、例えば、熱風、赤外線、マイクロ波、高周波な
ど、或いは、それらの組み合わせが用いられる。乾燥工
程において集電体1をサポートする金属ローラや金属シ
ート等を加熱して、その放出熱を利用して塗工膜を塗
布、乾燥させてもよい。また、乾燥後、電子線または放
射線を照射することにより、結着剤を架橋反応させて活
物質層2を得ることもできる。こうして、活物質層2の
膜厚を通常10〜200μm、好ましくは50〜170
μmの範囲にする。さらに、得られた活物質層2を真空
オーブン等でエージングして、活物質層2中の水分を除
去することが好ましい。
【0050】また、得られた活物質層2を金属ロール、
加熱ロールまたはシートプレス機等を用いてプレス処理
することにより、活物質層2の均質性を向上させること
も好ましい。ただし、プレス処理をしてもしなくても差
し支えない。プレス圧力は、通常500〜7500kg
f/cm2、好ましくは3000〜5000kgf/c
m2である。500kgf/cm2よりプレス圧力が小さ
いと活物質層2の均質性が得られにくく、7500kg
f/cm2よりプレス圧力が大きいと集電体1を含めて
電極板自体が破損してしまう場合がある。均質性を向上
させるため、一回のプレスで所定の厚さにしてもよく、
数回に分けてプレスしてもよい。
加熱ロールまたはシートプレス機等を用いてプレス処理
することにより、活物質層2の均質性を向上させること
も好ましい。ただし、プレス処理をしてもしなくても差
し支えない。プレス圧力は、通常500〜7500kg
f/cm2、好ましくは3000〜5000kgf/c
m2である。500kgf/cm2よりプレス圧力が小さ
いと活物質層2の均質性が得られにくく、7500kg
f/cm2よりプレス圧力が大きいと集電体1を含めて
電極板自体が破損してしまう場合がある。均質性を向上
させるため、一回のプレスで所定の厚さにしてもよく、
数回に分けてプレスしてもよい。
【0051】ロールプレスの圧力を線圧で管理する場
合、加圧ロールの直径に応じて調節するが、通常は線圧
を0.5kgf/cm〜1tf/cmとする。プレス後
の電極板100の厚さを考慮して、数回に分けてプレス
してもよい。
合、加圧ロールの直径に応じて調節するが、通常は線圧
を0.5kgf/cm〜1tf/cmとする。プレス後
の電極板100の厚さを考慮して、数回に分けてプレス
してもよい。
【0052】次に、図5〜図9を用いて、集電体1上に
形成された活物質層2のうちの切り欠き2aの部分を除
去する工程について説明する。まず、図6に示すよう
に、集電体1および活物質層2からなる電極板100の
活物質層2の側に、熱可塑性樹脂シート4を配置する。
また、電極板100の下方には支持体6を設置する。次
に、熱板20を電極板100に向けて押し当てることに
より、図7に示すように、熱板20と支持体6との間に
電極板100および熱可塑性樹脂シート4を挟み込む。
このような熱圧着によって、図8に示すように、熱板2
0が押圧される部分4Aについてのみ熱可塑性樹脂シー
ト4が軟化あるいは溶融して、熱可塑性樹脂が活物質層
2の空隙に含浸する。熱板20の押圧面は切り欠き2a
に対応する形状に形成されており、熱板20を切り欠き
2aの位置に対向させた状態で熱板20を押し当てるよ
うにしている。
形成された活物質層2のうちの切り欠き2aの部分を除
去する工程について説明する。まず、図6に示すよう
に、集電体1および活物質層2からなる電極板100の
活物質層2の側に、熱可塑性樹脂シート4を配置する。
また、電極板100の下方には支持体6を設置する。次
に、熱板20を電極板100に向けて押し当てることに
より、図7に示すように、熱板20と支持体6との間に
電極板100および熱可塑性樹脂シート4を挟み込む。
このような熱圧着によって、図8に示すように、熱板2
0が押圧される部分4Aについてのみ熱可塑性樹脂シー
ト4が軟化あるいは溶融して、熱可塑性樹脂が活物質層
2の空隙に含浸する。熱板20の押圧面は切り欠き2a
に対応する形状に形成されており、熱板20を切り欠き
2aの位置に対向させた状態で熱板20を押し当てるよ
うにしている。
【0053】次に、熱板20を取り去り、電極板100
を放冷あるいは強制冷却して、活物質層2に含浸された
樹脂を固化させる。樹脂を固化させた後、熱可塑性樹脂
シート4を除去すると、図9に示すように、活物質層2
のうちの樹脂が含浸した部分4Aと剥離層10とが、冷
却により固化した熱可塑性樹脂シート4とともに除去さ
れ、樹脂が含浸しなかった部分については活物質層2が
そのまま残留する。このように、剥離層10を集電体1
上に残留させることなく、活物質層2とともに剥離させ
るためには、少なくとも剥離層10と活物質層2との間
の接着力よりも剥離層10と集電体1との間の接着力の
方が小さくなるように、剥離層10、活物質層2および
集電体1の各材料の組み合わせを選択する必要がある。
を放冷あるいは強制冷却して、活物質層2に含浸された
樹脂を固化させる。樹脂を固化させた後、熱可塑性樹脂
シート4を除去すると、図9に示すように、活物質層2
のうちの樹脂が含浸した部分4Aと剥離層10とが、冷
却により固化した熱可塑性樹脂シート4とともに除去さ
れ、樹脂が含浸しなかった部分については活物質層2が
そのまま残留する。このように、剥離層10を集電体1
上に残留させることなく、活物質層2とともに剥離させ
るためには、少なくとも剥離層10と活物質層2との間
の接着力よりも剥離層10と集電体1との間の接着力の
方が小さくなるように、剥離層10、活物質層2および
集電体1の各材料の組み合わせを選択する必要がある。
【0054】熱可塑性樹脂シート4に使用する熱可塑性
樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂やEVA等のよう
に、従来一般的にヒートシール材として用いられるもの
が適しており、アルミニウム箔や銅箔からなる集電体1
に対する接着力があまり強すぎないものが好ましい。ま
た、その軟化温度については好ましくは70〜150℃
が良く、融点は好ましくは100〜160℃程度であ
り、メルトフローレート(MFR 単位 g/10分、
190℃〜230℃)は好ましくは0.1〜50程度で
ある。ただし、本発明において使用可能な熱可塑性樹脂
はこの範囲に限定されない。
樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂やEVA等のよう
に、従来一般的にヒートシール材として用いられるもの
が適しており、アルミニウム箔や銅箔からなる集電体1
に対する接着力があまり強すぎないものが好ましい。ま
た、その軟化温度については好ましくは70〜150℃
が良く、融点は好ましくは100〜160℃程度であ
り、メルトフローレート(MFR 単位 g/10分、
190℃〜230℃)は好ましくは0.1〜50程度で
ある。ただし、本発明において使用可能な熱可塑性樹脂
はこの範囲に限定されない。
【0055】熱可塑性樹脂シート4の厚みについてはと
くに制限はないが、50〜200μm、さらに好ましく
は25〜100μmのものを使用するのが望ましい。熱
可塑性樹脂シート4が薄過ぎる場合には活物質層2を十
分に除去できなくなり、また厚過ぎる場合には活物質層
2をシャープな形状にパターニングすることができなく
なる。
くに制限はないが、50〜200μm、さらに好ましく
は25〜100μmのものを使用するのが望ましい。熱
可塑性樹脂シート4が薄過ぎる場合には活物質層2を十
分に除去できなくなり、また厚過ぎる場合には活物質層
2をシャープな形状にパターニングすることができなく
なる。
【0056】熱圧着の条件としては、温度が好ましくは
100〜150℃、圧力が好ましくは2〜10kgf/
cm2、圧着時間が好ましくは5秒以下であるが、本発
明の製造方法はこの範囲に限定されるものではない。
100〜150℃、圧力が好ましくは2〜10kgf/
cm2、圧着時間が好ましくは5秒以下であるが、本発
明の製造方法はこの範囲に限定されるものではない。
【0057】集電体を挟んで完全に対向するような対称
形状の電極を集電体の表裏に形成する場合には、押圧面
が対称形状とされた一対の熱板を用意し、この一対の熱
板で電極板を挟み込むようにして熱圧着してもよい。
形状の電極を集電体の表裏に形成する場合には、押圧面
が対称形状とされた一対の熱板を用意し、この一対の熱
板で電極板を挟み込むようにして熱圧着してもよい。
【0058】電極板の給送方向に沿ったストライプ状の
切り欠きを形成する場合には、ストライプ状に剥離層を
形成するとともに、熱板20に代えて剥離部分に押圧部
が当接するような熱ロールを使用することができる。こ
の場合には、熱ロールと熱可塑性樹脂シートとの間に耐
熱性シートを挟み込み、耐熱性シートを熱可塑性樹脂シ
ートと同じ速度で給送してやればよい。
切り欠きを形成する場合には、ストライプ状に剥離層を
形成するとともに、熱板20に代えて剥離部分に押圧部
が当接するような熱ロールを使用することができる。こ
の場合には、熱ロールと熱可塑性樹脂シートとの間に耐
熱性シートを挟み込み、耐熱性シートを熱可塑性樹脂シ
ートと同じ速度で給送してやればよい。
【0059】上記の各工程を経て作製された電極板10
0を用いて二次電池を作製する際には、電池の組立工程
に移る前に活物質層中の水分を除去するために、加熱処
理や減圧処理等をあらかじめ行うことが好ましい。
0を用いて二次電池を作製する際には、電池の組立工程
に移る前に活物質層中の水分を除去するために、加熱処
理や減圧処理等をあらかじめ行うことが好ましい。
【0060】この電極板100を用いて、例えばリチウ
ム系二次電池を作製する場合には、溶質であるリチウム
塩を有機溶媒に溶かした非水電解液が用いられる。リチ
ウム塩としては、例えば、LiClO4、LiBF4、L
iPF6、LiAsF6、LiCl、LiBr等の無機リ
チウム塩、または、LiB(C6H5)4、LiN(SO2
CF3)2、LiC(SO2CF3)3、LiOSO2C
F3、LiOSO2C2F5、LiOSO2C3F7、LiO
SO2C4F9、LiOSO2C5F11、LiOSO2C6F
13、LiOSO2C7F15等の有機リチウム塩等が用いら
れる。
ム系二次電池を作製する場合には、溶質であるリチウム
塩を有機溶媒に溶かした非水電解液が用いられる。リチ
ウム塩としては、例えば、LiClO4、LiBF4、L
iPF6、LiAsF6、LiCl、LiBr等の無機リ
チウム塩、または、LiB(C6H5)4、LiN(SO2
CF3)2、LiC(SO2CF3)3、LiOSO2C
F3、LiOSO2C2F5、LiOSO2C3F7、LiO
SO2C4F9、LiOSO2C5F11、LiOSO2C6F
13、LiOSO2C7F15等の有機リチウム塩等が用いら
れる。
【0061】リチウム塩を溶解するための有機溶媒とし
ては、環状エステル類、鎖状エステル類、環状エーテル
類、鎖状エーテル類等を例示できる。より具体的には、
環状エステル類としては、プロピレンカーボネート、ブ
チレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ビニレンカ
ーボネート、2−メチル−γ−ブチロラクトン、アセチ
ル−γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等を例示
できる。
ては、環状エステル類、鎖状エステル類、環状エーテル
類、鎖状エーテル類等を例示できる。より具体的には、
環状エステル類としては、プロピレンカーボネート、ブ
チレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、ビニレンカ
ーボネート、2−メチル−γ−ブチロラクトン、アセチ
ル−γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等を例示
できる。
【0062】鎖状エステル類としては、ジメチルカーボ
ネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネー
ト、ジプロピルカーボネート、メチルエチルカーボネー
ト、メチルブチルカーボネート、メチルプロピルカーボ
ネート、エチルブチルカーボネート、エチルプロピルカ
ーボネート、ブチルプロピルカーボネート、プロピオン
酸アルキルエステル、マロン酸ジアルキルエステル、酢
酸アルキルエステル等を例示できる。
ネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネー
ト、ジプロピルカーボネート、メチルエチルカーボネー
ト、メチルブチルカーボネート、メチルプロピルカーボ
ネート、エチルブチルカーボネート、エチルプロピルカ
ーボネート、ブチルプロピルカーボネート、プロピオン
酸アルキルエステル、マロン酸ジアルキルエステル、酢
酸アルキルエステル等を例示できる。
【0063】環状エーテル類としては、テトラヒドロフ
ラン、アルキルテトラヒドロフラン、ジアルキルテトラ
ヒドロフラン、アルコキシテトラヒドロフラン、ジアル
コキシテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、ア
ルキル−1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキソラン
等を例示できる。
ラン、アルキルテトラヒドロフラン、ジアルキルテトラ
ヒドロフラン、アルコキシテトラヒドロフラン、ジアル
コキシテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、ア
ルキル−1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキソラン
等を例示できる。
【0064】鎖状エーテル類としては、1,2−ジメト
キシエタン、1,2−ジエトキシエタン、ジエチルエー
テル、エチレングリコールジアルキルエーテル、ジエチ
レングリコールジアルキルエーテル、トリエチレングリ
コールジアルキルエーテル、テトラエチレングリコール
ジアルキルエーテル等を例示することができる。
キシエタン、1,2−ジエトキシエタン、ジエチルエー
テル、エチレングリコールジアルキルエーテル、ジエチ
レングリコールジアルキルエーテル、トリエチレングリ
コールジアルキルエーテル、テトラエチレングリコール
ジアルキルエーテル等を例示することができる。
【0065】熱圧着に先立って予め活物質層2にワック
スを含浸させておき、その後に熱圧着を行うようにして
もよい。この場合には、活物質層2の空隙中に先に存在
するワックスを押し込むような形で溶融熱可塑性樹脂が
侵入するか、もしくはワックスと熱可塑性樹脂との接着
により、熱可塑性樹脂シート4と活物質層2とが一緒に
剥離するので、活物質層2をより確実に除去することが
できる。
スを含浸させておき、その後に熱圧着を行うようにして
もよい。この場合には、活物質層2の空隙中に先に存在
するワックスを押し込むような形で溶融熱可塑性樹脂が
侵入するか、もしくはワックスと熱可塑性樹脂との接着
により、熱可塑性樹脂シート4と活物質層2とが一緒に
剥離するので、活物質層2をより確実に除去することが
できる。
【0066】ワックスを活物質層2に予め含浸させる方
法としては、溶融ワックスをグラビア塗布する方法、ダ
イコーターを用いる方法、ロータリースクリーンを用い
て塗布する方法、成膜性のあるワックスをフィルム化し
て活物質層2に熱圧着して染み込ませる方法、不織布や
紙等に含浸したワックスを熱圧着により活物質層2に転
写させる方法等がある。
法としては、溶融ワックスをグラビア塗布する方法、ダ
イコーターを用いる方法、ロータリースクリーンを用い
て塗布する方法、成膜性のあるワックスをフィルム化し
て活物質層2に熱圧着して染み込ませる方法、不織布や
紙等に含浸したワックスを熱圧着により活物質層2に転
写させる方法等がある。
【0067】また、図10に示すように、予め熱可塑性
樹脂層41とワックス層42とを積層した複合シート4
0を用い、熱圧着する際にワックス層42のワックスを
浸透させるようにしてもよい。この場合には、図11に
示すように、熱可塑性樹脂およびワックスが領域4Aに
浸透し、図12に示すように、複合シート40を剥離す
る際に領域4Aが剥離層10とともに一度に除去され
る。この場合、ワックスは熱可塑性樹脂よりも浸透しや
すいため、より確実に活物質層を除去することができ
る。
樹脂層41とワックス層42とを積層した複合シート4
0を用い、熱圧着する際にワックス層42のワックスを
浸透させるようにしてもよい。この場合には、図11に
示すように、熱可塑性樹脂およびワックスが領域4Aに
浸透し、図12に示すように、複合シート40を剥離す
る際に領域4Aが剥離層10とともに一度に除去され
る。この場合、ワックスは熱可塑性樹脂よりも浸透しや
すいため、より確実に活物質層を除去することができ
る。
【0068】本発明において使用するワックスは加熱に
よって容易に溶融する材料であればよく、低分子量のポ
リエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、あるい
はそれらの誘導体、および各種天然ワックス等を用いる
ことができる。活物質層2の正確なパターニングのため
には、集電体1との密着性が低く、かつ固化時に体積変
化の少ないものが好ましい。
よって容易に溶融する材料であればよく、低分子量のポ
リエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、あるい
はそれらの誘導体、および各種天然ワックス等を用いる
ことができる。活物質層2の正確なパターニングのため
には、集電体1との密着性が低く、かつ固化時に体積変
化の少ないものが好ましい。
【0069】ワックスは、その融点が20〜250℃、
好ましくは60〜150℃程度のものが良い。融点が低
すぎる場合には室温で柔らかくなりすぎるため取り扱い
が難しく、生産性が劣るので好ましくない。また融点が
高すぎるとエネルギー的に不経済であり、かつ活物質層
2に含浸させる際に基材である集電体1を損なうおそれ
がある。ワックスの溶融粘度は100〜50,000c
ps程度、好ましくは400〜6,000cps程度で
ある。溶融粘度が高すぎるとエネルギー的に不経済であ
り、溶融粘度が低すぎると活物質層2中に浸透する際に
横方向にワックスが広がり易くなり、正確なパターニン
グが困難となる。
好ましくは60〜150℃程度のものが良い。融点が低
すぎる場合には室温で柔らかくなりすぎるため取り扱い
が難しく、生産性が劣るので好ましくない。また融点が
高すぎるとエネルギー的に不経済であり、かつ活物質層
2に含浸させる際に基材である集電体1を損なうおそれ
がある。ワックスの溶融粘度は100〜50,000c
ps程度、好ましくは400〜6,000cps程度で
ある。溶融粘度が高すぎるとエネルギー的に不経済であ
り、溶融粘度が低すぎると活物質層2中に浸透する際に
横方向にワックスが広がり易くなり、正確なパターニン
グが困難となる。
【0070】ワックスの好適例である上記のポリエチレ
ンあるいはポリプロピレンとしては、非酸化型低密度タ
イプ、非酸化型中密度タイプ、非酸化型高密度タイプ、
酸化型低密度タイプ、酸化型中密度タイプ、酸化型高密
度タイプ、非極性タイプ、極性タイプ、粉末タイプ等が
あり、いずれも本発明の方法に適している。
ンあるいはポリプロピレンとしては、非酸化型低密度タ
イプ、非酸化型中密度タイプ、非酸化型高密度タイプ、
酸化型低密度タイプ、酸化型中密度タイプ、酸化型高密
度タイプ、非極性タイプ、極性タイプ、粉末タイプ等が
あり、いずれも本発明の方法に適している。
【0071】以上のように、本実施の形態では、活物質
層の切り欠き2aに対応する剥離層を予め形成してお
き、熱圧着後の剥離時に剥離層を活物質層とともに剥離
除去するようにしたので、集電体1上に活物質層が残留
することなく、一回の熱圧着によって活物質層を完全に
除去することができる。
層の切り欠き2aに対応する剥離層を予め形成してお
き、熱圧着後の剥離時に剥離層を活物質層とともに剥離
除去するようにしたので、集電体1上に活物質層が残留
することなく、一回の熱圧着によって活物質層を完全に
除去することができる。
【0072】また、熱可塑性樹脂シート4を活物質層2
に熱圧着した後、熱可塑性樹脂シート4を剥離すること
により活物質層2の一部を除去するようにしているの
で、活物質層2のパターニングを高精度に、かつ効率的
に行うことができる。したがって、高品位な電極を低コ
ストで得ることができる。
に熱圧着した後、熱可塑性樹脂シート4を剥離すること
により活物質層2の一部を除去するようにしているの
で、活物質層2のパターニングを高精度に、かつ効率的
に行うことができる。したがって、高品位な電極を低コ
ストで得ることができる。
【0073】本実施の形態では、活物質層を除去する形
状に合わせて、その部分のみを加熱するような形状の熱
板20を使用することにより、切り欠き2aの部分のみ
を確実に除去するとともに、熱圧着にともなう余分なエ
ネルギー消費を抑制するようにしている。しかし、熱可
塑性樹脂シートと活物質層との間の接着力、活物質層と
剥離層との間の接着力、剥離層と集電体との間の接着
力、および熱可塑性樹脂シート、活物質層、剥離層の凝
集力等を適切に調製することにより、活物質層の全体に
熱可塑性樹脂シートを熱圧着した場合であっても、熱可
塑性樹脂シートを剥離する際に切り欠き部分のみについ
て活物質層を剥離層とともに除去することができる。ま
た、切り欠き部分を含むように切り欠きよりもやや大き
い領域のみを熱圧着してもよい。これらの場合には、活
物質層のパターニング精度を剥離層の形成精度に負わす
ことができるので、熱圧着時の位置合わせ精度が問題で
なくなり、工程が簡易になる。
状に合わせて、その部分のみを加熱するような形状の熱
板20を使用することにより、切り欠き2aの部分のみ
を確実に除去するとともに、熱圧着にともなう余分なエ
ネルギー消費を抑制するようにしている。しかし、熱可
塑性樹脂シートと活物質層との間の接着力、活物質層と
剥離層との間の接着力、剥離層と集電体との間の接着
力、および熱可塑性樹脂シート、活物質層、剥離層の凝
集力等を適切に調製することにより、活物質層の全体に
熱可塑性樹脂シートを熱圧着した場合であっても、熱可
塑性樹脂シートを剥離する際に切り欠き部分のみについ
て活物質層を剥離層とともに除去することができる。ま
た、切り欠き部分を含むように切り欠きよりもやや大き
い領域のみを熱圧着してもよい。これらの場合には、活
物質層のパターニング精度を剥離層の形成精度に負わす
ことができるので、熱圧着時の位置合わせ精度が問題で
なくなり、工程が簡易になる。
【0074】本実施の形態では、熱圧着により熱可塑性
樹脂シート4を活物質層2に接着するようにしている
が、熱圧着の代わりに、粘着、熱硬化性樹脂を用いる接
着等、他の接着手段を用いても良い。例えば、粘着シー
トの粘着面を活物質層に密着させることにより粘着シー
トを活物質層に接着した後、この粘着シートを引き剥が
すことにより活物質層を剥離層とともに除去してもよ
い。なお、ここで述べたような他の接着手段を用いた場
合においても、活物質層の全体に剥離シートを接着して
もよいし、あるいはまた、切り欠き部分を含むように切
り欠きよりもやや大きい領域のみに剥離シートを接着し
てもよい。
樹脂シート4を活物質層2に接着するようにしている
が、熱圧着の代わりに、粘着、熱硬化性樹脂を用いる接
着等、他の接着手段を用いても良い。例えば、粘着シー
トの粘着面を活物質層に密着させることにより粘着シー
トを活物質層に接着した後、この粘着シートを引き剥が
すことにより活物質層を剥離層とともに除去してもよ
い。なお、ここで述べたような他の接着手段を用いた場
合においても、活物質層の全体に剥離シートを接着して
もよいし、あるいはまた、切り欠き部分を含むように切
り欠きよりもやや大きい領域のみに剥離シートを接着し
てもよい。
【0075】また、熱可塑性樹脂シート4を単体で使用
する代わりに、図13に示すような熱可塑性樹脂シート
4と耐熱シート5とを一体形成してなる圧着シート30
を使用しても良い。図14は熱圧着時の状態を、図15
は圧着シート30を引き剥がした状態を、それぞれ示し
ている。この場合、熱圧着に際して熱板20と熱可塑性
樹脂シート4との間に耐熱性シート5が挟まれるため、
熱板20に熱可塑性樹脂が付着することが防止される。
このように圧着シート30が熱板20に熱融着するおそ
れがなくなるため、熱可塑性樹脂シート4の樹脂として
低融点のものを使用できる。したがって、熱可塑性樹脂
が活物質層に浸透しやすくなり、ワックスを使用する場
合と同様の理由により熱圧着の回数を低減することがで
きる。
する代わりに、図13に示すような熱可塑性樹脂シート
4と耐熱シート5とを一体形成してなる圧着シート30
を使用しても良い。図14は熱圧着時の状態を、図15
は圧着シート30を引き剥がした状態を、それぞれ示し
ている。この場合、熱圧着に際して熱板20と熱可塑性
樹脂シート4との間に耐熱性シート5が挟まれるため、
熱板20に熱可塑性樹脂が付着することが防止される。
このように圧着シート30が熱板20に熱融着するおそ
れがなくなるため、熱可塑性樹脂シート4の樹脂として
低融点のものを使用できる。したがって、熱可塑性樹脂
が活物質層に浸透しやすくなり、ワックスを使用する場
合と同様の理由により熱圧着の回数を低減することがで
きる。
【0076】耐熱性シート5として、熱圧着の後に熱可
塑性樹脂シート4から剥離可能な材質のものを使用して
もよい。この場合には、図5に示すように耐熱性シート
5を環状に接続してローラに巻き回し、使用部位を移動
させてゆくことにより、耐熱性シート5を繰り返し使用
することができる。この場合、耐熱性シート5の材質と
してはとくに制限はないが、熱板20による熱圧着の後
に熱可塑性樹脂シートから剥離可能な材質を用いる必要
があり、例えば、ポリイミドフィルム、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、ポリフェニレンサルファイドフ
ィルム等を使用することができる。また、耐熱性シート
5の厚みとしては、シャープな形状にパターニングする
という理由から10〜100μm程度が望ましい。
塑性樹脂シート4から剥離可能な材質のものを使用して
もよい。この場合には、図5に示すように耐熱性シート
5を環状に接続してローラに巻き回し、使用部位を移動
させてゆくことにより、耐熱性シート5を繰り返し使用
することができる。この場合、耐熱性シート5の材質と
してはとくに制限はないが、熱板20による熱圧着の後
に熱可塑性樹脂シートから剥離可能な材質を用いる必要
があり、例えば、ポリイミドフィルム、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、ポリフェニレンサルファイドフ
ィルム等を使用することができる。また、耐熱性シート
5の厚みとしては、シャープな形状にパターニングする
という理由から10〜100μm程度が望ましい。
【0077】本実施の形態では、塗工液を塗布、乾燥す
ることにより活物質層2を形成しているので、活物質層
の厚みを均一なものとすることができるが、他の方法を
用いて活物質層を形成してもよい。
ることにより活物質層2を形成しているので、活物質層
の厚みを均一なものとすることができるが、他の方法を
用いて活物質層を形成してもよい。
【0078】剥離された活物質層2に含まれる粉体を回
収して再度利用するようにしてもよい。この場合におい
て、剥離層に用いる材料として活物質層2の結着剤と同
一材料を用いると、剥離層とともに剥離された活物質層
2に混入した結着剤を分離除去する必要がなくなるた
め、再度活物質層2の塗工液を得るための処理が容易と
なる。
収して再度利用するようにしてもよい。この場合におい
て、剥離層に用いる材料として活物質層2の結着剤と同
一材料を用いると、剥離層とともに剥離された活物質層
2に混入した結着剤を分離除去する必要がなくなるた
め、再度活物質層2の塗工液を得るための処理が容易と
なる。
【0079】
【実施例】−実施例1− まず、集電体として用いる幅650mm、20μm厚の
アルミニウム箔(日本製箔株式会社製)の両面に、ポリ
フッ化ビニリデンをN−メチル−2−ピロリドンに溶解
して得た固形分6重量パーセントの溶液をグラビア塗工
機によるグラビアダイレクト方式によって塗布した。こ
れを乾燥させることにより、活物質層の切り欠きの形状
に剥離層を形成した。120線の格版を用いたところ、
乾燥後の塗工量は4g/m2であった。剥離層の塗工パ
ターンは、塗布の向きと直交する方向を長手方向とする
40mm×600mmの矩形パターンを塗工方向に一定
周期で繰り返したパターンとし、個々の矩形パターンを
互いに正対させるように集電体の両面に配置した。
アルミニウム箔(日本製箔株式会社製)の両面に、ポリ
フッ化ビニリデンをN−メチル−2−ピロリドンに溶解
して得た固形分6重量パーセントの溶液をグラビア塗工
機によるグラビアダイレクト方式によって塗布した。こ
れを乾燥させることにより、活物質層の切り欠きの形状
に剥離層を形成した。120線の格版を用いたところ、
乾燥後の塗工量は4g/m2であった。剥離層の塗工パ
ターンは、塗布の向きと直交する方向を長手方向とする
40mm×600mmの矩形パターンを塗工方向に一定
周期で繰り返したパターンとし、個々の矩形パターンを
互いに正対させるように集電体の両面に配置した。
【0080】次に、正極活物質として粒径が1〜100
μmの範囲に分布し、平均粒径20μmのLiCoO2
粉末を90重量部、導電剤としてグラファイト粉末を
5.0重量部、結着剤としてポリフッ化ビニリデン樹脂
のワニス(呉羽化学工業株式会社製 KF#1120,
12重量%N−メチル−2−ピロリドン溶液)を33重
量部、分散溶媒としてN−メチル−2−ピロリドンを5
重量部の配合比で混合し、正極塗工液を作製した。具体
的には、ワニスに上記2種類の粉末材料を混入した後、
プラネタリーミキサー(株式会社小平製作所製)を用い
て30分攪拌することにより、正極塗工液を得た。
μmの範囲に分布し、平均粒径20μmのLiCoO2
粉末を90重量部、導電剤としてグラファイト粉末を
5.0重量部、結着剤としてポリフッ化ビニリデン樹脂
のワニス(呉羽化学工業株式会社製 KF#1120,
12重量%N−メチル−2−ピロリドン溶液)を33重
量部、分散溶媒としてN−メチル−2−ピロリドンを5
重量部の配合比で混合し、正極塗工液を作製した。具体
的には、ワニスに上記2種類の粉末材料を混入した後、
プラネタリーミキサー(株式会社小平製作所製)を用い
て30分攪拌することにより、正極塗工液を得た。
【0081】続いて、ポリフッ化ビニリデンの剥離層が
形成された上記の集電体の片面に対して、スロットダイ
コーターを用いて正極塗工液を塗布した。次いで、長さ
8mの連続乾燥炉の温度分布を、通過するブロック順
に、それぞれ100℃、120℃、130℃、140℃
に設定し、正極塗工液が塗布された集電体をこの乾燥炉
に4m/minの速度で通すことにより、これを乾燥さ
せた。乾燥後の塗工重量は240g/m2であった。
形成された上記の集電体の片面に対して、スロットダイ
コーターを用いて正極塗工液を塗布した。次いで、長さ
8mの連続乾燥炉の温度分布を、通過するブロック順
に、それぞれ100℃、120℃、130℃、140℃
に設定し、正極塗工液が塗布された集電体をこの乾燥炉
に4m/minの速度で通すことにより、これを乾燥さ
せた。乾燥後の塗工重量は240g/m2であった。
【0082】さらに、上記の集電体の他面についても、
同様に正極塗工液を塗布し、同様の方法で乾燥させた。
さらに、両面に塗工膜が形成された集電体をバッチ式オ
ーブン中で80℃、48時間の条件で乾燥させて水分を
除去し、正極電極板を作製した。
同様に正極塗工液を塗布し、同様の方法で乾燥させた。
さらに、両面に塗工膜が形成された集電体をバッチ式オ
ーブン中で80℃、48時間の条件で乾燥させて水分を
除去し、正極電極板を作製した。
【0083】次に、集電体として用いた幅620mm、
15μm厚の圧延銅箔(日本製箔株式会社製)の両面
に、上記のアルミニウム箔と同様の方法によりポリフッ
化ビニリデンを塗布することにより同様のパターンの剥
離層を形成した。
15μm厚の圧延銅箔(日本製箔株式会社製)の両面
に、上記のアルミニウム箔と同様の方法によりポリフッ
化ビニリデンを塗布することにより同様のパターンの剥
離層を形成した。
【0084】次に、負極活物質としてグラファイト粉を
85重量部、結着剤としてポリフッ化ビニリデン樹脂の
ワニス(呉羽化学工業株式会社製 KF#1120,1
2重量%N−メチル−2−ピロリドン溶液)を125重
量部、分散溶媒としてN−メチル−2−ピロリドンを5
重量部の配合比で混合し、正極塗工液と同様の方法で分
散した。
85重量部、結着剤としてポリフッ化ビニリデン樹脂の
ワニス(呉羽化学工業株式会社製 KF#1120,1
2重量%N−メチル−2−ピロリドン溶液)を125重
量部、分散溶媒としてN−メチル−2−ピロリドンを5
重量部の配合比で混合し、正極塗工液と同様の方法で分
散した。
【0085】続いて、ポリフッ化ビニリデンの剥離層が
形成された上記の銅箔製の集電体の片面に対して、スロ
ットダイコーターを用いて負極塗工液を塗布した。次い
で、長さ8mの連続乾燥炉の温度分布を、通過するブロ
ック順に、それぞれ100℃、120℃、130℃、1
40℃に設定し、負極塗工液が塗布された集電体をこの
乾燥炉に2m/minの速度で通すことにより、これを
乾燥させた。乾燥後の塗工重量は140g/m2であっ
た。
形成された上記の銅箔製の集電体の片面に対して、スロ
ットダイコーターを用いて負極塗工液を塗布した。次い
で、長さ8mの連続乾燥炉の温度分布を、通過するブロ
ック順に、それぞれ100℃、120℃、130℃、1
40℃に設定し、負極塗工液が塗布された集電体をこの
乾燥炉に2m/minの速度で通すことにより、これを
乾燥させた。乾燥後の塗工重量は140g/m2であっ
た。
【0086】さらに、上記の集電体の他面についても、
同様に負極塗工液を塗布し、同様の方法で乾燥させた。
さらに、両面に塗工膜が形成された集電体をバッチ式オ
ーブン中で80℃、48時間の条件で乾燥させて水分を
除去し、負極電極板を作製した。
同様に負極塗工液を塗布し、同様の方法で乾燥させた。
さらに、両面に塗工膜が形成された集電体をバッチ式オ
ーブン中で80℃、48時間の条件で乾燥させて水分を
除去し、負極電極板を作製した。
【0087】次に、図5に示すような装置を使用すると
ともに、熱可塑性樹脂シート4としてポリエチレンシー
ル材(出光石油株式会社製モアテック0238N、厚み
130μm)を、耐熱性シート5としてポリエチレンテ
レフタレートフィルム(厚み25μm)をそれぞれ用
い、これらのシートを介して上記の正極電極板を熱圧着
した。押圧面が上記の剥離層の矩形形状に形成された熱
板20を剥離層に正対するように位置決めし、170
℃、3kgf/cm2、2秒間の圧着条件で熱圧着した
後、ポリエチレンシール材をポリエチレンテレフタレー
トフィルムとともに剥離したところ、圧着部分において
剥離層とほぼ同一形状の活物質層が剥離層とともに一体
に剥離され、切り欠きが形成された。集電体の両面につ
いて熱圧着および剥離を行ったところ、両面とも剥離層
が完全に剥離されており、切り欠きの部分には活物質層
の残留がなかった。
ともに、熱可塑性樹脂シート4としてポリエチレンシー
ル材(出光石油株式会社製モアテック0238N、厚み
130μm)を、耐熱性シート5としてポリエチレンテ
レフタレートフィルム(厚み25μm)をそれぞれ用
い、これらのシートを介して上記の正極電極板を熱圧着
した。押圧面が上記の剥離層の矩形形状に形成された熱
板20を剥離層に正対するように位置決めし、170
℃、3kgf/cm2、2秒間の圧着条件で熱圧着した
後、ポリエチレンシール材をポリエチレンテレフタレー
トフィルムとともに剥離したところ、圧着部分において
剥離層とほぼ同一形状の活物質層が剥離層とともに一体
に剥離され、切り欠きが形成された。集電体の両面につ
いて熱圧着および剥離を行ったところ、両面とも剥離層
が完全に剥離されており、切り欠きの部分には活物質層
の残留がなかった。
【0088】次に、上記の負極電極板に対して正極電極
板の場合と同様に熱圧着操作を行ったところ、集電体の
両面とも圧着部分の活物質層が剥離層とともに剥離さ
れ、一回の熱圧着操作によって切り欠きの部分の活物質
層を完全に除去することができた。
板の場合と同様に熱圧着操作を行ったところ、集電体の
両面とも圧着部分の活物質層が剥離層とともに剥離さ
れ、一回の熱圧着操作によって切り欠きの部分の活物質
層を完全に除去することができた。
【0089】また、いずれの熱圧着操作についても、熱
圧着後にポリエチレンテレフタレートフィルムがポリエ
チレンシール材から容易に剥離でき、しかもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムには樹脂の付着が認められな
かった。このため、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの同じ部位を繰り返し使用することができた。
圧着後にポリエチレンテレフタレートフィルムがポリエ
チレンシール材から容易に剥離でき、しかもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムには樹脂の付着が認められな
かった。このため、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの同じ部位を繰り返し使用することができた。
【0090】−実施例2− 実施例1と同様の方法によって同様の集電体に対して正
極塗工液および負極塗工液を塗布した。実施例1と同様
の方法で塗工液を塗布した集電体を乾燥した後、ロール
状のプレス機械を用いて、活物質層が形成された集電体
に対し線圧1トンの圧力で3回のプレス処理を室温で施
した。
極塗工液および負極塗工液を塗布した。実施例1と同様
の方法で塗工液を塗布した集電体を乾燥した後、ロール
状のプレス機械を用いて、活物質層が形成された集電体
に対し線圧1トンの圧力で3回のプレス処理を室温で施
した。
【0091】このようなプレス処理を経た電極板に対し
て実施例1と同様の方法により熱可塑性樹脂シートの熱
圧着および剥離を行ったところ、実施例1と同様、正極
電極板および負極電極板とも一回の熱圧着操作によって
切り欠きの部分の活物質層を完全に除去することができ
た。
て実施例1と同様の方法により熱可塑性樹脂シートの熱
圧着および剥離を行ったところ、実施例1と同様、正極
電極板および負極電極板とも一回の熱圧着操作によって
切り欠きの部分の活物質層を完全に除去することができ
た。
【0092】また、いずれの熱圧着操作についても、熱
圧着後にポリエチレンテレフタレートフィルムがポリエ
チレンシール材から容易に剥離でき、しかもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムには樹脂の付着が認められな
かった。このため、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの同じ部位を繰り返し使用することができた。
圧着後にポリエチレンテレフタレートフィルムがポリエ
チレンシール材から容易に剥離でき、しかもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムには樹脂の付着が認められな
かった。このため、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの同じ部位を繰り返し使用することができた。
【0093】−実施例3− 実施例2のポリエチレンシール材(出光石油株式会社製
モアテック0238N、厚み130μm)に代えて、
このポリエチレンシール材の表面にポリエチレンワック
ス(三洋化成株式会社製 サンワックス171p)を2
0μmの厚みに塗布して得たシートを熱可塑性樹脂シー
トとして用い、ワックス層と活物質層とを向かい合わせ
にして熱圧着させた。その他の条件は実施例2と同様と
した。
モアテック0238N、厚み130μm)に代えて、
このポリエチレンシール材の表面にポリエチレンワック
ス(三洋化成株式会社製 サンワックス171p)を2
0μmの厚みに塗布して得たシートを熱可塑性樹脂シー
トとして用い、ワックス層と活物質層とを向かい合わせ
にして熱圧着させた。その他の条件は実施例2と同様と
した。
【0094】その結果、実施例2と同様、正極電極板お
よび負極電極板とも一回の熱圧着操作によって切り欠き
の部分の活物質層を完全に除去することができた。
よび負極電極板とも一回の熱圧着操作によって切り欠き
の部分の活物質層を完全に除去することができた。
【0095】また、いずれの熱圧着操作についても、熱
圧着後にポリエチレンテレフタレートフィルムがポリエ
チレンシール材から容易に剥離でき、しかもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムには樹脂の付着が認められな
かった。このため、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの同じ部位を繰り返し使用することができた。
圧着後にポリエチレンテレフタレートフィルムがポリエ
チレンシール材から容易に剥離でき、しかもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムには樹脂の付着が認められな
かった。このため、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの同じ部位を繰り返し使用することができた。
【0096】−実施例4− 実施例1のポリフッ化ビニリデンに代えて、剥離剤とし
てフッ素ゴム(デュポン製 バイトン)を用い、このフ
ッ素ゴムをメチルエチルケトンに溶解させた溶液を実施
例1と同様にして塗布、乾燥することにより、剥離層を
形成した。その他の条件は実施例1と同様とした。
てフッ素ゴム(デュポン製 バイトン)を用い、このフ
ッ素ゴムをメチルエチルケトンに溶解させた溶液を実施
例1と同様にして塗布、乾燥することにより、剥離層を
形成した。その他の条件は実施例1と同様とした。
【0097】その結果、実施例1と同様、正極電極板お
よび負極電極板とも一回の熱圧着操作によって切り欠き
の部分の活物質層を完全に除去することができた。
よび負極電極板とも一回の熱圧着操作によって切り欠き
の部分の活物質層を完全に除去することができた。
【0098】また、いずれの熱圧着操作についても、熱
圧着後にポリエチレンテレフタレートフィルムがポリエ
チレンシール材から容易に剥離でき、しかもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムには樹脂の付着が認められな
かった。このため、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの同じ部位を繰り返し使用することができた。
圧着後にポリエチレンテレフタレートフィルムがポリエ
チレンシール材から容易に剥離でき、しかもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムには樹脂の付着が認められな
かった。このため、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの同じ部位を繰り返し使用することができた。
【0099】−実施例5− 実施例1のポリフッ化ビニリデンに代えて、剥離剤とし
てポリエチレンを用い、ポリエチレンを加熱溶解したも
のを実施例1と同様にして塗布、乾燥することにより、
剥離層を形成した。その他の条件は実施例1と同様とし
た。
てポリエチレンを用い、ポリエチレンを加熱溶解したも
のを実施例1と同様にして塗布、乾燥することにより、
剥離層を形成した。その他の条件は実施例1と同様とし
た。
【0100】その結果、実施例1と同様、正極電極板お
よび負極電極板とも一回の熱圧着操作によって切り欠き
の部分の活物質層を完全に除去することができた。
よび負極電極板とも一回の熱圧着操作によって切り欠き
の部分の活物質層を完全に除去することができた。
【0101】また、いずれの熱圧着操作についても、熱
圧着後にポリエチレンテレフタレートフィルムがポリエ
チレンシール材から容易に剥離でき、しかもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムには樹脂の付着が認められな
かった。このため、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの同じ部位を繰り返し使用することができた。
圧着後にポリエチレンテレフタレートフィルムがポリエ
チレンシール材から容易に剥離でき、しかもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムには樹脂の付着が認められな
かった。このため、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの同じ部位を繰り返し使用することができた。
【0102】−実施例6− 実施例1のパターンに代えて、矩形パターンを周期的に
配置したパターンの剥離層を形成した。その他の条件に
ついては実施例1と同様とした。
配置したパターンの剥離層を形成した。その他の条件に
ついては実施例1と同様とした。
【0103】その結果、実施例1と同様、正極電極板お
よび負極電極板とも一回の熱圧着操作によって切り欠き
の部分の活物質層を完全に除去することができた。
よび負極電極板とも一回の熱圧着操作によって切り欠き
の部分の活物質層を完全に除去することができた。
【0104】また、いずれの熱圧着操作についても、熱
圧着後にポリエチレンテレフタレートフィルムがポリエ
チレンシール材から容易に剥離でき、しかもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムには樹脂の付着が認められな
かった。このため、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの同じ部位を繰り返し使用することができた。
圧着後にポリエチレンテレフタレートフィルムがポリエ
チレンシール材から容易に剥離でき、しかもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムには樹脂の付着が認められな
かった。このため、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの同じ部位を繰り返し使用することができた。
【0105】−実施例7− 実施例1のパターンに代えて、塗布方向に沿った幅15
mmのストライプ状パターンの剥離層を形成した。ま
た、熱板を押圧する代わりに、ストライプ状パターンと
同一幅の熱ロールを用いて、剥離層が形成された位置に
熱可塑性樹脂シートを熱圧着した。その他の条件につい
ては実施例1と同様とした。
mmのストライプ状パターンの剥離層を形成した。ま
た、熱板を押圧する代わりに、ストライプ状パターンと
同一幅の熱ロールを用いて、剥離層が形成された位置に
熱可塑性樹脂シートを熱圧着した。その他の条件につい
ては実施例1と同様とした。
【0106】その結果、実施例1と同様、正極電極板お
よび負極電極板とも一回の熱圧着操作によって切り欠き
の部分の活物質層を完全に除去することができた。
よび負極電極板とも一回の熱圧着操作によって切り欠き
の部分の活物質層を完全に除去することができた。
【0107】また、いずれの熱圧着操作についても、熱
圧着後にポリエチレンテレフタレートフィルムがポリエ
チレンシール材から容易に剥離でき、しかもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムには樹脂の付着が認められな
かった。このため、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの同じ部位を繰り返し使用することができた。 −実施例8− まず、トルエン:メチルエチルケトン(1:1)の溶剤
に、剥離剤として用いるスチレン−アクリルニトリルを
溶解後、ポリテトラフルオロエチレンの粒子(アクセル
プラスチックスリサーチラボラトリーズ社製モールドウ
ィズF−57NC)を、スチレン−アクリルニトリル1
00重量部に対してポリテトラフルオロエチレン粒子が
15重量部となるように加え、固形分20重量パーセン
トの溶液を得た。この溶液を、集電体として用いる幅6
50mm、20μm厚のアルミニウム箔(日本製箔株式
会社製)の両面にグラビア塗工機によるグラビアダイレ
クト方式によって塗布した。これを乾燥させることによ
り、活物質層の切り欠きの形状に剥離層を形成した。7
0線の格版を用いたところ、乾燥後の塗工量は0.6g
/m2であった。剥離層の塗工パターンは、塗布の向き
と直交する方向を長手方向とする40mm×600mm
の矩形パターンを塗工方向に一定周期で繰り返したパタ
ーンとし、個々の矩形パターンを互いに正対させるよう
に集電体の両面に配置した。
圧着後にポリエチレンテレフタレートフィルムがポリエ
チレンシール材から容易に剥離でき、しかもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムには樹脂の付着が認められな
かった。このため、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの同じ部位を繰り返し使用することができた。 −実施例8− まず、トルエン:メチルエチルケトン(1:1)の溶剤
に、剥離剤として用いるスチレン−アクリルニトリルを
溶解後、ポリテトラフルオロエチレンの粒子(アクセル
プラスチックスリサーチラボラトリーズ社製モールドウ
ィズF−57NC)を、スチレン−アクリルニトリル1
00重量部に対してポリテトラフルオロエチレン粒子が
15重量部となるように加え、固形分20重量パーセン
トの溶液を得た。この溶液を、集電体として用いる幅6
50mm、20μm厚のアルミニウム箔(日本製箔株式
会社製)の両面にグラビア塗工機によるグラビアダイレ
クト方式によって塗布した。これを乾燥させることによ
り、活物質層の切り欠きの形状に剥離層を形成した。7
0線の格版を用いたところ、乾燥後の塗工量は0.6g
/m2であった。剥離層の塗工パターンは、塗布の向き
と直交する方向を長手方向とする40mm×600mm
の矩形パターンを塗工方向に一定周期で繰り返したパタ
ーンとし、個々の矩形パターンを互いに正対させるよう
に集電体の両面に配置した。
【0108】この集電体の両面に、実施例1と同様の正
極塗工液を実施例1と同様にして塗布、乾燥させて正極
電極板を作製し、さらに、実施例1と同様の方法でポリ
エチレンシール材を熱圧着した後、ポリエチレンシール
材をポリエチレンテレフタレートフィルムとともに剥離
したところ、圧着部分において剥離層とほぼ同一形状の
活物質層が剥離層とともに一体に剥離され、切り欠きが
形成された。集電体の両面について熱圧着および剥離を
行ったところ、両面とも剥離層が完全に剥離されてお
り、切り欠きの部分には活物質層の残留がなかった。
極塗工液を実施例1と同様にして塗布、乾燥させて正極
電極板を作製し、さらに、実施例1と同様の方法でポリ
エチレンシール材を熱圧着した後、ポリエチレンシール
材をポリエチレンテレフタレートフィルムとともに剥離
したところ、圧着部分において剥離層とほぼ同一形状の
活物質層が剥離層とともに一体に剥離され、切り欠きが
形成された。集電体の両面について熱圧着および剥離を
行ったところ、両面とも剥離層が完全に剥離されてお
り、切り欠きの部分には活物質層の残留がなかった。
【0109】また、いずれの熱圧着操作についても、熱
圧着後にポリエチレンテレフタレートフィルムがポリエ
チレンシール材から容易に剥離でき、しかもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムには樹脂の付着が認められな
かった。このため、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの同じ部位を繰り返し使用することができた。
圧着後にポリエチレンテレフタレートフィルムがポリエ
チレンシール材から容易に剥離でき、しかもポリエチレ
ンテレフタレートフィルムには樹脂の付着が認められな
かった。このため、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの同じ部位を繰り返し使用することができた。
【0110】−比較例1− 実施例1と同一の粉体からなる正極材料を分散した塗工
液を作製し、スロットダイコーターを用いて厚み20μ
m、幅300μmのアルミニウム箔に塗工液を塗布し
た。塗布に際して連続給送を行いながら塗工部分と未塗
工部分とを作り出すことでパターニングすべく、塗工液
の供給を制御した。その結果、塗工速度の上昇に伴って
塗膜パターンのゆがみが発生した。また、塗工部分につ
いても目標の塗膜厚を得るべく塗工量を抑制したが、ス
ロットダイコーターによる塗工としては目標とする塗膜
厚が小さ過ぎ、安定した塗工ができなかった。
液を作製し、スロットダイコーターを用いて厚み20μ
m、幅300μmのアルミニウム箔に塗工液を塗布し
た。塗布に際して連続給送を行いながら塗工部分と未塗
工部分とを作り出すことでパターニングすべく、塗工液
の供給を制御した。その結果、塗工速度の上昇に伴って
塗膜パターンのゆがみが発生した。また、塗工部分につ
いても目標の塗膜厚を得るべく塗工量を抑制したが、ス
ロットダイコーターによる塗工としては目標とする塗膜
厚が小さ過ぎ、安定した塗工ができなかった。
【0111】−比較例2− まず、実施例1と同様の材料および工程により、同様の
集電体に対して塗工液の塗布および乾燥を行い活物質層
を形成した。得られた正極板および負極板の活物質層に
粘着テープを貼り、これをはがすことにより活物質層の
一部を剥離させようと試みた。しかし粘着テープを剥離
しても活物質層を十分に除去することができず、また形
成されたパターンのエッジがシャープではないうえに、
剥離に際して活物質層の一部が壊れ、いわゆる粉落ちが
認められた。
集電体に対して塗工液の塗布および乾燥を行い活物質層
を形成した。得られた正極板および負極板の活物質層に
粘着テープを貼り、これをはがすことにより活物質層の
一部を剥離させようと試みた。しかし粘着テープを剥離
しても活物質層を十分に除去することができず、また形
成されたパターンのエッジがシャープではないうえに、
剥離に際して活物質層の一部が壊れ、いわゆる粉落ちが
認められた。
【0112】−比較例3− まず、実施例1と同様の材料および工程により、同様の
集電体に対して塗工液の塗布および乾燥を行い活物質層
を形成した。得られた正極板および負極板の活物質層の
一部を「へら」を用いてこすり落とすことにより、幅1
0mm、長さ200mmにわたる非塗工部分を形成する
ことを図った。しかし、活物質層を十分に除去すること
ができず、また形成されたパターンのエッジがシャープ
ではないうえに、剥離に際して活物質層の一部が壊れ、
いわゆる粉落ちが認められた。
集電体に対して塗工液の塗布および乾燥を行い活物質層
を形成した。得られた正極板および負極板の活物質層の
一部を「へら」を用いてこすり落とすことにより、幅1
0mm、長さ200mmにわたる非塗工部分を形成する
ことを図った。しかし、活物質層を十分に除去すること
ができず、また形成されたパターンのエッジがシャープ
ではないうえに、剥離に際して活物質層の一部が壊れ、
いわゆる粉落ちが認められた。
【0113】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、あらか
じめ集電体上の所定領域に剥離層を形成しておき、活物
質層に接着された剥離シートを剥離することにより所定
領域の活物質層を剥離層とともに除去して活物質層をパ
ターニングするので、活物質層が残留することなく、活
物質層を高精度かつ効率的にパターニングすることがで
きる。
じめ集電体上の所定領域に剥離層を形成しておき、活物
質層に接着された剥離シートを剥離することにより所定
領域の活物質層を剥離層とともに除去して活物質層をパ
ターニングするので、活物質層が残留することなく、活
物質層を高精度かつ効率的にパターニングすることがで
きる。
【0114】請求項2に記載の発明によれば、活物質層
成膜工程は、活物質および結着剤を含有する塗工液を塗
布する塗布工程と、塗布された塗工液を乾燥する乾燥工
程とを備えるので、均一な厚みの活物質層を形成するこ
とができる。
成膜工程は、活物質および結着剤を含有する塗工液を塗
布する塗布工程と、塗布された塗工液を乾燥する乾燥工
程とを備えるので、均一な厚みの活物質層を形成するこ
とができる。
【0115】請求項3に記載の発明によれば、活物質層
の所定領域のみに選択的に剥離シートを熱圧着するよう
にしたので、所定領域の活物質層を確実に除去すること
ができる。
の所定領域のみに選択的に剥離シートを熱圧着するよう
にしたので、所定領域の活物質層を確実に除去すること
ができる。
【0116】請求項4に記載の発明によれば、耐熱シー
トを剥離シート上に重ねて熱圧着するようにしたので、
剥離シートに用いる材料の選択の幅が拡大する。
トを剥離シート上に重ねて熱圧着するようにしたので、
剥離シートに用いる材料の選択の幅が拡大する。
【0117】請求項5及び6に記載の発明によれば、特
に好ましい材料で剥離層をするようにしたので、パター
ニングの精度が特に高い。
に好ましい材料で剥離層をするようにしたので、パター
ニングの精度が特に高い。
【0118】請求項7に記載の発明によれば、剥離層に
粉体を含有させるので、集電体のブロッキングが発生し
難い。
粉体を含有させるので、集電体のブロッキングが発生し
難い。
【0119】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
〜7のいずれか1項に記載の製造方法により製造するの
で、活物質層を高精度にパターニングすることができ、
よって高品質な非水電解液二次電池用電極板を得ること
ができる。
〜7のいずれか1項に記載の製造方法により製造するの
で、活物質層を高精度にパターニングすることができ、
よって高品質な非水電解液二次電池用電極板を得ること
ができる。
【図1】本発明による非水電解液二次電池用電極板の一
例を示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は
図1(a)のB−B線における断面図である。
例を示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は
図1(a)のB−B線における断面図である。
【図2】図1の非水電解液二次電池用電極板を裁断して
得た電極板を示す平面図である。
得た電極板を示す平面図である。
【図3】集電体に剥離層を形成した状態を示す断面図。
【図4】活物質層を成膜した状態を示す断面図。
【図5】本発明による非水電解液二次電池用電極板の製
造方法における熱圧着工程を説明する概念図である。
造方法における熱圧着工程を説明する概念図である。
【図6】熱可塑性樹脂シートを配した状態を示す断面
図。
図。
【図7】熱圧着工程を説明する断面図である。
【図8】熱圧着工程における図7に続く状態を示す断面
図である。
図である。
【図9】熱圧着工程における図8に続く状態を示す断面
図である。
図である。
【図10】ワックス層を設けた複合シートを使用した熱
圧着工程を説明する断面図である。
圧着工程を説明する断面図である。
【図11】熱圧着工程における図10に続く状態を示す
断面図である。
断面図である。
【図12】熱圧着工程における図11に続く状態を示す
断面図である。
断面図である。
【図13】耐熱シートを使用する場合の状態を示す断面
図である。
図である。
【図14】図13に続く状態を示す断面図である。
【図15】図14に続く状態を示す断面図である。
1 集電体 2 活物質層 2a 切り欠き 4 熱可塑性樹脂シート 5 耐熱性シート 10 剥離層 20 熱板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高原 英武 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 進藤 忠文 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 集電体上の所定領域に剥離層を形成する
剥離層形成工程と、 前記集電体および前記剥離層上に活物質層を成膜する活
物質層成膜工程と、 剥離シートを前記活物質層に接着する接着工程と、 接着された前記剥離シートを剥離することにより選択的
に前記所定領域の前記活物質層を前記剥離層とともに除
去する剥離工程とを備えることを特徴とする非水電解液
二次電池用電極板の製造方法。 - 【請求項2】 前記活物質層成膜工程は、活物質および
結着剤を含有する塗工液を塗布する塗布工程と、 塗布された塗工液を乾燥する乾燥工程とを備えることを
特徴とする請求項1に記載の非水電解液二次電池用電極
板の製造方法。 - 【請求項3】 前記接着工程では、前記活物質層の前記
所定領域のみに選択的に前記剥離シートを熱圧着するよ
うにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の非
水電解液二次電池用電極板の製造方法。 - 【請求項4】 前記接着工程では、耐熱シートを前記剥
離シート上に重ねて熱圧着するようにしたことを特徴と
する請求項3に記載の非水電解液二次電池用電極板の製
造方法。 - 【請求項5】 前記剥離層は高分子材料からなることを
特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の非水電
解液二次電池用電極板の製造方法。 - 【請求項6】 前記の高分子材料は、スチレン−アクリ
ルニトリル、ポリメチルメタクリレート、ポリジイソプ
ロピルフマレート、または、それらの誘導体のうちのい
ずれかであることを特徴とする請求項5に記載の非水電
解液二次電池用電極板の製造方法。 - 【請求項7】 前記の剥離層は、さらに粉体を含有して
いることを特徴とする請求項5に記載の非水電解液二次
電池用電極板の製造方法。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の製
造方法により製造されたことを特徴とする非水電解液二
次電池用電極板。
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JP11139424A JP2000040506A (ja) | 1998-05-20 | 1999-05-20 | 非水電解液二次電池用電極板およびその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-138478 | 1998-05-20 | ||
JP13847898 | 1998-05-20 | ||
JP11139424A JP2000040506A (ja) | 1998-05-20 | 1999-05-20 | 非水電解液二次電池用電極板およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=26471488
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