JP2000038381A - アミン、触媒の製造方法、およびその触媒の使用 - Google Patents

アミン、触媒の製造方法、およびその触媒の使用

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JP2000038381A JP11167097A JP16709799A JP2000038381A JP 2000038381 A JP2000038381 A JP 2000038381A JP 11167097 A JP11167097 A JP 11167097A JP 16709799 A JP16709799 A JP 16709799A JP 2000038381 A JP2000038381 A JP 2000038381A
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Philipp Dr Buskens
ブスケンス フィリップ
Guido Voit
フォイト ギド
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フンケ フランク
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルコールの水素化アミノ化において高度な
転化率および優れた収率、選択率および有効寿命で実施
できる触媒 【解決手段】 アミンを製造する方法において、触媒の
触媒活性材料が、水素で触媒を還元する前に、ジルコニ
ウムの含酸素化合物の22〜40重量%、銅の含酸素化
合物の1〜30重量%、ニッケルの含酸素化合物の15
〜50重量%、この場合、ニッケル対銅のモル比は1よ
り大きい、コバルトの含酸素化合物の15〜50重量
%、アルミニウムおよび/またはマグネシウムの含酸素
化合物の0〜10重量%、およびモリブデンの酸素不含
の化合物から成ることを特徴とする、アミンの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジルコニウム、
銅、コバルトおよびニッケルから成る新規触媒、および
これらの触媒を水素の存在下、高温および高圧で第一級
または第二級アルコールのアミノ化に使用する事に関す
る。
【0002】本発明は更に、第一級または第二級アルコ
ールとアンモニア、第一級および第二級アミンのグルー
プから選択した窒素化合物とを温度80〜250℃、圧
力0.1〜40MPaで、ジルコニウム、銅、コバルト
およびニッケルから成る触媒の存在下、水素と一緒に反
応させることによって製造する方法に関する。
【0003】
【従来の技術】ドイツ連邦共和国特許出願公開第195
3263号明細書は、相応するアルコールをコバルト、
ニッケルおよび銅を含有する触媒で水素化アミノ化する
ことによるアミンの製造を開示した。これらの触媒に使
用される担体材料は、酸化アルミニウムまたは二酸化ケ
イ素である。これらの触媒は、高温および高圧で優れた
転化率を示したが、低温および低圧ではこの変換率およ
び転化率はかなり減少する。
【0004】欧州特許出願公開第254335号明細書
は、酸化アルミニウムまたは二酸化ケイ素担体上、さら
に活性材料でハロゲン化物を含み、アルコールを水素化
アミノ化するためのNi−Co−Ru触媒を開示した。
これらの触媒で得られる転化率は、記載された例による
と最大でも僅か61%である。
【0005】米国特許第4151204号明細書は、ア
ミノアルコールを製造するための触媒を開示し、この触
媒は金属、例えばコバルト、ニッケルまたは銅、有利に
はニッケルまたはコバルトから成り、場合によっては少
量のジルコニウムが混入されており、その際ジルコニウ
ムはニッケルまたはコバルトに対して原子比0.00
1:1〜0.3:1で添加される。ジルコニウムの高い
含有量は、生成物の破壊のような副反応をもたらす(上
記引用明細書中の、3欄、62〜63行、67〜68行
および4欄、1〜2行)。
【0006】欧州特許出願公開第382049号明細書
は、含酸素のジルコニウム、銅、コバルト、ニッケル化
合物を含む触媒、およびアルコールの水素化アミノ化方
法を開示した。これらの触媒のなかで、有利な酸化ジル
コニウム含有量は70〜80重量%(上記引用明細書中
の、第2項最後の段落、第3頁 第3段落:例)。
【0007】これらの触媒が優れた活性および選択率を
有するにもかかわらず、有効寿命に関しては改善の余地
がある。
【0008】欧州特許出願公開第696572号明細書
および欧州特許出願公開第697395号明細書は、ア
ルコールを窒素化合物および水素と接触アミノ化するた
めの酸化ニッケル、酸化銅、酸化ジルコニウム、および
酸化モリブデンを含む触媒を開示した。これらの触媒で
高い転化率が得られるにもかかわらず、副生物が形成さ
れ(例えばエチルアミン)およびそれ自体、またはその
二次生成物が後処理を妨害する。
【0009】欧州特許出願公開第514692号明細書
は、気相中、アルコールをアンモニアまたは第一級アミ
ンおよび水素で接触アミノ化するための酸化銅、酸化ニ
ッケルおよび/または酸化コバルト、酸化ジルコニウム
および/または酸化アルミニウムを含む触媒を開示し
た。
【0010】この特許明細書は、これらの触媒中のニッ
ケル対銅の原子比は、0.1〜1.0、有利には0.2
〜0.5(上記引用明細書中の例1参照)でなければな
らないことを開示している、というのは実際に生産を減
少させる副生物がアルコールのアミノ化の最中に生じる
からである(上記引用明細書中の例6および12)。使
用される有利な担体は酸化アルミニウム(上記引用明細
書中の例1〜5および7〜11)である。
【0011】先願のドイツ国特許出願番号19742911.4
は、触媒活性材料がジルコニウム、銅、およびニッケ
ル、およびコバルトもしくはモリブデンの酸素不含の化
合物を含む触媒を用いて、アルコールおよび窒素化合物
からアミンを製造する方法を記載している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、アル
コールを水素化アミノ化するための今までの方法を経済
的に改善すること、および上記の欠点を改善することで
ある。アルコールのアミノ化の水素化を、高い転化率お
よび優れた収率、選択率および有効寿命で実施できる触
媒を見出すことである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、その活性
材料がZrO2で計算してジルコニウムの含酸素化合物
22〜40重量%に加えて、CuOで計算して銅の含酸
素化合物1〜30重量%、NiOで計算してニッケルの
含酸素化合物15〜50重量%(この場合ニッケル対銅
のモル比は1より大きい)CoOで計算してコバルトの
含酸素化合物15〜50重量%、Al23またはMnO
2で計算してアルミニウムおよび/またはマンガンの含
酸素化合物0〜10重量%、およびモリブデンの酸素不
含の化合物から成る触媒により、および高温および高圧
で水素の存在下、第一級または第二級アルコールのアミ
ノ化のためのその有利な使用により解決された。
【0014】また、第一級または第二級アルコールと、
アンモニア、第一級および第二級アミンのグループから
選択される窒素化合物とを温度80〜250℃および圧
力1〜40MPaで、ジルコニウム、銅、コバルトおよび
ニッケルから成る触媒の存在下、水素と一緒に反応させ
ることによりアミンを製造するにあたり、使用される触
媒は、請求項に記載した触媒のうちの1つであることを
特徴とするアミンの改善された製造方法が見出された。
【0015】本発明による触媒は、通常非担持触媒の形
で用いるのが有利である。「非担持触媒」という言葉
は、担持触媒と反対の触媒を意味し、触媒活性材料のみ
から成る。非担持触媒は、粉砕して粉体にした触媒活性
材料を反応容器に導入するか又は粉砕し、成形助剤と混
合して成形し、および触媒成形体として例えば球状、円
柱状、リング状、コイル状の形成体として熱処理した後
に反応器中にこの触媒活性材料を配置することによって
使用することができる。
【0016】記載した濃度は、触媒の最後の熱処理およ
び水素でのその還元の前に、それぞれの場合ZrO2
CuO、NiO、CoO、Al23およびMnO2で計
算して、特記されない限り各々がその触媒の触媒活性材
料に基づいている。
【0017】触媒の触媒活性材料は、触媒活性成分の材
料の合計として定義され、および基本的に触媒活性成分
ジルコニウム、銅、ニッケル、コバルトおよび任意にア
ルミニウムおよび/またはマンガンより成る。
【0018】触媒活性成分の合計は、ZrO2、Cu
O、NiO、CoO、Al23およびMnO2で計算し
て、通常70〜100重量%、有利には80〜100重
量%、特に有利には90〜100重量%、殊には100
重量%である。
【0019】本発明による触媒の酸化ジルコニウム含有
率は、通常22〜40重量%、有利には25〜40重量
%、特に有利には25〜35重量%である。
【0020】アルミニウムおよび/またはマンガンの含
酸素化合物の含有率は、Al23および/またはMnO
2で計算して、触媒活性量中で10重量%まで、この場
合ジルコニウム(ZrO2で計算して)対アルミニウム
および/またはマンガン(Al23および/またはMn
2で計算して)は、少なくとも2.2重量%、有利に
は少なくとも2.5重量%、特に有利には少なくとも5
重量%である。
【0021】酸化ニッケル、酸化コバルトおよび酸化銅
で計算される他の成分は、通常、触媒活性材料の全量の
31〜78重量%、有利には44〜75重量%、特に有
利には55〜75重量%で存在し、ニッケル対銅のモル
比は1より大きい。
【0022】触媒は、以下の触媒活性材料から成るジル
コニウムの含酸素化合物22〜40重量%、有利には2
5〜40重量%、銅の含酸素化合物1〜30重量%、有
利には2〜25重量%、特に有利には5〜15重量%、
ニッケルの含酸素化合物15〜50重量%、有利には2
1〜45重量%、特に有利には25〜40重量%、この
場合ニッケル対銅のモル比は1より大きく、有利には
1.2、特に有利には1.8〜8.5、CoOで計算し
てコバルトの含酸素化合物15〜50重量%、アルミニ
ウムおよび/またはマンガンの含酸素化合物0〜10重
量%、この場合ジルコニウム(ZrO2で計算して)対
アルミニウムおよび/またはマンガン(Al23および
/またはMnO2で計算して)は、有利には少なくとも
アルミニウムおよび/またはマンガンの含酸素化合物
2.5重量%、殊には0重量%、およびモリブデンの酸
素不含の化合物。
【0023】非担持触媒を製造するために多様な種類の
方法が可能である。それらは、例えば水酸化物、炭酸
塩、酸化物および/またはジルコニウム、ニッケル、コ
バルト、および銅成分の塩の粉状の混合物を水で解凝固
し、次に得られた組成物を押出成形しおよび熱処理する
ことによって得ることができる。
【0024】しかし、沈殿法は一般に本発明による触媒
を製造するために使用される。従って、それらは例えば
ニッケル、コバルトおよび銅成分をこれらの元素を含む
塩水溶液から難溶性の含酸素ジルコニウム化合物の懸濁
液の存在下、無機塩基を用いて共沈殿法によって得るこ
とができ、次に得られた沈殿物を洗浄、乾燥および焼成
する。使用できる難溶性の含酸素ジルコニウムの例は、
二酸化ジルコニウム、酸化ジルコニウム水和物、リン酸
ジルコニウム、ホウ酸ジルコニウムおよびケイ酸ジルコ
ニウムである。難溶性のジルコニウム化合物の懸濁液
は、これらの化合物の微粒子の粉体を水中で激しく撹拌
しながら懸濁させることによって製造できる。これらの
懸濁液は、水性のジルコニウム塩溶液から無機塩基を用
いて難溶性のジルコニウム化合物を沈殿により得るのが
有利である。
【0025】本発明による触媒は、それら全ての成分を
共沈殿法(混合沈殿法)により製造するのが有利であ
る。これは、水性の無機塩基、特にアルカリ金属塩基、
例えば炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウ
ムまたは水酸化カリウムを高温で沈殿が完了するまで撹
拌しながら触媒成分を含んでいる塩水溶液に加えること
によって実施するのが得策である。使用する塩の性質は
一般的に重要ではない:というのはこの手順において水
中での塩の溶解度が主に重要であるため、これらの比較
的高濃度の塩溶液の製造に必要な1つの基準は、水中で
優れた溶解度を有することだからである。個々の成分の
塩を選択する際に、不所望な沈殿を引き起こすか、また
は複合体の形成により沈殿を抑制もしくは防止する問題
を生じさせないようなアニオンとの塩が選択されること
は自明のこととみなされる。
【0026】これらの沈殿反応で得られた沈殿物は、化
学的に不均一で、特に酸化物、酸化水和物、水酸化物、
炭酸塩、および使用される金属の不溶性および塩基性の
塩の混合物から成る。沈殿物がエージングされている場
合、すなわち場合によっては高温または空気を通しなが
ら沈殿後それらを暫く放置する場合は、沈殿物の濾過性
に有利なことが判明した。
【0027】これらの沈殿方法で得られる沈殿物を通常
の方法で継続加工して本発明による触媒を得た。洗浄
後、それらを通常80〜200℃、有利には100〜1
50℃で乾燥させ、その次に焼成させる。焼成は通常温
度300〜800℃、有利には400〜600℃、特に
は450〜550℃で実施する。
【0028】焼成後に、触媒を粉砕により特定の粒度に
調節するか、または粉砕後に成形助剤、たとえばグラフ
ァイトもしくはステアリン酸と混合し、タブレット成型
機を用いて圧縮して成形体にして、熱処理することによ
り触媒を調整するのが有利である。この熱処理のための
温度は、通常焼成の温度に一致している。
【0029】このように製造された触媒は、それらの含
酸素化合物の混合物の形で、すなわち特に酸化物および
混合酸化物として触媒活性金属を含む。
【0030】このように製造された触媒はそれ自体貯蔵
され、場合によっては販売される。それらをアルコール
の水素化アミノ化するための触媒として使用する前に、
通常それらを事前に還元しておく。しかし、それらは事
前に還元せずに使用することもでき、この場合それらは
反応器中に存在する水素による水素化アミノ化する条件
下で還元される。事前の還元のために、触媒を通常はじ
めに窒素/水素雰囲気中、150〜200℃で12〜2
0時間の間さらし、その次に水素雰囲気中、200〜4
00℃で24時間未満で処理する。この還元は、事前に
触媒中に存在する含酸素金属化合物の一部を還元して相
応する金属にし、この金属が触媒の活性型で多様な酸素
化合物と一緒に存在するようにする。
【0031】一般式I
【0032】
【化3】
【0033】[式中、R1およびR2は、水素、C1〜C
20−アルキル、C3〜C12−シクロアルキル、アリー
ル、C7〜C20−アラルキルおよびC7〜C20−アルキル
アリールまたは一緒に(CH2j−X−(CH2kを表
し、R3およびR4は、水素、アルキル例えばC1〜C200
−アルキル、シクロアルキル例えばC3〜C12−シクロ
アルキル、C1〜C20−ヒドロキシアルキル、アミノ−
および/またはヒドロキシ置換C1〜C20−アルキル、
アルコキシアルキル例えばC2〜C30−アルコキシアル
キル、ジアルキルアミノアルキル例えばC3〜C30−ジ
アルキルアミノアルキル、アルキルアミノアルキル例え
ばC2〜C30−アルキルアミノアルキル、R5−(OCR
67CR89n−(OCR67)、アリール、ヘタリ
ール、アラルキル例えばC7〜C20−アラルキル、ヘタ
リールアルキル例えばC4〜C20−ヘタリールアルキ
ル、アルキルアリール例えばC7〜C20−アルキルアリ
ール、アルキルヘタリール例えばC4〜C20−アルキル
ヘタリールおよびY−(CH2m−NR5−(CH2q
または一緒に(CH21−X−(CH2mを表しまたは
2およびR4は一緒に(CH21−X−(CH2mを表
し、R5,R10は、水素、C1〜C4−アルキル、C7〜C
40−アルキルフェニルを表し、R6,R7,R8,R9は、水
素、メチルまたはエチルを表し、Xは、CH2、CH
5、酸素またはNR5を表し Yは、N(R102、ヒ
ドロキシル、C2〜C20−アルキルアミノアルキルまた
はC3〜C20−ジアルキルアミノアルキルを表し、n
は、1〜30の整数を表し、j,k,l,m,qは、1〜4
の整数を表す]は、特に工業的に重要である。従って、
一般式II R4−CHR3−OH (II) の第一級または第二級アルコールを一般式III
【0034】
【化4】
【0035】[式中、R1,R2,およびR3,R4は上記の
ものを表す]の窒素化合物と反応させてアミンIを製造
するのに本発明の方法を使用するのが有利である。
【0036】このように、アミンIの製造では、単に形
式上では、アミンIIIの水素原子1つが、アルコール
IIのアルキル基R4−CHR3−により、水1モル当量
を遊離しながら置換される。
【0037】本発明による方法は、式IV
【0038】
【化5】
【0039】[式中、R11およびR12は、水素、C1
20−アルキル、C3〜C12−シクロアルキル、アリー
ル、ヘタリール、C7〜C20−アラルキルおよびC7〜C
20−アルキルアリールを表しおよびZは、CH2、CH
5、O、NR5またはNCH2CH2OHを表す]の環状
アミンを式V
【0040】
【化6】
【0041】のアルコールとアンモニアまたは式VI R1−NH2 (VI) の第一級アミンとを反応させて製造するためにも有利に
使用される。
【0042】化合物I,II,III,IV,Vおよび
VI中の、置換基R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8,R
9,R10,R11,R12、変数X,Y,Zおよび指数j,k,l,
m,nおよびqは、互いに独立に以下を示す:R1,R2,
3,R4,R5,R6,R7,R8,R9,R10,R11,R12、 − 水素、 R3,R4 − C1〜C200−アルキル、有利にはC1〜C14−アル
キル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチ
ル、n−ペンチル、イソペンチル、s−ペンチル、ネオ
ペンチル、1,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、
イソヘキシル、s−ヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプ
チル、n−オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシ
ル、n−デシル、2−n−プロピル−n−ヘプチル、n
−トリデシル、2−n−ブチル−n−ノニルおよび3−
n−ブチル−n−ノニル、特に有利にはイソプロピル、
2−エチルヘキシル、n−デシル、2−n−プロピル−
n−ヘプチル、n−トリデシル、2−n−ブチル−n−
ノニルおよび3−n−ブチル−n−ノニルおよび、有利
には、C40〜C200−アルキル、例えばポリブチル、ポ
リイソブチル、ポリプロピル、ポリイソプロピルおよび
ポリエチル、特に有利にはポリブチルおよびポリイソブ
チル、 − C1〜C20−ヒドロキシアルキル、有利にはC1〜C
8−ヒドロキシアルキル、特に有利にはC1〜C4−ヒド
ロキシアルキル、例えばヒドロキシメチル、1−ヒドロ
キシエチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシ−
n−プロピル、2−ヒドロキシ−n−プロピル、3−ヒ
ドロキシ−n−プロピルおよび1−ヒドロキシメチルエ
チル、 − アミノおよび/またはヒドロキシ置換C1〜C20
アルキル、有利にはアミノ−および/またはヒドロキシ
−置換C1〜C8−アルキル、特に有利にはアミノ−およ
び/またはヒドロキシ置換C1〜C4−アルキル、例えば
N−(ヒドロキシエチル)アミノエチルおよびN−(ア
ミノエチル)アミノエチル、 − C2〜C30−アルコキシアルキル、有利にはC2〜C
20−アルコキシアルキル、特に有利にはC2〜C8−アル
コキシアルキル、例えばメトキシメチル、エトキシメチ
ル、n−プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、n
−ブトキシメチル、イソブトキシメチル、s−ブトキシ
メチル、t−ブトキシメチル、1−メトキシエチルおよ
び2−メトキシエチル、特に有利にはC2〜C4−アルコ
キシアルキル、例えばメトキシメチル、エトキシメチ
ル、n−プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、n
−ブトキシメチル、イソブトキシメチル、s−ブトキシ
メチル、t−ブトキシメチル、1−メトキシエチルおよ
び2−メトキシエチル、 − R5−(OCR67CR89n−(OCR67)、
有利にはR5−(OCHR7CHR9n−(OCR
67)、特に有利にはR5−(OCH2CHR9n−(O
CR67)、 − C3〜C30−ジアルキルアミノアルキル、有利には
3〜C20−ジアルキルアミノアルキル、特に有利には
3〜C10−ジアルキルアミノアルキル、例えばジメチ
ルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミ
ノエチル、ジ−n−プロピルアミノエチルおよびジイソ
プロピルアミノエチル、(R52N−(CH 2q − C2〜C30−アルキルアミノアルキル、有利にはC2
〜C20−アルキルアミノアルキル、特に有利にはC2
8−アルキルアミノアルキル、例えばメチルアミノメ
チル、メチルアミノエチル、エチルアミノメチル、エチ
ルアミノエチルおよびイソプロピルアミノエチル、(R
5)HN−(CH2q、 − Y−(CH2m−NR5−(CH2q、 − C4〜C20−ヘタリールアルキル、例えば2−ピリ
ジルメチル、2−フラニルメチル、3−ピロリルメチル
および2−イミダゾリルメチル、 − C4〜C20−アルキルヘタリール、例えば2−メチ
ル−3−ピリジニル、4,5−ジメチル−2−イミダゾ
リル、3−メチル−2−フラニルおよび5−メチル−2
−ピラジニル、 − ヘタリール、例えば2−ピリジニル、3−ピリジニ
ル、4−ピリジニル、ピラジニル、3−ピロリル、2−
イミダゾリル、2−フラニルおよび3−フラニル、 R1,R2,R3,R4 − C3〜C12−シクロアルキル、有利にはC3〜C8
シクロアルキル、例えばシクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル
およびシクロオクチル、特に有利にはシクロペンチル、
シクロヘキシルおよびシクロオクチル、 − アリール、例えばフェニル、1−ナフチル、2−ナ
フチル、1−アントリル、2−アントリルおよび9−ア
ントリル、有利にはフェニル、1−ナフチルおよび2−
ナフチル、特に有利にはフェニル、 − C7〜C20−アルキルアリール、有利にはC7〜C12
−アルキルフェニル、例えば2−メチルフェニル、3−
メチルフェニル、4−メチルフェニル、2,4−ジメチ
ルフェニル、2,5−ジメチルフェニル、2,6−ジメ
チルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,5−ジ
メチルフェニル、2,3,4−トリメチルフェニル、
2,3,5−トリメチルフェニル、2,3,6−トリメ
チルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2−
エチルフェニル、3−エチルフェニル、4−エチルフェ
ニル、2−n−プロピルフェニル、3−n−プロピルフ
ェニルおよび4−n−プロピルフェニル、 − C7〜C20−アラルキル、有利にはC7〜C12−フェ
ニルアルキル、例えばベンジル、1−フェネチル、2−
フェネチル、1−フェニルプロピル、2−フェニルプロ
ピル、3−フェニルプロピル、1−フェニルブチル、2
−フェニルブチル、3−フェニルブチルおよび4−フェ
ニルブチル、特に有利にはベンジル、1−フェネチルお
よび2−フェネチル、 − R3およびR4またはR2およびR4は一緒に−(CH
21−X−(CH2m−基、 R1,R2 − C1〜C20−アルキル、有利にはC1〜C8−アルキ
ル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチ
ル、n−ペンチル、イソペンチル、s−ペンチル、ネオ
ペンチル、1,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、
イソヘキシル、s−ヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプ
チル、n−オクチル、イソオクチル、特に有利にはC1
〜C4−アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチ
ルおよびt−ブチル、 − R1およびR2は一緒に−(CH2j−X−(C
2k−基、 R5,R10 − C1〜C4−アルキル、例えばメチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s
−ブチルおよびt−ブチル、有利にはメチルおよびエチ
ル、特に有利にはメチル、 − C7〜C40−アルキルフェニル、例えば2−メチル
フェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、
2,4−ジメチルフェニル、2,5−ジメチルフェニ
ル、2,6−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェ
ニル、3,5−ジメチルフェニル、2−,3−,4−ノニ
ルフェニル、2−,3−,4−デシルフェニル、2,3
−、2,4−、2,5−、3,4−、3,5−ジノニル
フェニル、2,3−、2,4−、2,5−、3,4−お
よび3,5−ジデシルフェニル、 R6,R7,R8,R9 −メチルおよびエチル、有利にはメチル、 R11,R12 − C1〜C20−アルキル、C3〜C12−シクロアルキ
ル、アリール、ヘタリール、C7〜C20−アラルキルお
よびC7〜C20−アルキルアリール、それぞれ上記に定
義したものを示す、 X − CH2、CHR5、OまたはNR5、 Y − N(R10)2、 − ヒドロキシル、 − C2〜C20−アルキルアミノアルキル、有利にはC2
〜C16−アルキルアミノアルキル、例えばメチルアミノ
メチル、メチルアミノエチル、エチルアミノメチル、エ
チルアミノエチルおよびイソプロピルアミノエチル、 − C3〜C20−ジアルキルアミノアルキル、有利には
3〜C16−ジアルキルアミノアルキル、例えばジメチ
ルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミ
ノエチル、ジ−n−プロピルアミノエチルおよびジイソ
プロピルアミノエチル、 Z − CH2、CHR5、O、NR5またはNCH2CH2
H、 j、l − 1〜4の整数、例えば1,2,3および4、有利には
2および3、特に有利には2、 k,m,q − 1〜4の整数、例えば1,2,3および4、有利に
は2,3および4、特に有利には2および3、 n − 1〜10の整数、有利には1〜8の整数、例えば
1,2,3,4,5,6,7または8、特に有利には1
〜6の整数、例えば1,2,3,4,5または6。
【0043】適当なアルコールは、事実上全ての第一級
および第二級の脂肪族アルコールである。脂肪族アルコ
ールは、直鎖、分枝または環状であることができる。第
二級アルコールは、第一級アルコールのようにアミノ化
される。アミノ化できるアルコールの炭素数については
事実上、制限はない。アルコールは、水素化アミノ化の
条件下で不活性を示す置換基、例えばアルコキシ基、ア
ルケニルオキシ基またはアルキルアミノ基をさらに有す
ることができる。多価アルコールをアミノ化する場合
は、反応条件を調節することによりアミノアルコール、
環状アミンまたはポリアミノ化した生成物を得ることが
可能である。
【0044】1,4−ジオールのアミノ化の結果、選択
する反応条件により、1−アミノ−4−ヒドロキシもし
くは1,4−ジアミノ化合物または窒素原子を1つもつ
5員環になる。
【0045】1,6−ジオールのアミノ化の結果、選択
する反応条件により、1−アミノ−6−ヒドロキシもし
くは1,6−ジアミノ化合物または窒素原子を1つもつ
7員環になる。
【0046】1,5−ジオールのアミノ化の結果、選択
する反応条件により、1−アミノ−5−ヒドロキシもし
くは1,5−ジアミノ化合物または窒素原子を1つもつ
6員環になる。同様に、ジグリコールからモノアミノジ
グリコール(=ADG=H2N−CH2CH2−O−CH2
2−OH)、ジアミノジグリコールまたは、特に有利
にはモルホリンを得ることができる。同様に、ピペラジ
ンは特に有利にジエタノールアミンから得られる。
【0047】N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン
は、トリエタノールアミンから得られる。
【0048】有利にアミノ化されるアルコールの例は、
以下である:メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノー
ル、n−ペンタノール、n−ヘキサノール、2−エチル
ヘキサノール、トリデカノール、ステアリルアルコー
ル、パルミチルアルコール、シクロペンタノール、シク
ロヘキサノール、エタノールアミン、n−プロパノール
アミン、イソプロパノールアミン、n−ペンタノールア
ミン、n−ヘキサノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、N−アルキルジエタノールアミ
ン、ジイソプロパノールアミン、N,N−ジメチルアミ
ノエタノール、N,N−ジエチルアミノエタノール、N,
N−ジ−n−プロピルアミノエタノール、N,N−ジイ
ソプロピルアミノエタノール、N,N−ジ−n−ブチル
アミノエタノール、N,N−ジイソブチルアミノエタノ
ール、N,N−ジ−s−ブチルアミノエタノール、N,N
−ジ−t−ブチルアミノエタノール、N,N−ジメチル
アミノプロパノール、N,N−ジエチルアミノプロパノ
ール、N,N−ジ−n−プロピルアミノプロパノール、
N,N−ジイソプロピルアミノプロパノール、N,N−ジ
−n−ブチルアミノプロパノール、N,N−ジイソブチ
ルアミノプロパノール、N,N−ジ−s−ブチルアミノ
プロパノール、N,N−ジ−t−ブチルアミノプロパノ
ール、1−ジメチルアミノ−4−ペンタノール、1−ジ
エチルアミノ−4−ペンタノール、エチレングリコー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレ
ングリコール、ジグリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、2,2−ビス[4−ヒドロキシシクロヘキシル]
プロパン、メトキシエタノール、プロポキシエタノー
ル、ブトキシエタノール、ポリイソブチルアルコール、
ポリプロピルアルコール、ポリエチレングリコールエー
テル、ポリプロピレングリコールエーテルおよびプリブ
チレングリコールエーテル。最後に記載したポリアルキ
レングリコールエーテルは、本発明による反応中でそれ
らの遊離のヒドロキシル基の変換によって、相応するア
ミンに変換される。
【0049】アルコールの水素化アミノ化に使用できる
アミノ化剤は、アンモニアおよび第一級もしくは第二
級、脂肪族または脂環式または芳香族アミンの両方であ
る。
【0050】アンモニアをアミノ化剤として使用すると
きには、脂肪族ヒドロキシル基は、はじめに遊離アミノ
基(−NH2)に変換される。このように形成される第
一級アミンは、さらにアルコールと反応して相応する第
二級アミンを得ることができ、第二級アミンは順番にさ
らにアルコールと反応して、有利には相応する対称性の
第三級アミンを得ることができる。使用する反応混合物
の組成および反応条件−圧力、温度、反応時間−によっ
て、このように第一級、第二級または第三級アミンを必
要に応じて優先的に製造することが可能である。
【0051】このように、多価アルコールから分子内の
水素化アミノ化によって環状アミン、例えばピロリジ
ン、ピペリジン、ピペラジンおよびモルホリンを製造す
ることが可能である。
【0052】第一級または第二級アミンはアンモニアの
ようにアミノ化剤として使用することができる。
【0053】これらのアミノ化剤は、非対称性の置換ジ
−またはトリアルキルアミン、例えばエチルジイソプロ
ピルアミンおよびエチルジシクロヘキシルアミンを製造
するために使用するのが有利である。有利に使用される
アミノ化剤の例は、以下のモノ−およびジアルキルアミ
ン:メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、ジ
エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、n−ブチルアミン、s−ブ
チルアミン、イソブチルアミン、n−ペンチルアミン、
s−ペンチルアミン、イソペンチルアミン、n−ヘキシ
ルアミン、s−ヘキシルアミン、イソヘキシルアミンお
よびシクロヘキシルアミンである。
【0054】アミノ化剤は、アミノ化されるアルコール
性ヒドロキシル基に対して化学量論量で使用することが
できる。しかし、過剰量のアミノ化剤を使用するのが有
利で、特に通常、アミノ化されるアルコール性ヒドロキ
シル基1モルあたり5モルを越える過剰量を使用する。
アンモニアは特に通常、変換されるアルコール性ヒドロ
キシル基1モルに対して1.5〜250倍モル、有利に
は5〜100倍モル、特に有利には10〜80倍モルの
過剰量で使用する。アンモニアおよび第一級もしくは第
二級アミンの両方で大過剰量は可能である。
【0055】水素は通常、アルコール成分1モルあたり
5〜400 l、有利には50〜200 lの量で反応
に供給され、この場合リットル数はそれぞれの場合に標
準状態(S.T.P)に換算される。
【0056】反応は通常、付加的溶剤なしで実施する。
反応中の出発化合物または生成物が高分子量および高い
粘性を有し、または室温で固体である場合、反応条件下
で不活性な溶剤、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、N−メチルピロリドンまたはエチレングリコールジ
メチルエーテルを使用することも有利である。
【0057】反応は通常、温度80〜300℃、有利に
は120〜230℃、特に有利には130〜220℃で
実施する。反応は通常、0.1〜40MPaの圧力下で
実施する。しかし、圧力1〜25MPa、特に3〜22
MPaを使用するのが有利である。
【0058】より高温および高い全圧の使用が可能であ
る。反応容器中の全圧は、アミノ化剤、アルコール成
分、反応で形成される生成物、および場合によっては使
用される溶剤の分圧の合計から得られ、記載した温度で
水素を注入することにより、必要な反応圧力に適合させ
るのが有利である。
【0059】該方法の選択率にとって、触媒形成品と不
活性充填剤とを反応器中で混合する、つまり「希釈」す
るのが有利である。そのような触媒製造での充填剤の割
合は、20〜80容量部、有利には30〜60容量部、
特には40〜50容量部である。
【0060】実際の手順では、通常アルコールとアミノ
化剤とを同時に、有利に外側から加熱される固定層反応
器中に通常存在する触媒に必要な反応温度および必要な
圧力で供給する。空間速度は、通常触媒1 lおよび1
時間あたりアルコール0.02〜3、有利には0.05
〜2および、特に有利には0.1〜1.6 lである。
この点について、反応体を反応容器へ供給する前に、こ
れを加熱する、特に有利にそれらを反応温度まで加熱す
ることが有利である。
【0061】反応体は反応器を上方または下方のどちら
かで通過させるとができる。
【0062】本方法をバッチ式または連続で実施できる
ことは自明である。両方の場合で、過剰のアミノ化剤を
水素と一緒に循環させることが可能である。反応中の変
換が不完全の場合は、未反応の出発材料を同様に反応区
域に戻すことができる。
【0063】反応流出物を有利に減圧した後、過剰量の
アミノ化剤および水素を除去し、得られるアミノ化生成
物を蒸留、液体抽出または結晶法によって精製する。過
剰量のアミノ化剤および水素を反応区域に戻すことが有
利である。同様のことが未反応または不完全に反応した
アルコール成分のいずれにも適用される。
【0064】反応の間に生成される水は、通常、触媒の
転化率、反応速度、選択性および有効寿命を害すること
はなく、従って反応生成物の後処理においてのみ、反応
生成物から蒸留により除去することが有利である。
【0065】本発明により得られるアミンは、特に燃料
添加剤(US-A-3 275 554;DE-A-21 25 039 and DE-A-36
11 230)、界面活性剤、薬剤および作物の保護剤、およ
び加硫促進剤を製造するための中間体として適当であ
る。
【0066】
【実施例】
A.触媒の製造 触媒Aの製造(本発明による) NiO 2.39%、CoO 2.39%、CuO
0.94%およびZrO22.82%を含む硝酸ニッケ
ル、硝酸銅、硝酸コバルトおよび酢酸ジルコニウムの水
溶液を20%濃度の炭酸ナトリウム水溶液を一定に流し
ながら、温度70℃、ガラス電極で測定してpHが7.
0に維持するように撹拌容器中で同時に沈殿させた。
【0067】得られる懸濁液を濾過し、濾液の導電率が
約20mSになるまでフィルターケークを脱イオン水で洗
浄した。フィルターケークを次に温度150℃で乾燥器
または噴霧乾燥機で乾燥させた。このように得られた水
酸化物/炭酸塩混合物を次に温度500℃で4時間、熱
処理した。
【0068】このように得られた触媒Aは以下の組成を
有した:NiOで計算してNi 28重量%、CoOで
計算してCo 28重量%、CuOで計算してCu 1
1重量%、ZrO2で計算してZr 33重量%。
【0069】触媒粉末をグラファイト3重量%と混合
し、5x3mm のタブレットを成形した。
【0070】触媒Bの製造(ドイツ連邦共和国特許出願
公開第1953263号明細書による比較試験のため) 直径4mmのアルミナ押出物を覆うようにCoおよびNi
それぞれ5重量%およびCu2重量%(金属として計算
して)を含む溶液を添加した。この溶液は金属性の硝酸
塩を含んだ。
【0071】約15分間の含浸後、押出物を120℃で
乾燥し、次に520℃で熱処理した。
【0072】含浸/乾燥/熱処理を繰り返した。
【0073】得られた触媒Bは、以下の組成を有した:
Al23で計算してAl 76重量%、CuOで計算し
てCu 4重量%、CoOで計算してCo 10重量
%、NiOで計算してNi 10重量%。
【0074】触媒Cの製造(欧州特許出願公開第382
049号明細書による比較試験のため) 比較試験のために、触媒Cを欧州特許出願公開第382
049号明細書で開示したように以下のように製造し
た。ジルコニウム、銅(II)、コバルト(II)およ
びニッケル(II)塩の水溶液と密度1.208 kg/l
の炭酸ナトリウム水溶液とを同時に、水中で懸濁させて
新しく沈殿した二酸化ジルコニウムを含む沈殿装置にポ
ンプ供給した。溶液のpHを、沈殿の間6.0で一定に
保ち、無機塩溶液が使い終わった後、炭酸ナトリウム水
溶液を添加することによりpH7.5に上昇させた。そ
の沈殿物を洗浄し、120℃で恒量に乾燥しおよび40
0℃で恒量に焼成した。得られた粗製の触媒を粉砕し、
グラファイト3重量%と混合し、タブレット化し、再び
520℃で3時間焼成した。
【0075】得られた触媒Cは以下の組成を有した:Z
rO2で計算してZr 76重量%、CuOで計算して
Cu 4重量%、CoOで計算してCo 10重量%N
iOで計算してNi 10重量%。
【0076】触媒Dの製造(欧州特許出願公開第696
572号明細書による比較試験のための) 触媒を触媒Aと同様に製造した。しかし、洗浄後七モリ
ブデン酸アンモニウムを欧州特許出願公開第69657
2号明細書、8頁に記載の湿潤性フィルターケークに混
入し、得られた触媒Dは以下の組成を有した:NiOで
計算してNi 50重量%、CuOで計算してCu 1
7重量%、MoO3で計算してMo 1.5重量%、Z
rO2で計算してZr 31.5重量%。
【0077】触媒粉末をグラファイト3重量%と混合
し、5X3mm のタブレットを成形した。
【0078】触媒Eの製造(ドイツ国特許出願番号19
742911.4による比較試験のため) 手順は触媒Aの製造の通りであるが、NiO 4.48
%、CuO 1.52%、ZrO2 2.82%を含む
硝酸ニッケル、硝酸銅および酢酸ジルコニウムの水溶液
を使用したことが異なる。
【0079】このように得られた触媒Eは以下の組成を
有した:NiOで計算してNi 51重量%、CuOで
計算してCu 17重量%、ZrO2で計算してZr
32重量%。
【0080】触媒粉末をグラファイト3重量%と混合
し、5X3mm のタブレットを成形した。
【0081】B.ジグリコールの水素化アミノ化による
モルホリンの製造 例1(本発明による) 連続的に制御した高圧反応器に、触媒A500cm3
充填し、ジグリコール270cm3/時間および液体ア
ンモニア500cm3/時間を挿入した。この触媒温度
を180℃に調整し、水素を同時に注入して反応器中の
圧力を20MPaに調整した。反応流出物を減圧し、次に
過剰のアンモニアを蒸留した。反応からの流出物を捕集
し、ガスクロマトグラフィーによる分析で以下の組成を
示した: モルホリン:49% アミノジグリコール:23% ジグリコール:22%(ジグリコール転化率78%に相
当) エチルアミン:900ppm 水を含めた他の化合物:<6% モルホリン選択率は63%であった。
【0082】例2(比較例) 試験を例1に記載したと同様に、但し触媒Bを用いてそ
の他は例1と同等の反応条件下で実施した場合、少なく
とも58%の匹敵するジグリコール転化率を達成するた
めに温度220℃に設定する必要があった。反応からの
流出物を捕集し、ガスクロマトグラフィーによる分析
で、以下の組成を示した: モルホリン:17% アミノジグリコール:37% ジグリコール:42% 水を含めた他の化合物:4% モルホリン選択率は29%であった。
【0083】触媒Bは、従って明らかに反応の活性が弱
かった、というのは本発明による触媒Aとの比較に必要
な高い反応温度のためで、従ってモルホリンの選択率も
かなり低かった。
【0084】例3(比較例) 試験を例1に記載したと同様に、但し触媒Cを用いてそ
の他は例1と同等の反応条件下で実施した場合、少なく
とも64%の匹敵するジグリコール転化率を達成するた
めに温度185℃に設定する必要があった。反応からの
流出物を捕集し、ガスクロマトグラフィーによる分析
で、以下の組成を示した: モルホリン:27% アミノジグリコール:31% ジグリコール:36% 水を含めた他の化合物:6% モルホリン選択率は42%であった。
【0085】この触媒は、数日間続けた試験後に分解し
不適当であった。
【0086】例4(比較例) 試験を例1に記載と同様に、但し触媒Dを用いてその他
は例1と同等の反応条件下で実施した場合、少なくとも
57%の匹敵するジグリコール転化率を達成するために
温度190℃に設定する必要があった。反応からの流出
物を捕集し、ガスクロマトグラフィーによる分析で、以
下の組成を示した: モルホリン:21% アミノジグリコール:30% ジグリコール:43% エチルアミン:5200ppm 水を含めた他の化合物:<6% モルホリン選択率は37%であった。
【0087】触媒Dは、この反応についてかなり低いモ
ルホリンの選択率を示し、さらに例1の本発明による触
媒Aの場合よりも障害となるエチルアミンの著しい生成
を示した。
【0088】例5(比較例) 試験を例1に記載したと同様の反応条件下で、但し触媒
Eを用いて実施した場合、反応からの流出物を捕集し、
ガスクロマトグラフィーによる分析で、以下の組成を示
した: モルホリン:29% アミノジグリコール:26% ジグリコール:40% エチルアミン:1400ppm 水を含めた他の化合物:<5% モルホリン選択率は48%であった。
【0089】触媒Eは、この反応についてかなり低いモ
ルホリンの選択率を示し、同時にジグリコールの低い変
換率、および例1の本発明による触媒Aの場合よりも障
害となるエチルアミンの著しい生成を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 211/45 C07C 215/08 215/08 215/16 215/16 215/18 215/18 215/48 215/48 217/08 217/08 217/44 217/44 217/76 217/76 C07B 61/00 300 // C07B 61/00 300 B01J 23/74 321Z (72)発明者 ミヒャエル ヘッセ ドイツ連邦共和国 ヴォルムス ヴァイン ビートシュトラーセ 10 (72)発明者 ヨハン−ペーター メルダー ドイツ連邦共和国 ベール−イッゲルハイ ム フィヒテンシュトラーセ 2 (72)発明者 フィリップ ブスケンス ベルギー国 ホークストラーテン ローエ ンホウツヴェーク 69 (72)発明者 ギド フォイト ドイツ連邦共和国 フラインスハイム ボ ルンガッセ 13 (72)発明者 フランク フンケ ドイツ連邦共和国 リムブルガーホーフ フォン−デニス−シュトラーセ 3

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一級アルコールまたは第二級アルコー
    ルと、アンモニア、第一級および第二級アミンから選択
    される窒素化合物とを、温度80〜250℃、圧力0.
    1〜40MPaでジルコニウム、銅、コバルト、および
    ニッケルから成る触媒の存在下で水素と一緒に反応させ
    ることによってアミンを製造する方法において、触媒の
    触媒活性材料が、水素で触媒を還元する前に、ZrO2
    で計算してジルコニウムの含酸素化合物22〜40重量
    %、CuOで計算して銅の含酸素化合物1〜30重量
    %、NiOで計算してニッケルの含酸素化合物15〜5
    0重量%、この場合、ニッケル対銅のモル比は1より大
    きい、CoOで計算してコバルトの含酸素化合物15〜
    50重量%、Al23またはMnO2で計算してアルミ
    ニウムおよび/またはマンガンの含酸素化合物0〜10
    重量%、およびモリブデンの酸素不含の化合物から成る
    ことを特徴とする、アミンの製造方法。
  2. 【請求項2】 触媒の触媒活性材料が、水素で触媒を還
    元する前に、ZrO 2で計算してジルコニウムの含酸素
    化合物25〜40重量%、CuOで計算して銅の含酸素
    化合物2〜25重量%、NiOで計算してニッケルの含
    酸素化合物21〜45重量%、この場合ニッケル対銅の
    モル比は1よりも大きく、CoOで計算してコバルトの
    含酸素化合物21〜45重量%から成る、請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 一般式I 【化1】 [式中、R1およびR2は水素、C1〜C20−アルキル、
    3〜C12−シクロアルキル、アリール、C7〜C20−ア
    ラルキルおよびC7〜C20−アルキルアリール、または
    一緒に(CH2−X−(CH2kを表し、R3および
    4は、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシ
    ル、アミノ−および/またはヒドロキシ置換アルキル、
    アルコキシアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アル
    キルアミノアルキル、R5−(OCR67CR89n
    (OCR 67)、アリール、ヘタリール、アラルキル、
    ヘタリールアルキル、アルキルアリール、アルキルヘタ
    リールおよびY−(CH2m−NR5−(CH2qまた
    は一緒に(CH2l−X−(CH2mを表すかまたは、
    2およびR4は、一緒に(CH2l−X−(CH2m
    表し、R5、R10は、水素、C1〜C4−アルキル、C7
    40−アルキルフェニルを表し、R6、R7、R8、R
    9は、水素、メチルまたはエチルを表し、XはCH2、C
    HR5、酸素またはNR5を表し、YはN(R10)2、ヒド
    ロキシル、C2〜C20−アルキルアミノアルキルまたは
    3〜C20−ジアルキルアミノアルキルを表し、nは1
    〜30の整数を表し、j、k、l、m、qは1〜4の整
    数を表す]のアミンを一般式II R4−CHR3−OH (II) の第一級または第二級アルコールと一般式III 【化2】 の窒素化合物とから製造する、請求項1および2に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 反応を温度120〜230℃で実施す
    る、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 反応を圧力1〜25MPaで実施する、
    請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 反応を圧力3〜22MPaで実施する、
    請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 触媒活性材料が、ZrO2で計算してジ
    ルコニウムの含酸素化合物22〜40重量%、CuOで
    計算して銅の含酸素化合物1〜30重量%、NiOで計
    算してニッケルの含酸素化合物15〜50重量%、この
    場合、ニッケル対銅のモル比は1より大きい、CoOで
    計算してコバルトの含酸素化合物15〜50重量%、A
    23またはMnO2で計算してアルミニウムおよび/
    またはマンガンの含酸素化合物0〜10重量%、および
    モリブデンの酸素不含の化合物から成る触媒。
  8. 【請求項8】 触媒活性材料が、ZrO2で計算してジ
    ルコニウムの含酸素化合物25〜40重量%、CuOで
    計算して銅の含酸素化合物2〜25重量%、NiOで計
    算してニッケルの含酸素化合物21〜45重量%、この
    場合、ニッケル対銅のモル比は1より大きい、CoOで
    計算してコバルトの含酸素化合物21〜45重量%、A
    23またはMnO2で計算してアルミニウムおよび/
    またはマンガンの含酸素化合物0〜10重量%、および
    モリブデンの酸素不含の化合物から成る請求項7に記載
    の触媒。
  9. 【請求項9】 水素の存在下、高温および高圧で、アン
    モニア、第一級および第二級アミンのグループから選択
    したアミノ化剤で第一級または第二級アルコールをアミ
    ノ化するための、請求項7および請求項8に記載の触媒
    の使用。
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