JP2000037512A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2000037512A
JP2000037512A JP11218432A JP21843299A JP2000037512A JP 2000037512 A JP2000037512 A JP 2000037512A JP 11218432 A JP11218432 A JP 11218432A JP 21843299 A JP21843299 A JP 21843299A JP 2000037512 A JP2000037512 A JP 2000037512A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通過口を通過した打玉を電動始動領域等に向
けて簡単に誘導することが可能な弾球遊技機を提供す
る。 【構成】 通過口装置30aに、通過した打玉を通過玉
検出器34aで検出した後に電動始動領域方向に向けて
誘導する誘導部36aが形成されているので、面倒な釘
調整を行うことなく、通過した打玉を確実に始動領域に
向けて誘導することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤の遊技領域
に、電気的駆動源によって開閉駆動される電動始動領域
と該電動始動領域への打玉の入賞に基づいて作動される
遊技装置とが配置された弾球遊技機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技盤の遊技領域に、電気的駆動
源によって開閉駆動される電動始動領域(例えば始動口
装置)と該電動始動領域への打玉の入賞に基づいて作動
される遊技装置(例えば、可変表示装置)とが配置され
た弾球遊技機が多数市場に提供されていた。このような
弾球遊技機においては、遊技領域のほぼ中央に遊技装置
である可変表示装置を配置し、その下方に電動の始動口
装置を配置し、また、可変表示装置の左右側方に通常の
入賞口又は通過口を配置する構造が一般的となってい
た。特に、可変表示装置の左右に通過口を配置した場合
には、その通過口を通過した玉が障害釘等によって始動
口やその他の入賞装置(例えば、可変入賞球装置等)に
誘導されるようになっていた。また、通過口に電動始動
口装置を作動せしめるための条件を検出するスイッチを
設けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通過口
を通過した打玉をある程度の確率で電動始動口や可変入
賞球装置に導くためには、障害釘の調整を正確に行わな
ければならず、熟練した技術が要求されるという問題が
あった。本発明は、上記した問題点に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、通過口を通過した打玉を
電動始動領域等に向けて簡単に誘導することが可能な弾
球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、遊技盤の遊技領域に、電気
的駆動源によって開閉駆動される電動始動領域と該電動
始動領域への打玉の入賞に基づいて作動される遊技装置
とが配置された弾球遊技機において、前記電動始動領域
の配置位置よりも上方に、落下する打玉の通過を検出す
ることにより前記電動始動領域を作動させる条件を発生
させる通過玉検出手段と通過した打玉を前記電動始動領
域方向に向けて誘導する誘導部とが設けられる通過口装
置を配置したことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】通過口装置に、通過した打玉を通過玉検出手段
で検出した後に電動始動領域方向に向けて誘導する誘導
部が形成されているので、面倒な釘調整を行うことな
く、通過した打玉を確実に電動始動領域に向けて誘導す
ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図5及び第6図を参
照して、実施形態に係る弾球遊技機の一例としてのパチ
ンコ遊技機の遊技盤1の構成について説明する。図5
は、遊技盤1の正面図であり、図6は、遊技盤1の背面
図である。図において、遊技盤1の表面には、発射され
た打玉を誘導するための誘導レール2がほぼ円状に植立
され、該誘導レール2で区画された領域が遊技領域3を
構成している。遊技領域3のほぼ中央上部には、2つの
可変表示部材7、5a〜5cを有する可変表示装置4が
配置されている。
【0007】可変表示装置4の2つの可変表示部材7、
5a〜5cのうち、上部に設けられる普通図柄用可変表
示器7は、1個の7セグメントLEDで構成され、後述
する通過口装置30a,30bに打玉が通過したことに
基づいて可変表示し、その表示結果が予め定めた特定表
示結果となったときに、後述する始動口装置11を一定
時間開放するものである。また、下部に設けられる可変
表示部材5a〜5cは、複数(3つ)の識別情報(図
柄)を表示することが可能な回転ドラム5a〜5cで構
成され、後述する始動口装置11に打玉が入賞したこと
に基づいて可変表示し、その表示結果が予め定めた大当
り図柄の組合せとなったときに、特定遊技状態となっ
て、本実施形態の要部を構成する可変入賞球装置50の
玉受部材53を所定の態様で開放駆動する。
【0008】また、可変表示装置4には、上記した構成
以外に飾り図柄6、通過記憶表示LED8、始動記憶表
示LED9、ドラムランプ10が設けられている。通過
記憶表示LED8及び始動記憶表示LED9は、それぞ
れ通過口装置30a,30b及び始動口装置11を通過
又は入賞した打玉数であって普通図柄用可変表示器7及
び回転ドラム5a〜5cを可変表示せしめる権利の留保
数を表示するものである。また、飾り図柄6は、7セグ
メントLEDで構成され、例えば、常時0〜5の数字が
変動して、大当り図柄が表示されたときに、その変動を
停止していずれかの数字を表示する。しかして、その数
字が遊技場において予め定めた数値と一致した場合に
は、遊技場で用意された予め定めたサービス、例えば、
その特定遊技状態で獲得した景品玉を使用して当該パチ
ンコ遊技機での遊技の継続を認めるサービスを受けるこ
とができるものである。また、図示しないが、回転ドラ
ム5a〜5cは、駆動モータ114(図9のブロック図
に符号を表示)によって回転駆動されると共に、所望の
図柄を表示した位置で駆動モータ114を停止させるた
めのリセット位置検出器112(図9のブロック図に符
号を表示)が付設されている。
【0009】上記した可変表示装置4の下方には、始動
口装置11が配置されている。この始動口装置11は、
ソレノイド12により開閉制御される一対の開閉翼片を
有して構成される。また、始動口装置11は、前記した
ように普通図柄用可変表示器7の表示結果が予め定めた
特定表示結果となったときに一定時間(例えば、3秒)
が経過するまで又は所定個数(例えば、3個)の入賞玉
が発生するまで開放するもので、開放したときには、打
玉が入賞し易くなっている。そして、入賞した打玉は、
内蔵される始動入賞玉検出器13によって検出されるよ
うになっている。
【0010】上記始動口装置11の下方には、本実施形
態の要部を構成する可変入賞球装置50が配置されてい
る。この可変入賞球装置50には、そのほぼ中央に長方
形状の入賞開口52が形成され、該入賞開口52の前面
をソレノイド61によって開閉制御される玉受部材53
が閉塞している。しかして、ソレノイド61がONされ
たときには、後に詳述するように、玉受部材53が開放
して遊技領域3を落下する打玉を受け止めて入賞開口5
2内部の入賞空間54に誘導するが、該入賞空間54が
2つに区画され、その一端部に特定入賞領域70が形成
されている。また、玉受部材53の下方には、特定遊技
状態となったときの玉受部材53の開放回数と1回の開
放中に受け入れられた入賞個数を兼用表示する数値表示
器83が設けられている。
【0011】上記した可変表示装置4と始動口装置11
と可変入賞球装置50との関係について簡単に説明する
と、発射された打玉が始動口装置11(開放していない
状態でもその上方から打玉が入賞し得るようになってい
る)に入賞すると、可変表示装置4の回転ドラム5a〜
5cが可変表示を開始し、一定時間(例えば、6秒)が
経過すると順次停止する。そして、回転ドラム5a〜5
cの停止時の識別情報の組合せが所定の大当り図柄(例
えば、7のゾロ目等)となったときに、特定遊技状態と
なり、可変入賞球装置50の玉受部材53を所定期間
(例えば、30秒経過するまで、あるいは10個の入賞
玉が発生するまで)開放するように設定され、その開放
している間遊技領域3を落下する打玉を入賞開口52内
に受け入れるようになっている。そして、受け入れられ
た打玉が特定入賞領域70に誘導されると、継続権が成
立して再度上記した開放状態を繰り返し、開放状態中に
おいて打玉が特定入賞領域70に誘導されることを条件
として上記した開放状態を連続して最高16回繰り返す
ことができるように設定されている。
【0012】遊技領域3には、上記した構成以外に、前
記可変表示装置4の左右に通過玉検出器34a,34b
を有する通過口装置30a,30bが配置されている。
この通過口装置30a,30bは、前記したように普通
図柄用可変表示器7の変動を許容するものである。ここ
で、通過口装置30a,30bの構成について図7及び
図8を参照して説明する。図7は、一方(遊技領域3の
左側に配置される)の通過口装置30aの正面図(A)
と他方の通過口装置30bの主要部の部分正面図(B)
であり、図8は、通過口装置30aの断面図である。な
お、以下の説明では、一方の通過口30a(番号に後に
aを付したもの)について、主として説明するが、他方
の通過口30bにおいても全く同じ構造である。
【0013】図において、通過口装置30aは、前記遊
技盤1の表面に取り付けられる取付基板31aを有し、
該取付基板31aの上部に打玉を受け止める受口32a
が突設され、該受口32aに受け入れられた打玉は、取
付基板31aの後方に形成された玉通路33aを通って
再度取付基板31aの前方に放出される。なお、玉通路
33aの途中には、通過玉検出器34aが臨み、通過す
る打玉Pを検出するようになっている。更に、玉通路3
3aの出口には、放出された打玉を左右に振り分ける振
分部材35aが突設されている。この振分部材35a
は、その上面が山形に形成され、その頂点が玉通路33
aの出口の中心からずれて形成されている。したがっ
て、玉通路33aから放出された打玉Pは、いずれか一
方に優先的に導かれるようになる。この優先的に導かれ
る面を優先誘導面36aとし、優先的に導かれない面を
非優先誘導面37aとした場合、遊技領域3の左側に配
置される通過口装置30aにおいては、図7(A)に示
すように、右側の面が優先誘導面36aとされ、遊技領
域3の右側に配置される通過口装置30bにおいては、
図7(B)に示すように、左側の面が優先誘導面36b
とされる。このような構成とすることにより、通過口装
置30a,30bを通過した打玉を遊技領域3の中心方
向に放出させ、前記始動口装置11や可変入賞球装置5
0に入賞し易くしている。また、振分部材35aの前面
には円形状の装飾板が一体的に形成され、該装飾板の前
面にシール貼付面38aが形成されている。このシール
貼付面38aには、貼付されるシールが正確に貼り付け
られるようにシール位置決め突起39aが形成されてい
る。また、通過口装置30aの裏面には、その上下に飾
りLED42a,43aを有するLED基板40a,4
1aが止着され、通過口装置30aを装飾するようにな
っている。なお、上記した構成を有する通過口装置30
aは、取付基板31aの中央左右に形成された取付穴4
4aにビスで螺着することにより遊技盤1の表面に止着
される。なお、上記した実施形態では、振分部材35a
に優先誘導面36aと非優先誘導面37aとを設けたも
のを示したが、優先・非優先を設けることなく均等優先
面を形成し、打玉の左右への振分に偶然性を設けたもの
でも良い。
【0014】更に、遊技領域3には、可変表示装置4の
左右上部に風車ランプ14a,14bが設けられ、可変
入賞球装置50の左右上方に通常の入賞口15a,15
bが設けられている。この入賞口15a,15bには、
袖ランプ16a,16bが内蔵されている。これらの風
車ランプ14a,14b、袖ランプ16a,16bは、
始動入賞時あるいは特定遊技状態時に点灯あるいは点滅
してその旨を遊技者に報知する。同様の機能を有するも
のとして、遊技領域3の中央左右に設けられるサイドラ
ンプ17a,17bと、誘導レール2の外周に沿って設
けられるレール飾りランプ18と、パチンコ遊技機の前
面上部に設けられる遊技効果ランプ115(図示しな
い;ただし、図9のブロック図に表示)がある。更に、
遊技領域3には、落下する打玉の流下速度や方向を変化
せしめる風車や多数の障害釘が設けられると共に、遊技
領域3の最下方には、上記したいずれの入賞領域にも入
賞しなかった打玉が遊技盤1の後方に導かれるアウト口
19が設けられている。
【0015】また、遊技盤1の裏面には、図6に示すよ
うに、その前面に遊技盤1の後面に導かれた入賞玉を所
定の径路に沿って誘導する入賞径路が形成された入賞玉
集合カバー体20が止着されている。本実施形態におけ
る入賞玉集合カバー体20は、上下に二分され、上方の
上部カバー体21は、可変表示装置4から上方の裏面を
覆い、下方の下部カバー体22は、始動口装置11より
下方の裏面を覆うようになっている。しかして、下部カ
バー体22に形成される入賞径路のうち、前記始動口装
置11に入賞した入賞玉、及び後述する入賞口80a,
80bに入賞した入賞玉を導く入賞径路の末端には、誘
導口23a,23bが開設され、下部カバー体22の後
面側に導かれるようになっている。そして、誘導口23
a,23bから排出された入賞玉は、パチンコ遊技機の
裏面に配置される機構板(図示しない)に形成された第
2入賞玉集合樋に集合せしめられて、相対的に少ない景
品玉数(例えば、7個)を払い出すようになっている。
なお、その他の入賞口や入賞領域に入賞した入賞玉は、
入賞玉集合カバー体20の前面側をそのまま落下して機
構板に形成された第1入賞玉集合樋に集合せしめられ、
相対的に多い景品玉数(例えば、15個)を払い出すよ
うになっている。また、下部カバー体22の左右前面に
は、後述する可変入賞球装置50の位置決め穴92a,
92bと係合する位置決め突起24a,24bが突設さ
れると共に、可変入賞球装置50の玉受部材53を開閉
するためのソレノイド61を止着するソレノイド取付部
25が形成されている。なお、図示しないが遊技に添っ
た効果音を発生するためのスピーカ113(図9のブロ
ック図に符号を表示)がパチンコ遊技機に設けられてい
る。
【0016】次に、本実施形態の要部を構成する可変入
賞球装置50の詳細な構成について図1乃至図4を参照
して説明する。図1は、可変入賞球装置50の横断面図
であり、図2は、可変入賞球装置50の主要部の正面か
ら見た斜視図であり、図3は、可変入賞球装置50の正
面図であり、図4は、玉受部材53とソレノイド61と
の関係を示す斜視図である。図において、可変入賞球装
置50は、前記遊技盤1の表面に取り付けられる取付基
板51を有し、その取付基板51の中央に長方形状の入
賞開口52が穿設され、該入賞開口52を閉塞するよう
に玉受部材53が設けられていると共に、入賞開口52
の後方に入賞空間54が形成されている。
【0017】ここで、玉受部材53の構造について説明
すると、玉受部材53は、長方形状の平板によって形成
され、該両端下部に突設された支軸55a,55bを入
賞開口52の下部後方に形成された軸受穴(図示しな
い)に嵌合することにより上辺部開放するようになって
いる。また、玉受部材53の前面には、その両サイドに
サイドガイド56a,56bが突設され、その中央に振
分突起57が突設されている。サイドガイド56a,5
6b及び振分突起57は、主として玉受部材53が閉じ
た状態のときその前面を落下する打玉の落下方向を下方
に向けて誘導するものである。また、玉受部材53の裏
面には、玉受部材53で受け止めた打玉をスムーズに入
賞空間54に導くレール突片58、59が突設されてい
る。このレール突片58、59は、中央のレール突片5
9が左右のレール突片58よりも低くなるように形成さ
れ、特に玉受部材53の中央で受け止めた打玉をそのま
ま後方に導くようにして、後述する特定用第1誘導傾斜
路72、あるいは通常用第1誘導傾斜路74のいずれに
導かれるかの期待感を遊技者に与えるようになってい
る。
【0018】また、玉受部材53の両端後部には、図4
に示すように、係合部60が形成され、一方の係合部6
0にソレノイド61のプランジャ62に作動部材63を
介して止着される係合片64が係合するようになってい
る。ソレノイド61は、可変入賞球装置50本体とは離
れて、前記したように下部カバー体22のソレノイド取
付部25に止着されるようになっている。そして、ソレ
ノイド61のプランジャ62の上下動を安定したものと
するため、プランジャ62に直接固着される作動部材6
3の側方からガイド片65を延設し、該ガイド片65の
先端を下部カバー体22に止着されるガイド部材66の
溝に添って摺動させるようになっている。なお、本実施
形態におけるソレノイド61においては、巻線コイルを
一旦基板67(プリント配線基板)に接続し、該基板6
7にソレノイド配線68をハンダ付けするようになって
いる。このような構造とすることにより、従来のように
巻線コイルの先端部を直接ソレノイド配線としていた従
来のソレノイドに比べ、ソレノイドの製造時における巻
線コイルの長さを一定として製造し易く且つソレノイド
配線を必要な長さのものを接続すれば良いので、製造コ
ストを安価にすることができる。
【0019】上記した構造から明らかなように、玉受部
材53は、ソレノイド61のON・OFFによって開閉
されるものであるが、玉受部材53とソレノイド61と
が分離して設けられるため、ソレノイド61と玉受部材
53との相対的な位置が正確となるように、ソレノイド
61が取り付けられなければならない。このため、本実
施形態においては、玉受部材53が設けられる可変入賞
球装置50本体側とソレノイド61が止着される下部カ
バー体22との相対的な位置を正確ならしめるために、
下部カバー体22に突設される前記位置決め突起24
a,24bと可変入賞球装置50の裏面側に形成される
後述する位置決め穴92a,92bとを係合させるよう
にしている。
【0020】ところで、前記入賞空間54には、図1に
示すように、その一端部に特定入賞領域70が形成さ
れ、該特定入賞領域70と対極する位置である他端部に
通常入賞領域71が形成されている。そして、入賞空間
54の底面は、そのほぼ中央で一番高くなっており、中
央から左右端に向けて下り傾斜する第1誘導傾斜路7
2、74となり、特定入賞領域70と通常入賞領域71
の直前で後方に向かって下り傾斜する第2誘導傾斜路7
3、75となっている。しかして、通常入賞領域71に
は、入賞玉検出器78が直後に臨むようになっている
が、特定入賞領域70の下流側には、更に後方誘導傾斜
路76が形成され、その後方誘導傾斜路76の末端に特
定入賞玉検出器77が設けられている。図示の場合、後
方誘導傾斜路76が入賞空間54の後面壁79の後方に
形成されているため、入賞玉検出器78と特定入賞玉検
出器77とが左右に並列した状態で配置されている。な
お、特定入賞玉検出器77は、前記した継続権の発生を
検出するものであると共に、入賞玉検出器78と協働し
て玉受部材53の特定遊技状態時の1回の開放中に受け
入れられる入賞玉数を計数するためのものである。
【0021】しかして、玉受部材53に受け止められて
入賞空間54に受け入れられた打玉は、特定用第1誘導
傾斜路72及び特定用第2誘導傾斜路73を転動して特
定入賞領域70に導かれるか、あるいは通常用第1傾斜
誘導路74及び通常用第2誘導傾斜路75を転動して通
常入賞領域71に導かれるかのいずれかである。そし
て、この場合、打玉が正面から見て右側に転動すれば、
その打玉は確実に特定入賞領域70に導かれるし、正面
から見て左側に打玉が転動すれば、その打玉は確実に通
常入賞領域71に導かれるので、遊技者から見て打玉が
いずれの入賞領域70、71に導かれたかの見極めを極
めて容易に行うことができる。
【0022】なお、図示の実施形態では、後面壁79に
よって入賞玉を誘導する誘導室と入賞玉を処理する処理
室とに区画し、処理室側に特定入賞玉検出器77と入賞
玉検出器78とを併設した構造としたので、従来のよう
に3つに区画して中央を特定入賞領域とし左右を通常入
賞領域とした可変入賞球装置において、それぞれの区画
に検出器を設置したもの比較して、検出器を減らすこと
ができ、また、特定入賞領域を打玉が通過した後に通常
入賞領域からの打玉が誘導される通路に合流させるもの
と比較して、構造が簡単となる。また、本実施形態で
は、打玉が特定用第1誘導傾斜路72及び第2誘導傾斜
路73を転動して特定入賞玉検出器77に到達するまで
時間がかかるので、玉受部材53の開放中に許容された
入賞玉数の最後の入賞玉が特定入賞領域70に向かって
転動している場合には、更に、数個の余分の打玉が玉受
部材53に受け止められて入賞玉となる可能性がある。
【0023】可変入賞球装置50の主要部の構成は、概
ね上記した通りであるが、本実施形態における可変入賞
球装置50は、さらに以下のような構成を有する。即
ち、前記取付基板51の左右には、通常の入賞口80
a,80bが形成され、また、玉受部材53の下方に障
害部材81が突設されている。入賞口80a,80bと
障害部材81との間には、前面装飾板82が差し渡され
ている。また、障害部材81の内部には、数値表示器8
3が埋設され、特定遊技状態となったときの継続回数と
玉受部材53の1回の開放中に受け入れられた入賞玉数
とを所定の態様で表示するようになっている。また、数
値表示器83の周囲には、飾りLED84が設けられて
いる。また、前記入賞空間54内の後面壁79の裏面上
部にもLEDランプが設けられているが、このランプ
は、特定遊技状態中に継続権が発生した旨を表示するV
ランプ85と言われるものである。
【0024】更に、可変入賞球装置50においては、前
記入賞口80a,80bの近傍の取付基板51に2種類
の着色透明装飾板86a,86b、87a,87bが装
着され、該着色透明装飾板86a,86b、87a,8
7bを照明するための飾りLED89a,89b、90
a,90bが設けられるランプ基板88a,88bが後
面左右に止着されている。そして、このランプ基板88
a,88bを保護する保護カバー91a,91bがその
後面側に止着され、該保護カバー91a,91bに前記
下部カバー体22に突設された位置決め突起24a,2
4bと係合する位置決め穴92a,92bが形成されて
いる。
【0025】以上、可変入賞球装置50及び可変表示装
置4を含む遊技盤1の構成について説明してきたが、遊
技盤1に設けられるそれらの遊技装置は、図9に示す遊
技制御回路によって制御される。図9は、遊技制御回路
をブロック構成で示す回路図であり、MPU、ROM、
RAM、入出力回路を含む基本制御回路100によって
制御される。しかして、基本制御回路100は、検出回
路101を介して特定入賞玉検出器77、始動入賞玉検
出器13、通過玉検出器34a,34b、入賞玉検出器
78、及びリセット位置検出器112からの検出信号が
入力され、アドレスデコード回路102から基本制御回
路100にチップセレクト信号が与えられる。また、電
源投入時に初期リセット回路103から基本制御回路1
00にリセット信号が与えられ、所定時間毎にクロック
用リセットパルス発生回路104から基本制御回路10
0に定期リセット信号が与えられる。
【0026】一方、基本制御回路100からは、以下の
装置及び回路に制御信号が与えられる。即ち、スピーカ
制御回路105を介してスピーカ113に音声信号が与
えらる。また、モータ駆動回路106を介して駆動モー
タ114に駆動信号が与えれ、LED制御回路107を
介して数値表示器83、V表示LED83、飾り図柄
6、普通図柄用可変表示器7、通過記憶表示LED8、
始動記憶表示LED9、及び飾りLED84、89a,
89b、90a,90b等に表示制御信号が与えられ
る。また、ランプ制御回路108を介してランプ類1
0、14a,14b、16a,16b、17a,17
b、18、115が点灯駆動され、ソレノイド駆動回路
109を介してソレノイド12、61が駆動される。ま
た、大当り情報出力回路110を介して外部に大当り情
報信号が導出される。なお、上記した装置や回路には、
電源回路111から各種の電圧を有する電力が供給され
ている。
【0027】以上、実施形態に係る可変入賞球装置50
について説明してきたが、本実施形態に係る可変入賞球
装置50は、遊技盤1の遊技領域3を落下する打玉が玉
受部材53に受け止められると、該打玉は、入賞空間5
4に受け入れられ、該入賞空間54に受け入れられた打
玉が特定入賞領域70に向かって傾斜する第1及び第2
誘導傾斜路72、73に載置したときには、該打玉は、
特定入賞領域70に導かれ、一方、入賞空間74に受け
入れられた打玉が通常入賞領域71に向かって傾斜する
第1及び第2誘導傾斜路74、75に載置したときに
は、該打玉は、通常入賞領域71に導かれる。しかし
て、特定入賞領域70と通常入賞領域71とが入賞空間
54の対極する位置に配置されているので、誘導傾斜路
72〜75上を転動する打玉の転動方向を見ることによ
り、打玉がいずれの入賞領域70又は71に誘導される
のかを極めて容易に見極めることができる。
【0028】なお、上記した実施形態では、可変入賞球
装置50の玉受部材53として、1枚の平板を開閉する
形式のものを示したが、起立状態と水平状態とに変化す
る形式の一対の開閉部材でも良いし、あるいは左右にス
ライドする形式の玉受部材でも良い。また、特定入賞領
域70又は通常入賞領域71に打玉を誘導する誘導傾斜
路についても、第1、第2と異なる傾斜方向を有するも
のではなく、連続した傾斜面で特定入賞領域70又は通
常入賞領域71まで打玉を誘導するものでも良い。ま
た、上記した実施形態では、中央で特定用第1及び第2
誘導傾斜路と通常用第1及び第2誘導傾斜路とが分かれ
ているものを示したが、特定入賞領域70側又は通常入
賞領域71側寄りに区切り、いずれか一方側に打玉を優
先して誘導するように構成しても良い。更に、特定入賞
領域70と通常入賞領域71とを左右に対極させたもの
を示したが、前後、上下に対極させたものでも良い。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、通過口装置に、通過した打玉を
通過玉検出手段で検出した後に電動始動領域方向に向け
て誘導する誘導部が形成されているので、面倒な釘調整
を行うことなく、通過した打玉を確実に電動始動領域に
向けて誘導することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る可変入賞球装置の横断面図であ
る。
【図2】可変入賞球装置の主要部の正面から見た斜視図
である。
【図3】可変入賞球装置の正面図である。
【図4】可変入賞球装置に設けられる玉受部材とソレノ
イドとの関係を示す斜視図である。
【図5】可変入賞球装置が設けられる遊技盤の正面図で
ある。
【図6】遊技盤の背面図である。
【図7】遊技盤に設けられる通過口装置の正面図であ
る。
【図8】通過口装置の断面図である。
【図9】遊技動作を制御する制御回路のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 遊技盤 3 遊技領域 4 可変表示装置(遊技装置) 11 始動口装置(電動始動領域) 30a,30b 通過口装置 31 取付基板 32a 受口 33a 玉通路 34a,34b 通過玉検出器(通過玉検出手段) 35a 振分部材 36a 優先誘導面 37a 非優先誘導面 50 可変入賞球装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤の遊技領域に、電気的駆動源によ
    って開閉駆動される電動始動領域と該電動始動領域への
    打玉の入賞に基づいて作動される遊技装置とが配置され
    た弾球遊技機において、 前記電動始動領域の配置位置よりも上方に、落下する打
    玉の通過を検出することにより前記電動始動領域を作動
    させる条件を発生させる通過玉検出手段と通過した打玉
    を前記電動始動領域方向に向けて誘導する誘導部とが設
    けられる通過口装置を配置したことを特徴とする弾球遊
    技機。
  2. 【請求項2】 前記電動始動領域を作動させる条件は、
    前記通過玉検出手段の出力に基づいて可変表示装置の表
    示結果を導出し、その表示結果が予め定めた特定表示結
    果となったことである請求項1記載の弾球遊技機。
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