JP3274199B2 - 弾球遊技機の可変入賞球装置 - Google Patents

弾球遊技機の可変入賞球装置

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JP3274199B2
JP3274199B2 JP34147992A JP34147992A JP3274199B2 JP 3274199 B2 JP3274199 B2 JP 3274199B2 JP 34147992 A JP34147992 A JP 34147992A JP 34147992 A JP34147992 A JP 34147992A JP 3274199 B2 JP3274199 B2 JP 3274199B2
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詔八 鵜川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技盤の遊技領域を落
下する打玉を受け止め且つソレノイドの非励磁時に閉成
状態となりソレノイドの励磁時に自重により開成状態と
なる開閉板を備えた弾球遊技機の可変入賞球装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技盤の遊技領域を落下する打玉
を受け止め且つソレノイドの非励磁時に閉成状態となり
ソレノイドの励磁時に自重により開成状態となる開閉板
を備えた可変入賞球装置においては、開閉板の下部両端
を支軸により支持していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、開閉板の開
閉動作の安定性は、支軸における支持状態を良好に保持
する必要があるが、開閉板には、勢いよく落下する打玉
が衝突するので、長期間の使用により支軸における支持
状態が悪くなり、このため、ソレノイドが励磁しても、
開閉板が自重により開成動作を行わなくなるという問題
があった。本発明は、上記した問題点に鑑みなされたも
ので、その目的とするところは、長期間に使用によって
も開閉板の開成動作が確実に行われる弾球遊技機の可変
入賞球装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、遊技盤の遊技領域を落下す
る打玉を受け止め且つソレノイドの非励磁時に閉成状態
となりソレノイドの励磁時に自重により開成状態となる
開閉板を備えた弾球遊技機の可変入賞球装置において、
前記開閉板には、前記ソレノイドの非励磁時に該ソレノ
イドに固着される作動部材と当接して閉成状態を保持す
当接部と、前記ソレノイドの励磁時に前記作動部材の
移動の初期段階で該作動部材によって押圧される押圧部
と、を有し、 前記作動部材による前記押圧部への押圧範
囲は、開閉板の先端と前記遊技盤前面を覆うガラス板と
の間隔がパチンコ玉の直径以上となる範囲であることを
特徴とするものである。
【0005】
【作用】開閉板には、ソレノイドの非励磁時に該ソレノ
イドに固着される作動部材と当接して閉成状態を保持す
当接部と、ソレノイドの励磁時に作動部材の移動の
期段階で該作動部材によって押圧される押圧部と、が設
けられているため、長期間の使用により開閉板の支軸の
支持状態が悪くなり開閉板が自重により開成方向に回動
しなくても、ソレノイドの励磁時に作動部材の移動の
中で押圧部が開成方向に強制的に押圧されるので、開閉
板が確実に開成される。また、作動部材による押圧部へ
の押圧範囲は、開閉板の先端と遊技盤前面を覆うガラス
板との間隔がパチンコ玉の直径以上となる範囲であるた
め、開閉板の開成時に打玉を咬み込むこともなく確実に
開成状態に移行することができる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。まず、図6及び第7図を参照して、実施
例に係る弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の遊
技盤1の構成について説明する。図6は、遊技盤1の正
面図であり、図7は、遊技盤1の背面図である。図にお
いて、遊技盤1の表面には、発射された打玉を誘導する
ための誘導レール2がほぼ円状に植立され、該誘導レー
ル2で区画された領域が遊技領域3を構成している。遊
技領域3のほぼ中央上部には、2つの可変表示部材7、
5a〜5cを有する可変表示装置4が配置されている。
【0007】可変表示装置4の2つの可変表示部材7、
5a〜5cのうち、上部に設けられる普通図柄用可変表
示器7は、1個の7セグメントLEDで構成され、後述
する通過口装置30a,30bに打玉が通過したことに
基づいて可変表示し、その表示結果が予め定めた特定表
示結果となったときに、後述する始動口装置11を一定
時間開放するものである。また、下部に設けられる可変
表示部材5a〜5cは、複数(3つ)の識別情報(図
柄)を表示することが可能な回転ドラム5a〜5cで構
成され、後述する始動口装置11に打玉が入賞したこと
に基づいて可変表示し、その表示結果が予め定めた大当
り図柄の組合せとなったときに、特定遊技状態となっ
て、本実施例の要部を構成する可変入賞球装置50の玉
受部材53を所定の態様で開放駆動する。
【0008】また、可変表示装置4には、上記した構成
以外に飾り図柄6、通過記憶表示LED8、始動記憶表
示LED9、ドラムランプ10が設けられている。通過
記憶表示LED8及び始動記憶表示LED9は、それぞ
れ通過口装置30a,30b及び始動口装置11を通過
又は入賞した打玉数であって普通図柄用可変表示器7及
び回転ドラム5a〜5cを可変表示せしめる権利の留保
数を表示するものである。また、飾り図柄6は、7セグ
メントLEDで構成され、例えば、常時0〜5の数字が
変動して、大当り図柄が表示されたときに、その変動を
停止していずれかの数字を表示する。しかして、その数
字が遊技場において予め定めた数値と一致した場合に
は、遊技場で用意された予め定めたサービス、例えば、
その特定遊技状態で獲得した景品玉を使用して当該パチ
ンコ遊技機での遊技の継続を認めるサービスを受けるこ
とができるものである。また、図示しないが、回転ドラ
ム5a〜5cは、駆動モータ114(図10のブロック
図に符号を表示)によって回転駆動されると共に、所望
の図柄を表示した位置で駆動モータ114を停止させる
ためのリセット位置検出器112(図10のブロック図
に符号を表示)が付設されている。
【0009】上記した可変表示装置4の下方には、始動
口装置11が配置されている。この始動口装置11は、
ソレノイド12により開閉制御される一対の開閉翼片を
有して構成される。また、始動口装置11は、前記した
ように普通図柄用可変表示器7の表示結果が予め定めた
特定表示結果となったときに一定時間(例えば、3秒)
が経過するまで又は所定個数(例えば、3個)の入賞玉
が発生するまで開放するもので、開放したときには、打
玉が入賞し易くなっている。そして、入賞した打玉は、
内蔵される始動入賞玉検出器13によって検出されるよ
うになっている。
【0010】上記始動口装置11の下方には、本実施例
の要部を構成する可変入賞球装置50が配置されてい
る。この可変入賞球装置50には、そのほぼ中央に長方
形状の入賞開口52が形成され、該入賞開口52の前面
をソレノイド61によって開閉制御される開閉板53が
閉塞している。しかして、ソレノイド61がONされた
ときには、後に詳述するように、開閉板53が開放して
遊技領域3を落下する打玉を受け止めて入賞開口52内
部の入賞空間54に誘導するが、該入賞空間54が2つ
に区画され、その一端部に特定入賞領域70が形成され
ている。また、開閉板53の下方には、特定遊技状態と
なったときの開閉板53の開放回数と1回の開放中に受
け入れられた入賞個数を兼用表示する数値表示器83が
設けられている。
【0011】上記した可変表示装置4と始動口装置11
と可変入賞球装置50との関係について簡単に説明する
と、発射された打玉が始動口装置11(開放していない
状態でもその上方から打玉が入賞し得るようになってい
る)に入賞すると、可変表示装置4の回転ドラム5a〜
5cが可変表示を開始し、一定時間(例えば、6秒)が
経過すると順次停止する。そして、回転ドラム5a〜5
cの停止時の識別情報の組合せが所定の大当り図柄(例
えば、7のゾロ目等)となったときに、特定遊技状態と
なり、可変入賞球装置50の開閉板53を所定期間(例
えば、30秒経過するまで、あるいは10個の入賞玉が
発生するまで)開放するように設定され、その開放して
いる間遊技領域3を落下する打玉を入賞開口52内に受
け入れるようになっている。そして、受け入れられた打
玉が特定入賞領域70に誘導されると、継続権が成立し
て再度上記した開放状態を繰り返し、開放状態中におい
て打玉が特定入賞領域70に誘導されることを条件とし
て上記した開放状態を連続して最高16回繰り返すこと
ができるように設定されている。
【0012】遊技領域3には、上記した構成以外に、前
記可変表示装置4の左右に通過玉検出器34a,34b
を有する通過口装置30a,30bが配置されている。
この通過口装置30a,30bは、前記したように普通
図柄用可変表示器7の変動を許容するものである。ここ
で、通過口装置30a,30bの構成について図8及び
図9を参照して説明する。図8は、一方(遊技領域3の
左側に配置される)の通過口装置30aの正面図(A)
と他方の通過口装置30bの主要部の部分正面図(B)
であり、図9は、通過口装置30aの断面図である。な
お、以下の説明では、一方の通過口30a(番号に後に
aを付したもの)について、主として説明するが、他方
の通過口30bにおいても全く同じ構造である。
【0013】図において、通過口装置30aは、前記遊
技盤1の表面に取り付けられる取付基板31aを有し、
該取付基板31aの上部に打玉を受け止める受口32a
が突設され、該受口32aに受け入れられた打玉は、取
付基板31aの後方に形成された玉通路33aを通って
再度取付基板31aの前方に放出される。なお、玉通路
33aの途中には、通過玉検出器34aが臨み、通過す
る打玉Pを検出するようになっている。更に、玉通路3
3aの出口には、放出された打玉を左右に振り分ける振
分部材35aが突設されている。この振分部材35a
は、その上面が山形に形成され、その頂点が玉通路33
aの出口の中心からずれて形成されている。したがっ
て、玉通路33aから放出された打玉Pは、いずれか一
方に優先的に導かれるようになる。この優先的に導かれ
る面を優先誘導面36aとし、優先的に導かれない面を
非優先誘導面37aとした場合、遊技領域3の左側に配
置される通過口装置30aにおいては、図8(A)に示
すように、右側の面が優先誘導面36aとされ、遊技領
域3の右側に配置される通過口装置30bにおいては、
図8(B)に示すように、左側の面が優先誘導面36b
とされる。このような構成とすることにより、通過口装
置30a,30bを通過した打玉を遊技領域3の中心方
向に放出させ、前記始動口装置11や可変入賞球装置5
0に入賞し易くしている。また、振分部材35aの前面
には円形状の装飾板が一体的に形成され、該装飾板の前
面にシール貼付面38aが形成されている。このシール
貼付面38aには、貼付されるシールが正確に貼り付け
られるようにシール位置決め突起39aが形成されてい
る。また、通過口装置30aの裏面には、その上下に飾
りLED42a,43aを有するLED基板40a,4
1aが止着され、通過口装置30aを装飾するようにな
っている。なお、上記した構成を有する通過口装置30
aは、取付基板31aの中央左右に形成された取付穴4
4aにビスで螺着することにより遊技盤1の表面に止着
される。なお、上記した実施例では、振分部材35aに
優先誘導面36aと非優先誘導面37aとを設けたもの
を示したが、優先・非優先を設けることなく均等優先面
を形成し、打玉の左右への振分に偶然性を設けたもので
も良い。
【0014】更に、遊技領域3には、可変表示装置4の
左右上部に風車ランプ14a,14bが設けられ、可変
入賞球装置50の左右上方に通常の入賞口15a,15
bが設けられている。この入賞口15a,15bには、
袖ランプ16a,16bが内蔵されている。これらの風
車ランプ14a,14b、袖ランプ16a,16bは、
始動入賞時あるいは特定遊技状態時に点灯あるいは点滅
してその旨を遊技者に報知する。同様の機能を有するも
のとして、遊技領域3の中央左右に設けられるサイドラ
ンプ17a,17bと、誘導レール2の外周に沿って設
けられるレール飾りランプ18と、パチンコ遊技機の前
面上部に設けられる遊技効果ランプ115(図示しな
い;ただし、図10のブロック図に表示)がある。更
に、遊技領域3には、落下する打玉の流下速度や方向を
変化せしめる風車や多数の障害釘が設けられると共に、
遊技領域3の最下方には、上記したいずれの入賞領域に
も入賞しなかった打玉が遊技盤1の後方に導かれるアウ
ト口19が設けられている。
【0015】また、遊技盤1の裏面には、図7に示すよ
うに、その前面に遊技盤1の後面に導かれた入賞玉を所
定の径路に沿って誘導する入賞径路が形成された入賞玉
集合カバー体20が止着されている。本実施例における
入賞玉集合カバー体20は、上下に二分され、上方の上
部カバー体21は、可変表示装置4から上方の裏面を覆
い、下方の下部カバー体22は、始動口装置11より下
方の裏面を覆うようになっている。しかして、下部カバ
ー体22に形成される入賞径路のうち、前記始動口装置
11に入賞した入賞玉、及び後述する入賞口80a,8
0bに入賞した入賞玉を導く入賞径路の末端には、誘導
口23a,23bが開設され、下部カバー体22の後面
側に導かれるようになっている。そして、誘導口23
a,23bから排出された入賞玉は、パチンコ遊技機の
裏面に配置される機構板(図示しない)に形成された第
2入賞玉集合樋に集合せしめられて、相対的に少ない景
品玉数(例えば、7個)を払い出すようになっている。
なお、その他の入賞口や入賞領域に入賞した入賞玉は、
入賞玉集合カバー体20の前面側をそのまま落下して機
構板に形成された第1入賞玉集合樋に集合せしめられ、
相対的に多い景品玉数(例えば、15個)を払い出すよ
うになっている。また、下部カバー体22の左右前面に
は、後述する可変入賞球装置50の位置決め穴92a,
92bと係合する位置決め突起24a,24bが突設さ
れると共に、可変入賞球装置50の開閉板53を開閉す
るためのソレノイド61を止着するソレノイド取付部2
5が形成されている。なお、図示しないが遊技に添った
効果音を発生するためのスピーカ113(図10のブロ
ック図に符号を表示)がパチンコ遊技機に設けられてい
る。また、上記のように構成される遊技盤1の前面は、
ガラス板26a,26b(図1参照)によって覆われて
いる。
【0016】次に、本実施例の要部を構成する可変入賞
球装置50の詳細な構成について図1乃至図5を参照し
て説明する。図1は、開閉板53とソレノイド61との
関係を示す断面図であり、図2は、開閉板53とソレノ
イド61との関係を示す斜視図であり、図3は、可変入
賞球装置50の横断面図であり、図4は、可変入賞球装
置50の主要部の正面から見た斜視図であり、図5は、
可変入賞球装置50の正面図である。図において、可変
入賞球装置50は、前記遊技盤1の表面に取り付けられ
る取付基板51を有し、その取付基板51の中央に長方
形状の入賞開口52が穿設され、該入賞開口52を閉塞
するように開閉板53が設けられていると共に、入賞開
口52の後方に入賞空間54が形成されている。
【0017】ここで、開閉板53の構造について説明す
ると、開閉板53は、長方形状の平板によって形成さ
れ、該両端下部に突設された支軸55a,55bを入賞
開口52の下部後方に形成された軸受穴(図示しない)
に嵌合することにより上辺部開放するようになってい
る。また、開閉板53の前面には、その両サイドにサイ
ドガイド56a,56bが突設され、その中央に振分突
起57が突設されている。サイドガイド56a,56b
及び振分突起57は、開閉板53が閉じた状態のときそ
の前面を落下する打玉の落下方向を下方に向けて誘導す
るものであり、また、開閉板53が開成した状態で入賞
開口52下部の取付基板51の表面に当接して開閉板5
3に衝突する打玉の衝撃を支軸55a,55bと共に支
えるものである。また、開閉板53の裏面には、開閉板
53で受け止めた打玉をスムーズに入賞空間54に導く
レール突片58、59が突設されている。このレール突
片58、59は、中央のレール突片59が左右のレール
突片58よりも低くなるように形成され、特に開閉板5
3の中央で受け止めた打玉をそのまま後方に導くように
して、後述する特定用第1誘導傾斜路72、あるいは通
常用第1誘導傾斜路74のいずれに導かれるかの期待感
を遊技者に与えるようになっている。
【0018】また、開閉板53の両端後部には、図2に
示すように、係合部60が形成され、一方の係合部60
にソレノイド61のプランジャ62に作動部材63を介
して止着される係合片64が係合するようになってい
る。ソレノイド61は、可変入賞球装置50本体とは離
れて、前記したように下部カバー体22のソレノイド取
付部25に止着されるようになっている。そして、ソレ
ノイド61のプランジャ62の上下動を安定したものと
するため、プランジャ62に直接固着される作動部材6
3の側方からガイド片65を延設し、該ガイド片65の
先端を下部カバー体22に止着されるガイド部材66の
溝に添って摺動させるようになっている。なお、本実施
例におけるソレノイド61においては、巻線コイルを一
旦基板67(プリント配線基板)に接続し、該基板67
にソレノイド配線68をハンダ付けするようになってい
る。このような構造とすることにより、従来のように巻
線コイルの先端部を直接ソレノイド配線としていた従来
のソレノイドに比べ、ソレノイドの製造時における巻線
コイルの長さを一定として製造し易く且つソレノイド配
線を必要な長さのものを接続すれば良いので、製造コス
トを安価にすることができる。
【0019】上記した構造から明らかなように、開閉板
53は、ソレノイド61のON・OFFによって開閉さ
れるものであるが、その開閉動作について図1を参照し
てより詳細に説明する。まず、ソレノイド61がOFF
となっている状態においては、図1(A)に示すよう
に、ソレノイド61のプランジャ62が周設されるスプ
リング62aの付勢力により下方に押圧され、これがた
め、プランジャ62に固着される作動部材63の係合片
64の先端が係合部60の一方の突片を構成する当接部
60aに当接作用して開閉板53を起立した状態とす
る。
【0020】一方、ソレノイド61がONとなった状態
においては、図1(B)に示すように、ソレノイド61
のプランジャ62がスプリング62aの付勢力に抗して
上昇するため、係合片64の先端が当接部60aから離
れて非作用状態となる。この非作用状態により開閉板5
3は、自重により支軸55a,55bを中心にして開成
方向に回動するが、これは、長期間使用していない場合
であり、長期間使用した場合には、支軸55a,55b
が傷付いたりあるいは摩耗して自重だけでは円滑に回動
しない場合がある。しかしながら、本実施例では、プラ
ンジャ62が上昇する際に係合部60の他方の突片を構
成する押圧部60bを係合片64によって強制的に押圧
するので、初期段階における開閉板53の開成方向への
回動を強制的に補助していると共に、傾動した開閉板5
3は、その後自重によって完全に開成状態となる(図1
(B)の破線の状態)。なお、係合片64による押圧部
60bへの押圧範囲は、プランジャ62が最も上昇した
時点で、開閉板53の先端と内側のガラス板26bとの
間隔Lがパチンコ玉P1の直径とほぼ同じかやや大きい
ことが望ましい。これは、パチンコ玉P1の直径よりも
小さくなる間隔までソレノイド61で押圧部60bを押
圧すると、開閉板53とガラス板26bとの間で落下す
る打玉を咬み込んでしまう不都合が生ずるからである。
したがって、本実施例においては、開閉板53の開成時
に打玉を咬み込むこともなく且つ確実に開成状態に移行
することができる。
【0021】また、ソレノイド61がONからOFFに
なると、プランジャ62が下降するので、再度スプリン
グ62の付勢力によって係合片64が当接部60aに作
用して開閉板53を起立状態に戻す。なお、前記サイド
ガイド56a,56b及び振分突起57には、開閉板5
3の開成方向の自重を増加させるために、内部にウエイ
トを埋設しても良い。
【0022】なお、上記した実施例では、開閉板53と
ソレノイド61とが分離して設けられるため、ソレノイ
ド61と開閉板53との相対的な位置が正確となるよう
に、ソレノイド61が取り付けられなければならない。
このため、本実施例においては、開閉板53が設けられ
る可変入賞球装置50本体側とソレノイド61が止着さ
れる下部カバー体22との相対的な位置を正確ならしめ
るために、下部カバー体22に突設される前記位置決め
突起24a,24bと可変入賞球装置50の裏面側に形
成される後述する位置決め穴92a,92bとを係合さ
せるようにしている。
【0023】ところで、前記入賞空間54には、図3に
示すように、その一端部に特定入賞領域70が形成さ
れ、該特定入賞領域70と対極する位置である他端部に
通常入賞領域71が形成されている。そして、入賞空間
54の底面は、そのほぼ中央で一番高くなっており、中
央から左右端に向けて下り傾斜する第1誘導傾斜路7
2、74となり、特定入賞領域70と通常入賞領域71
の直前で後方に向かって下り傾斜する第2誘導傾斜路7
3、75となっている。しかして、通常入賞領域71に
は、入賞玉検出器78が直後に臨むようになっている
が、特定入賞領域70の下流側には、更に後方誘導傾斜
路76が形成され、その後方誘導傾斜路76の末端に特
定入賞玉検出器77が設けられている。図示の場合、後
方誘導傾斜路76が入賞空間54の後面壁79の後方に
形成されているため、入賞玉検出器78と特定入賞玉検
出器77とが左右に並列した状態で配置されている。な
お、特定入賞玉検出器77は、前記した継続権の発生を
検出するものであると共に、入賞玉検出器78と協働し
て開閉板53の特定遊技状態時の1回の開放中に受け入
れられる入賞玉数を計数するためのものである。
【0024】しかして、開閉板53に受け止められて入
賞空間54に受け入れられた打玉は、特定用第1誘導傾
斜路72及び特定用第2誘導傾斜路73を転動して特定
入賞領域70に導かれるか、あるいは通常用第1傾斜誘
導路74及び通常用第2誘導傾斜路75を転動して通常
入賞領域71に導かれるかのいずれかである。そして、
この場合、打玉が正面から見て右側に転動すれば、その
打玉は確実に特定入賞領域70に導かれるし、正面から
見て左側に打玉が転動すれば、その打玉は確実に通常入
賞領域71に導かれるので、遊技者から見て打玉がいず
れの入賞領域70、71に導かれたかの見極めを極めて
容易に行うことができる。
【0025】なお、図示の実施例では、後面壁79によ
って入賞玉を誘導する誘導室と入賞玉を処理する処理室
とに区画し、処理室側に特定入賞玉検出器77と入賞玉
検出器78とを併設した構造としたので、従来のように
3つに区画して中央を特定入賞領域とし左右を通常入賞
領域とした可変入賞球装置において、それぞれの区画に
検出器を設置したもの比較して、検出器を減らすことが
でき、また、特定入賞領域を打玉が通過した後に通常入
賞領域からの打玉が誘導される通路に合流させるものと
比較して、構造が簡単となる。また、本実施例では、打
玉が特定用第1誘導傾斜路72及び第2誘導傾斜路73
を転動して特定入賞玉検出器77に到達するまで時間が
かかるので、開閉板53の開放中に許容された入賞玉数
の最後の入賞玉が特定入賞領域70に向かって転動して
いる場合には、更に、数個の余分の打玉が開閉板53に
受け止められて入賞玉となる可能性がある。
【0026】可変入賞球装置50の主要部の構成は、概
ね上記した通りであるが、本実施例における可変入賞球
装置50は、さらに以下のような構成を有する。即ち、
前記取付基板51の左右には、通常の入賞口80a,8
0bが形成され、また、開閉板53の下方に障害部材8
1が突設されている。入賞口80a,80bと障害部材
81との間には、前面装飾板82が差し渡されている。
また、障害部材81の内部には、数値表示器83が埋設
され、特定遊技状態となったときの継続回数と開閉板5
3の1回の開放中に受け入れられた入賞玉数とを所定の
態様で表示するようになっている。また、数値表示器8
3の周囲には、飾りLED84が設けられている。ま
た、前記入賞空間54内の後面壁79の裏面上部にもL
EDランプが設けられているが、このランプは、特定遊
技状態中に継続権が発生した旨を表示するVランプ85
と言われるものである。
【0027】更に、可変入賞球装置50においては、前
記入賞口80a,80bの近傍の取付基板51に2種類
の着色透明装飾板86a,86b、87a,87bが装
着され、該着色透明装飾板86a,86b、87a,8
7bを照明するための飾りLED89a,89b、90
a,90bが設けられるランプ基板88a,88bが後
面左右に止着されている。そして、このランプ基板88
a,88bを保護する保護カバー91a,91bがその
後面側に止着され、該保護カバー91a,91bに前記
下部カバー体22に突設された位置決め突起24a,2
4bと係合する位置決め穴92a,92bが形成されて
いる。
【0028】以上、可変入賞球装置50及び可変表示装
置4を含む遊技盤1の構成について説明してきたが、遊
技盤1に設けられるそれらの遊技装置は、図10に示す
遊技制御回路によって制御される。図10は、遊技制御
回路をブロック構成で示す回路図であり、MPU、RO
M、RAM、入出力回路を含む基本制御回路100によ
って制御される。しかして、基本制御回路100は、検
出回路101を介して特定入賞玉検出器77、始動入賞
玉検出器13、通過玉検出器34a,34b、入賞玉検
出器78、及びリセット位置検出器112からの検出信
号が入力され、アドレスデコード回路102から基本制
御回路100にチップセレクト信号が与えられる。ま
た、電源投入時に初期リセット回路103から基本制御
回路100にリセット信号が与えられ、所定時間毎にク
ロック用リセットパルス発生回路104から基本制御回
路100に定期リセット信号が与えられる。
【0029】一方、基本制御回路100からは、以下の
装置及び回路に制御信号が与えられる。即ち、スピーカ
制御回路105を介してスピーカ113に音声信号が与
えらる。また、モータ駆動回路106を介して駆動モー
タ114に駆動信号が与えれ、LED制御回路107を
介して数値表示器83、V表示LED83、飾り図柄
6、普通図柄用可変表示器7、通過記憶表示LED8、
始動記憶表示LED9、及び飾りLED84、89a,
89b、90a,90b等に表示制御信号が与えられ
る。また、ランプ制御回路108を介してランプ類1
0、14a,14b、16a,16b、17a,17
b、18、115が点灯駆動され、ソレノイド駆動回路
109を介してソレノイド12、61が駆動される。ま
た、大当り情報出力回路110を介して外部に大当り情
報信号が導出される。なお、上記した装置や回路には、
電源回路111から各種の電圧を有する電力が供給され
ている。
【0030】以上、実施例に係る可変入賞球装置50に
ついて説明してきたが、本実施例に係る可変入賞球装置
50は、開閉板53には、ソレノイド61の作用状態
(OFF状態)において当接される当接部60aと、ソ
レノイド61の作用状態から非作用状態(ON状態)へ
の移行の初期段階で押圧する押圧部60bと、が設けら
れているため、長期間の使用により開閉板53の支軸5
5a,55bの支持状態が悪くなり開閉板53が自重に
より開成方向に回動しなくても、ソレノイド61の作用
状態から非作用状態への移行の途中で押圧部60bが開
成方向に強制的に押圧されるので、開閉板53が確実に
開成される。また、ソレノイド61による押圧部60b
の押圧範囲が初期段階だけであるので、開閉板53とガ
ラス板26bとの間で玉咬みという問題も生ずることも
ない。
【0031】なお、上記した実施例では、可変入賞球装
置50として、内部が特定入賞領域70と通常入賞領域
71とに区画されるものを示したが、内部が区画されな
いもの、あるいはそれ以上に区画されるものでも良い
し、また、1回の開放中に受け入れられる入賞玉数を計
数するための入賞玉検出器78を設けたものを示した
が、これを有さないものでも良い。
【0032】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、開閉板には、ソレノイドの非励
磁時に該ソレノイドに固着される作動部材と当接して閉
成状態を保持する当接部と、ソレノイドの励磁時に作動
部材の移動の初期段階で該作動部材によって押圧される
押圧部と、が設けられているため、長期間の使用により
開閉板の支軸の支持状態が悪くなり開閉板が自重により
開成方向に回動しなくても、ソレノイドの励磁時に作動
部材の移動の途中で押圧部が開成方向に強制的に押圧さ
れるので、開閉板が確実に開成される。また、作動部材
による押圧部への押圧範囲は、開閉板の先端と遊技盤前
面を覆うガラス板との間隔がパチンコ玉の直径以上とな
る範囲であるため、開閉板の開成時に打玉を咬み込むこ
ともなく確実に開成状態に移行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る可変入賞球装置に設けられる開閉
板とソレノイドとの関係を示す断面図である。
【図2】開閉板とソレノイドとの関係を示す斜視図であ
る。
【図3】実施例に係る可変入賞球装置の横断面図であ
る。
【図4】可変入賞球装置の主要部の正面から見た斜視図
である。
【図5】可変入賞球装置の正面図である。
【図6】可変入賞球装置が設けられる遊技盤の正面図で
ある。
【図7】遊技盤の背面図である。
【図8】遊技盤に設けられる通過口装置の正面図であ
る。
【図9】通過口装置の断面図である。
【図10】遊技動作を制御する制御回路のブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 遊技盤 3 遊技領域 26a,26b ガラス板 50 可変入賞球装置 53 開閉板 54 入賞空間 55a,55b 支軸 56a,56b サイドガイド 60 係合部 60a 当接部 60b 押圧部 61 ソレノイド 62 プランジャ 62a スプリング 63 作動部材 64 係合片

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤の遊技領域を落下する打玉を受け
    止め且つソレノイドの非励磁時に閉成状態となりソレノ
    イドの励磁時に自重により開成状態となる開閉板を備え
    た弾球遊技機の可変入賞球装置において、 前記開閉板には、前記ソレノイドの非励磁時に該ソレノ
    イドに固着される作動部材と当接して閉成状態を保持す
    当接部と、前記ソレノイドの励磁時に前記作動部材の
    移動の初期段階で該作動部材によって押圧される押圧部
    と、を有し、 前記作動部材による前記押圧部への押圧範囲は、開閉板
    の先端と前記遊技盤前面を覆うガラス板との間隔がパチ
    ンコ玉の直径以上となる範囲である ことを特徴とする弾
    球遊技機の可変入賞球装置。
  2. 【請求項2】 前記可変入賞球装置は、前記開閉板で受
    け止めた打玉が導かれる特定入賞領域と通常入賞領域と
    を有し、 前記開閉板で受け止められた打玉を互いに異なる方向に
    傾斜する傾斜路によって前記特定入賞領域と通常入賞領
    域のいずれか一方に誘導することを特徴とする請求項1
    記載の弾球遊技機の可変入賞球装置。
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