JP2000036604A - 薄膜トランジスタ回路の製造方法及び液晶表示装置 - Google Patents
薄膜トランジスタ回路の製造方法及び液晶表示装置Info
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Abstract
ゲート電極とバス配線との接続を行うことにより、工程
中の静電気破壊を防止できる薄膜トランジスタ回路の製
造方法およびそれを用いた液晶表示装置提供する。 【解決手段】 薄膜トランジスタのゲート電極9e、9
fと、回路領域を縦断するバス配線9a、9bとを絶縁
性基板(ガラス基板)20上に形成し、ゲート電極9
e、9fの形成時には、ゲート電極9e、9fとバス配
線9a、9bとの接続は行わず、ゲート電極9e、9f
上に層間絶縁膜22を形成した後に、ゲート電極9e、
9fとバス配線9a、9bとの接続を行う。このことに
より、ガラスのような絶縁性基板を用いても、工程中の
静電気破壊を防止でき、薄膜トランジスタ基板の歩留ま
りを向上させることができ、寿命信頼性も向上させるこ
とができる。
Description
回路、特にポリシリコン薄膜トランジスタを用いた周辺
駆動回路を内蔵した液晶表示装置に関する。
周辺駆動回路を内蔵した従来の液晶表示装置の一例の構
成図を、図2に示している。1は走査線、2は画像信号
線で、画面部分にはマトリクス状に画素トランジスタ3
と画素電極4が配置されている。図示していないが、こ
の他に蓄積容量等も配置されている。走査線1は走査信
号回路8に接続されている。走査信号回路8の内部構成
や回路図については図示を省略した。
ンジスタ5に接続されている。シフトレジスタブロック
7(回路は一部のみ図示)からの制御信号により、信号
書き込みトランジスタ5がトランスファーゲートトラン
ジスタとして動作し、信号配線6からの画像信号が画像
信号線2に書き込まれる構成になっている。本図では信
号配線6が1本の白黒表示パネルの例を示しているが、
カラー表示パネルではR、G、Bの3色に対応した信号
配線6を3本並列に用いる。
(画面幅程度の長さを有する信号線)9a、9bとこれ
らに接続された薄膜トランジスタ10を有している。こ
のような薄膜トランジスタのゲート電極に信号入力する
バス配線はシフトレジスタブロック7、走査信号回路
8、プリチャージ回路(画面下のバス配線12と13及
び薄膜トランジスタ11からなる回路)等の周辺駆動回
路に多数存在している。
いが、液晶、対向電極、バックライト及び偏光板といっ
た周辺部材と、入力信号を整形する外部回路部とで液晶
表示装置が構成される。このような液晶表示装置と同種
のものが、例えば雑誌「フラットパネルディスプレイ19
94」(日経BP社刊1993年12月10日発行)の190〜193頁
等に記載されている。
図を示している。図3(b)は、図3(a)のB部の拡
大図である。液晶表示装置用の透光性のガラス基板31
に液晶表示装置用の薄膜トランジスタ基板32が9個の
チップの面付で作製されている。薄膜トランジスタ基板
32には画面34と周辺駆動回路35が配置され、周辺
駆動回路35には画面の幅程度の制御用のバス配線33
及び画面の高さ程度の制御用のバス配線33が配置され
ている。
造方法を説明する図面である。図4に示している製造方
法は、図2のA部に相当する部分の製造方法である。す
なわち、図2に示したシフトレジスタブロック7中の、
バス配線9a、9bとこれらに接続された薄膜トランジ
スタ10の繰り返し部分の製造方法である。図4(a)
〜(c)は、各工程における平面図を示しており、図4
(d)は図4(c)のII−II線における断面図を示して
いる。
のガラス基板20上に半導体層15を形成する。次に、
この上にゲート絶縁膜21(図4(d))を形成し、図
4(b)に示したように、バス配線9a、9bとゲート
電極9c、9dを形成する。ゲート電極9dはバス配線
9bに連続したパターンで形成される。さらに層間絶縁
膜22(図4(d))を成膜し、コンタクトホール19
を開口の後、図4(c)に示したように回路配線用の薄
膜材料18で回路の結線を行い、図2のA部に相当する
部分が完成する。
ような従来の薄膜トランジスタ回路の製造方法では、ゲ
ート電極形成時にゲート電極とバス配線とを直接接続す
ることにより、抵抗値が低減できレイアウト上の余裕が
できるという利点がある反面、絶縁基板には半導体のS
i基板より比抵抗が非常に大きいガラス等の透光性絶縁
基板を用いているため、静電気による破壊が頻発し、歩
留まりが悪くなるという問題があった。
の大型基板では、基板の搬送の際の静電気誘起が大きな
問題となっていた。例えば、フォトリソグラフィー工程
等ではヒーターブロックの金属プレートと基板とが接
触、分離を繰り返して基板が搬送されるので剥離帯電が
発生していた。また、ドライエッチング等のプラズマ工
程中のチャージアップ等によっても帯電が発生してい
た。
と、ディスチャージの際に図4(b)の16にイメージ
を示したように、バス配線と薄膜トランジスタの構成要
素との間で放電し、図4(c)示したような素子破壊1
7を起こすため大きな問題となっていた。素子が完全に
壊れない場合でも、使用中の寿命が短くなる一因となる
という問題があった。
するものであり、ゲート電極上に層間絶縁膜を形成した
後に、前記ゲート電極と前記バス配線との接続を行うこ
とにより、工程中の静電気破壊を防止できる薄膜トラン
ジスタ回路の製造方法およびそれを用いた液晶表示装置
提供することを目的とする。
に、本発明の薄膜トランジスタ回路の製造方法は、薄膜
トランジスタのゲート電極と、回路領域を縦断するバス
配線とを絶縁性基板上に形成する薄膜トランジスタ回路
の製造方法であって、前記ゲート電極の形成時には、前
記ゲート電極と前記バス配線との接続は行わず、前記ゲ
ート電極上に層間絶縁膜を形成した後に、前記ゲート電
極と前記バス配線との接続を行うことを特徴とする。前
記のような薄膜トランジスタ回路の製造方法によれば、
製造工程中の静電気起因の素子破壊を防止することがで
きるので、薄膜トランジスタ基板の歩留まりを向上させ
ることができ、寿命信頼性も向上させることができる。
いては、前記ゲート電極と前記バス配線との接続を回路
配線用の薄膜材料で行うことが好ましい。また、前記絶
縁性基板が透光性のガラス基板であることが好ましい。
ン薄膜トランジスタであることが好ましい。次に、本発
明の液晶表示装置は、薄膜トランジスタのゲート電極
と、回路領域を縦断するバス配線とが絶縁性基板上に形
成され、前記ゲート電極の形成時には、前記ゲート電極
と前記バス配線との接続は行わず、前記ゲート電極上に
層間絶縁膜を形成した後に、前記ゲート電極と前記バス
配線との接続が行われている薄膜トランジスタ回路を周
辺駆動回路に用いたことを特徴とする。前記のような液
晶表示装置によれば、製造工程中の静電気起因の素子破
壊を防止することができるので、液晶表示装置の歩留ま
りを向上させることができ、寿命信頼性も向上させるこ
とができる。
電極と前記バス配線との接続が回路配線用の薄膜材料で
行われていることが好ましい。また、前記薄膜トランジ
スタがポリシリコン薄膜トランジスタであることが好ま
しい。
1を用いて説明する。ポリシリコン薄膜トランジスタ回
路及びそれを用いた周辺駆動回路を内蔵した液晶表示装
置の構成は、従来例と同じであるので説明は省略する。
製造方法を説明する図面である。図1に示している製造
方法は、図2のA部に相当する部分の製造方法である。
すなわち、図2に示したシフトレジスタブロック7中
の、バス配線9a、9bとこれらに接続された薄膜トラ
ンジスタ10の繰り返し部分の製造方法である。図1
(a)〜(c)は、各工程における平面図を示してお
り、図1(d)は図1(c)のI−I線における断面図を
示している。
のガラス基板(コーニング社#1737基板)20上に
アンダーコートの二酸化珪素膜(図示せず)を製膜後、
半導体層15を形成した。半導体層15には、レーザー
結晶化により製造したポリシリコン薄膜を用い、膜厚は
85nm程度とした。
ト絶縁膜21を形成し、さらにゲート電極9e、9fを
形成した。ゲート絶縁膜21には、LPCVDによる二
酸化珪素膜を用い、膜厚は100nm程度とした。ま
た、ゲート電極9e,9fにはスパッタ法によるTaや
Cr等の薄膜を用い、膜厚は200nm程度とした。
ールを行い、図1(d)に示したように、層間絶縁膜2
2を成膜した。層間絶縁膜22には、例えばCVD法に
よる二酸化珪素膜を用い、膜厚は500nm程度とし
た。
クトホール19を開口の後、回路配線用の薄膜材料18
で回路の結線を行い、図2のA部に相当する部分が完成
させた。薄膜材料18には、スパッタ法によるTiとA
lの2層配線を用い、膜厚はそれぞれ100nm、50
0nm程度とした。
は、回路配線用の配線材料を用い、ゲート電極9e、9
fとは別工程で形成した。すなわち、バス配線とゲート
電極とは分離して形成され、バス配線とゲート電極との
結線は、前記のように層間絶縁膜22形成後に初めて行
われる。
る窒化珪素膜で膜厚500nm程度)と液晶表示用の画
素電極(スパッタ法によるITO膜で膜厚150nm程
度)を形成し、液晶表示装置用の周辺駆動回路内蔵のポ
リシリコン薄膜トランジスタ回路基板を製造した。
造した。本発明のような構成で薄膜トランジスタを製造
した場合、静電気による素子破壊不良が大幅に低減し、
歩留まりが向上した。
結線を行うまでの製造工程中に静電気の流入放出の起こ
りやすいバス配線に直接薄膜トランジスタ素子のゲート
電極が接続されていないためと考えられる。なお本発明
では長い(面積が大きい)配線をバス配線と表現した。
個々の素子のゲート電極面積とこれに直接接続される配
線の面積比が100倍を越えるような場合には、本発明
のような製造方法によることが好ましい。
タ回路の製造方法によれば、ゲート電極上に層間絶縁膜
を形成した後に、ゲート電極とバス配線との接続を行う
ことにより、製造工程中の静電気起因の素子破壊を防止
することができるので、ガラスのような絶縁性基板を用
いても薄膜トランジスタ基板の歩留まりを向上させるこ
とができ、寿命信頼性も向上させることができる。
ート電極上に層間絶縁膜を形成した後に、ゲート電極と
バス配線との接続が行われている薄膜トランジスタ回路
を周辺駆動回路に用いているので、製造工程中の静電気
起因の素子破壊を防止することができるので、液晶表示
装置の歩留まりを向上させることができ、寿命信頼性も
向上させることができる。
実施形態を示す模式図
図
スタ回路基板の構成図
を示す模式図
Claims (7)
- 【請求項1】 薄膜トランジスタのゲート電極と、回路
領域を縦断するバス配線とを絶縁性基板上に形成する薄
膜トランジスタ回路の製造方法であって、前記ゲート電
極の形成時には、前記ゲート電極と前記バス配線との接
続は行わず、前記ゲート電極上に層間絶縁膜を形成した
後に、前記ゲート電極と前記バス配線との接続を行うこ
とを特徴とする薄膜トランジスタ回路の製造方法。 - 【請求項2】 前記ゲート電極と前記バス配線との接続
を回路配線用の薄膜材料で行う請求項1に記載の薄膜ト
ランジスタ回路の製造方法。 - 【請求項3】 前記絶縁性基板が透光性のガラス基板で
ある請求項1または2に記載の薄膜トランジスタ回路の
製造方法。 - 【請求項4】 前記薄膜トランジスタがポリシリコン薄
膜トランジスタである請求項1、2または3に記載の薄
膜トランジスタ回路の製造方法。 - 【請求項5】 薄膜トランジスタのゲート電極と、回路
領域を縦断するバス配線とが絶縁性基板上に形成され、
前記ゲート電極の形成時には、前記ゲート電極と前記バ
ス配線との接続は行わず、前記ゲート電極上に層間絶縁
膜を形成した後に、前記ゲート電極と前記バス配線との
接続が行われている薄膜トランジスタ回路を周辺駆動回
路に用いたことを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項6】 前記ゲート電極と前記バス配線との接続
が回路配線用の薄膜材料で行われている請求項5に記載
の液晶表示装置。 - 【請求項7】 前記薄膜トランジスタがポリシリコン薄
膜トランジスタである請求項5または6に記載の液晶表
示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10205112A JP2000036604A (ja) | 1998-07-21 | 1998-07-21 | 薄膜トランジスタ回路の製造方法及び液晶表示装置 |
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JP10205112A JP2000036604A (ja) | 1998-07-21 | 1998-07-21 | 薄膜トランジスタ回路の製造方法及び液晶表示装置 |
Publications (1)
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Family
ID=16501628
Family Applications (1)
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JP10205112A Pending JP2000036604A (ja) | 1998-07-21 | 1998-07-21 | 薄膜トランジスタ回路の製造方法及び液晶表示装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2000036604A (ja) |
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- 1998-07-21 JP JP10205112A patent/JP2000036604A/ja active Pending
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