JP2000036575A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法

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JP2000036575A
JP2000036575A JP10203298A JP20329898A JP2000036575A JP 2000036575 A JP2000036575 A JP 2000036575A JP 10203298 A JP10203298 A JP 10203298A JP 20329898 A JP20329898 A JP 20329898A JP 2000036575 A JP2000036575 A JP 2000036575A
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film
silicon
insulating film
integrated circuit
circuit device
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JP10203298A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kawagoe
剛 川越
Atsushi Kuroda
淳 黒田
Takuya Futase
卓也 二瀬
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報蓄積用容量素子の蓄積電荷量を増加させ
てDRAMのメモリセルの信頼度を向上させると同時
に、メモリセルの高集積化を実現する。 【解決手段】 情報蓄積用容量素子の下部電極42は、
円筒型でその表面が平滑な多結晶シリコン膜39と、こ
の多結晶シリコン膜39の内壁に沿って設けられ、底面
部分と側壁部分との内壁面にシリコン粒41からなる突
起物が形成された非晶質シリコン膜40とによって構成
されているので、シリコン粒41からなる突起物を内壁
面に形成したことによって下部電極42の実効表面積が
増加して蓄積電荷量が増加する一方で、下部電極42の
外壁面が平滑であることから、隣接する下部電極42間
での短絡が生じにくくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置およびその製造技術に関し、特に、円筒型の情報蓄積
用容量素子とメモリセル選択用MISFET(Metal In
sulator Semiconductor Field Effect Transistor )と
によって構成されるメモリセルを備えたDRAM(Dyna
mic Random Access Memory)を有する半導体集積回路装
置、または上記DRAMとロジック(論理回路)とが混
在する半導体集積回路装置に適用して有効な技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置の一つに、メモリセ
ルがメモリセル選択用MISFETおよび下部電極と容
量絶縁膜を挟んで設けられる上部電極とからなる情報蓄
積用容量素子で構成されたDRAMがある。しかし、D
RAMは、その大容量化に伴いメモリセルの微細化が進
み、情報蓄積用容量素子の蓄積電荷量が減少して、情報
保持特性が低下するという問題がある。
【0003】そこで、64Mbit以上のDRAMで
は、情報蓄積用容量素子をビット線の上方に配置するキ
ャパシタ・オーバー・ビットライン(Capacitor Over B
it line ;COB)構造とし、さらに、下部電極を円筒
型またはフィン型などの立体形状とすることにより、そ
の表面積を大きくして蓄積電荷量の増大を図っている。
【0004】なお、円筒型の下部電極を備えた情報蓄積
用容量素子からなるメモリセルについては、例えば培風
館発行「超LSIメモリ」平成6年11月5日発行、伊
藤清男著、P19に記載がある。
【0005】しかしながら、256Mbit以上のDR
AMでは、円筒型の下部電極を備えた情報蓄積用容量素
子からなるメモリセルを採用しても、要求される蓄積電
荷量を得るためには下部電極の高さを1μm以上としな
くてはならず、下部電極の加工が困難となり、さらに、
下部電極の機械的強度が弱くなって下部電極が剥がれや
すくなる。
【0006】そこで、円筒型の下部電極の表面を粗面化
して下部電極の実効表面積を増やし、円筒型の高さを加
工可能な範囲として蓄積電荷量を増加させる方法が検討
されている。
【0007】なお、円筒型の下部電極に粗面導電膜を用
いた情報蓄積用容量素子については、例えばアイ・イー
・ディー・エム(International Electron Device Meet
ings. A High-Capacitor (20.4 fF/μm) with Ultra t
hin CVD-Ta2O5 Films Deposited on Rugged Poly-Si fo
r High Density DRAMs PP.263-266, 1992 )に記載され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記円筒
型の下部電極に粗面導電膜を用いた情報蓄積用容量素子
を開発するにあたり、以下の問題点を見いだした。
【0009】すなわち、上記粗面導電膜は、堆積したシ
リコン膜の表面にシリコン粒からなる突起物を設けるこ
とによって形成される。しかし、堆積したシリコン膜の
表面状態が不均一である場合、またはプロセス条件が不
均一である場合は、シリコン粒の密度および大きさにば
らつきが生じ、均一な粒径を持ったシリコン粒を形成す
ることが難しい。
【0010】シリコン粒の大きさにばらつきが生じる
と、隣接する下部電極間で短絡する可能性が生ずる。さ
らに、短絡にまで至らなくても、大きなシリコン粒の膜
厚の分だけ、隣接する下部電極の間隔が狭くなるため、
容量絶縁膜および上部電極が下部電極を被覆しにくくな
る可能性が生ずる。
【0011】本発明の目的は、DRAMを有する半導体
集積回路装置の高信頼度化および高集積化を同時に実現
することができる技術を提供することにある。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0014】(1)本発明の半導体集積回路装置は、円
筒型の下部電極と容量絶縁膜を挟んで設けられる上部電
極とによって構成される情報蓄積用容量素子をメモリセ
ルに備えたDRAMを有しており、上記円筒型の下部電
極は、底面部分とこの底面部分の外周部に連なって設け
られた側壁部分とからなる多結晶シリコン膜、および上
記多結晶シリコン膜の底面部分と側壁部分との内壁に沿
って設けられた非晶質シリコン膜によって構成されてお
り、上記非晶質シリコン膜の底面部分と側壁部分との内
壁面にシリコン粒からなる突起物が形成されているもの
である。
【0015】(2)また、本発明の半導体集積回路装置
の製造方法は、まず、半導体基板の上に窒化シリコン膜
および酸化シリコン膜を順次形成した後、下部電極が形
成される領域の酸化シリコン膜および窒化シリコン膜を
順次除去して溝を形成し、次いで、酸化シリコン膜の上
層に多結晶シリコン膜および非晶質シリコン膜を順次形
成する。上記溝にSOG膜を埋め込んだ後、酸化シリコ
ン膜の上面の非晶質シリコン膜および多結晶シリコン膜
を順次除去し、次いで、酸化シリコン膜およびSOG膜
を除去する。この後、半導体基板に1Pa以下の真空中
でSiH4 ガスを照射した後、半導体基板に10-5Pa
以下の真空中で600〜650℃の熱処理を施して、非
晶質シリコン膜の表面のシリコンの結晶核を成長させて
シリコン粒からなる突起物を形成するものである。
【0016】上記した手段によれば、円筒型の下部電極
の底面部分と側壁部分との内壁面に形成されたシリコン
粒からなる突起物によって、下部電極の実効表面積が増
加し蓄積電荷量が増加する一方で、円筒型の下部電極の
側壁部分が突起物のない平滑な外壁面を有すことから、
隣接する下部電極間での短絡が生じにくくなり、さら
に、容量絶縁膜および上部電極が下部電極を良好に被覆
することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施の形態であるDR
AMを示す半導体基板の要部断面図である。なお、実施
の形態を説明するための全図において同一機能を有する
ものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略す
る。
【0019】図1に示すように、p- 型シリコン単結晶
からなる半導体基板1の素子分離領域に素子分離溝2が
形成されており、この素子分離溝2には酸化シリコン膜
3および酸化シリコン膜4が埋め込まれている。
【0020】メモリセルを形成する領域(メモリアレ
イ)と周辺回路の一部(nチャネル型MISFETQn
を形成する領域)の半導体基板1にn型半導体領域5が
形成され、このn型半導体領域5に囲まれてp型ウエル
6が形成されている。さらに周辺回路の他の一部(pチ
ャネル型MISFETQpを形成する領域)にn型ウエ
ル7が形成されている。
【0021】メモリセルを構成するメモリセル選択用M
ISFETQsは、ゲート酸化膜8、ゲート電極9Aお
よび一対のn型半導体領域10(ソース、ドレイン)で
構成されており、ゲート電極9Aは活性領域以外の領域
でワード線WLとして機能する。
【0022】nチャネル型MISFETQnは、ゲート
酸化膜8、ゲート電極9B、およびゲート電極9Bの両
側のp型ウエル6に形成された一対のn- 型半導体領域
11aとn+ 型半導体領域11bによって構成されてい
る。一対のn- 型半導体領域11aとn+ 型半導体領域
11bは、nチャネル型MISFETQnのソース、ド
レインを構成する。
【0023】また、pチャネル型MISFETQpは、
ゲート酸化膜8、ゲート電極9C、およびゲート電極9
Cの両側のn型ウエル7に形成された一対のp- 型半導
体領域12aとp+ 型半導体領域12bによって構成さ
れている。一対のp- 型半導体領域12aとp+ 型半導
体領域12bは、pチャネル型MISFETQpのソー
ス、ドレインを構成する。
【0024】ゲート電極9A(ワード線WL)およびゲ
ート電極9B,9Cは、n型不純物、例えばリン(P)
が導入された多結晶シリコン膜、タングステンナイトラ
イド(WN)膜、およびタングステン(W)膜が順次積
層された構造であり、上記ゲート電極9A(ワード線W
L)およびゲート電極9B,9Cの上部には窒化シリコ
ン膜13が形成されている。
【0025】ゲート電極9A(ワード線WL)の上層に
は窒化シリコン膜14が形成されている。また、ゲート
電極9B,9Cの側壁にはサイドウォールスペーサ14
aが形成されている。このサイドウォールスペーサ14
aは、窒化シリコン膜14で構成されている。
【0026】上記窒化シリコン膜14の上層にはSOG
(Spin on Glass )膜15が塗布され、さらにSOG膜
15の上層には、その表面が平坦化された酸化シリコン
膜16、および酸化シリコン膜17が順次形成されてい
る。
【0027】メモリセル選択用MISFETQsの一対
のn型半導体領域10(ソース、ドレイン)の一方の上
部にはコンタクトホール18が形成され、他方の上部に
はコンタクトホール19が形成されており、コンタクト
ホール18,19にプラグ20が埋め込まれている。プ
ラグ20は、n型不純物、例えばPを導入した多結晶シ
リコン膜で構成される。
【0028】酸化シリコン膜17の上層にはプラグ20
の表面を露出させて酸化シリコン膜21が形成されてい
る。周辺回路では、nチャネル型MISFETQnの一
対のn+ 型半導体領域11b(ソース、ドレイン)の上
部にコンタクトホール22,23がそれぞれ形成され、
pチャネル型MISFETQpの一対のp+ 型半導体領
域12b(ソース、ドレイン)の上部にコンタクトホー
ル24,25がそれぞれ形成されている。
【0029】酸化シリコン膜21の上層にビット線BL
と周辺回路の第1層配線26,27とが形成されてい
る。ビット線BLおよび第1層配線26,27は、例え
ばチタン(Ti)膜、窒化チタン(TiN)膜およびW
膜からなる積層膜によって構成されている。nチャネル
型MISFETQnの一対のn+ 型半導体領域11b
(ソース、ドレイン)の表面、およびpチャネル型MI
SFETQpの一対のp+型半導体領域12b(ソー
ス、ドレイン)の表面には、低抵抗のチタンシリサイド
(TiSi2 )層28が形成されている。
【0030】ビット線BLおよび第1層配線26,27
の上層には窒化シリコン膜29が形成されており、ビッ
ト線BLおよび第1層配線26,27の側壁にはサイド
ウォールスペーサ30が形成されている。サイドウォー
ルスペーサ30は窒化シリコン膜で構成されている。
【0031】窒化シリコン膜29の上層にはSOG膜3
1が塗布され、さらにSOG膜31の上層には、その表
面が平坦化された酸化シリコン膜32、および酸化シリ
コン膜33が順次形成されている。
【0032】コンタクトホール19の上部にはプラグ2
0の表面に達するスルーホール34が形成されており、
スルーホール34にプラグ35が埋め込まれている。プ
ラグ35は、n型不純物、例えばPを導入した多結晶シ
リコン膜で構成される。
【0033】酸化シリコン膜33の上層には窒化シリコ
ン膜36が形成されており、窒化シリコン膜36の上層
には酸化シリコン膜37が形成されている。スルーホー
ル34の上部に溝38が形成されており、メモリアレイ
の周囲にメモリアレイを取り囲む枠状の溝38aが形成
されている。
【0034】メモリアレイのプラグ35に接して円筒型
の多結晶シリコン膜39が形成されており、多結晶シリ
コン膜39には、n型不純物、例えばPが導入されてい
る。この多結晶シリコン膜39の底面部分および側壁部
分の内壁面に非晶質シリコン膜40が形成されており、
非晶質シリコン膜40の底面部分および側壁部分の内壁
面にシリコン粒41が形成されている。多結晶シリコン
膜39、非晶質シリコン膜40およびシリコン粒41
は、情報蓄積用容量素子の下部電極42の材料として使
用される。
【0035】下部電極42は酸化タンタル(Ta
2 5 )膜43で被覆されており、このTa2 5 膜4
3は、情報蓄積用容量素子の容量絶縁膜材料として使用
される。Ta2 5 膜43を覆ってTiN膜44が形成
されており、このTiN膜44は情報蓄積用容量素子の
上部電極の材料として使用される。すなわち、TiN膜
44からなる上部電極と、Ta2 5 膜43からなる容
量絶縁膜と、多結晶シリコン膜39およびその表面にシ
リコン粒41が形成された非晶質シリコン膜40からな
る下部電極42とによって情報蓄積用容量素子が構成さ
れる。
【0036】次に、本実施の形態におけるシリコン粒の
形成方法の基本的な考え方を図2〜図4を用いて説明す
る。
【0037】まず、図2に示すように、シリコン単結晶
からなる半導体基板45の上に絶縁膜46を形成した
後、絶縁膜46の上層に非晶質シリコン膜47を堆積す
る。次いで、図3に示すように、レジストパターンをマ
スクにして非晶質シリコン膜47および絶縁膜46を順
次エッチングし、半導体基板45の一部を露出させる。
【0038】次に、CVD(Chemical Vapor Depositio
n )装置を用いて、1Pa以下の真空中でSiH4 ガス
を、例えば100〜300秒程度照射することによっ
て、半導体基板45の表面および非晶質シリコン膜47
の表面にシリコンの結晶核(図示せず)を形成する。
【0039】この後、図4に示すように、10-5Pa以
下の真空中で、例えば600〜650℃程度の温度で1
00〜200秒程度熱処理することによって、非晶質シ
リコン膜47の表面のみにシリコン粒48からなる突起
物を形成する。
【0040】この際、シリコン粒48からなる突起物
は、シリコンの結晶核を核として、まわりのシリコンが
移動することで成長し、形成される。このため非晶質シ
リコン膜47の表面にはシリコン粒48が成長して突起
物が形成されるが、シリコン単結晶からなる半導体基板
45の表面ではシリコン粒48は成長しない。
【0041】次に、本実施の形態である円筒型の下部電
極を有する情報蓄積用容量素子の製造方法を前記図1お
よび図5〜図11を用いて説明する。図5〜図11は、
メモリセルを構成する情報蓄積用容量素子を拡大した半
導体基板の要部断面図である。
【0042】まず、前記図1に示すように、p- 型で比
抵抗が10Ωcm程度のシリコン単結晶からなる半導体
基板1の素子分離領域に、酸化シリコン膜3および酸化
シリコン膜4が埋め込まれた素子分離溝2を形成する。
【0043】次に、メモリセルを形成する領域(メモリ
アレイ)および周辺回路の一部(nチャネル型MISF
ETQnを形成する領域)の半導体基板1にn型不純
物、例えばPをイオン打ち込みしてn型半導体領域5を
形成する。次いで、メモリアレイと周辺回路の一部(n
チャネル型MISFETQnを形成する領域)にp型不
純物、例えばホウ素(B)をイオン打ち込みしてp型ウ
エル6を形成し、周辺回路の他の一部(pチャネル型M
ISFETQpを形成する領域)にn型不純物、例えば
Pをイオン打ち込みしてn型ウエル7を形成する。
【0044】また、このイオン打ち込みに続いて、MI
SFETのしきい値電圧を調整するための不純物、例え
ばフッ化ホウ素(BF2 )をp型ウエル6およびn型ウ
エル7にイオン打ち込みする。n型半導体領域5は、入
出力回路などから半導体基板1を通じてメモリアレイの
p型ウエル6にノイズが侵入するのを防止するために形
成される。
【0045】次に、p型ウエル6およびn型ウエル7の
各表面をフッ酸(HF)系の溶液を使って洗浄した後、
半導体基板1を850℃程度でウェット酸化してp型ウ
エル6およびn型ウエル7の各表面に膜厚7nm程度の
清浄なゲート酸化膜8を形成する。
【0046】次に、ゲート電極9A(ワード線WL)お
よびゲート電極9B,9Cを形成する。ゲート電極9A
(ワード線WL)は、メモリセル選択用MISFETQ
sの一部を構成し、活性領域以外の領域ではワード線W
Lとして機能する。このゲート電極9A(ワード線W
L)の幅、すなわちゲート長は、メモリセル選択用MI
SFETQsの短チャネル効果を抑制して、しきい値電
圧を一定値以上に確保できる許容範囲内の最小寸法で構
成される。また、隣接する2本のゲート電極9A(ワー
ド線WL)の間隔は、フォトリソグラフィの解像限界で
決まる最小寸法で構成される。ゲート電極9Bおよびゲ
ート電極9Cは、周辺回路のnチャネル型MISFET
Qnおよびpチャネル型MISFETQpの各一部を構
成する。
【0047】ゲート電極9A(ワード線WL)およびゲ
ート電極9B,9Cは、n型不純物、例えばPが導入さ
れた膜厚70nm程度の多結晶シリコン膜をゲート酸化
膜8の上層にCVD法で堆積し、次いで、その上層に膜
厚50nm程度のWN膜と膜厚100nm程度のW膜と
をスパッタリング法で堆積し、さらにその上層に膜厚1
50nm程度の窒化シリコン膜13をCVD法で堆積し
た後、レジストパターンをマスクにしてこれらの膜をパ
ターニングすることにより形成する。WN膜は、高温熱
処理時にW膜と多結晶シリコン膜とが反応して両者の界
面に高抵抗のシリサイド層が形成されるのを防止するバ
リア層として機能する。バリア層には、WN膜の他、T
iN膜などを使用することもできる。
【0048】ゲート電極9A(ワード線WL)の一部を
低抵抗の金属、例えばWで構成した場合には、そのシー
ト抵抗を2〜2.5Ω/□程度にまで低減できるので、ワ
ード線遅延を低減することができる。また、ゲート電極
9A(ワード線WL)をアルミニウム(Al)配線など
で裏打ちしなくともワード線遅延を低減できるので、メ
モリセルの上層に形成される配線層の数を1層減らすこ
とができる。
【0049】次に、HF系の溶液などのエッチング液を
使って、半導体基板1の表面に残ったドライエッチング
残渣やフォトレジスト残渣などを除去する。このウェッ
トエッチングを行うと、ゲート電極9A(ワード線W
L)およびゲート電極9B,9Cの下以外の領域のゲー
ト酸化膜8が削られると同時に、ゲート側壁の下のゲー
ト酸化膜8も等方的にエッチングされてアンダーカット
が生じるため、そのままではゲート酸化膜8の耐圧が低
下する。そこで、半導体基板1を900℃程度で酸化す
ることによって、削れたゲート酸化膜8の膜質を改善す
る。
【0050】次に、p型ウエル6にn型不純物、例えば
Pをイオン打ち込みしてゲート電極9Bの両側のp型ウ
エル6に一対のn- 型半導体領域11aを形成し、ゲー
ト電極9Aの両側のp型ウエル6に一対のn型半導体領
域10を形成する。これにより、メモリアレイにメモリ
セル選択用MISFETQsが形成される。また、n型
ウエル7にp型不純物、例えばBをイオン打ち込みして
ゲート電極9Cの両側のn型ウエル7に一対のp- 型半
導体領域12aを形成する。
【0051】次に、窒化シリコン膜13の上層にCVD
法で膜厚50nm程度の窒化シリコン膜14を堆積した
後、メモリアレイの窒化シリコン膜14をフォトレジス
ト膜で覆い、周辺回路の窒化シリコン膜14を異方性エ
ッチングすることにより、ゲート電極9B,9Cの側壁
にサイドウォールスペーサ14aを形成する。このエッ
チングは、ゲート酸化膜8や素子分離溝2に埋め込まれ
た酸化シリコン膜4の削れ量を最少とするために、酸化
シリコン膜(ゲート酸化膜8および素子分離溝2内の酸
化シリコン膜4)に対する窒化シリコン膜14のエッチ
ングレートが大きくなるようなエッチングガスを使用し
て行う。また、ゲート電極9B,9Cの上部の窒化シリ
コン膜13の削れ量を最少とするために、オーバーエッ
チング量を必要最小限にとどめるようにする。
【0052】次に、上記フォトレジスト膜を除去した
後、周辺回路のp型ウエル6にn型不純物、例えばヒ素
(As)をイオン打ち込みして一対のn+ 型半導体領域
11b(ソース、ドレイン)を形成し、周辺回路のn型
ウエル7にp型不純物、例えばBをイオン打ち込みして
一対のp+ 型半導体領域12b(ソース、ドレイン)を
形成する。これにより、周辺回路にnチャネル型MIS
FETQnおよびpチャネル型MISFETQpが形成
される。
【0053】次に、窒化シリコン膜14の上層に膜厚3
00nm程度のSOG膜15をスピン塗布した後、半導
体基板1を800℃、1分程度熱処理してSOG膜15
をシンタリング(焼き締め)する。
【0054】次に、SOG膜15の上層に膜厚600n
m程度の酸化シリコン膜16を堆積した後、この酸化シ
リコン膜16をCMP(Chemical Mechanical Polishin
g )法で研磨してその表面を平坦化する。酸化シリコン
膜16は、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラ
ン(TEOS)とをソースガスに用いたプラズマCVD
法で堆積する。
【0055】次に、酸化シリコン膜16の上層に膜厚1
00nm程度の酸化シリコン膜17を堆積する。この酸
化シリコン膜17は、CMP法で研磨されたときに生じ
た前記酸化シリコン膜16の表面の微細な傷を補修する
ために堆積する。酸化シリコン膜17は、例えばO3
TEOSとをソースガスに用いたプラズマCVD法で堆
積する。酸化シリコン膜16の上層には、酸化シリコン
膜17に代えてPSG(Phospho Silicate Glass)膜を
堆積してもよい。
【0056】次に、レジストパターンをマスクにしたド
ライエッチングでメモリセル選択用MISFETQsの
n型半導体領域10(ソース、ドレイン)の上層の酸化
シリコン膜17,16およびSOG膜15を順次除去す
る。このエッチングは、窒化シリコン膜14に対する酸
化シリコン膜17,16およびSOG膜15のエッチン
グレートが大きくなるような条件で行い、n型半導体領
域10(ソース、ドレイン)や素子分離溝2の上部を覆
っている窒化シリコン膜14が完全には除去されないよ
うにする。
【0057】続いて、上記レジストパターンをマスクに
したドライエッチングでメモリセル選択用MISFET
Qsのn型半導体領域10(ソース、ドレイン)の上層
の窒化シリコン膜13とゲート酸化膜8とを順次除去す
ることにより、一対のn型半導体領域10(ソース、ド
レイン)の一方の上部にコンタクトホール18を形成
し、他方の上部にコンタクトホール19を形成する。
【0058】このエッチングは、酸化シリコン膜(ゲー
ト酸化膜8および素子分離溝2内の酸化シリコン膜4)
に対する窒化シリコン膜14のエッチングレートが大き
くなるような条件で行い、n型半導体領域10(ソー
ス、ドレイン)や素子分離溝2が深く削れないようにす
る。また、このエッチングは、窒化シリコン膜14が異
方的にエッチングされるような条件で行い、ゲート電極
9A(ワード線WL)の側壁に窒化シリコン膜14が残
るようにする。これにより、フォトリソグラフィの解像
限界以下の微細な径を有するコンタクトホール18,1
9がゲート電極9A(ワード線WL)に対して自己整合
で形成される。
【0059】次に、コンタクトホール18,19にプラ
グ20を埋め込む。プラグ20は、酸化シリコン膜17
の上層にn型不純物、例えばPを導入した多結晶シリコ
ン膜をCVD法で堆積した後、この多結晶シリコン膜を
CMP法で研磨してコンタクトホール18,19に残す
ことにより形成する。
【0060】次に、酸化シリコン膜17の上層に膜厚2
00nm程度の酸化シリコン膜21を堆積した後、半導
体基板1を800℃程度で熱処理する。酸化シリコン膜
21は、例えばO3 とTEOSとをソースガスに用いた
プラズマCVD法で堆積する。また、この熱処理によっ
て、プラグ20を構成する多結晶シリコン膜中のn型不
純物がコンタクトホール18,19の底部からメモリセ
ル選択用MISFETQsのn型半導体領域10(ソー
ス、ドレイン)に拡散し、n型半導体領域10(ソー
ス、ドレイン)が低抵抗化される。
【0061】次に、レジストパターンをマスクにしたド
ライエッチングで前記コンタクトホール18の上部の酸
化シリコン膜21を除去してプラグ20の表面を露出さ
せる。次に、レジストパターンをマスクにしたドライエ
ッチングで周辺回路の酸化シリコン膜26,21,1
7,SOG膜15およびゲート酸化膜8を順次除去する
ことにより、nチャネル型MISFETQnの一対のn
+ 型半導体領域11b(ソース、ドレイン)の上部にコ
ンタクトホール22,23をそれぞれ形成し、pチャネ
ル型MISFETQpの一対のp+ 型半導体領域12b
(ソース、ドレイン)の上部にコンタクトホール24,
25をそれぞれ形成する。
【0062】次に、酸化シリコン膜21の上層にビット
線BLと周辺回路の第1層配線26,27とを形成す
る。ビット線BLおよび第1層配線26,27は、例え
ば酸化シリコン膜21の上層に膜厚50nm程度のTi
膜と膜厚50nm程度のTiN膜とをスパッタリング法
で堆積し、さらにその上層に膜厚150nm程度のW膜
と膜厚200nm程度の窒化シリコン膜29とをCVD
法で堆積した後、レジストパターンをマスクにしてこれ
らの膜を加工することにより形成する。
【0063】酸化シリコン膜21の上層にTi膜を堆積
した後、半導体基板1を800℃程度で熱処理すること
により、Ti膜と半導体基板1を構成するシリコンとが
反応し、nチャネル型MISFETQnの一対のn+
半導体領域11b(ソース、ドレイン)の表面とpチャ
ネル型MISFETQpの一対のp+ 型半導体領域12
b(ソース、ドレイン)の表面とに低抵抗のTiSi2
層28が形成される。
【0064】これにより、一対のn+ 型半導体領域11
b(ソース、ドレイン)および一対のp+ 型半導体領域
12b(ソース、ドレイン)にそれぞれ接続される配線
(ビット線BL、第1層配線26,27)のコンタクト
抵抗を低減することができる。また、ビット線BLをW
膜/TiN膜/Ti膜で構成することにより、そのシー
ト抵抗を2Ω/□以下にまで低減できるので、ビット線
BLと周辺回路の第1層配線26,27とを同一工程で
同時に形成することができる。
【0065】次に、ビット線BLおよび第1層配線2
6,27の側壁にサイドウォールスペーサ30を形成す
る。サイドウォールスペーサ30は、ビット線BLおよ
び第1層配線26,27の上層にCVD法で窒化シリコ
ン膜を堆積した後、この窒化シリコン膜を異方性エッチ
ングして形成する。
【0066】次に、ビット線BLおよび第1層配線2
6,27の上層に膜厚300nm程度のSOG膜31を
スピン塗布した後、半導体基板1を800℃、1分程度
熱処理してSOG膜31をシンタリング(焼き締め)す
る。
【0067】次に、SOG膜31の上層に膜厚600n
m程度の酸化シリコン膜32を堆積した後、この酸化シ
リコン膜32をCMP法で研磨してその表面を平坦化す
る。酸化シリコン膜32は、例えばO3 とTEOSとを
ソースガスに用いたプラズマCVD法で堆積する。
【0068】次に、酸化シリコン膜32の上層に膜厚1
00nm程度の酸化シリコン膜33を堆積する。この酸
化シリコン膜33は、CMP法で研磨されたときに生じ
た前記酸化シリコン膜32の表面の微細な傷を補修する
ために堆積する。酸化シリコン膜32は、例えばO3
TEOSとをソースガスに用いたプラズマCVD法で堆
積する。
【0069】次に、レジストパターンをマスクにしたド
ライエッチングでコンタクトホール19の上部の酸化シ
リコン膜33,32,SOG膜31および酸化シリコン
膜21を順次除去してプラグ20の表面に達するスルー
ホール34を形成する。このエッチングは、酸化シリコ
ン膜33,32,21およびSOG膜31に対する窒化
シリコン膜のエッチングレートが大きくなるような条件
で行い、スルーホール34とビット線BLの合わせずれ
が生じた場合でも、ビット線BLの上部の窒化シリコン
膜29やサイドウォールスペーサ30が深く削れないよ
うにする。これにより、スルーホール34がビット線B
Lに対して自己整合で形成される。
【0070】次に、スルーホール34にプラグ35を埋
め込む。プラグ35は、酸化シリコン膜33の上層にn
型不純物、例えばPを導入した多結晶シリコン膜をCV
D法で堆積した後、この多結晶シリコン膜をエッチバッ
クしてスルーホール34に残すことにより形成する。
【0071】次に、酸化シリコン膜33の上層に膜厚1
00nm程度の窒化シリコン膜36をCVD法で堆積し
た後、レジストパターンをマスクにしたドライエッチン
グで周辺回路の窒化シリコン膜36を除去する。メモリ
アレイに残った窒化シリコン膜36は、後述する情報蓄
積用容量素子の下部電極42を形成する工程で下部電極
42の間の酸化シリコン膜をエッチングする際のエッチ
ングストッパとして利用される。
【0072】次に、図5に示すように、窒化シリコン膜
36の上層に膜厚1.3μm程度の酸化シリコン膜37を
堆積し、レジストパターンをマスクにしたドライエッチ
ングで酸化シリコン膜37および窒化シリコン膜36を
順次除去することにより、スルーホール34の上部に溝
38を形成する。このとき同時に、メモリアレイの周囲
にメモリアレイを取り囲む枠状の溝38aを形成する。
酸化シリコン膜37は、例えばO3 とTEOSとをソー
スガスに用いたプラズマCVD法で堆積する。
【0073】次に、図6に示すように、酸化シリコン膜
37の上層にn型不純物、例えばPを導入した膜厚50
nm程度の多結晶シリコン膜39をCVD法で堆積し、
続いて多結晶シリコン膜39の上層に非晶質シリコン膜
40を堆積する。この多結晶シリコン膜39および非晶
質シリコン膜40は、情報蓄積用容量素子の下部電極材
料として使用される。多結晶シリコン膜39の厚さは、
例えば50nmであり、非晶質シリコン膜40の厚さ
は、例えば20nmである。
【0074】次に、図7に示すように、非晶質シリコン
膜40の上層にSOG膜49をスピン塗布した後、SO
G膜49をエッチバックする。
【0075】さらに、図8に示すように、酸化シリコン
膜37の上面に堆積された非晶質シリコン膜40および
多結晶シリコン膜39をエッチバックすることにより、
溝38,38aの内壁面(底面部分および側壁部分)に
非晶質シリコン膜40および多結晶シリコン膜39を残
す。
【0076】次に、周辺回路の酸化シリコン膜37を覆
うレジストパターンをマスクにして溝38の内部のSO
G膜49および溝38の隙間の酸化シリコン膜37をウ
ェットエッチングで除去する。このとき、溝38の隙間
の下には窒化シリコン膜36が残っているので、窒化シ
リコン膜36の下の酸化シリコン膜33がエッチングさ
れることはない。また、周辺回路の酸化シリコン膜37
を覆うレジストパターンは、その一端をメモリアレイの
最も外側に形成される下部電極42と周辺回路との境界
部、すなわち溝38aの上部に配置する。このようにす
ると、レジストパターンの端部に合わせずれが生じた場
合でも、メモリアレイの最も外側に形成される下部電極
42の溝38の内部にSOG膜49が残ったり、周辺回
路の酸化シリコン膜37がエッチングされたりすること
はない。
【0077】次に、図9に示すように、多結晶シリコン
膜39および非晶質シリコン膜40の各表面をHF系の
溶液を使って洗浄した後、CVD装置を用いて1Pa以
下の真空中でSiH4 ガスを約150秒程度照射して、
多結晶シリコン膜39の表面および非晶質シリコン膜4
0の表面にシリコンの結晶核(図示せず)を形成する。
次いで、10-5Pa以下の真空中で、例えば620℃程
度の温度で約150秒程度熱処理して、非晶質シリコン
膜40の表面のシリコンの結晶核を成長させて、直径約
50nm程度のシリコン粒41を形成し、多結晶シリコ
ン膜39、非晶質シリコン膜40およびシリコン粒41
からなる情報蓄積用容量素子の下部電極42を形成す
る。
【0078】次に、下部電極42を構成する多結晶シリ
コン膜39、非晶質シリコン膜40およびシリコン粒4
1の酸化を防止するために、半導体基板1をアンモニア
雰囲気中、800℃程度で熱処理して多結晶シリコン膜
39および非晶質シリコン膜40の表面を窒化した後、
図10に示すように、下部電極42の上層に膜厚20n
m程度のTa2 5 膜43をCVD法で堆積し、次い
で、半導体基板1を800℃程度で熱処理してTa2
5 膜43を活性化する。このTa2 5 膜43は、情報
蓄積用容量素子の容量絶縁膜材料として使用される。
【0079】次に、図11に示すように、Ta2 5
43の上層にCVD法とスパッタリング法とで膜厚15
0nm程度のTiN膜44を堆積する。このTiN膜4
4は、情報蓄積用容量素子の上部電極材料として使用さ
れる。この後、レジストパターンをマスクにしたドライ
エッチングでTiN膜44およびTa2 5 膜43を加
工することにより、TiN膜44からなる上部電極と、
Ta2 5 膜43からなる容量絶縁膜と、多結晶シリコ
ン膜39およびその表面にシリコン粒41が形成された
非晶質シリコン膜40からなる下部電極42とで構成さ
れる情報蓄積用容量素子が形成される。これにより、メ
モリセル選択用MISFETQsとこれに直列に接続さ
れた情報蓄積用容量素子とで構成されるDRAMのメモ
リセルが完成する。
【0080】次に、TiN膜44の上層に酸化シリコン
膜50を形成した後、レジストパターンをマスクにした
ドライエッチングで周辺回路の第1層配線26,27の
上層の酸化シリコン膜50,37,33,32、SOG
膜31および窒化シリコン膜29を順次除去することに
より、スルーホール51を形成する。次いで、このスル
ーホール51にプラグ52を埋め込んだ後、酸化シリコ
ン膜50の上層に、例えばTi膜とAl膜とTiN膜と
の積層膜からなる第2層配線53を形成する。
【0081】その後、例えばTi膜とAl膜とTiN膜
との積層膜からなる第3層配線を形成し、次いで、第3
層配線の上層にパッシベーション膜を堆積するが、その
図示は省略する。以上の工程により、本実施の形態のD
RAMが略完成する。
【0082】このように、本実施の形態によれば、下部
電極42が、底面部分と側壁部分とからなる円筒型でそ
の表面が平滑な多結晶シリコン膜39と、この多結晶シ
リコン膜39の内壁に沿って設けられ、底面部分と側壁
部分との内壁面にシリコン粒41からなる突起物が形成
された非晶質シリコン膜40とによって構成されている
ので、下部電極42の底面部分と側壁部分との内壁面に
形成されたシリコン粒41からなる突起物によって下部
電極42の実効表面積が増加し蓄積電荷量が増加する一
方で、下部電極42の側壁部分が突起物のない平滑な外
壁面を有すことから、隣接する下部電極42間での短絡
が生じにくくなり、さらに、Ta2 5膜43およびT
iN膜44が下部電極42を良好に被覆することができ
る。
【0083】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0084】なお、前記実施の形態では、容量絶縁膜を
構成する誘電体膜にTa2 5 膜を用いたが、酸化シリ
コン膜と窒化シリコン膜からなる積層膜、または他の高
誘電体膜、例えば(Ba,Sr)TiO3 膜、Pb(Z
r,Ti)O3 膜などを用いてもよく、Ta2 5 膜を
用いた場合と同様の効果が得られる。
【0085】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0086】本発明によれば、実効表面積を大きくする
シリコン粒からなる突起物が形成された内壁と突起物が
形成されていない平滑な外壁とを有する円筒型の下部電
極によって情報蓄積用容量素子が構成されているので、
蓄積電荷量が増加してDRAMのメモリセルの信頼度が
向上し、同時に隣接する下部電極間での短絡が生じにく
くなり、さらに、容量絶縁膜および上部電極が下部電極
を良好に被覆することができるので、メモリセルの高集
積化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるメモリセルを備え
た情報蓄積用容量素子を有するDRAMを示す半導体基
板の要部断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるシリコン粒の形成
方法の基本的な考え方を示す半導体基板の要部断面図で
ある。
【図3】本発明の一実施の形態であるシリコン粒の形成
方法の基本的な考え方を示す半導体基板の要部断面図で
ある。
【図4】本発明の一実施の形態であるシリコン粒の形成
方法の基本的な考え方を示す半導体基板の要部断面図で
ある。
【図5】本発明の一実施の形態であるメモリセルを備え
た情報蓄積用容量素子の製造方法を示す半導体基板の要
部断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態であるメモリセルを備え
た情報蓄積用容量素子の製造方法を示す半導体基板の要
部断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態であるメモリセルを備え
た情報蓄積用容量素子の製造方法を示す半導体基板の要
部断面図である。
【図8】本発明の一実施の形態であるメモリセルを備え
た情報蓄積用容量素子の製造方法を示す半導体基板の要
部断面図である。
【図9】本発明の一実施の形態であるメモリセルを備え
た情報蓄積用容量素子の製造方法を示す半導体基板の要
部断面図である。
【図10】本発明の一実施の形態であるメモリセルを備
えた情報蓄積用容量素子の製造方法を示す半導体基板の
要部断面図である。
【図11】本発明の一実施の形態であるメモリセルを備
えた情報蓄積用容量素子の製造方法を示す半導体基板の
要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 素子分離溝 3 酸化シリコン膜 4 酸化シリコン膜 5 n型半導体領域 6 p型ウエル 7 n型ウエル 8 ゲート酸化膜 9A ゲート電極 9B ゲート電極 9C ゲート電極 10 n型半導体領域 11a n- 型半導体領域 11b n+ 型半導体領域 12a p- 型半導体領域 12b p+ 型半導体領域 13 窒化シリコン膜 14 窒化シリコン膜 14a サイドウォールスペーサ 15 SOG膜 16 酸化シリコン膜 17 酸化シリコン膜 18 コンタクトホール 19 コンタクトホール 20 プラグ 21 酸化シリコン膜 22 コンタクトホール 23 コンタクトホール 24 コンタクトホール 25 コンタクトホール 26 第1層配線 27 第1層配線 28 チタンシリサイド層 29 窒化シリコン膜 30 サイドウォールスペーサ 31 SOG膜 32 酸化シリコン膜 33 酸化シリコン膜 34 スルーホール 35 プラグ 36 窒化シリコン膜 37 酸化シリコン膜 38 溝 38a 溝 39 多結晶シリコン膜 40 非晶質シリコン膜 41 シリコン粒 42 下部電極 43 酸化タンタル膜 44 窒化チタン膜 45 半導体基板 46 絶縁膜 47 非晶質シリコン膜 48 シリコン粒 49 SOG膜 50 酸化シリコン膜 51 スルーホール 52 プラグ 53 第2層配線 Qs メモリセル選択用MISFET Qn nチャネル型MISFET Qp pチャネル型MISFET WL ワード線 BL ビット線
フロントページの続き (72)発明者 黒田 淳 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 二瀬 卓也 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 Fターム(参考) 5F038 AC05 AV06 BH03 BH07 DF05 EZ01 EZ13 EZ15 5F083 AD48 AD62 JA06 JA14 JA15 JA35 JA39 JA40 MA06 MA18 PR03 PR05 PR21 PR33 PR36 PR40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒型の下部電極と容量絶縁膜を挟んで
    設けられる上部電極とによって構成される情報蓄積用容
    量素子をメモリセルに備えたDRAMを有する半導体集
    積回路装置であって、前記円筒型の下部電極は、底面部
    分と前記底面部分の外周部に連なって設けられた側壁部
    分とからなる第1導電膜、および前記第1導電膜の前記
    底面部分と前記側壁部分との内壁に沿って設けられた第
    2導電膜によって構成されており、前記第2導電膜の底
    面部分と側壁部分との内壁面にシリコン粒からなる突起
    物が形成されていることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置にお
    いて、前記第1導電膜は多結晶シリコン膜であり、前記
    第2導電膜は非晶質シリコン膜であることを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、 (a).半導体基板の上に第1絶縁膜および第2絶縁膜を順
    次形成する工程と、 (b).下部電極が形成される領域の前記第2絶縁膜および
    前記第1絶縁膜を順次除去して溝を形成する工程と、 (c).前記第2絶縁膜の上層に多結晶シリコン膜および非
    晶質シリコン膜を順次形成する工程と、 (d).前記溝に第3絶縁膜を埋め込む工程と、 (e).前記第2絶縁膜の上面の前記非晶質シリコン膜およ
    び前記多結晶シリコン膜を順次除去する工程と、 (f).前記第2絶縁膜および前記第3絶縁膜を除去する工
    程と、 (g).前記半導体基板に1Pa以下の真空中でSiH4
    スを照射して、前記多結晶シリコン膜および前記非晶質
    シリコン膜の表面にシリコンの結晶核を形成する工程
    と、 (h).前記半導体基板に10-5Pa以下の真空中で熱処理
    を施して、前記非晶質シリコン膜の表面の前記シリコン
    の結晶核を成長させてシリコン粒からなる突起物を形成
    する工程とを有することを特徴とする半導体集積回路装
    置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記熱処理は、600〜650℃の温
    度で施されることを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記第1絶縁膜は窒化シリコン膜であ
    り、前記第2の絶縁膜は酸化シリコン膜であり、前記第
    3絶縁膜はSOG膜であることを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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