JPH1117144A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法

Info

Publication number
JPH1117144A
JPH1117144A JP9170747A JP17074797A JPH1117144A JP H1117144 A JPH1117144 A JP H1117144A JP 9170747 A JP9170747 A JP 9170747A JP 17074797 A JP17074797 A JP 17074797A JP H1117144 A JPH1117144 A JP H1117144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
insulating film
groove
lower electrode
memory cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9170747A
Other languages
English (en)
Inventor
Keizo Kawakita
惠三 川北
Isamu Asano
勇 浅野
Yoshitaka Nakamura
吉孝 中村
Satoru Yamada
悟 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP9170747A priority Critical patent/JPH1117144A/ja
Publication of JPH1117144A publication Critical patent/JPH1117144A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒形に加工された情報蓄積用容量素子の下部
電極の機械的強度を大きくして剥がれや倒れを防止す
る。 【解決手段】 周辺回路領域のSOG膜53をフォトレ
ジスト膜58で覆い、溝55の内部の酸化シリコン膜5
7と溝55の隙間のSOG膜53とをウェットエッチン
グで後退させて筒状の下部電極60を形成する際、酸化
シリコン膜57とSOG膜53のエッチングレートの差
を利用して、下部電極60の内側(溝55の内部)に酸
化シリコン膜57の一部を残す。この酸化シリコン膜5
7は、下部電極60の内壁を補強する補強部材となるの
で、下部電極60の機械的強度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置およびその製造技術に関し、特に、DRAM(Dynami
c Random Access Memory)を有する半導体集積回路装置
に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】DRAMのメモリセルは、半導体基板の
主面上にマトリクス状に配置された複数のワード線と複
数のビット線との交点に配置され、1個のメモリセル選
択用MISFET(Metal Insulator Semiconductor Fie
ld Effect Transistor) とこれに直列に接続された1個
の情報蓄積用容量素子(キャパシタ)とで構成されてい
る。メモリセル選択用MISFETは、周囲を素子分離
領域で囲まれた活性領域に形成され、主としてゲート酸
化膜、ワード線と一体に構成されたゲート電極およびソ
ース、ドレインを構成する一対の半導体領域で構成され
ている。ビット線は、メモリセル選択用MISFETの
上部に配置され、その延在方向に隣接する2個のメモリ
セル選択用MISFETによって共有されるソース、ド
レインの一方と電気的に接続されている。情報蓄積用容
量素子は、同じくメモリセル選択用MISFETの上部
に配置され、上記ソース、ドレインの他方と電気的に接
続されている。
【0003】特開平7−7084号公報は、ビット線の
上部に情報蓄積用容量素子を配置するキャパシタ・オー
バー・ビットライン(Capacitor Over Bitline)構造のD
RAMを開示している。この公報に記載されたDRAM
は、メモリセルの微細化に伴う情報蓄積用容量素子の蓄
積電荷量(Cs)の減少を補うために、ビット線の上部に
配置した情報蓄積用容量素子の下部電極(蓄積電極)を
円筒状に加工することによってその表面積を増やし、そ
の上部に容量絶縁膜と上部電極(プレート電極)とを形
成している。
【0004】また、この公報に記載されたDRAMは、
メモリアレイと周辺回路領域との境界部にメモリアレイ
を囲む枠状の溝(チャネル)を形成し、その外側の周辺
回路領域に厚い絶縁膜を堆積することによって、メモリ
アレイと周辺回路領域との段差を解消し、併せて周辺回
路領域の平坦化を実現している。この溝は、情報蓄積用
容量素子の下部電極を円筒状に加工する工程で同時に形
成され、その内壁は下部電極と同じ材料(多結晶シリコ
ン膜)で構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のDRA
Mは、円筒状に加工した下部電極の内壁と外壁とを蓄積
電荷量確保のための有効領域として利用するため、メモ
リセルが微細になるにつれて円筒の高さが増加してい
く。
【0006】しかし、円筒の高さが増大すると機械的強
度が低下するため、製造工程の途中で下部電極材料(多
結晶シリコン膜)が剥離したり、倒れたりし易くなる。
剥離したり倒れたりした材料片は、その一部がウエハ上
に残留し、これが異物となってDRAMの製造歩留まり
の低下を引き起こす。
【0007】また、上記従来技術のDRAMのように、
メモリアレイと周辺回路領域との境界部に長溝を形成し
た場合には、円筒の高さが増大するにつれて長溝の深さ
が増大し、長溝の内壁を構成する下部電極材料が剥離し
たり、倒れたりし易くなるため、これもDRAMの製造
歩留まりの低下を引き起こす原因の一つとなる。
【0008】本発明の目的は、メモリセル選択用MIS
FETとこれに直列に接続された情報蓄積用容量素子と
でメモリセルを構成したDRAMにおいて、メモリセル
選択用MISFETの上部に配置された情報蓄積用容量
素子の下部電極の機械的強度を高くすることのできる技
術を提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0011】(1)本発明の半導体集積回路装置は、メ
モリセル選択用MISFETとこれに直列に接続された
情報蓄積用容量素子とでメモリセルを構成し、上方に開
孔部を有する筒形の下部電極を備えた前記情報蓄積用容
量素子を前記メモリセル選択用MISFETの上部に配
置したDRAMにおいて、前記筒形の下部電極の内壁お
よび外壁の少なくとも一方に補強部材を設けたものであ
る。
【0012】(2)本発明の半導体集積回路装置は、前
記補強部材が絶縁膜からなる。
【0013】(3)本発明の半導体集積回路装置は、前
記補強部材が前記下部電極の内壁に設けた導電膜からな
る。
【0014】(4)本発明の半導体集積回路装置は、メ
モリアレイの周囲に前記下部電極と同じ材料で内壁を構
成した長溝を設け、前記長溝の内壁に補強部材を設けた
ものである。
【0015】(5)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、メモリセル選択用MISFETとこれに直列に
接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセルを構成
し、上方に開孔部を有する筒形の下部電極を備えた前記
情報蓄積用容量素子を前記メモリセル選択用MISFE
Tの上部に配置したDRAMを有する半導体集積回路装
置を製造するに際し、(a)半導体基板の主面に形成し
たメモリセル選択用MISFETの上部に第1絶縁膜を
堆積した後、前記第1絶縁膜を開孔して溝を形成する工
程、(b)前記溝の内部を含む前記第1絶縁膜の上部に
情報蓄積用容量素子の下部電極を構成する第1導電膜を
堆積する工程、(c)前記第1導電膜の上部に前記溝を
埋め込むのに十分な膜厚の深さよりも厚い膜厚の第2絶
縁膜を堆積する工程、(d)前記第2絶縁膜をエッチン
グして前記第1絶縁膜の上部の前記第1導電膜を露出さ
せた後、前記第1導電膜をエッチングすることにより、
前記溝の内部のみに前記第1導電膜を残す工程、(e)
前記溝とこれに隣接する溝との隙間の前記第1絶縁膜お
よび前記溝の内部の前記第2絶縁膜をエッチングして後
退させることにより、上方に開孔部を有する筒形の下部
電極を形成すると共に、前記第1絶縁膜および前記第2
絶縁膜の少なくとも一方の一部を前記筒形の下部電極の
壁面と接する領域に残す工程、を含んでいる。
【0016】(6)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記工程(e)で前記第1絶縁膜および前記第
2絶縁膜をエッチングして後退させる際、前記第1絶縁
膜と前記第2絶縁膜のエッチングレートの差を利用し
て、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜のいずれか一
方の一部を前記筒形の下部電極の壁面と接する領域に残
し、他方を除去する。
【0017】(7)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜のいずれ
か一方がプラズマCVD法で堆積した酸化シリコン膜で
あり、他方がSOG膜である。
【0018】(8)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、メモリセル選択用MISFETとこれに直列に
接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセルを構成
し、上方に開孔部を有する筒形の下部電極を備えた前記
情報蓄積用容量素子を前記メモリセル選択用MISFE
Tの上部に配置したDRAMを有する半導体集積回路装
置を製造するに際し、(a)半導体基板の主面に形成し
たメモリセル選択用MISFETの上部に第1絶縁膜を
堆積した後、前記第1絶縁膜を開孔して溝を形成する工
程、(b)前記溝の内部を含む前記第1絶縁膜の上部
に、情報蓄積用容量素子の下部電極を構成する第1導電
膜を堆積する工程、(c)前記第1導電膜の上部に前記
溝を埋め込むのに十分な膜厚の第2導電膜を堆積する工
程、(d)前記第2導電膜をエッチングして前記第1絶
縁膜の上部の前記第1導電膜を露出させた後、前記第1
導電膜をエッチングすることにより、前記溝の内部のみ
に前記第1導電膜を残す工程、(e)前記溝とこれに隣
接する溝との隙間の前記第1絶縁膜および前記溝の内部
の前記第2導電膜をエッチングして後退させることによ
り、上方に開孔部を有する筒形の下部電極を形成すると
共に、少なくとも前記第2導電膜の一部を前記筒形の下
部電極の内壁面と接する領域に残す工程、を含んでい
る。
【0019】(9)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、メモリセル選択用MISFETとこれに直列に
接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセルを構成
し、上方に開孔部を有する筒形の下部電極を備えた前記
情報蓄積用容量素子を前記メモリセル選択用MISFE
Tの上部に配置したDRAMを有する半導体集積回路装
置を製造するに際し、(a)半導体基板の主面のメモリ
アレイにメモリセル選択用MISFETを形成し、周辺
回路領域に周辺回路のMISFETを形成した後、前記
メモリセル選択用MISFETおよび周辺回路のMIS
FETの上部に第1絶縁膜を堆積する工程、(b)メモ
リアレイの前記第1絶縁膜を開孔して溝を形成すると共
に、メモリアレイと周辺回路領域との境界部の前記第1
絶縁膜を開孔して前記メモリアレイを囲む長溝を形成す
る工程、(c)前記溝および前記長溝の内部を含む前記
第1絶縁膜の上部に、情報蓄積用容量素子の下部電極を
構成する第1導電膜を堆積した後、前記第1導電膜の上
部に前記溝および前記長溝を埋め込むのに十分な膜厚の
第2絶縁膜を堆積する工程、(d)前記第2絶縁膜をエ
ッチングして前記第1絶縁膜の上部の前記第1導電膜を
露出させた後、前記第1導電膜をエッチングすることに
より、前記溝および前記長溝の内部のみに前記第1導電
膜を残す工程、(e)前記溝とこれに隣接する溝との隙
間の前記第1絶縁膜および前記溝の内部の前記第2絶縁
膜をエッチングして後退させることにより、上方に開孔
部を有する筒形の下部電極を形成すると共に、前記第2
絶縁膜の一部を前記筒形の下部電極の内壁面と接する領
域に残し、かつ前記第2絶縁膜の他の一部を前記長溝の
内壁面と接する領域に残す工程、を含んでいる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の機能を有する部材には同
一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0021】(実施の形態1)図1は、本実施の形態の
DRAMを形成した半導体チップの全体平面図である。
図示のように、単結晶シリコンからなる半導体チップ1
Aの主面には、X方向(半導体チップ1Aの長辺方向)
およびY方向(半導体チップ1Aの短辺方向)に沿って
多数のメモリアレイMARYがマトリクス状に配置され
ている。X方向に沿って互いに隣接するメモリアレイM
ARYの間にはセンスアンプSAが配置されている。半
導体チップ1Aの主面の中央部には、ワードドライバW
D、データ線選択回路などの制御回路や、入出力回路、
ボンディングパッドなどが配置されている。
【0022】図2は、上記DRAMの等価回路図であ
る。図示のように、このDRAMのメモリアレイ(MA
RY)は、マトリクス状に配置された複数のワード線W
L(WLn-1 、WLn 、WLn+1 …)と複数のビット線
BLおよびそれらの交点に配置された複数のメモリセル
(MC)により構成されている。1ビットの情報を記憶
する1個のメモリセルは、1個の情報蓄積用容量素子C
とこれに直列に接続された1個のメモリセル選択用MI
SFETQsとで構成されている。メモリセル選択用M
ISFETQsのソース、ドレインの一方は、情報蓄積
用容量素子Cと電気的に接続され、他方はビット線BL
と電気的に接続されている。ワード線WLの一端は、ワ
ードドライバWDに接続され、ビット線BLの一端は、
センスアンプSAに接続されている。
【0023】次に、本実施の形態のDRAMの製造方法
を図3〜図47を用いて工程順に説明する。
【0024】まず、図3に示すように、p型で比抵抗が
10Ωcm程度の半導体基板1を850℃程度でウェット
酸化してその表面に膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン
膜2を形成した後、この酸化シリコン膜2の上部にCV
D(Chemical Vapor Deposition )法で膜厚140nm程
度の窒化シリコン膜3を堆積する。酸化シリコン膜2
は、後の工程で素子分離溝の内部に埋め込まれる酸化シ
リコン膜をシンタリング(焼き締め)するときなどに基
板に加わるストレスを緩和するために形成される。窒化
シリコン膜3は酸化されにくい性質を持つので、その下
部(活性領域)の基板表面の酸化を防止するマスクとし
て利用される。
【0025】次に、図4に示すように、フォトレジスト
膜4をマスクにして窒化シリコン膜3、酸化シリコン膜
2および半導体基板1をドライエッチングすることによ
り、素子分離領域の半導体基板1に深さ300〜400
nm程度の溝5aを形成する。溝5aを形成するには、フ
ォトレジスト膜4をマスクにして窒化シリコン膜3をド
ライエッチングし、次いでフォトレジスト膜4を除去し
た後、窒化シリコン膜3をマスクにして酸化シリコン膜
2および半導体基板1をドライエッチングしてもよい。
【0026】次に、フォトレジスト膜4を除去した後、
図5に示すように、前記のエッチングによって溝5aの
内壁に生じたダメージ層を除去するために、半導体基板
1を850〜900℃程度でウェット酸化して溝5aの
内壁に膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜6を形成す
る。
【0027】次に、図6に示すように、半導体基板1上
に膜厚600nm程度の酸化シリコン膜7を堆積した後、
半導体基板1を1000℃程度でドライ酸化することに
より、溝5aに埋め込まれた酸化シリコン膜7の膜質を
改善するためのシンタリング(焼き締め)を行う。酸化
シリコン膜7は、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキ
シシラン(TEOS)とをソースガスに用いた熱CVD
法で堆積する。
【0028】次に、図7に示すように、酸化シリコン膜
7の上部にCVD法で膜厚100nm程度の窒化シリコン
膜8を堆積した後、図8に示すように、フォトレジスト
膜9をマスクにして窒化シリコン膜8をドライエッチン
グすることにより、メモリアレイと周辺回路領域4の境
界部のような相対的に広い面積の溝5aの上部のみに窒
化シリコン膜8を残す。溝5aの上部に残った窒化シリ
コン膜8は、次の工程で酸化シリコン膜7をCMP法で
研磨して平坦化する際に、相対的に広い面積の溝5aの
内部の酸化シリコン膜7が相対的に狭い面積の溝5aの
内部の酸化シリコン膜7に比べて深く研磨される現象
(ディッシング;dishing )を防止するために形成され
る。
【0029】次に、フォトレジスト膜9を除去した後、
図9に示すように、窒化シリコン膜3、8をストッパに
用いたCMP法で酸化シリコン膜7を研磨して溝5aの
内部に残すことにより、素子分離溝5を形成する。
【0030】次に、熱リン酸を用いたウェットエッチン
グで窒化シリコン膜3、8を除去した後、図10に示す
ように、メモリセルを形成する領域(メモリアレイ)の
半導体基板1にn型不純物、例えばP(リン)をイオン
打ち込みしてn型半導体領域10を形成し、メモリアレ
イと周辺回路の一部(nチャネル型MISFETを形成
する領域)にp型不純物、例えばB(ホウ素)をイオン
打ち込みしてp型ウエル11を形成し、周辺回路の他の
一部(pチャネル型MISFETを形成する領域)にn
型不純物、例えばP(リン)をイオン打ち込みしてn型
ウエル12を形成する。また、このイオン打ち込みに続
いて、MISFETのしきい値電圧を調整するための不
純物、例えばBF2(フッ化ホウ素) をp型ウエル11お
よびn型ウエル12にイオン打ち込みする。n型半導体
領域10は、入出力回路などから半導体基板1を通じて
メモリアレイのp型ウエル11にノイズが侵入するのを
防止するために形成される。
【0031】次に、p型ウエル11およびn型ウエル1
2の各表面の酸化シリコン膜2をHF(フッ酸)系の洗
浄液を使って除去した後、半導体基板1を850℃程度
でウェット酸化してp型ウエル11およびn型ウエル1
2の各表面に膜厚7nm程度の清浄なゲート酸化膜13を
形成する。
【0032】特に限定はされないが、上記ゲート酸化膜
13を形成した後、半導体基板1をNO(酸化窒素)雰
囲気中またはN2 O(亜酸化窒素)雰囲気中で熱処理す
ることによって、ゲート酸化膜13と半導体基板1との
界面に窒素を偏析させてもよい(酸窒化処理)。ゲート
酸化膜13が7nm程度まで薄くなると、半導体基板1と
の熱膨張係数差に起因して両者の界面に生じる歪みが顕
在化し、ホットキャリアの発生を誘発する。半導体基板
1との界面に偏析した窒素はこの歪みを緩和するので、
上記の酸窒化処理は、極薄ゲート酸化膜13の信頼性を
向上できる。
【0033】次に、図11に示すように、ゲート酸化膜
13の上部にゲート電極14A、14B、14Cを形成
する。ゲート電極14Aは、メモリセル選択用MISF
ETの一部を構成し、活性領域以外の領域ではワード線
WLとして使用される。このゲート電極14A(ワード
線WL)の幅、すなわちゲート長は、メモリセル選択用
MISFETの短チャネル効果を抑制して、しきい値電
圧を一定値以上に確保できる許容範囲内の最小寸法(例
えば0.24μm程度)で構成される。また、隣接するゲ
ート電極14A(ワード線WL)同士の間隔は、フォト
リソグラフィの解像限界で決まる最小寸法(例えば0.2
2μm)で構成される。ゲート電極14Bおよびゲート
電極14Cは、周辺回路のnチャネル型MISFETお
よびpチャネル型MISFETの各一部を構成する。
【0034】ゲート電極14A(ワード線WL)および
ゲート電極14B、14Cは、例えばP(リン)などの
n型不純物がドープされた膜厚70nm程度の多結晶シリ
コン膜を半導体基板1上にCVD法で堆積し、次いでそ
の上部に膜厚50nm程度のWN(タングステンナイトラ
イド)膜と膜厚100nm程度のW膜とをスパッタリング
法で堆積し、さらにその上部に膜厚150nm程度の窒化
シリコン膜15をCVD法で堆積した後、フォトレジス
ト膜16をマスクにしてこれらの膜をパターニングする
ことにより形成する。WN膜は、高温熱処理時にW膜と
多結晶シリコン膜とが反応して両者の界面に高抵抗のシ
リサイド層が形成されるのを防止するバリア層として機
能する。バリア層は、WN膜の他、TiN(チタンナイ
トライド)膜などを使用することもできる。
【0035】ゲート電極14A(ワード線WL)の一部
を低抵抗の金属(W)で構成した場合には、そのシート
抵抗を2〜2.5Ω/□程度にまで低減できるので、ワー
ド線遅延を低減することができる。また、ゲート電極1
4(ワード線WL)をAl配線などで裏打ちしなくとも
ワード線遅延を低減できるので、メモリセルの上部に形
成される配線層の数を1層減らすことができる。
【0036】次に、フォトレジスト膜16を除去した
後、フッ酸などのエッチング液を使って、半導体基板1
の表面に残ったドライエッチング残渣やフォトレジスト
残渣などを除去する。このウェットエッチングを行う
と、ゲート電極14A(ワード線WL)およびゲート電
極14B、14Cの下部以外の領域のゲート酸化膜13
が削られると同時に、ゲート側壁下部のゲート酸化膜1
3も等方的にエッチングされてアンダーカットが生じる
ため、そのままではゲート酸化膜13の耐圧が低下す
る。そこで、半導体基板1を900℃程度でウェット酸
化することによって、削れたゲート酸化膜13の膜質を
改善する。
【0037】次に、図12に示すように、n型ウエル1
2にp型不純物、例えばB(ホウ素)をイオン打ち込み
してゲート電極14Cの両側のn型ウエル12にp-
半導体領域17を形成する。また、p型ウエル11にn
型不純物、例えばP(リン)をイオン打ち込みしてゲー
ト電極14Bの両側のp型ウエル11にn- 型半導体領
域18を形成し、ゲート電極14Aの両側のp型ウエル
11にn型半導体領域19を形成する。これにより、メ
モリアレイにメモリセル選択用MISFETQsが形成
される。
【0038】次に、図13に示すように、半導体基板1
上にCVD法で膜厚50〜100nm程度の窒化シリコン
膜20を堆積した後、図14に示すように、メモリアレ
イの窒化シリコン膜20をフォトレジスト膜21で覆
い、周辺回路の窒化シリコン膜20を異方性エッチング
することにより、ゲート電極14B、14Cの側壁にサ
イドウォールスペーサ20aを形成する。このエッチン
グは、ゲート酸化膜13や素子分離溝5に埋め込まれた
酸化シリコン膜7の削れ量を最少とするために、酸化シ
リコン膜に対する窒化シリコン膜20のエッチングレー
トが大きくなるようなエッチングガスを使用して行う。
また、ゲート電極14B、14C上の窒化シリコン膜1
5の削れ量を最少とするために、オーバーエッチング量
を必要最小限にとどめるようにする。
【0039】次に、フォトレジスト膜21を除去した
後、図15に示すように、周辺回路領域のn型ウエル1
2にp型不純物、例えばB(ホウ素)をイオン打ち込み
してpチャネル型MISFETのp+ 型半導体領域22
(ソース、ドレイン)を形成し、周辺回路領域のp型ウ
エル11にn型不純物、例えばAs(ヒ素)をイオン打
ち込みしてnチャネル型MISFETのn+ 型半導体領
域23(ソース、ドレイン)を形成する。これにより、
周辺回路領域にLDD(Lightly Doped Drain) 構造を備
えたpチャネル型MISFETQpおよびnチャネル型
MISFETQnが形成される。
【0040】次に、図16に示すように、半導体基板1
上に膜厚300nm程度のSOG(スピンオングラス)膜
24をスピン塗布した後、半導体基板1を800℃、1
分程度熱処理してSOG膜24をシンタリング(焼き締
め)する。
【0041】次に、図17に示すように、SOG膜24
の上部に膜厚600nm程度の酸化シリコン膜25を堆積
した後、この酸化シリコン膜25をCMP法で研磨して
その表面を平坦化する。酸化シリコン膜25は、例えば
オゾン(O3 )とテトラエトキシシラン(TEOS)と
をソースガスに用いたプラズマCVD法で堆積する。
【0042】このように、本実施の形態では、ゲート電
極14A(ワード線WL)およびゲート電極14B、1
4Cの上部に成膜直後でも平坦性が良好なSOG膜24
を塗布し、さらにその上部に堆積した酸化シリコン膜2
5をCMP法で平坦化する。これにより、ゲート電極1
4A(ワード線WL)同士の微細な隙間のギャップフィ
ル性が向上すると共に、ゲート電極14A(ワード線W
L)およびゲート電極14B、14Cの上部の絶縁膜の
平坦化を実現することができる。
【0043】次に、図18に示すように、酸化シリコン
膜25の上部に膜厚100nm程度の酸化シリコン膜26
を堆積する。この酸化シリコン膜26は、CMP法で研
磨されたときに生じた前記酸化シリコン膜25の表面の
微細な傷を補修するために堆積する。酸化シリコン膜2
6は、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラン
(TEOS)とをソースガスに用いたプラズマCVD法
で堆積する。酸化シリコン膜25の上部には、上記酸化
シリコン膜26に代えてPSG(Phospho Silicate Glas
s)膜などを堆積してもよい。
【0044】次に、図19に示すように、フォトレジス
ト膜27をマスクにしたドライエッチングでメモリセル
選択用MISFETQsのn型半導体領域19(ソー
ス、ドレイン)の上部の酸化シリコン膜26、25およ
びSOG膜24を除去する。このエッチングは、窒化シ
リコン膜20に対する酸化シリコン膜26、25および
SOG膜24のエッチングレートが大きくなるような条
件で行い、n型半導体領域19や素子分離溝5の上部を
覆っている窒化シリコン膜20が完全には除去されない
ようにする。
【0045】続いて、図20に示すように、上記フォト
レジスト膜27をマスクにしたドライエッチングでメモ
リセル選択用MISFETQsのn型半導体領域19
(ソース、ドレイン)の上部の窒化シリコン膜20とゲ
ート酸化膜13とを除去することにより、n型半導体領
域19(ソース、ドレイン)の一方の上部にコンタクト
ホール28を形成し、他方の上部にコンタクトホール2
9を形成する。
【0046】このエッチングは、酸化シリコン膜(ゲー
ト酸化膜13および素子分離溝5内の酸化シリコン膜
7)に対する窒化シリコン膜20のエッチングレートが
大きくなるような条件で行い、n型半導体領域19や素
子分離溝5が深く削れないようにする。また、このエッ
チングは、窒化シリコン膜20が異方的にエッチングさ
れるような条件で行い、ゲート電極14A(ワード線W
L)の側壁に窒化シリコン膜20が残るようにする。こ
れにより、フォトリソグラフィの解像限界以下の微細な
径を有するコンタクトホール28、29がゲート電極1
4A(ワード線WL)に対して自己整合で形成される。
コンタクトホール28、29をゲート電極14A(ワー
ド線WL)に対して自己整合で形成するには、あらかじ
め窒化シリコン膜15を異方性エッチングしてゲート電
極14A(ワード線WL)の側壁にサイドウォールスペ
ーサを形成しておいてもよい。
【0047】次に、フォトレジスト膜27を除去した
後、フッ酸+フッ化アンモニウム混液などのエッチング
液を使って、コンタクトホール28、29の底部に露出
した基板表面のドライエッチング残渣やフォトレジスト
残渣などを除去する。その際、コンタクトホール28、
29の側壁に露出したSOG膜24もエッチング液に曝
されるが、SOG膜24は、前述した800℃程度のシ
ンタリングによってフッ酸系のエッチング液に対するエ
ッチングレートが低減されているので、このウェットエ
ッチング処理によってコンタクトホール28、29の側
壁が大きくアンダーカットされることはない。これによ
り、次の工程でコンタクトホール28、29の内部に埋
め込まれるプラグ同士のショートを確実に防止すること
ができる。
【0048】次に、図21に示すように、コンタクトホ
ール28、29の内部にプラグ30を形成する。プラグ
30は、酸化シリコン膜26の上部にn型不純物(例え
ばP(リン))をドープした多結晶シリコン膜をCVD
法で堆積した後、この多結晶シリコン膜をCMP法で研
磨してコンタクトホール28、29の内部に残すことに
より形成する。
【0049】次に、図22に示すように、酸化シリコン
膜26の上部に膜厚200nm程度の酸化シリコン膜31
を堆積した後、半導体基板1を800℃程度で熱処理す
る。酸化シリコン膜31は、例えばオゾン(O3 )とテ
トラエトキシシラン(TEOS)とをソースガスに用い
たプラズマCVD法で堆積する。この熱処理によって、
プラグ30を構成する多結晶シリコン膜中のn型不純物
がコンタクトホール28、29の底部からメモリセル選
択用MISFETQsのn型半導体領域19(ソース、
ドレイン)に拡散し、n型半導体領域19が低抵抗化さ
れる。
【0050】次に、図23に示すように、フォトレジス
ト膜32をマスクにしたドライエッチングで前記コンタ
クトホール28の上部の酸化シリコン膜31を除去して
プラグ30の表面を露出させる。次に、フォトレジスト
膜32を除去した後、図24に示すように、フォトレジ
スト膜33をマスクにしたドライエッチングで周辺回路
領域の酸化シリコン膜31、26、25、SOG膜24
およびゲート酸化膜13を除去することにより、nチャ
ネル型MISFETQnのn+ 型半導体領域23(ソー
ス、ドレイン)の上部にコンタクトホール34、35を
形成し、pチャネル型MISFETQpのp+ 型半導体
領域22(ソース、ドレイン)の上部にコンタクトホー
ル36、37を形成する。
【0051】次に、フォトレジスト膜33を除去した
後、図25に示すように、酸化シリコン膜31の上部に
ビット線BLおよび周辺回路の第1層配線38、39を
形成する。ビット線BLおよび第1層配線38、39を
形成するには、まず酸化シリコン膜31の上部に膜厚5
0nm程度のTi膜をスパッタリング法で堆積し、半導体
基板1を800℃程度で熱処理する。次いで、Ti膜の
上部に膜厚50nm程度のTiN膜をスパッタリング法で
堆積し、さらにその上部に膜厚150nm程度のW膜と膜
厚200nm程度の窒化シリコン膜40とをCVD法で堆
積した後、フォトレジスト膜41をマスクにしてこれら
の膜をパターニングする。
【0052】酸化シリコン膜31の上部にTi膜を堆積
した後、半導体基板1を800℃程度で熱処理すること
により、Ti膜とSi基板とが反応し、nチャネル型M
ISFETQnのn+ 型半導体領域23(ソース、ドレ
イン)の表面とpチャネル型MISFETQpのp+
半導体領域22(ソース、ドレイン)の表面とに低抵抗
のTiSi2 (チタンシリサイド)層42が形成され
る。このTiSi2 層42は、コンタクトホール28の
内部のプラグ30の表面に形成される。これにより、n
+ 型半導体領域23およびp+ 型半導体領域22に接続
される配線(ビット線BL、第1層配線38、39)の
コンタクト抵抗を低減することができる。また、ビット
線BLをW膜/TiN膜/Ti膜で構成することによ
り、そのシート抵抗を2Ω/□以下にまで低減できるの
で、情報の読み出し速度および書き込み速度を向上させ
ることができると共に、ビット線BLと周辺回路の第1
層配線38、39とを一つの工程で同時に形成すること
ができるので、DRAMの製造工程を短縮することがで
きる。さらに、周辺回路の第1層配線(38、39)を
ビット線BLと同層の配線で構成した場合には、第1層
配線をメモリセルの上層のAl配線で構成する場合に比
べて周辺回路のMISFET(nチャネル型MISFE
TQn、pチャネル型MISFETQp)と第1層配線
とを接続するコンタクトホール(34〜37)のアスペ
クト比が低減されるため、第1層配線の接続信頼性が向
上する。
【0053】ビット線BLは、隣接するビット線BLと
の間に形成される寄生容量をできるだけ低減して情報の
読み出し速度および書き込み速度を向上させるために、
その間隔がその幅よりも長くなるように形成する。ビッ
ト線BLの間隔は例えば0.24μm程度とし、その幅は
例えば0.22μm程度とする。
【0054】次に、フォトレジスト膜41を除去した
後、図26に示すように、ビット線BLの側壁と第1層
配線38、39の側壁とにサイドウォールスペーサ43
を形成する。サイドウォールスペーサ43は、ビット線
BLおよび第1層配線38、39の上部にCVD法で窒
化シリコン膜を堆積した後、この窒化シリコン膜を異方
性エッチングして形成する。
【0055】次に、図27に示すように、ビット線BL
および第1層配線38、39の上部に膜厚300nm程度
のSOG膜44をスピン塗布する。次いで、半導体基板
1を800℃、1分程度熱処理してSOG膜44をシン
タリング(焼き締め)する。
【0056】SOG膜44は、BPSG膜に比べてリフ
ロー性が高く、微細な配線間のギャップフィル性に優れ
ているので、フォトリソグラフィの解像限界程度まで微
細化されたビット線BL同士の隙間を良好に埋め込むこ
とができる。また、SOG膜44は、BPSG膜で必要
とされる高温、長時間の熱処理を行わなくとも高いリフ
ロー性が得られるため、ビット線BLの下層に形成され
たメモリセル選択用MISFETQsのソース、ドレイ
ンや周辺回路のMISFET(nチャネル型MISFE
TQn、pチャネル型MISFETQp)のソース、ド
レインに含まれる不純物の熱拡散を抑制して浅接合化を
図ることができる。さらに、ゲート電極14A(ワード
線WL)およびゲート電極14B、14Cを構成するメ
タル(W膜)の劣化を抑制できるので、DRAMのメモ
リセルおよび周辺回路を構成するMISFETの高性能
化を実現することができる。また、ビット線BLおよび
第1層配線38、39を構成するTi膜、TiN膜、W
膜の劣化を抑制して配線抵抗の低減を図ることができ
る。
【0057】次に、図28に示すように、SOG膜44
の上部に膜厚600nm程度の酸化シリコン膜45を堆積
した後、この酸化シリコン膜45をCMP法で研磨して
その表面を平坦化する。酸化シリコン膜45は、例えば
オゾン(O3 )とテトラエトキシシラン(TEOS)と
をソースガスに用いたプラズマCVD法で堆積する。
【0058】このように、本実施の形態では、ビット線
BLおよび第1層配線38、39の上部にリフロー性が
高いSOG膜44を塗布し、さらにその上部に堆積した
酸化シリコン膜45をCMP法で平坦化する。これによ
り、ビット線BL同士の微細な隙間のギャップフィル性
が向上すると共に、ビット線BLおよび第1層配線3
8、39の上部の絶縁膜の平坦化を実現することができ
る。また、高温・長時間の熱処理を行わないため、メモ
リセルおよび周辺回路を構成するMISFETの特性劣
化を防止して高性能化を実現することができると共に、
ビット線BLおよび第1層配線38、39の低抵抗化を
図ることができる。
【0059】次に、図29に示すように、酸化シリコン
膜45の上部に膜厚100nm程度の酸化シリコン膜46
を堆積する。この酸化シリコン膜46は、CMP法で研
磨されたときに生じた前記酸化シリコン膜45の表面の
微細な傷を補修するために堆積する。酸化シリコン膜4
6は、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラン
(TEOS)とをソースガスに用いたプラズマCVD法
で堆積する。
【0060】次に、図30に示すように、フォトレジス
ト膜47をマスクにしたドライエッチングでコンタクト
ホール29の上部の酸化シリコン膜46、45、SOG
膜44および酸化シリコン膜31を除去してプラグ30
の表面に達するスルーホール48を形成する。このエッ
チングは、酸化シリコン膜46、45、31およびSO
G膜44に対する窒化シリコン膜のエッチングレートが
大きくなるような条件で行い、スルーホール48とビッ
ト線BLの合わせずれが生じた場合でも、ビット線BL
の上部の窒化シリコン膜40やサイドウォールスペーサ
43が深く削れないようにする。これにより、スルーホ
ール48がビット線BLに対して自己整合で形成され
る。
【0061】次に、フォトレジスト膜47を除去した
後、フッ酸+フッ化アンモニウム混液などのエッチング
液を使って、スルーホール48の底部に露出したプラグ
30の表面のドライエッチング残渣やフォトレジスト残
渣などを除去する。その際、スルーホール48の側壁に
露出したSOG膜44もエッチング液に曝されるが、S
OG膜44は、前記800℃程度のシンタリングによっ
てフッ酸系のエッチング液に対するエッチングレートが
低減されているので、このウェットエッチング処理によ
ってスルーホール48の側壁が大きくアンダーカットさ
れることはない。これにより、次の工程でスルーホール
48の内部に埋め込まれるプラグとビット線BLとのシ
ョートを確実に防止することができる。また、プラグと
ビット線BLとを十分に離間させることができるので、
ビット線BLの寄生容量の増加を抑制することができ
る。
【0062】次に、図31に示すように、スルーホール
48の内部にプラグ49を形成する。プラグ49は、酸
化シリコン膜46の上部にn型不純物(例えばP(リ
ン))をドープした多結晶シリコン膜をCVD法で堆積
した後、この多結晶シリコン膜をエッチバックしてスル
ーホール48の内部に残すことにより形成する。
【0063】次に、図32に示すように、酸化シリコン
膜46の上部に膜厚100nm程度の窒化シリコン膜51
をCVD法で堆積した後、フォトレジスト膜52をマス
クにしたドライエッチングで周辺回路領域の窒化シリコ
ン膜51を除去する。メモリアレイに残った窒化シリコ
ン膜51は、後述する情報蓄積用容量素子の下部電極を
形成する工程で下部電極の間の酸化シリコン膜をエッチ
ングする際のエッチングストッパとして使用される。
【0064】次に、フォトレジスト膜52を除去した
後、図33に示すように、窒化シリコン膜51の上部に
膜厚1.3μm程度のSOG膜53をスピン塗布し、次い
で400℃程度の熱処理でSOG膜53をベークした
後、フォトレジスト膜54をマスクにしたドライエッチ
ングでSOG膜53および窒化シリコン膜51を除去す
ることにより、プラグ49を埋め込んだスルーホール4
8の上部に溝55を形成する。このとき同時に、メモリ
アレイの周囲にメモリアレイを取り囲む帯状の長溝55
aを形成する。図34は、スルーホール48の上部に形
成された溝55とメモリアレイを取り囲む帯状の長溝5
5aのパターンを示す平面図である。
【0065】次に、フォトレジスト膜54を除去した
後、図35に示すように、SOG膜53の上部にn型不
純物(例えばP(リン))をドープした膜厚60nm程度
の多結晶シリコン膜56をCVD法で堆積する。この多
結晶シリコン膜56は、情報蓄積用容量素子の下部電極
材料として使用される。
【0066】次に、図36に示すように、多結晶シリコ
ン膜56の上部に溝55および長溝55aを埋め込むの
に十分な膜厚膜厚(例えば300〜400nm程度)の酸
化シリコン膜57を堆積する。酸化シリコン膜57は、
例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラン(TEO
S)とをソースガスに用いたプラズマCVD法で堆積す
る。
【0067】次に、図37に示すように、酸化シリコン
膜57をエッチバックしてSOG膜53の上部の多結晶
シリコン膜56をエッチバックすることにより、溝55
および長溝55aの内側(内壁および底部)に多結晶シ
リコン膜56を残す。このとき、溝55および長溝55
aの内側にはエッチバックされなかった酸化シリコン膜
57も残っている。
【0068】次に、図38に示すように、周辺回路領域
のSOG膜53をフォトレジスト膜58で覆い、フッ酸
系のエッチング液を用いて溝55の内部の酸化シリコン
膜57と溝55の隙間のSOG膜53とをウェットエッ
チングして後退させる。このとき、酸化シリコン膜(プ
ラズマCVD法で堆積した酸化シリコン膜)57はSO
G膜53に比べてエッチングレートが小さいため、溝5
5の隙間のSOG膜53が全部除去されても溝55の内
部には、ある程度の膜厚の酸化シリコン膜57が残留す
る。なお、溝55の隙間の底部には窒化シリコン膜51
が形成されているので、SOG膜53が全部除去されて
もその下部の酸化シリコン膜46がエッチング液によっ
て削られることはない。
【0069】上記のウェットエッチングにより、筒状の
下部電極60が完成する。また、この下部電極60の内
側(溝55の内部)に残った酸化シリコン膜57は、下
部電極60の内壁を補強する補強部材となり、これによ
って下部電極60の機械的強度が向上する。従って、下
部電極60の高さを大きくした場合でもその剥離や倒れ
が抑制される。
【0070】また、周辺回路領域のSOG膜53を覆う
フォトレジスト膜58の一端部は、メモリアレイと周辺
回路領域との境界部、すなわち長溝55aの上部に配置
される。従って、上記のウェットエッチングを行うと、
この長溝55aの内部にもある程度の膜厚の酸化シリコ
ン膜57が残留する。この酸化シリコン膜57は、長溝
55aの内壁を補強する補強部材となり、これによって
長溝55aの内壁を構成する下部電極材料(多結晶シリ
コン膜56)の機械的強度が向上するため、長溝55a
を深く形成した場合でもその剥離や倒れが抑制される。
【0071】一方、周辺回路領域のSOG膜53は、フ
ォトレジスト膜58によって覆われているので、上記の
ウェットエッチングによってその表面が削られることは
ない。これにより、メモリアレイと周辺回路との段差が
解消され、併せて周辺回路領域の平坦化が実現される。
【0072】上記のウェットエッチングは、図39に示
すように、溝55の隙間のSOG膜53が一部残った時
点で停止してもよい。この場合は、下部電極60の内側
(溝55の内部)の酸化シリコン膜57と溝55の隙間
のSOG膜53とによって下部電極60の内壁と外壁と
が補強されるので、下部電極60の機械的強度がさらに
向上する。
【0073】また、上記の例とは逆に、溝55および長
溝55aの内側の絶縁膜をSOG膜53で構成し、溝5
5の隙間および周辺回路領域の絶縁膜をプラズマCVD
法で堆積した酸化シリコン膜57で構成してもよい。こ
のようにすると、周辺回路領域の酸化シリコン膜57を
フォトレジスト膜58で覆い、溝55および長溝55a
の内部のSOG膜53と溝55の隙間の酸化シリコン膜
57とをフッ酸系のエッチング液でウェットエッチング
することにより、図40に示すように、溝55および長
溝55aの内部のSOG膜53を全部除去し、溝55の
隙間にある程度の膜厚の酸化シリコン膜57を残すこと
ができる。この場合は、溝55の隙間の酸化シリコン膜
57が長溝55aの外壁を補強する補強部材となり、こ
れによって下部電極60の機械的強度が向上する。ま
た、この場合は、溝55の隙間の底部にエッチングスト
ッパ(窒化シリコン膜51)を形成しなくともよいの
で、その分、DRAMの製造工程を低減することができ
る。
【0074】図41に示すように、上記のウェットエッ
チングは、溝55および長溝55aの内部のSOG膜5
3が一部残った時点で停止してもよい。このようにする
と、下部電極60の内側(溝55の内部)のSOG膜5
3によって内壁が補強され、溝55の隙間の酸化シリコ
ン膜57によって外壁が補強されるので、下部電極60
の機械的強度がさらに向上する。また、長溝55aの内
部のSOG膜53が長溝55aの内壁を補強する補強部
材となるので、長溝55aの内壁を構成する下部電極材
料(多結晶シリコン膜56)の機械的強度も向上する。
【0075】溝55および長溝55aの内側に堆積する
絶縁膜と溝55の隙間および周辺回路領域に堆積する絶
縁膜は、上記したSOG膜53と酸化シリコン膜57と
の組み合わせに限定されるものではなく、エッチングレ
ートが異なる2種類の絶縁膜を適宜選択して使用するこ
とができる。また、下部電極60の内側(溝55の内
部)にも溝55の隙間にも補強部材を設けたい場合は、
溝55の内部と隙間とに同じ絶縁膜を堆積してもよい。
さらに、溝55の内部または隙間に補強部材を形成する
方法として、上記したウェットエッチング以外の方法、
例えばドライエッチングなどを採用することもできる。
【0076】次に、周辺回路領域を覆うフォトレジスト
膜58を除去し、次いで下部電極60を構成する多結晶
シリコン膜(56)の酸化を防止するために、半導体基
板1をアンモニア雰囲気中、800℃程度で熱処理して
多結晶シリコン膜(56)の表面を窒化した後、図42
に示すように、下部電極60の上部に膜厚20nm程度の
Ta2 5(酸化タンタル) 膜61をCVD法で堆積し、
次いで半導体基板1を800℃程度で熱処理してTa2
5 膜61の欠陥を修復する。このTa2 5膜61
は、情報蓄積用容量素子の容量絶縁膜材料として使用さ
れる。
【0077】次に、図43に示すように、Ta2 5
61の上部にCVD法とスパッタリング法とで膜厚15
0nm程度のTiN膜62を堆積した後、フォトレジスト
膜63をマスクにしたドライエッチングでTiN膜62
およびTa2 5 膜61をパターニングすることによ
り、TiN膜62からなる上部電極と、Ta2 5 膜6
1からなる容量絶縁膜と、多結晶シリコン膜56からな
る下部電極60とで構成される情報蓄積用容量素子Cを
形成する。これにより、メモリセル選択用MISFET
Qsとこれに直列に接続された情報蓄積用容量素子Cと
で構成されるDRAMのメモリセルが完成する。
【0078】次に、フォトレジスト膜63を除去した
後、図44に示すように、例えばオゾン(O3 )とテト
ラエトキシシラン(TEOS)とをソースガスに用いた
プラズマCVD法で情報蓄積用容量素子Cの上部に膜厚
100nm程度の酸化シリコン膜64を堆積した後、フォ
トレジスト膜65をマスクにしたドライエッチングで周
辺回路の第1層配線38の上部の酸化シリコン膜64、
SOG膜53、酸化シリコン膜46、45、SOG膜4
4および窒化シリコン膜40を除去することにより、ス
ルーホール66を形成する。
【0079】次に、フォトレジスト膜65を除去した
後、図45に示すように、スルーホール66の内部にプ
ラグ67を形成し、続いて酸化シリコン膜64の上部に
第2層配線68、69を形成する。プラグ67は、酸化
シリコン膜64の上部にスパッタリング法で膜厚100
nm程度のTiN膜を堆積し、さらにその上部にCVD法
で膜厚500nm程度のW膜を堆積した後、これらの膜を
エッチバックしてスルーホール66の内部に残すことに
より形成する。第2層配線68、69は、酸化シリコン
膜64の上部にスパッタリング法で膜厚50nm程度のT
iN膜、膜厚500nm程度のAl(アルミニウム)膜、
膜厚50nm程度のTi膜を堆積した後、フォトレジスト
膜をマスクにしたドライエッチングでこれらの膜をパタ
ーニングして形成する。
【0080】次に、図46に示すように、第2層配線6
8、69の上部に層間絶縁膜を堆積する。層間絶縁膜
は、例えば膜厚300nm程度の酸化シリコン膜71、膜
厚400nm程度のSOG膜72および膜厚300nm程度
の酸化シリコン膜73で構成する。酸化シリコン膜7
1、73は、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシ
ラン(TEOS)とをソースガスに用いたプラズマCV
D法で堆積する。また、SOG膜72のベークは、Al
膜を主体とする第2層配線68、69の劣化を防止する
ために、400℃程度の温度で行う。
【0081】次に、図47に示すように、情報蓄積用容
量素子Cの上部の層間絶縁膜にスルーホール74を形成
し、周辺回路の第2層配線69の上部の層間絶縁膜にス
ルーホール75を形成した後、スルーホール74、75
の内部にプラグ76を形成し、続いて層間絶縁膜の上部
に第3層配線77、78、79を形成する。スルーホー
ル74、75は、フォトレジスト膜をマスクにしたドラ
イエッチングで酸化シリコン膜73、SOG膜72およ
び酸化シリコン膜64を除去することにより形成する。
プラグ76は、層間絶縁膜の上部にスパッタリング法で
膜厚50nm程度のTi膜および膜厚100nm程度のTi
N膜を堆積し、さらにその上部にCVD法で膜厚500
nm程度のW膜を堆積した後、これらの膜をエッチバック
してスルーホール74、75の内部に残すことにより形
成する。第3層配線77〜79は、層間絶縁膜の上部に
スパッタリング法で膜厚50nm程度のTiN膜、膜厚5
00nm程度のAl膜、膜厚10nm程度のTi膜を堆積し
た後、フォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチン
グでこれらの膜をパターニングして形成する。
【0082】その後、第3層配線77〜79の上部に酸
化シリコン膜と窒化シリコン膜との積層膜などで構成さ
れるパッシベーション膜を堆積するが、その図示は省略
する。以上の工程により、本実施の形態のDRAMが略
完成する。
【0083】(実施の形態2)本実施の形態のDRAM
の製造方法を図48〜図50を用いて説明する。
【0084】まず、図48に示すように、前記実施の形
態1の製造方法(図3〜図35)に従って、SOG膜5
3の上部に情報蓄積用容量素子の下部電極材料として使
用される多結晶シリコン膜56を堆積した後、多結晶シ
リコン膜56の上部に溝55および長溝55aの深さよ
りも厚い膜厚の導電膜80を堆積する。
【0085】次に、図49に示すように、導電膜80を
エッチバックしてSOG膜53の上部の多結晶シリコン
膜55を露出させ、続いてこの多結晶シリコン膜55を
エッチバックすることにより、溝55および長溝55a
の内側(内壁および底部)に多結晶シリコン膜55を残
す。このとき、溝55および長溝55aの内側にはエッ
チバックされなかった導電膜80も残っている。
【0086】次に、図50に示すように、周辺回路領域
のSOG膜53をフォトレジスト膜58で覆い、溝55
および長溝55aの内部の導電膜80と溝55の隙間の
SOG膜53とをウェットエッチングする。このとき、
導電膜80とSOG膜53のエッチングレートの差を利
用して溝55および長溝55aの内部にある程度の膜厚
の導電膜80を残す。このとき、溝55の隙間のSOG
膜53は全部除去してもよいが、ある程度は残ってもよ
い。
【0087】上記のウェットエッチングにより、筒状の
下部電極60が完成する。また、この下部電極60の内
側(溝55の内部)に残った導電膜80は、下部電極6
0の内壁を補強する補強部材となり、これによって下部
電極60の機械的強度が向上する。従って、下部電極6
0の高さを大きくした場合でもその剥離や倒れが抑制さ
れる。同様に、長溝55aの内部に残留した導電膜80
は、長溝55aの内壁を補強する補強部材となり、これ
によって長溝55aの内壁を構成する下部電極材料(多
結晶シリコン膜56)の機械的強度が向上するため、長
溝55aを深く形成することができる。
【0088】また、下部電極60の内側に残った導電膜
80は、その表面が蓄積電荷量確保のための有効領域と
して利用されるため、下部電極60の内側の補強部材を
絶縁膜で構成する場合に比べて情報蓄積用容量素子の蓄
積電荷量を増やすことができる。
【0089】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでも
ない。
【0090】例えば、下部電極材料は多結晶シリコン膜
に限定されるものではなく、金属膜などで構成してもよ
い。
【0091】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0092】本発明のDRAMによれば、情報蓄積用容
量素子の下部電極の機械的強度を高くすることができる
ので、下部電極材料の剥離や倒れが抑制され、DRAM
の製造歩留まりが向上する。
【0093】本発明のDRAMによれば、情報蓄積用容
量素子の下部電極の機械的強度を高くすることができる
ので、その高さを大きくすることができる。これによ
り、メモリセルを微細化しても蓄積電荷容量の確保が可
能となるので、ポーズリフレッシュ特性が向上した高集
積、大容量のDRAMを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1であるDRAMを形成し
た半導体チップの全体平面図である。
【図2】本発明の実施の形態1であるDRAMの等価回
路図である。
【図3】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図7】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図8】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図9】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図10】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図11】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図12】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図13】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図14】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図15】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図16】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図17】SOG膜のウェットエッチング量の熱処理温
度依存性を示すグラフである。
【図18】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図19】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図20】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図21】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図22】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図23】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図24】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図25】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図26】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図27】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図28】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図29】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図30】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図31】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図32】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図33】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図34】スルーホールの上部に形成された溝とメモリ
アレイを取り囲む帯状の長溝のパターンを示す平面図で
ある。
【図35】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図36】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図37】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図38】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図39】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図40】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図41】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図42】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図43】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図44】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図45】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図46】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図47】本発明の実施の形態1であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図48】本発明の実施の形態2であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図49】本発明の実施の形態2であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図50】本発明の実施の形態2であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 1A 半導体チップ 2 酸化シリコン膜 3 窒化シリコン膜 4 フォトレジスト膜 5 素子分離溝 5a 溝 6 酸化シリコン膜 7 酸化シリコン膜 8 窒化シリコン膜 9 フォトレジスト膜 10 n型半導体領域 11 p型ウエル 12 n型ウエル 13 ゲート酸化膜 14A〜14C ゲート電極 15 窒化シリコン膜 16 フォトレジスト膜 17 p- 型半導体領域 18 n- 型半導体領域 19 n型半導体領域 20 窒化シリコン膜 20a サイドウォールスペーサ 21 フォトレジスト膜 22 p+ 型半導体領域 23 n+ 型半導体領域 24 SOG膜 24a、24b SOG膜 25 酸化シリコン膜 26 酸化シリコン膜 27フォトレジスト膜 28 コンタクトホール 29 コンタクトホール 30 プラグ 31 酸化シリコン膜 32 フォトレジスト膜 33 フォトレジスト膜 34〜37 コンタクトホール 38、39 第1層配線 40 窒化シリコン膜 41 フォトレジスト膜 42 TiSi2 層 43 サイドウォールスペーサ 44 SOG膜 45 酸化シリコン膜 46 酸化シリコン膜 47 フォトレジスト膜 48 スルーホール 49 プラグ 51 窒化シリコン膜 52 フォトレジスト膜 53 SOG膜 54 フォトレジスト膜 55 溝55a 長溝 56 多結晶シリコン膜 57 酸化シリコン膜 58 フォトレジスト膜 60 下部電極 61 Ta2 5(酸化タンタル) 膜 62 TiN膜(上部電極) 63 フォトレジスト膜 64 酸化シリコン膜 65 フォトレジスト膜 66 スルーホール 67 プラグ 68、69 第2層配線 71 酸化シリコン膜 72 SOG膜 73 酸化シリコン膜 74、75 スルーホール 76 プラグ 77〜79 第3層配線 80 導電膜 BL ビット線 C 情報蓄積用容量素子 MARY メモリアレイ Qn nチャネル型MISFET Qp pチャネル型MISFET Qs メモリセル選択用MISFET SA センスアンプ WD ワードドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 悟 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセル選択用MISFETとこれに
    直列に接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセルを
    構成し、上方に開孔部を有する筒形の下部電極を備えた
    前記情報蓄積用容量素子を前記メモリセル選択用MIS
    FETの上部に配置したDRAMを有する半導体集積回
    路装置であって、前記筒形の下部電極の内壁および外壁
    の少なくとも一方に補強部材を設けたことを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
    って、前記補強部材は、絶縁膜であることを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
    って、前記補強部材は、前記下部電極の内壁に設けた導
    電膜であることを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
    って、メモリアレイの周囲に前記下部電極と同じ材料で
    内壁を構成した長溝を設け、前記長溝の内壁に補強部材
    を設けたことを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 メモリセル選択用MISFETとこれに
    直列に接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセルを
    構成し、上方に開孔部を有する筒形の下部電極を備えた
    前記情報蓄積用容量素子を前記メモリセル選択用MIS
    FETの上部に配置したDRAMを有する半導体集積回
    路装置の製造方法であって、(a)半導体基板の主面に
    形成したメモリセル選択用MISFETの上部に第1絶
    縁膜を堆積した後、前記第1絶縁膜を開孔して溝を形成
    する工程、(b)前記溝の内部を含む前記第1絶縁膜の
    上部に情報蓄積用容量素子の下部電極を構成する第1導
    電膜を堆積する工程、(c)前記第1導電膜の上部に前
    記溝を埋め込むのに十分な膜厚の第2絶縁膜を堆積する
    工程、(d)前記第2絶縁膜をエッチングして前記第1
    絶縁膜の上部の前記第1導電膜を露出させた後、前記第
    1導電膜をエッチングすることにより、前記溝の内部の
    みに前記第1導電膜を残す工程、(e)前記溝とこれに
    隣接する溝との隙間の前記第1絶縁膜および前記溝の内
    部の前記第2絶縁膜をエッチングして後退させることに
    より、上方に開孔部を有する筒形の下部電極を形成する
    と共に、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜の少なく
    とも一方の一部を前記筒形の下部電極の壁面と接する領
    域に残す工程、を含むことを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記工程(e)で前記第1絶縁膜およ
    び前記第2絶縁膜をエッチングして後退させる際、前記
    第1絶縁膜と前記第2絶縁膜のエッチングレートの差を
    利用して、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜のいず
    れか一方の一部を前記筒形の下部電極の壁面と接する領
    域に残し、他方を除去することを特徴とする半導体集積
    回路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の半導体集積回路
    装置の製造方法であって、前記第1絶縁膜および前記第
    2絶縁膜のいずれか一方がプラズマCVD法で堆積した
    酸化シリコン膜であり、他方がSOG膜であることを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 メモリセル選択用MISFETとこれに
    直列に接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセルを
    構成し、上方に開孔部を有する筒形の下部電極を備えた
    前記情報蓄積用容量素子を前記メモリセル選択用MIS
    FETの上部に配置したDRAMを有する半導体集積回
    路装置の製造方法であって、(a)半導体基板の主面に
    形成したメモリセル選択用MISFETの上部に第1絶
    縁膜を堆積した後、前記第1絶縁膜を開孔して溝を形成
    する工程、(b)前記溝の内部を含む前記第1絶縁膜の
    上部に、情報蓄積用容量素子の下部電極を構成する第1
    導電膜を堆積する工程、(c)前記第1導電膜の上部に
    前記溝を埋め込むのに十分な膜厚の第2導電膜を堆積す
    る工程、(d)前記第2導電膜をエッチングして前記第
    1絶縁膜の上部の前記第1導電膜を露出させた後、前記
    第1導電膜をエッチングすることにより、前記溝の内部
    のみに前記第1導電膜を残す工程、(e)前記溝とこれ
    に隣接する溝との隙間の前記第1絶縁膜および前記溝の
    内部の前記第2導電膜をエッチングして後退させること
    により、上方に開孔部を有する筒形の下部電極を形成す
    ると共に、少なくとも前記第2導電膜の一部を前記筒形
    の下部電極の内壁面と接する領域に残す工程、を含むこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 メモリセル選択用MISFETとこれに
    直列に接続された情報蓄積用容量素子とでメモリセルを
    構成し、上方に開孔部を有する筒形の下部電極を備えた
    前記情報蓄積用容量素子を前記メモリセル選択用MIS
    FETの上部に配置したDRAMを有する半導体集積回
    路装置の製造方法であって、(a)半導体基板の主面の
    メモリアレイにメモリセル選択用MISFETを形成
    し、周辺回路領域に周辺回路のMISFETを形成した
    後、前記メモリセル選択用MISFETおよび周辺回路
    のMISFETの上部に第1絶縁膜を堆積する工程、
    (b)メモリアレイの前記第1絶縁膜を開孔して溝を形
    成すると共に、メモリアレイと周辺回路領域との境界部
    の前記第1絶縁膜を開孔して前記メモリアレイを囲む長
    溝を形成する工程、(c)前記溝および前記長溝の内部
    を含む前記第1絶縁膜の上部に、情報蓄積用容量素子の
    下部電極を構成する第1導電膜を堆積した後、前記第1
    導電膜の上部に前記溝および前記長溝を埋め込むのに十
    分な膜厚の第2絶縁膜を堆積する工程、(d)前記第2
    絶縁膜をエッチングして前記第1絶縁膜の上部の前記第
    1導電膜を露出させた後、前記第1導電膜をエッチング
    することにより、前記溝および前記長溝の内部のみに前
    記第1導電膜を残す工程、(e)前記溝とこれに隣接す
    る溝との隙間の前記第1絶縁膜および前記溝の内部の前
    記第2絶縁膜をエッチングして後退させることにより、
    上方に開孔部を有する筒形の下部電極を形成すると共
    に、前記第2絶縁膜の一部を前記筒形の下部電極の内壁
    面と接する領域に残し、かつ前記第2絶縁膜の他の一部
    を前記長溝の内壁面と接する領域に残す工程、を含むこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
JP9170747A 1997-06-26 1997-06-26 半導体集積回路装置およびその製造方法 Pending JPH1117144A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9170747A JPH1117144A (ja) 1997-06-26 1997-06-26 半導体集積回路装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9170747A JPH1117144A (ja) 1997-06-26 1997-06-26 半導体集積回路装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1117144A true JPH1117144A (ja) 1999-01-22

Family

ID=15910647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9170747A Pending JPH1117144A (ja) 1997-06-26 1997-06-26 半導体集積回路装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1117144A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010004798A (ko) * 1999-06-29 2001-01-15 김영환 커패시터의 전하저장전극 형성방법
KR100338780B1 (ko) * 2000-09-15 2002-06-01 윤종용 층간절연막의 손상을 방지할 수 있는 반도체 메모리 소자및 그 제조방법
US6444405B1 (en) 1999-07-01 2002-09-03 Hitachi, Ltd. Method of forming conductive layers in the trenches or through holes made in an insulating film on a semiconductors substrate
US6586794B2 (en) 2000-04-06 2003-07-01 Fujitsu Limited Semiconductor device and its manufacture
US6730563B2 (en) 2002-09-13 2004-05-04 Renesas Technology Corp. Method of manufacturing semiconductor device
JP2004343150A (ja) * 1999-06-02 2004-12-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法
KR100865726B1 (ko) * 2007-07-02 2008-10-29 주식회사 하이닉스반도체 필라형 스토리지전극을 구비한 캐패시터 및 그 제조 방법
KR101044006B1 (ko) 2007-11-22 2011-06-24 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자의 캐패시터 형성방법

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004343150A (ja) * 1999-06-02 2004-12-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法
KR20010004798A (ko) * 1999-06-29 2001-01-15 김영환 커패시터의 전하저장전극 형성방법
US6444405B1 (en) 1999-07-01 2002-09-03 Hitachi, Ltd. Method of forming conductive layers in the trenches or through holes made in an insulating film on a semiconductors substrate
US6770528B2 (en) 1999-07-01 2004-08-03 Hitachi Ulsi Systems Co., Ltd. Method of forming a data-storing capacitive element made in an insulating film on a semiconductor substrate
US6586794B2 (en) 2000-04-06 2003-07-01 Fujitsu Limited Semiconductor device and its manufacture
US6693002B2 (en) 2000-04-06 2004-02-17 Fujitsu Limited Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device and its manufacture
KR100338780B1 (ko) * 2000-09-15 2002-06-01 윤종용 층간절연막의 손상을 방지할 수 있는 반도체 메모리 소자및 그 제조방법
US6730563B2 (en) 2002-09-13 2004-05-04 Renesas Technology Corp. Method of manufacturing semiconductor device
KR100865726B1 (ko) * 2007-07-02 2008-10-29 주식회사 하이닉스반도체 필라형 스토리지전극을 구비한 캐패시터 및 그 제조 방법
US7910428B2 (en) 2007-07-02 2011-03-22 Hynix Semiconductor Inc. Capacitor with pillar type storage node and method for fabricating the same including conductive capping layer
US8441100B2 (en) 2007-07-02 2013-05-14 Hynix Semiconductor Inc. Capacitor with pillar type storage node and method for fabricating the same
KR101044006B1 (ko) 2007-11-22 2011-06-24 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자의 캐패시터 형성방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6028360A (en) Semiconductor integrated circuit device in which a conductive film is formed over a trap film which in turn is formed over a titanium film
JP3878724B2 (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JPH11214644A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JP4053241B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2000012796A (ja) 半導体装置ならびにその製造方法および製造装置
JPH10321814A (ja) Dramセルキャパシタ電極用の平坦化技法
KR20000053397A (ko) 반도체 집적 회로 장치 및 그 제조 방법
JP2002016237A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JPH11145286A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JPH1126713A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JPH1117144A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
US6734479B1 (en) Semiconductor integrated circuit device and the method of producing the same
JPH1126719A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JPH1126718A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JPH1126715A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JPH1187651A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JP4077966B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH1126712A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法ならびにその製造装置
JPH1174354A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JP2001024169A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2000058776A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH11274431A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JPH1117139A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
JPH1117147A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JP2000323480A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置