JPH1117147A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JPH1117147A
JPH1117147A JP9172653A JP17265397A JPH1117147A JP H1117147 A JPH1117147 A JP H1117147A JP 9172653 A JP9172653 A JP 9172653A JP 17265397 A JP17265397 A JP 17265397A JP H1117147 A JPH1117147 A JP H1117147A
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JP
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film
silicon nitride
silicon oxide
oxide film
semiconductor substrate
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Application number
JP9172653A
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English (en)
Inventor
Makoto Yoshida
吉田  誠
Takahiro Kumauchi
隆宏 熊内
Keizo Kawakita
惠三 川北
Hiroyuki Enomoto
裕之 榎本
Isamu Asano
勇 浅野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DRAMを有する半導体集積回路装置の信頼
度を向上する技術を提供する。 【解決手段】 メモリセル選択用MISFETのn型半
導体領域19に接続されるコンタクトホール28、29
を形成する際、ゲート電極14Aの上部の窒化シリコン
膜15の膜厚を150nm程度とし、素子分離溝5の上
部を覆う窒化シリコン膜20の膜厚を20nmとするこ
とによって、素子分離溝5の削れおよび窒化シリコン膜
15の削れを共に最小限に抑えることができるので、素
子分離溝5が削れにくくなり、また、コンタクトホール
28、29がゲート電極14Aに接続することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造技術に関し、特に、メモリセル選択用MISF
ET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect T
ransistor )と情報蓄積用容量素子とによって構成され
るメモリセルを備えたDRAM(DynamicRandom Access
Memory)を有する半導体集積回路装置に適用して有効
な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置の高集積化に伴って
半導体素子の微細化が進んでおり、現在、最小加工寸法
0.2〜0.3μmの加工技術によって半導体素子は形成さ
れている。しかしながら、例えば、DRAM(Dynamic
Random Access Memory)のメモリセルにおいては、メモ
リセル選択用MISFETのソース領域、ドレイン領域
に接して設けられるコンタクトホールとゲート電極との
合わせ余裕が小さくなり、フォトリソグラフィ技術の加
工限界以下の寸法でコンタクトホールを形成する必要が
生じている。そこで、上記コンタクトホールとゲート電
極との合わせずれが許容できる自己整合コンタクト(Se
lf Aligned Contact)を用いたコンタクトホールの形成
が検討されている。
【0003】次に、DRAMのメモリセルの一部を構成
するメモリセル選択用MISFETのn型半導体領域
(ソース、ドレイン)に達するコンタクトホールの形成
方法について図41を用いて簡単に説明する。
【0004】まず、半導体基板1上に膜厚200nm程
度のゲート電極14Aを形成する。このゲート電極14
Aの上部には膜厚150nm程度の窒化シリコン膜15
が形成されている。
【0005】次に、ゲート電極14Aの両側のp型ウエ
ル11にn型半導体領域19を形成してメモリセル選択
用MISFETを形成し、次いで半導体基板1上に膜厚
20nm程度の窒化シリコン膜20を堆積した後、窒化
シリコン膜20上にSOG膜24を塗布し、次いで酸化
シリコン膜25を堆積する。
【0006】次に、この酸化シリコン膜25を化学的機
械研磨(Chemical Mechanical Polishing ;CMP)法
で研磨してその表面を平坦化した後、酸化シリコン膜2
5の上部に酸化シリコン膜26を堆積する。
【0007】次に、フォトレジスト膜をマスクにしたド
ライエッチングで、窒化シリコン膜20をエッチングス
トッパとしてメモリセル選択用MISFETのn型半導
体領域19(ソース、ドレイン)の上部の酸化シリコン
膜26、25およびSOG膜24を除去する。
【0008】続いて、上記フォトレジスト膜をマスクに
したドライエッチングでn型半導体領域19(ソース、
ドレイン)の上部の窒化シリコン膜20とゲート酸化膜
13とを除去することにより、n型半導体領域19(ソ
ース、ドレイン)の一方の上部にコンタクトホール28
を形成し、他方の上部にコンタクトホール29を形成す
る。このエッチングは、窒化シリコン膜20が異方的に
エッチングされるような条件で行い、ゲート電極14A
の側壁に窒化シリコン膜20が残るようにする。これに
より、フォトリソグラフィの解像限界以下の微細な径を
有するコンタクトホール28、29がゲート電極14A
に対して自己整合で形成される。
【0009】なお、自己整合コンタクトについては、例
えば、アイ・イー・ディー・エム(International Elec
tron Device Meetings "A Novel Borderless Contact/I
nterconnect Technology Using Alumium Oxide Etch St
op for High Performance SRAM and logic" pp.441〜44
4, 1993 )に記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、自己整合
コンタクトを適用したDRAMのメモリセルの一部を構
成するメモリセル選択用MISFETの製造方法におい
て、以下の問題点を見いだした。
【0011】すなわち、窒化シリコン膜20に対する酸
化シリコン膜26、25およびSOG膜24のエッチン
グレートは約9程度であるため、コンタクトホール2
8、29を形成する際のエッチング条件の変動、ならび
に窒化シリコン膜20、SOG膜24または酸化シリコ
ン膜25、26の膜厚などのプロセスバラツキを考慮す
ると、n型半導体領域19や素子分離溝5の上部を覆っ
ている窒化シリコン膜20を除去することなしに、酸化
シリコン膜26、25およびSOG膜24を除去するこ
とは難しい。さらに、ゲート酸化膜13および素子分離
溝5内の酸化シリコン膜7に対する窒化シリコン膜20
のエッチングレートは2〜3と小さいため、n型半導体
領域19や素子分離溝5を削ることなしに窒化シリコン
膜20を除去することは難しい。また、ゲート電極14
Aの上部の窒化シリコン膜15が削られてゲート電極1
4Aが露出する可能性もある。
【0012】ゲート電極14Aと素子分離溝5に合わせ
ずれが生じた場合、素子分離溝5が深く削られると、素
子分離溝5の端部でn型半導体領域19を形成していな
いp型ウエル11にコンタクトホール29が達し、コン
タクトホール29の内部に形成されたプラグ30がn型
半導体領域19とp型ウエル11とに接続されて接合リ
ークが生ずる。また、ゲート電極14Aが露出するとコ
ンタクトホール28、29の内部に形成されるプラグ3
0とゲート電極14Aが接続されてメモリセルの誤動作
が生じる。
【0013】例えば、酸化シリコン膜26、25および
SOG膜24のオーバーエッチングを例えば30%行な
うと、窒化シリコン膜20に対する酸化シリコン膜2
6、25およびSOG膜24のエッチングレートを10
とすると、ゲート電極14Aの上部の窒化シリコン膜1
5は約120nm残り、n型半導体領域19や素子分離
溝5の上部を覆っている窒化シリコン膜20は約10n
m残る。しかし、その後、上記窒化シリコン膜20をエ
ッチングし、さらに、オーバーエッチングを例えば50
%行なうと、ゲート電極14Aの上部の窒化シリコン膜
15は約90nm残りゲート電極14Aは露出しない
が、素子分離溝5を構成する酸化シリコン膜7に対する
窒化シリコン膜20のエッチングレートを3としても、
素子分離溝5は7nm程度削れる。その後、ゲート酸化
膜13を除去するエッチングを施すと、さらに、素子分
離溝5は深く削れてしまう。
【0014】本発明の目的は、半導体集積回路装置の信
頼度を向上することができる技術を提供することにあ
る。
【0015】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0017】すなわち、本発明の半導体集積回路装置の
製造方法は、MISFETのソース領域、ドレイン領域
に接するコンタクトホールを形成する際、まず、半導体
基板の表面に形成されたゲート絶縁膜の上部に導電膜お
よび膜厚150nm程度の第1の窒化シリコン膜を順次
堆積した後、第1の窒化シリコン膜および導電膜を順次
エッチングして上記導電膜によって構成されるゲート電
極を形成し、次いで、ゲート電極および素子分離溝の上
部に第1の窒化シリコン膜よりも薄い膜厚20〜50n
mの第2の窒化シリコン膜を堆積する。次に、第2の窒
化シリコン膜の上部に酸化シリコン膜を堆積した後、第
2の窒化シリコン膜および第1の窒化シリコン膜をエッ
チングストッパとしてMISFETのソース領域、ドレ
イン領域の上部の酸化シリコン膜をエッチングした後、
続いて第2の窒化シリコン膜およびゲート絶縁膜を順次
エッチングして上記コンタクトホールを形成するもので
ある。
【0018】上記した手段によれば、ゲート電極の上部
の第1の窒化シリコン膜の膜厚および素子分離溝の上部
を覆っている第2の窒化シリコン膜の膜厚をそれぞれ最
適化することによって、ゲート電極と素子分離溝の合わ
せずれが生じた場合での素子分離溝の削れ、およびゲー
ト電極の上部の第1の窒化シリコン膜の削れが共に最小
限に抑えられるので、素子分離溝の深い削れおよびゲー
ト電極の露出を防ぐことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0020】なお、実施の形態を説明するための全図に
おいて同一機能を有するものは同一の符号を付し、その
繰り返しの説明は省略する。
【0021】本発明者が検討したDRAMのメモリセル
の一部を構成するメモリセル選択用MISFETのn型
半導体領域に達するコンタクトホールの形成条件につい
て図1〜図3を用いて説明する。
【0022】図1(a)は、メモリセル選択用MISF
ETのゲート電極の上部の窒化シリコン膜の肩残膜およ
び素子分離溝の削れ量を計算するのに用いたメモリセル
選択用MISFETの構造を説明するための半導体基板
の要部断面図である。
【0023】図において、キャップ−SiN膜(キャッ
プ窒化シリコン膜)はゲート電極の上部に設けられた窒
化シリコン膜であり、ブランケットSiN膜(ブランケ
ット窒化シリコン膜)はゲート電極および素子分離溝の
上部を覆っている窒化シリコン膜である。また、コンタ
クト深さはコンタクトホールが形成される素子分離溝の
上部の酸化シリコン膜の厚さである。
【0024】図1(b)は、キャップ−SiN膜の膜厚
をパラメータとしたキャップ−SiN膜の肩残膜と窒化
シリコン膜に対する酸化シリコン膜のエッチング選択比
との関係、および素子分離溝の削れ量と窒化シリコン膜
に対する酸化シリコン膜のエッチング選択比との関係を
示すグラフ図である。
【0025】図2は、コンタクト深さをパラメータとし
たキャップ−SiN膜の肩残膜と窒化シリコン膜に対す
る酸化シリコン膜のエッチング選択比との関係、および
素子分離溝の削れ量と窒化シリコン膜に対する酸化シリ
コン膜のエッチング選択比との関係を示すグラフ図であ
る。
【0026】図3は、ブランケットSiN膜の膜厚をパ
ラメータとしたキャップ−SiN膜の肩残膜と窒化シリ
コン膜に対する酸化シリコン膜のエッチング選択比との
関係、および素子分離溝の削れ量と窒化シリコン膜に対
する酸化シリコン膜のエッチング選択比との関係を示す
グラフ図である。
【0027】図1〜図3から明らかなように、キャップ
−SiN膜の肩残膜はキャップ−SiN膜の膜厚に大き
く依存し、キャップ−SiN膜の膜厚が厚くなるに従っ
てキャップ−SiN膜の肩残膜は増加する。すなわち、
キャップ−SiN膜の膜厚を厚くすることによって、窒
化シリコン膜に対する酸化シリコン膜のエッチング選択
比を低減することができる。また、素子分離溝の削れ量
はブランケットSiN膜の膜厚に依存し、ブランケット
SiN膜の膜厚が薄くなるに従って素子分離溝の削れ量
は減少する。
【0028】従って、自己整合コンタクトにおいては、
窒化シリコン膜に対する酸化シリコン膜のエッチング選
択比が低減してもキャップ−SiN膜の肩残膜を厚く残
すためにはキャップ−SiN膜の膜厚を厚くすることが
効果的であり、また、素子分離溝の削れ量を低減するに
はブランケットSiN膜の膜厚を薄くすることが効果的
であり、少なくともキャップ−SiN膜の膜厚をプラン
ケットSiN膜の膜厚よりも厚くする必要がある。
【0029】次に、本発明の一実施の形態であるDRA
Mのメモリセルの製造方法を図4〜図40に示す半導体
基板の要部断面図を用いて工程順に説明する。
【0030】まず、図4に示すように、p型で比抵抗が
10Ωcm程度の半導体基板1を850℃程度でウェット
酸化してその表面に膜厚10nm程度の薄い酸化シリコン
膜2を形成した後、この酸化シリコン膜2の上部にCV
D(Chemical Vapor Deposition )法で膜厚140nm程
度の窒化シリコン膜3を堆積する。酸化シリコン膜2
は、後の工程で素子分離溝の内部に埋め込まれる酸化シ
リコン膜をシンタリング(焼き締め)するときなどに基
板に加わるストレスを緩和するために形成される。窒化
シリコン膜3は酸化されにくい性質を持つので、その下
部(活性領域)の基板表面の酸化を防止するマスクとし
て利用される。
【0031】次に、図5に示すように、フォトレジスト
膜4をマスクにして窒化シリコン膜3、酸化シリコン膜
2および半導体基板1をドライエッチングすることによ
り、素子分離領域の半導体基板1に深さ300〜400
nm程度の溝5aを形成する。溝5aを形成するには、フ
ォトレジスト膜4をマスクにして窒化シリコン膜3をド
ライエッチングし、次いでフォトレジスト膜4を除去し
た後、窒化シリコン膜3をマスクにして酸化シリコン膜
2および半導体基板1をドライエッチングしてもよい。
【0032】次に、フォトレジスト膜4を除去した後、
図6に示すように、前記エッチングで溝5aの内壁に生
じたダメージ層を除去するために、半導体基板1を85
0〜900℃程度でウェット酸化して溝5aの内壁に膜
厚10nm程度の薄い酸化シリコン膜6を形成した後、図
7に示すように、半導体基板1上に膜厚300〜400
nm程度の酸化シリコン膜7を堆積し、次いで半導体基板
1を1000℃程度でドライ酸化することにより、溝5
aに埋め込んだ酸化シリコン膜7の膜質を改善するため
のシンタリング(焼き締め)を行う。酸化シリコン膜7
は、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラン(T
EOS)とをソースガスに用いた熱CVD法で堆積す
る。
【0033】次に、図8に示すように、酸化シリコン膜
7の上部にCVD法で膜厚140nm程度の窒化シリコン
膜8を堆積した後、図9に示すように、フォトレジスト
膜9をマスクにして窒化シリコン膜8をドライエッチン
グすることにより、例えばメモリアレイと周辺回路の境
界部のように、相対的に広い面積の溝5aの上部のみに
窒化シリコン膜8を残す。溝5aの上部に残った窒化シ
リコン膜8は、次の工程で酸化シリコン膜7を化学的機
械研磨(Chemical Mechanical Polishing; CMP) 法で
研磨して平坦化する際、相対的に広い面積の溝5aの内
部の酸化シリコン膜7が相対的に狭い面積の溝5aの内
部の酸化シリコン膜7に比べて深く研磨される現象(デ
ィッシング;dishing )を防止するために形成される。
【0034】次に、フォトレジスト膜9を除去した後、
図10に示すように、窒化シリコン膜3、8をストッパ
に用いたCMP法で酸化シリコン膜7を研磨して溝5a
の内部に残すことにより、素子分離溝5を形成する。
【0035】次に、熱リン酸を用いたウェットエッチン
グで窒化シリコン膜3、8を除去した後、図11に示す
ように、メモリセルを形成する領域(メモリアレイ)の
半導体基板1にn型不純物、例えばP(リン)をイオン
打ち込みしてn型半導体領域10を形成し、メモリアレ
イと周辺回路の一部(nチャネル型MISFETを形成
する領域)にp型不純物、例えばB(ホウ素)をイオン
打ち込みしてp型ウエル11を形成し、周辺回路の他の
一部(pチャネル型MISFETを形成する領域)にn
型不純物、例えばPをイオン打ち込みしてn型ウエル1
2を形成する。また、このイオン打ち込みに続いて、M
ISFETのしきい値電圧を調整するための不純物、例
えばBF2(フッ化ホウ素) をp型ウエル11およびn型
ウエル12にイオン打ち込みする。n型半導体領域10
は、入出力回路などから半導体基板1を通じてメモリア
レイのp型ウエル11にノイズが侵入するのを防止する
ために形成される。
【0036】次に、p型ウエル11およびn型ウエル1
2の各表面の酸化シリコン膜2をHF(フッ酸)系の洗
浄液を使って除去した後、半導体基板1を850℃程度
でウェット酸化してp型ウエル11およびn型ウエル1
2の各表面に膜厚7nm程度の清浄なゲート酸化膜13を
形成する。
【0037】特に限定はされないが、上記ゲート酸化膜
13を形成した後、半導体基板1をNO(酸化窒素)あ
るいはN2 O(亜酸化窒素)雰囲気中で熱処理すること
によって、ゲート酸化膜13と半導体基板1との界面に
窒素を偏析させてもよい(酸窒化処理)。ゲート酸化膜
13が7nm程度まで薄くなると、半導体基板1との熱膨
張係数差に起因して両者の界面に生じる歪みが顕在化
し、ホットキャリアの発生を誘発する。半導体基板1と
の界面に偏析した窒素はこの歪みを緩和するので、上記
の酸窒化処理は、極薄ゲート酸化膜13の信頼性を向上
できる。
【0038】次に、図12に示すように、ゲート酸化膜
13の上部にゲート電極14A、14B、14Cを形成
する。ゲート電極14Aは、メモリセル選択用MISF
ETの一部を構成し、活性領域以外の領域ではワード線
WLとして機能する。このゲート電極14A(ワード線
WL)の幅、すなわちゲート長は、メモリセル選択用M
ISFETの短チャネル効果を抑制して、しきい値電圧
を一定値以上に確保できる許容範囲内の最小寸法(例え
ば0.24μm)で構成される。また、隣接する2本のゲ
ート電極14A(ワード線WL)の間隔は、フォトリソ
グラフィの解像限界で決まる最小寸法(例えば0.22μ
m)で構成される。ゲート電極14Bおよびゲート電極
14Cは、周辺回路のnチャネル型MISFETおよび
pチャネル型MISFETの各一部を構成する。
【0039】ゲート電極14A(ワード線WL)および
ゲート電極14B、14Cは、例えばP(リン)などの
n型不純物をドープした膜厚70nm程度の多結晶シリコ
ン膜を半導体基板1上にCVD法で堆積し、次いでその
上部に膜厚50nm程度のWN(タングステンナイトライ
ド)膜と膜厚100nm程度のW膜とをスパッタリング法
で堆積し、さらにその上部に膜厚150nm程度の窒化シ
リコン膜15をCVD法で堆積した後、フォトレジスト
膜16をマスクにしてこれらの膜をパターニングするこ
とにより形成する。WN膜は、高温熱処理時にW膜と多
結晶シリコン膜とが反応して両者の界面に高抵抗のシリ
サイド層が形成されるのを防止するバリア層として機能
する。バリア層には、WN膜の他、TiN(チタンナイ
トライド)膜などを使用することもできる。
【0040】ゲート電極14A(ワード線WL)の一部
を低抵抗の金属(W)で構成した場合には、そのシート
抵抗を2〜2.5Ω/□程度にまで低減できるので、ワー
ド線遅延を低減することができる。また、ゲート電極1
4A(ワード線WL)をAl配線などで裏打ちしなくと
もワード線遅延を低減できるので、メモリセルの上部に
形成される配線層の数を1層減らすことができる。
【0041】次に、フォトレジスト膜16を除去した
後、フッ酸などのエッチング液を使って、半導体基板1
の表面に残ったドライエッチング残渣やフォトレジスト
残渣などを除去する。このウェットエッチングを行う
と、ゲート電極14A(ワード線WL)およびゲート電
極14B、14Cの下部以外の領域のゲート酸化膜13
が削られると同時に、ゲート側壁下部のゲート酸化膜1
3も等方的にエッチングされてアンダーカットが生じる
ため、そのままではゲート酸化膜13の耐圧が低下す
る。そこで、半導体基板1を900℃程度で酸化するこ
とによって、削れたゲート酸化膜13の膜質を改善す
る。
【0042】次に、図13に示すように、n型ウエル1
2にp型不純物、例えばB(ホウ素)をイオン打ち込み
してゲート電極14Cの両側のn型ウエル12にp-
半導体領域17を形成する。また、p型ウエル11にn
型不純物、例えばP(リン)をイオン打ち込みしてゲー
ト電極14Bの両側のp型ウエル11にn- 型半導体領
域18を形成し、ゲート電極14Aの両側のp型ウエル
11にn型半導体領域19を形成する。これにより、メ
モリアレイにメモリセル選択用MISFETQsが形成
される。
【0043】次に、図14に示すように、半導体基板1
上にCVD法で、上記窒化シリコン膜15よりも薄い膜
厚20nm程度の窒化シリコン膜20を堆積した後、図1
5に示すように、メモリアレイの窒化シリコン膜20を
フォトレジスト膜21で覆い、周辺回路の窒化シリコン
膜20を異方性エッチングすることにより、ゲート電極
14B、14Cの側壁にサイドウォールスペーサ20a
を形成する。このエッチングは、ゲート酸化膜13や素
子分離溝5に埋め込まれた酸化シリコン膜7の削れ量を
最少とするために、酸化シリコン膜に対する窒化シリコ
ン膜20のエッチングレートが大きくなるようなエッチ
ングガスを使用して行う。また、ゲート電極14B、1
4C上の窒化シリコン膜15の削れ量を最少とするため
に、オーバーエッチング量を必要最小限にとどめるよう
にする。
【0044】次に、フォトレジスト膜21を除去した
後、図16に示すように、周辺回路領域のn型ウエル1
2にp型不純物、例えばB(ホウ素)をイオン打ち込み
してpチャネル型MISFETのp+ 型半導体領域22
(ソース、ドレイン)を形成し、周辺回路領域のp型ウ
エル11にn型不純物、例えばAs(ヒ素)をイオン打
ち込みしてnチャネル型MISFETのn+ 型半導体領
域23(ソース、ドレイン)を形成する。これにより、
周辺回路領域にpチャネル型MISFETQpおよびn
チャネル型MISFETQnが形成される。
【0045】次に、図17に示すように、半導体基板1
上に膜厚300nm程度のSOG(スピンオングラス)膜
24をスピン塗布した後、半導体基板1を800℃、1
分程度熱処理してSOG膜24をシンタリング(焼き締
め)する。
【0046】次に、図18に示すように、SOG膜24
の上部に膜厚600nm程度の酸化シリコン膜25を堆積
した後、この酸化シリコン膜25をCMP法で研磨して
その表面を平坦化する。酸化シリコン膜25は、例えば
オゾン(O3 )とテトラエトキシシラン(TEOS)と
をソースガスに用いたプラズマCVD法で堆積する。
【0047】次に、図19に示すように、酸化シリコン
膜25の上部に膜厚100nm程度の酸化シリコン膜26
を堆積する。この酸化シリコン膜26は、CMP法で研
磨されたときに生じた前記酸化シリコン膜25の表面の
微細な傷を補修するために堆積する。酸化シリコン膜2
6は、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラン
(TEOS)とをソースガスに用いたプラズマCVD法
で堆積する。酸化シリコン膜25の上部には、酸化シリ
コン膜26に代えてPSG(Phospho Silicate Glass)膜
を堆積してもよい。
【0048】次に、図20に示すように、フォトレジス
ト膜27をマスクにしたドライエッチングでメモリセル
選択用MISFETQsのn型半導体領域19(ソー
ス、ドレイン)の上部の酸化シリコン膜26、25およ
びSOG膜24を除去する。このエッチングは、窒化シ
リコン膜20に対する酸化シリコン膜26、25および
SOG膜24のエッチングレートが大きくなるような条
件で行う。
【0049】続いて、図21に示すように、上記フォト
レジスト膜27をマスクにしたドライエッチングでメモ
リセル選択用MISFETQsのn型半導体領域19
(ソース、ドレイン)の上部の窒化シリコン膜15とゲ
ート酸化膜13とを除去することにより、n型半導体領
域19(ソース、ドレイン)の一方の上部にコンタクト
ホール28を形成し、他方の上部にコンタクトホール2
9を形成する。このエッチングは、酸化シリコン膜(ゲ
ート酸化膜13および素子分離溝5内の酸化シリコン膜
7)に対する窒化シリコン膜15のエッチングレートが
大きくなるような条件で行う。さらに、ゲート電極14
Aの上部の窒化シリコン膜15の膜厚およびn型半導体
領域19や素子分離溝5の上部を覆う窒化シリコン膜2
0の膜厚を最適化することによって、ゲート電極14A
の上部の窒化シリコン膜15の削れおよびn型半導体領
域19や素子分離溝5の削れが共に最小限に抑えられて
いるので、ゲート電極14Aの露出または素子分離溝5
の深い削れに起因した接合リークを防ぐことができる。
【0050】次に、フォトレジスト膜27を除去した
後、図22に示すように、コンタクトホール28、29
の内部にプラグ30を形成する。プラグ30は、酸化シ
リコン膜26の上部にn型不純物(例えばP(リン))
をドープした多結晶シリコン膜をCVD法で堆積した
後、この多結晶シリコン膜をCMP法で研磨してコンタ
クトホール28、29の内部に残すことにより形成す
る。
【0051】次に、図23に示すように、酸化シリコン
膜26の上部に膜厚200nm程度の酸化シリコン膜31
を堆積した後、半導体基板1を800℃程度で熱処理す
る。酸化シリコン膜31は、例えばオゾン(O3 )とテ
トラエトキシシラン(TEOS)とをソースガスに用い
たプラズマCVD法で堆積する。また、この熱処理によ
って、プラグ30を構成する多結晶シリコン膜中のn型
不純物がコンタクトホール28、29の底部からメモリ
セル選択用MISFETQsのn型半導体領域19(ソ
ース、ドレイン)に拡散し、n型半導体領域19が低抵
抗化される。
【0052】次に、図24に示すように、フォトレジス
ト膜32をマスクにしたドライエッチングで前記コンタ
クトホール28の上部の酸化シリコン膜31を除去して
プラグ30の表面を露出させる。次に、フォトレジスト
膜32を除去した後、図25に示すように、フォトレジ
スト膜33をマスクにしたドライエッチングで周辺回路
領域の酸化シリコン膜31、26、25、SOG膜24
およびゲート酸化膜13を除去することにより、nチャ
ネル型MISFETQnのn+ 型半導体領域23(ソー
ス、ドレイン)の上部にコンタクトホール34、35を
形成し、pチャネル型MISFETQpのp+ 型半導体
領域22(ソース、ドレイン)の上部にコンタクトホー
ル36、37を形成する。
【0053】次に、フォトレジスト膜33を除去した
後、図26に示すように、酸化シリコン膜31の上部に
ビット線BLと周辺回路の第1層配線38、39とを形
成する。ビット線BLおよび第1層配線38、39は、
例えば酸化シリコン膜31の上部に膜厚50nm程度のT
i膜と膜厚50nm程度のTiN膜とをスパッタリング法
で堆積し、さらにその上部に膜厚150nm程度のW膜と
膜厚200nm程度の窒化シリコン膜40とをCVD法で
堆積した後、フォトレジスト膜41をマスクにしてこれ
らの膜をパターニングすることにより形成する。
【0054】酸化シリコン膜31の上部にTi膜を堆積
した後、半導体基板1を800℃程度で熱処理すること
により、Ti膜とSi基板とが反応し、nチャネル型M
ISFETQnのn+ 型半導体領域23(ソース、ドレ
イン)の表面とpチャネル型MISFETQpのp+
半導体領域22(ソース、ドレイン)の表面とに低抵抗
のTiSi2 (チタンシリサイド)層42が形成され
る。図示は省略するが、このとき、メモリセル選択用M
ISFETQsのn型半導体領域19の上部のコンタク
トホール28に埋め込まれたプラグ30の表面にもTi
Si2 (チタンシリサイド)層42が形成される。これ
により、n+ 型半導体領域23およびp+型半導体領域
22に接続される配線(ビット線BL、第1層配線3
8、39)のコンタクト抵抗を低減することができる。
また、ビット線BLをW膜/TiN膜/Ti膜で構成す
ることにより、そのシート抵抗を2Ω/□以下にまで低
減できるので、ビット線BLと周辺回路の第1層配線3
8、39とを同一工程で同時に形成することができる。
【0055】次に、フォトレジスト膜41を除去した
後、図27に示すように、ビット線BLおよび第1層配
線38、39の側壁にサイドウォールスペーサ43を形
成する。サイドウォールスペーサ43は、ビット線BL
および第1層配線38、39の上部にCVD法で窒化シ
リコン膜を堆積した後、この窒化シリコン膜を異方性エ
ッチングして形成する。
【0056】次に、図28に示すように、ビット線BL
および第1層配線38、39の上部に膜厚300nm程度
のSOG膜44をスピン塗布した後、半導体基板1を8
00℃、1分程度熱処理してSOG膜44をシンタリン
グ(焼き締め)する。
【0057】次に、図29に示すように、SOG膜44
の上部に膜厚600nm程度の酸化シリコン膜45を堆積
した後、この酸化シリコン膜45をCMP法で研磨して
その表面を平坦化する。酸化シリコン膜45は、例えば
オゾン(O3 )とテトラエトキシシラン(TEOS)と
をソースガスに用いたプラズマCVD法で堆積する。
【0058】次に、図30に示すように、酸化シリコン
膜45の上部に膜厚100nm程度の酸化シリコン膜46
を堆積する。この酸化シリコン膜46は、CMP法で研
磨されたときに生じた前記酸化シリコン膜45の表面の
微細な傷を補修するために堆積する。酸化シリコン膜4
6は、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラン
(TEOS)とをソースガスに用いたプラズマCVD法
で堆積する。
【0059】次に、図31に示すように、フォトレジス
ト膜47をマスクにしたドライエッチングでコンタクト
ホール29の上部の酸化シリコン膜46、45、SOG
膜44および酸化シリコン膜31を除去してプラグ30
の表面に達するスルーホール48を形成する。このエッ
チングは、酸化シリコン膜46、45、31およびSO
G膜44に対する窒化シリコン膜のエッチングレートが
大きくなるような条件で行い、スルーホール48とビッ
ト線BLの合わせずれが生じた場合でも、ビット線BL
の上部の窒化シリコン膜40やサイドウォールスペーサ
43が深く削れないようにする。これにより、スルーホ
ール48がビット線BLに対して自己整合で形成され
る。
【0060】次に、フォトレジスト膜47を除去した
後、図32に示すように、スルーホール48の内部にプ
ラグ49を形成する。プラグ49は、酸化シリコン膜4
6の上部にn型不純物(例えばP(リン))をドープし
た多結晶シリコン膜をCVD法で堆積した後、この多結
晶シリコン膜をエッチバックしてスルーホール48の内
部に残すことにより形成する。
【0061】次に、図33に示すように、酸化シリコン
膜46の上部に膜厚100nm程度の窒化シリコン膜51
をCVD法で堆積した後、フォトレジスト膜52をマス
クにしたドライエッチングで周辺回路領域の窒化シリコ
ン膜51を除去する。メモリアレイに残った窒化シリコ
ン膜51は、後述する情報蓄積用容量素子の下部電極を
形成する工程で下部電極の間の酸化シリコン膜をエッチ
ングする際のエッチングストッパとして利用される。
【0062】次に、フォトレジスト膜52を除去した
後、図34に示すように、窒化シリコン膜51の上部に
膜厚1.3μm程度の酸化シリコン膜53を堆積し、フォ
トレジスト膜54をマスクにしたドライエッチングで酸
化シリコン膜53および窒化シリコン膜51を除去する
ことにより、スルーホール48の上部に溝55を形成す
る。このとき同時に、メモリアレイの周囲にメモリアレ
イを取り囲む枠状の溝55aを形成する。酸化シリコン
膜53は、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラ
ン(TEOS)とをソースガスに用いたプラズマCVD
法で堆積する。
【0063】次に、フォトレジスト膜54を除去した
後、図35に示すように、酸化シリン膜53の上部にn
型不純物(例えばP(リン))をドープした膜厚60nm
程度の多結晶シリコン膜56をCVD法で堆積する。こ
の多結晶シリコン膜56は、情報蓄積用容量素子の下部
電極材料として使用される。
【0064】次に、図36に示すように、多結晶シリコ
ン膜55の上部にSOG膜57をスピン塗布する。この
SOG膜57の膜厚は0.3μm程度で、SOG膜が流動
することにより、溝55,55aを埋め込む。その後、
図37に示すように、SOG膜57をエッチバックし、
さらに酸化シリコン膜53の上部の多結晶シリコン膜5
6をエッチバックすることにより、溝55、55aの内
側(内壁および底部)に多結晶シリコン膜56を残す。
【0065】次に、図38に示すように、周辺回路領域
の酸化シリコン膜53を覆うフォトレジスト膜58をマ
スクに溝55の内部のSOG膜57と溝55の隙間の酸
化シリコン膜53をウェットエッチングして情報蓄積用
容量素子の下部電極60を形成する。このとき、溝55
の隙間には窒化シリコン膜51が残っているので、その
下部の酸化シリコン膜46がエッチングされることはな
い。また、周辺回路領域の酸化シリコン膜53を覆うフ
ォトレジスト膜58は、その一端をメモリアレイの最も
外側に形成される下部電極60と周辺回路領域との境界
部、すなわち溝55aの上部に配置する。このようにす
ると、フォトレジスト膜58の端部に合わせずれが生じ
た場合でも、メモリアレイの最も外側に形成される下部
電極60の溝55の内部にSOG膜57が残ったり、周
辺回路領域の酸化シリコン膜53がエッチングされたり
することはない。
【0066】次に、フォトレジスト膜58を除去し、次
いで下部電極20を構成する多結晶シリコン膜(56)
の酸化を防止するために、半導体基板1をアンモニア雰
囲気中、800℃程度で熱処理して多結晶シリコン膜
(56)の表面を窒化した後、図39に示すように、下
部電極60の上部に膜厚20nm程度のTa2 5(酸化タ
ンタル)膜61をCVD法で堆積し、次いで半導体基板
1を800℃程度で熱処理してTa2 5 膜61の欠陥
を修復する。このTa2 5 膜61は、情報蓄積用容量
素子の容量絶縁膜材料として使用される。
【0067】次に、図40に示すように、Ta2 5
61の上部にCVD法とスパッタリング法とで膜厚15
0nm程度のTiN膜62を堆積した後、フォトレジスト
膜63をマスクにしたドライエッチングでTiN膜62
およびTa2 5 膜61をパターニングすることによ
り、TiN膜62からなる上部電極と、Ta2 5 膜6
1からなる容量絶縁膜と、多結晶シリコン膜56からな
る下部電極60とで構成される情報蓄積用容量素子Cを
形成する。これにより、メモリセル選択用MISFET
Qsとこれに直列に接続された情報蓄積用容量素子Cと
で構成されるDRAMのメモリセルが完成する。
【0068】その後、例えばTi膜とAl(アルミニウ
ム)膜とTiN膜との積層膜からなる第2層配線を形成
し、次いで、例えばTi膜とAl膜とTiN膜との積層
膜からなる第3層配線を形成した後、第3層配線の上部
にパッシベーション膜を堆積するが、その図示は省略す
る。以上の工程により、本実施の形態のDRAMが略完
成する。
【0069】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0070】たとえば、前記実施の形態では、DRAM
の製造方法に適した場合について説明したが、MISF
ETを有するいかなる半導体集積回路装置の製造方法に
適用可能である。
【0071】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0072】本発明によれば、メモリセル選択用MIS
FETのソース、ドレイン領域に接続されるコンタクト
ホールを形成する際、ゲート電極と素子分離溝の合わせ
ずれが生じた場合でも素子分離溝が深く削れにくくな
り、素子分離溝の端部での接合リークが防止でき、ま
た、上記コンタクトホールがゲート電極に接続されるこ
とがないのでメモリセルの誤動作を防ぐことができて、
半導体集積回路装置の信頼度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はメモリセル選択用MISFETのゲー
ト電極の上部のキャップ−SiN膜の肩残膜および素子
分離溝の削れ量を計算するのに用いたメモリセル選択用
MISFETの構造を説明するための半導体基板の要部
断面図であり、(b)は本発明者が検討したキャップ−
SiN膜の膜厚をパラメータとしたキャップ−SiN膜
の肩残膜と窒化シリコン膜に対する酸化シリコン膜のエ
ッチング選択比との関係、および素子分離溝の削れ量と
窒化シリコン膜に対する酸化シリコン膜のエッチング選
択比との関係を示すグラフ図である。
【図2】本発明者が検討したコンタクト深さをパラメー
タとしたキャップ−SiN膜の肩残膜と窒化シリコン膜
に対する酸化シリコン膜のエッチング選択比との関係、
および素子分離溝の削れ量と窒化シリコン膜に対する酸
化シリコン膜のエッチング選択比との関係を示すグラフ
図である。
【図3】本発明者が検討したブランケットSiN膜の膜
厚をパラメータとしたキャップ−SiN膜の肩残膜と窒
化シリコン膜に対する酸化シリコン膜のエッチング選択
比との関係、および素子分離溝の削れ量と窒化シリコン
膜に対する酸化シリコン膜のエッチング選択比との関係
を示すグラフ図である。
【図4】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図8】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図9】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造方
法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図10】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図11】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図12】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図13】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図14】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図15】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図16】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図17】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図18】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図19】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図20】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図21】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図22】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図23】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図24】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図25】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図26】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図27】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図28】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図29】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図30】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図31】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図32】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図33】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図34】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図35】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図36】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図37】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図38】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図39】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図40】本発明の一実施の形態であるDRAMの製造
方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図41】従来の自己整合によって形成されるコンタク
トホールの製造方法を示す半導体基板の要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 酸化シリコン膜 3 窒化シリコン膜 4 フォトレジスト膜 5a 溝 5 素子分離溝 6 酸化シリコン膜 7 酸化シリコン膜 8 窒化シリコン膜 9 フォトレジスト膜 10 n型半導体領域 11 p型ウエル 12 n型ウエル 13 ゲート酸化膜 14A ゲート電極 14B ゲート電極 14C ゲート電極 15 窒化シリコン膜 16 フォトレジスト膜 17 p- 型半導体領域 18 n- 型半導体領域 19 n型半導体領域 20 窒化シリコン膜 20a サイドウォールスペーサ 21 フォトレジスト膜 22 p+ 型半導体領域 23 n+ 型半導体領域 24 SOG(スピンオングラス)膜 25 酸化シリコン膜 26 酸化シリコン膜 27 フォトレジスト膜 28 コンタクトホール 29 コンタクトホール 30 プラグ 31 酸化シリコン膜 32 フォトレジスト膜 33 フォトレジスト膜 34 コンタクトホール 35 コンタクトホール 36 コンタクトホール 37 コンタクトホール 38 第1層配線 39 第1層配線 40 窒化シリコン膜 41 フォトレジスト膜 42 TiSi2 (チタンシリサイド)層 43 サイドウォールスペーサ 44 SOG膜 45 酸化シリコン膜 46 酸化シリコン膜 47 フォトレジスト膜 48 スルーホール 49 プラグ 51 窒化シリコン膜 52 フォトレジスト膜 53 酸化シリコン膜 54 フォトレジスト膜 55 溝 55a 溝 56 多結晶シリコン膜 57 SOG膜 58 フォトレジスト膜 60 下部電極 61 Ta2 5(酸化タンタル) 膜 62 TiN膜 63 フォトレジスト膜 Qs メモリセル選択用MISFET Qp pチャネル型MISFET Qn nチャネル型MISFET C 情報蓄積用容量素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎本 裕之 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 浅野 勇 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MISFETのソース領域、ドレイン領
    域に接するコンタクトホールを形成する半導体集積回路
    装置の製造方法であって、(a).半導体基板の表面に形成
    されたゲート絶縁膜の上部に導電膜および第1の絶縁膜
    を順次堆積した後、前記第1の絶縁膜および前記導電膜
    を順次エッチングして前記導電膜によって構成されるゲ
    ート電極を形成する工程と、(b).前記半導体基板上に前
    記第1の絶縁膜よりも薄い第2の絶縁膜を堆積する工程
    と、(c).前記半導体基板上に第3の絶縁膜を堆積する工
    程と、(d).前記第2の絶縁膜および前記第1の絶縁膜を
    エッチングストッパとして、前記MISFETのソース
    領域、ドレイン領域の上部の前記第3の絶縁膜をエッチ
    ングした後、前記第2の絶縁膜および前記ゲート絶縁膜
    を順次エッチングして前記コンタクトホールを形成する
    工程とを有することを特徴とする半導体集積回路装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記第1の絶縁膜および前記第2の絶
    縁膜は窒化シリコン膜によって構成され、前記第3の絶
    縁膜は酸化シリコン膜によって構成されることを特徴と
    する半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記第1の絶縁膜の膜厚は150nm
    以上であり、前記第2の絶縁膜の膜厚は20〜50nm
    であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記MISFETはDRAMのメモリ
    セルの一部を構成するメモリセル選択用MISFETで
    あることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
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