JP2000058776A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2000058776A
JP2000058776A JP10228828A JP22882898A JP2000058776A JP 2000058776 A JP2000058776 A JP 2000058776A JP 10228828 A JP10228828 A JP 10228828A JP 22882898 A JP22882898 A JP 22882898A JP 2000058776 A JP2000058776 A JP 2000058776A
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oxide film
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silicon
insulating film
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JP10228828A
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Yasuhiro Sugawara
安浩 菅原
Shinpei Iijima
晋平 飯島
Yuzuru Oji
譲 大路
Ryoichi Furukawa
亮一 古川
Misuzu Kanai
美鈴 金井
Masato Kunitomo
正人 國友
Atsushi Kuroda
淳 黒田
Toshio Uemura
俊雄 植村
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報蓄積用容量素子の蓄積容量値を低下させ
ることなく、半導体装置の信頼性および集積度の向上を
図る。 【解決手段】 半導体基板1の主面上に形成されたメモ
リセル選択用MISFETQsに直列に接続され、下部
電極54、容量絶縁膜62および上部電極63を備えた
情報蓄積用容量素子Cを有するDRAMを含む半導体集
積回路装置であって、容量絶縁膜62を、下部電極54
に接するシリコン酸窒化膜58と、結晶構造を有する多
結晶酸化タンタル膜57と、上部電極63に接するシリ
コン酸化膜60との3層積層膜とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造技術に関し、特に、DRAM(DynamicRandom
Access Memory)を有する半導体装置に適用して有効な
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】DRAMのメモリセルは、半導体基板の
主面上にマトリクス状に配置された複数のワード線と複
数のビット線との交点に配置され、1個のメモリセル選
択用MISFET(Metal Insulator Semiconductor Fie
ld Effect Transistor) とこれに直列に接続された1個
の情報蓄積用容量素子(キャパシタ)とで構成されてい
る。メモリセル選択用MISFETは、周囲を素子分離
領域で囲まれた活性領域に形成され、主としてゲート酸
化膜、ワード線と一体に構成されたゲート電極およびソ
ース、ドレインを構成する一対の半導体領域で構成され
ている。ビット線は、メモリセル選択用MISFETの
上部に配置され、その延在方向に隣接する2個のメモリ
セル選択用MISFETによって共有されるソース、ド
レインの一方と電気的に接続されている。情報蓄積用容
量素子は、同じくメモリセル選択用MISFETの上部
に配置され、上記ソース、ドレインの他方と電気的に接
続されている。
【0003】特開平7−7084号公報は、ビット線の
上部に情報蓄積用容量素子を配置するキャパシタ・オー
バー・ビットライン(Capacitor Over Bitline)構造の
DRAMを開示している。この公報に記載されたDRA
Mは、メモリセルの微細化に伴う情報蓄積用容量素子の
蓄積電荷量(Cs)の減少を補うために、ビット線の上
部に配置した情報蓄積用容量素子の下部電極(蓄積電
極)を円筒状に加工することによってその表面積を増や
し、その上部に容量絶縁膜と上部電極(プレート電極)
とを形成している。また、容量絶縁膜としては、シリコ
ン酸化膜とシリコン窒化膜との積層絶縁膜が用いられ
る。
【0004】ところが、DRAMの高集積化および微細
化の進展により下部電極の表面積が縮小され、シリコン
酸化膜とシリコン窒化膜との積層絶縁膜からなる容量絶
縁膜では、十分な蓄積電荷量を確保することが困難とな
る。一方、十分な蓄積電荷量を確保するための容量絶縁
膜の膜厚の縮小は、上部電極および下部電極間のリーク
電流の増加を招き、DRAMのリフレッシュ特性(信頼
性)が劣化する。そこで、リーク電流を抑制するに十分
な膜厚においても必要な蓄積電荷量を確保する手段が必
要となり、様々な方法が提案されている。
【0005】その一つは、高誘電体または強誘電体材料
を容量絶縁膜に用い、シリコン酸化膜に換算した場合の
実効的な容量絶縁膜の膜厚を薄くし、十分な容量値を確
保する方法である。その代表的な絶縁膜としては酸化タ
ンタル膜がある。酸化タンタル膜を容量絶縁膜に用いる
技術は、たとえば、Extended Abstracts of the l993In
ternational Conference on Solid State Device and M
aterials,Makuhari pp853-855、同文献pp862-864 、あ
るいは、第43回応用物理学関係連合公演会予稿集728
頁等に記載されている。
【0006】酸化タンタル膜は一般に有機タンタルガス
を用いたCVD法により形成されるため、高温度での堆
積は困難である。このため、アズデポの状態での酸化タ
ンタル膜はアモルファス状態であり、高誘電率の容量絶
縁膜を得るためには熱処理を施してこれを結晶化する必
要がある。酸化タンタル膜の結晶化は酸化性雰囲気で行
われ、しかも750℃以上という高温で行われるため、
下部電極であるシリコンと酸化タンタル膜との界面に低
誘電率なシリコン酸化膜が形成される。このシリコン酸
化膜に起因して蓄積容量値の低下を発生する問題が前記
文献において指摘されている。
【0007】そこで、たとえばExtended Abstracts of
the l992 International Conference on Solid State D
evice and Materials,Tukuba pp697に記載されているよ
うに、シリコン酸化膜の成長を抑えて蓄積容量値の低下
を抑えるために、酸化タンタル膜の形成前にシリコン上
にシリコン窒化膜を形成し、このシリコン窒化膜を酸化
防止膜として用いて酸化タンタル膜を結晶化する際のシ
リコン酸化膜を抑制する方法が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】下部電極表面へのシリ
コン窒化膜の形成により、酸化タンタル膜の結晶化の際
のシリコン酸化膜の形成は抑制される。しかし、シリコ
ン窒化膜の酸化を抑えることはできず、シリコン窒化膜
はシリコン酸窒化膜となることは避けられない。また、
酸化タンタル膜が結晶化される際に、結晶化された酸化
タンタル結晶の粒界に沿って、シリコン酸窒化膜が成長
する現象が見られる。
【0009】このような結晶化酸化タンタル膜の粒界へ
のシリコン酸窒化膜の成長は、粒界での絶縁性の低下を
来たし、リーク電流が生じるという問題がある。特に、
下部電極が陽極側となる場合のリーク電流の増加が顕著
となり、DRAMの動作信頼性を低下するという問題が
ある。
【0010】本発明の目的は、結晶化酸化タンタル膜を
容量絶縁膜に用いた場合であっても、情報蓄積用容量素
子のリーク電流を抑制できる技術を提供することにあ
る。
【0011】また、本発明の目的は、結晶化酸化タンタ
ル膜を容量絶縁膜に用いた場合の動作信頼性を確保でき
る技術を提供することにある。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0014】(1)本発明の半導体装置は、半導体から
なる基板または半導体層をその表面に有する基板と、基
板の主面に形成されたメモリセル選択用MISFET
と、メモリセル選択用MISFETのソースまたはドレ
インとして機能する半導体領域に電気的に接続された第
1電極、第1電極に対向して形成された第2電極および
第1、第2電極の間に挟まれた容量絶縁膜で構成される
情報蓄積用容量素子とを有する半導体装置であって、容
量絶縁膜は、第1電極に接する第1絶縁膜と、第2電極
に接する第2絶縁膜と、第1および第2絶縁膜の間に形
成された第3絶縁膜とを含む3層以上の積層絶縁膜で構
成されるものである。
【0015】また、第1電極はシリコンを主成分とする
被膜で構成され、第1絶縁膜はシリコン酸窒化膜で構成
され、第2絶縁膜はシリコン酸化膜またはシリコン窒化
膜で構成され、第3絶縁膜は結晶化酸化タンタル膜で構
成されるものである。
【0016】また、第3絶縁膜を構成する酸化タンタル
結晶の結晶粒界には、第2絶縁膜から成長したシリコン
酸化物が形成されているものである。
【0017】このような半導体装置によれば、容量絶縁
膜に、従来有していた第1および第3絶縁膜のみなら
ず、第3絶縁膜と上部電極との間の第2絶縁膜をも有す
る3層構造とすることにより、上部および下部電極間の
リーク電流を有効に低減することができる。この結果、
DRAMのリフレッシュ特性等を向上して半導体装置の
信頼性を向上できる。
【0018】(2)本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体からなる基板または半導体層をその表面に有する
基板と、基板の主面に形成されたメモリセル選択用MI
SFETと、メモリセル選択用MISFETのソースま
たはドレインとして機能する半導体領域に電気的に接続
された第1電極、第1電極に対向して形成された第2電
極および第1、第2電極の間に挟まれた容量絶縁膜で構
成される情報蓄積用容量素子とを有する半導体装置の製
造方法であって、容量絶縁膜の形成工程が、(a)第1
電極の表面に第1シリコン窒化膜を形成する工程と、
(b)CVD法により酸化タンタル膜を形成した後、酸
化タンタル膜に熱処理を施し、酸化タンタル膜を結晶化
する工程と、(c)シリコン酸化膜または第2シリコン
窒化膜を堆積する工程とを含むものである。
【0019】(3)また、本発明の半導体装置の製造方
法は、(2)と同様な構成を有する半導体装置の製造方
法であって、容量絶縁膜の形成工程が、(d)第1電極
の表面に第1シリコン窒化膜を形成する工程と、(e)
CVD法により酸化タンタル膜を形成し、酸化タンタル
膜に600℃以下の熱処理を施した後、シリコン酸化膜
または第2シリコン窒化膜を堆積する工程と、(f)酸
化タンタル膜に熱処理を施し、酸化タンタル膜を結晶化
する工程とを含むものである。
【0020】このような(2)、(3)の半導体装置の
製造方法によれば、結晶化酸化タンタル膜の上層にシリ
コン酸化膜またはシリコン窒化膜を有し、上部および下
部電極間のリーク電流を低減でき、信頼性に優れた半導
体装置を製造できる。
【0021】なお、(3)の製造方法は、酸化タンタル
膜上にシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜を堆積した
後に酸化タンタル膜を結晶化する方法であり、結晶化の
際に酸化タンタル結晶の粒界へのシリコン酸化膜または
シリコン窒化膜の成長を伴うこととなり、リーク電流の
発生の主要因部である粒界を補強することができる。こ
の結果、より効果的にリーク電流を低減できる。
【0022】なお、(3)の製造方法において、(e)
工程における酸化タンタル膜の熱処理とシリコン酸化膜
またはシリコン窒化膜の堆積とは、基板を大気雰囲気に
曝すことなく同一の処理装置を用いて連続的に行うこと
ができる。この場合、酸化タンタル膜とシリコン酸化膜
またはシリコン窒化膜との界面の汚染を低減し、汚染に
起因する酸化タンタル結晶の異常成長を抑制できる。異
常成長した結晶の粒界はリーク電流の原因となることが
多いことから、結果としてリーク電流の低減に寄与でき
る。
【0023】また、(b)または(f)工程の結晶化
は、酸化性ガスの雰囲気における700℃以上の熱処理
により行われる。このように酸性ガス雰囲気で熱処理す
ることにより、酸化タンタル膜からの酸素の引き抜きを
防止し、酸化タンタル膜の膜質を良好に維持して半導体
装置の性能を高くすることができる。
【0024】また、(c)または(e)工程のシリコン
酸化膜またはシリコン窒化膜の堆積は、有機または無機
シランガスと、酸化性ガスまたは窒化性ガスとを原料と
するCVD法により行われる。このように酸化性ガスま
たは窒化性ガスが含まれることから、酸化タンタル膜か
らの酸素の引き抜きを防止し、酸化タンタル膜の膜質を
良好に維持して半導体装置の性能を高くすることができ
る。
【0025】なお、酸化性ガスは、一酸化二窒素(N2
O)または一酸化一窒素(NO)を例示できる。
【0026】また、(e)工程において熱処理された酸
化タンタル膜には、非晶質の酸化タンタルが含まれても
よい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の機能を有する部材には同
一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0028】(実施の形態1)図1は、実施の形態1の
DRAMを形成した半導体チップの全体平面図である。
図示のように、単結晶シリコンからなる半導体チップ1
Aの主面には、X方向(半導体チップ1Aの長辺方向)
およびY方向(半導体チップ1Aの短辺方向)に沿って
多数のメモリアレイMARYがマトリクス状に配置され
ている。X方向に沿って互いに隣接するメモリアレイM
ARYの間にはセンスアンプSAが配置されている。半
導体チップ1Aの主面の中央部には、ワードドライバW
D、データ線選択回路などの制御回路や、入出力回路、
ボンディングパッドなどが配置されている。
【0029】図2は、実施の形態1のDRAMの等価回
路図である。図示のように、このDRAMのメモリアレ
イ(MARY)は、マトリクス状に配置された複数のワ
ード線WL(WL0 、WL1 、WLn …)と複数のビッ
ト線BLおよびそれらの交点に配置された複数のメモリ
セル(MC)により構成されている。1ビットの情報を
記憶する1個のメモリセルは、1個の情報蓄積用容量素
子Cとこれに直列に接続された1個のメモリセル選択用
MISFETQsとで構成されている。メモリセル選択
用MISFETQsのソース、ドレインの一方は、情報
蓄積用容量素子Cと電気的に接続され、他方はビット線
BLと電気的に接続されている。ワード線WLの一端
は、ワードドライバWDに接続され、ビット線BLの一
端は、センスアンプSAに接続されている。
【0030】次に、本実施の形態のDRAMの製造方法
を図面を用いて工程順に説明する。図3〜図28は、実
施の形態1のDRAMの製造工程の一例を工程順に示し
た断面図である。
【0031】まず、図3に示すように、素子分離領域お
よび不純物が導入されたウェル領域を形成する。
【0032】p型で比抵抗が10Ωcm程度の単結晶シリ
コンからなる半導体基板1を用意し、たとえば850℃
程度でウェット酸化して形成した膜厚10nm程度の薄い
シリコン酸化膜(図示せず)およびたとえばCVD(Ch
emical Vapor Deposition )法で形成した膜厚140nm
程度のシリコン窒化膜(図示せず)を半導体基板1上に
堆積する。ここでは単結晶シリコンの半導体基板1を例
示するが、表面に単結晶シリコン層を有するSOI(Si
licon On Insulator)基板、あるいは、表面に多結晶シ
リコン膜を有するガラス、セラミックス等の誘電体基板
であってもよい。
【0033】次に、フォトレジスト膜(図示せず)をマ
スクにして、溝5が形成される領域の前記シリコン窒化
膜およびシリコン酸化膜をパターニングし、このシリコ
ン窒化膜をマスクとして半導体基板1をドライエッチン
グすることにより、素子分離領域の半導体基板1に深さ
300〜400nm程度の溝5を形成する。
【0034】次に、前記フォトレジスト膜を除去した
後、前記のエッチングによって溝5の内壁に生じたダメ
ージ層を除去するために、たとえば850〜900℃程
度のウェット酸化による薄い(膜厚10nm程度の)シリ
コン酸化膜6を溝5の内壁に形成し、たとえばオゾン
(O3 )とテトラエトキシシラン(TEOS)とをソー
スガスに用いたプラズマCVD法で堆積されたシリコン
酸化膜(図示せず)を300〜400nm程度の膜厚で堆
積する。このシリコン酸化膜は、1000℃程度でドラ
イ酸化によりシンタリング(焼き締め)を行なってもよ
い。
【0035】次に、このシリコン酸化膜をCMP法によ
り研磨して溝5以外の領域のシリコン酸化膜を除去し、
溝5の内部にシリコン酸化膜7を残して素子分離領域を
形成する。なお、このCMP法による研磨の前に、溝5
の領域にシリコン窒化膜を形成して、溝5領域のシリコ
ン酸化膜が過剰に深く研磨されるディッシングを防止す
ることができる。
【0036】次に、半導体基板1の表面に残存している
シリコン酸化膜およびシリコン窒化膜をたとえば熱リン
酸を用いたウェットエッチングで除去した後、メモリセ
ルを形成する領域(メモリアレイ)の半導体基板1にn
型不純物、たとえばP(リン)をイオン打ち込みしてn
型半導体領域10を形成し、メモリアレイと周辺回路の
一部(nチャネル型MISFETを形成する領域)にp
型不純物、たとえばB(ホウ素)をイオン打ち込みして
p型ウエル11を形成し、周辺回路の他の一部(pチャ
ネル型MISFETを形成する領域)にn型不純物、た
とえばP(リン)をイオン打ち込みしてn型ウエル12
を形成する。また、このイオン打ち込みに続いて、MI
SFETのしきい値電圧を調整するための不純物、たと
えばBF2 (フッ化ホウ素)をp型ウエル11およびn
型ウエル12にイオン打ち込みする。n型半導体領域1
0は、入出力回路などから半導体基板1を通じてメモリ
アレイのp型ウエル11にノイズが侵入するのを防止す
るために形成される。
【0037】次に、半導体基板1の表面をたとえばHF
(フッ酸)系の洗浄液を使って洗浄した後、半導体基板
1を850℃程度でウェット酸化してp型ウエル11お
よびn型ウエル12の各表面に膜厚7nm程度の清浄なゲ
ート酸化膜13を形成する。特に限定はされないが、上
記ゲート酸化膜13を形成した後、半導体基板1をNO
(酸化窒素、一酸化一窒素)雰囲気中またはN2 O(亜
酸化窒素、一酸化二窒素)雰囲気中で熱処理することに
よって、ゲート酸化膜13と半導体基板1との界面に窒
素を偏析させてもよい(酸窒化処理)。ゲート酸化膜1
3が7nm程度まで薄くなると、半導体基板1との熱膨張
係数差に起因して両者の界面に生じる歪みが顕在化し、
ホットキャリアの発生を誘発する。半導体基板1との界
面に偏析した窒素はこの歪みを緩和するので、上記の酸
窒化処理は、極めて薄いゲート酸化膜13の信頼性を向
上できる。
【0038】次に、図4に示すように、ゲート酸化膜1
3の上部にゲート電極14A、14B、14Cを形成す
る。ゲート電極14Aは、メモリセル選択用MISFE
Tの一部を構成し、活性領域以外の領域ではワード線W
Lとして使用される。このゲート電極14A(ワード線
WL)の幅、すなわちゲート長は、メモリセル選択用M
ISFETの短チャネル効果を抑制して、しきい値電圧
を一定値以上に確保できる許容範囲内の最小寸法(たと
えば0. 24μm程度)で構成される。また、隣接する
ゲート電極14A(ワード線WL)同士の間隔は、フォ
トリソグラフィの解像限界で決まる最小寸法(たとえば
0. 22μm)で構成される。ゲート電極14Bおよび
ゲート電極14Cは、周辺回路のnチャネル型MISF
ETおよびpチャネル型MISFETの各一部を構成す
る。
【0039】ゲート電極14A(ワード線WL)および
ゲート電極14B、14Cは、たとえばP(リン)など
のn型不純物がドープされた膜厚70nm程度の多結晶シ
リコン膜を半導体基板1上にCVD法で堆積し、次いで
その上部に膜厚50nm程度のWN(タングステンナイト
ライド)膜と膜厚100nm程度のW膜とをスパッタリン
グ法で堆積し、さらにその上部に膜厚150nm程度のシ
リコン窒化膜15をCVD法で堆積した後、フォトレジ
スト膜16をマスクにしてこれらの膜をパターニングす
ることにより形成する。WN膜は、高温熱処理時にW膜
と多結晶シリコン膜とが反応して両者の界面に高抵抗の
シリサイド層が形成されるのを防止するバリア層として
機能する。バリア層は、WN膜の他、TiN(チタンナ
イトライド)膜などを使用することもできる。
【0040】ゲート電極14A(ワード線WL)の一部
を低抵抗の金属(W)で構成した場合には、そのシート
抵抗を2〜2. 5Ω/□程度にまで低減できるので、ワ
ード線遅延を低減することができる。また、ゲート電極
14(ワード線WL)をAl配線などで裏打ちしなくと
もワード線遅延を低減できるので、メモリセルの上部に
形成される配線層の数を1層減らすことができる。
【0041】次に、フォトレジスト膜16を除去した
後、フッ酸などのエッチング液を使って、半導体基板1
の表面に残ったドライエッチング残渣やフォトレジスト
残渣などを除去する。このウェットエッチングを行う
と、ゲート電極14A(ワード線WL)およびゲート電
極14B、14Cの下部以外の領域のゲート酸化膜13
が削られると同時に、ゲート側壁下部のゲート酸化膜1
3も等方的にエッチングされてアンダーカットが生じる
ため、そのままではゲート酸化膜13の耐圧が低下す
る。そこで、半導体基板1を900℃程度でウェット酸
化することによって、削れたゲート酸化膜13の膜質を
改善する。
【0042】次に、図5に示すように、n型ウエル12
にp型不純物、たとえばB(ホウ素)をイオン打ち込み
してゲート電極14Cの両側のn型ウエル12にp-
半導体領域17を形成する。また、p型ウエル11にn
型不純物、たとえばP(リン)をイオン打ち込みしてゲ
ート電極14Bの両側のp型ウエル11にn- 型半導体
領域18を形成し、ゲート電極14Aの両側のp型ウエ
ル11にn型半導体領域19を形成する。これにより、
メモリアレイにメモリセル選択用MISFETQsが形
成される。
【0043】次に、図6に示すように、半導体基板1上
にCVD法で膜厚50〜100nm程度のシリコン窒化膜
20を堆積した後、メモリアレイのシリコン窒化膜20
をフォトレジスト膜21で覆い、周辺回路のシリコン窒
化膜20を異方性エッチングすることにより、ゲート電
極14B、14Cの側壁にサイドウォールスペーサ20
aを形成する。このエッチングは、ゲート酸化膜13や
素子分離溝5に埋め込まれたシリコン酸化膜7の削れ量
を最少とするために、シリコン酸化膜に対するシリコン
窒化膜20のエッチングレートが大きくなるようなエッ
チングガスを使用して行う。また、ゲート電極14B、
14C上のシリコン窒化膜15の削れ量を最少とするた
めに、オーバーエッチング量を必要最小限にとどめるよ
うにする。
【0044】次に、フォトレジスト膜21を除去した
後、図7に示すように、周辺回路領域のn型ウエル12
にp型不純物、たとえばB(ホウ素)をイオン打ち込み
してpチャネル型MISFETのp+ 型半導体領域22
(ソース、ドレイン)を形成し、周辺回路領域のp型ウ
エル11にn型不純物、たとえばAs(ヒ素)をイオン
打ち込みしてnチャネル型MISFETのn+ 型半導体
領域23(ソース、ドレイン)を形成する。これによ
り、周辺回路領域にLDD(Lightly Doped Drain)構
造を備えたpチャネル型MISFETQpおよびnチャ
ネル型MISFETQnが形成される。
【0045】次に、図8に示すように、半導体基板1上
に膜厚300nm程度のSOG(SpinOn Glass )膜24
をスピン塗布した後、半導体基板1を800℃、1分程
度熱処理してSOG膜24をシンタリング(焼き締め)
する。また、SOG膜24の上部に膜厚600nm程度の
シリコン酸化膜25を堆積した後、このシリコン酸化膜
25をCMP法で研磨してその表面を平坦化する。さら
に、シリコン酸化膜25の上部に膜厚100nm程度のシ
リコン酸化膜26を堆積する。このシリコン酸化膜26
は、CMP法で研磨されたときに生じた前記シリコン酸
化膜25の表面の微細な傷を補修するために堆積する。
シリコン酸化膜25、26は、たとえばオゾン(O3
とテトラエトキシシラン(TEOS)とをソースガスに
用いたプラズマCVD法で堆積する。シリコン酸化膜2
6に代えてPSG(Phospho Silicate Glass)膜などを
堆積してもよい。
【0046】このように、本実施の形態では、ゲート電
極14A(ワード線WL)およびゲート電極14B、1
4Cの上部にリフロー性が高いSOG膜24を塗布し、
さらにその上部に堆積したシリコン酸化膜25をCMP
法で平坦化する。これにより、ゲート電極14A(ワー
ド線WL)同士の微細な隙間のギャップフィル性が向上
すると共に、ゲート電極14A(ワード線WL)および
ゲート電極14B、14Cの上部の絶縁膜の平坦化を実
現することができる。
【0047】次に、図9に示すように、フォトレジスト
膜27をマスクにしたドライエッチングでメモリセル選
択用MISFETQsのn型半導体領域19(ソース、
ドレイン)の上部のシリコン酸化膜26、25およびS
OG膜24を除去する。このエッチングは、シリコン窒
化膜20に対するシリコン酸化膜26、25およびSO
G膜24のエッチングレートが大きくなるような条件で
行い、n型半導体領域19や素子分離溝5の上部を覆っ
ているシリコン窒化膜20が完全には除去されないよう
にする。続いて、上記フォトレジスト膜27をマスクに
したドライエッチングでメモリセル選択用MISFET
Qsのn型半導体領域19(ソース、ドレイン)の上部
のシリコン窒化膜20とゲート酸化膜13とを除去する
ことにより、n型半導体領域19(ソース、ドレイン)
の一方の上部にコンタクトホール28を形成し、他方の
上部にコンタクトホール29を形成する。このエッチン
グは、シリコン酸化膜(ゲート酸化膜13および素子分
離溝5内のシリコン酸化膜7)に対するシリコン窒化膜
15のエッチングレートが大きくなるような条件で行
い、n型半導体領域19や素子分離溝5が深く削れない
ようにする。また、このエッチングは、シリコン窒化膜
20が異方的にエッチングされるような条件で行い、ゲ
ート電極14A(ワード線WL)の側壁にシリコン窒化
膜20が残るようにする。これにより、フォトリソグラ
フィの解像限界以下の微細な径を有するコンタクトホー
ル28、29がゲート電極14A(ワード線WL)に対
して自己整合で形成される。コンタクトホール28、2
9をゲート電極14A(ワード線WL)に対して自己整
合で形成するには、あらかじめシリコン窒化膜20を異
方性エッチングしてゲート電極14A(ワード線WL)
の側壁にサイドウォールスペーサを形成しておいてもよ
い。
【0048】なお、図9におけるシリコン酸化膜26お
よびフォトレジスト膜27の表面は、図18に示すよう
な周辺回路領域におけるシリコン酸化膜25表面に沿っ
て落ち込み(段差)形状を成している。図9はその形状
を省略している。
【0049】次に、フォトレジスト膜27を除去した
後、フッ酸+フッ化アンモニウム混液などのエッチング
液を使って、コンタクトホール28、29の底部に露出
した基板表面のドライエッチング残渣やフォトレジスト
残渣などを除去する。その際、コンタクトホール28、
29の側壁に露出したSOG膜24もエッチング液に曝
されるが、SOG膜24は、前述した800℃程度のシ
ンタリングによってフッ酸系のエッチング液に対するエ
ッチングレートが低減されているので、このウェットエ
ッチング処理によってコンタクトホール28、29の側
壁が大きくアンダーカットされることはない。これによ
り、次の工程でコンタクトホール28、29の内部に埋
め込まれるプラグ同士のショートを確実に防止すること
ができる。
【0050】次に、図10に示すように、コンタクトホ
ール28、29の内部にプラグ30を形成する。プラグ
30は、シリコン酸化膜26の上部にn型不純物(たと
えばP(リン))をドープした多結晶シリコン膜をCV
D法で堆積した後、この多結晶シリコン膜をCMP法で
研磨してコンタクトホール28、29の内部に残すこと
により形成する。
【0051】次に、図11に示すように、シリコン酸化
膜26の上部に膜厚200nm程度のシリコン酸化膜31
を堆積した後、半導体基板1を800℃程度で熱処理す
る。シリコン酸化膜31は、たとえばオゾン(O3 )と
テトラエトキシシラン(TEOS)とをソースガスに用
いたプラズマCVD法で堆積する。この熱処理によっ
て、プラグ30を構成する多結晶シリコン膜中のn型不
純物がコンタクトホール28、29の底部からメモリセ
ル選択用MISFETQsのn型半導体領域19(ソー
ス、ドレイン)に拡散し、n型半導体領域19が低抵抗
化される。
【0052】次に、図12に示すように、フォトレジス
ト膜32をマスクにしたドライエッチングで前記コンタ
クトホール28の上部のシリコン酸化膜31を除去して
プラグ30の表面を露出させる。次に、フォトレジスト
膜32を除去した後、図13に示すように、フォトレジ
スト膜33をマスクにしたドライエッチングで周辺回路
領域のシリコン酸化膜31、26、25、SOG膜24
およびゲート酸化膜13を除去することにより、nチャ
ネル型MISFETQnのn+ 型半導体領域23(ソー
ス、ドレイン)の上部にコンタクトホール34、35を
形成し、pチャネル型MISFETQpのp+ 型半導体
領域22(ソース、ドレイン)の上部にコンタクトホー
ル36、37を形成する。
【0053】次に、フォトレジスト膜33を除去した
後、図14に示すように、シリコン酸化膜31の上部に
ビット線BLおよび周辺回路の第1層配線38、39を
形成する。ビット線BLおよび第1層配線38、39を
形成するには、まずシリコン酸化膜31の上部に膜厚5
0nm程度のTi膜をスパッタリング法で堆積し、半導体
基板1を800℃程度で熱処理する。次いで、Ti膜の
上部に膜厚50nm程度のTiN膜をスパッタリング法で
堆積し、さらにその上部に膜厚150nm程度のW膜と膜
厚200nm程度のシリコン窒化膜40とをCVD法で堆
積した後、フォトレジスト膜41をマスクにしてこれら
の膜をパターニングする。
【0054】シリコン酸化膜31の上部にTi膜を堆積
した後、半導体基板1を800℃程度で熱処理すること
により、Ti膜と下地Siとが反応し、nチャネル型M
ISFETQnのn+ 型半導体領域23(ソース、ドレ
イン)の表面とpチャネル型MISFETQpのp+
半導体領域22(ソース、ドレイン)の表面とプラグ3
0の表面とに低抵抗のTiSi2 (チタンシリサイド)
層42が形成される。これにより、n+ 型半導体領域2
3、p+ 型半導体領域22およびプラグ30に接続され
る配線(ビット線BL、第1層配線38、39)のコン
タクト抵抗を低減することができる。また、ビット線B
LをW膜/TiN膜/Ti膜で構成することにより、そ
のシート抵抗を2Ω/□以下にまで低減できるので、情
報の読み出し速度および書き込み速度を向上させること
ができると共に、ビット線BLと周辺回路の第1層配線
38、39とを一つの工程で同時に形成することができ
るので、DRAMの製造工程を短縮することができる。
さらに、周辺回路の第1層配線(38、39)をビット
線BLと同層の配線で構成した場合には、第1層配線を
メモリセルの上層のAl配線で構成する場合に比べて周
辺回路のMISFET(nチャネル型MISFETQ
n、pチャネル型MISFETQp)と第1層配線とを
接続するコンタクトホール(34〜37)のアスペクト
比が低減されるため、第1層配線の接続信頼性が向上す
る。
【0055】ビット線BLは、隣接するビット線BLと
の間に形成される寄生容量をできるだけ低減して情報の
読み出し速度および書き込み速度を向上させるために、
その間隔がその幅よりも長くなるように形成する。ビッ
ト線BLの間隔はたとえば0. 24μm程度とし、その
幅はたとえば0.22μm程度とする。
【0056】なお、TiSi2 層42は、熱処理による
劣化が生じる可能性があるが、その熱処理として後に説
明する情報蓄積用容量素子の容量絶縁膜の形成工程が考
えられる。しかしながら、後に説明するように、本実施
の形態においては容量絶縁膜の形成工程が低温化される
ため、TiSi2 層42が熱処理により劣化し、接続抵
抗の上昇等の不具合を生じることはない。
【0057】次に、フォトレジスト膜41を除去した
後、図15に示すように、ビット線BLの側壁と第1層
配線38、39の側壁とにサイドウォールスペーサ43
を形成する。サイドウォールスペーサ43は、ビット線
BLおよび第1層配線38、39の上部にCVD法でシ
リコン窒化膜を堆積した後、このシリコン窒化膜を異方
性エッチングして形成する。
【0058】次に、図16に示すように、ビット線BL
および第1層配線38、39の上部に膜厚300nm程度
のSOG膜44をスピン塗布する。次いで、半導体基板
1を800℃、1分程度熱処理してSOG膜44をシン
タリング(焼き締め)する。SOG膜44は、BPSG
膜に比べてリフロー性が高く、微細な配線間のギャップ
フィル性に優れているので、フォトリソグラフィの解像
限界程度まで微細化されたビット線BL同士の隙間を良
好に埋め込むことができる。また、SOG膜44は、B
PSG膜で必要とされる高温、長時間の熱処理を行わな
くとも高いリフロー性が得られるため、ビット線BLの
下層に形成されたメモリセル選択用MISFETQsの
ソース、ドレインや周辺回路のMISFET(nチャネ
ル型MISFETQn、pチャネル型MISFETQ
p)のソース、ドレインに含まれる不純物の熱拡散を抑
制して浅接合化を図ることができる。さらに、ゲート電
極14A(ワード線WL)およびゲート電極14B、1
4Cを構成するメタル(W膜)の劣化を抑制できるの
で、DRAMのメモリセルおよび周辺回路を構成するM
ISFETの高性能化を実現することができる。また、
ビット線BLおよび第1層配線38、39を構成するT
i膜、TiN膜、W膜の劣化を抑制して配線抵抗の低減
を図ることができる。
【0059】次に、SOG膜44の上部に膜厚600nm
程度のシリコン酸化膜45を堆積した後、このシリコン
酸化膜45をCMP法で研磨してその表面を平坦化す
る。シリコン酸化膜45は、たとえばオゾン(O3 )と
テトラエトキシシラン(TEOS)とをソースガスに用
いたプラズマCVD法で堆積する。
【0060】このように、本実施の形態では、ビット線
BLおよび第1層配線38、39の上部に成膜直後でも
平坦性が良好なSOG膜44を塗布し、さらにその上部
に堆積したシリコン酸化膜45をCMP法で平坦化す
る。これにより、ビット線BL同士の微細な隙間のギャ
ップフィル性が向上すると共に、ビット線BLおよび第
1層配線38、39の上部の絶縁膜の平坦化を実現する
ことができる。また、高温・長時間の熱処理を行わない
ため、メモリセルおよび周辺回路を構成するMISFE
Tの特性劣化を防止して高性能化を実現することができ
ると共に、ビット線BLおよび第1層配線38、39の
低抵抗化を図ることができる。
【0061】次に、シリコン酸化膜45の上部に膜厚1
00nm程度のシリコン酸化膜46を堆積する。このシリ
コン酸化膜46は、CMP法で研磨されたときに生じた
前記シリコン酸化膜45の表面の微細な傷を補修するた
めに堆積する。シリコン酸化膜46は、たとえばオゾン
(O3 )とテトラエトキシシラン(TEOS)とをソー
スガスに用いたプラズマCVD法で堆積する。
【0062】次に、図17に示すように、フォトレジス
ト膜47をマスクにしたドライエッチングでコンタクト
ホール29の上部のシリコン酸化膜46、45、SOG
膜44およびシリコン酸化膜31を除去してプラグ30
の表面に達するスルーホール48を形成する。このエッ
チングは、シリコン酸化膜46、45、31およびSO
G膜44に対するシリコン窒化膜のエッチングレートが
小さくなるような条件で行い、スルーホール48とビッ
ト線BLの合わせずれが生じた場合でも、ビット線BL
の上部のシリコン窒化膜40やサイドウォールスペーサ
43が深く削れないようにする。これにより、スルーホ
ール48がビット線BLに対して自己整合で形成され
る。
【0063】次に、フォトレジスト膜47を除去した
後、フッ酸+フッ化アンモニウム混液などのエッチング
液を使って、スルーホール48の底部に露出したプラグ
30の表面のドライエッチング残渣やフォトレジスト残
渣などを除去する。その際、スルーホール48の側壁に
露出したSOG膜44もエッチング液に曝されるが、S
OG膜44は、前記800℃程度のシンタリングによっ
てフッ酸系のエッチング液に対するエッチングレートが
低減されているので、このウェットエッチング処理によ
ってスルーホール48の側壁が大きくアンダーカットさ
れることはない。これにより、次の工程でスルーホール
48の内部に埋め込まれるプラグとビット線BLとのシ
ョートを確実に防止することができる。また、プラグと
ビット線BLとを十分に離間させることができるので、
ビット線BLの寄生容量の増加を抑制することができ
る。
【0064】次に、図18に示すように、スルーホール
48の内部にプラグ49を形成する。プラグ49は、た
とえば多結晶シリコン膜からなる。プラグ49は、シリ
コン酸化膜46の上部に、たとえばCVD法により多結
晶シリコン膜を堆積し、これをエッチバックしてスルー
ホール48の内部に残すことにより形成する。エッチバ
ックに代えてCMP法により多結晶シリコン膜を研磨し
てもよい。
【0065】次に、図19に示すように、シリコン窒化
膜50および絶縁膜51を形成し、プラグ49が露出す
るように絶縁膜51およびシリコン窒化膜50に溝52
を形成する。シリコン窒化膜50は、たとえばCVD法
により形成する。絶縁膜51は、たとえばオゾン
(O3 )とテトラエトキシシラン(TEOS)とをソー
スガスに用いたプラズマCVD法で形成する。また、溝
52はフォトレジスト膜をマスクとしたエッチングによ
り加工する。
【0066】次に、図20に示すように、溝52の内部
を含む絶縁膜51の表面に多結晶シリコン膜を堆積し、
さらに半導体基板1の全面に絶縁膜53を堆積する。絶
縁膜53は、溝52への埋め込み性を考慮してSOG膜
とすることが好ましい。その後、溝52の内部にのみ多
結晶シリコン膜が残るように、絶縁膜53および多結晶
シリコン膜を除去する。このようにして多結晶シリコン
膜からなる下部電極54を形成する。絶縁膜53および
多結晶シリコン膜の除去にはエッチバック法あるいはC
MP法を用いることができる。
【0067】次に、図21に示すように、絶縁膜51お
よび絶縁膜53をウエットエッチングで除去し、下部電
極54を露出する。シリコン窒化膜50は、このウエッ
トエッチングのストッパ膜として機能させる。なお、こ
の段階で、周辺回路領域の絶縁膜51を残存させてもよ
い。この場合、周辺回路領域とメモリセル領域との標高
差を緩和して、フォトリソグラフィのマージンの向上お
よび上層に形成される配線の断線等を防止することがで
きる。
【0068】次に、図22に示すように、下部電極54
の表面にシリコン窒化膜55を形成する。シリコン窒化
膜55は、たとえば、アンモニア(NH3 )雰囲気、7
50℃、3minの条件での熱処理を施すことにより形
成する。この場合、シリコン窒化膜55の膜厚は、約1.
5〜2nmとなる。このようにシリコン窒化膜55を形
成することにより、後に説明する酸化タンタル膜の結晶
化処理の際の下部電極54の酸化を防止して、誘電率の
低いシリコン酸化膜の形成を抑制し、情報蓄積用容量素
子Cの蓄積容量の減少を防止できる。
【0069】次に、図23および図24に示すように、
半導体基板1の全面に膜厚10nm程度の酸化タンタル
膜56を堆積する。図24は、図23におけるB部を拡
大した断面図である。酸化タンタル膜56の堆積は、た
とえばペンタエトキシタンタル(Ta(C2
5 O)5 )を含むガスを原料ガスとし、450℃〜50
0℃の減圧状態(たとえば400mTorr)における
熱CVD法により形成できる。
【0070】このように、酸化タンタル膜56を熱CV
D法により堆積することにより、ステップカバレッジに
優れた酸化タンタル膜56とすることができる。また、
前記CVD法を450℃〜500℃という比較的高い温
度で行うため、酸化タンタル膜56中の不純物たとえば
炭素化合物の量を少なくすることができ、次に説明する
酸化タンタル膜56の結晶化温度を比較的低くできる。
なお、この段階で形成された酸化タンタル膜56は、ア
モルファス薄膜である。また、酸化タンタル膜56の形
成には、Ta(C2 5 5 等のペンタアルキルタンタ
ルガスと酸素との混合ガスを原料ガスに用いてもよい。
【0071】次に、図25に示すように、酸化タンタル
膜56に熱処理を施し、多結晶酸化タンタル膜57を形
成する。酸化タンタル膜56の熱処理は、たとえば、一
酸化二窒素(N2 O)雰囲気における処理温度が750
℃の条件で行うことができる。このように酸化雰囲気に
おける熱処理で酸化タンタル膜56を結晶化するため、
結晶化された多結晶酸化タンタル膜57には十分な酸素
が供給され、酸素欠陥の少ない良質な絶縁膜が形成され
る。また、酸化タンタル膜56を結晶化するため、誘電
率を高くすることができ、トンネル電流の流れない膜厚
(たとえば10nm)を形成しても、シリコン酸化膜に
換算した膜厚は十分に薄く、大きな蓄積電荷量を得るこ
とができる。
【0072】なお、この熱処理によりシリコン窒化膜5
5が酸化されてシリコン酸窒化膜58になる。また、結
晶化により発生した結晶粒界59に沿ってシリコン酸窒
化膜58が成長し、リーク電流の原因になることは既に
述べた。
【0073】次に、図26および図27に示すように、
シリコン酸化膜60を多結晶酸化タンタル膜57上に形
成する。図27は、図26におけるB部を拡大した断面
図である。シリコン酸化膜60は、シラン(SiH4
ガスと一酸化二窒素(N2 O)ガスを原料ガスとするC
VD法により形成できる。CVDの処理温度は、たとえ
ば650℃である。これにより約lnmの膜厚のシリコ
ン酸化膜60が形成される。このようにして、シリコン
酸窒化膜58、多結晶酸化タンタル膜57およびシリコ
ン酸化膜60の3層からなる積層された容量絶縁膜が形
成される。本実施の形態の容量絶縁膜は、前記の通り3
層積層されいるため、結晶粒界59が形成されてもリー
ク電流を低減し、DRAMの信頼性を向上できる。
【0074】なお、ここでは、シランガスを用いたシリ
コン酸化膜60の形成について説明したが、メチルシラ
ン(SiCH4 )等の有機シランガスを用いてもよく、
また、ジシラン(Si2 6 )、トリシラン(Si3
8 )等を用いてもよい。この場合シリコン酸化膜の成膜
温度を低減することができる。また、本実施の形態で
は、シランガスと反応させる酸化ガスとして一酸化二窒
素を例示している。この場合、シランガスとの急激な発
熱反応を抑制して粉状のシリコン酸化物の発生を抑制
し、良質なシリコン酸化膜60を形成することが可能と
なる。酸化性ガスは一酸化一窒素(NO)であってもよ
い。
【0075】また、ここではシリコン酸化膜60を例示
しているが、シリコン酸化膜60に代えてシリコン窒化
膜を形成してもよい。この場合より誘電率の高いシリコ
ン窒化膜を用いて、リーク電流を低減し、かつ、容量値
の低下を抑えて蓄積電荷量の増加を図れる。シリコン酸
化膜の形成には、前記したシラン(SiH4 )ガスまた
は有機シランガスと窒化ガス、たとえばアンモニアとを
原料としたCVD法を用いることができる。
【0076】次に、多結晶酸化タンタル膜57上に窒化
チタン膜を堆積し、図28に示すように前記窒化チタン
膜上にフォトレジスト膜61を形成し、このフォトレジ
スト膜61をマスクとして前記窒化チタン膜、多結晶酸
化タンタル膜57およびシリコン酸化膜60をエッチン
グする。これによりシリコン酸窒化膜58、多結晶酸化
タンタル膜57およびシリコン酸化膜60からなる容量
絶縁膜62と上部電極63とを形成する。窒化チタン膜
の堆積にはたとえばCVD法を用いることができる。こ
のようにして多結晶酸化タンタル膜からなる下部電極5
4、3層構成の容量絶縁膜62および窒化チタンからな
る上部電極63で構成される情報蓄積用容量素子Cを形
成する。これにより、メモリセル選択用MISFETQ
sとこれに直列に接続された情報蓄積用容量素子Cとで
構成されるDRAMのメモリセルが完成する。
【0077】なお、上部電極63を構成する材料として
は、窒化チタン膜に代えて、酸化ルテニウム膜、ルテニ
ウム膜、あるいはタングステン膜を用いることができ
る。
【0078】次に、フォトレジスト膜61を除去した
後、図29に示すように、情報蓄積用容量素子Cの上部
に膜厚40nm程度のシリコン酸化膜64を堆積する。シ
リコン酸化膜64は、たとえばオゾン(O3 )とテトラ
エトキシシラン(TEOS)とをソースガスに用いたプ
ラズマCVD法で堆積する。さらにSOG膜65を塗布
してメモリセルの形成された領域を平坦化すると同時
に、周辺回路領域との段差を緩和する。本実施の形態の
DRAMでは、容量絶縁膜62に誘電率の高い多結晶酸
化タンタル膜を用いるため、下部電極54の高さを特に
高く形成する必要はない。このため、SOG膜65のみ
でメモリセル領域と周辺回路領域との段差を緩和するこ
とが可能である。この結果、前記段差を解消するための
複雑な工程を採用することなく、プロセスを単純化する
ことができる。
【0079】次に、図30に示すように、フォトレジス
ト膜をマスクにしたドライエッチングで周辺回路の第1
層配線38の上部のSOG膜65、シリコン酸化膜6
4、シリコン窒化膜50、シリコン酸化膜46、シリコ
ン酸化膜45、SOG膜44およびシリコン窒化膜40
を除去することにより、スルーホール66を形成する。
また、同様に上部電極63の上部のSOG膜65、シリ
コン酸化膜64を除去することにより、スルーホール6
7を形成する。その後、スルーホール66、67の内部
にプラグ68を形成し、続いてSOG膜65の上部に第
2層配線69を形成する。プラグ68は、SOG膜65
の上部にスパッタリング法で膜厚100nm程度のTi
N膜を堆積し、さらにその上部にCVD法で膜厚500
nm程度のW膜を堆積した後、これらの膜をエッチバッ
クしてスルーホール66、67の内部に残すことにより
形成する。第2層配線69は、SOG膜65の上部にス
パッタリング法で膜厚50nm程度のTiN膜、膜厚5
00nm程度のAl(アルミニウム)膜、膜厚50nm
程度のTi膜を堆積した後、フォトレジスト膜をマスク
にしたドライエッチングでこれらの膜をパターニングし
て形成する。
【0080】その後、層間絶縁膜を介して第3層配線を
形成し、その上部にシリコン酸化膜とシリコン窒化膜と
で構成されたパッシベーション膜を堆積するが、その図
示は省略する。以上の工程により、本実施の形態のDR
AMが略完成する。
【0081】なお、第3層配線およびそれに接続するプ
ラグは第2層配線の場合と同様に形成することができ、
層間絶縁膜は、たとえば膜厚300nm程度のシリコン
酸化膜、膜厚400nm程度のSOG膜および膜厚30
0nm程度のシリコン酸化膜で構成できる。シリコン酸
化膜は、たとえばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラ
ン(TEOS)とをソースガスに用いたプラズマCVD
法で堆積できる。
【0082】本実施の形態によれば、容量絶縁膜62
が、シリコン酸窒化膜58、多結晶酸化タンタル膜57
およびシリコン酸化膜60の3層からなる積層絶縁膜に
よって構成されるため、上部および下部電極間のリーク
電流を低減できる。この様子を図31に示す。図31
は、上部および下部電極間の電圧−電流密度特性を示
し、(a)の曲線は本実施の形態のシリコン酸化膜60
を形成しない場合の電圧一電流密度特性であり、(b)
は本実施の形態の場合の電圧一電流密度特性である。図
に明らかなとおり、本実施の形態により、容量絶縁膜6
2のリーク電流を抑えることできる。特にアノード側の
リーク電流を低減でき、信頼性あるDRAMを得ること
ができる。
【0083】(実施の形態2)図32〜図34は、実施
の形態2のDRAMの製造方法を工程順に示した断面図
である。
【0084】本実施の形態の製造方法の一部は、実施の
形態1の製造方法における図24までの工程と同様であ
る。従って、同様な部分については説明を省略する。
【0085】実施の形態1における図24に示すように
アモルファス状態の酸化タンタル膜56を実施の形態1
と同様に形成した後、図32に示すように、たとえば一
酸化二窒素(N2 O)雰囲気、600℃の熱処理を酸化
タンタル膜56に施し、一部結晶化された酸化タンタル
膜70を形成する。酸化タンタル膜70は、その一部が
結晶化されているため、一部にアモルファス状態の酸化
タンタルを含む。
【0086】前記熱処理が一酸化二窒素(N2 O)雰囲
気で行われるため、酸化タンタル膜70には十分な酸素
が供給されており、後に説明する結晶化の熱処理の際に
も酸素は十分な量が供給されることとなる。これにより
酸素欠陥の少ない良質な多結晶酸化タンタル膜が形成で
きる。
【0087】また、前記熱処理が一酸化二窒素(N
2 O)雰囲気で行われるため、実施の形態1と同様に、
シリコン窒化膜55が酸化されてシリコン酸窒化膜58
が形成される。このシリコン窒化膜55の酸化防止効果
は、実施の形態1と同様に得られる。
【0088】次に、図33に示すように、酸化タンタル
膜70上にシリコン酸化膜71を形成する。シリコン酸
化膜の膜厚はたとえば約1nmとする。また、シリコン
酸化膜71は、前記酸化処理に続いて連続的に処理され
る。すなわち、前記酸化処理が施された処理室と同一の
処理室を反応室とする場合、あるいは、前記酸化処理が
施された処理室とロードロック室で接続された他の反応
室で処理される場合等、減圧状態を破壊することなくシ
リコン酸化膜71が形成される。このように、酸化タン
タル膜70を形成する熱処理に続き、同一装置内で連続
的にシリコン酸化膜71を形成するため、酸化タンタル
膜70とシリコン酸化膜71との界面は極めて清浄に保
たれる。この結果、次に説明する酸化タンタル膜70の
結晶化の処理の際に不純物の影響を排除でき、異常な結
晶の成長を抑えて、良質な多結晶酸化タンタル膜を形成
できる。
【0089】シリコン酸化膜71の堆積は、たとえば、
TEOSガスおよび一酸化二窒素(N2 O)を用いたC
VD法により行える。この結果、ステップカバレッジに
優れたシリコン酸化膜71を形成できる。なお、シリコ
ン酸化膜71は実施の形態1と同様にシランガスと一酸
化二窒素(N2 O)を用いて形成してもよい。
【0090】次に、図34に示すように、シリコン酸化
膜71をその表面に有する状態で酸化タンタル膜70に
熱処理が施される。この熱処理により酸化タンタル膜7
0は、多結晶酸化タンタル膜72となり、結晶化が促進
されてほぼ全域が結晶化される。熱処理は、たとえば酸
素雰囲気中、750℃の条件で行われる。
【0091】また、多結晶酸化タンタル膜72への結晶
化に伴い、多結晶酸化タンタル膜72の結晶粒界73を
介して下部電極54のシリコン原子あるいはシリコン酸
窒化膜58のシリコン原子がシリコン酸化膜71の表面
に吸い上げれら、熱処理雰囲気の酸素と反応してシリコ
ン酸化物74が形成される。すなわち、多結晶酸化タン
タル膜72への結晶化のための熱処理により、結晶粒界
73の上部にシリコン酸化物74を有するシリコン酸化
膜75が形成される。このシリコン酸化膜75は、結晶
粒界73上で厚く形成されることとなり、リーク電流に
対するウィークスポットを補強する作用がある。従っ
て、シリコン酸窒化膜58、多結晶酸化タンタル膜72
およびシリコン酸化膜75からなる3層の容量絶縁膜
は、実施の形態1の場合と比較してさらに優れたリーク
電流耐性を有する。
【0092】なお、シリコン酸化膜75がシリコン窒化
膜であってもよいことは実施の形態1と同様である。
【0093】この後の工程は実施の形態1と同様である
ため説明を省略する。
【0094】本実施の形態によれば、実施の形態1と同
様にあるいはさらに有効に、上部および下部電極間のリ
ーク電流を低減でき、DRAMの信頼性を向上できる。
【0095】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでも
ない。
【0096】たとえば、容量絶縁膜を構成する高誘電体
の多結晶被膜として多結晶酸化タンタル膜を例示した
が、他の多結晶構造を有する高誘電体被膜、たとえばB
ST(Bax Sr(1-X) TiO3 )やSTO(SrTi
3 )を採用する場合に適用してもよい。
【0097】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0098】(1)結晶化酸化タンタル膜を容量絶縁膜
に用いた場合であっても、情報蓄積用容量素子のリーク
電流を抑制できる。
【0099】(2)結晶化酸化タンタル膜を容量絶縁膜
に用いた場合の動作信頼性を確保し、半導体装置の信頼
性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のDRAMを形成した半導体チッ
プの全体平面図である。
【図2】実施の形態1のDRAMの等価回路図である。
【図3】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を工
程順に示した断面図である。
【図4】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を工
程順に示した断面図である。
【図5】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を工
程順に示した断面図である。
【図6】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を工
程順に示した断面図である。
【図7】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を工
程順に示した断面図である。
【図8】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を工
程順に示した断面図である。
【図9】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を工
程順に示した断面図である。
【図10】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図11】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図12】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図13】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図14】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図15】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図16】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図17】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図18】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図19】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図20】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図21】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図22】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図23】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図24】図23におけるB部を拡大した断面図であ
る。
【図25】図23におけるB部を拡大した断面図であ
る。
【図26】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図27】図26におけるB部を拡大した断面図であ
る。
【図28】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図29】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図30】実施の形態1のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図31】(a)は本実施の形態のシリコン酸化膜を形
成しない場合の電圧一電流密度特性であり、(b)は本
実施の形態のシリコン酸化膜を形成した場合の電圧一電
流密度特性である。
【図32】実施の形態2のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図33】実施の形態2のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図34】実施の形態2のDRAMの製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 1A 半導体チップ 5 溝(素子分離溝) 6、7 シリコン酸化膜 10 n型半導体領域 11 p型ウエル 12 n型ウエル 13 ゲート酸化膜 14A〜14C ゲート電極 15 シリコン窒化膜 16 フォトレジスト膜 17 p- 型半導体領域 18 n- 型半導体領域 19 n型半導体領域 20 シリコン窒化膜 20a サイドウォールスペーサ 21 フォトレジスト膜 22 p+ 型半導体領域 23 n+ 型半導体領域 24 SOG膜 25、26 シリコン酸化膜 27 フォトレジスト膜 28、29 コンタクトホール 30 プラグ 31 シリコン酸化膜 32、33 フォトレジスト膜 34、36 コンタクトホール 38 第1層配線 40 シリコン窒化膜 41 フォトレジスト膜 42 TiSi2 層 43 サイドウォールスペーサ 44 SOG膜 45、46 シリコン酸化膜 47 フォトレジスト膜 48 スルーホール 49 プラグ 50 シリコン窒化膜 51 絶縁膜 52 溝 53 絶縁膜 54 下部電極 55 シリコン窒化膜 56 酸化タンタル膜 57 多結晶酸化タンタル膜 58 シリコン酸窒化膜 59 結晶粒界 60 シリコン酸化膜 61 フォトレジスト膜 62 容量絶縁膜 63 上部電極 64 シリコン酸化膜 65 SOG膜 66、67 スルーホール 68 プラグ69 第2層配線 70 酸化タンタル膜 71 シリコン酸化膜 72 多結晶酸化タンタル膜 73 結晶粒界 74 シリコン酸化物 75 シリコン酸化膜 BL ビット線 C 情報蓄積用容量素子 MARY メモリアレイ Qn nチャネル型MISFET Qp pチャネル型MISFET Qs メモリセル選択用MISFET SA センスアンプ WD ワードドライバ WL ワード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 晋平 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 大路 譲 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 古川 亮一 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 金井 美鈴 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 國友 正人 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 黒田 淳 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 植村 俊雄 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 Fターム(参考) 5F083 AD24 AD48 GA06 JA06 JA14 JA19 JA35 JA39 JA40 KA05 LA12 MA06 MA17 PR03 PR05 PR21 PR33 PR36 PR40

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体からなる基板または半導体層をそ
    の表面に有する基板と、前記基板の主面に形成されたメ
    モリセル選択用MISFETと、前記メモリセル選択用
    MISFETのソースまたはドレインとして機能する半
    導体領域に電気的に接続された第1電極、前記第1電極
    に対向して形成された第2電極および前記第1、第2電
    極の間に挟まれた容量絶縁膜で構成される情報蓄積用容
    量素子とを有する半導体装置であって、 前記容量絶縁膜は、前記第1電極に接する第1絶縁膜
    と、前記第2電極に接する第2絶縁膜と、前記第1およ
    び第2絶縁膜の間に形成された第3絶縁膜とを含む3層
    以上の積層絶縁膜で構成されることを特徴とする半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置であって、 前記第1電極はシリコンを主成分とする被膜で構成さ
    れ、前記第1絶縁膜はシリコン酸窒化膜で構成され、前
    記第2絶縁膜はシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜で
    構成され、前記第3絶縁膜は、結晶化酸化タンタル膜で
    構成されることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置であって、 前記第3絶縁膜を構成する酸化タンタル結晶の結晶粒界
    には、前記第2絶縁膜から成長したシリコン酸化物が形
    成されていることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体からなる基板または半導体層をそ
    の表面に有する基板と、前記基板の主面に形成されたメ
    モリセル選択用MISFETと、前記メモリセル選択用
    MISFETのソースまたはドレインとして機能する半
    導体領域に電気的に接続された第1電極、前記第1電極
    に対向して形成された第2電極および前記第1、第2電
    極の間に挟まれた容量絶縁膜で構成される情報蓄積用容
    量素子とを有する半導体装置の製造方法であって、前記
    容量絶縁膜の形成工程が、 (a)前記第1電極の表面に第1シリコン窒化膜を形成
    する工程と、 (b)CVD法により酸化タンタル膜を形成した後、前
    記酸化タンタル膜に熱処理を施し、前記酸化タンタル膜
    を結晶化する工程と、 (c)シリコン酸化膜または第2シリコン窒化膜を堆積
    する工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体からなる基板または半導体層をそ
    の表面に有する基板と、前記基板の主面に形成されたメ
    モリセル選択用MISFETと、前記メモリセル選択用
    MISFETのソースまたはドレインとして機能する半
    導体領域に電気的に接続された第1電極、前記第1電極
    に対向して形成された第2電極および前記第1、第2電
    極の間に挟まれた容量絶縁膜で構成される情報蓄積用容
    量素子とを有する半導体装置の製造方法であって、前記
    容量絶縁膜の形成工程が、 (d)前記第1電極の表面に第1シリコン窒化膜を形成
    する工程と、 (e)CVD法により酸化タンタル膜を形成し、前記酸
    化タンタル膜に600℃以下の熱処理を施した後、シリ
    コン酸化膜または第2シリコン窒化膜を堆積する工程
    と、 (f)前記酸化タンタル膜に熱処理を施し、前記酸化タ
    ンタル膜を結晶化する工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 前記(e)工程における前記酸化タンタル膜の熱処理と
    前記シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜の堆積とは、
    前記基板を大気雰囲気に曝すことなく同一の処理装置を
    用いて連続的に行われることを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4または5記載の半導体装置の製
    造方法であって、 前記(b)または(f)工程の前記結晶化は、酸化性ガ
    スの雰囲気における700℃以上の熱処理により行われ
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4または5記載の半導体装置の製
    造方法であって、 前記(c)または(e)工程の前記シリコン酸化膜また
    はシリコン窒化膜の堆積は、有機または無機シランガス
    と、酸化性ガスまたは窒化性ガスとを原料とするCVD
    法により行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の半導体装置の製
    造方法であって、 前記酸化性ガスは、一酸化二窒素(N2 O)または一酸
    化一窒素(NO)であることを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項5または6記載の半導体装置の
    製造方法であって、 前記(e)工程において熱処理された酸化タンタル膜に
    は、非晶質の酸化タンタルが含まれることを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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