JP2000035824A - 車両用発電装置 - Google Patents

車両用発電装置

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JP2000035824A
JP2000035824A JP10219816A JP21981698A JP2000035824A JP 2000035824 A JP2000035824 A JP 2000035824A JP 10219816 A JP10219816 A JP 10219816A JP 21981698 A JP21981698 A JP 21981698A JP 2000035824 A JP2000035824 A JP 2000035824A
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幹夫 久保
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気熱を電気エネルギに変換する熱電変換素
子を利用した車両用発電装置において、熱電変換素子の
温接点の温度を適宜に制御できるようにして発電効率を
向上させる。 【解決手段】 発熱部材133の温度が上昇し、熱電変
換素子142の耐熱温度の上限値に近付くと、バイメタ
ル変形部材144が変形して曲率半径が小さくなる。こ
の結果、温接点側熱接続部材143が発熱部材133か
ら離間されて両者の機械的な接触が断たれる。このた
め、発熱部材133の熱は温接点側熱接続部材143に
伝導されず、熱電変換素子142の温度上昇が制限され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気熱を利用して
熱起電力を発生する熱電変換素子を利用した車両用発電
装置に係り、特に、熱電変換素子の温接点の温度を適宜
に制御できるようにした車両用発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】環境への配慮や省エネルギの観点から、
特にアイドリング時の排気ガスや燃料消費を抑えるため
に、車両を停止させるとエンジンが自動停止し、停止状
態からスロットルグリップが捻られて発進が指示される
と、エンジンを自動的に再始動して車両を発進させるエ
ンジン停止始動制御装置が、特開昭63−75323号
公報に記載されている。このようなエンジン停止始動制
御装置を搭載した車両では、エンジン始動が頻繁に行わ
れて電力消費量が増えるため、バッテリの充電量を常に
十分に保っておくことが望ましい。
【0003】一方、従来から用いられている、エンジン
回転を電気エネルギに変換するオルタネータとは別に、
エンジンが発生する排気熱を電気エネルギに変換する車
両用熱電変換装置が、例えば実開平3−120695号
公報に開示されている。
【0004】このような車両用熱電変換装置を用いれ
ば、オルタネータと合わせて十分な発電量が得られるの
で、バッテリの充電量を常に十分に保つことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した熱電変換素子
は、良く知られるように、熱電変換素子を利用して温接
点と冷接点との温度差に応じた熱起電力を発生するた
め、温接点を接触させる発熱部位の温度は高いほど望ま
しい。しかしながら、実際には熱電変換素子の耐熱温度
との関係で、最高温度が熱電変換素子の耐熱温度以下で
ある発熱部位に設置せざるを得ない。
【0006】しかも、エンジンの排気熱はエンジンの運
転状態に大きく依存し、最大負荷時と低負荷時とでは各
発熱部位の到達温度に大きな差が生じる。ここで、熱電
変換素子は最大負荷時の到達温度が耐熱温度以下である
発熱部位に設置する必要がある。しかしながら、このよ
うな発熱部位は通常運転での温度が熱電変換素子の耐熱
温度を大幅に下回ってしまうため、十分な熱起電力を得
られないという課題があった。
【0007】本発明の目的は、上記した従来技術の課題
を解決し、十分な熱起電力を得られる車両用発電装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、熱電変換素子に温接点と冷接点との
温度差に応じた熱起電力を発生させる熱起電力発生ユニ
ットを備えた車両用発電装置において、車両上の発熱部
と熱電変換素子の温接点とを熱導電的に結合する熱接続
手段と、前記温接点の温度を制御する温接点温度制御手
段を具備したことを特徴とする。
【0009】上記した構成によれば、熱電変換素子の温
度を、発熱部の温度にかかわらず所望の温度に制限する
ことができるので、熱電変換素子を、最高温度が熱電変
換素子の耐熱温度を超えるような発熱部へも装着するこ
とができる。したがって、温接点が高温状態に維持され
る時間が長くなって発電効率が向上し、十分な熱起電力
を得られるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施形態であるエン
ジン停止始動制御装置が搭載されるスクータ型自動二輪
車1の全体側面図である。
【0011】車体前部2と車体後部3とは低いフロア部
4を介して連結されており、車体の骨格をなす車体フレ
ームは、概ねダウンチューブ6とメインパイプ7とから
構成される。燃料タンクおよび収納ボックス(共に図示
せず)はメインパイプ7により支持され、その上方にシ
ート8が配置されている。
【0012】一方、車体前部2では、ステアリングヘッ
ド5に軸支されて上方にハンドル11が設けられ、下方
にフロントフォーク12が延び、その下端に前輪13が
軸支されている。ハンドル11の上部は計器板を兼ねた
ハンドルカバー33で覆われている。メインパイプ7の
立ち上がり部下端にはブラケット15が突設され、この
ブラケット15には、リンク部材16を介してスイング
ユニット17が揺動自在に連結支持されている。
【0013】スイングユニット17には、その前部に単
気筒の2ストロークエンジン200が搭載されている。
このエンジン200から後方にかけてベルト式無段変速
機35が構成され、その後部に遠心クラッチを介して設
けられた減速機構38に後輪21が軸支されている。こ
の減速機構38の上端と前記メインパイプ7の上部屈曲
部との間にはリヤクッション22が介装されている。ス
イングユニット17の上部には、エンジン200のシリ
ンダヘッド32の上部から延出した吸気管23に接続さ
れた気化器24および同気化器24に連結されるエアク
リーナ25が配設されている。
【0014】ユニットスイングケース31の下部に突設
されたハンガーブラケット18には、メインスタンド2
6が枢着されており、ベルト式無段変速機35の伝動ケ
ースカバー36から突出したキック軸27にキックアー
ム28の基端が固着され、キックアーム28の先端にキ
ックペダル29が設けられている。
【0015】図2は、前記自動二輪車1の計器盤回りの
平面図であり、ハンドルカバー33の計器盤90内に
は、スピードメータ91と共にスタンバイインジケータ
56およびバッテリインジケータ76が設けられてい
る。このスタンバイインジケータ56は、後に詳述する
ように、エンジンの停止始動制御中におけるエンジン停
止時に点滅し、スロットルを開ければ直ちにエンジンが
始動されて発進し得る状態にあることを運転者に警告す
る。バッテリインジケータ76は、バッテリ電圧が低下
すると点灯してバッテリの充電不足を運転者に警告す
る。
【0016】ハンドルカバー33には、アイドリングを
許可または制限するためのアイドルスイッチ53および
スタータモータを起動するためのスタータスイッチ58
が設けられている。ハンドル11の右端部には、スロッ
トルグリップ92およびブレーキレバー93が設けられ
ている。なお、左右のスロットルグリップの付根部分等
には、従来の二輪車と同様にホーンスイッチやウインカ
スイッチを備えているが、ここでは図示を省略する。
【0017】図3は、図1に破線丸印で示した、シート
8前部のヒンジ部分の構造を模式的に示した図である。
本実施形態では、シート8の裏面前方にはヒンジ部材8
1が固定されている。このヒンジ部材81には、垂直方
向に沿って長手状の開口82が形成され、車両本体側に
固定されたヒンジ軸85が当該長手状開口82を貫通
し、シート8は当該ヒンジ軸85を中心に揺動自在かつ
上下動自在に軸支される。前記ヒンジ部材81の裏面と
対向する車両本体側には、押子83aを弾発するコイル
スプリング83および着座スイッチ54が設けられてい
る。
【0018】このような構成において、運転者がシート
8に着席していない非着座状態では、同図(a) に示した
ように、ヒンジ軸85が長手状開口82の下側端部に当
接するまで、シート8がコイルスプリング83によって
押し上げられるので、着座スイッチ54はオフ状態とな
る。
【0019】これに対して、運転者がシート8に着席す
る着座状態では、同図(b) に示したように、シート8が
コイルスプリング83の弾性力に抗して押し下げられる
ので、着座スイッチ54はオン状態となる。したがっ
て、着座スイッチ54の状態を監視すれば、運転者が着
座しているか否かを認識することができる。また、本実
施形態ではシート8の前側に着座スイッチ54を設けた
ので、運転者が小柄であっても着座しているか否か確実
に検知することができる。
【0020】図4は、前記スロットルグリップ92の主
要部の断面図であり、同図(b) は同図(a) のI−I線で
の断面図である。ハンドルパイプ181には、同図(a)
に示したように、スロットルグリップ本体182が回動
自在に挿貫され、スロットルグリップ本体182の周囲
はグリップカバー183で覆われている。スロットルグ
リップ本体182は、その円周に沿ってフランジ部18
2aを具備し、同図(b) に示したように、このフランジ
部182aにスロットルワイヤ185の一端185aが
係止されている。スロットルグリップ本体182は、ス
プリング184の弾性力によって常にスロットル閉側へ
弾発されており、運転者がスプリング184の弾性力に
抗してスロットルグリップ本体182を開方向へ捻る
と、スロットルワイヤ185が巻き込まれてスロットル
が開く。
【0021】また、本実施形態では、スロットルグリッ
プが全閉状態で接点を閉じ(または開き)、スロットル
グリップが予定角度だけ開いたときに接点を開く(また
は閉じる)スロットルスイッチ52が設けられている。
前記スロットルスイッチ52は、スロットルが実際に開
き始める前の遊び範囲の角度θ内で接点が開く(または
閉じる)ように構成されている。このような構成によれ
ば、スロットルを開くことなくスロットルスイッチ52
をオンにすることができる。したがって、停車状態でも
エンジンを運転者の意思で運転させておくことが可能に
なる。
【0022】また、遊び角度範囲が終了して実際にスロ
ットルが開き始める角度(>θ)へ突入する際は、スロ
ットルスプリング(図示せず)の弾性力が新たに付加さ
れるので、遊び角度範囲内のみでのスロットルスイッチ
52の開閉が容易になる。
【0023】図5は、図1におけるエンジン200をI
I−II線に沿って切断した断面図である。エンジン2
00は、左右水平方向に指向したクランク軸201を回
転自在に支持する左右のクランクケース202L、20
2Rを合体したクランクケース202に、シリンダブロ
ック203およびシリンダヘッド204が順次組合わさ
れ、シリンダブロック203には、図示しない排気通路
のほかシリンダボアに開口する掃気ポートから掃気通路
205が形成されてクランクケース202のクランク室
と連通している。
【0024】シリンダヘッド204には、点火プラグ2
06が燃焼室に向け嵌着され、この点火プラグ206の
露出部を除き、シリンダヘッド204およびシリンダブ
ロック203はファンシェラウド207で覆われる。
【0025】シリンダブロック203の排気ポートに連
結された排気管255には、排気熱を利用して熱起電力
を発生する車両用発電装置78が、シリンダブロック近
傍の外周部を覆うように取り付けられている。この発電
装置78には、後に詳述するように、シリンダブロック
203内の水ジャケット213から配管78aを介して
冷却水が供給される。発電装置78内を循環した冷却水
は、配管78bを介してシリンダヘッド204に戻され
る。
【0026】左クランクケース202Lは、ベルト式無
段変速室ケースを兼ねており、左クランクケース202
Lを貫通して延びたクランク軸201にはベルト駆動プ
ーリ210が共に回転可能に設けられている。ベルト駆
動プーリ210は、固定側プーリ半体210Lと可動側
プーリ半体210Rとからなり、固定側プーリ半体21
0Lはクランク軸201の左端部にボス211を介して
固着され、その右側に可動側プーリ半体210Rがクラ
ンク軸201にスプライン嵌合され、固定側プーリ半体
210Lに接近・離反することができる。両プーリ半体
210L、210R間にはVベルト212が挟まれて巻
き掛けられる。
【0027】可動側プーリ半体210Rの右側ではカム
プレート215がクランク軸201に固着されており、
その外周端に設けたスライドピース215aが、可動側
プーリ半体210Rの外周端で軸方向に形成したカムプ
レート摺動ボス部210Raに摺動自在に係合してい
る。可動側プーリ半体210Rのカムプレート215側
側面は、カムプレート215側に向けてテーパしてお
り、同テーパ面内側にカムプレート215に挟まれてド
ライウェイトローラ216が収容されている。
【0028】したがって、クランク軸201の回転速度
が増加すると、可動側プーリ半体210Rとカムプレー
ト215間にあって共に回転するドライウェイトローラ
216が、遠心力により遠心方向に移動し、可動側プー
リ半体210Rは同ドライウェイトローラ216に押圧
されて左方に移動して固定側プーリ半体210Lに接近
し、両プーリ半体210L、210R間に挟まれたVベ
ルト212を遠心方向に移動させ巻き掛け径を大きくす
るように構成されている。かかるベルト駆動プーリ21
0に対応して、後方の図示しないベルト被動プーリにV
ベルト212が巻き掛けられて、動力が自動調整されて
後方の減速機構等に遠心クラッチを介して伝達され、後
輪を駆動する。
【0029】かかるベルト式無段変速機室を左側から覆
う伝動ケースカバー220は、前方のベルト駆動プーリ
210から後方に延出して覆っており、前寄りに前記キ
ック軸27が回動自在に貫通支持されており、同キック
軸27の内側端部には駆動ヘリカルギヤ222が嵌着さ
れ、リターンスプリング223により付勢されている。
そして伝動ケースカバー220の前部内面には、クラン
ク軸201と同軸に摺動軸224が回転かつ軸方向の摺
動可能に支持されており、同摺動軸224には被動ヘリ
カルギヤ225が形成されて前記駆動ヘリカルギヤ22
2と噛合すると共に、右端にはラチェットホイール22
6が固着され、全体がフリクションスプリング227に
より左方に付勢されている。
【0030】一方、クランク軸201側のボス211に
は、ラチェットホイール226に対向してラチェットが
形成されており、両者は摺動軸224の摺動で接離可能
である。したがって、前記キックペダル29が踏み込ま
れ、キック軸27がリターンスプリング223に抗して
回転すると、キック軸27と一体に駆動ヘリカルギヤ2
22が回転して、これと噛合する被動ヘリカルギヤ22
5が摺動軸224と一体に回転しながらフリクションス
プリング227に抗して右方に摺動して、ラチェットホ
イール226がボス211のラチェットと噛み合ってク
ランク軸201を強制的に回転させエンジン200を始
動することができる。
【0031】一方、右クランクケース202Rは、クラ
ンク軸201を回転自在に支持する主軸受209の右側
に略円筒状をなして延出しており、その中心軸にクラン
ク軸201が突出している。この右クランクケース20
2Rの円筒内には、スタータモータとしての機能と、A
Cジェネレータ(ACG)としての機能とを組み合わせ
た始動兼発電装置250が配設されている。
【0032】クランク軸201の先端テーパ部にはイン
ナーロータ(回転内磁型ロータ)251が欺台され、ナ
ット253で固着されて一体に回転する。インナーロー
タ251の外周面には6か所の断面円弧状溝が形成さ
れ、各溝にネオジューム鉄ボロン製のマグネット271
が嵌着されている。
【0033】インナーロータ251の外周囲に配設され
るアウターステータ270は、その外周縁部をクランク
ケース202の円筒壁202aにボルト279により螺
着されて支持される。アウターステータ270のステー
タコアは、薄鋼板を積層してなり、外周縁の円環状部分
から中心方向に延出した複数のティースに発電コイル2
72と始動コイル273とが巻回されている。この発電
コイル272と始動コイル273とは、クランク軸方向
の内側に偏らせてティースに巻き付けており、軸方向外
側への突出量を小さくしている。
【0034】一方、クランクケース202の円筒壁20
2a内を軸方向内側へ外側に比べ大きく突出した発電コ
イル272と始動コイル273とは、環状をなしてその
内側に内空間を形成しており、同内空間に整流ブラシ機
構263が構成されている。同内空間においてクランク
軸201に貫通されたブラシホルダ262は、クランク
軸201に対して周方向の相対的な回転を禁止し軸方向
の摺動のみを許して嵌合されており、インナーロータ2
51との間にスプリング274が介装されてブラシホル
ダ262は軸方向内側へ付勢されている。
【0035】ブラシホルダ262の内側面には、複数の
所定箇所にブラシ261がスプリングに付勢されて突出
している。このブラシホルダ262の内側面に対向して
整流子ホルダ265が、中央をクランク軸201に貫通
されて外周縁を前記軸方向内側へ大きく突出した発電コ
イル272と始動コイル273の部分に固定支持されて
いる。
【0036】整流子ホルダ265のブラシホルダ262
に対向する面の所定箇所に整流子片267が同心円状に
配設されている。固定された整流子ホルダ265に対し
てクランク軸201と共に回転するブラシホルダ262
が離接し、接近したときはブラシ261が所要の整流子
片267に接触する。
【0037】ー方、インナーロータ251のクランク軸
方向外側は、クランク軸201の先端に螺合されたナッ
ト253の周囲を覆う内円筒部231と、その外側を覆
う同心の外円筒部232とが軸方向外方に延出してお
り、ここにガバナ機構230が構成される。すなわち、
外円筒部232は、内周面にテーパが形成されてガバナ
アウタを構成しており、内円筒部231の外周に軸方向
に摺動自在にガバナインナ233が嵌合され、ガバナイ
ンナ233と外円筒部232との間にガバナウエイトで
あるボール234が介装されている。
【0038】このガバナ機構230の軸方向に摺動する
ガバナインナ233に一端を固着された連結軸235が
インナーロータ251をクランク軸201と平行に貫通
し、先端をブラシホルダ262に嵌着している。連結軸
235は、ガバナインナ233とブラシホルダ262と
を連結して互いに一体としてクランク軸方向に移動でき
るようにしている。
【0039】クランク軸201が停止しているときは、
ブラシホルダ262がスプリング223の付勢力により
軸方向内方に移動していてブラシ261が整流子片26
7に接触する。したがって、バッテリから電流が供給さ
れるとブラシ261と整流子片267との接触を経て始
動コイル273に流れインナーロータ251に回転トル
クを生じ、クランク軸201を回転させてエンジン20
0を始動させることができる。
【0040】そして、機関回転数が上がると遠心力によ
りボール234が外円筒部232のテーパ内面を外周方
向に移動することでガバナインナ233を軸方向外方へ
摺動させ、連結軸235を介して一体にブラシホルダ2
62も軸方向外方に移動し、所定回転数を越えるとブラ
シ261が整流子片267から自動的に離れ、以後は発
電コイル272によりバッテリへの充電がなされる。
【0041】上記ガバナ機構230を構成する外円筒部
232の端縁部にクランク角検出用の円環板状のロータ
240が、その内周縁を嵌着して一体に設けられてお
り、ロータ240の外周縁に近接して角度センサ49が
所定位置に配設されている。クランク軸201とインナ
ーロータ251を介して一体に回転するロータ240の
外周縁に形成された刻みを角度センサ49が検出してク
ランク角を判断する。円環板状のロータ240は、アウ
ターステータ270の発電コイル272および始動コイ
ル273を外側から覆っている。そして、ロータ40の
軸方向外側にエンジン強制空冷用のファン部材280が
一体に設けられている。
【0042】ファン部材280は、その中央円錐部28
0aの裾部分をボルト246によりインナーロータ25
1の外円筒部232に固着されており、その外周に設け
られたファン280bはロータ240より外側方に立設
するような構造となっている。ファン部材280はファ
ンカバー281で覆われている。
【0043】本実施形態に係るエンジン始動兼発電装置
は以上のように構成され、インナーロータ251の軸方
向内側に整流ブラシ機構263を配設し、軸方向外側に
は整流ブラシ機構263と切り離してガバナ機構230
を配設したので、クランク軸外方向への膨出量が小さく
抑えられる。
【0044】また、アウターステータ270のステータ
コアのヨークに巻回される発電コイル272および始動
コイル273の巻回状態が軸方向内側に偏って外側への
突出量を小さくしているので、その外側のロータ240
やファン部材280を軸方向外側に位置させずにすみ、
クランク軸外方向への膨出量をより一層小さく抑えるこ
とができる。
【0045】ファン280bの回転によりファンカバー
281の外気吸入口281aから導入された外気は、中
央円錐部280aに沿って外周に広がるが、ロータ24
0が導入空気を遮断して始動兼発電装置250側への侵
入を防止しているので、始動兼発電装置250よりさら
に奥側(軸方向内側)にある整流ブラシ機構263には
外気が侵入しにくく、したがって外気に含まれる塵埃の
影響を整流ブラシ機構263が受けることを防止してい
る。
【0046】図6は、上記のクランク軸201を直接回
転させる始動兼発電装置250を備えたエンジン200
における始動停止制御システムの全体構成を示したブロ
ック図であり、前記と同一の符号は同一または同等部分
を表している。
【0047】本実施形態のエンジン停止始動システム
は、アイドリングが制限される動作モードと許可される
動作モードとを備えている。さらに具体的にいえば、車
両を停止させるとエンジンが自動停止し、停止状態でス
ロットルグリップが操作されるとエンジンを自動的に再
始動して車両を発進させる“停止発進モード(アイドリ
ング制限モード)”と、エンジン始動時の暖気運転等を
目的としてアイドリングを許可する“始動モード(アイ
ドリング許可モード)”とを備えている。
【0048】エンジン200のクランク軸201には、
これと同軸状に始動兼発電装置250が連結されてい
る。始動兼発電装置250は、スタータモータ部71お
よびACジェネレータ(ACG)部72によって構成さ
れ、ACジェネレータ部72による発電電力は、レギュ
レータ・レクティファイア67を介してバッテリ68に
充電される。前記バッテリ68は、スタータリレー62
が導通されるとスタータモータ部71へ駆動電流を供給
すると共に、メインスイッチ73を介して各種の一般電
装品74および主制御部60等に負荷電流を供給する。
【0049】排気管255のマフラ256よりエンジン
200側の周囲には、排気熱を利用して熱起電力を発生
する車両用発電装置78が取り付けられている。車両用
発電装置78が発生する熱起電力は、トランス79によ
り昇圧されて、またはそのままバッテリ68に供給され
る。なお、車両用発電装置78には、内蔵する熱電変換
素子の冷接点を冷却するための冷却水が供給されるが、
ここでは図示を省略する。
【0050】前記主制御装置60には、エンジンの回転
角度を検知する角度センサ49と、スロットル開度を検
知するスロットルセンサ50と、エンジン回転数Neを
検知するNeセンサ51と、スロットル開度が予定開度
を越えると接点を閉じるスロットルスイッチ52と、エ
ンジン200のアイドリングを許可または制限するアイ
ドルスイッチ53と、運転者が運転席に着座すると接点
を閉じる着座スイッチ54と、車速を検知する車速セン
サ55と、後述する停止発進モードでの停車中に点滅す
るスタンバイインジケータ56と、前照灯69を点灯/
消灯させるための前照灯スイッチ57と、始動兼発電装
置250のスタータモータ部71を駆動してエンジン2
00を始動するためのスタータスイッチ58と、ブレー
キ操作に応答して接点を閉じるストップスイッチ59
と、バッテリ68の電圧が予定値(例えば、10V)以
下になると点灯して充電不足を運転者に警告するバッテ
リインジケータ76とが接続されている。
【0051】さらに、前記主制御装置60には、点火プ
ラグ206を点火させる点火制御装置(イグニッション
コイルを含む)61と、前記スタータモータ部71に電
力を供給するスタータリレー62の制御端子と、前記前
照灯69に電力を供給する前照灯リレー63の制御端子
と、キャブレタ66に装着されたバイスタータ65に電
力を供給するバイスタータリレー64の制御端子と、運
転者がメインスイッチ73を遮断せずに車両から離れた
り、前記前照灯69が自動消灯される前に警報音を発生
して注意を促すブザー75とが接続されている。
【0052】図7は、前記主制御装置60の構成を具体
的に示したブロック図であり、前記と同一の符号は同一
または同等部分を表している。なお、図8には主制御装
置60の主要動作を一覧表として示している。
【0053】動作モード切換部300は、当該エンジン
停止始動制御装置の動作モードを、アイドルスイッチ5
3の状態および車両の状態に応じて、アイドリングを許
可する前記“始動モード”およびアイドリングを制限す
る前記“停止発進モード”のいずれかに切り換える。
【0054】この動作モード切換部300では、前記ア
イドルスイッチ53の状態信号が動作モード信号出力部
301およびインバータ302に入力される。アイドル
スイッチ53の状態信号は、オフ状態(アイドリング制
限)では“L”レベル、オン状態(アイドリング許可)
では“H”レベルを示す。インバータ302は、アイド
ルスイッチ53の状態信号を反転して出力する。
【0055】車速継続判定部303はタイマ303aを
備え、予定速度以上の車速が予定時間以上にわたって検
知されると“H”レベルの信号を出力する。AND回路
304は、前記判定部303の出力信号とインバータ3
02の出力信号との論理積を動作モード信号出力部30
1へ出力する。
【0056】前記動作モード信号出力部301は、前記
メインスイッチ73がオンにされると、アイドリングが
許可される“始動モード”を起動する。さらに、この
“始動モード”時にAND回路304の出力が“H”レ
ベルになる、すなわちアイドルスイッチ53がオフにさ
れて予定速度以上の車速が予定時間以上にわたって検知
されると、動作モードを前記“始動モード”から、アイ
ドリングが制限される“停止発進モード”へ移行する。
さらに、この“停止発進モード”においてアイドルスイ
ッチ53が再びオンにされると、動作モードを“停止発
進モード”から“始動モード”へ移行する。この動作モ
ード信号出力部301から出力される動作モード信号S
301 は、“始動モード”中は“L”レベル、“停止発進
モード”中は“H”レベルとなる。
【0057】スタータリレー制御部400は、動作モー
ドに応じて、所定の条件下で前記スタータリレー62を
手動または自動的に起動する。このスタータリレー制御
部400では、前記Neセンサ51の検知信号がアイド
リング以下判定部401へ供給される。判定部401
は、エンジン回転数が所定のアイドリング回転数(例え
ば、800rpm)以下であると“H”レベルの信号を
出力する。AND回路402は、前記判定部401の出
力信号と、前記ストップスイッチ59の状態信号と、前
記スタータスイッチ58の状態信号との論理積を出力す
る。AND回路403は、前記AND回路402の出力
信号と前記動作モード信号S301 の反転信号との論理積
を出力する。
【0058】AND回路404は、前記アイドリング以
下判定部401の出力信号と、前記スロットルスイッチ
52の状態信号と、前記着座スイッチ54の状態信号と
の論理積を出力する。AND回路405は、前記AND
回路404の出力信号と前記動作モード信号S301 との
論理積を出力する。OR回路406は、前記各AND回
路403、405の論理和をスタータリレー62へ出力
する。
【0059】このような構成において、“始動モード”
中は動作モード信号S301 が“L”レベルなのでAND
回路403がイネーブル状態となる。したがって、エン
ジン回転数がアイドリング以下であり、かつストップス
イッチ59がオン状態(ブレーキ操作中)のときにスタ
ータスイッチ58が運転者によりオンされると、スター
タリレー62が導通してスタータモータ部71が起動さ
れる。
【0060】これとは逆に、“停止発進モード”中はA
ND回路405がイネーブル状態となる。したがって、
エンジン回転数がアイドリング以下であり、着座スイッ
チがオン状態(運転者が運転席に着座中)でスロットル
が開かれると、スタータリレー62が導通してスタータ
モータ部71が起動される。
【0061】バイスタータ制御部500では、Neセン
サ51からの出力信号がNe判定部501に入力され
る。このNe判定部501は、エンジン回転数が予定の
設定回転数以上であると“H”レベルの信号を出力して
バイスタータリレー64を閉じる。このような構成によ
れば、いずれの動作モードにおいても、エンジン回転数
が予定の設定回転数以上であれば燃料を濃くすることが
できる。
【0062】インジケータ制御部600では、Neセン
サ51からの出力信号がNe判定部601に入力され
る。このNe判定部601は、エンジン回転数が設定回
転数以下であると“H”レベルの信号を出力する。AN
D回路602は、前記着座スイッチ54の状態信号と前
記Ne判定部601の出力信号との論理積を出力する。
AND回路603は、前記AND回路602の出力信号
と前記動作モード信号S301 との論理積をスタンバイイ
ンジケータ56に出力する。スタンバイインジケータ5
6は、入力信号が“L”レベルであると消灯し、“H”
レベルであると点滅する。
【0063】すなわち、スタンバイインジケータ56は
“停止発進モード”中の停車時に点滅するので、運転者
はスタンバイインジケータ56が点滅していれば、エン
ジンが停止していてもスロットルグリップを開きさえす
れば直ちに発進できることを認識することができる。
【0064】点火制御部700は、各動作モードごと
に、所定の条件下で前記点火制御装置61による点火動
作を許可または禁止する。この点火制御部700では、
車速センサ55の検知信号が走行判定部701に入力さ
れる。前記走行判定部701は、検知信号に基づいて車
両が走行状態にあると判断されると“H”レベルの信号
を出力する。OR回路702は、前記走行判定部701
の出力信号と前記スロットルスイッチ52の状態信号と
の論理和を出力する。OR回路703は、前記OR回路
702の出力信号と前記動作モード信号S301 の反転信
号との論理和を点火制御装置61へ出力する。点火制御
装置61は、入力信号が“H”レベルであれば所定のタ
イミングごとに点火動作を実行し、“L”レベルであれ
ば点火動作を中止する。
【0065】このような構成によれば、始動モードでは
動作モード信号S301 の反転信号が“H”レベルなの
で、OR回路703からは常に“H”レベルの信号が出
力される。したがって、“始動モード”では点火制御装
置61が常に点火動作を実行する。これに対して、停止
発進モードでは、車両走行中であるか、あるいはスロッ
トルが開かれていることを条件に点火動作が実行され
る。これとは逆に、停止状態であり、かつスロットルが
閉じていれば点火動作が禁止される。
【0066】前照灯/ブザー制御部800では、動作モ
ードごとに、車両の走行状態や運転者の着座状態に応じ
て前照灯を自動的に点灯または消灯すると共に、運転者
に種々の注意を促すための警告を、ブザー音として発す
る。
【0067】非着座継続判定部801には着座スイッチ
54の状態信号が入力される。非着座継続判定部801
は運転者の非着座時間を計時する2つのタイマ801
1、8012を備え、各タイマ8011、8012がタ
イムアウトすると、それぞれ“H”レベルの信号
8011、S8012を出力する。なお、本実施形態では各タ
イマ8011、8012が、それぞれ3秒および1秒で
タイムアウトする。
【0068】非点火継続判定部802は、エンジンの非
点火時間を計時する2つのタイマ8021、8022を
備え、非点火状態では直ちに“H”レベルの信号S8023
を出力すると共に、各タイマ8021、8022がタイ
ムアウトすると、それぞれ“H”レベルの信号S8021
8022を出力する。なお、本実施形態では各タイマ80
21、8022が、それぞれ3.5分および3分でタイ
ムアウトする。
【0069】AND回路812は、前記非着座継続判定
部801の出力信号S8011と非点火継続判定部802の
出力信号S8023との論理積を出力する。OR回路804
は、前記非点火継続判定部802の出力信号S8021と前
記AND回路812の出力信号との論理和を出力する。
AND回路805は、前記OR回路804の出力信号と
動作モード信号S301 との論理積をフリップフロップ8
10のリセット端子Rに出力する。
【0070】AND回路807は、スロットルスイッチ
52の状態信号と動作モード信号S301 との論理積を出
力する。Ne判定部806にはNeセンサ51の出力信
号が入力され、エンジン回転数が設定回転数以下である
と“H”レベルの信号を出力する。AND回路808
は、前記Ne判定部806の出力信号と動作モード信号
301 の反転信号との論理積を出力する。OR回路80
9は、各AND回路807、808の論理和をフリップ
フロップ810のセット端子Sに出力する。AND回路
811は、フリップフロップ810のQ出力と前照灯ス
イッチ57の状態信号との論理積811を前照灯リレー
63の制御端子へ出力する。前照灯リレー63は、
“H”レベルの信号が入力されると前記前照灯69を点
灯し、“L”レベルの信号が入力されると消灯する。
【0071】このような構成によれば、始動モードでは
動作モード信号S301 の反転信号が“H”レベルなので
AND回路808がイネーブル状態となる。したがっ
て、エンジン回転数が設定回転数以上であれば、フリッ
プフロップ810がセットされるので、前照灯スイッチ
57がオンであれば前照灯が点灯する。
【0072】一方、停止発進モードでは動作モード信号
301 が“H”レベルなのでAND回路805、807
がイネーブル状態となる。したがって、OR回路804
の出力が“H”レベルであればフリップフロップ810
がリセットされて前照灯が自動的に消灯する。
【0073】すなわち、停止発進モードにおける前照灯
は、非点火状態がタイマ8021のタイムアウト時間
(本実施形態では、3.5分)以上継続して出力信号S
8021が“H”レベルになるか、あるいは非点火状態での
非着座がタイマ8011のタイムアウト時間(本実施形
態では、3秒)以上継続してAND回路812の出力信
号が“H”レベルになると消灯される。
【0074】発明者等の調査によれば、信号待ちや交差
点内での右折待ちは30秒ないし2分程度であり、この
時間を超える停車は信号待ちや右折待ち以外の停車、す
なわち前照灯を点灯させておく必要のない停車状態であ
る可能性が高い。したがって、本実施形態のように、非
点火状態が予定時間(例えば3.5分)を超えるまでは
前照灯を点灯させておくようにすれば、信号待ちや右折
待ちのための停車状態では前照灯を点灯させ続ける事が
できる。また、停車時間が3.5分を超えると自動消灯
するので、バッテリの無駄な電力消費を抑える事ができ
る。
【0075】さらに、停車後に運転者の非着座が検知さ
れた場合も信号待ちや右折待ち以外の停車である可能性
が高い。但し、交差点での停車直後に運転者が車両を跨
いだままの状態で一時的に立ち上がるような場合も経験
的に多いため、非着座の検知と同時に自動消灯すること
は望ましくない。そこで、本実施形態では非点火状態で
の非着座時間を計時し、運転者が車両から離れたと推定
される予定時間(本実施形態では3秒)の経過を条件に
自動消灯するようにした。
【0076】なお、この停止発進モード中の停車状態か
らスロットルが開かれれば、AND回路807の出力が
“H”レベルとなってフリップフロップ810がセット
されるので、前照灯が自動的に点灯する。
【0077】前照灯/ブザー制御部800のAND回路
813は、非着座継続判定部801の出力信号S8012
非点火継続判定部802の出力信号S8023、および動作
モード信号S301 の論理積をブザー駆動部814へ出力
する。AND回路815は、非点火継続判定部802の
出力信号S8022、動作モード信号S301 、および前照灯
スイッチ57の状態信号の論理積をブザー駆動部814
へ出力する。
【0078】ブザー駆動部814は、AND回路813
の出力信号が“H”レベルになる、すなわち、停止発進
モードにおいて非点火状態での非着座がタイマ8012
のタイムアウト時間(本実施形態では1秒)以上継続す
ると、0.2秒間のオンと1.5秒間のオフとを繰り返
すブザー駆動信号を出力する。なお、この際のブザー駆
動信号は、メインスイッチ73が遮断されるか、あるい
は運転者が再び着座するまで継続して出力される。
【0079】一方、AND回路815の出力信号が
“H”レベルになる、すなわち、停止発進モードにおい
て前照灯スイッチ57がオン状態であり、かつ非点火状
態がタイマ8022のタイムアウト時間(本実施形態で
は3分)以上継続すると、前記と同じブザー駆動信号
を、今度はタイマ8141がタイムアウトするまでの予
定時間だけ出力する。このようにすれば、ブザーを停止
させるための操作が不要になる。
【0080】本実施形態によれば、エンジンが自動停止
された際に、メインスイッチが遮断されないまま1秒以
上の非着座が検知されると、運転者がメインスイッチを
切り忘れたまま車両から離れようとしているものと判断
してブザー75が鳴動されるので、運転者はメインスイ
ッチの切り忘れを認知できる。
【0081】さらに、本実施形態によれば、前記停車時
の自動消灯条件(非点火状態が3.5分以上)が成立す
る前(非点火状態が3分以上)にブザー75が鳴動され
るので、運転者は前照灯が自動消灯される旨を事前に認
識することができ、運転者の知らない間に自動消灯され
てしまうことが防止できる。
【0082】なお、上記の実施形態では、エンジンが自
動停止された際に主電源が遮断されないまま1秒以上の
非着座が検知されると、メインスイッチ73が遮断され
るか、あるいは運転者が再び乗車するまでブザーを鳴動
させ続けるものとして説明したが、例えば、配達業務や
集金業務等に用いられる場合のように、メインスイッチ
73を遮断することなく運転者が車両から離れることを
前提にしている場合には、予定時間の経過後にブザーが
自動的に停止されるようにしても良い。
【0083】さらに、上記の実施形態では、点火オフ状
態や運転者の非着座が予定時間以上継続した際に前照灯
を自動的に消灯するものとして説明したが、消灯する代
わりに供給電流を減じて減光したり、あるいは前照灯を
消灯し、その代わりにポジションランプを点灯するよう
にしても良い。
【0084】図9は、本発明の他の実施形態における始
動停止制御システムの全体構成を示したブロック図であ
り、前記と同一の符号は同一または同等部分を表してい
る。本実施形態では、ACジェネレータ部72による発
電電力が、レギュレータ・レクティファイア67を介し
て2つのバッテリ68A、68Bに充電されるようにし
ている。前記バッテリ68Aはエンジン始動専用であ
り、スタータリレー62が導通されると、スタータモー
タ部71へ駆動電流を供給する。前記バッテリ68B
は、メインスイッチ73を介して各種の電装品74およ
び主制御部60等に負荷電流を供給する。
【0085】このように、本実施形態ではバッテリ68
Aがエンジン始動専用であり、その電力消費量は十分に
小さく、常に満充電状態に維持されるので、バッテリ6
8Bの充電量とは無関係に常に良好なエンジン始動が可
能になる。
【0086】次いで、上記した熱起電力発生ユニット1
40について、その基本構成および動作原理を説明す
る。本発明の熱起電力発生ユニット140は、これが設
置される発熱部位の温度にかかわらず、熱電変換素子の
温接点の温度を適宜に制御できるようにした点に特徴が
ある。
【0087】図10、11は、前記排気熱を利用して熱
起電力を発生する発電装置78の主要部である、熱起電
力発生ユニット140の第1の基本構成(140A)を
示した断面図である。
【0088】熱起電力発生ユニット140Aは、冷却部
材131および温接点側熱接続部材143と、各部材1
31、143により挟持された熱電変換素子142と、
温度により変形するバイメタル変形部材144と、前記
バイメタル変形部材144の中央部を、例えば排気管の
ような、車両上の発熱部材133の主面に固定するアン
カ−ピン145と、前記バイメタル変形部材144の両
端部を前記温接点側熱接続部材143に保持する端部押
え部材146とによって構成される。
【0089】前記熱電変換素子142は、冷接点基板1
42aおよび温接点基板142bと、各基板142a、
142b間で交互に立設されたp脚部およびn脚部から
なる半導体脚部142cとによって構成される。なお、
このような熱電変換素子142による熱起電力の発生原
理は周知なので、その説明は省略する。前記冷却部材1
31には、冷却水を流すための複数の水ジャケット13
1aが貫通している。前記バイメタル変形部材144
は、その形状が前記熱電変換素子142の耐熱温度の上
限近傍で変形するように、各メタル素材が選択されてい
る。
【0090】このような構成において、発熱部材133
の温度が低く、温接点側熱接続部材143の温度が熱電
変換素子142の耐熱温度を十分に下回っていると、図
10に示したように、前記バイメタル変形部材144は
変形せず、その曲率半径は十分に大きいままである。し
たがって、温接点側熱接続部材143と発熱部材133
との機械的な接触が維持され、発熱部材133の熱が温
接点側熱接続部材143を介して熱電変換素子142の
温接点基板142bに伝導される。
【0091】このとき、冷却部材131は水ジャケット
131aを流れる冷却水によって十分に冷却され、熱電
変換素子142の冷接点基板142aが十分に冷却され
るので、熱起電力発生ユニット140Aでは、冷接点基
板142aと温接点基板142bとの温度差が大きくな
る。熱起電力発生ユニット140Aは、温接点側熱接続
部材143と冷却部材131との温度差に応答した熱起
電力を発生する。
【0092】一方、発熱部材133の温度が上昇し、熱
電変換素子142の耐熱温度の上限値に近付くと、図1
1に示したように、前記バイメタル変形部材144が変
形して曲率半径が小さくなる。この結果、温接点側熱接
続部材143が発熱部材133から離間されて両者の機
械的な接触が断たれる。このため、発熱部材133の熱
は温接点側熱接続部材143に伝導されず、熱電変換素
子142の温度上昇が制限される。
【0093】このように、第1の基本構成では、熱電変
換素子142の温接点の温度を制御する手段として、温
度に応答して機械的に変形することにより車両上の発熱
部位と温接点との熱伝導的な接続を解除する熱変形部材
(バイメタル変形部材144)を採用した点に特徴があ
る。
【0094】図12は、前記排気熱を利用して熱起電力
を発生する発電装置78の主要部である熱起電力発生ユ
ニットの第2の基本構成(140B)を示した断面図で
あり、前記と同一の符号は同一または同等部分を表して
いる。
【0095】熱起電力発生ユニット140Bでは、熱電
変換素子142の温接点基板142b側に、冷接点基板
142a側と同様の冷却部材132を熱伝導的に接続し
た点に特徴がある。
【0096】各冷却部材131、132の各水ジャケッ
ト131a、132aは、図13に示したように、冷却
水供給路149に連結される。水ジャケット132aの
入口側および出口側には、冷却水が沸騰した際の逆流を
防止するための一方向弁149aが設けられている。
【0097】制御部151は熱電変換素子142の温度
を監視する。熱電変換素子142の温度は、熱電変換素
子142の出力電圧や、その近傍に予め配置した温度セ
ンサ等に基づいて直接的に求めても良いし、あるいはエ
ンジン回転数やスロットル開度で熱電変換素子142の
温度を代表するようにしても良い。
【0098】このような構成において、制御部151は
熱電変換素子142の温度が耐熱温度よりも十分に低い
間は、冷却水が冷却部材131の水ジャケット131a
のみに供給されるように電磁弁150を制御する。
【0099】一方、熱電変換素子142の温度が、その
耐熱温度付近まで上昇すると、制御部151は、冷却水
が冷却部材131の水ジャケット131aおよび冷却部
材132の水ジャケット132aの双方へ供給されるよ
うに電磁弁を150を制御する。
【0100】このように、第2の基本構成では、熱電変
換素子142の温接点の温度を制御する手段として、温
接点を積極的に冷却する手段(冷却部材132)を採用
した点に特徴がある。
【0101】図14は、熱電変換素子を利用した前記発
電装置78の第1実施形態の構成を示した図であり、前
記と同一の符号は同一または同等部分を表している。本
実施形態は、上記した各基本構成を組合せた構造になっ
ている。
【0102】排気管255の周囲には、温接点側アタッ
チメント171が高い熱導電性を保って密着固定され、
温接点側アタッチメント171の外周に、冷接点側アタ
ッチメント172により予定の間隙を保って覆われい
る。各アタッチメント171、172は、排気管255
に対してボルト168およびナット169により共締め
されている。
【0103】前記温接点側アタッチメント171の外表
面と冷接点側アタッチメント172の内表面の数箇所に
はそれぞれ、熱起電力発生ユニット140Cを収納する
ための凹部171a、172aが相互に対向するように
形成されている。温接点側アタッチメント171の内部
には、冷却水を流すための多数の水ジャケット171b
が排気管255に沿って形成されている。同様に、冷接
点側アタッチメント172の内部にも多数の水ジャケッ
ト172bが排気管255に沿って形成されている。
【0104】図20は、前記各アタッチメント171、
172内での水ジャケット171b、172bの経路を
模式的に示した図であり、排気管255にそって延設さ
れた各水ジャケット171b、172bの両端は、それ
ぞれ水ジャケット171c(172c)によって共通結
合されて給排水ノズル171d、171e(172d、
172e)に結合されている。
【0105】図14に示したように、前記冷却水は、ラ
ジエタ451で冷却された後にポンプ452で加圧され
てエンジンへ供給される。エンジンを冷却した冷却水
は、冷接点側アタッチメント172の各水ジャケット1
72bへは直接、温接点側アタッチメント171の各水
ジャケット171bへは、電磁弁454を介して供給さ
れる。電磁弁454、455の開閉は主制御装置60に
より制御される。
【0106】各水ジャケット171b、172bを通過
した冷却水は、再びエンジンを経由してサーモ弁453
へ供給される。サーモ弁453は冷却水の温度に応答し
て水路を切り換え、冷却水の温度が高ければ、これを前
記ラジエタ451へ供給して冷却し、冷却水の温度が低
ければ、前記ラジエタ451をバイパスしてポンプ45
2へ供給する。
【0107】図15、16は、前記温接点側アタッチメ
ント171および冷接点側アタッチメント172の各凹
部171a、172b内に設置される熱起電力発生ユニ
ット140Cの構成および動作を示した断面図であり、
前記と同一の符号は同一または同等部分を表している。
【0108】前記熱起電力発生ユニット140Cは、冷
接点側熱接続部材141および温接点側熱接続部材14
3と、各熱接続部材141、143により挟持された熱
電変換素子142と、温度により変形するバイメタル変
形部材144と、前記バイメタル変形部材144の中央
部を凹部171aの底部である加熱面に固定するアンカ
−ピン145と、前記バイメタル変形部材144の両端
部を前記温接点側熱接続部材143に保持する端部押え
部材146とによって構成される。
【0109】前記バイメタル変形部材144は、前記熱
電変換素子142の耐熱温度付近で変形するように、各
バイメタル素材が選択される。前記熱電変換素子142
では、図17に示したように、そのp脚部142pおよ
びn脚部142nが排気管255に沿って交互に立設配
置されている。
【0110】このような構成において、主制御装置60
は熱電変換素子142の温度Tを常時監視する。熱電変
換素子142の温度は、熱電変換素子142の出力電圧
や、その近傍に予め配置した温度センサ等に基づいて直
接的に求めても良いし、あるいはエンジン回転数やスロ
ットル開度で熱電変換素子142の温度を代表するよう
にしても良い。
【0111】主制御装置60は、熱電変換素子142の
温度が耐熱温度を十分に下回っていると、各電磁弁45
4、455を閉じて冷却水を冷接点側アタッチメント1
72の水ジャケット172bのみへ供給する。この結
果、熱電変換素子142では温接点と冷接点との温度差
が大きくなって発電効率が向上する。
【0112】一方、熱電変換素子142の温度が上昇し
て耐熱温度に近付くと、主制御装置60は各電磁弁45
4、455を開いて冷却水を温接点側アタッチメント1
71の水ジャケット171bへも供給する。この結果、
熱電変換素子142の温接点の温度が耐熱温度以下に保
持される。
【0113】さらに、熱起電力発生ユニット140Cで
は、温接点側アタッチメント171の温度が耐熱温度を
十分に下回っていると、図15に示したように、前記バ
イメタル変形部材144が変形しない。したがって、熱
起電力発生ユニット140Cの温接点側熱接続部材14
3と温接点側アタッチメント171との機械的な接触が
維持され、温接点側アタッチメント171の熱が温接点
側熱接続部材143を介して熱電変換素子142の温接
点側へ伝導される。したがって、熱起電力発生ユニット
140は、温接点側アタッチメント171と冷接点側ア
タッチメント172との温度差に応答した熱起電力を発
生する。
【0114】一方、温接点側アタッチメント171の温
度が上昇し、熱電変換素子142の耐熱温度に近付く
と、図16に示したように、前記バイメタル変形部材1
44が変形して曲率半径が小さくなり、温接点側熱接続
部材143が温接点側アタッチメント171から離間さ
れて両者の機械的な接触が断たれる。このため、温接点
側アタッチメント171の熱は温接点側熱接続部材14
3に伝導されず、熱電変換素子142の温度上昇が制限
される。
【0115】このように、本実施形態によれば、熱電変
換素子142の温度を、熱起電力発生ユニット140が
設置される発熱部の温度にかかわらず所望の温度に制限
することができるので、熱起電力発生ユニット140C
を、最高到達温度が耐熱温度を超えるような発熱部へも
装着することができる。
【0116】ここで、図18に示したように、最高温度
が高い発熱部の温度上昇カーブAと、最高温度が低い発
熱部の温度上昇カーブBとを比較すると、一般的に、最
高温度の高い発熱部の方が、最高温度の低い発熱部より
も素早く温度が上昇する。そして、本実施形態を採用す
れば、熱起電力発生ユニット140Cを、その耐熱温度
を越えるような高温度の発熱部位へも設置することが可
能になるので、高温状態に保たれる時間が長くなって発
電効率が向上する。
【0117】さらに、最高温度の高い部位は低い部位に
比べて、エンジン停止後も高温状態を長く維持でき、そ
の間も有用な熱起電力を発生し続けることができる。し
たがって、エンジンの再始動時やエンジン停止中の電気
負荷への給電が可能になってバッテリの負担を軽減する
ことができる。
【0118】図19は、前記熱電変換素子を利用した発
電装置の他の一例の構成を示した図であり、前記と同一
の符号は同一または同等部分を表している。
【0119】上記した実施形態では、熱電変換素子14
2の温接点が熱伝導的に接続される凹部171aの底面
が、前記排気管255から放射状に延長した仮想線と直
交していたが、本実施形態では、温接点側アタッチメン
ト191の表面に、より多くの熱起電力発生ユニット1
40を設けられるようにするため、温接点側アタッチメ
ント191の外周断面および冷接点側アタッチメント1
92の内周断面を、相互に噛み合う鋸刃状にし、熱電変
換素子142の温接点が熱伝導的に接続される発熱面
が、前記仮想線と直交しないようにした。
【0120】冷接点側アタッチメント192の内部に
は、多数の水ジャケット192aが排気管255に沿っ
て形成されている。各水ジャケット192aは共に、給
排水ノズル172d、172eに結合されている。各熱
起電力発生ユニット140は、図示したようにリード線
167により直列接続され、引き出し配線166に接続
されている。
【0121】図14と比較すれば明らかなように、本実
施形態によれば、熱源である排気管255の表面から実
質的に等距離である空間に多数の発熱面を形成すること
ができる。したがって、排気管255の表面から各熱電
変換素子142までの距離を長くすることなく、多数の
熱電変換素子142を配置することができ、発電効率を
さらに向上させることができる。
【0122】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば以下の
ような効果が達成される。 (1) 熱電変換素子の温度を、発熱部の温度にかかわらず
所望の温度に制限することができるので、熱起電力発生
ユニットを、最高温度が熱電変換素子の耐熱温度を超え
るような発熱部へも装着することができる。したがっ
て、温接点が高温状態に維持される時間が長くなって発
電効率が向上する。 (2) 最高温度の高い部位は低い部位に比べて、エンジン
停止後も高温状態を長く維持でき、その間も有用な熱起
電力を発生し続けることができる。したがって、本発明
を適用して、熱起電力発生ユニットを最高温度が耐熱温
度を超えるような発熱部へ装着すれば、エンジンの再始
動時やエンジン停止中の電気負荷への給電が可能になっ
てバッテリの負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したエンジン停止始動制御システ
ムが搭載されるスクータ型自動二輪車の全体側面図であ
る。
【図2】スクータ型自動二輪車の計器盤回りの平面図で
ある。
【図3】シート前部のヒンジ部分の構造を模式的に示し
た図である。
【図4】スロットルグリップの主要部の断面図である。
【図5】図1のエンジンをII−II線に沿って裁断し
た断面図である。
【図6】始動停止制御システムの一例の全体構成を示し
たブロック図である。
【図7】主制御装置の機能を示したブロック図である。
【図8】主制御装置の主要動作を一覧表として示した図
である。
【図9】始動停止制御システムの他の一例の全体構成を
示したブロック図である。
【図10】本発明の発電装置に適用される熱起電力発生
ユニット140の第1の基本構成(140A)の断面図
である。
【図11】熱起電力発生ユニット140の第1の基本構
成(140A)の高温時における断面図である。
【図12】本発明の発電装置に適用される熱起電力発生
ユニット140の第2の基本構成(140B)の断面図
である。
【図13】熱起電力発生ユニット140Bの利用方法を
示した図である。
【図14】本発明の一実施形態である発電装置の構成を
示した図である。
【図15】本発明の発電装置に適用される熱起電力発生
ユニット140Cの構成および動作を示した断面図であ
る。
【図16】熱起電力発生ユニット140Cの構成および
動作を示した断面図である。
【図17】熱電変換素子142の構成を示した図であ
る。
【図18】本発明の効果を説明するための図である。
【図19】本発明の他の実施形態である発電装置の構成
を示した図である。
【図20】水ジャケットの構成を示した図である。
【符号の説明】
2…車体前部、3…車体後部、4…フロア部、6…ダウ
ンチューブ、7…メインパイプ、8…シート、11…ハ
ンドル、12…フロントフォーク、13…前輪、15…
ブラケット、16…リンク部材、17…スイングユニッ
ト、18…ハンガーブラケット、21…後輪、22…リ
ヤクッション、23…吸気管、24…気化器、25…エ
アクリーナ、26…メインスタンド、27…キック軸、
28…キックアーム、29…キックペダル、78…発電
装置、142…熱電変換素子、140…熱起電力発生ユ
ニット、200…エンジン、201…クランク軸、20
2…クランクケース、203…シリンダブロック、20
4…シリンダヘッド、206…点火プラグ、210…ベ
ルト駆動プーリ、211…ボス、212…Vベルト、2
50…発電電動装置、251…インナーロータ、300
…動作モード切換部、400…スタータリレー制御部、
500…バイスタータ制御部、600…インジケータ制
御部、700…点火制御部、800…前照灯/ブザー制
御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F02N 11/08 F02N 11/08 L

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱電変換素子に温接点と冷接点との温度
    差に応じた熱起電力を発生させる熱起電力発生ユニット
    を備えた車両用発電装置において、 車両上の発熱部と前記熱電変換素子の温接点とを熱伝導
    的に接続する熱接続手段と、 前記温接点の温度を制御する温接点温度制御手段を具備
    したことを特徴とする車両用発電装置。
  2. 【請求項2】 前記温接点温度制御手段は、温度に応答
    して機械的に変形することで前記熱接続手段による発熱
    部と温接点との熱伝導的な接続を解除する熱変形部材で
    あることを特徴とする請求項1に記載の車両用発電装
    置。
  3. 【請求項3】 前記温接点温度制御手段は、 前記熱電変換素子の温度を検知する温度検知手段と、 前記温接点を冷却する冷却手段と、 前記検知された温度が予定温度より高いと前記冷却手段
    を付勢する制御手段とを含むことを特徴とする請求項1
    または2に記載の車両用発電装置。
  4. 【請求項4】 前記温度検知手段は、車両に搭載された
    エンジンの回転数およびスロットル開度の少なくとも一
    方で前記熱電変換素子の温度を代表することを特徴とす
    る請求項3に記載の車両用発電装置。
  5. 【請求項5】 スロットルを開閉するスロットルグリッ
    プが全閉かつ停車状態ではエンジンを停止させ、スロッ
    トルグリップが全閉以外でエンジンを始動する、ベルト
    式無段階変速機および遠心クラッチを搭載した車両に適
    用されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    に記載の車両用発電装置。
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