JP2000034220A - 浴用剤組成物 - Google Patents
浴用剤組成物Info
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- JP2000034220A JP2000034220A JP10203281A JP20328198A JP2000034220A JP 2000034220 A JP2000034220 A JP 2000034220A JP 10203281 A JP10203281 A JP 10203281A JP 20328198 A JP20328198 A JP 20328198A JP 2000034220 A JP2000034220 A JP 2000034220A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 皮膚疾患を予防、改善することができ、分散
性、及び浴湯の白濁性、明度にも優れ、さらに保存安定
性にも優れた浴用剤組成物を提供する。 【解決手段】 動的光散乱法による平均粒子径1〜50
00nm、電気泳動法によるゼータ電位の絶対値30m
V以上、粉末X線解析法による純度90%以上である水
膨潤性粘土鉱物(スメクタイト等)と、水溶性高分子物
質で被覆した無機顔料を配合した浴用剤組成物。
性、及び浴湯の白濁性、明度にも優れ、さらに保存安定
性にも優れた浴用剤組成物を提供する。 【解決手段】 動的光散乱法による平均粒子径1〜50
00nm、電気泳動法によるゼータ電位の絶対値30m
V以上、粉末X線解析法による純度90%以上である水
膨潤性粘土鉱物(スメクタイト等)と、水溶性高分子物
質で被覆した無機顔料を配合した浴用剤組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚疾患を予防、
改善することができ、分散性、及び浴湯の白濁性、明度
にも優れ、さらに保存安定性にも優れた浴用剤組成物に
関する。
改善することができ、分散性、及び浴湯の白濁性、明度
にも優れ、さらに保存安定性にも優れた浴用剤組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】乾燥性皮膚疾患患者、乳幼児などの敏感
肌のトラブル、殺菌消毒剤など皮膚に刺激となる物質に
さらされる人にとって、既に起こっているトラブルを沈
静化することと同時に、皮膚トラブルの原因となる刺激
から皮膚を保護することが重要なことである。また、皮
膚角質層は外界の環境から身体の内部を保護する役割を
担っているが、その機能を十分に果たすにはウロカニン
酸やピロリドンカルボン酸などの角質層間の水分を保持
する天然保湿因子(NMF:natural mois
turelyzing factor)が十分に存在す
ることが大切である。それら成分が不足すると荒れ肌状
態となる。
肌のトラブル、殺菌消毒剤など皮膚に刺激となる物質に
さらされる人にとって、既に起こっているトラブルを沈
静化することと同時に、皮膚トラブルの原因となる刺激
から皮膚を保護することが重要なことである。また、皮
膚角質層は外界の環境から身体の内部を保護する役割を
担っているが、その機能を十分に果たすにはウロカニン
酸やピロリドンカルボン酸などの角質層間の水分を保持
する天然保湿因子(NMF:natural mois
turelyzing factor)が十分に存在す
ることが大切である。それら成分が不足すると荒れ肌状
態となる。
【0003】このようなトラブル、特にアレルギー性及
び乾燥性皮膚疾患の治療には抗炎症剤が用いられている
が、抗炎症剤はすでに起きてしまった炎症を抑えるのみ
で、予防的な効果は認められず、また、副作用の面から
も常用しにくいものである。このため従来は、油分や保
湿成分を補うことにより、皮膚のトラブルを防止、軽減
する事が行われていたが、油分や保湿成分によっては十
分な皮膚疾患の治療効果はなく、皮膚疾患を効果的に予
防、改善することができる治療剤が要望されている。
び乾燥性皮膚疾患の治療には抗炎症剤が用いられている
が、抗炎症剤はすでに起きてしまった炎症を抑えるのみ
で、予防的な効果は認められず、また、副作用の面から
も常用しにくいものである。このため従来は、油分や保
湿成分を補うことにより、皮膚のトラブルを防止、軽減
する事が行われていたが、油分や保湿成分によっては十
分な皮膚疾患の治療効果はなく、皮膚疾患を効果的に予
防、改善することができる治療剤が要望されている。
【0004】ところで、周知のように入浴は、身体を清
潔にし、手足のみならず身体を芯まで温め、精神的にも
リラックスさせる等の種々の効果があり、日常生活上欠
くことのできない行為である。しかし、入浴、特にさら
湯での入浴によって肌から油分、NMF等が喪失するた
め、特に冬期における入浴後の肌のかさつきを訴える人
が多い。乾燥性皮膚疾患患者らにとってこのようなさら
湯での入浴はより好ましくない行為である。そして、こ
のような人は、入浴後の肌のかさつきを抑制するため
に、通常、入浴後にローションやクリーム等の各種スキ
ンケア商品を使用しているのが現状である。しかしスキ
ンケア商品を使用する場合、その塗布等に労力を要し、
また、身体の隅々まで塗布することは困難である。そこ
で、油分や入浴後の水分の喪失を防ぐ目的で、油性成
分、保湿剤を配合した浴用剤が種々知られているが、そ
の効果は不十分であった。
潔にし、手足のみならず身体を芯まで温め、精神的にも
リラックスさせる等の種々の効果があり、日常生活上欠
くことのできない行為である。しかし、入浴、特にさら
湯での入浴によって肌から油分、NMF等が喪失するた
め、特に冬期における入浴後の肌のかさつきを訴える人
が多い。乾燥性皮膚疾患患者らにとってこのようなさら
湯での入浴はより好ましくない行為である。そして、こ
のような人は、入浴後の肌のかさつきを抑制するため
に、通常、入浴後にローションやクリーム等の各種スキ
ンケア商品を使用しているのが現状である。しかしスキ
ンケア商品を使用する場合、その塗布等に労力を要し、
また、身体の隅々まで塗布することは困難である。そこ
で、油分や入浴後の水分の喪失を防ぐ目的で、油性成
分、保湿剤を配合した浴用剤が種々知られているが、そ
の効果は不十分であった。
【0005】また従来より、粘土鉱物は吸着性、結合
性、懸濁性、膨潤性、皮膜形成性、増粘性等の性質を有
することから、これらの性質を利用して化粧料に配合さ
れてきた。粘土鉱物を化粧料に配合した場合、該化粧料
は、(1)べつたきがなく、滑らかでさわやかな感触を
有する、(2)皮膚表面でのびが良く、皮膜を形成して
接着する、(3)増粘する、(4)エマルジョンやサス
ペンジョンの安定性が向上する、(5)ローションやシ
ャンプーのクレンジング性能が向上する、(6)水や石
鹸による洗い落とし性が改善する等の性質が付与される
ことが知られている。即ち、粘土鉱物を配合することに
より、化粧料の液性が変化すると共に、その使用後の質
感、仕上がり感を向上することができるものである。
性、懸濁性、膨潤性、皮膜形成性、増粘性等の性質を有
することから、これらの性質を利用して化粧料に配合さ
れてきた。粘土鉱物を化粧料に配合した場合、該化粧料
は、(1)べつたきがなく、滑らかでさわやかな感触を
有する、(2)皮膚表面でのびが良く、皮膜を形成して
接着する、(3)増粘する、(4)エマルジョンやサス
ペンジョンの安定性が向上する、(5)ローションやシ
ャンプーのクレンジング性能が向上する、(6)水や石
鹸による洗い落とし性が改善する等の性質が付与される
ことが知られている。即ち、粘土鉱物を配合することに
より、化粧料の液性が変化すると共に、その使用後の質
感、仕上がり感を向上することができるものである。
【0006】特に、水膨潤性の粘土鉱物は、化粧料に上
記のような好ましい使用感を付与すると共に、高分子増
粘剤と同等の増粘効果を示し、安価で、しかも化粧料を
容器から取り出す際の液切れを良くするなどの利点を有
している。
記のような好ましい使用感を付与すると共に、高分子増
粘剤と同等の増粘効果を示し、安価で、しかも化粧料を
容器から取り出す際の液切れを良くするなどの利点を有
している。
【0007】そこで本出願人等は、水膨潤性粘土鉱物を
配合した浴槽内での沈降がなく、さらさら感を付与しう
る浴用剤組成物を提案した(特開平8−175969号
公報)。しかしながら、この浴用剤組成物は、浴槽内で
お湯に溶かした場合、白濁せず嗜好性が低いと云う欠点
を有する。また、この水膨潤性粘土鉱物がアレルギー性
及び乾燥性皮膚疾患を予防するという効果は従来報告さ
れていない。
配合した浴槽内での沈降がなく、さらさら感を付与しう
る浴用剤組成物を提案した(特開平8−175969号
公報)。しかしながら、この浴用剤組成物は、浴槽内で
お湯に溶かした場合、白濁せず嗜好性が低いと云う欠点
を有する。また、この水膨潤性粘土鉱物がアレルギー性
及び乾燥性皮膚疾患を予防するという効果は従来報告さ
れていない。
【0008】一方、入浴剤には、さら湯にないにごりや
種々の色を付与するため、入浴剤に顔料を配合したもの
も提案されている。しかし顔料を配合した浴剤をお湯に
適量溶かした場合、分散性が悪く、すぐに沈降する。そ
こで顔料を超微粒化するを凝集を生じやすく分散安定性
が悪くなる。これを解決するため顔料を水溶性高分子で
被覆する技術が提案されている(特開昭63−5751
6号公報)。しかし、分散性が不十分であり、また輝度
が悪くないため白濁が不鮮明であると云う欠点を有して
いる。
種々の色を付与するため、入浴剤に顔料を配合したもの
も提案されている。しかし顔料を配合した浴剤をお湯に
適量溶かした場合、分散性が悪く、すぐに沈降する。そ
こで顔料を超微粒化するを凝集を生じやすく分散安定性
が悪くなる。これを解決するため顔料を水溶性高分子で
被覆する技術が提案されている(特開昭63−5751
6号公報)。しかし、分散性が不十分であり、また輝度
が悪くないため白濁が不鮮明であると云う欠点を有して
いる。
【0009】そこで出願人らは更に、特願平9−360
623号において、水溶性高分子複合顔料とポリグリセ
リン脂肪酸エステル含有の浴用剤を提案した。しかし、
分散性が向上するものの、未だ白濁が不鮮明である。
623号において、水溶性高分子複合顔料とポリグリセ
リン脂肪酸エステル含有の浴用剤を提案した。しかし、
分散性が向上するものの、未だ白濁が不鮮明である。
【0010】このように、従来技術の欠点を解消し、皮
膚疾患を効果的に予防、改善しうるものであって、分散
性、浴湯色の優れた浴用剤が要望されている。
膚疾患を効果的に予防、改善しうるものであって、分散
性、浴湯色の優れた浴用剤が要望されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、皮膚疾患を
予防、改善することができ、分散性、及び浴湯の白濁
性、明度にも優れ、さらに保存安定性にも優れた浴用剤
組成物を提供することを目的とする。
予防、改善することができ、分散性、及び浴湯の白濁
性、明度にも優れ、さらに保存安定性にも優れた浴用剤
組成物を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく、鋭意検討を行った結果、水膨潤性粘土鉱
物が高いアレルギー性及び皮膚疾患を有効に予防し、改
善することを知見し、また、水膨潤性粘土鉱物を水溶性
高分子複合顔料と併用することにより、該顔料による浴
湯の白濁の不鮮明さを解消しうることを知見し、本発明
を完成するに至った。
を解決すべく、鋭意検討を行った結果、水膨潤性粘土鉱
物が高いアレルギー性及び皮膚疾患を有効に予防し、改
善することを知見し、また、水膨潤性粘土鉱物を水溶性
高分子複合顔料と併用することにより、該顔料による浴
湯の白濁の不鮮明さを解消しうることを知見し、本発明
を完成するに至った。
【0013】即ち、本発明によれば、動的光散乱法によ
る平均粒子径1〜5000nm、電気泳動法によるゼー
タ電位の絶対値30mV以上、および粉末X線解析法に
よる純度90%以上である水膨潤性粘土鉱物と、水溶性
高分子物質で被覆した無機顔料を配合したことを特徴と
する浴用剤組成物が提供される。
る平均粒子径1〜5000nm、電気泳動法によるゼー
タ電位の絶対値30mV以上、および粉末X線解析法に
よる純度90%以上である水膨潤性粘土鉱物と、水溶性
高分子物質で被覆した無機顔料を配合したことを特徴と
する浴用剤組成物が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の浴用剤組成物において用
いられる水膨潤性粘度鉱物の具体例としては、天然また
は合成スメクタイト粘土、特に有機変成されていない非
有機変成のスメクタイト粘土が好ましく、例えばベント
ナイト、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナ
イト、サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、スチ
ーブンサイトなどが挙げられ、膨潤性の雲母なども使用
できる。これらの中ではベントナイト、モンモリロナイ
ト、サポナイトが好ましい。
いられる水膨潤性粘度鉱物の具体例としては、天然また
は合成スメクタイト粘土、特に有機変成されていない非
有機変成のスメクタイト粘土が好ましく、例えばベント
ナイト、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナ
イト、サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、スチ
ーブンサイトなどが挙げられ、膨潤性の雲母なども使用
できる。これらの中ではベントナイト、モンモリロナイ
ト、サポナイトが好ましい。
【0015】また、該水膨潤性粘土鉱物は、動的光散乱
法により測定した平均粒径は1〜5000nmであり、
特に1000nm以下が好ましく、更に電気泳動法光散
乱法により測定したゼータ電位の絶対値が30mV以
上、粉末X線回折法により求められた純度が90%以上
のものである。
法により測定した平均粒径は1〜5000nmであり、
特に1000nm以下が好ましく、更に電気泳動法光散
乱法により測定したゼータ電位の絶対値が30mV以
上、粉末X線回折法により求められた純度が90%以上
のものである。
【0016】上記粘土鉱物の平均粒径が5000nmよ
り大きいと、粘土鉱物単位重量あたりの表面積が小さく
皮膚表面の接触面積が少ないため、外的刺激に対する経
皮吸収の抑制、角質細胞間の成分溶出抑制効果が劣る。
好ましい平均粒径は1000nm以下、更に好ましい平
均粒径は700nm以下の範囲である。また、水膨潤性
粘土鉱物のゼータ電位は皮膚表面の吸着量から30mV
以上のものが好ましい。
り大きいと、粘土鉱物単位重量あたりの表面積が小さく
皮膚表面の接触面積が少ないため、外的刺激に対する経
皮吸収の抑制、角質細胞間の成分溶出抑制効果が劣る。
好ましい平均粒径は1000nm以下、更に好ましい平
均粒径は700nm以下の範囲である。また、水膨潤性
粘土鉱物のゼータ電位は皮膚表面の吸着量から30mV
以上のものが好ましい。
【0017】この平均粒径及びζ電位は、試料を約60
ppmの濃度で蒸留水に加えて60分間超音波分散させ
たものについて、平均粒径は温度20℃、屈折率1.3
3l、粘度0.951mPa・S、角度90度の条件下
で光散乱法により粘土鉱物の膨潤性ゲル粒子の粒径を測
定したもの、ζ電位は電気泳動光散乱光度計を用い、散
乱角20度、室温で測定したものを示す。また、純度は
粉末法によりX線回折を行い、得られたX線回折図にお
いて、粘土鉱物に帰属するピーク面積の総和Scとその
他の結晶に帰属するピーク面積の総和Sxとを求め、下
記式 粘土鉱物の純度(%)=100×Sc/(Sc+Sx) によって求めた値である。さらに粘土鉱物、特に天然か
ら採取したものには、カルサイト、トリジマイト、クリ
ストバライト、石英、各種無機物などの非膨潤性の夾雑
物が含まれているため、上記効果が不十分であり、粘土
鉱物の純度は90%以上であることが必要であり、特に
95%以上が好ましい。
ppmの濃度で蒸留水に加えて60分間超音波分散させ
たものについて、平均粒径は温度20℃、屈折率1.3
3l、粘度0.951mPa・S、角度90度の条件下
で光散乱法により粘土鉱物の膨潤性ゲル粒子の粒径を測
定したもの、ζ電位は電気泳動光散乱光度計を用い、散
乱角20度、室温で測定したものを示す。また、純度は
粉末法によりX線回折を行い、得られたX線回折図にお
いて、粘土鉱物に帰属するピーク面積の総和Scとその
他の結晶に帰属するピーク面積の総和Sxとを求め、下
記式 粘土鉱物の純度(%)=100×Sc/(Sc+Sx) によって求めた値である。さらに粘土鉱物、特に天然か
ら採取したものには、カルサイト、トリジマイト、クリ
ストバライト、石英、各種無機物などの非膨潤性の夾雑
物が含まれているため、上記効果が不十分であり、粘土
鉱物の純度は90%以上であることが必要であり、特に
95%以上が好ましい。
【0018】前記特定の水膨潤性粘度鉱物の配合量は、
好ましくは0.001〜10重量%であり、その効果を
十分発揮させる点から0.1重量%以上が更に好まし
い。10重量%を越えると浴湯中で沈降しやすくなり分
散安定性が悪くなりやすく、また0.001重量%未満
では安定性および皮膚保護効果の点で劣り、浴湯中で十
分な白濁性が得られない。
好ましくは0.001〜10重量%であり、その効果を
十分発揮させる点から0.1重量%以上が更に好まし
い。10重量%を越えると浴湯中で沈降しやすくなり分
散安定性が悪くなりやすく、また0.001重量%未満
では安定性および皮膚保護効果の点で劣り、浴湯中で十
分な白濁性が得られない。
【0019】次に、本発明の浴用剤組成物において用い
られる無機顔料の具体例としては、酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、タルク等の白色顔料や黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、
黒色酸化鉄、群青、酸化クロム、カラミン、ジルコニア
等の青色顔料が挙げられる。好ましい無機顔料として
は、安定性、安全性の面から酸化チタン、酸化亜鉛、酸
化マグネシウムである。また、上記無機顔料の平均粒径
は、0.1〜0.5μmが好ましく、0.2〜0.3μ
mがさらに好ましい。
られる無機顔料の具体例としては、酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、タルク等の白色顔料や黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、
黒色酸化鉄、群青、酸化クロム、カラミン、ジルコニア
等の青色顔料が挙げられる。好ましい無機顔料として
は、安定性、安全性の面から酸化チタン、酸化亜鉛、酸
化マグネシウムである。また、上記無機顔料の平均粒径
は、0.1〜0.5μmが好ましく、0.2〜0.3μ
mがさらに好ましい。
【0020】本発明において上記無機顔料に被覆する水
溶性高分子物質としては、合成又は半合成高分子物質、
天然高分子物質などが挙げられる。該合成又は半合成高
分子物質の具体例としては、例えば、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、アルギン酸
ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナ
トリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンオ
キシド等が挙げられる。また天然高分子物質の具体例と
しては、例えば、キサンタンガム、グアーガム、デンプ
ン、デキストリン、カラギーナン、寒天、ゼラチン、コ
ラーゲン、アルブミン等が挙げられる。
溶性高分子物質としては、合成又は半合成高分子物質、
天然高分子物質などが挙げられる。該合成又は半合成高
分子物質の具体例としては、例えば、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、アルギン酸
ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナ
トリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンオ
キシド等が挙げられる。また天然高分子物質の具体例と
しては、例えば、キサンタンガム、グアーガム、デンプ
ン、デキストリン、カラギーナン、寒天、ゼラチン、コ
ラーゲン、アルブミン等が挙げられる。
【0021】これらの水溶性高分子物質は、好ましく
は、4%水溶液の粘度が10〜150mPa・sである
ものが望ましく、このような好ましいものとしては、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルメチルセルロース等のセルロース
系高分子物質が挙げられる。上記これらセルロース系高
分子物質は、上記無機顔料の分散安定性を更に向上させ
る作用を有する。
は、4%水溶液の粘度が10〜150mPa・sである
ものが望ましく、このような好ましいものとしては、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルメチルセルロース等のセルロース
系高分子物質が挙げられる。上記これらセルロース系高
分子物質は、上記無機顔料の分散安定性を更に向上させ
る作用を有する。
【0022】本発明において、水溶性高分子物質で被覆
された無機顔料(複合粉体)は、上記各種の無機顔料と
水溶性高分子物質との混合物を、例えば、ロールを用い
た高せん断力作用下にて、無機顔料を分散させることに
より得られる。
された無機顔料(複合粉体)は、上記各種の無機顔料と
水溶性高分子物質との混合物を、例えば、ロールを用い
た高せん断力作用下にて、無機顔料を分散させることに
より得られる。
【0023】該顔料と該水溶性高分子物質の重量比は、
顔料100重量部に対し、水溶性高分子物質10〜10
0重量部、好ましくは、20〜50重量部である。水溶
性高分子物質が10重量部未満であると、浴湯中で沈降
しやすくなり、分散性が悪化する。また、水溶性高分子
が100重量部を越えると、水溶性高分子同士がはがれ
にくくなり、固まりとなって沈降あるいは浴湯表面に浮
遊しやすくなり、分散性が悪化し、白濁性も劣るため好
ましくない。
顔料100重量部に対し、水溶性高分子物質10〜10
0重量部、好ましくは、20〜50重量部である。水溶
性高分子物質が10重量部未満であると、浴湯中で沈降
しやすくなり、分散性が悪化する。また、水溶性高分子
が100重量部を越えると、水溶性高分子同士がはがれ
にくくなり、固まりとなって沈降あるいは浴湯表面に浮
遊しやすくなり、分散性が悪化し、白濁性も劣るため好
ましくない。
【0024】前記水溶性高分子物質で被覆した無機顔料
の平均粒径は、1〜100μmが好ましく、25〜75
μmがさらに好ましい。また、該水溶性高分子物質で被
覆した無機顔料の配合量は、好ましくは0.01重量%
以上、より好ましくは0.1〜10.0重量%である。
10重量%を越えると、浴湯中で沈降しやすくなり、分
散性が悪化する。また、0.01重量%未満では浴湯中
で十分な白濁性が得られない。
の平均粒径は、1〜100μmが好ましく、25〜75
μmがさらに好ましい。また、該水溶性高分子物質で被
覆した無機顔料の配合量は、好ましくは0.01重量%
以上、より好ましくは0.1〜10.0重量%である。
10重量%を越えると、浴湯中で沈降しやすくなり、分
散性が悪化する。また、0.01重量%未満では浴湯中
で十分な白濁性が得られない。
【0025】本発明の浴用剤組成物は、浴用剤に通常配
合される種々の添加剤を配合することができる。このよ
うな添加剤としては、抗炎症剤、保湿剤、油性成分等が
挙げられ、これらを加えると皮膚保護効果が促進され
る。抗炎症剤としては、例えば、カミツレエキス、シャ
クヤクエキス、ハトムギエキス、モモ葉エキス、ビワ葉
エキス、チンピエキス、オウゴンエキス、クチナシエキ
ス、スイカズラエキス、ローズマリーエキス、ラベンダ
ーエキス、グリチルリチン/レチン誘導体(塩)類など
が挙げられる。また保湿剤としては、例えば、ソルビト
ール、トレハロース、キシリトール、マルトース、サッ
カロース、ラクトース、グルコース、フラクトース、マ
ンニトール、ラクチトール、マルチトールなどの糖・ポ
リオール類、ヒアルロン酸などのムコ多糖類、核酸、エ
ラスチン等のタンパク質及びその誘導体、コラーゲン加
水分解物などが挙げられる。更に油性成分としては、例
えば、米胚芽油、米糠油、オリーブ油、大豆油などの植
物油、ユーカリ油、レモン油、ハッカ油、ジャスミン
油、ヒノキ油、ミカン油、バラ油、タイム油、メントー
ル、ペパーミント油などの精油類、スクワラン、流動パ
ラフィンなどの炭化水素油などが挙げられる。
合される種々の添加剤を配合することができる。このよ
うな添加剤としては、抗炎症剤、保湿剤、油性成分等が
挙げられ、これらを加えると皮膚保護効果が促進され
る。抗炎症剤としては、例えば、カミツレエキス、シャ
クヤクエキス、ハトムギエキス、モモ葉エキス、ビワ葉
エキス、チンピエキス、オウゴンエキス、クチナシエキ
ス、スイカズラエキス、ローズマリーエキス、ラベンダ
ーエキス、グリチルリチン/レチン誘導体(塩)類など
が挙げられる。また保湿剤としては、例えば、ソルビト
ール、トレハロース、キシリトール、マルトース、サッ
カロース、ラクトース、グルコース、フラクトース、マ
ンニトール、ラクチトール、マルチトールなどの糖・ポ
リオール類、ヒアルロン酸などのムコ多糖類、核酸、エ
ラスチン等のタンパク質及びその誘導体、コラーゲン加
水分解物などが挙げられる。更に油性成分としては、例
えば、米胚芽油、米糠油、オリーブ油、大豆油などの植
物油、ユーカリ油、レモン油、ハッカ油、ジャスミン
油、ヒノキ油、ミカン油、バラ油、タイム油、メントー
ル、ペパーミント油などの精油類、スクワラン、流動パ
ラフィンなどの炭化水素油などが挙げられる。
【0026】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明する。
明する。
【0027】〈複合粒子の製造方法〉 製造例1 平均粒径0.25μmの酸化チタン400重量部に平均
分子量20,000のカルボキシメチルセルロース10
0重量部を加え、常温で10分間撹拌混合し均一な混合
物を作った。この混合物を撹拌しながら水80重量部を
徐々に添加し、均一な含水粉体を調製した。次いでこの
含水粉体を80℃に加温した2本ロール上に乗せ、粉体
をシート状にした。シートは繰り返し2本ロールで処理
し、硬いシート状になるまで練肉した。このシートを2
本ロールから取り出し、常温まで冷却後、ハンマーミル
型粉砕機で最大粒径6mmに粉砕した。更に、ジェット
ミル型粉砕機で粉砕し、500μmアンダーの白色の微
細粒子組成物を得た。得られた微細粒子複合粉体の平均
粒子径は75μm以下であった。
分子量20,000のカルボキシメチルセルロース10
0重量部を加え、常温で10分間撹拌混合し均一な混合
物を作った。この混合物を撹拌しながら水80重量部を
徐々に添加し、均一な含水粉体を調製した。次いでこの
含水粉体を80℃に加温した2本ロール上に乗せ、粉体
をシート状にした。シートは繰り返し2本ロールで処理
し、硬いシート状になるまで練肉した。このシートを2
本ロールから取り出し、常温まで冷却後、ハンマーミル
型粉砕機で最大粒径6mmに粉砕した。更に、ジェット
ミル型粉砕機で粉砕し、500μmアンダーの白色の微
細粒子組成物を得た。得られた微細粒子複合粉体の平均
粒子径は75μm以下であった。
【0028】製造例2 一次粒子の平均粒径が約0.45μmの微粒子酸化チタ
ン350重量部に平均分子量17,000のカルボキシ
メチルセルロース150重量部を加え、更に水200重
量部を加え、ニーダー中で30分間混練し均一な含水粉
体を調製した。次いでこの含水粉体を80℃に加温した
2本ロール上に乗せ、粉体をシート状にした。シートは
2本ロール間を繰り返し通過させることにより、硬いシ
ート状になるまで練肉した。シートを常温まで冷却後、
ハンマーミル型粉砕機で最大粒径6mmに粉砕した。更
に、ジェットミル型粉砕機で粉砕し、500μmアンダ
ーの白色の微細粒子組成物得た。得られた微細粒子複合
粉体の平均粒子径は75μm以下であった。
ン350重量部に平均分子量17,000のカルボキシ
メチルセルロース150重量部を加え、更に水200重
量部を加え、ニーダー中で30分間混練し均一な含水粉
体を調製した。次いでこの含水粉体を80℃に加温した
2本ロール上に乗せ、粉体をシート状にした。シートは
2本ロール間を繰り返し通過させることにより、硬いシ
ート状になるまで練肉した。シートを常温まで冷却後、
ハンマーミル型粉砕機で最大粒径6mmに粉砕した。更
に、ジェットミル型粉砕機で粉砕し、500μmアンダ
ーの白色の微細粒子組成物得た。得られた微細粒子複合
粉体の平均粒子径は75μm以下であった。
【0029】次に、浴用剤組成物の性能評価方法及び評
価基準を以下に示す。 (1)NMF溶出抑制試験 NMFの一つであるピロリドンカルボン酸(PCA)を
下記の方法により定量することにより確認した。パネラ
ー5人の前腕内側部にカップを装着し、40℃の0.0
2重量%試料10mLおよび0.15重量%台所用洗剤
3mLを入れ、15分間抽出する。抽出液をろ過し、ろ
液中のPCA量を下記条件の高速液体クロマトグラフィ
ー法にて定量した。 HPLC条件: カラム TSKgel ODS80TM カラム温度 25℃ 移動相 1M硫酸ナトリウム、0.1重量%リン酸 流量 0.8〜1.0mL/min 注入量 10μL 検出器 UV204nm 試料未添加の場合のPCA溶出量を100%ととし、試
料添加時のPCA量をPCA溶出量比としてあらわす。
評価基準:PCA溶出量比 ◎:0〜25% ○:25〜50% △:50〜75% ×:75〜100%
価基準を以下に示す。 (1)NMF溶出抑制試験 NMFの一つであるピロリドンカルボン酸(PCA)を
下記の方法により定量することにより確認した。パネラ
ー5人の前腕内側部にカップを装着し、40℃の0.0
2重量%試料10mLおよび0.15重量%台所用洗剤
3mLを入れ、15分間抽出する。抽出液をろ過し、ろ
液中のPCA量を下記条件の高速液体クロマトグラフィ
ー法にて定量した。 HPLC条件: カラム TSKgel ODS80TM カラム温度 25℃ 移動相 1M硫酸ナトリウム、0.1重量%リン酸 流量 0.8〜1.0mL/min 注入量 10μL 検出器 UV204nm 試料未添加の場合のPCA溶出量を100%ととし、試
料添加時のPCA量をPCA溶出量比としてあらわす。
評価基準:PCA溶出量比 ◎:0〜25% ○:25〜50% △:50〜75% ×:75〜100%
【0030】(2)刺激感のなさ 試料6gを投入した40℃の浴湯30Lに左右の前腕部
の一方を、40℃のさら湯に他方を浸せきしたときの、
刺激感のなさを評価した。 評価基準: ○:さら湯と比較し、優れた刺激感の低減効果がある △:さら湯と比較し、やや優れた刺激感の低減効果があ
る ×:さら湯とほとんど変わらない
の一方を、40℃のさら湯に他方を浸せきしたときの、
刺激感のなさを評価した。 評価基準: ○:さら湯と比較し、優れた刺激感の低減効果がある △:さら湯と比較し、やや優れた刺激感の低減効果があ
る ×:さら湯とほとんど変わらない
【0031】(3)分散性 透明な容器(縦30×横45×高さ30cm)に40℃
のお湯を30L入れ、試料6gを投入し、6時間後の浴
湯の状態を目視にて判定する。 評価基準: ○:容器の底に沈殿が認められない △:容器の底に沈殿がやや認められる ×:容器の底に沈殿がかなり認められる
のお湯を30L入れ、試料6gを投入し、6時間後の浴
湯の状態を目視にて判定する。 評価基準: ○:容器の底に沈殿が認められない △:容器の底に沈殿がやや認められる ×:容器の底に沈殿がかなり認められる
【0032】(4)保存安定性 試料を50mLバイアルびんに入れ、50℃に保存し、
1ケ月後の試料の状態を目視にて判定する。 評価基準: ○:初期値と比較し、著しい変化がない △:分離または沈殿物(液状)・分級(粉末)がわずか
認められる ×:分離または沈殿物(液状)・分級(粉末)が認めら
れる
1ケ月後の試料の状態を目視にて判定する。 評価基準: ○:初期値と比較し、著しい変化がない △:分離または沈殿物(液状)・分級(粉末)がわずか
認められる ×:分離または沈殿物(液状)・分級(粉末)が認めら
れる
【0033】(5)浴湯の白濁性 透明な容器(縦30×横45×高さ30cm)に40℃
のお湯を30L入れ、試料6gを投入し、攪拌直後の浴
湯の状態を目視にて判定する。 評価基準: ○:容器の底が見えない白濁 △:容器の底がやや見える程度の白濁 ×:容器の底がはっきり見える
のお湯を30L入れ、試料6gを投入し、攪拌直後の浴
湯の状態を目視にて判定する。 評価基準: ○:容器の底が見えない白濁 △:容器の底がやや見える程度の白濁 ×:容器の底がはっきり見える
【0034】(6)浴湯の明度 0.02重量%の試料を調製し、その試料の明度を色差
計(日本電色製 SE2000)を用い測定し、標準白
板(SE−8536)との明度の差△Lとしてあらわ
す。 評価基準:△L ◎:−30以上 ○:−40〜−30 △:−50〜−40 ×:−50以下
計(日本電色製 SE2000)を用い測定し、標準白
板(SE−8536)との明度の差△Lとしてあらわ
す。 評価基準:△L ◎:−30以上 ○:−40〜−30 △:−50〜−40 ×:−50以下
【0035】実施例1、比較例1〜3 表1に示す組成(配合割合は重量%で示す)に従って、
実施例1及び比較例1〜3の浴用剤組成物を調製した。
各浴用剤組成物の性能を前記評価方法及び評価基準で評
価し、結果を表1に示す。なお、表1において、*及び
**の記号は以下のものを意味する。 1)平均粒子径450nm、ゼータ電位−60mV、純
度98% * 複合粉体の製造方法:製造例1に準拠 ** 比較例3の粉体は無機粉体と水溶性高分子を配合
したもの
実施例1及び比較例1〜3の浴用剤組成物を調製した。
各浴用剤組成物の性能を前記評価方法及び評価基準で評
価し、結果を表1に示す。なお、表1において、*及び
**の記号は以下のものを意味する。 1)平均粒子径450nm、ゼータ電位−60mV、純
度98% * 複合粉体の製造方法:製造例1に準拠 ** 比較例3の粉体は無機粉体と水溶性高分子を配合
したもの
【0036】
【表1】
【0037】実施例2〜10 実施例1と同様に、表2の組成(配合割合は重量%で示
す)に従って、各浴用剤組成物を調製した。実施例1と
同様に性能を評価し、結果を表2に示す。なお、表2に
おいて、2)、3)、4)及び*の記号は以下のものを
意味する。 2)平均粒子径200nm、ゼータ電位−35mV、純
度98% 3)平均粒子径215nm、ゼータ電位−45mV、純
度99% 4)平均粒子径910nm、ゼータ電位−60mV、純
度98% * 複合粉体の製造方法 実施例2〜4、8〜10:製造例1に準拠 実施例5〜7 :製造例2に準拠
す)に従って、各浴用剤組成物を調製した。実施例1と
同様に性能を評価し、結果を表2に示す。なお、表2に
おいて、2)、3)、4)及び*の記号は以下のものを
意味する。 2)平均粒子径200nm、ゼータ電位−35mV、純
度98% 3)平均粒子径215nm、ゼータ電位−45mV、純
度99% 4)平均粒子径910nm、ゼータ電位−60mV、純
度98% * 複合粉体の製造方法 実施例2〜4、8〜10:製造例1に準拠 実施例5〜7 :製造例2に準拠
【0038】
【表2】
【0039】実施例12〜15、比較例3、4 実施例1と同様に、表3の組成(配合割合は重量%で示
す)に従って、各浴用剤組成物を調製した。実施例1と
同様に性能を評価し、結果を表3に示す。なお、表3に
おいて、5)、6)及び*の記号は以下のものを意味す
る。 5)平均粒子径800nm、ゼータ電位−40mV、純
度98% 6)平均粒子径380nm、ゼータ電位−35mV、純
度99% * 複合粉体の製造方法 実施例12、13、比較例4:製造例2に準拠 実施例14、15 :製造例1に準拠
す)に従って、各浴用剤組成物を調製した。実施例1と
同様に性能を評価し、結果を表3に示す。なお、表3に
おいて、5)、6)及び*の記号は以下のものを意味す
る。 5)平均粒子径800nm、ゼータ電位−40mV、純
度98% 6)平均粒子径380nm、ゼータ電位−35mV、純
度99% * 複合粉体の製造方法 実施例12、13、比較例4:製造例2に準拠 実施例14、15 :製造例1に準拠
【0040】
【表3】
【0041】
【発明の効果】本発明の浴用剤組成物は、動的光散乱法
による平均粒子径1〜5000nm、電気泳動法による
ゼータ電位の絶対値30mV以上、粉末X線解析法によ
る純度90%以上である水膨潤性粘土鉱物と、水溶性高
分子物質で被覆した無機顔料とを配合したものであるか
ら、該水膨潤性粘土鉱物の乳化作用により、合成界面活
性剤の量を低減しうることから、皮膚刺激性を低減で
き、また該水膨潤性粘土鉱物の皮膚保護効果作用によっ
ても合成界面活性剤による刺激性を低減でき、更に、水
溶性高分子物質被覆無機顔料の併用により浴湯色の白濁
性、及び明度を向上しうると云う作用効果を有する。し
かも水溶性高分子物質の分散性、無機顔料の沈降防止、
粘土鉱物の凝集防止、NMFの溶出抑制、保存安定性等
の点においても優れている。
による平均粒子径1〜5000nm、電気泳動法による
ゼータ電位の絶対値30mV以上、粉末X線解析法によ
る純度90%以上である水膨潤性粘土鉱物と、水溶性高
分子物質で被覆した無機顔料とを配合したものであるか
ら、該水膨潤性粘土鉱物の乳化作用により、合成界面活
性剤の量を低減しうることから、皮膚刺激性を低減で
き、また該水膨潤性粘土鉱物の皮膚保護効果作用によっ
ても合成界面活性剤による刺激性を低減でき、更に、水
溶性高分子物質被覆無機顔料の併用により浴湯色の白濁
性、及び明度を向上しうると云う作用効果を有する。し
かも水溶性高分子物質の分散性、無機顔料の沈降防止、
粘土鉱物の凝集防止、NMFの溶出抑制、保存安定性等
の点においても優れている。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA112 AA122 AB212 AB242 AB312 AB441 AB442 AC022 AC122 AC132 AC422 AC482 AD192 AD272 AD282 AD532 BB25 CC25 EE13 FF01
Claims (1)
- 【請求項1】 動的光散乱法による平均粒子径1〜50
00nm、電気泳動法によるゼータ電位の絶対値30m
V以上、および粉末X線解析法による純度90%以上で
ある水膨潤性粘土鉱物と、水溶性高分子物質で被覆した
無機顔料を配合したことを特徴とする浴用剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10203281A JP2000034220A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 浴用剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10203281A JP2000034220A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 浴用剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000034220A true JP2000034220A (ja) | 2000-02-02 |
Family
ID=16471460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10203281A Pending JP2000034220A (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 浴用剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000034220A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012072088A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Kao Corp | 浴用剤組成物 |
JP2014210717A (ja) * | 2013-04-18 | 2014-11-13 | ライオン株式会社 | 液体浴用剤組成物 |
JP2015024963A (ja) * | 2013-07-24 | 2015-02-05 | クラシエホームプロダクツ株式会社 | アミノ酸溶出抑制剤 |
-
1998
- 1998-07-17 JP JP10203281A patent/JP2000034220A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012072088A (ja) * | 2010-09-29 | 2012-04-12 | Kao Corp | 浴用剤組成物 |
JP2014210717A (ja) * | 2013-04-18 | 2014-11-13 | ライオン株式会社 | 液体浴用剤組成物 |
JP2015024963A (ja) * | 2013-07-24 | 2015-02-05 | クラシエホームプロダクツ株式会社 | アミノ酸溶出抑制剤 |
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