JP4248366B2 - 敏感肌用のメークアップ - Google Patents

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Description

本発明は、紫外線防護用のメークアップ化粧料に関し、更に詳細には、敏感肌の人に好適な紫外線防護用のメークアップ化粧料に関する。
現代社会に於ける諸ストレスの急増は、皮膚機能に大きな影響を与えていると言われている。この様な影響の代表的なものが、皮膚バリア機能の著しい低下であり、この様な状況を受けて、現代においては僅かな刺激にも過剰に反応してしまう「敏感肌」のヒトが急増していると言われている。この様な「敏感肌」の処置については、例えば、エンメイソウやオトギリソウなどの生薬のエキスを皮膚外用剤に含有させて投与し、負荷ストレスを軽減する方法(例えば、特許文献1を参照)、抗酸化成分を含有する皮膚外用剤を投与して、ストレスを軽減する方法(例えば、特許文献2を参照)或いは、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンを含有する皮膚外用剤を投与し、皮膚上に刺激を皮膚に伝達させない保護膜を形成させる方法(例えば、特許文献3を参照)等が存するが、ストレスを軽減するのみ、或いは、抗酸化成分により傷害性の活性酸素を消去するのみでは、炎症因子の更なる増悪は防げても、皮膚の過敏性、保湿力の低下、現在起こっている炎症への対応は難しく、又、外部刺激の抑制については、現在知られている技術のみでは、刺激を完全には抑制できないので、抑制作用の更なる向上が求められていた。
一方、本発明のメークアップ化粧料の必須成分である、(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンと(メタ)アクリル酸アルキル(乃至はアルケニル)とのコポリマーについては、著しい保湿作用が存することが知られているが(例えば、特許文献4、特許文献5を参照)、メークアップ化粧料に含有させ、皮膚バリア機能を向上させる技術については全く知られていなかった。
起炎症反応、DNA切断反応、酸化的傷害の生成、発ガンの危険性等、紫外線の生体に対する傷害性の大きさは、今や誰もが認識するに至るほど遍く知られている。この為、近年の化粧品業界に於いては、より確実にこの傷害から生体を防護する為に、種々の新規紫外線防護粉体の開発が行われている。この様な粉体を例に挙げてみると、例えば、微粒子二酸化チタンに脂肪酸処理をしたものを紫外線防護剤とする技術(例えば、特許文献6を参照)、或いは微粒子二酸化チタンに珪酸、アルミン酸等を被覆し、それを更にアルギン酸で被覆した粉体を紫外線防護剤とする技術(例えば、特許文献7を参照などの微粒子二酸化チタンの表面を改質し、密着性を向上させ、隙間のない二酸化チタンの膜で皮膚をカバーする技術や、セリサイトなどの表面に鉄などをドープした二酸化チタンで被覆し、自然なカバー力を有し、紫外線AもBも吸収する素材(例えば、特許文献8を参照などが例示できる。これらの素材の紫外線吸収特性は、これまでの二酸化チタンや酸化亜鉛に比して格段に向上し、SPF値或いはPFA値も大きくなったが、紫外線吸収特性の向上の割には、防護効果そのもの、特に高光量照射時に於ける、炎症の重篤度の改善はあまり為されていないのが現状であった。即ち、SPF値或いはPFA値は向上し、炎症を起こさない紫外線量は大きく増大したが、一度炎症が起こると、その炎症は重篤なものになってしまう欠点があった。
一方、メークアップ化粧料に於いて、1)表面を不活性化された二酸化チタンと、2)(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンと(メタ)アクリル酸アルキル(乃至はアルケニル)とのコポリマーにより被覆された粉体とを含有するものは、全く知られておらず、この様な構成のメークアップ化粧料が、敏感肌の人にも使用時に刺激を与えず、且つ、高光量の紫外線照射に対しても炎症を起こさせにくい特質を有することは全く知られていなかった。
特開2003−818168号公報 特開平10−330244号公報 特開平09−315935号公報 特開平05−070321号公報 特開平06−157271号公報 特開2001−207060号公報 特開2000−203835号公報 特開平11−43626号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、敏感肌の人でも使用できる紫外線防護用のメークアップ化粧料であって、敏感肌の人の低下した皮膚機能を補完するのに有用な紫外線防護用のメークアップ化粧料を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、敏感肌の人でも使用できる紫外線防護用のメークアップ化粧料であって、敏感肌の人の低下した皮膚機能を補完するのに有用な紫外線防護用のメークアップ化粧料を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)特定の表面を不活性化された二酸化チタンと、2)(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンと(メタ)アクリル酸アルキル(乃至はアルケニル)とのコポリマーにより被覆された粉体とを含有するメークアップ化粧料が、その様な性質を備えていることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)1)酸化アルミニウム水和物・ケイ酸処理酸化チタンから選択される表面を不活性化された二酸化チタンと、2)(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとアルキル基(乃至はアルケニル基)の炭素数が〜24の(メタ)アクリル酸アルキル(乃至はアルケニル)とのコポリマーにより被覆された粉体とを含有することを特徴とする、紫外線防護用のメークアップ化粧料。
)更に、シソ科ローズマリー、シソ科ミント、シソ科セイジ、ミカン科ポンカン、ミカン科ウンシュウミカン、ミカン科ハッサクから選択されるシソ科或いはミカン科生薬のエキスを含有することを特徴とする、(1)に記載のメークアップ化粧料。
)更に、異性化糖を含有することを特徴とする、(1)又は(2)に記載のメークアップ化粧料。
本発明によれば、敏感肌の人でも使用できる紫外線防護用のメークアップ化粧料であって、敏感肌の人の低下した皮膚機能を補完するのに有用な紫外線防護用のメークアップ化粧料を提供することができる。
<1>本発明のメークアップ化粧料の必須成分である表面を不活性化された二酸化チタン
本発明のメークアップ化粧料は、酸化アルミニウム水和物・ケイ酸処理酸化チタンから選択される表面を不活性化された二酸化チタンを必須成分として含有することを特徴とする。通常二酸化チタンは、紫外線を吸収し、電子的に励起して、フリーラジカルを発生させて、励起状態から基底状態に戻るような挙動を示すことが知られており、この様なフリーラジカルの発生が、「表面活性」の源であると言われている。この様な表面活性は、触媒活性としては、種々の反応の進行を促す意味で好ましいが、化粧料などで皮膚に投与する場合には、この様な表面活性は炎症を誘起したり、起こった炎症を増悪させたりするので好ましくなく、この様な表面活性を落とす手段が考案されてきている。既に知られている不活性化手段としては、二酸化チタンの格子間に他の金属乃至は金属酸化物を配位させ、励起を防ぐ手段や、二酸化チタンの表面をケイ酸や酸化アルミニウムなどで被覆し、ラジカルを発生させない手段などが例示できる。この様な処理粉体としては、石原産業株式会社製の「タイペークF01」「タイペークF02」「タイペークF06」などが好ましく例示できる。本発明のメークアップ化粧料では、表面を不活性化された二酸化チタンとして酸化アルミニウム水和物・ケイ酸処理酸化チタンが選択される。酸化アルミニウム水和物・ケイ酸処理酸化チタンとは、二酸化チタンの表面を、ケイ酸、アルミナで被覆処理したものであり、本発明において表面を不活性化された二酸化チタン成分となる酸化アルミニウム水和物・ケイ酸処理酸化チタンとしては、表面を不活性化された二酸化チタン成分となる粉体全量に対して、酸化アルミニウム水和物の含有量が1〜10重量%、更に好ましくは2〜8重量%、ケイ酸の含有量が1〜10重量%、更に好ましくは2〜8重量%、二酸化チタンの含有量が80〜98重量%、更に好ましくは92〜95重量%であることが好ましい。又、かかる酸化アルミニウム水和物・ケイ酸処理酸化チタンの平均粒子径としては、0.1〜05ミクロンのものが好ましい。この様な酸化アルミニウム水和物・ケイ酸処理酸化チタンは、塩化アルミニウムの水溶液中に二酸化チタンを分散させ、これに水ガラスなどの水溶液を加え、しかる後にpHを調整し、二酸化チタン上に水酸化アルミニウム、シリカを順次積層被覆させた後、500〜1200℃で焼成することによって製造できる。尚、かかる被覆層において、酸化アルミニウム水和物と言う言葉は、酸化アルミニウム及び水酸化アルミニウムを包含する言葉であり、シリカと言う言葉は、無水ケイ酸及びケイ酸水和物(部分的に水酸化珪素構造を有することを許容する)を包含する言葉である。かかる酸化アルミニウム水和物・ケイ酸処理酸化チタンには既に市販されているものがあり、それを購入して使用することも出来る。かかる酸化アルミニウム水和物・ケイ酸処理酸化チタンの市販品の内、好ましいものとしては、酸化チタンJR800(テイカ株式会社製)が例示できる。本発明の化粧料に於いては、この様な表面不活性化された二酸化チタンは、唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。本発明のメークアップ化粧料に於けるかかる表面不活性化された二酸化チタンの好ましい含有量は、総量で、化粧料全量に対して、1〜30質量%が好ましく、3〜20質量がより好ましい。これは、少なすぎると、ラジカル発生抑制効果が得られない場合が存し、多すぎると、白浮きするなどメークアップ効果が損なわれる場合が存するためである。
<2>本発明のメークアップ化粧料の必須成分である(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンと(メタ)アクリル酸アルキル(乃至はアルケニル)とのコポリマーについて
本発明のメークアップ化粧料は、(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンと(メタ)アクリル酸アルキル(乃至はアルケニル)とのコポリマーにより被覆された粉体を含有することを特徴とする。かかるコポリマーを構成する一方のモノマーである、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(以下MPCと略記)は、例えば2−ブロモエチルホスホリルジクロリドと2−ヒドロキシエチルホスホリルジクロリドと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとを反応させて2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2'−ブロモエチルリン酸を得、更にこれをトリメチルアミンとメタノール溶液中で反応させて得ることができる。この様なMPCにおけるメタアクリロイル基乃至はアクリロイル基としては、メタアクリロイル基がより好ましい。即ち、MPCとしては、2−メタアクリロイルオキシエチルホスホルコリン(2−MPCと略称)が特に好ましい。又、(メタ)アクリル酸アルキル(乃至はアルケニル)(以下、疎水性モノマーと略記)は、(メタ)アクリル酸に塩化チオニルなどを反応させて、酸クロリドとなし、これをアルカリ存在下対応するアルコールと縮合することにより得ることが出来る。この様な疎水性モノマーにおけるメタアクリロイル基乃至はアクリロイル基としては、メタアクリロイル基がより好ましい。疎水性モノマーのアルキル基乃至はアルケニル基としては、炭素数〜24のものが好ましく、より好ましくは、炭素数12〜24のものである。具体的には、ラウリル基、ミリスチル基、セチル基、ステアリル基、ベヘニル基、イソステアリル基、オレイル基などが好適に例示できる。以下に疎水性モノマーの製造例を示す。尚、本発明の明細書の化合物の表記で()付けは、()内の名称があってもなくても良いこと、乃至は、その前の語句が()内の名称で置換可能である旨を示すものとする。
<製造例1>
メタクリル酸を10質量部秤取り、これに1質量部の塩化チオニルを加え、30分間室温で攪拌した後、塩化チオニルのみを減圧溜去し、3質量部のクロロホルムにとかし、ラウリルアルコール100質量部と水素化ナトリウム10質量部をジメチルホルムアミドに溶解させた溶液に徐々に滴下し、室温で5時間反応させた後、溶剤を減圧溜去し、酢酸エチルと水で液液抽出し、酢酸エチル層を取り、濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤;ノルマルヘキサン:イソプロピルエーテル=100:0→0:100)で精製し、メタアクリル酸ラウリルエステル5質量部を得た。
<製造例2>
製造例1のラウリルアルコールをステアリルアルコールに代え、同様に処理して6質量部のメタアクリル酸ステアリルエステルを得た。
<製造例3>
製造例1のラウリルアルコールをオレイルアルコールに代え、同様に処理して5質量部のメタアクリル酸オレイルエステルを得た。
<製造例4>
メタアクリル酸を10質量部とり、これにクロロホルム10質量部と、トリエチルアミン10質量部を加えて溶解し、これにノルマルブチルクロリド5質量部を加え、室温で8時間反応させ、溶剤を減圧溜去し、酢酸エチルと水で液液抽出し、酢酸エチル層を取り、濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶剤;ノルマルヘキサン:イソプロピルエーテル=100:0→0:100)で精製し、メタアクリル酸ブチルエステルを4質量部得た。
かくして得られた、MPCと疎水性モノマーを共重合することにより、本発明のコポリマーを得ることが出来る。コポリマーの製造方法については常法に従えば良く、MPCと疎水性モノマーとを溶媒中で重合開始剤の存在下、反応させて得られる。ここで使用される溶媒としては、MPC及び疎水性モノマーが溶解するものであれば良く、具体的には水、メタノール、エタノール、プロパノール、t−ブタノール、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、クロロホルムまたはこれらの混合溶媒等が例示される。また、重合開始剤としては、通常のラジカル開始剤ならば何れを用いても良く、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、アゾビスマレノニトリル等の脂肪酸アゾ化合物や過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過硫酸カリウム等の有機過酸化物を挙げることができる。かかるコポリマーの好ましい態様は、コポリマーの分子量が5,000以上、より好ましくは10000以上であり、またはMPCと疎水性モノマーとの構成比が3:97〜45:55、より好ましくは、5:95〜40:60である。以下に、コポリマーの製造例を示す。
<製造例5>
2−MPCと製造例1のモノマーの仕込みモル比がMPC/製造例1=10/90となるように、重合用ガラス管に採取し、これに重合開始剤としてAIBN0.1質量部、溶媒としてエタノール30質量部及びテトラヒドロフラン70質量部を加えた。反応管内をアルゴン置換した後、密封した。これを60℃下、16時間加温して重合反応を行なった。反応混合物を氷冷した後、大過剰のジエチルエーテル中に滴下してコポリマーを沈殿させた。これをロ別し、充分にジエチルエーテルで洗浄した後、減圧乾燥して白色粉末状のコポリマー1を4.6質量部得た。コポリマーのテトラヒドロフラン溶液をGPCを用いて分析測定した結果、ポリスチレン換算で41000であった。また、リンの定量からコポリマー中の2−MPCモル組成比は11%であった。
<製造例6>
製造例5の疎水性モノマーを、製造例2のモノマーに代え、同様に処理して、白色粉末状のコポリマー2を5.1質量部得た。コポリマーのテトラヒドロフラン溶液をGPCを用いて分析測定した結果、ポリスチレン換算で35000であった。また、リンの定量からコポリマー中の2−MPCモル組成比は14%であった。
<製造例7>
製造例5の疎水性モノマーを、製造例3のモノマーに代え、同様に処理して、白色粉末状のコポリマー3を3.9質量部得た。コポリマーのテトラヒドロフラン溶液をGPCを用いて分析測定した結果、ポリスチレン換算で38000であった。また、リンの定量からコポリマー中の2−MPCモル組成比は16%であった。
<製造例8>
製造例5の疎水性モノマーを、製造例4のモノマーに代え、同様に処理して、白色粉末状のコポリマー4を5.5質量部得た。コポリマーのテトラヒドロフラン溶液をGPCを用いて分析測定した結果、ポリスチレン換算で51000であった。また、リンの定量からコポリマー中の2−MPCモル組成比は9%であった。
かくして得られたコポリマーは、メークアップ化粧料に含有させた場合、化粧料が敏感肌の人の肌を刺激するのを防ぐとともに、低下した皮膚機能を補完し、バリア機能を向上させる作用を発揮する。この様な効果を発揮するためには、かかるコポリマーは、これらから選ばれる1種乃至は2種以上を、化粧料全量に対して、総量で、0.001〜5質量%含有することが好ましく、0.01〜1質量%含有することがより好ましい。前記含有の形態としては、油相乃至は水相に可溶化乃至は分散させて含有することも出来るし、粉体などを被覆した後、該被覆粉体を含有させることも出来る。好ましい形態は、粉体などを前記コポリマーで被覆し含有させる形態である。これは、この様な形態を取ることにより、粉体化粧料に含有させることも出来るし、乳化分散型化粧料に含有させることも出来るからである。乳化分散型化粧料に於いては、粉体の分散性を向上させたり、粉体の接触で引き起こされる物理的刺激による炎症を抑制したりする副次的効果が得られる。かかる被覆は、溶媒に可溶化乃至は分散させ、これを一様に粉体表面に被覆し、溶媒除去する方法や、コポリマーと粉体とを遊星ボールミル等で処理し、メカノケミカルに被覆する方法などが好ましく例示できる。
<製造例9>
1質量部のポリマー1と9質量部のタルクを遊星ボールミルに仕込み、24時間処理して、処理粉体1を得た。
<製造例10>
1質量部のポリマー1と9質量部のセリサイトを遊星ボールミルに仕込み、24時間処理して、処理粉体2を得た。
<製造例11>
1質量部のポリマー1と9質量部のマイカを遊星ボールミルに仕込み、24時間処理して、処理粉体3を得た。
<製造例12>
1質量部のポリマー1と9質量部の二酸化チタンを遊星ボールミルに仕込み、24時間処理して、処理粉体4を得た。
<製造例13>
1質量部のポリマー2と9質量部のタルクを遊星ボールミルに仕込み、24時間処理して、処理粉体5を得た。
<製造例14>
1質量部のポリマー2と9質量部のセリサイトを遊星ボールミルに仕込み、24時間処理して、処理粉体6を得た。
<製造例15>
1質量部のポリマー2と9質量部のマイカを遊星ボールミルに仕込み、24時間処理して、処理粉体7を得た。
<製造例16>
1質量部のポリマー2と9質量部の二酸化チタンを遊星ボールミルに仕込み、24時間処理して、処理粉体8を得た。
<製造例17>
1質量部のポリマー3と9質量部のタルクを遊星ボールミルに仕込み、24時間処理して、処理粉体9を得た。
<製造例18>
1質量部のポリマー3と9質量部のセリサイトを遊星ボールミルに仕込み、24時間処理して、処理粉体10を得た。
<製造例19>
1質量部のポリマー3と9質量部のマイカを遊星ボールミルに仕込み、24時間処理して、処理粉体11を得た。
<製造例20>
1質量部のポリマー3と9質量部の二酸化チタンを遊星ボールミルに仕込み、24時間処理して、処理粉体12を得た。
<製造例21>
1質量部のポリマー4と9質量部のタルクを遊星ボールミルに仕込み、24時間処理して、処理粉体13を得た。
<製造例22>
1質量部のポリマー4と9質量部のセリサイトを遊星ボールミルに仕込み、24時間処理して、処理粉体14を得た。
<製造例23>
1質量部のポリマー4と9質量部のマイカを遊星ボールミルに仕込み、24時間処理して、処理粉体15を得た。
<製造例24>
1質量部のポリマー4と9質量部の二酸化チタンを遊星ボールミルに仕込み、24時間処理して、処理粉体16を得た。
<3>本発明のメークアップ化粧料
本発明のメークアップ化粧料は、特定の表面を不活性化された二酸化チタンと、前記コポリマーにより被覆された粉体とを必須成分として含有する。本発明に言う、メークアップ化粧料とは、隠蔽効果、着色効果などの光学的に肌の色味を変える効果有する化粧料であって、無機粉体、或いは、有機顔料などを含むものを総称する。かかるメークアップ化粧料としては、例えば、紫外線防護化粧料、ファンデーション、アイカラー、チークカラー口紅などが好適に例示できる。本発明のメークアップ化粧料に於いては、前記コポリマーにより被覆された粉体以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、前記コポリマー以外の成分で表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、前記コポリマー以外の成分で表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、前記コポリマー以外のもので表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。
これらの内、特に好ましい成分としては、シソ科ローズマリー、シソ科ミント、シソ科セイジ、ミカン科ポンカン、ミカン科ウンシュウミカン、ミカン科ハッサクから選択されるシソ科生薬のエキス乃至はミカン科生薬のエキスが例示できる。これらの生薬エキスは、抗酸化作用を有するものであり、本発明者の検討によれば、特にその作用の著しいものである。以下に、その製造例を示す。かかる成分は唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。かかる成分の好ましい含有量は、総量で、化粧料全量に対して、0.0001〜1質量%であり、更に好ましくは、0.001〜0.1質量%である。かかる範囲において、剤形に影響を与えず、マクロファージや炎症性因子などによって発生される、傷害性の活性酸素を除去することが出来る。
<製造例25>
ローズマリーの地上部の乾燥物1質量部に、エタノール10質量部を加え、2時間加熱還流し、濾過して不溶物を除去した後、減圧濃縮し、エキス1を得た。
<製造例26>
セイジの地上部の乾燥物1質量部に、1,3−ブタンジオール5質量部を加え、加熱攪拌し、濾過して不溶物を除去し、エキス2を得た。
<製造例27>
スペアミントの地上部の乾燥物1質量部に、1,3−ブタンジオール5質量部を加え、加熱攪拌し、濾過して不溶物を除去し、エキス3を得た。
<製造例28>
ポンカンの未成熟果実1質量部に、1,3−ブタンジオール5質量部を加え、加熱攪拌し、濾過して不溶物を除去し、エキス4を得た。
<製造例29>
ウンシュウミカンの未成熟果実1質量部に、1,3−ブタンジオール5質量部を加え、加熱攪拌し、濾過して不溶物を除去し、エキス5を得た。
<製造例30>
ハッサクの未成熟果実1質量部に、1,3−ブタンジオール5質量部を加え、加熱攪拌し、濾過して不溶物を除去し、エキス6を得た。
更に、本発明のメークアップ化粧料では、異性化糖を好ましい形態に於いて含有する。異性化糖とは、通常の消化性の糖乃至は多糖を、酵素などで立体異性化したものであり、水分保持性に優れる。この様な異性化糖の中には既に市販されているものが存し、それを購入して利用することが出来る。かかる市販品の内、好ましいものとしては、例えば、ペンタファーム社より販売されている数種の異性化糖の混合物である、「ペンタバイティン」が好ましく例示できる。かかる成分を含有することにより、皮膚バリア機能を損なって、水分維持機能を低下させた、敏感肌の水分維持機能を向上させることが出来る。この様な作用が得られるためには、かかる異性化糖は、化粧料全量に対して、総量で0.0001〜1質量%が好ましく、更に好ましくは、0.001〜0.1質量%である。加えて、本発明のメークアップ化粧料に於いては、一過性の刺激を発現する可能性を有する物質又はアレルギー性反応を起こす可能性のある物質は含まないことが好ましい。かかる一過性の刺激を発現する可能性を有する物質としては、スティギング性が高いと言われている、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン或いはブチルパラベンなどのパラベン類が例示でき、アレルギー性反応を起こす可能性のある物質としては、香料などが例示できる。
本発明のメークアップ化粧料は、前記必須成分と、任意の成分を常法に従って処理することにより、製造することが出来る。かくして得られた、本発明のメークアップ化粧料は、敏感肌の人でも使用できる紫外線防護用のメークアップ化粧料であって、敏感肌の人の低下した皮膚機能を補完するのに有用な特性を有する。
かかる本発明のメークアップ化粧料は、皮膚を洗浄剤で洗浄した後、エッセンスタイプの基礎化粧料で皮膚を処置し、下地料なしに直接塗布して処置することが好ましい。処置に用いる量としては、顔であれば、0.03〜0.5gが適当であり、好適である。又、ファンデーションの場合には、紫外線防護料を塗布した後に、塗布することが好ましい。これは、紫外線、及び粉体が紫外線を吸収した後に発生させるラジカルが、皮膚に対して好ましくない作用を発揮するため、これから防護するのが目的である。この様なファンデーションとしては、パウダーファンデーション、乳化分散タイプのファンデーション、オイルゲルファンデーション何れもが使用可能であるが、乳化分散タイプのファンデーションが、物理的刺激が少ないので好ましい。
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
<実施例1>
以下に示す処方に従って、本発明のメークアップ化粧料である、ファンデーションを作成した。即ち、イ、ロの成分をそれぞれ、80℃で加熱可溶化し、イにハの成分を加え、デイスパーで分散させ、攪拌しながら、これにハを徐々に加え乳化し、攪拌冷却してファンデーション1を得た。

グリセリルトリイソオクタネート 4.5質量部
セチルイソオクタネート 3 質量部
ホホバ油 4 質量部
マイクロクリスタリンワックス 1.5質量部
キャンデリラワックス 0.5質量部
グリセリルモノオレート 0.5質量部
POE(20)ソルビタンセスキステアレート 1.5質量部
POE(45)ステアリン酸エステル 0.5質量部
グリセリルモノステアレート 2.5質量部
ソルビタンセスキオレート 1 質量部
ステアリン酸 1.5質量部

1,3−ブタンジオール 9 質量部
キサンタンガム 0.1質量部
アルギニン 0.8質量部
異性化糖(ペンタバイテイン) 0.01質量部
エキス1 0.01質量部
水 51.68質量部

処理粉体1 1 質量部
処理粉体2 6.5質量部
酸化チタンJR800 5 質量部
処理粉体3 3 質量部
処理粉体4 1 質量部
黄色酸化鉄 0.6質量部
ベンガラ 0.1質量部
群青 0.2質量部
<実施例2>
以下に示す処方に従って、実施例1と同様に操作して、本発明のメークアップ化粧料である、ファンデーション2を得た。

グリセリルトリイソオクタネート 4.5質量部
セチルイソオクタネート 3 質量部
ホホバ油 4 質量部
マイクロクリスタリンワックス 1.5質量部
キャンデリラワックス 0.5質量部
グリセリルモノオレート 0.5質量部
POE(20)ソルビタンセスキステアレート 1.5質量部
POE(45)ステアリン酸エステル 0.5質量部
グリセリルモノステアレート 2.5質量部
ソルビタンセスキオレート 1 質量部
ステアリン酸 1.5質量部

1,3−ブタンジオール 9 質量部
キサンタンガム 0.1質量部
アルギニン 0.8質量部
異性化糖(ペンタバイテイン) 0.01質量部
エキス1 0.01質量部
水 51.68質量部

処理粉体5 1 質量部
処理粉体6 6.5質量部
酸化チタンJR800 5 質量部
処理粉体7 3 質量部
処理粉体8 1 質量部
黄色酸化鉄 0.6質量部
ベンガラ 0.1質量部
群青 0.2質量部
<実施例3>
以下に示す処方に従って、実施例1と同様に操作して、本発明のメークアップ化粧料である、ファンデーション3を得た。

グリセリルトリイソオクタネート 4.5質量部
セチルイソオクタネート 3 質量部
ホホバ油 4 質量部
マイクロクリスタリンワックス 1.5質量部
キャンデリラワックス 0.5質量部
グリセリルモノオレート 0.5質量部
POE(20)ソルビタンセスキステアレート 1.5質量部
POE(45)ステアリン酸エステル 0.5質量部
グリセリルモノステアレート 2.5質量部
ソルビタンセスキオレート 1 質量部
ステアリン酸 1.5質量部

1,3−ブタンジオール 9 質量部
キサンタンガム 0.1質量部
アルギニン 0.8質量部
異性化糖(ペンタバイテイン) 0.01質量部
エキス1 0.01質量部
水 51.68質量部

処理粉体9 1 質量部
処理粉体10 6.5質量部
酸化チタンJR800 5 質量部
処理粉体11 3 質量部
処理粉体12 1 質量部
黄色酸化鉄 0.6質量部
ベンガラ 0.1質量部
群青 0.2質量部
<実施例4>
以下に示す処方に従って、実施例1と同様に操作して、本発明のメークアップ化粧料である、ファンデーション4を得た。

グリセリルトリイソオクタネート 4.5質量部
セチルイソオクタネート 3 質量部
ホホバ油 4 質量部
マイクロクリスタリンワックス 1.5質量部
キャンデリラワックス 0.5質量部
グリセリルモノオレート 0.5質量部
POE(20)ソルビタンセスキステアレート 1.5質量部
POE(45)ステアリン酸エステル 0.5質量部
グリセリルモノステアレート 2.5質量部
ソルビタンセスキオレート 1 質量部
ステアリン酸 1.5質量部

1,3−ブタンジオール 9 質量部
キサンタンガム 0.1質量部
アルギニン 0.8質量部
異性化糖(ペンタバイテイン) 0.01質量部
エキス1 0.01質量部
水 51.68質量部

処理粉体13 1 質量部
処理粉体14 6.5質量部
酸化チタンJR800 5 質量部
処理粉体15 3 質量部
処理粉体16 1 質量部
黄色酸化鉄 0.6質量部
ベンガラ 0.1質量部
群青 0.2質量部
<試験例1>
実施例1〜4のファンデーション1〜4について、SPF試験を行った。SPF試験は日本化粧品工業界に指定された方法に準じて行った。ヒトを用い、n数は10とし、試験受託機関に委託して行った。同時に、ファンデーション1の酸化チタンJR800を通常の二酸化チタンに置換した比較例1、処理粉体2に置換した比較例2、処理粉体1〜4をそれぞれ、通常のセリサイト、通常の二酸化チタン、通常のタルク、通常のマイカに置換した比較例3及び処理粉体1〜4をそれぞれ、通常のセリサイト、酸化チタンJR800、通常のタルク、通常のマイカに置換した比較例4も作成し、同様にSPF値を計測した。結果を表1に示す。この表より、前記コポリマー処理粉体と不活性化処理粉体の組合せにより、優れた紫外線防護効果を奏していることが判る。又、コポリマーのアシル基としては炭素数18のものが好ましいことも判る。
Figure 0004248366
<実施例5〜10
最もSPF値の高かったファンデーション2の、エキス1を他のエキスに置換して、同様にSPFを測定した。又、実施例10はエキスを水に置換したものを用いた。結果を表2に示す。これより、本発明の化粧料では、抗炎症作用を有する生薬エキスは何れも使用可能であることが判る。又、生薬エキスを含有する形態が好ましいことも判る。

グリセリルトリイソオクタネート 4.5質量部
セチルイソオクタネート 3 質量部
ホホバ油 4 質量部
マイクロクリスタリンワックス 1.5質量部
キャンデリラワックス 0.5質量部
グリセリルモノオレート 0.5質量部
POE(20)ソルビタンセスキステアレート 1.5質量部
POE(45)ステアリン酸エステル 0.5質量部
グリセリルモノステアレート 2.5質量部
ソルビタンセスキオレート 1 質量部
ステアリン酸 1.5質量部

1,3−ブタンジオール 9 質量部
キサンタンガム 0.1質量部
アルギニン 0.8質量部
異性化糖(ペンタバイテイン) 0.01質量部
表2に記載のエキス 0.01質量部
水 51.68質量部

処理粉体5 1 質量部
処理粉体6 6.5質量部
酸化チタンJR800 5 質量部
処理粉体7 3 質量部
処理粉体8 1 質量部
黄色酸化鉄 0.6質量部
ベンガラ 0.1質量部
群青 0.2質量部
Figure 0004248366
<試験例2>
実施例1〜10のファンデーションについて、n数10の、敏感肌のパネラーを対象にした使用テストで、安全性を確認した。使用期間は2ヶ月とした。結果は、トラブル例の出現が0で、敏感肌の人での安全性が確認された。
本発明は、敏感肌に好適な紫外線防護用のメークアップ化粧料に応用できる。

Claims (3)

  1. 1)酸化アルミニウム水和物・ケイ酸処理酸化チタンから選択される表面を不活性化された二酸化チタンと、2)(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとアルキル基(乃至はアルケニル基)の炭素数が〜24の(メタ)アクリル酸アルキル(乃至はアルケニル)とのコポリマーにより被覆された粉体とを含有することを特徴とする、紫外線防護用のメークアップ化粧料。
  2. 更に、シソ科ローズマリー、シソ科ミント、シソ科セイジ、ミカン科ポンカン、ミカン科ウンシュウミカン、ミカン科ハッサクから選択されるシソ科或いはミカン科生薬のエキスを含有することを特徴とする、請求項に記載のメークアップ化粧料。
  3. 更に、異性化糖を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のメークアップ化粧料。
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