JP2000031712A - マイクロストリップラインー導波管変換構造、高周波信号用集積回路パッケージ及びその製造方法 - Google Patents
マイクロストリップラインー導波管変換構造、高周波信号用集積回路パッケージ及びその製造方法Info
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Abstract
でき、構造が簡単であり、かつ、広帯域の周波数に対応
できるマイクロストリップラインー導波管変換構造、そ
の変換構造を備えた高周波信号用集積回路パッケージ及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】このパッケージは、MMIC2等を実装し
たベース部材4と、ベース部材4上に設けられた誘電体
基板5と、誘電体基板5上に設けられ、高周波信号用集
積回路に電気的に接続されたマイクロストリップライン
6と、高周波信号用集積回路を囲う開口部7aが形成さ
れ、誘電体基板5に嵌合される凹部7bが形成されたフ
レーム部材7と、フレーム部材7の開口部7aを塞き、
気密封止する蓋部材8と、を有する。凹部7bが誘電体
基板5上の幅広部6dに嵌合されて形成される導波管部
5aは、誘電体を媒質とする導波管の役割をし、マイク
ロストリップライン6によって伝送される高周波信号の
伝送モードを誘電体導波管の伝送モードに変換する。
Description
プラインー導波管変換構造、その変換構造を備えた高周
波信号用集積回路パッケージ及びその製造方法に関し、
特に、ミリ波帯で使用される集積回路を気密封止するの
に適合したマイクロストリップラインー導波管変換構
造、その変換構造を備えた高周波信号用集積回路パッケ
ージ及びその製造方法に関する。
用される半導体集積回路モジュールでは、信頼性を高め
るために気密封止構造を有することが必要である。しか
し、ミリ波帯では、マイクロ波帯で使用されているよう
なガラス封止を用いた同軸線路でのインターフェイスは
物理的な寸法が小さくなり、製作精度が厳しくなるた
め、あまり行われていなかった。
気密封止する技術が従来から提案されている。例えば、
1995年電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエ
ティ大会講演論文集1の136ページに掲載されている
「60GHz帯受信モジュール」では、高周波信号をマ
イクロストリップラインから導波管に直接変換して外部
に出力する構造が開示されている。図15(a)は、従
来の集積回路パッケージ(以下、従来例1という)の高
周波インターフェイス部分の構造を示す平面断面図、
(b)は、図15(a)のI−I線断面図である。
来例1の集積回路パッケージは、金属等で作られたパッ
ケージベース部40と、そのパッケージベース部40内
に略垂直方向に延びて形成された導波管41と、パッケ
ージベース部40上に設けられ、端部が導波管41内に
位置するように配置された誘電体基板42と、金属等で
作られ、パッケージベース部42の上部を塞ぐ蓋部43
と、を有する。誘電体基板42上には高周波信号を伝送
するためのマイクロストリップライン44が設けられ
る。
トリップライン44と接続され、マイクロストリップラ
イン44の伝送モードと導波管の伝送モードとを変換す
るためのマイクロストリップライン導波管変換器45が
設けられる。
6が貼り付けられ、これによってパッケージの気密封止
を実現している。
2号公報に開示されたMIC用パッケージ(以下、従来
例2という)を示す断面図である。
ージは、銅等の金属からなるパッケージ本体50と、そ
のパッケージ本体50の中央部に形成されキャリアを実
装する凹部51と、パッケージ本体50の両端部に形成
され、凹部51と連通する導波管52と、パッケージ本
体50の上部に溶接等で取り付けられる蓋53と、一部
が導波管52内に突出する高周波入出力用端子のマイク
ロストリップライン54と、導波管52の下部に接着さ
れ、石英ガラス等の絶縁体材料からなる気密封止板55
とを有する。
を充填して気密封止した場合には、導波管52を小さく
形成することができるので、パッケージの小型化を図る
ことができる。
うな課題がある。
は、導波管41に貼り付けた誘電体基板46の部分で、
インピーダンスの不整合が発生し、反射係数が高くなる
ため、通過損失が大きくなる。
いた場合の通過損失をシミュレーションしたグラフであ
る。図17から、従来の集積回路パッケージでは、周波
数が高くなるにつれて通過損失が増大することがわか
る。従って、従来例1の集積回路パッケージは、60G
Hz以上のミリ波帯の周波数では採用することが困難で
ある。
従来例1のパッケージと同様に、気密封止板55の部分
でインピーダンス特性が悪くなり、通過損失が増大す
る。通過損失を防止するため、気密封止板55を薄い低
誘電率の材料で作ることが考えられるが、気密封止板5
5が割れやすくなるので、耐久性に問題がある。
や気密封止板55を導波管41、52の下部に貼り付け
ているので、貼り付けに使用する接着剤や接着精度によ
る影響が顕著に出やすくなり、最適な特性を得ることが
困難である。
突出しているマイクロストリップライン44、54によ
って伝送モードの変換が行われているため、広帯域の周
波数に対応することができない。その結果、用途が制限
される。
れたものであり、ミリ波帯の周波数で使用しても通過損
失を低減でき、構造が簡単であり、かつ、広帯域の周波
数に対応できるマイクロストリップラインー導波管変換
構造、その変換構造を備えた高周波信号用集積回路パッ
ケージ及びその製造方法を提供することを目的とする。
ップラインー導波管変換構造は、誘電体基板と、その誘
電体基板上に設けられ、導体を広げて形成された幅広部
を備えたマイクロストリップラインとを有し、誘電体基
板上に幅広部を含む導波管部を設けることを特徴とする
ものである。
傍に、その幅広部に向かって傾斜状に形成された伝送モ
ード変換部が設けられるのが好ましい。
波帯の信号である。
ケージは、ベース部材に設けられた高周波信号用集積回
路と、導体を広げて形成された幅広部を備えたマイクロ
ストリップラインとを上部から金属製蓋で冠着し、マイ
クロストリップラインに設けられた幅広部と金属製蓋と
の接触部に誘電体基板上に形成された導波管部を設けて
気密封止したことを特徴とするものである。
傍に、その幅広部に向かって傾斜状に形成された伝送モ
ード変換部が設けられるのが好ましい。
厚みによって決定される。
ケージは、高周波信号用集積回路を実装したベース部材
と、そのベース部材上に設けられた誘電体基板と、その
誘電体基板上に設けられ、高周波信号用集積回路に電気
的に接続され、誘電体基板の幅と略同一に導体を広げて
形成された幅広部が設けられたマイクロストリップライ
ンと、そのマイクロストリップラインの幅広部及び誘電
体基板に嵌合される凹部が形成され、高周波信号用集積
回路の周囲を囲う開口部が形成されたフレーム部材と、
そのフレーム部材の開口部を塞ぎ、高周波信号用集積回
路を気密封止する蓋部材と、を有し、マイクロストリッ
プラインに設けられた幅広部とフレーム部材の凹部との
接触部に誘電体基板上に形成された導波管部を設けて気
密封止したことを特徴とするものである。
ケージは、高周波信号用集積回路を実装したベース部材
と、そのベース部材に形成された凹部に嵌入される誘電
体基板と、その誘電体基板上に設けられ、高周波信号用
集積回路に電気的に接続され、誘電体基板の幅と略同一
に導体を広げて形成された幅広部が設けられたマイクロ
ストリップラインと、そのマイクロストリップラインの
幅広部上に載置され、高周波信号用集積回路の周囲を囲
う開口部が形成されたフレーム部材と、そのフレーム部
材の開口部を塞ぎ、高周波信号用集積回路を気密封止す
る蓋部材と、を有し、マイクロストリップラインに設け
られた幅広部とフレーム部材との接触部に誘電体基板上
に形成された導波管部を設けて気密封止したことを特徴
とするものである。
ム部材より外側に延びて形成され、フレーム部材より外
側にあるマイクロストリップラインの部分は、高周波信
号の入出力インターフェース部となってもよい。
てて配置された第1枠部及び第2枠部と、第1枠部及び
第2枠部の両端部に設けられた一対の第3枠部とを有
し、第1枠部、第2枠部及び第3枠部の内側に開口部が
形成されてもよい。
ケージは、高周波信号用集積回路を実装したベース部材
と、そのベース部材上に設けられた誘電体基板と、その
誘電体基板上に設けられ、高周波信号用集積回路に電気
的に接続され、誘電体基板の幅と略同一に導体を広げて
形成された幅広部が設けられたマイクロストリップライ
ンと、そのマイクロストリップラインの幅広部及び誘電
体基板に嵌合される凹部が形成され、高周波信号用集積
回路の周囲を囲う開口部が形成され、かつ、外端部に切
欠部が形成されたフレーム部材と、そのフレーム部材の
開口部及び切欠部を塞ぎ、高周波信号用集積回路を気密
封止する蓋部材と、を有し、マイクロストリップライン
に設けられた幅広部とフレーム部材の凹部との接触部に
誘電体基板上に形成された導波管部を設けて気密封止
し、フレーム部材の切欠部、ベース部材及び蓋部材によ
り形成される空間部は、空気を媒質とする導波管の伝送
モードに変換される高周波信号の入出力インターフェー
ス部となることを特徴とするものである。
てて配置された第1枠部及び第2枠部と、第1枠部及び
第2枠部の端部から内側の位置に設けられ、マイクロス
トリップラインの幅広部に接触する第3枠部とを有し、
第3枠部は、マイクロストリップラインの幅広部及び誘
電体基板に嵌合される凹部が形成され、かつ、マイクロ
ストリップラインの幅広部の上部に接触する接触面から
外側に向かって蓋部材側に傾斜した傾斜面を有するのが
好ましい。
ケージは、高周波信号用集積回路を実装したベース部材
と、そのベース部材上に設けられた誘電体基板と、その
誘電体基板上に設けられ、高周波信号用集積回路に電気
的に接続され、誘電体基板の幅と略同一に導体を広げて
形成された幅広部が設けられたマイクロストリップライ
ンと、高周波信号用集積回路の周囲を囲う第1の開口部
と、その第1の開口部より外側に所定間隔を隔てて第2
の開口部とが形成され、第1及び第2の開口部の間にマ
イクロストリップラインの幅広部及び誘電体基板に嵌合
される凹部が形成されたフレーム部材と、そのフレーム
部材の第1及び第2の開口部を塞ぎ、高周波信号用集積
回路を気密封止する蓋部材と、を有し、ベース部材は、
第2の開口部側にある誘電体基板と連通する第3の開口
部が形成され、マイクロストリップラインに設けられた
幅広部とフレーム部材の凹部との接触部に誘電体基板上
に形成された導波管部を設けて気密封止し、第3の開口
部は、空気を媒質とする導波管の伝送モードに変換され
る高周波信号の入出力インターフェース部となる、こと
を特徴とするものである。
下方向に延びて形成され、下方向に幅広に形成されるの
が好ましい。
に非吸湿性で低誘電損失の特性を有する材料で作られる
のが好ましい。
バール、銅タングステン又は銅等の金属で作られるのが
好ましい。
ングステン又は銅等の金属で作られるのが好ましい。
多層基板で作られてもよく、その多層基板の層間に高周
波信号用集積回路と電気的に接続された電線が配線され
るのが好ましい。
ーム部材側の幅広部に向かって傾斜状に形成された伝送
モード変換部を備えているのが好ましい。
形成されてもよい。
波帯の信号である。
の製造方法は、ベース部材に高周波信号用集積回路と、
導体を広げて形成された幅広部を備えたマイクロストリ
ップラインとを設け、次いで、高周波信号用集積回路と
マイクロストリップラインの幅広部とを上部から金属製
蓋で冠着し、マイクロストリップラインに設けられた幅
広部と金属製蓋との接触部に誘電体基板上に形成された
導波管部を設けて気密封止する、ことを特徴とするもの
である。
の製造方法は又、(1)高周波信号用集積回路と、誘電
体基板と、その誘電体基板上に設けられ、高周波信号用
集積回路に電気的に接続され、誘電体基板の幅と略同一
に導体を広げて形成された幅広部が設けられたマイクロ
ストリップラインとを有するベース部材を用意する工程
と、(2)開口部が形成され、凹部が形成された枠部を
備えたフレーム部材を、枠部の凹部がマイクロストリッ
プラインの幅広部及び誘電体基板を嵌合し、かつ、開口
部が高周波信号用集積回路の周囲を囲うように配置し
て、ベース部材に接着する工程と、(3)フレーム部材
の上部に蓋部材を接着し、フレーム部材の開口部を塞い
で、高周波信号用集積回路を気密封止する工程と、を有
し、マイクロストリップラインに設けられた幅広部とフ
レーム部材の凹部との接触部に誘電体基板上に形成され
た導波管部を設けて気密封止する、ことを特徴とするも
のである。
け又は溶接して接着し、上記蓋部材を、フレーム部材に
ろう付け又は溶接して接着する。
波帯の信号である。
管変換構造によれば、誘電体基板上に幅広部を含む導波
管部を設けることにより、高周波信号の伝送モードを誘
電体導波管の伝送モードに変換できる。
によれば、ベース部材に冠着される金属製蓋によって形
成される導波管部により、高周波信号の誘電体導波管の
伝送モードへの変換と高周波信号用集積回路の気密封止
とを同時に実現することができる。
の製造方法によれば、上記マイクロストリップラインー
導波管変換構造を備えた高周波信号用集積回路パッケー
ジをきわめて簡単な工程で得ることができる。
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態に係る高周波信号用集積回路パッケージを示す
分解斜視図、図2は、本発明の第1の実施の形態に係る
高周波信号用集積回路パッケージを示す平面図(蓋部材
を取り除いた状態)、図3は、本発明の第1の実施の形
態に係る高周波信号用集積回路パッケージの一部を示す
斜視図である。
形態に係る高周波信号用集積回路パッケージは、膜回路
基板1、MMIC2(Monolithic Microwave Integrate
d Circuit)、バイパスコンデンサ3等の高周波信号用
集積回路部品を実装したベース部材4と、そのベース部
材4上に設けられた誘電体基板5と、その誘電体基板5
上に設けられ、高周波信号用集積回路に電気的に接続さ
れたマイクロストリップライン6と、誘電体基板5に嵌
合する凹部7bが形成され、集積回路部品を囲う開口部
7aが形成されたフレーム部材7と、そのフレーム部材
7の開口部7aを塞ぐ蓋部材8と、を有する。
バイアスを供給するためにバイアス線9を介してバイア
ス端子10(図2参照)に電気的に接続される。
され、例えば金属で作られる。一般にミリ波帯用の半導
体集積回路はガリウムひ素を用いた半導体材料が用いら
れるので、ガリウムひ素の線膨張係数に合わせるため、
ベース部材4は、コバール、銅タングステン等で作られ
るのが好ましい。また、放熱性を向上させるため、ベー
ス部材4は、銅等を用いて作られてもよい。
され、例えばアルミナ等のように非吸湿性で低誘電損失
の特性を有する材料で作られるのが好ましい。
の高周波信号を伝送する線路である。マイクロストリッ
プライン6は、フレーム部材7より外側に延びて形成さ
れ、フレーム部材7より外側にある部分6aは、信号の
入出力インターフェース部となる。
テン、銅等の金属で作られるのが好ましい。また、フレ
ーム部材7は、互いに所定間隔を隔てて平行に配置され
た第1枠部7c及び第2枠部7dと、第1枠部7c及び
第2枠部7dの両端部に設けられた一対の第3枠部7e
とを有する。そして、第1枠部7c、第2枠部7d及び
第3枠部7eの内側に長方形状の開口部7aが形成され
る。
が、マイクロストリップライン6に設けられ、誘電体基
板5の幅と略同一に導体を広げて形成された幅広部6d
上に接触し、誘電体基板5に嵌合されると、凹部7bに
よって囲まれた誘電体基板5の導波管部5a(図3参
照)は、誘電体を媒質とする導波管の役割をし、マイク
ロストリップライン6によって伝送される高周波信号の
伝送モードを導波管の伝送モードに変換する。幅広部6
dは、誘電体基板5の上面全体に幅広に形成され、誘電
体基板5の周りが全てグランド面になっているので、誘
電体導波管の管壁の役割をする。
部材7の外側から幅広部6dに向かって傾斜状に形成さ
れた第1の伝送モード変換部6bと、フレーム部材7の
内側から幅広部6dに向かって傾斜状に形成された第2
の伝送モード変換部6cと、を備えているのが好まし
い。このような第1の伝送モード変換部6b及び第2伝
送モード変換部6cを備えていることにより、高周波信
号の伝送モードを滑らかに変換することができ、インピ
ーダンスの整合性を良好にすることができる。また、伝
送モード変換部6b,6cの長さは、使用周波数の1/
2波長以上に設計するのが好ましい。
れ、コバール、銅タングステン、銅等の金属で作られる
のが好ましい。
ッケージの製造方法を工程順に示す断面図である。な
お、図5(c)は図3のA−A線断面図である。
その誘電体基板5上に設けられ、MMIC2と電気的に
接続されたマイクロストリップライン6とが実装された
ベース部材4を用意する(図5(a)参照)。
広部6d及び誘電体基板5にフレーム部材7の凹部7b
を嵌合して、溶接又は銀ろう材等のろう付けにより接着
する(図5(b)参照)。凹部7bによって囲まれた誘
電体基板5の部分は、導波管部5aとなる。
銀ろう材等のろう付けにより蓋部材8を接着し、フレー
ム部材7の開口部7aを塞ぐ(図5(c)参照)。これ
によって、ベース部材4上のMMIC2等は気密封止さ
れる。
ケージに用いられるマイクロストリップラインー導波管
変換構造の原理について説明する。
6、図4(b)は伝送モード変換部6b(6c)、図4
(c)は誘電体導波管部5aの各箇所における電気力線
分布を示す断面図である。
イクロストリップライン6を伝送するTEMモードの高
周波信号の電気力線Lは、伝送モード変換部6b(6
c)においてマイクロストリップライン6の幅が広がる
ことにより図4(b)に示すように広がる。さらに、電
気力線Lは誘電率の高い誘電体に集中するので、マイク
ロストリップライン6が広がり誘電体基板5の幅とマイ
クロストリップライン6の幅の比が1に近くなってくる
と、図4(c)に示すように、誘電体基板5の縁では電
気力線Lが誘電体基板5内に集中する様に曲げられるた
め、導波管のTE10モードの電気力線分布に近い形状
になり、導波管部5aにおいてTEMモードからTE1
0モードに変換される。
用集積回路パッケージの動作について説明する。
ム部材7よりも内側に位置するマイクロストリップライ
ン6を伝送している。
するマイクロストリップライン6から第2の伝送モード
変換部6cを介して、導波管部5aに伝送される。この
導波管部5aで、マイクロストリップライン6の伝送モ
ードであるTEMモードから導波管の伝送モードTE1
0モードに変換される。
第1の伝送モード変換部6bによって、TE10モード
からTEMモードに変換され、外部との入出力インター
フェイス部6aに伝送される。
ライン6に伝送された高周波信号は、第1の伝送モード
変換部6bを介して、導波管部5aでTEMモードから
TE10モードに変換される。
第2の伝送モード変換部6cによって、TE10モード
からTEMモードに変換され、フレーム部材7の内側に
位置するマイクロストリップライン6に伝送される。
7と蓋部材8によりベース部材4に実装された高周波信
号用集積回路の気密封止を実現することができるので、
構造が簡単であり、製造コストを低減できる。
部7bで囲むことによって形成された導波管部5aが、
誘電体を充填した導波管の役割をするので、インピーダ
ンスの整合性が良好になり、従来に比べて伝送の通過損
失を大幅に減少できる。その結果、信頼性の高い高周波
信号用集積回路パッケージを提供できる。
ラインをアンテナ状にして伝送モードの変換を行う構造
ではないので、広帯域の周波数に対応することができ
る。その結果、用途を広げることができる。
ッケージを用いた場合の通過損失をシミュレーションし
たグラフである。図6から、本発明の高周波信号用集積
回路パッケージでは、周波数が高くなっても、通過損失
が増大しないことがわかる。従って、本発明の高周波信
号用集積回路パッケージは、60GHz以上のミリ波帯
の半導体集積回路におけるパッケージの信頼性を向上さ
せる。
係る高周波信号用集積回路パッケージの一部を示す斜視
図、(b)は、図7(a)のB−B線断面図である。
基本的には第1の実施の形態と同様であるが、ベース部
材4に凹部4aに形成され、その凹部4aに誘電体基板
5が嵌入される点を特徴とするものである。
7に誘電体基板5に嵌合する凹部7bを形成する必要が
ないので、フレーム部材7の設計が容易になるととも
に、フレーム部材7とベース部材4との接着が容易にな
る。
高周波信号用集積回路パッケージを示す分解斜視図、図
9は、本発明の第3の実施の形態に係る高周波信号用集
積回路パッケージ(蓋部材を取り除いた状態)を示す平
面図、図10(a)は図9のC−C線断面図、(b)は
図9のD−D線断面図である。
の形態に係る高周波信号用集積回路パッケージは、膜回
路基板1、MMIC2、バイパスコンデンサ3等の集積
回路部品を実装したベース部材14と、そのベース部材
14上に設けられた誘電体基板15と、その誘電体基板
15上に設けられ、高周波信号用集積回路に電気的に接
続されたマイクロストリップライン16と、高周波信号
用集積回路を囲う開口部17aが形成され、かつ、端部
に切欠部17bが形成されたフレーム部材17と、その
フレーム部材17の開口部17a及び切欠部17bを塞
ぐ蓋部材18と、を有する。
てて配置された第1枠部17c及び第2枠部17dと、
第1枠部17c及び第2枠部17dの端部から内側の位
置に設けられた第3枠部17eとを有する。図10
(a)及び(b)に示すように、第3枠部17eの下部
には、誘電体基板15の上面全体に幅広に形成された幅
広部16dに嵌合される凹部17fが形成される。この
凹部17fによって囲まれた誘電体基板15の導波管部
15aは、誘電体を媒質とする導波管の役割をし、マイ
クロストリップライン16によって伝送される高周波信
号の伝送モードを誘電体導波管の伝送モードに変換す
る。
部17eは、凹部17fの接触面から外側に向かって上
方に傾斜した傾斜面17gを有する。これは、高周波信
号の伝送モードを滑らかに変換でき、インピーダンスの
整合性を良好にするためである。
17の切欠部17b、ベース部材14及び蓋部材18に
より形成される空間部19は、空気を媒質とする導波管
としての役割を有し、信号の入出力インターフェース部
となる。
及び蓋部材18は、コバール、銅タングステン、銅等の
金属で作られるのが好ましい。誘電体基板15は、例え
ばアルミナ等のように非吸湿性で低誘電損失の特性を有
する材料で作られるのが好ましい。
フレーム部材17の内側からフレーム部材17側の幅広
部16dに向かって傾斜して形成された伝送モード変換
部16aを備えているので、高周波信号の伝送モードを
滑らかに変換することができる。
用集積回路パッケージの動作について説明する。
ム部材17よりも内側に位置するマイクロストリップラ
イン16を伝送している。
置するマイクロストリップライン16から伝送モード変
換部16aを介して、導波管部15aで、マイクロスト
リップライン16の伝送モードであるTEMモードから
導波管の伝送モードTE10モードに変換される。
信号は、信号の入出力インターフェース部となる空間部
19に伝送される。
れた高周波信号は、導波管部15aによってTEMモー
ドからTE10モードに変換された後、伝送モード変換
部16aによって、TE10モードからTEMモードに
変換され、フレーム部材17の内側に位置するマイクロ
ストリップライン16に伝送される。
17と蓋部材18によりベース部材14に実装された高
周波信号用集積回路の気密封止を実現することができ
る。
ベース部材14及び蓋部材18により形成される空間部
19が、空気を媒質とする導波管としての役割を有し、
信号の入出力インターフェース部となるので、インピー
ダンスの整合性が良好になり、従来に比べて伝送の通過
損失を大幅に減少できる。
る高周波信号用集積回路パッケージ(蓋部材を取り除い
た状態)を示す平面図、図12(a)は図11のE−E
線断面図、(b)は図11のF−F線断面図である。
施の形態に係る高周波信号用集積回路パッケージは、膜
回路基板1、MMIC2、バイパスコンデンサ3等の集
積回路部品を実装したベース部材24と、そのベース部
材24上に設けられた誘電体基板25と、その誘電体基
板25上に設けられ、高周波信号用集積回路に電気的に
接続されたマイクロストリップライン26と、高周波信
号用集積回路を囲う第1の開口部27aと、その第1の
開口部27aより外側に所定間隔を隔てて第2の開口部
27bとが形成されたフレーム部材27と、そのフレー
ム部材27の第1及び第2の開口部27a,27bを塞
ぐ蓋部材28(図12参照)と、を有する。
てて配置された第1枠部27c及び第2枠部27dと、
第1及び第2の開口部27a、27bの間に設けられた
第3枠部27eとを有する。図12(a)及び(b)に
示すように、第3枠部27eの下部には、誘電体基板1
5の上面全体に幅広に形成された幅広部26dに嵌合さ
れる凹部27fが形成される。この凹部27fによって
囲まれた誘電体基板25の導波管部25aは、誘電体を
媒質とする導波管の役割をし、マイクロストリップライ
ン26によって伝送される高周波信号の伝送モードを誘
電体導波管の伝送モードに変換する。
部材24は、第2の開口部27b側にある誘電体基板2
5の端部と連通し、信号の入出力インターフェース部と
なる第3の開口部24aが形成される。この第3の開口
部24aは、略垂直下方向に延びて形成され、下方向に
幅広に形成されるのが好ましい。これは、高周波信号の
伝送モードを滑らかに変換でき、インピーダンスの整合
性を良好にするためである。
及び蓋部材28は、コバール、銅タングステン、銅等の
金属で作られるのが好ましい。誘電体基板25は、例え
ばアルミナ等のように非吸湿性で低誘電損失の特性を有
する材料で作られるのが好ましい。
フレーム部材27の内側からフレーム部材27側の幅広
部26dに向かって傾斜して形成された伝送モード変換
部26aを備えているので、高周波信号の伝送モードを
滑らかに変換することができる。
に形成された第3の開口部24aにより垂直方向へのイ
ンターフェースが可能になる。
る高周波信号用集積回路パッケージを示す平面図(蓋部
材を取り除いた状態)、図14(a)は、図13のG−
G線断面図、(b)は図13のH−H線断面図である。
材として金属製の基板が用いられているが、第5の実施
の形態におけるベース部材30は、セラミック製の多層
基板が用いられる。
に示すように、MMIC2等のバイアス線9がビアホー
ル31を介してベース部材30の層間に接続される。従
って、第1乃至第4の実施の形態に比べ、バイアス線9
の配線等が容易となり、マルチチップモジュール化に適
した構造となる。なお、図14では、ベース部材30は
2層になっているが、3層以上に構成してもよい。
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。例えば、ベー
ス部材とフレーム部材とを一体に形成してもよい。ま
た、フレーム部材と蓋部材とを一体に形成した金属製蓋
を用いてもよい。
ーダー等の用途に用いられる。
は、使用目的、使用条件、機構的制限等により種々のサ
イズに設計されるが、70GHz乃至90GHzの高周
波用に用いる場合には、例えば、第1の実施の形態にお
いて以下のようなサイズに設計される。
m、高さ2mmである。誘電体基板5は、横4mm、縦
1mm,高さ0.254mmである。フレーム部材7の
凹部7bは幅1mm、高さ0.254mmである。フレ
ーム部材7の開口部7aは、横13.7mm、縦2mm
である。フレーム部材7の第3枠部7eの幅は、1mm
である。蓋部材18は、横15.7mm、縦6mm、高
さ1mmである。
波管変換構造によれば、誘電体基板上に幅広部を含む導
波管部を設けることにより、高周波信号の伝送モードを
誘電体導波管の伝送モードに変換できるので、従来に比
べて構造がきわめて簡単であり、製造コストを低減でき
る。
インを導波管内にアンテナ状に突出して伝送モードの変
換を行う構造ではなく、直線的に変換できるので、イン
ピーダンスの整合性が良好であり、伝送の通過損失を大
幅に減少できる。その結果、信頼性の高い変換構造を提
供できる。
できるので、さまざまな用途に適用することができる。
によれば、ベース部材に冠着される金属製蓋によって形
成される導波管部により、高周波信号の誘電体導波管の
伝送モードへの変換と高周波信号用集積回路の気密封止
とを同時に実現することができる。
の製造方法によれば、上記マイクロストリップラインー
導波管変換構造を備えた高周波信号用集積回路パッケー
ジをきわめて簡単な工程で得ることができる。その結
果、生産性が向上する。
集積回路パッケージを示す分解斜視図である。
集積回路パッケージを示す平面図(蓋部材を取り除いた
状態)である。
集積回路パッケージの一部を示す斜視図である。
伝送モード変換部、(c)は誘電体導波管部の各箇所に
おける電気力線分布を示す断面図である。
る。(c)は図3のA−A線断面図である。
いた場合の通過損失をシミュレーションしたグラフであ
る。
波信号用集積回路パッケージの一部を示す斜視図、
(b)は、図7(a)のB−B線断面図である。
集積回路パッケージを示す分解斜視図である。
集積回路パッケージを示す平面図(蓋部材を取り除いた
状態)である。
9のD−D線断面図である。
用集積回路パッケージを示す平面図(蓋部材を取り除い
た状態)である。
図11のF−F線断面図である。
用集積回路パッケージを示す平面図(蓋部材を取り除い
た状態)である。
は図13のH−H線断面図である。
パッケージの高周波インターフェイス部分の構造を示す
平面断面図、(b)は、図15(a)のI−I線断面図
である。
である。
いた場合の通過損失をシミュレーションしたグラフであ
る。
3)
構造、高周波信号用集積回路パッケージ及びその製造方
法
Claims (34)
- 【請求項1】誘電体基板と、その誘電体基板上に設けら
れ、導体を広げて形成された幅広部を備えたマイクロス
トリップラインとを有し、前記誘電体基板上に前記幅広
部を含む導波管部を設けることを特徴とするマイクロス
トリップラインー導波管変換構造。 - 【請求項2】前記マイクロストリップラインの幅広部近
傍に、その幅広部に向かって傾斜状に形成された伝送モ
ード変換部が設けられる、ことを特徴とする請求項1に
記載のマイクロストリップラインー導波管変換構造。 - 【請求項3】伝送される高周波信号は、ミリ波帯の信号
であることを特徴とする請求項1又は2に記載のマイク
ロストリップラインー導波管変換構造。 - 【請求項4】ベース部材に設けられた高周波信号用集積
回路と、導体を広げて形成された幅広部を備えたマイク
ロストリップラインとを上部から金属製蓋で冠着し、前
記マイクロストリップラインに設けられた幅広部と前記
金属製蓋との接触部に誘電体基板上に形成された導波管
部を設けて気密封止したことを特徴とする高周波信号用
集積回路パッケージ。 - 【請求項5】前記マイクロストリップラインの幅広部近
傍に、その幅広部に向かって傾斜状に形成された伝送モ
ード変換部が設けられる、ことを特徴とする請求項4に
記載の高周波信号用集積回路パッケージ。 - 【請求項6】前記導波管部の形状は、前記誘電体基板の
幅と厚みによって決定されることを特徴とする請求項4
又は5に記載の高周波信号用集積回路パッケージ。 - 【請求項7】高周波信号用集積回路を実装したベース部
材と、 そのベース部材上に設けられた誘電体基板と、 その誘電体基板上に設けられ、前記高周波信号用集積回
路に電気的に接続され、前記誘電体基板の幅と略同一に
導体を広げて形成された幅広部が設けられたマイクロス
トリップラインと、 そのマイクロストリップラインの幅広部及び前記誘電体
基板に嵌合される凹部が形成され、前記高周波信号用集
積回路の周囲を囲う開口部が形成されたフレーム部材
と、 そのフレーム部材の開口部を塞ぎ、前記高周波信号用集
積回路を気密封止する蓋部材と、を有し、 前記マイクロストリップラインに設けられた幅広部と前
記フレーム部材の凹部との接触部に前記誘電体基板上に
形成された導波管部を設けて気密封止したことを特徴と
する高周波信号用集積回路パッケージ。 - 【請求項8】高周波信号用集積回路を実装したベース部
材と、 そのベース部材に形成された凹部に嵌入される誘電体基
板と、 その誘電体基板上に設けられ、前記高周波信号用集積回
路に電気的に接続され、前記誘電体基板の幅と略同一に
導体を広げて形成された幅広部が設けられたマイクロス
トリップラインと、 そのマイクロストリップラインの幅広部上に載置され、
前記高周波信号用集積回路の周囲を囲う開口部が形成さ
れたフレーム部材と、 そのフレーム部材の開口部を塞ぎ、前記高周波信号用集
積回路を気密封止する蓋部材と、を有し、 前記マイクロストリップラインに設けられた幅広部と前
記フレーム部材との接触部に前記誘電体基板上に形成さ
れた導波管部を設けて気密封止したことを特徴とする高
周波信号用集積回路パッケージ。 - 【請求項9】前記マイクロストリップラインは、前記フ
レーム部材より外側に延びて形成され、前記フレーム部
材より外側にあるマイクロストリップラインの部分は、
高周波信号の入出力インターフェース部となる、ことを
特徴とする請求項7又は8に記載の高周波信号用集積回
路パッケージ。 - 【請求項10】前記フレーム部材は、互いに所定間隔を
隔てて配置された第1枠部及び第2枠部と、第1枠部及
び第2枠部の両端部に設けられた一対の第3枠部とを有
し、前記第1枠部、第2枠部及び第3枠部の内側に前記
開口部が形成される、ことを特徴とする請求項7乃至9
のいずれか1つの項に記載の高周波信号用集積回路パッ
ケージ。 - 【請求項11】高周波信号用集積回路を実装したベース
部材と、 そのベース部材上に設けられた誘電体基板と、 その誘電体基板上に設けられ、前記高周波信号用集積回
路に電気的に接続され、前記誘電体基板の幅と略同一に
導体を広げて形成された幅広部が設けられたマイクロス
トリップラインとそのマイクロストリップラインの幅広
部及び前記誘電体基板に嵌合される凹部が形成され、前
記高周波信号用集積回路の周囲を囲う開口部が形成さ
れ、かつ、外端部に切欠部が形成されたフレーム部材
と、 そのフレーム部材の開口部及び切欠部を塞ぎ、前記高周
波信号用集積回路を気密封止する蓋部材と、を有し、 前記マイクロストリップラインに設けられた幅広部と前
記フレーム部材の凹部との接触部に前記誘電体基板上に
形成された導波管部を設けて気密封止し、 前記フレーム部材の切欠部、ベース部材及び蓋部材によ
り形成される空間部は、空気を媒質とする導波管の伝送
モードに変換される高周波信号の入出力インターフェー
ス部となる、ことを特徴とする高周波信号用集積回路パ
ッケージ。 - 【請求項12】前記フレーム部材は、互いに所定間隔を
隔てて配置された第1枠部及び第2枠部と、第1枠部及
び第2枠部の端部から内側の位置に設けられ、前記マイ
クロストリップラインの幅広部に接触する第3枠部とを
有し、前記第3枠部は、前記マイクロストリップライン
の幅広部及び前記誘電体基板に嵌合される凹部が形成さ
れ、かつ、前記マイクロストリップラインの幅広部の上
部に接触する接触面から外側に向かって前記蓋部材側に
傾斜した傾斜面を有することを特徴とする請求項11に
記載の高周波信号用集積回路パッケージ。 - 【請求項13】高周波信号用集積回路を実装したベース
部材と、 そのベース部材上に設けられた誘電体基板と、 その誘電体基板上に設けられ、前記高周波信号用集積回
路に電気的に接続され、前記誘電体基板の幅と略同一に
導体を広げて形成された幅広部が設けられたマイクロス
トリップラインと、 前記高周波信号用集積回路の周囲を囲う第1の開口部
と、その第1の開口部より外側に所定間隔を隔てて第2
の開口部とが形成され、前記第1及び第2の開口部の間
に前記マイクロストリップラインの幅広部及び前記誘電
体基板に嵌合される凹部が形成されたフレーム部材と、 そのフレーム部材の第1及び第2の開口部を塞ぎ、前記
高周波信号用集積回路を気密封止する蓋部材と、を有
し、 前記ベース部材は、前記第2の開口部側にある前記誘電
体基板と連通する第3の開口部が形成され、 前記マイクロストリップラインに設けられた幅広部と前
記フレーム部材の凹部との接触部に前記誘電体基板上に
形成された導波管部を設けて気密封止し、 前記第3の開口部は、空気を媒質とする導波管の伝送モ
ードに変換される高周波信号の入出力インターフェース
部となる、ことを特徴とする高周波信号用集積回路パッ
ケージ。 - 【請求項14】前記ベース部材の第3の開口部は、略垂
直下方向に延びて形成されることを特徴とする請求項1
3に記載の高周波信号用集積回路パッケージ。 - 【請求項15】前記ベース部材の第3の開口部は、下方
向に幅広に形成されることを特徴とする請求項14に記
載の高周波信号用集積回路パッケージ。 - 【請求項16】前記誘電体基板は、非吸湿性で低誘電損
失の特性を有する材料で作られることを特徴とする請求
項4乃至15のいずれか1つの項に記載の高周波信号用
集積回路パッケージ。 - 【請求項17】前記誘電体基板は、アルミナで作られる
ことを特徴とする請求項16に記載の高周波信号用集積
回路パッケージ。 - 【請求項18】前記フレーム部材及び蓋部材は、金属で
作られることを特徴とする請求項7乃至17のいずれか
1つの項に記載の高周波信号用集積回路パッケージ。 - 【請求項19】前記フレーム部材及び蓋部材は、コバー
ル、銅タングステン又は銅からなる群から選択される物
質で作られることを特徴とする請求項18に記載の高周
波信号用集積回路パッケージ。 - 【請求項20】前記ベース部材は、金属で作られること
を特徴とする請求項4乃至19のいずれか1つの項に記
載の高周波信号用集積回路パッケージ。 - 【請求項21】前記ベース部材は、コバール、銅タング
ステン又は銅からなる群から選択される物質で作られる
ことを特徴とする請求項20に記載の高周波信号用集積
回路パッケージ。 - 【請求項22】前記ベース部材は、多層基板で作られる
ことを特徴とする請求項4乃至21のいずれか1つの項
に記載の高周波信号用集積回路パッケージ。 - 【請求項23】前記ベース部材は、セラミック製の多層
基板で作られることを特徴とする請求項22に記載の高
周波信号用集積回路パッケージ。 - 【請求項24】前記多層基板の層間に前記高周波信号用
集積回路と電気的に接続された電線が配線されることを
特徴とする請求項22又は23に記載の高周波信号用集
積回路パッケージ。 - 【請求項25】前記マイクロストリップラインには、前
記フレーム部材側の幅広部に向かって傾斜状に形成され
た伝送モード変換部を備えていることを特徴とする請求
項7乃至24のいずれか1つの項に記載の高周波信号用
集積回路パッケージ。 - 【請求項26】前記ベース部材とフレーム部材は、一体
に形成されることを特徴とする請求項7乃至25のいず
れか1つの項に記載の高周波信号用集積回路パッケー
ジ。 - 【請求項27】伝送される高周波信号は、ミリ波帯の信
号であることを特徴とする請求項4乃至26のいずれか
1つの項に記載の高周波信号用集積回路パッケージ。 - 【請求項28】ベース部材に高周波信号用集積回路と、
導体を広げて形成された幅広部を備えたマイクロストリ
ップラインとを設け、 次いで、前記高周波信号用集積回路とマイクロストリッ
プラインの幅広部とを上部から金属製蓋で冠着し、前記
マイクロストリップラインに設けられた幅広部と前記金
属製蓋との接触部に誘電体基板上に形成された導波管部
を設けて気密封止する、 ことを特徴とする高周波信号用集積回路パッケージの製
造方法。 - 【請求項29】(1)高周波信号用集積回路と、誘電体
基板と、その誘電体基板上に設けられ、前記高周波信号
用集積回路に電気的に接続され、前記誘電体基板の幅と
略同一に導体を広げて形成された幅広部が設けられたマ
イクロストリップラインとを有するベース部材を用意す
る工程と、(2)開口部が形成され、凹部が形成された
枠部を備えたフレーム部材を、前記枠部の凹部が前記マ
イクロストリップラインの幅広部及び誘電体基板を嵌合
し、かつ、前記開口部が前記高周波信号用集積回路の周
囲を囲うように配置して、前記ベース部材に接着する工
程と、(3)前記フレーム部材の上部に蓋部材を接着
し、前記フレーム部材の開口部を塞いで、前記高周波信
号用集積回路を気密封止する工程と、を有し、 前記マイクロストリップラインに設けられた幅広部と前
記フレーム部材の凹部との接触部に誘電体基板上に形成
された導波管部を設けて気密封止する、 ことを特徴とする高周波信号用集積回路パッケージの製
造方法。 - 【請求項30】前記フレーム部材を、前記ベース部材に
ろう付けして接着することを特徴とする請求項29に記
載の高周波信号用集積回路パッケージの製造方法。 - 【請求項31】前記フレーム部材を、前記ベース部材に
溶接して接着することを特徴とする請求項29に記載の
高周波信号用集積回路パッケージの製造方法。 - 【請求項32】前記蓋部材を、前記フレーム部材にろう
付けして接着することを特徴とする請求項29乃至31
のいずれか1つの項に記載の高周波信号用集積回路パッ
ケージの製造方法。 - 【請求項33】前記蓋部材を、前記フレーム部材に溶接
して接着することを特徴とする請求項29乃至31のい
ずれか1つの項に記載の高周波信号用集積回路パッケー
ジの製造方法。 - 【請求項34】伝送される高周波信号は、ミリ波帯の信
号であることを特徴とする請求項28乃至33のいずれ
か1つの項に記載の高周波信号用集積回路パッケージの
製造方法。
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