JP2000029968A - 自動取引装置監視方法及びシステム並びに監視方法を記録した記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視オペレータが顧客の問い合わせに素早く
対応でき、効率を上げることができるような自動取引装
置監視方法等を得る。 【解決手段】 プロセッサ３は、監視対象の地域の地図
をディスプレイ６に表示し、運用状態を示すデータ及び
電文に基づいて、営業店単位で、設置された自動取引装
置の数に対する正常動作状態の自動取引装置の数の割合
を算出し、その割合に基づいて、あらかじめ定めた色で
営業店の位置を示す印をディスプレイ６の地図上に表示
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、金融機関が設置し
ている有人又は無人の自動取引装置の運用状態を集中的
に監視するための監視方法等に関するものである。特に
各自動取引装置の稼働状態を監視オペレータに表示する
ための方法等である。

【０００２】

【従来の技術】従来から、各金融機関等により設置され
ている有人又は無人の自動取引装置の運用状態を監視す
るために監視センタが設置され、管理地域内の自動取引
装置の監視をシステム化している。このようなシステム
では、自動取引装置の監視状態を、監視センタ等のディ
スプレイ（監視画面）に表示する。その際、ディスプレ
イには、およそ以下のような方法で表示される。 （１）障害中の自動取引装置のみの場所、障害状態等の
データを文字表示する。 （２）全自動取引装置の場所、監視状態等のデータを文
字又は記号表示し、それぞれの自動取引装置に対して障
害／正常を区別して表示する。 （３）自動取引装置を、営業店、出張所等の単位で設置
された設置群（以下、単に営業店という）に区分けし、
障害自動取引装置台数／設置自動取引装置台数のデータ
を数字で表示する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
ある営業店内の全ての自動取引装置に障害が発生した場
合、その営業所の自動取引装置を利用しようとした顧客
が、備えられた通信装置（例えば内線）から、近隣の取
引可能な営業所（自動取引装置）への誘導を問い合わせ
てくることがある。その営業所又は近隣の営業所の位置
を十分に把握していない場合、監視オペレータは、その
問い合わせに対して地図帳等で位置を確認し、顧客を誘
導しなければならない。これでは顧客の問い合わせに素
早く対応できず、効率が悪くなる。

【０００４】そこで、監視オペレータが顧客の問い合わ
せに素早く対応でき、効率を上げることができるような
自動取引装置監視方法、システム等の実現が望まれてい
た。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る自動取引装
置監視方法は、監視対象の地域の地図を表示手段に表示
する工程と、状態データに基づいて、設置区域で区分け
された設置群単位で、設置された自動取引装置の数に対
する正常動作状態の自動取引装置の数の割合を算出する
工程と、算出した割合に基づいて、割合に応じてあらか
じめ定めた色で、営業店、出張所等の単位で設置された
設置群の位置を示す印を地図上に表示する工程とを有し
ている。本発明においては、監視対象の地域の地図を表
示手段に表示する。また営業店、支店等の各設置区域で
区分けされた設置群単位で構成された自動取引装置から
送信されたその自動取引装置の状態を示す状態データに
基づいて、設置された自動取引装置の数に対する正常動
作状態の自動取引装置の数の割合を、設置群単位で算出
する。その割合に応じてあらかじめ定めた色により、表
示した地図上に設置群の位置を示す印を表示し、状態の
視覚化を図る。

【０００６】また、本発明に係る自動取引装置監視方法
は、設置群の位置を示す印に基づいてある設置群が指定
されると、その設置群の正確な位置を特定するための地
図を、表示手段に表示するものである。本発明において
は、監視対象地域の地図とは別に、あらかじめ設置群の
位置を詳細に示すための地図も用意しておき、設置群の
位置を示す印に基づいて指定された設置群に対し、その
地図を表示する。

【０００７】また、本発明に係る自動取引装置監視シス
テムは、監視対象となる地域の設置群に設置された、各
自動取引装置から送信される自動取引装置の状態を示す
状態データに基づいて、自動取引装置の状態を監視する
自動取引装置監視システムであって、表示データに基づ
いた表示を行う表示手段と、各自動取引装置から送信さ
れた状態データに基づいて、設置された自動取引装置に
対する正常動作状態の自動取引装置の割合を、設置区域
で区分けされた設置群単位で算出する演算手段と、監視
対象となる地域の地図を表示させるための表示データ及
び割合に基づいて定めた色で各設置群の位置を示す印を
表示させるための表示データを表示手段に送信する制御
手段とを備えている。本発明においては、各設置群単位
で構成された自動取引装置からその自動取引装置の状態
を示す状態データに基づいて、演算手段は、設置された
自動取引装置に対する正常動作状態の自動取引装置の割
合を、設置区域で区分けされた設置群単位で算出する。
制御手段は、監視対象となる地域の地図を表示させるた
めの表示データ及び割合に基づいて定めた色で各設置群
の位置を示す印を表示させるための表示データを送信す
る。表示手段は送信された表示データに基づいて視覚的
に状態の表示を行う。

【０００８】また、本発明に係る自動取引装置監視方法
のプログラムを記録した記録媒体は、監視対象の地域の
地図を前記表示手段に表示させ、状態データに基づい
て、設置区域で区分けされた設置群単位で、設置された
自動取引装置の数に対する正常動作状態の自動取引装置
の数の割合を算出させ、算出させた割合に基づいて、割
合に応じてあらかじめ定めた色で設置群の位置を示す印
を地図上に表示させることをコンピュータに行わせるも
のである。本発明においては、監視対象の地域の地図を
表示手段に表示させる。また各設置群単位で構成された
自動取引装置から送信されたその自動取引装置の状態を
示す状態データに基づいて、設置された自動取引装置の
数に対する正常動作状態の自動取引装置の数の割合を、
設置区域で区分けされた設置群単位で算出させる。その
割合に応じてあらかじめ定めた色により、表示した地図
上に設置群の位置を示す印を表示させる。

【０００９】

【発明の実施の形態】実施形態１．図１は本発明の第１
の実施の形態に係る監視方法を実現するシステムの構成
図である。図において、１は自動機監視装置である。営
業店毎に管理された自動取引装置の運用状態を集中的に
監視するための装置である。自動取引装置１は、プロセ
ッサ３、メモリ４、ディスク５、ディスプレイ６、キー
ボード７、マウス８、プリンタ９及びバス１０で構成さ
れている。

【００１０】プロセッサ３は、演算手段及び制御手段と
しての役割を果たす。プロセッサ３はデータを演算処理
する。また自動機監視装置１内の各手段を制御する。こ
こで、プロセッサ３のこのような動作は、実際には本実
施の形態の監視方法の動作手順を示したプログラムに基
づいて行われる。このプログラムは、メモリ４、ディス
ク５等のような記録媒体に記憶され、プロセッサ３がそ
の都度読み込んで処理する。メモリ４はプロセッサ３が
処理するデータ等を一時的に格納するための記憶手段で
ある。ディスク５は、各自動取引装置の詳細なデータ等
を保持するための記憶手段である。ディスク５には、管
理地域内の営業店名、その営業店に設置されている自動
取引装置の数、各自動取引装置に固有に割り当てられた
番号等のデータをあらかじめ記憶している。また、その
地域全体及び各営業店近辺の詳細な地図のデータもあら
かじめ記憶している。ディスク５は、さらに、プロセッ
サ３が処理した各自動取引装置の運用状態のデータも記
憶する。

【００１１】ディスプレイ６は、例えばＣＲＴ、液晶等
で構成される表示手段である。ディスプレイ６は、プロ
セッサ３から送信される表示データに基づいた表示を行
う。キーボード７は、監視オペレータが入力した指示を
指示データとしてプロセッサ３に送信する指示入力手段
である。マウス８も、位置指定等の指示が可能なポイン
ティングデバイスとなる指示入力手段である。プリンタ
９は、例えば運用状態のデータを紙等の媒体に印刷する
手段である。バス１０は、各手段が送受信するデータの
通路である。

【００１２】Ｍ１〜Ｍｍは、自動機監視装置１の監視対
象となる自動取引装置である。これらの自動取引装置
は、各営業店を一区切りとして管理されている。自動取
引装置Ｍ１〜Ｍｍと自動機監視装置１とは通信回線２で
接続されており、各自動取引装置は障害又は復旧等が生
じた場合に、運用状態のデータを電文として自動機監視
装置１に送信する。

【００１３】本実施の形態は、従来の各営業所の自動取
引装置の状態を文字データの表示に代えて、管理地域内
の各営業所の状態を地図表示及び色別表示により視覚化
しようとするものである。

【００１４】図２はプロセッサ３からの表示データに基
づいてディスプレイ６に表示される監視画面を表す図で
ある。通常の監視画面の表示は図２（ｂ）のように管理
地域内全体の地図で表示され、各営業店の位置が、営業
店名と共に地図上にマークされて表示されている。各営
業店を示す位置のマークは営業店単位で、その運用状態
でそれぞれ色分けされている。図２（ａ）は営業店単位
で障害自動取引装置台数／設置自動取引装置台数を数字
で表示したものである。従来は、図２（ａ）のように、
文字だけによる表示であった。

【００１５】図３は本システムの動作を表すフローチャ
ートである。図１及び図３に基づいて本システムの動作
について説明する。自動機監視装置１のプロセッサ３
は、通信回線２を介して、自動取引装置Ｍ１〜Ｍｍのい
ずれかから送信される電文の入力待ちを行う（Ｓ１）。
ここで、ある自動取引装置から電文が送信されること
で、いずれかの自動取引装置の状態に変化が生じたもの
と判断すると（Ｓ２）、どの自動取引装置から送信され
た電文かを判断する。そして、送信元と判断した自動取
引装置の運用状態を示すデータをディスク５より読み込
む。また、電文に基づいて、運用状態（障害又は復旧、
障害内容等）を判断する。ディスク５より読み込んだデ
ータ及び判断した運用状態に基づいて、その自動取引装
置が正常状態から障害状態に変化したかどうかを判断す
る（Ｓ３）。ここで、正常状態から障害状態への変化で
はないものと判断した場合（つまり、状態が障害が復旧
した場合又は別障害が発生した場合）には、自動取引装
置が障害状態から復旧状態（正常状態）に変化したかど
うかを判断する（Ｓ４）。Ｓ４において、障害状態から
復旧状態（正常状態）への変化ではないものと判断した
場合（別の障害が発生したものと判断した場合）、その
障害に基づく運用状態のデータをディスク５に記憶し
（Ｓ５）、送信される電文の入力待ちを続ける（Ｓ
１）。

【００１６】Ｓ３において正常状態から障害状態に変化
したものと判断した場合、又はＳ４において障害状態か
ら復旧状態に変化したものと判断した場合には、自動取
引装置稼働率（以下、稼働率という）を計算する（Ｓ
６）。稼働率とは、その営業店の全自動取引装置台数に
対する正常な自動取引装置の台数の割合である。プロセ
ッサ３は、ディスク５の各営業店の位置を判断し、ディ
スプレイ６に表示した地図上の該当する位置にマークを
表示させる（Ｓ７）。その際、そのマークを稼働率に基
づいて色分けして表示させる。この色分けは、例えば、
赤：稼働率が１／３より低い、黄：稼働率が１／３以上
２／３より低い、青：稼働率が２／３以上のようにす
る。稼働率に基づいて色分けしたマークの表示を行う
と、運用状態をデータとしてディスク５に記憶し（Ｓ
８）、送信される電文の入力待ちを続ける（Ｓ１）。

【００１７】また、監視オペレータは、監視中に顧客か
ら近隣の営業店への誘導を要請されることがある。その
場合、監視オペレータは、ディスプレイ６に表示された
地図から、近隣の稼働率の高い営業店を探し出す。そし
て、ポインティングデバイスであるマウス８を操作し、
その営業店のマーク上でダブルクリック等を行い、位置
指定する。プロセッサ３は、指定された位置に基づい
て、指定された営業店を判断する。そして、その営業店
の詳細な地図のデータをディスク５から読み出して、デ
ィスプレイ６に表示させる。この表示は別枠による表示
でもよい。

【００１８】以上のように第１の実施の形態によれば、
プロセッサ３は、自動取引装置の監視地域の地図をディ
スプレイ６に表示させ、営業店の位置を示すマークをそ
の稼働率に基づいて色分けして地図上に表示するように
したので、各営業店における自動取引装置の稼働状況を
容易に把握することができる。また、マウス８で営業店
のマークをダブルクリック等により指定すれば、プロセ
ッサ３は指定された営業店の位置を判断し、その営業店
近辺の詳細な地図をディスク５から読み込み、ディスプ
レイ６に表示させるようにしたので、監視オペレータ
は、顧客による近隣の営業店への誘導の問い合わせに対
して、素早く、効率よく誘導を行うことができる。これ
は監視オペレータの負荷の軽減、省力化及び顧客のサー
ビス向上につながる。

【００１９】実施形態２．なお、第１の実施の形態にで
は、営業店毎の稼働率を色で表示させ、ダブルクリック
等による指定で、詳細な地図の表示を行っているが、別
の指示の入力によっては、従来のように、その営業店の
稼働状況を、文字により詳細に表示させるようにしても
よい。

【００２０】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、監視対象
の地域の地図を表示し、状態データに基づいて、設置さ
れた自動取引装置と正常動作状態の自動取引装置との割
合を営業店単位で算出し、その割合に基づいて各設置群
の位置を示す印を地図上に色分けして表示するようにし
たので、各設置群の状態を視覚的に把握することがで
き、負荷の軽減、省力化及び顧客のサービス向上を図る
ことができる。

【００２１】また本発明によれば、設置群の位置を示す
印に基づいてある設置群が指定されると、その設置群の
位置を示すための地図を表示手段に表示させるようにし
たので、顧客による誘導の問い合わせを素早く、効率よ
く処理することができ、負荷の軽減、省力化及び顧客の
サービス向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態に係る監視方法を実
現するシステムの構成図である。

【図２】プロセッサ３からの表示データに基づいてディ
スプレイ６に表示される監視画面を表す図である。

【図３】本システムの動作を表すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１ 自動機監視装置 ２ 通信回線 ３ プロセッサ ４ メモリ ５ ディスク ６ ディスプレイ ７ キーボード ８ マウス ９ プリンタ １０ バス Ｍ１〜Ｍｍ 自動取引装置

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 監視対象となる地域に設置された自動取
   引装置の状態を示す状態データを処理し、表示手段に表
   示する自動取引装置監視方法において、 前記監視対象の地域の地図を前記表示手段に表示する工
   程と、 前記状態データに基づいて、設置区域で区分けされた設
   置群単位で、設置された自動取引装置の数に対する正常
   動作状態の自動取引装置の数の割合を算出する工程と、 算出した前記割合に基づいて、前記割合に応じてあらか
   じめ定めた色で前記設置群の位置を示す印を前記地図上
   に表示する工程とを有することを特徴とする自動取引装
   置監視方法。
2. 【請求項２】 前記設置群の位置を示す印に基づいて、
   ある設置群が指定されると、その設置群の正確な位置を
   特定するための地図を、前記表示手段に表示することを
   特徴とする請求項１記載の自動取引装置監視方法。
3. 【請求項３】 監視対象となる地域に設置された、各自
   動取引装置から送信される自動取引装置の状態を示す状
   態データに基づいて、自動取引装置の状態を監視する自
   動取引装置監視システムにおいて、 表示データに基づいた表示を行う表示手段と、 各自動取引装置から送信された状態データに基づいて、
   設置された自動取引装置に対する正常動作状態の自動取
   引装置の割合を、設置区域で区分けされた設置群単位で
   算出する演算手段と、 前記監視対象となる地域の地図を表示させるための表示
   データ及び前記割合に基づいて定めた色で前記各設置群
   の位置を示す印を表示させるための表示データを前記表
   示手段に送信する制御手段とを備えたことを特徴とする
   自動取引装置監視システム。
4. 【請求項４】 監視対象となる地域に設置された自動取
   引装置の状態を示す状態データを処理させ、表示手段に
   表示させる自動取引装置監視方法をコンピュータに行わ
   せるプログラムを記録した記録媒体において、 前記監視対象の地域の地図を前記表示手段に表示させ、 前記状態データに基づいて、設置区域で区分けされた設
   置群単位で、設置された自動取引装置の数に対する正常
   動作状態の自動取引装置の数の割合を算出させ、 算出させた前記割合に基づいて、前記割合に応じてあら
   かじめ定めた色で前記設置群の位置を示す印を前記地図
   上に表示させることをコンピュータに行わせる自動取引
   装置監視方法のプログラムを記録した記録媒体。