JP2000029871A - 文書作成装置 - Google Patents

文書作成装置

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JP2000029871A
JP2000029871A JP11171245A JP17124599A JP2000029871A JP 2000029871 A JP2000029871 A JP 2000029871A JP 11171245 A JP11171245 A JP 11171245A JP 17124599 A JP17124599 A JP 17124599A JP 2000029871 A JP2000029871 A JP 2000029871A
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JP11171245A
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Yujiro Ishikawa
雄二郎 石川
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価な表示部を用いることなく、入力済文字
の印字サイズを文字入力途中で確認できる文書作成装置
を提供する。 【解決手段】 入力操作部から入力された文字データは
表示部に表示され、カーソルが移動されると(S2
1)、カーソルが指す文字をチェックし(S24)文字
があれば(S25:YES)、カーソルが指す文字に対
応する文字データをRAMの入力バッファから検索し
て、その文字データの印字サイズデータを抽出し(S2
6)、現在表示している印字サイズデータと対比して
(S28)、文字サイズが異なるときは(S28)、表
示部の印字サイズの表示を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力文字を指定し
た印字サイズで忠実に表示できない1行もしくは数行の
表示部を有する文書作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の文書作成装置としては、
例えば小型のワードプロセッサや電子タイプライタなど
の簡易なものが挙げられる。
【0003】この電子タイプライタなどの表示部は、L
CD(液晶ディスプレイの略称)で構成されているとと
もに、CRTなどとは異なり1行もしくは数行程度の文
字列だけを表示する大きさに設定されている。
【0004】というのは、CRTなどのディスプレイを
備えるワードプロセッサなどのような高価でかつ大型な
ものとは違って、簡易な用途で使用すべく、小型であっ
て手軽にユーザーが購入できる価格に設定するためであ
る。
【0005】ところで、このような電子タイプライタに
も、例えばある文字列における所定の文字を強調するな
どの理由により、その文字だけ拡大もしくは縮小させて
印字させる機能を備えている。
【0006】この機能に関連して、指定された印字サイ
ズに忠実な文字を表示部に表示させるのが望ましいが、
そのためには解像度(1インチ当たりのドット密度)の
高い高価なLCDで表示部を構成する必要があってコス
ト高になるから、従来、表示部には入力した総ての文字
を指定した印字サイズに関係なく一定のサイズで簡略的
に表示する一方、それの印字サイズが何であるかを表示
部の一部に別途表示するように構成していた。
【0007】なお、印字サイズの表示は、これから入力
しようとする文字について、それの印字サイズをキー指
定したときに、その印字サイズを表示部の一部に表示す
るように構成していて、印字する際に前記指定した印字
サイズに基づいて処理される。
【0008】このように、上記電子タイプライタなどの
文書作成装置においては、文字入力段階で印字イメージ
を正確に表現するよりも印字する段階で正確な印字イメ
ージを表現するように構成することで、表示部を複雑化
せずに安価に構成していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題点
がある。
【0010】これから入力しようとする文字についての
みその印字サイズを表示部に表示させるように構成して
いて、既に入力した文字についての印字サイズを表示す
るようにはなっていないので、入力済文字の印字サイズ
を文字入力途中で確認することができない。
【0011】そのために、文字入力を終了した後で、わ
ざわざ実際に印字してからどの文字がどのような印字サ
イズであったかを確認しなければならず、入力済文字の
印字サイズを訂正しなおす必要がある場合などには非常
に不便で作業性が悪かった。
【0012】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたもので、高価な表示部を用いることなく、入力済文
字の印字サイズを文字入力途中で確認できるようにし
て、印字サイズを確認するためにわざわざ印字を行う手
間を省くことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、文字の複数の印字サイズを有し、1行も
しくは数行で構成される表示部に文字を一定サイズで表
示させておいて、表示部に表示される文字をカーソルで
指定することにより、指定の文字に設定される印字サイ
ズを表示させる機能を有する文書作成装置において、文
字の入力および、その文字に関する印字サイズを設定入
力する入力部と、当該入力部からの文字データの入力前
に、前記印字サイズを所定の文字サイズに設定する設定
手段と、入力部により入力された各文字データを記憶す
るとともに、記憶すべき文字データの内、同一サイズの
文字データ群の前段にのみ当該文字データ群に関して設
定される印字サイズデータを記憶する記憶手段と、前記
表示部に表示されている文字列のうちカーソル指定され
た文字に関して、前記記憶手段から該当する文字データ
の前段にある印字サイズデータを抽出するサイズ抽出手
段と、前記表示部またはその近傍に設けられ、前記サイ
ズ抽出手段により抽出された印字サイズデータに基づい
て印字サイズを表示するサイズ表示部とを備えている。
即ち、本発明の構成による作用は次のとおりである。
【0014】文字データの入力前に、設定手段により印
字サイズが所定の文字サイズに設定される。その後、入
力部により入力された文字のデータと、該文字データの
内、同一サイズの文字データ群に関して設定入力された
印字サイズデータとが記憶手段に記憶されてから、すで
に入力した文字にカーソルを戻して所望の文字をカーソ
ル指定した場合、そのカーソルが指す文字からそれにつ
いての印字サイズデータが抽出され、この抽出された印
字サイズデータに基づいて印字サイズがサイズ表示部に
表示される。
【0015】つまり、既に入力した文字であっても文字
入力途中においてカーソルで指定することにより、それ
が指す文字についての印字サイズが的確に表示されるか
ら、文字入力途中での入力済文字の確認が可能となり、
したがって、従来のようにわざわざ印字する必要がな
い。しかも、記憶手段に対する文字データや印字サイズ
データの記憶は、記憶すべき文字データの内、同一サイ
ズの文字データ群の前段にのみ当該文字データ群に関し
て設定される印字サイズデータを記憶するようにしてい
るから、記憶すべきデータを極力少なくできて記憶手段
の記憶容量を必要最小限に小さくできるようになる他、
書き込みの手間も必要最小限に少なくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】図1ないし図10に本発明の一実施例を示
している。
【0018】図1は文書作成装置の外観を略示した平面
図である。同図において、符号1はLCDよりなる表示
部で、本実施例では数桁の文字列を1行で表示するよう
に構成されている。この表示部1には入力した文字列が
表示されるだけでなく、入力した文字についての印字サ
イズも、表示部1の長手方向一端部(図1では右端の3
桁部分)に他の表示文字と同サイズの文字として表示さ
れる。
【0019】符号2は表示部1の下部に設けられたカー
ソル表示部であり、このカーソル表示部2はカーソルK
Sで表示部1の1画素分指定、半画素分指定および画素
間指定が行えるように構成されている。
【0020】符号3は文字キー、テンキー、スペースキ
ーおよび各種制御キーなどを備える入力操作部、符号4
は1画素分カーソル移動キー、符号5は半画素分カーソ
ル移動キーである。
【0021】この1画素分カーソル移動キー4は、表示
部1において1画素分移動を行う場合つまり後述する入
力済文字の印字サイズ確認時などに使用されるものであ
り、また、半画素分カーソル移動キー5は、表示部1に
おいて半画素分移動および画素間指定を行う場合つまり
縮小文字指定時や後述する文字挿入時などに使用される
ものである。
【0022】なお、半画素分カーソル移動キー5を別途
に設ける必要は必ずしもなく、例えば1画素分カーソル
移動キー4と他のキーとのコンビネーションで代用する
ことも可能である。
【0023】図2は文書作成装置の構成ブロック図であ
る。図において、符号6は前述の各構成部品が図示しな
いインターフェースを介して接続されるCPU、符号7
はCPU6を制御するプログラムが書き込まれたRO
M、符号8は入力操作部3などから入力された各種デー
タを記憶するRAMである。
【0024】CPU6は、ROM7のプログラムにした
がって図示しないインターフェースを介して入力操作部
3から外部データを取り込んだり、あるいはRAM8と
の間でデータの授受を行ったりしながら演算処理し、必
要に応じて処理したデータを図示しないインターフェー
スを介して表示部1および印字部9へ出力する。ROM
7には、入力済文字の印字サイズを確認したり、入力済
の文字間に新たな文字を挿入したりするためのプログラ
ムなどが書き込まれており、RAM8には、入力された
文字列を記憶するとともに、この文字列の印字サイズを
記憶するための入力バッファ領域を少なくとも備えてい
る。
【0025】次に、文字を入力する手順および動作につ
いて図3および図4を用いて説明する。図3に文字入力
時の動作説明に供するフローチャートを、図4(a)な
いし同図(f)にその表示例をそれぞれ示している。
【0026】まず、オペレータが文字入力モードに設定
すると、ステップS10でこれから入力する文字の印字
サイズを標準の“全角”にして表示部1の所定位置に
“全角”を表示するとともに、ステップS11でカーソ
ルKSをカーソル表示部2において表示部1の第1画素
目(図において表示部1の左端)の下部にセットする
〔図4(a)参照〕。同時に、図5に示すように、RA
M8の入力バッファ領域の先頭には印字サイズとして
“全角”が記憶される。
【0027】そこで、例えば、“次の点に注意する。”
などの文字列について、“注意”の印字サイズだけ横倍
角にし、他の“次の点に”および“する。”の文字列に
ついての印字サイズを標準の全角にする場合の例を説明
する。
【0028】前述のように既に“全角”に設定されてい
るので、オペレータがまず文字キーを操作して“つぎの
てんに”を入力すると、入力操作部3からCPU6へ文
字コードが与えられる。そこで、ステップS12におい
て入力コードの種別を判断し、文字コードの場合はステ
ップS13へ、印字サイズコードの場合はステップS1
4へ、制御コードの場合はステップS15へとそれぞれ
進む。この例では文字キーの押下に伴う“つぎのてん
に”の各1文字ずつの文字コードであるから、ステップ
S13で、1文字ずつRAM8の入力バッファ領域に記
憶させた印字サイズデータに対応して記憶し、ステップ
S16で表示部1へ表示して、さらにステップSl7で
カーソルKSを1文字分右側にシフトし、ステップS1
2へ戻って、次の入力コードを待つ。言うまでもなく、
“つぎのてんに”の文字総てを1度に処理するのではな
く、1文字ずつ前記ステップS12,S13,S16お
よびS17を繰り返すことで処理している〔図4(b)
参照〕。
【0029】さて、前述のステップS14では、印字サ
イズを指定するコードが人力したときに新たな印字サイ
ズをRAM8の入力バッファ領域に記憶し、ステップS
18でその印字サイズを表示する。ステップS15では
制御コードにしたがった処理を行い、ステップS3へ戻
る。
【0030】続いて、オペレータが仮名漢字変換キーを
押下すると、仮名漢字変換コードがCPU6に与えられ
る。そこで、ステップS12において判断して、ステッ
プS15へ進み、“つぎのてんに”を“次の点に”に仮
名漢字変換処理するとともに、これを表示部1の左端か
ら順次表示して、カーソルKSを“次の点に”の末尾文
字“に”の直ぐ後の画素の下部にセットする〔図4
(c)参照〕。
【0031】そして、次の文字入力前に、オペレータが
入力操作部3の所定のキーで印字サイズメニューを呼び
出して“横倍角”を指定すると、この印字サイズコード
がCPU6に与えられ、ステップS12において印字サ
イズコードと判断するからステップS14へ進んで印字
サイズデータとして“横倍角”を、図5に示すように、
RAM8の入力バッファ領域における文字データ“に”
の後に記憶し、ステップS18で表示部1の右端の領域
に表示されている“全角”を“横倍角”に表示しなお
す。続いてオペレータが文字入力操作および仮名漢字変
換操作を行うと、上記同様の処理により“注意”を前記
“次の点に”と同様の表示サイズで表示し、カーソルK
Sを“注意”の末尾文字“意”の直ぐ後の画素の下部に
セットする〔図4(d)参照〕。この“注意”は前記R
AM8に記憶した印字サイズデータの次に記憶される。
【0032】さらに、残りの“する。”を“全角”で入
力するので、印字サイズを変更するために再度オペレー
タは印字サイズメニューを呼び出して“全角”を指定す
ると、この印字サイズコードがCPU6に与えられ、ス
テップS12において印字サイズコードと判断してステ
ップS14で印字サイズデータとしての“全角”を図5
に示すように、RAM8の入力バッファ領域における文
字データ“意”の後に記憶し、ステップS18で表示部
1の右端の領域に表示されている“横倍角”を“全角”
に表示しなおす〔図4(e)参照〕。続いて、オペレー
タが文字キーで“する。”を入力すると、“次の点に”
と同じ要領によりステップS12,S13,S16およ
びS17で処理し、“する。”を図5に示すようにRA
M8の入力バッファ領域に記憶された印字サイズデータ
nの後に記憶して、表示部1の“注意”の後に“す
る。”を表示するとともに、カーソルKSを“する。”
の末尾文字“。”の直ぐ後の画素の下部にセットする
〔図4(f)参照〕。
【0033】このように入力された“次の点に注意す
る。”の文字データは、それぞれに指定した印字サイズ
データにそれぞれ対応してRAM8の入力バッファ領域
に格納されており、その様子を図5に略示している。
【0034】図に示すように、最初の印字サイズデータ
lに“全角”が、それに続く各文字データl+1・・・
に“次の点に”が1文字ずつ、2番目の印字サイズデー
タmに“横倍角”が、それに続く各文字データm+1・
・・に“注意”が1文字ずつ、3番目の印字サイズデー
タnに“全角”が、それに続く各文字データn+1・・
・に“する。”が1文字ずつそれぞれ格納されている。
従って、“次の文字”の各文字データからなる文字デー
タ群に関して文字サイズ“全角”が設定され、その印字
サイズデータが文字データ群の前に格納されることとな
る。同様に“注意”の各文字データからなる文字データ
群に関して文字サイズ“横倍角”が設定され、その印字
サイズデータが文字データ群の前に格納されることとな
り、“する。”の各文字データからなる文字データ群に
関して文字サイズ“全角”が設定され、その印字サイズ
データが文字データ群の前に格納されることとなる。
【0035】以上のような要領で文字入力を進めている
途中で、既に入力した文字の印字サイズを確認する場合
については、カーソルKSを入力操作部3の1画素分カ
ーソル移動キー4で確認したい文字の下部に位置させる
だけで、この文字についての印字サイズが表示部1の所
定位置に表示されるようになっている。
【0036】この入力済文字の印字サイズを確認する場
合についての具体的な動作を図6および図7を参照して
説明する。図6に印字サイズ確認時の動作説明に供する
サブルーチンが、図7(a)および同図(b)にその表
示例を示している。
【0037】例えば図4(f)に示す状態から“次の点
に注意する。”のうち“す”の印字サイズを確認する場
合と、“注”の印字サイズを確認する場合とを例に挙げ
て説明する。
【0038】今、“。”の直ぐ後に位置しているカーソ
ルKSを“す”の下部にセットするために、オペレータ
が1画素分カーソル移動キー4を連続的に押下すると、
入力操作部3からCPU6に1画素分カーソル移動コー
ドが与えられる。CPU6は、ステップS20で入力コ
ードの種別を判断するが、この例では1画素分カーソル
移動コードと判断してステップS21へ進み、カーソル
KSを1画素分左へシフトする。このステップS20,
S21を繰り返して図7(a)に示すように、カーソル
KSを“す”の下部にセットしてステップS24へ進
む。なお、ステップS20において入力コードが半画素
分カーソル移動コードと判断した場合はステップS22
へ進み、カーソルKSを半画素分シフトし、その他のコ
ードと判断した場合はステップS23へ進み、そのコー
ドにしたがった処理を行う。
【0039】ステップS24においては、カーソルKS
が指す文字をチェックした後、ステップS25でその文
字があるかないかを判断し、ある場合はステップS26
へ進む一方、ない場合はステップS27へ進み、警告音
を出す。この例ではカーソルKSが指す文字があるので
ステップS26へ進み、カーソルKSが指す文字に対応
する文字データをRAM8の入力バッファ領域から検索
して、その文字データの印字サイズデータつまり“全
角”を抽出し、ステップS28へ進む。
【0040】ステップS28では現在表示している印字
サイズと前記抽出した印字サイズデータとを対比し、同
じ場合は印字サイズの表示を変更せずにそのまま保持し
てステップS20へ戻る一方、違う場合はステップS2
9へそれぞれ進み、印字サイズを前記抽出したものに変
更して、ステップS20へ戻る。
【0041】この例では、最初の図4(f)に示す状態
でカーソルKS上部に文字が入力されていなくて、“す
る。”の印字サイズつまり“全角”のままになっていた
ので、前記抽出した印字サイズデータと同じであると判
断し、図7(a)に示すように“全角”を表示部1に表
示したままステップS20へ戻る。
【0042】そして、図7(a)に示す状態から、オペ
レータが1画素分カーソル移動キー4を2回押下する
と、上記ステップS20,S21の処理を2回繰り返し
て“注”の下部にカーソルKSを移動させ、続いて上記
ステップS24,S25,S26の処理を行い、カーソ
ルKSが指す文字に対応する文字データをRAM8の入
力バッファ領域から検索して、その文字データの印字サ
イズデータつまり“横倍角”を抽出し、ステップS28
へ進む。
【0043】ステップS28では、カーソル移動前に表
示していた印字サイズと前記抽出した印字サイズデータ
とが違うと判断してステップS29へ進み、カーソル移
動前に表示していた“全角”をステップS26で抽出し
た印字サイズデータつまり“横倍角”に変更して表示す
る〔図7(b)参照〕。
【0044】このように、本実施例によれば、既に入力
した文字に戻ってカーソル指定するだけで、そのカーソ
ルが指す文字に基づいてその印字サイズを表示できるか
ら、文字入力途中において入力済文字の印字サイズを簡
単に確認することができる。したがって、従来のように
わざわざ印字して確認する必要がなくなり、作業性を改
善できる。
【0045】次に入力済の文字間に新たな文字を挿入す
る場合の具体的な動作を図8および図9を参照して説明
する。図8に文字挿入時の動作説明に供するサブルーチ
ンを、図9(a)および同図(b)にその具体的な表示
例をそれぞれ示している。
【0046】“次の点に注意する。”の入力済文字にお
いて“次”と“の”との間に印字サイズを全角とする
“ぎ”を挿入する場合について説明する。
【0047】まず、図7(b)の状態にあるカーソルK
Sを“次”と“の”との間に位置させるために、オペレ
ータが1画素分カーソル移動キー4および半画素分カー
ソル移動キー5を操作する。このとき、1画素分カーソ
ル移動コードおよび半画素分カーソル移動コードがCP
U6に順次与えられる。CPU6はステップS30によ
り順次入力される入力コードが1画素分カーソル移動コ
ードおよび半画素分カーソル移動コードと判断するか
ら、ステップS31およびステップS32を繰り返し
て、順次カーソルKSを移動させ、所望の位置つまり
“次”と“の”との間(画素間)にカーソルKSをセッ
トし、ステップS30へ戻って再度の入力コードを待
つ。
【0048】続いて、オペレータは挿入しようとする文
字つまり“ぎ”を入力するのであるが、この文字の印字
サイズについては、印字サイズの指定がないかぎり挿入
しようとする部位の前後の文字と同じに決定される。即
ち、この場合は、“次”も“の”も全角で入力されてい
るので、表示部1の右端の領域には図9(a)に示すよ
うに、“全角”が表示されたままになり、この例のよう
に全角の文字を挿入する場合には印字サイズを変更せず
にそのまま文字を入力すればよいのである。但し、それ
以外の印字サイズの文字を挿入する場合にはオペレータ
の印字サイズメニューを呼び出して、所望の印字サイズ
を指定する必要がある。印字サイズを指定した場合に
は、ステップS30で印字サイズコードと判断し、ステ
ップS36で印字サイズデータをRAM8の入力バッフ
ァ領域に記憶し、さらに、ステップS37で表示部1の
右端の領域に表示されている“全角”を指定された印字
サイズ表示に変更する。
【0049】したがって、オペレータは、印字サイズの
指定を行わずに、文字キーを操作して“ぎ”を入力す
る。すると、CPU6はステップS30で文字コードと
判断し、ステップS33でカーソルKSが文字と文字と
の間にセットされているか否かを判断し、YESの場合
はステップS34へ進む一方、NOの場合はステップS
30へ戻り、カーソルKSを文字と文字との間に移動さ
せる半画素分カーソル移動コードを待つ。
【0050】ステップS34では、前記“ぎ”を“次”
の右隣りに入力し、ステップS35で“の”以下の入力
済文字総てを右に1画素分ずつシフトした状態で図9
(b)に示すように“次ぎの点に注意する。”を表示部
1に表示し、しかもこの挿入に合わせてRAM8の入力
バッファ領域の内容を変更した後、ステップS30へ戻
る。
【0051】以上のように、カーソルKSを文字と文字
との間つまり今まさに挿入しようとする位置にセットす
るようにしているので、従来のようにカーソルKSを挿
入すべき位置の後または前の文字にセットするなどの挿
入位置の定義が全く不要となるだけでなく、あいまいさ
がないので操作性を改善することができる。
【0052】以上の処理により作成した文字列を実際に
印字すると、図10に示すようになる。
【0053】なお、上記実施例での動作説明はあくまで
も具体的な一例であり、本発明は臨機応変に種々変更で
きることは言うまでもない。例えば、上記実施例では、
文字の表示部1の長手方向一端部に印字サイズを表示文
字と同サイズの文字として表示するようにしているの
で、文字入力途中での入力済文字の印字サイズの確認が
視覚的に容易となるなど、視認性を高めることができ
る。
【0054】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明によれば、既に入力した文字であってもカーソルで
指定するだけで、それが指す文字についての印字サイズ
をサイズ表示部に表示できるから、入力済文字の印字サ
イズの確認を従来のようにわざわざ印字しなくとも文字
入力途中において簡単に行うことができるなど、使い勝
手が向上する。
【0055】そのため、印字する手間が省けて作業性を
向上できて、文字入力を正確かつ簡単に行うのに貢献で
きる。しかも、記憶手段に対しては記憶すべき文字デー
タの内、同一サイズの文字データ群の前段にのみ当該文
字データ群に関して設定される印字サイズデータを記憶
するように工夫しているから、記憶すべきデータを極力
少なくできて記憶手段の記憶容量を必要最小限に小さく
できるようになる他、書き込みの手間も必要最小限に少
なくなるなど、コスト面、スピード面において有利であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は文書作成装置の外観を略示した平面図で
ある。
【図2】図2は文書作成装置の構成ブロック図である。
【図3】図3は文字入力時の動作説明に供するフローチ
ャートを示す図である。
【図4】図4(a)ないし(f)は文字入力時の動作説
明に用いる具体的な表示例を示す図である。
【図5】図5はRAMの入力バッファ領域のデータ配列
状態を略示した説明図である。
【図6】図6は印字サイズ確認時の動作説明に供するサ
ブルーチンを示す図である。
【図7】図7(a)および(b)は印字サイズ確認時の
動作説明に用いる具体的な表示例を示す図である。
【図8】図8は文字挿入時の動作説明に供するサブルー
チンを示す図である。
【図9】図9(a)および(b)は文字挿入時の動作説
明に用いる具体的な例を示す図である。
【図10】図10は実際の印字状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 表示部 3 入力操作部 6 CPU 7 ROM 8 RAM KS カーソル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字の複数の印字サイズを有し、1行も
    しくは数行で構成される表示部に文字を一定サイズで表
    示させておいて、表示部に表示される文字をカーソルで
    指定することにより、指定の文字に設定される印字サイ
    ズを表示させる機能を有する文書作成装置において、文
    字の入力および、その文字に関する印字サイズを設定入
    力する入力部と、当該入力部からの文字データの入力前
    に、前記印字サイズを所定の文字サイズに設定する設定
    手段と、入力部により入力された各文字データを記憶す
    るとともに、記憶すべき文字データの内、同一サイズの
    文字データ群の前段にのみ当該文字データ群に関して設
    定される印字サイズデータを記憶する記憶手段と、前記
    表示部に表示されている文字列のうちカーソル指定され
    た文字に関して、前記記憶手段から該当する文字データ
    の前段にある印字サイズデータを抽出するサイズ抽出手
    段と、前記表示部またはその近傍に設けられ、前記サイ
    ズ抽出手段により抽出された印字サイズデータに基づい
    て印字サイズを表示するサイズ表示部と、を備えている
    ことを特徴とする文書作成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7609345B2 (en) 2002-01-04 2009-10-27 Sharp Kabushiki Kaisha Substrate for liquid crystal display and liquid crystal display having the same

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