JP2000029245A - 静電荷像現像用トナーバインダー - Google Patents
静電荷像現像用トナーバインダーInfo
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Abstract
良いトナーバインダーを提供する。 【解決手段】 カルボン酸類(A)とジオール類(B)
およびノボラック型樹脂のオキシアルキレンエーテル
(C)との架橋ポリエステル樹脂と、ノボラック型エポ
キシ樹脂、エピ−ビス型エポキシ樹脂よりなる群から選
ばれた少なくとも1種のエポキシ化合物(D)を反応さ
せて得られる、THF不溶分が2〜60重量%の樹脂か
らなる静電荷像現像用トナーバインダー。
Description
録、静電印刷などに用いられる静電荷像現像用トナーバ
インダーに関する。
刷などにおいて静電荷像をトナーを用いて現像する方法
としては、感光体上に常法により静電潜像を形成し、ト
ナーで現像後、トナー画像をコピー用紙上に転写し、次
いで熱定着(通常熱ローラーを使用)してコピーを得て
いる。その際、省エネルギー化、複写機等の装置の簡略
化の観点から、熱ローラー温度が従来より一層低くても
トナーが定着できること(低温定着性)かつ高い熱ロー
ラー温度でもトナーが熱ローラーに融着しないこと(耐
ホットオフセット性)が求められている。近年、低温定
着性と耐ホットオフセット性に優れていることからポリ
エステル系樹脂の利用が提案されており、特開昭57−
37355号公報では無水トリメリット酸を用いたポリ
エステルを提案している。また、米国特許5,294,
682号公報では、ノボラック型樹脂のオキシアルキレ
ンエーテルを用いたポリエステル樹脂を提案している。
また、特開昭60−98444号公報では架橋性ポリエ
ステル樹脂とエポキシ化合物の反応による樹脂を提案し
ている。
脂はいずれも、低温定着性および耐オフセット性が実用
上不十分である。
テル樹脂の特徴である低温定着性を維持しつつ、耐オフ
セット性の良いトナーバインダーを得るために鋭意検討
した結果本発明に到達した。
ジオール類(B)およびノボラック型樹脂のオキシアル
キレンエーテル(C)との架橋ポリエステル樹脂と、ノ
ボラック型エポキシ樹脂、エピ−ビス型エポキシ樹脂よ
りなる群から選ばれた少なくとも1種のエポキシ化合物
(D)を反応させて得られる、THF不溶分が2〜60
重量%の樹脂からなる静電荷像現像用トナーバインダー
である。
におけるカルボン酸類(A)の具体例としては、(1)
炭素数2〜20の脂肪族ジカルボン酸(マレイン酸、フ
マール酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、マロン
酸、アゼライン酸、メサコン酸、シトラコン酸、グルタ
コン酸など);(2)炭素数8〜20の脂環式ジカルボ
ン酸(シクロヘキサンジカルボン酸、メチルメジック酸
など);(3)炭素数8〜20の芳香族ジカルボン酸
(フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トルエンジ
カルボン酸、ナフタレンジカルボン酸など);(4)側
鎖に炭素数4〜35の炭化水素基を有するアルキルもし
くはアルケニル(無水)コハク酸{ドデセニル(無水)
コハク酸、ペンタドデセニル(無水)コハク酸など};
炭素数9〜20の3価以上の芳香族カルボン酸(1,
2,4−ベンゼントリカルボン酸、ピロメリット酸な
ど);並びに、これらカルボン酸の無水物や低級アルキ
ル(メチル、エチル、ブチルなど)エステルが挙げられ
る。これらの中では上記(1)、(3)、(4)および
これらジカルボン酸の無水物や低級アルキルエステルが
好ましく、(無水)マレイン酸、フマール酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸、ジメチルテレフタレート、ドデセ
ニル(無水)コハク酸がさらに好ましい。 (無水)マレイン酸およびフマール酸は反応性が大きい
点で好ましく、イソフタル酸およびテレフタル酸はポリ
エステルのガラス転移温度を高くする点で好ましい。
としては、(1)炭素数2〜12のアルキレングリコー
ル(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オ−ル、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオ
ール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オールなど);(2)アルキレンエーテルグリコール類
(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール
など);(3)炭素数6〜30の脂環式ジオール(1,
4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノ
ールAなど);および(4)ビスフェノール類(ビスフ
ェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSな
ど);並びに、(5)上記ビスフェノール類のアルキレ
ンオキサイド{エチレンオキサイド(以下EOと略
す)、プロピレンオキサイド(以下POと略す)、ブチ
レンオキサイドなど}2〜8モル付加物を挙げることが
できる。これらのうち(1)および(5)が好ましい。
さらに好ましくは(5)であり、通常全ジオール類の3
0モル%以上、好ましくは45モル%以上、さらに好ま
しくは60モル%以上用いる。
アルキレンエーテル(C)は、ノボラック型樹脂(c
1)のアルキレンオキサイド(c2)付加物であり、
(c1)はフェノール類(フェノールや炭素数1〜35
の炭化水素基及び/またはハロゲン基を1個以上置換基
として有する置換フェノール、その混合物などであり、
フェノール、クレゾール、t−ブチルフェノールが好ま
しい)とアルデヒド類(ホルマリン、パラホルムアルデ
ヒド、トリオキサンなど)からの重縮合により製造され
るもの(フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラ
ック樹脂、など)が挙げられ、(c2)の具体例として
はエチレンオキシド(以下、EOと略)、PO(以下、
POと略)、1,2−ブチレンオキサイド、2,3−ブ
チレンオキサイドなどを挙げることができ、(c1)中
のフェノール性水酸基1個に対する(c2)の平均付加
モル数は通常0.5〜10モル、好ましくは0.7〜5
モル、更に好ましくは0.8〜3モルである。
ボラック型エポキシ樹脂、エピ−ビス型エポキシ樹脂よ
りなる群から選ばれた少なくとも1種である。ノボラッ
ク型エポキシ樹脂、エピ−ビス型エポキシ樹脂の具体例
としては(1)ノボラック型エポキシ樹脂[エピクロル
ヒドリンとフェノールノボラック樹脂またはクレゾール
ノボラック樹脂との反応により得られた樹脂であり、フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂の代表的な商品とし
てエピコート152、154(油化シェルエポキシ社
製)、EPPN−201(日本化薬社製)、エピクロン
N−740(大日本インキ化学工業社製)、等として得
ることができクレゾールノボラック型エポキシ樹脂の代
表的な商品としてエピクロンN−670、N−680
(大日本インキ化学工業社製)、EOCN−1020
(日本化薬社製)等として得ることができる。];
(2)エピ−ビス型エポキシ樹脂[エピクロルヒドリン
とビスフェノールAまたはビスフェノールFとの反応に
より得られた樹脂であり、代表的な商品としてエピコー
ト828、1001、1004(油化シェルエポキシ社
製)等として得ることができる]が挙げられる。
よる架橋ポリエステル化反応は通常触媒の存在下で、通
常150〜300℃、好ましくは170〜280℃、更
に好ましくは200℃〜260℃の温度条件下で行われ
る。反応は常圧下、減圧下、もしくは加圧下で行うこと
ができる。次に、架橋ポリエステル樹脂と(D)との反
応は通常120〜300℃、好ましくは150〜280
℃、更に好ましくは180℃〜260℃の温度条件下で
行われる。反応は常圧下、減圧下、もしくは加圧下で行
うことができる。
を構成する(A)、(B)、(C)の比率は、[アルコ
ール成分のモル数の和((B)と(C)のモル数の
和)]/[カルボン酸成分のモル数]が通常0.6〜
0.5、好ましくは0.7〜1.4、さらに好ましくは
0.8〜1.3となるような比率であればよい。(C)
は(A)、(B)、(C)の全仕込み重量に対して通常
1〜35重量%、好ましくは2〜30重量%、更に好ま
しくは4〜25重量%の割合で使用する。次に、(D)
は(C)に対して通常1〜50重量%、好ましくは2〜
40重量%、更に好ましくは4〜30重量%の割合で使
用する。
(A)と(B)および(C)を所定の割合で混合し、ポ
リエステル化反応を行うことによって中間体である架橋
ポリエステル樹脂が得られる。また、(A)、(B)、
(C)の一部を反応の途中で反応系内に加えても良い。
触媒としては、通常、ポリエステル化に用いられる触
媒、例えばスズ、チタン、アンチモン、マンガン、ニッ
ケル、亜鉛、鉛、鉄、マグネシウム、カルシウム、ゲル
マニウムなどの金属;およびこれら金属含有化合物(ジ
ブチルスズオキサイド、オルソジブチルチタネート、テ
トラブチルチタネート、酢酸亜鉛、酢酸鉛、酢酸コバル
ト、酢酸ナトリウム、三酸化アンチモンなど)が挙げら
れる。次に、該架橋ポリエステル樹脂と(D)の反応に
は新たに通常のエポキシの反応触媒(3級アミン類、イ
ミダゾール類、4級アンモニウム塩類など)を加えても
良い。反応器としては通常のバッチ式反応器、横型反応
器(プラストミル、ニーダー、押し出し機など)などを
用いることができる。
ー樹脂のTHF不溶分の重量%を示し次のように求め
る。18メッシュ篩を通したバインダー樹脂0.500
±0.005gを秤量し(W1g)、冷却管を備えた2
00mlフラスコ中でTHF50mlと1時間還流させ
る。これをセライト545を約2.5cmの厚みに充填
し秤量(W2g)した直径約3cmのガラスフィルター
を用いて吸引濾過した後さらにTHF50mlで洗浄す
る。濾過後のガラスフィルターを80℃、圧力30mm
Hg以下で1時間減圧乾燥し秤量する(W3g)。
((W3−W2)/W1)×100としてTHF不溶分
(重量%)を求める。
0重量%、好ましくは10〜45重量%、さらに好まし
くは20〜40重量%である。2重量%未満ではトナー
の耐オフセット性が不足し、60重量%を超えると低温
定着性が低下する。
周波数20Hzにおける貯蔵弾性率が6×104dyne/c
m2となる温度(TG1)が、通常110℃〜230℃、
好ましくは120℃〜210℃、さらに好ましくは13
5℃〜195℃であり、かつ測定周波数20Hzにおけ
る粘性が1×104poiseとなる温度(Tη)が通常90
℃〜160℃、好ましくは95℃〜150℃、さらに好
ましくは105〜135℃である。TG1およびTη
は、市販の動的粘弾性測定装置を用いて、測定温度を変
化させながら貯蔵弾性率および複素粘性率を測定するこ
とで求められる。
性の観点から、通常25以下、好ましくは18以下、さ
らに好ましくは16以下である。本発明の樹脂の数平均
分子量は通常、1000〜12000、好ましくは15
00〜9000であり、さらに好ましくは2000〜7
000である。
は、トナー粒子同士の付着、凝集(ブロッキング)およ
び低温定着性の観点から、通常40〜85℃、好ましく
は45〜80℃、さらに好ましくは50〜75℃であ
る。
0℃、好ましくは120〜160℃である。
ナーバインダー用樹脂を含有してよい。他のトナーバイ
ンダー用樹脂としては、ポリスチレン樹脂、スチレン−
アクリル共重合体樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体
樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合体樹脂、スチ
レン−アクリル−アクリロニトリル共重合体樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、本発明
以外のポリエステル樹脂などが挙げられる。
現像用トナーの製法例を例示すると、トナー重量に基づ
いてトナーバインダーが通常45〜95重量%、公知の
着色剤(カーボンブラック、鉄黒、スーダンブラックS
M、ファーストイエロ−G、ベンジジンイエロー、ピグ
メントイエロー、インドファーストオレンジ、イルガシ
ンレッド、バラニトアニリンレッド、トルイジンレッ
ド、カーミンFB、ピグメントオレンジR、レーキレッ
ド2G、ローダミンFB、ローダミンBレーキ、メチル
バイオレットBレーキ、フタロシアニンブルー、ピグメ
ントブルー、プリリアントグリーン、フタロシアニング
リーン、オイルイエローGG、カヤセットYG、オラゾ
ールブラウンB、オイルピンクOPなどなどの顔料もし
くは染料)が通常5〜10重量%および磁性粉(鉄、コ
バルト、ニッケル、ヘマタイト、フェライトなどの化合
物)が通常0〜50重量%用いられたものがあげられ
る。さらに種々の添加剤[荷電調整剤(ニグロシン染
料、トリフェニルメタン誘導体、4級アンモニウム塩化
合物、4級アンモニウム塩基を有する重合性単位を構成
単位として含有する重合体、アゾ染料系化合物、サリチ
ル酸金属錯体、電子吸引基(ニトロ基、パーフルオロア
ルキル基など)により置換された芳香族環を有する重合
性単量体とスルホ基含有重合性単量体を構成単位として
含有する共重合体など)、滑剤(ポリテトラフルオロエ
チレン、低分子量ポリオレフィン、脂肪酸、もしくはそ
の金属塩またはアミドなど)など]を含むことができ
る。これらの添加剤の量はトナー重量に基づいて通常0
〜10重量%である。正電荷像現像用トナーは上記成分
を乾式ブレンドした後、溶融混練され、その後粗粉砕さ
れ、最終的にジェット粉砕機などを用いて微粉砕され粒
径5〜20μmの微粒子として得られる。
て鉄粉、ガラスビーズ、ニッケル粉、フェライトなどの
キャリア粒子と混合されて電気的潜像の現像剤として用
いられる。また粉体の流動性改良のために流動性向上剤
(疎水性コロイダルシリカ微粉末など)を用いることも
できる。また、キャリア粒子のかわりに帯電ブレードな
どの部材と摩擦し、電気的潜像を形成することもでき
る。本発明の静電荷像現像トナーは複写機、プリンター
などにより支持体(紙、ポリエステルフィルムなど)に
定着して記録材料とされる。支持体に定着する方法とし
ては、公知の熱ロール定着方法、フラッシュ定着方法な
どが適用できる。
本発明はこれに限定されるものではない。 以下、部は
重量部を示す。また、実施例、比較例で得られた樹脂の
性質の測定法を次に示す。 (測定法) 酸価 JISK0070に規定の方法。但し、サンプルが溶解
しない場合は溶媒にジオキサンまたはテトラヒドロフラ
ンなどの溶媒を用いる。ラボ・プラストミル(東洋精機
製作所製)で、120℃で30分間混練後のものをサン
プルとして用いる。 ガラス転移温度(Tg) ASTM D3418−82に規定の方法(DSC
法)。 分子量 ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GP
C)で測定。ラボ・プラストミル(東洋精機製作所製)
で、120℃で30分間混練後のものをサンプルとして
用いる。なお、GPCによる分子量測定の条件は、以下
の通りである。 装置 : 東洋曹達製 HLC−802A カラム : カラム TSK gel GMH6 2
本(東洋曹達製) 測定温度 : 25℃ 試料溶液 : 0.5重量%のTHF溶液 溶液注入量 : 200μl 検出装置 : 屈折率検出器 なお分子量較正曲線は標準ポリスチレンを用いて作成し
た。 軟化点 フローテスター(CFT−500、島津製作所製)で、
直径1.0mm×長さ1.0mmのノズルを用い、10
kgf/cm2、昇温速度5℃/分で測定し、1.5g
のサンプルの1/2が流出した時の温度を求める。
素導入管の付いた反応槽中にテレフタル酸210部、ビ
スフェノールAのPO2モル付加物66部、ビスフェノ
ールAのPO3モル付加物340部、ビスフェノールA
のEO2モル付加物95部、フェノールノボラック樹脂
(核体数約4.4)の4.5モルPO付加物45部、お
よびジブチルチンオキサイド2部を入れて220℃でポ
リエステル化反応をさせた。反応物に透明感が出た時点
で酸価を測定すると12であった。さらにエピコート1
54(油化シェルエポキシ社製)8部を加えた後同一温
度で減圧下で反応を進め、酸価が3の時点で反応を停止
し反応物を取り出し、本発明の樹脂(TB−1)を得
た。(TB−1)のTgは56℃、数平均分子量400
0、軟化点138℃であった。
スフェノールAのPO2モル付加物190部、ビスフェ
ノールAのPO3モル付加物60部、ビスフェノールA
のEO2モル付加物250部、フェノールノボラック樹
脂(核体数約5.5)の5.5モルPO付加物60部、
およびジブチルチンオキサイド2部を入れて220℃で
ポリエステル化反応をさせた。反応物に透明感が出た時
点から減圧下で反応を進め、酸価が9の時点でEOCN
−1020(日本化薬社製)7部を加えた後さらに減圧
下で反応を進めた。撹拌機のトルクが所定の値を示す時
点で反応を停止し、本発明の樹脂(TB−2)を得た。
(TB−2)のTgは61℃、数平均分子量3500、
酸価4、軟化点135℃であった。
スフェノールAのPO2モル付加物290部、ビスフェ
ノールAのPO3モル付加物160部、ビスフェノール
AのEO2モル付加物120部、フェノールノボラック
樹脂(核体数約5.5)の5.5モルPO付加物60
部、およびジブチルチンオキサイド2部を入れて220
℃でポリエステル化反応をさせた。反応物に透明感が出
た時点から減圧下で反応を進め、酸価が9の時点でエピ
クロンN−740(大日本インキ化学工業社製)14部
を加えた後さらに減圧下で反応を進めた。撹拌機のトル
クが所定の値を示す時点で反応を停止し、本発明の樹脂
(TB−3)を得た。(TB−3)のTgは64℃、数
平均分子量4500、酸価6、TG1は157℃、Tη
は112℃であった。
スフェノールAのPO3モル付加物95部、ビスフェノ
ールAのEO2モル付加物680部、フェノールノボラ
ック樹脂(核体数約5.5)の5.5モルEO付加物4
0部、およびジブチルチンオキサイド2部を入れて23
0℃でポリエステル化反応をさせた。反応物に透明感が
出た時点でエピクロンN−670(大日本インキ化学工
業社製)15部を加えた後さらに減圧下で反応を進め
た。撹拌機のトルクが所定の値を示す時点で反応を停止
し、本発明の樹脂(TB−4)を得た。(TB−4)の
Tgは60℃、数平均分子量4100、酸価14、TG
1は159℃、Tηは114℃であった。
ソフタル酸50部、ジメチルテレフタレート50部、ビ
スフェノールAのPO2モル付加物550部、ビスフェ
ノールAのPO3モル付加物270部、ビスフェノール
AのEO2モル付加物190部、フェノールノボラック
樹脂(核体数約5.5)の5.5モルEO付加物120
部、およびジブチルチンオキサイド2部を入れて230
℃でポリエステル化反応をさせた。反応物に透明感が出
た時点から減圧下で反応を進め、酸価が7の時点でエピ
クロンN−740(大日本インキ化学工業社製)23部
を加えた後さらに減圧下で反応を進めた。撹拌機のトル
クが所定の値を示す時点で反応を停止し、本発明の樹脂
(TB−5)を得た。(TB−5)のTgは58℃、数
平均分子量3500、酸価3、TG1は154℃、Tη
は113℃であった。
スフェノールAのPO2モル付加物260部、ビスフェ
ノールAのPO3モル付加物150部、ビスフェノール
AのEO2モル付加物125部、フェノールノボラック
樹脂(核体数約5.5)の5.5モルPO付加物80
部、およびジブチルチンオキサイド2部を入れて230
℃でポリエステル化反応をさせた。反応物に透明感が出
た時点から減圧で反応を進め、撹拌機のトルクが所定の
値を示す時点で反応を停止し、ポリエステル樹脂(TR
−1)を得た。(TR−1)のTgは59℃、数平均分
子量4000、酸価10、軟化点105℃であった。
セニル無水コハク酸60部、ビスフェノールAのPO2
モル付加物280部、ビスフェノールAのEO2モル付
加物130部、無水トリメリット酸43部、およびジブ
チルチンオキサイド2部を入れて230℃でポリエステ
ル化反応をさせた。反応物に透明感が出た時点から減圧
で反応を進め、撹拌機のトルクが所定の値を示す時点で
反応を停止し、ポリエステル樹脂(TR−1)を得た。
(TR−1)のTgは55℃、数平均分子量3800、
酸価4、軟化点138℃であった。
セニル無水コハク酸60部、ビスフェノールAのPO2
モル付加物280部、ビスフェノールAのEO2モル付
加物130部、無水トリメリット酸43部、およびジブ
チルチンオキサイド2部を入れて230℃でポリエステ
ル化反応をさせた。反応物に透明感が出た時点から減圧
で反応を進め、酸価が8の時点でエピクロンN−740
(大日本インキ化学工業社製)10部を加えた後さらに
減圧下で反応を進めた。撹拌機のトルクが所定の値を示
す時点で反応を停止し、比較の樹脂(TR−3)を得
た。(TR−3)のTgは56℃、数平均分子量370
0、酸価4、軟化点140℃であった。
スフェノールAのPO2モル付加物230部、ビスフェ
ノールAのPO3モル付加物170部、ビスフェノール
AのEO2モル付加物180部、トリメチロールプロパ
ン50部、およびジブチルチンオキサイド2部を入れて
230℃でポリエステル化反応をさせた。反応物に透明
感が出た時点から減圧下で反応を進め、酸価が8の時点
でエピクロンN−740(大日本インキ化学工業社製)
14部を加えた後さらに減圧下で反応を進めた。撹拌機
のトルクが所定の値を示す時点で反応を停止し、比較の
樹脂(TR−4)を得た。(TR−4)のTgは58
℃、数平均分子量4500、酸価5、軟化点140℃で
あった。
スフェノールAのPO2モル付加物50部、ビスフェノ
ールAのPO3モル付加物100部、ビスフェノールA
のEO2モル付加物350部、フェノールノボラック樹
脂(核体数約5.5)の5.5モルEO付加物60部、
およびジブチルチンオキサイド2部を入れて230℃で
ポリエステル化反応をさせた。反応物に透明感が出た時
点から減圧下で反応を進め、撹拌機のトルクが所定の値
を示す時点で反応を停止し、ポリエステル樹脂(TR−
5)を得た。(TR−5)のTgは57℃、数平均分子
量3900、酸価3、軟化点は141℃であった。
88部、カーボンブラック(三菱化成(株)製 MA1
00)7部、低分子量ポリエチレン(サンワックス15
1−P、三洋化成工業(株)製)5部および荷電制御剤
(保土谷化学工業(株)製 スピロンブラックTRH)
2部を均一混合した後、内温120℃のラボプラストミ
ルで混練、冷却物をジェットミルで微粉砕し、ディスパ
ージョンセパレーターで分級し平均粒径9μmのトナー
組成物(T1)〜(T5)を得た。評価結果を表1に示
す。
8部、カーボンブラック(三菱化成(株)製 MA10
0)7部、低分子量ポリエチレン(サンワックス151
−P、三洋化成工業(株)製)5部および荷電制御剤
(保土谷化学工業(株)製 スピロンブラックTRH)
2部を均一混合した後、内温120℃のラボプラストミ
ルで混練、冷却物をジェットミルで微粉砕し、ディスパ
ージョンセパレーターで分級し平均粒径9μmのトナー
組成物(RT1)〜(RT5)を得た。評価結果を表1
に示す。
トフェライトキャリアー(FL961−150、パウダ
ーテック社製)24部とを混合して、現像剤を作製し
た。 ホットオフセット発生温度の測定 上記のように現像剤を作製し、市販複写機(東芝社製B
D−7720)を用いて紙上にトナー像を転写し、転写
された紙上のトナーを市販複写機(シャープ社製SF8
400A)の定着部を改造して、A4紙35枚/分のス
ピードでホットオフセットが発生する温度を測定した。 低温定着性の測定 上記のように現像剤を作製し、市販複写機(東芝社製B
D−7720)を用いて紙上にトナー像を転写し、転写
された紙上のトナーを市販複写機(シャープ社製SF8
400A)の定着部を改造して、A4紙35枚/分のス
ピードで、こすり定着率が80%となる温度を測定し
た。こすり定着率は、画像濃度1.2の黒ベタ部を学振
式堅牢度試験器(摩擦部=紙)により5回の往復で摩擦
した際の、ベタ部の画像濃度残存率として、下式より算
出した。 残存率(%)=(摩擦後の画像濃度/摩擦前の画像濃
度)×100
ーは以下の効果を奏する。 1.耐オフセット性に優れる。 2.低温定着性に優れる。 3.環境依存性に優れ、種々の環境下においても帯電量
の変化が少ないトナーが得られる。 4.バインダー製造時の反応性が高くかつコントロール
し易い。
Claims (2)
- 【請求項1】 カルボン酸類(A)とジオール類(B)
およびノボラック型樹脂のオキシアルキレンエーテル
(C)との架橋ポリエステル樹脂と、ノボラック型エポ
キシ樹脂、エピ−ビス型エポキシ樹脂よりなる群から選
ばれた少なくとも1種のエポキシ化合物(D)を反応さ
せて得られる、THF不溶分が2〜60重量%の樹脂か
らなる静電荷像現像用トナーバインダー。 - 【請求項2】 測定周波数20Hzにおける貯蔵弾性率
が6×104dyne/cm2となる温度(TG1)が110℃
〜230℃であり、かつ測定周波数20Hzにおける粘
性が1×104poiseとなる温度(Tη)が90℃〜16
0℃である請求項1記載の静電荷像現像用トナーバイン
ダー。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP21188398A JP3345354B2 (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 静電荷像現像用トナーバインダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP21188398A JP3345354B2 (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 静電荷像現像用トナーバインダー |
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ID=16613215
Family Applications (1)
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JP21188398A Expired - Fee Related JP3345354B2 (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 静電荷像現像用トナーバインダー |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6444388B1 (en) | 2000-07-11 | 2002-09-03 | Sharp Kabushiki Kaisha | Toner for developing electrostatic latent image |
JP2007199738A (ja) * | 2001-12-14 | 2007-08-09 | Sanyo Chem Ind Ltd | トナーバインダー用樹脂及びトナー組成物 |
CN104730872A (zh) * | 2013-12-20 | 2015-06-24 | 佳能株式会社 | 调色剂和双组分显影剂 |
-
1998
- 1998-07-10 JP JP21188398A patent/JP3345354B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20150177634A1 (en) * | 2013-12-20 | 2015-06-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner and two-component developer |
US9665023B2 (en) * | 2013-12-20 | 2017-05-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner and two-component developer |
CN104730872B (zh) * | 2013-12-20 | 2019-11-05 | 佳能株式会社 | 调色剂和双组分显影剂 |
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