JP2000027064A - 不織布からなる繊維製品 - Google Patents

不織布からなる繊維製品

Info

Publication number
JP2000027064A
JP2000027064A JP10202692A JP20269298A JP2000027064A JP 2000027064 A JP2000027064 A JP 2000027064A JP 10202692 A JP10202692 A JP 10202692A JP 20269298 A JP20269298 A JP 20269298A JP 2000027064 A JP2000027064 A JP 2000027064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
nonwoven fabric
type
acrylate
rayon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10202692A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomio Shibata
富雄 柴田
Yasufusa Hotta
康房 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Exlan Co Ltd
Original Assignee
Japan Exlan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Exlan Co Ltd filed Critical Japan Exlan Co Ltd
Priority to JP10202692A priority Critical patent/JP2000027064A/ja
Publication of JP2000027064A publication Critical patent/JP2000027064A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気的な加温によらないで、肌触りがよく、
かつ、暖かく感じる不織布からなる繊維製品を提供す
る。 【構成】 アクリル系繊維と、カルボキシル基がNa型あ
るいはCa型であるアクリレート系繊維またはレーヨンを
特定量以上含み、かつ目付けが150g/m2 以下の不
織布からなる繊維製品。 【効果】 肌に接触させて使うとき、肌触りが良く、暖
かさを感じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、暖かく肌触りの良
い不織布からなる繊維製品に関する。本発明でいう製品
とは、アクリル系繊維とNa型あるいはCa型のアクリ
レ−ト系繊維またはレ−ヨンを必須成分繊維とする低目
付けの不織布からなる繊維製品であって、ウエットティ
ッシュを含むティッシュ類、お絞り、タオル、パウダ
−、失禁パンツ、失禁パッド、ライナ−等の形態をとる
ワイパ−用品、化粧用品あるいは介護用品などを含むも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、ウエットティッシュ等の肌を拭い
たり、失禁パンツ等の如く身体に着用して使用するよう
な肌に直接接触する不織布からなる繊維製品の市場が広
がっている。かかる製品の消費者には、肌触りが良く、
かつ、暖かく感じる製品への要望が高まっている。
【0003】それら製品で使われている現状の繊維素材
としては、レ−ヨン、綿、エステルが主である。しか
し、これら素材からの製品は、暖かさと肌触りの良さを
兼ね備えておらず、消費者の要望を十分満たすには至ら
ない。
【0004】即ち、肌触りを良くする目的で、素材の繊
維に柔軟剤を付与したり、繊維の断面を偏平にしたり、
繊維表面をスム−スにする試みもなされたが、肌触りに
は改善が見られるものの暖かさを感じる製品とすること
は出来ていない。
【0005】又、暖かさを付与する目的で、ウエットテ
ィッシュでは、製品パックのままヒ−タにより加温する
加温器を用いる場合がある。この手段は十分効果を示す
ものの電気を必要とし、屋外での使用が困難であり、持
ち運びに不便である等の決定的な欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電気
的な加温によらないで、暖かく、かつ、肌触りが良く感
じる不織布からなる繊維製品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記目的を
達成するため鋭意検討した結果、1)不織布からなる繊
維製品中にアクリル系繊維が5wt%以上含まれている
場合には、肌に触れたとき暖かさを感じること(接触温
感)、2)同製品中にアクリレート系繊維10wt%以
上またはレーヨン50wt%以上が含まれ、かつ不織布
の目付が150g/m2 以下であれば肌触りが向上する
こと、を見いだし本発明を完成するに至った。即ち、本
発明の目的は、アクリル系繊維5wt%以上と、カルボ
キシル基がNa型あるいはCa型であるアクリレ−ト系
繊維10wt%以上またはレ−ヨン50wt%以上を含
み、かつ目付が150g/m2 以下の不織布からなる繊
維製品により達成される。
【0008】さらに本発明において、採用するアクリル
系繊維とアクリレート系繊維またはレーヨンの繊度が
2.8dtex以下であれば、著しく肌触りが向上した
不織布からなる繊維製品が提供できる。またアクリレー
ト系繊維としては、アクリル系繊維に対してヒドラジン
架橋処理とニトリル基に対する加水分解処理とが施され
てなり、加水分解によって生じたカルボキシル基の量が
2.5meq/g以上である繊維を採用することによ
り、本発明の目的はよりよく達成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳述する。先ず、
本願でいうアクリル系繊維とは、アクリロニトリル(以
下、ANという)を40wt%以上、好ましくは50w
t%以上を含有するAN系重合体により形成された繊維
であり、AN系重合体は、AN単独重合体、ANと他の
モノマ−との共重合体のいずれでも良く、他のモノマ−
としては、ハロゲン化ビニル及びハロゲン化ビニリデ
ン;(メタ)アクリル酸エステル(なお(メタ)の表記
は、該メタの語のついたもの及び付かないものの両方を
表す);(メタ)アリルスルホン酸、P−スチレンスル
ホン酸等のスルホン酸含有モノマ−及びその塩;(メ
タ)アクリル酸、イタコン酸等のカルボン酸基含有モノ
マ−及びその塩;アクリルアミド、スチレン、酢酸ビニ
ル等のその他のモノマ−が挙げられ、共重合体の形成方
法やこれら重合体からのアクリル系繊維の製造手段に限
定はなく、適宜公知の手段例えば湿式紡糸、乾式紡糸、
乾湿式紡糸などが用いられる。かくして製造されるアク
リル系繊維は繊度が2.8dtex以下、さらに好まし
くは0.4dtex〜1.7dtexの細繊度のものが
良い。
【0010】次に、カルボキシル基がNa型あるいはC
a型のアクリレ−ト系繊維は例えば、上記アクリル系重
合体でなる繊維を出発原料とし、ヒドラジンによる架橋
処理とニトリル基に対する加水分解処理、さらに中和処
理により全カルボキシル基中のNa型あるいはCa型の
カルボキシル基量を調整し製造される。また、乾式紡糸
等によるアクリレ−ト系繊維のカルボキシル基をNa型
あるいはCa型化処理した繊維でも良い。このアクリレ
ート系繊維の繊度も上記同様、2.8dtex以下、さ
らに好ましくは0.4dtex〜1.7dtexの細繊
度のものが良い。かかるアクリレート系繊維は吸湿性が
高く、その含有水分のため、繊維表面の摩擦がさがり、
すべりやすく、結果としてこれを含有する不織布からな
る繊維製品の肌触りが著しく向上し、また、製品に抗菌
性の付与も可能である。かかる繊維としては、ヒドラジ
ン架橋による窒素含有量の増加が1.0〜8.0wt%
である架橋アクリル系繊維の残存ニトリル基の一部には
2.5〜6.0meq/gのカルボキシル基が、残部に
はアミド基が加水分解により導入されており、該カルボ
キシル基の一部がNa型あるいはCa型である繊維が挙
げられる。該繊維の20℃、65%RHの飽和吸湿率は
15〜30wt%である。該カルボキシル基の一部がN
a型あるいはCa型でない他のイオン性の低い金属イオ
ン、例えば、Al、Mg、Fe、Znの場合には該アク
リレート系繊維の吸湿性の低下とともにそれを含有せし
めても不織布からなる繊維製品の触感が硬くなり発明が
達成されない。
【0011】次に本願発明の不織布からなる繊維製品の
第2の構成成分であるレーヨンは、銅アンモニアレーヨ
ンあるいはビスコースレーヨンの何れでも構わない。か
かるレーヨンの繊度も細繊度のものが推奨され、とくに
2.8dtex以下、さらには0.4〜1.7dtex
のものが好ましい。本発明の不織布からなる繊維製品
は、以上に説明したアクリル系繊維5wt%以上とNa
型あるいはCa型のアクリレ−ト系繊維10wt%以上
またはレ−ヨン50wt%以上を混綿し不織布にした構
造を有するものである。したがって本発明の不織布から
繊維製品は、1つはアクリル系繊維とアクリレート系繊
維の混綿でなるもの、2つにはアクリル系繊維とレーヨ
ンとの混綿になるものを包含する。もちろん各々に対し
成分繊維の比率が維持される範囲内で他の成分繊維を混
綿することはかまわないし、これにより別の機能を付与
したり、製品の原価低減を図るなどを行うことが出来
る。かかる他の成分繊維としては、例えば、ウール、木
綿、エステル、熱融着型のエステル、ナイロンなどが挙
げられる。この混綿方法及び不織布の製造方法に限定は
なく適宜公知の手段が用いられる。このとき不織布の目
付けとしては150g/m2 以下とする必要がある。目
付けが150g/m2 を超えると厚み方向に曲げにくく
なるため肌触りが硬くなる。目付けは小さい程好ましい
が、製造上の制限から10g/m2 が事実上の下限とな
る。
【0012】該繊維製品の150g/m2 以下の低目付
け、好ましくは、10〜40g/m2 の目付けを得るに
は、カ−ド後ウォ−タ−パンチ加工することが、好適で
ある。あるいは、混綿時に前述した他の成分繊維として
熱融着性ファイバ−を混ぜ、カ−ド後ウォ−タ−パンチ
またはニ−ドルパンチ加工し、さらに、エンボス加工、
加熱ロ−ラ、高温乾燥等により熱融着あるいは圧着させ
て、表面をスム−スにしても良い。本発明の不織布から
なる繊維製品の形態としては、ウエットティッシュを含
むティッシュ類、お絞り、タオル、パウダ−、失禁パン
ツ、失禁パッド、ライナ−等のワイパ−用品、化粧用品
あるいは介護用品などの不織布繊維製品で、直接肌に接
触する時に著しい効果を発揮する。
【0013】
【発明の効果】本発明の不織布からなる繊維製品の特徴
は以下のとおりである。 1.肌触りが良い。 2.暖かさを感じる。特に、使用するアクリル系繊維の
繊度を細く、好ましくは0.9dtex以下にすること
で、下記の特徴が得られる。 3.吸水性及び保水性が良い。 4.ワイピング性が良い(特に油汚れに対して)。ま
た、アクリル系繊維にヒドラジン架橋とニトリル基の加
水分解とが施されてなるアクリレート系繊維が該繊維製
品に10wt%以上、好ましくは20wt%以上含まれ
るとき下記の機能を付加できる。 5.抗菌性
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。以下に
記載の部及び百分率は断りのないかぎり重量基準で示
す。 アクリレ−ト系繊維の製造例1 アクリロニトリル89%及びアクリル酸メチル11%の
アクリロニトリル系重合体を48%のロダンソ−ダ水溶
液で溶解した紡糸原液を常法に従って紡糸、水洗、延
伸、捲縮、熱処理をして、0.9dtex×51mmの
原料アクリル系繊維を得た。この原料繊維1Kgに30
wt%の水加ヒドラジン5Kgを加え、98℃で3時間
架橋処理した。窒素増加量は5.1wt%であった。該
架橋繊維を水洗後、更に、3wt%の水酸化ナトリウム
水溶液5Kgを加え、90℃で2時間ニトリル基を加水
分解した。次いで、1規定の硝酸水溶液で処理して、カ
ルボキシル基をH型に変換し、水洗後、1規定の水酸化
ナトリウム水溶液でpH6.5に調整し、塩化カルシウ
ム、塩化ナトリウム及び水酸化アルミニウムを各々別々
に添加して、60℃で2時間金属塩処理した。十分水洗
した後、脱水、油剤処理を行い、金属塩型カルボキシル
基と架橋を有するアクリレ−ト系繊維を得た。なお得ら
れた繊維の繊度は、2dtex、47mmであった。
尚、含有する塩型のカルボキシル基量は、全カルボキシ
ル基量からH型カルボキシル基量を差し引いた値とす
る。全カルボキシル基量やH型カルボキシル基量及び該
H型の比率は以下の方法により評価したものである。
【0015】(1)全カルボキシル基量(meq/g) 十分乾燥した供試繊維約1gを精秤し(Xg)、これに
200mlの1N塩酸水溶液を加え30分間放置した
後、ガラスフィルタ−で濾過し、水を加えて、水洗す
る。この塩酸処理を3回繰り返した後、濾液のpHが5
以上になるまで十分に水洗する。次にこの試料を200
mlの水に入れ1N塩酸水溶液を添加して、pH2にし
た後、0.1N−水酸化ナトリウム水溶液で常法に従っ
て滴定曲線を求めた。該滴定曲線からカルボキシル基に
消費された水酸化ナトリウム水溶液消費量(Yml)を
求め、次式によって全カルボキシル基量を算出した。 全カルボキシル基量(meq/g)=0.1Y/X
【0016】(2)H型カルボキシル基量(meq/
g) 十分乾燥した供試繊維約1gを精秤し(Xg)、これに
200mlの水と、上記(1)により求めた全カルボキ
シル基量と当量の0.1N水酸化ナトリウム水溶液(Z
1)mlを添加し、1時間攪拌する。ガラスフィルタ−
で繊維を濾別し、濾液を0.1N塩酸水溶液で、フェノ
−ルフタレインを指示薬として常法により中和滴定し
た。消費された塩酸水溶液消費量(Z2ml)を求め、
次式によってH型カルボキシル基量を算出した。 H型カルボキシル基量(meq/g)=0.1(Z1−
Z2)/X 全カルボキシル基量に対するH型カルボキシル基量の比
率であるH型比率は、(2)で得た値を分子とし(1)
の値を分母として求めたmol比率(%)である。
【0017】実施例 1 アクリル系繊維は、各種dtexの繊維長51mmの東
洋紡績(株)製エクスランタイプ、レ−ヨン繊維は、
1.7dtex,2.8dtex及び3.3dtex、
繊維長40mm、アクリレ−ト系繊維は、製造例1によ
って得たものを使用した。その他、エステルは、2.7
dtex、繊維長51mmのクラレ(株)製の繊維、熱
融着性繊維は、2.4dtex、繊維長51mmのクラ
レ(株)製の「ソフィット」を使用した。各繊維の所定
量を混綿機にて混綿後40インチフラットカ−ド(共和
機械(株)製)に通過せしめ表1〜4に示す30水準の
カ−ドウエッブを作成した。これを用いてウォ−タ−パ
ンチ法、さらに、140℃のホットエア−での熱融着法
により不織布を得た。肌触りを、4名(A,B,C,
D)の手の触感により判定した。その際、肌触りが悪
く、がさつくものの等級を1とし、肌触りの非常に良い
状態の等級を9とし、1から9の等級に区分して判定を
行った。また、暖かさは接触温冷感のQmax.を、吸
水性を表す吸水長及び飽和保水量を下記の方法で測定し
た。それぞれの結果を表1、表2及び表3に示す。ま
た、ワイピング性試験を下記の方法で測定した。その結
果を表4に示す。
【0018】(1)Qmax.(cal/(cm2 ・s
ec)) カトーテック株式会社製の測定装置「サーモラボ」を用
いて、あらかじめ水で濡らして含水率を30%にした2
0℃の試料不織布に35℃に加熱した熱板を接触させ、
その際の熱板からの熱移動速度Qを記録し、この時の最
大値をQmax.とする。Qmax.が大きいほど、不
織布からなる繊維製品を使用した人が冷感を感じ、逆
に、小さいほど、暖かさを感じることを意味する。
【0019】(2)吸水長(cm) 試料不織布から幅30mm、長さ250mmの試片を切
り出し、あらかじめ水をいれた容器の上に水面下への浸
漬深さが15mmになるようにつり下げ、10分後の水
の吸い上げ高さを測る。この値を吸水長とする。
【0020】(3)飽和保水量(g/g) 試料不織布から10cm四方の試片を切り出し、精秤す
る(W1g)。次に、該試片を20℃の水に1時間浸漬
し、4つの角のうちの1つの角をピンセットでつまみ上
げ、落下する水滴の間隔が10秒以上になった時の含水
試片の重量を精秤し(W2g)、次式により飽和保水量
を求める。 飽和保水量=W2/W1 これら吸水長と飽和保水量は、試料の吸水性と保水性を
表し、これらの性能が高いもの程ウエットティッシュ等
でのワイパー製品に適している。
【0021】(4)ワイピング性試験 試料不織布をそのままで拭き取り試験に供するDRY法
と、水分を付与してから拭き取り試験に供するWET法
とに分けて試験した。水分の付与方法は、試料布を水に
濡らした後、乾燥機にいれ、水分を70%owfに調整
する。両方法による評価は試験片5cm四方を切り出
し、それをプラスチック容器の外側底面に取り付け、そ
の容器に錘を負荷することにより、10g/cm2 の荷
重下で50cm/秒の速度で汚れを付けたガラス板上を
10回拭き取り、汚れの除去具合を視感で判定する、と
いうものである。尚「汚れ」は、ガラス板上に機械オイ
ルの油汚れとして出光興産製の「ダフニー スーパーメ
カニック 220」を0.4g/m2 になるよう付与し
たものである。視感判定は、汚れが完全に拭き取れたも
のを◎、殆ど汚れは拭き取れているが皮膜が残っている
ものを〇、汚れが拭き取れなかったものを×で表す。
【0022】肌触りは、比較例3と本発明1、5からア
クリル系繊維5wt%以上と、カルボキシル基がNa型
あるいはCa型であるアクリレート系繊維10wt%以
上で著しい効果を認めた。また、比較例11からアクリ
レ−ト系繊維がAl型の場合は、Ca型あるいはNa型
に比べて著しく肌触りが低下した。さらに、比較例4、
10と本発明2、6からアクリル系繊維5wt%以上と
レーヨンが50wt%以上で著しい効果を認めた。しか
しながら、比較例7、8からアクリル系繊維5wt%以
上とNa型あるいはCa型であるアクリレート系繊維1
0wt%以上またはレーヨンが50wt%以上でも、目
付けが150g/m2 以下でないと著しい効果は認めな
かった。また、比較例3、4と本発明1、2、14、1
9、21、22、23、24からアクリル系繊維のデニ
−ルが2.8dtex以下で、特に0.9dtex及び
0.4dtexではさらに一層の向上効果を認めた。ま
た、本発明12、13と本発明1、5からアクリレート
系繊維のNa型あるいはCa型のカルボキシル基が2.
5meq/g以上で著しい効果を認めた。
【0023】比較例20と本発明14、15、16、1
7、18、19に示すようにアクリル系繊維を5wt%
以上でQmaxが下がり、15wt%以上で著しい効果
を認めた。また、その不織布繊維製品を額にのせて体感
により確認できた。体感判定は、有意な差を認めたもの
を〇、差を認めなかったものを×で表す。
【0024】また、本発明25と本発明15、16、1
7、18に示すように試料不織布中のアクリル系繊維の
デニ−ルを0.9dtex以下に小さくすると、構成本
数が増加するため、吸水速度の指標である吸水長及び保
水量が向上した。さらに、比較例30と本発明28、2
9に示すように油汚れに対するワイピング性も、アクリ
ル系繊維を含まない場合に比べ、DRY法及びWET法
の両方とも著しく向上した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル系繊維5wt%以上と、カルボ
    キシル基がNa型あるいはCa型であるアクリレ−ト系
    繊維10wt%以上またはレ−ヨン50wt%以上を含
    み、かつ目付けが150g/m2 以下の不織布からなる
    繊維製品。
  2. 【請求項2】 アクリル系繊維とアクリレ−ト系繊維ま
    たはレーヨンの繊度が、2.8dtex以下であること
    を特徴とする請求項1記載の不織布からなる繊維製品。
  3. 【請求項3】 アクリレ−ト系繊維が、アクリル系繊維
    にヒドラジン架橋とニトリル基の加水分解とが施された
    カルボキシル基が2.5meq/g以上のものであるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の不織布か
    らなる繊維製品。
JP10202692A 1998-07-01 1998-07-01 不織布からなる繊維製品 Pending JP2000027064A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10202692A JP2000027064A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 不織布からなる繊維製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10202692A JP2000027064A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 不織布からなる繊維製品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000027064A true JP2000027064A (ja) 2000-01-25

Family

ID=16461584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10202692A Pending JP2000027064A (ja) 1998-07-01 1998-07-01 不織布からなる繊維製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000027064A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006027911A1 (ja) * 2004-09-07 2006-03-16 Japan Exlan Company Limited 高度難燃吸湿性繊維および繊維構造物
WO2006027910A1 (ja) * 2004-09-07 2006-03-16 Japan Exlan Company Limited 徐吸放湿性架橋アクリル系繊維
JP2019170756A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 ダイワボウホールディングス株式会社 液体含浸皮膚被覆シート用不織布および液体含浸皮膚被覆シート

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006027911A1 (ja) * 2004-09-07 2006-03-16 Japan Exlan Company Limited 高度難燃吸湿性繊維および繊維構造物
WO2006027910A1 (ja) * 2004-09-07 2006-03-16 Japan Exlan Company Limited 徐吸放湿性架橋アクリル系繊維
US7696283B2 (en) 2004-09-07 2010-04-13 Japan Exlan Company Limited Fiber and a fiber structure having a high flame-retarding property and high moisture-absorptive property
KR101161466B1 (ko) 2004-09-07 2012-07-02 니혼 엑스란 고교 (주) 서흡방습성 가교 아크릴계 섬유
KR101258740B1 (ko) 2004-09-07 2013-04-29 니혼 엑스란 고교 (주) 고도 난연흡습성 섬유 및 섬유 구조물
JP2019170756A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 ダイワボウホールディングス株式会社 液体含浸皮膚被覆シート用不織布および液体含浸皮膚被覆シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4978660B2 (ja) 接触冷感に優れた編地及び該編地を用いてなる接触冷感肌着
CN114182376A (zh) 长丝和使用其的纤维结构
CA2511644A1 (en) An absorbent personal care and/or cleansing product for cosmetic and/or dermatological applications comprising at least one absorbent sheet
JPH08510796A (ja) 不織布製品及びその製造方法
JP2019052400A (ja) マスク用不織布シート
JP2000027064A (ja) 不織布からなる繊維製品
JP5192913B2 (ja) 吸湿後の冷え感の少ない布製製品
JP2020070514A (ja) 吸放湿性と耐摩耗性に優れた長短複合紡績糸および織編物
JP2004300584A (ja) 保温品
JPWO2016140356A1 (ja) 湿式不織布用レーヨン繊維とその製造方法、湿式不織布とその製造方法、及び水解紙
JPH0376818A (ja) ポリアミド/ポリエステル2成分系繊維及びその製造方法
JP3889652B2 (ja) 吸湿発熱性複合繊維
JP6523741B2 (ja) 不織布およびその製造方法
JP6786057B2 (ja) 機能性成分徐放性繊維、該繊維を有する繊維構造物及び肌着並びにそれらの再生処理方法
JP2022073917A (ja) 再生コラーゲン繊維を使用した生地および肌着
JP2017046740A (ja) 化粧料含有シート材
JP3749221B2 (ja) 繊維処理剤
JPH10245778A (ja) アルカリ性ガス吸収性繊維製品
JPS6320945B2 (ja)
JPS622532B2 (ja)
JP6656609B2 (ja) 吸水性繊維前駆体、吸水性不織布前駆体および吸水性不織布、ならびにこれらを含有するフェイスマスクおよび化粧水充填済みフェイスマスク、ならびにこれらの製造方法
JPS6262174B2 (ja)
JP2000054251A (ja) 不織布およびこれを用いた吸収性物品
JP7130467B2 (ja) 液体化粧料含有シート用不織布
JP3035902B2 (ja) 布 団

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060929

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070202