JPH10245778A - アルカリ性ガス吸収性繊維製品 - Google Patents

アルカリ性ガス吸収性繊維製品

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JPH10245778A
JPH10245778A JP9062180A JP6218097A JPH10245778A JP H10245778 A JPH10245778 A JP H10245778A JP 9062180 A JP9062180 A JP 9062180A JP 6218097 A JP6218097 A JP 6218097A JP H10245778 A JPH10245778 A JP H10245778A
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fiber
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carboxyl group
carboxyl groups
alkaline gas
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JP9062180A
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Tomio Shibata
富雄 柴田
Mitsuru Wakitani
満 脇谷
Tetsuo Nakagawa
哲男 中川
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Japan Exlan Co Ltd
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    • B01J20/28Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof characterised by their form or physical properties
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    • B01J20/28023Fibres or filaments
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
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    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/02Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by adsorption, e.g. preparative gas chromatography

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗濯での消臭剤の溶出・脱落を生じないアル
カリ性ガス吸収性繊維製品を提供する。 【構成】 H型カルボキシル基を有する繊維を含有する
こと、好ましくは該繊維の全カルボキシル基が特定量以
上である繊維を含有するアルカリ性ガス吸収性繊維製
品。 【効果】 アルカリ性ガスの消臭量が多く、かつ、消臭
速度が速く、さらに、洗濯での消臭剤の溶出・脱落がな
いため消臭性能の低下もなく、繰り返し使用が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ性ガスの
吸収速度が早く、繰り返し洗濯使用に耐えるアルカリ性
ガス吸収性繊維製品に関する。本発明でいう製品とは、
パ−マ施術で発生するアルカリ性ガスの素早い消臭性及
びその洗濯耐久性に優れた消臭性繊維からなる繊維製品
であって、不織布、タ−バン、ヘヤ−キャップ、タオル
等の形態をとる美容雑貨などを含むものである。
【0002】
【従来の技術】近年、生活様式の変化、居住環境の高密
度化や機密性の高まり等により、悪臭が問題とされ、臭
いに対する要求が高まってきている。アンモニアやトリ
メチルアミン等のアルカリ性ガスは、代表的な悪臭成分
とされている。
【0003】発生するアルカリ性ガスあるいは酸性ガス
の悪臭の消臭を目的として、消臭性を有する無機や有機
の化合物をスプレ−や浸漬にて付与したものや、ポリア
クリル酸などの高分子有機酸を担持させた消臭材あるい
は植物精油を担持させた消臭材がある。しかしながら、
これらは物理的な単なる吸着や担持させる方法のため、
洗濯での溶出や脱落が生じ、洗濯耐久性の性能が低下
し、繰り返し使用できない問題があり、また、基本的に
は後加工により消臭性化合物(消臭剤)を付着させたも
のは大きな消臭能力が得られない。その他、活性炭及び
活性炭繊維などの物理吸着タイプの消臭性材料がある
が、悪臭の吸収スピ−ドが遅く、短い時間で高濃度の悪
臭の吸収が必要な用途、例えば、パ−マ施術で、ワイン
ディングした髪に毛髪中のシスチンを還元してシステイ
ンとするため第1剤を塗布後、前記システインを酸化し
てシスチンに戻す第2剤を塗布する2浴式パ−マネント
ウエ−ブの処理(このような方法を以下パ−マ施術と略
して記述する)において、第1剤から発生する高濃度
(約1400ppm)のアルカリ性ガス、例えばアンモ
ニアガスを吸収させる場合において性能に問題があり、
再生に高温を要する、あるいは化学再生の場合は薬品を
必要とするという欠点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
カリ性ガスの吸収量が多く、吸収速度が速く、消臭性化
合物(消臭剤)の洗濯での溶出や脱落による消臭性能低
下を起こさないで、水洗いで容易に消臭機能を再生し、
繰り返し使用できるアルカリ性ガス吸収性繊維を含んで
なるアルカリ性ガス吸収性繊維製品を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記目的を
達成するため鋭意検討した結果、本発明を完成するに至
った。即ち、本発明の目的は、H型カルボキシル基を有
する繊維を含有することを特徴とするアルカリ性ガス吸
収性繊維製品により達成される。かかる本発明では、本
発明における繊維製品の含有するH型カルボキシル基を
有する繊維自体が、アルカリ性ガス吸収性能(即ち消臭
性)を有しているため、消臭性化合物を単に担持させた
消臭材に認められる洗濯による脱落や溶出によるアルカ
リ性ガス吸収性能の低下が発生しない。また、本発明で
はアルカリ性ガスの吸収(即ち消臭)は中和による化学
反応であるため、活性炭のような吸着タイプに比べ、ア
ルカリ性ガスの吸収速度が速く、短時間でアルカリ性ガ
スの吸収が必要な用途、例えば、パ−マ施術用途等の消
臭材としては特に好適である。かかるH型カルボキシル
基を有する繊維としては、アクリル系繊維にヒドラジン
架橋とニトリル基の加水分解が施されてなるアクリレ−
ト系繊維あるいはアクリレ−ト系重合体の乾式紡糸によ
り得られた架橋を有するアクリレ−ト系繊維が挙げられ
る。アルカリ性ガスの吸収性能の面から、より好ましく
はH型カルボキシル基を有する繊維の全カルボキシル基
が2.5meq/g以上であり、H型が30mol%以
上である繊維が望ましい。また、洗濯後の天日干しで容
易に乾燥すること、即ち吸水量が多過ぎてはならないこ
とも加味すれば、全カルボキシル基が2.5〜6meq
/g、H型が30mol%以上が好ましい。また、全カ
ルボキシル基中のH型でないNa、Ca、Mg、Al等
の金属塩型のカルボキシル基を好ましくは、30〜70
mol%以上導入することにより、アルカリ性ガスの消
臭のみならず酸性ガスの消臭もできる。
【0006】さらに、H型カルボキシル基を有する繊維
が、ニトリル基を有する重合体からなる繊維、例えばア
クリル系繊維に、ヒドラジン架橋とニトリル基の加水分
解が施されてなるアクリレ−ト系繊維であれば、アルカ
リ性ガスのみならず、酸性ガスの吸収にも好結果が得ら
れ、また、抗菌性の付与も可能である。かかる繊維とし
ては、ヒドラジン架橋による窒素含有量の増加が1.0
〜8.0wt%である架橋アクリル系繊維の残存ニトリ
ル基の一部には2.5〜6.0meq/gのカルボキシ
ル基が、残部にはアミド基が加水分解により導入されて
おり、該カルボキシル基の一部がK、Na、Ca、M
g、Alより選ばれた1種以上の金属塩型であり、且
つ、全カルボキシル基量に対するH型カルボキシル基量
の比が30mol%以上である繊維が挙げられる。該繊
維の20℃、65%RHの飽和吸湿率は15〜30wt
%である。本発明の繊維製品は、かかるH型カルボキシ
ル基を有する繊維を含有してなるものであり、その製品
の形態としては不織布、タ−バン、ヘヤ−キャップ、タ
オル等があり、特にパ−マ施術の際ヘヤ−キャップとし
て用いられたとき著しい効果を発揮する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳述する。先ず、
本願でいうアルカリ性ガスとは、メチルアミン、エチル
アミン、プロピルアミン、ジエチルアミン、トリメチル
アミン、トリエチルアミン等のアミン類、アンモニア等
塩基性を示す化合物が例示され、酸性ガスとは蟻酸、酢
酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸等の有機酸の他、無機
酸等酸性を示す化合物が例示される。
【0008】本発明では、上述のアルカリ性ガスまたは
酸性ガスの悪臭を、繊維製品に含有せしめたH型カルボ
キシル基を有する繊維という化学結合により消臭する機
能を有した繊維で取り除くという特徴を有する。そのた
め、活性炭あるいは活性炭繊維などの物理吸着タイプに
比べ悪臭の吸収速度が早く、特に、パ−マ施術での第1
剤から発生するアルカリ性ガス、例えばアンモニアガス
を、通常行われている第1剤の処理所要時間約10〜2
0分間という短い時間でも、少量の本発明繊維製品で消
臭が行える。活性炭等の物理吸着タイプの場合ではこう
は行かず、本発明繊維製品と同じ効果を得ようとする
と、本発明繊維製品の約4倍以上の量が必要である。
尚、その際、H型カルボキシル基を有する繊維を含有し
た繊維製品の形態としては、ヘヤ−キャップ、タ−バン
の形に製品化したもので構わないし、また、不織布ある
いは紙の形で第1剤を塗布後に毛髪部の周辺に置いても
構わない。
【0009】また、本発明繊維製品の消臭機能が、H型
カルボキシル基とアルカリ性ガスとの中和反応に由来す
るものであることから、水洗いによる消臭機能の再生を
容易に行える。好ましくは水洗いは、酢酸等の液で酸性
にした水を用いるのが良い。かかるカルボキシル基とし
ては、天日干しの乾燥性も考慮に入れて、全量としては
2.5〜6.0meq/g、H型は30mol%以上で
あることが好ましい。カルボキシル基の全量は、H型の
該基が悪臭ガスを消臭するための原動力であること並び
に該基は代表的な親水性基であることから、一概に多い
のが良い訳ではない。即ち、全カルボキシル基が2.5
meq/g未満では、悪臭ガスの飽和消臭性能の低下に
伴い、カルボキシル基のH型比率を高めても高速、大量
のガス吸収を要求される分野に対応し難くなる。又、全
カルボキシル基が6.0meq/gを越える場合は、該
基のH型比率にも依るが、概してガスの吸収能力は優れ
るものの再生のための水洗後の乾燥速度低下を紹来し易
くなる。
【0010】又、該カルボキシル基の少なくとも一部は
H型である必要があり、高い吸収速度と吸収量を得るの
に好ましいH型比率は30mol%以上である。即ち、
既述の通り、本発明繊維製品の消臭機能はH型カルボキ
シル基とアルカリ性ガスの中和反応に依っており、H型
以外の塩型カルボキシル基ではこの機能が発揮できない
のである。H型比率は、要求される特性(吸収速度、吸
収量、再生性特に乾燥性)や繊維製品の含有するH型カ
ルボキシル基を有する繊維の全カルボキシル基量や該繊
維の含有比率に応じて適宜に決定される。しかし、大概
は、吸収速度と吸収量を重視する場合には全カルボキシ
ル基量が少いときは高比率に、例えば100mol%
に、全カルボキシル基量が多いときには比較的低比率
に、例えば30〜75mol%に設定される。他方、乾
燥性を強化しようとするときには、全カルボキシル基中
に結合している金属イオン種によって異なり、例えば、
Na、Ca等のイオン性の強いイオン種では、該金属イ
オンの比率が高いほど保水性が高く乾きにくいことか
ら、全カルボキシル基量が高いときには比較的金属塩型
比率を低目に設定するのが好ましく、Cu等のイオン性
の弱いイオン種では、該金属イオンの比率が低いほどむ
しろ保水性が高くなることから、、乾燥性の点から言え
ば金属塩型比率を高目に設定するのが好ましい。
【0011】又、H型カルボキシル基の比率を低下さ
せ、金属塩型のカルボキシル基の比率を高めると、アル
カリ性ガスの消臭性は低下するが、他方、金属塩型のカ
ルボキシル基との中和反応による酸性ガスの消臭性が高
まる。アルカリ性ガスと酸性ガスの両方の消臭性を必要
とする場合は、その程度に応じて、全カルボキシル基の
量及びその中に含まれるH型でない金属塩型のカルボキ
シル基の比率を調整すれば良い。該金属塩型カルボキシ
ル基とは、カルボキシル基に、例えばK、Na、Ca、
Mg、Alが導入されたものである。
【0012】かかるH型カルボキシル基を有する繊維
は、例えば、アクリル系重合体でなる繊維を出発原料と
し、ヒドラジンによる架橋処理と加水分解処理、さらに
中和処理により全カルボキシル基中のH型カルボキシル
基量を調整し製造される。かくして製造される繊維はア
ルカリ性ガスの消臭のみならず、酸性ガスの吸収性能も
兼備するものである。また、乾式紡糸等によるアクリレ
−ト系繊維のカルボキシル基をH型化処理した繊維でも
良い。
【0013】本発明のH型カルボキシル基を有する繊維
として好適に採用されるアクリル系繊維由来の架橋アク
リレ−ト系繊維をさらに説明する。その出発アクリル系
繊維としてはアクリロニトリル(以下、ANという)を
40wt%以上、好ましくは50wt%以上を含有する
AN系重合体により形成された繊維であり、AN系重合
体は、AN単独重合体、ANと他のモノマ−との共重合
体のいずれでも良く、他のモノマ−としては、ハロゲン
化ビニル及びハロゲン化ビニリデン;(メタアクリル酸
エステル(なお(メタ)の表記は、該メタの語のついた
もの及び付かないものの両方を表す);メタリルスルホ
ン酸、P−スチレンスルホン酸等のスルホン酸含有モノ
マ−及びその塩;(メタ)アクリル酸、イタコン酸等の
カルボン酸基含有モノマ−及びその塩;アクリルアミ
ド、スチレン、酢酸ビニル等のその他のモノマ−が挙げ
られる。出発アクリル系繊維の製造手段に限定はなく、
適宜公知の手段が用いられる。
【0014】かかるH型カルボキシル基を有する繊維を
含有する本発明の繊維製品は、特殊なケ−スでは該繊維
単独でもよいが一般には該繊維と他の繊維や素材等と複
合してなる。複合の方法に限度はなく、また、該製品に
孔を明ける、エンボス加工を施す、紐を付ける等々の付
加や加工を施すことも本発明を逸脱するものではない。
【0015】かかるアルカリ性ガス吸収性繊維製品の形
態としては、例えば、不織布、織物、編物、積層体、綿
状体、シ−ト状物、スライバ−・フィラメントあるいは
糸を布帛に包んだもの、等が挙げられる。紙にしても、
消臭性能は得られるので、ディスポ−ザブルとして使用
する場合は良いが、洗濯時の形態安定性に問題がある。
かかる繊維製品内における本発明繊維の含有形態として
は、他素材との混合により、実質的に均一に分布せしめ
たものや、複数の層を有する構造の場合には、いずれか
の層(単数でも複数でも良い。)に集中して存在せしめ
たものや、各々の層に特定比率で分布せしめるもの等が
ある。また、パ−マ施術においては、かかる繊維製品
を、ヘヤ−キャップ内に置いても、取り付けても良い
し、髪を巻くロッドに取り付けても良い。あるいは、タ
−バンまたはヘヤ−キャップとして、製品化したもので
も良い。
【0016】かかる繊維製品で、不織布の場合は、H型
カルボキシル基を有する繊維(即ち消臭繊維)を含んだ
ウエッブを、少なくとも表面層にした、あるいは、多層
配置したウエッブをニ−ドルパンチ、または、ウォ−タ
−パンチにより加工することが好適である。さらに、ウ
ォ−タ−パンチ時にH型比率を調整する手法の一つとし
て、ウォ−タ−パンチで使用する水に酸性の薬剤(例え
ば、硝酸、硫酸、シュウ酸、コハク酸、アクリル酸また
はポリアクリル酸等)、又は、アルカリ性の薬剤(例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシ
ウム等)を加え処理またはこれらを付与しても良い。こ
こで、アルカリ性ガスを消臭する場合では、使用する水
溶液は、酸性のpH2〜6が望ましく、酸性ガスの消臭
の場合ではpH3〜9、好適にはpH7〜9が望まし
い。
【0017】また、パ−マ施術で発生する悪臭の短時間
での除去量は、悪臭に曝された不織布の表面積及び、該
表面積に含まれるかかる消臭繊維の含有率に依存する。
かかる表面積は、大きければ大きい程良いが、頭部面積
の1/20以上が好ましい。また、かかる繊維の含有率
も、大きければ大きいほど良く、20wt%以上が好ま
しい。該表面積を大きくするために、例えば、不織布状
の該繊維製品では表面を櫛あるいは針状の突起物でこす
り、立ち毛を多くしても良いし、また、悪臭にさらされ
ない裏側の表面まで有効に利用するために、該繊維製品
に孔を明けても良いし、切れ目をいれても良い。孔を明
ける手段として、例えば該繊維製品中に水溶性のファイ
バ−を好ましくは5〜30wt%含有させ、水洗いによ
り、水溶性ファイバ−を溶出させる方法も良い。特に、
ウォ−タ−パンチなどでの水処理時に溶出させても良
い。また、嵩の高いファイバ−、例えば、複合繊維、ク
リンプの多い繊維、収縮ファイバ−等を併用して、該繊
維製品の空隙率を高めても構わない。尚、洗濯時の形態
安定性と取扱い性を向上させるために、悪臭に曝されな
い部分に、本願の消臭繊維以外の洗濯時に寸法変化が少
なく形態安定性に富んだ部材、例えば、エステル等のス
パンボンド、アクリルあるいはエステルを含んだウォ−
タ−パンチからなる不織布等を張り合わせて補強しても
良い。
【0018】かかる繊維製品の一形態であるタ−バンあ
るいはヘヤ−キャップでのかかる消臭繊維の含有のさせ
方としては、ニットとして糸部分に含有させても良い
し、かかる消臭繊維自体あるいは該繊維でなるスライバ
−,糸,あるいは不織布を悪臭の出入りが自由な通気穴
あるいは隙間のある布帛で包んでも良い。ニットの糸部
分として使用する場合は、20wt%以上かかる消臭繊
維を混紡するのが好ましい。
【0019】かかる繊維製品のアルカリ性ガスまたは酸
性ガスの吸収による消臭機能が低下した場合の再生方法
は、該悪臭ガスとの中和反応は可逆反応のため水洗いま
たは天日干しで、容易に再生が行え、100%の性能回
復が可能である。特に、悪臭性ガスを吸収したときに少
量の水、例えば、該繊維製品の重量で10倍の水の量で
洗う場合は、水の中へアルカリ性ガスまたは酸性ガスが
溶出し、pHが変化するため、中性になるようあらかじ
め酸性またはアルカリ性の薬剤を付与した水を使用する
ことが好ましい。また、過度の酸性またはアルカリ性の
薬剤を付与した水を使用する場合は、全カルボキシル基
中のH型カルボキシル基の比率が変わり、例えば、過度
の酸性の水で処理すると、アルカリ性ガスの消臭性が水
洗い前より向上し、また過度のアルカリ性の水で処理す
ると、アルカリ性ガスの消臭性が低下し、酸性ガスの消
臭性が向上する。
【0020】ところで、パ−マ施術において、従来はパ
−マのセット性を向上させるために、外部より加温機で
約40℃に昇温させ、化学反応を促進させている。一方
本願発明では、発明の繊維製品の含有するH型カルボキ
シル基を有する繊維が特に全カルボキシル基2.5me
q/g以上を有しておれば該繊維の吸湿発熱効果によ
り、ヘヤ−キャップ内の温度を上昇できることを見出し
た。吸湿発熱量は、吸湿量(水量)に水1g当たりの吸
着熱である約670calを乗算したものであり、吸湿
量が多いければ多いほど発熱量も多くなる。昇温を目的
に使用する場合は、乾燥により水分を減じてから使用
し、使用によって吸湿せしめた方が好ましく、製品の大
きさは大きいほど、吸湿する繊維量が多くなるため効果
が高い。かかる効果を高めるためにその外の発熱体、遠
赤外線放射セラミック等を含有せしめた構造物または繊
維と併用しても良いことは言うまでも無い。
【0021】
【発明の効果】本発明のアルカリ性ガス吸収性繊維製品
の特徴は以下のとおりである。 1.発生する悪臭のアルカリ性ガスを特にアンモニア
を、素速く吸収する。 2.金属塩型カルボキシル基の導入により、アルカリ性
ガスのみならず酸性ガスも素早く吸収する。 3.洗濯による性能低下がなく、水洗いによる洗濯で1
00%性能を回復することができ、繰返し使用すること
ができる。 4.特に、ヘヤ−キャップ用途においては、吸湿発熱作
用により、単独で、または、他の発熱性繊維との併用に
より、従来の加温機以外の方法で、昇温が可能である。
【0022】本発明の繊維製品はこれらの特徴を利用し
て、様々な用途分野に用いることができる。例えば、ヘ
ヤ−キャップ、タ−バン、ヘヤ−キャップ内中敷、ヘヤ
−ネットをはじめとした美容雑貨品、下着、靴下などの
衣料品、布団、枕、シ−ツ、毛布、クッションなどの寝
装、寝具類、カ−テン、カ−ペット、マット、壁紙、ぬ
いぐるみなどのインテリア用品、冷蔵庫、ごみ箱の内張
り、生ゴミ処理装置などの台所用品、失禁ショ−ツ、失
禁パンツ、マスク、おむつなどの衛生用品、車のシ−
ト、内装材などの車内用品、トイレカバ−、トイレマッ
ト、ペット用トイレなどのトイレ用品、靴の中敷、長靴
の内張り、スリッパ、手袋、ゴム手袋の内張り、タオ
ル、雑巾などが挙げられる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。以下に
記載の部及び百分率は断りのないかぎり重量基準で示
す。 アクリレ−ト系繊維の製造例1 アクリルニトリル89%及びアクリル酸メチル11%の
アクリロニトリル系重合体を48%のロダンソ−ダ水溶
液で溶解した紡糸原液を常法に従って紡糸、水洗、延
伸、捲縮、熱処理をして、0.8デニ−ル×51mmの
原料アクリル系繊維を得た。この原料繊維1Kgに30
wt%の水加ヒドラジン5Kgを加え、98℃で3時間
架橋処理した。窒素増加量は5.1wt%であった。該
架橋繊維を水洗後、更に、3wt%の水酸化ナトリウム
5Kgを加え、90℃で2時間ニトリル基を加水分解し
た。次いで、1規定の硝酸水溶液で処理して、カルボキ
シル基をH型に変換し、水洗後、1規定の水酸化ナトリ
ウム水溶液でpH6.5に調整し、塩化カルシウム40
gを添加して、60℃で2時間金属塩処理した。十分水
洗した後、脱水、油剤処理及び熱処理を行い、H型カル
ボキシル基と架橋を有するアクリレ−ト系繊維を得た。
該繊維の全カルボキシル基量は4.5meq/g、全カ
ルボキシル基中のCa型カルボキシル基の割合は50m
ol%、H型のカルボキシル基の比率は50mol%で
あった。なお得られた繊維の繊度は、1.8デニ−ル、
47mmであった。また、この繊維の20℃、65%R
H下での飽和吸湿率は20wt%であった。尚、全カル
ボキシル基量やH型カルボキシル基量及び該H型の比
率、吸湿率等は以下の方法により評価したものである。
【0024】(1)全カルボキシル基量(meq/g) 十分乾燥した供試繊維約1gを精秤し(Xg)、これに
200mlの1N塩酸水溶液を加え30分間放置した
後、ガラスフィルタ−で濾過し、水を加えて、水洗す
る。この塩酸処理を3回繰り返した後、濾液のpHが5
以上になるまで十分に水洗する。次にこの試料を200
mlの水に入れ1N塩酸水溶液を添加して、pH2にし
た後、0.1N−水酸化ナトリウム水溶液で常法に従っ
て滴定曲線を求めた。該滴定曲線からカルボキシル基に
消費された水酸化ナトリウム水溶液消費量(Yml)を
求め、次式によって全カルボキシル基量を算出した。 全カルボキシル基量(meq/g)=0.1Y/X (2)H型カルボキシル基量(meq/g) 十分乾燥した供試繊維約1gを精秤し(Xg)、これに
200mlの水と、上記(1)により求めた全カルボキ
シル基量と当量の0.1N水酸化ナトリウム水溶液(Z
1)mlを添加し、1時間攪拌する。ガラスフィルタ−
で繊維を濾別し、濾液を0.1N塩酸水溶液で、フェノ
−ルフタレインを指示薬として常法により中和滴定し
た。消費された塩酸水溶液消費量(Z2ml)を求め、
次式によってH型カルボキシル基量を算出した。 H型カルボキシル基量(meq/g)=0.1(Z1−
Z2)/X 全カルボキシル基量に対するH型カルボキシル基量の比
率であるH型比率は、(2)で得た値を分子とし(1)
の値を分母として求めたmol比率(%)である。 (3)吸湿率(%) 試料繊維約5.0gを熱風乾燥機で105℃、16時間
乾燥して重量(W1g)を測定する。次に該試料を温度
20℃で相対湿度65%に調整された恒温恒湿機に24
時間入れて置く。このようにして吸湿した試料の重量
(W2g)を測定する。以上の結果から、吸湿率を次式
に従って算出した。 吸湿率(%)=(W2−W1)/W1 ×100
【0025】実施例 1 試料として、製造例1で得たH型カルボキシル基を有す
る繊維である消臭繊維(1.8デニ−ル、繊維長47m
m)、市販の活性炭繊維を準備した。各々、混紡相手素
材としてアクリル繊維0.8デニ−ル、繊維長51mm
の東洋紡績(株)製エクスランタイプを重量比率で20
%使用し、混綿機にて混綿後40インチフラットカ−ド
(共和機械(株)製)に通過せしめカ−ドウエッブを作
成した。これを用いてウォ−タ−パンチ法により、目付
50g/m2 の不織布状の本願発明の繊維製品を得た。
これらの繊維製品及び市販の消臭材であるヤシガラ活性
炭について下記測定法により、アンモニアガス濃度を測
定した。測定容器として、市販のフッ化ビニ−ル樹脂製
テドラ−バッグを用いた。テドラ−バッグ内に不織布は
4cm×5cm(0.1g)に裁断したものを、ヤシガ
ラ活性炭は0.1gを入れ、脱気後、初期濃度100p
pmになる様、空気とアンモニアガス混合率を調整し混
合した混合気体1500ccを容器内に吹き込んだ。1
0分経過後並びに30分後に容器内のガスを真空法ガス
採集器(光明理化学工業(株)製)にて採集し北川式検
知管で測定した。測定値から、下記の公式により、消臭
率B(%)を算出した。式中のSは、テドラ−バッグ内
に試料を入れずに測定した10分又は30分経過後のテ
ドラ−バッグ内のアンモニア濃度(ppm)、Mは試料
を入れて10分又は30分経過後のアンモニア濃度(p
pm)である。 B(%)=(S−M)/S ×100 結果を表1に示す。化学反応による吸収を行う本願発明
の繊維製品は、他の物理吸着による消臭剤に比べ、アン
モニアガスの消臭率が高く、且つ、消臭の速度も他に比
べ速いことが理解される。
【0026】
【表1】
【0027】実施例 2 H型カルボキシル基を有する繊維との混紡相手素材とし
て、アクリル繊維0.8デニ−ル、繊維長51mmの東
洋紡績(株)製エクスランタイプK815を準備し、製
造例1の消臭繊維(1.8デニ−ル、繊維長47mm)
と以下の如く混紡して、不織布状の本願発明の繊維製品
を得た。即ち準備した繊維のK815を20%、製造例
1の消臭繊維を80%の重量比率で混綿機にて混綿後4
0インチフラットカ−ド(共和機械(株)製)に通過せ
しめカ−ドウエッブを紡出、連続して積層機(池上機械
(株)製)にて6層積層した。つづいて第1次ニ−ドル
パンチングとして30針/cm2 、さらに、下側に、目
付15g/m2 のエステルのスパンボンド(東洋紡績
(株) タイプ6151A)を敷き、第2次ニ−ドルパ
ンチングとして140針/cm2 、さらに、スパンボン
ド部を上側にして、第3次ニ−ドルパンチングとして1
40針/cm2 をニ−ドルパンチング機(共和機械
(株)製)に走行速度2m/分で通過せしめ、片面にス
パンボンド部をはり合わせた。得られた不織布は巾1.
2m、厚み2mm、目付115g/m2 であった。パ−
マネント施術での第一液である塩基性のパ−マ液を頭髪
に付与後、ヘヤ−キャップ内に18cm×20cm及び
12cm×15cmに裁断した上記の不織布を装着し、
ヘヤ−キャップ内の悪臭のアルカリ性ガスであるアンモ
ニア濃度を真空ガス採集器(光明理化学工業(株)製)
で採集し、北川式検知管にて測定した。測定値から下記
の公式により消臭率C(%)を算出した。式中のSは、
不織布を装着しない場合の15分経過後のアンモニア濃
度(ppm)、Mは不織布を装着した場合の15分経過
後のアンモニア濃度(ppm)である。 C(%)=(S−M)/S ×100 以下特に記さない限り、消臭率Cは上記のように定義す
る。結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】本発明の不織布を360cm2 使用した場
合(実験No.1)の15分経過後の消臭率Cは84
%、180cm2 使用した場合(実験No.2)消臭率
Cは36%となった。実験No1では被施術者はもとよ
り、術者も従来のような強いアンモニア臭は全く感じな
く、著しく軽減されたのを実感でき、また、実験No.
2でも双方にとって、アンモニア臭は著しく緩和されて
いることを実感した。本発明で使用した第1剤の塩基性
のパ−マ液は、タカラベルモント(株)製のlebel
cosmetics Stylish Silky
レジスタントである。以下、特に記さない限り、第1剤
のパ−マ液は、上記のものとする。
【0030】実施例 3 水酸化ナトリウム濃度、金属塩処理の量と種類を変え、
製造例1に従って、該繊維の全カルボキシル基量、H型
カルボキシル基比率、金属塩の種類の異なるH型カルボ
キシル基と架橋を有するアクリレ−ト系繊維を得た。こ
れらの繊維を単独で混綿機にて混綿後40インチフラッ
トカ−ド(共和機械(株)製)に通過せしめカ−ドウエ
ッブを紡出、連続して積層機(池上機械(株)製)にて
6層積層した。つづいて第1次ニ−ドルパンチングとし
て30針/cm2 、面を反対にし第2次ニ−ドルパンチ
ングとして140針/cm2 、さらに面を反対にし、第
3次ニ−ドルパンチングとして140針/cm2 をニ−
ドルパンチング機(共和機械(株)製)に走行速度2m
/分で通過せしめ、巾1.2m、厚み2mm、目付10
0g/m2 の不織布を得た。得られた繊維製品につい
て、2cm×5cm(0.1g)に裁断し、上記実施例
1の方法でアンモニア濃度を測定した。但し、初期濃度
の100ppmを1000ppmに変え、また、測定時
間を15分経過後と2時間経過後とした。また、得られ
た繊維製品を10cm×10cm(1g)に裁断し、同
様な方法で酸性ガスの酢酸で、初期濃度を50ppmに
し、2時間経過後の消臭率(%)を測定した。これらの
結果を表3に示す。ここで、実験No.8の比較例はア
クリル繊維を用いてなる不織布からの試料で測定した。
【0031】
【表3】
【0032】H型カルボキシル基を有する繊維を含有し
た繊維製品は、H型カルボキシル基のない比較例 実験
No.8に対し、大幅にアルカリ性ガス及び酸性ガスの
消臭性能の向上が認められた。特に、H型カルボキシル
基を有する繊維の全カルボキシル基が2.5meq/g
以上であり、H型が30mol%以上の製品でアルカリ
性ガス及び酸性ガスの消臭性能の向上が顕著であった。
尚、全カルボキシル基量が7.1meq/gもある実験
No.1は高いアルカリ性ガス及び酸性ガスの消臭率を
示し、使い捨て用途には適するものの、吸湿率が高過ぎ
ることから、洗濯乾燥性は十分ではない。又、全カルボ
キシル基量の比較的少い実験No.6,7は、アルカリ
性ガス及び酸性ガスの消臭率が極めて高いとは言い難
い。 実施例 4 アンモニア100%ガス 1500ccと実施例2実験
No1記載の不織布をテドラ−バッグ内に封入し、一昼
夜静置し、アンモニアを飽和させるまで吸着させた。次
いで、試料の不織布を取り出し、洗濯を行った。 洗濯
は、洗剤を使用しない水洗いで、試料の不織布をネット
に入れて、家庭用洗濯機(全自動うずまき式 ES−S
52E シャ−プ(株)製)を用いる。次いで再度実施
例2と同じパ−マネント処方での消臭率Cを測定した。
消臭率Cは84%で、100%能力を回復し、繰り返し
使用が可能であることが認められた。
【0033】実施例 5 実施例2で作成した不織布 625cm2 を乾燥した
後、ヘヤ−キャップ内に装着し実施例2と同じパ−マネ
ント施術を行い、その際のヘヤ−キャップ内の温度を測
定した。不織布を装着していない場合に比べヘヤ−キャ
ップ内の温度が5℃上昇し、従来パ−マセット用に使わ
れる加温機以外にも、本発明製品により、吸湿による発
熱加温が可能であることが認められた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 H型カルボキシル基を有する繊維を含有
    することを特徴とするアルカリ性ガス吸収性繊維製品。
  2. 【請求項2】 H型カルボキシル基を有する繊維の全カ
    ルボキシル基が2.5meq/g以上であり、H型が3
    0mol%以上であることを特徴とする請求項1記載の
    アルカリ性ガス吸収性繊維製品。
  3. 【請求項3】 H型カルボキシル基を有する繊維が、ア
    クリル系繊維にヒドラジン架橋とニトリル基の加水分解
    が施されてなるアクリレ−ト系繊維であることを特徴と
    する請求項1または2記載のアルカリ性ガス吸収性繊維
    製品。
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