JP2017046740A - 化粧料含有シート材 - Google Patents

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拓世 江崎
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Abstract

【課題】十分な引き締め感、密着した貼付感、貼付状態の維持を可能とするだけでなく、優れた保液性とソフト性を特徴とする化粧料含有シート材を得る。
【解決手段】耐久親水化剤を付与した潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維を含有する繊維集合体からなる上下外層と、潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維を含有する繊維集合体からなる内層で構成された少なくとも3層の繊維構造体から成る化粧料含有シート材。
【選択図】なし

Description

本発明は、保湿効果、美白効果、血行促進効果、角質除去等の効果を有する成分を含有する化粧料を含浸させた、人体の皮膚等に貼付して使用する化粧料含有シート材に関するものである。
従来より、液体化粧料を不織布等の繊維シートに含有させた液体化粧料含有シートを、顔に貼付するフェイスマスクが広く使用されている。
このような液体化粧料含有シートの代表的な構成として、疎水性繊維を主成分とする繊維集合体からなる内層と、親水性繊維を主成分とする繊維集合体からなる上下外層で構成された少なくとも3層の繊維構造体に化粧料を含浸してなる化粧料含有シートが知られている(特許文献1)。内層は、シートを肌に押し当てたときに、その押圧力を広い面積に分散させ、比較的均一に上下外層に含まれる化粧料を放出させる役割があるため、内層には疎水性繊維を主成分としてよく使用される。また、シートに適度のクッション性やコシ感も必要とされることから、内層にはポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維などが用いられる。一方、上下外層は化粧料を保持する役割があるため、コットンやパルプやレーヨンなどの親水性繊維を主成分としてよく使用される。
このような化粧料含有シートにおいて使用者が重要視する性能の一つとして、シートの伸縮性が挙げられる。使用者はシートを皮膚に密着させるときに、シートを引張り気味にしながら、皮膚に当てる。その際に、シートの伸縮性が小さい、即ち、手で引っ張ったときにシートが伸びにくいと、使用者はシートを取り扱いにくいと感じる。同時に、皮膚に貼付した際の皮膚への引き締め感及び密着感がないと、使用者の使用感を満足させることができないため、化粧料含有シートの分野においては、伸縮性に富んだシートが求められている。
このような伸縮性に富んだシートを得るために、熱処理によって立体捲縮を発現する潜在捲縮性繊維を繊維構造体に使用することが知られている(特許文献2〜3)。潜在捲縮性繊維として、例えば、熱収縮率の異なる複数の樹脂が複合された複合繊維であり、繊維断面において、偏心型芯鞘構造、又はサイドバイサイド型構造を特徴とするものが挙げられる。このような潜在捲縮性繊維の中でも、ポリエステル系繊維はコスト、加工性、力学的性質、熱安定性等において優れていることから、化粧料含有シートの分野において幅広く用いられている。
また、シート材の作製法としては、繊維状物のウェッブにニードルパンチを施して繊維相互を交絡させる方法(ニードルパンチ法)と、繊維状物をジェット水流によって繊維相互を交絡させる方法(スパンレース法)があるが、ニードルパンチ法はスパンレース法と比較して、繊維損傷が多く肌に刺激を与えやすいだけでなく、強度、伸度タフネス等の物理特性に劣るため、このようなシート材を作製する際はスパンレース法を用いることが好適とされている。
スパンレース法により不織布を製造する工程は、ウエブを形成するカード工程とジェット高圧水流により繊維を交絡させるスパンレース工程とに大別される。ポリエステル系繊維などの合成繊維において、ウエブを形成するカード工程では、通常カードを通過しやすい摩擦特性、静電気を抑制させることが油剤に要求される。一方、高圧水流により繊維を交絡させるスパンレース工程では、高圧水流に対し脱落しにくい耐久性をもった吸水特性が要求されると共に、高圧水流に使用される循環水中に泡立ち、スカムが発生しにくいことが要求される。スパレース法により不織布を製造する工程は通常、カードによるウエブ製造工程と、高圧水流による交絡工程とが一連の連続した工程として行われるため、油剤は上記したウエブ製造工程において要求される特性と、交絡工程において要求される特性を同時に有していることが必要とされる。従来、スパンレース不織布用ポリエステル繊維の油剤として、高級脂肪酸部分エステル、高級脂肪酸アルカリ金属塩を含有する油剤(特許文献4)、セリシンとアルキルリン酸エステルアルカリ金属塩を含有する界面活性剤(特許文献5)、ポリエステル繊維を吸水加工する油剤として、親水基を含有するポリエステルポリエーテルブロック共重合体を繊維表面に付着させる方法(特許文献6〜8)がある。
特開2001−293235号公報 特開2008−292287号公報 特開2012−254937号公報 特開平04−073266号公報 特開2001−271272号公報 特許第03487424号公報 特開2001−303449号公報 特公昭47−2512号公報
化粧料含有シートにおいて、伸縮性向上のため潜在捲縮性繊維をシートの上下外層に主成分として用いた場合では、潜在捲縮性繊維は一般的に疎水性であるため、シートの保液性が低下するといった問題が生じる。一方で、内層に潜在捲縮性繊維を主成分として使用する場合、シート自体の保液性を維持することができるが、シートの上下外層を構成する親水性繊維は、繊維自身が伸びにくい傾向にあることから、シートの伸縮性は劣位となる。
また、従来スパンレース法に用いられる油剤は、カード通過性、スパンレース工程での泡立ち、及び耐久親水性の全性能を十分発揮することが困難であるため、その油剤を付与した繊維を主成分とする不織布製品において、薬剤が十分に浸透しないといった問題点がある。
そこで、本発明の目的は上記従来の課題を解決せんとするものであり、十分な引き締め感、密着した貼付感、貼付状態の維持を可能とするだけでなく、優れた保水・離水性とソフト性を得ることのできるシート材を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために検討した結果、本発明の化粧料含有シート材は耐久親水化剤を付与した潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維を含有する繊維集合体からなる上下外層と、潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維を含有する繊維集合体からなる内層で構成された少なくとも3層の繊維構造体に化粧料を含浸することにより達成できることを見出し、本発明に至った。
本発明の化粧料含有シート材の上下外層に用いる耐久親水化剤を付与した潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維は上下外層中に50重量%以上を含有することを特徴とする化粧料含有シート材である。
本発明の化粧料含有シート材の内層に用いる潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維は内層に50重量%以上を含有することを特徴とすることが好ましい。
本発明で使用する耐久親水化油剤は、芳香族ジカルボン酸とエチレングリコールとポリエチレングリコールを縮重合させたランダム型ポリエーテルエステル共重合体(A)と芳香族ジカルボン酸とエチレングリコールとポリオキシエチレン付加アルキルエーテルまたはポリオキシエチレン付加フェニルエーテルとから得られるブロック型ポリエーテルエステル共重合体(B)を必須成分として含有することが好ましい。
本発明は、十分な引き締め感、密着した貼付感、貼付状態の維持を可能とするだけでなく、優れた保液性とソフト性を特徴とする化粧料含有シート材を得ることができる。
本発明の化粧料含有シート材は耐久親水化剤を付与した潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維を含有する繊維集合体からなる上下外層と、潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維を含有する繊維集合体からなる内層で構成された少なくとも3層の繊維構造体である。
本発明のシート材の上下外層に使用する潜在捲縮性捲縮ポリエステル系複合繊維は50質量%以上含まれることが好ましく、80質量%以上含まれることがより好ましい。潜在捲縮性捲縮ポリエステル系複合繊維の割合が50質量%未満であると、十分な伸縮性が得られないだけでなく、潜在捲縮性捲縮ポリエステル系複合繊維がシート表面に存在する数が少なくなり、良好な触感が得られにくい。
本発明のシート材の上下外層に含有される耐久親水化剤を付与した潜在捲縮性捲縮ポリエステル系複合繊維以外の繊維としては、例えば、シートの吸液性または保液性を高めるために、親水性繊維が挙げられる。親水性繊維としては、パルプ、コットン、麻、シルク、およびウールなどの天然繊維、ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン、および溶剤紡糸セルロース繊維などの再生繊維、ならびに合成繊維に親水化処理を施したもの等を挙げることができる。
他に。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテン−1およびエチレン−プロピレン共重合体のようなポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレートのようなポリエステル樹脂、ナイロン6およびナイロン66のようなポリアミド樹脂から選択される、1又は複数の樹脂を用いて構成された合成繊維が挙げられる。
本発明では十分な伸縮性を有するシート材を得るために、上下外層に使用する潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維は、180℃における無荷重下熱処理時の発現捲縮数が50山/25mm以上であるものが好ましい。捲縮数の上限は特にはないが、不織布にした際の風合いを特に良好にしようとする観点から、100山/25mm以下にすることが好ましい。一方、捲縮数が50山/25mm未満では、十分な伸縮性を得られない場合がある。
また、潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維は繊維構造体内部で捲縮を顕在化させる必要がある。繊維構造体表面に存在する繊維端が構造体内部に隠れることで、皮膚に対して刺激が少なく、ソフトなシート材を得ることができるだけでなく、繊維間の交絡性が増し伸縮性が向上する。捲縮を顕在化させる方法として加熱処理が挙げられ、例えば、熱風ドライヤー、赤外線ランプ、加熱ロールなどを用いて実施できるが、十分に捲縮を顕在化できるように、熱風ドライヤー、赤外線ランプなどの固体による強力な圧力がかからない条件下で実施するのが好ましい。そのため、熱風ドライヤー又は赤外線ランプで加熱処理するのが好ましい。また、加熱温度は潜在捲縮繊維の特性によって異なるため、実験により確認して、適宜設定することができる。
上記のような潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維として、熱収縮率の異なる複数のポリエステル系樹脂が複合された複合繊維が挙げられ、偏心型芯鞘構造、又はサイドバイサイド型構造を有する物等が挙げられる。代表的な樹脂成分の組み合わせとして、例えば、共重合ポリエチレンテレフタレート(A)とポリエチレンテレフタレート(B)とがサイドバイサイドに接合された潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維が挙げられる。
上記共重合ポリエチレンテレフタレート(A)は、エチレンテレフタレート単位を主たる構成成分とする共重合ポリエチレンテレフタレートであり、共重合成分として2,2−ビス〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパンまたはそのエステル形成誘導体(以下、エステル形成誘導体も含めてBHPPと略すことがある。)と イソフタル酸(以下、IPAと略すことがある)を用いて改質された共重合ポリエチレンテレフタレートである。ここで言うエチレンテレフタレート単位とは、テレフタル酸とエチレングリコールの一等量同士が脱水縮合反応したものである。
上記の共重合ポリエチレンテレフタレート(A)中のBHPPの共重合割合は、2〜7モル%とするものであり、中でも共重合割合を4〜6モル%とすることが好ましい。BHPPの共重合割合が2モル%未満では、収縮特性が不十分となり、不織布にした場合、その伸長率と伸長回復率が小さく十分な伸縮機能が得られにくい傾向がある。一方、BHPPの共重合割合が7モル%を超えると、ポリマーの融点が低下し、繊維の強度が低下する場合がある。
また、上記の共重合ポリエチレンテレフタレート(A)中のIPAの共重合割合は、5〜13モル%とするものであり、中でも共重合割合を7〜11モル%とすることが好ましい。IPAの共重合割合が5モル%未満では、実質的に大きな捲縮が得られず、一方、IPAの共重合割合が13モル%を超えると、ポリマーの融点が低下するため、熱安定性が損なわれる場合がある。
上記ポリエチレンテレフタレート(B)は、共重合成分としてのBHPPが0.5モル%未満であり、IPAが1モル%未満のポリエチレンテレフタレートである。
ポリエチレンテレフタレート(B)は、上記のとおり、BHPPを0.5モル%未満共重合することができるものであり、その共重合割合は好ましくは0.25モル%未満であり、最も好ましくはゼロ(0)モル%である。
また、ポリエチレンテレフタレート(B)は、上記のとおり、IPAを1モル%未満共重合することができるものであり、その共重合割合は好ましくは0.5モル%未満であり、最も好ましくはゼロ(0)モル%である。
上記のポリエチレンテレフタレート(B)において、BHPPとIPAの共重合割合が多くなると、共重合ポリエチレンテレフタレート(A)との熱収縮差が不十分となり、得られる複合繊維をシート材に使用した場合、その伸長率と伸長回復率が小さく十分な伸縮機能が得られにくい。
また、上記の共重合ポリエチレンテレフタレート(A)成分およびポリエチレンテレフタレート(B)成分には、本発明の効果を損なわない範囲内で、他の共重合成分を含んでいてもよい。共重合可能な他の共重合成分としては、例えば、コハク酸、シクロヘキサジカルボン酸等のジカルボン酸類、ジエチレングリコール、トリメチレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、およびポリエチレングリコールなどのジオール類を挙げることができる。
また、それらの他の共重合成分の共重合ポリエチレンテレフタレート(A)およびポリエチレンテレフタレート(B)への共重合割合は、15モル%以下とすることが好ましく、より好ましくは10モル%以下、更に好ましくは5%以下である。
そして、ポリエチレンテレフタレート(B)は、共重合ポリエチレンテレフタレート(A)より熱収縮性が低くなるようにするため、結晶性を大きく阻害する成分が含まれたものや、BHPP、IPAおよびスルホン酸塩基化合物等はできるだけ含有しないようにすることが好ましい。
上記ポリエステル系樹脂以外にもポリアミド−共重合ポリアミド、ポリエステル−ポリアミド、ポリエステル−ポリプロピレン、ポリプロピレン−共重合ポリプロピレン、ポリプロピレン−ポリエチレンなど種々の合成樹脂を組み合わせた繊維においても潜在捲縮性繊維となり得るため、本発明において使用することもできるが、ポリエステル−共重合ポリエステルの樹脂の組み合わせからなる繊維は、化学的な耐性と伸縮性の点で優れているため、ポリエステル系樹脂を用いることが好まれる。
潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維の繊度は、一般に、繊度が小さいほど、シートの感触はより良好となり、また、繊維の表面積が増えて、より多くの化粧料を保持できる。一般的に、潜在捲縮性繊維の繊度は、0.5〜4.4dtex程度とすることが好ましく、0.8〜3.3dtexとすることがより好ましい。繊度が0.5dtexより小さい場合、シートの繊維交絡工程で繊維が切れやすく、シートの強度が低下する。また、繊度が4.4dtexより大きい場合、風合いが硬くなり、シート皮膚に貼り付けた際の感触が悪くなるだけでなく、液体の保持力が低下する。本発明においては、繊度の異なる潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維を2種以上使用してもよい。
潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維は、繊維同士を、スパンレース処理及びニードルパンチ処理により交絡させる場合には、繊維長が10〜150mmのステープル繊維であることが好ましい。ステープル繊維の繊維長は、より好ましくは20〜120mmである。ステープル繊維の繊維長が10mm未満であると、繊維の脱落が多くなり、また、工程通過性も劣る傾向がある。ステープル繊維の繊維長が200mmを越えると、スパンレース処理及びニードルパンチ処理による交絡性が低下する場合がある。
本発明の潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維に付与する親水化剤は、芳香族ジカルボン酸とエチレングリコールとポリエチレングリコールを縮重合させたランダム型ポリエーテルエステル共重合体(A)と芳香族ジカルボン酸とエチレングリコールとポリオキシエチレン付加アルキルエーテルまたはポリオキシエチレン付加フェニルエーテルとから得られるブロック型ポリエーテルエステル共重合体(B)を必須成分とすることが好ましい。前記ランダム型ポリエーテルエステル共重合体(A)及びブロック型ポリエーテルエステル共重合体(B)以外の成分として炭素数4〜6のアルキル基を有するアルキルリン酸エステル塩(C)を含むことが好ましく、(A),(B),(C)3成分の含有比率が(A)30〜50重量%、(B)30〜50重量%、(C)20〜40重量%の割合で構成されていることが好ましい。
(A)成分として芳香族ジカルボン酸(a1)とエチレングリコール(a2)とポリエチレングリコール(a3)を縮重合させたランダム型ポリエーテルエステル共重合体と(B)成分として、ポリオキシエチレン付加エーテル(b1)と芳香族ジカルボン酸(b2)とエチレングリコール(b3)から得られるブロック型ポリエーテルエステル共重合体、(C)成分として、炭素数4〜6のアルキル基を有するアルキルリン酸エステル塩であって、その含有比率が重量比で(A)成分が30〜50重量%、(B)成分が30〜50%、(C)成分が20〜40重量%の割合であるものが挙げられる。
ここで(A)成分中の芳香族ジカルボン酸(a1)としては、テレフタル酸、イソフタル酸などが挙げられる。また、ポリエチレングリコール(a3)の分子量としては、分子量が5000以下のものが好ましい。分子量が5000を超えると、泡が消えにくくなる場合がある。ポリエチレングリコールの種類は問わない。
(A)成分であるランダム型ポリエーテルエステル共重合体は、芳香族ジカルボン酸(a1) とエチレングリコール(a2)とポリエチレングリコール(a3)を縮合反応させて得るものである。この縮合反応は、常圧で行っても良く、減圧で行っても良い。
また、(B)成分であるブロック型ポリエーテルエステル共重合体は、ポリオキシエチレン付加エーテル(b1)と芳香族ジカルボン酸(b2)とエチレングリコール(b3)を縮合して得るものである。ポリオキシエチレン付加エーテル(b1) としては、ポリオキシエチレン付加アルキルエーテル(b11)もしくはポリオキシエチレン付加フェニルエーテル(b12) が好ましく使用され、アルキル基は炭素数が1 〜 9のアルキル基が特に好ましく、最も好ましくはポリオキシエチレン付加フェニルエーテル(b12)が用いられる。ポリオキシエチレン付加エーテル(b1) におけるブロック型ポリエーテルエステル共重合体の分子量は、5000〜7000である。また、ポリオキシエチレン付加フェニルエーテル(b12)を用いた場合に、ポリオキシエチレン付加フェニルエーテル(b12)の分子量は2500〜3000である。上記ポリエーテルエステル共重合体(A),(B)を使用した水溶性ポリエステルの市販品として、松本油脂製薬(株)製のM651が挙げられる。
本発明で使用するアルキル基の炭素数4〜6のアルキルリン酸エステル塩(C)においてアルキルリン酸エステルのアルキル基の炭素数が6 より大きくなると、例えば炭素数8のオクチルリン酸エステル塩ではヘキシルリン酸エステル塩に比べて起泡性が大きく、また硬水安定性も非常に悪い。炭素数が3 以下のリン酸エステル塩では、静電気発生の抑制が十分でない。アルキルリン酸エステルの塩としては、カリウム塩、ナトリウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩が挙げられ、好ましくはカリウム塩である。アルキル基の炭素数は4〜6で、好ましくは6である。
上記アルキルリン酸エステル塩(C)を使用したアニオン界面活性剤の市販品として、松本油脂製薬(株)製のM652 が挙げられる。
本発明において、(A)成分であるランダム型ポリエーテルエステル共重合体の使用量は、30〜50%である。30%より少ない量では、(B)および(C)成分により泡を低減することが難しくなり、50%を超えると耐久吸水性を保持することが困難になる。
(B)成分であるブロック体ポリエーテルエステル共重合体の使用量は、30〜50%である。30%より少ない量では、他成分により耐久吸水性を保持することが困難になり、50%を超えると泡を低減することが困難になる。(C)成分であるアルキルリン酸エステル塩の使用量は、20〜40%である。20%より少ない量では、制電性が劣る場合があり、40%を超えると、耐久吸水性と泡の低減との両立が困難になる場合がある。
更に、油剤は繊維に繊維全体の0.1〜10wt%付着するのが好ましい。0.1% 未満であると静電気が発生や吸水性が悪化するなどの障害を生じる。また、1.0%を越えると、スパンレース工程での泡立ちが多くなるといった問題が生じる傾向がある。
このような親水化剤は耐久親水性を有するため、スパンレース法処理による高圧の水流ジェット後でも繊維に付着した親水化剤は脱落しにくく、スパンレース法処理後においても潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維は吸水性を維持することができる。つまり、親水性を必要とする化粧料含有シート材の上下外層において、潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維を用いることを可能にするため、伸縮性だけでなく吸水性の両方の特性を得ることが可能になる。
化粧料含有シート材の重要な特性として、化粧料を保持する保液性が挙げられるが、同時に、皮膚に効果的に化粧料の有効成分を移行させるために適度な離水性も必要となる。ポリエステル繊維自体は疎水性の性質を示すため、親水化剤による保液性だけでなく、ポリエステルによる適度な離水性も期待することができる。
本発明で使用する上下外層の繊維構造体は、化粧料含有液体を十分に保液できるため、単層構造のシートに用いた際においても化粧料含有シート材としての役割を果たすものである。
本発明の化粧料含有シート材の内層は、疎水性繊維を主成分とする繊維構造体であり、疎水性繊維の内、潜在捲縮性捲縮ポリエステル系複合繊維を50重量%以上含んでいることが好ましい。また、伸縮性及び引き締め感に優れるように、70重量%以上、さらには90重量%以上含んでいることがより好ましく、100重量%含んでいるのが更に好ましい。50重量%未満の場合、十分な伸縮性を得ることができない場合がある。
シート材の保液性を向上させるために潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維に親水化剤を付与しても良い。親水化剤として特に限定するものではないが、スパンレース処理後においても保液性を劣らせることのない前述記載の耐久親水化剤を使用することが好ましい。
化粧料含有シート材の内層に用いられる潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維は、上下外層にて用いられる前述記載の潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維と同様の特徴を有する。
内層に用いられる潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維以外の疎水性繊維としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテン−1およびエチレン−プロピレン共重合体のようなポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレートのようなポリエステル樹脂、ナイロン6およびナイロン66のようなポリアミド樹脂などを1種類以上含むことができる。
疎水性繊維以外の繊維としてシート材の保液性を高めるために親水性繊維を含んでも良い。例えば、パルプ、コットン、麻、シルク、およびウールなどの天然繊維、ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン、および溶剤紡糸セルロース繊維などの再生繊維、ならびに合成繊維に親水化処理を施したもの等を挙げることができる。
本発明のシート材の目付は特に限定するものではないが、低過ぎると保液量が少なくなり、液体化粧料の有効成分を十分に移行させることができない傾向があり、高過ぎると保液量が多くなり、液体化粧料含有シートの自重により皮膚から脱落しやすい傾向があるため、20〜250g/mが好ましく、45〜120g/mがより好ましい。なお、上下外層の目付は特に限定するものではないが、低過ぎると保液量が少なくなり、液体化粧料の有効成分を十分に移行させることができない傾向があり、高過ぎると保液量が多くなり、液体化粧料含有シートの自重により皮膚から脱落しやすい傾向があるため、5〜100g/mであるのが好ましく、10〜50g/mであるのがより好ましい。また、内層の目付は特に限定するものではないが、低過ぎると伸縮性が得られず、目的の引き締め感が得られなくなり、高過ぎると基布が重くなり、液体化粧料含有シートの自重により皮膚から脱落しやすい傾向があるため、5〜50g/mであるのが好ましく、20〜40g/mであるのがより好ましい。
また、シート材の厚さは特に限定するものではないが、薄過ぎると保液量が少なくなり、液体化粧料の有効成分を十分に移行させることができない傾向があり、厚過ぎると保液量が多くなり、液体化粧料含有シートの自重により皮膚から脱落しやすい傾向があるため、0.2〜2.0mmであるのが好ましく、0.3〜1.0mmであるのがより好ましい。
本発明のシート材の繊維絡合方法はニードルパンチ処理とスパンレース処理が挙げられる。シート材は、引き伸ばして使用するため、シートが破けないような強度かつ、皮膚に接触するためソフトな風合いが必要とされている。そのため、強度・風合いの点で優位なスパンレース法も用いることが好ましい。
本発明の化粧料含有シート材は、伸長率は50%以上であることが好ましく、80%以上であるのがより好ましい。伸長率が50%に満たないものは、手で引っ張ったときにシートが伸びにくく、使用者はシートを取り扱いにくいと感じる。
また、本発明の化粧料含有シート材の伸長回復率は60%以上であることが好ましく80%以上であることが好ましい。伸長回復率が60%に満たないものは、皮膚に貼付した際の皮膚への引き締め感及び密着感がなく、使用者の使用感を満足させることができない。
本発明の化粧料含有シート材は、バイレック評価法による吸い上げ高さが100mm以上であることが好ましく150mm以上であることがより好ましい。吸い上げ高さが100mmに満たないシート材は直ぐに乾燥するため、貼付しにくく、貼付できたとしても、直ぐに顔から脱落しやすいため、化粧料の有効成分を十分に移行させることができない。
本発明のシート材は液体化粧料を含有させることにより、液体化粧料含有シートとし、例えば、フェイスマスク、目元保湿シートとして使用することができる。
なお、液体化粧料は皮膚と接触することによって、有効成分が移行し、何らかの効果が得られるものであれば良く、特に限定するものではない。例えば、紫外線防止剤、保湿剤、収斂剤、美白剤、しわ・しみ形成予防・改善剤、抗炎症剤、血行促進剤、痩身剤、冷感剤、温感剤、角質除去剤などを、1種類以上含むものを使用することができる。
以下に、本発明の実施例について特定条件を挙げて説明するが、これら条件は説明の理解を容易とするための例示に過ぎず、本発明は、これら特定条件にのみ限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内で設計変更及び変形を行い得る。
本発明における物性値等の測定法は、次の通りである。
<伸長率>
不織布試験片(5cm幅×約60cm長さ)について、引っ張り試験機を用い、試験片の一端を上部クランプで固定し、他端に初荷重30gをかける。次いで、20cm間隔に印をつけ、静かに240gの荷重をかける。1分間放置後の印間の長さを測り、次の式で伸長率(%)を求め、3回以上の平均値で表す。
・伸長率(%)={(L−L)/L}×100
ただし、Lはもとの印間の長さ(20cm)であり、L1は240gの荷重をかけ1分間放置後の印間の長さ(cm)である。評価内容は次のとおりであり、本発明では「○」と「◎」を合格とした。
◎80%以上
○50%以上80%未満
△30%以上50%未満
×30%未満
<伸長回復率>
上記の伸長率測定用と同様な試験片につき、自記記録装置付定速伸長形引張試験機を用い、初荷重30gのもとで、つかみ間の距離を20cmまたは50cmとなるように試験片を取り付け、1分間当たりつかみ間隔の100%の引張速度で求めた。荷重240g時の伸びの80%まで試験片を伸ばして、次の式で定荷重240gにおける伸長回復率(%)を求め、それぞれ3回以上の平均値で表す。
・伸長回復率(%)={(L10−L11)/L10}×100
ただし、L10は1分間当たりつかみ間隔の100%引張り速度で求めた荷重240g時の伸びの80%の伸び(cm)であり、L11は5回繰り返し荷重した後の残留の伸び(cm)である。評価内容は次のとおりであり、本発明では「○」と「◎」を合格とした。
◎80%以上
○60%以上80%未満
△40%以上60%未満
×40%未満
<吸水性>
JISL19075.1.2(2010年版)のバイレッグ評価法にて吸い上げ高さを測定した。評価内容は次のとおりであり、本発明では「○」と「◎」を合格とした。
◎150mm以上
○100mm以上150mm未満
△50mm以上100mm未満
×50mm未満
<引き締め感>
引っ張りながら顔に貼付した際、顔に抵抗を感じるかについて、5人のモニターが5段階評価(1:良好〜5:悪い)で評価を行った。
<貼付しやすさ>
顔に貼付した際、顔への付着性や貼付時にシワがなく貼付できるかを、5人のモニターが5段階評価(1:良好〜5:悪い)で評価を行い、4〜5点を合格点とした。
<貼付状態の維持性>
顔に貼付して10分間経った後、5人のモニターの貼付状態を確認し、5段階評価(1:完全に付着している〜5:はがれた)で評価を行い、4〜5点を合格点とした。
<ソフト性>
顔に貼付した際、ソフト感を感じるかを、5人のモニターで確認し、5段階評価(1:柔らかい〜5:硬い)で評価を行い、4〜5点を合格点とした。
本発明における実施例及び比較例は次の通りである。
<実施例1>
2,2−ビス〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパン4.4モル%とイソフタル酸7.1モル%とを共重合してなる共重合ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレートとがサイドバイサイドに接合された潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維(繊度2.2dtex、繊維長51mm)100重量%をカード機にかけて繊維ウエブを形成した後、クロスレイヤーにより目付が20g/mになるように繊維ウエブ(a)を形成した。
前記潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維には松本油脂製薬(株) 製のM651 を70モル%(ランダム型ポリエーテルエステル共重合体: テレフタル酸、エチレングリコール、ポリエチレングリコール(分子量:4000)を縮合反応させて得るランダム型ポリエーテルエステル共重合体(平均分子量6000)を40モル%、ブロック型ポリエーテルエステル共重合体: ポリオキシエチレン付加フェニルエーテル(分子量:3000)とテレフタル酸とエチレングリコールから得られるブロック型ポリエーテルエステル共重合体(平均分子量6000)を30モル%)と松本油脂製薬(株)製M652(ヘキシルリン酸エステルカリウム塩)を30モル%からなる親水化剤をスプレー法により0.31% 付着させた。
また、前記潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維(繊度2.2dtex、繊維長51mm)100重量%をカード機にかけて繊維ウエブを形成した後、クロスレイヤーにより目付が20g/mになるように繊維ウエブ(b)を形成した。
次いで、上下外層が繊維ウエブ(a)、内層が繊維ウエブ(b)となるように配置した積層繊維ウエブを水流(水圧:3MPa)により絡合させた。その後、積層繊維ウエブを反転させた後、再度、反対面に対して水流(水圧:3MPa)を作用させて絡合し、絡合繊維ウエブを形成した。
次いで、絡合繊維ウエブを温度105℃に設定した熱風ドライヤーで十分に乾燥した後、テンションなど掛けず、自由に捲縮を顕在化できる状態で、熱風ドライヤーによる温度180℃での熱処理を約60秒間加えることによって、潜在捲縮繊維の捲縮を顕在化させた。
<実施例2>
繊維ウエブ(a)の繊維構成が潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維(繊度2.2dtex、繊維長51mm)50重量%とレーヨン繊維(繊度1.7dtex、繊維長40mm)50重量%であること以外は実施例1と同様の作製手順で実施した。
<実施例3>
繊維ウエブ(b)の繊維構成が潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維(繊度2.2dtex、繊維長51mm)50重量%とポリエチレンテレフタレート(繊度2.2dtex、繊維長51mm)50重量%であること以外は実施例1と同様の作製手順で実施した。
<実施例4>
繊維ウエブ(a)の繊維構成が潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維(繊度2.2dtex、繊維長51mm)50重量%とレーヨン繊維(繊度1.7dtex、繊維長40mm)50重量%でありかつ、繊維ウエブ(b)の繊維構成が潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維(繊度2.2dtex、繊維長51mm)50重量%とポリエチレンテレフタレート(繊度2.2dtex、繊維長51mm)50重量%であること以外は実施例1と同様の作製手順で実施した。
<比較例1>
繊維ウエブ(a)の繊維構成がレーヨン繊維(繊度1.7dtex、繊維長40mm)100重量%であること以外は実施例1と同様の作製手順で実施した。
<比較例2>
繊維ウエブ(a)の繊維構成が潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維(繊度2.2dtex、繊維長51mm)に熱風ドライヤーによる温度180℃での熱処理を約60秒間加えた顕在捲縮性ポリエステル系複合繊維80重量%とレーヨン繊維(繊度1.7dtex、繊維長40mm)20重量%であること以外は実施例1と同様の作製手順で実施した。
<比較例3>
繊維ウエブ(b)の繊維構成がポリエチレンテレフタレート(繊度2.2dtex、繊維長51mm)100重量%であること以外は実施例1と同様の作製手順で実施した。
<比較例4>
繊維ウエブ(b)の繊維構成が潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維(繊度2.2dtex、繊維長51mm)に熱風ドライヤーによる温度180℃での熱処理を約60秒間加えた顕在捲縮性ポリエステル系複合繊維100重量%であること以外は実施例1と同様の作製手順で実施した。

<比較例5>
親水化剤がランダム型ポリエーテルエステル共重合体( テレフタル酸、エチレングリコール、ポリエチレングリコール(分子量:4000)を縮合反応させて得るランダム型ポリエーテルエステル共重合体(平均分子量6000))45%、ラウリル燐酸エステル塩15%、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩15%、ポリオキシエチレンノニルフェノール10%、第4級アンモニウム塩15%からなり、繊維ウエブ(a)の潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維にスプレー法により0.31% 付着させたこと以外は実施例1と同様の作製手順で実施した。
<比較例6>
親水化剤がブロック型ポリエーテルエステル共重合体(ポリオキシエチレン付加フェニルエーテル( 分子量:3000) とテレフタル酸とエチレングリコールから得られるブロック型ポリエーテルエステル共重合体(平均分子量6000))45%、ラウリル燐酸エステル塩15%、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩15%、ポリオキシエチレンノニルフェノール10%、第4級アンモニウム塩15%からなり、繊維ウエブ(a)の潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維にスプレー法により0.31% 付着させたこと以外は実施例1と同様の作製手順で実施した。
<比較例7>
親水化剤がソルビタン脂肪酸エステル35%、ポリオキシエチレンラウリルエーテル10%、ポリオキシエチレンノニルフェノール15%、ポリオキシエチレンソルビタンジステアレート10%、オレイルジメチルアミンエチル硫酸塩30%からなり、繊維ウエブ(a)の潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維にスプレー法により0.31% 付着させたこと以外は実施例1と同様の作製手順で実施した。
実施例1〜実施例4と比較例1〜比較例7についての物性値等の評価結果を表に示す
Figure 2017046740

Claims (3)

  1. 耐久親水化剤を付与した潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維を含有する繊維集合体からなる上下外層と、潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維を含有する繊維集合体からなる内層で構成された少なくとも3層の繊維構造体から成る化粧料含有シート材でありかつ、前記耐久親水化剤が、芳香族ジカルボン酸とエチレングリコールとポリエチレングリコールを縮重合させたランダム型ポリエーテルエステル共重合体(A)と芳香族ジカルボン酸とエチレングリコールとポリオキシエチレン付加アルキルエーテルまたはポリオキシエチレン付加フェニルエーテルとから得られるブロック型ポリエーテルエステル共重合体(B)を必須成分として含有することを特徴とする化粧料含有シート材。
  2. 前記耐久親水化剤を付与した潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維は、前記上下外層中に50重量%以上含有されることを特徴とする請求項1に記載の化粧料含有シート材。
  3. 前記潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維は内層中、50重量%以上含有されることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧料含有シート材。
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