JP2000025671A - スクータ型車両のフロントフェンダ構造 - Google Patents
スクータ型車両のフロントフェンダ構造Info
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- B62K—CYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
- B62K2202/00—Motorised scooters
Abstract
ステアリング廻りの保守・点検作業が容易なフロントフ
ェンダにすること、及び、フロントカバーやフロントフ
ェンダから車体前部付近への泥水の浸入を低減するこ
と。 【解決手段】 スクータ型車両のフロントフェンダ構造
は、ステップフロア14からハンドル5近傍にかけて車
体2前部を覆うフロントカバー12と、フロントカバー
から前輪4の上方まで一体に延したセンタフェンダ部2
1と、センタフェンダ部の先端を通る水平線Lの上下に
渡って、センタフェンダ部の右側面21a並びにフロン
トカバーの右側面12aに取付けた右フェンダ部22
と、水平線の上下に渡って、センタフェンダ部の左側面
並びにフロントカバーの左側面に取付けた左フェンダ部
とからなる。
Description
ロントフェンダ構造に関する。
トフェンダにバンパを設けたものがあり、例えば、特公
平5−5711号公報「スクータ型自動二輪車等の前フ
ェンダ構造」が提案されている。上記前フェンダ構造
は、その公報の第3図及び第4図によれば、前フェンダ
6(番号は公報に記載されたものを引用した。以下同
じ。)を、上フェンダ6aと下フェンダ6bとに上下二
分割し、さらに、下フェンダ6bを左右二分割し、上フ
ェンダ6aと下フェンダ6bとの水平分割部分で、3個
の部材6a,6b,6bの端同士を3重に重ねて、リベ
ット11で固定し、重ね合わせ部分の外面を帯状の横モ
ール7で覆うというものである。横モール7は、バンパ
の役割を果たす部材であって、この部材は、上・下フェ
ンダ6a,6b同士の重ね合わせ部分に、接着するとと
もに多数のリベット9…で固定するものである。
6b,6bの一方を交換するときには、先ず、多数のリ
ベット9…を外し、下フェンダ6b,6bに接着された
横モール7を外し、リベット11を外し、新旧の下フェ
ンダ6bを入れ替え、再び、上・下フェンダ6a,6
b,6b同士をリベット11で止め、横モール7を接着
すると共にリベット9…で止めることになる。このよう
に、1つの下フェンダ6bを交換するのに、他の下フェ
ンダ6bと横モール7も取外し・取付けることになる。
これでは、下フェンダ6b,6bの交換作業は、かなり
面倒である。
ェンダ6の先端を通る水平線の近くで、上フェンダ6a
と下フェンダ6bとに分割するものであって、これらの
上・下フェンダ6a,6bで、車体前部を覆うものであ
る。このような前フェンダ構造では、下フェンダ6bを
外しただけで、前フェンダ6の内部上方まで見渡すこと
は容易でない。従って、ステアリング廻りの保守・点検
をするときには、上フェンダ6aも外す必要があり、作
業は面倒である。さらにまた、上・下フェンダ6a,6
b間の分割線が、レッグシールド5の前端まで延びたも
のであり、レッグシールド5付近における分割部分から
前フェンダ6の内部へ、泥水が浸入しないような配慮が
必要であり、構成が複雑になる。
ェンダの交換を容易にすること、(2)ステアリング廻
りの保守・点検作業が容易なフロントフェンダにするこ
と、及び(3)フロントカバーやフロントフェンダから
車体前部付近への泥水の浸入を低減させることにある。
に請求項1は、ステップフロアからハンドル近傍にかけ
て車体前部を覆うフロントカバーと、このフロントカバ
ーから前輪の上方まで一体に延したセンタフェンダ部
と、このセンタフェンダ部の先端を通る水平線の上下に
渡って、センタフェンダ部の右側面並びにフロントカバ
ーの右側面に取付けた右フェンダ部と、水平線の上下に
渡って、センタフェンダ部の左側面並びにフロントカバ
ーの左側面に取付けた左フェンダ部とからなるスクータ
型車両のフロントフェンダ構造である。
だけを、極めて簡単に取外し、取付けることができる。 (2)左・右フェンダ部は、センタフェンダ部の先端を
通る水平線の上下に渡った、大きな面積の部材である。
これらの部材を取付けるべく、フロントカバー並びにセ
ンタフェンダ部に開けた、取付け開口の面積も大きい。
大きな取付け開口から、フロントカバー内のステアリン
グ廻り等を、容易に保守・点検することができる。 (3)フロントカバーには、その高さ中央に分割部分が
ないので、レッグシールド付近において、フロントカバ
ーの高さ中央部分から泥水が浸入する心配はない。
基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従い、CLは車幅中心を示す。また、図面は符号の向
きに見るものとする。図1は本発明に係るスクータ型車
両の右側面図である。スクータ型車両1は、車体フレー
ム(車体)2と、車体フレーム2のヘッドパイプ2aに
取付けたフロントフォーク3と、フロントフォーク3に
取付けた前輪4と、フロントフォーク3に連結したハン
ドル5と、車体フレーム2の後部に取付けたエンジン6
付パワーユニット7と、パワーユニット7の後部に取付
けた後輪8と、車体フレーム2の後部上部に配置したシ
ート9と、車体フレーム2を覆うボディカバー10とか
らなる、スクータ型自動二輪車である。
うハンドルカバー11と、車体フレーム2の前部を覆う
フロントカバー12と、運転者の脚部を覆うレッグシー
ルド13と、運転者の足を載せる低床式のステップフロ
ア14と、ステップフロア14の外縁から下方へ延ばし
たフロアスカート15と、ステップフロア14の後端部
から立上がって車体フレーム2の中間部を覆うセンタカ
バー16と、センタカバー16から後方へ延びてパワー
ユニット7の上部及び後輪8の上部を覆うリヤカバー1
7とからなる。リヤカバー17はマフラプロテクタ18
を備える。
4からハンドル5の近傍にかけて、車体フレーム2の前
部を覆うカバーであり、このカバーは、その前端から前
輪4の上方まで、センタフェンダ部21を一体に延し
た、樹脂製一体成形品である。この図は、フロントカバ
ー12の右側面12a並びにセンタフェンダ部21の右
側面21aに、樹脂製の右フェンダ部22を取付けたこ
とを示す。
カランプ、33はフロントクッションユニット、34は
ステップフロア14の下方に配置した燃料タンク、35
は排気管、36はマフラ、37はキャリア、38はテイ
ルランプ、39はリヤフェンダである。
の左側面図であり、フロントカバー12の左側面12b
並びにセンタフェンダ部21の左側面21bに、樹脂製
の左フェンダ部23を取付けたことを示す。左フェンダ
部23は、右フェンダ部22に対して、左右対称である
他には同一構成であり、その説明を省略する。センタフ
ェンダ部21と右フェンダ部22(図1参照)と左フェ
ンダ部23との組合せ構造は、前輪4の上部を覆うフロ
ントフェンダ24をなす。
フェンダ24を詳細に説明する。図3は本発明に係るフ
ロントカバー並びにフロントフェンダの右側面図であ
る。フロントカバー12は右側面視略逆く字状のカバー
であり、その高さ中央の前端から斜め前下方へ、センタ
フェンダ部21を傾斜させつつ延ばし、その先端部分を
下方へ湾曲させたものである。センタフェンダ部21
は、正面断面視で下開放の略コ字状断面体であり、この
断面体の幅Aは概ね均一である。センタフェンダ部21
は、このような形状であるので、長手中央部分における
下端面21dが、先端21cを通る水平線Lよりも、上
方へ深く切込んだ形状を呈する。この結果、フロントカ
バー12の下半部前面12cと、これに連なるセンタフ
ェンダ部21の下端面21dとに開けた、取付け開口2
5(以下、「開口25」言う。)の面積は比較的広い。
このようなフロントカバー12とセンタフェンダ部21
とからなる一体成形品は、側面視略逆Y字状の部材であ
る。
1の先端21cを通る水平線Lの、上下に渡って延び、
開口25に取付けるカバーである。詳しくは、右フェン
ダ部22は、センタフェンダ部21の右側面21aに、
前部の第1の取付部26と、上部の第2の取付部27に
よって取付け、また、フロントカバー12の右側面12
aに、後部上部の第3の取付部28と、後部下部の第4
の取付部29によって取付けるものである。さらに右フ
ェンダ部22は、開口25と対向する部分の周囲にフラ
ンジ22aを形成し、このフランジ22aを開口25の
縁に掛けるようにしたものである。なお、フロントカバ
ー12は、ヘッドランプ取付部12dと、ウインカラン
プを取付けるためのランプ取付凹部12eとを、形成し
たものである。
の取付部26の断面構造を示す。第1の取付部26は、
センタフェンダ部21の湾曲した裏面から開口25側へ
第1ボス21eを延ばし、一方、右フェンダ部22の先
端部から開口25内へ第1延長部22bを延ばし、第1
延長部22bを第1ボス21eの先端に重ねて、後方
(図の左側)からビスB1で取付けるものである。右フ
ェンダ部22は、開口25の内側縁部分25aに掛ける
抜止め突部22cを備える。
の取付部27の断面構造を示す。第2の取付部27は、
センタフェンダ部21の湾曲した裏面から開口25側へ
第2延長部21fを延ばし、一方、右フェンダ部22の
上端部から開口25内へ第3延長部22dを延ばし、第
3延長部22dを第2延長部21fとオーバーラップす
るように延ばし、その先端に第2ボス22eを形成し、
第2ボス22eの先端に第2延長部21fを重ねて、内
方からビスB2で取付けるものである。
の取付部28の断面構造を示す。第3の取付部28は、
フロントカバー12の湾曲した裏面から内方へ第4延長
部12fを延ばし、第4延長部12fの先端を開口25
の縁よりも突出させ、一方、右フェンダ部22の後端部
から開口25内へ第3ボス22fを延ばし、第3ボス2
2fの先端に第4延長部12fの先端部12gを重ね
て、内方からビスB3で取付けるものである。
ェンダ部22の周囲に形成したフランジ22aの断面構
造を示す。フランジ22aは、右フェンダ部22の端部
から開口25内へ延びる平断面視フック状部材である。
フランジ22aをフロントカバー12の開口25の内側
縁部分25aに掛けることにより、フロントカバー12
から右フェンダ部22の抜け止めをすることができる。
の取付部29の断面構造を示す。第4の取付部29は、
上記図6の第3の取付部28と同様の構成である。詳し
くは、第4の取付部29は、フロントカバー12の湾曲
した裏面から内方へ第5延長部12hを延ばし、第5延
長部12hの先端を開口25の縁よりも突出させ、一
方、右フェンダ部22の後端部から開口25内へ第4ボ
ス22gを延ばし、第4ボス22gの先端に第5延長部
12hの先端部12iを重ねて、内方からビスB4で取
付けるものである。
ンカランプ取付構造を示す。ウインカランプ取付構造
は、フロントカバー12の側部にランプ取付凹部12e
を形成し、ランプ取付凹部12eの係止孔12jに、ウ
インカランプ32の弾性係止爪32aを掛け止め、さら
に、ランプ取付凹部12eにウインカランプ32をビス
B5で取付けるものである。12kはランプ用ハーネス
挿通孔である。
り、ランプ取付凹部12eにウインカランプ32をビス
B5で取付けた側面断面構造を示す。
り、フロントカバー12とレッグシールド13との結合
構造を示す。結合構造は、フロントカバー12の背面か
ら後方(図の左側)へ第5ボス12mを延ばし、一方、
レッグシールド13の内面から第5ボス12mへ向って
第6ボス13aを延ばし、これらの第5・第6ボス12
m,13a同士をビスB6で取付けるものである。
との結合部分には、モール41を介在させたことを特徴
とする。モール41は、レッグシールド13の端に嵌め
る溝41aと、フロントカバー12の端に嵌める溝41
bとを備えた、略逆S字断面の部材である。フロントカ
バー12の端とレッグシールド13の端に、モール41
の溝41a,41bを嵌めた(係合した)ので、両者1
2,13のシール性が向上するとともに、両者12,1
3の部品精度のバラツキをモール41で吸収することが
できる。
手順を説明する。図12は本発明に係るフロントカバ
ー、レッグシールド、右・左フェンダ部の分解斜視図兼
取付け手順説明図である。先ず、右フェンダ部22のフ
ランジ22aを、開口25から内方へ差込む。次に、第
1ボス21eに第1延長部22bを合わせ、第2延長部
21fに第2ボス22eを合わせ、第4延長部12fの
先端部12gに第3ボス22fを合わせ、第5延長部1
2hの先端部12iに第4ボス22gを合わせる。位置
合わせが完了したら、フロントカバー12の内方やセン
タフェンダ部21の内方から、4個のビスB1〜B4で
互いに止める。
同じ手順によって、フロントカバー12の内方やセンタ
フェンダ部21の内方から、4個のビスB1〜B4(左
側は省略)で互いに止める。以上で、右・左フェンダ部
22,23の取付作業を完了する。右・左フェンダ部2
2,23を取外すには、上記取付作業と逆手順にすれば
よい。
ダ部22だけ又は左フェンダ部23だけを、極めて簡単
に取外し、取付けることができる。しかも、フロントカ
バー12の内方やセンタフェンダ部21の内方からビス
止めするので、ビスが見えず、外観性が良い。
作用を、図1及び図2に基づき説明する。 (1)右・左フェンダ部22,23は、水平線Lの上下
に渡る大きな面積の部材である。大面積の右・左フェン
ダ部22,23を取付ける、取付け開口25の面積は大
きい。従って、右フェンダ部22又は左フェンダ部23
を外すだけで、大きな取付け開口25から、フロントカ
バー12内を広く見渡すことができる。この結果、フロ
ントカバー12内、特に、ステアリング廻り(フロント
フォーク3、フロントクッションユニット33等)の保
守・点検作業性は高い。
側部にのみ右・左フェンダ部22,23を取付ける構造
なので、右・左フェンダ部22,23は極めて単純な形
状であり、成形が容易である。この結果、水平線Lより
も下方へ、右・左フェンダ部22,23を適宜延すこと
は容易である。従って、右・左フェンダ部22,23を
下方へ十分に延して、前輪4からの泥水の飛散を効果的
に防止することができる。
の近傍にかけて、車体フレーム2の前部をフロントカバ
ー12で覆うようにしたので、フロントカバー12に
は、その高さ中央に分割部分がない。分割部分がないの
で、レッグシールド13付近において、フロントカバー
12の高さ中央部分から泥水が浸入する心配はない。従
って、フロントカバー12に、泥水浸入を防止するため
の特別の配慮は不要である。
右・左フェンダ部22,23の形状、寸法は任意であ
る。また、右・左フェンダ部22,23は、フロントカ
バー12並びにセンタフェンダ部21に着脱可能に取付
けるようにした構成であればよく、ビス止めの他に、例
えばクリップで止めてもよい。
する。 (1)フロントカバーから前輪の上方まで一体にセンタ
フェンダ部を延し、このセンタフェンダ部の右側面並び
にフロントカバーの右側面に右フェンダ部を取付け、セ
ンタフェンダ部の左側面並びにフロントカバーの左側面
に左フェンダ部を取付けたので、右フェンダ部だけ又は
左フェンダ部だけを、極めて簡単に取外し、取付けるこ
とができる。
一体にセンタフェンダ部を延し、このセンタフェンダ部
の先端を通る水平線の上下に渡って、センタフェンダ部
の右側面並びにフロントカバーの右側面に右フェンダ部
を取付け、水平線の上下に渡って、センタフェンダ部の
左側面並びにフロントカバーの左側面に左フェンダ部を
取付けるようにしたので、これらの左・右フェンダ部
を、水平線の上下に渡る大きな面積の部材とすることが
できる。従って、フロントカバー並びにセンタフェンダ
部には、大きな面積の取付け開口を開けることになるの
で、左フェンダ部又は右フェンダ部を外すだけで、大き
な取付け開口から、フロントカバー内を広く見渡すこと
ができる。この結果、フロントカバー内、特に、ステア
リング廻りの保守・点検作業性を高めることができる。
さらに、センタフェンダ部には、その両側部にのみ左・
右フェンダ部を取付ける構造なので、左・右フェンダ部
は極めて単純な形状であり、成形が容易である。この結
果、センタフェンダ部の先端を通る水平線よりも下方
へ、左・右フェンダ部を適宜延すことは容易である。従
って、左・右フェンダ部を下方へ十分に延して、前輪か
らの泥水の飛散を効果的に防止することができる。
かけて、車体前部をフロントカバーで覆うようにしたの
で、フロントカバーには、その高さ中央に分割部分がな
い。分割部分がないので、レッグシールド付近におい
て、フロントカバーの高さ中央部分から泥水が浸入する
心配はない。従って、フロントカバーに、泥水浸入を防
止するための特別の配慮は不要であり、フロントカバー
並びにフロントフェンダの構成は簡単である。
ェンダの右側面図
ド、右・左フェンダ部の分解斜視図兼取付け手順説明図
前輪、5…ハンドル、12…フロントカバー、13…レ
ッグシールド、14…ステップフロア、21…センタフ
ェンダ部、22…右フェンダ部、23…左フェンダ部、
24…フロントフェンダ、L…センタフェンダ部の先端
を通る水平線。
Claims (1)
- 【請求項1】 ステップフロアからハンドル近傍にかけ
て車体前部を覆うフロントカバーと、このフロントカバ
ーから前輪の上方まで一体に延したセンタフェンダ部
と、このセンタフェンダ部の先端を通る水平線の上下に
渡って、センタフェンダ部の右側面並びにフロントカバ
ーの右側面に取付けた右フェンダ部と、前記水平線の上
下に渡って、センタフェンダ部の左側面並びにフロント
カバーの左側面に取付けた左フェンダ部とからなるスク
ータ型車両のフロントフェンダ構造。
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