JP2000025656A - 自動車の車体後部構造 - Google Patents

自動車の車体後部構造

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JP2000025656A
JP2000025656A JP10199350A JP19935098A JP2000025656A JP 2000025656 A JP2000025656 A JP 2000025656A JP 10199350 A JP10199350 A JP 10199350A JP 19935098 A JP19935098 A JP 19935098A JP 2000025656 A JP2000025656 A JP 2000025656A
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floor panel
vehicle
vehicle body
seat
storage recess
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JP10199350A
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Haruhiko Fujiwara
東彦 藤原
Keiji Takenaga
啓次 武長
Kazuhiko Matsushita
和彦 松下
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに異なる二つの車種間で、車体の共通化
ができるようにし、かつ、これが簡単な構成で達成され
るようにする。 【解決手段】 車体後部3の車室6に、互いに別体の左
右一対のシート7,7を配設する。上記車体後部3にお
けるフロアパネル8の車幅方向の中途部を、下方に向っ
て凹ませて上記車室6側からのスペアタイヤ17の収納
を可能とする収納凹部18を形成する。この収納凹部1
8の内面に上記フロアパネル8とは別体のシート支持台
21を支持させる。上記両シート7,7のうち、一方の
シート7を上記フロアパネル8の一側部8aと上記シー
ト支持台21とに架設させる一方、他方のシート7を上
記フロアパネル8の他側部8bと上記シート支持台21
とに架設させて、上記両シート7,7を上記フロアパネ
ル8側に支持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車体後部
構造に関し、より詳しくは、互いに異なる二つの車種間
で車体の共通化を可能とさせるようにしたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車には、従来、次のような車種のも
のがある。
【0003】即ち、「第1の車種」として、左右前車輪
だけを駆動させる2輪駆動車(以下、これを2WD車と
いう)であって、車体後部の車室に互いに別体の左右一
対のシートが配設され、これら各シートがそれぞれ左右
一対の脚部により、上記フロアパネル上に支持されたも
のがある。
【0004】ここで、上記左右前車輪の間にはこれらを
互いに連動連結させる前部差動装置が設けられるが、左
右後車輪の間にはこれらを互いに連動連結させるための
差動装置は存在せず、よって、上記車体後部のフロアパ
ネルの下側における左右後車輪の間には、車体の後方に
向って開放される比較的に広い作業空間の確保がし易く
なっている。一方、上記したように、各シートはそれぞ
れ左右一対の脚部によりフロアパネル上に支持されてい
るため、このフロアパネルの車幅方向の中途部には各シ
ートのそれぞれ車体中央側の内側脚部が存在しており、
このため、上記フロアパネルの車幅方向の中途部上面に
は、上記した各内側脚部の存在により、広い作業空間の
確保はし難くなっている。
【0005】そこで、上記した車体後部のフロアパネル
の下側における左右後車輪の間の空間をスペアタイヤの
収納空間として、上記フロアパネルの下面側に対するス
ペアタイヤの着脱作業が、車体の後方から容易にできる
こととされている。
【0006】また、「第2の車種」として、それぞれ左
右の前、後車輪を駆動させる4輪駆動車(以下、これを
4WD車という)であって、車体後部の車室に車幅方向
に長く延びるベンチシートが配設され、このベンチシー
トが左右一対の脚部により、上記フロアパネルの左右各
側部に支持されたものがある。
【0007】ここで、上記車体後部のフロアパネルの下
側における左右後車輪の間には、これらを互いに連動連
結させる後部差動装置が設けられており、このため、上
記フロアパネルの下側の空間には、広い作業空間の確保
はし難くなっている。
【0008】一方、上記したように、ベンチシートは車
幅方向に長く延びて左右一対の脚部によりフロアパネル
の左右各側部に支持されていて、このフロアパネルの車
幅方向の中途部には上記脚部は存在しないため、上記フ
ロアパネルの車幅方向の中途部における上面側には、上
記脚部に邪魔されない広い作業空間の確保がし易くなっ
ている。
【0009】そこで、上記フロアパネルの車幅方向の中
途部を下方に向って凹ませて上記車室からのスペアタイ
ヤの収納を可能とする収納凹部を形成し、もって、この
収納凹部に対する車室からのスペアタイヤの出し入れ作
業が容易にできることとされている(例えば、特開平7
‐179186号公報)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時、自動
車の車体の製造に際し、その製造作業を簡素化させた
り、作業時間を短縮させるために、異なる車種の間で車
体を共通化させることが、より強く望まれている。
【0011】そこで、前記「第1の車種」と「第2の車
種」との間でも車体を共通化させることが考えられる
が、これら両者は、明確に共通する構成部分が少ないた
めに、これらの間で車体を共通化させることは容易では
ない。
【0012】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、互いに異なる二つの車種間で、車体の共
通化ができるようにし、かつ、これが簡単な構成で達成
されるようにすることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車の車体後部構造は、次の如くである。
【0014】請求項1の発明は、車体後部3の車室6
に、互いに別体の左右一対のシート7,7を配設した自
動車において、
【0015】上記車体後部3におけるフロアパネル8の
車幅方向の中途部を、下方に向って凹ませて上記車室6
側からのスペアタイヤ17の収納を可能とする収納凹部
18を形成し、この収納凹部18の内面に上記フロアパ
ネル8とは別体のシート支持台21を支持させ、上記両
シート7,7のうち、一方のシート7を上記フロアパネ
ル8の一側部8aと上記シート支持台21とに架設させ
る一方、他方のシート7を上記フロアパネル8の他側部
8bと上記シート支持台21とに架設させて、上記両シ
ート7,7を上記フロアパネル8側に支持させたもので
ある。
【0016】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記フロアパネル8の下面側に対し、スペアタイヤ
17を着脱自在に支持させるタイヤ支持具36を、上記
フロアパネル8に取り付けたものである。
【0017】請求項3の発明は、請求項1、もしくは2
の発明に加えて、上記車体後部3の後端部を構成するロ
アバックパネル9に上記シート支持台21を結合させる
補強材43を設けたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0019】図1〜4において、符号1は自動車で、矢
印Frはこの自動車1の前方を示し、下記する左右と
は、自動車1の正面視での車幅方向をいうものとする。
【0020】上記自動車1は「第1の車種」に相当する
ものであり、この自動車1の車体2は、その車体前部に
懸架された左右前車輪と、車体後部3に懸架された左右
後車輪4,4とによって走行面上に支持されている。
【0021】上記車体後部3は板金製で、その内部空間
が車室6とされ、この車室6には互いに別体の左右一対
のシート7が配設されている。上記車室6の下部に車体
フロアパネル8が配設され、このフロアパネル8は車室
6の下面を形成している。
【0022】上記車体後部3はその後端部に車幅方向に
延びるロアバックパネル9を備えている。このロアバッ
クパネル9は断面が箱形で十分の強度と剛性とを備えて
おり、このため、このロアバックパネル9に上記フロア
パネル8の後端縁が強固に結合させられると共に、上記
ロアバックパネル9によって、上記フロアパネル8の後
部が十分に補強されている。
【0023】上記ロアバックパネル9の車幅方向の中途
部の上方にバックドア装置11が設けられ、このバック
ドア装置11は、上記ロアバックパネル9の上方の車体
2の部分に形成されたドア開口12と、このドア開口1
2を開閉自在に閉じるバックドア13とを備えている。
また、上記ロアバックパネル9をその後方から覆って車
幅方向に延びるバンパ14が設けられている。
【0024】上記フロアパネル8の各側端縁は上方に向
って膨出させられてホイールハウス16が形成され、こ
れら各ホイールハウス16はこれに対応する前記各後車
輪4をその上方から覆っている。
【0025】上記車体後部3におけるフロアパネル8の
車幅方向の中途部は下方に向って凹まされており、これ
により、上記車室6側からのスペアタイヤ17の収納を
可能とする収納凹部18が形成されている。この収納凹
部18は、車体2のフロアパネル8の車幅方向のほぼ中
央部に形成され、上記スペアタイヤ17はその軸心がほ
ぼ鉛直となる横向き姿勢で、収納可能とされている。上
記収納凹部18は上記車室6に向って上方に開放されて
おり、この車室6側から上記収納凹部18に対しスペア
タイヤ17が出し入れ自在とされている。
【0026】上記収納凹部18の内面には、上記フロア
パネル8とは別体の板金製シート支持台21が支持され
ている。このシート支持台21は断面が倒立ほぼU時形
状をなして、十分の強度と剛性とを有しており、車幅方
向に長く延びて、その下端面が上記収納凹部18の底板
18aにスポット溶接により強固に結合させられ、か
つ、長手方向の各端部が上記収納凹部18の左右各側板
18bにそれぞれスポット溶接により強固に結合させら
れている。この場合、上記シート支持台21は収納凹部
18を補強して、この収納凹部18をその形状に強固に
保つこととされている。
【0027】上記収納凹部18の前方のフロアパネル8
の上面には、他の板金製シート支持台22が支持されて
いる。このシート支持台22は上記シート支持台21と
同様に、断面が倒立ほぼU字形状をなして、フロアパネ
ル8の車幅方向のほぼ全体にわたり車幅方向に延びて上
記フロアパネル8に、スポット溶接により強固に結合さ
せられている。
【0028】上記両シート7,7のうち、一方(左方)
のシート7の後部は、上記フロアパネル8の左側部であ
る一側部8aと、上記シート支持台21の左側部である
一側部とに架設されて、それぞれ締結具23により着脱
自在に締結され、また、上記一方のシート7の前部は、
上記他のシート支持台22の左側部である一側部に左右
一対の締結具24,24により着脱自在に締結され、こ
れによって、上記一方のシート7は、上記シート支持台
21,22を介しフロアパネル8側に着脱自在に支持さ
れている。
【0029】また、他方(右方)のシート7の後部は、
上記フロアパネル8の右側部である他側部8bと、上記
シート支持台21の右側部である他側部とに架設されて
それぞれ締結具25により着脱自在に締結され、また、
上記他方のシート7の前部は、上記他のシート支持台2
2の右側部である他側部に左右一対の締結具26,26
により着脱自在に締結され、これによって、上記他方の
シート7も、上記シート支持台21,22を介しフロア
パネル8側に着脱自在に支持されている。
【0030】上記各シート7は、それぞれ着座者を着座
可能とさせるシート本体29と、このシート本体29を
上記フロアパネル8の一側部8a,他側部8bおよび各
シート支持台21,22に支持させる、つまり、フロア
パネル8側に支持させる左右一対の脚部30,30とを
備えている。また、上記各脚部30は、上記フロアパネ
ル8側に前記各締結具23〜26により締結されて前後
方向に長く延びる固定レール31と、この固定レール3
1に前後に移動自在に支承されて上記シート本体29を
支持する可動レール32とを備え、この可動レール32
の移動に伴い、上記シート本体29が前後所望に位置し
位置変更可能とされ、かつ、不図示の係止手段により、
その位置に係止可能とされている。
【0031】上記フロアパネル8の収納凹部18の下側
近傍の空間がスペアタイヤ17用の収納空間35とされ
ている。この収納空間35に位置させられたスペアタイ
ヤ17を上記収納凹部18の下面側に対し着脱自在に支
持させるタイヤ支持具36が設けられ、このタイヤ支持
具36は上記フロアパネル8の下面側に取り付けられて
いる。
【0032】上記タイヤ支持具36は、上記収納凹部1
8の底板18aの前端部の下面から下方に向って突設さ
れられた枢支ブラケット38と、前端部が上記枢支ブラ
ケット38に枢支され後端部が上下に揺動自在とされて
上記スペアタイヤ17を載置可能とさせるタイヤ受具3
9と、このタイヤ受具39を上方に揺動させたときの揺
動端を上記収納凹部18の底板18aの後部に係脱自在
に係止させる係止具40とを備え、この係止状態で、上
記スペアタイヤ17が上記収納空間35に収納されるよ
うになっている。この場合、収納空間35は車体後部3
の後方に開放されているため、タイヤ支持具36を介し
ての上記フロアパネル8の下面側に対するスペアタイヤ
17の着脱作業は、上記車体後部3の後方から容易にで
きる。
【0033】上記シート支持台21の上端部を上記ロア
バックパネル9に結合させる板金製の補強材43が設け
られている。この補強材43は上記収納凹部18の内部
に設けられて、その前端部は前記締結具23,締結具2
5により、上記シート7と共に上記シート支持台21に
着脱自在に共締めされ、また、後端部は上記ロアバック
パネル9に締結具44により着脱自在に締結されてい
る。そして、上記補強材43は上記シート支持台21を
補強し、かつ、このシート支持台21を介して収納凹部
18を補強している。
【0034】図5〜7において、この図における自動車
1は「第2の車種」に相当するものであり、これは、前
記「第1の車種」のものと共通の構成を多く有している
ため、異なる構成につき説明する。
【0035】上記車体後部3の下側で、左右後車輪4,
4の間の空間には、これら後車輪4,4を互いに連動連
結させる後部差動装置47が設けられ、また、上記各後
車輪4を上記車体後部3に対し安定して支持させるため
のラテラルコンロッド48が設けられている。
【0036】また、上記車体後部3の車室6には車幅方
向に長く延びるベンチシート49が配設されており、こ
のベンチシート49のシート本体29はその左右各側部
に対し設けられた左右各脚部30,30により、上記フ
ロアパネル8の左右各側部である一側部8aと他側部8
bとに支持され、この際、上記シート本体29は上記収
納凹部18の前部を車幅方向で跨いでいる。
【0037】このため、上記ベンチシート49のシート
本体29の車幅方向の中途部の後方の空間を通し上記車
室6側から、上記収納凹部18に対しスペアタイヤ17
が出し入れ自在とされている。
【0038】図1〜4で示した上記車体2の自動車1に
おいて、これを2WD車とし、上記車体後部3のフロア
パネル8の下側における左右後車輪4,4の間の空間を
スペアタイヤ17の収納空間35にさせれば、「第1の
車種」の自動車1が得られることとなる。
【0039】一方、上記した「第1の車種」の車体2に
おいて、収納凹部18の内面に対しシート支持台21を
不支持とさせて上記収納凹部18にスペアタイヤ17を
収納可能とさせ、自動車1を4WD車とし、車体後部3
の車室6に車幅方向に長く延びるベンチシート49を配
設させると共に、このベンチシート49を上記フロアパ
ネル8の左右各側部である一側部8aと他側部8bとに
支持させれば、これにより、図5〜7で示した「第2の
車種」の自動車1が得られることとなる。
【0040】よって、上記した車体2によれば、互いに
異なる二つの車種間で、車体2の共通化ができることと
なって、車体2の製造上、有益である。
【0041】しかも、上記した車体2の共通化は、上記
フロアパネル8に収納凹部18を形成することと、この
収納凹部18にシート支持台21を支持させるか否かと
いうことで達成されるため、上記車体2の共通化は、簡
単な構成で達成される。
【0042】更に、上記「第1の車種」では、収納凹部
18にはシート支持台21が存在することにはなるが、
このシート支持台21以外の上記収納凹部18の各部分
は、車室6からの出し入れが可能な小物入れ用の収納空
間として利用できる。
【0043】よって、上記収納凹部18は単に、車体2
の共通化のためのものにとどまらずに、有効利用が可能
であって、車体後部3に無用な空間の生じることが防止
される。
【0044】また、前記したように、上記フロアパネル
8の下面側に対し、スペアタイヤ17を着脱自在に支持
させるタイヤ支持具36を、上記フロアパネル8に取り
付けてあり、ここで、上記収納凹部18の内面にシート
支持台21を支持させてあるため、これら収納凹部18
とシート支持台21とは互いに補強し合うこととなり、
上記フロアパネル8に対するタイヤ支持具36を介して
のスペアタイヤ17の支持がより強固になされることと
なる。
【0045】よって、上記シート支持台21が上記スペ
アタイヤ17の強固な支持に有効利用されたことから、
この利用の分、上記スペアタイヤ17の支持が簡単な構
成により達成される。
【0046】また、上記車体後部3の後端部を構成する
ロアバックパネル9に上記シート支持台21を結合させ
る補強材43が設けられて、上記シート支持台21が補
強されたため、このシート支持台21を介しての上記フ
ロアパネル8側に対する各シート7,7の支持がより強
固になされることとなり、また、これに伴い上記シート
支持台21により収納凹部18がより補強されて上記フ
ロアパネル8に対するタイヤ支持具36を介してのスペ
アタイヤ17の支持が更に強固になされることとなる。
【0047】しかも、上記の場合、シート支持台21と
補強材43は、それぞれそのほば全体が上記収納凹部1
8の内部に収納されており、このため、上記フロアパネ
ル8の上面に荷物を置いた場合や、フロアパネル8上で
作業をする場合に、上記シート支持台21や補強材43
が邪魔になることは防止される。
【0048】また、上記シート7と補強材43とを上記
シート支持台21に対し、締結具23,25により共締
めしたため、上記補強材43による補強が簡単な構成で
達成されると共に、上記共締めにより締結具23,25
の数が少なくて足りる分、上記シート7や補強材43の
取り付け作業がより容易にできることとなる。
【0049】また、上記補強材43は着脱自在であるた
め、必要に応じて、これを取り外せば、上記収納凹部1
8の収納空間を広くさせることができる。
【0050】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0051】請求項1の発明は、車体後部の車室に、互
いに別体の左右一対のシートを配設した自動車におい
て、
【0052】上記車体後部におけるフロアパネルの車幅
方向の中途部を、下方に向って凹ませて上記車室側から
のスペアタイヤの収納を可能とする収納凹部を形成し、
この収納凹部の内面に上記フロアパネルとは別体のシー
ト支持台を支持させ、上記両シートのうち、一方のシー
トを上記フロアパネルの一側部と上記シート支持台とに
架設させる一方、他方のシートを上記フロアパネルの他
側部と上記シート支持台とに架設させて、上記両シート
を上記フロアパネル側に支持させてある。
【0053】このため、上記車体の自動車において、こ
れを2WD車とし、上記車体後部のフロアパネルの下側
における左右後車輪の間の空間をスペアタイヤの収納空
間にさせれば、「第1の車種」の自動車が得られること
となる。
【0054】一方、上記した「第1の車種」の車体にお
いて、収納凹部の内面に対しシート支持台を不支持とさ
せて上記収納凹部にスペアタイヤを収納可能とさせ、自
動車を4WD車とし、車体後部の車室に車幅方向に長く
延びるベンチシートを配設させると共に、このベンチシ
ートを上記フロアパネルの左右各側部である一側部と他
側部とに支持させれば、これにより、「第2の車種」の
自動車が得られることとなる。
【0055】よって、上記した車体によれば、互いに異
なる二つの車種間で、車体の共通化ができることとなっ
て、車体の製造上、有益である。
【0056】しかも、上記した車体の共通化は、上記フ
ロアパネルに収納凹部を形成することと、この収納凹部
にシート支持台を支持させるか否かということで達成さ
れるため、上記車体の共通化は、簡単な構成で達成され
る。
【0057】更に、上記「第1の車種」では、収納凹部
にはシート支持台が存在することにはなるが、このシー
ト支持台以外の上記収納凹部の各部分は、車室からの出
し入れが可能な小物入れ用の収納空間として利用でき
る。
【0058】よって、上記収納凹部は単に、車体の共通
化のためのものにとどまらずに、有効利用が可能であっ
て、車体後部に無用な空間の生じることが防止され、余
剰空間の狭い車体にとって、有益である。
【0059】請求項2の発明は、上記フロアパネルの下
面側に対し、スペアタイヤを着脱自在に支持させるタイ
ヤ支持具を、上記フロアパネルに取り付けてあり、次の
効果が生じる。
【0060】即ち、上記収納凹部の内面にシート支持台
を支持させたため、これら収納凹部とシート支持台とは
互いに補強し合うこととなり、上記フロアパネルに対す
るタイヤ支持具を介してのスペアタイヤの支持がより強
固になされることとなる。
【0061】よって、上記シート支持台が上記スペアタ
イヤの強固な支持に有効利用されたことから、この利用
の分、上記スペアタイヤの支持が簡単な構成により達成
される。
【0062】請求項3の発明は、上記車体後部の後端部
を構成するロアバックパネルに上記シート支持台を結合
させる補強材を設けてある。
【0063】このため、上記シート支持台が補強され、
このシート支持台を介してのフロアパネル側に対する各
シートの支持がより強固になされることとなり、また、
これに伴い上記シート支持台により収納凹部がより補強
されて上記フロアパネルに対するタイヤ支持具を介して
のスペアタイヤの支持が更に強固になされることとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】「第1の車種」の車体後部の側面断面図であ
る。
【図2】「第1の車種」の車体後部の正面断面図であ
る。
【図3】「第1の車種」の車体後部の平面図である。
【図4】「第1の車種」の車体後部の斜視図である。
【図5】「第2の車種」の図1に相当する図である。
【図6】「第2の車種」の図2に相当する図である。
【図7】「第2の車種」の図3に相当する図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 車体 3 車体後部 4 後車輪 6 車室 7 シート 8 フロアパネル 8a 一側部 8b 他側部 9 ロアバックパネル 17 スペアタイヤ 18 収納凹部 21 シート支持台 29 シート本体 30 脚部 35 収納空間 36 タイヤ支持具 43 補強材 49 ベンチシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 和彦 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 Fターム(参考) 3D003 AA01 AA10 AA19 BB02 CA14 CA45 DA01 DA19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体後部の車室に、互いに別体の左右一
    対のシートを配設した自動車において、 上記車体後部におけるフロアパネルの車幅方向の中途部
    を、下方に向って凹ませて上記車室側からのスペアタイ
    ヤの収納を可能とする収納凹部を形成し、この収納凹部
    の内面に上記フロアパネルとは別体のシート支持台を支
    持させ、上記両シートのうち、一方のシートを上記フロ
    アパネルの一側部と上記シート支持台とに架設させる一
    方、他方のシートを上記フロアパネルの他側部と上記シ
    ート支持台とに架設させて、上記両シートを上記フロア
    パネル側に支持させた自動車の車体後部構造。
  2. 【請求項2】 上記フロアパネルの下面側に対し、スペ
    アタイヤを着脱自在に支持させるタイヤ支持具を、上記
    フロアパネルに取り付けた請求項1に記載の自動車の車
    体後部構造。
  3. 【請求項3】 上記車体後部の後端部を構成するロアバ
    ックパネルに上記シート支持台を結合させる補強材を設
    けた請求項1、もしくは2に記載の自動車の車体後部構
    造。
JP10199350A 1998-07-14 1998-07-14 自動車の車体後部構造 Pending JP2000025656A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006137312A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Mazda Motor Corp 車両用シートの支持構造

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